JPH08306596A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
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- JPH08306596A JPH08306596A JP7132810A JP13281095A JPH08306596A JP H08306596 A JPH08306596 A JP H08306596A JP 7132810 A JP7132810 A JP 7132810A JP 13281095 A JP13281095 A JP 13281095A JP H08306596 A JPH08306596 A JP H08306596A
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Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電解液透過量が少なく、耐アルカリ性に優
れ、4級塩を溶質とする駆動用電解液を使用した場合に
おいても、電解液の漏出を完全に防止可能な信頼性の高
い電解コンデンサを提供する。 【構成】 電解コンデンサは、4級塩を溶質とするGB
L系電解液を含浸してなるコンデンサ素子1、開口部を
有するケース2、開口部を封止する封口部材3、及びコ
ンデンサ素子に接続されたリード部材4を備える。封口
部材3は、IIR単体からなる2つのゴム層31とその
間に挟まれたポリプロピレン単体からなる樹脂層32に
よって構成される。ポリプロピレン体積比率は封口部材
3の80%とされる。封口部材3はリード部材4よりも
小径の貫通部33を有し、この貫通部33にリード部材
4が挿入される。ケース2の開口部近傍には、内側に突
出する段部23が形成され、この段部23上に封口部材
3が配置される。
れ、4級塩を溶質とする駆動用電解液を使用した場合に
おいても、電解液の漏出を完全に防止可能な信頼性の高
い電解コンデンサを提供する。 【構成】 電解コンデンサは、4級塩を溶質とするGB
L系電解液を含浸してなるコンデンサ素子1、開口部を
有するケース2、開口部を封止する封口部材3、及びコ
ンデンサ素子に接続されたリード部材4を備える。封口
部材3は、IIR単体からなる2つのゴム層31とその
間に挟まれたポリプロピレン単体からなる樹脂層32に
よって構成される。ポリプロピレン体積比率は封口部材
3の80%とされる。封口部材3はリード部材4よりも
小径の貫通部33を有し、この貫通部33にリード部材
4が挿入される。ケース2の開口部近傍には、内側に突
出する段部23が形成され、この段部23上に封口部材
3が配置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサに関す
るものであり、特に、ケースの開口部を封止するための
封口構造の改良に関する技術である。
るものであり、特に、ケースの開口部を封止するための
封口構造の改良に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、一般的に、駆動用電
解液を含浸してなるコンデンサ素子を開口部を有するケ
ース内に収納し、開口部を封口部材で封止して構成され
ている。図11は、このような電解コンデンサの一例を
示す図である。この図11に示すように、電解コンデン
サは、巻回形のコンデンサ素子1、上部に開口部を有す
る円筒状金属製のケース2、ケース2の開口部を封止す
る封口部材3、及びコンデンサ素子1に接続された一対
のリード部材4から構成されている。
解液を含浸してなるコンデンサ素子を開口部を有するケ
ース内に収納し、開口部を封口部材で封止して構成され
ている。図11は、このような電解コンデンサの一例を
示す図である。この図11に示すように、電解コンデン
サは、巻回形のコンデンサ素子1、上部に開口部を有す
る円筒状金属製のケース2、ケース2の開口部を封止す
る封口部材3、及びコンデンサ素子1に接続された一対
のリード部材4から構成されている。
【0003】すなわち、図11において、コンデンサ素
子1は、一対の電極箔をスペーサを介在させて巻回して
形成されている。このコンデンサ素子1は、駆動用電解
液が含浸された状態でケース2内に収納されている。こ
のコンデンサ素子1に接続された一対のリード部材4に
は、このリード部材4が封口部材3を貫通する形で封口
部材3が取り付けられている。
子1は、一対の電極箔をスペーサを介在させて巻回して
形成されている。このコンデンサ素子1は、駆動用電解
液が含浸された状態でケース2内に収納されている。こ
のコンデンサ素子1に接続された一対のリード部材4に
は、このリード部材4が封口部材3を貫通する形で封口
部材3が取り付けられている。
【0004】そして、このようにコンデンサ素子1が収
納された状態で、ケース2の上部の開口部は、封口部材
3によって塞がれている。この場合、封口部材3の側面
に接触するケース2の一部には、内側に突出するリング
部21が形成されている。このリング部21によって、
封口部材3の側面とケース2の内面との間の密着力が高
められ、ケース2の開口部の気密性が確保されている。
さらに、ケース2の上部開口端部は内側にカールし、こ
のカール部22が封口部材3の縁部に食い込んでおり、
このカール部22によって、ケース2の開口部の気密性
がさらに高められている。
納された状態で、ケース2の上部の開口部は、封口部材
3によって塞がれている。この場合、封口部材3の側面
に接触するケース2の一部には、内側に突出するリング
部21が形成されている。このリング部21によって、
封口部材3の側面とケース2の内面との間の密着力が高
められ、ケース2の開口部の気密性が確保されている。
さらに、ケース2の上部開口端部は内側にカールし、こ
のカール部22が封口部材3の縁部に食い込んでおり、
このカール部22によって、ケース2の開口部の気密性
がさらに高められている。
【0005】このように構成された電解コンデンサで
は、コンデンサ素子1を収納したケース2の開口部を封
口部材3で密封することにより、ケース2内空間を外気
と遮断することができる。また、封口部材3におけるリ
ード部材4の貫通部においては、封口部材3の弾力性に
よって封口部材3がリード部材4に対して密着するた
め、この密着力によって気密性が確保される。すなわ
ち、その結果、ケース2内において、湿気などの外気の
影響によるコンデンサ素子1や駆動用電解液の劣化を防
止することができるため、信頼性に優れているという利
点がある。
は、コンデンサ素子1を収納したケース2の開口部を封
口部材3で密封することにより、ケース2内空間を外気
と遮断することができる。また、封口部材3におけるリ
ード部材4の貫通部においては、封口部材3の弾力性に
よって封口部材3がリード部材4に対して密着するた
め、この密着力によって気密性が確保される。すなわ
ち、その結果、ケース2内において、湿気などの外気の
影響によるコンデンサ素子1や駆動用電解液の劣化を防
止することができるため、信頼性に優れているという利
点がある。
【0006】従来、このような電解コンデンサの封口部
材3の材料としては、エチレンプロピレンターポリマー
