JPH0866150A - ドリップ液吸収材 - Google Patents

ドリップ液吸収材

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JPH0866150A
JPH0866150A JP6205172A JP20517294A JPH0866150A JP H0866150 A JPH0866150 A JP H0866150A JP 6205172 A JP6205172 A JP 6205172A JP 20517294 A JP20517294 A JP 20517294A JP H0866150 A JPH0866150 A JP H0866150A
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JP
Japan
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water
food
drip liquid
diaphragm
membrane
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JP6205172A
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Mamoru Matsubara
護 松原
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品表面より発生する水分の多い多量の流出
液を迅速に吸収除去する一方、食品内部よりゆっくり滲
出する液からは水分のみを分離し食品の栄養分や色素な
どの食品成分は食品に残すようにする。 【構成】 透水性半透膜2の一方の面に粘稠な親水性高
分子溶液層3をバインダーとして塗布形成し、この溶液
層3に粉粒状高分子吸水剤4を付着させ、その付着面の
外側を多数の小孔6を穿設した隔膜5で覆い、これらの
隔膜5と半透膜2の周縁部を接着してシート状としてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生鮮食品、冷凍食品な
どの食品から生ずるドリップ液を吸収するドリップ液吸
収材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケット等で販売に供される
生鮮食品、冷凍食品等は一般的にトレイに収容され、そ
の外表面を透明なフィルムで被覆してパックされてい
る。この際、生鮮食品は冷塩水処理などして、表面の汚
れ、水分を除去してパックされる。一方、冷凍食品は凍
ったままパック詰めにして、冷凍状態のまま店頭に陳列
するのが一般的である。
【0003】しかしながら、何れの場合にも時間と共に
食品の表面および内部から水分を主体とする滲出液、即
ち、ドリップ液が流出してパック内に滞留し、これが食
品を変質させたり、見栄えを悪くして商品価値を低下さ
せる原因となっていた。
【0004】このため、近年、不織布、ウレタン発泡
体、高分子吸収剤入りの吸水紙等の吸水マットをトレイ
内に敷いて直接的にドリップ液を吸収する方法、または
食用糖類を半透膜で密閉してなる吸水材をトレイ内に設
置し、浸透圧を利用しドリップ液を吸収する方法が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食品よ
り流出するドリップ液を不織布等の毛細管作用を利用し
た吸水マットで直接吸収すると、食品のマットとの接触
面が脱色または変色して、食品の商品価値を低下させ
る。一方、浸透圧を利用した吸水材では半透膜の膜抵抗
が大きいため、大量のドリップ液が生じる冷凍食品の場
合には全てを吸収しきれず、トレイ内にドリップ液が溜
まる原因となっていた。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は食品より流出するドリップ液
は、例えば、冷凍食品のグレーズ、解凍中の食品からの
流出液、または生鮮食品の滲出液など、食品によりその
性状、成分、量は大きく異なるが、流出するドリップ液
に合わせてこれらを迅速かつ効率よく吸収することので
きるドリップ液吸収材を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のドリップ液吸収材では、透水性半透膜の一
方の面に粘稠な親水性高分子溶液をバインダーとして粉
粒状高分子吸水剤を付着させ、その付着面の外側を通水
性を有する隔膜で覆い、これらの隔膜と半透膜の周縁部
を接着してシート状としてなるのである。
【0008】なお、好ましくは、前記高分子吸水剤の粒
径を100メッシュから20メッシュの範囲内とし、且
つその含有量を0.1g/dm2 から2.0g/dm2
の範囲内とし、また前記粘稠な親水性高分子溶液の粘度
を室温で5ポアーズから50ポアーズの範囲内にし、且
つその含有量を0.1g/dm2 から1.0g/dm2
の範囲内にすることである。
【0009】更にまた好ましくは、前記隔膜の外側表面
を疎水性素材で形成するとともに隔膜に小孔を穿設する
ことによって隔膜に通水性を付与し、この小孔の開口径
を前記粉粒状高分子吸水剤を通過させない大きさに形成
することである。
【0010】
【作用】本発明のドリップ液吸収材の使用にあたって
は、その透水性半透膜側を上方にしてトレイ内に敷き、
