JPH0873464A - 複素環含有化合物 - Google Patents

複素環含有化合物

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JPH0873464A
JPH0873464A JP7166120A JP16612095A JPH0873464A JP H0873464 A JPH0873464 A JP H0873464A JP 7166120 A JP7166120 A JP 7166120A JP 16612095 A JP16612095 A JP 16612095A JP H0873464 A JPH0873464 A JP H0873464A
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Hiroyuki Yoshimura
寛幸 吉村
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光雄 永井
Shigeki Hibi
滋樹 日比
Takaharu Hishinuma
宇春 菱沼
Junichi Nagagawa
純一 永川
Makoto Asada
誠 浅田
Norimasa Miyamoto
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隆之 飛弾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】レチノイドに対する拮抗作用を有する化合物を
提供する。 【構成】一般式(I)で表される化合物またはそれらの
生理的に許容される塩。 具体的化合物としては例えば4−[5、6−ジヒドロ−
2、3−ジイソプロピル−9−(3−ピリジルメチル)
ピロロ[2、3−f]キノキサリン−7−イル]安息香
酸等を挙げることができる。上記の化合物は強力なRARs
への結合能力を示し、各種角質化異常症、慢性関節リウ
マチ等の各種疾患の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複素環含有化合物に関す
る。更に詳しく述べれば、疾病の予防および治療におい
て優れた作用を有する、新規な複素環含有化合物に関す
る。
【0002】
【発明の背景および先行技術】レチノイン酸(ビタミン
A 酸)は、ヒト並びに他の哺乳類動物の成長や生命維持
に必須の物質である。個体発生時には形態形成因子とし
て、また成体においても分化・増殖に対して多岐にわた
る作用を有することが知られている。例えば表皮におい
ては角質化反応、毛髪形成や皮脂腺機能等に関与し、結
合組織においては骨代謝、軟骨代謝に、免疫系では免疫
機能調節、神経系では神経細胞の分化、血液系では血球
細胞の分化・増殖、その他甲状腺・副甲状腺のホルモン
等の分泌や標的臓器での機能を調節し、鉱質代謝、基礎
代謝に関与することが知られている。これらレチノイン
酸の多彩な生理作用は、細胞の核内に存在するレチノイ
ドレセプター(RARS、RXRS)ファミリーを介して、直接
遺伝子の発現を制御することにより発揮される。レチノ
イン酸には欠乏症のみならず、角質化異常、脱毛、骨・
軟骨代謝異常等の過剰症も存在し、最近では急性前骨髄
球性白血病や頭頸部偏平上皮癌、肺癌等でレチノイドレ
セプターの異常が明らかにされ、病態発症・進展の関与
が報告されている。これら多岐にわたるレチノイドの詳
細な作用機序の解明と臨床的応用の可能性を追求するに
あたり、レチノイドに拮抗する化合物の開発の必要性は
大きい。レチノイドに拮抗する化合物として現在までに
TD-550、TD-560(Cell Biol. Rev., 25, 209 (1991))、
Ro41-5253 (Proc. Natl. Acad. Sci.U.S.A. 89, 7129
(1992)) が知られているが、RARsへの結合能力、レチノ
イドに対する拮抗作用いずれも不充分と考えられる。
【0003】本発明者らは上述のごとき実情に鑑み、鋭
意研究を重ねた結果、下記に示す複素環含有化合物が非
常に強力なRARsへの結合能力、レチノイドに対する拮抗
作用を有することを見出し、本発明を完成した。複素環
含有化合物としては、例えば特開平2-240058がレチノイ
ドの過剰症に基づく副作用の点で改良されたアゴニスト
作用を有するものとして開示されているが、本発明化合
物とは化学構造、薬効いずれの点でも異なる。
【0004】
【発明の構成および効果】本発明は、次の一般式 (I)で
示される複素環含有化合物またはそれらの生理的に許容
される塩である。
【化10】 〔式中R1及びR2は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
ル基または両者が一緒になって形成する、低級アルキル
基により置換された5〜7員シクロアルキル環を示し、
該シクロアルキル環は場合により、硫黄原子、酸素原
子、スルフィニル基、スルフォニル基又は式 NR3
(式中R3は水素原子または低級アルキル基を意味する)
で表される基を含んでもよい。破線部分は単結合または
二重結合を意味する。A は
【化11】 を示す(式中R1、R2及びR3は前記意味を表す)。B は
【化12】 を示す(式中R6は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
ル基またはヘテロアリールアルキル基を表し、R13 は水
素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
R7は式
【化13】 を示す。(式中Eはアリ−ル基、ヘテロアリ−ル基又は
【化14】 を示す(式中R11及びR12は水素原子又は低級アルキル
基を表わし、mは1〜3の整数を表す。)。R8は水素原
子、水酸基、低級アルコキシ基または−NR9R10(式中
R9、R10 は同一、または相異なる水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシルアルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシアリ−ル基、ヘテロアリ
ール基またはR9、R10 は、それらが結合している窒素原
子と一緒になって窒素、酸素または硫黄原子を含んでも
よい環を形成することができる)を意味する)。〕
【0005】さらに、本発明は一般式(II)または一般
式(III) で表される化合物またはそれらの生理的に許容
される塩である。
【化15】 〔式中R1及びR2は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
ル基または両者が一緒になって形成する、低級アルキル
基により置換された5〜7員シクロアルキル環を示し、
該シクロアルキル環は場合により、硫黄原子、酸素原
子、スルフィニル基、スルフォニル基又は式 NR3
(式中R3は水素原子または低級アルキル基を意味する)
で表される基を含んでもよい。破線部分は単結合または
二重結合を意味する。B は式
【化16】 をしめす。(式中R6は水素原子、低級アルキル基、アル
ケニルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアル
キル基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシア
ルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールア
ルキル基、またはヘテロアリールアルキル基を表し、R
13 は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基
を表し、R7は式
【化17】 を示す。(式中Eはアリ−ル基、ヘテロアリ−ル基又は
【化18】 を示す(式中R11及びR12は水素原子又は低級アルキル
基を表わし、mは1〜3の整数を表す)。R8は水素原
子、水酸基、低級アルコキシ基または−NR9R10(式中
