JPH0876757A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

電子鍵盤楽器

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JPH0876757A
JPH0876757A JP6210210A JP21021094A JPH0876757A JP H0876757 A JPH0876757 A JP H0876757A JP 6210210 A JP6210210 A JP 6210210A JP 21021094 A JP21021094 A JP 21021094A JP H0876757 A JPH0876757 A JP H0876757A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押鍵態様に応じて楽音信号の発生態様を制御
して電子鍵盤楽器の演奏表現力を向上させる。 【構成】 鍵の下方に、異なる深さ位置にて作動する2
つのスイッチからなる鍵スイッチ装置を設ける。押鍵に
伴う前記2つのスイッチの作動及び非作動状態の組合せ
の履歴により楽音信号の発生態様を制御する。鍵を一気
に深くまで押し込むことにより音色データTCAにより
表された音色の楽音信号を発生させたり(ステップ31
4)、鍵の浅い押鍵を短時間で繰り返して前記とは異な
る音色データTCCにより表された音色の楽音信号を発
生させたり(ステップ324)、浅い押鍵をある程度長
い時間行った後に同押鍵を解除して次に発生される楽音
信号の音色を変更したりする(ステップ328)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤の各鍵に対応して
設けた複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出に
応答して楽音信号を発生する電子鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各鍵スイッチ装置のそれぞれ
を浅い押鍵深さ位置で作動する第1スイッチと深い押鍵
深さ位置で作動する第2スイッチとで構成し、押鍵時に
第1スイッチの作動から第2スイッチの作動までの時間
を計測することにより押鍵タッチ速度を測定し、第2ス
イッチの作動時に前記押鍵タッチ速度により制御された
音量、音色で楽音信号を発生するようにした電子鍵盤楽
器は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、各鍵の鍵スイッチ装置を構成する複数の
スイッチは鍵タッチ速度を検出するためにのみ用いられ
ており、それ以外の用途には用いられていなかった。本
発明は、一つの鍵に対する押鍵態様の違いにより鍵スイ
ッチ装置を構成する複数のスイッチの作動状態が種々に
変化することに着目してなされたもので、同押鍵態様に
応じて楽音信号の発生態様を種々に変化させて演奏表現
力を向上させる鍵盤電子楽器を提供することにある。
【0004】
【本発明の特徴及びその作用効果】上記目的を達成する
ために、本発明の第1の特徴は、鍵盤の各鍵に対応した
複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動状態
にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動
する複数のスイッチで構成し、各鍵スイッチ装置毎に複
数のスイッチの非作動状態及び作動状態の履歴に応じて
楽音信号発生回路における楽音信号の発生態様を制御す
る制御手段を設けたことにある。
【0005】この第1の特徴によれば、演奏者が鍵を押
鍵する際に押鍵態様を種々に変化させれば、例えば鍵を
一気に深くまで押し込んだり、前記鍵を一気に深く押し
込んだ後に一旦押鍵を浅くしてその後にさらに深く押し
込んだり、鍵を浅く押し込んだ後に押鍵を解除してその
後にふたたび鍵を浅く押し込んだり、前記押鍵解除後に
一気に鍵を深くまで押し込んだりすると、複数のスイッ
チの非作動状態と作動状態の履歴に種々の変化が現れ
る。一方、制御手段はこの履歴に応じて楽音信号発生回
路における楽音信号の発生態様を制御するので、楽音信
号の発生態様が押鍵態様に応じて種々に変更される。し
たがって、演奏者が鍵の押鍵態様を種々に変更すれば種
々の態様で楽音信号を発生させることができ、電子鍵盤
楽器における演奏表現力を向上させることができる。
