JPH0878657A - 光/電子ハイブリッド実装基板およびその製法、並びに光サブモジュールおよび光/電子ハイブリッド集積回路 - Google Patents

光/電子ハイブリッド実装基板およびその製法、並びに光サブモジュールおよび光/電子ハイブリッド集積回路

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JPH0878657A
JPH0878657A JP6187579A JP18757994A JPH0878657A JP H0878657 A JPH0878657 A JP H0878657A JP 6187579 A JP6187579 A JP 6187579A JP 18757994 A JP18757994 A JP 18757994A JP H0878657 A JPH0878657 A JP H0878657A
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waveguide
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泰文 山田
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真司 美野
Hiroshi Terui
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Kaoru Yoshino
薫 吉野
Kuniharu Kato
邦治 加藤
Kazuyuki Moriwaki
和幸 森脇
Akio Sugita
彰夫 杉田
Ikuo Ogawa
育生 小川
Masahiro Yanagisawa
雅弘 柳澤
Toshikazu Hashimoto
俊和 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低損失光導波路機能、高精度光学ベンチ機能
および高周波電気配線機能を満足するハイブリッド光集
積回路、該回路に適用可能な光実装基板および光サブモ
ジュールを提供することを目的とする。 【構成】 上記機能を合わせ持つハイブリッド光集積実
装基板を実現するために、石英系光導波路の膜厚を最適
条件とする。凹凸を有する基板の凹部に誘電体光導波路
を形成し、凸部に光素子搭載部を形成し、誘電体光導波
路上に電気配線層を形成する。凸部を2分割し、その間
に誘電体光導波路を形成し、その上に電気配線層を形成
する。光素子は光サブモジュールに固定して搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路および電気配
線の他に、光通信や光信号処理に用いられる光素子また
は光サブモジュールを搭載しうるハイブリッド光集積基
板、該製造方法、該基板上に搭載されうる光サブモジュ
ール、および光素子または光サブモジュールを上記基板
上に搭載したハイブリッド光集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近における光通信や光情報処理の高度
化に伴い、低損失な光導波路等に能動光素子を組み込ん
で高周波電気回路により駆動するハイブリッド光・電子
集積回路の実現が期待されている。
【0003】そして、この光導波路上に能動光素子を組
み込み高周波駆動する回路の実現に当っては、1.低損失
光導波路機能、2.同一基板上に光素子を搭載し軸ずれを
防止するための光学ベンチ機能、3.光素子を駆動するに
必要な高周波電気配線機能、からなる三つの条件が光/
電気実装基板として必要となる。
【0004】しかしながら、従来の技術においては、上
述の三条件が充足される回路が得られていない。
【0005】従来例として、図1はSi基板1上に形成
したガイド溝2および位置決め基準面3a,3bおよび
3cを利用して、Si基板1上にて光ファイバ4と半導
体レーザ(LD)5との集積を実現し、電気配線6によ
り駆動しようとする「Si光学ベンチ」と称せられる構
成を示す斜視図である。この構成では、Si基板1の加
工性の良さを利用して精度良くガイド溝2が形成できる
ので、光ファイバ4と半導体レーザ(LD)5やフォト
ディテクタ(PD)等の光素子との一体化を容易に実現
できる。またSi基板は熱伝導性に優れるので、光素子
との良好なヒートシンクとしても機能する。
【0006】また、電気配線6は、Si基板1表面上に
直接、または厚さ0.5μm以下の極めて薄い酸化膜を
介して形成されるのであるが、この構造は電気配線6の
高周波特性を著しく劣化させるという問題を生ずる。す
なわち、高周波特性に優れる電気配線6を形成するため
には、この電気配線層の厚さを充分なものとし、しかも
誘電損失の小さい絶縁体上に形成しなければならないの
であるが、Si基板1はその厚さが極めて薄くしかも十
分な高周波特性を補償する程抵抗値は高くなく比抵抗は
1kΩ・cm程度である。
【0007】図2は、Si基板上に直接形成した長さ
0.6mmのコープレナー配線の高周波特性を示してい
る(T.Suzaki etal.:Microwav
e Workshop Digest(1993)P9
5)。縦軸をSパラメータの透過特性S21とし横軸を周
波数(GHz)とした。長さ0.6mmの配線の損失は
約0.4dB(2GHz)、約0.8dB(10GH
z)となり、長さ1cmに換算すると7dB(2GH
z)、13dB(10GHz)となって大きな損失とな
る。
【0008】一方、光導波路機能を有する光実装基板と
しては、Si基板上に形成した石英系光導波路の適用が
期待されている。従来の光導波路は図3(A)〜3
(D)に示すように、1.コアを薄いオーバークラッド層
で保護した形態の「リッジ型光導波路」、2.コアを十分
に厚いオーバークラッド層で埋め込んだ「埋め込み型光
導波路」の2種類がある。
【0009】図4は、このうちリッジ型光導波路の検討
例(6.Y.Yamada et al.,“Hybri
d−Integrated 4×4 Optical
Gate Matrix Switch Using
Silica−BasedOptical Waveg
uides and LD Array Chip
s”,IEEE J.Lightwave Techn
ol.,vol.10,pp.383−390,199
2.)であり、Si基板1上に形成した石英系光導波路
7と半導体光素子8(この例では、半導体レーザアン
プ:SLA)との厚みにより基板の反りが生じることに
起因しており、結合損失の増大につながる。
【0010】表2にて詳しく述べれば、厚さH依存性に
ついて、一般的に高周波電気配線の損失は、1.0dB
/cm以下である必要があり、本実施例のハイブリッド
基板の幅広い用途を考慮すると、1.5dB/cm以下
である必要があると考えられる。表2から、損失が1.
5dB/cm以下であるためには、石英層の全厚Hが5
0μm以上であることが必要である。
【0011】また、ハイブリッド基板が良好な光学ベン
チ機能を保つためには、基板の反りが少ない必要があ
る。図18において、石英系光導波路層とSi基板1と
は熱膨導波路の適用分野が狭い領域に限定されることを
意味する。このようにリッジ型光導波路は光導波路機能
を十分には満たさない。またここでは、電気配線機能も
検討されていない。
【0012】また、図5は、凹凸を有するSi基板1上
の凹部1aに光導波路を形成し凸部1bを素子搭載部と
する「テラス付光導波路基板」(山田、河内、小林:特
開昭63−131104号「ハイブリッド光集積回
路」)の例である。この図5において、Si基板1の凹
部1a中に、石英系光導波路10のアンダークラッド層
10cが、その上に、コア層10bがそれぞれ形成され
ており、最後に、埋め込みクラッド層10aが形成され
ている。そして、アンダークラッド層10cの上面と、
Si基板1の凸部1b上面の高さが一致しており、凸部
1bを光素子8の高さ基準面として用いることができ
る。このような基板1では、低損失光導波機能、光学ベ
ンチ機能は満足されるものの、高周波電気配線を搭載す
る機能については、全く検討されていない。ここで、電
気配線を搭載するとしても、Si基板1の凸部1b上に
形成されることとなり、高周波特性に対する要求条件を
満たさない。なお、図5中、8aは活性層、11は素子
位置決めの基準面である。
【0013】図6は、特開昭62−242362号公報
に開示されたハイブリッド光集積回路の構成を示す斜視
図である。この回路は、Si基板1上に設けられたバッ
ファ層12と、この上に設けられた石英系光導波路13
と、Si基板1の上面からの高さが上記バッファ層12
と同一の素子保持台14と、この保持台14上にアップ
サイドダウン構成で保持された半導体レーザ15と、こ
の半導体レーザ15の上面電極(図示略)と金線Wによ
り電気的接続される導電膜16aを有し、かつ、Si基
板1の上面上に突出して設けられた電気配線台16とか
ら概略構成されている。なお、17はヒートシンクであ
る。
【0014】このような構成の回路では、バッファ層1
2の上面から導波路13のコアまでの高さの差を、素子
保持台14の上面から半導体レーザ15の活性層15a
までの高さの差に等しく設定してあるので、極めて高い
位置決め精度で半導体レーザ15等の光素子を搭載でき
るという利点がある。
【0015】しかし、この回路でも、光導波路13がリ
ッジ型のものに限定され、外乱等の影響を受け易く、低
損失の光導波路機能を発揮できない。
【0016】図7は、特公平5−3748号公報に開示
されたハイブリッド光集積回路の構成を示す斜視図であ
る。この回路は、Si基板1上にほぼ等しい高さの凸状
に配置された光導波路18,光ファイバガイド19,光
素子ガイド20および電気配線支持台21と、Si基板
1上に配置された第1の導電膜(共通電極)22と、電
気配線支持台21の上面に配置され第1の導電膜22か
ら絶縁された第2の導電膜23と、光ファイバガイド1
9に沿って配設された光ファイバ24と、光素子ガイド
20に沿って配設された光素子としてのレーザダイオー
ド25とから概略構成されている。
【0017】このような構成の回路では、光素子を直接
Si基板1上に搭載しているので、Si基板1をヒート
シンクとして機能させることができるという利点があ
る。
【0018】しかし、この回路でも、光導波路18がリ
ッジ型のものに限定され、外乱等の影響を受け易く、低
損失の光導波路機能を発揮できない。
【0019】図8は、特開平5−60952号公報に開
示された光半導体装置の構成を示す断面図である。この
装置は、Si基板1と、この基板1上に形成された光導
波路26と、Si基板1の凹部にアップサイドダウン構
成で搭載された光半導体素子27とから概略構成されて
いる。
【0020】このような構成の装置では、光導波路26
がSi基板1の凸領域上に形成されるため、十分な厚さ
のアンダークラッドを形成できない。このため、伝送損
失が大きく、外乱の影響を受け易いなど、十分な光導波
路機能を満たさない。
【0021】また、上記装置では、電気配線部28から
Si基板1上に設けられているので、高周波特性に対す
る要求条件を満たさない。
【0022】以上述べたように、従来のハイブリッド光
集積技術には、上記三つの要求条件を満足するものがな
い。特に高周波電気配線機能は、ほとんど考慮されてこ
なかった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低損
失光導波路機能、光学ベンチ機能および高周波電気配線
機能を満足するハイブリッド光集積回路、該回路に適用
可能な光実装基板および光サブモジュールを提供するこ
とにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、同一基板上に設けられた光
導波部と光素子搭載部と電気配線部とを含む実装基板に
おいて、該光素子搭載部は基板上に凸状に設けたテラス
で構成されてあり、該電気配線部は基板上に形成した誘
電体層とその表面または内部に形成した導体パタンとで
構成されることを特徴とする。
【0025】ここで、請求項2記載の発明は、請求項1
の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記テラス
はSiからなるものであってもよい。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項2の光/電
子ハイブリッド実装基板において、上記基板は、上記光
素子搭載のためのSiテラスの他に、電子回路形成のた
めのSiテラスを有してもよい。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項2または3
の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記光素子
搭載部および電気配線部の少なくともSiテラス近傍で
は、誘電体層上の導体パタン上面の高さはSiテラス上
面より低くなるように設定されていてもよい。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項4記載の光
/電子ハイブリッド実装基板において、上記Siテラス
は傾斜角を有する側面を有しており、上記Siテラス表
面および側面には薄膜電極が形成され、該薄膜電極は該
Siテラス周囲の誘電体層上面または内部に形成した導
体パタンと電気的接続がなされていてもよい。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項4または5
に記載の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記
光素子用Siテラスは2つ以上に分割されてあり、分割
された該Siテラスの間は上記誘電体層で埋められてあ
り、該光素子用Siテラスの間の誘電体層上に導体パタ
ンが設けられてもよい。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド実装基板にお
いて、上記光導波部は、上記Siテラスに形成した位置
決め溝と、該位置決め溝中に固定した光ファイバとを含
むものでもよい。
【0031】請求項8記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド実装基板にお
いて、上記光導波部は、基板上に形成したアンダークラ
ッド層、コアおよびオーバークラッド層からなる光導波
路であり、該光導波路のコア底面の高さは上記Siテラ
ス上面より高くなるように設定してもよい。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項7または8
に記載の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記
光導波路は、1本以上の信号用光導波路と1本以上のモ
ニタ用光導波路とを含み、上記光素子用Siテラスは、
該モニタ用光導波路の入出力端に対応する位置に設けて
あり、かつ、該光素子用Siテラス表面には薄膜電気配
線が形成されていてもよい。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
光/電子ハイブリッド実装基板において、上記光導波路
は誘電体光導波路であり、上記電気配線部の誘電体層
は、該誘電体光導波路のアンダークラッド層で構成され
てもよい。
【0034】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記光導波
路のアンダークラッド層で構成される第1の誘電体層上
の一部に、光導波路とは異なる材料からなる第2の誘電
体層が積層されており、該第2の誘電体層の内部または
表面には導体パタンが形成されていてもよい。
【0035】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記基板は
Si基板であり、上記光導波路および電気配線部誘電体
層は、ともに石英系光導波路で形成されてあり、該電気
配線部誘電体層上に形成する導体パタンは中心導体と接
地導体とからなるコプレーナ配線であり、該誘電体層の
厚さは50μm以上あってもよい。
【0036】請求項13記載の発明は、請求項10記載
の光/電子ハイブリッド実装基板において、上記Si基
板は平均値50Ωcm以上の比抵抗を有しており、上記
光導波路および誘電体層は、おもに石英系導波路で形成
されてあり、該電気配線部誘電体層上に設けた導体パタ
ンは中心導体と接地導体とからなるコプレーナ配線であ
り、該誘電体層の厚さは20μm以上あってもよい。
【0037】請求項14記載の発明は、Si基板上に形
成したアンダークラッド、コアおよびオーバークラッド
からなる石英系光導波路と、該石英系光導波の上記オー
バークラッドおよびアンダークラッドのいずれか一方の
上に被着されて中心導体と接地導体とからなるコプレー
ナー配線を有する電気配線層とを含む光/電子ハイブリ
ッド実装基板において、上記電気配線層と上記Si基板
との間を50μm以上の厚さの石英系光導波路としたこ
とを特徴とする。
【0038】請求項15記載の発明は、Si基板上に形
成したアンダークラッド、コアおよびオーバークラッド
からなる石英系光導波路と、該石英系光導波の上記オー
バークラッドおよびアンダークラッドのいずれか一方の
上に被着されて中心導体と接地導体とからなるコプレー
ナー配線を有する電気配線層とを含む光/電子ハイブリ
ッド実装基板において、上記Si基板の比抵抗は、平均
値で50Ωcm以上あり、上記電気配線層と上記Si基
板との間を20μm以上の厚さの石英系光導波路とした
ことを特徴とする。
【0039】請求項16記載の発明は、請求項11〜1
5のいずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド実装基
板において、上記石英系光導波路全体の厚さが120μ
m以下であってもよい。
【0040】請求項17記載の発明は、請求項8〜16
のいずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド実装基板
において、上記基板は、表面に凹部および凸部を形成し
たSi基板であり、該Si基板凸部が上記Siテラスと
して機能し、該光導波路は該Si基板凹部に形成したア
ンダークラッド層、コア、およびオーバークラッドから
なる光導波路であり、上記電気配線部は該Si基板凹部
上に形成した誘電体層およびその表面または内部に設け
た導体パタンで構成してもよい。
【0041】請求項18記載の発明は、請求項1〜11
のいずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド実装基板
において、上記基板の内部には導体パタンが形成されて
おり、該基板内部の導体パタンと誘電体層内部または上
面の導体パタンとは電気的に接続されていてもよい。
【0042】請求項19記載の発明は、請求項1記載の
光/電子ハイブリッド実装基板において、上記光導波部
は、基板上に形成したアンダークラッド層、コアおよび
オーバークラッド層を含む光導波路であり、該光導波路
のコア底面の高さは上記Siテラス上面より高くなるよ
うに設定されてあり、上記電気配線部導体パタンは、そ
の高さが該光導波路オーバークラッド表面と概ね等しい
厚さに形成した上記誘電体層表面に設けられてもよい。
【0043】請求項20記載の発明は、光/電子ハイブ
リッド実装基板の製造方法であって、基板上に凸状Si
テラスを設ける工程と、該基板上に光導波路アンダーク
ラッド層を形成した後、表面を平坦化する工程と、コア
パタンおよびオーバークラッド層を形成する工程と、該
Siテラス部および電気配線部のオーバークラッド層、
コアの全てとアンダークラッド層の一部を除去し素子搭
載部を形成することにより、Siテラス上面を露出する
とともに、電気配線部領域のアンダークラッド層表面を
該Siテラス表面より所望の寸法だけ低く設定する工程
と、該電気配線部に導体パタンを形成する工程とを含む
ことを特徴とする。
【0044】請求項21記載の発明は、光/電子ハイブ
リッド集積回路であって、基板上に設けた、アンダーク
ラッド層、コアおよびオーバークラッド層を含む光導波
路と、該光導波路に隣接して基板上に凸状に設けた素子
搭載部として機能するSiテラスと、該Siテラスに隣
接して該基板上に形成した、誘電体層とその表面または
内部に設けた導体パタンとからなる電気配線部とから構
成される実装基板上に、該光素子用Siテラス上には、
光素子表面を下向きにして該光素子表面の少なくとも一
部を該Siテラス上面と接触させた状態で、該光導波路
と光結合を保ち、かつ、該電気配線部の導体パタンと電
気的接触を保ちつつ、光機能素子が搭載されたことを特
徴とする。
【0045】請求項22記載の発明は、光/電子ハイブ
リッド集積回路であって、基板上に設けた、アンダーク
ラッド層、コアおよびオーバークラッド層を含む光導波
路と、該光導波路に隣接して基板上に凸状に設けた光素
子搭載部として機能する光素子用Siテラスと、該光素
子用Siテラスに隣接して該基板上に形成した、誘電体
層とその表面または内部に設けた導体パタンとからなる
電気配線部と、該電気配線部領域で基板上に凸状に設け
た電子回路搭載部として機能する電子回路用Siテラス
とから構成される実装基板上に、該光素子用Siテラス
上には、光素子表面を下向きにして該光素子表面の少な
くとも一部を該Siテラス上面と接触させた状態で、該
光導波路と光結合を保ち、かつ、該電気配線部の導体パ
タンと電気的接触を保ちつつ、光機能素子が搭載されて
あり、該電子回路用Siテラスには、電子回路が該Si
テラスと熱的接続を保ちつつ搭載されていることを特徴
とする。
【0046】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の光/電子ハイブリッド集積回路において、上記電子回
路用Siテラス近傍の誘電体層上の導体パタン上面の高
さは電子回路用Siテラス上面より低く設定してあり、
上記電子回路はその一部を該電子回路用Siテラスと接
触した状態で保持されてあり、該電子回路表面の少なく
とも一部の電極は、該電極に対応する該誘電体層上の導
体パタンと、導電性接合材を介して電気的接続を保ちつ
つ固定されてもよい。
【0047】請求項24記載の発明は、請求項21〜2
3のいずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド集積回
路において、上記光機能素子は、表面に凹凸を設けその
凹部表面から凸部表面までの電気的に接続された状態の
導体パタンを設けた熱伝導材料からなるサブキャリアの
凹部上に、該光機能素子の裏面電極が電気的に導体パタ
ンと接続した状態で接触固定されてあり、上記Siテラ
スは2つ以上に分割されてあり、分割された該Siテラ
スの間は上記誘電体層で埋められてあり、該Siテラス
周囲の誘電体層上に上記光機能素子の活性層側表面に設
けた電極に対する第1の導体パタンおよび上記光機能素
子裏面電極に対応する第2の導体パタンが設けられてあ
り、該第1および第2の導体パタン上面の高さは、該S
iテラス上面より低く設定されてあり、上記サブキャリ
アに固定された光機能素子は、素子表面を下向きにした
