JPH0882823A - カメラの像ぶれ補正装置 - Google Patents

カメラの像ぶれ補正装置

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JPH0882823A
JPH0882823A JP24193494A JP24193494A JPH0882823A JP H0882823 A JPH0882823 A JP H0882823A JP 24193494 A JP24193494 A JP 24193494A JP 24193494 A JP24193494 A JP 24193494A JP H0882823 A JPH0882823 A JP H0882823A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影前にはヌル電圧等の直流成分やパンによ
る残存直流成分の影響を速やかに除去すると共に、撮影
時には正規の低周波成分をも含めて正確に像ぶれを補正
することができるカメラの像ぶれ補正装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 電源が投入されてから測光スイッチがONされ
る時点t1までの期間は係数Kxを比較的小さい第1の値
K1として、直流検出のカットオフ周波数を比較的高く
設定する。測光スイッチがONされる時点t1から所定時
間T0が経過する時点t3までの期間は、係数KxをK1よ
り大きい第2の値K2に向けて連続的に変化させること
によりカットオフ周波数を徐々に低くし、時点t3以降
は、係数Kxを第2の値K2に設定する。時点t1とt3と
の間の期間中の時点t2でレリーズスイッチがONされた
場合には、係数Kxは強制的に第2の値K2に設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手ぶれ等に起因して
カメラが被写体に対してぶれた際に、撮影光学系の光軸
を偏向してぶれによる被写体像の受像面上での移動を相
殺するカメラの像ぶれ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の像ぶれ補正装置は、ぶれ検出手段
として設けられた角速度センサからの出力信号を積分し
てぶれ量を計算し、この計算結果に基づいて撮影光学系
の光路中に設けられた補正光学系を駆動することによ
り、カメラの受像面、例えばフィルム面や光電変換素子
の受光面の上での被写体像の移動を補償する。
【0003】ただし、角速度センサの検出出力には、ヌ
ル電圧等の直流成分が含まれるため、センサ出力をその
まま用いると、直流成分の影響により検出されるぶれ量
に大きな誤差が含まれる可能性がある。そこで、センサ
出力から直流成分を除去して角速度に対応した出力のみ
を得るため、一般にはキャパシタンスと抵抗とから構成
されるCR直流カット回路がセンサに接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直流カ
ット回路はハイパスフィルターとして機能するため、カ
ットしたい直流分と共に、センサ出力中の正規の低周波
成分をも除去することとなり、ぶれ補正の精度を低下さ
せる一因にもなる。特に、直流カット回路の時定数が比
較的小さい場合には、カットオフ周波数が高くなるた
め、直流成分のカットには有効であるものの、カットさ
れる正規の低周波成分の割合も大きく、ぶれ補正の誤差
が大きくなる。
【0005】一方、時定数が比較的大きい場合には、カ
ットオフ周波数が低くなるため、カットされる正規の低
周波成分の割合は小さく、ぶれ補正の誤差も小さくなる
が、カメラを大きくパンした直後のように直流成分が多
く含まれる場合には、残存直流成分の影響を除去してぶ
れ補正が完了するまでに要する時間が長くなるという問
題が生じる。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、撮影前にはヌル電圧等の直
流成分やパンによる残存直流成分の影響を速やかに除去
すると共に、撮影時には正規の低周波成分をも含めて正
確に像ぶれを補正することができるカメラの像ぶれ補正
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるカメラ
の像ぶれ補正装置は、上記の目的を達成させるため、撮
影光学系の光軸を偏向する補正光学系と、被写体に対す
る前記撮影光学系のぶれを検出してぶれに応じた周波数
