JPH0889277A - 12−ヒドロキシ−6−o−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の製造方法 - Google Patents
12−ヒドロキシ−6−o−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の製造方法Info
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- JPH0889277A JPH0889277A JP6232558A JP23255894A JPH0889277A JP H0889277 A JPH0889277 A JP H0889277A JP 6232558 A JP6232558 A JP 6232558A JP 23255894 A JP23255894 A JP 23255894A JP H0889277 A JPH0889277 A JP H0889277A
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- hydrogen atom
- alkylerythromycin
- hydroxy
- methylerythromycin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より容易な手段による12−ヒドロキシ−6
−O−メチルエリスロマイシン及びその類縁体を得る方
法を提供する。 【構成】 6−O−アルキルエリスロマイシン及びその
類縁体を水酸化する放線菌菌体またはその菌体が産生す
る酵素を含有する溶液中に、12位に水素原子を有する
6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体を加
えてその水素原子を水酸基に変換することを特徴とする
12−ヒドロキシ−6−O−アルキルエリスロマイシン
及びその類縁体の製造方法。
−O−メチルエリスロマイシン及びその類縁体を得る方
法を提供する。 【構成】 6−O−アルキルエリスロマイシン及びその
類縁体を水酸化する放線菌菌体またはその菌体が産生す
る酵素を含有する溶液中に、12位に水素原子を有する
6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体を加
えてその水素原子を水酸基に変換することを特徴とする
12−ヒドロキシ−6−O−アルキルエリスロマイシン
及びその類縁体の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は12−ヒドロキシ−6−
O−メチルエリスロマイシン及びその類縁体を微生物を
利用して製造する方法に関する。
O−メチルエリスロマイシン及びその類縁体を微生物を
利用して製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機化学的方法により、6−O−アルキ
ルエリスロマイシン及びその類縁体の12位の水素原子
を直接水酸化することは極めて困難で、その例は今だ報
告されていない。また、微生物を用いた酵素化学的方法
により、6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類
縁体の12位の水素原子を直接水酸化する方法もこれま
でに報告されていない。
ルエリスロマイシン及びその類縁体の12位の水素原子
を直接水酸化することは極めて困難で、その例は今だ報
告されていない。また、微生物を用いた酵素化学的方法
により、6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類
縁体の12位の水素原子を直接水酸化する方法もこれま
でに報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より容易な
手段による12−ヒドロキシ−6−O−メチルエリスロ
マイシン及びその類縁体を得る方法を提供することを目
的とする。
手段による12−ヒドロキシ−6−O−メチルエリスロ
マイシン及びその類縁体を得る方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の微生
物を利用することにより、6−O−アルキルエリスロマ
イシン及びその類縁体の12位の水素原子を直接水酸化
できることを見いだし、本発明を完成した。本発明は、
6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体を水
酸化する放線菌菌体又はその菌体が産生する酵素を含有
する溶液中に、12位に水素原子を有する6−O−アル
キルエリスロマイシン及びその類縁体を加えてその水素
原子を水酸基に変換することを特徴とする12−ヒドロ
キシ−6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁
体の製造方法である。
物を利用することにより、6−O−アルキルエリスロマ
イシン及びその類縁体の12位の水素原子を直接水酸化
できることを見いだし、本発明を完成した。本発明は、
6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体を水
酸化する放線菌菌体又はその菌体が産生する酵素を含有
する溶液中に、12位に水素原子を有する6−O−アル
キルエリスロマイシン及びその類縁体を加えてその水素
原子を水酸基に変換することを特徴とする12−ヒドロ
キシ−6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁
体の製造方法である。
【0005】本発明の製造方法は、12位に水素原子を
有する6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁
体の12位を直接、1工程で水酸化する方法であり、1
2位以外にいずれの置換基を有していてもよい。従っ
て、本発明における12位に水素原子を有する6−O−
アルキルエリスロマイシン(以下、単に基質ということ
がある)とは、たとえば、6−O−メチルエリスロマイ
シンB、6−O−エチルエリスロマイシンB、6−O−
プロピルエリスロマイシンB、6−O−ブチルエリスロ
マイシンBなどである。また、12位に水素原子を有す