状態で該光素子表面の周辺部が上記Siテラス表面と接
触および熱的接続を保ちつつ実装基板上に搭載されてあ
り、上記光機能素子表面電極と上記第1の導体パタンが
導電性接合材を介して電気的に接続してあり、上記光機
能素子裏面電極は、上記サブキャリア凸部上の導体パタ
ンおよび導電性接合材を介して、第2の導体パタンと電
気的に接触していてもよい。
【0048】請求項25記載の発明は、請求項21〜2
3のいずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド集積回
路において、上記光機能素子は、表面に凹凸を設けその
凹部表面から凸部表面まで電気的に接続された状態の導
体パタンを設けた熱伝導材料からなるサブキャリアの凹
部上に、該光機能素子の裏面電極が電気的に導体パタン
と接続した状態で接触固定されてあり、上記Siテラス
は2つ以上に分割されるとともに傾斜角を有する側面を
有しており、分割された該Siテラスの周囲は上記誘電
体層で埋められてあり、該Siテラス周囲の誘電体層上
に、上記光機能素子の活性層側表面に設けた電極に対応
する第1の導体パタンが設けられているとともに、該第
1の導体パタン上面の高さは、該Siテラス上面より低
く設定されてあり、該Siテラス上面および傾斜側面の
一部には上記光機能素子裏面電極に対応する薄膜電極が
形成され、該薄膜電極は誘電体上に設けた第2の導体パ
タンと電気的に接続してあり、上記サブキャリアに固定
された光機能素子は、素子表面を下向きにした状態で該
光素子表面の周辺部が上記Siテラス表面と接触および
熱的接続を保ちつつ実装基板上に搭載されてあり、上記
光機能素子表面電極と上記第1の導体パタンが導電性接
合材を介して電気的に接続してあり、上記光機能素子裏
面電極は、上記サブキャリア凸部上の導体パタンおよび
該Siテラス上の薄膜電極を介して、第2の導体パタン
と電気的に接触していてもよい。
【0049】請求項26記載の発明は、請求項24また
は25に記載の光/電子ハイブリッド集積回路におい
て、上記サブキャリアに固定された光機能素子におい
て、該サブキャリア外側面から該光機能素子活性層まで
の距離が所望の設定値Dとなるように形成されてあり、
上記Siテラス近傍には、該光導波路材料で形成したガ
イド構造が設けられており、該ガイド構造内側面から光
導波路コア中心までの距離が該設定値Dとなるように設
定されてあり、該光機能素子は、該サブキャリア外側面
が該ガイド構造内側面と接触を保ちつつ、該Siテラス
上に搭載されてもよい。
【0050】請求項27記載の発明は、請求項21〜2
5のいずれかの項に記載の光/電子ハイブリッド集積回
路において、上記光導波路は、1本以上の信号線用光導
波路と1本以上のモニタ用光導波路を含み、上記光機能
素子は、該実装基板上の信号用光導波路およびモニタ用
光導波路にそれぞれ対応する位置に形成した信号ポート
およびモニタポートとを有しており、該実装基板のモニ
タ用光導波路と該光機能素子のモニタポートとが光結合
し、同時に、信号用光導波路と信号ポートとが光結合し
た状態で、該光機能素子が該実装基板上のSiテラス上
に設置されていてもよい。
【0051】請求項28記載の発明は、光/電子ハイブ
リッド集積回路であって、基板上に形成され、かつ、少
なくとも1本の信号用光導波路および少なくとも1本の
モニタ用光導波路を有する光導波路部と、該光導波路部
の端部または該光導波路部の前記光導波路途中に設けら
れた空隙部に設けられた光素子搭載部と、前記光導波路
部に設けられた前記信号用光導波路および前記モニタ光
導波路に光結合するための信号ポートおよびモニタポー
トを有する光機能素子とを含み、前記光導波路部のモニ
タ光導波路と前記光機能素子のモニタポートとが光結合
し、同時に光導波路部の信号光導波路と前記光機能素子
の信号ポートとが光結合した状態で、前記光素子搭載部
に前記光機能素子が搭載されていることを特徴とする。
【0052】請求項29記載の発明は、請求項25記載
の光/電子ハイブリッド集積回路において、上記光機能
素子にモニタポートに光結合する各モニタ用光導波路の
他方の導波路端は光/電子ハイブリッド実装基板端部に
導かれていてもよい。
【0053】請求項30記載の発明は、請求項25記載
の光/電子ハイブリッド集積回路において、上記光/電
子ハイブリッド実装基板上には、2個以上の光機能素子
が縦列に搭載されてあり、各光機能素子のモニタポート
には、光機能素子モニタポートと光/電子ハイブリッド
実装基板端部を結ぶモニタ用光導波路、または、2個以
上の光機能素子間を接続するモニタ用光導波路、が光結
合してもよい。
【0054】請求項31記載の発明は、請求項25記載
の光/電子ハイブリッド集積回路において、上記光/電
子ハイブリッド実装基板上に搭載した光機能素子は、2
ポート以上のモニタポートを有しており、また、該光/
電子ハイブリッド実装基板上には該モニタポートに対応
した本数のモニタ光導波路を有しており、これらモニタ
ポートのうちの少なくとも1つの幅は信号ポート幅より
広く設定してあるか、または、これら信号用光導波路の
うち少なくとも1本の幅は信号用光導波路幅より広く設
定してもよい。
【0055】請求項32記載の発明は、活性層と所定の
距離にある光素子高さ基準面を有する光機能素子と、該
光機能素子を保持するための光素子保持面、該光素子保
持面から所定の距離にあるキャリア高さ基準面およびキ
ャリア電気配線とを有するキャリアとから構成された光
サブモジュールであって、該光機能素子の光素子高さ基
準面と該キャリアの光素子保持面とが接触固定されると
ともに、該光機能素子の活性層側電極部と該キャリア電
気配線とが電気的に接続されたことを特徴とする。
【0056】請求項33記載の発明は、請求項32記載
の光サブモジュールにおいて、該キャリアは凹凸を有す
る基板と該基板凹部上に形成した誘電体層とで形成さ
れ、該光素子保持面およびキャリア高さ基準面は基板凸
部で形成し、該キャリア電気配線は誘電体層に形成され
てもよい。
【0057】請求項34記載の発明は、請求項32記載
の光サブモジュールにおいて、該キャリアを構成する誘
電体層は、表面および内部に電気配線層が形成されたフ
ィルム状材料であってもよい。
【0058】請求項35記載の発明は、請求項32記載
の光サブモジュールにおいて、該キャリア電気配線は、
該キャリア表面および内部に形成されてもよい。
【0059】請求項36記載の発明は、光/電子ハイブ
リッド集積回路であって、基板上に設けた、アンダーク
ラッド、コア及びオーバークラッドを含む光導波路と、
Siテラスと、誘電体層とその内部または表面に設けた
導体パタンとから構成された実装基板であって、該誘電
体層の厚さは、該導体パタンの高さが光導波路オーバー
クラッド表面と概ね等しい高さになるように設定してあ
る光/電子ハイブリッド実装基板上に、光素子を保持す
るための光素子保持面、該光素子保持面から所定の距離
にあるキャリア高さ基準面およびキャリア電気配線とを
有するキャリアと、該光素子保持面に保持された光機能
素子とから構成し、該光機能素子活性層から該キャリア
高さ基準面までの高さが、該光導波路コアと該Siテラ
ス上面間の段差に概ね等しく設定されてあり、かつ、該
キャリア電気配線と該光機能素子の活性層側電極とが電
気的に接続された光サブモジュールが、該光/電子ハイ
ブリッド実装基板のSiテラスと該光素子サブモジュー
ルのキャリア高さ基準面とが接触し、かつ、該光/電子
ハイブリッド実装基板の誘電体層表面の導体パタンと該
光サブモジュールのキャリア電気配線とが電気的に接続
した状態で搭載されていることを特徴とする。
【0060】
【作用】本発明のハイブリッド光集積基板においては、
従来のSi基板上に、絶縁体である石英系光導波路を5
0μm以上形成し、その上に高周波電気配線を形成して
いる。そのため、Si基板の比抵抗にはよらず、高周波
で損失の大きいSi基板の影響による損失は小さくな
り、Si基板を高周波電気配線機能を持った光/電子ハ
イブリッド実装基板として用いることができる。
【0061】このSi基板による高周波損失について
は、Siの比抵抗率を高くすることにより、さらに高周
波の損失を小さくすることができる。具体的にはSi基
板の比抵抗を平均値で50Ω・cm以上とすることによ
り、Si基板と高周波配線層との間に必要とされる石英
層を薄くすることができる。
【0062】さらに、Si基板上の石英系光導波路の全
体の厚さが厚いと基板に反りが生じ、特にアレイ光素子
への適用を考えた場合、軸ずれが生じて光素子の良好な
光学ベンチとなりえないという問題があったが、本発明
で提案している光導波路は、この基板の反りの影響も考
慮して、先に述べた高周波電気配線機能、低損失光導波
機能を損なわない程度に、光導波路全体の厚さを薄くし
最適化している。そのため、本発明のハイブリッド光集
積基板は、基板の反りが少なく、良好な光学ベンチとし
て機能する。
【0063】また、本発明において凸部を有するSi基
板を用いると、その凹部に光導波路層を形成し、高周波
電気配線の下地とすることにより、低損失光導波機能、
高周波電気配線機能において、上記の特徴はそのまま活
かされる。そして、石英系光導波路の光軸調整のための
高さ基準面として用いることができ、光素子を高精度で
搭載し、良好な高周波電気配線を用いて、これを駆動す
ることが可能となり、一層高精度な光学ベンチとして機
能することが可能となる。
【0064】また、本発明のハイブリッド光集積基板に
おいては、本発明者による凹凸を有する基板上の凹部に
光導波路を形成し凸部を素子搭載部とする「テラス付光
導波路基板」(前出:特開昭63−131104号「ハ
イブリッド光集積回路」)を基本構造として、これに良
好な高周波電気特性を発揮するために、電気配線層を基
板凸部表面ではなく、基板凹部に形成した誘電体光導波
路の上に形成したことにより、基板として比較的抵抗率
が低く、また、誘電率の高い材料を用いた場合であって
も、その電気配線特性は基板の影響を受けにくくなり、
優れた高周波特性を発揮することが可能となる。
【0065】さらに、本発明のハイブリッド光集積基板
においては、基板凸部に形成した光素子搭載部におい
て、搭載すべき光素子の直下の基板凸部を2つ以上に分
割し、分割した凸部の間の領域に誘電体光導波路層を形
成し、かつ、この誘電体光導波路の表面に光素子との電
気的接続を達成するための電極パッドならびに電気配線
を形成したことにより、光素子を光素子搭載部に搭載す
る際、分割した基板凸部表面と光素子の少なくとも端部
近傍の素子表面とを接触させるようにして搭載すること
により、基板凸部表面が誘電体光導波路との光軸調整の
ための高さ基準面としての機能を発揮することができ
る。また、光素子の直下の電極パッドはもとより基板上
のすべての電気配線層は、十分な厚さの誘電体光導波路
層の表面に形成されるので、電気配線層の高周波特性は
格段に向上する。
【0066】また、ハイブリッド光集積基板の作製方法
としては、誘電体光導波路の不要部分をエッチングによ
り除去して素子搭載部を形成するためのエッチャントに
対して、誘電体光導波路のエッチング速度より十分に遅
いエッチング速度を有する材料からなる基板を用い、か
つ、基板の誘電率より小さい値を有する誘電体光導波路
を用いる方法の使用が可能である。これにより、光素子
搭載部において光素子搭載部形成時に基板凸部がエッチ
ングストップ層となるので、基板凸部を高精度の高さ基
準面として機能させることが可能である。また、電気配
線部の高周波特性の向上も期待される。
【0067】さらに、本発明においては、基板凹部の誘
電体光導波路層表面に電気配線層を形成するにあたり、
基板凹部表面と誘電体光導波路層下面との接触界面に接
地導体層を設けたことにより、電気配線層の構造とし
て、誘電体導波路表面に形成した信号線層と、誘電体下
面に形成した接地導体とから構成する、いわゆる「マイ
クロストリップ線路」の構造を採用することが可能とな
り、高周波特性に優れた電気配線を高密度に形成するこ
とが可能となる。
【0068】本発明のハイブリッド光集積基板では、凹
部および凸部を有する基板上の凹部領域に誘電体材料か
らなる光導波路を形成し、また、凸部表面を露出させ光
素子搭載用の位置決め基準面とする構造とし、電気配線
層を光素子直下の電極パッド部を含めて、全てを基板凹
部の誘電体光導波路領域に形成したことにより、低損失
光導波路機能、光学ベンチ機能および高周波電気配線機
能の3つを併せ持つことが可能となっている。
【0069】本発明のハイブリッド光集積回路は、その
光導波回路に信号用光導波路と共にモニタ用光導波路を
配置してあり、また、光機能素子にも信号ポートと共に
モニタポートを設けてある。従って、光導波回路または
光機能素子が有する機能のために光結合率をモニタする
ことが容易でない場合であっても、モニタ用光導波路と
モニタポートとを用いることにより、光導波回路基板上
への光機能素子ハイブリッド集積が可能となる。
【0070】このような場合として、例えば、光導波回
路に波長選択性/光周波数選択性等の機能があり、この
ために光信号用導波路を伝搬する光の波長/光周波数に
大きな制約が加わる場合、光導波回路途中に複数の光機
能素子を縦列に搭載するために光信号導波路が途中で分
断される場合、あるいは、光機能素子の光信号ポートに
スイッチング機能があり光機能素子に無通電状態では光
を透過しない場合、等が例示される。
【0071】さらに、本発明のハイブリッド光集積回路
においては、素子搭載部に高さ基準面と電気配線面とを
設け、かつ、モニタ用光導波路入力端(または出力端)
に対応する位置に高さ基準面を配置し、信号用光導波路
入力端(または出力端)の位置に電気配線面を配置して
もよい。この場合、さらに、高さ基準面と光導波回路コ
ア中心間の高さは、上記のハイブリッド光集積回路上に
搭載する光機能素子の活性層(またはコア中心)と素子
表面間の距離に一致させると共に、高さ基準面表面には
厚さ0.5μm程度の薄膜電極を形成する。電気配線面
上には、厚さ2〜5μm程度の電気配線パタン、さらに
必要に応じて半田バンプが形成されている。このとき、
電気配線パタン上面(または、半田バンプが形成されて
いる場合は半田バンプ上面)を、高さ基準面より低くす
るように電気配線面の高さが設定されている。
【0072】このような構造としたために、本発明のハ
イブリッド光集積回路においては、基板上への光機能素
子の搭載にあたり、光機能素子と光導波回路とのアクテ
ィブアライメントを行うことができ、かつ、半田バンプ
等の厚膜半田を用いての光機能素子固定が可能となる。
【0073】すなわち、モニタポートと信号ポートとを
有する光機能素子を、その活性層(あるいはコア)を下
向きにしたアップサイドダウン形態でハイブリッド光集
積回路の光素子搭載部に搭載できる。光機能素子のモニ
タポート上面電極と光素子搭載部の高さ基準面とを接触
させると、光機能素子と光導波路との高さ方向の位置合
わせが完了する。この時、光機能素子の信号ポートと基
板上の電気配線パタンとの間には間隙が生じるために、
両者の電気接続をとることはできない。
【0074】しかし、高さ基準面上には薄膜電極が形成
されているので、高さ基準面からの光機能素子モニタポ
ート電極取り出しが実現される。従って、光機能素子と
光導波路との面内方向の位置合わせは、光機能素子のモ
ニタポートおよびモニタ用光導波路とを用いてのアクテ
ィブアライメントが可能となる。すなわち、本発明の特
徴によれば、アクティブアライメントによる光素子調心
が可能で、かつ、厚膜半田を用いた光素子固定が可能と
なる。
【0075】さらに基板として、光導波回路を構成する
誘電体材料と比較してエッチング速度が遅い基板を用
い、かつ、その表面に凹部および凸部を設けておけば、
その突部をモニタポートに対応する高さ基準面として用
い、凹部領域に誘電体光導波路を形成することにより、
極めて高精度な高さ基準面を形成できる。特に、基板と
してシリコン基板を用いれば、ヒートシンクとしても機
能する。
【0076】さらに、素子搭載部における信号ポートへ
の電気配線は、すべて十分な厚さの誘電体層上に形成で
きるので、シリコン基板が与える高周波特性劣化の影響
を防止でき、ハイブリッド光集積回路の高周波特性を大
幅に改善できる。
【0077】またさらに、モニタ用光導波路の一方の端
部が光機能素子モニタポートと光結合し、他方の端部が
光導波回路基板端部に配置されるように設けることによ
り、導波路途中に複数の光機能素子を個別にアクティブ
アライメントして搭載することが可能となる。
【0078】さらに、この場合、モニタ用光導波路とし
て光機能素子モニタポート−光導波回路基板端部間を接
続する導波路と共に、光機能素子モニタポート間を相互
に接続する導波路を配置すれば、アクティブアライメン
トにおける光結合効率モニタ法として適用できる手段が
増し、このために、光機能素子として半導体素子のみな
らず誘電体電気光学素子、磁気光学素子、音響光学素子
等、各種の光機能素子を搭載することが可能となる。
【0079】また、光機能素子に2本以上のモニタポー
トを設け、また、光導波回路に上記モニタポートの数に
対応するモニタ用光導波路を設けて、これらのモニタポ
ートまたはモニタ用光導波路として幅の異なるものを配
置すれば、アクティブアライメントにおいて粗調整、微
調整の2段階の調心が可能となる。
【0080】本発明の光サブモジュールは、光素子をキ
ャリアに保持するに当たり、光素子に設けた光素子高さ
基準面を、キャリアに設けた光素子保持面に接触させ固
定するとともに、キャリア保持面から所定の段差を設け
てキャリア高さ基準面を設置する。従って、光素子の活
性層と光素子高さ基準面との間の高さがどのような値に
設定されていても、この値に対応してキャリア保持面と
キャリア高さ基準面との高さの差を適切な値に設定する
ことにより、キャリア高さ基準面と光素子活性層との間
の高さの差を一定の値に設定できる。
【0081】本発明の光サブモジュールでは、光素子の
種類によらず、キャリア基準面から活性層までの距離を
一定の値に規格化できる。したがって、本発明の光サブ
モジュールを用いれば、光素子と光導波路または光ファ
イバとを結合した光モジュールの製作にあたって、光実
装基板の寸法を変更することなく異なる種類の光素子搭
載が可能となり、光モジュールの量産、歩留り向上に大
きな効果が期待される。さらに、寸法の異なる複数、多
品種の光素子を一枚の実装基板に搭載することも可能と
なり、高機能なハイブリッド光集積回路の製作が可能と
なる。
【0082】また、キャリアに電気配線を設け光素子の
活性層側の電極取り出しができるようにしたので、光モ
ジュールおよびハイブリッド光集積回路の製作に当た
り、使用する光素子の事前検査が容易に行えるという効
果がある。
【0083】さらに、光サブモジュールのキャリアを、
凹凸を有する基板と基板凹部に形成した誘電体層とで形
成し、この誘電体層にキャリア電気配線を形成すること
により、光サブモジュールの高周波特性を格段に向上さ
せることができる。さらに、誘電体層として、表面およ
び内部に電気配線層が形成されたフィルム、いわゆるテ
ープキャリアを用いることにより電気配線密度を向上で
きる。従って、電極端子数の多い光素子、例えば8×8
光マトリクススイッチ等の大規模モノリシック集積回
路、あるいは、受発光素子と電子回路との集積したOE
IC等の光サブモジュール形成が可能となる。
【0084】また、光サブモジュールのキャリアとし
て、キャリア表面のみならず内部にも電気配線を有する
基板、例えばアルミナ多層電気配線基板を用いれば、高
周波特性、電気配線密度に優れた光サブモジュールが実
現できる。
【0085】本発明のハイブリッド光集積回路では、従
来のアップサイドダウン形態での光素子搭載に代わり、
上記光サブモジュールを搭載するようにした。このため
に、光実装基板上の電気配線は、光導波路オーバークラ
ッド層表面に形成できるようになった。この結果、従来
のアップサイドダウン形態に対応したハイブリッド光集
積回路形成で問題となった電気配線形成が容易に行え
る。すなわち、光導波路基板の狭小な領域に複雑な電気
配線を形成する困難を避けることができる。
【0086】さらに、基板として凹凸を設けたSi基板
を用いることにより、基板高さ基準面の位置を高い精度
で決定するとともに、Si基板のヒートシンク機能を十
分に発揮することができる。
【0087】本発明の光サブモジュールおよびハイブリ
ッド光集積回路によれば、従来提案されているアップサ
イドダウン形態で光素子を搭載するハイブリッド光集積
回路であった各種問題、すなわち、1)多品種、複数素
子の搭載の困難さ、2)光導波路途中に挿入する光素子
の場合の基板上電気配線形成の困難さ、3)搭載する光
素子の事前検査の困難さ、が一挙に解決できる。これに
加えて本発明の光サブモジュールは、キャリアの構造、
材質を適宜選択することにより、高周波特性、電気配線
密度の点で優れた特性が得られる。
【0088】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0089】(実施例1)図9は、本発明のハイブリッ
ド光集積回路の第1の実施例を示す斜視図である。1は
基板であり、本実施例では表面に凹凸を設けたSi基板
を用いた。30は光素子搭載部として機能するSiテラ
スであり、Si基板凸部上面を利用している。31は本
実施例の光導波部として用いる光ファイバであり、これ
は、Siテラス部30に設けたV溝内の最適位置に保持
されている。52はSiテラス30上に搭載する光機能
素子の表面電極との接触固定を行うための薄膜電極であ
り、これはSiテラス30の表面に設けた厚さ0.5μ
mの熱酸化膜上に厚さ1μmのAu−Sn半田をパタン
化して形成した。この薄膜電極52は、電気配線部のS
i基板1の凹部に形成した誘電体層50の表面に設けた
光機能素子の表面電極用導体パタン51aおよび51b
と電気的に接続されている。35は電子回路用Siテラ
スである。このテラス35の周囲は誘電体層50で埋め
られており、その表面には電子回路用の導体パタン51
が形成してある。
【0090】なお、本実施例ではSi凹部の段差を80
μm、誘電体層50の厚さを50μmとし、誘電体層5
0上の導電パタン51は、厚さ5μmのAuメッキによ
り形成した。この結果、Siテラス35の上面と導体パ
タン51上面との間には25μmの段差が生じている。
【0091】37は光機能素子であり、本実施例では半
導体レーザ(LD)を用いた。この素子37を活性層を
下向きにしたアップサイドダウン形態でSiテラス30
上の素子搭載部にのせることにより、無調心でファイバ
−LD間の高さ方向の位置決めが実現する。横方向の位
置合わせは、光ファイバとLDとの光結合効率のモニタ
により実施してもよいし、ガイド構造を基板側に形成し
てこれを用いて無調心で行ってもよい。この際、LD3
7の活性層側電極はSiテラス30上の薄膜電極52と
接触し、誘電体層50上の導体パタン51と電気的に接
続される。薄膜電極52は昇温により半田を溶融してL
D37を基板上に固定できる。
【0092】本実施例では、上記のようにSiテラス3
0上の薄膜電極52を用いてLD37を固定したので、
Siテラス30をヒートシンクとして利用できる。それ
と同時に、光機能素子との接続部を除く電気配線を十分
