JPH086824Y2 - 遮水壁の継手構造 - Google Patents

遮水壁の継手構造

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JPH086824Y2
JPH086824Y2 JP1989088111U JP8811189U JPH086824Y2 JP H086824 Y2 JPH086824 Y2 JP H086824Y2 JP 1989088111 U JP1989088111 U JP 1989088111U JP 8811189 U JP8811189 U JP 8811189U JP H086824 Y2 JPH086824 Y2 JP H086824Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、遮水壁の継手構造に関し、特に継手部分
の遮水性を確保出来るようにした構造に関する。
《従来の技術》 薄形の地下ダムではソイルセメント柱列や、コンクリ
ート連続地中壁などの厚みの厚い遮水壁に替えて、遮水
用の鋼板パネルを建込む事が行われている。
遮水用の鋼板パネルは、溝状に掘削された掘削孔の内
部に建て込まれ、その両側に根固めグラウトを打設し、
次いで砂などを埋め戻すことによって地盤中に固定され
る。
この掘削と建込み作業は、横一列に順次行われ、先行
工区の掘削終了後に鋼板パネルの建込みおよび埋め戻し
作業が行われ、先行工区の施工完了後これに隣接する後
行工区の掘削および建込みが行われる。
したがって、この工法では後行パネルの建込み時に先
行パネルに打継ぎ、かつダムとしての機能を有効に働か
すためには打継ぎ部分の止水性を十分なものとする必要
がある。
しかしながら、この打継ぎ部分の構造は、前述のごと
く順次掘削と建込みを繰返す作業であるため、当然のこ
とながら溶接などの永久接合手段は採用できない。
そこで、従来から一方の鋼板パネルの端部に筒状継手
部を溶接などによって設け、他方側鋼板パネルにはこの
筒状継手部に嵌入するT字形継手部を溶接などによって
一体に設けておき、T字形継手部を筒状継手部に形成さ
れたスリットを通じて嵌入しつつ建込み、T形の頭部の
抜止め効果を利用して接合する構造が採用されている。
しかしながら、この構造では以下に述べる欠点が指摘
されていた。
《考案が解決しようとする課題》 すなわち、以上の継手構造ではスリットが開いている
ため、このままの状態では継手部分の止水性が得られな
いことである。
この対策としては後行パネルの建込み完了後に継手の
中空内部にグラウトなどを埋め殺してしまえば良いが、
グラウトの逸出などで完全に止水できなかった。
また、止水性を十分にすべくスリットの幅を小さくす
ると、T字形継手部の嵌入がスムーズでなくなり、打継
ぎに手間取る欠点があった。
この考案は以上の問題を解決するものであって、その
目的は、継手部を完全に止水できるとともに、嵌入作業
もスムーズに行えるようにした遮水壁の継手構造を提供
するものである。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、地盤中に遮水
壁を構築するために複数の鋼板パネルを順次継ぎ合わせ
る継手構造において、地盤中に建て込まれる遮水用の一
方の鋼板パネルの端部に縦方向にスリットを有する筒状
継手部を設ける一方、この鋼板パネルに継ぎ合わされる
他方の鋼板パネルの端部には略T字形継手部を一体に設
けるとともに、この継手部近傍においてパネル両側面に
縦方向に沿って帯状のシール材の一端側を固定し、且つ
鋼板パネルの少なくとも一側面に前記シール材の固定端
からこのシール材の幅よりも短い間隔をおいてスペーサ
ーを突設してなり、前記スペーサーが筒状継手部の外方
に位置するように前記スリットを通じて前記略T字形継
手部の頭部を前記筒状継手部内に嵌入することで、前記
シール材の自由端側が左右に開いた状態で前記筒状継手
部の内周面に当接するようにしたものである。
《作用》 以上の構成によれば、一方の鋼板パネルに設けた筒状
継手部内部に他方側鋼板パネルに設けたT字形継手を縦
方向に嵌入すれば他方側鋼板パネルの端部の両側設けた
シール材が弾性変形して両側に開きつつ筒状継手部内部
に嵌入される。シール材は筒状継手部の内面に当接し、
前記スリットを止水する。
殊に、鋼板パネルの少なくとも一側面に、シール材の
固定端からこのシール材の幅よりも短い間隔をおいてス
ペーサーを突設するとともに、スリットを通じて略T字
形継手部の頭部を筒状継手部内に嵌入する際、スペーサ
ーを筒状継手部の外方に位置させることにより、略T字
形継手部の筒状継手部に対する嵌入深さを規制すること
ができ、略T字形継手部が深く嵌入しすぎることによっ
てシール材が閉じてしまうことを防止し、スリットの止
水をより確実なものとすることができる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。
第1図はこの考案にかかる地下ダムを構成する遮水壁
の全体構成を示している。
図において、1は両側に一対のガイド用円筒孔1aを形
成した細溝状の先行掘削孔、2は先行掘削孔1に建て込
まれた遮水壁を構成する先行の鋼板パネル(以下先行パ
ネルと称する)である。
先行パネル2の建込み完了後、前記先行掘削孔1には
円筒孔1aをガイドとして後行掘削孔3が形成される。
そののち、後行の鋼板パネル4(以下後行パネルと称
する)が建て込まれ、各先行パネル2に打ち継がれる。
先行パネル2の建込み方法は、以下のようにして行わ
れる。
先行掘削孔1の掘削完了後、先行パネル2をクレーン
などで吊下しつつ、掘削孔1内に下ろす。
また、最初のパネルが天端位置まで下降した時点でそ
の上部に同一パネルを溶接によって継ぎ足し、以下予定
深度まで吊り下げと継ぎ足しを繰返す。
最底部が掘削孔1の底部に着底した状態でこれを保持