(EPDM)又はイソブチレンイソプレンゴム(II
R:通称ブチルゴム)が使用されている。特に、電解液
としてγ−ブチロラクトン(GBL)系電解液を使用す
る電解コンデンサにおいては、封口部材3の材料とし
て、IIRが使用されている。このように、封口部材3
の材料としてIIRを使用した場合、電解液の透過量が
少なく、長寿命化が図れるという利点がある。また、現
在、γ−ブチロラクトン系電解液の溶質としては、主に
4級塩が使用されている。
材3の材料としては、エチレンプロピレンターポリマー
(EPDM)又はイソブチレンイソプレンゴム(II
R:通称ブチルゴム)が使用されている。特に、電解液
としてγ−ブチロラクトン(GBL)系電解液を使用す
る電解コンデンサにおいては、封口部材3の材料とし
て、IIRが使用されている。このように、封口部材3
の材料としてIIRを使用した場合、電解液の透過量が
少なく、長寿命化が図れるという利点がある。また、現
在、γ−ブチロラクトン系電解液の溶質としては、主に
4級塩が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したような従来の電解コンデンサには次のような問題
点がある。
明したような従来の電解コンデンサには次のような問題
点がある。
【0008】4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン系
電解液を使用した電解コンデンサの封口部材3の材料と
して、イソブチレンイソプレンゴム(IIR)を使用し
た場合、封口部材3が劣化する問題がある。すなわち、
4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン系電解液を使用
した電解コンデンサにおいては、直流電圧印加時に、電
解コンデンサ内部の電極間で電気化学反応が発生し、陰
極側のpHが上り、強アルカリ性になる場合がある。こ
のように強アルカリ性になった電解液は、封口部材3を
構成するイソブチレンイソプレンゴム(IIR)に作用
してこれを劣化させ、ゴムの硬度の低下及びゴム表面の
浸食などを引き起こす。その結果、この劣化した封口部
材3のリード部材4に対する密着力が弱まり、この封口
部材3とリード部材4の間の気密性が低下するため、こ
の部分から電解液が外部に漏出してしまう。
電解液を使用した電解コンデンサの封口部材3の材料と
して、イソブチレンイソプレンゴム(IIR)を使用し
た場合、封口部材3が劣化する問題がある。すなわち、
4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン系電解液を使用
した電解コンデンサにおいては、直流電圧印加時に、電
解コンデンサ内部の電極間で電気化学反応が発生し、陰
極側のpHが上り、強アルカリ性になる場合がある。こ
のように強アルカリ性になった電解液は、封口部材3を
構成するイソブチレンイソプレンゴム(IIR)に作用
してこれを劣化させ、ゴムの硬度の低下及びゴム表面の
浸食などを引き起こす。その結果、この劣化した封口部
材3のリード部材4に対する密着力が弱まり、この封口
部材3とリード部材4の間の気密性が低下するため、こ
の部分から電解液が外部に漏出してしまう。
【0009】なお、このような電解液の漏出の問題は、
図11に示す電解コンデンサに限らず、コンデンサ素子
1のリード部材4が封口部材3を貫通するように構成さ
れた各種の電解コンデンサに同様に存在する問題であ
る。例えば、コンデンサ素子1に接続された第1のリー
ド部材とは別に、封口部材3に予め第2のリード部材が
設けられ、これらのリード部材間を接続するタイプの電
解コンデンサにおいても、強アルカリ性になった電解液
によって封口部材3が劣化した場合には、この劣化した
封口部材3と第2のリード部材との間の気密性が低下
し、この部分から電解液が外部に漏出してしまう。
図11に示す電解コンデンサに限らず、コンデンサ素子
1のリード部材4が封口部材3を貫通するように構成さ
れた各種の電解コンデンサに同様に存在する問題であ
る。例えば、コンデンサ素子1に接続された第1のリー
ド部材とは別に、封口部材3に予め第2のリード部材が
設けられ、これらのリード部材間を接続するタイプの電
解コンデンサにおいても、強アルカリ性になった電解液
によって封口部材3が劣化した場合には、この劣化した
封口部材3と第2のリード部材との間の気密性が低下
し、この部分から電解液が外部に漏出してしまう。
【0010】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
封口部材を改良することにより、電解液透過量が少な
く、耐アルカリ性に優れ、4級塩を溶質とする駆動用電
解液を使用した場合においても、電解液の漏出を完全に
防止可能な信頼性の高い電解コンデンサを提供すること
である。
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
封口部材を改良することにより、電解液透過量が少な
く、耐アルカリ性に優れ、4級塩を溶質とする駆動用電
解液を使用した場合においても、電解液の漏出を完全に
防止可能な信頼性の高い電解コンデンサを提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電解コンデンサ
は、駆動用電解液を含浸してなるコンデンサ素子、この
コンデンサ素子を収納するための開口部を有するケー
ス、このケースの開口部を封止する封口部材、及びコン
デンサ素子に接続されたリード部材とを備え、このリー
ド部材が封口部材を貫通するように構成された電解コン
デンサにおいて、次のような構成を有することを特徴と
している。
は、駆動用電解液を含浸してなるコンデンサ素子、この
コンデンサ素子を収納するための開口部を有するケー
ス、このケースの開口部を封止する封口部材、及びコン
デンサ素子に接続されたリード部材とを備え、このリー
ド部材が封口部材を貫通するように構成された電解コン
デンサにおいて、次のような構成を有することを特徴と
している。
【0012】請求項1〜5記載の電解コンデンサは、封
口部材が次のように構成されたことを特徴としている。
請求項1記載の電解コンデンサにおいて、封口部材はゴ
ム材と樹脂材から構成され、この封口部材の体積におけ
る樹脂材の割合は10〜99%である。請求項2の電解
コンデンサにおいて、樹脂材は、ポリプロピレン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリアミド、及
びフッ素系樹脂の中から選択された1種類以上の材料で
ある。請求項3記載の電解コンデンサにおいて、ゴム材
は、エチレンプロピレンターポリマー(EPDM)、イ
ソブチレンイソプレンゴム(IIR)、及びブタジエン
スチレンゴム(SBR)の中から選択された1種類以上
の材料である。請求項4記載の電解コンデンサにおい
て、封口部材は、そのリード部材の貫通部におけるリー
ド部材との接触面に樹脂材が存在するように構成され
る。請求項5記載の電解コンデンサにおいて、封口部材
は、そのリード部材の貫通部の径が、前記リード部材の
径よりも小さくなるように構成される。
口部材が次のように構成されたことを特徴としている。
請求項1記載の電解コンデンサにおいて、封口部材はゴ