【0006】また、第2の特徴は、各鍵スイッチ装置を
前記のような複数のスイッチでそれぞれ構成するととも
に、各鍵スイッチ装置毎に複数のスイッチの全ての作動
に基づき楽音信号発生回路における楽音信号の発生を制
御するとともにその発生態様を第1態様に制御し、また
同複数のスイッチの一部の作動のみに基づき同楽音信号
の発生を制御するとともにその発生態様を第2態様に制
御する制御手段を設けたことにある。
【0007】この第2の特徴によれば、演奏者が鍵を深
くまで押し込んだり、鍵を浅く押し込んだりなどすれ
ば、複数のスイッチの全てが作動したり、一部のスイッ
チのみが作動したりする。一方、制御手段は複数のスイ
ッチの全ての作動に基づき楽音信号発生回路における楽
音信号の発生を制御するとともにその発生態様を第1態
様に制御し、また同複数のスイッチの一部の作動のみに
基づき同楽音信号の発生を制御するとともにその発生態
様を第2態様に制御する。したがって、この場合も、鍵
の押鍵態様の違いによって楽音信号の発生態様が異なる
ものになるので、電子鍵盤楽器における演奏表現力を向
上させることができる。
【0008】さらに、第3の特徴は、各鍵スイッチ装置
を前記のような複数のスイッチでそれぞれ構成するとと
もに、各鍵スイッチ装置毎に複数のスイッチの全ての作
動に基づき楽音信号発生回路における楽音信号の発生を
制御し、また同複数のスイッチの一部の作動のみに基づ
き楽音信号発生回路にて次に発生される楽音信号の発生
態様を制御する制御手段を設けたことにある。
【0009】この第3の特徴によれば、演奏者が鍵を深
くまで押し込んだり、鍵を浅く押し込んだりなどすれ
ば、複数のスイッチの全てが作動したり、一部のスイッ
チのみが作動したりする。一方、制御手段は、各鍵スイ
ッチ装置毎に複数のスイッチの全ての作動に基づき楽音
信号発生回路における楽音信号の発生を制御し、また同
複数のスイッチの一部の作動のみに基づき楽音信号発生
回路にて次に発生される楽音信号の発生態様を制御す
る。したがって、浅い押鍵と深い押鍵を適宜組み合わせ
ることにより、深い押鍵により発生される楽音信号の発
生態様を浅い押鍵により切り換えることができる。その
結果、この場合も、鍵の押鍵態様の違いによって発生さ
れる楽音信号の発生態様を種々に変更できるので、電子
鍵盤楽器における演奏表現力を向上させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係る電子鍵盤楽器の全体をブ
ロック図により示している。この電子鍵盤楽器は鍵盤1
0及び操作パネル20を備えている。
【0011】鍵盤10は演奏操作子としての複数(N
個)の鍵11からなる。各鍵11は図2に示すようにフ
レーム12に前端部(図示右側)にて回動可能に支持さ
れるとともにスプリング13により上方に付勢されてお
り、上面を押下することにより手前部分(図示左側)を
下方に変位させるようになっている。鍵11の下面には
長さの異なる突起11a,11bが一体的に形成されて
おり、各突起11a,11bはプリント配線基盤14上
に固定されて鍵スイッチ装置15を構成する第1及び第
2スイッチ15a,15bに対向している。これらの第
1及び第2スイッチ15a,15bは鍵11の離鍵時に
非作動状態(オフ状態)にあるとともに同鍵11の押鍵
時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ作動(オン)するも
ので、図1には全ての鍵11をまとめて第1及び第2ス
イッチ群15A,15Bとして示してある。
【0012】操作パネル20には音色の種類、効果の種
類などの楽音信号の発生態様を設定変更するための複数
の操作子が配設されており、同操作子の各操作は同操作
子にそれぞれ対応した設けたパネルスイッチ群21によ
り検出されるようになっている。第1及び第2スイッチ
群15A,15Bは鍵スイッチインタフェース16を介
してバス30に接続されているとともに、パネルスイッ
チ群21はパネルスイッチインタフェース22を介して
バス30に接続されている。バス30には、楽音信号発
生回路41が接続されているとともに、マイクロコンピ
ュータを構成するCPU51,ROM52,RAM53
も接続されている。
【0013】楽音信号発生回路41は複数の楽音信号形
成チャンネルを備え、各チャンネルは各鍵11の押鍵に
応答して楽音信号を形成して同形成した楽音信号をサウ
ンドシステム42に出力する。サウンドシステム42は
アンプ、スピーカなどからなり楽音信号発生回路41か