しつつ、グラウトを注入して底部の根固めを行い、次い
で砂などを埋め戻すことによって先行掘削孔1内に固定
する。
なお、最上端のパネルは地下ダムにおける堤頂を構成
するので、計画堤頂までパネルを建て込んだ後は砂利な
どの透水部材のみを埋め戻す。
また、先行パネル2の打継ぎ部近傍で埋戻し用砂が埋
戻し区域外へ流出することや、泥水使用時における、先
行掘削孔1側への泥水の侵入を防止するために、この部
分の両面には予めエアホースなどからなる砂止めパッカ
ー5を配置する等の処置をおこなっておく。
その後、前記後行掘削孔3を掘削すれば、先行パネル
2の端部は後行パネル4との打継ぎが可能となる。
次に各パネル2,4間の打継ぎ構造について説明する。
前記先行パネル2の打継ぎ端部には第2図に詳しく示
すように、縦方向に鋼管からなる筒状継手部6が溶接な
どによって一体化されている。
この筒状継手部6の端部には縦方向にスリット6aが形
成されている。
これに対し後行パネル4の打継ぎ端部にはT字形継手
部7が同じく溶接などによって一体に設けられている。
また継手部7の近傍において、後行パネル4の端部両側
面には縦方向に一対のシール材8の一端部がボルト9を
介して共締めにより固定されている。
このシール材8はゴム,またはこれにブラシ状の起毛
を形成した弾性に富む板材である。
さらに、後行パネル4には、シール材8の固定端すな
わちボルト9からこのシール材8の幅よりも短い間隔を
おいて、スペーサー10が突設されている。
このスペーサー10は、スリット6aを通じてT字形継手
部7の頭部を筒状継手部6に嵌入する際には筒状継手部
6の外方に位置されるもので、本実施例では、後行パネ
ル4の両面に溶接によって一体的に設けられている。
このように、スペーサー10を後行パネル4に突設する
ことにより、T字形継手部7の筒状継手部6に対する嵌
入深さを規制することができ、後行パネル4の建て込み
時における位置精度を保つことができるとともに、T字
形継手部7が深く嵌入しすぎることによってシール材8
が閉じてしまうことを防止し、スリット6aの止水をより
確実なものとすることができる。
以上の構成において、両パネル2,4を接合するには、
前記筒状継手部6の内部にT字形継手部7を位置させ、
この状態で後行パネル4を下降させれば、図に示すよう
にシール材8の自由端側を弾性変形させ、それぞれ左右
に押し開いた状態でスリット6aの近傍の筒状継手部6の
内面に当接させる。
したがって、後行パネル4の建込み完了状態では前記
スリット6aは各シール材8によって完全に塞がれるもの
となる。
その後、これの内部にグラウトなどを注入すれば、そ
の打設圧力によってさらに前記シール材は筒状継手6の
内面に押し付けられ、完全な止水を行うことになるので
ある。
第3図はこの考案の第二実施例を示すもので、この実
施例では前記鋼管からなる筒状継手部6に替えて先行パ
ネル2の長手方向に沿って長めに形成された箱形の筒状
継手部20を先行パネル2の端部に縦方向に沿って溶接し
ている。
そして、この筒状継手部20の長手方向一端部には前記
と同様縦方向にスリット20aが形成され、このスリット2
0aを通じて前記T字形継手部7を受け入れている。
この実施例では、継手部20の長さが長いので各パネル
2,4間の長さの誤差分をこの内部に対するT字形継手部
7の嵌入量を調整することで吸収できると同時に、建込
み時における位置精度を保ちやすくなる。
《考案の効果》 以上各実施例によって詳細に説明したように、この考
案にかかる遮水壁の継手構造にあっては、一方の鋼製パ
ネルに対する他方の鋼製パネルの接合作業を容易に行
え、かつ接合完了状態では十分な止水性を得ることがで
きるので、特に薄形の地下ダムなどのように止水性およ
び結合の容易性を要求される止水壁の継手構造として好
適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用した地下ダムの平面図、第2図
は継手構造を示す部分拡大図、第3図は第二実施例を示
す部分拡大図である。 1…先行掘削孔 2…先行パネル(鋼製パネル) 3…後行掘削孔 4…後行パネル 6,20…筒状継手部 6a,20a…スリット 7…T字形継手部 8…シール材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中に遮水壁を構築するために複数の鋼
    板パネルを順次継ぎ合わせる継手構造において、地盤中
    に建て込まれる遮水用の一方の鋼板パネルの端部に縦方
    向にスリットを有する筒状継手部を設ける一方、この鋼
    板パネルに継ぎ合わされる他方の鋼板パネルの端部には
    略T字形継手部を一体に設けるとともに、この継手部近
    傍においてパネル両側面に縦方向に沿って帯状のシール
    材の一端側を固定し、且つ鋼板パネルの少なくとも一側
    面に前記シール材の固定端から該シール材の幅よりも短
    い間隔をおいてスペーサーを突設してなり: 前記スペーサーが筒状継手部の外方に位置するように前
    記スリットを通じて前記略T字形継手部の頭部を該筒状
    継手部内に嵌入することで、前記シール材の自由端側が
    左右に開いた状態で該筒状継手部の内周面に当接するよ
    うにしたことを特徴とする遮水壁の継手構造。
JP1989088111U 1989-07-28 1989-07-28 遮水壁の継手構造 Expired - Fee Related JPH086824Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60154435U (ja) * 1984-03-23 1985-10-15 新日本製鐵株式会社 鋼矢板可▲とう▼性伸縮止水継手

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