な厚さの誘電体層50上に設けたので、優れた高周波特
性を得る事が可能となる。
【0093】電子回路38は、LDと同様に素子形成面
を下にした形態でSiテラス35上に搭載する。この
際、上記のように誘電体層50上の導体パタン51上面
をSiテラス35上面より25μm低く設定したので、
厚さが概ね25μmの半田バンプ53を用いれば、電子
回路の中央部表面をSiテラス35上面に接触させ、同
時に、Siテラス35上の電気配線を用いることなく電
子回路電極と誘電体層50上の導体パタン51とを接続
することが可能となる。このために、本実施例ではSi
テラス35を用いての電子回路の放熱が可能とするとと
もに、Si基板1を介さない高周波電気配線を実現し
た。
【0094】以上のように、本発明の光/電子ハイブリ
ッド実装基板によれば、Siテラスの光学ベンチ機能、
すなわち、光機能素子と光ファイバ間の光軸合わせ機能
および光機能素子、電子回路の放熱機能、の発揮が可能
となると同時に、高周波電気配線機能の発揮が可能とな
る。
【0095】(実施例2)図10は、本発明の光/電子
ハイブリッド集積回路の第2実施例を説明するための全
体斜視図である。図11は図10に示した回路の光素子
搭載部近傍の断面図、図12は図10における電気配線
部AA′面での断面図、図13は図10におけるBB′
での断面図である。
【0096】図10に示す通り、本実施例の実装基板は
実施例1と同様に表面に凹凸を設けたSi基板1を用い
ている。その光導波部ではSi基板1の凹部に石英系光
導波路40を形成した。光素子搭載部には図11に示す
ように光素子用Siテラス30を設けた。電気配線部に
おいては、Si基板凹部にポリイミドからなる誘電体層
50を形成し、その表面および内部に導体パタン51お
よび510を設けて有る。また、電気配線部中央には電
子回路用Siテラス35を設置している。
【0097】図11に示すように、Siテラス30の左
側の光導波部では、Si凹部に17μmの段差があり、
この上にアンダークラッド41(厚さ;20μm)、コ
ア42(6μm×6μm)、オーバークラッド43(厚
さ;15μm)からなる石英系光導波路40が積層され
ている。この導波路構造は「埋め込み型構造」というも
ので、コアパタンが十分な厚さのクラッド層に埋め込ま
れているので優れた光導波特性が発揮できる。
【0098】Siテラス30は傾斜した側面を有してお
り、その上面および電気配線部側の側面には、厚さ1μ
mのAu−Su半田をパタン化して形成した薄膜電極5
2が設けられている。この薄膜電極52表面から光導波
路コア中心までの距離は5μmとなる。この寸法は、搭
載するLDの素子表面から活性層までの距離に等しくな
っており、光機能素子37を活性層側表面を下向きにし
たアップサイドダウンの状態でSiテラス30上に搭載
することにより、光導波路コア42と光機能素子との高
さ方向の位置合わせが無調整で実現できる。
【0099】Siテラス右側の電気配線部は、Siを深
さ25μm掘った凹部上に厚さ15μmのポリイミドか
らなる誘電体層50とその表面に形成した厚さ5μmの
Auパタンからなる導体パタン51および内部に形成し
た導体パタン510を含む。誘電体層50上の導体パタ
ン51は、Siテラス35の上面および側面に形成した
薄膜電極52と電気的に接続している。この際、Siテ
ラス35の表面と誘電体層50の表面との間には約10
μmの段差が生じているが、このように高さの異なる2
層間での電気配線が実現できるのは、Siテラス35の
側面に傾斜を持たせたことの効果であることを強調して
おく。Siテラス35の側面が概ね垂直に形成された場
合には、Siテラス上の薄膜電極と誘電体層上導体パタ
ンとの間の段差で電気配線は断線してしまうので、この
2層間をワイヤを用いずに電気的に接続することは困難
となる。
【0100】上記電気配線部には、図10に示すよう
に、中央部に電子回路用Siテラス35を設けてあり、
ここに電子回路を搭載するようにしてある。光素子用S
iテラス30と電子回路用Siテラス35とを結ぶ電気
配線は、中心導体51aと接地導体51bとからなるコ
プレーナ配線で形成してある。電子回路周囲の電気配線
は、表面導体パタン51と誘電体内部に設けた接地導体
510とで構成するマイクロストリップ配線で形成して
ある。図13に示したように、コプレーナ配線の接地導
体51bとマイクロストリップ配線の接地導体510と
は、誘電体層に設けた貫通電極520により接続されて
いる。
【0101】コプレーナ配線とマイクロストリップ配線
とを比較すると、前者は電気配線1層で形成できるので
形成が容易であるが、その反面、配線密度を高く出来な
い。一方、後者は、電気配線が多層となりその製作工程
が複雑になる反面、高い配線密度を実現できる。
【0102】本実施例では、電気配線部の誘電体層とし
て多層配線の形成が比較的容易なポリイミドを用いたた
めに、マイクロストリップ配線の形成が可能となった。
このような実装基板構造を採用する事により、光機能素
子とともに、接続端子数の多い電子回路の集積が可能と
なった。
【0103】この実装基板へ搭載する光機能素子37は
半導体レーザ(LD)であり、これはSi基板等と同様
の熱伝導材料を加工したサブキャリア44に搭載されて
いる。サブキャリア44は、基板表面に凹凸を形成し、
その表面に、凸部表面から凹部表面まで電気的に接続さ
れた状態の導体パタンを設けたのち、この凹部上にLD
裏面が接触し、かつ、LD裏面とサブキャリア上の導体
パタンとが電気的に接続するように、固定したものであ
る。このキャリアに搭載されたLDをSiテラス30上
に搭載するには、LDの活性層側表面を下向きにしてS
iテラス30と接触させて搭載した。LD活性層側電極
と実装基板上の第1の薄膜電極53aとが直接接触し、
LD裏面電極は、サブキャリアを介して実装基板上の第
2の薄膜電極53bと接続する。この際、上記のよう
に、Siテラス上の薄膜電極表面から導波路コア中心間
距離と、LD素子表面から活性層間距離とを一致させて
いるので、LDを搭載するだけで光導波路とLDとの高
さ方向の位置合わせが完了する。面内方向の位置合わせ
は、光導波路とLDとの結合効率をモニタして行った。
Siテラスは素子搭載時の精度の高い高さ基準面となる
と同時に、LDのヒートシンクとして機能する。
【0104】電子回路の搭載に当たっては、実施例1と
同様に素子面を下向きにして半田バンプをもちいてSi
テラス35上に搭載した。この際、上記のように、電気
配線部の誘電体層およびその上に形成した導体パタン表
面の高さがSiテラス上面より低くなるようにしてあ
る。このような構造とした結果、電子回路をSiテラス
上に接触/搭載し、かつ、電子回路のすべての電極を、
Siテラス上の電気配線を経由することなく、誘電体層
上の導体パタンと直接接続することが可能となった。こ
のために、放熱特性ならびに高速性に優れた電子回路搭
載が可能となる。
【0105】以上述べたように、本実施例においては、
電気配線部に電子回路用Siテラス35を設け、その周
囲の導体パタン表面の高さをSiテラス35より低く設
定した。したがって、本実施例に係る光/電子ハイブリ
ッド集積回路では、半田バンプを用いて接続することに
より電子回路電極と誘電体層上の導体パタンとを直接電
気接続することが可能となり、同時に、電子回路をSi
テラスと接触を保ちつつ実装することが可能となった。
また、Siテラスの側面を傾斜角を持たせたために、上
記のようにSiテラス上面と誘電体層上の導体パタンと
の間に段差が生じているにもかからず、光素子用Siテ
ラス上に設けた薄膜電極と誘電体層上にある導体パタン
とを電気的接続させることができる。このために、光機
能素子の電極取り出し部をSiテラス上に設けてヒート
シンク効果を高めるとともに、電極取り出し部を除く電
気配線をすべて誘電体層上に形成することが可能とな
り、優れた高周波特性を発揮することができるようにな
った。
【0106】本実施例によれば、Siテラスの光学ベン
チ機能、すなわち、光機能素子と光ファイバ間の光軸合
わせ機能および光機能素子、電子回路の放熱機能、の発
揮が可能となると同時に、高周波電気配線機能の発揮が
可能となる。
【0107】なお、本実施例の光実装基板は、例えば、
図14(A)〜図14(D)に示す工程で製作できる。
はじめに、後に詳述する手法により、Si基板1に凹部
を形成したのち、アンダークラッド層41,コアパタン
42,オーバークラッド層43からなる石英系光導波路
40を形成する(図14(A)参照)。ついで、Si基
板1の表面を加工して光素子用Siテラス30および電
子回路用Siテラス35を形成する。この際、電子回路
用Siテラス35付近のSi凹部底面には、接地導体層
として金や銅などの導電膜510を設けておく(図14
(B)参照)。この上に、電気配線部誘電体としてポリ
イミドを塗布/硬化したのち、ドライエッチング等の手
法により不要部分のポリイミドを除去して、Siテラス
30および35を露出させる。さらに、Siテラスから
所望の段差低くなるようにポリイミド層50のエッチン
グを行う(図14(C)参照)。最後に、その誘電体層
50の表面に導体パタン51を形成するとともに、光素
子用Siテラス30上に誘電体層50上の導体パタン5
1と電気的に接続するように薄膜電極52を形成する
(図14(D)参照)。
【0108】(実施例3)図15は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第3の実施例の構造を示す斜視図であ
る。実施例2と本実施例との大きな違いは、電気配線部
の誘電体層を光導波路と同一材料を用いて形成したこと
にある。
【0109】すなわち、Si凹部は、光導波部および電
気配線部ともにSiテラス面から33μmの段差を設け
て形成してある。光導波部にあたるSi凹部には、アン
ダークラッド41(厚さ;35μm)、コア42(6μ
m×6μm)、オーバークラッド43(厚さ;30μ
m)の構造を有する石英系光導波路40が形成されてい
る。一方、電気配線部にあたるSi凹部上には、誘電体
層50として石英系光導波路のアンダークラッド層41
が形成してある。その厚さは25μmであり、光素子用
Siテラス10および電子回路用Siテラス35の上面
より10μm低くなるようにしてある。このように、電
気配線部の導体パタン上面の高さをSiテラス上面より
も低くなるように設定した結果、重要な電気配線はすべ
て誘電体層上に形成し半田バンプを用いて接続が可能と
なると同時に、電子回路とSiテラスとを接触して搭載
できるようになった。このために、この実装基板は、高
周波電気特性と良好な素子放熱機能を発揮することがで
きる。
【0110】本実施例のように電気配線部の誘電体と光
導波路とを同一材料で形成する構造は、その基板の形成
工程が簡便になるという効果がある。この効果につい
て、基板形成工程を示した図16(A)〜図16(E)
に従って説明する。基板製作の第1ステップは、基板上
にSiテラスに相当する段差を形成する工程である(図
16(A)参照)。基板としてSiを用いた本実施例で
は、KOH等のアルカリエッチ液を用いた異方性エッチ
ングの手法により所望の段差を形成することができる。
Si基板の結晶方位を適切に選べば、図示したようにS
iテラス側面を約57°の傾斜をもって形成することが
できる。この後に、石英系光導波路等の誘電体光導波路
のアンダークラッド層41を基板凹部に形成して、研磨
等の手法によりその表面を平坦化する(図16(B)参
照)。こののちに、光導波路のコアパタン42およびオ
ーバークラッド層43を形成する(図16(C)参
照)。しかるのち、Siテラスを含む電気配線部となる
領域に形成された光導波路をエッチングにより除去し
て、Siテラスを露出させる。この際、石英系光導波
路、高分子導波路(ポリイミド系光導波路等)のエッチ
ング工程、例えば、CF4 とH2 との混合ガス、あるい
はO2 ガスをエッチャントとする反応性イオンエッチン
グでは、Si基板1をエッチングストップ層として用い
ることが可能である。このためにエッチングの進行に伴
い、Siテラス30および35が露出すると、その表面
のエッチングは進まなくなる。
【0111】一方、光導波路部分のエッチングは続行さ
れる。この結果、ただ一度のエッチング工程により、電
気配線部の誘電体表面とSiテラスとの段差を形成する
ことができる(図16(D)参照)。
【0112】最後に、電気配線部の誘電体表面に導体パ
タンを形成するとともに、Siテラス表面および傾斜側
面に薄膜電極を形成すれば、本発明の光実装基板を形成
できる(図16(E)参照)。この際、図16(A)に
示した工程においてSi基板の異方性エッチングによれ
ばSiテラス側面は自動的に傾斜が形成できることを強
調しておく。Siテラス側面の傾斜を容易に形成できる
ために、Siテラスと誘電体上面に段差を設けても、両
者の間に断線せずに電気配線を形成することができるの
である。
【0113】このように、誘電体光導波路と電気配線部
誘電体層とを同一材料で形成するようにすれば、実施例
1のように、両者を異種材料で形成する事と比較して、
その製作工程が簡略化できる。
【0114】また、Siテラスの側面を垂直にしないで
上述のように傾斜を持たせておくことは、実装基板製作
の困難さを大幅に緩和する効果もある。すなわち、Si
テラス側面を概ね垂直に形成した場合には、例えば図9
の実装基板において、光素子用Siテラス30と誘電体
層50の上面との間に段差が生ずると、Siテラス30
上の薄膜電極52と誘電体層50上の導体パタン51a
とを電気的に接続することが困難となる。したがって、
垂直性の高い側面をもつSiテラスを用いて、図9のよ
うな電気配線を実現するために、図16(D)の工程に
おいて、Siテラス上面と誘電体上面を段差なく形成す
ることは、光導波路のエッチング時間およびエッチング
速度の極めて高いコントロールを必要とするため、この
構造の実装基板の製作が極めて困難となる。この困難さ
は上記のようにSiテラス側面に傾斜を持たせることに
より解消したのである。
【0115】(実施例4)図17は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第4の実施例の斜視図であり、図18
はA−A断面図である。Si基板1上にアンダークラッ
ド層60c、コア60bおよびオーバークラッド層60
aが集積された埋め込み型光導波路60を示している。
この図17に示す例では400μmピッチの4アレイ光
素子を搭載していることを前提としているので、コア6
0bの間隔も400μmで並べられることになる。
【0116】オーバークラッド層60a上面には、図1
8にも示すように400μm間隔の中心導体部61aと
接地導体部61bとからなるコープレナー線路61が形
成される。そして、中心導体部61aの幅W、中心導体
部61aと接地導体部61bとのギャップ間隔S、及び
コープレナー線路61とSi基板1との間の石英導波路
層の厚さHは、コープレナー線路61の高周波特性に影
響する主要なパラメータとなっている。このパラメータ
については表1〜4を用いて後述する。
【0117】光素子62の搭載部63は、エッチングに
よりオーバークラッド層60aが削られてアンダークラ
ッド層60cの上面を露出させ、電気配線層63a,6
3bが形成される。この場合、電気配線層61a,61
b,63a,63bとして厚さ5μmの金メッキ線を用
い、配線層63a,63bの長さを1mm以下としてそ
の損失を小さくしている。
【0118】4本のコープレナー線路61の中心導体6
1aは、金リボン線64により銅やブロックやグランド
ポストと呼ばれるガイドポスト65aに接続され、前述
したアンダークラッド60c上の電気配線層(電極)6
3aに接続され、金−スズ合金からなる半田パタン66
を通じて光素子62の下側の4個の電極62cに接続さ
れることになる。
【0119】コープレナー線路61の接地導体61bも
同様に金リボン線64によりガイドポスト65bに接続
され、アンダークラッド60c上の電気配線層(電極)
63bに接続され、半田パタン66を通じてSiサブキ
ャリア67の表面導電層67aに接続されることにな
る。ここで、Siサブキャリア67は表面に導電層67
aが形成され、光素子62の背面の電極62bを金−ス
ズ半田で凹部の導電層67aに接続することにより保持
している。したがって、光素子62が搭載部63に搭載
された状態では、コープレナー線路61にて4個のアレ
イとともに高周波で駆動することが可能となる。
【0120】搭載部63に光素子62が搭載された状態
では、光素子62の4個の活性層62aは図17手前側
の石英系導波路のコア60bに光結合されることにな
る。なお、本実施例においては、光素子62の電極62
cおよび半田パタン66の位置を光素子62の活性層6
2a直下から側方にずらして設けてあり、光素子固定に
伴う応力が直接活性層に働くのを防止している。
【0121】ここで、コープレナー線路の高周波特性に
影響する前述した主要なパラメータW,S,Hにつき、
SパラメータS21および光学ベンチ機能である軸ずれを
考察する。
【0122】
【表1】
【0123】(表1)はコープレナー線路w,sと透過
損失S21との関係を示しており、Si基板として平均値
の比抵抗を〜1Ω・cmのものを用いている。また、パ
ラメータW,Sについては、石英系光導波路など数十μ
mの段差のある基板上にレジストを塗布してパターニン
グしているため、20μm以下で再現良く形成するのが
困難であり、よってw,s共20μm以上とした。そし
て、この(表1)ではアンダークラッド2cの厚さhμ
mを24μm、石英導波路全体の厚さHμmを60μm
として、実施例I−1〜I〜5までwを変化した結果、
w,sが最小の場合SパラメータS21が最小となって損
失が最も小さくなる。なお、この(表1)では厚さhや
Hの数値の変更が無いため4アレイであっても軸ずれは
0.7μmと一定している。
【0124】
【表2】
【0125】(表2)は(表1)の結果を利用してS21
が最小になる(w,s)=(20,20)μmとし、ア
ンダークラッド60cの厚さhを変化させひいてはHを
変化させたときのSパラメータと軸ずれとをピックアッ
プしたものであり、参考例II-1,II−7は従来構造のも
のを当てはめた場合の例であり、実施例II−2〜II−6
では、h,Hを変化させた例となっている。この結果、
Hが50〜90近辺にて良好な数値を示している。な
お、軸ずれはアレイ構造でクラッド厚さの厚みにより基
板の反りが生じることに起因しており、結合損失の増大
につながる。
【0126】(表2)にて詳しく述べれば、厚さH依存
性について、一般的に高周波電気配線の損失は、1.0
dB/cm以下である必要があり、本実施例のハイブリ
ッド基板の幅広い用途を考慮すると、1.5dB/cm
以下である必要があると考えられる。(表2)から、損
失が1.5dB/cm以下であるためには、石英層の全
厚Hが50μm以上であることが必要である。
【0127】また、ハイブリッド基板が良好な光学ベン
チ機能を保ためには、基板の反りが少ない必要がある。
図18において、石英系光導波路層とSi基板1とは熱
膨張係数が異なるため、Hが大きくなるにつれて基板の
反りが大きくなる。この基板の反りが大きくなると、光
導波路端面と光素子、例えばLDアレイの活性層が、位
置ずれをおこし光学的な結合損失を生じるなど、光学ベ
ンチ機能が損なわれる。光/電気ハイブリッド実装基板
は、4×4スイッチ等への展開が求められるため、例え
ば4アレイLDモジュール等をこの基板に搭載するな
ど、光素子のアレイ化に対応できることが必要である。
この結果、(表2)右欄の数値(軸ずれ)を小さくする
必要がある。図19は、Si基板上の石英層の厚さH
と、Si基板の反り(曲率半径)、400μm間隔4ア
レイLDモジュールでの軸ずれとの関係を示しており、
この図19からは軸ずれを1μm以下に押えるためには
厚さHが120μm以下であることが判明する。
【0128】以上をまとめると、図18の石英系光導波
路において、高周波電気配線機能、光素子を搭載するた
めの光学ベンチ機能を満たすためには、Hは50μm以
上120μm以下にする必要のあることがわかった。
【0129】なお、(表1),(表2)から判明するよ
うに、低損失光導波路として十分実績があり最適である
と考えられるアンダークラッドh=30μm、コア径6
×6μm、オーバークラッド=30μm、全石英層66
μmのハイブリッド光集積基板を用いた例示が図17で
ある。また、この図17に示す光導波路の伝搬損失は
0.1dB/cm以下であり、光素子としてLDを用い
たとき4アレイ共に10GHzでの高速変調時でも良好
な特性を有する。
【0130】こうして、本実施例では低損失光導波路機
能、軸ずれの少ない光学ベンチ機能、S21の少ない高周
波電気配線機能を合せ持つ。
【0131】図17の4アレイを分割して単体としたも
のを図20および図21に示す。この場合、アレイ素子
でなくアレイ素子を分割した単体となっているので、基
板の反りが生じたとしても軸ずれは生ずることがなく、
よって厚さHが120μm以下という条件を除いても前
述の三機能は有する。逆に単体をアレイ化構造とする場
合には、厚さHが120μm以下という条件が加わるこ
とになる。
【0132】なお本実施例では、コープレナー線路61
をオーバークラッド表面に形成したが、コープレナー線
路の位置はこれ以外の場所でも形成可能である。図22
に図17の側面図を、図23にコープレナー線路61の
下のオーバークラッド60aを薄くしたものの側面図
を、図24にアンダークラッド層60c全体を厚くし、
コープレナー線路61を直接アンダークラッド60c上
に形成したものの側面図を示す。図23および図24に
示した例のようにコープレナー配線層の高さを光導波路
部の上部クラッド上面よりも低く設定しても、同様に良
好な電気/光実装基板として用いることができる。
【0133】(実施例5)図25は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第5の実施例を示す図であり、図26
は図25のD−Dでの断面図である。先の実施例4は、
一般的なSi基板(比抵抗〜1Ω・cm)を用いた例で
あった。一方Si基板の比抵抗を高くすることによりさ
らに高周波電気配線機能を改善することができる。これ
により、コープレナー線路とSi基板との間の石英系光
導波路を薄くすることができ、図25のような、より薄
いアンダークラッド2c上に高周波線路を置く構成が可
能になり、応用範囲を広げることができる。
【0134】まず図25で用いている基板の構造パラメ
ータについて、図25の高周波電気配線部D−Dの断面
図と等しい構造を持つ図26により、高周波電気配線機
能、光学ベンチ機能の観点から最適化を行う。図25お
よび図26において、61aはコープレナー線路の中心
導体部、61bは接地導体部であり、60cは下部クラ
ッド層、1は図17に示す実施例1に比べ高抵抗なSi
基板である。 また、図25において67はSiのサブ
キャリアであり、その凹部には光素子62が保持されて
いる。サブキャリア67の表面には導電層67aが形成
されており、光素子62の裏面と導通がとれている。こ
のサブキャリアの両足を半田パタン67bに接続するこ