その上に食品を載せるようにする。これにより、食品の
解凍などによって急激に発生する初期ドリップは吸収材
の上方から下方に回り、下方側の隔膜を通ってその内部
に入り粒状高分子吸水剤によって吸収される。一方、食
品の内部よりじわじわと滲出する液は半透膜を通ってそ
の内部に入り、粒状高分子吸水剤によって吸収される。
【0011】
【実施例】先ず、本発明の対象とする食品から生じるド
リップ液について説明する。
【0012】冷凍食品は貯蔵中の酸化を防ぐため、多く
の場合、表面に氷の層(グレース)が形成されており、
このグレースのため、或いはまた食品組織の冷凍破壊に
より、その組織が粗くなって保水力が低下するためにド
リップ液が出やすくなる。その時間の経過と時間当たり
に流出する量(流出速度)を図1に示す。
【0013】この図に示すように、グレースの溶解によ
る液は大部分は水であり、その流出速度は食品への伝熱
量によって決まり、一定の貯蔵条件ではほぼ一定となる
が、流出量は多い(I :恒率流出)。グレースの溶解流
出後、食品の表面の付着水分、表面近くへ浸透した水分
が流出する(II:減率流出)。これは、時間が短く量
も多くはない。更に時間が経過すると、食品内部の自由
水(筋原繊維の毛管部や細胞外液中の水分)が流出す
る。また、鮮度低下が起こると蛋白質や糖類、脂肪など
に拘束されていた結合水も自由水に変わり流出する(II
I :減率流出)。
【0014】一方、食品内部より滲出する液は、水分の
他に食品成分を多く含み、栄養分や旨味分、色素などが
流出し損失となる。
【0015】従って、食品表面より発生する水分の多い
多量の流出液はすばやく吸収し、食品内部よりゆっくり
滲出する液はその水分のみを吸収し、食品成分は食品に
残すことが望ましい。
【0016】一方、生鮮食品は、冷塩水槽に浸漬して洗
浄される場合が多く、この場合、濃い塩水では蛋白変性
が起こり、変色、硬化、塩味など不都合なことが生じる
ので、通常1%から3%程度の希塩水が用いられてい
る。しかしながら、この希塩水では食品が塩水を吸収し
て膨潤され、その後のドリップ液流出の原因となる。こ
の塩水によるドリップ液の流出は、図1のIIの減率流
出となり、更なる鮮度低下により図1のIII の減率の
流出につながる。
【0017】本発明のドリップ液の吸収材は、上記のよ
うな冷凍食品並びに生鮮食品から生じるドリップ液の発
生状態に対応するように考えられたもので、食品表面よ
り発生する水分の多い多量の流出液はすばやく吸収し、
食品内部よりゆっくり滲出する液はその水分のみを吸収
し、食品成分は食品に残すようにしたもので、その構成
の要部は図2に示されている。
【0018】図2において、符号1は本発明のドリップ
液吸収材を示し、その上面には透水性半透膜2が設けら
れている。この半透膜2の周縁部を除く下面にはバイン
ダーとして機能する粘稠な親水性高分子溶液層3が塗布
形成され、この高分子溶液層3の下面には粉粒状の高分
子吸水剤4の上方部が接着された状態で取り付けられて
いる。即ち、高分子吸収剤4の図2に示す下方部はバイ
ンダーの外部に露出された状態になっており、この部分
に到達した水分を直ちに吸収するのである。そして、半
透膜の下方周縁部2aには通水性を有する隔膜5が一体
的に接着されて、半透膜2と隔膜5の間に上記親水性高
分子溶液層3と粉粒状の高分子吸水剤4を収容してい
る。隔膜5は、好ましくは、多数の小孔6を穿設するこ
とによって通水性が付与され、隔膜の外部からこの小孔
を通って内部に入ったドリップ液はこれに対向配置され
ている高分子吸収剤4によって直ちに吸収されることと
なる。このドリップ液吸収材1は、図3に示すように、
食品を収容するトレイの底面に載置される大きさの平面
矩形に形成されている。
【0019】透水性半透膜2としては、完全ケン化ポリ
ビニールアルコール膜、普通セロハン紙、コロジオン
膜、酢酸セルローズ膜等、水分、アンモニア分、アミン
分など水溶性低分子量化合物を選択的に透過するものが
適する。
【0020】また、バインダーとして機能する粘稠な親
水性高分子溶液層3は、高分子吸収剤4を所定の位置に
付着させて吸水剤4の脱落を防ぐとともに、本発明のド
リップ液吸収材を精度良く効率的に生産を行うためにも
必要である。また、この親水性高分子溶液層は以下の適
宜の種類のものを選択することにより、浸透圧の吸水速
度を上げることができる。
【0021】この粘稠な親水性高分子溶液としては、
浸透圧のほとんどないものとして親水性天然高分子水溶
液(アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム、カラーギンナ
ン、澱粉糊等)や合成高分子水溶液(ポリアクリル酸ソ
ーダ、カルボキシメチルセルローズ、メチルセルロー
ズ、ポリビニールアルコール等)がある。浸透圧があ
るものとして、食用糖類水溶液(グルコース、フラクト
ース、マルトース、蔗糖等)や糖アルコール(ソルビッ
ト、キシロース、マルチトール等)がある。また、浸
透圧が高いものとして、親水性多価アルコール(グリセ
リン、プロピレングリコール等)がある。
【0022】この粘稠な親水性高分子溶液は半透膜の内
面に後述するようにグラビヤロール、ロールコーター等
を用いてパターン状に塗布されるが、その粘度は5ポイ
ズから50ポイズの範囲が好ましい。塗布量は高分子吸
水剤の量と粒径に関係するので、10μm厚(比重1.