の信号を出力するぶれ検出手段と、ぶれ検出手段の出力
信号から、該出力信号に含まれる低域周波数の直流成分
をカットする直流カット手段と、直流カット手段の出力
に基づき、撮影光学系により形成される被写体像の受像
面上での移動を相殺するように補正光学系を駆動する駆
動手段と、使用者が撮影開始に関する操作をする前の段
階では、直流カット手段が比較的高い周波数成分までを
カットするように直流カット手段の検出基準を第1の値
に設定すると共に、操作から所定時間経過した後の段階
で直流カット手段が比較的低い周波数成分のみをカット
するように検出基準を第2の値に設定する設定手段とを
備えることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、この発明にかかるカメラの像ぶれ補正
装置の実施例を説明する。図1は、実施例にかかる像ぶ
れ補正装置が組み込まれたカメラ1を示す。カメラ1に
は、被写体像を受像面であるフィルムF上に形成する撮
影レンズ系2、シャッターボタン20、被写体に対する
撮影レンズ系2のぶれを検出するぶれ検出手段として機
能する角速度センサ51、52、これらのセンサの検出
結果から直流成分を除去する直流カット手段を含みカメ
ラ全体を制御する制御手段30、そして像ぶれ補正手段
40が設けられている。
【0009】シャッターボタン20は2段階のスイッチ
になっており、1段押し込まれると測光スイッチがON
し、2段押し込まれるとレリーズスイッチがONする。こ
れらのスイッチのON/OFF情報は、制御手段30に入力さ
れる。
【0010】角速度センサ51は、図1の上下方向(垂
直方向)のカメラの回転運動の角速度を検出するもの
で、手ぶれなどによる該方向での角速度に応じた電圧を
制御手段30へ出力する。角速度センサ52は、図1の
紙面に垂直な方向(水平方向)でのカメラの回転運動の角
速度を検出するセンサで、検出した角速度に応じた電圧
を制御手段30へ出力する。
【0011】像ぶれ補正手段40は、撮影レンズ系2の
光軸を偏向する補正光学系と、補正光学系を駆動する駆
動手段とから構成されている。駆動手段は、制御手段3
0の指令に基づいて撮影レンズ系2により形成される被
写体像のフィルム面上での移動を相殺するように補正光
学系を駆動し、撮影レンズ系2の光軸を紙面に垂直な方
向および紙面に平行な方向に、互いに独立に偏向する。
制御手段30は、センサ51,52からの入力信号に基
づいて、像ぶれ補正手段40を駆動することによりフィ
ルム面上での像ぶれを補正する。
【0012】図2は、像ぶれ補正手段40の構成を示
す。補正光学系を構成する補正レンズ401は、レンズ
枠410にはめ込まれた状態で第1回動板420に固定
され、第1回動板420は回動軸421を介して第2回
動板430に回動可能に取り付けられる。さらに第2回
動板430は、撮影レンズ系の光軸Oを中心として回動
軸421とは90度離れて突設された回動軸431を介
して基板440に回動可能に取り付けられる。基板44
0は、カメラ1に固定されている。
【0013】上記の構成により、補正レンズ401は、
第1、第2回動板420,430の回動により、光軸O
に対して垂直な面内で図中の矢印H、Vで示した方向に
変位可能に保持される。
【0014】レンズ枠410は、大径部411と小径部
412とを有し、小径部412が第1回動板420の開
口部422に嵌合される。第1回動板420の回動軸4
21は、第2回動板430に形成された軸孔439に挿
入される。開口部422を挟んで回動軸421の反対側
には、ネジ孔423が形成されたアーム424が設けら
れている。
【0015】ネジ孔423には、フレキシブルジョイン
トを介してモータ425の回転軸に連結されたネジ部材
426が螺合している。モータ425は、第2回動板4
30上に固定されている。モータ425が駆動される
と、第1回動板420は、回動軸421を中心にネジ部
材426の回転方向に応じて矢印Vで示す方向に回動駆
動される。
【0016】駆動アーム424の先端には、永久磁石4
27が設けられており、第2回動板430上には、永久
磁石427の位置を検出するMR(Magnetic Resistanc
e)センサ428が、永久磁石427と対向して設けられ
ている。制御手段30は、MRセンサ428の出力信号
によりレンズ401の矢印V方向の変位を検知する。
【0017】第2回動板430の回動軸431は、基板
440に形成された軸孔449に挿入される。第2回動
