JPH0882345A - 内燃機関のフライホイール装置 - Google Patents
内燃機関のフライホイール装置Info
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- JPH0882345A JPH0882345A JP21746894A JP21746894A JPH0882345A JP H0882345 A JPH0882345 A JP H0882345A JP 21746894 A JP21746894 A JP 21746894A JP 21746894 A JP21746894 A JP 21746894A JP H0882345 A JPH0882345 A JP H0882345A
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- mounting flange
- crankshaft
- outer peripheral
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Abstract
(57)【要約】
【目的】内燃機関のフライホイール装置において、部品
点数、組立工数の低減等を図り、同時に取付フランジ部
と弾性変形部の境部の疲労強度の向上とオイルシールの
摺動面の硬度の向上とを図ることを目的とする。 【構成】マス部11と取付フランジ部13とプレート部
15とを一体成形し、取付フランジ部13とプレート部
15の弾性変形部14との連接部に、クランクシャフト
12の中心軸と同心状に延びる円筒部16を一体成形す
る。円筒部16の内周面を、クランクシャフト12のフ
ランジ部12A外周面に嵌合し、その外周面にシリンダ
ブロック20に固定されたオイルシール21内周面を摺
動可能に装着する。円筒部16の外周面16Aと、R部
18の面に、夫々疲労強度改善のための表面処理22、
例えば高周波焼入れ処理或いはチッ化処理を施すように
した。
点数、組立工数の低減等を図り、同時に取付フランジ部
と弾性変形部の境部の疲労強度の向上とオイルシールの
摺動面の硬度の向上とを図ることを目的とする。 【構成】マス部11と取付フランジ部13とプレート部
15とを一体成形し、取付フランジ部13とプレート部
15の弾性変形部14との連接部に、クランクシャフト
12の中心軸と同心状に延びる円筒部16を一体成形す
る。円筒部16の内周面を、クランクシャフト12のフ
ランジ部12A外周面に嵌合し、その外周面にシリンダ
ブロック20に固定されたオイルシール21内周面を摺
動可能に装着する。円筒部16の外周面16Aと、R部
18の面に、夫々疲労強度改善のための表面処理22、
例えば高周波焼入れ処理或いはチッ化処理を施すように
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のフライホイ
ール装置に関し、特に、部品点数、組立工数の低減等を
図る技術に関する。
ール装置に関し、特に、部品点数、組立工数の低減等を
図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関のフライホイール装置と
して、図3に示すようなものがある(日産新型車解説書
1992,B−12頁 参照)。このフライホイール
装置は、曲げ振動低減構造のもので、マス部1と、取付
フランジ部2と、マス部1と取付フランジ部2相互の曲
げ変位を許容するためのプレート状の弾性変形部3とか
らなり、前記マス部1は、ボルト4によって弾性変形部
3に締結され、前記取付フランジ部2は弾性変形部3を
介してボルト5によってクランクシャフト6端面に締結
される。
して、図3に示すようなものがある(日産新型車解説書
1992,B−12頁 参照)。このフライホイール
装置は、曲げ振動低減構造のもので、マス部1と、取付
フランジ部2と、マス部1と取付フランジ部2相互の曲
げ変位を許容するためのプレート状の弾性変形部3とか
らなり、前記マス部1は、ボルト4によって弾性変形部
3に締結され、前記取付フランジ部2は弾性変形部3を
介してボルト5によってクランクシャフト6端面に締結
される。
【0003】又、従来の内燃機関のフライホイール装置
として、図4に示すようなものもある(日産CA系エン
ジン整備要領書 1985,12頁 参照)。即ち、こ
のものでは、クランクシャフト7端部のフランジ部7A
