JPH0881694A - α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法 - Google Patents
α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法Info
- Publication number
- JPH0881694A JPH0881694A JP24705694A JP24705694A JPH0881694A JP H0881694 A JPH0881694 A JP H0881694A JP 24705694 A JP24705694 A JP 24705694A JP 24705694 A JP24705694 A JP 24705694A JP H0881694 A JPH0881694 A JP H0881694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fatty acid
- sulfonation
- ester
- ester salt
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 パーム油等の植物性または動物性油脂に由来
する脂肪酸低級アルキルエステルをスルホン化、中和し
てα−スルホ脂肪酸エステル塩を製造するに際し、ヨウ
素価が2以下の原料脂肪酸低級アルキルエステルを用
い、かつ、原料脂肪酸低級アルキルエステル中に含まれ
るカロチノイド分が10ppm以下となるようにカロチ
ノイド含量を調整した後、スルホン化する。 【効果】 淡色でかつ臭気の著しく改善されたα−スル
ホ脂肪酸エステル塩を製造することが可能となる。
する脂肪酸低級アルキルエステルをスルホン化、中和し
てα−スルホ脂肪酸エステル塩を製造するに際し、ヨウ
素価が2以下の原料脂肪酸低級アルキルエステルを用
い、かつ、原料脂肪酸低級アルキルエステル中に含まれ
るカロチノイド分が10ppm以下となるようにカロチ
ノイド含量を調整した後、スルホン化する。 【効果】 淡色でかつ臭気の著しく改善されたα−スル
ホ脂肪酸エステル塩を製造することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯や洗浄剤、特に繊
維洗浄用洗剤の分野において有用な、パーム油等の動植
物油脂に由来するα−スルホ脂肪酸エステル塩の、淡色
でかつ著しく臭気の改善された製造方法に関する。
維洗浄用洗剤の分野において有用な、パーム油等の動植
物油脂に由来するα−スルホ脂肪酸エステル塩の、淡色
でかつ著しく臭気の改善された製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−スルホ脂肪酸エステル塩は、脂肪酸
アルキルエステルのスルホン化物の中和塩として得ら
れ、耐硬水性、生成解性が良好であるうえ、洗浄力に優
れ、皮膚にマイルドな界面活性剤である。また、α−ス
ルホ脂肪酸エステル塩は、資源面からも再生可能な天然
原料系でコスト的に有利であり、地球環境保護の面から
も重要視されている。
アルキルエステルのスルホン化物の中和塩として得ら
れ、耐硬水性、生成解性が良好であるうえ、洗浄力に優
れ、皮膚にマイルドな界面活性剤である。また、α−ス
ルホ脂肪酸エステル塩は、資源面からも再生可能な天然
原料系でコスト的に有利であり、地球環境保護の面から
も重要視されている。
【0003】しかしながら一方において、α−スルホ脂
肪酸エステル塩は、天然原料を使用していることに起因
する微量不純物の影響で、長期保存において色調と臭気
が劣化することが知られている。
肪酸エステル塩は、天然原料を使用していることに起因
する微量不純物の影響で、長期保存において色調と臭気
が劣化することが知られている。
【0004】一方、スルホン化の原料である脂肪酸エス
テルまたは脂肪酸エステル混合物の組成が重要なことは
この分野では良く知られており、着色を起こさないため
にも、脂肪酸エステルは二重結合を全く含まないか少量
しか含まず、また、特に水酸基を含まないことが必要と
される。そしてこの問題は、脂肪酸エステル中の不飽和
結合を除去することにより解決しうることが知られてお
り、好ましくは2以下のヨウ素価ものが原料脂肪酸エス
テルとして用いられ、実際にはより小さなヨウ素価、例
えば約1.0以下のものが使用されている。
テルまたは脂肪酸エステル混合物の組成が重要なことは
この分野では良く知られており、着色を起こさないため
にも、脂肪酸エステルは二重結合を全く含まないか少量
しか含まず、また、特に水酸基を含まないことが必要と
