JPH0890484A - 永久磁石型バランサを備えた産業用ロボット - Google Patents
永久磁石型バランサを備えた産業用ロボットInfo
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- JPH0890484A JPH0890484A JP23329094A JP23329094A JPH0890484A JP H0890484 A JPH0890484 A JP H0890484A JP 23329094 A JP23329094 A JP 23329094A JP 23329094 A JP23329094 A JP 23329094A JP H0890484 A JPH0890484 A JP H0890484A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きなバランスモーメントを発生でき、低コ
ストのバランサを備えた産業用ロボットを得ることにあ
る。 【構成】 ロボット機体7、9上に取付けられてロボッ
トアーム等の駆動モータ8に掛かる負荷モーメントを減
殺、平衡化させるバランサ30として、ロボットアーム
9の回動角に従って発生する平衡力を永久磁石34、4
0の磁力をバランサ力にしてバランスモーメントM2を
発生する永久磁石型バランサ30を備えた産業用ロボッ
トを構成した。
ストのバランサを備えた産業用ロボットを得ることにあ
る。 【構成】 ロボット機体7、9上に取付けられてロボッ
トアーム等の駆動モータ8に掛かる負荷モーメントを減
殺、平衡化させるバランサ30として、ロボットアーム
9の回動角に従って発生する平衡力を永久磁石34、4
0の磁力をバランサ力にしてバランスモーメントM2を
発生する永久磁石型バランサ30を備えた産業用ロボッ
トを構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットのバラ
ンサに関し、特に、産業用ロボットにおける可動要素の
ロボット運動に従ってその駆動モータに負荷される負荷
モーメントを平衡、減殺する平衡モーメントを永久磁石
の磁力を利用して発生するバランサの構造に関する。
ンサに関し、特に、産業用ロボットにおける可動要素の
ロボット運動に従ってその駆動モータに負荷される負荷
モーメントを平衡、減殺する平衡モーメントを永久磁石
の磁力を利用して発生するバランサの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボット、特に、垂直多関節型ロ
ボットは、ロボット基部上に直立したロボット胴からロ
ボットアームが上腕側アームと前腕側アームとなって延
び、その前腕側のロボットアームの基端が上腕側のロボ
ットアームの前端に関節を介して接続した構成を有して
いる。また、ロボット前腕側の先端には手首が設けられ
ており、この手首にロボットハンド等のエンドエフェク
タが着脱自在に取付けられ、例えば、ロボットハンドが
ワークを把持して搬送したり、ワークの組み立て作業を
遂行する等の構成を有している。
ボットは、ロボット基部上に直立したロボット胴からロ
ボットアームが上腕側アームと前腕側アームとなって延
び、その前腕側のロボットアームの基端が上腕側のロボ
ットアームの前端に関節を介して接続した構成を有して
いる。また、ロボット前腕側の先端には手首が設けられ
ており、この手首にロボットハンド等のエンドエフェク
タが着脱自在に取付けられ、例えば、ロボットハンドが
ワークを把持して搬送したり、ワークの組み立て作業を
遂行する等の構成を有している。
【0003】上述した垂直多関節型ロボットでは、上腕
側ロボットアームは、ロボット胴の上方域に取付られた
駆動モータによってアーム基部の関節軸心周りに回動さ
れ、前腕側のロボットアームは上腕側のロボットアーム
の上端に取付けられた駆動モータによって関節軸心周り
に回動される構成を有している。従って、特に、上腕側
のロボットアームを回動させる駆動モータには上腕側の
ロボットアームを含めた全アーム、ロボット手首、エン
ドエフェクタ等の全ての要素類の重量が負荷として作用
し、加えてエンドエフェクタを介してワークを保持した
場合等ではワーク重量も負荷として作用する。この結
果、これらの重量は上腕側ロボットアームの姿勢に応じ
て可変する負荷モーメントとなって上腕側ロボットアー
ムの駆動モータに作用するので、一般的にロボット胴の
上端と上腕側ロボットアームとの間にバランサを配設
し、上記負荷モーメントを減殺するための平衡モーメン
トを発生させ、上腕側ロボットアームの駆動モータに掛
かる負荷の低減を図るようにしている。
側ロボットアームは、ロボット胴の上方域に取付られた