らの楽音信号に対応した楽音を発音する。
【0014】CPU51は図3〜10のフローチャート
に対応したプログラムを実行して楽音信号の形成を制御
するもので、ROM52は前記プログラム、音色及び効
果制御用のパラメータなどを記憶している。RAM53
は前記プログラムの実行に必要な変数データを一時的に
記憶するもので、変数データの主なものを列挙すると図
11(A)〜(E)のとおりである。今回鍵スイッチデータ
KS1,KS2は繰り返し検出される各鍵スイッチ装置
15の第1及び第2スイッチ15a,15bの現在の各
状態をそれぞれ表すもので、”1”により第1及び第2
スイッチ15a,15bがオン状態にあることをそれぞ
れ表し、かつ”0”により同各スイッチ15a,15b
がオフ状態にあることをそれぞれ表す。前回鍵スイッチ
データKSO1[1]〜KSO1[N],KSO2[1]〜K
SO2[N]は鍵盤10のN個の鍵11にそれぞれ対応し
て設けられていて、前回の検出時における第1及び第2
スイッチ15a,15bの各状態をそれぞれ表すもの
で、”1”により第1及び第2スイッチ15a,15b
がオン状態にあったことをそれぞれ表し、かつ”0”に
より同各スイッチ15a,15bがオフ状態にあったこ
とをそれぞれ表す。
【0015】鍵状態データKS[1]〜KS[N]も鍵盤1
0のN個の鍵11にそれぞれ対応して設けられていて、
各鍵スイッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,
15bの各オンオフ状態の組合せにより決まる”A”
〜”D”の状態を示す。図12(A)(B)に示すように、
A状態は第1及び第2スイッチ15a,15bが共にオ
フしている状態である。B状態は前記A状態にて鍵11
が浅く押鍵されて第1スイッチ15aがオンしかつ第2
スイッチ15bがオフしている状態である。C状態は鍵
11が深く押鍵されて第1及び第2スイッチ15a,1
5bが共にオンしている状態である。D状態は前記C状
態にて鍵11の押鍵が少し解除されて第1スイッチ15
aがオンしかつ第2スイッチ15bがオフしている状態
である。カウントデータCNT[1]〜CNT[N]も鍵盤
10のN個の鍵11にそれぞれ対応して設けられてい
て、押鍵に伴う各鍵11のB状態の継続時間を表すもの
である。音色データTCA、TCB、TCCは楽音信号
発生回路41にて発生される楽音信号の音色を表すもの
である。
【0016】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。CPU51は電源スイッチ(図示しない)
の投入に応答して図3のステップ100にてメインプロ
グラムの実行を開始し、ステップ102にて初期設定処
理を実行する。この初期設定処理においては、全ての前
回鍵スイッチデータKSO1[1]〜KSO1[N],KS
O2[1]〜KSO2[N]及び全てのカウントデータCN
T[1]〜CNT[N]を”0”に設定し、全ての鍵状態デ
ータKS[1]〜KS[N]を”A”に設定し、音色データ
TCA、TCB、TCCを予め決めた初期音色を表す値
に設定する。このステップ102の初期設定処理後、ス
テップ104の鍵盤処理ルーチン及びステップ106の
音色設定処理ルーチンを繰り返し実行する。
【0017】鍵盤処理ルーチンの実行は、図4に詳細に
示すように、ステップ200にて開始される。この鍵盤
処理ルーチンの開始後、ステップ202,212,21
4の処理により、各鍵を指定するキーコードKCを
「1」から鍵11の数に対応した値Nまで順次「1」ず
つ増加しながら、ステップ204〜210からなる処理
を各鍵毎に行う。そして、キーコードKCが鍵数Nを越
えると、ステップ214における「YES」との判定の
基に、ステップ216にてこの鍵盤処理ルーチンの実行
を終了する。
【0018】この鍵盤処理ルーチンのステップ204に
おいては、キーコードKCにより指定される鍵スイッチ
装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bの各オ
ンオフ状態(”1”又は”0”)を入力して、今回鍵ス
イッチデータKS1,KS2として設定する。次に、ス
テップ206にて、前記設定した今回鍵スイッチデータ
KS1,KS2と前記キーコードKCにより指定される
前回鍵スイッチデータKSO1[KC],KSO2[KC]とを
それぞれ比較することにより、鍵スイッチ装置15の状
態が変化したか否かを判定する。鍵スイッチ装置15の
