JPH087261A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH087261A
JPH087261A JP14206494A JP14206494A JPH087261A JP H087261 A JPH087261 A JP H087261A JP 14206494 A JP14206494 A JP 14206494A JP 14206494 A JP14206494 A JP 14206494A JP H087261 A JPH087261 A JP H087261A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
salicylaldoxime
magnetic layer
magnetic recording
Prior art date
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Withdrawn
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JP14206494A
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Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
Wataru Okawa
渉 大川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性支持体上に、磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体におい
て、上記磁性層に、サリチルアルドキシムを保持させ
る。 【効果】 塗布型の磁気記録媒体において、磁気ヘッド
が高速摺動した際に生じる,磁気ヘッド表面への変成物
の焼きつきが防止され、磁気ヘッド表面に変成物が焼き
つくことで起こるエラーレートの上昇が抑えられる。ま
た、この効果は、高温低湿環境下においても同様に発揮
される。したがって、上記構成の磁気記録媒体は、ヘリ
カルスキャン方式が適用されるハードディスクのバック
アップ用磁気テープのような、磁気ヘッドが高速摺動す
る磁気テープとして極めて好適なものであると言える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスクのバッ
クアップ用記録媒体に用いて好適な磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばコンピュータにおいては、情報の
記録再生システムとして、演算に必要な情報を直接書き
込み/読み出しするための磁気ディスク装置と、この磁
気ディスクに書き込まれた情報をバックアップしておく
ための磁気テープ(データカートリッジ)装置とが併設
されるのが通常である。
【0003】このうちバックアップ用の磁気テープとし
ては、強磁性粉末や結合剤、さらに分散剤,潤滑剤等の
各種添加剤を有機溶媒に分散混練してなる磁性塗料を、
ポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に塗布するこ
とによって、磁性層が形成される,いわゆる塗布型の磁
気記録媒体が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バックアッ
プ用磁気テープの記録再生方式としては、高密度記録に
適することから、回転ドラムに取付けられた磁気ヘッド
を磁気テープの走行方向に対して斜めに走査しながら記
録再生を行うヘリカルスキャン方式が用いられる。
【0005】しかし、このヘリカルスキャン方式では、
固定ヘッドに対して磁気テープを走行させる固定ヘッド
方式に比べて、記録再生に際して磁性層表面に磁気ヘッ
ドが高速で摺動する。このため、その際の摩擦熱によっ
て当該磁気ヘッドの表面が高温となる。
【0006】上記塗布型の磁気記録媒体では、このよう
に磁気ヘッド表面が高温になると、磁性層表面を構成す
る結合剤等の有機物が熱変成物となって磁気ヘッド表面
に焼きつき、磁気ヘッドとの間に大きな隙間(スペーシ
ング)が空いてしまう。これにより、所定の信号出力が
得られなくなり、エラーレートが増大するといった不都
合が生じる。
【0007】この対策として、磁性層に研磨剤を添加
し、磁気ヘッド表面に焼きついた変成物がこの研磨剤に
よって逐次削り取られるような工夫もなされている。し
かし、研磨剤添加の場合、特に高温低湿環境下でその研
磨力が減少するため、変成物が次々に堆積してエラーレ
ートが致命的なレベルにまで増大するといった状況も起
きており、さらなる対策の検討が望まれている。
【0008】そこで、本発明は、このような従来の実情
に鑑みて提案されたものであり、高温低湿環境下、ヘリ
カルスキャン方式で記録再生を行った場合でも、磁気ヘ
ッド表面に磁性層由来の熱変成物が焼きつくことがな
く、エラレートが低く抑えられる磁気記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、上述の目
的を達成せんものと検討を行った結果、磁気ヘッドと高
速摺動する際に、磁性層表面にサリチルアルドキシムが
存在していれば磁性層表面を構成する有機物の変成やこ
の変成物の磁気ヘッド表面への焼きつきが防止され、エ
ラーレートの上昇が抑えられるとの知見を得るに至っ
た。
【0010】本発明の磁気記録媒体はこのような知見に
基づいて完成されたものであり、非磁性支持体上に、磁
性粉末と結合剤とを主体とする磁性層が形成されてなる
磁気記録媒体において、上記磁性層に、サリチルアルド
キシムが保持されていることを特徴とするものである。
【0011】本発明が適用される磁気記録媒体は、非磁
性支持体上に、磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性層
が形成されてなる,いわゆる塗布型の磁気記録媒体であ
る。
