JPH0867238A - リターダ制御装置 - Google Patents

リターダ制御装置

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JPH0867238A
JPH0867238A JP7218755A JP21875595A JPH0867238A JP H0867238 A JPH0867238 A JP H0867238A JP 7218755 A JP7218755 A JP 7218755A JP 21875595 A JP21875595 A JP 21875595A JP H0867238 A JPH0867238 A JP H0867238A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスミッション装置の作動に応答して作
動する新規なリターダ制御機構を提供する。 【解決手段】 リターダ制御装置(10)は相対回転で
きる入力部材(22)及び出力部材(38)に関連して
作動する。トルク伝達装置(20)は作動時に入力部材
と出力部材とを接続する。ピストン組立体(52)はト
ルク伝達装置を作動させるためにピストン組立体を移動
させる加圧流体を選択的に受け入れる入力制御室(1
6)により作動される。リターダ入力弁組立体(88)
は入力部材又は出力部材により支持され、入力制御室か
らリターダ組立体の作業キャビティへ加圧流体を送る。
超過速度に対して保護を与えるために、リターダ入力弁
はリターダ入力弁組立体を支持した部材の所定の角速度
に応答して開弁する。キャビティから加圧流体を解除で
きるダンプ弁組立体(134)を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリターダ制御装置に
関する。リターダとは、これを使用する車両の減速を補
助するためにその液圧流体内の機械的素子の相対回転を
利用する流体力学的なブレーキをいう。リターダはトラ
ンスミッションの出力に関連するように配置される場合
が多く、また、トランスミッションへの入力に関連する
ように配置される場合も多い。当業界で周知のように、
いずれの配置においても、利点と欠点とが生じる。本発
明はリターダの作動を制御する方法に関し、本発明の概
念を利用する機構はリターダとトランスミッションの入
力又は出力との間の関係に依存しない。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、リターダは、車両
のブレーキの寿命を延ばすために、特に急激な坂を下る
際に、車両の制動即ち減速を補助すべく大型車両に使用
していた。初期のリターダ(後に、勾配減速(grade-ret
arding) 装置として知られるようになった)は駆動レン
ジ選択レバーを「勾配減速レンジ」へ移動させることに
より作動せしめられるようになっていた。選択レバーの
この位置においては、すべての駆動クラッチが解除さ
れ、選択レバーの勾配減速位置は車両に前進駆動を生じ
させない。つまり、この位置は減速専用位置である。
【0003】年月が経つにつれて、リターダの作動及び
制御は著しく複雑になってきた。リターダ自体は選択的
に回転を減速される回転可能なブレード付きロータホイ
ールで構成され、このロータホイールは固定的に配置さ
れたブレード付きステータに隣接して位置する。車両分
野においては、素子が固定的に配置されている場合は、
その素子が「接地されている」又は「地面に対して固定
されている」と表現している。ロータ及びステータは、
液圧流体で選択的に満たされるトロイダル状の作業室内
に適合するように収容されている。ロータとステータと
の間の液圧的な相互作用が流体力学的な制動作用を生じ
させる。従って、作業室内の液圧流体の体積及び圧力を
制御することにより、リターダの作動を規制することが
できる。普通、リターダはトロイダル状の作業室内に出
入りする液圧流体の流れを決定するために選択的に開閉
される一連の弁により制御される。
