JPH0891445A - 保冷容器 - Google Patents

保冷容器

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Publication number
JPH0891445A
JPH0891445A JP23806394A JP23806394A JPH0891445A JP H0891445 A JPH0891445 A JP H0891445A JP 23806394 A JP23806394 A JP 23806394A JP 23806394 A JP23806394 A JP 23806394A JP H0891445 A JPH0891445 A JP H0891445A
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JP
Japan
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container
opening
lid
valve body
side wall
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Application number
JP23806394A
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English (en)
Inventor
Yoshio Takahashi
義夫 高橋
Sadao Negishi
貞夫 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空予冷と差圧予冷の双方に適用する容器と
して、真空予冷の際は手作業による開閉操作を要するこ
となく一部を開口させることができ、差圧予冷の際は積
み重ねた状態で蓋体を引き出しにより両側部分の一部を
開口あるいは閉口させることができるようにする。 【構成】 容器本体1の一側壁に開口端部11から略垂
直に落し込んだ切欠開口部13を設け、蓋体2の一側辺
部に切欠開口部13に対し上方より引き出し可能に嵌合
する垂下壁23を設ける。容器本体1の他の側壁の2個
所に、給気用と排気用の切欠口15,16を設け、これ
に対応する蓋体2の側辺部に、各切欠口にそれぞれ上方
より嵌合しかつ内向きまたは外向きに係合し、容器内外
の圧力差で内外一方に弾性変形可能な第1の弁体25及
び第2の弁体26を設け、第1の弁体25は、容器内部
が外部より高圧時に内側に弾性変形して開動作し、第2
の弁体16は、容器外部が内部より高圧時に外側に弾性
変形して開動作するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として野菜等の農作
物の予冷及び出荷用として好適な保冷容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、苺、莢隠元、にんじん、レタ
ス、ホウレンソウ、ブロッコリー、アスパラガスその他
各種農作物の遠方への出荷、輸送に際しては、これらを
断熱性のある容器に収納した状態で真空予冷や差圧予冷
が行なわれ、保冷状態に保持される。
【0003】例えば、差圧予冷は、図9に例示するよう
に、冷却室(B)内において野菜を収納した容器(A)
多数を段積みして並置し、冷却装置(C)より冷気を冷
却室(B)内に供給しながら、ファン等の送風手段や吸
引手段により前記容器(A)の列の両側に圧力差をもた
せて、冷気を容器内部に流通させることにより、容器内
の野菜を冷却するものである。
【0004】また真空予冷は、冷却室を減圧真空化して
冷却することにより、容器内を真空化して冷却するもの
である。
【0005】このような予冷および出荷用の容器として
は、保冷のための断熱性を有することと共に、前記の予
冷の際には容器の一部を開口できることが必要である。
すなわち、前記の差圧予冷の際には、容器の段積み状態
において野菜の入った容器内を冷気が流通するように開
口できることが必要であり、また真空予冷の際において
も、冷却室内の減圧真空化に伴って容器内の空気を排出
でき、かつ冷却後の常圧に戻す際には逆に空気が容器内