ム材と樹脂材から構成され、この封口部材の体積におけ
る樹脂材の割合は10〜99%である。請求項2の電解
コンデンサにおいて、樹脂材は、ポリプロピレン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリアミド、及
びフッ素系樹脂の中から選択された1種類以上の材料で
ある。請求項3記載の電解コンデンサにおいて、ゴム材
は、エチレンプロピレンターポリマー(EPDM)、イ
ソブチレンイソプレンゴム(IIR)、及びブタジエン
スチレンゴム(SBR)の中から選択された1種類以上
の材料である。請求項4記載の電解コンデンサにおい
て、封口部材は、そのリード部材の貫通部におけるリー
ド部材との接触面に樹脂材が存在するように構成され
る。請求項5記載の電解コンデンサにおいて、封口部材
は、そのリード部材の貫通部の径が、前記リード部材の
径よりも小さくなるように構成される。
【0013】請求項6記載の電解コンデンサは、封口部
材を含む封口構造が次のように構成されたことを特徴と
している。すなわち、請求項6記載の電解コンデンサに
おいて、ケースは、その開口部近傍に形成された内側に
突出する段部を有する。そして、封口部材は、ケースの
段部の上に配置される。
材を含む封口構造が次のように構成されたことを特徴と
している。すなわち、請求項6記載の電解コンデンサに
おいて、ケースは、その開口部近傍に形成された内側に
突出する段部を有する。そして、封口部材は、ケースの
段部の上に配置される。
【0014】請求項7記載の電解コンデンサは、駆動用
電解液として、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン
(GBL)系電解液を使用することを特徴としている。
電解液として、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン
(GBL)系電解液を使用することを特徴としている。
【0015】
【作用】以上のような構成を有する本発明においては、
次のような作用が得られる。まず、請求項1〜3記載の
発明において、封口部材は、エチレンプロピレンターポ
リマー(EPDM)、イソブチレンイソプレンゴム(I
IR)、又はブタジエンスチレンゴム(SBR)などの
ゴム材単体で構成されるのではなく、このようなゴム材
と、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リイミド、ポリアミド、又はフッ素系樹脂などの耐アル
カリ性の高い樹脂材を組み合わせて構成されている。こ
のようにゴム材と樹脂材から構成された封口部材は、従
来のイソブチレンイソプレンゴム(IIR)単体で構成
された封口部材に比べて、耐アルカリ性に優れている。
したがって、このような本発明の封口部材は、請求項7
記載のように、4級塩を溶質とする駆動用電解液と組み
合わせた場合でも、強アルカリ性になった電解液によっ
て硬度の低下や表面の浸食などを生じることがなく安定
している。そして、このような作用は、樹脂材の割合が
封口部材の体積の10〜99%である場合に顕著に得ら
れる。
次のような作用が得られる。まず、請求項1〜3記載の
発明において、封口部材は、エチレンプロピレンターポ
リマー(EPDM)、イソブチレンイソプレンゴム(I
IR)、又はブタジエンスチレンゴム(SBR)などの
ゴム材単体で構成されるのではなく、このようなゴム材
と、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リイミド、ポリアミド、又はフッ素系樹脂などの耐アル
カリ性の高い樹脂材を組み合わせて構成されている。こ
のようにゴム材と樹脂材から構成された封口部材は、従
来のイソブチレンイソプレンゴム(IIR)単体で構成
された封口部材に比べて、耐アルカリ性に優れている。
したがって、このような本発明の封口部材は、請求項7
記載のように、4級塩を溶質とする駆動用電解液と組み
合わせた場合でも、強アルカリ性になった電解液によっ
て硬度の低下や表面の浸食などを生じることがなく安定
している。そして、このような作用は、樹脂材の割合が
封口部材の体積の10〜99%である場合に顕著に得ら
れる。
【0016】また、請求項4記載の発明によれば、封口
部材のリード部材の貫通部に樹脂材を存在させることに
より、この部分における封口部材の耐アルカリ性を高く
することができる。そのため、このような耐アルカリ性
に優れた貫通部は、請求項7記載のように、4級塩を溶
質とする駆動用電解液と組み合わせた場合でも、強アル
カリ性になった電解液によって硬度の低下や表面の浸食
などを生じることがなく安定している。したがって、封
口部材とリード部材との間の気密性を維持することがで
きる。
部材のリード部材の貫通部に樹脂材を存在させることに
より、この部分における封口部材の耐アルカリ性を高く
することができる。そのため、このような耐アルカリ性
に優れた貫通部は、請求項7記載のように、4級塩を溶
質とする駆動用電解液と組み合わせた場合でも、強アル
カリ性になった電解液によって硬度の低下や表面の浸食
などを生じることがなく安定している。したがって、封
口部材とリード部材との間の気密性を維持することがで
きる。
【0017】そしてまた、請求項5記載の発明によれ
ば、封口部材のリード部材の貫通部の径をリード部材の
径よりも小さくすることにより、封口部材とリード部材
との間の気密性を高くすることができる。この場合、封
口部材に対するリード部材の取り付けにあたっては、封
口部材の弾力性を利用して貫通部にリード部材を押し込
むことになる。
ば、封口部材のリード部材の貫通部の径をリード部材の
径よりも小さくすることにより、封口部材とリード部材
との間の気密性を高くすることができる。この場合、封
口部材に対するリード部材の取り付けにあたっては、封
口部材の弾力性を利用して貫通部にリード部材を押し込
むことになる。
【0018】さらに、請求項6記載の発明によれば、ケ
ースの開口部近傍に内側に突出する段部を設けてこの段
部の上に封口部材を配置することにより、ケースと封口
部材との間に高い気密性を確保することができる。すな
わち、このように構成した場合には、封口部材をケース
内に押し込むことにより、封口部材の側面がケースの内
面に密着するだけでなく、封口部材の底面が段部の上面
に密着するため、断面L字形の密着面が形成され、ケー
スと封口部材との間に高い気密性を確保することができ
る。
ースの開口部近傍に内側に突出する段部を設けてこの段
部の上に封口部材を配置することにより、ケースと封口
部材との間に高い気密性を確保することができる。すな
わち、このように構成した場合には、封口部材をケース
内に押し込むことにより、封口部材の側面がケースの内
面に密着するだけでなく、封口部材の底面が段部の上面
に密着するため、断面L字形の密着面が形成され、ケー
スと封口部材との間に高い気密性を確保することができ
る。
【0019】一方、封口部材中における樹脂材の割合を
大きくすることにより、電解コンデンサの寿命に大きく
関わる電解液の透過量を少なくすることができる。この
場合、封口部材の全体の厚さを薄くすることが可能とな
るため、電解コンデンサの小型化が可能となる。
