JPH0872417A - 熱転写型被記録材料及びその製造方法 - Google Patents

熱転写型被記録材料及びその製造方法

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JPH0872417A
JPH0872417A JP6208792A JP20879294A JPH0872417A JP H0872417 A JPH0872417 A JP H0872417A JP 6208792 A JP6208792 A JP 6208792A JP 20879294 A JP20879294 A JP 20879294A JP H0872417 A JPH0872417 A JP H0872417A
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dye
resin
layer
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JP6208792A
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Inventor
Morio Matsuzaki
盛雄 松崎
Osamu Miyagawa
修 宮川
Masahide Takano
正秀 高野
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 染料受理層表面の表面平滑性と昇華染料の染
着性に優れる染料受理層を支持体上に設けることによ
り、ハイライト部の転写抜け発生がなく階調再現性に優
れ、且つ高濃度で画像光沢度が高く美麗な記録画像物が
得られる熱転写型被記録材料を提供する。 【構成】 透明シート支持体上に離型層を形成して成る
離型フィルムの該離型層上に合成樹脂及びシリコーンオ
イルまたはシリコーングラフトポリマー等の融着防止剤
とを配合して成る染料受理層3を設け、該染料受理層3
とベース紙1とを感熱接着剤層2を介して、加熱加圧さ
れた2本のロール間を通過させることにより一体化せし
めた後、離型フィルムを剥離除去することから成る、離
型フィルムの離型層面の形状が染料受理層面3に転写さ
れた表面平滑性に優れる熱転写型被記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱昇華性染料を含有す
る色材層が設けられた色材シートからサーマルヘッド等
での加熱により前記色材層中の熱昇華性染料が昇華転写
して記録画像を得ることが出来る熱転写型被記録材料及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昇華性染料を使用した熱転写型被記録材
料は、熱転写記録方式の中で特に階調性の優れた印刷物
に近い画質を得ることが出来る。従来、熱転写型被記録
材料としては、熱可塑性のブチラール樹脂等をバインダ
ーとし、微粉末シリカ、炭酸カルシウム等を混合分散さ
せた塗工液を上質紙等の基材上に塗布乾燥して染料受理
層を形成していた。
【0003】しかしながら、上質紙の様な表面平滑性の
低い基材に染料受理層を形成させた場合、特にハイライ
ト部等に転写抜けが発生し階調再現性に優れ、且つ美麗
な記録物を得ることが出来ない。特にハイライト部の多
い画像では転写抜けは致命的な欠陥となる。また、表面
平滑性の低い基材を使用した熱転写型被記録材料は、色
材シートの色材層面と熱転写型被記録材料の受理層面と
を重ね合わせ画像記録させる際の密着性が劣るため、染
料受理層への昇華染料の染着が起こり難く高濃度記録画
像物を得ることが出来ない問題点がある。
【0004】これらの問題点を改善するため、従来から
様々な改良が成されてきた。
【0005】例えば、特開昭62−220395号公報
には、染料受理層表面の表面平滑性を向上させる手段と
して、染料受理層をカード基材とは別の一時的キャリア
ー上に一旦形成した後に、改めて、カード基材に転写さ
せる転写方式を利用したカード類が提案されている。
【0006】この提案では、一時的キャリアーとして、
セルロース繊維紙や合成紙にアンカーコート層を施した
もの或いはプラスチックシートに離型用シリコーン層を
施し、その上に染料受理層を形成させている。シリコー
ン層上に樹脂層を形成させる場合には、シリコーンの濡
れ張力が低いことに起因する樹脂層のハジキ現象が発生
し易く、均一な樹脂層を形成が難しい。そのため、ハジ
キ現象を解消すべく高粘度化液を用いると塗工液のレベ
リング効果が損なわれ表面性のよい塗工物を得ることが
出来ない問題点がある。
【0007】また、アンカーコート層のバリアー性(目