【0004】現在では、自動変速機(トランスミッショ
ン)は、ある状態になったときに、リターダの機能を消
極的に補助するにすぎない。特に、ダンプ弁をクラッチ
のハウジングに液圧的に接続し、過剰な速度が発生した
場合に、クラッチハウジング内に含まれるオイルをダン
プ弁を通してサンプ又は他の液圧帰還手段へ排出させる
ことにより、クラッチハウジング内の圧力を逃すことが
できる。更に、入力リターダ内での馬力の吸収を液圧的
に制限する装置は従来存在しない。
【0005】
【発明の目的】本発明の主目的は、トランスミッション
装置の作動に応答して作動する新規なリターダ制御機構
を提供することである。
【0006】
【発明の構成並びに作用効果】本発明の一形態において
は、リターダ制御機構は、トランスミッション装置が所
定の超過速度値に達したときに作動する。
【0007】本発明の別の形態においては、リターダ制
御機構はリターダ組立体をトランスミッション装置に確
実に相互連結する(簡単だが有効な)手段を構成し、で
きるだけ効率的で有効な方法で車両の速度を所定の状態
以下に減少させ、車両を減速又は停止させるに必要な
(運転手により発生される)制動力を減少させる。
【0008】上述の形態により、リターダに対して馬力
吸収制限保護を与えるリターダ制御機構が提供される。
【0009】本発明の形態により、所望の馬力吸収限界
値を越えた場合にリターダを作動させる流体圧力を減少
させるためにリターダ組立体のロータと一緒に回転する
弁組立体を備えることのできるリターダ制御機構が提供
される。
【0010】一般に、本発明はトランスミッションの超
過速度に対して保護を与えるリターダ制御装置に関す
る。この装置は回転可能な入力部材及びこの入力部材に
関して相対回転できる出力部材に関連して作動する。ト
ルク伝達装置はこれら相対回転できる入力部材と出力部
材とを接続できる。
【0011】特に、ピストン組立体は、このピストン組
立体の移動を生じさせる加圧液圧流体を選択的に受け入
れる入力制御室により、作動せしめられて、トルク伝達
装置を作動させ、相対回転できる入力部材と出力部材と
を駆動相互連結する。本発明の装置は液圧流体を受け入
れる作業キャビティを有する流体力学的なリターダ組立
体を制御するのに適する。リターダ入力弁組立体は相対
回転できる入力部材及び出力部材のうちの一方に選択的
に支持され、入力制御室からリターダキャビティへ加圧
液圧流体を送る。超過速度に対して保護を与えるため
に、リターダ入力弁はリターダ入力弁組立体を支持した
方の相対回転部材(入力部材又は出力部材)の所定の角
速度に応答して開弁する。
【0012】上述のリターダ制御装置の変形例として、
リターダの作業室内の液圧流体の圧力に応答してリター
ダの作業キャビティから加圧液圧流体を解除するするた
めに選択的に開弁するダンプ弁組立体を付加する。
【0013】
【実施例】図1、2には、本発明の概念を利用したリタ
ーダ制御機構を符号10にて示す。このリターダ制御機
構10は、入力シャフト14の回転速度及び車両のトラ
ンスミッション18のパワー入力制御室16内の流体圧
力に応答してリターダ組立体12の作動を生じさせる。
これについては後に詳細に説明する。
【0014】車両のトランスミッション18は、相対的
に回転できる2つの部材を選択的に相互連結するための
クラッチとして作用するパワー入力トルク伝達装置20
を具備する。第1の相対回転可能な部材は、例えば、環
状入力リング22とすることができ、このリングはスプ
ライン連結部24等によりパワー入力シャフト14に固
定され、この入力シャフトと一緒に回転する。半径方向
外方の環状スカート部26が入力リング22に設けら
れ、このスカート部26の実質上円筒状の半径方向内表
面は複数個の円周方向で離間し軸方向に延びるスプライ
ン28を具備する。複数個の第1トルク板即ち適用トル
ク板30が入力リング22に対して相対回転できないよ
うに固定されている。図示のように、複数個の舌片32
が各第1トルク板即ち適用トルク板30から半径方向外