状態が変化すれば、同ステップ206にて「YES」と
判定してプログラムをステップ208に進めて、同ステ
ップ208にて後述する鍵状態データKS[KC]に応じた
図5〜図8のプログラムの実行により楽音信号の発生及
び発生態様を前記状態変化の種類に応じて制御する。前
記ステップ208の処理後、ステップ210にて前回鍵
スイッチデータKSO1[1]〜KSO2[N],KSO1
[1]〜KSO2[N]を今回鍵スイッチデータKS1,K
S2に更新して、ステップ212にて次の鍵11の鍵ス
イッチ装置15の状態変化の検出の準備をする。一方、
鍵スイッチ装置15の状態が変化しなければ、ステップ
206にて「NO」と判定してプログラムをステップ2
12に進め、同ステップ212にて次の鍵11の鍵スイ
ッチ装置15の状態変化の検出の準備をする。
【0019】次に、ステップ208における楽音信号の
発生及び発生態様の制御について詳細に説明する。ま
ず、いずれかの鍵11が通常の押鍵態様すなわち一気に
深くまで押され、その後に前記押鍵が解除された場合に
ついて説明する。この場合、前記鍵11に関する鍵スイ
ッチ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bの
オンオフ状態の組合せは、図13の(A)に示すよう
に、”A”→”B”→”C”→”D”→”A”の順に変
化する。この場合、キーコードKCが前記鍵11を表す
値になった時点で、前記ステップ208の処理が実行さ
れる。
【0020】まず、キーコードKCにより表される鍵ス
イッチ装置15の状態が前記”A”→”B”のように変
化すると、鍵状態データKS[KC]は”A”であるので、
図5のプログラムをステップ300にて開始する。この
開始後、ステップ302にてB状態の継続時間の計測開
始のためにカウントデータCNT[KC]を「1」に設定
し、ステップ304にて鍵状態データKS[KC]を”B”
に変更して、ステップ306にてこのプログラムの実行
を終了する。
【0021】このようなメインプログラムの実行中、所
定の短時間毎に図9の第1割込みプログラムを割込み実
行する。この第1割込みプログラムの実行はステップ4
00にて開始される。このプログラムの割込み実行の開
始後、ステップ402,408,410の処理により変
数iを「1」から鍵11の数に対応した値Nまで順次
「1」ずつ増加しながら、ステップ404,406の処
理により「0」以外のカウントデータCNT[KC]を
「1」ずつ増加する。したがって、前記「1」に設定さ
れたカウントデータCNT[KC]は所定の短時間毎に
「1」ずつ増加する。
【0022】次に、鍵スイッチ装置15の状態が前記”
B”→”C”のように変化すると、鍵状態データKS[K
C]は”B”であるので、図6のプログラムをステップ3
10にて開始する。この開始後、第2スイッチ15bの
状態に変化があったか(第2スイッチ15bがオン状態
になったか)否かを判定する。この場合、前記”B”
→”C”の変化により第2スイッチ15bの状態がオフ
からオンに変化しているので、ステップ312にて「Y
ES」と判定してプログラムをステップ314に進め
る。ステップ314においては、キーコードKCにより
表される鍵11を楽音信号発生回路41内の空きチャン
ネルに割当て、同チャンネルに対してキーオン信号、キ
ーコードKC、カウントデータCNT[KC]及び音色デー
タTCAにより指定される音色及び効果制御パラメータ
を出力する。楽音信号発生回路41は、前記割当てチャ
ンネルにて、前記供給されたキーコードKCにより表さ
れた音高を有し、前記供給されたカウントデータCNT
[KC]の大きさに比例した音量レベルを有し、前記音色デ
ータTCAにより表された音色を有し、かつ同音色に固
有の効果が付与された楽音信号を形成して出力する。そ
の結果、前記楽音信号に対応した楽音がサウンドシステ
ム42から発音され始める。前記ステップ314の処理
後、ステップ316にて鍵状態データKS[KC]を”C”
に変更し、ステップ318にてカウントデータCNT[K
C]を「0」に戻してステップ306にてこのプログラム
の実行を終了する。
【0023】また、前記鍵11の深い押鍵が解除されて
鍵スイッチ装置15の状態が前記”C”→”D”のよう
に変化すると、鍵状態データKS[KC]は”C”であるの
で、図7のプログラムをステップ330にて開始する。
この開始後、ステップ332にて鍵状態データKS[KC]