R9、R10 は同一、または相異なる水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシルアルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシアリ−ル基、ヘテロアリ
ール基またはR9、R10 は、それらが結合している窒素原
子と一緒になって窒素、酸素または硫黄原子を含んでも
よい環を形成することができる)を意味する)。〕
【0006】本発明化合物 (I)〜(III) における上記の
定義にみられる低級アルキル基とは、炭素数1〜6の直
鎖もしくは分岐状のアルキル基、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec-ブチル基、tert- ブチル基、アミル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基などを意味する。これら
のうち好ましい基としてはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基などを挙げることができる。上記
R8、R9、R10 、R13 の定義にみられる低級アルコキシ基
とは、例えばメトキシ基、エトキシ基、n −プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n −ブトキシ基などを意味す
る。R6の定義中、シクロアルキル基としては、例えばシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチルなど炭素数3〜7のシクロア
ルキル基をいう。またR6の定義にみられるシクロアルキ
ルアルキル基とは上記のシクロアルキル基から誘導され
る基を示し、代表的なものとしてはシクロプロピルメチ
ル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シ
クロヘキシルエチル基などをあげることができる。また
架橋環式炭化水素基とはアダマンチル、アダマンチルメ
チル基などを意味する。R6、R9、R10 の定義にみられる
アリール基とはフェニル基、ナフチル基などをいい、こ
れらはメチル基、エチル基などの低級アルキル基、ハロ
ゲン原子、低級アルコキシ基、水酸基などで置換されて
いてもよい。R9、R10 の定義にみられるヒドロキシアリ
ール基とはフェニル基、ナフチル基などのアリール基に
水酸基が結合した基を意味する。R6の定義中アリールア
ルキル基とは上記のアリール基から誘導されたアリール
アルキル基を意味する。好ましい基としてはベンジル、
フェネチル基などをあげることができる。これらのうち
アリール基は、メチル基、エチル基などの低級アルキル
基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、水酸基などで置
換されてもよい。
【0007】R6の定義にみられるヘテロアリール基とは
ピリジル基、チアゾール基、ピリミジル基、フリル基、
チエニル基など複素環から誘導された基を意味する。R6
の定義中、ヘテロアリールアルキル基とは上記のヘテロ
アリール基から誘導された基をいい、例えばピリジルメ
チル基、ピリジルエチル基などをあげることができる。
【0008】R6の定義にみられる低級アルコキシアルキ
ル基とは、上記の低級アルコキシ基の定義から誘導され
る基を意味するが、例えばメトキシエトキシ基、メトキ
シプロポキシ基、エトキシエトキシ基などを意味する。
【0009】R9、R10 の定義中「R9、R10 はそれらが結
合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素または
硫黄原子を含んでもよい環を形成することができる」と
は、例えば次のような基をあげることができる。
【0010】
【化19】
【0011】なお、本発明において生理的に認容性の塩
とは慣用の無毒性塩類であり、例えば塩酸塩、臭化水素
酸塩、硫酸塩、燐酸塩などの無機酸塩、例えば酢酸塩、
マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩などの有機酸
塩、または例えばアルギニン、アスパラギン酸、グルタ
ミン酸などのアミノ酸との塩などをあげることができ
る。更にNa、K 、Ca、、Mgなどの金属塩をとることもあ
り、本発明の生理的に認容性の塩に包含される。
【0012】次に本発明化合物を得るための代表的な製
造方法について述べれば、以下の通りである。
【0013】〔製造方法1〕
【0014】
【化20】
【0015】(一連の式中A 、R6、R7、破線は前記の意
味を有し、X はハロゲン原子を意味する。) 一般式(1)で表されるジケトン体は、ケトン体(2)
に塩基の存在下、酸塩化物(3)を反応させ得ることが
できる。塩基としてはリチウムジイソプロピルアミド、
リチウムビストリメチルシリルアミドなどがよい結果を
与える。本反応の溶媒としてはジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類が
用いられる。反応温度は−78℃〜溶媒の沸点であるが、
好ましくは−78℃〜20℃である。
【0016】次にジケトン体(1)をヒドラジン水和物
と反応させて一般式(4)で表されるピラゾール体を製
造でき、モノ置換ヒドラジン(5)と反応させ、同時に
生成する異性体を結晶化またはカラムクロマトグラフィ
ーで分離することにより(6)のピラゾール体を製造で
きる。
【0017】本反応は触媒の添加なしでも進行するが、
塩酸、硫酸、酢酸、ポリリン酸など脱水剤としても使用
される酸を加えて促進される。反応溶媒としては原則的
にヒドラジンと反応しないものならすべて使用でき、メ
タノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコ
ール、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドな
どの非プロトン性溶媒、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタンなどの塩素化炭化水素など
があげられる。反応温度は0℃〜溶媒の沸点であるが、
好ましくは室温〜溶媒の沸点である。(6)で示される
化合物は、また(4)に塩基存在下(7)のハライドを
作用させ、同時に生成する異性体を結晶化またはカラム
クロマトグラフィーで分離することによっても得ること
ができる。塩基としては炭酸カリウム、水素化ナトリウ
ムや水素化カリウムなどのアルカリ金属化合物、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert
−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドなどを用
いる。使用する溶媒としてはジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどがあ
げられ、反応温度は0℃〜溶媒の沸点である。
【0018】
【製造方法2】
【0019】
【化21】
【0020】(一連の式中R1、R2、R6、R7、A 、n は前
記の意味を有する。) 一般式(8)で示される化合物は、一般式(2)で表さ
れるケトン体に触媒量の塩基の存在下、一般式(9) で
表されるアルデヒドを反応させて得られるアルコール体
(10) を酸存在下で脱水反応させ得ることができる。
アルコール体 (10) を得るために用いられる塩基とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化
アルカリが好ましく、溶媒にはメタノール、エタノー
ル、プロパノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミドなどを使用する。反応温度は0℃〜溶媒の沸点
であるが、好ましくは20℃〜40℃である。
【0021】脱水反応において用いられる酸としては塩
酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、
シュウ酸、リン酸などがあげられる。溶媒としてはジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素な
どを使用し、0℃〜溶媒の沸点の反応温度で行う。化合
物によっては脱水反応することなく化合物(2)から直
接化合物(8)を得ることもできる。
【0022】次に(8)をニトロメタンを溶媒にして
(化合物が難溶性の場合は必要に応じてテトラヒドロフ
ラン、メタノール、エタノールなどを加え)触媒量の塩
基を作用させることにより (11) へと導くことができ
る。用いられる塩基としては、N −ベンジルトリメチル
アンモニウムヒドロキシド、トリエチルアミン、または
ジイソプロピルエチルアミンなどがあげられ、0℃〜溶
媒の沸点、好ましくは0℃〜室温で反応は行われる。
【0023】化合物(12) で示されるケタール体は
(11)をNef 反応(chem. Rev., 55, 137 (1955))に
よりγ- ケトアルデヒド体に導き、これをケタール化し
て得ることができる。ケタール化はメタノールに硫酸、
塩酸などの鉱酸を加え、これにγ−ケトアルデヒド体を
加えて達成される。反応温度としては−78℃〜溶媒の沸
点であるが、好ましくは−40℃〜室温である。
【0024】次にジメチルケタール体(12) にR6-NH2
で表される一級アミンを作用させることによりピロール
体(13)が得られる。反応溶媒としては反応に関与し
ないあらゆる溶媒が使用できるが、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒド
ロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル系
溶媒、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒
などが好ましく、これに酸を共存させて反応を進行させ
る。酸としては、好ましくは、脱水剤としても使用され
る酸、例えば塩酸、硫酸、氷酢酸、ポリリン酸などと共
存させて行う。
【0025】またジメチルケタール体(12) に酸を作
用させてフラン体(14) へと導くことができる。酸と
しては硫酸、ポリリン酸などを用い、0℃〜 100℃の温
度で反応は行われる。さらに(12) に硫化物、たとえ
ば五硫化リン、硫化水素などを作用させ、チオフェン体
(15)を得ることもできる。溶媒としてはベンゼン、
トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素、ピリジン
などを用い、反応温度は0℃〜溶媒の沸点、好ましくは
50℃〜溶媒の沸点である。
【0026】以下に本発明の効果を示すために薬理実験
例を示す。
【0027】
【実験例】ヒト前骨髄球性白血病細胞HL60を用いたReceptor bindi
ng assay HL60細胞の核内にはall-trans レチノイン酸に対する受
容体(レチノイン酸レセプター;RAR )が存在する事が
知られている(Clara Nervi et al., Proc. Natl. Aca
d. Sci.U.S.A. 86 , 5854(1989))。そこでHL60の核抽
出画分を用いてRAR のall-trans レチノイン酸特異的な
結合を求め、またその結合阻害率を測定することにより
各化合物のRAR への結合能を調べた。
【0028】核抽出画分は以下に示すように調製した。
HL60 5×108 細胞を15mlの溶液A (5mMリン酸ナトリウ
ム( sodium phosphate (pH 7.4)), 10mMモノチオグリ
セロール( monothioglycerol )、 10% (v/v)グリセロ
ール( glycerol )、 1 mMフッ化フェニルメチルスルホ
ニル( phenylmethylsulfonyl fluoride) (PMSF), 10
μg/mlアプロチニン( aprotinin), 25μg/mlロイペプ
チン( leupeptin) )に懸濁し、ホモジナイザーでホモ
ジナイズした後、遠心分離し上清を除去した。得られた
沈殿を15 ml の溶液B (10mMトリス-HCl (pH 8.5), 10
mMモノチオグリセロール( monothioglycerol )、 10%
(v/v)グリセロール( glycerol )、 1 mM PMSF, 10 μ
g/mlアプロチニン( aprotinin), 25μg/mlロイペプチ
ン( leupeptin), 0.8 M KCl)に懸濁し、4℃で1時間
放置した後、超遠心(100,000xg, 4℃、1時間)を行
った。得られた上清を核抽出画分とし、使用時まで−80
℃で冷凍保存した(METHODS IN ENZYMOLOGY.189 : 24
8)。
【0029】レセプタ バイディング アッセイ(Rece
ptor binding assay)は次のように行った。ポリプロピ
レン製の96穴プレートに抽出画分 180μl とall-trans
レチノイン酸又は化合物の希釈物10μl を加え、さらに
10nM 3H-all-trans レチノイン酸を10μl 添加して4℃
で16時間放置した。反応液中に3%チャコール−0.3 %
デキストラン溶液を加え遠心して遊離の3H-all-transレ
チノイン酸を分離した後、上清液のカウントをシンチレ
ーションカウンターによって求めた。 200倍過剰量のal
l-trans レチノイン酸を添加した時のカウントを非特異
的な結合として得られた値から差し引き、RAR への特異
的な結合量を求めた。以下に示す化合物は3H-all-trans
レチノイン酸の結合を濃度依存的に抑制した。またそれ
ぞれの50%抑制濃度を算出して表1に示した。
【0030】HL60細胞の分化誘導作用におけるall-tran
s レチノイン酸に対する拮抗作用 ヒト由来前骨髄球性白血病細胞株HL60は、all-trans レ
チノイン酸存在下で顆粒球様細胞に分化することが知ら
れている(Breitman, T. Selonick., S. and Collins,
S. Proc. Natl. Acad. Sci.U.S.A.77 2936(1980)) 。一
般に細胞は分化を遂げることにより、細胞表面上に特異
的な分化抗原を表出するようになる。HL60細胞が顆粒球
様細胞に分化すると、細胞表面に顆粒球・単核球識別抗
原であるCD11b が表出される(Fontana, JA., Reppuci,
A. Durham, JP. and Mirand, D.Cancer Res. 46 , 246
9-2473(1986))。この現象を利用してall-trans レチノ
イン酸で誘導される顆粒球様細胞への細胞分化に対する
拮抗作用を検討した。
【0031】HL60細胞は、RPMI1640(Rosewell Park Me
morial Instituteで処方された培地)に、10%の非働化
処理牛胎児血清、1mMピリジン酸ナトリウム、50μM β
メルカプトエタノール、100 国際単位/mlのペニシリ
ン、100 μg/mlのストレプトマイシンを添加した培養液
中で、培養・維持した。
【0032】実験は、1×105 細胞/mlのHL60細胞懸濁
液を48ウェル・プレートに1mlずつ蒔き、同時に10mMの
all-trans レチノイン酸および種々の濃度のレチノイド
アンタゴニストを添加して、5% CO2−空気インキュベ
ーター内で5日間培養した。培養後、各ウェルの細胞を
試験管内に回収し、顆粒球・単核球特異抗原であるCD11
b に対するFITC標識単クローン抗体を添加後、0.2 %パ
ラホルムアルデヒドで細胞を固定した。固定細胞懸濁液
を、フローサイトメトリーを用いて、各ウェルに存在す
る前HL60細胞集団中のCD11b 陽性細胞の存在率を求めた
(Miller, LJ.,Schwarting, R. and Springer, TA. J.