【0012】本発明では、このような塗布型の磁気記録
媒体の磁性層にサリチルアルドキシムを保持させる。サ
リチルアルドキシムを磁性層に保持させると、磁気ヘッ
ドが高速摺動した際に起こる,磁性層表面を構成する有
機物の変成やこの変成物の磁気ヘッド表面への焼きつき
が防止される。この作用は、研磨剤で効果が減少する高
温低湿環境下においても同様に発揮される。したがっ
て、変成物の磁気ヘッド表面への焼きつきによって起こ
るエラーレートの増大が、使用環境を問わず抑えられる
ことになる。
【0013】なお、サリチルアルドキシムは、磁気ヘッ
ドと摺動する磁性層表面に存在していればよい。したが
って、磁性塗料に予めサリチルアルドキシムを添加して
おき、磁性層に直接内添されたかたちとしても、磁性層
表面に被着されていても良い。
【0014】磁性層にサリチルアルドキシムを内添する
場合には、その内添量は磁性粉末100重量部に対して
0.3〜5重量部であることが望ましい。また、磁性層
表面にサリチルアルドキシムを被着させる場合には、そ
の被着量が10〜100mg/m2 であることが望まし
い。
【0015】サリチルアルドキシムの磁性層への内添量
あるいは被着量が、上記範囲未満である場合にはその効
果が不足し、上記範囲を越えている場合には粉落ち等の
弊害が生じる虞れがある。
【0016】以上のように本発明の磁気記録媒体は、磁
性層にサリチルアルドキシムが保持されるが、磁性層を
構成する磁性粉末,結合剤さらには磁性層が形成される
非磁性支持体としては、この種の磁気記録媒体において
通常用いられているものがいずれも使用可能である。
【0017】磁性粉末としては、酸化物磁性粉末でもよ
く、金属磁性粉末であってもよい。酸化物磁性粉末とし
ては、γ−Fe2 3 ,Co含有γ−Fe2 3 ,Fe
3 4 ,Co含有γ−Fe3 4 ,Co被着−Fe3
4 ,CrO2 等が挙げられる。金属磁性粉末としては、
Fe,Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Fe−C
o−Ni,Co−Ni,Fe−Co−B,Fe−Co−
Cr−B,Mn−Bi,Mn−Al,Fe−Co−V等
が挙げられ、さらに、これらの種々の特性を改善する目
的でAl,Si,Ti,Cr,Mn,Cu,Zn等の金
属成分が添加されたものであっても良い。また、バリウ
ムフェライト等の六方晶系フェライトや窒化鉄等も使用
可能である。
【0018】結合剤としては、ビニル系共重合体、ポリ
エステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレタ
ン、ニトロセルロース等の有機結合剤が使用可能であ
る。
【0019】なお、磁性層には、これら結合剤や磁性粉
末の他に、必要に応じて潤滑剤,研磨剤,帯電防止剤等
の添加剤が添加されていてもよい。これら添加剤として
は、従来公知の材料がいずれも使用可能であり、何ら限
定されるものではない。
【0020】また、非磁性支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム,ポリエチレンナフタレート
フィルム,アラミド(芳香族ポリアミド)フィルム等が
使用可能である。
【0021】
【作用】非磁性支持体上に、磁性粉末と結合剤とを主体
とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において、
上記磁性層にサリチルアルドキシムを保持させると、磁
気ヘッドが高速摺動した際に起こる,磁性層表面を構成
する有機物の変成やこの変成物の磁気ヘッド表面への焼
きつきが防止される。この作用は、特に、研磨剤の効果
が減少する高温低湿環境下においても同様に発揮され
る。したがって、変成物の磁気ヘッド表面への焼きつき
によって起こるエラーレートの増大が、使用環境を問わ
ず抑えられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、実験
結果に基づいて説明する。
【0023】実施例1 本実施例は、磁性層にサリチルアルドキシムを内添した
例である。
【0024】以下の組成に準じて、各種磁性塗料組成物
を計り採り、サンドミルにて4時間混合,分散して磁性
塗料を調製した。
【0025】 磁性塗料の組成 メタル(Fe)磁性粉末(比表面積50m2 /g) 100重量部 ポリエステルポリウレタン 8重量部 (ニッポラン社製,商品名N−2304) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VAGH) 8重量部 カーボンブラック(旭カーボン社製 商品名#50) 4重量部 アルミナ(商品名AKP−50) 8重量部 ブチルステアレート 2重量部 メチルエチルケトン 150重量部 トルエン 70重量部
【0026】この磁性塗料に、さらに硬化剤コロネート
Lを4重量部、ミリスチン酸を1重量部そしてサリチル
アルドキシムを2重量部添加し、厚さ7μmのポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルムに、厚さ3μm
で塗布した。次いで、形成された磁性塗膜に、カレンダ
ー処理を施した後、温度60℃のオーブン中で20時間
放置することで磁性層を形成した。
【0027】次に、以下の組成に準じて各種バックコー
ト層組成物を計り採り、ボールミルにて24時間混合分
散してバックコート塗料を調製した。
【0028】 バックコート塗料の組成 カーボンブラック(旭カーボン社製,商品名#50) 100重量部 ポリエステルポリウレタン 100重量部 (ニッポラン社製,商品名N−2304) メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部
【0029】このバックコート塗料に、さらに硬化剤コ
ロネートLを20重量部添加し、上記非磁性支持体の磁
性層が形成された側とは反対側の面に厚さ0.7μmで
塗布することでバックコート層を形成した。
【0030】そして、この磁性層,バックコート層がそ