に流入するように、容器の一部が開口できることが必要
である。
【0006】これらの差圧予冷および真空予冷の両者に
対応できるものとして、合成樹脂発泡体よりなる容器本
体と、その開口部内側に嵌合する蓋体とからなる容器に
おいて、容器本体の一側壁の上端部を切欠して、上部開
口を閉塞する蓋体を一側方に引出し可能に設けることに
より、予冷時および予冷後の容器一方側からの蓋体の出
入操作により、段積み状態のままでも容易に容器の両側
部分を一部的に同時に開閉できるようにした容器(実開
平2−111666号)が提案されており、さらには前
記の容器を、積み重ねてバンド掛けした状態での蓋体の
側方への引き出しを可能にした容器が提案されている
(実開平5−40180号)。
【0007】前記の容器は、蓋体の引き出しによって、
容器の相対向する側壁部分の一部を容易に開口あるいは
閉塞できるので、ニンジン、レタス、ブロッコリー等の
野菜を収納した状態で、多段に積み重ねて差圧予冷や真
空予冷を実施でき、この種の予冷および出荷用の容器と
して好適に利用できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の容器の
場合、蓋体の引き出し操作のみによって開閉できるもの
であるため、差圧予冷ばかりか、真空予冷の際にも、蓋
体をいちいち側方へ引き出して開口させ、予冷後には蓋
体を押し込んで元に戻す開閉操作が必要になり、きわめ
て手間のかかるものとなっている。
【0009】特に、真空予冷は差圧予冷に比してコスト
高であるため、予冷作業にはできるだけ手間をかけない
こと、すなわち開閉操作を行なわないで一部を開閉でき
ることが要望されている。
【0010】このような容器として、実開昭63−46
376号には、合成樹脂発泡体よりなる容器本体と、こ
の容器本体の開口部内側に嵌合する蓋からなり、その蓋
の厚み方向に貫通した通気孔を設け、該通気孔の内部に
真空圧等の容器内外の圧力差により開放作動する一方向
開きの弁を組み込むことにより、予冷処理を行える保冷
容器が示されている。
【0011】しかし、この容器では、その弁を含む蓋の
構造が複雑であるために、これを一体成形することは極
めて困難であり、たとえ一体成形できたとしても、この
ような蓋を成形するためには、非常に複雑な成形金型を
必要とするため、容器の製造コストが非常に高いものと
なっていた。
【0012】また、前記のように、容器内外の圧力差に
より開放作動する一方向開きの弁を備えることで、真空
予冷することはできても、差圧予冷の場合には圧力差が
小さいために弁が開閉できず、差圧予冷を実施すること
はできないものであり、したがって真空予冷か、差圧予
冷かの予冷方法に合わせて、使用する容器を変更する必
要があり、不便であった。
【0013】そこで、本発明では、真空予冷と差圧予冷
のいずれの予冷にも対応できる保冷容器として、特に真
空予冷の際には、比較的単純な形状の弁体により蓋体を
開閉操作することなく一部を開閉させて予冷でき、しか
も差圧予冷の際には、容器を多段に積み重ねた状態で蓋
体の引き出しを可能にして、相対向する両側部分の一部
をそれぞれ簡単に開口あるいは閉塞させることができる
ようにした保冷容器を提供するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決する
本発明の保冷容器は、合成樹脂発泡体よりなる容器であ
って、上方に開口する容器本体と、この容器本体の開口
端部に嵌合する蓋体とからなり、容器本体の少なくとも
一側壁に、開口端部から略垂直に落し込み形成した切欠
開口部を設けるとともに、これに対応する蓋体の一側辺
部に、前記切欠開口部に対し上方から引き出し可能に嵌
合する垂下壁を設け、さらに容器本体の他の側壁の少な
くとも2個所に、開口端部より落し込み形成した排気用
と給気用の2種の切欠口を設け、これに対応する蓋体の
側辺部の個所には、前記各切欠口にそれぞれ上方より嵌
合してかつ切欠口周縁に内向きまたは外向きに係合し、
容器内外の圧力差により内外一方に弾性変形可能な給気
用と排気用の弁体を設け、排気用の弁体は、容器内部が
外部より高圧時に外側に弾性変形して開動作し、給気用
