JPH086574B2 - 内燃機関のデコンプ装置 - Google Patents

内燃機関のデコンプ装置

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JPH086574B2
JPH086574B2 JP62140779A JP14077987A JPH086574B2 JP H086574 B2 JPH086574 B2 JP H086574B2 JP 62140779 A JP62140779 A JP 62140779A JP 14077987 A JP14077987 A JP 14077987A JP H086574 B2 JPH086574 B2 JP H086574B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は内燃機関のデコンプウエイトを備えたデコン
プ装置の改良に関するものである。
(2) 従来の技術 従来の上記デコンプ装置としては、例えば実開昭62−
14106号公報に開示されるように動弁カム(4)の一側
に植設した支軸(14)に、通常は所定のデコンプ位置に
在るが動弁カム(4)の回転速度の増加に応じてカム径
方向外方に揺動して所定のデコンプ解除位置に向かうデ
コンプウエイト(8)を支持したものが知られている。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところが前記従来のデコンプ装置では、デコンプウエ
イト(8)のデコンプ位置への位置規制を行うために、
該ウエイト(8)に隣接する動弁カム軸(2)の外周面
に、直接部(29)を有してデコンプウエイト(8)に係
合し得る鍔部(26)を特別に加工し、またデコンプウエ
イト(8)の揺動に連動して動弁カム(4)のベース円
より出没し得るデコンプ突起(35)付き揺動レバー
(5)を、該デコンプウエイト(8)と動弁カム(4)
との中間の動弁カム軸(2)外周面に特別に加工した切
欠き状平面部(31)に回動可能に軸支しており、デコン
プウエイト(8)に駆動される該揺動レバー(5)のデ
コンプ突起(35)をカムベース円から出没させることに
より、デコンプ解除・デコンプの作動の切換えを行うよ
うに構成されている。
従って斯かる従来のデコンプ装置では、部品点数が比
較的多く、構造が複雑であるばかりか、これら部品を動
弁カム軸に組付けるために同カム軸に複雑な加工を何箇
所も特別に施す必要があり、またデコンプ装置自体をユ
ニット化することが難しく、組付け作業が面倒であって
全体としてコスト高を招くという問題がある。
そこで本発明は、上記従来装置の問題を解決して構造
の簡素化、組付作業性の向上を図ることができるように
した、内燃機関のデコンプ装置を提供することを目的と
する。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的達成のため本発明は、動弁カムの一側に、該
カムと一体に回転できるように基板が設けられ、この基
板には、通常の所定のデコンプ位置に在るが前記動弁カ
ムの回転速度の増加に応じて動弁カムの径方向外方に揺
動して所定のデコンプ解除位置に向かう円弧状のデコン
プウエイトが枢支されてなる、内縁機関のデコンプ装置
であって、前記デコンプウエイトが前記デコンプ位置に
在る時には前記動弁カムのベース円より突出し、また前
記デコンプ解除位置に在る時には前記ベース円より没入
するデコンプ突起が該デコンプウエイトの自由端に一体
的に設けられ、前記デコンプウエイトと基板との間に
は、該デコンプウエイトを前記デコンプ位置側へ附勢す
るリターンばねが介装され、前記動弁カムの、前記基板
と対向する側面には、前記デコンプ突起との当接により
前記リターンばねの附勢力に抗して前記デコンプウエイ
トを前記デコンプ位置に保持し得るストッパが、前記ベ
ース円と対応する位置に設けられることを特徴としてい
る。
(2) 作用 機関の始動時の如きクランク軸の回転数が設定値以下
のときはデコンプウエイトはリターンばねの弾発力によ
りデコンプ位置に偏倚され、該デコンプウエイトと一体
のデコンプ突起は動弁カムのベース円よりも外方に突出
して排気側カムフォロアをリフトさせデコンプ作用が行
われ、また機関の始動後、クランク軸の回転数が設定値
を超えるとデコンプウエイトはそこに作用する遠心力に
よりリターンばねの弾発力に抗してデコンプ解除位置に
偏倚され、デコンプカムは動弁カムのベース円よりも内
方に没入してデコンプ作用が解除される。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第1〜3図において機関本体Eにボール軸受2を介し
て回転自在に支承されるクランク軸1には1/2減速機R
が設けられる。この1/2減速機Rは、クランク軸に固着
される偏心駆動カムCa1と、この偏心駆動カムCa1の外周
に外装されて機関本体Eに回転自在に支承される偏心従
動カムCa2とより構成され、クランク軸1の回転は1/2減
速比を以て偏心従動カムCa2に伝達されるようになって
いる。而して1/2減速機Rの構成は後に詳述する。
偏心従動カムCa2の外周には、一つの動弁カム3が一
体に形成され、この動弁カム3のカム面に従来公知のカ
