JPH0892096A - 血管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤 - Google Patents

血管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤

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JPH0892096A
JPH0892096A JP6187250A JP18725094A JPH0892096A JP H0892096 A JPH0892096 A JP H0892096A JP 6187250 A JP6187250 A JP 6187250A JP 18725094 A JP18725094 A JP 18725094A JP H0892096 A JPH0892096 A JP H0892096A
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hydrogen atom
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vascular smooth
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JP6187250A
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English (en)
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津希夫 ▲ませ▼木
Tsukio Maseki
Koji Tomimori
浩二 冨森
Kunito Watanabe
邦人 渡辺
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管平滑筋細胞の増殖や遊走を阻害する活性
を有する薬剤を得る。特にPTCA後の再狭窄の予防ま
たは治療剤を得る。 【構成】 下記式(1) (式中、Wはフェニレン基、C3 〜C7 シクロアルキレ
ン基、チオフェンジイル基を表わし、R1 は水素原子、
メチル基、エチル基、ビニル基を、R2 はC3 〜C9
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、C3 〜C7
クロアルキル基を表わす。R30は水素原子、C1 〜C10
アルキル基、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基、ま
たは1当量のカチオンを表わし、Z10、Z20は水素原
子、トリ(C 1 〜C7 炭化水素)シリル基、または酸素
原子とともにアセタール結合またはエステル結合を形成
する基を表わす。mは0または1を、nは0〜4を表わ
す。)で表わされるイソカルバサイクリン類および/ま
たはその鏡像体を活性成分として含有する血管平滑筋細
胞の増殖または遊走阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイソカルバサイクリン類
および/またはその鏡像体を活性成分として含有する血
管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジン類は、強い血小板凝
集抑制作用、血管拡張性血圧降下作用、胃酸分泌抑制作
用、平滑筋収縮作用、細胞保護作用、利尿作用など多彩
な生理作用を有しており、心筋梗塞、狭心症、動脈硬
化、高血圧症、十二指腸潰瘍、分娩誘発、中絶等の治療
または予防に有用な化合物である。
【0003】天然プロスタサイクリンは、生体におい
て、主として血管内皮で産生される局所ホルモンであ
り、その強力な生理活性、例えば血小板凝集抑制作用、
血管拡張作用等を利用して、このものを直接医薬品とし
て供する試みが行なわれてきた(P.J.Lewis, J.O.Grad
y, Clinical Pharmacology of Prostaglangin)。しか
し、天然プロスタサイクリンは分子内に加水分解されや
すいエノールエーテル結合を有するために、中性または
酸性条件下で容易に失活してしまう。従って医薬品とし
てはその化学的不安定性のために好ましい化合物とはい
えない。このため天然プロスタサイクリンと同様の活性
を示し、化学的に安定な合成プロスタサイクリン誘導体
の合成研究が鋭意行なわれてきた(Synthsis, 198
4,449)。中でも、プロスタサイクリンの6、9位
の酸素原子をメチン基(―CH=)に置き換えることに
より、化学的安定性を十分に満足するプロスタサイクリ
ンである0(O)―メタノ―Δ6(9)α―プロスタグラン
ジンI1 類(イソカルバサイクリン類)が合成され、天
然プロスタサイクリンに匹敵する強力な血小板凝集抑制
作用、血管拡張性血圧降下作用等の生物活性を示し、医
薬品として有用と考えられている(特開昭59―210
044号公報、特開昭61―197518号公報)。
【0004】一方、経皮的冠動脈形成術(以下、「PT
CA」という)は虚血性心疾患の治療法として、患者へ
の侵襲度が低く優秀な初期治療効果があることから、近
年急速に進展してきた術法であり、国内でも年間3万例
を越え米国でも30万例の手術実績があるといわれてい
る。しかしながら、PTCA後の30〜40%の患者で
術後数か月以内に冠状動脈の再狭窄が出現するという最
大の欠点は未解決のままである。PTCA後の再狭窄発
生のメカニズムとしては、R.Rossによる「血管障害―反
応仮説」すなわち何らかの原因で引き起こされた血管内
皮細胞障害が障害部位局所への血小板粘着、凝集を惹起
し、更にPDGFやサイトカイン等の放出により二次的
な内膜下での血管平滑筋細胞、細胞間物質の増殖が起こ
り動脈硬化が成立するという仮説を応用する考えが大筋
で認められている。そのため抗血小板剤、抗凝固剤等に
よるPTCA後の再狭窄防止の治験が試みられてきた
が、現在、臨床上充分な効果を有する薬剤は未だ見いだ
されていない。さらに再狭窄発生のメカニズムに深く関
与している、「血管平滑筋細胞の内膜から中膜への遊
走、および中膜での増殖」のいずれかもしくは両方を抑
制する化合物も、再狭窄防止の薬剤として強く期待され
ているが、未だ臨床上有効な薬剤は見出されていない。
【0005】本発明で用いられる上記(1)で表わされ
るα鎖にフェニレン基等を有するイソカルバサイクリン
類は新規な化合物であり、血管平滑筋細胞の増殖または
遊走阻害作用等の生理活性は全く知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、PTCA後の再狭窄防止等の薬剤として期
待されている、血管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害作
用を有する薬剤を見出すことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
のもと鋭意研究の結果、上記式(1)で表わされるイソ
カルバサイクリン類が、血管平滑筋細胞の増殖または遊
走阻害作用を有することを見出し、さらに研究を続けた
結果、本発明に到達したものである。
【0008】すなわち、本発明は下記式(1)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、Wはオルト、メタ、パラいずれか
のフェニレン基、C3 〜C7 シクロアルキレン基、また
はチオフェンジイル基を表わし、R1 は水素原子、メチ
ル基、エチル基、またはビニル基を表わし、R2 は直鎖
もしくは分岐鎖の置換されていてもよいC3 〜C9 アル
キル基、アルケニル基、もしくはアルキニル基である
か、またはC3 〜C7 シクロアルキル基を表わす。R30
は水素原子、C1 〜C10アルキル基、フェニル基、ベン
ジル基、ナフチル基、または1当量のカチオンを表わ
し、Z10およびZ20は、同一もしくは異なり、水素原
子、トリ(C1 〜C7 炭化水素)シリル基、またはそれ
が結合している酸素原子とともにアセタール結合または
エステル結合を形成する基を表わす。nは0または1で
あり、mは0〜4の整数である。)で表わされるイソカ
ルバサイクリン類および/またはその鏡像体を活性成分
として含有する血管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤
である。
【0011】上記式(1)においてWはオルト、メタ、