の弁体は、容器外部が内部より高圧時に内側に弾性変形
して開動作するように設けてなることを特徴とする。
【0015】前記において、容器本体の切欠開口部を有
する側壁と、これに対向する側壁のいずれか一方の外面
両側端部に、切欠開口部を有する側壁を上面に向けて容
器を横積みした時の間隙保持用の凸部を設けておくのが
望ましい。
【0016】
【作用】上記の構成を備えた本発明の保冷容器によれ
ば、容器本体の開口端部に蓋体を嵌合した状態において
は、容器本体の一側壁に有する切欠開口部は蓋体の垂下
壁が嵌合して閉塞され、また側壁の少なくとも2個所に
有する排気用および給気用の2種の切欠口はそれぞれ蓋
体に連設された弁体が嵌合して閉塞される。
【0017】しかして、前記の排気用の弁体と給気用の
弁体とは、それぞれ容器内外の圧力差によって、容器内
部が外部より高圧になると外側に弾性変形して開動作す
るか、または容器外部が内部より高圧になると内側に弾
性変形して開動作するようになっている。
【0018】そのため、真空予冷を実施する場合は、前
記の弁体を有する側面間に隙間を生じさせるように冷却
室内に置いて、冷却室内を減圧真空化すれば、これに伴
って容器内部が外部より高圧になって、排気用の切欠口
の弁体が素材の持つ弾性力に抗して外側に向って弾性変
形して該切欠口が開口状態となり、これにより内部空気
が排出されて容器内が減圧真空化され、冷却が行なわれ
る。このとき給気用の切欠口の弁体は、弾性変形するこ
となく該切欠口周縁に係合した状態に保持される。
【0019】また、この冷却後に常圧に戻す際は、冷却
室が常圧に復帰するのに伴って、減圧真空化された容器
内部よりも外部が高圧になるため、前記排気用の切欠口
は弁体は切欠口周縁に係合した閉塞状態に保持される
が、他方の給気用の切欠口の弁体が内側に向って弾性変
形して該切欠口が開口状態となって、外部空気が流入し
容器内が常圧に戻る。容器内が常圧に戻ると、前記弁体
は弾性復元力によって切欠口周縁に係合状態に保持され
る。
【0020】さらに、容器本体の開口端部に嵌合した蓋
体は、その一側辺部の垂下壁が容器本体の一側壁の切欠
開口部に対して上方より引き出し可能に嵌合しており、
また前記の両弁体も、容器本体の切欠口に対し上方から
嵌合しているので、前記の垂下壁と切欠開口部との嵌合
長さの範囲内で完全に分離することなく上方へ引き出し
可能になっている。
【0021】そのため、差圧予冷を実施する際、冷却室
内において保冷容器を、横向きにしてかつ前記切欠開口
部を有する側壁を上側にして並べて積み重ねておく。こ
うして蓋体を前記垂下壁と切欠開口部の嵌合長さの範囲
内で引き出すことにより、横向きの容器本体の上部開口
を並置した容器列の一方側で開口できるとともに、前記
切欠開口部の底部側を前記列の他方側で開口させること
ができる。これにより横置きされた容器の両側部分をそ
れぞれ同時に通気部として開口させることができ、差圧
予冷をそのまま実施できる。
【0022】また前記の差圧予冷の後は、容器の一方側
に引出された蓋体を再度押し込めばよく、これにより前
記の上部開口を再度閉塞できるとともに、切欠開口部を
垂下壁によって閉塞でき、所定の閉蓋状態に保持でき
る。
【0023】殊に、請求項2のように、前記切欠開口部
と垂下壁を有する側壁の外面両側端部に間隙保持のため
の凸縁を設けてある場合、上下に段積みされた容器間に
間隙を保有するために、段積み状態でも蓋体を前記のよ
うに抵抗なく引き出すことができ、かつ冷気流通のため
の空隙を保有できる。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例を図1〜図8に基いて説
明する。
【0025】図において、(1)は合成樹脂発泡体より
なり平面略方形をなして上方に開口する容器本体、
(2)は前記と同素材よりなる蓋体であり、後述するよ
うに容器本体(1)の開口端部(11)に対し凹凸嵌合
手段により上方から嵌合するようになっている。
【0026】図の場合は、容器本体(1)の開口端部
(11)の上面中央部に凹溝(12)が形成され、これ
に対応する蓋体(2)の周縁部下面に前記凹溝(12)