ムフォロア4,5のスリッパ面41,51が当接される。そして
これらのカムフォロア4,5は従来公知の動弁機構を介し
て燃焼室に設けられる吸,排気弁に連動されている。
偏心従動カムCa2と一体の動弁カム3のクランク軸1
を囲む円筒部6の外周には、環状の基板7が固着され、
この基板7には円弧状をなして前記動弁カム3のカム面
に沿うように延びるデコンプウエイト8が径方向に回動
自在に枢支軸9を以て枢支される。前記デコンプウエイ
ト8の自由端にはピンよりなるデコンプ突起10が前記動
弁カム3の側面に向けて一体に設けられる。デコンプウ
エイト8の途中と、基板7間には引張コイルばねよりな
るリターンばね11が張架され、このリターンばね11の引
張力はデコンプウエイト8を内側に牽引するように作用
し、前記デコンプ突起10を動弁カム3のベース円Cbより
も外方に突出するように偏倚する。
前記偏心従動カムCa2の、前記デコンプウエイト8と
対面する側面には扇形状の凹部12が、動弁カム3のベー
ス円Cbに対応する位置に形成される。この凹部12には前
記デコンプ突起10の先端が進入しており、このデコンプ
突起10は、これが前記凹部12の壁面よりなるストッパ13
と当接することで、デコンプウエイト8をリターンばね
11の附勢力、即ち引張力に抗してデコンプ位置に保持で
きるようになっている。また基板7の外周には、前記デ
コンプウエイト8の外側中間部に対向するストッパ片14
が一体に形成されており、このストッパ片14は、基板7
がデコンプウエイト8とともに回転し、該デコンプウエ
イト8が遠心力をうけて径方向外方に揺動するとき、そ
の揺動位置、すなわちそのデコンプ解除位置を規制でき
るようになっている。
次に前記1/2減水機Rの構造を主に第3,4図を参照して
説明すると、この偏心駆動カムCa1には一対の第1,第2
偏心輪151,152が一体に並設されている。前記一対の第
1,第2偏心輪151,152に外接する偏心従動カムCa2が第1,
第2偏心輪151,152のクランク軸1に対する偏心量eと
等しい偏心量で機関本体Eに回転自在に支持されてい
る。偏心従動カムCa2の外周面には、前述のように吸,
排気用の一つの動弁カム3が形成され、この動弁カム3
に前述の吸,排気用カムフォロア4,5のスリッパ面41,51
が当接される。
第1,第2偏心輪151,152は横断面円形の筒状外周面を
有し、クランク軸1の直径方向に見て互いに反対方向に
クランク軸1の中心軸線C0から偏心量eだけ偏心してい
る。
第1,第2偏心輪151,152の位置に対応して、クランク
軸1の中心軸線C0から偏心量eだけ偏心した中心軸線C1
を有する偏心従動カムCa2の中空部を形成する第1,第2
内周面161,162は第1,第2偏心輪151,152の外周面を取り
囲んでいる。
第1内周面161は、クランク軸1の回転に伴って常に
第1偏心輪151を挟んだ状態でその第1偏心輪151に外接
しつつ回転する互いに並行な一対の対向面部161−1,161
−2を有するとともに、第2内周面162は、クランク軸
1の回転に伴って常に第2偏心輪152を挟んだ状態で該
第2偏心輪152に外接しつつ回転する互いに平行な一対
の対向面部162−1,162−2を有し、第1内周面161の各
対向面部161−1,161−2と第2内周面162の各対向面部1
62−1,162−2とは、互いに90゜だけ位相がずれた状態
で形成されている。
第5図(a)および第6図(a)において、第1偏心
輪151が下向きに偏心した状態にあるときには対向面部1
61−1,161−2は上下方向に延在し、このときには第2
偏心輪152は上向きに偏心しているとともに対向面部162
−1,162−2は水平方向に延在している。この状態にお
いてクランク軸1が矢印fの向きに回転すると、各一対
の対向面部と第1,第2偏心輪151,152との各一対の外接
線のうち、クランク軸1の中心軸線C0からの距離が増大
する側の外接線上において、第1,第2偏心輪151,152
対向面部を押圧して偏心従動カムCa2にトルクを伝達す
る。すなわち、第1偏心輪151は、対向面部161−2を押
圧するとともに第2偏心輪152は対向面部162−1を押圧
する。その結果、第1,2偏心輪151,152の回転が90゜進ん
だときには、第5図(b)、第6図(b)のように偏心
従動カムCa2の回転が45゜進む。第1偏心輪151更に対向
面部161−2を押し続けるとともに第2偏心輪152、対向
面部162−1を押し続け、第1,第2偏心輪151,152の回転
が180゜進むと、第5図(c)、第6図(c)のように
偏心従動カムCa2の回転は90゜だけ進む。この時点で第
1,第2偏心輪151,152が更に回転すると、第1偏心輪151
は対向面部161−1を押し始めるとともに、第2偏心輪1
52は対向面部162−1を押し続ける。第1,第2偏心輪1
51,152の回転が更に進んで270゜まで回転すると、第5
図(d)、第6図(d)のように偏心従動カムCa2は135
゜だけ回転する。
以上のようにクランク軸1の回転により偏心駆動カム
Ca1と、偏心従動カムCa2が第5,6図(a)〜(d)に示
す回転運動を繰り返すことによりクランク軸1の回転は
