JPH0881345A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH0881345A
JPH0881345A JP6221989A JP22198994A JPH0881345A JP H0881345 A JPH0881345 A JP H0881345A JP 6221989 A JP6221989 A JP 6221989A JP 22198994 A JP22198994 A JP 22198994A JP H0881345 A JPH0881345 A JP H0881345A
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JP
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vinyl
composition
oral cavity
formula
copolymer
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JP6221989A
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English (en)
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Tsutomu Takatsuka
勉 高塚
Takako Nakajima
孝子 中嶋
Koji Mori
浩司 森
Tadao Yabuhara
忠男 藪原
Emiko Daimon
恵美子 大門
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Sunstar Inc
Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sunstar Inc
Otsuka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微生物の吸着・殺菌作用を有するジアミン型
ポリマーを安定に口腔用組成物に配合する。 【構成】 非架橋性ビニルモノマーから誘導される構成
単位と、一般式(1): 【化1】 [式中、R1は水素原子またはメチル基、Aはフェニレ
ン基、R2はアルキレン基、YおよびZはアニオン、R3
はアルキル基、R4はアルキレン基、R5〜R8はアルキ
ル基を示す]で表される構成単位を含むビニル系共重合
体を含有し、pHが7.0〜10.5である口腔用組成
物。 【効果】 ジアミン型ポリマーが安定に配合され、微生
物の吸着・殺菌作用の高い、優れたプラークコントロー
ル効果を示す口腔用組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔用組成物に関し、
さらに詳しくは、口腔内の微生物を吸着・殺菌すること
により、優れたプラークコントロール効果を示す口腔用
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】分子内にジアンモニウム基を有するビニ
ル系共重合体が微生物の吸着・殺菌活性に優れ、安全性
が高いことは公知であり、特開平6−80732号公報
には、このような共重合体を口腔用材として利用するこ
とが提案されている。しかしながら、多成分が共存する
口腔用組成物において該ビニル系共重合体の殺菌活性を
安定に保つ技術については開示も、示唆もなされていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の共重合体を口腔
用組成物に応用する場合、この種の共重合体はカチオン
性であるので、共存成分等種々の阻害要因により、その
微生物吸着・殺菌活性を安定に保つことは困難である。
本発明は、かかる共重合体を口腔用組成物に安定に配合
して、その優れた微生物吸着・殺菌活性を有効に活用し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは、上記共重合体を口腔用組成物中に安定に
配合することを目的として、鋭意研究を行った。その結
果、組成物のpHを7.0〜10.5にすることにより、
該共重合体の微生物吸着・殺菌活性を安定化することを
見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、非架橋性ビニルモノマーから誘導される構成単位
と、一般式(1):
【0005】
【化3】
【0006】[式中、R1は水素原子またはメチル基
を、Aはフェニレン基を、R2は炭素数1〜2のアルキ
レン基を示し、YおよびZはアニオンで、同一または異
なっていてもよく、YおよびZがそれぞれ1価のアニオ
ンあるいは(Y,Z)が2価のアニオン1個を示しても
よい。R3は炭素数6〜18のアルキル基を、R4は炭素
数4〜10のアルキレン基を、R5〜R8は同一または異
なっていてもよく、炭素数1〜3のアルキル基を示し、
いずれも置換基を含んでいてもよい。]で表される構成
単位を含むビニル系共重合体(以下、ジアミン型ポリマ
ーという)を含有し、pHが7.0〜10.5であるこ
と特徴とする口腔用組成物を提供するものである。本発
明の口腔用組成物は、安定に配合されたジアミン型ポリ
マーが口腔内の微生物に対する高い吸着・殺菌活性を示
し、優れたプラークコントロール効果を示す。
【0007】本発明で用いるジアミン型ポリマーにおけ
る、一方の構成単位を提供する非架橋型ビニルモノマー
は、一般式(1)で表される構成単位を提供する化合物
と共重合可能な非架橋型ビニルモノマーであり、例え
ば、スチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン、p−ブロモスチレン、α−クロロスチレン、α−ブ
ロモスチレン等の重合性芳香族炭化水素;アクリル酸、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ラウ
リル、α−クロロアクリル酸メチル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ラウリル等の重合性カルボン酸、カルボン酸
エステルおよびその塩;酢酸ビニル、トリフロロ酢酸ビ
ニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル
系モノマー;塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデ
ン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル系モノマ