駆動モータによってアーム基部の関節軸心周りに回動さ
れ、前腕側のロボットアームは上腕側のロボットアーム
の上端に取付けられた駆動モータによって関節軸心周り
に回動される構成を有している。従って、特に、上腕側
のロボットアームを回動させる駆動モータには上腕側の
ロボットアームを含めた全アーム、ロボット手首、エン
ドエフェクタ等の全ての要素類の重量が負荷として作用
し、加えてエンドエフェクタを介してワークを保持した
場合等ではワーク重量も負荷として作用する。この結
果、これらの重量は上腕側ロボットアームの姿勢に応じ
て可変する負荷モーメントとなって上腕側ロボットアー
ムの駆動モータに作用するので、一般的にロボット胴の
上端と上腕側ロボットアームとの間にバランサを配設
し、上記負荷モーメントを減殺するための平衡モーメン
トを発生させ、上腕側ロボットアームの駆動モータに掛
かる負荷の低減を図るようにしている。
【0004】図5、図6は、従来のバランサを備えた垂
直多関節型ロボットの上腕側ロボットアームを中心とし
た周囲構造を図示し、バランサ12は、その一端12a
がロボット胴7の上端部7aに止着され、他端12bが
上腕側ロボットアーム9の適所に止着されて設けられて
いる。このとき、上腕側ロボットアーム9の回動を生起
する駆動モータ8はロボット胴7の関節7bに取付けら
れ、また、上腕側ロボットアーム9の先端に設けられた
関節10を介して前腕側ロボットアーム11が該関節1
0の軸心周りに回動可能に設けられている。
直多関節型ロボットの上腕側ロボットアームを中心とし
た周囲構造を図示し、バランサ12は、その一端12a
がロボット胴7の上端部7aに止着され、他端12bが
上腕側ロボットアーム9の適所に止着されて設けられて
いる。このとき、上腕側ロボットアーム9の回動を生起
する駆動モータ8はロボット胴7の関節7bに取付けら
れ、また、上腕側ロボットアーム9の先端に設けられた
関節10を介して前腕側ロボットアーム11が該関節1
0の軸心周りに回動可能に設けられている。
【0005】いま、上腕側ロボットアーム9が垂直姿勢
にある図5の状態では、駆動モータ8に関する重力に基
づく負荷モーメントは関節7bの軸心から重力作用点ま
でのモーメント腕長さは零であることから、同負荷モー
メントも零である。然しながら、上腕側ロボットアーム
9が関節7bの軸心を中心にして図6に示すように角度
θに渡って回動した状態ては、該上腕側ロボットアーム
9の前端に集約的に作用する重力負荷をmgとし、両関
節7b、10の軸心間の固定距離を(L1)とすると、
駆動モータ8に作用する負荷モーメント(M1)は、 M1=L1×mg×sinθ ・・・(1)となる。
にある図5の状態では、駆動モータ8に関する重力に基
づく負荷モーメントは関節7bの軸心から重力作用点ま
でのモーメント腕長さは零であることから、同負荷モー
メントも零である。然しながら、上腕側ロボットアーム
9が関節7bの軸心を中心にして図6に示すように角度
θに渡って回動した状態ては、該上腕側ロボットアーム
9の前端に集約的に作用する重力負荷をmgとし、両関
節7b、10の軸心間の固定距離を(L1)とすると、
駆動モータ8に作用する負荷モーメント(M1)は、 M1=L1×mg×sinθ ・・・(1)となる。
【0006】従って、バランサ12は、上記負荷モーメ
ント(M1)を減殺するように、一端12bに平衡力F
を作用させると、その平衡力Fによって関節7bの軸心
周りに発生する平衡モーメント(M2)は、同バランサ
9の止着点12bと関節7bとの間の固定距離をL2、
またバランサ9の姿勢角をαとすると、下記(2)式と
なる。
ント(M1)を減殺するように、一端12bに平衡力F
を作用させると、その平衡力Fによって関節7bの軸心
周りに発生する平衡モーメント(M2)は、同バランサ
9の止着点12bと関節7bとの間の固定距離をL2、
またバランサ9の姿勢角をαとすると、下記(2)式と
なる。
【0007】 M2=L2×F×cosα ・・・(2) 従って、M1=M2となるように平衡力Fを発生させれ
ば、駆動モータ8に掛かる負荷モーメントM1を減殺す
ることができる。然しながら、従来のバランサ12は図
3、図4に示すように、中空筒体状のばね容器14内に
円板状の頭部15を有した直動杆16を有し、円筒コイ
ルばね17をばね容器14内部に収納した構造を有して
いる。そして、ばね容器14の一端を既述のバランサ端
部12aとし、直動杆16の一端を既述のバランサ端部
12bとしてロボット胴7と上腕側ロボットアーム9と
の間に配設していた。
ば、駆動モータ8に掛かる負荷モーメントM1を減殺す
ることができる。然しながら、従来のバランサ12は図