る6−O−アルキルエリスロマイシンの類縁体(以下、
単に基質ということがある)とは、たとえば、6−O−
メチルエリスロマイシンBオキシム、デクラジノシル−
6−O−メチルエリスロマイシンB、14−ヒドロキシ
−6−O−メチルエリスロマイシンB、6,11−ジ−
O−メチルエリスロマイシンB、6,4”−ジ−O−メ
チルエリスロマイシンB、6,11,4”−トリ−O−
メチルエリスロマイシンB、6−O−メチルエリスロノ
ライドBなどである。
有する6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁
体の12位を直接、1工程で水酸化する方法であり、1
2位以外にいずれの置換基を有していてもよい。従っ
て、本発明における12位に水素原子を有する6−O−
アルキルエリスロマイシン(以下、単に基質ということ
がある)とは、たとえば、6−O−メチルエリスロマイ
シンB、6−O−エチルエリスロマイシンB、6−O−
プロピルエリスロマイシンB、6−O−ブチルエリスロ
マイシンBなどである。また、12位に水素原子を有す
る6−O−アルキルエリスロマイシンの類縁体(以下、
単に基質ということがある)とは、たとえば、6−O−
メチルエリスロマイシンBオキシム、デクラジノシル−
6−O−メチルエリスロマイシンB、14−ヒドロキシ
−6−O−メチルエリスロマイシンB、6,11−ジ−
O−メチルエリスロマイシンB、6,4”−ジ−O−メ
チルエリスロマイシンB、6,11,4”−トリ−O−
メチルエリスロマイシンB、6−O−メチルエリスロノ
ライドBなどである。
【0006】本発明に使用される放線菌とは、6−O−
メチルエリスロマイシン及びその類縁体の12位の水素
原子を水酸化する能力を有する菌である。それらは例え
ば、バージェーズ・マニュアル・オブ・システマティッ
ク・バクテリオロジー(Bergey's Manual of Systemati
c Bacteriology),第4巻,1989年に記載されてい
る放線菌であり、代表的にはアクチノマジュラ(Actino
madura)属、アミコラタ(Amycolata)属、ノカルジア
(Nocardia)属、ミクロモノスポラ(Micromonospora)
属、サッカロポリスポラ(Saccharopolyspora)属、ス
トレプトミセス(Streptomyces)属などを挙げることが
でき、好ましくはミクロモノスポラ属、ストレプトミセ
ス属、サッカロポリスポラ属に属する放線菌であり、最
も好ましくはミクロモノスポラ・メガロミセア亜種ニグ
ラ(Micromonospora megalomicea subsp. nigra) I
FO14114、ストレプトミセス・フェレウス(Stre
ptomyces felleus) JCM4031、サッカロポリス
ポラ・エリスレア(Saccharopolyspora erythraea)
IFO13426である。
メチルエリスロマイシン及びその類縁体の12位の水素
原子を水酸化する能力を有する菌である。それらは例え
ば、バージェーズ・マニュアル・オブ・システマティッ
ク・バクテリオロジー(Bergey's Manual of Systemati
c Bacteriology),第4巻,1989年に記載されてい
る放線菌であり、代表的にはアクチノマジュラ(Actino
madura)属、アミコラタ(Amycolata)属、ノカルジア
(Nocardia)属、ミクロモノスポラ(Micromonospora)
属、サッカロポリスポラ(Saccharopolyspora)属、ス
トレプトミセス(Streptomyces)属などを挙げることが
でき、好ましくはミクロモノスポラ属、ストレプトミセ
ス属、サッカロポリスポラ属に属する放線菌であり、最
も好ましくはミクロモノスポラ・メガロミセア亜種ニグ
ラ(Micromonospora megalomicea subsp. nigra) I
FO14114、ストレプトミセス・フェレウス(Stre
ptomyces felleus) JCM4031、サッカロポリス
ポラ・エリスレア(Saccharopolyspora erythraea)
IFO13426である。
【0007】ミクロモノスポラ・メガロミセア亜種ニグ
ラ IFO14114(「Agricultural Research Cult
ure Collection」の保存株NRRL3275と起源を同
じくする菌株;文献:米国特許第3,632,750
号)及びサッカロポリスポラ・エリスレア IFO13
426[「Agricultural Research Culture Collectio
n」の保存株NRRL2338と起源を同じくする菌
株;文献:インターナショナル・ジャーナル・オブ・シ
ステマティック・バクテリオロジー(Int. J. Syst.Bac
teriol.),第37巻,458頁,1987年及びイン
ターナショナル・ジャーナル・オブ・システマティック
・バクテリオロジー(Int. J. Syst. Bacteriol.),第
37巻,19〜22頁,1987年]はいずれも財団法
人発酵研究所の保存株であり、それぞれ「FERM−P
*****」及び「FERM−P*****」として工
業技術院生命工学工業研究所に寄託されており、これら
の菌株の菌学的性状は前記文献により明かにされてい
る。ストレプトミセス・フェレウスJCM4031
(「Agricultural Research Culture Collection」の保
存株NRRL2251と起源を同じくする菌株;文献:
米国特許第2,693,433号)は理化学研究所微生
物系統保存施設の保存株であり、FERM−P****
*として工業技術院生命工学工業研究所に寄託されてお
り、前記文献により本菌株の菌学的性状は明かにされて
いる。
ラ IFO14114(「Agricultural Research Cult
ure Collection」の保存株NRRL3275と起源を同
じくする菌株;文献:米国特許第3,632,750
号)及びサッカロポリスポラ・エリスレア IFO13
426[「Agricultural Research Culture Collectio
n」の保存株NRRL2338と起源を同じくする菌
株;文献:インターナショナル・ジャーナル・オブ・シ