方に延び、入力リング22のスカート部26上の軸方向
に延びたスプライン28に係合する。
【0015】第1トルク板即ち適用トルク板30は、他
方(第2)の相対回転可能な部材に相対回転できないよ
うに固定された複数個の第2トルク板即ち反作用トルク
板36と交互に配置され、この第2の相対回転可能な部
材は、例えば、スプライン連結部42等により出力シャ
フト40に固定された出力カラー38である。反作用ト
ルク板36は、各第2トルク板即ち反作用トルク板36
の環状のディスク部分46から半径方向内方に延び出力
カラー38の軸方向に延びるスプライン48に係合する
複数個の舌片44等により、出力カラー38に固定され
る。
【0016】環状ピストン組立体52のヘッド50は、
交互配置されたトルク板30、36を、対応する第1ト
ルク板30と第2トルク板36との間に挟まれた複数個
の摩擦ディスク54に接するように選択的に圧縮する。
ピストン組立体52は、パワー入力制御室16内の流体
圧力により、バネ56の偏倚力に抗して軸方向に移動で
きる。交互配置されたトルク板30、36は環状の反作
用リング58に対して選択的に圧縮可能であり、このリ
ングの軸方向の変位(交互配置されたトルク板30、3
6から離れる方向への変位)はスカート部26の半径方
向内側に位置すくぼみ62内に収容されたスナップリン
グ60により制限される。複数個のシール64が入力リ
ング22内での制御室16の所望の完全性(integrity)
を維持する。
【0017】入力リング22は段付き環状カラー部分6
8(その一部は入力シャフト14を取り囲み、スプライ
ン連結部24により入力シャフトに取り付けられてい
る)と、そのスカート部26との間で半径方向に延びる
端壁66を有する。相互連結された端壁66、スカート
部26及びカラー部分68にて形成される実質上(横向
きの)U字状の構造により、パワー入力制御室16の軸
方向の固定壁が画成される。環状ピストン組立体52
は、U字状の横断面を呈し、パワー入力制御室16内に
収容され、パワー入力制御室16内の圧力がバネ56の
偏倚力に打ち勝つのに十分な大きさとなったときに、軸
方向に変位する。
【0018】加圧液圧流体は供給ボア70によりパワー
入力制御室16へ選択的に供給できるが、この供給ボア
70は1以上の半径方向の供給分岐部72に連通するよ
うに軸方向に延びることができ、これらの分岐部は入力
リング22のカラー部分68及びその付加構造体に設け
た1以上の送り通路74に連通する。
【0019】リターダ組立体12のトロイダル状のキャ
ビティ78は入力リング22のスカート部26の外表面
76においてシールされている。ロータ組立体80はス
カート部26の外表面76から半径方向外方に延びるよ
うにスカート部と一体に形成し、入力リング22の回転
に連動してロータ組立体80がリターダのキャビティ7
8内で回転するようにすることができる。図示の如く、
ステータのブレード86がリターダのキャビティ78内
で固定的に位置するように、ステータ組立体82をトラ
ンスミッションのケーシング84に対して接地(固定)
することができる。
【0020】入力リング22の環状スカート部26の外
表面76から半径方向外方に延びるフィン90内に1以
上のリターダ入力弁組立体88を組み込むことができ
る。ロータのブレード92は半径方向のフィン90の横
断方向で離間した外壁94A、94Bに固定でき、使用
する各リターダ弁組立体88のためにフィン90の内部
で半径方向に延びる段付きの円筒状ボア(穴)96を設
けることができる。図3に明示するように、各段付きボ
ア96の半径方向外側部分96A は円筒状の弁部材98
内に摺動自在に収容され、半径方向に往復運動できる。
各段付きボア96の半径方向内側部分96B は半径方向
外側部分96A より小さな直径を有し、段付きボア96
のこれら半径方向外側部分96A と半径方向内側部分9
B との連結部に横断方向の肩部100が形成される。
肩部100の縁部は弁部材98の実質上円錐状のヘッド