とにより、コープレナー線路61と光素子62の背面の
電極62bとが電気的に接続される。一方、光素子の活
性層脇の電極62cは、コープレナー線路61の中心導
体部61a上に形成された半田パタン67bにより導通
がとれ、このコープレナー線路により光素子62を駆動
することができる。さらにこのSiサブキャリア67
は、光素子で発生する熱を吸収し、空中あるいはコープ
レナー線路61に放熱する。なお、この実施例において
は、光素子62の電極62cに接続する半田パタン67
bの位置を、光素子の活性層62aの直下から側方にず
らして設けてあり、光素子固定に伴う応力が、直接活性
層に働くのを防止する。
【0135】このコープレナー線路の高周波特性に影響
する主要なパラメータは、コープレナー線路とSi基板
との間の石英アンダークラッド層の厚さh、コープレナ
ー線路の中心導体61aの幅w、中心導体61aとコー
プレナー線路の接地導体層61bとのギャップ間隔sで
ある。
【0136】これらパラメータS,Wとコープレナー線
路の損失を表すSパラメータS21との関係を(表3)に
示し、この(表3)によるs,wに基づきアンダークラ
ッド2cの厚さによるSパラメータS21および軸ずれの
関係を(表4)に示す。
【0137】ここでSi基板は平均値の比抵抗で〜50
Ω・cmのものを用いている。また、w,sについて
は、石英系光導波路など数十μmの段差のある基板上に
レジストを塗布してパターニングしているため、20μ
m以下で再現性良く形成するのが困難であった。そのた
め、w,s共に20μm以上とした。また、図25およ
び図26は光素子単体の例であるが、400μmピッチ
で4アレイの光素子を搭載した際の基板の反りに起因す
る軸ずれを(表4)に示す。
【0138】まず、コープレナー線路の構造パラメータ
である導体幅w,ギャップsによるSパラメータS21の
変化を(表3)に示す。
【0139】
【表3】
【0140】この表3にて判明するように、実施例II
I−1〜III−5の結果、(表1)と同様(w,s)
=(20,20)μmとなって損失が最も小さい。
【0141】
【表4】
【0142】また、この(表4)にて示すように(w,
s)=(20,20)μmを前提として、アンダークラ
ッド厚hの変化に伴うS21および軸ずれを表示する。こ
のようにS21を10GHzで、1.5dB/cm以下に
するにはhを20μm以上にする必要がある。このよう
にSi基板の比抵抗を高くしたため、Si基板上の石英
層の厚さを実施例4よりもより薄くすることができた。
また、光学素子の活性層と光導波路のコアとの軸ずれを
1μm以下にするためには、石英層の全厚Hを120μ
m以下にする必要がある。
【0143】以上をまとめると、図25および図26の
石英系導波路において、高周波電気配線機能、光素子を
搭載するための高精度光学ベンチ機能を満たすために
は、石英系光導波路アンダークラッド厚hは20μm以
上にする必要のあることがわかった。さらに400μm
ピッチで4アレイ以上の光素子を搭載した際には、石英
系光導波路全体の厚さHは120μm以下という条件が
加わる。
【0144】なお、(表3),(表4)から判明するよ
うに、低損失石英系光導波路として十分に実績があり最
適であると考えられる、アンダークラッドh=30μ
m、コア径6×6μm、オーバークラッド厚30μm、
全石英層66μmの基板を用いて、光素子として単体の
LDモジュールを用いた例が図25である。
【0145】このように実施例5のハイブリッド光集積
基板は、既に実績のある低損失光導波機能のみならず、
光素子を駆動するための高周波線路配線機能および基板
の平坦性を確保する高精度光学ベンチ機能を満足してい
る。さらに実施例1と比較して、光導波路として十分実
績のある30μm厚のアンダークラッドを用い、かつガ
イドポスト等を使わないため電極構造を単純にすること
ができた。このため高周波特性が向上し、その上実装の
手間が簡略化された。
【0146】このハイブリッド光集積回路の光導波路の
伝搬損失は0.1dB/cm以下であった。また、光素
子としてLDを用いると10GHzでの高速変調時でも
良好な特性を示した。
【0147】(実施例6)図27は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第6の実施例を示す図である。実施例
4で用いた平坦なSi基板1の代わりに凹凸のあるSi
基板を用いている。石英系光導波路のアンダークラッド
層60cは、このSi基板1の凹部に形成されており、
Si基板の凸部68a,68bは図のように光素子搭載
部68に露出しており、光素子62を搭載する際の高さ
基準面として用いることができる。
【0148】図27におけるB−Bの断面図は、図26
と同じ構造であり、ここでも(表3,表4)で最適化し
た厚さh=30μmのアンダークラッド層60cを用い
ている。光素子搭載部68における断面図C−Cを図2
8に示す。このようにSi基板1の凸部68aの上に
は、光素子62の活性層62aを避けるように薄い電極
62cが形成され、光素子62の高さ基準面と電極部を
兼ねている。コープレナー線路はアンダークラッド上で
は厚さ5μmの金メッキ層を用いているが、Siテラス
68a,68b上では厚さ1μm以下の金スパッタ膜を
用いている。光素子62の背面の電極62bは、Siサ
ブキャリア67に保持され、Siサブキャリア67の表
面の導電層67a、導電性接着剤69、を通ってSiテ
ラス68b上の電極部61bに電気的に導通している。
【0149】このように凸部を有するSi基板を用いる
ことにより、Si凸部68aを搭載高さ基準面として用
いることができ、光素子62と光導波路コア62aの位
置合わせをさらに高精度に行うことができる。また光素
子62で発生した熱はサブキャリア67を通って68b
を経由して熱伝導性の良いSi基板1に放熱でき、1は
熱伝導性の良いパッケージ70に密着させているため、
光素子62の放熱は大きく改善される。
【0150】またコープレナー線路部14における高周
波特性も実施例4と同様に良好である。Siテラス68
a,68b上の電極において高周波線路がSi基板のす
ぐ上に位置しているが、実際に高周波が流れる距離は非
常に短くその損失はごくわずかである。
【0151】またアンダークラッド60c、60b、オ
ーバークラッド60aを合わせた厚さHは、表4で最適
化した66μmのものを用いており、反りが少ない良好
な光学ベンチであることも言うまでもない。
【0152】(実施例7)図29は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第7の実施例を示す斜視図である。
【0153】本実施例は、実施例6の光素子62として
LD71を用い、さらにそれを駆動するためのLDドラ
イバ72を同一基板1上に実装している点に特徴があ
る。光素子搭載部68は図27と全く同一の構造であ
る。またLDドライバへの入力側のコープレナー線路部
61bは図27のコープレナー線路部61と全く同一の
構造である。ただし、LDドライバ72とLD71を結
ぶコープレナー線路部61aは、50Ω系であるコープ
レナー線路とLDとのインピーダンス整合をとるため4
0Ωの高周波用チップ抵抗73を挿入している。LDド
ライバ72のあるE−Eの断面図を図30に示す。この
ように発熱の大きいLDドライバ72の熱を効率よく放
熱するため、LDドライバ72はSi基板の凸部74の
上に置かれている。また実施例5同様LD部の熱も効率
よくSi基板に吸収される。そしてSi基板1は、この
LDモジュール全体を熱伝導性のよい材質のパッケージ
に密着させることにより、効率よく放熱することができ
る。LDドライバ72とコープレナー線61a、および
LDドライバ72とDCバイアスライン61cとの接続
は、図30のように、ガイドポスト65cおよび金リボ
ン線64を用いて接続することにより、高周波成分の損
失を最小限に押さえることができる。このSi凸部74
は、ドライバの底面のみに接し、コープレナー線路から
は離れているので、高周波特性を損なうことはない。
【0154】このハイブリッド光集積回路の光導波路の
伝搬損失は0.1dB/cm以下であった。また、LD
ドライバ72にコープレナー線路入力端75から10G
Hzの変調用信号を入力し、さらに61cのDCバイア
スラインにより振幅、変調電位を調整することにより、
LD素子は10GHzまで良好な変調特性を示した。こ
のように本実施例7のハイブリッド光集積基板が低損失
光導波機能、高周波電気配線機能、高精度光学ベンチ機
能、を合わせもつ特徴を生かせば、このような高速LD
モジュールを数cm角の同一基板上に実現することがで
きる。
【0155】(実施例8)図31は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第8の実施例を示す斜視図である。
【0156】本実施例は、石英系光導波路部、光素子搭
載部13、コープレナー配線部61a、61b、LDド
ライバ搭載部61cについて実施例7と同一の構造を持
つ。
【0157】ただし、石英系光導波路の端面62dにフ
ァイバ76を無調心で接続できるように、Si基板1を
延長しガイド溝77を形成している。このガイド溝部X
−X部の断面図を図32に示す。このようなガイド溝7
7は光導波路、およびSi基板のエッチングにより容易
に形成することができる。このガイド溝77により光フ
ァイバ76を調心の必要なしに容易に光導波路コア62
bに接続することができ、このハイブリッド光集積用実
装基板の応用を一層広げることができる。
【0158】(実施例9)図33は、本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第9の実施例を示す斜視図である。
【0159】本実施例は、石英系光導波路部以外の部分
について実施例4と同一の構造を持ち、石英系光導波路
部を埋め込み型からリッジ型に代えている。それに伴い
オーバークラッド62aの厚みのみは、リッジ型光導波
路78と同じ厚さにあるため、薄くなっている。既に述
べたようにリッジ型光導波路としての特性は埋め込み型
に対してわずかに劣るものの、それ以外の点では良好な
ハイブリッド光集積用実装基板として機能する。
【0160】(実施例10)光素子搭載部3以外の構造
を図20に示した実施例4と同一とし、光素子搭載部6
3から、図27のようなSiテラスを用いた光素子搭載
部68に変えたものをこの第10の実施例とする(図示
しない)。実施例4に比較して、光導波機能、電気配線
機能の点で実施例4と同様に良好な特性を保ち、それに
加えて実施例6で説明したように、Siテラスを光素子
搭載の高さ基準面として用いることができ、また放熱の
点にも優れるという長所を持つ。
【0161】(実施例11)図34は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第11の実施例を示す斜視図であ
る。
【0162】本実施例は、石英系光導波路部60a,6
0b以外の構造を図25に示した実施例5と同一とし、
60a,60bの埋め込み型光導波路を、78a,78
b,78cのリッジ型光導波路に変えたものである。既
に述べたようにリッジ型光導波路は、埋め込み型光導波
路より光導波特性がわずかに劣るものの、本実施例11
は、それ以外の高周波電気配線機能、光学ベンチ機能に
おいて、実施例5と同様に良好なハイブリッド集積用実
装基板として機能する。
【0163】(実施例12)図35は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第12の実施例を示す斜視図であ
る。
【0164】本実施例は、石英系光導波路部60a,6
0b以外の構造を図27に示した実施例6と同一とし、
図27における60a,60bの埋め込み型光導波路
を、78a,78b,78cのリッジ型光導波路に変え
たものである。既に述べたようにリッジ型光導波路は、
埋め込み型光導波路より光導波特性がわずかに劣るもの
の、本実施例12は、それ以外の高周波電気配線機能、
光学ベンチ機能において、実施例6と同様に良好なハイ
ブリッド光集積用実装基板として機能する。
【0165】以上述べたように、本実施例により低損失
光導波機能、高周波電気配線機能および高精度光学ベン
チ機能の3機能を同時に有するハイブリッド光集積用実
装基板の提供が可能になった。
【0166】(実施例13)図36は、本発明の光/電
子ハイブリッド光集積回路の第13の実施例を示す断面
図である。1は比抵抗100ΩcmのSi基板である。
光導波部においては、基板表面に設けた凹部に石英系光
導波路2が形成されており、各層の厚さは、アンダーク
ラッド30μm、コア6μm、オーバークラッド30μ
mである。電気配線部のSi凹部には、石英系光導波路
アンダークラッド層と同一材料からなる誘電体層50が
形成されている。光素子用Siテラスと電子回路用テラ
ス35との間の誘電体層50の厚さは20μmであり、
この上に厚さ5μmの導体パタン51が形成されてい
る。光素子用Siテラス30の上面および傾斜側面には
薄膜電極52が形成されてあり、導体パタン51と電気
的に接続している。光機能素子37はこの薄膜電極52
と電気的な接続を保ちつつ、Siテラス30上にアップ
サイドダウンの状態で搭載されている。電子回路38は
Siテラス35上に素子面を下向きにして搭載されてあ
り、高さ5μmの半田バンプ53により導体パタン51
と接続固定される。電子回路の右側の電気配線部におい
ては、石英系光導波路アンダークラッド層からなる誘電
体層50上に(ポリイミドからなる)第2の誘電体層5
20が積層してある。第2の誘電体層520の内部には
多層の導体パタン510が、またその表面には導体パタ
ン51bが設けられている。
【0167】本実施例では、電気配線部の誘電体層を石
英系光導波路と同一材質からなる誘電体層50と、その
一部に、ポリイミドからなる第2の誘電体層520を設
け、その内部に多層電気配線510を設けた。このよう
な構造とした結果、配線密度の低い光素子と電子回路間
は高速のコプレーナ配線で接続し、配線密度の高い電子
回路の配線には多層のマイウロストリップ配線を用いる
ことが可能となった。
【0168】また、本実施例ではコプレーナ配線領域、
マイクロストリップ配線領域、ともに第1層目の誘電体
層の光導波路のアンダークラッド層を用いて有る。この
結果、本実施例と同一目的を達成するための実施例2と
比較すると、実装基板の製作工程が簡略化できるという
効果もある。
【0169】(実施例14)図37は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第14の実施例を示す断面図であ
る。本実施例における基板1はセラミック基板であり、
この上に光素子用Siテラス30および電子回路用Si
テラス35が設けられている。光導波路40は石英系光
導波路である。電気配線部の誘電体層50はポリイミド
で形成されている。本実施例の特徴は、電気配線部の誘
電体層50の表面および内部に導体パタン51を設けた
のみではなく、セラミック基板1の内部にも電気配線5
30を設けたことにある。
【0170】本実施例では、素子搭載部に熱伝導性に優
れるSiテラスを用い、光導波路として石英系光導波路
を用い、電気配線部には基板上に設けた誘電体層の内部
および表面に導体パタンを設けるとともに、多層電気配
線を設けることが容易なセラミック基板内部にも導体パ
タンを設けたのである。この結果、本実施例の実装基板
は高性能光導波路機能、Si光学ベンチ機能、高周波電
気配線機能の3機能を併せ持つとともに、極めて高密度
な電気配線を形成することが可能となった。
【0171】なお本実施例のように、Siテラスをセラ
ミックのような異種材料からなる基板上に設けるには、
例えば、アノーディックボンディングの手法が利用でき
る。これは、あらかじめセラミック基板表面およびSi
テラス裏面に薄いSiO2 膜を形成しておき、両者を加
圧昇温して接着する手法である。
【0172】(実施例15)図38は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第15の実施例における光実装基板
を示す斜視図である。図中1はSi基板であり、この基
板表面には凹凸構造が形成されている。光導波路部Iは
Si基板凹部上に形成されており、60Cは石英系光導
波路アンダークラッド層(厚さ50μm)、60bは石
英系光導波路コア部(6×6μm)であり、これは厚さ
30μmのオーバークラッド層60aに埋め込まれてい
る。光素子搭載部IIにおいては、Si基板凸部が露出し
ており、これが光素子搭載時の高さ基準面30となる。
高さ基準面30は、導波路コア60bに対応する位置を
中心として2分割されており、この周囲は石英系光導波
路下部クラッド層60cにより埋められている。光素子
搭載部IIにおけるアンダークラッド層60cの厚さは3
5μmであり、その表面には、中心導体パタン50およ
び接地導体パタン51とで構成するコプレーナ構造の電
気配線層500が形成されており、中心導体パタンの一
端、すなわち、2分割されている高さ基準面30の間隙
の部分には半田パタン52が形成されている。なお、石
英系光導波路のアンダークラッド層60cの厚さ35μ
mは、その表面に形成した電気配線がSi基板の影響を
受けずに優れた高周波特性を発揮するのに十分な厚さで
ある。ここに、電気配線層500および半田パタン52
は、ともに厚さ5μmである。なお、本実施例では、電
気配線層500は金で形成し、また、半田パタン52は
金−スズ合金で形成した。
【0173】図39は、図38のハイブリッド光集積基
板上に半導体光素子を搭載したときの状態を、図38の
AA′における断面で示したものである。本実施例で
は、Si凸部で構成される高さ基準面30を2分割し
て、この間隙を石英系光導波路のアンダークラッド層6
0cで埋めて、かつ、その表面に電気配線としての中心
導体50ならびに半田パタン501を形成したので、半
導体光素子4を搭載するにあたり、半導体光素子の電極
パッド37aとの接続部を含めて、すべての電気配線層
を十分な厚さの石英系光導波路のアンダークラッド層6
0cの表面に形成することが可能となった。このため
に、Si基板の抵抗率の低さおよび誘電率の高さが及ぼ
す電気配線への影響が無視できるようになった。石英系
光導波層は抵抗率および誘電率の観点から電気配線基板
としてSi基板より優れているので、本実施例の電気配
線では優れた高周波特性が実現できる。
【0174】また、Si基板1の高さ基準面としての凸
部表面30から光導波路コア60bの中心までの高さ
は、半導体光素子37の活性層37bから素子表面まで
の高さと等しく設定した。このため、光半導体素子37
の搭載にあたっては、半導体素子をアップサイドダウン
の状態でSi基板1の凸部の高さ基準面30上に搭載す
るだけで、石英系光導波路コア部60bの高さと半導体
光素子の活性層37bの高さを一致させることが可能と
なった。これと同時にSi基板1の凸部は半導体光素子
のヒートシンクとしても機能する。なお、上記の光素子
搭載部は不要部分の石英系光導波路層をエッチングによ
り除去することにより形成するが、この際、Si基板は
エッチングストップ層として機能する。したがって、位
置決め高さ基準面30の高さは極めて精度良く決定でき
ることを強調しておく。
【0175】このハイブリッド光集積回路の光導波路の
伝搬損失は0.1dB/cm以下であった。また、半導
体光素子と石英系光導波路の位置決め精度は1μm程度
であり、半導体光素子は10GHzでの高速変調時でも
良好な特性を示した。
【0176】以上述べたように、本実施例は低損失光導
波路機能、光学ベンチ機能ならびに高周波電気配線機能
の3つを併せ持つものである。
【0177】(実施例16)図40は本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第16の実施例における光実装基板を
示す斜視図である。本実施例の実施例15との相違点
は、光素子搭載部IIにおいて、半導体光素子の面内方向
位置決め用ガイド79を設けたことにあり、他の構成は
実施例15と同様である。この実施例では、ガイド79
は光導波路60と同様の材質、すなわち、石英系ガラス
で形成した。
【0178】図41は、図40の基板1上に半導体光素
子37を搭載した時の状態を図40のBB′における断
面で示したものである。基板1上に設けたガイド79
は、高さ5μmであり、これに対応して、半導体光素子
37には深さ6μmの位置決め溝80が設けられてい
る。したがって、半導体光素子37をアップサイドダウ
ンの状態で、位置決め溝80と基板1上のガイド79と
が接触し、かつ、光素子上面がSi凸部表面30と接触
するようにして素子搭載部に搭載するだけで、一切の調
芯作業を行わないで、光導波路と光半導体素子との位置
合わせが完了できた。
【0179】(実施例17)図42は本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第17の実施例における光実装基板を
示す斜視図である。本実施例の実施例15および16と
の違いは、光素子搭載部IIの上に、サブキャリア67に
保持された光素子37を搭載した点にあり、他の構成要
素は基本的には実施例1または2と同様である。
【0180】図42において、光素子搭載部IIの電気配
線層500の中心導体パタン50上に光素子活性層用の
半田パタン52が形成され、接地導体パタン51上には
サブキャリア用の半田パタン53が形成されている。こ
の基板1上にサブキャリア67に保持された光素子を搭
載したときの状態を図43に示す。図43は、図42の
CC′断面で示したものである。図43において、サブ
キャリア67はSi基板1と同一材料で形成されてお
り、その凹部67aには光素子37が保持されている。
凹部67aの表面には導電層が形成されており、光素子
37の裏面と導通がとれるようになっている。サブキャ
リア67の凸部表面6bは、光素子37の表面(図43
において下面)と面一となるか、または、光素子37の
表面の高さより低く設定されている。
【0181】したがって、このサブキャリア67をハイ
ブリッド光集積基板の素子搭載部に搭載すると、光素子
37表面とSi凸部30とを接触させて高さ調整が完了
する。光素子37の活性層37b側の電極37aは、基
板上の中心導体パタン50と、半田パタン52を介して
電気的に接続される。
【0182】なお、この実施例においては、光素子37
の電極37aおよび半田パタン52の位置を、光素子活
性層37bの直下から側方にずらして設けてある。光素
子固定に伴う応力が、直接活性層に働くことを防止する
ためである。また、光素子裏面側の電極(図示しない)
は、サブキャリア67の凹部67aの表面に形成された
導電層60を通り、半田パタン53を介して、基板上の
接地導体パタン51と接続される。さらに、サブキャリ
ア67の表面とSi凸部30とは、熱伝導材料81を介
して熱的に接続され、基板への光素子37の搭載が完了
する。
【0183】本実施例は、上記の構成になっているため
に、サブキャリア67を通して光素子裏面側電極を活性
層側電極と同一表面から取り出せるので、ワイヤレスで
の光素子表面実装が可能となる。このために、本発明の