に嵌合する凸縁(22)が設けられている。もちろん前
記とは逆に開口端部(11)に凸縁を設け、蓋体(2)
の周縁部下面に該凸縁が嵌合する凹溝を設けた嵌合構
造、開口端部の内側に蓋体の下面が嵌合する構造等、他
の種々の嵌合構造による実施が可能である。
【0027】そして容器本体(1)の一側壁、例えば長
辺側の相対向する両側壁(10a)(10c)のうち一
の側壁(10a)には、開口端部(11)から略垂直に
所要の深さに落し込んで切欠形成した比較的広幅の切欠
開口部(13)が設けられている、一方、これに対応す
る蓋体(2)の一側辺部には、前記切欠開口部(13)
に上方より引き出し可能に嵌合する垂下壁(23)が側
壁(10a)と同厚で垂設されている。
【0028】また前記の切欠開口部(13)と垂下壁
(23)とは、凹凸嵌合手段により嵌合するもので、例
えば図のように、容器本体(1)の切欠開口部(13)
の周面には厚みの中央部に凹溝(14)が設けられると
ともに、他方の垂下壁(23)の周面には前記凹溝(1
4)に嵌合する凸縁(24)が設けられており、垂下壁
(23)が切欠開口部(13)に対し上方へのみ引き出
し可能に密に嵌合するようになっている。もちろん、前
記とは逆に切欠開口部(13)の周面に凸縁を、垂下壁
(23)の周面に凹溝を設けて実施することもできる。
【0029】前記の切欠開口部(13)と垂下壁(2
3)とは、切欠開口部(13)を有する側壁(10a)
の強度や垂下壁(23)の強度上、あるいは蓋体引き出
しによる切欠開口部(13)の開口を大きく設定する上
で、図のように容器一側面の幅の大部分を占めるように
形成しておくのが好ましいが、この切欠開口部(13)
と垂下壁(23)の幅を狭くして複数に分離して設けて
おくことも可能である。前記のように、側壁(10a)
に隣接する側壁(10b)(10d)の近くで嵌合して
いると、容器を横置きして蓋体(2)を引き出した時の
保形性、安定性がよく好ましい。
【0030】さらに容器本体(1)の他方の相対向する
側壁(10b)(10d)の2個所に、開口端部(1
1)より落し込み形成した真空予冷時の排気用と給気用
となる2種の切欠口(15)(16)を設けている。こ
のうち排気用の切欠口(15)は、その周縁部肉厚内面
側に切欠段部(15a)が、また給気用の切欠口(1
6)はその周縁部の肉厚外面側に切欠段部(16a)が
それぞれ形成されている。他方、蓋体(2)には、前記
排気用と給気用の切欠口(16)と(17)に対応する
相対向側辺部の個所には、各切欠口(15)と(16)
に上方より嵌合しかつ切欠口周縁に内向きまたは外向き
に係合する第1の弁体(25)と第2の弁体(26)が
それぞれ垂設されている。
【0031】すなわち、排気用の切欠口(15)に嵌合
する第1の弁体(25)は、図に示すように、容器本体
(1)の側壁(10b)の厚みより薄肉でかつ側壁(1
0b)内側の切欠段部(15a)に嵌合して内向きに係
合する板状部(25a)と、切欠口(15)の内周に嵌
合するように板状部(25a)の内面に突設された補強
凸部(25b)とによる舌片状をなし、真空冷却時の容
器内外の圧力差によって前記切欠段部(15a)の空隙
を利用して弾性変形可能に設けられており、容器内部が
外部より高圧のときにのみ外側へ弾性変形して開動作す
るようになっている。
【0032】また給気用の切欠口(16)に嵌合する第
2の弁体(26)は、側壁(10d)の厚みより薄肉で
かつ切欠口(16)の内側の切欠段部(16a)に嵌合
する板状部(26a)と、その外面に切欠口(26)の
内周に嵌合するように板状部(26a)に突設された補
強凸部(26b)とによる舌片状をなし、前記切欠口
(27)に対する嵌合状態において、真空冷却時の容器
内外の圧力差によって切欠段部(16a)の空隙を利用
して弾性変形可能に設けられており、容器外部が内部よ
り高圧のときにのみ内側へ弾性変形して開動作するよう
になっている。
【0033】前記両弁体(25)(26)は、両切欠口
(15)(16)に対し上方から嵌合可能なように例え
ば略長方形に突出形成されている。
【0034】なお、前記の排気用および給気用の切欠口
(15)(16)と、これに嵌合する排気用および給気
