JPH07108641A - 抗菌性基材及び食品包装用袋 - Google Patents
抗菌性基材及び食品包装用袋Info
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- JPH07108641A JPH07108641A JP5254044A JP25404493A JPH07108641A JP H07108641 A JPH07108641 A JP H07108641A JP 5254044 A JP5254044 A JP 5254044A JP 25404493 A JP25404493 A JP 25404493A JP H07108641 A JPH07108641 A JP H07108641A
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- antibacterial
- isothiocyanate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】抗菌性能が長期間持続されると共に、充分な剥
離強度、ヒートシール強度を有する抗菌性基材及び食品
包装用袋を提供する。 【構成】基材1の少なくとも片面に、イソチオシアネー
ト類化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合物の
サイクロデキストリン包接化合物2を含有する抗菌層2
1を形成し、該抗菌層21を湿度透過性合成樹脂3で被
覆することにより、通常の乾燥状態では抗菌性を有する
イソチオシアネート類化合物等がサイクロデキストリン
の空洞内に固定されて揮発されず、また黴や細菌等の増
殖に適した高湿度下においては、湿度透過性合成樹脂3
を透過した水蒸気によりサイクロデキストリンの空洞内
のイソチオシアネート類化合物等を徐々に揮散させる。
離強度、ヒートシール強度を有する抗菌性基材及び食品
包装用袋を提供する。 【構成】基材1の少なくとも片面に、イソチオシアネー
ト類化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合物の
サイクロデキストリン包接化合物2を含有する抗菌層2
1を形成し、該抗菌層21を湿度透過性合成樹脂3で被
覆することにより、通常の乾燥状態では抗菌性を有する
イソチオシアネート類化合物等がサイクロデキストリン
の空洞内に固定されて揮発されず、また黴や細菌等の増
殖に適した高湿度下においては、湿度透過性合成樹脂3
を透過した水蒸気によりサイクロデキストリンの空洞内
のイソチオシアネート類化合物等を徐々に揮散させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として生鮮食品や加
工食品の保存、流通時の包装材料として好適に使用され
る抗菌性基材及び食品包装用袋に関するものである。
工食品の保存、流通時の包装材料として好適に使用され
る抗菌性基材及び食品包装用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生鮮食品や加工食品に付着している微生
物等は、短時間で莫大な数に繁殖するので、食中毒の原
因となる場合が多い。そこで、生鮮食品や加工食品の保
存、流通の際に使用する包装材料、すなわち食品用フイ
ルムやシートに抗菌性を具備させることにより、微生物
の繁殖を抑制することが行われている。そして前記に使
用される抗菌性物質として、優れた制菌、殺菌作用を有
するイソチオシアネート類化合物やテルペン類化合物が
開示されている。
物等は、短時間で莫大な数に繁殖するので、食中毒の原
因となる場合が多い。そこで、生鮮食品や加工食品の保
存、流通の際に使用する包装材料、すなわち食品用フイ
ルムやシートに抗菌性を具備させることにより、微生物
の繁殖を抑制することが行われている。そして前記に使
用される抗菌性物質として、優れた制菌、殺菌作用を有
するイソチオシアネート類化合物やテルペン類化合物が
開示されている。
【0003】しかしながら上記イソチオシアネート類化
合物やテルペン類化合物は、抗菌性能に優れているもの
の、高い揮発性を有しているため、そのまま該化合物を
フイルムやシートに混入させたり、付着させたものは、
該化合物がすぐに揮散して抗菌性能を長期間持続させる
ことができなかった。そこでかかる問題に対処するため
に、実開平5−41773号公報に記載される如く、イ
ソチオシアン酸エステル類担持層の表裏両面をイソチオ
シアン酸エステル類不透過性バリアーシート及び/又は
イソチオシアン酸エステル類透過性コントロールシート
で被覆し、該透過性コントロールシートによりイソチオ
シアン酸エステル類を徐々に揮散させようとした徐放化
シートが提案されている。
合物やテルペン類化合物は、抗菌性能に優れているもの
の、高い揮発性を有しているため、そのまま該化合物を
フイルムやシートに混入させたり、付着させたものは、
該化合物がすぐに揮散して抗菌性能を長期間持続させる
ことができなかった。そこでかかる問題に対処するため
に、実開平5−41773号公報に記載される如く、イ
ソチオシアン酸エステル類担持層の表裏両面をイソチオ
シアン酸エステル類不透過性バリアーシート及び/又は
イソチオシアン酸エステル類透過性コントロールシート
で被覆し、該透過性コントロールシートによりイソチオ
シアン酸エステル類を徐々に揮散させようとした徐放化
シートが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記徐放
化シートは、透過性コントロールシートによりイソチオ
シアン酸エステル類の若干の徐放性は認められるもの
の、前記イソチオシアン酸エステル類担持層が、イソチ
オシアン酸エステル類を直接に含浸保持させた粘着剤層
や、イソチオシアン酸エステル類を低揮発性油性液体等
を介して含浸保持させた紙、不織布等で構成される等、
いずれも高い揮発性を有するイソチオシアン酸エステル
類がそのまま粘着剤や紙、不織布等に含浸されているだ
けであるので、前記担持層に担持されたイソチオシアン
酸エステル類は常に透過性コントロールシートを透過し
て外部に揮散されており、従ってイソチオシアン酸エス