部分104の中間部に係合できる環状弁座102を構成
する。
【0021】ボア96の半径方向内側部分96B は、図
1−3に示すように、弁部材98が閉位置にあるとき
に、制御室106として作用する。更に、弁部材98が
閉位置にあるときは、円錐状のヘッド部分104に対し
て晒された状態のボアの半径方向外側部分96A はフィ
ードバック制御室108として作用する。制御室106
及びフィードバック制御室108の機能については後に
詳細に説明する。
【0022】段つきボア96は、このボア96の半径方
向外端部内に収容され保持ピン112により適所に固定
された閉止プラグ110により、リターダのキャビティ
78に対して閉じることができる。圧縮バネ114が閉
止プラグ110から突出した整合ポスト116上に嵌め
込まれ、このバネ114は整合ポスト116と向き合っ
て位置した円筒状キャビティ118内を延びる。圧縮バ
ネ114は横断方向の肩部100の縁部により画成され
た弁座102に向かって弁部材98の円錐状ヘッド部分
104を偏倚するように作用する。
【0023】圧力平衡通路120が弁部材98の軸方向
に延び、制御室106と弁部材98の円筒状キャビティ
118とを連通させる。キャビティ118は閉止プラグ
110と弁部材98の(閉止プラグに)向き合った端部
124との間に位置する平衡室122に連通する。
【0024】移送即ち伝達ボア126(図2)がパワー
入力制御室16と制御室106とを連通している。リタ
ーダ制御機構10の製造を容易にするため、図示のよう
に、直線状の伝達ボア126がパワー入力制御室16と
制御室106とを連通するように、入力リング22の軸
線128に関して伝達ボア126を傾斜して位置させる
ことができる。入力リング22の半径方向の壁66を通
してトランスミッションのケーシング84内の主キャビ
ティ130に通じた伝達ボア126の端部は、伝達ボア
126がパワー入力制御室16と制御室106との間の
みを連通するのを保証するために、プラグ132で閉じ
ることができる。
【0025】リターダ入力弁組立体88の作動を理解す
るためには、所望の車速を得るために運転手がエンジン
速度を制御すること、及び、エンジンが必要なトルクを
入力シャフト14へ伝達する必要があることを認識しな
ければならない。また、車両を運動させるには、トラン
スミッションのシャフト40を回転させるようにパワー
入力トルク伝達装置20を係合させる必要がある。本発
明を理解するに当たっては、駆動軸を回転させて車両を
動かすためにトランスミッションが連続する駆動比にわ
たってどのようにトルクを伝達するかを図示又は説明す
る必要はない。このような結果をえるために利用できる
種々の構成は当業界において周知であり、本発明はトラ
ンスミッションの特定の構成に限定されない。従って、
通常速度での車両の作動中は、トランスミッション18
は当業者が知っている方法で作動する。
【0026】これに関し、加圧液圧流体がパワー入力制
御室16へ送られてトルク伝達装置20を作動させる
(適用即ち係合させる)ということを理解しさえすれば
よい。パワー入力制御室16内の流体圧力は伝達ボア1
26を介して制御室106へ伝達される。加圧液圧流体
は制御室106から圧力平衡通路120を介して平衡室
122内へ送られる。
【0027】平衡室122内の流体圧力は弁部材98の
全横断面積に作用し、弁座102に向かって弁部材98
の円錐状ヘッド部分104を駆動する圧縮バネ114の
偏倚力を補助する。従って、弁部材98は液圧的及び機
械的に発生する力の組み合わせにより着座せしめられ
る。
【0028】上述の液圧的及び機械的に発生する力に対
抗するのは、制御室106に晒されこの制御室の横断面
積に等しい円錐状ヘッド104の部分の横断面積(投影
面積)に作用する制御室106内の流体圧力である。弁
部材98の円錐状ヘッド部分104の残りの横断面積
(投影面積)に対しては、伝達ボア126の延長部12
A を介してリターダキャビティ78からフィードバッ
ク室108へ供給される圧力が作用する。