Immunol. 137, 2891-2900(1986)) 。10nM all-transレ
チノイン酸で誘導されたCD11b 陽性細胞の存在率を、以
下に示す化合物は濃度依存的に抑制し、それぞれの50%
抑制濃度を算出し表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】上記の実験例により、本発明化合物は非常
に強力なRARsへの結合能力、all-trans レチノイン酸に
対する拮抗作用を有することが明らかであり、例えば以
下に述べる疾病に効果が期待できる。
【0035】・各種角質化異常症、乾癬、座瘡、白板
症、色素性乾皮症 ・円形脱毛症、脂漏性脱毛症、悪液質性脱毛症等の各種
脱毛症 ・閉経後骨粗鬆症、老人性骨粗鬆症、特発性骨粗鬆症、
糖尿病性骨減少症、慢性関節リウマチ性骨減少症、腎性
骨軟化症、異所性過骨形成 ・慢性関節リウマチ、変形性関節炎、肩関節周囲炎 ・免疫不全症における免疫機能賦活、免疫機能低下時や
胎児のサイトメガロウイルス感染症、日和見感染症 ・甲状腺機能亢進症 ・偏平上皮癌、膀胱癌、肺癌、食道癌、頭頸部癌 ・高カルシウム血症 ・肺線維症、肝線維症、肝硬変
【0036】本発明化合物をこれらの疾病の予防・治療
剤として投与する場合、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル
剤、シロップ剤などとして経口的に投与してもよいし、
また坐剤、注射剤、外用剤、点滴剤として非経口的に投
与してもよい。経口・非経口投与のための製剤化は、通
常の製薬的に許容できる担体を用い、常法により製造す
る。注射剤、点滴剤などを調製する場合は、主薬に必要
によりpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化剤などを添
加し、必要ならば凍結乾燥などを行って、常法により皮
下・筋肉内・静脈内用注射剤・点滴注射剤とする。
【0037】
【実施例】次に本発明化合物及びその製造方法を実施例
を挙げてより詳しく説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。さらに、以下の実施例で使用する原
料化合物の製造方法を参考例で説明する。なお、核磁気
共鳴スペクトルデータにおいてカルボン酸のピークが検
出されないものもある。また、融点の測定には微量融点
測定器(柳本製作所製)を用いた。
【0038】〔実施例1〕4-〔5,6-ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-9-(3-ピリジル
メチル) ピロロ〔2,3-f 〕キノキサリン-7- イル〕安息
香酸 の製造 第1工程4-(7,8- ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-5(2H)- キノキ
サリノン-6- イリデン)安息香酸メチル の製造
【0039】
【化22】
【0040】5,6,7,8-テトラヒドロ-2,3- ジイソプロピ
ル-5- キノキサリノン 2.0g 及びテレフタルアルデヒド
酸メチル 1.27gを酢酸10mlに溶解し、濃硫酸 2mlを加え
室温で一晩攪拌した。反応溶液を飽和重曹水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得ら
れた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒20
%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、 1.04gの標記化合
物を白色固体として得た。
【0041】融点; 100〜 102℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.31(d,J=6.8Hz,6H), 1.37
(d,J=6.8Hz,6H),3.10〜3.22(m,4H), 3.38〜3.47(m,2H),
3.05(s,3H), 7.50(d,J=8.2Hz,2H), 7.89(s,1H), 8.09
(d,J=8.2Hz,2H).
【0042】第2工程4-〔1-(7,8- ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-5(2H)- キ
ノキサリノン-6- イル)-2,2-ジメトキシエチル〕安息香
酸メチル の製造
【0043】
【化23】
【0044】4-(7,8- ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-5
(2H)- キノキサリノン-6- イリデン)安息香酸メチル
1.0g をニトロメタン12mlとテトラヒドロフラン 4mlの
混合溶媒に溶解し、40%のメタノール性水酸化ベンジル
トリメチリアンモニウム溶液 1mlを加えて、室温で一晩
攪拌した。反応溶液に酢酸エチルを加え、有機層を希塩
酸、水、飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して 1.38gの褐色
油状物質を得た。これを塩化メチレン15mlとテトラヒド
ロフラン15mlの混合溶媒に溶解し、−35℃で28%ナトリ
ウムメトキシド溶液 1.5mlを加え40分間攪拌した。この
溶液を−35℃で別個に調製した濃硫酸 4mlとメタノール
20mlからなる混合溶媒に滴下した。反応溶液を室温にて
30分間攪拌後、飽和重層水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮して 1.24gの標記化合物を褐
色粉末として得た。これをさらに精製することなく次の
反応に用いた。
【0045】第3工程4-〔5,6-ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-9-(3-ピリジル
メチル)ピロロ〔2,3-f 〕キノサリン-7- イル〕安息香
の製造
【0046】
【化24】
【0047】4-〔1-(7,8- ジヒドロ-2,3- ジイソプロピ
ル-5(2H)- キノキサリノン-6- イル)-2,2- ジメトキシ
エチル〕安息香酸メチル0.6g及び3-アミノメチルピリジ
ン 0.202mlを酢酸10mlに溶解し、1 時間加熱還流した。
室温まで放冷後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;30%酢酸エチル
/ヘキサン)で精製し、0.15g の淡褐色粉末を得た。こ
れをエタノール15mlに溶解し、5N水酸化ナトリウム水溶
液 5mlを加え、室温で 4時間攪拌した。攪拌下に希塩酸
を加え析出した結晶を濾取した。水洗後、減圧下に乾燥
し0.1gの標記化合物を淡褐色固体として得た。
【0048】融点; 158〜 160℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.01(d,J=6.6Hz,6H), 1.
17(d,J=6.6Hz,6H),3.04(s,4H), 3.18〜3.32(m,2H), 5.9
0(s,2H), 7.30(dd,J=4.6,7.8Hz,1H), 7.44(d,J=7.8Hz,1
H),7.52(d,J=7.9Hz,2H), 7.54(s,1H), 7.91(d,J=7.9Hz,
2H), 8.38(s,1H), 8.41(d,J=4.6Hz,1H).実施例1と同様
の製法により、実施例2の化合物を得た。
【0049】
【化25】
【0050】〔実施例3〕4-〔4,5-ジヒドロ-7,8- ジイソプロピル-1-(3-ピリジル
メチル) ピラゾロ〔5,4-f 〕キノキサリン-3- イル〕安
息香酸 の製造 第1工程4-(7,8- ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-5(2H)- キノキ
サリノン-6- イル- カルボニル)安息香酸メチル の製造
【0051】
【化26】
【0052】5,6,7,8-テトラヒドロ-2,3- ジイソプロピ
ル-5- キノキサリン 0.74gをテトラヒドロフラン20mlに
溶解し、−78℃でリチウムビストリメチルシリルアミド
の1Mテトラヒドロフラン溶液3.51mlを滴下し、30分間攪
拌した。これにテレフタル酸モノメチルクロライド0.7g
のテトラヒドロフラン 5ml溶液を加え、1 時間攪拌し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒;10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、 0.58gの標
記化合物を褐色固体として得た。
【0053】融点;82〜84℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.30(d,J=6.8Hz,6H), 1.36
(d,J=6.8Hz,6H),2.82〜2.87(m,2H), 3.00〜3.04(m,2H),
3.37〜3.45(m,2H), 3.96(s,3H), 7.66(d,J=8.6Hz,2H),
8.14(d,J=8.6Hz,2H).
【0054】第2工程4-(4,5- ジヒドロ-7,8- ジイソプロピルピラゾロ〔5,4-
f 〕キノキサリン-3-イル) 安息香酸メチル の製造
【0055】
【化27】
【0056】4-(7,8- ジヒドロ-2,3- ジイソプロピル-5
(2H)- キノキサリン-6- カルボニル) 安息香酸メチル0.