パラいずれかのフェニレン基、C3〜C7 シクロアルキ
レン基、またはチオフェンジイル基を表わすが、Wとし
ては特にオルト、メタ、パラいずれかのフェニレン基が
好ましい。
【0012】上記式(1)においてZ10およびZ20は、
同一もしくは異なり、水素原子、トリ(C1 〜C7 炭化
水素)シリル基、またはそれが結合している酸素原子と
ともにアセタール結合またはエステル結合を形成する基
を表わす。
【0013】Z10、Z20のトリ(C1 〜C7 炭化水素)
シリル基としては、例えばトリメチルシリル基、トリエ
チルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t―ブチル
ジメチルシリル基のようなトリ(C1 〜C4 アルキル)
シリル基;t―ブチルジフェニルシリル基のようなジフ
ェニル(C1 〜C4 アルキル)シリル基;ジメチルフェ
ニルシリル基のようなジ(C1 〜C4 アルキル)フェニ
ルシリル基およびトリベンジルシリル基等を好ましいも
のとして挙げることができる。トリ(C1 〜C 4 アルキ
ル)シリル基、ジフェニル(C1 〜C4 アルキル)シリ
ル基が好ましく、中でもt―ブチルジメチルシリル基が
特に好ましい。
【0014】また、それが結合している酸素原子ととも
にアセタール結合を形成する基としては、例えばメトキ
シメチル基、1―エトキシエチル基、2―メトキシ―2
―プロピル基、2―エトキシ―2―プロピル基、(2―
メトキシエトキシ)メチル基、ベンジルオキシメチル
基、2―テトラヒドロピラニル基または2―テトラヒド
ロフラニル基を挙げることができる。2―テトラヒドロ
ピラニル基、2―テトラヒドロフラニル基、1―エトキ
シエチル基、2―エトキシ―2―プロピル基、(2―メ
トキシエトキシ)メチル基が好ましく、中でも2―テト
ラヒドロピラニル基が特に好ましい。
【0015】それが結合している酸素原子とともにエス
テル結合を形成する基としては、例えばホルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイ
ル基等のC1 〜C5 アシル基やベンゾイル基、トルイル
基等を挙げることができる。アセチル基、ベンゾイル基
が特に好ましい。これらの中でもZ10およびZ20として
はともに水素原子が好ましい。
【0016】上記式(1)においてR1 は水素原子、メ
チル基、またはビニル基を表わす。R1 としては、n=
0のとき水素原子が好ましく、n=1のときメチル基が
好ましい。
【0017】上記式(1)においてR2 は直鎖もしくは
分岐鎖の置換されていてもよいC3〜C9 アルキル基、
アルケニル基、もしくはアルキニル基であるか、または
3〜C7 シクロアルキル基を表わす。
【0018】R2 の直鎖もしくは分岐鎖の無置換のC3
〜C9 アルキル基としては、例えばn―プロピル基、i
so―プロピル基、n―ブチル基、sec―ブチル基、
tert―ブチル基、n―ペンチル基、n―ヘキシル
基、n―ヘプチル基、n―オクチル基、n―デシル基、
1―メチルペンチル基、1―メチルヘキシル基、1,1
―ジメチルペンチル基、2―メチルペンチル基、2―メ
チルヘキシル基、5―メチルヘキシル基、2,5―ジメ
チルヘキシル基などが挙げられる。これらのうち、n―
ブチル基、n―ペンチル基、n―ヘキシル基、(R)―
もしくは(S)―もしくは(RS)―1―メチルペンチ
ル基、(R)―もしくは(S)―もしくは(RS)―2
―メチルヘキシル基等が好ましい。また、置換されたC
3 〜C9 アルキル基、C3 〜C9 アルキル基部分として
もこれと同様のものが好ましく上げられる。そして、そ
の置換基部分としてはC3 〜C6 シクロアルキル基が好
ましい。
【0019】R2 の直鎖もしくは分岐鎖のC3 〜C9
ルケニル基としては、例えば2―ブテニル基、2―ペン
テニル基、3―ペンテニル基、2―ヘキセニル基、4―
ヘキセニル基、2―メチル―4―ヘキセニル基、6―メ
チル―5―ヘプテニル基等が挙げられる。
【0020】R2 の直鎖もしくは分岐鎖のC3 〜C9
ルキニル基としては、例えば2―ブチニル基、2―ペン
チニル基、3―ペンチニル基、2―ヘキシニル基、4―
ヘキシニル基、2―オクチニル基、1―メチル―3―ペ
ンチニル基、1―メチル―3―ヘキシニル基、2―メチ
ル―4―ヘキシニル基等が挙げられる。
【0021】R2 のC3 〜C7 シクロアルキル基として
は、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シ
クロオクチル基、シクロデシル基等が挙げられる。これ
らのうち、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が好
ましい。
【0022】R30は水素原子、C1 〜C10の直鎖状ある
いは分岐上のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、ナ
フチル基、または1当量のカチオンを表わす。C1 〜C
10のアルキル基としては例えば、メチル基、エチル基、
n―プロピル基、iso―プロピル基、n―ブチル基、
sec―ブチル基、tert―ブチル基、n―ペンチル
基、n―ヘキシル基、n―ヘプチル基、n―オクチル
基、n―ノニル基、n―デシル基等のものを挙げること
ができる。なかでもC1 〜C6 のアルキル基、特にC1
〜C4 のアルキル基が好ましい。1当量のカチオンとし
ては例えば、Na + 、K+ 、などのアルカリ金属カチオ
ン;1/2Ca2+、1/2Mg2+、1/3Al3+などの
2価もしくは3価の金属カチオン;アンモニウムイオ
ン、テトラメチルアンモニウムイオンなどのアンモニウ
ムカチオンなどが挙げられる。R3 としては特に水素原
子、メチル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
【0023】上記式(1)で表わされるイソカルバサイ
クリン類の8位、9位、11位、12位、15位(n=
0)の立体配置は天然プロスタサイクリンと同一であ
る。ここで番号は天然プロスタサイクリンの対応する位
置の番号で表現した。この立体配置を有するものが特に
有用な異性体であるが、本発明に関わるイソカルバサイ
クリン類は、こうした立体配置であるもの、またはその
鏡像体、あるいはそれらの不斉炭素に由来するすべての
異性体を含むものである。
【0024】本発明において用いられるイソカルバサイ
クリン類の好ましい具体例をZ10、Z20、R30がともに
水素原子である化合物を代表例として挙げれば、次のと
おりである。 (01) (1,5,6,7)―3―(o―カ
ルボキシベンジル)―6―[(1,3)―3―ヒド
ロキシ―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(02) (1,5
,6,7)―3―(m―カルボキシベンジル)―
6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―1―オクテニ
ル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オ
クテン、(03) (1,5,6,7)―3―
(p―カルボキシベンジル)―6―[(1,3)―
3―ヒドロキシ―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビ
シクロ[3.3.0]―2―オクテン、(04) (1
,5,6,7)―3―(o―カルボキシベンジ
ル)―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―4―メ
チル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(05) (1,5
,6,7)―3―(o―カルボキシベンジル)―
6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―4,4―ジメ
チル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(06) (1,5
,6,7)―3―(o―カルボキシベンジル)―
6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―5―メチル―
1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.