【0029】車両の典型的な前進駆動作動中、弁部材9
8に作用する組合わさった液圧的及び機械的な圧力は、
弁部材98を図1−3に示す閉状態に維持する。
【0030】しかし、入力シャフト14の角速度が増大
して所定の値を越えると、超過速度状態が生じて、リタ
ーダの弁部材98に作用する遠心力を、トランスミッシ
ョン18の通常の作動中に弁部材98を弁座102に当
接維持させる(遠心力に対抗する)液圧的及び機械的な
力より大きくさせる。その結果、図3Aに示すように、
リターダ弁組立体88が開く。このリターダ弁組立体8
8が開くと、パワー入力制御室16へ送られた液圧流体
は制御室106から伝達ボア126の延長部126A
介してリターダキャビティ78内へ流入する。これによ
り、2つの別個の結果が生じる。
【0031】第1に、制御室16内の圧力が減少するの
で、トルク伝達装置20の係合が解除され易くなる。ト
ルク伝達装置20のこの係合解除は超過速度が更に増大
するのを阻止できるが、それと同時に、制御室16内の
圧力が減少するため、リターダキャビティ78内の液圧
流体の圧力が増大し、リターダキャビティ78内のこの
増大した流体圧力がロータ組立体80にトルクを加え、
入力シャフト14に供給されたトルクに対抗することと
なる。従って、リターダは入力リング22の回転に対し
て液圧的に抵抗し、入力シャフト14の超過速度に対す
る保護を保証する。リターダ組立体12が入力シャフト
14の回転に対して抵抗すると、弁部材98に作用する
上述の遠心力が減少し、弁部材98が図3に示す閉位置
に戻ったときに、入力シャフト14の回転はその正常な
作動状態に戻る。
【0032】上述の作動に関しては、本発明の概念を利
用したリターダ制御機構が超過速度に対してどのように
保護を与えるかを説明したが、馬力吸収をどのように制
限するかについては説明していない。この効果(馬力吸
収制限効果)はリターダのダンプ弁組立体134を使用
することにより達成される。
【0033】図1、4、5に示すように、ダンプ弁組立
体134はリターダ弁組立体88と実質的に同じ構造を
有するが、このダンプ弁134の作動に関連する構造体
にダンプ弁組立体134を液圧的に接続する構成(作動
構成)が(リターダ弁組立体とは)若干異なる。
【0034】入力リング22の環状スカート部26の外
表面76から半径方向外方に延びるフィン90内に1以
上のダンプ弁組立体134を組み込むことができる。円
筒状の段付きボア136が、使用する各ダンプ弁組立体
134のためにフィン90の内側で半径方向に延びるこ
とができる。各段付きボア136の半径方向外側部分1
36A は円筒状の弁部材138内に摺動自在に収容さ
れ、半径方向に往復運動できる。各段付きボア136の
半径方向内側部分136B は半径方向外側部分136A
より小さな直径を有し、段付きボア136のこれら半径
方向外側部分136A と半径方向内側部分136B との
連結部に横断方向の肩部140が形成される。肩部14
0の縁部は弁部材138の実質上円錐状のヘッド部分1
44の中間部に係合できる環状弁座142を構成する。
【0035】ボア136の半径方向内側部分136B
は、帰還装置ダンプ室146として作用する。更に、弁
部材138が閉位置にあるときは、弁部材138の円錐
状のヘッド部分144に対して晒された状態の段付きボ
ア136の半径方向外側部分136A は帰還装置排液室
148として作用する。帰還装置ダンプ室146及び帰
還装置排液室148の機能については後に詳細に説明す
る。
【0036】段つきボア136は、このボア13の半径
方向外端部内に収容され保持ピン152により適所に固
定された閉止プラグ150により、リターダのキャビテ
ィ78に対して閉じることができる。圧縮バネ154が
閉止プラグ150から突出した整合ポスト156上に嵌
め込まれ、このバネ154は整合ポスト156と向き合
って位置した円筒状キャビティ158内を延びる。圧縮
バネ154は横断方向の肩部140の縁部により画成さ
れた弁座142に向かって弁部材138のヘッド部分1