基板構造と組み合わせることにより、優れた高周波特性
を発揮することが可能となる。さらに、光素子のヒート
シンクとして、光素子表面からSi基板1の凸部へ直接
放熱する経路とともに、光素子裏面からサブキャリアを
通して、Si基板1の凸部へ放熱する経路が形成される
ので、放熱の観点からも優れた活性を示す。
【0184】(実施例18)図44(A)および図44
(B)は、本発明の光/電子ハイブリッド集積回路の第
18の実施例を示す図であって、図44(A)は斜視図
であり、図44(B)は図44(A)におけるBB′線
に沿う断面図である。本実施例は、実施例17と違い、
光機能素子を保持するサブキャリア67とSiテラス3
0との接続部の構造にある。すなわち、光機能素子37
の活性層側表面電極37aは、誘電体層50上に設けた
導体パタン51aと導電性接合材である半田バンプ53
aを介して接続固定される。一方、素子裏面側電極はサ
ブキャリア67表面の導体パタンを経て、Siテラス3
0上に設けた薄膜電極52と、この電極52上に設けた
半田バンプ53bを介して接続固定される。
【0185】先の実施例17ではサブキャリア67をS
iテラス30に固定するにあたり、サブキャリア67が
接続する導体パタン51が誘電体層60c上に設けられ
ていた。このために、素子の放熱効果を高めるためにサ
ブキャリア67とSiテラス30との間に熱伝導材料を
塗布することが必要となり、その結果光素子の実装工程
が複雑になると言う問題があった。これに対して、本実
施例では、サブキャリア67はSiテラス30上に半田
バンプ53bを介して固定されるので、半田バンプ53
bを熱伝導材料と兼ねることができる。このために、実
装工程を簡略できるという利点が生まれる。
【0186】(実施例19)図45(A)および図45
(B)は、本発明の光/電子ハイブリッド集積回路の第
19の実施例を示す図であって、図45(A)は斜視図
であり、図45(B)は図45(A)におけるBB′線
に沿う断面図である。本実施例は実施例18と違い、実
装基板1に光機能素子37の面内方位置決めのためのガ
イドを設けたこと、光機能素子を保持したサブキャリア
において、サブキャリア67の外側面67cから活性層
37bまでの距離を、実装基板1上のガイド内壁60d
から光導波路コア中心までの距離Dと等しく設定したこ
とにある。このようにすると、サブキャリアを用いつ
つ、かつ、アライメントフリーでの光素子ハイブリッド
集積が可能となる。
【0187】なお、サブキャリア67の外側面67cか
ら光機能素子37の活性層37bまでの距離を所望の値
Dに設定するには、例えば、図46のようにして光機能
素子をサブキャリアに固定すればよい。すなわち、90
aは素子固定治具であり、この表面には所望位置にサブ
キャリアを設置するためのガイド90bと、光機能素子
を所望位置に設置するためのマーカー91が設けてあ
る。したがって、はじめに光素子37の活性層側表面に
形成されたマーカー41を、活性層側表面を下向きにし
た状態で、治具90a上のマーカー91に一致させて光
素子37を治具90a上に載せた後、サブキャリア外側
面67cを治具90a上のガイド90bに突き当てた状
態で、光機能素子37をサブキャリア67に固定すれば
よい。
【0188】光素子に設けた位置決め基準面と実装基板
上のガイド面とを直接突き当てる素子搭載法において
は、光素子側面とガイド面との接触時に、光素子に格子
欠陥が発生する場合があり光素子の信頼性の観点からは
問題があった。これに対して本実施例では、サブキャリ
ア67の外側面67cを位置決め用のガイド90bに突
き当てて搭載するようにしたので、光機能素子側面とガ
イドとを接触させることなく、アライメントフリー素子
搭載を実現できるようになった。このために、ガイド構
造を用いた素子搭載においても、素子の信頼性を低下さ
せずに実装することが可能となった。
【0189】(実施例20)図47は本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第20の実施例における光実装基板を
示す斜視図である。この実施例の特徴は、光素子搭載部
IIにおいて、Si基板1の凹部とアンダークラッド層6
0cとの間に、接地導体層51aを埋め込んだ構造を有
する点にあり、他の構成要素は実施例15ないし17と
ほぼ同様である。このような構造とした結果、光素子搭
載部IIにおいては、アンダークラッド層60c、その表
面に設けた電気配線50および埋め込み接地導体51a
とがマイクロストリップ線路を構成することになり、優
れた高周波特性を得ることが可能となる。マイクロスト
リップ線路とすることにより、実施例15ないし17の
ようなコプレーナ線路と比較して、電気配線密度を高く
することが容易となる。
【0190】図48は、図47に示したハイブリッド光
集積基板上にLDアレイ37を搭載した時の状態を、図
47のDD′に沿う断面図で示したものである。電気配
線部500は光素子との電極接続部を含めて、Si基板
1の凹部に形成されている。また、Si基板1の凸部表
面は、LDアレイ4の高さ基準面になると同時に、ヒー
トシンクとしての機能も果たすのである。
【0191】このように、本実施例においても、低損失
機能、高周波電気配線機能および光学ベンチ機能の3機
能を同時に発揮することが可能となった。
【0192】(実施例21)図49は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第21の実施例における光実装基板
を示す斜視図であり、光素子の長さが長くなった場合の
構成例を示している。光素子37は長さ15mmのLi
NbO3 (LN)導波路である。本実施例では、他の実
施例と同様にSi基板上の石英系光導波路で形成されて
いる。光素子長が本実施例のように長くなると、基板お
よび光素子の長手方向の反りが無視できなくなる。本実
施例においては、図50に示すように基板およびLNチ
ップに反りがあってもSi凸部表面30が良好な高さ基
準面として機能するように、Si凸部を4分割し、それ
ぞれを光導波路の直近に設けた。また、電気配線500
は4分割されたSi凸部の間の領域に形成した石英系光
導波路アンダークラッド層60cの表面に、コプレーナ
線路として形成した。
【0193】この結果、図50に示したように、基板お
よびLN導波路に無視しえない程度の反りが存在する場
合であっても、Si凸部が高さ基準面として機能するの
である。また、他の実施例と同様に電気配線部が優れた
高周波特性を示すことはいうまでもない。
【0194】以上、本発明のハイブリッド光集積基板の
構成をSi基板上に形成した石英系光導波路の場合を例
に挙げて説明してきたが、本発明はこれ以外の材料系に
も適用できることはいうまでもない。光導波路中に素子
搭載部を形成するためのエッチングに用いるエッチャン
トに対して、光導波路の基板のエッチング速度に十分な
差があり、基板がエッチングストップ層として機能する
ような基板と誘電体光導波路との組み合わせを用いれ
ば、本発明を実現することができる。このような基板と
誘電体光導波路との組み合わせを用いれば、基板凸部が
高精度な高さ基準面としての機能を果たす。また、電気
配線の高周波特性の観点からは、基板材料よりも誘電率
の低い材料からなる光導波路を用いることが望ましい。
【0195】このような基板と誘電体光導波路との組み
合わせは、石英系光導波路/Si基板以外にも、石英系
光導波路/アルミナセラミック基板,石英系光導波路/
窒化アルミナセラミック基板、あるいは、これらの光導
波路として石英系光導波路の代わりにポリイミド光導波
路等の高分子系誘電体光導波路とした系が例示される。
ただし、アルミナセラミックのような熱伝導率の悪い基
板を用いた場合には、光素子のヒートシンクを実施例2
0(図46)のように、別基板に取ることが必要とな
る。
【0196】また、上記の各実施例では光素子を搭載し
た例を示したが、これとともに光素子駆動用電子回路、
さらには、信号処理用電子回路を集積することも、もち
ろん可能である。
【0197】(実施例22)図51は本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第22の実施例における光実装基板の
構成を示す斜視図である。図51において符号1は基
板、1aは基板凹部、30は基板凸部である。また、符
号92は誘電体光導波路であり、92aは信号用光導波
路、92bはモニタ用光導波路、93および93aはク
ラッド層である。95は光素子搭載部の電気配線面、9
5aおよび95bは電気配線層としての中心導体および
設置導体、96は固定材である。基板凸部30の表面
は、光素子搭載部の高さ基準面として機能する。さら
に、この表面にはモニタ用の薄膜電極97が設けられて
いる。
【0198】図51に示した光実装基板では、基板1と
してシリコン基板を、光導波回路92として石英系光導
波路を用いている。シリコン基板には段差40μmの凹
凸が設けられている。その凹部には厚さ42μmの石英
系ガラスからなるアンダークラッド層が設けられ、その
上にコア寸法6μm×6μm、比屈折率差Δ=0.75
%の信号用光導波路92aおよびモニタ用光導波路92
bが形成されている。シリコン基板1の凸部表面と導波
路コア中心間の距離は、後述する光機能素子100の寸
法に合わせて、5μmに設定した。モニタ用光導波路9
2bの端部はシリコン基板1の凸部からなる高さ基準面
に対応する位置に配置され、信号用光導波路92aの端
部は電気配線面95に対応した位置に配置されている。
高さ基準面30には厚さ0.5μmの薄膜金電極が形成
されている。高さ基準面であるシリコン基板1の凸部表
面と電気配線面95との間には10μmの段差があり、
電気配線面95の下部には厚さ30μmの石英系光導波
路のアンダークラッド層93aが設けられている。電気
配線95aおよび95bは厚さ4μmの金メッキパタン
であり、その端部に固定材96として厚さ4μmの半田
バンプが形成されている。
【0199】上記のような構成の光実装基板上の光素子
搭載部に所望の光機能素子を搭載することにより、図5
2に示すようなハイブリッド光集積回路を形成できる。
本実施例における光機能素子100は半導体レーザであ
り、信号ポート100aとモニタポート100bとを有
するものである。この各ポートの配列順序およびそのピ
ッチは、光導波回路の光導波路92aおよび92bの入
出力端ピッチに対応している。光機能素子100をアッ
プサイドダウン形態で光素子搭載部に搭載すれば、光機
能素子のモニタポート100bはシリコン基板1の凸部
の高さ基準面30上に配置され、信号ポート100aは
電気配線面上に配置される。
【0200】図53は、図52におけるIII-III ′線に
沿う断面図である。半導体レーザ100の活性層100
aおよび100bは素子表面から4.5μmの位置にあ
る。一方、ハイブリッド光集積基板においては、高さ基
準面(シリコン凸部)上の薄膜電極97表面から光導波
路コア中心までの距離が4.5μmに製作されている。
従って、図のように半導体レーザを高さ基準面上に搭載
しただけで、光導波路と半導体レーザとの高さ方向の位
置合わせを完了することができる。
【0201】ところで、面内方向の位置合わせを行うた
めには、半導体レーザと光導波路との光結合効率をモニ
タしながら行う必要がある。半導体レーザの光信号ポー
ト100a下の表面電極100cは、図53のように基
板1上の電気配線95aおよび半田バンプ96と接触し
ないため、光信号ポート100aを利用した調心はでき
ない。
【0202】しかし、本実施例ではハイブリッド光集積
回路および光機能素子にモニタ用光導波路100aおよ
びモニタポート100bを設け、かつ、モニタポート1
00b下の表面電極を高さ基準面30上の薄膜電極97
に接触させていることから、モニタポートを用いた調心
が可能となる。
【0203】このような調心にあたっては、半導体レー
ザを受光素子として機能させて行うことができる。すな
わち、モニタ用光導波路にモニタ光を伝搬させ、このモ
ニタ光に対するモニタポートの受光電流をモニタして、
これが最大になる位置を見い出した。
【0204】なお、アクティブアライメントとして、L
D100を発光させて、モニタ用光導波路からの光出力
が最大となる位置を見い出す方法を採用することも可能
である。
【0205】次に、図54に示すように、調心完了後、
加熱して半田バンプ96をリフローすることにより、半
田バンプと半導体レーザの信号ポート上面電極100c
とが接触するので半導体レーザおよびハイブリッド光集
積基板間の電気的接続および素子固定を実現することが
できる。この際、半田と光機能素子との接触位置を、そ
のポート(活性層)直下から若干横にずらして設定する
ことにより、半田の硬化収縮に伴う応力が直接光機能素
子の光信号ポートに働くことを防止することができる。
【0206】このハイブリッド光集積回路における位置
ずれによる過剰結合損失は0.5dB以下であった。こ
のことは、本実施例のハイブリッド光集積回路において
1μm以内の精度でLDの表面実装を実現できることを
示している。これは、第1に高さ基準面としてシリコン
凸部表面を用いたこと、第2に面内方向に位置合わせに
アクティブアライメントが可能となったことにより可能
となるものである。
【0207】以上述べたように、本実施例においては、
光機能素子を機能させながら面内方向の調心を行う「ア
クティブアライメント」を行い、かつ、半田バンプによ
る光素子固定を実施することができる。このために、従
来のパッシブアライメントによる素子搭載と比較して、
より高精度での光素子ハイブリッド集積を実現できると
共に、従来のアクティブアライメントで問題となった薄
膜半田を用いたことによる固定強度の低下および光機能
素子への大きな応力発生といった問題を解決することが
できる。
【0208】さらに、本実施例では基板として熱伝導性
に優れたシリコン基板を使用し、その表面に凹凸を設け
て、その凸部を光機能素子搭載の高さ基準面として用い
ている。このような構造とすることにより、光機能素子
の発熱をシリコン凸部を通して基板に効率よく逃がすこ
とができるという効果が生じる。
【0209】また、本実施例では、光素子搭載部の電気
配線面は、十分な厚さの石英系光導波路クラッド層上に
設けてある。このような構造とすることにより、高周波
特性に優れたハイブリッド光集積回路が実現できる。す
なわち、図1のような従来技術においては、電気配線は
シリコン基板上に直接、または、厚さ0.5μm程度の
極めて薄い酸化膜上に形成するのが一般的であった。し
かしながら、このような従来構成では、半導体であるシ
リコン基板の影響を受けて、電気配線部の高周波特性が
著しく劣化するという問題があった。この問題を、本実
施例ではシリコン基板と電気配線面との間に、十分な厚
さの誘電体層を配置することにより解決したのである。
実際、本実施例のハイブリッド光集積回路における電気
配線部は、概ね10GHzに及ぶ帯域を有することを確
認した。
【0210】(実施例23)図55は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第23の実施例における光実装基板
の構成を示す概略斜視図である。本実施例の特徴は、実
施例22と異なり、光機能素子用の高さ基準面30とは
別に、光素子搭載部となるシリコン基板1上に凸部を設
け、そのシリコン凸部上に電子回路搭載面98を設け、
さらに、電気配線面95上に光機能素子用の電気配線の
みならず電子回路への電気配線も併せて設けた点にあ
る。その他の構成要素は実施例22と同様であるので、
同一符号を符し、その説明を省略する。
【0211】このようにしても、実施例22で発揮され
た効果と同様な効果を発揮でき、これに加えて、電子回
路搭載面98としてもシリコン基板凸部を利用している
ので、この上に搭載する電子回路の放熱を効果的に行う
ことが可能となる。すなわち、本発明のハイブリッド光
集積回路に用いられる光実装基板は光/電気ハイブリッ
ド実装基板として機能を発揮するのである。
【0212】(実施例24)先の実施例22では、基板
として凹凸部を有するシリコン基板を、また誘電体光導
波路として石英系光導波路を用いた例を示したが、本発
明の目的でもあるアクティブアライメントによる光機能
素子位置合わせと、半田バンプ等の厚膜半田による素子
固定とを両立させるためには、この材料系以外の組み合
わせも勿論可能である。以下に、それらの組み合わせ例
を例示する。
【0213】第1に、実施例22における光導波路は、
石英系光導波路に限定されるものではないことは言うま
でもない。例えば、ポリイミド導波路等の高分子系光導
波路を用いたとしても、実施例22で発揮された効果の
全てを実現できる。
【0214】第2に、実施例22における基板には、シ
リコン基板以外のものをも適用できる。例えば、電子回
路の実装基板として実績のあるアルミナ基板等のセラミ
ック基板の表面に凹凸を設けたものを用いてもよい。ま
た、この場合の光導波路についても、石英系光導波路、
高分子系導波路等、各種材料系を用いることができる。
このように基板として、アルミナ基板を用いた場合に
は、放熱効果の点では実施例22に及ばないものの、他
の機能は概ね実施例22と同等の効果を発揮できる。特
に、電気配線の高周波特性およびその配線規模の拡張性
に関しては、実施例22より優れる場合もある。
【0215】第3に、実施例22では、表面に凹凸を形
成した基板を使用したが、これに代わり表面が平坦基板
を用いることも勿論可能である。図56は、この形態の
一例として、基板が表面平坦なアルミナ基板、光導波路
として石英系光導波路を用いた場合の基板構造を示す斜
視図である。光素子搭載部の高さ基準面30を光導波路
クラッド層で形成すればよい。
【0216】この場合には、高さ基準面30と光導波路
コア92aおよび92bの中心との間の高さの決定精度
が、実施例22より低下する場合がある。また、基板と
してセラミック基板を使用した場合には、放熱効果も低
下する。
【0217】しかし、本実施例においても、上述した本
発明の目的でもあるアクティブアライメントおよび厚膜
半田固定の両者を同時に実現できる。また、この表面平
坦化基板としてシリコン基板を用いることは勿論可能で
ある。また、基板として、石英基板を用いることも可能
である。
【0218】第4に、実施例22では、光導波路コアが
十分な厚さのクラッド層中は埋め込まれた「埋込構造光
導波路」の例を示したが、光導波路の形態はこれに限定
されるものではない。例えば、従来技術を図4に示した
ような、コアがむきだし、または、薄いクラッド層で覆
っただけの「リッジ型光導波路」に対しても適用でき
る。
【0219】第5に、光導波路としては上記誘電体材料
以外の材料を用いても、本発明の主目的を実現できる。
このような材料としては、例えば、シリコン導波路を例
示できる。
【0220】さらに、先の実施例22等では、光機能素
子の光信号ポートと光導波回路上の電気配線間の電気接
続および固定を実現するために、固定材96として半田
バンプを用いていたが、この他にも導電性接着剤や導電
性ゴム等の素材を用いることも可能である。この場合に
も、実施例22と同様に、素子搭載に伴う応力が光信号
ポートに加わることを抑制できる。
【0221】(実施例25)図57は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第25の実施例を示す平面図であ
り、図58は、図57に示した要部を拡大した概略斜視
図である。この光導波回路の信号用光導波路92aは、
入出力導波路部I/O、周回導波路部R、および、両者
の導波路間の光結合を行う方向性結合部Cとから構成さ
れ、全体として「リング共振回路」を構成している。こ
の周回導波路部Rの途中には、光機能素子100として
半導体光アンプが搭載されており、この素子の信号ポー
ト100aと信号用光導波路とが光結合している。この
ハイブリッド光集積回路は、全体として、「リングレー
ザ」として機能する。
【0222】本実施例の「リング共振回路」にはシャー
プな光周波数選択性があるので、信号用光導波路と信号
ポートを使用してアクティブアライメントにより半導体
光アンプ100を光導波路中に集積しようとすると、使
用できるモニタ光の光周波数が制限される。モニタ光の
光周波数の制限を大幅に緩和するために、本実施例で
は、光導波回路および半導体光アンプ中に、それぞれ、
モニタ用光導波路92bおよびモニタポート100bを
設け、これらを用いて調心するようにしてある。すなわ
ち、光導波回路の周回導波路Rの外側にモニタ用光導波
路92bを配置し、半導体アンプの信号ポート100a
に並べてモニタポート100bを配置した。従って、半
導体アンプの搭載にあたっては、波長選択性のないモニ
タ用光導波路を使用できるので、モニタ光の光周波数に
対する制約条件が大幅に緩和されるのである。
【0223】また特に、光導波回路の光素子搭載部構造
を図58に示したように、高さ基準面30とそれより高
さの低い電気配線面95の2層構成とすれば、実施例2
2で詳述したのと同様に、厚膜半田または導電性接着剤
を用いた低応力素子固定が可能となる。
【0224】(実施例26)図59は、本発明のハイブ
リッド集積回路の第26の実施例の構成を示す平面図で
ある。本実施例の特徴は、光導波回路中に複数の光機能
素子を縦列して搭載した点にある。図59において符号
100は第1の光機能素子としてのLDアレイであり、
101は第2の光機能素子としての半導体変調器アレイ
である。マッハーツェンダ干渉回路タイプの強度変調回
路がアレイ化された構成である。この光導波回路は、L
Dアレイ100から出力した光信号が第1の信号用光導
波路アレイ220aを伝搬し、変調器アレイ101で変
調されて、第2の信号用光導波路アレイ221aを通っ
て基板端面にまで伝搬される構成となっている。
【0225】このハイブリッド光集積回路は、LDから
の光出力を変調器アレイで変調する「外部変調器付きL
Dアレイモジュール」として機能する。 このような構
成においては、第2の光機能素子101を搭載するため
に信号用光導波路は分断されており、この導波路を用い
てのアクティブアライメントは困難である。また、変調
器アレイ101の信号ポートも、無通電時には光が透過
しない設計である場合には、信号用光導波路221aを
用いての調心は難しい。
【0226】そこで、本実施例においては、光導波回路
上に第1の光機能素子100と光導波回路基板端部とを
結ぶモニタ用光導波路220b、および、第2の光機能
素子101と基板端部を結ぶモニタ用光導波路221b
の2系統のモニタ光導波路が設けられている。
【0227】一方、LD100にはモニタポート100
bが設けられており、このポート100bは信号ポート
100aと同様に半導体レーザとして機能する。半導体
レーザとして機能するポートは、受光素子として機能さ
せることも可能である。変調器アレイ101にはモニタ
ポート101bが設けられており、このポート101b
は受光素子として機能する。
【0228】なお、本実施例では、その光素子搭載部を
実施例22と同様の構造とした。
【0229】図60(A)および図60(B)は図59
に示した回路の断面図であって、図60(A)はLD搭
載形態を示すXa−Xa′線に沿う断面図であり、図6