3、図4に示すように、中空筒体状のばね容器14内に
円板状の頭部15を有した直動杆16を有し、円筒コイ
ルばね17をばね容器14内部に収納した構造を有して
いる。そして、ばね容器14の一端を既述のバランサ端
部12aとし、直動杆16の一端を既述のバランサ端部
12bとしてロボット胴7と上腕側ロボットアーム9と
の間に配設していた。
【0008】このような、円筒コイルばね17を利用し
たバランサ12では、図4に示すように、上腕側ロボッ
トアーム9の回動に従って直動杆16がばね容器14に
対して直動変位し、円筒コイルばね17を圧縮すること
により、圧縮量(長さ)に対応して増減する平衡力Fを
発生する。故に、このようなばね圧縮に伴う平衡力Fを
利用して上記の(2)式における負荷モーメントの減殺
用モーメントM2を得るようにしていた。
たバランサ12では、図4に示すように、上腕側ロボッ
トアーム9の回動に従って直動杆16がばね容器14に
対して直動変位し、円筒コイルばね17を圧縮すること
により、圧縮量(長さ)に対応して増減する平衡力Fを
発生する。故に、このようなばね圧縮に伴う平衡力Fを
利用して上記の(2)式における負荷モーメントの減殺
用モーメントM2を得るようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、円筒コ
イルばね17を用いると、比較的大きな平衡力Fを発生
することが可能であるが、近年、ロボットが先端のロボ
ットハンド等で把持するワーク重量の増大要請を始めと
する可搬重量の増加や、垂直多関節型ロボットがロボッ
ト動作する三次元空間内における可動範囲の拡大に伴っ
て、上腕側ロボットアーム9の駆動モータ8に掛かる負
荷モーメントは益々増大するこから、必然的にバランサ
12による減殺、平衡モーメントの増大させることが要
請される。
イルばね17を用いると、比較的大きな平衡力Fを発生
することが可能であるが、近年、ロボットが先端のロボ
ットハンド等で把持するワーク重量の増大要請を始めと
する可搬重量の増加や、垂直多関節型ロボットがロボッ
ト動作する三次元空間内における可動範囲の拡大に伴っ
て、上腕側ロボットアーム9の駆動モータ8に掛かる負
荷モーメントは益々増大するこから、必然的にバランサ
12による減殺、平衡モーメントの増大させることが要
請される。
【0010】然しながら、円筒コイルばね17を利用し
たバランサ12では、平衡力Fを増加させるためには、
同円筒コイルばね17の強化が必要となり、該ばね17
のばね発生力の強化は必然的にコイル形成材の径の増加
やコイル径の増大が必要となる。つまり、ばねを強化し
ようとすると、ばね変位量が同じとき、同ばね材料で内
部に発生する応力量(kx:kばね定数、x変位)を増
加するためには、ばね素材の径、コイル径等を大きくし
なければならないのである。
たバランサ12では、平衡力Fを増加させるためには、
同円筒コイルばね17の強化が必要となり、該ばね17
のばね発生力の強化は必然的にコイル形成材の径の増加
やコイル径の増大が必要となる。つまり、ばねを強化し
ようとすると、ばね変位量が同じとき、同ばね材料で内
部に発生する応力量(kx:kばね定数、x変位)を増
加するためには、ばね素材の径、コイル径等を大きくし
なければならないのである。
【0011】このように、円筒コイルばね17のサイズ
増加を行うと、バランサ12の大きさ、重量も増加し、
結果的に上腕側ロボットアーム9と一体となってバラン
サ12は関節7bの周りに回動することから、駆動モー
タ8に対する負荷モーメントM1が増加することにな
り、不都合であると言う問題点を有している。加えて、
円筒コイルばね17を利用する構成では、ばね圧縮時や
引っ張り時にばね軸線に沿うばね力の発生に加えてしば
しば軸周りのねじれ力も発生する。このようなねじれ力
は、従来、バランサ12の両端12a、12bに軸受を
設けて受承する構成をとっていたが、これでは、軸受部
の構造が複雑化し、ひいては、バランサ12のコスト増
を招く不利もあった。
増加を行うと、バランサ12の大きさ、重量も増加し、
結果的に上腕側ロボットアーム9と一体となってバラン
サ12は関節7bの周りに回動することから、駆動モー
タ8に対する負荷モーメントM1が増加することにな
り、不都合であると言う問題点を有している。加えて、
円筒コイルばね17を利用する構成では、ばね圧縮時や
引っ張り時にばね軸線に沿うばね力の発生に加えてしば
しば軸周りのねじれ力も発生する。このようなねじれ力
は、従来、バランサ12の両端12a、12bに軸受を
設けて受承する構成をとっていたが、これでは、軸受部
の構造が複雑化し、ひいては、バランサ12のコスト増