を”D”に変更して、ステップ334にてこのプログラ
ムの実行を終了する。
【0024】そして、鍵スイッチ装置15の状態が前
記”D”→”A”のように変化すると、鍵状態データK
S[KC]は”D”であるので、図8のプログラムをステッ
プ340にて開始する。この開始後、第1スイッチ15
aの状態に変化があったか(第1スイッチ15aがオフ
状態になったか)否かを判定する。この場合、前記”
D”→”A”の変化により第1スイッチ15aの状態が
オンからオフに変化しているので、ステップ342にて
「YES」と判定してプログラムをステップ344に進
める。ステップ344においては、キーコードKCによ
り表される鍵11に対応した音高の楽音信号を発生して
いる楽音信号発生回路41のチャンネルを捜し出して、
同チャンネルにキーオフ信号を出力する。楽音信号発生
回路41は前記チャンネルにて発生中の楽音信号の急速
減衰を開始して所定の短時間後に楽音信号の発生を停止
する。したがって、サウンドシステム42から発音され
ている前記楽音信号に対応した楽音も急速減衰後にその
発音を停止する。前記ステップ344の処理後、ステッ
プ346にて鍵状態データKS[KC]を”A”に変更し
て、ステップ346にてこのプログラムの実行を終了す
る。
【0025】これにより、鍵11が図13(A)に示すよ
うに一気に深く押し込まれて、その後同押し込みがすべ
て解除されれば、音色データTCAにより示された音色
を有するとともに押鍵速度に対応した音量を有する楽音
が発音され、その後に同楽音の発音が停止する。
【0026】次に、前記のように鍵11が一気に深くま
で押し込まれた後、前記押し込みの一部のみが解除さ
れ、その後に鍵11をふたたび深く押し込んだ場合につ
いて説明する。この場合、前記鍵11に関する鍵スイッ
チ装置15の第1及び第2スイッチ15a,15bのオ
ンオフ状態の組合せは、図13の(B)に示すように、”
A”→”B”→”C”→”D”→”C”の順に変化す
る。この場合、”A”→”B”→”C”→”D”の変化
に関しては前述したとおりであるので、”D”→”C”
への変化についてのみ説明する。
【0027】鍵スイッチ装置15の状態が前記”D”
→”C”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]
は”D”であるので、図8のプログラムをステップ34
0にて開始する。この場合、第1スイッチ15aの状態
には変化がなく、第2スイッチ15bの状態がオフから
オンにふたたび変化しているので、ステップ342にて
「NO」と判定してプログラムをステップ350に進め
る。ステップ350においては、以前の”B”→”C”
への変化により楽音信号を発生した楽音信号発生回路4
1のチャンネルを捜し出して、同チャンネルにキーオン
信号を出力する。楽音信号発生回路41は前記チャンネ
ルにて以前に発生したものと同一の音色かつ音量の楽音
信号を発生し始める。この場合、以前から発生した楽音
信号がパーカッシブ系の楽音に関するものであって音量
レベルが小さくなっていれば、そのまま新たな楽音信号
の発生を開始させればよい。しかし、以前から発生して
いる楽音信号の音量レベルが大きければ、同楽音信号を
急速に減衰させた後に新たな楽音信号の発生を開始させ
るようにする。前記ステップ350の処理後、ステップ
352にて鍵状態データKS[KC]を”C”に変更して、
ステップ348にてこのプログラムの実行を終了する。
【0028】その結果、前記のような鍵11を一気に深
くまで押し込まれた後、前記押し込みの一部のみを解除
してその後に鍵11をふたたび深く押し込むような押鍵
態様を取れば、同一の音色及び音量の連打音を簡単な演
奏操作により発生させることができる。
【0029】次に、鍵11が浅くだけ押鍵された後、前
記押し込みを解除しその後にふたたび浅くだけ押鍵する
ことを繰り返した場合について説明する。この場合、前
記鍵11に関する鍵スイッチ装置15の第1及び第2ス
イッチ15a,15bのオンオフ状態の組合せは、図1
3の(C)に示すように、”A”→”B”→”A”→”
B”→”A”の順に変化する。この場合、”A”→”
B”の変化に関しては前述したとおりであるので、”
B”→”A”への変化についてのみ説明する。
【0030】鍵スイッチ装置15の状態が前記”B”
→”A”のように変化すると、鍵状態データKS[KC]
は”B”であるので、図6のプログラムをステップ31
0にて開始する。この場合、第2スイッチ15bは変化