止め)及びシリコーン層のキュア性が不完全な場合に
は、シリコーン層と樹脂層との界面の剥離力変動が大き
く、剥離カールの発生、記録体の損傷を生じ易い問題点
がある。
【0008】更に、接着剤層には、画像記録時のサーマ
ルヘッドからの熱で樹脂層が熱変形(樹脂層の溶解、軟
化)を誘発し、染料受理層の表面性低下に伴う画質(ハ
イライト部の転写抜け、画像濃度、画像光沢度、階調再
現性)の低下を招き易い。そのため、樹脂の熱的特性値
を特定する必要があるが、提案物には熱的特性値の特定
がなく内容不備であり表面平滑性に優れたカードを得る
ことは非常に難しい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願は、上記の如く問
題点を改良するために成されたものである。その目的
は、染料受理層表面の表面平滑性の向上と染着性に優れ
る染料受理層との組み合わせにより、高画質の美麗な記
録画像物を得ることができ熱転写型被記録材料の提供に
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、透明シ
ート支持体上に離型層を形成して成る離型フィルムの該
離型層上に、合成樹脂と融着防止剤とを含む染料受理層
を設け、更に該染料受理層面とベース紙とを、熱接着性
の感熱接着剤層を介して、加熱加圧された2本のロール
間を通過させることにより一体化せしめた後、離型フィ
ルムを剥離除去することで該離型層面の形状が受理層面
に忠実に転写され、表面平滑性に優れる熱転写型被記録
材料を作成することにある。
【0011】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0012】本発明の離型フィルムに使用する透明シー
ト支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、トリ
アセテート、ポリカーボネート等のプラスチックシート
を挙げることができる。特に2軸延伸されたポリエチレ
ンテレフタレートシートが強度、耐熱性、寸法安定性等
において優れており好ましい。
【0013】透明シート支持体の厚みとしては、特に限
定はないが12〜150μmが適当である。
【0014】また、透明シート支持体上に形成される離
型層用樹脂は、透明シート支持体との接着性、染料受理
層との離型性及び塗工適性等を考慮して選択されるべき
であり、アクリル/ステアリン酸の共重合体とポリイソ
シアネート樹脂から成る離型剤を使用するのが好まし
い。
【0015】透明シート支持体上に形成される離型層の
厚さは0.1〜7.0μmが好ましく、特に好ましくは
0.5〜5.0μmである。
【0016】本発明の離型層は、必要に応じて粒子径
0.01〜5μmの二酸化硅素、炭酸カルシウム、アル
ミナなどの無機顔料やポリエチレン、プリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリスチロール、ポリカ
ーボネート、アクリル酸エチル樹脂、メタクリル酸樹脂
等のプラスチックパウダー、更に、澱粉、セルロースな
どの微粉末でマット化(粗面化)することも可能であ
り、マット化の程度はマット化剤の種類、粒子径及び添
加量によってコントロールすることが可能である。
【0017】また、本発明の熱転写型被記録材料の染料
受理層への要求特性には、色材シートの色材層面と熱転
写型被記録材料の染料受理層とを重ね合わせて、色材シ
ートの裏面からサーマルヘッド等での加熱により色材層
の染料を昇華させ染料受理層へ効率よく染着させるた
め、昇華染料の染着性、画像記録時の色材層面と染料受
理層との密着性及び融着防止性等がある。
【0018】かゝる染料受理層としては、塩化ビニル/
酢酸ビニル/無水マレイン酸の三元共重合体、アクリル
化アルキッドポリオール樹脂、アルキッド樹脂、ポリイ
ソシアネート樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂の中から
適宜選択された樹脂単独若しくは複数の樹脂混合物と非
反応型のメチルスチリル変成シリコーンオイル、アクリ
ル/シリコーンのグラフトポリマー、ポリウレタン/シ
リコーンのグラフトポリマー、自己架橋型シリコーン変
成アクリル樹脂の中から適宜選択された単独若しくは複
数の融着防止剤とを混合して成り、かつその形成塗膜の
軟化点は45〜70℃である。染料受理層の軟化点が4
5℃未満の場合には、画像記録の際、色剤層面と染料受
理層面とで融着現象が発生し易く、また、軟化点が70
℃超の場合には、染料受理層への昇華染料の染着性が低
下する。
【0019】また、樹脂に対する融着防止剤の配合量