を招く不利もあった。
【0012】他方、シリンダ装置を利用したバランサも
既に提供されているが、シリンダ装置は高価であること
から、ロボットのバランサのコスト増によりロボット自
体のコスト増加をもたらす不利がある。依って、本発明
の目的は、上述した問題点に鑑みて、産業用ロボット、
特に、垂直多関節型ロボットによって取扱い処理可能な
負荷々重の増加要請に応じてロボット機体上に比較的コ
ンパクトな形態で設けることが可能な負荷モーメントの
減殺、平衡用のバランサを提供することにある。
既に提供されているが、シリンダ装置は高価であること
から、ロボットのバランサのコスト増によりロボット自
体のコスト増加をもたらす不利がある。依って、本発明
の目的は、上述した問題点に鑑みて、産業用ロボット、
特に、垂直多関節型ロボットによって取扱い処理可能な
負荷々重の増加要請に応じてロボット機体上に比較的コ
ンパクトな形態で設けることが可能な負荷モーメントの
減殺、平衡用のバランサを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、低コストで実現可能
であると同時にロボットの可搬重量や可動範囲の拡大に
応じて比較的小型ながら大きなバランスモーメントを発
揮することが可能なバランサを備えた産業用ロボットを
提供することにある。
であると同時にロボットの可搬重量や可動範囲の拡大に
応じて比較的小型ながら大きなバランスモーメントを発
揮することが可能なバランサを備えた産業用ロボットを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の発明の目的に鑑
み、本発明は、ロボット機体上に取付けられて、主とし
てロボットアームの基端側のアーム駆動モータに掛かる
負荷モーメントを減殺、平衡化させるバランサとして、
ロボットアームの回動角に従って発生する平衡力を永久
磁石の磁力、特に、斥力を利用し、バランスモーメント
を発生するバランスを備えた産業用ロボットを提供せん
とするものである。
み、本発明は、ロボット機体上に取付けられて、主とし
てロボットアームの基端側のアーム駆動モータに掛かる
負荷モーメントを減殺、平衡化させるバランサとして、
ロボットアームの回動角に従って発生する平衡力を永久
磁石の磁力、特に、斥力を利用し、バランスモーメント
を発生するバランスを備えた産業用ロボットを提供せん
とするものである。
【0015】本発明によれば、駆動モータによる被駆動
要素のロボット運動に従って増減する負荷モーメントを
減殺する平衡モーメントを発生するためのバランサを備
えた産業用ロボットにおいて、上記バランサは前記被駆
動要素に止着される共に永久磁石を保持した第1の磁石
保持器と、上記駆動モータの取付部に止着されると共に
前記第1の磁石保持器の永久磁石に対向する永久磁石を
保持した第2の磁石保持器とを備え、上記被駆動要素の
ロボット運動に対応した該第1、第2磁石保持器の接
近、離反に従って永久磁石の磁力増減を誘起し、上記負
荷モーメントの減殺用モーメントを発生するようにした
構成を具備した永久磁石型バランサを備えた産業用ロボ
ットを提供するものである。
要素のロボット運動に従って増減する負荷モーメントを
減殺する平衡モーメントを発生するためのバランサを備
えた産業用ロボットにおいて、上記バランサは前記被駆
動要素に止着される共に永久磁石を保持した第1の磁石
保持器と、上記駆動モータの取付部に止着されると共に
前記第1の磁石保持器の永久磁石に対向する永久磁石を
保持した第2の磁石保持器とを備え、上記被駆動要素の
ロボット運動に対応した該第1、第2磁石保持器の接
近、離反に従って永久磁石の磁力増減を誘起し、上記負
荷モーメントの減殺用モーメントを発生するようにした
構成を具備した永久磁石型バランサを備えた産業用ロボ
ットを提供するものである。
【0016】なお、第1の磁石保持器は杆状要素の一端
に円板状の頭部を有すると同時に他端に被駆動要素への
止着端を有し、該頭部に円板状の永久磁石片を固定的に
保持した構造を有し、また、上記第2の磁石保持器は、
中空円筒状の容器要素に形成された外端に上記駆動モー
タの取付部への止着端を有し、該容器内には第1磁石保
持器の永久磁石との間で磁気斥力を発生し得るように永
久磁石を固定的に保持した構造を有し、第1の杆状磁石
保持器は、第2の円筒状磁石保持器内で直動可能に挿設
された構成を有する永久磁石型バランスとすることが好
ましい。
に円板状の頭部を有すると同時に他端に被駆動要素への
止着端を有し、該頭部に円板状の永久磁石片を固定的に
保持した構造を有し、また、上記第2の磁石保持器は、
中空円筒状の容器要素に形成された外端に上記駆動モー