0]―2―オクテン、(07) (1,5,6
)―3―(o―カルボキシベンジル)―6―[(1
,3)―3―ヒドロキシ―5―メチル―1―ノネニ
ル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オ
クテン、(08) (1,5,6,7)―3―
(o―カルボキシベンジル)―6―[(1,3)―
3―ヒドロキシ―3―シクロペンチル―1―プロペニ
ル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オ
クテン、(09) (1,5,6,7)―3―
(o―カルボキシベンジル)―6―[(1,3)―
3―ヒドロキシ―3―シクロヘキシル]―7―ヒドロキ
シビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(10)
(1,5,6,7)―3―(o―カルボキシベ
ンジル)―6―[(1,4)―4―ヒドロキシ―4
―メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(11) (1,5
,6,7)―3―(o―カルボキシベンジル)―
6―[(1,4)―4―ヒドロキシ―4―メチル―
1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.
0]―2―オクテン、(12) (1,5,6
)―3―(o―カルボキシベンジル)―6―[(1
)―4―ヒドロキシ―4―ビニル―1―オクテニル]
―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテ
ン、(13)〜(21) (04)〜(12)の各々の
3―(m―カルボキシベンジル)誘導体、(22)〜
(30) (04)〜(12)の各々の3―(p―カル
ボキシベンジル)誘導体、
【0025】(31) (1,5,6,7)―
3―[2―(o―カルボキシフェニル)エチル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―1―オクテニル]
―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテ
ン、(32) (1,5,6,7)―3―[2
―(o―カルボキシフェニル)エチル]―6―[(1
,3)―3―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテ
ニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―
オクテン、(33) (1,5,6,7)―3
―[2―(o―カルボキシフェニル)エチル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―4,4―ジメチル
―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.
3.0]―2―オクテン、(34) (1,5,6
,7)―3―[2―(o―カルボキシフェニル)エ
チル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―5―
メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(35) (1,5
,6,7)―3―[2―(o―カルボキシフェニ
ル)エチル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ
―5―メチル―1―ノネニル]―7―ヒドロキシビシク
ロ[3.3.0]―2―オクテン、(36) (1
,6,7)―3―[2―(o―カルボキシフェ
ニル)エチル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキ
シ―3―シクロペンチル―1―プロペニル]―7―ヒド
ロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(3
7) (1,5,6,7)―3―[2―(o―
カルボキシフェニル)エチル]―6―[(1,3
―3―ヒドロキシ―3―シクロヘキシル]―7―ヒドロ
キシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(38)
(1,5,6,7)―3―[2―(o―カル
ボキシフェニル)エチル]―6―[(1,4)―4
―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテニル]―7―ヒ
ドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(3
9) (1,5,6,7)―3―[2―(o―
カルボキシフェニル)エチル]―6―[(1,4
―4―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテニル]―7
―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、
(40) (1,5,6,7)―3―[2―
(o―カルボキシフェニル)エチル]―6―[(1
―4―ヒドロキシ―4―ビニル―1―オクテニル]―7
―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、
(41)〜(50) (31)〜(40)の各々の3―
[2―(m―カルボキシフェニル)エチル]誘導体、
(51)〜(60) (31)〜(40)の各々の3―
[2―(p―カルボキシフェニル)エチル]誘導体、
【0026】(61) (1,5,6,7)―
3―[3―(o―カルボキシフェニル)プロピル]―6
―[(1,3)―3―ヒドロキシ―1―オクテニ
ル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オ
クテン、(62) (61)の3―[3―(o―カルボ
キシフェニル)プロピル]誘導体、(63) (61)
の3―[3―(m―カルボキシフェニル)プロピル]誘
導体、(64) (1,5,6,7)―3―
[3―(o―カルボキシフェニル)プロピル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―4―メチル―1―
オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]
―2―オクテン、(65) (1,5,6,7
)―3―[3―(o―カルボキシフェニル)プロピ
ル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―4,4
―ジメチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシク
ロ[3.3.0]―2―オクテン、(66) (1
,6,7)―3―[3―(o―カルボキシフェ
ニル)プロピル]―6―[(1,3)―3―ヒドロ
キシ―5―メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシ
ビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(67)
(1,5,6,7)―3―[3―(o―カルボ
キシフェニル)プロピル]―6―[(1,3)―3
―ヒドロキシ―5―メチル―1―ノネニル]―7―ヒド
ロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(6
8) (1,5,6,7)―3―[3―(o―
カルボキシフェニル)プロピル]―6―[(1,3
)―3―ヒドロキシ―3―シクロペンチル―1―プロ
ペニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2
―オクテン、(69) (1,5,6,7)―
3―[3―(o―カルボキシフェニル)プロピル]―6
―[(1,3)―3―ヒドロキシ―3―シクロヘキ
シル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―
オクテン、(70) (1,5,6,7)―3
―[3―(o―カルボキシフェニル)プロピル]―6―
[(1,4)―4―ヒドロキシ―4―メチル―1―
オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]
―2―オクテン、(71) (1,5,6,7
)―3―[3―(o―カルボキシフェニル)プロピ
ル]―6―[(1,4)―4―ヒドロキシ―4―メ
チル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(72) (1,5
,6,7)―3―[3―(o―カルボキシフェニ
ル)プロピル]―6―[(1)―4―ヒドロキシ―4
―ビニル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(73)〜(81)
(64)〜(72)の各々の3―[3―(m―カルボキ
シフェニル)プロピル]誘導体、(82)〜(90)
(64)〜(72)の各々の3―[3―(p―カルボキ
シフェニル)プロピル]誘導体、
【0027】(91) (1,5,6,7)―
3―[4―(o―カルボキシフェニル)ブチル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―1―オクテニル]
―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテ
ン、(92) (1,5,6,7)―3―[4
―(o―カルボキシフェニル)ブチル]―6―[(1
,3)―3―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテ
ニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―
オクテン、(93) (1,5,6,7)―3
―[4―(o―カルボキシフェニル)ブチル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―4,4―ジメチル
―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.