44を偏倚するように作用する。
【0037】抽気通路160が弁部材138の軸方向に
延び、帰還装置ダンプ室146と弁部材13の円筒状キ
ャビティ158とを連通させる。キャビティ158は閉
止プラグ150と弁部材138の(閉止プラグに)向き
合った端部164との間に位置する平衡室162に連通
する。
【0038】移送即ち伝達ボア166が帰還装置ダンプ
室146とトランスミッションのケーシング84の主キ
ャビティ130とを連通している。好ましくは、入力リ
ング22の半径方向の壁66を通してトランスミッショ
ンのケーシング84内の主キャビティ130に通じた伝
達ボア166の端部は、流れ制御プラグ168を具備す
る。流れ制限(絞り)オリフィス170がプラグ168
を貫通し、伝達ボア166から流出できる液圧流体の流
量を制御する。
【0039】トランスミッション18の主キャビティ1
30内の圧力が実質上かなり小さいので、帰還装置ダン
プ室146内の圧力は伝達ボア166を介してトランス
ミッション18の主キャビティ130へ伝達される。同
様に、平衡室162内の液圧流体は帰還装置ダンプ室1
46へ送られ、次いで、抽気通路160を介してトラン
スミッションの主キャビティ130へ送られる。
【0040】圧縮バネ154の偏倚力が帰還装置排液室
148内の流体圧力を越え、弁部材138の円錐状ヘッ
ド部分144を弁座142に当接維持させる。従って、
弁部材138は液圧的及び機械的に発生する組み合わせ
力(帰還装置排液室148内の流体圧力に対抗する)に
より着座せしめられるが、この状態においては、液圧的
な力は最小値となる場合が多い。
【0041】車両の典型的な前進駆動作動中、弁部材1
38に作用する組合わさった液圧的及び機械的な圧力
は、弁部材138を図1、4、5に示す閉状態に維持す
る。
【0042】しかし、ロータ組立体80の角速度が増大
して所定の値を越えると、超過速度状態が生じて、リタ
ーダの弁部材138に作用する遠心力を、トランスミッ
ション18の通常の作動中に弁部材138を弁座142
に当接維持させる(遠心力に対抗する)機械的な力より
大きくさせる。その結果、図5Aに示すように、ダンプ
弁組立体134が開く。このダンプ弁組立体134が開
くと、リターダキャビティ78内の液圧流体はリターダ
キャビティ78から延長部166A を介して帰還装置ダ
ンプ室146へ流入し、伝達ボア166に沿ってプラグ
168の流れ制限オリフィス170を通してトランスミ
ッション18の主キャビティ130内へ入る。リターダ
キャビティ78内の液圧流体の圧力が減少すると、リタ
ーダで発生するトルクが減少し、リターダ組立体12に
より馬力吸収を制限する。このような馬力吸収制限によ
り、高速に起因するオーバーヒートによる損傷を防止
し、オイルの寿命を増大させると共に、リターダ又はク
ーラー装置の故障を防止する。
【0043】リターダのロータ速度が減少すると、弁部
材138に作用する上述の遠心力が減少し、弁部材13
8が図4に示す閉位置に戻る。
【0044】上述のように、従来のリターダ組立体にお
いては、超過速度状態が発生したとき、リターダ組立体
内に含まれた液圧流体をサンプ又は帰還排液装置へ流出
させて、クラッチハウジング内の圧力を逃し、超過速度
を消極的に減少させていた。しかし、上述の説明から明
らかなように、本発明では、超過速度状態が生じたとき
に回転用クラッチの係合を解除し、トルクを確実に発生
させるようにクラッチハウジングからのオイルを導き、
タービンの出力シャフトに抵抗を与えるのみならず、リ
ターダキャビティ内の過剰な圧力を解除し、リターダ又
はクーラー装置の故障を防止するようにしている。
【0045】以上、本発明の好ましい実施例について説
明したが、本発明はこの実施例にのみ限定されるもので
はなく、本発明の要旨内で種々の変形、修正が可能であ
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワートランスミッションの一部及び本発明の