大きくすることにより、電解コンデンサの寿命に大きく
関わる電解液の透過量を少なくすることができる。この
場合、封口部材の全体の厚さを薄くすることが可能とな
るため、電解コンデンサの小型化が可能となる。
【0020】
【実施例】以下には、本発明による電解コンデンサの実
施例について、図面を用いて説明する。
施例について、図面を用いて説明する。
【0021】[1]封口部材の構成…図1 まず、ゴム材と樹脂材として、イソブチレンイソプレン
ゴム(IIR)単体とポリプロピレン単体とを組み合わ
せ、ポリプロピレンの割合が封口部材の体積の10〜9
9%となるようにして、図1に示すような、2つのゴム
層31とその間に挟まれた樹脂層32からなる積層構造
の封口部材3を作製した。この場合、封口部材3につい
ては、そのリード部材4の貫通部33におけるリード部
材4との接触面に樹脂材が存在するように構成した。ま
た、この封口部材3の貫通部33については、その径
が、リード部材4の径よりも小さくなるように構成し
た。同時に、IIR単体とポリプロピレン単体で封口部
材をそれぞれ構成し、これらを2つの比較例とした。
ゴム(IIR)単体とポリプロピレン単体とを組み合わ
せ、ポリプロピレンの割合が封口部材の体積の10〜9
9%となるようにして、図1に示すような、2つのゴム
層31とその間に挟まれた樹脂層32からなる積層構造
の封口部材3を作製した。この場合、封口部材3につい
ては、そのリード部材4の貫通部33におけるリード部
材4との接触面に樹脂材が存在するように構成した。ま
た、この封口部材3の貫通部33については、その径
が、リード部材4の径よりも小さくなるように構成し
た。同時に、IIR単体とポリプロピレン単体で封口部
材をそれぞれ構成し、これらを2つの比較例とした。
【0022】[2]封口部材の作用と効果…図2〜図5 [2−1]比較例の封口部材の作用と効果…図2、図3 まず、図2は、IIR単体とポリプロピレン単体で構成
した2つの比較例である各封口部材に対して、γ−ブチ
ロラクトン(GBL)系電解液の透過量を経時的に計測
した結果を示している。ここで、試験条件は共に、10
5℃、200時間(h)である。この図2から明らかな
ように、ポリプロピレン単体で構成した封口部材の場
合、IIR単体で構成した封口部材に比べてγ−ブチロ
ラクトン(GBL)系電解液の透過量は少なく、長寿命
化が図れるという利点が得られる。
した2つの比較例である各封口部材に対して、γ−ブチ
ロラクトン(GBL)系電解液の透過量を経時的に計測
した結果を示している。ここで、試験条件は共に、10
5℃、200時間(h)である。この図2から明らかな
ように、ポリプロピレン単体で構成した封口部材の場
合、IIR単体で構成した封口部材に比べてγ−ブチロ
ラクトン(GBL)系電解液の透過量は少なく、長寿命
化が図れるという利点が得られる。
【0023】次に、図3は、IIR単体とポリプロピレ
ン単体で構成した2つの比較例である各封口部材をアル
カリ溶液中に浸漬し、各封口部材の硬度を経時的に計測
した結果を示している。ここで、アルカリ溶液の条件
は、いずれも、pH12、105℃であり、浸漬時間は
200時間(h)である。この図3から明らかなよう
に、ポリプロピレン単体で構成した場合には、アルカリ
溶液中での硬度変化は全くなく、IIRに比べて非常に
優れた耐アルカリ性が得られることがわかる。
ン単体で構成した2つの比較例である各封口部材をアル
カリ溶液中に浸漬し、各封口部材の硬度を経時的に計測
した結果を示している。ここで、アルカリ溶液の条件
は、いずれも、pH12、105℃であり、浸漬時間は
200時間(h)である。この図3から明らかなよう
に、ポリプロピレン単体で構成した場合には、アルカリ
溶液中での硬度変化は全くなく、IIRに比べて非常に
優れた耐アルカリ性が得られることがわかる。
【0024】[2−2]本実施例の封口部材の作用と効
果…図4、図5 以上のような、比較例の作用と効果を前提として、II
Rなどのゴム層31とポリプロピレンなどの樹脂層32
から構成された本実施例の封口部材3によれば電解液透
過量を少なくして寿命を延ばすことができるとともに、
耐アルカリ性を大きく向上することが可能となる。特
に、本実施例の封口部材3においては、貫通部33の径
がリード部材4の径よりも小さくされているため、封口
部材3とリード部材4との間の気密性が高くなってい
る。その上、リード部材4の貫通部33におけるリード
部材4との接触面に樹脂材が存在するように構成されて
いるため、この部分の耐アルカリ性が高くなっている。
果…図4、図5 以上のような、比較例の作用と効果を前提として、II
Rなどのゴム層31とポリプロピレンなどの樹脂層32
から構成された本実施例の封口部材3によれば電解液透
過量を少なくして寿命を延ばすことができるとともに、
耐アルカリ性を大きく向上することが可能となる。特
に、本実施例の封口部材3においては、貫通部33の径
がリード部材4の径よりも小さくされているため、封口
部材3とリード部材4との間の気密性が高くなってい
る。その上、リード部材4の貫通部33におけるリード
部材4との接触面に樹脂材が存在するように構成されて
いるため、この部分の耐アルカリ性が高くなっている。
【0025】したがって、本実施例の封口部材3を使用
し、電解液として4級塩を溶質とするγ−ブチロラクト
ン(GBL)系電解液を使用した電解コンデンサにおい
ては、この電解液が強アルカリ性になった場合でも、封
口部材3とリード部材4との間の高気密性を維持するこ
とができ、この部分からの電解液の漏出を防止すること
ができる。その結果、電解コンデンサの一層の長寿命化
を図ることができる。
し、電解液として4級塩を溶質とするγ−ブチロラクト
ン(GBL)系電解液を使用した電解コンデンサにおい
ては、この電解液が強アルカリ性になった場合でも、封
口部材3とリード部材4との間の高気密性を維持するこ
とができ、この部分からの電解液の漏出を防止すること
ができる。その結果、電解コンデンサの一層の長寿命化
を図ることができる。
【0026】また、図4は、封口部材3中のポリプロピ
レンの体積比率を連続的に変化させた本実施例の封口部
材3について、105℃の条件下でγ−ブチロラクトン
(GBL)系電解液の透過試験を行い、200時間経過
後のポリプロピレン体積比率と透過量との関係を調べた
結果を示している。この図4から明らかなように、ポリ
プロピレンの体積比率が10%以上の場合に、ポリプロ
ピレン単体の封口部材とほぼ同等の透過量となり、十分
な効果を発揮することがわかる。
レンの体積比率を連続的に変化させた本実施例の封口部
材3について、105℃の条件下でγ−ブチロラクトン
(GBL)系電解液の透過試験を行い、200時間経過
後のポリプロピレン体積比率と透過量との関係を調べた
結果を示している。この図4から明らかなように、ポリ
プロピレンの体積比率が10%以上の場合に、ポリプロ
ピレン単体の封口部材とほぼ同等の透過量となり、十分
な効果を発揮することがわかる。
【0027】一方、図5は、封口部材3中のポリプロピ
レンの体積比率を連続的に変化させた本実施例の封口部
材3を、pH12、105℃のアルカリ溶液中に浸漬
し、200時間経過後のポリプロピレン体積比率と硬度