ステマティック・バクテリオロジー(Int. J. Syst.Bac
teriol.),第37巻,458頁,1987年及びイン
ターナショナル・ジャーナル・オブ・システマティック
・バクテリオロジー(Int. J. Syst. Bacteriol.),第
37巻,19〜22頁,1987年]はいずれも財団法
人発酵研究所の保存株であり、それぞれ「FERM−P
*****」及び「FERM−P*****」として工
業技術院生命工学工業研究所に寄託されており、これら
の菌株の菌学的性状は前記文献により明かにされてい
る。ストレプトミセス・フェレウスJCM4031
(「Agricultural Research Culture Collection」の保
存株NRRL2251と起源を同じくする菌株;文献:
米国特許第2,693,433号)は理化学研究所微生
物系統保存施設の保存株であり、FERM−P****
*として工業技術院生命工学工業研究所に寄託されてお
り、前記文献により本菌株の菌学的性状は明かにされて
いる。
【0008】また、放線菌の菌体または胞子を例えば紫
外線照射処理やNTG(N-methyl-N'-nitro-N-nitrosog
uanidine)処理等をすることによって変異させ、より好
ましい菌株を取得して用いることもできる。
外線照射処理やNTG(N-methyl-N'-nitro-N-nitrosog
uanidine)処理等をすることによって変異させ、より好
ましい菌株を取得して用いることもできる。
【0009】本発明における反応に必要な放線菌の菌体
を得るためには、好気条件下で菌株の培養を培地中で行
う。培地は主として液体培地を用い、炭素源としてグル
コース、マルトース、デキストロース、スターチ、オー
トミール、アラビノース、キシロース、シュクロースを
単独又は混合して用いる。窒素源としては、ペプトン、
カゼイン、ポリペプトン、大豆ペプトン、酵母エキス、
肉エキス、コーンスチープリカー、マルトエキス、綿実
粕、グルテンミール及び大豆粉などを単独又は混合して
用いる。その他、本菌株の生育を助け、12−ヒドロキ
シ−6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体
の生産を促進する有機物及び無機塩を必要により添加す
ることができる。培養方法は振盪培養、通気撹拌培養等
の好気的条件下の培養が適しており、pH6〜8、26
〜30℃で2〜7日間培養する。
を得るためには、好気条件下で菌株の培養を培地中で行
う。培地は主として液体培地を用い、炭素源としてグル
コース、マルトース、デキストロース、スターチ、オー
トミール、アラビノース、キシロース、シュクロースを
単独又は混合して用いる。窒素源としては、ペプトン、
カゼイン、ポリペプトン、大豆ペプトン、酵母エキス、
肉エキス、コーンスチープリカー、マルトエキス、綿実
粕、グルテンミール及び大豆粉などを単独又は混合して
用いる。その他、本菌株の生育を助け、12−ヒドロキ
シ−6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体
の生産を促進する有機物及び無機塩を必要により添加す
ることができる。培養方法は振盪培養、通気撹拌培養等
の好気的条件下の培養が適しており、pH6〜8、26
〜30℃で2〜7日間培養する。
【0010】この培養により得られた放線菌菌体または
その菌体が産生する酵素を含有する溶液を12−ヒドロ
キシ−6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁
体を生産する反応に用いる。すなわち、培養中の菌体を
含む培養液に基質を添加するか、培養終了後遠心分離ま
たは濾過により分離した菌体を溶液に懸濁したものに基
質を添加して反応を開始する。培養終了後に遠心分離ま
たは濾過により分離した菌体を破砕処理してその産生す
る酵素を抽出しこれに基質を添加して反応することもで
きる。また、反応液中にα−シクロデキストリン、β−
シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン等のシク
ロデキストリン類や、アンバーライトXAD−7[商品
名;オルガノ(株)製]等の吸着剤等の有機物、あるい
はツイーン80等の界面活性剤や塩化マグネシウムなど
の無機塩を、反応を促進させる目的で添加することがで
きる。さらにまた、放線菌菌体やその菌体が産生する酵
素は光架橋性樹脂プレポリマー、たとえばENT340
0[商品名;関西ペイント(株)製]などや、ウレタン
・プレポリマー、たとえばPU−9[商品名;東洋ゴム
(株)製]などや、κ−カラギナンなどの多糖類に固定
化してから溶液に添加してもよい。また、前期菌体の凍
結乾燥したものを上記と同様に用いることもできる。
その菌体が産生する酵素を含有する溶液を12−ヒドロ
キシ−6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁
体を生産する反応に用いる。すなわち、培養中の菌体を
含む培養液に基質を添加するか、培養終了後遠心分離ま
たは濾過により分離した菌体を溶液に懸濁したものに基
質を添加して反応を開始する。培養終了後に遠心分離ま
たは濾過により分離した菌体を破砕処理してその産生す
る酵素を抽出しこれに基質を添加して反応することもで
きる。また、反応液中にα−シクロデキストリン、β−
シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン等のシク
ロデキストリン類や、アンバーライトXAD−7[商品
名;オルガノ(株)製]等の吸着剤等の有機物、あるい
はツイーン80等の界面活性剤や塩化マグネシウムなど
の無機塩を、反応を促進させる目的で添加することがで
きる。さらにまた、放線菌菌体やその菌体が産生する酵
素は光架橋性樹脂プレポリマー、たとえばENT340
0[商品名;関西ペイント(株)製]などや、ウレタン
・プレポリマー、たとえばPU−9[商品名;東洋ゴム
(株)製]などや、κ−カラギナンなどの多糖類に固定
化してから溶液に添加してもよい。また、前期菌体の凍
結乾燥したものを上記と同様に用いることもできる。
【0011】本発明において用いられる反応溶液は、前
記培地を用いて培養した培養液であるか、あるいはトリ
ス酢酸、トリス塩酸、コハク酸ナトリウム−コハク酸、