外周面に、高周波焼入れ等の表面硬化処理と研削加工と
を施し、このフランジ部7A外周面に対して、シリンダ
ブロック8に固定されたリング状のオイルシール9の内
周面を摺動可能に組み付けるようにしている。
として、図4に示すようなものもある(日産CA系エン
ジン整備要領書 1985,12頁 参照)。即ち、こ
のものでは、クランクシャフト7端部のフランジ部7A
外周面に、高周波焼入れ等の表面硬化処理と研削加工と
を施し、このフランジ部7A外周面に対して、シリンダ
ブロック8に固定されたリング状のオイルシール9の内
周面を摺動可能に組み付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関のフライホイール装置にあっては、
夫々次のような問題点があった。即ち、図3のフライホ
イール装置においては、マス部1と、取付フランジ部2
と、弾性変形部3とが別体であるため、部品点数、組立
工数が増加し、コスト的に不利であるという問題があ
る。
うな従来の内燃機関のフライホイール装置にあっては、
夫々次のような問題点があった。即ち、図3のフライホ
イール装置においては、マス部1と、取付フランジ部2
と、弾性変形部3とが別体であるため、部品点数、組立
工数が増加し、コスト的に不利であるという問題があ
る。
【0005】このため、マス部1と、取付フランジ部2
と、弾性変形部3とを一体構造とすることが考えられ
る。マス部1と、取付フランジ部2と、弾性変形部3と
を一体構造するに当たっては、弾性変形部3の板面曲げ
を許容するべく、該弾性変形部3は、マス部1及び取付
フランジ部2に対して、充分に低い剛性である必要があ
り、マス部1及び取付フランジ部2と、弾性変形部3と
に対する材料特性の要求は当然相違する。
と、弾性変形部3とを一体構造とすることが考えられ
る。マス部1と、取付フランジ部2と、弾性変形部3と
を一体構造するに当たっては、弾性変形部3の板面曲げ
を許容するべく、該弾性変形部3は、マス部1及び取付
フランジ部2に対して、充分に低い剛性である必要があ
り、マス部1及び取付フランジ部2と、弾性変形部3と
に対する材料特性の要求は当然相違する。
【0006】かかる材料特性の要求を考慮して、上記マ
ス部1と、取付フランジ部2と、弾性変形部3とを一体
構造化を図ると、取付フランジ部2と弾性変形部3の境
部において応力集中部が生じるのを避けられず、前記一
体構造化に苦慮しているのが実情である。又、図4のフ
ライホイール装置においては、クランクシャフト7にオ
イルシール9の摺動面7Aを設けるようにしているた
め、オイルシール9がクランクシャフト7の軸受での発
熱による伝熱を受け易く、オイルシール9への熱負荷が
増し、オイルシール9の耐熱温度条件を上げる必要があ
るという問題がある。
ス部1と、取付フランジ部2と、弾性変形部3とを一体
構造化を図ると、取付フランジ部2と弾性変形部3の境
部において応力集中部が生じるのを避けられず、前記一
体構造化に苦慮しているのが実情である。又、図4のフ
ライホイール装置においては、クランクシャフト7にオ
イルシール9の摺動面7Aを設けるようにしているた
め、オイルシール9がクランクシャフト7の軸受での発
熱による伝熱を受け易く、オイルシール9への熱負荷が
増し、オイルシール9の耐熱温度条件を上げる必要があ
るという問題がある。
【0007】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、内燃機関のフライホイール装置において、マ
ス部と、取付フランジ部と、弾性変形部と、オイルシー
ルの摺動面となる部分とを一体構造とすることにより、
部品点数、組立工数の低減等を図り、この一体構造化を
図るに当たって必要となる、取付フランジ部と弾性変形
部の境部の疲労強度の向上とオイルシールの摺動面の硬
度の向上とを図ることを目的とする。
点に鑑み、内燃機関のフライホイール装置において、マ
ス部と、取付フランジ部と、弾性変形部と、オイルシー
ルの摺動面となる部分とを一体構造とすることにより、
部品点数、組立工数の低減等を図り、この一体構造化を
図るに当たって必要となる、取付フランジ部と弾性変形
部の境部の疲労強度の向上とオイルシールの摺動面の硬
度の向上とを図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、外周部に位置するマス部と、中央部に位置し