テル類の揮散による損失が大きく、イソチオシアン酸エ
ステル類の抗菌性能を長期間持続させるという面では問
題の解決になっていなかった。なお前記透過性コントロ
ールシートの厚みや材質を変えて徐放性をコントロール
し、抗菌性能を長期間持続させることも考えられるが、
かかる手段では、イソチオシアン酸エステル類の揮散速
度も著しく遅くなって抗菌性能が半減するため、実用的
ではなかった。
化シートは、透過性コントロールシートによりイソチオ
シアン酸エステル類の若干の徐放性は認められるもの
の、前記イソチオシアン酸エステル類担持層が、イソチ
オシアン酸エステル類を直接に含浸保持させた粘着剤層
や、イソチオシアン酸エステル類を低揮発性油性液体等
を介して含浸保持させた紙、不織布等で構成される等、
いずれも高い揮発性を有するイソチオシアン酸エステル
類がそのまま粘着剤や紙、不織布等に含浸されているだ
けであるので、前記担持層に担持されたイソチオシアン
酸エステル類は常に透過性コントロールシートを透過し
て外部に揮散されており、従ってイソチオシアン酸エス
テル類の揮散による損失が大きく、イソチオシアン酸エ
ステル類の抗菌性能を長期間持続させるという面では問
題の解決になっていなかった。なお前記透過性コントロ
ールシートの厚みや材質を変えて徐放性をコントロール
し、抗菌性能を長期間持続させることも考えられるが、
かかる手段では、イソチオシアン酸エステル類の揮散速
度も著しく遅くなって抗菌性能が半減するため、実用的
ではなかった。
【0005】また上記徐放化シートの如く、イソチオシ
アン酸エステル類担持層が粘着剤層で形成され、該粘着
剤層を介して透過性コントロールシート等が積層されて
いると、元来粘着剤は粘着性を有しているのみで固化し
ないため付着力が弱く、また耐熱性も比較的良くないた
め、層間の剥離強度が弱く、従って該徐放化シートをヒ
ートシール加工して食品包装用の袋等を作成しても実用
上充分なヒートシール強度等が得られなかった。また前
記粘着剤に変えて、剥離強度やヒートシール強度を高め
るために、有機溶剤型接着剤によりイソチオシアン酸エ
ステル類担持層を形成することも考えられるが、上記徐
放化シートは、前記の如くイソチオシアン酸エステル類
がそのまま担持層に担持されているため、有機溶剤型接
着剤を乾燥させる工程で、イソチオシアン酸エステル類
も同時に揮散されることとなり、実用的ではなかった。
アン酸エステル類担持層が粘着剤層で形成され、該粘着
剤層を介して透過性コントロールシート等が積層されて
いると、元来粘着剤は粘着性を有しているのみで固化し
ないため付着力が弱く、また耐熱性も比較的良くないた
め、層間の剥離強度が弱く、従って該徐放化シートをヒ
ートシール加工して食品包装用の袋等を作成しても実用
上充分なヒートシール強度等が得られなかった。また前
記粘着剤に変えて、剥離強度やヒートシール強度を高め
るために、有機溶剤型接着剤によりイソチオシアン酸エ
ステル類担持層を形成することも考えられるが、上記徐
放化シートは、前記の如くイソチオシアン酸エステル類
がそのまま担持層に担持されているため、有機溶剤型接
着剤を乾燥させる工程で、イソチオシアン酸エステル類
も同時に揮散されることとなり、実用的ではなかった。
【0006】そこで本発明は上記の如き問題点を解消
し、抗菌性能が長期間持続されると共に、食品包装用の
袋等に加工しても充分な剥離強度、ヒートシール強度を
有する抗菌性基材及び食品包装用袋を提供せんとするも
のである。
し、抗菌性能が長期間持続されると共に、食品包装用の
袋等に加工しても充分な剥離強度、ヒートシール強度を
有する抗菌性基材及び食品包装用袋を提供せんとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、本発明は次のような構成としている。すなわちこ
の発明に係る抗菌性基材は、基材の少なくとも片面に、
イソチオシアネート類化合物又はテルペン類化合物又は
これらの配合物のサイクロデキストリン包接化合物を含
有する抗菌層が形成され、該抗菌層が湿度透過性合成樹
脂で被覆されてなることを特徴とし、またこの発明に係
る食品包装用袋は、少なくとも一部に前記抗菌性基材が
使用されたことを特徴とするものである。
めに、本発明は次のような構成としている。すなわちこ
の発明に係る抗菌性基材は、基材の少なくとも片面に、
イソチオシアネート類化合物又はテルペン類化合物又は
これらの配合物のサイクロデキストリン包接化合物を含
有する抗菌層が形成され、該抗菌層が湿度透過性合成樹
脂で被覆されてなることを特徴とし、またこの発明に係
る食品包装用袋は、少なくとも一部に前記抗菌性基材が
使用されたことを特徴とするものである。
【0008】本発明は、抗菌性能に優れたソチオシアネ
ート類化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合物
(以下、イソチオシアネート類化合物等とする)をサイ
クロデキストリンに包接し、該サイクロデキストリン包
接化合物を含有する抗菌層を湿度透過性合成樹脂で被覆
することにより、通常の乾燥状態では抗菌性を有するイ
ソチオシアネート類化合物等がサイクロデキストリンの
空洞内に固定されて揮発されず、また黴や細菌等の増殖
に適した高湿度下においては、湿度透過性合成樹脂を透
過した水蒸気によりサイクロデキストリンの空洞内のイ
ソチオシアネート類化合物等が徐々に揮散されるように
なされている。すなわち本発明は、イソチオシアネート
類化合物等が黴や細菌等の増殖に適した高湿度下におい
てのみ揮散されるようになされたものである。
ート類化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合物
(以下、イソチオシアネート類化合物等とする)をサイ
クロデキストリンに包接し、該サイクロデキストリン包
接化合物を含有する抗菌層を湿度透過性合成樹脂で被覆
することにより、通常の乾燥状態では抗菌性を有するイ
ソチオシアネート類化合物等がサイクロデキストリンの
空洞内に固定されて揮発されず、また黴や細菌等の増殖
に適した高湿度下においては、湿度透過性合成樹脂を透