58g を酢酸10mlに溶解し、ヒドラジン1水和物0.107ml
を加え4時間加熱還流した。反応溶液を室温まで放冷
後、飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー(展開溶媒 5%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製し、0.524gの標記化合物を淡黄色固体として得た。 融点; 204〜 206℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.30(d,J=6.8Hz,6H), 1.32
(d,J=6.8Hz,6H),3.16〜3.26(m,4H), 3.32〜3.39(m,2H),
3.95(s,3H), 7.83(d,J=8.6Hz,2H), 8.12(d,J=8.6Hz,2
H).
【0057】第3工程4-〔4,5-ジヒドロ-7,8- ジイソプロピル-1-(3-ピリジル
メチル)ピラゾロ〔5,4-f 〕キノキサリン-3- イル〕安
息香酸 の製造
【0058】
【化28】
【0059】4-(4,5- ジヒドロ-7,8- ジイソプロピルピ
ラゾロ〔5,4-f 〕キノキサリン-3-イル)安息香酸メチ
ル 0.19gをN,N-ジメチルホルムアミド10mlに溶解し、0
℃に冷却して水素化ナトリウム 0.04gを加え10分間攪拌
した後、3-ピコリルクロリドハイドロクロリド 0.08gを
加え10分間攪拌した。室温にてさらに30分間攪拌した。
反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え析出した結
晶を濾取し、水で洗浄後、減圧下に乾燥し、0.144gの淡
褐色粉末を得た。これをエタノール15mlに溶解し、5N水
酸化ナトリウム水溶液 5mlを加え、室温で 1時間攪拌し
た。攪拌下に希塩酸を加え析出した結晶を濾取した。水
洗後、減圧下に乾燥し 0.13gの標記化合物を白色固体と
して得た。
【0060】融点; 279〜 281℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.21(d,J=6.4Hz,6H), 1.
29(d,J=6.4Hz,6H),3.14〜3.25(m,4H), 3.27〜3.37(m,2
H), 6.16(s,2H), 7.21〜7.28(m,1H), 7.60〜7.65(m,1
H), 7.85(d,J=8.2Hz,2H), 8.17(d,J=8.2Hz,2H), 8.49〜
8.56(m,1H), 8.58〜8.66(m,1H). 実施例3と同様の製法により、実施例4の化合物を得
た。
【0061】
【化29】
【0062】〔実施例5〕4-〔4,5,7,8,9,10- ヘキサヒドロ-7,7,10,10- テトラメ
チル-1-(3-ピリジルメチルピロロ〔2,3-a 〕フェナジン
-3- イル〕安息香酸 の製造 第1工程4-〔(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9- テトラメチ
ル-1(2H)- フェナジノン-2- イル)ヒドロキシメチル〕
安息香酸メチル の製造
【0063】
【化30】
【0064】1,2,3,4,6,7,8,9-オクタヒドロ-6,6,9,9-
テトラメチルフェナジン-1- オン0.5g及びテレフタルア
ルデヒド酸メチル 0.38gをメタノール15mlに溶解し、水
酸化ナトリウムを少量加え一晩攪拌した。析出した結晶
を濾取し少量のメタノールで洗浄後、減圧下に乾燥し、
0.53g の標記化合物を白色固体として得た。
【0065】融点; 190〜 192℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.30(s,3H), 1.32(s,3H),
1.38(s,6H),1.82(s,4H), 1.85〜1.92(m,1H), 2.12〜2.2
3(m,1H), 2.89〜2.92(m,1H), 2.93〜3.16(m,3H), 3.92
(s,3H), 5.78〜5.81(m,1H), 7.48(d,J=8.0Hz,2H), 8.06
(d,J=8.0Hz,2H).
【0066】第2工程4-(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9- テトラメチル
-1(2H)- フェナジノン-2- イリデン) 安息香酸メチル
製造
【0067】
【化31】
【0068】4-〔(3,4,6,7,8,9- ヘキサメチル-6,6,9,9
- テトラメチル-1(2H)- フェナジノン-2- イル)ヒドロ
キシメチル〕安息香酸メチル 0.53gを1,4-ジオキサン12
mlに溶解し、濃硫酸 1mlを加え60℃で 6時間攪拌した。
反応液を飽和重曹水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧濃縮して得られた残渣をヘキサンで洗浄
後、結晶を濾取して減圧下に乾燥し、0.36g を標記化合
物の淡黄色固体として得た。
【0069】融点; 149〜 151℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.35(s,6H), 1.41(s,6H),
1.84(s,4H),3.10〜3.23(m,2H), 3.95(s,3H), 7.50(d,J=
8.3Hz,2H), 8.09(d,J=8.4Hz,2H).
【0070】第3工程4-〔1-(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9- テトラメ
チル-1(2H)- フェナジノン-2- イル)-2,2-ジメトキシエ
チル〕安息香酸メチル の製造
【0071】
【化32】
【0072】4-(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9-
テトラメチル-1(2H)- フェナジノン-2- イリデン)安息
香酸メチル0.6gをニトロメタン 7mlとテトラヒドロフラ
ン 3mlの混合溶媒に溶解し、40%のメタノール性水酸化
ベンジルトリメチルアンモニウム溶液 0.3mlを加えて、
室温で一晩攪拌した。反応溶液に酢酸エチルを加え、有
機層を希塩酸、水、飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して
0.74gの淡褐色油状物質を得た。これを塩化メチレン15m
lとテトラヒドロフラン15mlの混合溶媒に溶解し、−35
℃で28%ナトリウムメトキシド溶液0.78mlを加え40分間
攪拌した。この溶液を−35℃で個別に調製した濃硫酸 2
mlとメタノール10mlからなる混合溶媒に滴下した。反応
溶液を室温にて30分間攪拌後、飽和重曹水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して0.7gの標
記化合物を褐色粉末として得た。これをさらに精製する
ことなく次の反応に用いた。
【0073】第4工程4-〔4,5,7,8,9,10- ヘキサヒドロ-7,7,10,10- テトラメ
チル-1-(3-ピリジルメチル)ピロロ〔2,3-a 〕フェナジ
ン-3- イル〕安息香酸メチル の製造
【0074】
【化33】
【0075】4-〔1-(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,
9,9- テトラメチル-1(2H)- フェナジノン-2- イル)-2,
2- ジメトキシエチル〕安息香酸メチル0.4g及び3-アミ
ノメチルピリジン 0.13ml を酢酸 8mlに溶解し、1 時間
加熱還流した。室温まで放冷後、水を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒;30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、0.2gの褐色
粉末を得た。これをエタノール15mlに溶解し、5N水酸化
ナトリウム水溶液 5mlを加え、60℃で 1時間加熱した。
室温まで放冷後、攪拌下に希塩酸を加え析出した結晶を
濾取した。水洗後、減圧下に乾燥し0.1gの標記化合物を
淡黄色固体として得た。
【0076】融点; 245〜 247℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.03(s,6H), 1.23(s,6
H), 1.67(s,4H),3.05(s,4H), 5.89(s,2H), 7.28〜7.33
(m,1H), 7.40〜7.44(m,1H), 7.55(d,J=8.0Hz,2H), 7.57
(s,1H), 7.92(d,J=8.0Hz,2H), 8.34〜8.37(m,1H), 8.38
〜8.43(m,1H).