てクランクシャフトのフランジ部への取付部となる取付
フランジ部と、前記マス部と前記取付フランジを連接
し、該取付フランジ部との連接部に前記マス部と前記取
付フランジ相互の曲げ変位を許容するための弾性変形部
を有するプレート部と、を含んで構成した内燃機関のフ
ライホイール装置であって、前記マス部と取付フランジ
部とプレート部とを一体成形する一方、前記取付フラン
ジ部とプレート部の弾性変形部との連接部に、前記クラ
ンクシャフト軸と同心状に延びる筒部であって、その内
周面が前記クランクシャフトのフランジ部外周面に嵌合
され、その外周面に機関本体側に固定されたオイルシー
ル内周面が摺動可能に装着される筒部を一体成形し、前
記筒部外周面とプレート部の弾性変形部と該筒部との境
部の内角面とに疲労強度及び硬度改善のための表面処理
を施すようにした。
の発明は、外周部に位置するマス部と、中央部に位置し
てクランクシャフトのフランジ部への取付部となる取付
フランジ部と、前記マス部と前記取付フランジを連接
し、該取付フランジ部との連接部に前記マス部と前記取
付フランジ相互の曲げ変位を許容するための弾性変形部
を有するプレート部と、を含んで構成した内燃機関のフ
ライホイール装置であって、前記マス部と取付フランジ
部とプレート部とを一体成形する一方、前記取付フラン
ジ部とプレート部の弾性変形部との連接部に、前記クラ
ンクシャフト軸と同心状に延びる筒部であって、その内
周面が前記クランクシャフトのフランジ部外周面に嵌合
され、その外周面に機関本体側に固定されたオイルシー
ル内周面が摺動可能に装着される筒部を一体成形し、前
記筒部外周面とプレート部の弾性変形部と該筒部との境
部の内角面とに疲労強度及び硬度改善のための表面処理
を施すようにした。
【0009】請求項2記載の発明は、前記プレート部の
弾性変形部以外の部分と該弾性変形部との連接部の一側
における境部の内角面と、弾性変形部と円筒部との連接
部の両側における境部の内角面と、を夫々所定曲率半径
のR部に形成するようにした。請求項3記載の発明は、
前記取付フランジ部とクランクシャフトのフランジ部と
の締結面に円板状のパッキンを介装するようにした。
弾性変形部以外の部分と該弾性変形部との連接部の一側
における境部の内角面と、弾性変形部と円筒部との連接
部の両側における境部の内角面と、を夫々所定曲率半径
のR部に形成するようにした。請求項3記載の発明は、
前記取付フランジ部とクランクシャフトのフランジ部と
の締結面に円板状のパッキンを介装するようにした。
【0010】請求項4記載の発明は、前記クランクシャ
フトのフランジ部の先端外周のコーナ部には全周にわた
り溝を形成し、フライホイール装置をクランクシャフト
に取り付けた状態において、溝内面とフランジ部外周面
及び端面の境部内面との間に形成されるリング状の空間
部に、硬化する液体のパッキンを充填するようにした。
フトのフランジ部の先端外周のコーナ部には全周にわた
り溝を形成し、フライホイール装置をクランクシャフト
に取り付けた状態において、溝内面とフランジ部外周面
及び端面の境部内面との間に形成されるリング状の空間
部に、硬化する液体のパッキンを充填するようにした。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明において、フライホイール
装置に加わるクランク系曲げ振動は、マス部をプレート
部の弾性変形部で支持したことによるマス部の切離し効
果によって低減される。ここで、低剛性の弾性変形部と
円筒部の境部におけるR部は、これに加わる応力集中に
対して厳しくなって疲労強度に劣るから、疲労強度を高
める必要がある。
装置に加わるクランク系曲げ振動は、マス部をプレート
部の弾性変形部で支持したことによるマス部の切離し効
果によって低減される。ここで、低剛性の弾性変形部と
円筒部の境部におけるR部は、これに加わる応力集中に
対して厳しくなって疲労強度に劣るから、疲労強度を高
める必要がある。
【0012】又、円筒部外周面のオイルシール摺動面
は、摩耗や表面性状の観点から硬度が高いことが必要と
なる。この点、請求項1記載の発明のフライホイール装
置の構成においては、マス部と、取付フランジ部と、弾
性変形部と、オイルシールの摺動面となる部分とを一体
構造とすることにより、部品点数、組立工数の低減等を
図りながら、円筒部外周面とプレート部の弾性変形部と
前記円筒部との境部の内角面に、夫々高周波焼入れ処理