タの取付部への止着端を有し、該容器内には第1磁石保
持器の永久磁石との間で磁気斥力を発生し得るように永
久磁石を固定的に保持した構造を有し、第1の杆状磁石
保持器は、第2の円筒状磁石保持器内で直動可能に挿設
された構成を有する永久磁石型バランスとすることが好
ましい。
【0017】
【作用】上述の構成を有した永久磁石型バランスによる
と、産業用ロボットのロボット機体における被駆動要
素、例えば、上腕側ロボットアームがロボット胴に対し
て回動し、負荷モーメント発生位置へ変位すると、バラ
ンサにおける第1の杆状磁石保持器が第2の中空円筒状
磁石保持器内部で直動し、両保持器内の永久磁石が接近
することにより漸増する磁力(磁気斥力)を発生して上
記負荷モーメントを減殺する平衡モーメントを発生する
ものである。
と、産業用ロボットのロボット機体における被駆動要
素、例えば、上腕側ロボットアームがロボット胴に対し
て回動し、負荷モーメント発生位置へ変位すると、バラ
ンサにおける第1の杆状磁石保持器が第2の中空円筒状
磁石保持器内部で直動し、両保持器内の永久磁石が接近
することにより漸増する磁力(磁気斥力)を発生して上
記負荷モーメントを減殺する平衡モーメントを発生する
ものである。
【0018】このとき、第1、第2の磁石保持器に保持
された永久磁石の磁力は、ロボット機体側で発生する負
荷モーメントの変動範囲内における最大負荷モーメント
に見合った減殺モーメントを発生させ得るように、予め
永久磁石に対する着磁レベルを調整して着磁を行えば、
永久磁石要素のサイズが同じでも大きな磁力を発生させ
ることが可能である。故に、永久磁石型バランサは、そ
れが発生する負荷モーメント減殺用のモーメントの増減
を永久磁石の着磁量の増減して調節することができ、従
ってバランサが大型化することがないと言う有利を備え
ている。
された永久磁石の磁力は、ロボット機体側で発生する負
荷モーメントの変動範囲内における最大負荷モーメント
に見合った減殺モーメントを発生させ得るように、予め
永久磁石に対する着磁レベルを調整して着磁を行えば、
永久磁石要素のサイズが同じでも大きな磁力を発生させ
ることが可能である。故に、永久磁石型バランサは、そ
れが発生する負荷モーメント減殺用のモーメントの増減
を永久磁石の着磁量の増減して調節することができ、従
ってバランサが大型化することがないと言う有利を備え
ている。
【0019】
【実施例】以下、産業用ロボット、特に、垂直多関節型
ロボットの機体上に取付けて負荷モーメントのバランス
を行う本発明の実施例に係る永久磁石型バランサを添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例に係
る永久磁石型バランサの内部構造を示す断面図であり、
図2は、同バランサが負荷モーメントの減殺用モーメン
トを発生するために変位した状態を示す断面図である。
ロボットの機体上に取付けて負荷モーメントのバランス
を行う本発明の実施例に係る永久磁石型バランサを添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例に係
る永久磁石型バランサの内部構造を示す断面図であり、
図2は、同バランサが負荷モーメントの減殺用モーメン
トを発生するために変位した状態を示す断面図である。
【0020】図1、図2において、永久磁石型バランサ
30は、中空円筒状の有底容器形状を有した磁石保持器
32を備え、この磁石保持器32はその底部外側に突出
させた耳端32aをロボット機体への止着端として有
し、該磁石容器32の開口端側に円板形状の永久磁石片
34を保持している。ここで、同永久磁石片34は、中
央に貫通孔34aを備え、磁石保持器32の開口と併せ
て容器内部に連通した構造を有している。
30は、中空円筒状の有底容器形状を有した磁石保持器
32を備え、この磁石保持器32はその底部外側に突出
させた耳端32aをロボット機体への止着端として有
し、該磁石容器32の開口端側に円板形状の永久磁石片
34を保持している。ここで、同永久磁石片34は、中
央に貫通孔34aを備え、磁石保持器32の開口と併せ
て容器内部に連通した構造を有している。
【0021】バランサ30は、更に上記の磁石保持器3
2内に直動自在に挿設された杆状要素36を備え、この
杆状要素36は磁石保持器32の内底部側に円板形状を
有した頭部38を備え、この頭部38により、円板形状
の永久磁石40を固定、保持している。このとき、上述
した円筒状の磁石保持器32によって保持された永久磁
石34と上記杆状要素36の頭部38により保持された
永久磁石40は、両者が互いに接近する場合に漸増する