は、樹脂固形量100部に対して0.1〜25部が好ま
しく、特に0.5〜10部が好適である。
【0020】尚、軟化点は、Thermomechan
ical Analyzer TMA−2940(Du
Pont)にて測定した軟化温度で表示する。
【0021】本発明の染料受理層には、必要に応じて粒
子径0.01〜2μmの二酸化硅素、炭酸カルシウム、
タルク、クレー、酸化チタンなどの無機顔料やポリエチ
レン、ベンゾグアナミン、アクリル、エポキシ、ポリス
チロール等のプラスチックパウダー等の添加による融着
防止効果を高めることが可能である。また、帯電防止
剤、消泡剤、レベリング剤(濡れ性向上)等の各種添加
剤を添加することも可能である。
【0022】染料受理層の厚さは0.4〜4.0μmで
好ましくは、1.0〜3.0μmである。染料受理層の
厚さが、4μm超の場合には、昇華染料の染料受理層へ
の染着密度の低下により、記録画像の画像濃度低下及び
光沢度低下に伴う画像の鮮明性が損なわれる。
【0023】また、染料受理層の形成厚みが0.4μm
未満では、昇華染料の染料受理層への染着が十分に行わ
れず画像濃度が低く好ましくない。
【0024】本発明の熱転写型被記録材料の染料受理層
表面の表面平滑性は、記録画像の画質を左右し易く、王
研式高平滑度8000秒以上であり、且つ三次元表面粗
さSRa(中心面平均粗さ)が0.3以下である。特に
好ましくは平滑度10000秒以上で、且つ表面粗さS
Raが0.2以下である。平滑度が8000秒未満で、
若しくは表面粗さSRaが0.3超の場合には、記録画
像の画像濃度が低いこと及びハイライト部の転写抜けが
発生し易く、階調再現性の劣る記録画像と成り好ましく
ない。
【0025】本発明の熱転写型被記録材料のベース紙に
使用される支持体としては、サーマルヘッドとの密着性
及び蓄熱特性に優れる上質紙、コート紙、アート紙、合
成紙、キャスト紙等が使用可能である。
【0026】また離型フィルム上に染料受理層を形成し
て成る積層体の染料受理層面とベース紙とを感熱接着に
より一体化させるための感熱接着剤層に要求される性能
は、ベース紙と染料受理層との感熱接着性に優れるこ
と、ベース紙表面の凹凸を埋め、離型層表面の形状を忠
実に染料受理層面へ転写出来ること、画像記録時に感熱
接着剤層自身は染着されず染料受理層に昇華染料が集中
的に染着されること及び色材層面と染料受理層面との密
着性を良くするためのクッション性を持ち、且つサーマ
ルヘッドからの熱で染料受理層面の表面平滑性を低下さ
せる事のない熱的特性値を有すること等である。
【0027】感熱接着剤層用樹脂としては、ポリエステ
ル系樹脂、自己乳化性ポリオレフィン樹脂、コロイダル
シリカ複合体アクリルエマルジョン、低分子量ポリオレ
フィン樹脂、アクリル系樹脂、エチレン/アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレ
ン/メタクリル酸共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、アイオ
ノマー樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン/エチルアクリ
レート/無水マレイン酸の三元共重合体、熱可塑性エラ
ストマー、ブロック型イソシアネート樹脂の中から適宜
選択された樹脂単独若しくは複数の樹脂の混合物から成
り、その形成塗膜の軟化点は50〜80℃である。
【0028】この軟化点が50℃未満の場合には、画像
記録時に合成樹脂層がサーマルヘッドからの熱で変形
し、染料受理層表面の平面性の低下及び合成樹脂層への
昇華染料の染着性が増すため階調再現性が劣り、かつ画
像濃度及び画像光沢が低く美麗な記録画像物を得ること
ができない。また、軟化点が80℃超の場合には、ベー
ス紙への感熱接着性が劣るため染料受理層面の表面平滑
性の低下を招く。
【0029】本発明の感熱接着剤層には、必要に応じて
粒子径0.01〜2μmの二酸化硅素、酸化チタンなど
の無機顔料やポリエチレン、ベンゾグアナミン、アクリ
ル、等のプラスチックパウダー添加によるブロッキング
防止効果の付与及びレベリング剤、消泡剤等の各種添加
剤を添加することも可能である。
【0030】本発明の感熱接着剤層の厚さは5.0〜8
0.0μmが好ましく、特に、好ましくは、7.0〜6
0.0μmである。
【0031】尚、軟化点は、Thermomechan
ical Analyzer TMA−2940(Du
Pont)にて測定した軟化温度で表示する。
【0032】本発明の熱転写型被記録材料は、次の工程
を経て製造することが出来る。