【0077】実施例5と同様の手法により、参考例2,
3で得たケトンおよび参考例3と同様の手法により得ら
れた6,7,8,9-テトラヒドロ-9,9- ジメチルチアナフト
〔2,3-b〕シクロヘキサ-1- オンを用い実施例6〜12の
化合物を得た。
【0078】
【化34】
【0079】
【化35】
【0080】〔実施例11〕4-〔4,5,7,8,9,10- ヘキサヒドロ-7,7,10,10- テトラメ
チル-1-(3-ピリジルメチル) ピラゾロ〔5,4-a 〕フェナ
ジン-3- イル〕安息香酸 の製造 第1工程4-(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9- テトラメチル
-1(2H)- フェナジノン-2- イル- カルボニル)安息香酸
メチル の製造
【0081】
【化36】
【0082】−60℃に冷却した塩化オキザリル 0.124ml
の塩化メチレン10ml溶液に、ジメチルスルホキシド 0.2
mlの塩化メチレン 1ml溶液を滴下し 5分間攪拌した。こ
れに4-〔(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9- テトラ
メチル-1(2H)- フェナジノン-2- イル)ヒドロキシメチ
ル〕安息香酸メチル0.5gの塩化メチレン10ml溶液を滴下
し15分間攪拌後、トリエチルアミン 0.954mlを滴下し
た。反応溶液を室温まで昇温させ30分間攪拌した。反応
液に水を加え、塩化メチレンで抽出し、有機層を、水及
び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(展開溶媒; 5%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製し、0.248gの標記化合物を淡黄色油状物質として得
た。
【0083】1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.34(s,6H),
1.40(s,6H), 1.83(s,4H),2.81〜2.87(m,2H), 2.98〜3.0
4(m,2H), 3.96(s,3H), 7.67(d,J=8.6Hz,2H), 8.14(d,J=
8.6Hz,2H).
【0084】第2工程4-(4,5,7,8,9,10-ヘキサヒドロ-7,7,10,10- テトラメチ
ルピラゾロ〔5,4-a 〕フェナジン-3- イル) 安息香酸メ
チル の製造
【0085】
【化37】
【0086】4-(3,4,6,7,8,9- ヘキサヒドロ-6,6,9,9-
テトラメチル-1(2H)- フェナジノン-2- イル- カルボニ
ル)安息香酸メチル 0.23gをメタノール10mlに溶解し、
ヒドラジン 1水和物0.04mlを加え 1時間加熱還流した。
反応液を氷で冷却し、析出した結晶を濾取した。少量の
メタノールで洗浄後、減圧下に乾燥し 0.16gの標記化合
物を白色固体として得た。
【0087】融点; 250〜 252℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.34(s,6H), 1.36(s,6H),
1.80(s,4H),3.16〜3.25(m,4H), 3.95(s,3H), 7.83(d,J=
8.6Hz,2H), 8.12(d,J=8.6Hz,2H).
【0088】第3工程4-〔4,5,7,8,9,10- ヘキサヒドロ-7,7,10,10- テトラメ
チル-1-(3-ピリジルメチル)ピラゾロ〔5,4-a 〕フェナ
ジン-3- イル〕安息香酸 の製造
【0089】
【化38】
【0090】4-(4,5,7,8,9,10-ヘキサヒドロ-7,7,10,10
- テトラメチルピラゾロ〔5,4-a 〕フェナジン-3- イ
ル)安息香酸メチル 0.20gをN,N-ジメチルホルムアミド
10mlに溶解し、0℃に冷却して水素化ナトリウム0.04g
を加え10分間攪拌した後、3-ピコリルクロリドハイドロ
クロリド 0.09gを加え10分間攪拌した。室温にてさらに
30分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃
縮して得られた残渣をヘキサン−ジイソプロピルエーテ
ル混合溶媒で洗浄し、減圧下に乾燥し 0.15gの淡褐色粉
末を得た。これをエタノール15mlに溶解し、5N水酸化ナ
トリウム水溶液 5mlを加え、室温で 4時間攪拌した。攪
拌下に希塩酸を加え析出した結晶を濾取した。水洗後、
減圧下に乾燥し0.1gの標記化合物を白色固体として得
た。
【0091】融点; 265〜 267℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.13(s,6H), 1.27(s,6
H), 1.73(s,4H),3.16(s,4H), 6.02(s,2H), 7.29〜7.34
(m,1H), 7.50〜7.55(m,1H), 7.83(d,J=8.1Hz,2H), 8.01
(d,J=8.1Hz,2H), 8.42〜8.46(m,2H). 実施例11と同様の手法により、実施例12〜13の化合物を
得た。
【0092】
【化39】
【0093】〔実施例14〕4-〔7,8,9,10- テトラヒドロ-7,7,10,10- テトラメチル
-1-(3-ピリジルメチル)ピロロ〔2,3-a 〕フェナジン-3
- イル〕安息香酸 の製造
【0094】
【化40】
【0095】4-〔4,5,7,8,9,10- ヘキサヒドロ-7,7,10,
10- テトラメチル-1-(3-ピリジルメチルピロロ〔2,3-a
〕フェナジン-3- イル)安息香酸エチル 0.07gを1,4-
ジオキサン10mlに溶解し、2,3-ジクロロ-5,6- ジシアノ
-1,4- ベンゾキノン 0.03gを加え、一晩加熱還流した。
反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(展開溶媒;30%酢酸エチル/ヘキサン)
で精製し、 0.05gの淡褐色粉末を得た。これをエタノー
ル10mlに溶解し、5N水酸化ナトリウム水溶液 5mlを加
え、60℃で 1時間加熱攪拌した。反応液を放冷後、攪拌
下に希塩酸を加え析出した結晶を濾取した。水洗後、減
圧下に乾燥し 0.03gの標記化合物を淡黄色固体として得
た。
【0096】融点; 286〜 288℃1 H-NMR(400MHz, DMSO-d6) δ;1.16(s,6H), 1.36(s,6
H), 1.82(s,4H),6.31(s,2H), 7.22〜7.28(m,1H), 7.34
〜7.39(m,1H), 7.68(d,J=8.8Hz,1H), 7.85(d,J=8.2Hz,2
H), 8.03(d,J=8.2Hz,2H), 8.15(s,1H), 8.27(d,J=8.8H
z,1H), 8.36〜8.44(m,2H).