コハク酸カリウム−コハク酸、クエン酸ナトリウム−ク
エン酸、カリウム及びナトリウムなどのリン酸塩、カコ
ジル酸ナトリウム−塩酸、イミダゾール−塩酸、ホウ酸
−ホウ砂などの緩衝液を単独または混合したものであ
る。その他溶液には目的の12−ヒドロキシ−6−O−
アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の生産を促進
させる有機物、界面活性剤及び無機塩を必要により添加
することができる。
記培地を用いて培養した培養液であるか、あるいはトリ
ス酢酸、トリス塩酸、コハク酸ナトリウム−コハク酸、
コハク酸カリウム−コハク酸、クエン酸ナトリウム−ク
エン酸、カリウム及びナトリウムなどのリン酸塩、カコ
ジル酸ナトリウム−塩酸、イミダゾール−塩酸、ホウ酸
−ホウ砂などの緩衝液を単独または混合したものであ
る。その他溶液には目的の12−ヒドロキシ−6−O−
アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の生産を促進
させる有機物、界面活性剤及び無機塩を必要により添加
することができる。
【0012】本発明においては、前記菌体を含有する溶
液中で振盪操作、通気撹拌操作等に付して好気条件下で
行うことが適しており、pH5〜9、18〜37℃で1
〜10日間撹拌振盪する。また、酸素気流下で反応する
ことができる。基質は撹拌振盪開始時に適量添加する。
また、培養中の菌体を含む培養液を用いる場合は基質を
添加後、さらに上記と同条件下で反応を行う。これらの
反応により製造された12−ヒドロキシ−6−O−アル
キルエリスロマイシン及びその類縁体を単離するには培
養液からエリスロマイシンAなどのマクロライド抗生物
質を採取する一般的な方法に準じて行えばよい。例え
ば、反応終了後反応液を酢酸エチルまたは塩化メチレン
等の有機溶媒で抽出する。この有機溶媒層を分取し濃縮
した後、順相シリカゲルカラム(キーゼルゲル60F2
54,メルク社製)及び逆相シリカゲルカラム(ローバ
ーカラム,リクロプレップC18,メルク社製)を用い
て精製することにより目的の12−ヒドロキシ−6−O
−メチルエリスロマイシン及びその類縁体を単離するこ
とができる。また、セファデックスLH−20(ファル
マシア社製)等を用いた分配クロマトグラフィーやシリ
カゲルの薄層クロマトグラフィー及びダイヤイオンHP
−20(商品名;三菱化成工業社製)等によっても12
−ヒドロキシ−6−O−アルキルエリスロマイシン及び
その類縁体を単離することができる。
液中で振盪操作、通気撹拌操作等に付して好気条件下で
行うことが適しており、pH5〜9、18〜37℃で1
〜10日間撹拌振盪する。また、酸素気流下で反応する
ことができる。基質は撹拌振盪開始時に適量添加する。
また、培養中の菌体を含む培養液を用いる場合は基質を
添加後、さらに上記と同条件下で反応を行う。これらの
反応により製造された12−ヒドロキシ−6−O−アル
キルエリスロマイシン及びその類縁体を単離するには培
養液からエリスロマイシンAなどのマクロライド抗生物
質を採取する一般的な方法に準じて行えばよい。例え
ば、反応終了後反応液を酢酸エチルまたは塩化メチレン
等の有機溶媒で抽出する。この有機溶媒層を分取し濃縮
した後、順相シリカゲルカラム(キーゼルゲル60F2
54,メルク社製)及び逆相シリカゲルカラム(ローバ
ーカラム,リクロプレップC18,メルク社製)を用い
て精製することにより目的の12−ヒドロキシ−6−O
−メチルエリスロマイシン及びその類縁体を単離するこ
とができる。また、セファデックスLH−20(ファル
マシア社製)等を用いた分配クロマトグラフィーやシリ
カゲルの薄層クロマトグラフィー及びダイヤイオンHP
−20(商品名;三菱化成工業社製)等によっても12
−ヒドロキシ−6−O−アルキルエリスロマイシン及び
その類縁体を単離することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法により、12位に水素原子
を有する6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類
縁体の12位を直接水酸化し12−ヒドロキシ−6−O
−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体を製造する
ことが可能になった。
を有する6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類
縁体の12位を直接水酸化し12−ヒドロキシ−6−O
−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体を製造する
ことが可能になった。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。 実施例1 スターチ2.4%、デキストロース0.1%、ペプトン
0.5%、肉エキス0.3%、酵母エキス0.5%、炭
酸カルシウム0.2%からなるpH7.0の無菌液体培
地(以下GM培地と略す)40mlの入った200ml
の枝付き三角フラスコにミクロモノスポア・メガロミセ
ア亜種ニグラ IFO14114株を1白金耳接種し、
28℃で96時間撹拌振盪培養した。培養終了後、培養
液を遠心分離して菌体を集め、この菌体を15mMトリ
ス塩酸、25mMコハク酸ナトリウム、2mM塩化マグ
ネシウムからなる、pH7.4の緩衝液(以下緩衝液A
と略す)40mlに懸濁し、再びこの懸濁液を遠心分離
して菌体を集めた。この菌体を緩衝液A 40mlに十
分撹拌して懸濁し、200mlの枝付き三角フラスコに
いれた。この三角フラスコに400μlのエタノールに
溶解した4mgの6−O−メチルエリスロマイシンB
[文献:ザ・ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス
(The Journal of Antibiotics),第43巻,第5号,
第544ページ,1990年]を添加し、28℃で4日
間撹拌振盪して反応を行った。反応終了後の反応液のp
Hを炭酸水素ナトリウムで10に調整後、塩化メチレン
40mlで抽出した塩化メチレン層を減圧条件下で濃縮
した後、順相シリカゲルの薄層クロマトグラフィー(薄
層プレート:キーゼルゲル 1.05715,メルク社