される。そしてこの問題は、脂肪酸エステル中の不飽和
結合を除去することにより解決しうることが知られてお
り、好ましくは2以下のヨウ素価ものが原料脂肪酸エス
テルとして用いられ、実際にはより小さなヨウ素価、例
えば約1.0以下のものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、植物性
油脂あるいは動物性油脂に由来する脂肪酸エステルにお
いては、分子中の二重結合や水酸基を極力少なくするこ
とも必要であるが、それだけでは不十分であり、スルホ
ン化時において着色を生じたり、特有の異臭を発生した
りし、また、長期保存時においても色調と臭気が劣化す
ることが判明した。また、この現象はパーム油に由来す
る脂肪酸エステルをスルホン化原料としてα−スルホ脂
肪酸エステル塩を製造する場合に顕著であった。
油脂あるいは動物性油脂に由来する脂肪酸エステルにお
いては、分子中の二重結合や水酸基を極力少なくするこ
とも必要であるが、それだけでは不十分であり、スルホ
ン化時において着色を生じたり、特有の異臭を発生した
りし、また、長期保存時においても色調と臭気が劣化す
ることが判明した。また、この現象はパーム油に由来す
る脂肪酸エステルをスルホン化原料としてα−スルホ脂
肪酸エステル塩を製造する場合に顕著であった。
【0006】そこで本発明は、植物性油脂または動物性
油脂、とりわけパーム油を原料として、長期保存におい
ても色調および臭気の劣化が抑制され、安定性に優れた
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を製造することを
目的とする。
油脂、とりわけパーム油を原料として、長期保存におい
ても色調および臭気の劣化が抑制され、安定性に優れた
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を製造することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のα−スルホ脂肪
酸エステル塩の製造方法は、植物性または動物性油脂に
由来する脂肪酸低級アルキルエステルをスルホン化、中
和してα−スルホ脂肪酸エステル塩を製造するに際し、
酸エステル塩の製造方法は、植物性または動物性油脂に
由来する脂肪酸低級アルキルエステルをスルホン化、中
和してα−スルホ脂肪酸エステル塩を製造するに際し、
【0008】ヨウ素価が2以下の原料脂肪酸低級アルキ
ルエステルを用い、かつ、原料脂肪酸低級アルキルエス
テル中に含まれるカロチノイド分が10ppm以下とな
るようにカロチノイド含量を調整した後、スルホン化す
ることを特徴とする。
ルエステルを用い、かつ、原料脂肪酸低級アルキルエス
テル中に含まれるカロチノイド分が10ppm以下とな
るようにカロチノイド含量を調整した後、スルホン化す
ることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施態様】本発明でスルホン化原料として用い
られる脂肪酸低級アルキルエステルは、以下の(a)〜
(d)の工程を経て得ることができる。なお、(b),
(c),(d)工程は、その処理順序は問わなない。
られる脂肪酸低級アルキルエステルは、以下の(a)〜
(d)の工程を経て得ることができる。なお、(b),
(c),(d)工程は、その処理順序は問わなない。
【0010】(a)工程:植物性油脂または動物性油脂
を低級アルコールでエステル交換するか、あるいはケン
化し、次いで低級アルコールによりエステル化すること
により粗脂肪酸アルキルエステルを得る。
を低級アルコールでエステル交換するか、あるいはケン
化し、次いで低級アルコールによりエステル化すること
により粗脂肪酸アルキルエステルを得る。
【0011】(b)工程:得られた粗脂肪酸アルキルエ
ステルを低級エステル化反応生成物から分離し、必要に
応じて各脂肪酸成分に分離し、脂肪酸組成を調整する。
ステルを低級エステル化反応生成物から分離し、必要に
応じて各脂肪酸成分に分離し、脂肪酸組成を調整する。
【0012】(c)工程:脂肪酸アルキルエステル中に
含まれているカロチノイド量を除去減少させ、スルホン
化対象となる脂肪酸アルキルエステルのカロチノイドの
含有量を、10ppm(重量基準)以下とする。スルホ
ン化の対象となる脂肪酸アルキルエステル中にカロチノ
イドが10ppm(重量基準)を超えて含まれると、得
られるα−スルホ脂肪酸エステル塩の製造直後ならびに
経日での色調および臭気が劣化する。
含まれているカロチノイド量を除去減少させ、スルホン
化対象となる脂肪酸アルキルエステルのカロチノイドの