変化率との関係を調べた結果を示している。この図5か
ら明らかなように、ポリプロピレンの体積比率が10%
以上の場合に、硬度変化率が約2%以下に低下する。し
たがって、ポリプロピレンの体積比率が10%以上であ
れば、十分な耐アルカリ性が得られることがわかる。
レンの体積比率を連続的に変化させた本実施例の封口部
材3を、pH12、105℃のアルカリ溶液中に浸漬
し、200時間経過後のポリプロピレン体積比率と硬度
変化率との関係を調べた結果を示している。この図5か
ら明らかなように、ポリプロピレンの体積比率が10%
以上の場合に、硬度変化率が約2%以下に低下する。し
たがって、ポリプロピレンの体積比率が10%以上であ
れば、十分な耐アルカリ性が得られることがわかる。
【0028】なお、ポリプロピレンの体積比率を100
%とした場合には、封口部材3の弾力性が弱くなってし
まい、気密性の低下につながる。そのため、ポリプロピ
レンの体積比率を99%以下として、少なくとも1%以
上のゴム材を使用することにより、ゴム材の弾力性によ
って気密性を確保することが必要である。したがって、
ポリプロピレンの体積比率を10〜99%の範囲とした
場合に、以上のような電解液の透過量、耐アルカリ性、
及び気密性の全てについて、同様な優れた効果が得られ
ることになる。
%とした場合には、封口部材3の弾力性が弱くなってし
まい、気密性の低下につながる。そのため、ポリプロピ
レンの体積比率を99%以下として、少なくとも1%以
上のゴム材を使用することにより、ゴム材の弾力性によ
って気密性を確保することが必要である。したがって、
ポリプロピレンの体積比率を10〜99%の範囲とした
場合に、以上のような電解液の透過量、耐アルカリ性、
及び気密性の全てについて、同様な優れた効果が得られ
ることになる。
【0029】[3]電解コンデンサの構成…図1 さらに、以上のような結果に基づき、IIRとポリプロ
ピレンとを組み合わせ、ポリプロピレンの体積比率を8
0%として、図1に示すような3層構造の封口部材3を
作製した。そして、この封口部材3を使用して、定格2
5V−1000μF、ケースサイズφ12×20(m
m)の電解コンデンサを、図1に示すような構成で実際
に作製し、これを本実施例の電解コンデンサとした。
ピレンとを組み合わせ、ポリプロピレンの体積比率を8
0%として、図1に示すような3層構造の封口部材3を
作製した。そして、この封口部材3を使用して、定格2
5V−1000μF、ケースサイズφ12×20(m
m)の電解コンデンサを、図1に示すような構成で実際
に作製し、これを本実施例の電解コンデンサとした。
【0030】すなわち、図1に示すように、まず、ケー
ス2の開口部近傍の、封口部材3の配置部分の下方に
は、内側に突出する段部23を形成した。次に、このケ
ース2内に、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン
(GBL)系電解液を含浸させたコンデンサ素子1を収
納した。また、コンデンサ素子1に接続された一対のリ
ード部材4には、これらのリード部材4を封口部材3の
貫通部33に挿入する形で封口部材3を取り付けた。続
いて、ケース2の段部23の上に封口部材3を配置した
後、ケース2の上部開口端部を内側にカールさせ、この
カール部22を封口部材3の縁部に食い込ませて電解コ
ンデンサを完成した。同時に、IIR単体で構成した封
口部材を使用して、封口部材以外は同じ構成を有する電
解コンデンサを作製し、これを比較例(従来例)の電解
コンデンサとした。
ス2の開口部近傍の、封口部材3の配置部分の下方に
は、内側に突出する段部23を形成した。次に、このケ
ース2内に、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン
(GBL)系電解液を含浸させたコンデンサ素子1を収
納した。また、コンデンサ素子1に接続された一対のリ
ード部材4には、これらのリード部材4を封口部材3の
貫通部33に挿入する形で封口部材3を取り付けた。続
いて、ケース2の段部23の上に封口部材3を配置した
後、ケース2の上部開口端部を内側にカールさせ、この
カール部22を封口部材3の縁部に食い込ませて電解コ
ンデンサを完成した。同時に、IIR単体で構成した封
口部材を使用して、封口部材以外は同じ構成を有する電
解コンデンサを作製し、これを比較例(従来例)の電解
コンデンサとした。
【0031】下記の表1は、このような本実施例と従来
例の電解コンデンサの条件をまとめたものである。
例の電解コンデンサの条件をまとめたものである。
【0032】
【表1】
【0033】[4]電解コンデンサの作用と効果…図6
〜図8 [4−1]形状面からの高気密性 以上のような条件で作製した本実施例の電解コンデンサ
においては、前述したように、封口部材3の貫通部33
の径がリード部材4の径よりも小さくされているため、
封口部材3とリード部材4との間の気密性が高くなって
いる。また、ケース2の段部23の上に封口部材3を配
置しているため、この封口部材3をケース2内に押し込
むことにより、この封口部材3の側面とケース2の内面
との密着性を確保できるとともに、封口部材3の底面と
段部23の上面との密着性を確保できる。すなわち、図
1に示すように、封口部材3とケース2との間には、断
面L字形の密着面が形成され、それによって、高い気密
性が確保される。
〜図8 [4−1]形状面からの高気密性 以上のような条件で作製した本実施例の電解コンデンサ
においては、前述したように、封口部材3の貫通部33
の径がリード部材4の径よりも小さくされているため、
封口部材3とリード部材4との間の気密性が高くなって
いる。また、ケース2の段部23の上に封口部材3を配
置しているため、この封口部材3をケース2内に押し込
むことにより、この封口部材3の側面とケース2の内面
との密着性を確保できるとともに、封口部材3の底面と
段部23の上面との密着性を確保できる。すなわち、図
1に示すように、封口部材3とケース2との間には、断
面L字形の密着面が形成され、それによって、高い気密
性が確保される。
【0034】[4−2]電解液透過量…図6 図6は、以上のような条件で作製した本実施例と従来例
の電解コンデンサについて、電解液透過量を経時的に計
測した結果を示している。ここで、試験条件は共に、1
05℃、200時間(h)である。この図6から明らか
なように、IIRとポリプロピレンとを組み合わせ、ポ
リプロピレンの体積比率を80%として構成された封口
部材を使用した本実施例においては、IIR単体で構成
された封口部材を使用した従来例に比べて、電解液透過
量を格段に少なくすることが可能である。また、前述し
た形状面からの気密性の高さも、このような電解液の透
過量の低減を助成する。その結果、電解コンデンサの寿
命を延ばすことができる。
の電解コンデンサについて、電解液透過量を経時的に計
測した結果を示している。ここで、試験条件は共に、1
05℃、200時間(h)である。この図6から明らか
なように、IIRとポリプロピレンとを組み合わせ、ポ
リプロピレンの体積比率を80%として構成された封口
部材を使用した本実施例においては、IIR単体で構成
された封口部材を使用した従来例に比べて、電解液透過