過した水蒸気によりサイクロデキストリンの空洞内のイ
ソチオシアネート類化合物等が徐々に揮散されるように
なされている。すなわち本発明は、イソチオシアネート
類化合物等が黴や細菌等の増殖に適した高湿度下におい
てのみ揮散されるようになされたものである。
【0009】本発明において、抗菌層に被覆された湿度
透過性合成樹脂とは、一般に防湿性合成樹脂と呼ばれて
いる塩化ビニリデンコートポリエステル、塩化ビニリデ
ンコートナイロン、塩化ビニリデンコート延伸ポリプロ
ピレン等の合成樹脂等を除き、湿度及び気体を適度に透
過する合成樹脂であって、該透湿度は、一般にはJIS
−Z−0208による方法において、2〜2000g/
m2 ・24hが好ましく、透湿度が2g/m2 ・24h
以下だと水蒸気の透過が少な過ぎて、イソチオシアネー
ト類化合物等の揮散速度が著しく遅くなって抗菌性能が
半減し、また2000g/m2 ・24h以上だと水蒸気
の透過が多過ぎて、イソチオシアネート類化合物等が直
ぐに揮散して抗菌性能を長期間持続させることができな
いことによる。具体的には、ポリエチレン、無延伸ポリ
プロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等により、数
μm〜数10μmの厚みで被覆されているのが好まし
い。しかし、透湿度の範囲は、前記範囲に限定されるも
のではなく、イソチオシアネート類化合物等の揮散速度
を幾らに設定するかについては、本発明抗菌性基材の用
途に応じて適宜設定されるべきことであるから、適宜用
途に応じて、好適な透湿度を設定した湿度透過性合成樹
脂で被覆すればよい。
透過性合成樹脂とは、一般に防湿性合成樹脂と呼ばれて
いる塩化ビニリデンコートポリエステル、塩化ビニリデ
ンコートナイロン、塩化ビニリデンコート延伸ポリプロ
ピレン等の合成樹脂等を除き、湿度及び気体を適度に透
過する合成樹脂であって、該透湿度は、一般にはJIS
−Z−0208による方法において、2〜2000g/
m2 ・24hが好ましく、透湿度が2g/m2 ・24h
以下だと水蒸気の透過が少な過ぎて、イソチオシアネー
ト類化合物等の揮散速度が著しく遅くなって抗菌性能が
半減し、また2000g/m2 ・24h以上だと水蒸気
の透過が多過ぎて、イソチオシアネート類化合物等が直
ぐに揮散して抗菌性能を長期間持続させることができな
いことによる。具体的には、ポリエチレン、無延伸ポリ
プロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等により、数
μm〜数10μmの厚みで被覆されているのが好まし
い。しかし、透湿度の範囲は、前記範囲に限定されるも
のではなく、イソチオシアネート類化合物等の揮散速度
を幾らに設定するかについては、本発明抗菌性基材の用
途に応じて適宜設定されるべきことであるから、適宜用
途に応じて、好適な透湿度を設定した湿度透過性合成樹
脂で被覆すればよい。
【0010】また本発明において、抗菌層が形成される
基材は、その材質や形状は特に限定されるものではない
が、本発明抗菌性基材がフイルムやシート状となされ、
食品包装の用途等に使用される場合は、基材として、前
記湿度透過性合成樹脂からなるフイルムやシートで形成
されたり、イソチオシアネート類化合物等の揮散に対し
てバリアー性を有する材料からなるフイルムやシート等
で形成される。この場合、基材が湿度透過性合成樹脂か
ら形成されていると、基材からも、水蒸気が透過されて
イソチオシアネート類化合物等が拡散される。また基材
がバリアー性を有する材料から形成されていると、イソ
チオシアネート類化合物等は基材から拡散されない。前
記バリアー性を有する材料としては、塩化ビニリデンコ
ートポリエステル、塩化ビニリデンコートナイロン、塩
化ビニリデンコート延伸ポリプロピレン等の合成樹脂フ
イルム、シートやアルミ箔等の金属箔が好適に使用され
る。また本発明抗菌性基材がトレー等の食品用容器とし
て使用される場合は、基材として、通常、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン等の合成樹脂、これらの発泡合成樹脂、そ
の他紙、合成紙等がトレー等の形状に成形されたものが
使用される。
基材は、その材質や形状は特に限定されるものではない
が、本発明抗菌性基材がフイルムやシート状となされ、
食品包装の用途等に使用される場合は、基材として、前
記湿度透過性合成樹脂からなるフイルムやシートで形成
されたり、イソチオシアネート類化合物等の揮散に対し
てバリアー性を有する材料からなるフイルムやシート等
で形成される。この場合、基材が湿度透過性合成樹脂か
ら形成されていると、基材からも、水蒸気が透過されて
イソチオシアネート類化合物等が拡散される。また基材
がバリアー性を有する材料から形成されていると、イソ
チオシアネート類化合物等は基材から拡散されない。前
記バリアー性を有する材料としては、塩化ビニリデンコ
ートポリエステル、塩化ビニリデンコートナイロン、塩
化ビニリデンコート延伸ポリプロピレン等の合成樹脂フ
イルム、シートやアルミ箔等の金属箔が好適に使用され
る。また本発明抗菌性基材がトレー等の食品用容器とし
て使用される場合は、基材として、通常、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン等の合成樹脂、これらの発泡合成樹脂、そ
の他紙、合成紙等がトレー等の形状に成形されたものが
使用される。
【0011】本発明の抗菌層は、イソチオシアネート類
化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合物のサイ
クロデキストリン包接化合物が含有されて形成されたも
のであって、前記イソチオシアネート類化合物として
は、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸イソア
ミル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸
イソプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシア
ン酸ニトロフェニル、イソチオシアン酸フェニル、イソ
チオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソ
チオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸メチル等が好
適に使用され、とくにイソチオシアン酸アリルが明確な
効果を発揮することからより好適に使用される。
化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合物のサイ
クロデキストリン包接化合物が含有されて形成されたも
のであって、前記イソチオシアネート類化合物として
は、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸イソア
ミル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸
イソプロピル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシア
ン酸ニトロフェニル、イソチオシアン酸フェニル、イソ
チオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸プロピル、イソ
チオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸メチル等が好
適に使用され、とくにイソチオシアン酸アリルが明確な
効果を発揮することからより好適に使用される。
【0012】またテルペン類化合物としては、α−ピネ
ン、L−リモネン、D−リモネン、モノテルペン、セス
キテルペン等の炭化水素、テルペンアルコール、テルペ
ンアルデヒド等が好適に使用される。
ン、L−リモネン、D−リモネン、モノテルペン、セス
キテルペン等の炭化水素、テルペンアルコール、テルペ
ンアルデヒド等が好適に使用される。
【0013】上記イソチオシアネート類化合物等が包接
されるサイクロデキストリンは、内部に空洞が形成され
たオリゴ糖であって、その空洞内に油溶性の物質を中心
とした各種の分子、あるいは置換基等を包接する機能を
有すると共に、水分の存在下では前記空洞内の油溶性の
物質が空洞外に放出されるものである。またサイクロデ
キストリンは、他のゼオライト、ケイソウ土などの多孔
無機物質からなる担持体と較べて保持能力に優れると共
に耐熱性にも優れたものである。本発明においては、グ
ルコース残基の数が6個のα型、7個のβ型、8個のγ
型のサイクロデキストリンが一般に使用されるが、その
他マルトシルサイクロデキストリン、ジメチルサイクロ
デキストリンの如き分岐サイクロデキストリンや修飾サ
イクロデキストリン、又はサイクロデキストリンポリマ
ー等も使用される。またこれらのサイクロデキストリン
は単独でも使用されるが、これらの混合物はもちろんこ
れらの混合物とデキストリン等との混合物等も使用され
る。なおサイクロデキストリンの粒子径は特に限定され
ないが、一般的には数μm〜数10μmの範囲のものが
好適に使用される。
されるサイクロデキストリンは、内部に空洞が形成され
たオリゴ糖であって、その空洞内に油溶性の物質を中心
とした各種の分子、あるいは置換基等を包接する機能を
有すると共に、水分の存在下では前記空洞内の油溶性の
物質が空洞外に放出されるものである。またサイクロデ
キストリンは、他のゼオライト、ケイソウ土などの多孔
無機物質からなる担持体と較べて保持能力に優れると共
に耐熱性にも優れたものである。本発明においては、グ
ルコース残基の数が6個のα型、7個のβ型、8個のγ
型のサイクロデキストリンが一般に使用されるが、その
他マルトシルサイクロデキストリン、ジメチルサイクロ
デキストリンの如き分岐サイクロデキストリンや修飾サ
イクロデキストリン、又はサイクロデキストリンポリマ
ー等も使用される。またこれらのサイクロデキストリン
は単独でも使用されるが、これらの混合物はもちろんこ
れらの混合物とデキストリン等との混合物等も使用され
る。なおサイクロデキストリンの粒子径は特に限定され
ないが、一般的には数μm〜数10μmの範囲のものが
好適に使用される。
【0014】上記イソチオシアネート類化合物等のサイ
クロデキストリン包接化合物を含有させた抗菌層を形成
するには、適宜方法が適用される。すなわち、図1〜2
の如く合成樹脂フイルムに前記サイクロデキストリン包
接化合物2を含有させることにより抗菌層21が形成さ
れていてもよい。この場合は、図1の如く熱溶着や一体
成形等により、基材1に直接抗菌層21が形成され、該
抗菌層21に湿度透過性合成樹脂3が直接被覆されてい
てもよいし、図2の如く基材1、抗菌層21、湿度透過
性合成樹脂3が接着剤4を介して積層されていてもよ
い。前記の如き抗菌層21を形成する合成樹脂フイルム
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢
酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール等の合成樹脂
フイルムが一般に使用される。また接着剤4が使用され
る場合は、サイクロデキストリンは耐熱性に優れ、該接
着剤4の乾燥工程等で加熱されても、イソチオシアネー
ト類化合物等が揮散されることがないので、加工時に水
を多量に使用しない接着剤であれば、広く包装材料のラ
ミネートに使用されている加熱型接着剤、例えばウレタ
ン系、酢酸ビニル系、アクリル系、エチレン酢酸ビニル
共重合系等、あるいはホットメルト型の各種接着剤が適
宜使用される。
クロデキストリン包接化合物を含有させた抗菌層を形成
するには、適宜方法が適用される。すなわち、図1〜2
の如く合成樹脂フイルムに前記サイクロデキストリン包
接化合物2を含有させることにより抗菌層21が形成さ
れていてもよい。この場合は、図1の如く熱溶着や一体
成形等により、基材1に直接抗菌層21が形成され、該
抗菌層21に湿度透過性合成樹脂3が直接被覆されてい
てもよいし、図2の如く基材1、抗菌層21、湿度透過
性合成樹脂3が接着剤4を介して積層されていてもよ
い。前記の如き抗菌層21を形成する合成樹脂フイルム