0で0.1g/dm2 )から60μm厚(比重1.6で
1.0g/dm2 )の範囲がよい。また、この高分子溶
液は迅速な吸水速度が要求される場合は浸透圧の高いも
のを厚く塗ると良く、遅い吸水速度が要求される場合に
は浸透圧の低いものを薄く塗ると良い。
【0023】高分子吸水剤4としては、ポリアクリル酸
ソーダ(PAS)系、マレイン酸系、澱粉系など各種の
ものを使用できるが、吸水特性、安全性、取扱い性、粒
子形状、価格より総合的に見て、PASの架橋体が最も
使いやすい。これらの高分子吸水剤は高吸水性を有し、
水の場合には自重の数百倍から千数百倍の吸水量を示
し、生理食塩水でも数十倍吸収でき、コストパフォーマ
ンスが最も高く、効果的である。
【0024】吸水剤の粒径としては、散布の均一性、量
の精度、発塵性等から見て100メッシュ(0.15m
m)から20メッシュ(0.84mm)の範囲が望まし
い。
【0025】吸水剤の量としては、トレイパック内の容
積が1〜3dm2 程度で食品からのドリップ量が5g〜
100g程度であるから、吸水剤の吸液量は少なくとも
自重の50倍程度あることから、0.1〜2.0g/d
2 が適当である。
【0026】また、高分子吸水剤は膨潤圧(浸透圧)を
有し、その大きさは吸水倍率50倍で30〜50atm
であり、食品の浸透圧が10atm以下であることか
ら、充分な吸水力を有する。
【0027】通水性を有する隔膜5としては、使用中に
水分を吸収しても強度低下が起こらず、水分が通過する
開口部の大きさも変わらず、またドリップ液を迅速に内
部に取り込むことができる性質を有するものが望まし
い。このため、親水性のセルローズ単独の紙や布よりも
疎水性、半疎水性のものが適している。例えば、ポリオ
レフィン系、ビニロン系、ポリエステル系、ポリアミド
系などの不織布や穴明きフィルム、またはこれらの紙ラ
ミネート膜が適している。また、半透膜と同じ材質のも
のを選択する場合には、防水セロハン紙、延伸ポリビニ
ールアルコール膜等の開口したフィルムを使用すると良
い。
【0028】隔膜として疎水性または半疎水性のものを
使用する場合には、それに通水性を付与するために多数
の小さな開口を形成するが、その開口は吸水剤粒子が透
過しない大きさが必要であり、また毛細管作用による吸
水を行うため、できるだけ開口率が大きいことが望まし
い。実用的には、開口径が100〜500μmで開口率
が5〜10%程度の穴明きフィルムが望ましい。
【0029】上記の構成に係るドリップ液の吸収材の作
成にあたっては、対象とする食品の種類により、半透膜
2の抵抗(半透膜の種類と厚み)、吸水力の強さ(粘稠
な溶液の種類と量)、吸水容量(吸水剤の量)、初期の
吸水特性(隔膜の開口率等)を考慮して希望の特性のも
のを組み合わせて作成する。
【0030】次に、本発明に係るドリップ液吸収材1の
製造方法の一例を図4を参照にして説明する。先ず、ロ
ール10から透水性半透膜2を水平方向に引き出し、そ
の上に粘稠な高分子溶液3をグラビヤロール11等によ
り、例えば矩形のパターンに所定の間隔を置いて連続的
に塗布し、その上にホッパー12から粉粒状の高分子吸
水剤4を均一に散布する。粉粒状の高分子吸水剤4は粘
稠な溶液が塗布されたパターンの部分のみに付着し、半
透膜2が反転されるときにパターン部分に付着していな
い高分子吸水剤は重力により容器13内に落下除去さ
れ、上記ホッパー12に回収して再使用される。
【0031】一方、多数の小孔を穿設した隔膜5がロー
ル14から斜め下方に連続的に引き出され、その上面に
は矩形の枠状に塗布装置15により接着剤が塗布され
る。この枠状に塗布された接着剤部は、次工程で半透膜
2と隔膜5とを重ね合わせたときに前記粘稠な溶液3の
矩形パターン塗布部を取り囲むように半透膜と一体的に
接着されようになっている。なお、この接着剤として
は、隔膜がプラスチック素材の場合にはポリウレタン系