【0033】透明シート支持体上に離型層を形成して成
る離型フィルムの該離型層上に染料受理層を形成し、該
染料受理層面とベース紙とを、熱接着性の感熱接着剤層
を介して、加熱加圧された2本のロール間を通過させる
ことにより一体化せしめた後、受理層面と離型フィルム
の離型層面との界面より離型フィルムを剥離除去するこ
とで高平滑な染料受理層面を有する熱転写型被記録材料
を得ることが出来る。
【0034】
【発明の効果】本発明は、透明シート支持体上に染料受
理層面の表面平滑性と昇華染料の染着性に優れる染料受
理層が設けられてなる本発明によりハイライト部の転写
抜け発生がなく階調再現性に優れ、高濃度且つ美麗で高
鮮明な記録画像物を得るための表面平滑性に優れる熱転
写型被記録材料を得ることが出来る。
【0035】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、これら具体例によって限定されるものでは
ない。
【0036】図1に本発明の熱転写型被記録材料の断面
構成図を示す。
【0037】なお、以下の実施例中、配合量(部)は全
て重量部を示す。
【0038】(実施例1)厚さ50μmの透明なポリエ
チレンテレフタレート支持体の片面に下記組成の溶液を
塗布乾燥して厚さ3μmの離型層を形成し離型フィルム
を得た。
【0039】 離型剤[日立化成ポリマー(株)、テスファイン322] 25部 硬化剤[関東化学(株)、パラトルエンスルフォン酸] 5部 マット化剤[水澤化学工業(株)、ミズカシールSK7(粒子径1.5μm)] 5部 トルエン 25部 酢酸エチル 25部 メチルエチルケトン 15部 次に、この離型層上に乾燥塗膜の軟化点が46℃となる
ように調整した下記組成の溶液を塗布乾燥して厚さ2μ
mの染料受理層を得た。
【0040】 アクリル化アルキッドポリオール樹脂[綜研化学(株)、 サーモラックHV70M] 9部 硬化剤[武田薬品工業(株)、タケネートD110N] 6部 酸化チタン[古河機械金属(株)、FA−55W] 4部 シリコーンオイル[信越化学工業(株)、KF−410] 1部 帯電防止剤[吉村油化学(株)、エリークPS−909] 2部 トルエン 25部 酢酸エチル 25部 メチルエチルケトン 20部 ジメチルホルムアミド 8部 次に、この染料受理層上に乾燥塗膜の軟化点が60℃と
なるように調整した下記組成の溶液を塗布乾燥して厚さ
20μmの感熱接着剤層を得た。
【0041】 自己乳化型ポリオレフィン[住友精化(株)、ザイクセンL] 90部 シリカ[水澤化学工業(株)、ミズカシールSK7] 2部 水 4部 メタノール 4部 次いで、片面に耐熱処理を施した厚さ9μのポリエチレ
ンテレフタレートシートの耐熱処理面とは反対面に、下
記組成から成る3種類の色材層組成液を調整し塗布乾燥
して厚さ1.5μmと成るようにグラビアコーターにて
順次イエロー、レッド、ブルー3色のベタ印刷を施し3
種類の色材シートを得た。
【0042】 分散染料[日本化薬(株)、カヤセットイエローA−G] 3部 セルロース[イーストマンケミカル社、CAP482−0.5] 3部 トルエン 47部 メチルエチルケトン 47部 *他2色の分散染料 カヤセットレッドB及びカヤセットブルーFR(共に、
日本化薬(株))次いで、アート紙(127.9g/m
2)と前記の転写シートとを、熱ラミ機により温度14
0(℃)、速度20(m/min)、圧力7.0(Kg
/cm2)の条件の下で、加熱加圧された2本のロール
間を通過させ一体化せしめた後、染料受理層面と離型層
面との界面で離型フィルムを剥離除去し熱転写型被記録
材料を得た。
【0043】次に、True Print 2200
(日本ビクター(株)、解像度300DPI、記録速度
7mm/秒)にて、色材シートの色材層面と熱転写型被
記録材料の染料受理層面とを重ね合わせ、色材シートの
耐熱処理面からサーマルヘッドより加熱し記録画像を得
た。
【0044】(実施例2)染料受理層用樹脂として、塩
化ビニル/酢酸ビニル/スチレン無水マレイン酸の三元
共重合体[電気化学(株)、デンカラック#31]を使
用し、硬化剤(タケネートD110N)を削除した以外
は、実施例1と同様にして乾燥塗膜の軟化点が65℃で
塗布乾燥後の厚さ2μmの染料受理層を得た。
【0045】(実施例3)感熱接着剤用樹脂として、熱
可塑性エラストマー(三井石油化学(株)、ケミパール
A100)を使用した以外は、実施例1と同様にして乾
燥塗膜の軟化点が78℃で塗布乾燥後の厚さ20μmの
感熱接着剤層を得た。
【0046】(比較例1)染料受理層用樹脂として、塩
化ビニリデン系樹脂[呉羽化学(株)、クレクロンSO