或いはチッ化処理等の疲労強度及び硬度改善のための表
面処理を施すようにしたため、前記疲労強度が高くなる
と同時に硬度が高くなり、上記の要求を満足することが
できる。
は、摩耗や表面性状の観点から硬度が高いことが必要と
なる。この点、請求項1記載の発明のフライホイール装
置の構成においては、マス部と、取付フランジ部と、弾
性変形部と、オイルシールの摺動面となる部分とを一体
構造とすることにより、部品点数、組立工数の低減等を
図りながら、円筒部外周面とプレート部の弾性変形部と
前記円筒部との境部の内角面に、夫々高周波焼入れ処理
或いはチッ化処理等の疲労強度及び硬度改善のための表
面処理を施すようにしたため、前記疲労強度が高くなる
と同時に硬度が高くなり、上記の要求を満足することが
できる。
【0013】更に、オイルシールの摺動面となる筒部に
オイルシールの摺動面を設けるようにしているため、オ
イルシールがクランクシャフトの軸受での発熱による伝
熱を受け難く、オイルシールへの熱負荷を低減でき、オ
イルシールの耐熱温度条件を低下させることができる。
請求項2記載の発明において、前記プレート部の弾性変
形部以外の部分と該弾性変形部との連接部及び弾性変形
部と円筒部との連接部の応力集中が緩和される。
オイルシールの摺動面を設けるようにしているため、オ
イルシールがクランクシャフトの軸受での発熱による伝
熱を受け難く、オイルシールへの熱負荷を低減でき、オ
イルシールの耐熱温度条件を低下させることができる。
請求項2記載の発明において、前記プレート部の弾性変
形部以外の部分と該弾性変形部との連接部及び弾性変形
部と円筒部との連接部の応力集中が緩和される。
【0014】請求項3記載の発明において、円筒部内周
面とフランジ部外周面間から漏れた潤滑油は、パッキン
によりシールされる。請求項4記載の発明において、液
体のパッキンを溝内面に塗布した後、フライホイール装
置をクランクシャフトに取り付ける。その後、パッキン
は硬化し、パッキンにより、円筒部内周面とフランジ部
外周面間から漏れた潤滑油はシールされる。
面とフランジ部外周面間から漏れた潤滑油は、パッキン
によりシールされる。請求項4記載の発明において、液
体のパッキンを溝内面に塗布した後、フライホイール装
置をクランクシャフトに取り付ける。その後、パッキン
は硬化し、パッキンにより、円筒部内周面とフランジ部
外周面間から漏れた潤滑油はシールされる。
【0015】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。請求項1〜3記載の発明の一実施例を示す図1
において、フライホイール装置10は、外周部に位置す
るマス部11と、中央部に位置してクランクシャフト1
2のフランジ部12Aへの取付部となる取付フランジ部
13と、前記マス部11と前記取付フランジ13を連接
し、該取付フランジ部13との連接部に弾性変形部14
を有するプレート部15と、を含んで構成される。
述する。請求項1〜3記載の発明の一実施例を示す図1
において、フライホイール装置10は、外周部に位置す
るマス部11と、中央部に位置してクランクシャフト1
2のフランジ部12Aへの取付部となる取付フランジ部
13と、前記マス部11と前記取付フランジ13を連接
し、該取付フランジ部13との連接部に弾性変形部14
を有するプレート部15と、を含んで構成される。
【0016】ここで、前記マス部11と取付フランジ部
13とプレート部15とは一体成形される。又、前記取
付フランジ部13とプレート部15の弾性変形部14と
の連接部には、前記クランクシャフト12の中心軸と同
心状に延びる円筒部16が一体成形される。
13とプレート部15とは一体成形される。又、前記取
付フランジ部13とプレート部15の弾性変形部14と
の連接部には、前記クランクシャフト12の中心軸と同
心状に延びる円筒部16が一体成形される。
【0017】前記マス部11と取付フランジ部13とプ
レート部15とは、夫々リング状に形成され、マス部1
1の内周面にプレート部15の外周端が連接され、該プ
レート部15の内周端に円筒部16を介して取付フラン
ジ部13の外周端が連接される。前記弾性変形部14
は、プレート部15の弾性変形部14以外の部分15A
よりも肉薄のプレート状に形成されている。この場合、
プレート部15の弾性変形部14以外の部分15Aと弾
性変形部14の連接部の一側における境部の内角面は所