概念を利用したリターダ制御機構を示す断面図で、トラ
ンスミッションとリターダとを液圧的に相互接続するリ
ターダ入力弁組立体及びリターダを排液部に接続するダ
ンプ弁組立体を閉弁状態で示す図である。
【図2】図1にFIG−2にて示す二点鎖線で囲った部
分の拡大図である。
【図3】図3はリターダ入力弁組立体を明示するため図
2にFIG−3にて示す二点鎖線で囲った部分の更なる
拡大図であり、図3Aは図3と同様の図であるが、トラ
ンスミッションとリターダ組立体とを相互接続する弁組
立体を開弁状態で示す図である。
【図4】図1にFIG−4にて示す二点鎖線で囲った部
分の拡大図である。
【図5】図5はリターダダンプ弁組立体を明示するため
図4にFIG−5にて示す二点鎖線で囲った部分の更な
る拡大図であり、図5Aは図3と同様の図であるが、リ
ターダ組立体を排液部に接続するダンプ弁組立体を開弁
状態で示す図である。
【符号の説明】
10 リターダ制御機構 12 リターダ組立体 16 入力制御室 20 トルク伝達装置 22 入力部材(入力リング) 38 出力部材(出力カラー) 52 ピストン組立体 78 作業キャビティ 88 リターダ入力弁組立体 96 段付きボア 98 弁部材 100 肩部 102 弁座 104 ヘッド部分 106 制御室 114 圧縮バネ 120 圧力平衡通路 122 平衡室 126 伝達ボア(送り通路) 134 ダンプ弁組立体 136 段付きボア 138 弁部材 140 肩部 142 弁座 144 ヘッド部分 146 帰還装置ダンプ室 154 圧縮バネ 160 抽気通路 162 平衡室 166 伝達ボア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・フランシス・ロング アメリカ合衆国インディアナ州46167,ピ ッツボロ,フォーン・コート 237

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションの超過速度に対して
    保護を与えるリターダ制御装置において、 回転可能な入力部材(22)と;この入力部材に関して
    相対的に回転できる出力部材(38)と;相対的に回転
    できる上記入力部材と上記出力部材とを接続するトルク
    伝達装置(20)と;ピストン組立体(52)と;加圧
    液圧流体を選択的に受け取り、上記トルク伝達装置を係
    合させるように上記ピストン組立体を移動させて、相対
    的に回転できる上記入力部材と上記出力部材とを駆動接
    続する入力制御室(16)と;液圧流体を受け入れるた
    めの作業キャビティを有するリターダ組立体(12)
    と;相対的に回転できる上記入力部材及び上記出力部材
    のうちの一方により選択的に支持され、上記入力制御室
    から上記作業キャビティへ加圧液圧流体を送給するリタ
    ーダ入力弁組立体(88)と;を備えたことを特徴とす
    るリターダ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記リターダ入力弁組立体が、 弁座と;円筒状の本体部分及び円錐状のヘッド部分を有
    する弁部材と;上記弁座に向かって上記弁部材を上記入
    力部材及び出力部材の一方の軸線を基準にして半径方向
    内方へ連続的に偏倚させる偏倚手段と;を有し、 上記弁部材が上記リターダ入力弁組立体を閉じるために
    上記円錐状のヘッド部分を上記弁座に係合させるように
    半径方向内方へ移動することができ、 上記弁部材が更に、上記リターダ入力弁組立体を開くた
    めに上記弁座から離れるように半径方向外方にも移動す
    ることができ、 上記偏倚手段が、上記リターダ入力弁組立体を支持する
    上記入力部材又は出力部材の所定の角速度に応答して当
    該リターダ入力弁組立体を開かせるような力を提供する
    ことを特徴とする請求項1のリターダ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記偏倚手段が上記弁座に向かって上記