ー;イソブチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエー
テル等のビニルエーテル系モノマー;アクリルアミド等
の重合性アミド;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、α−クロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン
等の重合性ニトリル;エチレン、プロピレン、イソブチ
レン、ペンテン、ヘキセン、シクロへキセン、ノルボル
ネン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のオレ
フィン系モノマー、N−ビニルカルバゾール、4−ビニ
ルピリジン、N−ビニルピロリドン等の複素環化合物系
モノマー;メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン
等のビニルケトン系モノマー;マレイン酸、無水マレイ
ン酸、アクロレイン、ビニルイソシアネート、ビニルシ
ラン等が挙げれる。これらは1種でも2種以上を組み合
わせて使用してもよい。
【0008】一般式(1)で表される構成単位を提供す
る化合物としては、例えば、以下のものが挙げられる。
N,N,N′,N′−テトラメチル−N−ヘキシル−N′
−(4-ビニル)ベンジルテトラメチレンジアンモニウ
ムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル
−N−ヘプチル−N′−(4−ビニル)ベンジルテトラ
メチレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,
N′,N′−テトラメチル−N−オクチル−N′−(4
−ビニル)ベンジルテトラメチレンジアンモニウムブロ
ミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−N−
ノニル−N′−(4−ビニル)ベンジルテトラメチレン
ジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−
テトラメチル−N−デシル−N′−(4−ビニル)ベン
ジルテトラメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、
N,N,N′,N′−テトラメチル−N−ウンデシル−
N′−(4−ビニル)ベンジルテトラメチレンジアンモ
ニウムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメ
チル−N−ドデシル−N′−(4−ビニル)ベンジルテ
トラメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,
N′,N′−テトラメチル−N−セチル−N′−(4−
ビニル)ベンジルテトラメチレンジアンモニウムブロミ
ドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−N−オ
クタデシル−N′−(4−ビニル)ベンジルテトラメチ
レンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,N′,
N′−テトラメチル−N−ドデシル−N′−(4−ビニ
ル)ベンジルペンタメチレンジアンモニウムブロミドク
ロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−N−ヘキシ
ル−N′−(4−ビニル)ベンジルヘキサメチレンジア
ンモニウムブロミドクロリド、 N,N,N′,N′−テ
トラメチル−N−ヘプチル−N′−(4−ビニル)ベン
ジルヘキサメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、
N,N,N′,N′−テトラメチル−N−オクチル−N′
−(4−ビニル)ベンジルヘキサメチレンジアンモニウ
ムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル
−N−ノニル−N′−(4−ビニル)ベンジルヘキサメ
チレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,N′,
N′−テトラメチル−N−デシル−N′−(4−ビニ
ル)ベンジルヘキサメチレンジアンモニウムブロミドク
ロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−N−ウンデ
シル−N′−(4−ビニル)ベンジルヘキサメチレンジ
アンモニウムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テ
トラメチル−N−ドデシル−N′−(4−ビニル)ベン
ジルヘキサメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、
N,N,N′,N′−テトラメチル−N−セチル−N′−
(4−ビニル)ベンジルヘキサメチレンジアンモニウム
ブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−
N−ヘプタデシル−N′−(4−ビニル)ベンジルヘキ
サメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,
N′,N′−テトラメチル−N−オクタデシル−N′−
(4−ビニル)ベンジルヘキサメチレンジアンモニウム
ブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−
N−ドデシル−N′−(4−ビニル)ベンジルヘプタメ
チレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,N′,
N′−テトラメチル−N−ドデシル−N′−(4-ビニ
ル)ベンジルオクタメチレンジアンモニウムブロミドク
ロリド、N,N,N′,N′−テトラメチル−N−ドデシ
ル−N′−(4−ビニル)ベンジルノナメチレンジアン
モニウムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラ
メチル−N−ドデシル−N′−(4−ビニル)ベンジル
デカメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,
N′,N′−テトラメチル−N−ドデシル−N′−(4
−イソプロペニル)フェネチルヘキサメチレンジアンモ
ニウムブロミドクロリド、N,N,N′,N′−テトラエ
チル−N−ドデシル−N′−(4−ビニル)ベンジルヘ
キサメチレンジアンモニウムブロミドクロリド、N,N,
N′,N′−テトラn−プロピル−N−ドデシル−(4
−ビニル)ベンジルヘキサメチレンジアンモニウムブロ