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢
酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール等の合成樹脂
フイルムが一般に使用される。また接着剤4が使用され
る場合は、サイクロデキストリンは耐熱性に優れ、該接
着剤4の乾燥工程等で加熱されても、イソチオシアネー
ト類化合物等が揮散されることがないので、加工時に水
を多量に使用しない接着剤であれば、広く包装材料のラ
ミネートに使用されている加熱型接着剤、例えばウレタ
ン系、酢酸ビニル系、アクリル系、エチレン酢酸ビニル
共重合系等、あるいはホットメルト型の各種接着剤が適
宜使用される。
【0015】また抗菌層は図3の如く、前記の如き接着
剤に直接サイクロデキストリン包接化合物2を含有させ
ることにより形成されていてもよい。かようになされて
いると、基材1と湿度透過性合成樹脂3とが抗菌層22
を介して容易かつ強固に接着されるので好ましい。なお
この場合は、一般に接着剤固形分1gに対してサイクロ
デキストリン包接化合物2が0.01〜1gの混合割合
とされ、できるだけ均一に混合させるのが好ましい。ま
たサイクロデキストリン包接化合物2を混合した接着剤
の塗布量は、使用される接着剤や湿度透過性合成樹脂層
3の種類、得られた本発明抗菌性基材の用途によって異
なるが、一般には0.1〜50g/m2程度で塗布され
る。
剤に直接サイクロデキストリン包接化合物2を含有させ
ることにより形成されていてもよい。かようになされて
いると、基材1と湿度透過性合成樹脂3とが抗菌層22
を介して容易かつ強固に接着されるので好ましい。なお
この場合は、一般に接着剤固形分1gに対してサイクロ
デキストリン包接化合物2が0.01〜1gの混合割合
とされ、できるだけ均一に混合させるのが好ましい。ま
たサイクロデキストリン包接化合物2を混合した接着剤
の塗布量は、使用される接着剤や湿度透過性合成樹脂層
3の種類、得られた本発明抗菌性基材の用途によって異
なるが、一般には0.1〜50g/m2程度で塗布され
る。
【0016】さらにサイクロデキストリン包接化合物を
印刷インキや塗料等のバインダー樹脂に混合し、該印刷
インキや塗料等で印刷や塗布することにより、抗菌層が
形成されていてもよい。この場合は、図4の如く基材1
上に、図2の説明で例示した如き接着剤4を介して、印
刷インキ等による抗菌層23が形成され、該抗菌層23
に湿度透過性合成樹脂3が被覆されていてもよいし、図
5の如く基材1上に、印刷インキ等による抗菌層23が
形成され、該抗菌層23に接着剤4を介して、湿度透過
性合成樹脂3が被覆されていてもよい。なおサイクロデ
キストリン包接化合物2の混合割合は、例えばウレタン
系、アクリル系等の合成樹脂からなるバインダー樹脂1
gに対して、一般には0.05〜1gの範囲とされ、そ
の他必要に応じて、適宜溶剤、展延剤、光沢剤、紫外線
吸収剤、顔料等を配合して印刷インキや塗料とされる。
該印刷インキ等で印刷、塗布して抗菌層を形成する方法
は、印刷インキであればグラビア、シルク等、塗料であ
れば刷毛塗り、スプレー塗り等、適宜方法でなされれば
よく、また印刷や塗布されて形成された抗菌層23は、
基材1の全面に形成されていてもよいし、一部であって
もよく、また模様や表示等を描く如く形成されていても
よい。なお抗菌層23は、抗菌性能を考慮すると、付着
量が印刷インキや塗料の量で0.01〜5g/m2 程度
となされているのが好ましい。
印刷インキや塗料等のバインダー樹脂に混合し、該印刷
インキや塗料等で印刷や塗布することにより、抗菌層が
形成されていてもよい。この場合は、図4の如く基材1
上に、図2の説明で例示した如き接着剤4を介して、印
刷インキ等による抗菌層23が形成され、該抗菌層23
に湿度透過性合成樹脂3が被覆されていてもよいし、図
5の如く基材1上に、印刷インキ等による抗菌層23が
形成され、該抗菌層23に接着剤4を介して、湿度透過
性合成樹脂3が被覆されていてもよい。なおサイクロデ
キストリン包接化合物2の混合割合は、例えばウレタン
系、アクリル系等の合成樹脂からなるバインダー樹脂1
gに対して、一般には0.05〜1gの範囲とされ、そ
の他必要に応じて、適宜溶剤、展延剤、光沢剤、紫外線
吸収剤、顔料等を配合して印刷インキや塗料とされる。
該印刷インキ等で印刷、塗布して抗菌層を形成する方法
は、印刷インキであればグラビア、シルク等、塗料であ
れば刷毛塗り、スプレー塗り等、適宜方法でなされれば
よく、また印刷や塗布されて形成された抗菌層23は、
基材1の全面に形成されていてもよいし、一部であって
もよく、また模様や表示等を描く如く形成されていても
よい。なお抗菌層23は、抗菌性能を考慮すると、付着
量が印刷インキや塗料の量で0.01〜5g/m2 程度
となされているのが好ましい。
【0017】なお本発明は、基材の少なくとも片面に、
イソチオシアネート類化合物又はテルペン類化合物又は
これらの配合物のサイクロデキストリン包接化合物を含
有する抗菌層が形成され、該抗菌層に湿度透過性合成樹
脂が被覆されていれば、上記図1〜図5に例示された構
成に限定されるものではなく、例えば、抗菌層が多層に
形成されていてもよく、また基材の両面に抗菌層が形成
され、該抗菌層のそれぞれに湿度透過性合成樹脂が被覆
されていてもよく、さらに基材と抗菌層との間や、抗菌
層と湿度透過性合成樹脂との間に他の特性を有する層が
形成されていてもよい。
イソチオシアネート類化合物又はテルペン類化合物又は
これらの配合物のサイクロデキストリン包接化合物を含
有する抗菌層が形成され、該抗菌層に湿度透過性合成樹
脂が被覆されていれば、上記図1〜図5に例示された構
成に限定されるものではなく、例えば、抗菌層が多層に
形成されていてもよく、また基材の両面に抗菌層が形成
され、該抗菌層のそれぞれに湿度透過性合成樹脂が被覆
されていてもよく、さらに基材と抗菌層との間や、抗菌
層と湿度透過性合成樹脂との間に他の特性を有する層が
形成されていてもよい。
【0018】
【作用】本発明は、イソチオシアネート類化合物等のサ
イクロデキストリン包接化合物を含有する抗菌層を、湿
度透過性合成樹脂で被覆することにより、通常の乾燥状