含有量を、10ppm(重量基準)以下とする。スルホ
ン化の対象となる脂肪酸アルキルエステル中にカロチノ
イドが10ppm(重量基準)を超えて含まれると、得
られるα−スルホ脂肪酸エステル塩の製造直後ならびに
経日での色調および臭気が劣化する。
【0013】パーム油等の原料油脂に由来するカロチン
分を除く手段としては、直接パーム油から溶媒抽出法や
遠心分離法で除くこともできるが、パーム油等の原料油
脂を脂肪酸アルキルエステルに変換したのち、この脂肪
酸アルキルエステルに溶媒抽出法や遠心分離法を適用し
てカロチン等のカロチノイドを除去することが望まし
い。また、蒸留操作によってボトム残渣に分解してしま
うことも可能であるが、カロチン類はビタミンAの前駆
体でもあり高付加価値物質であるので、分離して回収し
有効に活性した方が得策である。
分を除く手段としては、直接パーム油から溶媒抽出法や
遠心分離法で除くこともできるが、パーム油等の原料油
脂を脂肪酸アルキルエステルに変換したのち、この脂肪
酸アルキルエステルに溶媒抽出法や遠心分離法を適用し
てカロチン等のカロチノイドを除去することが望まし
い。また、蒸留操作によってボトム残渣に分解してしま
うことも可能であるが、カロチン類はビタミンAの前駆
体でもあり高付加価値物質であるので、分離して回収し
有効に活性した方が得策である。
【0014】なお、本発明は、少なくともスルホン化時
までに、カロチノイド含量の調整工程を経ることを必須
要件とする。したがって、原料油脂がカロチノイドを実
質上含まないヤシ油等は対象としない。
までに、カロチノイド含量の調整工程を経ることを必須
要件とする。したがって、原料油脂がカロチノイドを実
質上含まないヤシ油等は対象としない。
【0015】また、カロチノイド含量の調整は、従来の
実施例のようにカロチノイドを除去する代わりに、ヤシ
油脂肪酸アルキルエステルのようなカロチノイド含量が
少ない脂肪酸アルキルエステルを混合して全体のカロチ
ノイド含量レベルを低下させることによっても達成でき
る。
実施例のようにカロチノイドを除去する代わりに、ヤシ
油脂肪酸アルキルエステルのようなカロチノイド含量が
少ない脂肪酸アルキルエステルを混合して全体のカロチ
ノイド含量レベルを低下させることによっても達成でき
る。
【0016】(d)工程:蒸留または水素化により、ス
ルホン化対象となる脂肪酸アルキルエステルのヨウ素価
(IV)を2以下、好ましくは1以下とする。ヨウ素価
が2を超えると、得られるα−スルホ脂肪酸エステル塩
の製造直後ならびに経日での色調および臭気が劣化す
る。
ルホン化対象となる脂肪酸アルキルエステルのヨウ素価
(IV)を2以下、好ましくは1以下とする。ヨウ素価
が2を超えると、得られるα−スルホ脂肪酸エステル塩
の製造直後ならびに経日での色調および臭気が劣化す
る。
【0017】ヨウ素価の調整は、蒸留により2重結合を
有する脂肪酸成分をもつエステルを除くか、または水素
添加により2重結合を飽和することにより行なうことが
できる。
有する脂肪酸成分をもつエステルを除くか、または水素
添加により2重結合を飽和することにより行なうことが
できる。
【0018】本発明でスルホン化対象とする脂肪酸アル
キルエステルは、下記の化1の一般式(I)で表わさ
れ、好ましくはパーム油由来の飽和脂肪酸を脂肪酸組成
の主体とし、ヨウ素価が2以下、カロチノイド含有量が
10ppm以下の脂肪酸アルキルエステルである。
キルエステルは、下記の化1の一般式(I)で表わさ
れ、好ましくはパーム油由来の飽和脂肪酸を脂肪酸組成
の主体とし、ヨウ素価が2以下、カロチノイド含有量が
10ppm以下の脂肪酸アルキルエステルである。
【0019】
【化1】RCH2COOR′ …(I) (R:炭素数6〜20、好ましくは10〜18の直鎖な
いしは分岐のアルキル基またはアルケニル基 R′:炭素数1〜6、好ましくは1〜4の直鎖ないしは
分岐のアルキル基)
いしは分岐のアルキル基またはアルケニル基 R′:炭素数1〜6、好ましくは1〜4の直鎖ないしは
分岐のアルキル基)
【0020】本発明では、上述の如き脂肪酸アルキルエ
ステルをスルホン化の出発原料として、以下の工程
(e),(f)を施すことにより目的とするα−スルホ
脂肪酸アルキルエステル塩を製造することができる。
ステルをスルホン化の出発原料として、以下の工程
(e),(f)を施すことにより目的とするα−スルホ
脂肪酸アルキルエステル塩を製造することができる。
【0021】(e)スルホン化工程:脂肪酸アルキルエ
ステルのスルホン化は、スルホン化剤、たとえば不活性
ガスで1.5〜10vol%に希釈した無水硫酸を1.