ミドクロリド。 これらは1種または2種以上を組み合
わせて使用できる。
【0009】また、本発明で用いるジアミン型ポリマー
は、そのアンモニウム基上の対イオンを公知の方法に従
って対イオン交換を行い、対イオンを沃素イオン、硝酸
イオン、過塩素酸イオン、酢酸イオン、メタンスルホン
酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン等の1価の陰イオ
ン、硫酸イオンメチルリン酸イオン等の2価の陰イオン
に交換したものでもよい。該ジアミン型ポリマーは、例
えば、一般式(2):
【0010】
【化4】
【0011】[式中、R1〜R8、A、XおよびYが一般
式(1)と同意義である。]で表される化合物と、上記
のような、これと共重合可能な非架橋性ビニルモノマー
もしくはこれらの混合物を溶液重合、固相重合、塊状重
合、乳化重合あるいは懸濁重合等の通常用いる重合に付
すことにより製造することができ、中でも溶液重合法を
採用することが好ましい。この際使用される溶媒として
は重合に悪影響を及ばさないものであれば特に種類は限
定されず、例えば、水、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のプロトン性溶媒、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、ベンゼントル
エン等の芳香族炭化水素、アセトニトリル、プロピオニ
トリル等のニトリル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロ
トン系溶媒などが挙げられる。また、これらの溶媒を2
成分以上混合して用いることもできる。
【0012】一般式(2)の化合物とこれらの共重合可
能な単量体との共重合に当たっては仕込み比は通常0.
1〜99.0: 99.9〜1.0程度、好ましくは1〜5
0:99〜50程度である。この重合反応は、通常重合
開始剤を添加することにより効率的に実施できる。この
際使用する開始剤としてはアゾビスイソブチリニトリ
ル、アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル等の
アゾ系開始剤、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t-ブチ
ルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシ
ド、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過酸化
物、過酸化水素あるいは過硫酸アンモニウムと例えば、
亜硫酸アンモニウムまたは2価の鉄イオン等との組み合
わせによるレドックス系開始剤等が挙げられる。これら
重合開始剤の使用量は種類、重合形式、およびジアミン
型ポリマーの所望分子量により異なるが、通常1×10
-5〜0.5 モル / リットル、好ましくは1×10-4
5×10-2モル/リットルである。反応温度および反応
時間は単量体の反応性および用いる溶媒の種類により異
なるが、通常0〜100 ℃、5〜120時間の範囲で
選択するのが好ましい。生成した共重合体は通常の後処
理方法により単離、精製でき、例えば、生成物が難溶な
過剰の溶媒中に反応混合物を注いで析出させ、濾過等で
分離することにより単離できる。さらに精製が必要な場
合は、再沈殿等の常法の手段を採用してよい。
【0013】ジアミン型ポリマーの分子量は数平均分子
量Mnは2,000〜1,000,000、好ましくは50,
000〜1,000,000、Mw/Mn=1.2〜2.0(Mw
は重量平均分子量)が好ましい。重合度は重合反応にお
ける原料濃度、開始剤の種類と濃度、反応温度または反
応時間等の因子により規定されるのでこれらの因子を状
況に応じて選択することにより所望の分子量および多分
散度を有する共重合体を得ることができる。得られたジ
アミン型ポリマーは公知の方法に従って対イオン交換を
行い、対イオンを沃素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イ
オン、酢酸イオン、メタンスルホン酸イオン、ベンゼン
スルホン酸イオン、等の1価の陰イオン、硫酸イオンメ
チルリン酸イオン等の2価の陰イオンにすることができ
る。
【0014】本発明においては、ジアミン型ポリマーは
単体のまま、あるいは水不溶性基体表面を被覆してなる
粒子等の該ポリマーの成形物として使用できる。ジアミ
ン型ポリマーの成形物は、例えば、ジアミン型ポリマー
を溶媒に溶解し、水不溶性基体を添加したのち溶媒を常
圧もしくは減圧留去することにより調製できる。この際
使用される溶媒としては成形物の調製に悪影響を及ばさ
ないものであれば特に種類は限定されず、例えば、水、
メタノール、エタノール、プロパノール等のプロトン性
溶媒、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル系溶媒、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素、ベンゼントルエン等の芳香族炭化水素、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶
媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド等の非プロトン系溶媒等が挙げら
れ、また、これらの溶媒を2成分以上混合して用いるこ
ともできる。
【0015】水不溶性基体としては、例えば、炭酸カル
シウム、第二リン酸カルシウム・二水和物および無水
物、第一リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウムピロ
リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無
水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メ
タリン酸ナトリウム、第三リン酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケ
イ酸ジルコニウム、合成樹脂等が挙げられ、これらは1
種または2種類以上を混合して使用することができる。
ジアミン型ポリマーの成形物を調製するに当たってのポ
リマーの使用量は、水不溶性基体に対しての0.001
〜50重量%、好ましくは0.01〜10重量%であ
る。
【0016】本発明の口腔用組成物は、このようにして
得られたジアミン型ポリマーの単体または成形物を組成
物全量に対して約0.01〜50重量%、好ましくは0.