用となる弁体(25)(26)は、図のように相対向す
る側壁(10b)(10d)に設けるものに限らず、前
記の差圧予冷のための切欠開口部(13)と垂下壁(2
3)による側壁(10a)を除く他の側壁(10b)
(10c)(10d)のいずれかの少なくとも2個所に
設けておけばよい。
【0035】また、容器本体(1)の切欠開口部(1
3)を有する側壁(10a)、またはこれに対向する側
壁(10c)のいずれか一方、例えば側壁(10a)の
外面には、蓋体(2)の垂下壁(24)の引き出し方向
に沿う両側端部に、容器を横積みした時の間隙保持用の
凸部(17)を設けている。この凸部(17)を、複数
の容器を横積みした場合のバンド掛けに相当する個所に
設けておくと、緊締バンドの締付けによる陥没変形を防
止できることにもなる。この凸部(17)の高さは、構
成素材の発泡体の種類や発泡倍率等によって適宜設定す
ることができ、通常は2〜5mm程度の高さである。
【0036】また容器本体(1)の底面には、周縁部や
内方部に突縁(18)が設けられ、また蓋体(2)の周
縁部上面にはガイド用突縁(28)が設けられており、
段積み時に上層容器の突縁(18)の外側に沿って左右
方向の位置決めを行なえるようになっている。
【0037】上記の容器本体(1)および蓋体(2)
は、ポリスチレン系樹脂等の合成樹脂にブタン、ペンタ
ン等の揮発性発泡剤を含有させた発泡性樹脂粒子を予備
発泡して予備発泡粒子を得た後、これを成形型のキャビ
テイ内に充填し、蒸気等の加熱媒体により加熱発泡させ
る型内ビーズ発泡成形法により製造することができる。
特に上記し蓋体(2)の構造であれば、弁体(25)
(26)を垂下壁(23)と同様に蓋体(2)の下面に
垂設した構造であるために、複雑な成形型を用いること
なく、従来同様の成形手段により用に成形することがで
きる。
【0038】こうして成形される発泡体の好ましい発泡
倍率は、20〜150倍であり、より好ましくは50〜
100倍である。またその発泡粒子の粒子径は1〜15
mmである。これに使用される合成樹脂材としては、ポ
リスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の発泡粒子
を使用することができる。
【0039】ポリスチレン系樹脂としては、スチレン系
単量体の単独重合体に限らず共重合体をも含むものであ
る。スチレン系単量体にはスチレンのほかメチルスチレ
ン、エチルスチレン等も含まれる。また、共重合体はス
チレン単量体が50%以上含まれている共重合体を含ん
でいる。共重合体の相手方単量体としてはメタクリル酸
メチル等のメタクリル酸エステル、アクリル酸エステ
ル、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリロニトリル、
無水マレイン酸等が挙げられる。
【0040】ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、これらの共重合体、これらと共
重合可能な他のポリマーとの共重合体、これらの混合物
等が含まれる。
【0041】また、ポリエチレン系樹脂とスチレンとを
共重合した樹脂等も好ましく使用できる。さらに必要に
応じて表面に補強表皮層を設けておくこともできる。
【0042】また、本発明で使用する発泡樹脂粒子に
は、難燃剤、安定剤、気泡調整剤、着色剤等を必要に応
じて使用することができる。
【0043】上記のように構成された保冷容器(A)の
使用状態について説明すると、容器内にニンジン、アス
パラガス等の野菜(a)を収納し、蓋体(2)を容器本
体(1)の開口端部(11)に対し嵌合し閉蓋する。
【0044】例えば、アスパラガスを収納する場合は、
容器(A)に対し立てた状態で収納するのが、輸送中等
の屈曲変形を防止する上で望ましい。そこで通常、容器
本体を横置きしてアスパラガスを収納するが、上記した
容器の場合、容器本体(1)には上部開口のほかに、一
側壁(10a)に比較的大きく落し込み形成した切欠開
口部(13)を有しているので、図4のようにこの切欠
開口部(13)を上側に向けて横置きすることにより、
前方のみでなく上方にも開口していることになり、アス