0〜2.0のモル比で用いて、通常50〜100℃の温
度で行なわれる。不活性ガスとしては窒素または脱湿し
た空気が用いられる。スルホン化方法としては薄膜式ス
ルホン化方法、槽型スルホン化方法などいずれもが採用
できる。
ステルのスルホン化は、スルホン化剤、たとえば不活性
ガスで1.5〜10vol%に希釈した無水硫酸を1.
0〜2.0のモル比で用いて、通常50〜100℃の温
度で行なわれる。不活性ガスとしては窒素または脱湿し
た空気が用いられる。スルホン化方法としては薄膜式ス
ルホン化方法、槽型スルホン化方法などいずれもが採用
できる。
【0022】ついで、スルホン化物は熟成されスルホン
化が完結する。この熟成は50〜100℃で5〜120
分撹拌して行なうのが好ましい。得られるスルホン化物
は暗褐色の色相のものしか得られず、このままでは洗浄
用活性剤原料として使用できないためこれを漂白して淡
色化することが必要となる。
化が完結する。この熟成は50〜100℃で5〜120
分撹拌して行なうのが好ましい。得られるスルホン化物
は暗褐色の色相のものしか得られず、このままでは洗浄
用活性剤原料として使用できないためこれを漂白して淡
色化することが必要となる。
【0023】(f)漂白・中和工程:漂白方法として
は、スルホン化熟成物を過酸化水素で漂白する方法;中
和した後に次亜塩素酸塩で漂白する方法;スルホン化熟
成物を過酸化水素、次亜塩素酸塩などで漂白した後中和
し、ついで過酸化水素または次亜塩素酸で漂白する方
法;またスルホン化熟成物をアルコールと反応させた後
に過酸化水素で漂白する方法;アルコールと過酸化水素
を同時に添加して漂白する方法などいずれの方法も採用
できる。
は、スルホン化熟成物を過酸化水素で漂白する方法;中
和した後に次亜塩素酸塩で漂白する方法;スルホン化熟
成物を過酸化水素、次亜塩素酸塩などで漂白した後中和
し、ついで過酸化水素または次亜塩素酸で漂白する方
法;またスルホン化熟成物をアルコールと反応させた後
に過酸化水素で漂白する方法;アルコールと過酸化水素
を同時に添加して漂白する方法などいずれの方法も採用
できる。
【0024】脱色されたスルホン化熟成物は、苛性アル
カリでpH=6〜7に中和することによってα−スルホ
脂肪酸エステル塩として得られる。
カリでpH=6〜7に中和することによってα−スルホ
脂肪酸エステル塩として得られる。
【0025】これらの方法で得られるα−スルホ脂肪酸
エステル塩中には、エステル結合が切断されてカルボン
酸塩となったα−スルホ脂肪酸二塩が不可避的に含ま
れ、通常0.1〜40重量%程度含まれるが、これによ
って作用効果が損われることはない。従って以下におい
て、α−スルホ脂肪酸エステル塩とは通常のα−スルホ
脂肪酸二塩含有生成物を意味する。
エステル塩中には、エステル結合が切断されてカルボン
酸塩となったα−スルホ脂肪酸二塩が不可避的に含ま
れ、通常0.1〜40重量%程度含まれるが、これによ
って作用効果が損われることはない。従って以下におい
て、α−スルホ脂肪酸エステル塩とは通常のα−スルホ
脂肪酸二塩含有生成物を意味する。
【0026】
【発明の効果】本発明方法に従うと、原料動植物油脂中
に含有されているカロチノイド分を10ppm以下の範
囲まで低下させた脂肪酸アルキルエステルをスルホン化
原料として使うことにより、淡色でかつ臭気の著しく改
善されたα−スルホ脂肪酸エステル塩を製造することが
可能となる。
に含有されているカロチノイド分を10ppm以下の範
囲まで低下させた脂肪酸アルキルエステルをスルホン化
原料として使うことにより、淡色でかつ臭気の著しく改
善されたα−スルホ脂肪酸エステル塩を製造することが
可能となる。
【0027】本発明において、このように品質が優れた
α−スルホ脂肪酸エステル塩が得られる作用機構は明確
ではないが、動植物油脂に由来する脂肪酸アルキルエス
テル中に存在する微量のカロチノイド分が、スルホン化
反応時に着色を促進し、また、臭気物質を生成している
と推定される。また、漂白時における過酸化水素や次亜
塩素酸塩などの強力な酸化剤による処理で、これらの微
量の着色物や臭気物質が、酸化反応や分解反応を受けて
新たな臭気物質を生成したり、淡色化したα−スルホ脂
肪酸エステル塩の色戻りを起こしてると推定される。本
発明では、このように有害な影響を与えるカロチノイド
がスルホン化に先立って極く少量以下に抑えられている
ので、淡色で異臭の発生しないα−スルホ脂肪酸エステ
ル塩が得られる。
α−スルホ脂肪酸エステル塩が得られる作用機構は明確
ではないが、動植物油脂に由来する脂肪酸アルキルエス
テル中に存在する微量のカロチノイド分が、スルホン化
反応時に着色を促進し、また、臭気物質を生成している
と推定される。また、漂白時における過酸化水素や次亜
塩素酸塩などの強力な酸化剤による処理で、これらの微
量の着色物や臭気物質が、酸化反応や分解反応を受けて
新たな臭気物質を生成したり、淡色化したα−スルホ脂