【0097】〔参考例1〕5,6,7,8-テトラヒドロ-2,3- ジイソプロピル-8- キノキ
サリノン の製造 工程15,6,7,8-テトラヒドロ-2,3- ジイソプロピルキノキサリ
の製造
【0098】
【化41】
【0099】2,5-ジメチル-3,4- ヘキサンジオン8.7g及
び1,2-シクロヘキサンジアミン11.2mlを酢酸20mlに溶解
し、30時間加熱還流した。放冷後、反応溶液を水に注ぎ
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(展開溶媒; 5%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、6.
8gの標記化合物を無色油状物質として得た。1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.25(d,J=6.8Hz,12H), 1.8
4 〜1.92(m,4H), 2.83〜2.90(m,4H), 3.23〜3.34(m,2
H).
【0100】工程25,6,7,8-テトラヒドロ-2,3- ジイソプロピル-8- キノキ
サリノン の製造
【0101】
【化42】
【0102】5,6,7,8-テトラヒドロ-2,3- ジイソプロピ
ルキノキサリン1.5gを酢酸10mlに溶解後、無水クロム酸
1.0gの酢酸 6ml、水 1ml溶液を滴下し、80℃で 2時間攪
拌した。放冷後、反応溶液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;10%
酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、0.6gの標記化合物を
褐色固体として得た。
【0103】融点;92〜94℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.28(d,J=6.8Hz,6H), 1.32
(d,J=6.8Hz,6H),2.16〜2.22(m,4H), 2.75〜2.78(m,2H),
3.11〜3.14(m,2H), 3.33〜3.43(m,2H).
【0104】〔参考例2〕1,2,3,4,6,7,8,9-オクタヒドロ-6,6,9,9- テトラメチル
フェナシン-1- オン の製造 工程13,3,6,6-テトラメチル-1,2- シクロヘキサンジオン の製
【0105】
【化43】
【0106】窒素雰囲気下、キシレン1lにナトリウム
(40%油性ディスパージョン) 44.6gを懸濁後、 100℃
に加熱し、2,2,5,5-テトラメチルヘキサンジカルボン酸
エチル50gのキシレン 100ml溶液を30分間かけて滴下
し、さらに 2時間攪拌した。反応溶液を室温まで放冷
後、氷冷で冷却し、50%硫酸水溶液 100mlを注意深く滴
下した。この反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水
及び飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(展開溶媒; 5%酢酸エチル/ヘキサン)で精
製し、 28gの淡黄色油状物質を得た。これを酢酸70mlに
溶解し、10℃で無水クロム酸 18gの酢酸70ml、水 9mlの
混合溶液を滴下し、室温にもどしさらに 3時間攪拌し
た。反応溶液を水2lに注ぎ、析出した結晶を濾取し、水
洗後、減圧下に乾燥して、 19.5gの標記化合物を黄色固
体として得た。 融点; 109〜 111℃1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.16(s,12H), 1.87(s,4H).
【0107】工程21,2,3,4,6,7,8,9-オクタヒドロ-1,1,4,4- テトラメチル
フェナジン の製造
【0108】
【化44】
【0109】3,3,6,6-テトラメチル-1,2- シクロヘキサ
ンジオン20.0g 及び1,2-シクロヘキサンジアミン20mlを
酢酸20mlに溶解し、 6時間加熱還流した。放冷後、反応
溶液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重
曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(展開溶媒; 5%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、16.0g の標記化合物を無色油状物質とし
て得た。1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.28(s,12H), 1.75(s,4H),
1.86〜1.90(m,4H), 2,83〜2,88(m,4H).
【0110】工程31,2,3,4,6,7,8,9-オクタヒドロ-6,6,9,9- テトラメチル
フェナジン-1- オン の製造
【0111】
【化45】
【0112】1,2,3,4,6,7,8,9-オクタヒドロ-1,1,4,4-
テトラメチルフェナジン8.0gを酢酸30mlに溶解後、無水
クロム酸4.9gの酢酸30ml、水 4ml溶液を滴下し、80℃で
30分間攪拌した。放冷後、反応溶液を水に注ぎ酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒;20%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、1.6gの標記
化合物を褐色油状物質として得た。1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ;1.33(s,6H), 1.35(s,6H),
1.81(s,4H),2.15〜2.23(m,2H), 2,77(dd,J=5.9,6.9Hz,2
H),3.12(dd,J=5.9,5.9Hz,2H).
【0113】〔参考例3〕6,7,8,9-テトラヒドロ-6,6,9,9- テトラメチルチアナフ
ト〔2,3-b 〕- シクロヘキサ-1- オン の製造
【0114】
【化46】
【0115】工程12,5-ジメチル-5-(2-チエニル)-2- ヘキサノール の製造
【0116】
【化47】
【0117】4-メチル-4-(2-チエニル)吉草酸エチル 2
0.4gの無水ジエチルエーテル溶液 200mlに氷冷下、メチ
ルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液(3mol
/l)70mlを滴下し、10分間攪拌した後、室温でさらに
2.5時間攪拌した。反応溶液を氷冷し、注意深く飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え過剰の試薬を分解した後、
有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去して、標
記アルコール体 19.8gを無色油状物として得た。 1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ(ppm) ;1.16(s,6H), 1.30〜
1.38(m,2H),1.38(s,6H), 1.65〜1.72(m,2H), 6.77〜6.8
0(m,1H), 6.88〜6.92(m,1H), 7.13(d,J=5.0Hz,1H).
【0118】工程24,5,6,7-テトラヒドロ-4,4,7,7- テトラメチルチアナフ
テン の製造
【0119】
【化48】
【0120】氷冷下、塩化アルミニウム 16gのジクロロ
メタン懸濁液 150mlに2,5-ジメチル-5-(2-チエニル)-2-
ヘキサノール 19.8gを加え、30分間攪拌した。反応溶液
を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒;n−ヘキサン)で精製し、9.3gの無色油状物を得
た。1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ(ppm) ;1.23(s,6H), 1.33
(s,6H),1.65〜1.75(m,4H), 6,83(d,J=5.4Hz,1H), 7.15
(d,J=5.4Hz,1H).