れぞれ形成されたテープ原反を8ミリ幅に裁断してサン
プルテープとし、データ8ミリシェルに組み込んだ。
【0031】実施例2 本実施例は、サリチルアルドキシムを磁性層表面に被着
させた例である。
【0032】磁性塗料にサリチルアルドキシムを添加せ
ず、磁性層表面に0.5%濃度のサリチルアルドキシム
のエタノール溶液を磁性層表面に塗布したこと以外は実
施例1と同様にしてサンプルテープを作製し、データ8
ミリシェルに組み込んだ。
【0033】比較例1 磁性塗料にサリチルアルドキシムを添加しないこと以外
は実施例1と同様にしてサンプルテープを作製し、デー
タ8ミリシェルに組み込んだ。
【0034】以上のようにして作製された各サンプルテ
ープについて、データストレージ用媒体,データ8ミリ
において通常行われている標準的な走行耐久性試験を行
った。
【0035】すなわち、走行耐久性試験は、温度45
℃,30%RHの高温低湿環境下、ドライブ装置(EX
ABYTE社製,商品名EXB−8500)で、サンプ
ルテープを50パス走行させ、そのときのブロックエラ
ーレートを測定することで評価した。
【0036】但し、ここでいうパス数とは、次のプロセ
スが通して行われた回数である。 1 32000ブロックに亘ってデータを書き込む。 2 リワインドしてはじめの位置に戻る。 3 書き込んだ32000ブロック分のデータを読み出
す。 4 リワインドしてはじめの位置に戻る。
【0037】また、ブロックエラーレートとは、320
00ブロック中で、正常に書き込めなかったり、読み出
せなかったブロックの割合(%)である。
【0038】以上のようにして測定された1パス目のブ
ロックエラーレート,50パス目のブロックエラーレー
トを表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1で示すように、サリチルアルドキシム
(SA)を磁性層に内添した実施例1のサンプルテー
プ、サリチルアルドキシムを磁性層表面に被着させた実
施例2のサンプルテープは、いずれも、ブロックエラー
レートが50パス目であっても1パス目と変わらない低
い値に抑えられている。
【0041】これに対して、サリチルアルドキシムを磁
性層に保持させていない比較例1のサンプルテープは、
50パス目のブロックエラーレートが5.3%と高い値
になっている。
【0042】このことから、磁性層にサリチルアルドキ
シムを保持させることは、磁気ヘッドに高速摺動によっ
て生じるブロックエラーレートの上昇を抑える上で有効
であり、この効果は高温低湿環境下においても発揮され
ることがわかった。
【0043】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、非磁性支持体上に、磁性粉末と結合剤とを主体
とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において、
上記磁性層に、サリチルアルドキシムを保持させるの
で、磁気ヘッドが高速摺動した際に生じる,磁気ヘッド
表面への変成物の焼きつきが防止され、磁気ヘッド表面
に変成物が焼きつくことで起こるエラーレートの上昇が
抑えられる。また、この効果は、高温低湿環境下におい
ても同様に発揮される。
【0044】したがって、本発明の磁気記録媒体は、ヘ
リカルスキャン方式が適用されるハードディスクのバッ
クアップ用磁気テープのような、磁気ヘッドが高速摺動
する磁気テープとして極めて好適なものであると言え
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、磁性粉末と結合剤と
    を主体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体にお
    いて、 上記磁性層に、サリチルアルドキシムが保持されている
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 磁性層に、サリチルアルドキシムが磁性
    粉末100重量部に対して0.3〜5重量部内添されて
    いることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁性層表面に、サリチルアルドキシムが
    10〜100mg/m 2 なる量で被着されていることを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
JP14206494A 1994-06-23 1994-06-23 磁気記録媒体 Withdrawn JPH087261A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14206494A JPH087261A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14206494A JPH087261A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 磁気記録媒体

Publications (1)

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JPH087261A true JPH087261A (ja) 1996-01-12

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ID=15306597

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JP14206494A Withdrawn JPH087261A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 磁気記録媒体

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Effective date: 20010904