肪酸エステル塩の色戻りを起こしてると推定される。本
発明では、このように有害な影響を与えるカロチノイド
がスルホン化に先立って極く少量以下に抑えられている
ので、淡色で異臭の発生しないα−スルホ脂肪酸エステ
ル塩が得られる。
【0028】
実施例1 パーム油を次の工程で処理して脱カロチンエステルを得
た。すなわち、パーム油をパーライトをロ過剤としてロ
過し固型分を除き、つぎに、メタノールを添加してカチ
オン交換樹脂と混合して脱酸処理を行なった。ついで、
メタノールを添加しNaOH触媒を用いてエステル化反
応を行ない、パーム油脂肪酸メチルエステルを得た。
た。すなわち、パーム油をパーライトをロ過剤としてロ
過し固型分を除き、つぎに、メタノールを添加してカチ
オン交換樹脂と混合して脱酸処理を行なった。ついで、
メタノールを添加しNaOH触媒を用いてエステル化反
応を行ない、パーム油脂肪酸メチルエステルを得た。
【0029】このパーム油脂肪酸メチルエステル中には
カロチンが溶解しているので、メタノール−水混合溶媒
への溶解度差を利用してカロチンを除いた。得られた脱
カロチンエステル中にはカロチンが2ppm含まれてい
た。溶存しているメタノールをトッピングし、水添して
ヨウ素価を0.2としてスルホン化原料(硬化パーム油
脂肪酸メチルエステル)とした。
カロチンが溶解しているので、メタノール−水混合溶媒
への溶解度差を利用してカロチンを除いた。得られた脱
カロチンエステル中にはカロチンが2ppm含まれてい
た。溶存しているメタノールをトッピングし、水添して
ヨウ素価を0.2としてスルホン化原料(硬化パーム油
脂肪酸メチルエステル)とした。
【0030】スルホン化反応は、流下型薄膜反応器を用
いて、窒素ガスで希釈したSO3 ガスで反応モル比(S
O3 /飽和脂肪酸エステル)=1.2、反応温度80℃
の条件にてスルホン化した。得られたスルホン化混合物
を80℃で60分間加熱熟成することにより、α−スル
ホ脂肪酸メチルエステルを得た。このスルホン化物の色
調は2,500であった。
いて、窒素ガスで希釈したSO3 ガスで反応モル比(S
O3 /飽和脂肪酸エステル)=1.2、反応温度80℃
の条件にてスルホン化した。得られたスルホン化混合物
を80℃で60分間加熱熟成することにより、α−スル
ホ脂肪酸メチルエステルを得た。このスルホン化物の色
調は2,500であった。
【0031】次にこのα−スルホ脂肪酸メチルエステル
100重量部に対して、メタノールを30重量部導入し
た後、35%過酸化水素を8.6重量部導入して、80
℃で60分間漂白を行なった。この漂白されたα−スル
ホ脂肪酸メチルエステルを水酸化ナトリウム水溶液を用
いて中和温度40〜70℃でpH=7となるように中和
した。次いで過剰のメタノールを減圧下で除去した。
100重量部に対して、メタノールを30重量部導入し
た後、35%過酸化水素を8.6重量部導入して、80
℃で60分間漂白を行なった。この漂白されたα−スル
ホ脂肪酸メチルエステルを水酸化ナトリウム水溶液を用
いて中和温度40〜70℃でpH=7となるように中和
した。次いで過剰のメタノールを減圧下で除去した。
【0032】こうして得られたα−スルホ脂肪酸メチル
エステル塩は有効成分濃度72重量%、エステル塩/ジ
塩比=99/1、Na2SO4含有量1.8重量%、メチ
ルサルフェート含有量7.5重量%であった。このもの
の色調は43であった。
エステル塩は有効成分濃度72重量%、エステル塩/ジ
塩比=99/1、Na2SO4含有量1.8重量%、メチ
ルサルフェート含有量7.5重量%であった。このもの
の色調は43であった。
【0033】色調は、活性剤濃度5%の水溶液として、
40mm光路長で、No.42ブルーフィルターを用い
Klett Summerson社製の光度計で測定
し、測定値で表示した。
40mm光路長で、No.42ブルーフィルターを用い
Klett Summerson社製の光度計で測定
し、測定値で表示した。
【0034】また、臭気については5人のパネラーによ
り官能評価を行ない、下記基準で評価した。 ◎:ほぼ無臭 ○:やや臭いがあるが、香料等のマスキングが可能 △:かなり臭気が感じられ、香料等のマスキングは不可
能 ×:強い臭気あり
り官能評価を行ない、下記基準で評価した。 ◎:ほぼ無臭 ○:やや臭いがあるが、香料等のマスキングが可能 △:かなり臭気が感じられ、香料等のマスキングは不可
能 ×:強い臭気あり
【0035】40℃恒温室に保存し、製造直後品と1ケ
月経日品について色調および臭気を測定評価した結果
を、実施例2〜5とともに後記の表1に示す。
月経日品について色調および臭気を測定評価した結果
を、実施例2〜5とともに後記の表1に示す。
【0036】実施例2,3,4、比較例1,2 実施例1と同様にして、表1に示すカロチン濃度となる
ように、脂肪酸メチルエステル中からカロチンを除い