しないで第1スイッチ15aがオン状態からオフ状態に
変化しているので、ステップ312にて「NO」と判定
してプログラムをステップ322に進める。ステップ3
22においては、カウンタデータCNT[KC]が所定値T
1未満であるか否かを判定する。カウンタデータCNT
[KC]は第1割込みプログラム(図9)の実行により、鍵
スイッチ装置15のB状態の継続時間を計測しているこ
とは前述のとおりである。
【0031】いま、鍵スイッチ装置15のB状態の継続
時間が短ければ、ステップ322にて「YES」と判定
してプログラムをステップ324に進める。ステップ3
24においては、キーコードKCにより表される鍵11
を楽音信号発生回路41内の空きチャンネルに割当て、
同チャンネルに対してキーオン信号、キーコードKC、
カウントデータCNT[KC]及び音色データTCCにより
指定される音色及び効果制御パラメータを出力する。楽
音信号発生回路41は、前記割当てチャンネルにて、前
記供給されたキーコードKCにより表された音高を有
し、前記供給されたカウントデータCNT[KC]の大きさ
に比例した音量レベルを有し、前記音色データTCCに
より表された音色を有し、かつ同音色に固有の効果が付
与された楽音信号を形成して出力する。その結果、前記
楽音信号に対応した楽音がサウンドシステム42から発
音され始める。前記ステップ324の処理後、ステップ
326にて鍵状態データKS[KC]を”A”に変更し、ス
テップ318にてカウントデータCNT[KC]を「0」に
戻してステップ306にてこのプログラムの実行を終了
する。
【0032】その結果、前記のように鍵11の浅い押鍵
と同押鍵の解除を繰り返すことにより、音色データTC
Cにより示された音色を有するとともに押鍵時間に対応
した音量を有する楽音が発音される。このような鍵11
の浅い押鍵により発生される楽音信号に対してはキーオ
フ信号を作成することはできないので、前記浅い押鍵態
様で発生される楽音信号としてはパーカッシブ系のもの
が望ましい。また、前記メインプログラムの実行中に
は、CPU51は図10の第2割込みプログラムをも割
込み実行する。この割込みプログラムはステップ420
にて開始され、ステップ422にて前記音色TCCの楽
音信号を発生中である楽音信号発生回路41のチャンネ
ルを捜し出し、同チャンネルにて発生中の楽音信号のう
ちで音量レベルが所定値以下である楽音信号の発生を停
止させる。したがって、前記楽音信号がいつもまで発生
し続けたり、楽音信号発生回路41のチャンネルの一つ
を占有し続けることもない。
【0033】一方、前記のような浅い押鍵の繰り返しに
よって鍵スイッチ装置15の状態が”A”→”B”→”
A”のように変化する場合でも、鍵スイッチ装置15の
B状態の継続時間が長いと、ステップ322にて「N
O」と判定してプログラムをステップ328に進める。
ステップ328においては、音色データTCAの内容と
音色データTCBの内容を入れ替える。そして、この場
合には、楽音信号の発生を制御しない。したがって、こ
の場合には、演奏者は、図13(D)に示すように、鍵ス
イッチ装置15の状態を”A”→”B”→”A”のよう
に変更した後、鍵11を一気に深くまで押し込むことに
より、鍵スイッチ装置15の状態を”A”→”B”→”
A”→”B”→”C”のように変化させる。これによれ
ば、前記”A”→”B”→”C”の変化に応答して、前
述した図6のステップ312,314の処理により音色
データTCAにより示された音色を有するとともに押鍵
速度に対応した音量を有する楽音信号が発生されるの
で、同発生される楽音信号の音色が前記”A”→”B”
→”A”の変化により変更される。
【0034】その結果、鍵11を浅くかつある程度長い
時間だけ押鍵した後、同押鍵を解除し、その後に同鍵1
1を一気に深くするように押鍵態様をとれば、この深い
押鍵により発生される楽音信号の音色を以前の音色と異
なるものすることができる。
【0035】ふたたび図3のメインプログラムの説明に
戻ると、前記ステップ104の鍵盤処理ルーチンの実行
後、ステップ106にて音色設定処理ルーチンを実行す
る。この音色設定処理ルーチンにおいては、操作パネル
20の操作子が操作されると、同操作された操作子の種
類により音色データTCA,TCB,TCCがそれぞれ
変更される。したがって、上述した鍵11の押鍵操作に
応答して発生される楽音信号の種類を操作パネル20の
各操作子の操作により種々に変更することができる。
【0036】上記説明のように、上記実施例によれば、