板430には小径部412が挿通される開口部432が
形成されている。開口部432は、第1回動板420を
第2回動板430に組み付けた際に、第1回動板420
の回動による小径部412の移動を妨げない大きさにな
っている。
【0018】開口部432を挟んで回動軸431の反対
側には、ネジ孔433が形成された駆動アーム434が
設けられている。ネジ孔433には、フレキシブルジョ
イントを介してモータ435の回転軸に連結されたネジ
部材436が螺合している。モータ435は、基板44
0上に固定されている。モータ435が駆動されると、
第2回動板430は、回動軸431を中心に、ネジ部材
436の回転方向に応じて矢印Hで示す方向に回動駆動
される。
【0019】駆動アーム434の先端には、永久磁石4
37が設けられており、基板440上には、MRセンサ
438が配されている。制御手段30は、MRセンサ4
38の出力信号によりレンズ401の矢印H方向の変位
を検知する。
【0020】基板440には小径部412が挿通される
開口部442が設けられている。開口部442は、第
1、第2回動板の回動による小径部412の移動を妨げ
ない大きさとなっている。
【0021】図3は、上述のレンズ枠410、第1回動
板420、第2回動板430、および基板440が組み
合わされた状態で像ぶれ補正手段40を撮影レンズ系2
側から見た図である。図3は、補正レンズ401の光軸
が撮影レンズ系の光軸Oに一致する基準状態を示す。基
準状態では、第1回動板の回動軸421の中心、光軸
O、永久磁石427、MRセンサ428が直線a上に並
ぶ。同様に、第2回動板430の回動軸431の中心、
光軸O、永久磁石437、MRセンサ438が直線b上
に並ぶ。
【0022】図4は、前述した制御手段30を構成する
CPU31の入出力信号を説明するブロック図である。
シャッターボタン20に連動する測光スイッチ21,レ
リーズスイッチ22のON/OFFの情報は、それぞれ1ビッ
トのデジタルパルスとしてCPU31のポートPI1,
PI2に入力される。角速度センサ51,52の電圧出
力は、CPU31のA/D変換ポートAD1,AD2に入
力される。また、MRセンサ428,438からの電圧
出力は、A/D変換ポートAD3,AD4に入力される。
【0023】CPU31のD/A出力ポートDA1,D
A2には、第1回動板420を駆動するモータ425お
よび第2回動板430を駆動するモータ435が、それ
ぞれモータ駆動回路461,462を介して接続されて
いる。CPU31は、上述の入力信号に基づいて像ぶれ
を補正するために必要な補正レンズの移動量をモータ4
25,モータ435の駆動量に換算して演算し、ポート
DA1,DA2から駆動量に対応した電圧を出力する。
【0024】図5は、センサ51(52の場合も同様)か
らの出力電圧V1から直流成分をカットする直流カット
手段の作用を示すブロック図である。角速度センサ51
の出力電圧V1には、前述したようにヌル電圧と呼ばれ
る直流成分が含まれている。そこで、直流成分V3のみ
を抽出することができれば、これを出力電圧V1から差
し引くことにより角速度に対応した電圧V2が得られ
る。電圧V1に含まれる直流成分は一定値ではなく角速
度自体の大小に応じて変動するため、この回路ではV2
の値に基づいて直流成分を求めている。
【0025】直流カット手段は、センサ51の出力電圧
V1から直流成分電圧V3を差し引く引き算手段53と、
引き算手段の出力電圧V2に基づいて直流成分をV3+V
2/Kxの演算により算出する直流検出手段54と、この
直流検出手段54で用いられる係数Kxを変更すること
により直流検出手段54の検出基準を設定する設定手段
55とから構成されている。
【0026】カメラの電源を投入した直後は、カメラ内
の各回路に残留していた電荷などにより、角速度センサ
が大きな電圧値を出力する可能性がある。また、測光処
理前には、カメラを被写体に向ける動作など、大きく角
速度が変化する動作が行われる頻度が高い。そして、こ
のような大きな直流成分は、露光中における像ぶれ補正
処理に影響しないように、速やかに打ち消されることが
望ましい。
【0027】そこで、設定手段55は、図6に示すよう
に、電源が投入されてから測光スイッチがONされる時点
t1までの期間は係数Kxを比較的小さい第1の値K1と
して、直流カット手段が比較的高い周波数成分までをカ
ットするように直流カット手段の直流検出の検出基準を
設定する。この設定により、振幅の大きな振動成分も速