A)を使用し、硬化剤(タケネートD110N)を削除
した以外は、実施例1と同様にして乾燥塗膜の軟化点が
43℃で、塗布乾燥後の厚さ2μmの染料受理層を形成
し、熱転写型被記録材料を得た。
【0047】(比較例2)染料受理層用樹脂として、ア
クリル系樹脂[大日本インキ化学(株)、アクリディッ
クCL1185)を使用し、硬化剤の(タケネートD1
10N)を削除した以外は、実施例1と同様にして乾燥
塗膜の軟化点が75℃で、塗布乾燥後の厚さ2μmの染
料受理層を形成し、熱転写型被記録材料を得た。
【0048】(比較例3)感熱接着剤用樹脂として、ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)、エリーテルUE32
10)を使用した以外は、実施例1と同様にして乾燥塗
膜の軟化点が46℃で、塗布乾燥後の厚さ20μmの感
熱接着剤層を形成し、熱転写型被記録材料を得た。
【0049】(比較例4)感熱接着剤用樹脂として、ポ
リエステル樹脂(ユニチカ(株)、エリーテルUE36
90)を使用した以外は、実施例1と同様にした乾燥塗
膜の軟化点が83℃で、塗布乾燥後の厚さ20μmの感
熱接着剤層を形成し、熱転写型被記録材料を得た。
【0050】(比較例5)実施例−1で得た積層体を熱
ラミ機により、ベース紙へ感熱接着剤層を介して一体化
するためのラミ条件を温度100℃、速度30(m/m
in)、圧力4(Kg/cm2)に変更した以外は実施
例−1と同様にして熱転写型被記録材料を作成した。
【0051】(比較例6)実施例−1の染料受理層の乾
燥後の厚さを0.3μとした以外は、実施例1と同様に
して染料受理層を作成し、熱転写型被記録材料を得た。
【0052】(比較例7)実施例1の染料受理層の乾燥
後の厚さを4.2μとした以外は、実施例1と同様にし
て染料受理層を形成し、熱転写型被記録材料を得た。
【0053】(比較例8)実施例1の離型剤層として、
下記の処方のように離型剤及び硬化剤の変更とマット化
剤を削除し離型フィルムを形成した以外は、実施例1と
同様にして熱転写型被記録材料を得た。
【0054】 離型剤[信越化学(株)、KS772] 3.0部 硬化剤[信越化学(株)、PL3] 0.3部 トルエン 60.0部 酢酸エチル 25.0部 メチルエチルケトン 11.7部 上記、実施例1〜3及び比較例1〜8で得られた熱転写
型被記録材料の主な評価結果を下記に示す。また、熱ラ
ミ適性、染料受理層の表面状態及び画像特性についての
詳細な評価結果を表1及び表2に示す。
【0055】
【表1】
【表2】 備考 *1 ベース紙と感熱接着剤層との接着度合いをランク
評価した。○は良好であり、×は悪いことを現す。
【0056】*2 熱ラミ加工による受理層表面の気泡
の発生度合いをランク評価した。無は気泡発生のないこ
とを、有は気泡発生の有ることを現す。
【0057】*3 平滑度は、受理層面の王研高平滑度
計による測定値を現し、表面粗さ(SRa)は、(株)
小坂研究所の三次元表面粗さ測定機SE−30Kによる
測定値を現す。
【0058】*4 画像濃度は、Macbeth RD
−918による各色の反射濃度測定値を現す。
【0059】*5 画像光沢度は、CY色ベタ部の60
度光沢度値を表示した。
【0060】*6 転写抜けの有無は、記録画像のハイ
ライト部の白斑点の有無を表示した。無は転写抜け発生
のないことを、有は転写抜け発生の有ることを現す。
【0061】*7 融着発生の有無は、記録画像時に発
生する染料受理層面へ染着された染料層のインクシート
への取られ或いは染料受理層へ色材層が転写した現象の
何れかの発生の有無を現す。
【0062】
【実施例及び比較例の評価結果】
(1)実施例について 実施例1〜3の熱転写型被記録材料は、熱ラミ適性、染
料受理層の表面平滑性に優れると共に記録画像の画像濃
度及び画像光沢度が高く、且つハイライト部の転写抜け
発生もなく、高画質でコントラストのよい鮮明な記録画
像を得ることが出来た。
【0063】(2)比較例について a,比較例1の熱転写型被記録材料は、熱ラミ適性、染
料受理層の表面平滑性は優れるが、画像記録時のサーマ
ルヘッドの熱で染料受理層塗膜が軟化し色材層面と染料
受理層との界面で融着現象が発生し、色材シートが裂け
染料受理層面に転移する問題点を生じた。また、融着現
象の発生に伴い画像光沢度が低く彩度の劣る記録画像で
あった。
【0064】b,比較例2の熱転写型被記録材料は、熱
ラミ適性、染料受理層の表面平滑性は優れるが、画像濃
度が低いためコントラストのよい鮮明な記録画像を得る
ことが出来ない問題点がある。
【0065】c,比較例3の熱転写型被記録材料は、熱