3.0]―2―オクテン、(94) (1,5,6
,7)―3―[4―(o―カルボキシフェニル)ブ
チル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―5―
メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ
[3.3.0]―2―オクテン、(95) (1,5
,6,7)―3―[4―(o―カルボキシフェニ
ル)ブチル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ
―5―メチル―1―ノネニル]―7―ヒドロキシビシク
ロ[3.3.0]―2―オクテン、(96) (1
,6,7)―3―[4―(o―カルボキシフェ
ニル)ブチル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキ
シ―3―シクロペンチル―1―プロペニル]―7―ヒド
ロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(9
7) (1,5,6,7)―3―[4―(o―
カルボキシフェニル)ブチル]―6―[(1,3
―3―ヒドロキシ―3―シクロヘキシル]―7―ヒドロ
キシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(98)
(1,5,6,7)―3―[4―(o―カル
ボキシフェニル)ブチル]―6―[(1,4)―4
―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテニル]―7―ヒ
ドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(9
9) (1,5,6,7)―3―[4―(o―
カルボキシフェニル)ブチル]―6―[(1,4
―4―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテニル]―7
―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、
(100) (1,5,6,7)―3―[4―
(o―カルボキシフェニル)ブチル]―6―[(1
―4―ヒドロキシ―4―ビニル―1―オクテニル]―7
―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、
(101)〜(110) (91)〜(100)の各々
の3―[4―(m―カルボキシフェニル)ブチル]誘導
体、(111)〜(120) (91)〜(100)の
各々の3―[4―(p―カルボキシフェニル)ブチル]
誘導体、
【0028】(121) (1,5,6,7
―3―[5―(o―カルボキシフェニル)ペンチル]―
6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―1―オクテニ
ル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オ
クテン、(122) (1,5,6,7)―3
―[5―(o―カルボキシフェニル)ペンチル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―4―メチル―1―
オクテニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]
―2―オクテン、(123) (1,5,6,7
)―3―[5―(o―カルボキシフェニル)ペンチ
ル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―4,4
―ジメチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシク
ロ[3.3.0]―2―オクテン、(124) (1
,5,6,7)―3―[5―(o―カルボキシ
フェニル)ペンチル]―6―[(1,3)―3―ヒ
ドロキシ―5―メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロ
キシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(12
5) (1,5,6,7)―3―[5―(o―
カルボキシフェニル)ペンチル]―6―[(1,3
)―3―ヒドロキシ―5―メチル―1―ノネニル]―
7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテ
ン、(126) (1,5,6,7)―3―
[5―(o―カルボキシフェニル)ペンチル]―6―
[(1,3)―3―ヒドロキシ―3―シクロペンチ
ル―1―プロペニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.
3.0]―2―オクテン、(127) (1,5
,7)―3―[5―(o―カルボキシフェニル)
ペンチル]―6―[(1,3)―3―ヒドロキシ―
3―シクロヘキシル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.
3.0]―2―オクテン、(128) (1,5
,7)―3―[5―(o―カルボキシフェニル)
ペンチル]―6―[(1,4)―3―ヒドロキシ―
4―メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロキシビシク
ロ[3.3.0]―2―オクテン、(129) (1
,5,6,7)―3―[5―(o―カルボキシ
フェニル)ペンチル]―6―[(1,4)―4―ヒ
ドロキシ―4―メチル―1―オクテニル]―7―ヒドロ
キシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(13
0) (1,5,6,7)―3―[5―(o―
カルボキシフェニル)ペンチル]―6―[(1)―4
―ヒドロキシ―4―ビニル―1―オクテニル]―7―ヒ
ドロキシビシクロ[3.3.0]―2―オクテン、(1
31)〜(140) (121)〜(130)の各々の
3―[5―(m―カルボキシフェニル)ペンチル]誘導
体、(141)〜(150) (121)〜(130)
の各々の3―[5―(p―カルボキシフェニル)ペンチ
ル]誘導体 本発明で用いられるイソカルバサイクリン類は、以下の
ようにして製造することができる。すなわち下記式
(2)
【0029】
【化3】
【0030】(ここで、Yは基(R3 O)2 ―P(=
B)A―またはR4 OC(=O)O―を表わし(ここ
で、R3 は、同一もしくは異なり、C1 〜C6 炭化水素
基であり、AとBは共に酸素原子であるか、あるいは一
方が酸素原子であり他方が硫黄原糸であり、そしてR4
はC1 〜C6 炭化水素基である);R1 は水素原子、メ
チル基、エチル基またはビニル基であり;R2 は直鎖ま
たは分岐鎖のC3 〜C6 アルキル基、アルケニル基もし
くはアルキニル基であるか、あるいはC3 〜C7 シクロ
アルキル基であり;Z1 およびZ2 は、同一もしくは異
なり、トリ(C1 〜C 7 炭化水素)シリル基またはそれ
が結合している酸素原子とともにアセタール結合または
エステル結合を形成する基であり;そしてnは0または
1である。)で表わされる2,6,7―三置換―3―メ
チレンビシクロ[3.3.0]オクタン類と下記式
(3) X1 Zn―(CH2 ―W―COOR3 …(3) (ここで、R3 はC1 〜C10アルキル基、フェニル基、
ベンジル基またはナフチル基であり;Wはフェニレン
基、C3 〜C7 シクロアルキレン基またはチオフェンジ
イル基であり;X1 はハロゲン原子であり、そしてmは
0〜4の整数である。)で表わされる有機亜鉛化合物
を、下記式(4) CuX2 …(4) (ここで、X2 はシアノ基またはハロゲン原子であ
る。)で表わされる第一銅塩の存在下に反応せしめ、次
いで必要により、脱保護反応に付すか、あるいは必要に
よりさらに塩形成反応に付すことにより、上記式(1)