やかに除去される。これは、ハイパスフィルタにおい
て、時定数を短くしてカットアウト周波数を比較的高く
設定することと等価である。
【0028】一方、測光、露光の段階では、カメラは既
に被写体に向けられていると考えられ、比較的周波数の
低いV1の変動も、像ぶれ補正に反映させることが好ま
しい。ただし、測光スイッチがONしてから直ちに係数を
高くすると、電源が投入された直後に測光スイッチがON
された場合などには、残存直流成分を除去するために時
間がかかる。
【0029】そこで、設定手段55は、測光スイッチが
ONされる時点t1から所定時間T0が経過する時点t3ま
での期間は、係数KxをK1より大きい第2の値K2に向
けて連続的に変化させることにより検出基準を徐々に高
くし、時点t3以降は、係数Kxを第2の値K2に設定す
る。係数が第2の値K2に設定されると、直流カット手
段が比較的低い周波数成分のみをカットするように検出
基準が設定される。
【0030】このような設定により、測光スイッチがON
しても係数が直ちに高くはならないため、電源投入直後
に測光スイッチをONした場合等にも、残存直流成分を速
やかに除去することができる。また、時点t1〜t3の期
間では、測光スイッチのONからの経過時間に伴って係数
が徐々に高くなるため、次第に出力電圧V1の緩やかな
変化が像ぶれ補正処理に反映されるようなり、時点t3
以降は低周波成分も含めて像ぶれ補正処理が実行され
る。これは、ハイパスフィルタにおいて、時定数を長く
してカットアウト周波数を比較的低く設定することと等
価である。
【0031】なお、時点t1とt3との間の期間中の時点
t2でレリーズスイッチがONされた場合には、露光が開
始して正確なぶれ補正が要求されるため、係数Kxは図
中破線で示されるように強制的に第2の値K2に設定さ
れる。
【0032】この実施例では、上記のハイパスフィルタ
のモデルをソフトウェア上で実現することにより、角速
度センサ出力電圧V1に含まれる直流成分を除去してい
る。図7は、この実施例のカメラの制御シーケンスか
ら、像ぶれ補正の制御を説明するために必要となる部分
のみを取り出して示すフローチャートである。
【0033】なお、角速度センサは実際には2個用いら
れているが、その出力値は互いに独立に処理され、それ
ぞれのセンサに対応したモータを駆動するために用いら
れる。説明の重複を避けるために、図7のフローチャー
トには一方の像ぶれ補正処理のみを示している。また、
ここでは、この発明を一眼レフカメラに適用した場合を
例として説明している。ただし、発明の適用範囲は一眼
レフカメラに限られず、ファインダー系と撮影系とが独
立したコンパクトカメラ等にも適用することができる。
【0034】カメラの電源が投入されて制御が開始され
ると、演算に用いられる電圧V3,V4が0に初期化され
(S1)、カウンタTTがクリアされる(S2)。電圧V3
は上述の直流成分で、角速度に対応した電圧V2に応じ
て演算され更新される。電圧V4はカメラの移動量に対
応する電圧で、V2に基づいて計算される。また、カウ
ンタTTは測光スイッチがONされてからの経過時間を測
定するために用いられる。
【0035】続いて演算のために角速度センサ51の出
力電圧(アナログ値)をデジタル値V1にA/D変換した
上で(S3)、直流成分V3を除去した角速度に対応する
電圧V2を計算する(S4)。
【0036】なお、直流成分V3は、図5のモデルと等
価な演算式を利用して電圧V2に応じて更新される(S
5)。S6で測光スイッチがONと判断されるまでは、S2
〜S5の処理が繰り返し実行される。
【0037】測光スイッチがONされると、測光が実行さ
れ、絞り値、露出時間等が演算により求められる(S
7)。カウンタTTの値から図6に示したグラフの関係に
より係数Kxの値が設定され(S8)、カウンタTTがイン
クリメントされる(S9)。
【0038】S10〜S12は、測光スイッチON前のS3〜
S5と同一の処理であり、センサの出力電圧V1から直流
成分V3を除去した角速度に対応した電圧V2を求め、直
流成分V3を更新する。ただし、直流成分の算出に用い
られる係数は、カウンタTTの増加に伴って単調増加す
る値Kxが用いられる。
【0039】測光スイッチがONされた状態では、レリー
ズスイッチがONされるまでS7〜S12の処理が繰り返し
実行される。測光スイッチがOFFされると、S2に戻って
処理が繰り返される。レリーズスイッチがONされたと判
断されると(S13)、絞りが所定の開口値に絞り込まれ、