た。他の操作は実施例1と同じように行ないα−スルホ
脂肪酸メチルエステル塩を製造し、その評価結果を表1
に示した。
ように、脂肪酸メチルエステル中からカロチンを除い
た。他の操作は実施例1と同じように行ないα−スルホ
脂肪酸メチルエステル塩を製造し、その評価結果を表1
に示した。
【0037】実施例5 実施例1と同様にやし油を用いてやし油脂肪酸メチルエ
ステルを得た。やし油中にはカロチンは含有されていな
いので、脱カロチン操作は行なわなかった。やし油脂肪
酸メチルエステルは、水添してヨウ素価を0.2とし
た。
ステルを得た。やし油中にはカロチンは含有されていな
いので、脱カロチン操作は行なわなかった。やし油脂肪
酸メチルエステルは、水添してヨウ素価を0.2とし
た。
【0038】比較例1の脱カロチンエステルとこのやし
油脂肪酸メチルエステルを2:8に混合して、ヨウ素
0.2、カロチン濃度3ppmの脂肪酸メチルエステル
とし、これをスルホン化原料とした。以降、実施例1と
同様にしてスルホン化、漂白、中和を行なってα−スル
ホ脂肪酸エステル塩を製造し、その性状を評価して結果
を表1に示した。
油脂肪酸メチルエステルを2:8に混合して、ヨウ素
0.2、カロチン濃度3ppmの脂肪酸メチルエステル
とし、これをスルホン化原料とした。以降、実施例1と
同様にしてスルホン化、漂白、中和を行なってα−スル
ホ脂肪酸エステル塩を製造し、その性状を評価して結果
を表1に示した。
【0039】
【表1】 表1: 実 施 例 比較例 実施例 1 2 3 4 1 2 5 脂肪酸メチルエステル中の 2 0.5 5 7 15 53 3*1 カロチン濃度(ppm) スルホン酸の色調 2500 2300 2600 2700 3200 4500 2800 α−スルホ脂肪酸エステル塩の色調 直後 43 40 45 50 110 205 55 1ケ月 40 35 42 45 115 230 50 α−スルホ脂肪酸エステル塩の臭気 直後 ○ ○ ○ ○ △ △ ○ 1ケ月 ○ ○ ○ ○ △ × ○ 総合評価 ○ ○ ○ ○ × × ○ *1)比較例1の脱カロチンエステルとやし油脂肪酸メチルエステルとの2: 8(重量比)混合物
【0040】実施例6 実施例1と同様にパーム油を用いて脂肪酸メチルエステ
ル中からカロチンを除いた。次いで溶存しているメタノ
ールをトッピングで除いた後、精密分留を行ない、
C12,C14,C16,C18脂肪酸のメチルエステルに分別
した。
ル中からカロチンを除いた。次いで溶存しているメタノ
ールをトッピングで除いた後、精密分留を行ない、
C12,C14,C16,C18脂肪酸のメチルエステルに分別
した。
【0041】C18脂肪酸メチルエステルはヨウ素価が1
以上であったので水添してヨウ素価を0.2とした。C
12,C14,C16脂肪酸メチルエステルはヨウ素価が1以
下であったので水添は行なわなかった。C12/C14/C
16/C18=10/20/60/10の割合で脂肪酸メチ
ルエステルを混合してスルホン化原料とした。このスル
ホン化原料のヨウ素価は0.35であった。
以上であったので水添してヨウ素価を0.2とした。C
12,C14,C16脂肪酸メチルエステルはヨウ素価が1以
下であったので水添は行なわなかった。C12/C14/C
16/C18=10/20/60/10の割合で脂肪酸メチ
ルエステルを混合してスルホン化原料とした。このスル
ホン化原料のヨウ素価は0.35であった。
【0042】ついで、このスルホン化原料に対して実施
例1と同様にしてスルホン化、漂白、中和を行ない、α
−スルホ脂肪酸エステル塩を製造した。スルホン化によ
り得られたα−スルホ脂肪酸エステルの色調は4000
であったが、漂白・中和工程を経て得られたα−スルホ
脂肪酸エステル塩の色調は製造直後で45、1ケ月後で
43であった。また、α−スルホ脂肪酸エステル塩の臭
気は製造直後で○、1ケ月後で○であり、総合評価は○
であった。
例1と同様にしてスルホン化、漂白、中和を行ない、α
−スルホ脂肪酸エステル塩を製造した。スルホン化によ
り得られたα−スルホ脂肪酸エステルの色調は4000
であったが、漂白・中和工程を経て得られたα−スルホ
脂肪酸エステル塩の色調は製造直後で45、1ケ月後で
43であった。また、α−スルホ脂肪酸エステル塩の臭
気は製造直後で○、1ケ月後で○であり、総合評価は○
であった。
【0043】比較例3 実施例1と同様にパーム油を用いてエステル化反応を行
ない、パーム油脂肪酸メチルエステルを得た。脱カロチ
ン操作を行なわずに、精密分留を行ない、C12,C14,
C16,C18脂肪酸メチルエステルを得た。C18脂肪酸メ
チルエステルはヨウ素価が1以上であったので水添して
ヨウ素価を0.2とした。C12,C14,C16脂肪酸メチ
ルエステルはヨウ素価が1以下であったので水添は行な
わなかった。C12/C14/C16/C18=10/20/6
0/10の割合で脂肪酸メチルエステルを混合してスル