1〜10重量%配合する。配合量が0.01重量%より
少ないと、充分な微生物吸着・殺菌効果が発揮されず、
50重量%より多いと、組成物の性状が不安定となる。
【0017】本発明の口腔用組成物のpHを7.0〜1
0.5にするためpH調整剤は特に限定されないが、例
えば、アルカリ性物質として、水酸化ナトリウム、リン
酸水素二ナトリウム、リン酸水素三ナトリウム、ケイ酸
ナトリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等が用いられる。また、酸性物質としては、リン酸、
リン酸二水素ナトリウム、クエン酸、クエン酸二水素ナ
トリウム、酢酸、塩酸等が用いられる。該pH調整剤は
組成物中に含まれる基剤成分のpHを考慮し必要に応じ
て、全量に対して0〜10重量%、好ましくは0.1〜
3重量%配合する。pHが7.0より低いと微生物吸着
・殺菌効果が低下し、pHが10.5より高いと口腔粘
膜に対する刺激等、安全性上の問題を生じる。
【0018】本発明の口腔用組成物は常法により、歯磨
組成物(例えば、練歯磨、水歯磨、洗口剤等)、ペース
ト状組成物(例えば、軟膏剤、歯肉マッサージクリーム
等)およびチューイングガム等の形態とすることがで
き、上記の成分に加えてさらに組成物の形態等に応じて
以下のような成分を適宜配合することができる。例え
ば、非イオン性界面活性剤として、糖または糖アルコー
ルの脂肪酸エステルであって、それぞれ脂肪酸残基の炭
素数が12〜18、平均エステル化度が1.1〜2.5、
好ましくは1.2〜1.9のものが使用できる。該糖また
は糖アルコールの脂肪酸エステルとしては、例えば、シ
ョ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マル
チトール脂肪酸エステル、マルトトリイトール脂肪酸エ
ステル、マルトテトライトール脂肪酸エステル、マルト
ペンタイトール脂肪酸エステル、マルトヘキサイトール
脂肪酸エステル、マルトヘプタイトール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エス
テル、ラクチトール脂肪酸エステルが挙げられる。
【0019】また、非イオン界面活性剤としては、この
他に、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン
高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレン脂肪酸エステル等も使用されうる。さら
に、両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−
N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシ
ン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が用いられ
る。なお、これらの界面活性剤はその1種を単独で用い
ても2種以上を併用しても差し支えない。界面活性剤の
配合量は通常、組成物全体に対して0.01〜5重量
%、好ましくは0.05〜3重量%である。
【0020】本発明の口腔用組成物には、さらにメント
ール、カルボン酸、アネトール、オイゲノール、サリチ
ル酸メチル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコー
ル、シトロネロール、α−テルビネオール、メチルアセ
テート、シトロネリルアセテート、メチルオイゲノー
ル、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニ
リン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レ
モン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮
油、ピメント油、珪藻油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユ
ーカリ油等の香料を単独でまたは組合せて組成物全体に
対して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%
程度配合できる。また、サッカリンナトリウム、アセス
ルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジ
ルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ぺリラルチン、
タウマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエス
テル、p−メトキシシンナミックアルデヒド等の甘味剤
を0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量
%配合できる。例えば、軟膏剤のようなペースト状組成
物の場合には粘結剤としてカルボキシメチルセルロース
ナトリウム等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウ
ム等のアルカリ金属アルギネート、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、キサンタンガム、トラガントガ
ム、カラヤガム、アラビヤガム、カラキ゛ーナン等のガ
ム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン
等の合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲ
ル、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤等の1種また
は2種以上が配合され得る。これらの配合量は通常0.