【0121】工程36,7,8,9-テトラヒドロ-6,6,9,9- テトラメチルチアナフ
ト〔2,3-b 〕- シクロヘキサ-1- オン の製造
【0122】
【化49】
【0123】4,5,6,7-テトラヒドロ-4,4,7,7- テトラメ
チルチアナフテン9.3g及びコハク酸モノエチルクロリド
9.4gを塩化メチレン 100ml中に加え、氷冷下1M塩化第 2
スズ塩化メチレン溶液 6.7mlを滴下し、室温にて 2.5時
間攪拌した。反応溶液を氷水に注ぎ酢酸エチル 200mlで
抽出し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧濃縮して得られた残渣をエタノール 100mlに
溶解し、5N水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え室温で 2
時間攪拌した。反応溶液に希塩酸を加え酸性とした後、
酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去して
得られた固体残渣をn−ヘキサンで洗浄し、12.6g の白
色固体を得た。これをジエチレングリコール 150mlに懸
濁し、水酸化ナトリウム8.6g及びヒドラジン1 水和物6.
4gを加え、窒素気流下 180℃で 4時間激しく攪拌した。
放冷後、冷希塩酸中に注ぎ酢酸エチル 200mlで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮すると 10.4gの黄色油状物が得ら
れた。これにポリリン酸100gを加え、窒素気流下 170℃
で 2時間攪拌した。放冷後、氷水に注ぎ、酢酸エチル 2
00mlで抽出し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(展開溶媒; 2%酢酸エチル/n
−ヘキサン)で精製して、7.0gの標記化合物を黄色油状
物として得た。 1 H-NMR(400MHz, CDCl3) δ(ppm) ;1.28(s,6H), 1.36
(s,6H), 1.66(s,4H),2.08〜2.16(m,2H), 2,53(t,J=6.8H
z,2H), 2.96(t,J=6.8Hz,2H).
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 〔式中R1及びR2は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
ル基または両者が一緒になって形成する、低級アルキル
基により置換された5〜7員シクロアルキル環を示し、
該シクロアルキル環は場合により、硫黄原子、酸素原
子、スルフィニル基、スルフォニル基または式−NR3
(式中R3は水素原子または低級アルキル基を意味する)
で表される基を含んでもよい。破線部分は単結合または
二重結合を意味する。Aは、
【化2】 を示す(式中R1、R2及びR3 は前記意味を表す)。Bは、
【化3】 を示す(式中R6は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
ル基またはヘテロアリールアルキル基を表し、R13は水
素原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を表
し、R7は式
【化4】 を示す(式中Eはアリール基、ヘテロアリール基または
【化5】 を示す(式中R11及びR12は水素原子または低級アルキル
基を表し、mは1〜3の整数を表す))。R8は水素原
子、水酸基、低級アルコキシ基または−NR910(式
中R9、R10は同一または相異なる水素原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシアルキル
基、アリール基、ヒドロキシアリール基、ヘテロアリー
ル基またはR9、R10は、それらが結合している窒素原子
と一緒になって窒素、酸素または硫黄原子を含んでもよ
い環を形成することができる)を意味する)。〕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 102 105 112 Z 491/048 7019−4C 493/04 101 A 495/04 101 103 105 498/04 101 103 105 513/04 301 343 351 // A61K 31/415 ABG 31/435 31/495 ADA (72)発明者 菱沼 宇春 茨城県北相馬郡守谷町久保ケ丘3−4−8 (72)発明者 永川 純一 茨城県土浦市乙戸南1−22−8 (72)発明者 浅田 誠 茨城県つくば市松代5−5−23 (72)発明者 宮本 憲優 茨城県つくば市谷田部4692−14−201 (72)発明者 飛弾 隆之 茨城県つくば市東新井34−6−202 (72)発明者 小笠原 愛智 茨城県つくば市春日4−4−10−20−105 (72)発明者 山中 鼎司 茨城県つくば市大字下広岡725−25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (I)で表される化合物またはそれ
    らの生理的に許容される塩。 【化1】 〔式中R1及びR2は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
    ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
    基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
    ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
    ル基または両者が一緒になって形成する、低級アルキル
    基により置換された5〜7員シクロアルキル環を示し、
    該シクロアルキル環は場合により、硫黄原子、酸素原
    子、スルフィニル基、スルフォニル基又は式 NR3
    (式中R3は水素原子または低級アルキル基を意味する)
    で表される基を含んでもよい。破線部分は単結合または
    二重結合を意味する。A は 【化2】 を示す(式中R1、R2及びR3は前記意味を表す)。B は 【化3】 を示す(式中R6は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
    ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
    基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
    ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
    ル基またはヘテロアリールアルキル基を表し、R13 は水
    素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
    R7は式 【化4】 を示す(式中Eはアリ−ル基、ヘテロアリ−ル基又は式 【化5】 を示す(式中R11及びR12は水素原子又は低級アルキル
    基を表わし、mは1〜3の整数を表わす))。R8は水素
    原子、水酸基、低級アルコキシ基または−NR9R10(式中
    R9、R10 は同一、または相異なる水素原子、水酸基、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシルアルキ
    ル基、アリール基、ヒドロキシアリ−ル基、ヘテロアリ
    ール基またはR9、R10 は、それらが結合している窒素原
    子と一緒になって窒素、酸素または硫黄原子を含んでも
    よい環を形成することができる)を意味する)。〕
  2. 【請求項2】 一般式(II)または一般式(III) で表さ
    れる化合物またはそれらの生理的に許容される塩。 【化6】 〔式中R1及びR2は水素原子、低級アルキル基、アルケニ
    ルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキル
    基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアルキ
    ル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
    ル基または両者が一緒になって形成する、低級アルキル
    基により置換された5〜7員シクロアルキル環を示し、
    該シクロアルキル環は場合により、硫黄原子、酸素原
    子、スルフィニル基、スルフォニル基又は式 NR3
    (式中R3は水素原子または低級アルキル基を意味する)
    で表される基を含んでもよい。破線部分は単結合または
    二重結合を意味する。B は式 【化7】 を示す。(式中R6は水素原子、低級アルキル基、アルケ
    ニルアルキル基、アルキニルアルキル基、シクロアルキ
    ル基、シクロアルキルアルキル基、低級アルコキシアル
    キル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアル
    キル基、またはヘテロアリールアルキル基を表し、R13
    は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表
    し、R7は式 【化8】 を示す(式中Eはアリ−ル基、ヘテロアリ−ル基又は式 【化9】 を示す(式中R11及びR12は水素原子又は低級アルキル
    基を表わし、mは1〜3の整数を表す)。R8は水素原
    子、水酸基、低級アルコキシ基または−NR9R10(式中
    R9、R10 は同一、または相異なる水素原子、水酸基、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシルアルキ
    ル基、アリール基、ヒドロキシアリ−ル基、ヘテロアリ
    ール基またはR9、R10 は、それらが結合している窒素原
    子と一緒になって窒素、酸素または硫黄原子を含んでも
    よい環を形成することができる)を意味する)。〕
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