で表わされるイソカルバサイクリン類を製造することが
できる。
【0031】この反応の出発原料は上記式(2)で表わ
される2,6,7―三置換―3―メチレンビシクロ
[3.3.0]オクタン類および上記式(3)で表わさ
れる有機亜鉛化合物である。
【0032】上記式(2)において、Yは置換基(R3
O)2 P(=B)A―またはR4 OC(=O)O―を表
わす。置換基(R3 O)2 P(=B)A―中、R3 はC
1 〜C6 炭化水素基を表わす。AとBはともに酸素原子
を表わすか、もしくはAとBのいずれか酸素原子を表わ
し、他方が硫黄原子を表わす。また、置換基R4 OC
(=O)O―中、R4 はC1 〜C6 炭化水素基を表わ
す。R1 は水素原子、メチル基、エチル基またはビニル
基を表わす。R2 は直鎖もしくは分岐鎖のC3 〜C 8
ルキル基、アルケニル基またはアルキニル基であるか、
あるいはC3 〜C7シクロアルキル基を表わす。Z1
2 は、同一もしくは異なり、トリ(C1 〜C7 炭化水
素)シリル基、またはそれが結合している酸素原子とと
もにアセタール結合またはエステル結合を形成する基を
表わす。nは0または1を表わす。
【0033】Yで表わされる置換基の中の(R3 O)2
P(=B)A―におけるR3 のC1〜C6 炭化水素基と
しては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、フェ
ニル基などが挙げられ、置換基Yの好適例としては、ジ
エトキシホスホリルオキシ基、ジプロポキシホスホリル
オキシ基、ジフェノキシホスホリルオキシ基、ジメトキ
シチオホスホリルオキシ基、ジエトキシチオホスホリル
オキシ基、ジメトキシホスホリルチオ基、ジエトキシホ
スホリルチオ基などを挙げることができる。
【0034】Yで表わされる置換基の中のR4 OC(=
O)O―におけるR4 のC1 〜C6炭化水素基として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、アリル
基、ブチル基、ヘキシル基、フェニル基などが挙げら
れ、置換基Yの好適例としては、メトキシカルボニルオ
キシ基の如きそれぞれのR4 に相当する基が挙げられ
る。
【0035】この反応の原料として用いられる上記式
(2)で表わされる2,6,7―三置換―3―メチレン
ビシクロ[3.3.0]オクタン類のうち一部は既知で
あり、特開昭62―61937号、特開昭62―258
330号、特開昭63―303956号公報にその製造
法が記載されている。
【0036】本発明で用いられるイソカルバサイクリン
類は、上記目的のために、経口的にあるいは直腸内、皮
下、筋肉内、静脈内、経皮等の非経口的に投与され得る
が、好適には経口投与または静脈内投与によるのがよ
い。
【0037】経口投与のためには、固形製剤あるいは液
体製剤とすることができる。固型製剤としては、例えば
錠剤、丸剤、散剤あるいは顆粒剤がある。このような固
型製剤においては活性物質が薬学的に許容しうる担体、
例えば重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、バレイショ
でんぷん、ショ糖、マンニトール、カルボキシメチルセ
ルロースなどと混合される。製剤操作は常法に従って行
われるが、上記担体以外の製剤化のための添加剤、例え
ばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム
のような潤滑剤を含有していてもよい。
【0038】例えば上記のような固形製剤に、例えばセ
ルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタレート、ポリビニルアルコールフタ
レート、スチレン無水マレイン酸共重合体あるいはメタ
クリル酸、メタクリル酸メチル共重合体のような腸溶性
物質の有機溶媒による溶液あるいは水溶液を噴霧して腸
溶性被覆を施して腸溶性製剤とすることもできる。散
剤、顆粒剤などの固形製剤は腸溶性カプセルで包むこと
もできる。経口投与のための液体製剤は、例えば乳濁
剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤あるいはエリキシル剤
を含む。これらの製剤は一般的に用いられる薬学的に許
容される担体、例えば水あるいは流動パラフィンを含
む。ココナッツ油、分画ココナッツ油、大豆油、とうも
ろこし油等の油性基剤を担体として用いることもでき
る。
【0039】薬学的に許容しうる担体には、その他必要
に応じて通常用いられる補助剤、芳香剤、安定化剤、あ
るいは防腐剤を含む。また、液体製剤はゼラチンのよう
な吸収される物質で作られたカプセルに入れて投与して
もよい。直腸内投与のための固形製剤としては、活性物
質を含み、それ自体公知の方法により製造される座薬が
含まれる。
【0040】非経口投与の製剤は、無菌の水性あるいは
非水性液剤、懸濁剤または乳濁剤として投与される。非
水性の溶液または懸濁剤は、例えばプロピルグリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油または大豆油
のような植物油、オレイン酸エチルのような注射し得る
有機エステルを薬学的に許容し得る担体とする。このよ
うな製剤はまた防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定
化剤のような補助剤を含むことができる。これらの溶液
剤、懸濁剤および乳濁剤は、例えばバクテリア保留フィ
ルターを通す濾過、加熱、殺菌剤の配合あるいは紫外線
照射等の処理を行うことによって無菌化できる。また、
無菌の固形製剤を製造し、使用直前に無菌水または無菌
の注射用溶媒に溶解して使用することもできる。また、
大豆油等の植物油と、レシチン等のリン脂質と、本発明
に係るイソカルバサイクリン類との均一溶液に水を加
え、例えば加圧噴射ホモジナイザー、超音波ホモジナイ
ザーなどのホモジナイザーにより均質化を行った脂肪乳
剤なども注射剤として使用できる。
【0041】経皮投与の剤型としては、例えば軟膏剤、
クリーム剤などが挙げられる。これらは通常の方法によ
って製造される。
【0042】本発明の薬剤を血管肥厚抑制剤として用い
る場合、患者の症状の程度、年齢、性別、体重、投与経
路等によって異なるが、その中のイソカルバサイクリン
類の量として通常成人1日あたり1μg〜1mg程度投
与することができる。かかる投与量は1日に1回ないし
数回、例えば2〜6回に分けて投与することもできる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例中の式中OZ1 はt―ブチルジ
メチルシリルオキシ基、OZ2 はトリメチルシリルオキ
シ基、OZ3 はt―ブチルジフェニルシリルオキシ基を
意味している。
【0044】[参考例1]
【0045】
【化4】
【0046】30mlの反応器に亜鉛(0.850g、
13mmol)を入れ、アルゴンガス置換後に蒸留テト
ラヒドロフラン(2ml)を加えた。その中に80μl
の1,2―ジブロモエタンを加えて65℃で1分間加熱
攪拌した後、室温で30分間攪拌した。次に100μl
のトリメチルクロロシランを加えて室温で30分間攪拌
した。その後、メチル―3―ヨードベンゾエート(2.
62g、10mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド
(10ml)溶液を加え、40℃で16時間攪拌した。
50mlの反応器に塩化第一銅(0.990g、10m
mol)および塩化リチウム(0.848g、20mm
ol)の蒸留テトラヒドロフラン(10ml)溶液を調
製し、その中へ前述の反応液を室温で加え、30℃で1
時間攪拌した。この反応液に(1S,5R,6R,7
R)―2―ジエトキシホスホリルオキシ―3―メチレン
―6―[(1E,3S,5S)―3―t―ブチルジメチ
ルシリルオキシ―5―メチル―1―ノネイル]―7―t
―ブチルジメチルシリルオキシビシクロ[3.3.