0(B)は、変調アレイ搭載形態を示すXb−Xb′線
に沿う断面図である。
【0230】このような構成とすることにより、モニタ
用光導波路220bにモニタ光を入射し、この受光電流
をモニタすることによりLD100のアクティブアライ
メントが可能となる。全く同様に、モニタ用光導波路2
21bを用いて、変調器アレイ101のアライメントを
実現できる。
【0231】なお、本実施例におけるモニタ用光導波路
の配置は、光機能素子のモニタポートが受光機能を持つ
ことを前提としているので、その適用対象は半導体光素
子に限られる。
【0232】(実施例27)図61は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第27の実施例の構成を示す平面図
である。本実施例の特徴は、図59に示した実施例26
と異なり、第2の光機能素子すなわち変調器アレイ10
1に対するモニタ用光導波路221bを、第1の光機能
素子すなわちLD100と変調器アレイ101との間を
相互に接続するように設けた点にある。他の構成要素は
実施例26と同一であるので、同一符号を符し、その説
明を省略する。すなわち、変調器101に対するモニタ
用光導波路221bは、LD100の直前で、モニタ用
光導波路220bと合流してLD100のモニタポート
100bと接続されている。
【0233】このような構成とした場合には、以下の手
順での光素子搭載が可能となる。すなわち、はじめにモ
ニタ用光導波路220bを用いてLDのアクティブアラ
イメントを実施する。この際には、LDを発光させても
よいし、また、受光機能を利用して行ってもよい。LD
搭載完了後に、今度は、モニタ用光導波路221bを用
いて、変調器アレイ101のアライメントを実施する。
この際には、LDのモニタポート100bを発光させた
状態で、モニタポート101を受光素子として機能さ
せ、その受光電流をモニタすればよい。
【0234】この方法の特徴は、第1の光機能素子のア
ライメント時にはモニタ用光導波路に光ファイバを接続
し、モニタ光を入力または出力する必要があったが、光
機能素子相互を接続するモニタ用光導波路を設けたの
で、第2の光機能素子アライメントに際しては、ファイ
バ接続が不要となり、アライメント工程を簡略化できる
ことにある。
【0235】(実施例28)図62は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第28の実施例の平面図である。図
63(A)および図63(B)は、図62に示した回路
上に固定すべき光機能素子のアライメント方法を説明す
るための平面図であって、図63(A)はLDアレイの
調心固定を示し、図63(B)は、変調器アレイの調心
固定を示す。
【0236】本実施例の特徴は、実施例27と異なり、
変調器101に対するモニタ用光導波路として、LDと
接続する導波路に加えて、光導波回路基板端部に接続す
る導波路を併せて設けた点にある。
【0237】このような配置とすることにより、変調器
101に対するアライメントをモニタする手段が増加
し、この結果、半導体素子以外の材料からなる光機能素
子に対してもアライメントが可能となる。以下に、この
構成でのアライメント手順を述べる。
【0238】このような構成の光集積回路のアライメン
トを図63(A)および図63(B)を参照しながら説
明する。はじめに、モニタ用光導波路220bにモニタ
光を伝搬させて、LDアレイ100のモニタポート10
0bとの光結合をモニタしながら、信号用光導波路22
0aと光信号ポート100aとのアライメントを行い、
LDアレイ100を固定する。続いて、モニタ用光導波
路221bとモニタポート101bとを用いて変調器ア
レイ101の調心固定を実施すればよい。この際のモニ
タ法としては、モニタポート101bをパッシブ導波路
として用い、モニタ用光導波路221bに入射したモニ
タ光をモニタポート101bに伝搬させ、最終的にLD
100のモニタポート100bに入射させる。このと
き、LD100のモニタポート100bを受光素子とし
て機能させて、この受光電流が最大となる場所を見出せ
ばよい。また、光の伝搬方向をこの逆にして、LDのモ
ニタポート100bを発光させ、このときのモニタ用導
波路221bからの出力光をモニタしてもよい。
【0239】この方法によれば、変調器アレイのモニタ
ポートをパッシブ導波路として用いているので、本実施
例のように光機能素子101が半導体材料で形成された
場合は勿論のこと、半導体以外の光素子、例えばLiN
bO3 等の誘電体電気光学結晶、あるいは磁気光学結晶
等を用いた場合であっても適用できる。
【0240】以上述べたように、本実施例においては、
複数の光機能素子をハイブリッド集積するにあたり、各
素子毎に対応するようにモニタ光導波路を設けたので、
光導波回路中に縦列に複数の素子を搭載することが可能
である。
【0241】(実施例29)図64は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第29の実施例を示す平面図であ
る。本実施例では、光導波回路のモニタ用導波路または
光機能素子のモニタポートとして、幅の異なる複数のモ
ニタ用導波路92b,92cまたはモニタポート100
b,100cを設けた点に特徴がある。
【0242】図64に示すように、光機能素子のモニタ
ポート100bおよび100cを共に同一幅で形成する
一方、光導波回路のモニタ用光導波路22bの幅を信号
用光導波路92aと同一に設定し、モニタ用光導波路9
2cについては、92bより導波路幅を広くしてある。
【0243】このような構造とすることにより、モニタ
用光導波路92cとモニタポート100cとを用いて調
心の粗調整をしたのち、モニタ用光導波路92bとモニ
タポート100bとを用いて微調整を行うことが可能と
なる。このような2段階調心により、アクティブアライ
メントに要する時間の短縮化を図ることが可能となる。
【0244】(実施例30)図65は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第30の実施例を示す平面図であ
る。本実施例の特徴は、先の実施例29とは逆に、光機
能素子のモニタポート100bを信号ポートと同一幅と
して、モニタポート100cを信号ポートより広く設定
した点にある。
【0245】このような構成としても、実施例29と同
様に、粗調整→微調整の2段階調心によりアクティブア
ライメントに要する時間の短縮化を図ることが可能とな
る。
【0246】(実施例31)図66および図67は、本
発明のハイブリッド光集積回路に搭載可能な光サブモジ
ュールの第1の実施例の構成を示し、図66は本実施例
の光サブモジュールの構成要素である光素子301およ
びキャリア302の構造を示す斜視図であり、図67は
図66のAA′線に沿う断面図である。光素子301は
アレイ状半導体光アンプであり、311はその活性層で
あり、この活性層311は400μm間隔で4アレイが
形成されており、これら活性層311はそれぞれ光素子
表面312から6μm離れている。光素子表面312に
は、各活性層311に対応する活性層側電極313aが
形成され、光素子表面312の反対側の裏面には、アー
ス側電極313bが形成されている。314はそれぞれ
光素子高さ基準面であり、図67に示すように活性層3
11から3μm裏面側に下がった位置、すなわち、光素
子表面312より9μm低い位置に設けられている。3
15は光素子横方向基準面であり、光素子表面312お
よび光素子高さ基準面314に直交して形成されてい
る。この基準面315の位置は4本の活性層311のう
ち外側の活性層311両端より、それぞれ400μm離
れている。本実施例では、光素子横方向基準面15を左
右両側に設けたが、片側だけでも充分その機能を達成で
きる。
【0247】キャリア302は、図66に示すようにS
i基板の表面に3段の段差を設けて形成されている。キ
ャリア凸部321は、光素子301の光素子高さ基準面
314を接触固定するための「光素子保持面321a」
であり、同時に、実装基板に搭載する場合の基準面であ
る「キャリア高さ基準面321b」を兼ねている。すな
わち、一般の場合には、「光素子保持面」と「キャリア
高さ基準面」は高さの異なる面として別個に形成する
が、本実施例では、同一面となっている。キャリア凸部
321で囲まれた領域325はキャリア凸部21から1
5μmの段差を設けて形成されている。この領域325
の表面には厚さ2μmの金からなるキャリア電気配線3
24が形成されている。この先端部には半田パタン32
6が設けられている。この領域325は、光素子301
の活性層側電極313aの電極取り出し部の機能を果た
す。周辺領域323はキャリア凸部321から40μm
の段差を設けて形成され、この表面にも上記キャリア電
気配線324が連続して形成されている。この領域32
3は光実装基板側電気配線との電気接続の機能を果た
す。
【0248】なお、本実施例の多段の段差を有するキャ
リア302は、Si基板の異方性エッチングを繰り返す
ことにより形成した。すなわち、最初にSi基板の凸部
321を、次いで、領域325の段差を形成した。この
ような異方性エッチングで段差を形成した場合には、段
差間の側面は垂直ではなく、約55°の角度が領域32
5と領域323との段差間で電気配線324は断線する
ことなく形成できる。
【0249】図67は、前述したように図66の半導体
光アンプ301をキャリア302に固定した光サブモジ
ュールの状態を、図66のAA′線における断面で示し
た断面図である。半導体光アンプ301の光素子高さ基
準面314を、キャリア302のキャリア保持面321
と接触させて搭載した。この状態で、光素子活性層側電
極313aと、キャリアの領域325に設けたキャリア
電気配線324とを、キャリア302を加熱し半田32
6をリフローすることにより接続固定した。キャリア各
領域間の段差および光素子高さ基準面と活性層との段差
は上記のように設定してあるので、活性層311はキャ
リア高さ基準面(キャリア保持面)321bより3μm
上方に位置している。
【0250】このように光素子を光サブモジュールの形
態にしておけば、光素子の特性を事前に検査することは
容易である。すなわち、すでに光素子活性層側電極31
3aはキャリア電気配線324に接続されているので、
光素子の表面に直接触れることなく検査が実施できるの
である。
【0251】(実施例32)図68は、本発明のハイブ
リッド光集積回路に搭載可能な光サブモジュールの第2
の実施例を示す断面図である。
【0252】本発明に係る光サブモジュールでは、寸法
の異なる光素子を使用する場合であっても、光素子の活
性層とキャリア基準面との距離を常に一定の値に統一で
きる。上記の実施例31では、光素子高さ基準面314
と活性層311との段差が3μmであったが、例えば、
この段差が5μmである光素子を搭載する場合を考え
る。この場合には、図68に示したように、キャリア3
02の光素子保持面321aとキャリア高さ基準面32
1bとの間に2μmの段差を設ければよい。
【0253】(実施例33)図69は、本発明のハイブ
リッド光集積回路に搭載可能な光サブモジュールの第3
の実施例を示す断面図である。活性層311から6μm
の高さにある光素子表面312を光素子高さ基準面31
4として用いたとしても、図69に示すように、キャリ
ア302の光素子高さ基準面314をキャリア高さ基準
面321aより9μm高く設定すればよい。
【0254】実施例31または32のように寸法を設定
することにより、光素子の寸法に係わらず、キャリア高
さ基準面と活性層との段差を図67に示した実施例31
の場合と同様に3μmとすることができる。
【0255】(実施例34)図70は、図66および図
67に示した光サブモジュールの第1の実施例を用いた
本発明のハイブリッド光集積回路の第34の実施例の構
成を示す分解斜視図である。304は光実装基板であ
り、段差付きSi基板341上には光導波路部342
と、基板電気配線としての電気配線346と光素子搭載
部348とが形成されている。
【0256】光導波路部342は、Si基板凹部に形成
され、アンダークラッド342a(厚さ30μm)、コ
ア342c(厚さ6μm×幅6μm)およびオーバーク
ラッド342c(厚さ30μm)の3層構造の埋め込み
型石英系光導波路である。
【0257】基板電気配線346は、オーバークラッド
342c表面に形成してあり、高周波動作が可能なよう
に中心導体346aと接地導体346bとからなるコプ
レーナ構造を採用した。これらの配線はオーバークラッ
ド形成後に金(厚さ5μm)を蒸着し、パタン化するこ
とにより形成した。この配線層は十分な厚み(66μ
m)を有し、かつ、誘電率の小さい石英ガラス上に形成
したので良好な電気特性を示す。また、基板電気配線3
46における中心導体346aの先端部には、光サブモ
ジュールとの電気的接続用に半田パタン327が蒸着、
パタン化によって形成されている。
【0258】光素子搭載部348はSi凸部343を含
む領域に形成されている。Si凸部343の表面の高さ
は光導波路アンダークラッド342a上面高さに一致
し、光サブモジュール搭載時の高さ基準面(以下、基板
高さ基準面343とする)として機能する。すなわち、
基板高さ基準面343から光導波路コア342bの中心
までの高さは3μmであり、これは、実施例31の光サ
ブモジュールのキャリア高さ基準面321bから活性層
311までの高さに等しい。基板高さ基準面343以外
のSi凹部領域348は光素子挿入溝349であり、基
板高さ基準面343から約110μmの深さを有する。
溝349の底面には厚さ2μmの金からなる接地用電気
配線層347がオーバークラッド上の基板電気配線34
6と同時に形成されている。接地用電気配線層は微細な
パタン化は不要であるので、このような深溝底部にも容
易に形成できる。溝349の底面の端部には配線取り出
し部349aが設けられ、リード345により光実装基
板304の接地用電気配線層347と接地導体346b
とが接続されている。
【0259】本実施例の光実装基板304は、上記のよ
うにアレイ状光素子301を光導波路中間に挿入する場
合であっても、光素子活性層311側の電極313aを
取り出すための基板電気配線を、光導波路表面に形成す
ればよいので、比較的微細な電気配線パタンであっても
容易に形成できる。従来の光素子アップサイドダウン形
態での搭載では、基板電気配線は、段差のある基板の底
面に形成しなければならず、このようなことは困難であ
った。
【0260】次に、この光実装基板304上に光素子3
01およびキャリア302を含む光サブモジュールを搭
載しハイブリッド光集積回路を製作する工程を図70,
図71および図72を参照して説明する。図71は図7
0のBB′線に沿う断面図、図72は図70のCC′線
に沿う断面図である。
【0261】図70および図71において光サブモジュ
ールのキャリア高さ基準面321と光実装基板の基板高
さ基準面343とを接触させることにより、光素子活性
層311と光導波路コア342aとの高さ方向の位置合
わせを容易に完了するすることができる。本実施例にお
いては横方向(Si基板341の面方向でかつ光導波路
と直交する方向)に関しては、光導波路と光素子との光
結合率をモニタしながら最適位置に合わせた。位置合わ
せ完了後、光実装基板の光素子挿入溝349の底面に導
電性接着剤351を滴下して光サブモジュールと光実装
基板を固定した。
【0262】最後に図72に示すように、光実装基板上
の基板電気配線端部に設けた半田327をリフローし光
サブモジュールのキャリア302の電気配線と基板30
4の電気配線との電気的接続を行うことにより、ハイブ
リッド光集積回路の製作を終了する。
【0263】なお、本実施例では、半田のリフローは基
板全体を加熱することによって行ったが、接続部を局所
的に加熱する方法も可能である。
【0264】従来の光素子アップサイドダウンでの実装
形態では、光素子固定と電気接続とを一度の工程で行わ
なければならなかったのに対し、本実施例の実装工程で
は、上記のように光サブモジュールと光実装基板の調芯
固定工程と、両者の電気配線接続工程とを分離すること
が可能となった。
【0265】また、電気配線端子数が多数の光素子の場
合には、従来方法では、電気接続がなされない端子が生
ずるという故障が発生しやすく、歩留り低下を招き易
い。これに対して、本発明によれば、光素子固定後に電
気接続を行えばよいので多数の電気接続端子を有する光
素子に対しても歩留り良くハイブリッド光集積回路を製
作することが可能となる。
【0266】さらに、上述のように本発明の光サブモジ
ュールとハイブリッド光集積回路を用いれば、高さ方向
の寸法の異なる光素子を用いた場合であっても光実装基
板の高さ方向の寸法を変更する必要はない。図67,図
68または図69に示したような光サブモジュールの各
基準面間の高さを適切に設定し、キャリア基準面32
1,321aおよび321bと光素子活性層311間の
高さを3μmにすれば、どのような光素子に対しても本
実施例の光実装基板が適用できる。
【0267】以上述べたように、本発明を用いれば、従
来のアップサイドダウン搭載形態のハイブリッド光集積
回路で問題であった、1)多品種、複数素子搭載、2)
基板上の電気配線形成、3)光素子の事前検査、に関す
る困難さを一挙に解決できるのである。
【0268】(実施例35)図73は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第35の実施例に搭載可能な光サブ
モジュールの第4の実施例の構成を示す斜視図である。
本実施例が実施例31の光サブモジュールと異なる点
は、光サブモジュールに、横方向の位置合わせ基準面を
設けたこと、および領域325と領域323との間の段
差をなくしたことにある。
【0269】図73に示すように、光素子301は実施
例31と同一のアレイ状半導体光アンプであり、各種の
寸法も同一である。キャリア302には、実施例31と
同様に、光素子保持面321aとキャリア高さ基準面3
21bが段差なく同一面として形成されており、光素子
保持面321aの内側側面に光素子の横方向の位置決め
をするための光素子搭載横方向基準面322aが形成さ
れている。光素子301をキャリア302に搭載するに
あたり、光素子高さ基準面314と光素子保持面321
aとを接触させ、また、光素子横方向基準面315と光
素子搭載横方向基準面322aとを接触させることによ
り、キャリア302と光素子301との相対的な位置を
決定できる。キャリア302のキャリア高さ基準面32
1bの外側側面にはキャリア横方向基準面322bが形
成されており、キャリア横方向基準面322bと光素子
搭載横方向基準面322aとは、300μm離れてい
る。キャリア302の上記以外の構造および寸法は実施
例31の場合と同様である。
【0270】したがって、光素子301をキャリア30
2に搭載すると、光素子活性層311とキャリア高さ基
準面321bおよびキャリア横方向基準面322bとの
距離は、それぞれ、3μmおよび700μmとなる。
【0271】(実施例36)図74は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第36の実施例の構成を示す断面図
である。本実施例は、先の実施例35の光サブモジュー
ルを含む点に特徴がある。
【0272】実施例35の光サブモジュールを搭載する
光実装基板の構造は図70と同様である。ただし、本実
施例では左端の光導波路コア中心から素子搭載溝側壁3
48bまでの距離を700μmに設定している。その他
の寸法は実施例334の場合と同様である。
【0273】本実施例では、光サブモジュールの搭載に
あたっては図74に示すように、光サブモジュールのキ
ャリア高さ基準面321bと光実装基板の基板高さ基準
面343とを接触させ、かつ、キャリア搭載用横方向基
準面322bと素子搭載溝側壁348bとを接触させる
ことにより、光素子活性層311と光導波路コア342
bとの位置合わせを完了する。この後は、図70〜図7
2に示した実施例34と同様の工程を経ればハイブリッ
ド光集積回路を製作できる。
【0274】光素子の寸法が異なっても、キャリアに設
ける各高さ基準面および横方向基準面の寸法を適切に設
定すれば、常に、光素子活性層311とキャリア高さ基
準面321bおよびキャリア搭載用横方向基準面322
aとの距離は、それぞれ、3μmおよび700μmに設
定できる。したがって、本実施例によれば、光素子の寸
法が変わっても、光実装基板の光素子搭載部の寸法を変
えることなくハイブリッド光集積回路が形成できる。こ
れに加えて、先の各実施例で得られた各種の効果は、本
実施例によっても全く同様に実現できる。
【0275】(実施例37)図75は本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第37の実施例に搭載可能な光サブモ
ジュールの第5の実施例の構成を示す分解斜視図であ
る。本実施例では、キャリア302の材質として透明な
石英ガラスを用いている。実施例31のキャリアと比較
して、光素子保持面321a上および周辺領域323上
にそれぞれ光素子位置決めマーカー210およびキャリ
ア位置決めマーカー230を設けたことが構造上異なる
点である。また、光素子電極取り出し領域325と周辺
領域323とを同一の高さにした。その他の構成は図6
9に示した実施例33の光サブモジュールのキャリア構
造と同様である。光素子301は活性層側表面312を
光素子高さ基準面314としてあり、この上に、光素子
位置決めマーカー210に対応する図示していないマー
カーが形成されている。
【0276】本実施例ではキャリアとして透明な石英ガ
ラスを用いたので、光素子301をキャリア302に搭
載するにあたって、透明なキャリアを通して光素子およ
びキャリアに形成したマーカーを観察することが可能と
なる。そこで、光素子高さ基準面314とキャリア保持
面321aとを接触させるとともに、光素子表面に形成
したマーカーとキャリアに設けた光素子位置決めマーカ
ーとが重なるようにして搭載し、高さ方向、横方向とも
正確な位置合わせを実現した。
【0277】また、本実施例では、電気配線324はコ
プレーナ配線であり、しかも、誘電率の小さな石英ガラ
ス表面に形成しているので、キャリア302にSi基板
を用いた先の実施例と比較して、高周波特性に極めて優
れている。
【0278】(実施例38)図76は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第38の実施例の構成を示す分解斜
視図である。本実施例では図75に示した実施例37の
光サブモジュールを光実装基板304に搭載する点に特
徴がある。光導波路342のオーバークラッド上に基板
マーカー410を設けた点を除けば、その他の構成は図
70に示した実施例34とほぼ同様である。この基板に
光サブモジュールを搭載する場合は、基板マーカー41
0とキャリア位置決めマーカー230とを一致させると
ともに、キャリア高さ基準面と基板高さ基準面とを接触
させ固定すればよい。
【0279】なお、本実施例の石英ガラスキャリアにお
いては、実施例31および32のSiキャリアと比較し