磁気斥力Fを発生するように互いに同極を対向させた配
置で設けられている。
2内に直動自在に挿設された杆状要素36を備え、この
杆状要素36は磁石保持器32の内底部側に円板形状を
有した頭部38を備え、この頭部38により、円板形状
の永久磁石40を固定、保持している。このとき、上述
した円筒状の磁石保持器32によって保持された永久磁
石34と上記杆状要素36の頭部38により保持された
永久磁石40は、両者が互いに接近する場合に漸増する
磁気斥力Fを発生するように互いに同極を対向させた配
置で設けられている。
【0022】上記杆状要素36の外端36aは、ロボッ
ト機体への止着端として形成されており、従って、本実
施例に係るバランサ30も既述した図5、図6に示した
従来のバランサ12と同様に、例えば、垂直多関節型ロ
ボットのロボット胴部7の一端7aに止着端32aを止
着し、上腕側ロボットアーム9の適所に止着端36aを
止着して取付けることにより、駆動モータ8に対する負
荷モーメントを減殺するバランスモーメントを発生する
ことができる。
ト機体への止着端として形成されており、従って、本実
施例に係るバランサ30も既述した図5、図6に示した
従来のバランサ12と同様に、例えば、垂直多関節型ロ
ボットのロボット胴部7の一端7aに止着端32aを止
着し、上腕側ロボットアーム9の適所に止着端36aを
止着して取付けることにより、駆動モータ8に対する負
荷モーメントを減殺するバランスモーメントを発生する
ことができる。
【0023】つまり、上腕側ロボットアーム9が関節7
bの周りに回動すると、バランサ30における杆状要素
36が図2に示すように、円筒状磁石容器32の内底部
側から開口側へ直動変位する。この結果、両保持器3
2、36が保持した永久磁石片34、40が接近し、磁
気斥力を増加させ、故に、既述した(2)式に従ってバ
ランスモーメントを増加、発生させる。
bの周りに回動すると、バランサ30における杆状要素
36が図2に示すように、円筒状磁石容器32の内底部
側から開口側へ直動変位する。この結果、両保持器3
2、36が保持した永久磁石片34、40が接近し、磁
気斥力を増加させ、故に、既述した(2)式に従ってバ
ランスモーメントを増加、発生させる。
【0024】勿論、永久磁石34、40として十分に強
力な磁石を着磁、使用すれば、小型で強力なバランス力
を発生させることができる。更に、円筒コイルばねを圧
縮する従来のバランスと対比すると、ばねの長さに比較
して永久磁石片34、40の直動方向の厚さを小さくし
ても大きな磁力による大きなバランス力を発生できるの
で、杆状要素36の直動ストロークが大きいバランサを
構成することが可能となる。このことは、ロボットの可
動範囲が増加したときに、負荷モーメントの減殺用モー
メントとして大きなバランスモーメントを発生する上で
有効となる。
力な磁石を着磁、使用すれば、小型で強力なバランス力
を発生させることができる。更に、円筒コイルばねを圧
縮する従来のバランスと対比すると、ばねの長さに比較
して永久磁石片34、40の直動方向の厚さを小さくし
ても大きな磁力による大きなバランス力を発生できるの
で、杆状要素36の直動ストロークが大きいバランサを
構成することが可能となる。このことは、ロボットの可
動範囲が増加したときに、負荷モーメントの減殺用モー
メントとして大きなバランスモーメントを発生する上で
有効となる。
【0025】しかも、永久磁石片34、40の間で作用
する磁気斥力は、杆状要素36の軸方向に作用する力成
分だけであることから、円筒コイルばねを利用した場合
のように、ねじれ力の発生を補償する軸受の配置が不要
になる。この結果、バランサ30の両端の止着端32
a、26aの構造を簡単でき、ひいては、コスト低減に
寄与する結果となる。
する磁気斥力は、杆状要素36の軸方向に作用する力成
分だけであることから、円筒コイルばねを利用した場合
のように、ねじれ力の発生を補償する軸受の配置が不要
になる。この結果、バランサ30の両端の止着端32
a、26aの構造を簡単でき、ひいては、コスト低減に
寄与する結果となる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ロボット機体上に取付けられて、主としてロ
ボットアームの基端側のアーム駆動モータに掛かる負荷
モーメントを減殺、平衡化させるバランサとして、ロボ
ットアームの回動角に従って発生する平衡力を永久磁石
の磁力を利用し、バランスモーメントを発生するバラン
スを備えた産業用ロボットが提供されるので、従来の円
筒コイルばねを利用したバランサを用いる産業用ロボッ
トと対比してバランサの大型化を回避しながら、しかも