0]]オクタン1a(0.672g、1mmol)の乾
燥テトラヒドロフラン(10ml)溶液を室温で加え、
30℃で2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液200mlを加えて反応を終結させ、酢酸エチ
ル(200ml×2回)で抽出し、分液した有機層を食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
て粗生成物(1.97g)を得た。このものをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g;溶出
液ヘキサン:酢酸エチル=20:1)に供して、目的と
する化合物4a(0.641g、0.98mmol、9
8%)を得た。 NMR(CDCl3 、ppm)δ;7.85(2H,
m),7.35(2H,m),5.45(2H,m),
5.30(1H,d,J=1.2Hz),4.10(1
H,m),3.90(3H,s),3.70(1H,
m),3.40(2H,bs),3.00(1H,
m),2.40〜2.20(3H,m),1.95〜
1.80(2H,m),1.40〜1.10(10H,
m),0.90〜0.80(18H,m),0.09
(18H,s)。 IR(液膜)cm-1:2955,2920,1725,
1607,1590,965,735。
【0047】[参考例2]
【0048】
【化5】
【0049】50mlの反応器に亜鉛(0.850g、
13mmol)を入れ、アルゴンガス置換後に蒸留テト
ラヒドロフラン(2ml)を加えた。その中に80μl
の1,2―ジブロモエタンを加えて65℃で1分間加熱
攪拌した後、室温で30分間攪拌した。次に100μl
のトリメチルクロロシランを加えて室温で30分間攪拌
した。その後、メチル―4―ブロモメチルベンゾエート
(2.290g、10mmol)の蒸留テトラヒドロフ
ラン(15ml)溶液を0℃で加え、0℃で3時間攪拌
した。その後−78℃に冷却した。100mlの反応器
に塩化第一銅(0.990g、10mmol)および塩
化リチウム(0.848g、20mmol)の蒸留テト
ラヒドロフラン(10ml)溶液を調製し、−78℃に
冷却した。この反応液へ前述の反応液を−78℃で加
え、−20℃に昇温し30分間攪拌後再び−78℃に冷
却した。この反応液に(1S,5R,6R,7R)―2
―ジフェノキシホスホリルオキシ―3―メチレン―6―
[(1E,4R)―4―メチル―4―ヒドロキシ―1―
オクテニル]―7―t―ブチルジメチルシリルオキシビ
シクロ[3.3.0]]オクタン1b(0.640g、
1mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(10ml)溶
液を−78℃で加え、−78℃で2時間攪拌した。反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液200mlを加えて反
応を終結させ、酢酸エチル(200ml×2回)で抽出
し、分液した有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮して粗生成物(2.10g)を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル40g;溶出液ヘキサン:酢酸エチル=2
0:1〜10:1)に供して、目的とする化合物4b
(0.496g、0.88mmol、88%)を得た。
【0050】1H―NMR(CDCl3 、ppm)δ;
7.95(2H,d,J=7.5Hz),7.20(2
H,d,J=7.5Hz),5.45(2H,m),
5.25(1H,d,J=1.2Hz),3.90(3
H,s),3.70(1H,m),3.00(1H,
m),2.80(2H,t,J=7.5Hz),2.4
0〜1.90(8H,m),1.60〜1.10(9
H,m),1.15(3H,s),1.95〜1.80
(9H,m),0.09(9H,s)。 IR(液膜)cm-1:3340,2956,2930,
2915,1682,1611,965,735。
【0051】[参考例3〜4]参考例1と同様にして反
応基質1bおよび1c(1mmol)を用い、メチル―
3―ヨードベンゾエート(10mmol)から調製した
亜鉛化合物(10mmol)との反応をCuCl(10
mmol)とLiCl(20mmol)の存在下に行っ
た。反応終了後の後処理とカラム分離により対応する生
成物4cおよび4dが、それぞれ表1に示した収率で得
られた。表2に示す生成物のNMRスペクトルからは生
成物のほとんどが目的とする位置異性体であり、反応は
高度に位置選択的に進行していることが確認された。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】4c:IR(液膜)cm-1:3340,2
956,2932,1715,1607,965,73
5。 4d:IR(液膜)cm-1:2956,2932,17
15,1607,965,735。
【0055】[参考例5〜6]参考例2と同様にして反
応基質1aおよび1cを用い、メチル―4―(ブロモメ
チル)ベンゾエート(10mmol)から調製した亜鉛
化合物(10mmol)とCuCl(10mmol)と
LiCl(20mmol)の存在下に反応させた。反応
終了後の後処理とカラム分離により対応する生成物4e
および4fが、それぞれ表3に示した収率で得られた。
表4にその分析結果を示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】4e:IR(液膜)cm-1:2955,2
920,1724,1607,1590,965,73
5。 4f:IR(液膜)cm-1:2955,2920,17
24,1607,1590,965,735。
【0059】[参考例7]
【0060】
【化6】
【0061】参考例1と同様に反応して反応基質1d
(1mmol)を用い、メチル―3―ヨードベンゾエー
ト(10mmol)から調製した亜鉛化合物(10mm
ol)との反応をCuCl(10mmol)とLiCl
(20mmol)の存在下に行った。反応終了後の後処
理とカラム分離により対応する生成物4gが収率(86
%)で得られた。
【0062】[参考例8]
【0063】
【化7】
【0064】参考例2と同様に反応して反応基質1c
(1mmol)を用い、メチル―2―(ブロモメチル)
ベンゾエート(10mmol)から調製した亜鉛化合物
(10mmol)との反応をCuCl(10mmol)
とLiCl(20mmol)の存在下に行った。反応終
了後の後処理とカラム分離により対応する生成物4hが
収率(86%)で得られた。
【0065】[参考例9]
【0066】
【化8】
【0067】参考例2と同様に反応して反応基質1e
(1mmol)を用い、メチル―2―(ブロモメチル)
ベンゾエート(10mmol)から調製した亜鉛化合物
(10mmol)との反応をCuCl(10mmol)
とLiCl(20mmol)の存在下に行った。反応終
了後の後処理とカラム分離により対応する生成物4iが
収率(86%)で得られた。
【0068】[参考例10]
【0069】
【化9】
【0070】ジシリル体4a(950mg、1.45m
mol)をTHF 10mlに溶解し、氷冷攪拌し、テ
トラブチルアンモニウムフロリドの1M THF溶液を
6ml(2.0当量)加え、30℃に加温し、5時間攪
拌した。反応溶媒のTHFを減圧留去後、濃縮物に飽和
塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加え、抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで脱水乾燥し、溶媒を減圧留去し、得られた濃縮物
をシリカゲルクロマトグラフィー(n―ヘキサン:酢酸
エチル=1:1〜1:2)にて分離精製を行ったとこ
ろ、ジオール5aが586mg(95%)得られた。
【0071】1H―NMR(CDCl3 、ppm)δ;
7.85(2H,m),7.35(2H,m),5.4
0(2H,m),5.30(1H,d,J=1.2H
z),4.10(1H,m),3.90(3H,s),
3.70(1H,m),3.38(2H,bs),3.
00(1H,m),2.40〜2.20(3H,m),
1.95〜1.80(2H,m),1.40〜1.10
(12H,m),0.85(6H,m)。 IR(液膜)cm-1:3364,2955,2920,
2872,1725,1607,1590,1446,
1435,1281,1200,1105,1088,
995,970,756,704。 Mass m/e:408(M+ ―18) UV λC2 5 OH max nm(logε) 231.6nm(3.94)。
【0072】[参考例11〜18]参考例10と同様に
反応して反応基質4b、4c、4d、4e、4f、4
g、4hおよび4iを各々1mmol用い、各々THF
10mlに溶解し氷冷攪拌しテトラブチルアンモニウ
ムフロリドの1M THF溶液を各々4ml(2.0当
量)加え30℃に加温し、5時間攪拌した。実施例10
と同様の処理を行い、得られた粗生成物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(n―ヘキサン:酢酸エチル=1:1
〜2:1)にて分離精製を行ったところ、対応するジオ
ール体5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hおよ
び5iがそれぞれ表5に示す収率で得られた。
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】表7には、化合物5b、5c、5d、5
e、5f、5g、5hおよび5iの物性値を示した。
【0076】
【表7】
【0077】
【表8】
【0078】[参考例19]
【0079】
【化10】
【0080】ジオール5e67.5mg(0.15mm
ol)を室温下、THF6mlに溶解し、LiOH・H
2 O 40mg(0.95mmol)およびH2 O 3
mlのアルカリ水溶液をTHF溶液に攪拌しながら滴下
し、更に室温で26時間攪拌するとTLC[ヘキサン:
酢酸エチル=1:4]の原料消失が確認された。反応液
に1N―HCl 2mlを加え30分間攪拌し、飽和食
塩水および酢酸エチルを加え、抽出を行った。有機層を
再度飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水
乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた濃縮物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン:酢酸エチル
=1:2〜1:4(0.1%酢酸含有)]にて分離精製
し、カルボン酸6eが57mg(89%)得られた。
【0081】1H―NMR(CDCl3 、ppm)δ;
8.00(2H,d,J=7.5Hz),7.25(2
H,d,J=7.5Hz),6.00(3H,bs),
5.45(2H,m),5.25(1H,d,J=1.