て熱伝導率が格段に悪い。しかし、図76の光実装基板
304に搭載すれば、光実装基板自体がヒートシンクの
効果を果たすので何らの問題も生じない。
【0280】(実施例39)図77は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第39の実施例に搭載可能な光サブ
モジュールの第6の実施例の構成を示す斜視図である。
本実施例では、キャリア302を、表面および内部に多
層電気配線324を有するセラミック基板を用いて構成
している。キャリア(セラミック基板)302は内部に
上下両面の電気配線を接続する垂直方向の配線324h
が形成されており、光素子301の電極とはセラミック
基板302の下面で接続し、基板上面の配線324sを
経て、再び下面から取り出される。
【0281】光素子保持面321aおよびキャリア高さ
基準面321bはポリイミドで形成した。このような構
造は、セラミック基板上に厚いポリイミド膜を形成した
後、不要部分のポリイミドをエッチングにより除去する
ことにより実現できる。
【0282】この光サブモジュールを用いれば、これま
で述べた他の実施例と同様のやり方で、光実装基板に搭
載して本発明のハイブリッド光集積回路を得ることがで
きる。
【0283】この実施例では、光サブモジュールのキャ
リアとしてセラミック基板を用いているので、良好な電
気特性が得られると共に、多層電気配線も容易に実現で
きる。また、電気配線をキャリアの上に設けることがで
きるので光素子の事前検査が極めて容易となる。
【0284】(実施例40)図78は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第40の実施例に搭載可能な光サブ
モジュールの第7の実施例の構成を示す斜視図である。
本実施例のキャリア302は、凹凸形状のSi基板30
2aと、その凹部に形成した十分な厚さの誘電体層とし
ての石英ガラス層302bと、この誘電体層302b上
に形成した電気配線324と、Si凸部に形成した光素
子保持面321aとキャリア高さ基準面321bとを基
本構成要素としている。
【0285】このように熱伝導性に優れたSi基板と十
分な厚さの石英ガラスの積層構造のキャリアを用いるこ
とにより、1)電気配線が誘電率の小さい石英ガラス層
の表面に形成されているため、実施例33と同様に上に
良好な高周波特性が得られる、2)光素子保持面および
キャリア高さ基準面はSiが露出し、光素子高さ基準面
および基板高さ基準面とそれぞれ接触しているため、高
い放熱効果が得られるという効果が得られる。
【0286】なお、誘電体層としては石英ガラス以外に
も、ポリイミド等の高分子誘電材料を適用してもよい。
ポリイミドを用いる場合には電気配線を多層化し高密度
化することが容易であり、マトリクス光スイッチのよう
に電気配線数の多い大規模光集積チップの実装に適して
いる。
【0287】(実施例41)図79は本発明のハイブリ
ッド光集積回路の第41の実施例に搭載可能な光サブモ
ジュールの第8の実施例の構成を示す分解斜視図であ
り、図80は図79のDD′線に沿う断面図である。
本実施例では、図79に示すように、キャリア302
は、凹凸形状のSi基板302aと、電気配線を有する
配線フィルム302bとから構成されている。Si基板
302aの凸領域には、光素子保持面321aとキャリ
ア高い基準面321bとが形成されている。配線フィル
ム302bには、ポリイミドフィルム表面に信号配線3
24aが設けられ、裏面には接地配線324bを設けた
マイクロストリップ配線が形成されている。フィルム3
02bには、窓352が設けられている。窓352の内
側には信号配線324bと光素子活性層側電極との接続
用のインナーリード324cが延びている。また、フィ
ルム302bの外周部には信号配線324aに接続した
アウターリード324d、および接地配線324bに接
続したアウターリード324eが設けられている。
【0288】この光サブモジュールは以下の手順で製作
する。すなわち、はじめに光素子活性層側電極313a
と配線フィルムのインナーリード324cとを半田によ
り接続し、ついで、Si基板302aの凸部を、配線フ
ィルムの窓352から挿入し、光素子301の光素子高
さ基準面314および光素子横方向基準面315を、そ
れぞれ、光素子保持面321aおよび光素子搭載横方向
基準面322aとに接触させ固定する。
【0289】(実施例42)図81は、本発明のハイブ
リッド光集積回路の第42の実施例の構成を示す斜視図
である。本実施例は、実施例41における光サブモジュ
ールを含む点に特徴がある。
【0290】本実施例の光実装基板304の構造は図7
0〜図72に示した実施例34と同様である。光サブモ
ジュールのキャリア高さ基準面およびキャリア横方向基
準面と、光実装基板の基板高さ基準面と基板横方向基準
面とをそれぞれ接触固定した後、光サブモジュールのア
ウターリード324dと光実装基板304のオーバーク
ラッド上の基板電気配線346とを電気的に接続した。
【0291】上記のように本実施例における光サブモジ
ュールは、そのキャリアを位置決め機能を有する凹凸形
状Si基板と、電気配線機能を有する配線フィルムとの
組み合わせで構成した。特に、配線フィルムと光素子電
極との電気接続はインナーリードを用いて行うようにし
た。この結果、光素子電極をキャリア表面に設けた電気
配線に直接接続する実施例34,36および38までの
構造と比較して、光素子に与える応力を大きく低減する
ことができる。このことは、光素子の信頼性を大きく向
上させる。同時に、インナーリードを用いることによ
り、光素子電極と光サブモジュール電気配線との電気接
続工程の歩留りを大きく向上することができる。さら
に、配線フィルムには、容易にマイクロストリップ線路
が形成できるので、配線密度を高めることができる。こ
の電気配線は、フィルム表面のみならず内部にも形成し
て、多層電気配線とすることも容易である。これに加え
て、光サブモジュールからはアウターリードが延びてい
るために、光実装基板に搭載する前の光素子の事前検査
が極めて容易に行えるという効果も生まれる。
【0292】本実施例に係るハイブリッド光集積回路に
おいては、光サブモジュールを光実装基板に位置決め・
固定する工程と、光素子電極と基板電気配線とを電気的
に接続する工程とを分離できるので、製作歩留りを大き
く向上することができる。
【0293】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のハイブリ
ッド光集積用実装基板は、低損失石英系光導波路用基板
として実績のあるSi基板の、高周波で誘電損失が大き
いという欠点を、適当な厚さの石英のバッファー層を用
いることにより解決し、なおかつ高精度光学ベンチ機能
の観点から、アレイ光素子を搭載しても、光導波路と軸
ずれによる結合損失の増大を起こさない程度に、基板の
反りが小さくなるように石英光導波路の厚さを最適化し
ている。そのため、能動素子を光導波路に精度よく搭載
し、かつ優れた高周波特性により駆動する光/電気実装
基板として用いることができる。
【0294】この高周波電気特性は、Si基板の比抵抗
を高めることによりさらに改善され、コープレナー線路
とSi基板との間の石英層の厚さをより薄くしても、十
分良好な高周波特性を保つことができる。このため、光
導波路として十分実績のある厚さ30μm程度のアンダ
ークラッド層を用い、かつコープレナー線路をコア層よ
りも低くする構造も可能となり応用範囲を広げることが
できる。
【0295】さらに、凹凸のあるSi基板を用い、その
凹部に石英系光導波路の下部クラッド層を形成し、凸部
を光素子搭載部に露出させ高さ基準面として用いること
により、一層高精度な光学ベンチ機能を持たせることが
できる。この構造ではSiテラスを通じて熱伝導性に優
れるSi基板を光素子やその駆動用ICの放熱板として
利用することができる。
【0296】またこのSi基板にファイバーガイド溝を
形成することにより、石英系光導波路に無調心でファイ
バを接続することも可能となる。
【0297】本発明のハイブリッド光集積基板は、凹凸
を有する基板上の凹部に誘電体光導波路を形成し、その
凸部を光素子搭載部とする「テラス付光導波路基板」を
基本構造とし、電気配線層を基板凹部に形成した誘電体
光導波路上に形成したものであるので、この効果とし
て、基板として比較的抵抗率の低い基板(例えば、Si
基板)を用いた場合、あるいは、比較的誘電率の高い基
板(例えば、アルミナセラミック基板)であっても、電
気特性に基板の影響が現れなくなり優れた高周波特性を
発揮することが可能となった。
【0298】さらに、光素子搭載部の基板凸部を2つ以
上に分割し、その間の領域にも誘電体光導波路層を形成
し、かつ、光素子と基板上の電気配線との接続のための
電極パッド部を、この誘電体光導波路層上に設けるよう
にした本発明のハイブリッド光集積基板では、すべての
電気配線部を誘電体光導波路層上に形成できるようにな
ったために、その高周波特性が格段に向上し、同時に、
基板凸部上面を光素子搭載のための高さ基準面として用
いることができるので高精度での光素子搭載が可能とな
った。
【0299】本発明のハイブリッド光集積回路において
は、光導波回路に信号用光導波路と共にモニタ用光導波
路を設け、また、光機能素子には光導波回路の導波路配
置に対応して信号ポートとモニタポートとを設け、光導
波回路のモニタ用光導波路と光機能素子のモニタポート
が光結合し、かつ、同時に信号用光導波路と信号ポート
とが光結合しつつ、光機能素子が光導波回路上の光素子
搭載部に設置できるようにした。このために、信号用光
導波路部に波長選択性/光周波数選択性等の機能を有し
ていたり、または、光機能素子の信号ポートにも各種の
機能があり、このために信号用光導波路および信号ポー
トを用いてのアクティブアライメントが困難となる場合
があっても、モニタ光導波路およびモニタポートを用い
てのアクティブアライメントが可能となった。
【0300】また、光素子搭載部に表面に薄膜電極を形
成した高さ基準面と、それより高さの低い電気配線面を
設けた。高さ基準面をモニタ用光導波路に対応する位置
に配置し、電気配線面を信号用光導波路に対応する位置
に配置することにより、基板上への光機能素子搭載にあ
たり、光機能素子と光導波路とのアクティブアライメン
トを行い、かつ、半田バンプ等の厚膜半田を用いての素
子固定が可能となった。このために、光導波路と光機能
素子との高い位置決め精度を実現すると共に、光機能素
子の信号ポート上面が基板に直接接触することがなくな
るので、素子搭載に伴う応力が信号ポートに加わること
を防ぐことができる。
【0301】さらに、基板として凹凸を有する基板を用
い、かつ、光導波回路として誘電体光導波回路を用いれ
ば、光素子搭載部の高さ基準面の高さ設定精度が大きく
向上すると共に、電気配線部の高周波特性が改善される
という効果も生じる。
【0302】さらに、上記の基板として熱伝導性に優れ
るシリコン基板を用いれば、上記の効果に加えて光機能
素子に対する放熱特性が大幅に向上するという効果が生
まれる。
【0303】さらに、光導波回路上のモニタ用光導波路
を光機能素子−光導波回路端部間と共に、必要に応じ
て、光機能素子間を接続するように配置すれば、光導波
路中に複数の光機能素子を縦列に搭載することも可能と
なり、しかも、半導体光素子は勿論のこと、半導体以外
の各種材料からなる光機能素子のハイブリッド集積が可
能である。
【0304】本発明の光サブモジュールは、光素子活性
層側の電極取り出し用の電気配線機能と、光素子および
光実装基板との位置決め機能とを有するキャリアに、光
素子をその活性層側が接触するように搭載し形成したも
のである。この結果、光サブモジュール内部に高周波特
性に優れた電気配線が形成できるようになり、光素子の
高速特性が著しく向上するという効果がある。また、光
実装基板への搭載に先立つ光素子特性の事前検査が極め
て容易に実施できるようになった。さらに、キャリアの
位置決め基準面から光素子活性層までの距離を、光素子
寸法に関係なく規格化した値に設定できるという効果が
生まれた。
【0305】また、本発明のハイブリッド光集積回路に
おいては、大きな段差が形成された素子搭載部底部への
微細電気配線パタンの形成が不要となったので、埋め込
み型光導波路を用いているのもかかわらず、片端結合タ
イプはもとより両端結合タイプの光素子の搭載が可能と
なった。さらに、寸法の異なる多品種の光素子を搭載す
ることが可能となった。さらに、電気配線がキャリアに
設けられ、基板への搭載前にあらかじめ光素子と接続さ
れているため、実装作業上、光の調芯と電気的接続を同
時に行う困難は解消され、作業が格段に容易になるとい
う効果が生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Si光学ベンチの構造を示す斜視図である。
【図2】図1の構造から予想される高周波特性を示す特
性図である。
【図3】二種の光導波路構造を示すもので、(A)はリ
ッジ型光導波路構造の光実装基板を示す断面図であり、
(B)は(A)の光実装基板上に設けられた素子搭載部
を示す断面図であり、(C)は埋め込み型光導波路構造
の光実装基板を示す断面図であり、(D)は(C)の光
実装基板上に設けられた素子搭載部を示す断面図であ
る。
【図4】リッジ型光導波路構造の光実装基板を示す概略
斜視図である。
【図5】Siテラス付光導波路構造の光実装基板を示す
概略斜視図である。
【図6】従来のハイブリッド光集積回路の構成の一例を
示す斜視図である。
【図7】従来のハイブリッド光集積回路の構成の他の例
を示す斜視図である。
【図8】従来の光半導体装置の構成の一例を示す断面図
である。
【図9】本発明のハイブリッド光集積回路の第1の実施
例を示す斜視図である。
【図10】本発明のハイブリッド集積回路の第2実施例
を説明するための全体斜視図である。
【図11】図10に示した回路の光素子搭載部近傍の断
面図である。
【図12】図10におけるAA′面での断面図である。
【図13】図10におけるBB′面での断面図である。
【図14】本発明のハイブリッド光実装基板の製造方法
の一実施例を示すもので、(A)は石英系光導波路を形
成する工程を示す断面図であり、(B)は光素子用およ
び電子回路用Siテラスを形成する工程を示す断面図で
あり、(C)は(B)のテラス上に形成したポリイミド
層を除去してテラスを露出させる工程を示す断面図であ
り、(D)はポリイミド層上に電気配線部を形成する工
程を示す断面図である。
【図15】本発明のハイブリッド光集積回路の第3の実
施例の構造を示す斜視図である。
【図16】本発明のハイブリッド光実装基板の製造方法
の他の例を示すもので、(A)は基板上にSiテラスに
相当する段差を形成する工程を示す断面図であり、
(B)は石英系光導波路等のアンダークラッド層を基板
凹部に形成する工程を示す断面図であり、(C)はコア
パタンおよびオーバークラッド層を形成する工程を示す
断面図であり、(D)はSiテラスを露出させる工程を
示す断面図であり、(E)は電気配線部を形成する工程
を示す断面図である。
【図17】本発明のハイブリッド光集積回路の第4の実
施例の斜視図である。
【図18】図17のA−A面での断面図である。
【図19】基板の曲率半径r、およびLDアレイと光導
波路コアとの軸ずれを示すグラフである。
【図20】図18におけるアレイ光素子を単体の光素子
に変えたものに対応する斜視図である。
【図21】図20のA−A面での断面図である。
【図22】図18の側断面図である。
【図23】図18のコープレーナー線路部の位置を下げ
たものの側断面図である。
【図24】図18のアンダークラッドを厚くし、コープ
レーナー線路部をアンダークラッド上に形成したものの
側断面図である。
【図25】本発明のハイブリッド光集積回路の第5の実
施例の斜視図である。
【図26】図25のD−D面での断面図である。
【図27】本発明のハイブリッド光集積回路の第6の実
施例の斜視図である。
【図28】図27のC−C面での断面図である。
【図29】本発明のハイブリッド光集積回路の第7の実
施例を示す斜視図である。
【図30】図29のE−E面での断面図である。
【図31】本発明のハイブリッド光集積回路の第8の実
施例を示す斜視図である。
【図32】図31のX−X面での断面図である。
【図33】本発明のハイブリッド光集積回路の第9の実
施例を示す斜視図である。
【図34】本発明のハイブリッド光集積回路の第11の
実施例を示す斜視図である。
【図35】本発明のハイブリッド光集積回路の第12の
実施例を示す斜視図である。
【図36】本発明のハイブリッド光集積回路の第13の
実施例を示す断面図である。
【図37】本発明のハイブリッド光集積回路の第14の
実施例を示す断面図である。
【図38】本発明のハイブリッド光集積回路の第15の
実施例における光実装基板を示す斜視図である
【図39】図38のAA′面での断面図である。
【図40】本発明のハイブリッド光集積回路の第16の
実施例における光実装基板を示す斜視図である。
【図41】図40のBB′面での断面図である。
【図42】本発明のハイブリッド光集積回路の第17の
実施例における光実装基板を示す斜視図である。
【図43】図42のCC′面での断面図である。
【図44】本発明のハイブリッド集積回路の第18の実
施例を示す図であって、(A)は斜視図であり、(B)
は(A)におけるBB′線に沿う断面図である。
【図45】本発明のハイブリッド集積回路の第19の実
施例を示す図であって、(A)は斜視図であり、(B)
は(A)におけるBB′線に沿う断面図である。
【図46】図45のハイブリッド集積回路の光機能素子
をサブキャリアに固定する方法を示す斜視図である。
【図47】本発明のハイブリッド光集積回路の第20の
実施例における光実装基板を示す斜視図である。
【図48】図47のDD′面での断面図である。
【図49】本発明のハイブリッド光集積回路の第21の
実施例における光実装基板を示す斜視図である。
【図50】図49のハイブリッド光集積回路の基板等に
反りが入った状態を示す断面図である。
【図51】本発明のハイブリッド光集積回路の第22の
実施例における光実装基板の構成を示す斜視図である。
【図52】本発明のハイブリッド光集積回路の第22の
実施例を示す斜視図である。
【図53】図52におけるIII-III ′線に沿う断面図で
ある。
【図54】図53のハイブリッド光集積回路における半
田バンプのリフロー後の状態を示す断面図である。
【図55】本発明のハイブリッド光集積回路の第23の
実施例における光実装基板の構成を示す概略斜視図であ
る。
【図56】図55のハイブリッド光集積回路の基板とし
て表面平坦なアルミナ基板を、光導波路として石英系光
導波路を用いた場合の基板構造を示す斜視図である。
【図57】本発明のハイブリッド光集積回路の第25の
実施例を示す平面図である。
【図58】図57に示した要部を拡大した概略斜視図で
ある。
【図59】本発明のハイブリッド集積回路の第26の実
施例の構成を示す平面図である。
【図60】図59に示した回路の断面図であって、
(A)はLD搭載形態を示すXa−Xa′線に沿う断面
図であり、(B)は、変調アレイ搭載形態を示すXb−
Xb′線に沿う断面図である。
【図61】本発明のハイブリッド光集積回路の第27の
実施例の構成を示す平面図である。
【図62】本発明のハイブリッド光集積回路の第28の
実施例の平面図である。
【図63】図62に示した回路上に固定すべき光機能素
子のアライメント方法を説明するための図であって、
(A)はLDアレイの調心固定を示す平面図であり、
(B)は変調器アレイの調心固定を示す平面図である。
【図64】本発明のハイブリッド光集積回路の第29の
実施例を示す平面図である。
【図65】本発明のハイブリッド光集積回路の第30の
実施例を示す平面図である。
【図66】本発明のハイブリッド光集積回路に搭載可能
な光サブモジュールの第1の実施例の構成のうち光素子
およびキャリアの構造を示す斜視図である。
【図67】図66のAA′線に沿う断面図である。
【図68】本発明のハイブリッド光集積回路に搭載可能
な光サブモジュールの第2の実施例を示す断面図であ
る。
【図69】本発明のハイブリッド光集積回路に搭載可能
な光サブモジュールの第3の実施例を示す断面図であ
る。
【図70】図66および図67に示した光サブモジュー
ルを用いた本発明のハイブリッド光集積回路の第34の
実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図71】図70のBB′線に沿う断面図である。
【図72】図70のCC′線に沿う断面図である。
【図73】本発明のハイブリッド光集積回路の第35の
実施例に搭載可能な光サブモジュールの第4の実施例の
構成を示す斜視図である。
【図74】本発明のハイブリッド光集積回路の第36の
実施例の構成を示す断面図である。
【図75】本発明のハイブリッド光集積回路の第37の
実施例に搭載可能な光サブモジュールの第5の実施例の
構成を示す分解斜視図である。
【図76】本発明のハイブリッド光集積回路の第38の
実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図77】本発明のハイブリッド光集積回路の第39の
実施例に搭載可能な光サブモジュールの第6の実施例の
構成を示す斜視図である。
【図78】本発明のハイブリッド光集積回路の第40の
実施例に搭載可能な光サブモジュールの第7の実施例の
構成を示す斜視図である。
【図79】本発明のハイブリッド光集積回路の第41の
実施例に搭載可能な光サブモジュールの第8の実施例の
構成を示す分解斜視図である。
【図80】図79のDD′線に沿う断面図である。
【図81】本発明のハイブリッド光集積回路の第42の
実施例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 ガイド溝 3a,3b,3c 位置決め基準面 4 光ファイバ 5 半導体レーザ(LD) 6 電気配線 7 石英系光導波路 8 半導体光素子 10 石英系光導波路 11 素子位置決めの基準面 12 バッファ層 13 石英系光導波路 14 素子保持台 15 半導体レーザ W 金線 16 電気配線台 17 ヒートシンク 18 光導波路 19 光ファイバガイド 20 光素子ガイド 21 電気配線支持台 22 第1の導電膜(共通電極) 23 第2の導電膜 24 光ファイバ 25 レーザダイオード 26 光導波路 27 光半導体素子 28 電気配線部 30 光素子搭載用Siテラス 31 光ファイバ 33 誘電体層 35 電子回路用Siテラス 37 光機能素子(LD) 38 電子回路 40 石英系光導波路 41 アンダークラッド 42 コア 43 オーバークラッド 44 サブキャリア 50 誘電体層 51 電子回路用の導体パタン 510 導体パタン 52 薄膜電極 53 半田バンプ 60 埋め込み型光導波路 61 コープレナー線路 62 光素子 63 搭載部 64 金リボン線 65a,65b ガイドポスト 66 半田パタン 67 Siサブキャリア 68 光素子搭載部 69 導電性接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−148222 (32)優先日 平6(1994)6月29日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 吉野 薫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 加藤 邦治 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 森脇 和幸 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 杉田 彰夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小川 育生 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柳澤 雅弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 橋本 俊和 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一基板上に設けられた光導波部と光素