パラガスの収納作業が容易に行なえる。輸送時は、被着
した蓋体(2)を上面に向ける。
【0045】そして、差圧予冷を実施する場合は、この
容器(A)の所要数を、容器本体(1)に嵌合した蓋体
(2)を側面に向けるように横置きして段積みする。こ
の際、下層容器(A)の側面両側の凸縁(17)により
所要の間隙を保有した状態で段積みされることになる
(図6)。
【0046】このように段積みした状態において、各容
器(A)の蓋体(2)を、容器本体(1)の開口端部
(11)に対する嵌合を離脱させるように、垂下壁(2
4)と切欠開口部(13)との嵌合部分をスライドさせ
るように該嵌合長さの範囲内で側方へ引き出し、蓋体周
縁部と容器本体(1)の開口端部(11)との間を若干
開口させるとともに、垂下壁(23)の引き出しにより
切欠開口部(13)の底部側を上方に開口させる(図
5)。すなわち横置きして並べて段積みした容器(A)
の列の両側部分がそれぞれ開口状態となる(図6)。
(19)(29)は蓋体(2)の適度の引き出し位置を
示す目印である。
【0047】この状態においては、蓋体(2)は、垂下
壁(23)が切欠開口部(13)に対し一部嵌合状態に
保持されているため、容器本体(1)から完全に離脱す
ることなく、図5および図6の状態に保持される。
【0048】この状態で、冷気を冷却室内に供給すると
ともに、ファン等の送風手段あるいは吸引手段を利用し
て、蓋体(2)を引出した側と他方側とに圧力差を付け
て、前記冷気を一方側から他方側に流通させる。この冷
気は例えば容器開口側から容器(A)内に流入して容器
内を流れ、切欠開口部(13)による底部側の開口部分
から流出する。こうして冷気が容器(A)内を流通する
間に容器内の収納物である野菜(a)が冷却される。
【0049】そして一定時間の冷却により予冷が完了す
れば、前記のように引き出した蓋体(2)を単に押し込
むだけで、垂下壁(23)が切欠開口部(13)に嵌合
するとともに、蓋体周縁部が容器本体(1)の開口端部
(11)に対し嵌合して、所定の閉蓋状態に保持され
る。
【0050】また、上記の容器(A)を真空予冷に使用
する場合は、内部に野菜を収納して蓋体(2)を容器本
体(1)の開口端部(11)に嵌合した状態において、
給気用および排気用の第1おび第2の弁体(25)(2
6)を有する側面において、容器間に間隙を保有するよ
うに冷却室内に並置する。この際、段積みしてもよく、
また前記同様に横積みすることもできる。
【0051】こうして、冷却室内を減圧真空化すれば、
これに伴って容器内部が外部より高圧になって、排気用
の第1の弁体(25)が素材の持つ弾性力に抗して容器
外側に向って弾性変形して排気用の切欠口(15)が開
口状態となり(図7鎖線)、これにより内部空気が排出
され、容器内が減圧真空化されて冷却が行なわれる。こ
のとき給気用の第2の弁体(26)は切欠口の切欠段部
(26a)に係合して給気用の切欠口(16)が閉塞状
態に保持されている。
【0052】また、この冷却後に常圧に戻す際は、冷却
室が常圧に復帰するのに伴って、減圧真空化された容器
内部よりも外部が高圧になるため、前記排気用の第1の
弁体(25)は切欠口周縁の切欠段部(25a)に係合
して閉塞状態に保持されるが、給気用の第2の弁体(2
6)は容器内側に向って弾性変形して給気用の切欠口
(16)が開口状態となり(図8鎖線)、容器内が常圧
に戻る。容器内が常圧に戻ると、前記弁体(26)は弾
性復元力によって切欠口(16)に嵌合し係合した閉塞
状態に保持される。
【0053】したがって、全く手作業による開閉操作を
要することなく真空予冷を実施することができる。
【0054】また本発明の容器は上記のような野菜の予
冷、出荷用に使用するものに限らず、他の保冷製品の包
装にも利用できるものである。
【0055】
【発明の効果】上記したように本発明の保冷容器によれ
ば、合成樹脂発泡体製で断熱性に優れるのみならず、真
空予冷および差圧予冷のいずれにも対応できるもので、
特に、真空予冷の際は、容器に設けた2種の弁体が容器
内外の圧力差に応じて自動的に開閉することで、全く手
作業による開閉操作を要することなく真空予冷を実施で