2Hz),4.15(1H,m),3.75(1H,
m),3.00(1H,m),2.75(2H,t,J
=7.5Hz),2.40〜1.80(7H,m),
1.45〜1.20(10H,m),0.85(6H,
m)。 IR(液膜)cm-1:2955,2924,2872,
1692,1613,1424,1318,1289,
1179,1090,1015,968,839,76
2,708,673。 Mass m/e:408(M―H2 O) UV λC2 5 OH max nm(logε) 237.8(4.38),207.8(4.29)。
【0082】[参考例20]
【0083】
【化11】
【0084】参考例19と同様にして反応基質5b 1
00mg(0.24mmol)を用いて加水分解反応を
行った。反応終了後の後処理とカラム精製により対応す
るカルボン酸6bが91mg(96%)得られた。
【0085】1H―NMR(CD3 OD、ppm)δ;
8.00(2H,d,J=7.5Hz),7.25(2
H,d,J=7.25Hz),6.00(3H,b
s),5.55(1H,m),5.42(1H,m),
5.25(1H,d,J=1.2Hz),3.75(1
H,m),3.00(1H,m),2.80(2H,
t,J=10Hz),2.60〜1.80(9H,
m),1.50〜1.20(7H,m),1.15(3
H,s),0.90(3H,t)。 IR(液膜)cm-1:2956,2930,2915,
2842,2664,1682,1611,1576,
1455,1424,1320,1291,1179,
1090,972,847,762,706,677。 Mass m/e:394(M―H2 O) UV λC2 5 OH max nm(logε): 237.8(4.16),208.0(4.08)。
【0086】[参考例21]
【0087】
【化12】
【0088】参考例19と同様に反応して反応基質5a
190mg(0.446mmol)を用いて加水分解
反応を行った。反応終了後の後処理とカラム精製により
対応するカルボン酸6aが184mg(100%)得ら
れた。
【0089】1H―NMR(CD3 OD、ppm)δ;
7.85(2H,m),7.40(2H,m),5.6
5〜5.30(3H,m),4.05(1H,m),
3.75(1H,m),3.45(2H,bs),3.
30(1H,m),3.00(1H,m),2.40〜
2.15(17H,m),0.85(6H,m)。 Mass m/e:394(M―H2 O) IR(液膜)cm-1:3360,2957,2928,
2645,1696,1607,1589,1453,
1412,1377,1279,1196,1086,
997,970,839,816。 UV λC2 5 OH max nm(logε): 229.6(3.94),213.0(3.95)。 UV(CH3 OH) λmax 229.6nm logε3.94 λmax 213.0nm logε3.95。
【0090】[参考例22〜24]参考例19と同様に
反応して反応基質5d、5fおよび5gを各々1mmo
l用い加水分解反応を行った。反応終了後の後処理とカ
ラム精製により対応するカルボン酸6d、6fおよび6
gが表7に示す収率で得られた。
【0091】
【表9】
【0092】表10には、化合物6d、6fおよび6g
の物性値を示した。
【0093】
【表10】
【0094】[実施例1] ヒト平滑筋細胞のDNA合成の阻害活性の測定:96ウ
ェルプレート(コーニング社製)に、正常ヒト大動脈由
来血管平滑筋細胞(クラボウ製)の5次培養細胞を3×
103 セル/ウェルで接種し、3日間培養した。培地を
増殖用培地(SGM:クラボウ製)から基礎培地(SG
M:クラボウ製)に変え、24時間培養した。これに参
考例10、11、12、14、19および20で得られ
た化合物を含むエタノール溶液(和光社製)を添加した
増殖用培地(SGM)を加えた。16時間後 3H―チ
ミジン(アマシャム社製)を0.5μCi/ウェルで加
え、8時間後、−20℃で凍結させた。その後室温に戻
して融解させた後、セル・ハーベスター(ラボサイエン
ス社製)を用いて、グラスフィルターへ核に取り込まれ
3H―チミジンを吸着させた。その後、そのフィルタ
ーをトルエンシンチレーター溶液(和光社製)に入れ
て、液体シンチレーションカウンター(ヒュレット・パ
ッカード社製)を用いて 3H―チミジンの量を測定し
た。
【0095】結果を図1に示した。図中、縦軸は細胞の
核に取り込まれた 3H―チミジンの量を表わし、横軸は
加えたサンプルとそのサンプルの濃度を表わす。統計処
理はstudent´s testで行いP値を*印で示した。
【0096】図1から化合物5e6e5b6b
5aおよび5cはいずれもヒト平滑筋細胞に対する増殖
阻害活性を有することが判る。
【0097】[実施例2] 細胞遊走阻害活性の測定 被験化合物の細胞遊走阻害活性を調べる目的で、ヒト血
小板由来成長因子(PDGF)によって引き起こされる
細胞遊走の測定を、正常ヒト大動脈由来血管平滑筋細胞
を遊走細胞として用い、MaCarthyらの方法(J. Cell. B
iol.97,772―777(1983))に準じて以下
のように行った。すなわち、トランスウエルチャンバー
(Costar社;登録商標)を使用して、阻害活性を測定し
た。このチャンバーは、孔径8μmのメンブレンフィル
ター(PVP―フリーポリカルボネートフィルター、Nu
cleopore社;登録商標)を境に上、下2層に区画されて
おり、フィルターは、その下部表面を5μgのラット
テイル コラーゲン、タイプ1(Becton Dickinson社)
で表面加工した。チャンバー上層(100μl)には、
細胞を1.5×106 /ml(DMEM(Flow Laborat
ories 社製)+0.1%BSA(ナカライテスク社製)
で懸濁したもの)を入れ、下層(600μl)には、同
液で、ヒトPDGF(Becton Dickinson社製)を最終濃
度10ng/mlになるように希釈したものをいれた。
このとき、被験化合物を上、下層共に各種濃度添加し
た。37℃で5%CO2 下に6時間放置した後、フィル
ターを除去し、99.7%メタノールで固定化し、ヘマ
トキシリンおよびエオジンで染色した。フィルター上部
表面に接着した細胞を綿棒で除去し、下部表面に移動し
た細胞数を、高出力顕微鏡下において(×200、×4
00)細胞核を計数して決定した。通常、フィルター1
枚あたり、5箇所の視野を計測した。細胞遊走は、5視
野の平均細胞数±標準偏差で示した。有意差検定は、St
udent´s two-tailed t test で行った。
【0098】その結果、化合物5eおよび化合物6b
は、それらの薬剤を加えない場合に比して、10-7Mの
濃度において、それぞれ13.9%、20.0%の細胞
遊走阻害活性を示した。なお、これらの化合物5eおよ
び6bは特に急性毒性を示さなかった。
【0099】[実施例3]1錠が次の組成よりなる錠剤
を製造した。 活性成分 200μg 乳糖 180mg バレイショデンプン 50mg ポリビニルピロリドン 10mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 活性成分、乳糖およびバレイショデンプンを混合し、こ