鍵を一気に深くまで押し込むことにより音色データTC
Aにより表された音色の楽音信号を発生させたり(図6
のステップ314)、一気に押し込んだ後に一旦押鍵を
浅くしてその後にさらに深く押し込んだ同音色及び同音
量の楽音信号を再発生させたり(図8のステップ35
0)、鍵の浅い押鍵を短時間で繰り返して前記とは異な
る音色データTCCにより表された音色の楽音信号を発
生させたり(図6のステップ324)、浅い押鍵をある
程度長い時間行った後に同押鍵を解除して次に発生され
る楽音信号の音色を変更したりすることができる(図6
のステップ328)。このように種々の押鍵態様の変
更、すなわち鍵スイッチ装置15を構成する第1及び第
2スイッチ15a,15bの作動及び非作動状態の組合
せの履歴を異ならせることにより、楽音信号の発生及び
発生態様を制御することができ、電子鍵盤楽器における
演奏表現力を向上させることができる。
【0037】なお、上記実施例においては、浅い長い押
鍵の後に同押鍵を解除した場合にステップ328の処理
により音色データTCAの内容と音色データTCBの内
容とを入れ替えるようにしたが、同ステップ328の処
理により音色データTCAの内容と音色データTCCの
内容とを入れ替えたり、音色データTCBの内容と音色
データTCCの内容を変更するようにしてもよい。
【0038】また、上記実施例においては、一つの鍵ス
イッチ装置15を第1及び第2スイッチ15a,15b
で構成するようにしたが、同スイッチ装置15を離鍵時
に非作動状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置で
それぞれ作動する3個以上のスイッチで構成するように
してもよい。例えば、押鍵が深くなるにしたがってオン
する第1〜第3スイッチSW1〜SW3からなる3個の
スイッチで構成した場合、図14に示すように、第1ス
イッチSW1のみのオン状態から所定時間内における全
てのスイッチSW1,SW2,SW3のオフ状態への復
帰時と、第1スイッチSW1のみのオン状態から第1及
び第2スイッチSW1,SW2のオン状態を経由した所
定時間内における全てのスイッチSW1,SW2,SW
3のオフ状態への復帰時とでは、発生される楽音信号の
音色を異ならせるようにすればよい。また、第1スイッ
チSW1のみを所定時間以上オン状態に維持した後に、
第1及び第2スイッチSW1,SW2を所定時間以上オ
ン状態に維持して、その後に第1及び第2スイッチSW
1,SW2をオフさせた場合と、第1及び第2スイッチ
SW1,SW2を所定時間以上オン状態に維持した後
に、第1スイッチSW1を所定時間以上オン状態に維持
して、その後に第1スイッチSW1をオフさせた場合と
で、次に発生させる楽音信号(第1〜第3スイッチSW
1〜SW3のオン状態で発生する楽音信号)の音色及び
同音色に付随する効果を異ならせるようにしてもよい。
【0039】また、上記実施例においては、押鍵態様す
なわち鍵スイッチ装置15の状態変化の履歴に応じて楽
音信号の発生態様として楽音信号の音色及び同音色に付
随する効果を変更するようにしたが、前記履歴に応じて
楽音信号のピッチ、音量などの楽音信号の発生態様を変
更制御するようにしてもよい。また、自動演奏音信号又
は自動伴奏音信号の発生開始及び発生停止、自動伴奏パ
ターンの変更、自動演奏音信号又は自動伴奏音信号の各
種制御パラメータの切り換えなどの楽音信号の発生態様
を前記履歴に応じて制御することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る電子鍵盤楽器の概略
ブロック図である。
【図2】 同実施例に係る電子鍵盤楽器に用いられる鍵
の概略図である。
【図3】 図1のCPUにより実行されるメインプログ
ラムを示すフローチャートである。
【図4】 図3の鍵盤処理ルーチンを詳細に示すフロー
チャートである。
【図5】 鍵スイッチ装置の状態変化時に実行される図
4の処理の一部を詳細に示すフローチャートである。
【図6】 同図4の処理の一部を詳細に示すフローチャ
ートである。
【図7】 同図4の処理の一部を詳細に示すフローチャ
ートである。
【図8】 同図4の処理の一部を詳細に示すフローチャ
ートである。
【図9】 図1のCPUにより実行される第1割込みプ
ログラムを示すフローチャートである。
【図10】 図1のCPUにより実行される第2割込み
プログラムを示すフローチャートである。