クイックリターンミラーが上昇し、シャッターが走行す
る(S14)。
【0040】S15〜S17は、測光スイッチON前のS3〜
S5と同一の処理であり、センサの出力電圧V1から直流
成分V3を除去した角速度に対応した電圧V2を求め、直
流成分V3を更新する。ただし、直流成分の算出に用い
られる係数は、第2の値K2である。
【0041】さらに、カメラの移動量(撮影レンズの光
軸の回動角度)に対応する電圧V4(角速度に対応する電
圧V2の積分に相当)を計算する(S18)。
【0042】現在の補正レンズ401のV方向の変位
は、MRセンサ428の出力電圧のA/D変換値V18に
対応している(S19)。そして、MRセンサ428の出力
電圧のデジタル変換値V18とカメラの移動角度に対応す
る電圧V4との差が、補正レンズ401のさらなる駆動
量に対応する電圧V36として得られる(S20)。電圧V36
をD/A変換してモータ駆動回路461に出力する(S2
1)。モータ駆動回路461は、モータ425を駆動して
光軸を移動させ、像ぶれ補正処理が行われる。この像ぶ
れ補正処理は露光中繰り返し実行されて、手ぶれなどに
起因するフィルム面での像ぶれを防ぐ。
【0043】露光時間が経過すると(S22)、シャッタが
閉じられ、ミラーダウン、絞り開放等の露光後処理が行
われ(S23)、シーケンスは終了する。カメラの電源がO
Nとなっている場合には、このあと再びシーケンスの初
め(S1)に戻ることになる。
【0044】上述の像ぶれ補正シーケンスの説明におい
ては、V方向のみの補正について説明した。しかし、実
際には、V,H方向のそれぞれにおいて同様の補正処理
が実行される。
【0045】図8は、この発明にかかる像ぶれ補正装置
の他の実施例の作用を示すグラフである。この実施例で
は、電源が投入された後、測光スイッチON(時点t1)か
ら所定時間T0が経過した時点t3までの期間は直流成分
検出の係数の値は第1の値K1に設定され、時点t3にお
いて直接第1の値より高い第2の値K2に変更される。
【0046】図9は、図8の実施例を実現するためのフ
ローチャートである。図7と異なるのはS8-1〜S8-3の
ステップのみであり、他は図7と同一であるため、異な
る部分についてのみ説明する。
【0047】この実施例では、測光スイッチがONされて
からの経過時間が所定の遅延時間T0以上となったか否
かが時間T0に相当するカウント値TT0とカウンタTT
の値とを比較して判断され(S8-1)、T0が経過していな
い場合には係数Kxに第1の値K1が設定され(S8-2)、
経過した場合には第2の値K2が設定される(S8-3)。
【0048】この実施例では、係数の設定が2段階と単
純であるため、前述の実施例と比較すると制御が容易と
なる。なお、係数を不連続的に変化させる場合には、上
記の実施例のように2段階で設定する場合に限られず、
階段状に多段階で変化させてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、センサ出力に含まれる直流成分を検出する際の検出
基準を撮影開始の操作後に高めることにより、撮影前に
はヌル電圧等の直流成分やパンによる残存直流成分の影
響を速やかに除去すると共に、撮影時には正規の低周波
成分をも含めて正確に像ぶれを補正することができる。
特に、操作後所定時間経過した時点で検出基準が高くな
るため、電源投入後直ちに撮影開始動作に入った場合等
にも残存直流成分を速やかに除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例にかかるカメラの像ぶれ補
正装置を適用したカメラの構成の概略を示すブロック図
である。
【図2】 実施例の像ぶれ補正装置の補正レンズ駆動機
構の分解斜視図である。
【図3】 図2の駆動機構を撮影レンズ側から見た正面
図である。
【図4】 実施例の像ぶれ補正装置の制御系の構成を示
すブロック図である。
【図5】 角速度センサの出力電圧を補正する回路のモ
デルを示すブロック線図である。
【図6】 実施例の像ぶれ補正装置の直流カット回路に
おける係数の設定を示すグラフである。
【図7】 実施例の像ぶれ補正装置の制御シーケンスを
示すフローチャートである。
【図8】 他の実施例の像ぶれ補正装置の直流カット回
路における係数の設定を示すグラフである。
【図9】 図8の実施例の像ぶれ補正装置の制御シーケ
ンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影レンズ系 20 シャッターボタン 21 測光スイッチ 22 レリーズスイッチ 30 制御手段 31 CPU 40 像ぶれ補正手段 401 補正レンズ 420 第1回動板 430 第2回動板 440 基板 51,52 角速度センサ 54 直流検出手段 55 設定手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の光軸を偏向する補正光学系
    と、 被写体に対する前記撮影光学系のぶれを検出してぶれに
    応じた周波数の信号を出力するぶれ検出手段と、 前記ぶれ検出手段の出力信号から、該出力信号に含まれ
    る低域周波数の直流成分をカットする直流カット手段
    と、 前記直流カット手段の出力に基づき、前記撮影光学系に
    より形成される被写体像の受像面上での移動を相殺する
    ように前記補正光学系を駆動する駆動手段と、 使用者が撮影開始に関する操作をする前の段階では、前
    記直流カット手段が比較的高い周波数成分までをカット
    するように前記直流カット手段の検出基準を第1の値に
    設定すると共に、前記操作から所定時間経過した後の段
    階で前記直流カット手段が比較的低い周波数成分のみを
    カットするように前記検出基準を第2の値に設定する設
    定手段とを備えることを特徴とするカメラの像ぶれ補正
    装置。
  2. 【請求項2】前記撮影開始に関する操作は、カメラに設
    けられた測光スイッチの操作であることを特徴とする請
    求項1に記載のカメラの像ぶれ補正装置。
  3. 【請求項3】前記設定手段は、前記操作があってから前
    記検出基準を前記第1の値から第2の値に向けて連続的
    に変更することを特徴とする請求項1に記載のカメラの
    像ぶれ補正装置。
  4. 【請求項4】前記設定手段は、前記検出基準を前記第1
    の値から第2の値に向けて不連続的に変更することを特
    徴とする請求項1に記載のカメラの像ぶれ補正装置。
  5. 【請求項5】前記設定手段は、前記検出基準を前記第1
    の値から第2の値に直接変更することを特徴とする請求
    項4に記載のカメラの像ぶれ補正装置。
  6. 【請求項6】前記直流カット手段は、該直流カット手段
    自身の出力を所定の係数で除算した結果を変化分として
    直流成分を更新し、前記設定手段は、前記係数を前記操
    作前の段階では小さく、操作後所定時間経過した後の段
    階で大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の
    カメラの像ぶれ補正装置。
  7. 【請求項7】前記設定手段は、カメラの露光が開始され
    た際には、前記所定時間の経過前であっても前記検出基
    準を強制的に前記第2の値に設定することを特徴とする
    請求項1に記載のカメラの像ぶれ補正装置。
  8. 【請求項8】撮影光学系の光軸を偏向する補正光学系
    と、 被写体に対する前記撮影光学系のぶれを検出してぶれに
    応じた周波数の信号を出力するぶれ検出手段と、 前記ぶれ検出手段の出力信号から、該出力信号に含まれ
    る低域周波数の直流成分をカットする直流カット手段
    と、 前記直流カット手段の出力に基づき、前記撮影光学系に
    より形成される被写体像の受像面上での移動を相殺する
    ように前記補正光学系を駆動する駆動手段と、 使用者が撮影開始に関する操作をする前の段階では、前
    記直流カット手段が比較的高い周波数成分までをカット
    するように前記直流カット手段の検出基準を第1の値に
    設定すると共に、前記操作から所定時間経過した後の段
    階で前記直流カット手段が比較的低い周波数成分のみを
    カットするように前記検出基準を第2の値に設定する設
    定手段とを備えることを特徴とするカメラの像ぶれ補正
    装置。使用者が撮影開始に関する操作をした後、前記直
    流カット手段によりカットされる周波数成分の周波数が
    徐々に低くなるように、前記直流カット手段の検出基準
    を連続的に変化させる設定手段とを備えることを特徴と
    するカメラの像ぶれ補正装置。
  9. 【請求項9】前記撮影開始に関する操作は、カメラに設
    けられた測光スイッチの操作であることを特徴とする請
    求項8に記載のカメラの像ぶれ補正装置。