ラミ適性、染料受理層の表面平滑性は優れるが、染料受
理層のみならず感熱接着剤層も昇華染料で染着されたた
め、昇華染料の染着密度の低下に伴い画像光沢度が低下
し、彩度の劣る記録画像であり記録画像の鮮明さに欠け
る問題点がある。
【0066】d,比較例4の熱転写型被記録材料は、熱
ラミ適性及び染料受理層の表面平滑性が劣る。また、画
像濃度が低く転写抜け発生があるためコントラストのよ
い鮮明な記録画像を得ることが出来ないことが問題点で
ある。
【0067】e,比較例5の熱転写型被記録材料は、染
料受理層面に微細な気泡が可なり発生し表面平滑性がや
や悪い。また、染料受理層の表面平滑性に起因する転写
抜けの発生及び画像濃度がやや低く鮮明な記録画像を得
ることが出来ない問題点がある。
【0068】f,比較例6の熱転写型被記録材料は、熱
ラミ適性、染料受理層の表面平滑性は優れるが、染料受
理層の厚さが少ないため、記録画像の画像濃度が低くコ
ントラストの良い鮮明な記録画像を得ることが出来ない
問題点がある。
【0069】g,比較例7の熱転写型被記録材料は、熱
ラミ適性、染料受理層の表面平滑性は優れるが、染料受
理層面の厚さが多いため、昇華染料の染料受理層への染
着密度の低下により画像濃度が低いため、鮮明な記録画
像を得ることが出来ない問題点がある。
【0070】h,比較例8は、離型フィルムのシリコー
ン層上に染料受理層を形成させる際、染料受理層のハジ
キ現象が発生したため、均一な樹脂層を形成できない問
題点が生じた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる熱転写型被記録材料の断面構
成図を示したものである。 (1)…ベース紙、(2)…感熱接着剤層、(3)…染
料受理層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】しかしながら、上質紙の様な表面平滑性の
低い基材に染料受理層を形成させた場合、特にハイライ
ト部等に転写抜けが発生し階調再現性に優れ、且つ美麗
な記録物を得ることが出来ない。特にハイライト部の多
い画像では転写抜けは致命的な欠陥となる。また、表面
平滑性の低い基材を使用した熱転写型被記録材料は、色
材シートの色材層面と熱転写型被記録材料の染料受理層
面とを重ね合わせ画像記録させる際の密着性が劣るた
め、染料受理層への昇華染料の染着が起こり難く高濃度
記録画像物を得ることが出来ない問題点がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】この提案では、一時的キャリアーとして、
セルロース繊維紙や合成紙にアンカーコート層を施した
もの或いはプラスチックシートに離型用シリコーン層を
施し、その上に染料受理層を形成させている。シリコー
ン層上に樹脂層を形成させる場合には、シリコーンの濡
れ張力が低いことに起因する樹脂層のハジキ現象が発生
し易く、均一な樹脂層形成が難しい。そのため、ハジ
キ現象を解消すべく高粘度化液を用いると塗工液のレベ
リング効果が損なわれ表面性のよい塗工物を得ることが
出来ない問題点がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、透明シ
ート支持体上に離型層を形成して成る離型フィルムの該
離型層上に、合成樹脂と融着防止剤とを含む染料受理層
を設け、更に該染料受理層面とベース紙とを、熱接着性
の感熱接着剤層を介して、加熱加圧された2本のロール
間を通過させることにより一体化せしめた後、離型フィ
ルムを剥離除去することで該離型層面の形状が染料受理
層面に忠実に転写され、表面平滑性に優れる熱転写型被
記録材料を作成することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、透明シート支持体上に形成される離
型層用樹脂は、透明シート支持体との接着性、染料受理
層との離型性及び塗工適性等を考慮して選択されるべき
であり、アクリル/ステアリン酸の共重合体を有機酸で
架橋して成る離型剤を使用するのが好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】透明シート支持体上に離型層を形成して成
る離型フィルムの該離型層上に染料受理層を形成し、該
染料受理層面とベース紙とを、熱接着性の感熱接着剤層
を介して、加熱加圧された2本のロール間を通過させる
ことにより一体化せしめた後、染料受理層面と離型フィ
ルムの離型層面との界面より離型フィルムを剥離除去す
ることで高平滑な染料受理層面を有する熱転写型被記録
材料を得ることが出来る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】透明シート支持体上に染料受理層面の表