3〜5重量%である。
【0021】さらに、ペースト状や液状口腔用組成物の
製造において、粘稠剤としてソルビット、グリセリン、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3ー
ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチ
ット等の1種または2種以上を配合し得る。これらの配
合量は通常10〜70重量%である。また、歯磨類の場
合には、第二リン酸カルシウム・二水和物および無水
物、第一リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、炭
酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アル
ミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マ
グネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリ
メタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウ
ム、合成樹脂等の1種または2種以上を配合することが
でき、配合量は通常5.0〜90重量%、練歯磨の場合
には5〜60重量%である。
【0022】本発明においては、有効成分として、さら
に、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン塩類、
トリクロサン等の殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素
(リテックエンザイム)等の酵素、モノフルオロリン酸
ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカ
リ金属モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、
フッ化第一錫等フッ化物、トラネキサム酸やイプシロン
アミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルア
ラントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリチン
塩類、グリチルレチン酸、グリセロホスフェート、クロ
ロフィル、塩化ナトリウム、カロぺプタイド、水溶性無
機リン酸化合物等の有効成分を1種または2種以上配合
し得る。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示
し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。なお、特に断ら
ない限り、「%」は重量%を表す。 実施例1〜7および比較例1〜4 表1に示すジアミン型ポリマーの単体粒子および該ポリ
マーで水不溶性基体の表面を被覆した成形物(いずれの
場合も平均粒径20μm)を用い、表2に記載の他の成
分と共に常法に従って撹拌・混合することにより、実施
例1〜7および比較例1〜4の練歯磨組成物を調製し
た。
【0024】
【表1】
【0025】得られた各練歯磨組成物の微生物吸着・殺
菌能を以下のようにして評価した。その結果を表2に示
す。 微生物吸着・殺菌能評価法 (1)接触菌液の調製 ストレプトコッカス・ミュータンス(Storeptococcus m
utans)ATCC25175株を、ブレインハートイン
フュージョン液体培地中で37℃の嫌気条件下、20時
間培養した後、遠心分離(7000rpm、10分間)
して集菌し、得られた菌体を、滅菌生理食塩水で洗浄
し、菌濃度が約107セル/ml(OD560=0.0
2)になるように、滅菌生理食塩水に懸濁したものを接
触菌液とした。 (2)微生物吸着・殺菌能の評価(シェークフラスコ
法) 所定量の試料を100mlの三角フラスコにいれ、滅菌
水36mlを加えて十分に分散させた。この三角フラス
コを37℃の恒温槽に設置し、上記(1)の接触菌液4
mlを加えて、120ストローク/分で3分間振盪し
た。その後、該三角フラスコを恒温槽から取り出し、し
ばらく静置した後、上清1mlをとり、滅菌生理食塩水
で希釈した。ついで、この希釈物0.1mlをブレイン
ハートインフュージョン寒天平板上に塗沫し、37℃の
嫌気条件下で48時間培養した後、形成したコロニー数
を計測した。これにより、3分間にわたる試料との接触
後の生菌数を算定することができる。試料の微生物吸着
・殺菌率(%)は次式によって評価し、90%以上のも
のに対して優れた微生物吸着・殺菌能があると判定し
た。
【0026】
【数1】
【0027】
【表2】
【0028】表2から明かなように、実施例1〜7の練
歯磨組成物は、表1に示されるジアミン型ポリマーの単
体粒子および該ポリマーで水不溶性基体の表面を被覆し
た成形物を含有し、その組成物のpHが7.0〜10.5
に調製されているので、いずれも、微生物吸着・殺菌率
が90%以上であり、極めて優れた微生物吸着・ 殺菌
効果を示した。また、組成物の性状は非常に安定してお
り、さらに、口腔粘膜に対する刺激性もなく高い安全性