態では抗菌性を有するイソチオシアネート類化合物等が
サイクロデキストリンの空洞内に固定されて揮発され
ず、また黴や細菌等の増殖に適した高湿度下において
は、湿度透過性合成樹脂を透過した水蒸気によりサイク
ロデキストリンの空洞内のイソチオシアネート類化合物
等が徐々に揮散されるようになされている。従って、イ
ソチオシアネート類化合物等が黴や細菌等の増殖に適し
た高湿度下においてのみ揮散されるので、抗菌性能が長
期間持続される。
イクロデキストリン包接化合物を含有する抗菌層を、湿
度透過性合成樹脂で被覆することにより、通常の乾燥状
態では抗菌性を有するイソチオシアネート類化合物等が
サイクロデキストリンの空洞内に固定されて揮発され
ず、また黴や細菌等の増殖に適した高湿度下において
は、湿度透過性合成樹脂を透過した水蒸気によりサイク
ロデキストリンの空洞内のイソチオシアネート類化合物
等が徐々に揮散されるようになされている。従って、イ
ソチオシアネート類化合物等が黴や細菌等の増殖に適し
た高湿度下においてのみ揮散されるので、抗菌性能が長
期間持続される。
【0019】また本発明は、基材、抗菌層、湿度透過性
合成樹脂を積層するに当たり、前記サイクロデキストリ
ンの優れた耐熱性を利用して、熱溶着や一体成形等によ
り積層したり、また広く包装材料のラミネートに使用さ
れている加熱型の接着剤を使用して積層することができ
るので、各層間の剥離強度が強く、従ってフイルムやシ
ート状にした本発明抗菌性基材をヒートシール加工して
食品包装用の袋等を作成した場合であっても、イソチオ
シアネート類化合物等の抗菌性能を損なうことがないと
共に実用上充分なヒートシール強度等が得られる。
合成樹脂を積層するに当たり、前記サイクロデキストリ
ンの優れた耐熱性を利用して、熱溶着や一体成形等によ
り積層したり、また広く包装材料のラミネートに使用さ
れている加熱型の接着剤を使用して積層することができ
るので、各層間の剥離強度が強く、従ってフイルムやシ
ート状にした本発明抗菌性基材をヒートシール加工して
食品包装用の袋等を作成した場合であっても、イソチオ
シアネート類化合物等の抗菌性能を損なうことがないと
共に実用上充分なヒートシール強度等が得られる。
【0020】さらに本発明は、抗菌層が基材と湿度透過
性合成樹脂との間に設けられているので、食品用の包装
材料等として使用されても、該抗菌層が直接食品等に触
れることがなく、食品衛生上好ましいものである。
性合成樹脂との間に設けられているので、食品用の包装
材料等として使用されても、該抗菌層が直接食品等に触
れることがなく、食品衛生上好ましいものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づき具体的に説明
する。
する。
【0022】実施例1 ウレタン系接着剤に直接、イソチオシアネート類化合物
のサイクロデキストリン包接化合物を混合し、該接着剤
を塩化ビニリデンコートポリエステルからなる基材に塗
布して抗菌層を形成し、該抗菌層を厚み30μmのポリ
エチレンで被覆して、本発明抗菌性基材を得た。
のサイクロデキストリン包接化合物を混合し、該接着剤
を塩化ビニリデンコートポリエステルからなる基材に塗
布して抗菌層を形成し、該抗菌層を厚み30μmのポリ
エチレンで被覆して、本発明抗菌性基材を得た。
【0023】実施例2 抗菌層が厚み30μmのエチレン酢酸ビニル共重合体で
被覆されている以外は、実施例1と同様の本発明抗菌性
基材を得た。
被覆されている以外は、実施例1と同様の本発明抗菌性
基材を得た。
【0024】実施例3 抗菌層が厚み30μmの無延伸ポリプロピレンで被覆さ
れている以外は、実施例1と同様の本発明抗菌性基材を
得た。
れている以外は、実施例1と同様の本発明抗菌性基材を
得た。
【0025】比較例1 イソチオシアネート類化合物がそのまま接着剤に混入さ
れている以外は、実施例1と同様の抗菌性基材を得た。
れている以外は、実施例1と同様の抗菌性基材を得た。
【0026】比較例2 イソチオシアネート類化合物がゼオライトに吸着された
状態で接着剤に混入されている以外は、実施例1と同様
の抗菌性基材を得た。
状態で接着剤に混入されている以外は、実施例1と同様
の抗菌性基材を得た。
【0027】比較例3 基材上に予めアクリル系粘着剤が付着され、該粘着剤に
イソチオシアネート類化合物がそのまま含浸されると共
に、該粘着剤を厚み30μmのポリエチレンで被覆した
抗菌性基材を得た。
イソチオシアネート類化合物がそのまま含浸されると共
に、該粘着剤を厚み30μmのポリエチレンで被覆した
抗菌性基材を得た。
【0028】比較例4 粘着剤にイソチオシアネート類化合物をそのまま混入
し、該粘着剤を基材に付着すると共に、該粘着剤を厚み
30μmのポリエチレンで被覆した抗菌性基材を得た。
し、該粘着剤を基材に付着すると共に、該粘着剤を厚み
30μmのポリエチレンで被覆した抗菌性基材を得た。
【0029】比較例5 イソチオシアネート類化合物がゼオライトに吸着された
状態で粘着剤に混入されている以外は、比較例4と同様
の抗菌性基材を得た。
状態で粘着剤に混入されている以外は、比較例4と同様
の抗菌性基材を得た。
【0030】上記実施例、比較例について、食品包装用
の袋にヒートシール加工し、該ヒートシール直後の抗菌
性能、抗菌性能の持続性、層間の剥離強度、ヒートシー
ル強度を測定し、その結果を表1に示した。
の袋にヒートシール加工し、該ヒートシール直後の抗菌
性能、抗菌性能の持続性、層間の剥離強度、ヒートシー
ル強度を測定し、その結果を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】また実施例1と比較例3とについて、容量
2850ccのガラス製容器内(相対湿度50%R.
H.)に試料を放置し、該容器内に揮散されたイソチオ
シアネート類化合物の各時間当たりの濃度を測定して、
イソチオシアネート類化合物の保持率を求め、そのグラ
フを表2に示した。
2850ccのガラス製容器内(相対湿度50%R.
H.)に試料を放置し、該容器内に揮散されたイソチオ
シアネート類化合物の各時間当たりの濃度を測定して、