ロボットの可搬重量の増加、ロボット可動範囲の拡大に
応じてバランスモーメントの増大を図ることが可能とな
る。
によれば、ロボット機体上に取付けられて、主としてロ
ボットアームの基端側のアーム駆動モータに掛かる負荷
モーメントを減殺、平衡化させるバランサとして、ロボ
ットアームの回動角に従って発生する平衡力を永久磁石
の磁力を利用し、バランスモーメントを発生するバラン
スを備えた産業用ロボットが提供されるので、従来の円
筒コイルばねを利用したバランサを用いる産業用ロボッ
トと対比してバランサの大型化を回避しながら、しかも
ロボットの可搬重量の増加、ロボット可動範囲の拡大に
応じてバランスモーメントの増大を図ることが可能とな
る。
【0027】この結果、ロボット機体上の駆動モータに
対する負荷を軽減させることができので、ロボットの可
搬重量を増加させ得ると同時にロボット運動の高速化を
促進することが可能になる。しかも、バランサの構造
が、上述した構成の説明から自明のように、部品点数の
低減、構造のより一層の簡単化とを実現しているので、
製造コストの低減を図りつつ、作用信頼性の向上を得る
こともできるのである。
対する負荷を軽減させることができので、ロボットの可
搬重量を増加させ得ると同時にロボット運動の高速化を
促進することが可能になる。しかも、バランサの構造
が、上述した構成の説明から自明のように、部品点数の
低減、構造のより一層の簡単化とを実現しているので、
製造コストの低減を図りつつ、作用信頼性の向上を得る
こともできるのである。
【図1】本発明の実施例に係る永久磁石型バランサの内
部構造を示す断面図である。
部構造を示す断面図である。
【図2】同バランサが負荷モーメントの減殺用モーメン
トを発生するために変位した状態を示す断面図である。
トを発生するために変位した状態を示す断面図である。
【図3】従来の円筒コイルばねを用いたバランサの内部
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図4】同従来のバランサが負荷モーメントの減殺用モ
ーメントを発生するために変位した状態を示す断面図で
ある。
ーメントを発生するために変位した状態を示す断面図で
ある。
【図5】垂直多関節型ロボットのロボット胴部、ロボッ
トアーム部の構成とバランサの配置とを示した部分正面
図である。
トアーム部の構成とバランサの配置とを示した部分正面
図である。
【図6】同ロボットの上腕側ロボットアームの回動によ
りバランサが作動している状態を図示する部分正面図で
ある。
りバランサが作動している状態を図示する部分正面図で
ある。
7…ロボット胴 7b…関節 8…駆動モータ 9…上腕側ロボットアーム 10…関節 11…前腕側ロボットアーム 30…永久磁石型バランサ 32…磁石保持器 34…永久磁石片 32a…止着端 36…杆状要素 36a…止着端 38…頭部 40…永久磁石40
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動モータによる被駆動要素のロボット
運動に従って増減する負荷モーメントを減殺する平衡モ
ーメントを発生するためのバランサを備えた産業用ロボ
ットにおいて、前記バランサは、 前記被駆動要素に止着される共に永久磁石を保持した第
1の磁石保持器と、 前記駆動モータの取付部に止着されると共に前記第1の
磁石保持器の永久磁石に対向する永久磁石を保持した第
2の磁石保持器と、を備え、前記被駆動要素のロボット
運動に対応した該第1、第2磁石保持器の接近、離反に
従って永久磁石の磁力増減を誘起し、前記負荷モーメン
トの減殺用モーメントを発生するようにした構成を具備
することを特徴とする永久磁石型バランサを備えた産業
用ロボット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23329094A JPH0890484A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 永久磁石型バランサを備えた産業用ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23329094A JPH0890484A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 永久磁石型バランサを備えた産業用ロボット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0890484A true