  10. 【請求項10】撮影光学系の光軸を偏向する補正光学系
    と、 被写体に対する前記撮影光学系のぶれを検出してぶれに
    応じた周波数の信号を出力するぶれ検出手段と、 前記ぶれ検出手段の出力信号から、該出力信号に含まれ
    る低域周波数の直流成分をカットする直流カット手段
    と、 前記直流カット手段の出力に基づき、前記撮影光学系に
    より形成される被写体像の受像面上での移動を相殺する
    ように前記補正光学系を駆動する駆動手段と、 使用者が撮影開始に関する操作をする前の段階では、前
    記直流カット手段が比較的高い周波数成分までをカット
    するように前記直流カット手段の検出基準を第1の値に
    設定すると共に、前記操作後から前記直流カット手段が
    カットする信号成分の周波数が徐々に低くなるよう前記
    検出基準を第2の値に向けて連続的に設定し、露光が開
    始された場合には、前記検出基準を強制的に前記第2の
    値に設定する設定手段とを備えることを特徴とするカメ
    ラの像ぶれ補正装置。
  11. 【請求項11】前記撮影開始に関する操作は、カメラに
    設けられた測光スイッチの操作であり、前記露光の開始
    は、カメラに設けられたレリーズスイッチの操作により
    検出されることを特徴とする請求項10に記載のカメラ
    の像ぶれ補正装置。
  12. 【請求項12】撮影光学系の光軸を偏向する補正光学系
    と、 被写体に対する前記撮影光学系のぶれを検出してぶれに
    応じた周波数の信号を出力するぶれ検出手段と、 前記ぶれ検出手段の出力信号から、該出力信号に含まれ
    る低域周波数の直流成分をカットする直流カット手段
    と、 前記直流カット手段の出力に基づき、前記撮影光学系に
    より形成される被写体像の受像面上での移動を相殺する
    ように前記補正光学系を駆動する駆動手段と、 カメラの電源が投入された後、測光スイッチがONされる
    までの間は、前記直流カット手段が比較的高い周波数成
    分までをカットするように前記直流カット手段の検出基
    準を第1の値に設定すると共に、前記測光スイッチがON
    された後レリーズスイッチがONされるまでの間は、前記
    直流カット手段がカットする信号成分の周波数が徐々に
    低くなるよう前記検出基準を第2の値に向けて連続的に
    設定し、前記レリーズスイッチがONされた際には、前記
    検出基準を前記第2の値に設定する設定手段とを備える
    ことを特徴とするカメラの像ぶれ補正装置。
  13. 【請求項13】前記直流カット手段は、該直流カット手
    段自身の出力を所定の係数で除算した結果を変化分とし
    て直流成分を更新し、前記設定手段は、前記係数の値を
    設定することを特徴とする請求項12に記載のカメラの
    像ぶれ補正装置。
  14. 【請求項14】撮影光学系の光軸を偏向する補正光学系
    と、 被写体に対する前記撮影光学系のぶれを検出してぶれに
    応じた周波数の信号を出力するぶれ検出手段と、 前記ぶれ検出手段の出力信号から所定のカットオフ周波
    数より周波数が低い直流成分をカットする直流カット手
    段と、 前記直流カット手段の出力に基づき、前記撮影光学系に
    より形成される被写体像の受像面上での移動を相殺する
    ように前記補正光学系を駆動する駆動手段と、使用者が
    撮影開始に関する操作をする前の段階では、前記直流カ
    ット手段のカットオフ周波数を第1の値に設定すると共
    に、前記操作から所定時間経過した後の段階で前記カッ
    トオフ周波数を前記第1の値より低い第2の値に設定す
    る設定手段とを備えることを特徴とするカメラの像ぶれ
    補正装置。
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US7747148B2 (en) 2005-07-06 2010-06-29 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Shake detecting apparatus, shake correcting apparatus and image pickup apparatus

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