イソチオシアネート類化合物の保持率を求め、そのグラ
フを表2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】表1〜2から明らかなように、本発明の実
施例1〜3は他の比較例より全てにおいて優れているこ
とが確認された。特に表2において、比較例3は約25
時間経過後にイソチオシアネート類化合物が全て揮散さ
れて抗菌性能が失われるのに対して、実施例1は25時
間程度ではほとんど揮散されず、抗菌性能が長期間持続
されることが確認された。
施例1〜3は他の比較例より全てにおいて優れているこ
とが確認された。特に表2において、比較例3は約25
時間経過後にイソチオシアネート類化合物が全て揮散さ
れて抗菌性能が失われるのに対して、実施例1は25時
間程度ではほとんど揮散されず、抗菌性能が長期間持続
されることが確認された。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、イソチオ
シアネート類化合物等のサイクロデキストリン包接化合
物を含有する抗菌層を、湿度透過性合成樹脂で被覆する
ことにより、通常の乾燥状態では抗菌性を有するイソチ
オシアネート類化合物等がサイクロデキストリンの空洞
内に固定されて揮発されず、また黴や細菌等の増殖に適
した高湿度下においては、湿度透過性合成樹脂を透過し
た水蒸気によりサイクロデキストリンの空洞内のイソチ
オシアネート類化合物等が徐々に揮散されるようになさ
れている。従って、イソチオシアネート類化合物等が黴
や細菌等の増殖に適した高湿度下においてのみ揮散され
るので、抗菌性能が長期間持続される。
シアネート類化合物等のサイクロデキストリン包接化合
物を含有する抗菌層を、湿度透過性合成樹脂で被覆する
ことにより、通常の乾燥状態では抗菌性を有するイソチ
オシアネート類化合物等がサイクロデキストリンの空洞
内に固定されて揮発されず、また黴や細菌等の増殖に適
した高湿度下においては、湿度透過性合成樹脂を透過し
た水蒸気によりサイクロデキストリンの空洞内のイソチ
オシアネート類化合物等が徐々に揮散されるようになさ
れている。従って、イソチオシアネート類化合物等が黴
や細菌等の増殖に適した高湿度下においてのみ揮散され
るので、抗菌性能が長期間持続される。
【0036】また本発明は、基材、抗菌層、湿度透過性
合成樹脂を積層するに当たり、前記サイクロデキストリ
ンの優れた耐熱性を利用して、熱溶着や一体成形等によ
り積層したり、また広く包装材料のラミネートに使用さ
れている加熱型の接着剤を使用して積層することができ
るので、各層間の剥離強度が強く、従ってフイルムやシ
ート状にした本発明抗菌性基材をヒートシール加工して
食品包装用の袋等を作成しても、イソチオシアネート類
化合物等の抗菌性能を損なうことがないと共に実用上充
分なヒートシール強度等が得られる。
合成樹脂を積層するに当たり、前記サイクロデキストリ
ンの優れた耐熱性を利用して、熱溶着や一体成形等によ
り積層したり、また広く包装材料のラミネートに使用さ
れている加熱型の接着剤を使用して積層することができ
るので、各層間の剥離強度が強く、従ってフイルムやシ
ート状にした本発明抗菌性基材をヒートシール加工して
食品包装用の袋等を作成しても、イソチオシアネート類
化合物等の抗菌性能を損なうことがないと共に実用上充
分なヒートシール強度等が得られる。
【0037】さらに本発明は、抗菌層が基材と湿度透過
性合成樹脂との間に設けられているので、食品用の包装
材料等として使用されても、該抗菌層が直接食品等に触
れることがなく、食品衛生上好ましいものである。
性合成樹脂との間に設けられているので、食品用の包装
材料等として使用されても、該抗菌層が直接食品等に触
れることがなく、食品衛生上好ましいものである。
【図1】本発明抗菌性基材の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明抗菌性基材の他の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明抗菌性基材のさらに他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図4】本発明抗菌性基材のさらに他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図5】本発明抗菌性基材のさらに他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
1 基材 2 サイクロデキストリン包接化合物 21 抗菌層 22 抗菌層 23 抗菌層 3 湿度透過性合成樹脂 4 接着剤
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の少なくとも片面に、イソチオシア
ネート類化合物又はテルペン類化合物又はこれらの配合
物のサイクロデキストリン包接化合物を含有する抗菌層
が形成され、該抗菌層が湿度透過性合成樹脂で被覆され
てなることを特徴とする抗菌性基材。 - 【請求項2】 少なくとも一部に前記請求項1記載の抗
菌性基材が使用されたことを特徴とする食品包装用袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5254044A JPH07108641A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 抗菌性基材及び食品包装用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5254044A JPH07108641A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 抗菌性基材及び食品包装用袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07108641A true JPH07108641A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17259459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5254044A Pending JPH07108641A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 抗菌性基材及び食品包装用袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07108641A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09299458A (ja) * | 1996-05-16 | 1997-11-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | 感染防御方法および感染防御用シート |