れをポリビニルピロリドンの20%エタノール溶液で均
等に湿潤させ、20mmメッシュのフルイを通し、45
℃にて乾燥させ、かつ再び15mmのメッシュを通し
た。こうして得た顆粒をステアリン酸マグネシウムと混
和し、錠剤に圧縮した。
【0100】活性成分としては(1S,5S,6S,7
R)―3―(p―カルボキシベンジル)―6―[(1
E,4S)―4―ヒドロキシ―4―メチル―1―オクテ
ニル]―7―ヒドロキシビシクロ[3.3.0]―2―
オクテンメチルエステルを用いた。
【0101】[実施例4]1カプセルが次の組成を有す
る硬質ゼラチンカプセルを製造した。 活性成分 100μg 微晶セルロース 195mg 無定形珪酸 5mg 活性成分、微晶セルロースおよび未プレスの無定形珪酸
を十分に混合し、硬質ゼラチンカプセルに詰めた。活性
成分として、代表的に実施例3と同じ化合物を用いた。
【0102】
【発明の効果】本発明の血管平滑筋細胞の増殖または遊
走阻害剤は、例えば各種血管形成術、動脈バイパス手
術、器官(臓器)の移植術等の後に、主として血管平滑
筋細胞の増殖や遊走によって起こる血管の肥厚、閉塞抑
制剤として、あるいは血管肥厚、閉塞の予防、治療剤
(あるいは血管平滑筋細胞の増殖や遊走抑制剤)、さら
には動脈硬化の予防、治療剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト血管平滑筋細胞に対する増殖阻害活性

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、Wはオルト、メタ、パラいずれかのフェニレン
    基、C3 〜C7 シクロアルキレン基、またはチオフェン
    ジイル基を表わし、R1 は水素原子、メチル基、エチル
    基、またはビニル基を表わし、R2 は直鎖もしくは分岐
    鎖の置換されていてもよいC3 〜C9 アルキル基、アル
    ケニル基、もしくはアルキニル基であるか、またはC3
    〜C7 シクロアルキル基を表わす。R30は水素原子、C
    1 〜C10アルキル基、フェニル基、ベンジル基、ナフチ
    ル基、または1当量のカチオンを表わし、Z10およびZ
    20は、同一もしくは異なり、水素原子、トリ(C1 〜C
    7 炭化水素)シリル基、またはそれが結合している酸素
    原子とともにアセタール結合またはエステル結合を形成
    する基を表わす。nは0または1であり、mは0〜4の
    整数である。)で表わされるイソカルバサイクリン類お
    よび/またはその鏡像体を活性成分として含有する血管
    平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤。
  2. 【請求項2】 上記式(1)においてWがオルト、メ
    タ、パラいずれかのフェニレン基であり、Z10およびZ
    20がいずれも水素原子である請求項1に記載の血管平滑
    筋細胞の増殖または遊走阻害剤。
  3. 【請求項3】 上記式(1)においてR1 が水素原子ま
    たはメチル基であり、R2 が直鎖もしくは分岐鎖のC3
    〜C9 アルキル基、またはC3 〜C6 のシクロアルキル
    基で置換されたC3 〜C9 アルキル基であり、R3 が水
    素原子、またはC1 〜C10の直鎖もしくは分岐鎖のアル
    キル基、または1当量のカチオンを表わし、mが0また
    は1である請求項1または2に記載の血管平滑筋細胞の
    増殖または遊走阻害剤。
  4. 【請求項4】 上記式(1)においてn=0であり、R
    1 が水素原子である請求項1〜3のいずれかに記載の血
    管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤。
  5. 【請求項5】 上記式(1)においてn=1であり、R
    1 が、メチル基である請求項1〜3のいずれかに記載の
    血管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤。
  6. 【請求項6】 上記式(1)において、m=0である請
    求項1〜5のいずれかに記載の血管平滑筋細胞の増殖ま
    たは遊走阻害剤。
  7. 【請求項7】 上記式(1)において、m=1である請
    求項1〜5のいずれかに記載の血管平滑筋細胞の増殖ま
    たは遊走阻害剤。
  8. 【請求項8】 上記式(1)で表わされるイソカルバサ
    イクリン類および/またはその鏡像体を活性成分として
    含有する、PTCA後の再狭窄の予防または治療剤。
  9. 【請求項9】 上記式(1)においてWがオルト、メ
    タ、パラいずれかのフェニレン基であり、Z10およびZ
    20がいずれも水素原子である請求項8記載のPTCA後
    の再狭窄の予防または治療剤。
  10. 【請求項10】 上記式(1)においてR1 が水素原子
    またはメチル基であり、R2 が直鎖もしくは分岐鎖のC
    3 〜C9 アルキル基、またはC3 〜C6 のシクロアルキ
    ル基で置換されたC3 〜C9 アルキル基であり、R3
    水素原子、またはC1 〜C10の直鎖もしくは分岐鎖のア
    ルキル基、または1当量のカチオンを表わし、mが0ま
    たは1である請求項8または9に記載のPTCA後の再
    狭窄の予防または治療剤。
  11. 【請求項11】 上記式(1)においてn=0であり、
    1 が水素原子である請求項8〜10のいずれかに記載
    のPTCA後の再狭窄の予防または治療剤。
  12. 【請求項12】 上記式(1)においてn=1であり、
    1 がメチル基である請求項8〜10のいずれかに記載
    のPTCA後の再狭窄の予防または治療剤。
  13. 【請求項13】 上記式(1)においてm=0である請
    求項8〜12のいずれかに記載のPTCA後の再狭窄の
    予防または治療剤。
  14. 【請求項14】 上記式(1)においてm=1である請
    求項8〜12のいずれかに記載のPTCA後の再狭窄の
    予防または治療剤。
JP6187250A 1993-10-01 1994-08-09 血管平滑筋細胞の増殖または遊走阻害剤 Pending JPH0892096A (ja)

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EP95926507A EP0722725A4 (en) 1994-08-09 1995-07-27 INHIBITOR OF MIGRATION OF SMOOTH VASCULAR CELLS
AU30865/95A AU3086595A (en) 1994-08-09 1995-07-27 Vascular smooth muscle cell migration inhibitor
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