1/2の減速比を以て偏心従動カムCa2に伝達され、偏心従
動カムCa2上の動弁カム3により、前述のように一対の
カムフォロア4,5が揺動され、プッシュロッドを含む従
来公知の動弁機構を介して吸,排気弁が作動される。
次にこの実施例の作用について説明すると、いま機関
を始動すべく、クランキングすれば、クランク軸1が回
転されるが、その回転数は所定の設定回転数以下である
ため1/2減速機Rの従動偏心カムCa2の回転数も低く、デ
コンプウエイト8はリターンばね11の弾発力により、ク
ランク軸1側に引き寄せられ、第2図(A)に示すよう
にその先端は動弁カム3側面のストッパ13に衝合されて
固定状態となり、デコンプ突起10は動弁カム3のベース
円よりも外方に突出される。したがって機関の始動時に
はクランク軸1の回転により1/2減速比で駆動される動
弁カム3のデコンプ突起10は排気側カムフォロア5のス
リッパ面51に衝合して該カムフォロア5をリフトさせ図
示しない動弁機構を介して圧縮行程時の排気弁を開弁し
て燃焼室圧を減圧しデコンプ作用が行われる。
機関が始動され、クランク軸1の回転数が設定値を超
えると1/2減速機Rの従動偏心カムCa2の回転も増速され
るため、デコンプウエイト8は、そこに作用する遠心力
の増加により第2図(B)に示すようにリターンばね11
の弾発力に抗して枢支軸9回りに外方に揺動してストッ
パ片14に衝合し第2図(B)に示すように固定状態とな
り、デコンプ突起10は動弁カム3のベース円Cbよりも内
方に没入し、該デコンプ突起10により前述のデコンプ作
用は行われなくなる。
以上の実施例ではクランク軸上に直接1/2減速機Rを
設け、その従動偏心カムCa2、すなわち動弁カム3に本
発明デコンプ装置を設けた場合を説明したがクランク軸
1と別設されて1/2減速機構を介して駆動される動弁カ
ム軸上の動弁カムに本発明デコンプ装置を設けてもよい
ことは勿論である。
C.発明の効果 以上のように本発明デコンプ装置は、デコンプウエイ
トの自由端に一体的に設けたデコンプ突起を、動弁カム
の回転速度の増・減に応じてそのベース円より没入・突
出させるように揺動させることで、デコンプ解除・デコ
ンプ作動の切換えをデコンプウエイトが直接的に行い得
るようにしたので、デコンプウエイトとデコンプ突起と
の間に特別な機能部品を介在させる必要はなくなり、そ
れだけ構造の簡素化が図られる。またデコンプウエイト
及びリターンばねを基板と共に一纏めにしてユニット化
することができる上、動弁カムにはデコンプ突起が当接
し得るストッパと前記基板の取付け部とを設けるだけで
よいから、全体として製造、組付が容易であり、前記し
た構造の簡素化とも相俟ってコストの節減に大いに寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明装置の一実施例を示すもので、第1図は第
2図(A)I−I線に沿う縦断側面図、第2図(A),
(B)は第1図II−II線に沿う断面図で、第2図(A)
は機関の始動時、第2図(B)は機関始動後の状態をそ
れぞれ示す。第3図は、第1図III−III線に沿う断面
図、第4図は、第1図IV−IV線に沿う断面図、第5図
(a)〜(d)は第1の偏心カムと偏心従動カムとの関
係をクランク軸の回転角の変化に対応して順次示した第
3図に相当する作用図、第6図(a)〜(d)は第2偏
心カムと偏心従動カムとの関係をクランク軸の回転角の
変化に対応して順次示した、第4図に相当する作用図で
ある。 Cb……ベース円、 3……動弁カム、7……基板、8……デコンプウエイ
ト、10……デコンプ突起、11……リターンばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動弁カム(3)の一側に、該カム(3)と
    一体に回転できるように基板(7)が設けられ、この基
    板(7)には、通常は所定のデコンプ位置に在るが前記
    動弁カム(3)の回転速度の増加に応じて動弁カム
    (3)の径方向外方に揺動して所定のデコンプ解除位置
    に向かう円弧状のデコンプウエイト(8)が枢支されて
    なる、内燃機関のデコンプ装置であって、 前記デコンプウエイト(8)が前記デコンプ位置に在る
    時には前記動弁カム(3)のベース円(Cb)より突出
    し、また前記デコンプ解除位置に在る時には前記ベース
    円(Cb)より没入するデコンプ突起(10)が該デコンプ
    ウエイト(8)の自由端に一体的に設けられ、 前記デコンプウエイト(8)と基板(7)との間には、
    該デコンプウエイト(8)を前記デコンプ位置側へ附勢
    するリターンばね(11)が介装され、 前記動弁カム(3)の、前記基板(8)と対向する側面
    には、前記デコンプ突起(10)との当接により前記リタ
    ーンばね(11)の附勢力に抗して前記デコンプウエイト
    (8)を前記デコンプ位置に保持し得るストッパ(13)
    が、前記ベース円(Cb)と対応する位置に設けられるこ
    とを特徴とする、内燃機関のデコンプ装置。
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