ホン化原料とした。このスルホン化原料のヨウ素価は
0.35、カロチン濃度は500ppmであった。
ない、パーム油脂肪酸メチルエステルを得た。脱カロチ
ン操作を行なわずに、精密分留を行ない、C12,C14,
C16,C18脂肪酸メチルエステルを得た。C18脂肪酸メ
チルエステルはヨウ素価が1以上であったので水添して
ヨウ素価を0.2とした。C12,C14,C16脂肪酸メチ
ルエステルはヨウ素価が1以下であったので水添は行な
わなかった。C12/C14/C16/C18=10/20/6
0/10の割合で脂肪酸メチルエステルを混合してスル
ホン化原料とした。このスルホン化原料のヨウ素価は
0.35、カロチン濃度は500ppmであった。
【0044】ついで、このスルホン化原料に対して、実
施例1と同様にスルホン化、漂白、中和を行なった。ス
ルホン酸の色調は7,000であり、α−スルホ脂肪酸
塩の色調は、製造直後で250、1ケ月後で270であ
った。また、α−スルホ脂肪酸塩の臭気は製造直後で
△、1ケ月後で×であり総合評価は×であった。
施例1と同様にスルホン化、漂白、中和を行なった。ス
ルホン酸の色調は7,000であり、α−スルホ脂肪酸
塩の色調は、製造直後で250、1ケ月後で270であ
った。また、α−スルホ脂肪酸塩の臭気は製造直後で
△、1ケ月後で×であり総合評価は×であった。
【0045】比較例4 実施例1と同様にパーム油を用いてエステル化反応を行
なった後、脱カロチン操作を行なってカロチンを除い
た。得られた脱カロチンエステル中にはカロチンが2p
pm含まれており、ヨウ素価は42であり、このものを
スルホン化原料とした。
なった後、脱カロチン操作を行なってカロチンを除い
た。得られた脱カロチンエステル中にはカロチンが2p
pm含まれており、ヨウ素価は42であり、このものを
スルホン化原料とした。
【0046】ついで、このスルホン化原料に対して、実
施例1と同様にスルホン化、漂白、中和を行なった。ス
ルホン酸の色調は12,000であり、α−スルホ脂肪
酸塩の色調は製造直後で550,1ケ月後で650であ
った。また、α−スルホ脂肪酸塩の臭気は製造直後で
×、1ケ月後で×であり、総合評価は×であった。
施例1と同様にスルホン化、漂白、中和を行なった。ス
ルホン酸の色調は12,000であり、α−スルホ脂肪
酸塩の色調は製造直後で550,1ケ月後で650であ
った。また、α−スルホ脂肪酸塩の臭気は製造直後で
×、1ケ月後で×であり、総合評価は×であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永合 一雄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 植物性または動物性油脂に由来する脂肪
酸低級アルキルエステルをスルホン化、中和してα−ス
ルホ脂肪酸エステル塩を製造するに際し、 ヨウ素価が2以下の原料脂肪酸低級アルキルエステルを
用い、かつ、原料脂肪酸低級アルキルエステル中に含ま
れるカロチノイド分が10ppm以下となるようにカロ
チノイド含量を調整した後、スルホン化することを特徴
とするα−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法。 - 【請求項2】 植物性または動物性油脂がパーム油であ
る請求項1に記載のα−スルホ脂肪酸エステル塩の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24705694A JPH0881694A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24705694A JPH0881694A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0881694A true JPH0881694A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17157770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24705694A Pending JPH0881694A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0881694A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6657071B1 (en) | 1999-06-25 | 2003-12-02 | Lion Corporation | Process for producing α-sulfo-fatty acid alkyl ester salt |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP24705694A patent/JPH0881694A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6657071B1 (en) | 1999-06-25 | 2003-12-02 | Lion Corporation | Process for producing α-sulfo-fatty acid alkyl ester salt |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4671900A (en) | Preparation of light-colored, wash active α-sulfofatty acid | |