    弁部材を半径方向内方へ機械的に駆動するための圧縮バ
    ネを有することを特徴とする請求項2のリターダ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 段付きボアと;このボアの段部間に形成
    された肩部と;上記肩部により画成された弁座と;を備
    え、上記肩部の半径方向外方に位置した上記段付きボア
    の部分が当該肩部の半径方向内方に位置した当該段付き
    ボアの部分より大きな直径を有しており、上記弁部材が
    該肩部の半径方向外方に位置した段付きボアの上記部分
    内で半径方向に移動できることを特徴とする請求項3の
    リターダ制御装置。
  5. 【請求項5】 上記弁座の半径方向内方に位置した上記
    段付きボアの部分が送り通路を介して上記パワー入力制
    御室に連続的に連通した制御室を構成することを特徴と
    する請求項4のリターダ制御装置。
  6. 【請求項6】 上記段付きボア内に設けられ、上記弁部
    材の半径方向外方に露出した表面に対して晒された平衡
    室と;上記弁部材の軸方向に延び、上記制御室と上記平
    衡室とを連通する圧力平衡通路と;を備えたことを特徴
    とする請求項5のリターダ制御装置。
  7. 【請求項7】 上記リターダ組立体の上記作業キャビテ
    ィから加圧液圧流体を選択的に解放するダンプ弁組立体
    を備えたことを特徴とする請求項1のリターダ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 上記ダンプ弁組立体が、 弁座と;円筒状の本体部分及び円錐状のヘッド部分を有
    する弁部材と;上記弁座に向かって上記弁部材を上記入
    力部材及び出力部材の一方の軸線を基準にして半径方向
    内方へ連続的に偏倚させる偏倚手段と;を有し、 上記弁部材が上記ダンプ弁組立体を閉じるために上記円
    錐状のヘッド部分を上記弁座に係合させるように半径方
    向内方へ移動することができ、 上記弁部材が更に、上記ダンプ弁組立体を開くために上
    記弁座から離れるように半径方向外方にも移動すること
    ができ、 上記偏倚手段が、上記ダンプ弁組立体を支持する上記入
    力部材又は出力部材の所定の角速度に応答して当該ダン
    プ弁組立体を開かせるような力を提供することを特徴と
    する請求項7のリターダ制御機構。
  9. 【請求項9】 上記偏倚手段が上記弁座に向かって上記
    弁部材を半径方向内方へ機械的に駆動するための圧縮バ
    ネを有することを特徴とする請求項8のリターダ制御機
    構。
  10. 【請求項10】 段付きボアと;このボアの段部間に形
    成された肩部と;上記肩部により画成された弁座と;を
    備え、上記肩部の半径方向外方に位置した上記段付きボ
    アの部分が当該肩部の半径方向内方に位置した当該段付
    きボアの部分より大きな直径を有しており、上記弁部材
    が該肩部の半径方向外方に位置した段付きボアの上記部
    分内で半径方向に移動できることを特徴とする請求項9
    のリターダ制御装置。
  11. 【請求項11】 上記弁座の半径方向内方に位置した上
    記段付きボアの部分が伝達ボアを介して液圧帰還装置に
    連続的に連通した帰還装置ダンプ室を構成することを特
    徴とする請求項10のリターダ制御装置。
  12. 【請求項12】 上記段付きボア内に設けられ、上記弁
    部材の半径方向外方に露出した表面に対して晒された平
    衡室と;上記弁部材の軸方向に延び、上記帰還装置ダン
    プ室と上記平衡室とを連通する抽気通路と;を備えたこ
    とを特徴とする請求項11のリターダ制御装置。
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