定曲率半径のR部17に形成される。又、弾性変形部1
4と円筒部16の連接部の両側における境部の内角面は
夫々所定曲率半径のR部18,19に形成される。この
場合、前記R部18は、R部19よりも小なる所定曲率
半径に形成される。
レート部15とは、夫々リング状に形成され、マス部1
1の内周面にプレート部15の外周端が連接され、該プ
レート部15の内周端に円筒部16を介して取付フラン
ジ部13の外周端が連接される。前記弾性変形部14
は、プレート部15の弾性変形部14以外の部分15A
よりも肉薄のプレート状に形成されている。この場合、
プレート部15の弾性変形部14以外の部分15Aと弾
性変形部14の連接部の一側における境部の内角面は所
定曲率半径のR部17に形成される。又、弾性変形部1
4と円筒部16の連接部の両側における境部の内角面は
夫々所定曲率半径のR部18,19に形成される。この
場合、前記R部18は、R部19よりも小なる所定曲率
半径に形成される。
【0018】前記円筒部16の内周面は、クランクシャ
フト12のフランジ部12A外周面に嵌合され、その外
周面には機関本体側、即ち、シリンダブロック20に固
定されたオイルシール21内周面が摺動可能に装着され
る。前記円筒部16の外周面16Aと、R部18の面に
は、夫々疲労強度改善のための表面処理22、例えば高
周波焼入れ処理或いはチッ化処理が施される。又、円筒
部16の表面処理22の面には、研削仕上げが施され
る。
フト12のフランジ部12A外周面に嵌合され、その外
周面には機関本体側、即ち、シリンダブロック20に固
定されたオイルシール21内周面が摺動可能に装着され
る。前記円筒部16の外周面16Aと、R部18の面に
は、夫々疲労強度改善のための表面処理22、例えば高
周波焼入れ処理或いはチッ化処理が施される。又、円筒
部16の表面処理22の面には、研削仕上げが施され
る。
【0019】かかる構成のフライホイール装置10は、
取付フランジ部13をボルト23によって、クランクシ
ャフト12のフランジ部12A端面に締結することによ
り取り付けられ、取付フランジ部13とフランジ部12
Aとの締結面には円板状のパッキン24が介装される。
このフライホイール装置10の取付状態において、前述
したように、円筒部16の内周面16Bは、フランジ部
12Aの外周面12Bに嵌合され、円筒部16の外周面
16Aにはオイルシール21の内周面が摺動可能に装着
される。
取付フランジ部13をボルト23によって、クランクシ
ャフト12のフランジ部12A端面に締結することによ
り取り付けられ、取付フランジ部13とフランジ部12
Aとの締結面には円板状のパッキン24が介装される。
このフライホイール装置10の取付状態において、前述
したように、円筒部16の内周面16Bは、フランジ部
12Aの外周面12Bに嵌合され、円筒部16の外周面
16Aにはオイルシール21の内周面が摺動可能に装着
される。
【0020】次に、かかる構成のフライホイール装置1
0の作用について説明する。フライホイール装置10に
加わるクランク系曲げ振動は、マス部11をプレート部
15の弾性変形部14で支持したことによるマス部11
の切離し効果によって低減される。ここで、低剛性の弾
性変形部14と円筒部16の境部において、R部18は
R部19よりも曲率半径を小さく設定することにより、
このR部18は、これに加わる応力集中に対して厳しく
なって疲労強度に劣るから、疲労強度を高める必要があ
る。
0の作用について説明する。フライホイール装置10に
加わるクランク系曲げ振動は、マス部11をプレート部
15の弾性変形部14で支持したことによるマス部11
の切離し効果によって低減される。ここで、低剛性の弾
性変形部14と円筒部16の境部において、R部18は
R部19よりも曲率半径を小さく設定することにより、
このR部18は、これに加わる応力集中に対して厳しく
なって疲労強度に劣るから、疲労強度を高める必要があ
る。
【0021】又、円筒部16の外周面16Aのオイルシ
ール摺動面は、摩耗や表面性状の観点から硬度が高いこ
とが必要となる。この点、上記のフライホイール装置1
0の構成においては、マス部11と、取付フランジ部1
3と、弾性変形部14と、オイルシールの摺動面となる
部分(円筒部16)とを一体構造とすることにより、部
品点数、組立工数の低減等を図りながら、円筒部16の