が確認された。これに対して、比較例1〜2の練歯磨組
成物は、上記実施例1および2と同様に、ポリマーサン
プル1を1.0%含有しているが、pHが7.0より低い
ため微生物吸着・ 殺菌効果が低くなった。また、比較
例3の練歯磨組成物は、pHが8.0であったが、ポリ
マーサンプル1の含有量が0.01%より低いため良好
な微生物吸着・ 殺菌効果が得られなかった。さらに、
比較例3の練歯磨組成物は、ポリマーサンプルを配合し
なかったので、微生物吸着・殺菌効果を全く発揮しなか
った。以上のことから、実施例1〜7の練歯磨組成物
は、ジアミン型ポリマーの単体および成形物が含有さ
れ、該組成物のpHが7.0〜10.5に調製されること
により微生物吸着・殺菌活性が損なわれず、口腔内の微
生物を効率よく吸着、殺菌することがわかる。
【0029】実施例8 本実施例では、以下の処方により、常法に従い、水歯磨
を製造した。 成分 配合量(%) ポリマーサンプル2(表1) 0.5 リン酸二水素ナトリウム 0.14 水酸化ナトリウム 0.04 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.0 濃グリセリン 20.0 香料 0.1 塩化セチルピリジニウム 0.1 ポリオキシエチレンソルビタン 0.3 モノラウレート(20E.O.) 水 100%に調整 上記の水歯磨のpHは8.0であり、組成物は良好な微
生物吸着・殺菌効果を示した。
【0030】実施例9 本実施例では、以下の処方により、常法に従い、洗口剤
を製造した。 成分 配合量(%) ポリマーサンプル4(表1) 0.1 炭酸水素ナトリウム 0.1 水酸化ナトリウム 0.05 ソルビトール 30.0 エタノール 2.0 香料 0.2 フッ化ナトリウム 0.1 ショ糖ミリスチン酸エステル 0.5 水 100%に調整 上記の洗口剤のpHは9.5であり、組成物は良好な微
生物吸着・殺菌効果を示した。
【0031】実施例10 本実施例では、以下の処方により、常法に従い、チュー
インガムを製造した。 成分 配合量(g) ガムベース 30 リン酸二水素ナトリウム 0.7 水酸化ナトリウム 0.2 キシリトール 38.1 コーンシロップ 30 香料 1 合計 100g (ガムベース) 成分 配合量(g) 天然チクル 20 酢酸ビニル樹脂 30 エステルガム 10 ワックス 15 乳化剤 5 ポリマーサンプル3 20 合計 100g 上記のチューインガムは良好な微生物吸着・殺菌効果を
示した。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、口腔内の微生物を吸着
・殺菌し、優れたプラークコントロール効果を示す口腔
用組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 浩司 徳島県徳島市川内町加賀須野463番地 大 塚化学株式会社徳島研究所内 (72)発明者 藪原 忠男 徳島県徳島市川内町加賀須野463番地 大 塚化学株式会社徳島研究所内 (72)発明者 大門 恵美子 徳島県徳島市川内町加賀須野463番地 大 塚化学株式会社徳島研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非架橋性ビニルモノマーから誘導される構
    成単位と、一般式(1): 【化1】 [式中、R1は水素原子またはメチル基を、Aはフェニ
    レン基を、R2は炭素数1〜2のアルキレン基を示し、
    YおよびZはアニオンで、同一または異なっていてもよ
    く、YおよびZがそれぞれ1価のアニオンあるいは
    (Y,Z)が2価のアニオン1個を示してもよい。R3
    は炭素数6〜18のアルキル基を、R4は炭素数4〜1
    0のアルキレン基を、R5〜R8は同一または異なってい
    てもよく、炭素数1〜3のアルキル基を示し、いずれも
    置換基を含んでいてもよい。]で表される構成単位を含
    むビニル系共重合体を含有し、pHが7.0〜10.5で
    あること特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 ビニル系共重合体を単体として配合する
    請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 ビニル系共重合体を成形物として配合す
    る請求項1記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】 ビニル系共重合体成形物が、水不溶性基
    体を該ビニル系共重合体で被覆したものである請求項3
    記載の口腔用組成物。
  5. 【請求項5】 ビニル系共重合体を0.01〜50重量
    %配合してなる請求項1記載の口腔用組成物。
  6. 【請求項6】 ビニル系共重合体が、一般式(2): 【化2】 [式中、R1〜R8、A、YおよびZは一般式(1)と同
    意義である。]で表される化合物を、これと共重合可能
    な非架橋性ビニルモノマーと共重合させて得られる重合
    体である請求項1記載の口腔用組成物。
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