きる。また容器を横置き状態で積み重ねておくことによ
り、段積み状態のままで蓋体を引き出して容器の両側部
分を開口させることができ、かつ蓋体を押し込むだけで
蓋体を嵌合して閉塞状態にできるもので、その開閉作業
か容易であって、差圧予冷も容易に実施できる。
【0056】特に本発明の場合、2種の弁体を備えてい
るにも拘らず、その弁体が蓋体に垂設されて、容器の切
欠口に対し上方から嵌合できる簡単な構造であるから、
前記のように蓋体引き出しによる開閉操作が問題なく可
能になる上、弁体を供えた蓋体を一体成形により容易に
製造でき、コスト安価に提供できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す容器本体と蓋体を分離し
た斜視図である。
【図2】同上の容器本体と蓋体の断面図である。
【図3】容器本体と蓋体の側面図である。
【図4】容器本体を横置きした状態の斜視図である。
【図5】容器を横置きして容器本体に嵌合した蓋体を一
部を引き出した斜視図である。
【図6】同上の段積み状態の断面図である。
【図7】排気用の切欠口と弁体部分を示す拡大断面図で
ある。
【図8】給気用の切欠口の弁体部分を示す拡大断面図で
ある。
【図9】差圧予冷システムの説明図である。
【符号の説明】
(A) 容器 (1) 容器本体 (10a)(10c) 一方の相対向する側壁 (10b)(10d) 他方の相対向する側壁 (11) 開口端部 (12) 凹溝 (13) 切欠開口部 (14) 凹溝 (15) 排気用の切欠口 (16) 給気用の切欠口 (17) 凸部 (2) 蓋体 (22) 凸縁 (23) 垂下壁 (24) 凸縁 (25) 排気用の第1の弁体 (26) 給気用の第2の弁体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂発泡体よりなる容器であって、上
    方に開口する容器本体と、この容器本体の開口端部に嵌
    合する蓋体とからなり、 容器本体の少なくとも一側壁に、開口端部から略垂直に
    落し込み形成した切欠開口部を設けるとともに、これに
    対応する蓋体の一側辺部に、前記切欠開口部に対し上方
    から引き出し可能に嵌合する垂下壁を設け、 さらに容器本体の他の側壁の少なくとも2個所に、開口
    端部より落し込み形成した排気用と給気用の2種の切欠
    口を設け、これに対応する蓋体の側辺部の個所には、前
    記各切欠口にそれぞれ上方より嵌合してかつ切欠口周縁
    に内向きまたは外向きに係合し、容器内外の圧力差によ
    り内外一方に弾性変形可能な給気用と排気用の弁体を設
    け、排気用の弁体は、容器内部が外部より高圧時に外側
    に弾性変形して開動作し、給気用の弁体は、容器外部が
    内部より高圧時に内側に弾性変形して開動作するように
    設けてなることを特徴とする保冷容器。
  2. 【請求項2】容器本体の切欠開口部を有する側壁と、こ
    れに対向する側壁のいずれか一方の外面両側端部に、切
    欠開口部を有する側壁を上面に向けて容器を横積みした
    時の間隙保持用の凸部を設けてなることを特徴とする請
    求項1に記載の保冷容器。
JP23806394A 1994-09-30 1994-09-30 保冷容器 Pending JPH0891445A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260639A (ja) * 2009-04-09 2010-11-18 Toho Kogyo Kk 発泡箱
KR101911674B1 (ko) * 2017-06-09 2018-10-26 강릉원주대학교산학협력단 딸기에 대한 차압예냉용 패드 및 이를 포함하는 차압예냉 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010260639A (ja) * 2009-04-09 2010-11-18 Toho Kogyo Kk 発泡箱
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