外周面16Aと、プレート部15の弾性変形部14と前
記円筒部16との境部の内角面、即ち、R部18に、夫
々高周波焼入れ処理或いはチッ化処理等を同時に施して
あるため、前記疲労強度が高くなると同時に硬度が高く
なり、上記の要求を満足することができる。
ール摺動面は、摩耗や表面性状の観点から硬度が高いこ
とが必要となる。この点、上記のフライホイール装置1
0の構成においては、マス部11と、取付フランジ部1
3と、弾性変形部14と、オイルシールの摺動面となる
部分(円筒部16)とを一体構造とすることにより、部
品点数、組立工数の低減等を図りながら、円筒部16の
外周面16Aと、プレート部15の弾性変形部14と前
記円筒部16との境部の内角面、即ち、R部18に、夫
々高周波焼入れ処理或いはチッ化処理等を同時に施して
あるため、前記疲労強度が高くなると同時に硬度が高く
なり、上記の要求を満足することができる。
【0022】尚、弾性変形部14については、円筒部1
6の変形を伴わないような強度に設計される必要があ
る。更に、円筒部16にオイルシール21の摺動面を設
けるようにしているため、オイルシール21がクランク
シャフト12の軸受での発熱による伝熱を受け難く、オ
イルシール21への熱負荷を低減でき、オイルシール2
1の耐熱温度条件を低下させることができる。
6の変形を伴わないような強度に設計される必要があ
る。更に、円筒部16にオイルシール21の摺動面を設
けるようにしているため、オイルシール21がクランク
シャフト12の軸受での発熱による伝熱を受け難く、オ
イルシール21への熱負荷を低減でき、オイルシール2
1の耐熱温度条件を低下させることができる。
【0023】尚、フライホイール装置10とクランクシ
ャフト12夫々の中心軸の位置決めは、円筒部16の内
周面16Bとフランジ部12Aの外周面12Bとによっ
てなされる。このとき、フランジ部12Aの外周面12
Bはオイルシール21との摺動がなくなった構成である
から、このフランジ部12Aの外周面12Bの研削加工
は不要となる。
ャフト12夫々の中心軸の位置決めは、円筒部16の内
周面16Bとフランジ部12Aの外周面12Bとによっ
てなされる。このとき、フランジ部12Aの外周面12
Bはオイルシール21との摺動がなくなった構成である
から、このフランジ部12Aの外周面12Bの研削加工
は不要となる。
【0024】又、円筒部16の内周面16Bとフランジ
部12の外周面12B間から漏れた潤滑油は、パッキン
24によりシールされる。このシール構造によると、円
板状のパッキン24を取付フランジ部13とフランジ部
12Aとの締結面に単に介装するだけであるから、組立
が簡単であるという利点がある。
部12の外周面12B間から漏れた潤滑油は、パッキン
24によりシールされる。このシール構造によると、円
板状のパッキン24を取付フランジ部13とフランジ部
12Aとの締結面に単に介装するだけであるから、組立
が簡単であるという利点がある。
【0025】図2は請求項1,2及び4記載の発明の一
実施例を示している。この実施例は、図1の実施例にお
いて、取付フランジ部13とフランジ部12Aとの締結
面に介装された円板状のパッキン24に代えて、次のよ
うなパッキンを適用したものである。即ち、クランクシ
ャフト12のフランジ部12Aの先端外周のコーナ部に
は全周にわたり溝25が形成されている。フライホイー
ル装置10をクランクシャフト12に取り付けた状態に
おいて、溝25内面と取付フランジ部13内面及び円筒
部16の内周面16Bとの間にリング状の空間部が形成
される。
実施例を示している。この実施例は、図1の実施例にお
いて、取付フランジ部13とフランジ部12Aとの締結
面に介装された円板状のパッキン24に代えて、次のよ
うなパッキンを適用したものである。即ち、クランクシ
ャフト12のフランジ部12Aの先端外周のコーナ部に
は全周にわたり溝25が形成されている。フライホイー
ル装置10をクランクシャフト12に取り付けた状態に
おいて、溝25内面と取付フランジ部13内面及び円筒
部16の内周面16Bとの間にリング状の空間部が形成
される。
【0026】そして、この空間部には液体のパッキン2
6が充填される。この場合、液体のパッキン26を溝2
5内面に塗布した後、フライホイール装置10をクラン
クシャフト12に取り付ける。その後、パッキン26は
硬化し、パッキン26により、円筒部16の内周面16