【図11】 (A)〜(E)は図1のRAM内に記憶される
代表的なデータのフォーマット図である。
【図12】 (A)は鍵スイッチ装置の作動状態の変化を
説明するための状態説明図であり、(B)は同作動状態の
状態遷移図である。
【図13】 (A)〜(D)は本発明の実施例に係る鍵の異
なる押鍵態様をそれぞれ説明するための作動説明図であ
る。
【図14】 (A)〜(C)は本発明の変形例に係る鍵の異
なる押鍵態様をそれぞれ説明するための作動説明図であ
る。
【符号の説明】
10…鍵盤、11…鍵、15…鍵スイッチ装置、15a
…第1スイッチ、15b…第2スイッチ、20…操作パ
ネル、41…楽音信号発生回路、51…CPU、52…
ROM、53…RAM。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤の各鍵にそれぞれ対応して設けられ
    各鍵の押鍵をそれぞれ検出する複数の鍵スイッチ装置
    と、前記複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出
    に応答して楽音信号を発生する楽音信号発生回路とを備
    えた電子鍵盤楽器において、 前記複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動
    状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ
    作動する複数のスイッチで構成し、 前記各鍵スイッチ装置毎に前記複数のスイッチの非作動
    状態及び作動状態の履歴に応じて前記楽音信号発生回路
    における楽音信号の発生態様を制御する制御手段を設け
    たことを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 鍵盤の各鍵にそれぞれ対応して設けられ
    各鍵の押鍵をそれぞれ検出する複数の鍵スイッチ装置
    と、前記複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出
    に応答して楽音信号を発生する楽音信号発生回路とを備
    えた電子鍵盤楽器において、 前記複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動
    状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ
    作動する複数のスイッチで構成し、 前記各鍵スイッチ装置毎に前記複数のスイッチの全ての
    作動に基づき前記楽音信号発生回路における楽音信号の
    発生を制御するとともにその発生態様を第1態様に制御
    し、また同複数のスイッチの一部の作動のみに基づき同
    楽音信号の発生を制御するとともにその発生態様を第2
    態様に制御する制御手段を設けたことを特徴とする電子
    鍵盤楽器。
  3. 【請求項3】 鍵盤の各鍵にそれぞれ対応して設けられ
    各鍵の押鍵をそれぞれ検出する複数の鍵スイッチ装置
    と、前記複数の鍵スイッチ装置による各鍵の押鍵の検出
    に応答して楽音信号を発生する楽音信号発生回路とを備
    えた電子鍵盤楽器において、 前記複数の鍵スイッチ装置のそれぞれを離鍵時に非作動
    状態にありかつ押鍵時に異なる押鍵深さ位置でそれぞれ
    作動する複数のスイッチで構成し、 前記各鍵スイッチ装置毎に前記複数のスイッチの全ての
    作動に基づき前記楽音信号発生回路における楽音信号の
    発生を制御し、また同複数のスイッチの一部の作動のみ
    に基づき前記楽音信号発生回路にて次に発生される楽音
    信号の発生態様を制御する制御手段を設けたことを特徴
    とする電子鍵盤楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005017876A1 (en) * 2003-03-04 2005-02-24 Creative Technology Ltd Musical keyboard system for electronic musical instrument
JP2007052357A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器およびプログラム

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