製,展開溶媒:塩化メチレン:メタノール:25%アン
モニア水=100:10:1)に付した。展開後これを
ヨード発色させ、クラリスロマイシン標品(大正製薬
製,文献:米国特許第4331803号及び米国特許第
4990602号,以下実施例において同じ)と一致す
る部分のシリカゲルを掻き取り、酢酸エチルで抽出し
た。この酢酸エチル抽出物を減圧濃縮した後、逆相シリ
カゲルの薄層クロマトグラフィー(薄層プレート:キー
ゼルゲルArt.5747,メルク社製,展開溶媒;メ
タノール:水:酢酸アンモニウム15%溶液=5:2:
1)に付した。展開後これをヨード発色させ、クラリス
ロマイシン標品と一致するシリカゲル部分を掻き取り、
酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル抽出物を減圧濃
縮乾固し生成物1.2mgを得た。これはクラリスロマ
イシン標品と液体クロマトグラフィー(TSK−gel
ODS−120A:東ソー製,展開溶媒:アセトニト
リル:メタノール:50mM リン酸ナトリウム pH
6.8=6:2:3,流速1ml/min,カラム温度
50℃,フォトダイオードアレイ検出器(日本ミリポア
製)で検出)の保持時間、紫外線吸収スペクトル、マス
スペクトル開裂パターンが完全に一致した。 液体クロマトグラフィーの保持時間: 8.7分 UV: λmax =288nm(アセトニトリル) FAB−MS(m/z):748([M+H]+),5
90([M+H]+−cladinose),158。
説明する。 実施例1 スターチ2.4%、デキストロース0.1%、ペプトン
0.5%、肉エキス0.3%、酵母エキス0.5%、炭
酸カルシウム0.2%からなるpH7.0の無菌液体培
地(以下GM培地と略す)40mlの入った200ml
の枝付き三角フラスコにミクロモノスポア・メガロミセ
ア亜種ニグラ IFO14114株を1白金耳接種し、
28℃で96時間撹拌振盪培養した。培養終了後、培養
液を遠心分離して菌体を集め、この菌体を15mMトリ
ス塩酸、25mMコハク酸ナトリウム、2mM塩化マグ
ネシウムからなる、pH7.4の緩衝液(以下緩衝液A
と略す)40mlに懸濁し、再びこの懸濁液を遠心分離
して菌体を集めた。この菌体を緩衝液A 40mlに十
分撹拌して懸濁し、200mlの枝付き三角フラスコに
いれた。この三角フラスコに400μlのエタノールに
溶解した4mgの6−O−メチルエリスロマイシンB
[文献:ザ・ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス
(The Journal of Antibiotics),第43巻,第5号,
第544ページ,1990年]を添加し、28℃で4日
間撹拌振盪して反応を行った。反応終了後の反応液のp
Hを炭酸水素ナトリウムで10に調整後、塩化メチレン
40mlで抽出した塩化メチレン層を減圧条件下で濃縮
した後、順相シリカゲルの薄層クロマトグラフィー(薄
層プレート:キーゼルゲル 1.05715,メルク社
製,展開溶媒:塩化メチレン:メタノール:25%アン
モニア水=100:10:1)に付した。展開後これを
ヨード発色させ、クラリスロマイシン標品(大正製薬
製,文献:米国特許第4331803号及び米国特許第
4990602号,以下実施例において同じ)と一致す
る部分のシリカゲルを掻き取り、酢酸エチルで抽出し
た。この酢酸エチル抽出物を減圧濃縮した後、逆相シリ
カゲルの薄層クロマトグラフィー(薄層プレート:キー
ゼルゲルArt.5747,メルク社製,展開溶媒;メ
タノール:水:酢酸アンモニウム15%溶液=5:2:
1)に付した。展開後これをヨード発色させ、クラリス
ロマイシン標品と一致するシリカゲル部分を掻き取り、
酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル抽出物を減圧濃
縮乾固し生成物1.2mgを得た。これはクラリスロマ
イシン標品と液体クロマトグラフィー(TSK−gel
ODS−120A:東ソー製,展開溶媒:アセトニト
リル:メタノール:50mM リン酸ナトリウム pH
6.8=6:2:3,流速1ml/min,カラム温度
50℃,フォトダイオードアレイ検出器(日本ミリポア
製)で検出)の保持時間、紫外線吸収スペクトル、マス
スペクトル開裂パターンが完全に一致した。 液体クロマトグラフィーの保持時間: 8.7分 UV: λmax =288nm(アセトニトリル) FAB−MS(m/z):748([M+H]+),5
90([M+H]+−cladinose),158。
【0015】実施例2 滅菌したGM培地1Lの入った内容量1.8Lのジャー
3基のそれぞれにあらかじめGM培地で培養したミクロ
モノスポア・メガロミセア亜種ニグラ IFO1411
4株の培養液40mlを接種し、28℃で72時間通気
撹拌培養した。この培養液を遠心集菌し緩衝液A2Lに
懸濁後、再度遠心集菌した。この菌体を緩衝液A3Lに
懸濁した懸濁液を、先の培養で用いた内容量1.8Lの
ジャー3基のそれぞれに1Lずつ入れた。これに基質6
−O−メチルエリスロマイシンBをジャー1基あたり2
00mg添加し、28℃で通気撹拌し反応を96時間行
った。反応終了後の反応液を集め、そのpHを炭酸水素
ナトリウムで10に調整後、酢酸エチル1.5Lで抽出
した。これを減圧条件下で濃縮した後、順相シリカゲル
のカラムクロマトグラフィー(ボンドエルート:商品
名,ユニフレックス社製,サイズ20ml容,溶出溶
媒:塩化メチレン−メタノール−25%アンモニア水=
10:1:0.1)に付した。140mlの溶出溶媒を
濃縮し、赤褐色の油状濃縮物を得た。これを5℃で12
時間放置後、得られた粗結晶を5mlのアセトニトリル
−メタノール−塩化メチレン=10:2:1に溶解し、
逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ローバーカ
ラム・サイズB リクロプレップC18;商品名,メル
ク社製,25mmI.D.×310mm,溶出溶媒:ア
セトニトリル−メタノール−50mM リン酸ナトリウ
ム緩衝液 pH6.8=6:2:3)に付した。クラリ
スロマイシン溶出画分を逆相シリカゲルの薄層クロマト
グラフィー(薄層プレート:キーゼルゲルArt.57
47,メルク社製,展開溶媒;メタノール:水:酢酸ア