ドライラミネート接着剤が適している。また、半透膜な
らびに隔膜がヒートシールが可能な素材から選択された
場合には、接着剤の塗布を省略することができる。ま
た、接着剤としてポリウレタン系接着剤を用いた場合に
は、35〜40℃で48時間程度のキュアリングが必要
となる。
【0032】上記のように半透膜2と隔膜5とを接着し
た後、両者は加圧ローラ16によって加圧接着され、次
いで接着されたシート状物は接着部の中心部付近をカッ
ター17によって切断され、本発明のドリップ液吸収材
1を得る。
【0033】上記の方法によれば、本発明のドリップ液
吸収材1を連続的に製造できるので、生産効率が高くま
た安価に製造できる。
【0034】本発明のドリップ液吸収材1の使用例は、
図5に示しているように、食品20より小さめのドリッ
プ液吸収材1を、半透膜を上にして食品用トレイ21内
に敷き、その上に食品を載せ、更にその上からラップ2
2を掛け、冷蔵ケースなどに保管する。
【0035】ドリップ液の吸水の機構は、図6に示して
いるように、初期に大量に発生する水を主としたドリッ
プ液は吸収材1の半透膜では吸収されきれずにその側面
を通って底面の隔膜5に至り、または食品20から直接
的にトレイの内底面に落下したドリップ液はその内底面
に沿い或いはトレイ内底面と吸水材1の間を毛細管現象
で隔膜5に至り、隔膜の小孔6から吸収材1の内部に入
る。この吸収材1の内部に入ったドリップ液は小孔6に
対向配置されている高分子吸水剤4によって直ちに吸収
される。その後、食品内部より滲出する水及び悪臭発生
の原因となる液状成分は半透膜を通って吸収材の内部に
入り粘稠な親水性高分子溶液層3を透過して高分子吸水
剤4によって吸収される。
【0036】ここで、半透膜と直接接した食品の面は色
素が除去されないため、脱水前の色合が残り、外観上も
良好な状態を維持する。
【0037】また、本発明の吸収材1によって吸収され
た液体は上下2枚の膜によって食品から完全に分離され
ており、またその液体は高分子吸水剤によって保水され
るため、逆圧をかけても離水することはない。
【0038】以下に本発明の効果を確認するために行っ
た実験例について説明する。
【0039】実験例1 冷凍ホタテ貝柱の解凍時の重量の推移を測定した(5個
の平均) 全重量 25.9g 〔100%〕 冷凍貝柱の重量 20.3g グレース量* 5.6g 半解凍時の重量 19.2g 〔74.1%〕 完全解凍時の重量 18.4g 〔71.0%〕 全ドリップ量 7.5g 〔29.0%〕 *外側の氷のみを分離測定
【0040】実験例2 普通セロハン紙(PT500)に70%水飴(ハイマル
−38 参松工業(株))を0.8g/dm2 の割合に
塗布、その上にポリアクリル酸ソーダ架橋体(アクアリ
ックCA 日本触媒化学工業(株))を1.5g/dm
2 散布し、ポリオレフィン系不織布(HOP−36 広
瀬製紙(株))を覆せ、80×120mmに切断後周囲を
セロテープで接着し、吸水マットした。
【0041】このマットを100×170mmのプラスチ
ックトレイの底に敷き、実施例1の冷凍ホタテ8個を入
れラップがけし、冷蔵庫に放置解凍を行った。トレイ内
にドリップの滞留もなく、生に近い良好な解凍品が得ら
れた。
【0042】実験例3 セロハン紙に澱粉糊を0.8g/dm2 の割合で60×
90mm塗布し、その上に20〜32メッシュのポリアク
リル酸ソーダ架橋体散布後、付着していない粒子を除去
後70×100mmに切断し、更に同じサイズの穴明フィ
ルム(ポアセルP02−0.5mmΦ大江化学工業
(株))を覆せ、周囲をセロテープで接着した。
【0043】このマットを100×170mmのプラスチ
ックトレイの底に敷き、冷凍カニ足のむき身をパック
し、冷蔵庫内で解凍した。結果を表1に示す。
【0044】
【表1】 トレイ内にはドリップの滞留もなく、カニ特有の臭いも
消えていた。