量を格段に少なくすることが可能である。また、前述し
た形状面からの気密性の高さも、このような電解液の透
過量の低減を助成する。その結果、電解コンデンサの寿
命を延ばすことができる。
【0035】[4−3]耐アルカリ性…図7 図7は、以上のような条件で作製した本実施例と従来例
の電解コンデンサの封口部材をアルカリ溶液中に浸漬
し、封口部材の硬度を経時的に計測した結果を示してい
る。この図7のアルカリ溶液の条件は、pH12、10
5℃であり、浸漬時間は200時間(h)である。
の電解コンデンサの封口部材をアルカリ溶液中に浸漬
し、封口部材の硬度を経時的に計測した結果を示してい
る。この図7のアルカリ溶液の条件は、pH12、10
5℃であり、浸漬時間は200時間(h)である。
【0036】この図7からもわかるように、IIRとポ
リプロピレンとを組み合わせ、ポリプロピレンの体積比
率を80%として構成された封口部材を使用した本実施
例においては、IIR単体で構成された封口部材に比べ
て、格段に高い硬度が得られる上、硬度の低下も生じな
い。したがって、本実施例の封口部材においては、II
R単体からなる封口部材に比べて格段に高い耐アルカリ
性が得られ、アルカリ中に晒された場合でも、初期の高
い硬度がそのまま維持される。
リプロピレンとを組み合わせ、ポリプロピレンの体積比
率を80%として構成された封口部材を使用した本実施
例においては、IIR単体で構成された封口部材に比べ
て、格段に高い硬度が得られる上、硬度の低下も生じな
い。したがって、本実施例の封口部材においては、II
R単体からなる封口部材に比べて格段に高い耐アルカリ
性が得られ、アルカリ中に晒された場合でも、初期の高
い硬度がそのまま維持される。
【0037】すなわち、IIR単体からなる封口部材で
は、アルカリ性溶液中で硬度変化を生じるため、前述し
たように、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン(G
BL)系電解液を使用した電解コンデンサの直流電圧印
加時に陰極側が強アルカリ性になると、この強アルカリ
性の電解液によって封口部材が劣化して封口部材とリー
ド部材の間の気密性が低下し、この部分から電解液が外
部に漏出してしまう。
は、アルカリ性溶液中で硬度変化を生じるため、前述し
たように、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン(G
BL)系電解液を使用した電解コンデンサの直流電圧印
加時に陰極側が強アルカリ性になると、この強アルカリ
性の電解液によって封口部材が劣化して封口部材とリー
ド部材の間の気密性が低下し、この部分から電解液が外
部に漏出してしまう。
【0038】これに対して、IIRとポリプロピレンと
を組み合わせ、ポリプロピレンの体積比率を80%とし
て構成された本実施例の封口部材においては、強アルカ
リ性の電解液によっても封口部材が劣化することはな
く、封口部材とリード部材との間の高気密性を維持でき
るため、この部分から電解液が漏出することを防止でき
る。
を組み合わせ、ポリプロピレンの体積比率を80%とし
て構成された本実施例の封口部材においては、強アルカ
リ性の電解液によっても封口部材が劣化することはな
く、封口部材とリード部材との間の高気密性を維持でき
るため、この部分から電解液が漏出することを防止でき
る。
【0039】[4−4]コンデンサ性能…図8 図8は、以上のような条件で作製した本実施例と従来例
の電解コンデンサの性能を評価した結果を示している。
ここで、図8は、本実施例と従来例の電解コンデンサ
を、105℃の条件下で長時間に亘って放置し、電解液
透過量Δw、静電容量変化率ΔC、及びtanδを経時
的に計測した結果を示している。この図10からもわか
るように、本実施例において、電解コンデンサの電解液
透過量は、従来例よりも少なくなっており、静電容量、
tanδの変化についても従来例より小さくなってい
る。このような変化率の差は、特に、1000時間
(h)経過後以降において著しく現れている。このこと
から、本実施例の電解コンデンサが、従来例に比べて格
段に長寿命化されていることは明らかである。
の電解コンデンサの性能を評価した結果を示している。
ここで、図8は、本実施例と従来例の電解コンデンサ
を、105℃の条件下で長時間に亘って放置し、電解液
透過量Δw、静電容量変化率ΔC、及びtanδを経時
的に計測した結果を示している。この図10からもわか
るように、本実施例において、電解コンデンサの電解液
透過量は、従来例よりも少なくなっており、静電容量、
tanδの変化についても従来例より小さくなってい
る。このような変化率の差は、特に、1000時間
(h)経過後以降において著しく現れている。このこと
から、本実施例の電解コンデンサが、従来例に比べて格
段に長寿命化されていることは明らかである。
【0040】また、下記の表2は、本実施例と従来例の
電解コンデンサの試料各10個について、85℃、85
%RH中で直流定格電圧を印加した場合の、250時間
(h)経過後、500時間(h)経過後、1000時間
(h)経過後、2000時間(h)経過後における液漏
れの発生個数をそれぞれ示している。この表2に示すよ
うに、従来例では200時間(h)経過後には、10個
中5個という多くの液漏れが発生しているのに比べ、本
実施例では液漏れは皆無である。したがって、本実施例
によれば、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン(G
BL)系電解液を使用した電解コンデンサにおいて、明
らかに、従来例に比べて大きく信頼性を向上することが
できる。
電解コンデンサの試料各10個について、85℃、85
%RH中で直流定格電圧を印加した場合の、250時間
(h)経過後、500時間(h)経過後、1000時間
(h)経過後、2000時間(h)経過後における液漏
れの発生個数をそれぞれ示している。この表2に示すよ
うに、従来例では200時間(h)経過後には、10個
中5個という多くの液漏れが発生しているのに比べ、本
実施例では液漏れは皆無である。したがって、本実施例
によれば、4級塩を溶質とするγ−ブチロラクトン(G
BL)系電解液を使用した電解コンデンサにおいて、明
らかに、従来例に比べて大きく信頼性を向上することが
できる。
【0041】
【表2】
【0042】[5]他の実施例…図9、図10 なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、封口部材に使用する樹脂材としては、ポリプロ
ピレンの他、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミ
ド、ポリアミド、フッ素系樹脂などを使用することがで
きる。この場合、1種類のみの樹脂材を使用することも
可能であるが、2種類以上の樹脂材を適宜選択して使用
することも可能であり、いずれの場合にも、前記実施例
とほぼ同様の作用と効果を得ることができる。
例えば、封口部材に使用する樹脂材としては、ポリプロ
ピレンの他、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミ
ド、ポリアミド、フッ素系樹脂などを使用することがで