ンモニウム15%溶液=5:2:1)で確認し、その溶
出画分を集めて濃縮乾固した。これをエタノールにより
再結晶しクラリスロマイシン46.4mgを得た。これ
はクラリスロマイシン標品と融点、紫外線吸収スペクト
ル、マススペクトル開裂パターン、IR吸収スペクトル
及び13C−NMRが完全に一致した。
3基のそれぞれにあらかじめGM培地で培養したミクロ
モノスポア・メガロミセア亜種ニグラ IFO1411
4株の培養液40mlを接種し、28℃で72時間通気
撹拌培養した。この培養液を遠心集菌し緩衝液A2Lに
懸濁後、再度遠心集菌した。この菌体を緩衝液A3Lに
懸濁した懸濁液を、先の培養で用いた内容量1.8Lの
ジャー3基のそれぞれに1Lずつ入れた。これに基質6
−O−メチルエリスロマイシンBをジャー1基あたり2
00mg添加し、28℃で通気撹拌し反応を96時間行
った。反応終了後の反応液を集め、そのpHを炭酸水素
ナトリウムで10に調整後、酢酸エチル1.5Lで抽出
した。これを減圧条件下で濃縮した後、順相シリカゲル
のカラムクロマトグラフィー(ボンドエルート:商品
名,ユニフレックス社製,サイズ20ml容,溶出溶
媒:塩化メチレン−メタノール−25%アンモニア水=
10:1:0.1)に付した。140mlの溶出溶媒を
濃縮し、赤褐色の油状濃縮物を得た。これを5℃で12
時間放置後、得られた粗結晶を5mlのアセトニトリル
−メタノール−塩化メチレン=10:2:1に溶解し、
逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ローバーカ
ラム・サイズB リクロプレップC18;商品名,メル
ク社製,25mmI.D.×310mm,溶出溶媒:ア
セトニトリル−メタノール−50mM リン酸ナトリウ
ム緩衝液 pH6.8=6:2:3)に付した。クラリ
スロマイシン溶出画分を逆相シリカゲルの薄層クロマト
グラフィー(薄層プレート:キーゼルゲルArt.57
47,メルク社製,展開溶媒;メタノール:水:酢酸ア
ンモニウム15%溶液=5:2:1)で確認し、その溶
出画分を集めて濃縮乾固した。これをエタノールにより
再結晶しクラリスロマイシン46.4mgを得た。これ
はクラリスロマイシン標品と融点、紫外線吸収スペクト
ル、マススペクトル開裂パターン、IR吸収スペクトル
及び13C−NMRが完全に一致した。
【0016】m.p.: 225〜227℃ UV: λmax =288nm(アセトニトリル) FAB−MS(m/z):748([M+H]+),5
90([M+H]+−cladinose),158 IR(KBr)νmax =3474,1733,1693
cm-1 13 C−NMR(100.4MHz,CDCl3) δ
(ppm):221.0,175.8,102.7,9
6.1,80.9,78.4,78.3,77.9,7
6.6,74.2,72.7,70.9,69.0,6
8.6,65.8,65.6,50.6,49.5,4
5.2,45.0,40.3,39.3,39.1,3
7.2,34.9,29.0,21.5,21.4,2
1.0,19.7,18.7,18.0,15.9,1
2.3,10.6,9.1。
90([M+H]+−cladinose),158 IR(KBr)νmax =3474,1733,1693
cm-1 13 C−NMR(100.4MHz,CDCl3) δ
(ppm):221.0,175.8,102.7,9
6.1,80.9,78.4,78.3,77.9,7
6.6,74.2,72.7,70.9,69.0,6
8.6,65.8,65.6,50.6,49.5,4
5.2,45.0,40.3,39.3,39.1,3
7.2,34.9,29.0,21.5,21.4,2
1.0,19.7,18.7,18.0,15.9,1
2.3,10.6,9.1。
【0017】実施例3 実施例1における操作で使用菌株をミクロモノスポア・
メガロミセア亜種ニグラ IFO14114株の代わり
に、サッカロポリスポラ・エリスラエア IFO134
26株及びストレプトミセス・フェレウス JCM40
31を用いて実施した。なお、サッカロポリスポラ属及
びストレプトミセス属の菌株では、オートミール2.0
%、グルコース2.0%、肉エキス0.3%、塩化ナト
リウム0.3%、硫酸第2鉄0.04%、塩化マンガン
0.04%、炭酸カルシウム0.3%、pH7.0から
なる無菌液体培地を培養に用いた。その結果、各菌株に
クラリスロマイシンの生成が認められた。各菌株におけ
るクラリスロマイシン生産量を以下の表1に記す。
メガロミセア亜種ニグラ IFO14114株の代わり
に、サッカロポリスポラ・エリスラエア IFO134
26株及びストレプトミセス・フェレウス JCM40
31を用いて実施した。なお、サッカロポリスポラ属及
びストレプトミセス属の菌株では、オートミール2.0
%、グルコース2.0%、肉エキス0.3%、塩化ナト
リウム0.3%、硫酸第2鉄0.04%、塩化マンガン
0.04%、炭酸カルシウム0.3%、pH7.0から
なる無菌液体培地を培養に用いた。その結果、各菌株に
クラリスロマイシンの生成が認められた。各菌株におけ
るクラリスロマイシン生産量を以下の表1に記す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例4 実施例1における操作で、使用菌株にサッカロポリスポ
ラ・エリスレア IFO13426株を用い、基質6−
O−メチルエリスロマイシンBを添加すると同時に終濃
度0.2%になるようにβ−シクロデキストリン(メル
シャン社製)を添加して実施した結果、クラリスロマイ
シン0.4mgを得た。 実施例5 実施例2において反応時間を48時間にして実施した結
果、191mgのクラリスロマイシンを得た。
ラ・エリスレア IFO13426株を用い、基質6−
O−メチルエリスロマイシンBを添加すると同時に終濃
度0.2%になるようにβ−シクロデキストリン(メル
シャン社製)を添加して実施した結果、クラリスロマイ
シン0.4mgを得た。 実施例5 実施例2において反応時間を48時間にして実施した結
果、191mgのクラリスロマイシンを得た。
【0020】実施例6 ミクロモノスポア・メガロミセア亜種ニグラ IFO1
4114株及びサッカロポリスポラ・エリスレア IF
O13426株をそれぞれGM培地及びJ3培地(グル