JPH0890484A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16952792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23329094A Pending JPH0890484A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 永久磁石型バランサを備えた産業用ロボット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0890484A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0914911A3 (de) * | 1997-11-05 | 1999-12-08 | KUKA Roboter GmbH | Roboterarm mit Gewichtsausgleich |
| JP2009262297A (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-12 | Yaskawa Electric Corp | 産業用ロボットおよび動作方法 |
| EP2660016A1 (fr) * | 2012-04-30 | 2013-11-06 | Trimos S.A. | Bras mécanique articulé équipé d'un dispositif passif de compensation de la gravité |
| JP2018153898A (ja) * | 2017-03-19 | 2018-10-04 | 学校法人早稲田大学 | 接触力調整エンドエフェクタ |
| CN113021412A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-25 | 珠海格力电器股份有限公司 | 负载平衡装置及工业机器人 |
| JP2021186958A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-13 | 住友重機械工業株式会社 | ロボットアーム及び関節構造 |
| CN113967923A (zh) * | 2020-07-22 | 2022-01-25 | 北京术锐技术有限公司 | 平衡装置及手术机器人 |
| JPWO2022059632A1 (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-24 | ||
| CN114939886A (zh) * | 2022-06-30 | 2022-08-26 | 南京讯晖信息科技有限公司 | 一种工业机器人关节平衡结构及其平衡方法 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23329094A patent/JPH0890484A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN113967923B (zh) * | 2020-07-22 | 2024-03-29 | 北京术锐机器人股份有限公司 | 平衡装置及手术机器人 |
| CN113967923A (zh) * | 2020-07-22 | 2022-01-25 | 北京术锐技术有限公司 | 平衡装置及手术机器人 |
| JPWO2022059632A1 (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-24 | ||
| US12194622B2 (en) | 2020-09-17 | 2025-01-14 | Fanuc Corporation | Balancer and robot system |
| CN113021412B (zh) * | 2021-02-07 | 2022-09-02 | 珠海格力电器股份有限公司 | 负载平衡装置及工业机器人 |
| CN113021412A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-25 | 珠海格力电器股份有限公司 | 负载平衡装置及工业机器人 |
| CN114939886A (zh) * | 2022-06-30 | 2022-08-26 | 南京讯晖信息科技有限公司 | 一种工业机器人关节平衡结构及其平衡方法 |
| CN114939886B (zh) * | 2022-06-30 | 2024-02-06 | 南京讯晖信息科技有限公司 | 一种工业机器人关节平衡结构及其平衡方法 |
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