きる。この場合、1種類のみの樹脂材を使用することも
可能であるが、2種類以上の樹脂材を適宜選択して使用
することも可能であり、いずれの場合にも、前記実施例
とほぼ同様の作用と効果を得ることができる。
【0043】また、前記実施例においては、樹脂材であ
るポリプロピレンの体積比率を80%とした場合につい
て説明したが、本発明においては、樹脂材の封口部材全
体に対する体積比率を10〜99%の間で選択すること
が可能であり、この範囲内で選択する限り、前記実施例
とほぼ同様の作用と効果を得ることができる。
るポリプロピレンの体積比率を80%とした場合につい
て説明したが、本発明においては、樹脂材の封口部材全
体に対する体積比率を10〜99%の間で選択すること
が可能であり、この範囲内で選択する限り、前記実施例
とほぼ同様の作用と効果を得ることができる。
【0044】そしてまた、封口部材に使用するゴム材と
しては、IIRの他、エチレンプロピレンターポリマー
(EPDM)、ブタジエンスチレンゴム(SBR)など
を使用することができる。この場合、1種類のみのゴム
材を使用することも可能であるが、2種類以上のゴム材
を適宜選択して使用することも可能であり、いずれの場
合にも、前記実施例とほぼ同様の作用と効果を得ること
ができる。
しては、IIRの他、エチレンプロピレンターポリマー
(EPDM)、ブタジエンスチレンゴム(SBR)など
を使用することができる。この場合、1種類のみのゴム
材を使用することも可能であるが、2種類以上のゴム材
を適宜選択して使用することも可能であり、いずれの場
合にも、前記実施例とほぼ同様の作用と効果を得ること
ができる。
【0045】一方、封口部材の構造についても、前記実
施例の他に、図9に示すような各種の構造が可能であ
る。この図9において、(a)は、ゴム層31と樹脂層
32を上下に配置した構造、(b)は、(a)の上下を
逆転した構造、(c)は、樹脂層32の側面の周囲にゴ
ム層31を配置した構造である。(d)は、樹脂層32
の側面の周囲及び上面にゴム層31を配置した構造、
(e)は、樹脂層32の側面の周囲及び下面にゴム層3
1を配置した構造、(f)は、樹脂層32の側面及び上
下面の全体を覆うようにゴム層31を配置した構造であ
る。いずれの構造においても、封口部材3の貫通部33
におけるリード部材4との接触面には樹脂材が存在する
ため、前記実施例と同様の作用と効果を得ることができ
る。
施例の他に、図9に示すような各種の構造が可能であ
る。この図9において、(a)は、ゴム層31と樹脂層
32を上下に配置した構造、(b)は、(a)の上下を
逆転した構造、(c)は、樹脂層32の側面の周囲にゴ
ム層31を配置した構造である。(d)は、樹脂層32
の側面の周囲及び上面にゴム層31を配置した構造、
(e)は、樹脂層32の側面の周囲及び下面にゴム層3
1を配置した構造、(f)は、樹脂層32の側面及び上
下面の全体を覆うようにゴム層31を配置した構造であ
る。いずれの構造においても、封口部材3の貫通部33
におけるリード部材4との接触面には樹脂材が存在する
ため、前記実施例と同様の作用と効果を得ることができ
る。
【0046】さらに、ケース開口部の封口部材を含む封
口構造についても、前記実施例の他に、図10に示すよ
うな各種の構造が可能である。この図10において、
(a)は、図11の従来例と同様に、封口部材3の側面
に接触するケース2の一部に、内側に突出するリング部
21を形成した構造であり、(b)は、ケース2におけ
る封口部材3の配置部分の下方の肉厚を内側に厚くして
段部23を形成し、この段部23の上に封口部材3を配
置した構造である。いずれの構造においても、前記実施
例と同様に気密性を保持でき、前記実施例と同様の作用
と効果を得ることができる。しかしながら、(a)の構
造においては、封口部材3のケース2の取り付けに当た
り、リング部21を乗り越えさせるための力が余分に必
要となり、(b)の構造においては、ケース2の厚みを
部分的に変更する必要がある。そのため、作業性及び生
産性の面から考えた場合には、前記実施例の構造がより
優れていると言える。
口構造についても、前記実施例の他に、図10に示すよ
うな各種の構造が可能である。この図10において、
(a)は、図11の従来例と同様に、封口部材3の側面
に接触するケース2の一部に、内側に突出するリング部
21を形成した構造であり、(b)は、ケース2におけ
る封口部材3の配置部分の下方の肉厚を内側に厚くして
段部23を形成し、この段部23の上に封口部材3を配
置した構造である。いずれの構造においても、前記実施
例と同様に気密性を保持でき、前記実施例と同様の作用
と効果を得ることができる。しかしながら、(a)の構
造においては、封口部材3のケース2の取り付けに当た
り、リング部21を乗り越えさせるための力が余分に必
要となり、(b)の構造においては、ケース2の厚みを
部分的に変更する必要がある。そのため、作業性及び生
産性の面から考えた場合には、前記実施例の構造がより
優れていると言える。
【0047】一方、本発明は、4級塩を溶質とするγ−
ブチロラクトン(GBL)系電解液以外の駆動用電解液
を使用することも可能である。また、本発明を適用する
電解コンデンサの定格についても、自由に選択可能であ
る。
ブチロラクトン(GBL)系電解液以外の駆動用電解液
を使用することも可能である。また、本発明を適用する
電解コンデンサの定格についても、自由に選択可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゴム材と樹脂材とから構成した封口部材を使用すること
により、電解液透過量が少なく、耐アルカリ性に優れ、
4級塩を溶質とする駆動用電解液を使用した場合におい
ても、電解液の漏出を完全に防止可能な、信頼性の高い
電解コンデンサを提供することができる。
ゴム材と樹脂材とから構成した封口部材を使用すること
により、電解液透過量が少なく、耐アルカリ性に優れ、
4級塩を溶質とする駆動用電解液を使用した場合におい
ても、電解液の漏出を完全に防止可能な、信頼性の高い
電解コンデンサを提供することができる。
【図1】本発明による電解コンデンサの実施例を示す模
式的断面図。
式的断面図。
【図2】IIR単体とポリプロピレン単体によってそれ
ぞれ構成した各封口部材の経時的電解液透過量を示すグ
ラフ。
ぞれ構成した各封口部材の経時的電解液透過量を示すグ
ラフ。
【図3】IIR単体とポリプロピレン単体によってそれ
ぞれ構成した各封口部材のアルカリ溶液中での経時的硬
度変化を示すグラフ。
ぞれ構成した各封口部材のアルカリ溶液中での経時的硬
度変化を示すグラフ。
【図4】本発明による封口部材のポリプロピレン体積比
率と電解液透過量との関係を示すグラフ。
率と電解液透過量との関係を示すグラフ。
【図5】本発明による封口部材のポリプロピレン体積比
率とアルカリ溶液中での硬度変化率との関係を示すグラ
フ。
率とアルカリ溶液中での硬度変化率との関係を示すグラ
フ。
【図6】図1の実施例の電解コンデンサと従来例の電解
コンデンサとについて、経時的電解液透過量を示すグラ
フ。
コンデンサとについて、経時的電解液透過量を示すグラ
フ。
【図7】図1の実施例の電解コンデンサと従来例の電解
コンデンサとについて、アルカリ溶液中での封口部材の