| JPH04507415A (ja) | 薄色オレイン酸スルホネートの調製方法 | |
| WO1995016669A1 (en) | Process for making sulfonated fatty acid alkyl ester surfactant | |
| JPS6034942A (ja) | エステルの非変色性淡色水性塩ペーストの製法 | |
| DE10084723B4 (de) | Verfahren zur Herstellung von α-Sulfonfettsäurealkylestersalzen | |
| US3354187A (en) | Bleaching dark-colored sulfonation products | |
| JPH0881694A (ja) | α−スルホ脂肪酸エステル塩の製造方法 | |
| WO2018219705A1 (de) | Verfahren zur herstellung von hellfarbigem disalz | |
| AU2014225436B2 (en) | Downstream processing of fatty alcohol compositions produced by recombinant host cells | |
| EP0524996B1 (de) | Verfahren zur herstellung hellfarbiger waschaktiver alpha-sulfofettsäureniedrigalkylester-salze | |
| JP3425247B2 (ja) | 界面活性剤溶液の濃縮方法 | |
| JPH0577666B2 (ja) | ||
| DE1179931C2 (de) | Verfahren zur Gewinnung hellfarbiger kapillar-aktiver Sulfonsaeuren von Fettsaeureestern bzw. deren Salzen | |
| JP3376676B2 (ja) | α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法 | |
| JPH10231282A (ja) | α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法 | |
| JP3929585B2 (ja) | 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩およびその製造法 | |
| WO1995016670A1 (en) | Process for making sulfonated fatty acid alkyl ester surfactant | |
| JP5090647B2 (ja) | アニオン界面活性剤組成物の製造方法 | |
| JPH026346B2 (ja) | ||
| JPH07197081A (ja) | 安定性に優れたα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有物および洗浄剤組成物ならびに安定化方法 | |
| JP5538236B2 (ja) | α−スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)製造用の脂肪酸アルキルエステルの選定方法、反応生成物の着色度の予測方法、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル(塩)の製造方法 | |
| JPH0881435A (ja) | α−スルホ脂肪酸エステルの漂白方法 | |
| JP2000191626A (ja) | α―スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法 | |
| JP2000095750A (ja) | 臭気を改善したα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法 | |
| JPH07197080A (ja) | 洗浄剤組成物 |