Bとフランジ部12Aの外周面12B間から漏れた潤滑
油はシールされる。
6が充填される。この場合、液体のパッキン26を溝2
5内面に塗布した後、フライホイール装置10をクラン
クシャフト12に取り付ける。その後、パッキン26は
硬化し、パッキン26により、円筒部16の内周面16
Bとフランジ部12Aの外周面12B間から漏れた潤滑
油はシールされる。
【0027】この実施例のシール構造によると、安価で
あると共に、図1の実施例のシール構造と比較して、ボ
ルト23が緩みにくいという利点がある。
あると共に、図1の実施例のシール構造と比較して、ボ
ルト23が緩みにくいという利点がある。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、マス部と、取付フランジ部と、弾性変形部
と、オイルシールの摺動面となる部分とを一体構造とす
ることにより、部品点数、組立工数の低減等を図りなが
ら、円筒部外周面とプレート部の弾性変形部と前記円筒
部との境部の内角面に、夫々高周波焼入れ処理或いはチ
ッ化処理等の疲労強度及び硬度改善のための表面処理を
施すようにしたため、低剛性の弾性変形部と円筒部の境
部におけるR部の疲労強度を向上できると同時に、円筒
部外周面のオイルシール摺動面の硬度を向上できる。
明によれば、マス部と、取付フランジ部と、弾性変形部
と、オイルシールの摺動面となる部分とを一体構造とす
ることにより、部品点数、組立工数の低減等を図りなが
ら、円筒部外周面とプレート部の弾性変形部と前記円筒
部との境部の内角面に、夫々高周波焼入れ処理或いはチ
ッ化処理等の疲労強度及び硬度改善のための表面処理を
施すようにしたため、低剛性の弾性変形部と円筒部の境
部におけるR部の疲労強度を向上できると同時に、円筒
部外周面のオイルシール摺動面の硬度を向上できる。
【0029】更に、オイルシールの摺動面となる筒部に
オイルシールの摺動面を設けるようにしているため、オ
イルシールがクランクシャフトの軸受での発熱による伝
熱を受け難く、オイルシールへの熱負荷を低減でき、オ
イルシールの耐熱温度条件を低下させることができる。
請求項2記載の発明によれば、プレート部の弾性変形部
以外の部分と該弾性変形部との連接部及び弾性変形部と
円筒部との連接部の応力集中が緩和される。
オイルシールの摺動面を設けるようにしているため、オ
イルシールがクランクシャフトの軸受での発熱による伝
熱を受け難く、オイルシールへの熱負荷を低減でき、オ
イルシールの耐熱温度条件を低下させることができる。
請求項2記載の発明によれば、プレート部の弾性変形部
以外の部分と該弾性変形部との連接部及び弾性変形部と
円筒部との連接部の応力集中が緩和される。
【0030】請求項3記載の発明によれば、組立が簡単
であるという利点がある。請求項4記載の発明によれ
ば、安価であると共に、フライホイール装置をクランク
シャフトに締結する締結具が緩みにくいという利点があ
る。
であるという利点がある。請求項4記載の発明によれ
ば、安価であると共に、フライホイール装置をクランク
シャフトに締結する締結具が緩みにくいという利点があ
る。
【図1】 請求項1〜3記載の発明の一実施例を示す断
面図
面図
【図2】 請求項1,2及び4記載の発明の一実施例を
示す断面図
示す断面図
【図3】 従来のフライホイール装置の一例の断面図
【図4】 従来のフライホイール装置の他の例の断面図
10 フライホイール装置 11 マス部 12 クランクシャフト 12A フランジ部 13 取付フランジ部 14 弾性変形部 15 プレート部 16 円筒部 21 オイルシール
Claims (4)
- 【請求項1】外周部に位置するマス部と、中央部に位置
してクランクシャフトのフランジ部への取付部となる取
付フランジ部と、前記マス部と前記取付フランジを連接
し、該取付フランジ部との連接部に前記マス部と前記取
付フランジ相互の曲げ変位を許容するための弾性変形部
を有するプレート部と、を含んで構成した内燃機関のフ
ライホイール装置であって、 前記マス部と取付フランジ部とプレート部とを一体成形
する一方、 前記取付フランジ部とプレート部の弾性変形部との連接
部に、前記クランクシャフト軸と同心状に延びる筒部で
あって、その内周面が前記クランクシャフトのフランジ
部外周面に嵌合され、その外周面に機関本体側に固定さ
れたオイルシール内周面が摺動可能に装着される筒部を
一体成形し、 前記筒部外周面とプレート部の弾性変形部と該筒部との
境部の内角面とに疲労強度及び硬度改善のための表面処
理を施すようにしたことを特徴とする内燃機関のフライ
ホイール装置。 - 【請求項2】前記プレート部の弾性変形部以外の部分と
該弾性変形部との連接部の一側における境部の内角面
と、弾性変形部と円筒部との連接部の両側における境部
の内角面と、は夫々所定曲率半径のR部に形成されてな
る請求項1記載の内燃機関のフライホイール装置。 - 【請求項3】前記取付フランジ部とクランクシャフトの
フランジ部との締結面には円板状のパッキンが介装され
てなる請求項1又は2記載の内燃機関のフライホイール
装置。 - 【請求項4】前記クランクシャフトのフランジ部の先端
外周のコーナ部には全周にわたり溝が形成され、フライ
ホイール装置をクランクシャフトに取り付けた状態にお
いて、溝内面とフランジ部外周面及び端面の境部内面と
の間に形成されるリング状の空間部に、硬化する液体の
パッキンが充填されてなる請求項1又は2記載の内燃機
関のフライホイール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21746894A JPH0882345A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 内燃機関のフライホイール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21746894A JPH0882345A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 内燃機関のフライホイール装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0882345A true JPH0882345A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16704710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21746894A Pending JPH0882345A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 内燃機関のフライホイール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0882345A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5768949A (en) * | 1995-05-31 | 1998-06-23 | Nissan Motor Co., Ltd. | Integral cast flywheel and method of producing the same |
| JP2002276738A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-25 | Fukoku Co Ltd | トーショナルダンパ |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP21746894A patent/JPH0882345A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5768949A (en) * | 1995-05-31 | 1998-06-23 | Nissan Motor Co., Ltd. | Integral cast flywheel and method of producing the same |
| DE19622043C2 (de) * | 1995-05-31 | 2003-03-20 | Nissan Motor | Integralguß-Schwungrad und Verfahren zum Herstellen eines Integral-Schwungrades |
| JP2002276738A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-25 | Fukoku Co Ltd | トーショナルダンパ |
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