面平滑性と昇華染料の染着性に優れる染料受理層が設け
られてなる本発明によりハイライト部の転写抜け発生が
なく階調再現性に優れ、高濃度且つ美麗で高鮮明な記録
画像物を得るための表面平滑性に優れる熱転写型被記録
材料を得ることが出来る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】次に、True Print 2200
(日本ビクター(株)、解像度300DPI、記録速度
7mm/秒)にて、色材シートの色材層面と熱転写型被
記録材料の染料受理層面とを重ね合わせ、色材シートの
耐熱処理面からサーマルヘッドより加熱し記録画像を
得た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース紙上に感熱接着剤層を介して、軟
    化点が45〜70℃であり、厚みが0.4〜4.0μm
    であり、表面平滑性が王研式高平滑度が8000秒以上
    であり、かつ三次元表面粗さSRaが0.3以下である
    染料受理層が設けられたことを特徴とする熱転写型被記
    録材料。
  2. 【請求項2】 染料受理層が、塩化ビニル/酢酸ビニル
    /無水マレイン酸の三元共重合体、アクリル化アルキッ
    ドポリオール樹脂、アルキッド樹脂、ポリイソシアネー
    ト樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂の中から適宜選択
    された樹脂単独若しくは複数の樹脂混合物と融着防止剤
    とを混合して成ることを特徴とする請求項1に記載の熱
    転写型被記録材料。
  3. 【請求項3】 染料受理層に使用する融着防止剤が、非
    反応型のメチルスチリル変成シリコーンオイル、アクリ
    ル/シリコーンのグラフトポリマー、ポリウレタン/シ
    リコーンのグラフトポリマー、自己架橋型シリコーン変
    成アクリル樹脂の中から適宜選択された単独若しくは複
    数のシリコーンオイル又はシリコーングラフトポリマー
    とを混合して成ることを特徴とする請求項1又は2いず
    れか記載の熱転写型被記録材料。
  4. 【請求項4】 感熱接着剤層が、ポリエステル系樹脂、
    自己乳化性ポリオレフィン樹脂、コロイダルシリカ複合
    体アクリルエマルジョン、低分子量ポリオレフィン樹
    脂、アクリル系樹脂、エチレン/アクリル酸エチル共重
    合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/酢酸
    ビニル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合
    体、アイオノマー樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン/エ
    チルアクリレート/無水マレイン酸の三元共重合体、熱
    可塑性エラストマー、ブロック型イソシアネート樹脂の
    中から適宜選択された樹脂単独若しくは複数の樹脂を混
    合して成ることを特徴とする請求項1ないし3いずれか
    記載の熱転写型被記録材料。
  5. 【請求項5】 透明シート支持体上に離型層を形成して
    成る離型フィルムの該離型層上に染料受理層を形成した
    積層体を作成し、該積層体の該染料受理層面とベース紙
    とを軟化点が50〜80℃である感熱接着剤層を介して
    感熱接着させることにより一体化せしめた後、離型フィ
    ルムを剥離除去することを特徴とする表面平滑性に優れ
    た染料受理層面を有する熱転写型被記録材料の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 離型層が、アクリル/ステアリン酸の共
    重合体とポリイソシアネート樹脂との硬化塗膜である請
    求項5に記載の熱転写型被記録材料の製造方法。
JP6208792A 1994-09-01 1994-09-01 熱転写型被記録材料及びその製造方法 Pending JPH0872417A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089230A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 凸版印刷株式会社 熱転写受像シート

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