コース2%、バクトソイトン(商品名:デフィコ社製)
1.5%、コーンスチープリカー0.5%、食塩0.4
%、リン酸水素2カリウム0.04%、塩化マンガン4
水和物0.04%、酵母エキス0.2%、炭酸カルシウ
ム0.2%,pH7.0)各80mlを用いて28℃、
3日間通気撹拌培養した後、緩衝液C(トリス−塩酸8
0mM、pH7.5、ジチオスレイトール2mM、グリ
セロール15%)で遠心洗浄した。得られたミクロモノ
スポア・メガロミセア亜種ニグラ IFO14114株
及びサッカロポリスポラ・エリスレア IFO1342
6株の洗浄菌体を緩衝液Cに懸濁後、超音波処理して破
砕し、菌体を遠心除去後、上清画分として各40mlの
粗酵素液を得た。酵素反応は得られた各粗酵素液の一部
にNADPH0.26mM、フェレドキシンNADPリ
ダクターゼ0.4ユニット、フェレドキシン1.6m
g、グルコース6リン酸14mM、グルコース6リン酸
デヒドロゲナーゼ1ユニット、ニコチンアミド10m
M、6−O−メチルエリスロマイシンB0.4mgを添
加した反応液2ml中で30℃、12時間通気撹拌する
ことにより行った。各反応液をそれぞれ酢酸エチルで抽
出し得られたクラリスロマイシンの生成量を液体クロマ
トグラフィー(TSK−gel ODS−120A:東
ソー製,展開溶媒:アセトニトリル:メタノール:50
mM リン酸ナトリウム pH6.8=6:2:3,流
速1ml/min,カラム温度50℃,フォトダイオー
ドアレイ検出器(日本ミリポア製)で検出,定量)で分
析した。結果を以下の表2に記す。
4114株及びサッカロポリスポラ・エリスレア IF
O13426株をそれぞれGM培地及びJ3培地(グル
コース2%、バクトソイトン(商品名:デフィコ社製)
1.5%、コーンスチープリカー0.5%、食塩0.4
%、リン酸水素2カリウム0.04%、塩化マンガン4
水和物0.04%、酵母エキス0.2%、炭酸カルシウ
ム0.2%,pH7.0)各80mlを用いて28℃、
3日間通気撹拌培養した後、緩衝液C(トリス−塩酸8
0mM、pH7.5、ジチオスレイトール2mM、グリ
セロール15%)で遠心洗浄した。得られたミクロモノ
スポア・メガロミセア亜種ニグラ IFO14114株
及びサッカロポリスポラ・エリスレア IFO1342
6株の洗浄菌体を緩衝液Cに懸濁後、超音波処理して破
砕し、菌体を遠心除去後、上清画分として各40mlの
粗酵素液を得た。酵素反応は得られた各粗酵素液の一部
にNADPH0.26mM、フェレドキシンNADPリ
ダクターゼ0.4ユニット、フェレドキシン1.6m
g、グルコース6リン酸14mM、グルコース6リン酸
デヒドロゲナーゼ1ユニット、ニコチンアミド10m
M、6−O−メチルエリスロマイシンB0.4mgを添
加した反応液2ml中で30℃、12時間通気撹拌する
ことにより行った。各反応液をそれぞれ酢酸エチルで抽
出し得られたクラリスロマイシンの生成量を液体クロマ
トグラフィー(TSK−gel ODS−120A:東
ソー製,展開溶媒:アセトニトリル:メタノール:50
mM リン酸ナトリウム pH6.8=6:2:3,流
速1ml/min,カラム温度50℃,フォトダイオー
ドアレイ検出器(日本ミリポア製)で検出,定量)で分
析した。結果を以下の表2に記す。
【0021】
【表2】
【0022】実施例7 6,4”−ジ−O−メチルエリスロマイシンAの製造:
文献[ザ・ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス(Th
e Journal of Antibiotics),第43巻,第5号,第5
44頁,1990年]に記載されている6,4”−ジ−
O−メチルエリスロマイシンB 4.0mgを原料に用
いて実施例1と同様の方法に従って6,4”−ジ−O−
メチルエリスロマイシンA(融点:208〜210℃,
13C−NMR:図1)を1.0mg得た。
文献[ザ・ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス(Th
e Journal of Antibiotics),第43巻,第5号,第5
44頁,1990年]に記載されている6,4”−ジ−
O−メチルエリスロマイシンB 4.0mgを原料に用
いて実施例1と同様の方法に従って6,4”−ジ−O−
メチルエリスロマイシンA(融点:208〜210℃,
13C−NMR:図1)を1.0mg得た。
【0023】実施例8 6,11,4”−トリ−O−メチルエリスロマイシンA
の製造:実施例7で挙げた文献に記載の6,11,4”
−トリ−O−メチルエリスロマイシンB 4.0mgを
原料に用いて実施例1と同様の方法に従って6,11,
4”−トリ−O−メチルエリスロマイシンA[文献:ザ
・ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス(The Journa
l of Antibiotics),第43巻,第3号,第286頁,
1990年]を1.0mg得た。
の製造:実施例7で挙げた文献に記載の6,11,4”
−トリ−O−メチルエリスロマイシンB 4.0mgを
原料に用いて実施例1と同様の方法に従って6,11,
4”−トリ−O−メチルエリスロマイシンA[文献:ザ
・ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス(The Journa
l of Antibiotics),第43巻,第3号,第286頁,
1990年]を1.0mg得た。
【0024】実施例9 デクラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシンAの
製造:6−O−メチルエリスロマイシンBを酸処理[文
献:エクスペリエンチア(Experientia )第27巻,第
362頁,1971年]することによって得られたデク
ラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシンB(融
点:162〜164℃,13C−NMR:図2)を合成し
その4.0mgを原料に用いて実施例1と同様の方法に
従ってデクラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシ
ンA[文献:ケモテラピー(Chemotherapy),第36巻