    子搭載部と電気配線部とを含む実装基板において、 該光素子搭載部は基板上に凸状に設けたテラスで構成さ
    れてあり、 該電気配線部は基板上に形成した誘電体層とその表面ま
    たは内部に形成した導体パタンとで構成されることを特
    徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  2. 【請求項2】 請求項1の光/電子ハイブリッド実装基
    板において、上記テラスはSiからなるものであること
    を特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  3. 【請求項3】 請求項2の光/電子ハイブリッド実装基
    板において、上記基板は、上記光素子搭載のためのSi
    テラスの他に、電子回路形成のためのSiテラスを有す
    ることを特徴とするプラットフォーム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3の光/電子ハイブリッ
    ド実装基板において、 上記光素子搭載部および電気配線部の少なくともSiテ
    ラス近傍では、誘電体層上の導体パタン上面の高さはS
    iテラス上面より低くなるように設定されていることを
    特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光/電子ハイブリッド実
    装基板において、 上記Siテラスは傾斜角を有する側面を有しており、 上記Siテラス表面および側面には薄膜電極が形成さ
    れ、該薄膜電極は該Siテラス周囲の誘電体層上面また
    は内部に形成した導体パタンと電気的接続がなされてい
    ることを特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の光/電子ハイ
    ブリッド実装基板において、 上記光素子用Siテラスは2つ以上に分割されてあり、
    分割された該Siテラスの間は上記誘電体層で埋められ
    てあり、該光素子用Siテラスの間の誘電体層上に導体
    パタンが設けられたことを特徴とする光/電子ハイブリ
    ッド実装基板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の光
    /電子ハイブリッド実装基板において、 上記光導波部は、上記Siテラスに形成した位置決め溝
    と、該位置決め溝中に固定した光ファイバとを含むこと
    を特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の光
    /電子ハイブリッド実装基板において、 上記光導波部は、基板上に形成したアンダークラッド
    層、コアおよびオーバークラッド層からなる光導波路で
    あり、該光導波路のコア底面の高さは上記Siテラス上
    面より高くなるように設定したことを特徴とする光/電
    子ハイブリッド実装基板。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の光/電子ハイ
    ブリッド実装基板において、 上記光導波路は、1本以上の信号用光導波路と1本以上
    のモニタ用光導波路とを含み、 上記光素子用Siテラスは、該モニタ用光導波路の入出
    力端に対応する位置に設けてあり、かつ、該光素子用S
    iテラス表面には薄膜電気配線が形成されていることを
    特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の光/電子ハイブリッド
    実装基板において、 上記光導波路は誘電体光導波路であり、上記電気配線部
    の誘電体層は、該誘電体光導波路のアンダークラッド層
    で構成されたことを特徴とする光/電子ハイブリッド実
    装基板。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の光/電子ハイブリッ
    ド実装基板において、 上記光導波路のアンダークラッド層で構成される第1の
    誘電体層上の一部に、光導波路とは異なる材料からなる
    第2の誘電体層が積層されており、該第2の誘電体層の
    内部または表面には導体パタンが形成されていることを
    特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の光/電子ハイブリッ
    ド実装基板において、 上記基板はSi基板であり、上記光導波路および電気配
    線部誘電体層は、ともに石英系光導波路で形成されてあ
    り、該電気配線部誘電体層上に形成する導体パタンは中
    心導体と接地導体とからなるコプレーナ配線であり、該
    誘電体層の厚さは50μm以上あることを特徴とする光
    /電子ハイブリッド実装基板。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の光/電子ハイブリッ
    ド実装基板において、 上記Si基板は平均値50Ωcm以上の比抵抗を有して
    おり、上記光導波路および誘電体層は、おもに石英系導
    波路で形成されてあり、該電気配線部誘電体層上に設け
    た導体パタンは中心導体と接地導体とからなるコプレー
    ナ配線であり、該誘電体層の厚さは20μm以上あるこ
    とを特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  14. 【請求項14】 Si基板上に形成したアンダークラッ
    ド、コアおよびオーバークラッドからなる石英系光導波
    路と、該石英系光導波の上記オーバークラッドおよびア
    ンダークラッドのいずれか一方の上に被着されて中心導
    体と接地導体とからなるコプレーナー配線を有する電気
    配線層とを含む光/電子ハイブリッド実装基板におい
    て、 上記電気配線層と上記Si基板との間を50μm以上の
    厚さの石英系光導波路としたことを特徴とする光/電子
    ハイブリッド実装基板。
  15. 【請求項15】 Si基板上に形成したアンダークラッ
    ド、コアおよびオーバークラッドからなる石英系光導波
    路と、該石英系光導波の上記オーバークラッドおよびア
    ンダークラッドのいずれか一方の上に被着されて中心導
    体と接地導体とからなるコプレーナー配線を有する電気
    配線層とを含む光/電子ハイブリッド実装基板におい
    て、 上記Si基板の比抵抗は、平均値で50Ωcm以上あ
    り、上記電気配線層と上記Si基板との間を20μm以
    上の厚さの石英系光導波路としたことを特徴とする光/
    電子ハイブリッド実装基板。
  16. 【請求項16】 請求項11〜15のいずれかの項に記
    載の光/電子ハイブリッド実装基板において、 上記石英系光導波路全体の厚さが120μm以下である
    ことを特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板。
  17. 【請求項17】 請求項8〜16のいずれかの項に記載
    の光/電子ハイブリッド実装基板において、 上記基板は、表面に凹部および凸部を形成したSi基板
    であり、該Si基板凸部が上記Siテラスとして機能
    し、該光導波路は該Si基板凹部に形成したアンダーク
    ラッド層、コア、およびオーバークラッドからなる光導
    波路であり、上記電気配線部は該Si基板凹部上に形成
    した誘電体層およびその表面または内部に設けた導体パ
    タンで構成したことを特徴とする光/電子ハイブリッド
    実装基板。
  18. 【請求項18】 請求項1〜11のいずれかの項に記載
    の光/電子ハイブリッド実装基板において、 上記基板の内部には導体パタンが形成されており、該基
    板内部の導体パタンと誘電体層内部または上面の導体パ
    タンとは電気的に接続されていることを特徴とする光/
    電子ハイブリッド実装基板。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の光/電子ハイブリッド
    実装基板において、上記光導波部は、基板上に形成した
    アンダークラッド層、コアおよびオーバークラッド層を
    含む光導波路であり、該光導波路のコア底面の高さは上
    記Siテラス上面より高くなるように設定されてあり、 上記電気配線部導体パタンは、その高さが該光導波路オ
    ーバークラッド表面と概ね等しい厚さに形成した上記誘
    電体層表面に設けられたことを特徴とする光/電子ハイ
    ブリッド実装基板。
  20. 【請求項20】 基板上に凸状Siテラスを設ける工程
    と、 該基板上に光導波路アンダークラッド層を形成した後、
    表面を平坦化する工程と、 コアパタンおよびオーバークラッド層を形成する工程
    と、 該Siテラス部および電気配線部のオーバークラッド
    層、コアの全てと下部クラッド層の一部を除去し素子搭
    載部を形成することにより、Siテラス上面を露出する
    とともに、電気配線部領域のアンダークラッド層表面を
    該Siテラス表面より所望の寸法だけ低く設定する工程
    と、 該電気配線部に導体パタンを形成する工程とを含むこと
    を特徴とする光/電子ハイブリッド実装基板の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 基板上に設けた、アンダークラッド
    層、コアおよびオーバークラッド層を含む光導波路と、 該光導波路に隣接して基板上に凸状に設けた素子搭載部
    として機能するSiテラスと、 該Siテラスに隣接して該基板上に形成した、誘電体層
    とその表面または内部に設けた導体パタンとからなる電
    気配線部とから構成される実装基板上に、 該光素子用Siテラス上には、光素子表面を下向きにし
    て該光素子表面の少なくとも一部を該Siテラス上面と
    接触させた状態で、該光導波路と光結合を保ち、かつ、
    該電気配線部の導体パタンと電気的接触を保ちつつ、光
    機能素子が搭載されたことを特徴とする光/電子ハイブ
    リッド集積回路。
  22. 【請求項22】 基板上に設けた、アンダークラッド
    層、コアおよびオーバークラッド層を含む光導波路と、 該光導波路に隣接して基板上に凸状に設けた光素子搭載
    部として機能する光素子用Siテラスと、 該光素子用Siテラスに隣接して該基板上に形成した、
    誘電体層とその表面または内部に設けた導体パタンとか
    らなる電気配線部と、 該電気配線部領域で基板上に凸状に設けた電子回路搭載
    部として機能する電子回路用Siテラスとから構成され
    る実装基板上に、 該光素子用Siテラス上には、光素子表面を下向きにし
    て該光素子表面の少なくとも一部を該Siテラス上面と
    接触させた状態で、該光導波路と光結合を保ち、かつ、
    該電気配線部の導体パタンと電気的接触を保ちつつ、光
    機能素子が搭載されてあり、該電子回路用Siテラスに
    は、電子回路が該Siテラスと熱的接続を保ちつつ搭載
    されていることを特徴とする光/電子ハイブリッド集積
    回路。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の光/電子ハイブリッ
    ド集積回路において、 上記電子回路用Siテラス近傍の誘電体層上の導体パタ
    ン上面の高さは電子回路用Siテラス上面より低く設定
    してあり、上記電子回路はその一部を該電子回路用Si
    テラスと接触した状態で保持されてあり、該電子回路表
    面の少なくとも一部の電極は、該電極に対応する該誘電
    体層上の導体パタンと、導電性接合材を介して電気的接
    続を保ちつつ固定されたことを特徴とする光/電子ハイ
    ブリッド集積回路。
  24. 【請求項24】 請求項21〜23のいずれかの項に記
    載の光/電子ハイブリッド集積回路において、 上記光機能素子は、表面に凹凸を設けその凹部表面から
    凸部表面までの電気的に接続された状態の導体パタンを
    設けた熱伝導材料からなるサブキャリアの凹部上に、該
    光機能素子の裏面電極が電気的に導体パタンと接続した
    状態で接触固定されてあり、 上記Siテラスは2つ以上に分割されてあり、分割され
    た該Siテラスの間は上記誘電体層で埋められてあり、 該Siテラス周囲の誘電体層上に上記光機能素子の活性
    層側表面に設けた電極に対する第1の導体パタンおよび
    上記光機能素子裏面電極に対応する第2の導体パタンが
    設けられてあり、 該第1および第2の導体パタン上面の高さは、該Siテ
    ラス上面より低く設定されてあり、 上記サブキャリアに固定された光機能素子は、素子表面
    を下向きにした状態で該光素子表面の周辺部が上記Si
    テラス表面と接触および熱的接続を保ちつつ実装基板上
    に搭載されてあり、 上記光機能素子表面電極と上記第1の導体パタンが導電
    性接合材を介して電気的に接続してあり、 上記光機能素子裏面電極は、上記サブキャリア凸部上の
    導体パタンおよび導電性接合材を介して、第2の導体パ
    タンと電気的に接触していることを特徴とする光/電子
    ハイブリッド集積回路。
  25. 【請求項25】 請求項21〜23のいずれかの項に記
    載の光/電子ハイブリッド集積回路において、 上記光機能素子は、表面に凹凸を設けその凹部表面から
    凸部表面まで電気的に接続された状態の導体パタンを設
    けた熱伝導材料からなるサブキャリアの凹部上に、該光
    機能素子の裏面電極が電気的に導体パタンと接続した状
    態で接触固定されてあり、 上記Siテラスは2つ以上に分割されるとともに傾斜角
    を有する側面を有しており、 分割された該Siテラスの周囲は上記誘電体層で埋めら
    れてあり、 該Siテラス周囲の誘電体層上に、上記光機能素子の活
    性層側表面に設けた電極に対応する第1の導体パタンが
    設けられているとともに、該第1の導体パタン上面の高
    さは、該Siテラス上面より低く設定されてあり、 該Siテラス上面および傾斜側面の一部には上記光機能
    素子裏面電極に対応する薄膜電極が形成され、該薄膜電
    極は誘電体上に設けた第2の導体パタンと電気的に接続
    してあり、 上記サブキャリアに固定された光機能素子は、素子表面
    を下向きにした状態で該光素子表面の周辺部が上記Si
    テラス表面と接触および熱的接続を保ちつつ実装基板上
    に搭載されてあり、 上記光機能素子表面電極と上記第1の導体パタンが導電
    性接合材を介して電気的に接続してあり、 上記光機能素子裏面電極は、上記サブキャリア凸部上の
    導体パタンおよび該Siテラス上の薄膜電極を介して、
    第2の導体パタンと電気的に接触していることを特徴と
    する光/電子ハイブリッド集積回路。
  26. 【請求項26】 請求項24または25に記載の光/電
    子ハイブリッド集積回路において、 上記サブキャリアに固定された光機能素子において、該
    サブキャリア外側面から該光機能素子活性層までの距離
    が所望の設定値Dとなるように形成されてあり、 上記Siテラス近傍には、該光導波路材料で形成したガ
    イド構造が設けられており、 該ガイド構造内側面から光導波路コア中心までの距離が
    該設定値Dとなるように設定されてあり、 該光機能素子は、該サブキャリア外側面が該ガイド構造
    内側面と接触を保ちつつ、該Siテラス上に搭載された
    ことを特徴とする光/電子ハイブリッド集積回路。
  27. 【請求項27】 請求項21〜25のいずれかの項に記
    載の光/電子ハイブリッド集積回路において、 上記光導波路は、1本以上の信号線用光導波路と1本以
    上のモニタ用光導波路を含み、 上記光機能素子は、該実装基板上の信号用光導波路およ
    びモニタ用光導波路にそれぞれ対応する位置に形成した
    信号ポートおよびモニタポートとを有しており、 該実装基板のモニタ用光導波路と該光機能素子のモニタ
    ポートとが光結合し、同時に、信号用光導波路と信号ポ
    ートとが光結合した状態で、該光機能素子が該実装基板
    上のSiテラス上に設置されていることを特徴とする光
    /電子ハイブリッド集積回路。
  28. 【請求項28】 基板上に形成され、かつ、少なくとも
    1本の信号用光導波路および少なくとも1本のモニタ用
    光導波路を有する光導波路部と、該光導波路部の端部ま
    たは該光導波路部の前記光導波路途中に設けられた空隙
    部に設けられた光素子搭載部と、前記光導波路部に設け
    られた前記信号用光導波路および前記モニタ光導波路に
    光結合するための信号ポートおよびモニタポートを有す
    る光機能素子とを含み、 前記光導波路部のモニタ光導波路と前記光機能素子のモ
    ニタポートとが光結合し、同時に光導波路部の信号光導
    波路と前記光機能素子の信号ポートとが光結合した状態
    で、前記光素子搭載部に前記光機能素子が搭載されてい
    ることを特徴とする光/電子ハイブリッド集積回路。
  29. 【請求項29】 請求項25記載の光/電子ハイブリッ
    ド集積回路において、 上記光機能素子にモニタポートに光結合する各モニタ用
    光導波路の他方の導波路端は光/電子ハイブリッド実装
    基板端部に導かれていることを特徴とする光/電子ハイ
    ブリッド集積回路。
  30. 【請求項30】 請求項25記載の光/電子ハイブリッ
    ド集積回路において、 上記光/電子ハイブリッド実装基板上には、2個以上の
    光機能素子が縦列に搭載されてあり、各光機能素子のモ
    ニタポートには、光機能素子モニタポートと光/電子ハ
    イブリッド実装基板端部を結ぶモニタ用光導波路、また
    は、2個以上の光機能素子間を接続するモニタ用光導波
    路、が光結合してあることを特徴とする光/電子ハイブ
    リッド集積回路。
  31. 【請求項31】 請求項25記載の光/電子ハイブリッ
    ド集積回路において、 上記光/電子ハイブリッド実装基板上に搭載した光機能
    素子は、2ポート以上のモニタポートを有しており、ま
    た、該光/電子ハイブリッド実装基板上には該モニタポ
    ートに対応した本数のモニタ光導波路を有しており、 これらモニタポートのうちの少なくとも1つの幅は信号
    ポート幅より広く設定してあるか、または、これら信号
    用光導波路のうち少なくとも1本の幅は信号用光導波路
    幅より広く設定してあることを特徴とする光/電子ハイ
    ブリッド集積回路。
  32. 【請求項32】 活性層と所定の距離にある光素子高さ
    基準面を有する光機能素子と、 該光機能素子を保持するための光素子保持面、該光素子
    保持面から所定の距離にあるキャリア高さ基準面および
    キャリア電気配線とを有するキャリアとから構成された
    光サブモジュールであって、 該光機能素子の光素子高さ基準面と該キャリアの光素子
    保持面とが接触固定されるとともに、該光機能素子の活
    性層側電極部と該キャリア電気配線とが電気的に接続さ
    れたことを特徴とする光サブモジュール。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の光サブモジュールに
    おいて、 該キャリアは凹凸を有する基板と該基板凹部上に形成し
    た誘電体層とで形成され、 該光素子保持面およびキャリア高さ基準面は基板凸部で
    形成し、 該キャリア電気配線は誘電体層に形成されていることを
    特徴とする光サブモジュール。
  34. 【請求項34】 請求項32記載の光サブモジュールに
    おいて、 該キャリアを構成する誘電体層は、表面および内部に電
    気配線層が形成されたフィルム状材料であることを特徴
    とする光サブモジュール。
  35. 【請求項35】 請求項32記載の光サブモジュールに
    おいて、 該キャリア電気配線は、該キャリア表面および内部に形
    成されていることを特徴とする光サブモジュール。
  36. 【請求項36】 基板上に設けた、アンダークラッド、
    コア及びオーバークラッドを含む光導波路と、Siテラ
    スと、誘電体層とその内部または表面に設けた導体パタ
    ンとから構成された実装基板であって、該誘電体層の厚
    さは、該導体パタンの高さが光導波路オーバークラッド
    表面と概ね等しい高さになるように設定してある光/電
    子ハイブリッド実装基板上に、 光素子を保持するための光素子保持面、該光素子保持面
    から所定の距離にあるキャリア高さ基準面およびキャリ
    ア電気配線とを有するキャリアと、該光素子保持面に保
    持された光機能素子とから構成し、該光機能素子活性層
    から該キャリア高さ基準面までの高さが、該光導波路コ
    アと該Siテラス上面間の段差に概ね等しく設定されて
    あり、かつ、該キャリア電気配線と該光機能素子の活性
    層側電極とが電気的に接続された光サブモジュールが、 該光/電子ハイブリッド実装基板のSiテラスと該光素
    子サブモジュールのキャリア高さ基準面とが接触し、か
    つ、該光/電子ハイブリッド実装基板の誘電体層表面の
    導体パタンと該光サブモジュールのキャリア電気配線と
    が電気的に接続した状態で搭載されていることを特徴と
    する光/電子ハイブリッド集積回路。
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