| JPH1034791A (ja) * | 1996-07-29 | 1998-02-10 | Nakae Bussan Kk | 食品用包装材 |
| JPH10287369A (ja) * | 1997-04-15 | 1998-10-27 | D S Maruman:Kk | 生鮮果実等の包装用緩衝体 |
| JPH11117195A (ja) * | 1997-10-07 | 1999-04-27 | Rengo Co Ltd | 揮散性薬剤放出シート |
| JPH11170444A (ja) * | 1997-12-08 | 1999-06-29 | Try Company:Kk | 包装体 |
| JP2000070345A (ja) * | 1998-09-02 | 2000-03-07 | Kanehiro:Kk | 抗菌シート並びに抗菌テープ |
| JP2000088270A (ja) * | 1998-09-10 | 2000-03-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和機 |
| JP2001248852A (ja) * | 2000-03-06 | 2001-09-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空調装置 |
| JP2002178458A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Rengo Co Ltd | 揮散性薬剤含有積層包装基材及びこれを用いた抗菌袋 |
| JP2006199852A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Ttc:Kk | 食品用抗菌生分解性フィルム又は食品用抗菌生分解性成型フィルム |
| JP2007230022A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nippon Polyethylene Kk | 防カビ性および抗菌性に優れる積層体ならびに包装袋 |
| JP2007230023A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nippon Polyethylene Kk | 防カビ性、抗菌性および鮮度保持性に優れる積層体ならびに包装袋 |
| JP2008133228A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Rengo Co Ltd | ガス徐放性製剤 |
| JP2017039905A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | 東京インキ株式会社 | 抗菌層形成用コーティング剤、抗菌性積層体、抗菌性積層体の製造方法、および抗菌性積層体を用いたフィルムまたはシート、包装容器、包装袋、蓋材 |
| JP2020040358A (ja) * | 2018-09-13 | 2020-03-19 | 凸版印刷株式会社 | 抗菌性包装用フィルム及び包装材 |
| JP2020151866A (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | リンテック株式会社 | 揮発性薬剤含有フィルム |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP5254044A patent/JPH07108641A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2000088270A (ja) * | 1998-09-10 | 2000-03-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和機 |
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| JP2006199852A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Ttc:Kk | 食品用抗菌生分解性フィルム又は食品用抗菌生分解性成型フィルム |
| JP2007230022A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nippon Polyethylene Kk | 防カビ性および抗菌性に優れる積層体ならびに包装袋 |
| JP2007230023A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nippon Polyethylene Kk | 防カビ性、抗菌性および鮮度保持性に優れる積層体ならびに包装袋 |
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| JP2021038390A (ja) * | 2015-08-19 | 2021-03-11 | 東京インキ株式会社 | コーティング剤、抗菌性積層体、抗菌性積層体の製造方法、および抗菌性積層体を用いたフィルムまたはシート、包装容器、包装袋、蓋材 |
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