(S−3),第264ページ,1988年]0.6mg
を得た。
製造:6−O−メチルエリスロマイシンBを酸処理[文
献:エクスペリエンチア(Experientia )第27巻,第
362頁,1971年]することによって得られたデク
ラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシンB(融
点:162〜164℃,13C−NMR:図2)を合成し
その4.0mgを原料に用いて実施例1と同様の方法に
従ってデクラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシ
ンA[文献:ケモテラピー(Chemotherapy),第36巻
(S−3),第264ページ,1988年]0.6mg
を得た。
【0025】実施例10 (14R)−14−ヒドロキシ−6−O−メチルエリス
ロマイシンAの製造 (14R)−14−ヒドロキシ−6−O−メチルエリス
ロマイシンB[文献:ザ・ジャーナル・オブ・アンチバ
イオチクス(The Journal of Antibiotics)第41巻,
第7号,908頁〜915頁,1988年]4.0mg
を原料に用いて実施例1と同様の方法に従って(14
R)−14−ヒドロキシ−6−O−メチルエリスロマイ
シンA(文献:上記と同じ)1.0mgを得た。
ロマイシンAの製造 (14R)−14−ヒドロキシ−6−O−メチルエリス
ロマイシンB[文献:ザ・ジャーナル・オブ・アンチバ
イオチクス(The Journal of Antibiotics)第41巻,
第7号,908頁〜915頁,1988年]4.0mg
を原料に用いて実施例1と同様の方法に従って(14
R)−14−ヒドロキシ−6−O−メチルエリスロマイ
シンA(文献:上記と同じ)1.0mgを得た。
【図1】重クロロホルム中、75MHzで測定した6,
4”−ジ−O−メチルエリスロマイシンAの13C−NM
Rスペクトルを示す。
4”−ジ−O−メチルエリスロマイシンAの13C−NM
Rスペクトルを示す。
【図2】重クロロホルム中、75MHzで測定したデク
ラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシンBの13C
−NMRスペクトルを示す。
ラジノシル−6−O−メチルエリスロマイシンBの13C
−NMRスペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 繁夫 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 6−O−アルキルエリスロマイシン及び
その類縁体を水酸化する放線菌菌体またはその菌体が産
生する酵素を含有する溶液中に、12位に水素原子を有
する6−O−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体
を加えてその水素原子を水酸基に変換することを特徴と
する12−ヒドロキシ−6−O−アルキルエリスロマイ
シン及びその類縁体の製造方法。 - 【請求項2】 12位に水素原子を有する6−O−アル
キルエリスロマイシン及びその類縁体が、下記式で表さ
れる請求項1に記載の製造方法。 【化1】 [式中、R1は炭素原子数1〜4個のアルキル基を示
し、R2は水素原子またはメチル基を示し、R3は水素原
子または水酸基を示し、R4は水素原子または式 【化2】 (式中、R5は水素原子またはメチル基を示す。)で表
される基を示す。] - 【請求項3】 6−O−アルキルエリスロマイシン及び
その類縁体を水酸化する放線菌がミクロモノスポラ(Mi
cromonospora)属,ストレプトミセス(Streptomyces)
属,サッカロポリスポラ(Saccharopolyspora )属に属
する菌である請求項1または2に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6232558A JPH0889277A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 12−ヒドロキシ−6−o−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6232558A JPH0889277A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 12−ヒドロキシ−6−o−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0889277A true JPH0889277A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16941216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6232558A Pending JPH0889277A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 12−ヒドロキシ−6−o−アルキルエリスロマイシン及びその類縁体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0889277A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003504071A (ja) * | 1999-07-12 | 2003-02-04 | ジョジュシェルクタトー インテーゼト カーエフテー | ミクロモノスポラによるコンパクチンのプラバスタチンへのヒドロキシル化 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP6232558A patent/JPH0889277A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003504071A (ja) * | 1999-07-12 | 2003-02-04 | ジョジュシェルクタトー インテーゼト カーエフテー | ミクロモノスポラによるコンパクチンのプラバスタチンへのヒドロキシル化 |
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