【0045】実験例4 ポリアクリル酸ソーダ架橋体とグリセリン(試薬)を
1:1に混合し、完全ケン化ポリビニールアルコール膜
(LH−25 東セロ(株))の70×90mm上に1g
/dm2 の割合で塗布し、その外側10mmを残し、90
×110mmに切断。紙タオルで70×90mmの塗布部を
覆い、更にその上にLH−25の穴明フィルム(0.5
mmΦ 5000個/dm2 開孔率10%)を載せ、90×
110mm角に周囲をヒートシールし、マット状とした。
【0046】冷凍食品をこのマット上で解凍し、冷蔵庫
内に26時間放置した。結果は表2の通りである。
【0047】
【表2】 食品は吸収マットとの接触面に色素の濃縮が起こった
が、退色、変色はなく、食品表面のメト化も見られず、
全体に水分が除去され良好な状態であった。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るドリップ液
吸収材は食品表面より発生する水分の多い多量の流出液
は通水性を有する隔膜を通って内部に入り隔膜に対向し
て配設された粉粒状高分子吸水剤によって迅速に吸収さ
れるため、従来のようにドリップ液がトレイ内に溜まっ
て、その商品価値を低下させるようなことがない。ま
た、食品内部よりゆっくり滲出する液は透水性半透膜を
介して主として水分のみを分離し食品の栄養分や色素な
どの食品成分は食品に残すので、食品の商品価値を高
め、ドリップ液吸収材として極めて優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍食品の表面のグレースの流出速度と経過時
間との関係を示す図である。
【図2】本発明のドリップ液吸収材を示す断面模式図で
ある。
【図3】本発明のドリップ液吸収材を示す平面図であ
る。
【図4】本発明のドリップ液吸収材の製造方法の概略説
明図である。
【図5】本発明のドリップ液吸収材の使用方法を示す断
面説明図である。
【図6】本発明のドリップ液吸収材による吸水の機構の
模式図である。
【符号の説明】
1 ドリップ液吸収材 2 透水性半透膜 3 親水性高分子溶液層 4 高分子吸水剤 5 隔膜 6 小孔 10 ロール 11 グラビヤロール 12 ホッパー 13 容器 14 ロール 15 塗布装置 16 加圧ローラ 17 カッター 20 食品 21 食品用トレイ 22 ラップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性半透膜の一方の面に粘稠な親水性
    高分子溶液層をバインダーとして粉粒状高分子吸水剤を
    付着させ、その付着面の外側を通水性を有する隔膜で覆
    い、該隔膜と該半透膜の周縁部を接着してシート状とし
    てなることを特徴とするドリップ液吸収材。
  2. 【請求項2】 前記高分子吸水剤の粒径が100メッシ
    ュから20メッシュの範囲内で、且つその含有量が0.
    1g/dm2 から2.0g/dm2 の範囲内にあり、ま
    た前記粘稠な親水性高分子溶液層の粘度が室温で5ポア
    ーズから50ポアーズの範囲内にあり、且つその含有量
    が0.1g/dm2 から1.0g/dm2 の範囲内にあ
    ることを特徴とする請求項1記載のドリップ液吸収材。
  3. 【請求項3】 前記隔膜の外側表面を疎水性素材で形成
    するとともに前記隔膜に小孔を穿設することによって該
    隔膜に通水性を付与し、前記小孔の開口径を前記粉粒状
    高分子吸水剤を通過させない大きさに形成してなること
    を特徴とする請求項1または2記載のドリップ液吸収
    材。
JP6205172A 1994-08-30 1994-08-30 ドリップ液吸収材 Pending JPH0866150A (ja)

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