経時的硬度変化を示すグラフ。
コンデンサとについて、アルカリ溶液中での封口部材の
経時的硬度変化を示すグラフ。
【図8】図1の実施例の電解コンデンサと従来例の電解
コンデンサとについて、電解液透過量Δw、静電容量変
化率ΔC、及びtanδの経時的変化を示すグラフ。
コンデンサとについて、電解液透過量Δw、静電容量変
化率ΔC、及びtanδの経時的変化を示すグラフ。
【図9】本発明による封口部材の他の実施例を示す模式
的断面図。
的断面図。
【図10】本発明によるケース開口部の封口構造の他の
実施例を示す模式的断面図。
実施例を示す模式的断面図。
【図11】従来の電解コンデンサの一例を示す模式的断
面図。
面図。
1…コンデンサ素子 2…ケース 3…封口部材 4…リード部材 21…リング部 22…カール部 23…段部 31…ゴム層 32…樹脂層 33…貫通部
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動用電解液を含浸してなるコンデンサ
素子、このコンデンサ素子を収納するための開口部を有
するケース、このケースの開口部を封止する封口部材、
及び前記コンデンサ素子に接続されたリード部材とを備
え、このリード部材が前記封口部材を貫通するように構
成された電解コンデンサにおいて、 前記封口部材はゴム材と樹脂材から構成され、この封口
部材の体積における樹脂材の割合は10〜99%である
ことを特徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項2】 前記樹脂材は、ポリプロピレン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリアミド、及び
フッ素系樹脂の中から選択された1種類以上の材料であ
ることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサ。 - 【請求項3】 前記ゴム材は、エチレンプロピレンター
ポリマー(EPDM)、イソブチレンイソプレンゴム
(IIR)、及びブタジエンスチレンゴム(SBR)の
中から選択された1種類以上の材料であることを特徴と
する請求項1項記載の電解コンデンサ。 - 【請求項4】 前記封口部材は、その前記リード部材の
貫通部におけるリード部材との接触面に樹脂材が存在す
るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の電
解コンデンサ。 - 【請求項5】 前記封口部材は、その前記リード部材の
貫通部の径がリード部材の径よりも小さくなるように構
成されたことを特徴とする請求項1記載の電解コンデン
サ。 - 【請求項6】 前記ケースは、その開口部近傍に形成さ
れた内側に突出する段部を有し、前記封口部材は、前記
ケースの段部の上に配置されたことを特徴とする請求項
1記載の電解コンデンサ。 - 【請求項7】 駆動用電解液として、4級塩を溶質とす
るγ−ブチロラクトン系電解液を使用することを特徴と
する請求項1記載の電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7132810A JPH08306596A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7132810A JPH08306596A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 電解コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08306596A true JPH08306596A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=15090116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7132810A Pending JPH08306596A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08306596A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005093656A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Nok Corp | 電解液シール材料 |
| JP2007273788A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用封口体及び該封口体を用いた電解コンデンサ |
| JP2009088278A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用封口体及び該封口体を用いた電解コンデンサ |
| KR200468057Y1 (ko) * | 2008-05-13 | 2013-07-24 | 가부시키가이샤 토프파츠 | 전해 콘덴서용 밀봉체 및 전해 콘덴서 |
| WO2022070595A1 (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-07 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサおよびその製造方法 |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP7132810A patent/JPH08306596A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005093656A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Nok Corp | 電解液シール材料 |
| JP2007273788A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用封口体及び該封口体を用いた電解コンデンサ |
| JP2009088278A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用封口体及び該封口体を用いた電解コンデンサ |
| KR200468057Y1 (ko) * | 2008-05-13 | 2013-07-24 | 가부시키가이샤 토프파츠 | 전해 콘덴서용 밀봉체 및 전해 콘덴서 |
| WO2022070595A1 (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-07 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサおよびその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040803 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040817 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |