JPH0892665A - ニッケルおよび/またはコバルトの選択的分離回収方法 - Google Patents

ニッケルおよび/またはコバルトの選択的分離回収方法

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JPH0892665A
JPH0892665A JP25138194A JP25138194A JPH0892665A JP H0892665 A JPH0892665 A JP H0892665A JP 25138194 A JP25138194 A JP 25138194A JP 25138194 A JP25138194 A JP 25138194A JP H0892665 A JPH0892665 A JP H0892665A
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cobalt
nickel
separating
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JP25138194A
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Katsutoshi Inoue
勝利 井上
Heii Chiyou
平偉 張
Hiromi Tsuyama
弘己 津山
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JGC Catalysts and Chemicals Ltd
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Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニッケルおよび/またはコバルトを含む水溶
液、特に従来不可能であった多量のアルミニウムを含む
pHが2.5以下の水溶液からニッケルおよび/または
コバルトからニッケルおよび/またはコバルトの効率的
な分離回収方法と該分離回収方法で使用する化学的に安
定な特定の抽出剤の提供。 【構成】 ニッケルおよび/またはコバルトと、アルミ
ニウムが共存す水溶液からニッケルおよび/またはコバ
ルトを選択的に分離回収する方法において、前式(I)
で示されるホスフィン酸化合物と、前式(II)で表され
るヒドロキシオキシム化合物との混合物を抽出剤として
含有する抽出溶媒に、前記水溶液を接触させて、ニッケ
ルおよび/またはコバルトを前記抽出剤に選択的に抽出
する工程を有することを特徴とするニッケルおよび/ま
たはコバルトの分離回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶媒抽出法によるニッ
ケルおよび/またはコバルトの分離回収方法および該分
離回収方法に使用する分離抽出剤に関する。特に、比較
的多量のアルミニウムと比較的少量のニッケルおよび/
またはコバルトを含む水溶液中から、ニッケルおよび/
またはコバルトを選択的・効率的に分離回収する溶媒抽
出法および該抽出法に使用する分離抽出剤に関する。
【0002】
【従来の技術】コバルトには耐熱、耐摩耗性があり、特
にタングステン、クロム、ニッケル等との合金には強い
耐性がある。このため、コバルトは高速度鋼、耐熱合金
ならびに超硬工具材料の原料として広く使用されてい
る。また磁性材料、触媒材料の原料として広く利用され
ている。一方ニッケルは特殊鋼、特殊合金、めっき材料
として広く用いられている他、電池、触媒、水素吸蔵、
形状記憶合金等にも欠かせない金属になっている。この
ように両者とも現在の産業社会に欠かすことのできない
金属であるが、その産地は遍在しており、産出国の政
治、社会情勢によりたえず供給の不安定性に悩まされて
いる。このためこれらの金属の資源を持たないわが国に
あっては2次資源としての各種の産業廃棄物からのこれ
ら金属の回収が求められている。使用済みの廃脱硫触媒
もそのような2次資源の一つである。触媒はアルミナや
シリカの担体に少量の触媒金属を担持させたものである
ため、廃脱硫触媒から金属を回収する場合には常にこの
アルミニウムの存在を考慮に入れる必要がある。現在、
硫酸水溶液からのニッケル、コバルトの金属回収にはカ
ルボン酸化合物やD2EHPA〔ジ−(2−エチルヘキ
シル)燐酸〕などの酸性燐化合物を用いて行われている
が、この様な抽出剤を用いると、抽出の起こるpH領域
は約3〜4以上であり、廃触媒の硫酸浸出液のような多
量のアルミニウムを含む水溶液からのニッケルやコバル
トの分離回収には適しない。すなわち、このようなpH
ではアルミニウムは水酸化物として沈殿し、これに伴っ
てニッケルやコバルトの一部も共沈する。さらに前記の
酸性抽出剤を用いた場合には、ニッケルやコバルトより
もアルミニウムの方が優先的に抽出され、すなわち、よ
り低いpH領域で抽出されるため目的を達成できない。
Amax社の特許(特開昭53−86621号)によれ
ばα−ヒドロキシオキシム化合物である5,8−ジエチ
ル−7−ヒドロキシ−6−ドデカノンオキシムを活性成
分とするLIX63(商品名)とジノニルナフタレンス
ルホン酸のようなスルホン酸化合物の混合物はpHが
2.5以下の酸性の水溶液からでもニッケルとコバルト
をアルミニウムに対して選択的に抽出することができる
と述べられている。しかしながらスルホン酸は非常に強
い酸性化合物であり、LIX63のようなオキシムはこ
のように酸性の強い物質と長時間共存すると劣化してそ
の機能を失う恐れがある。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、ニッケル
および/またはコバルトを含む水溶液、特に上記のよう
に従来不可能であった多量のアルミニウムを含むpHが
2.5以下の水溶液からニッケルおよび/またはコバル
トの効率的な分離回収方法と該分離回収方法で使用する
化学的に安定な特定の抽出剤を提供することにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】前述のようにスルホン酸
化合物は酸性が非常に強いため共存するLIX63を劣
化させるため、スルホン酸化合物の使用は避けることが
好ましい。本発明者等は鋭意検討した結果、スルホン酸
化合物より酸性が弱い下記一般式(I)で示されるホス
フィン酸化合物と下記一般式(II)で表されるヒドロキ
シオキシム化合物との混合物を含有する抽出剤をニッケ
ルおよび/またはコバルトとアルミニウムが共存する水
溶液と接触させることにより、前記水溶液からニッケル
および/またはコバルトを選択的にかつ効率的に抽出さ
れことを見い出し、本発明に到達した。
【化3】
【化4】 (前式中、R1およびR2は、炭素数4〜25の直鎖また
は側鎖を有するアルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基、アリール基、アラルキル基よりなる群からそれ
ぞれ独立して選らばれた基であり、同一または相異なっ
ていてもよい。R3およびR4は、炭素数4〜25の直鎖
または側鎖を有するアルキル基であり、同一または相異
なっていてもよい。)
【0005】前記一般式(I)において、R1およびR2
としては、炭素数4〜25の直鎖または側鎖を有するア
ルキル基が好ましく、炭素数が4未満のものは水に溶け
やすく抽出のコスト、ならびに抽出後の廃水の処理の点
からも好ましくない。また、R1およびR2の炭素数が2
5より大きい場合は、液が非常に粘稠となり抽出操作が
困難となるので好ましくない。さらにはR1およびR2
少なくとも一方、より一層好ましくは両方が炭素数4〜
25の分岐したアルキル基が好ましい。本発明で使用さ
れる前式(I)で表されるホスフィン酸化合物として
は、ジ−(2,4,4−トリメチルペンチル)−ホスフ
ィン酸、ジ−(2−エチルヘキシル)−ホスフィン酸、
ジ−(n−オクチル)−ホスフィン酸、ジ−(2−メチ
ル−5−ヘキセニル)−ホスフィン酸、ジ−(p−メチ
ルシクロヘキシル)−ホスフィン酸、ジ−(シクロヘキ
シル)−ホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジ−
(p−エチルフェニル)−ホスフィン酸、ジ−(p−メ
チルフェニル)−ホスフィン酸などが例示される。特に
市販されているジ−(2,4,4−トリメチルペンチ
ル)−ホスフィン酸を主成分とするCyanex 27
2(アメリカン サイアナミッド社製)およびジ(2ー
エチルヘキシル)ホスフィン酸を主成分とするPIA8
〔前式Iの具体的化合物、大八化学工業所(株)製、商
品名〕はコストの面などからも好適である。
【0006】前式(II)で表されるヒドロキシオキシム
化合物で、R3およびR4が4未満の炭素数の場合は、該
化合物は水に溶けやすく抽出時に水溶液に溶出するた
め、抽出後の廃水の処理などの点からも好ましくない。
また、R3およびR4の炭素数が25より大きい場合は、
一般に使用される希釈剤に溶けなくなるので好ましくな
い。本発明で使用されるヒドロキシオキシム化合物とし
ては、5,8−ジエチル−7−ヒドロキシ−6−ドデカ
ノンオキシム、5,10−ジエチル−8−ヒドロキシ−
7−テトラデカノンオキシム、7−ヒドロキシ−6−ド
デカノンオキシム、5,8−ジメチル−7−ヒドロキシ
−6−ドデカノンオキシムなどが例示される。特に工業
用抽出剤として使用されている5,8−ジエチル−7−
ヒドロキシ−6−ドデカノンオキシムを成分とするLI
X63(ヘンケル社製、商品名)はコスト面などから好
ましい。
【0007】前式(II)で表されるヒドロキシオキシム
化合物に対する前式(I)で表されるホスフィン酸化合
物の割合は、容量比で0.05〜2.0、好ましくは
0.1〜1.0の範囲であることが望ましい。この割合
が0.05より小さい場合は、ニッケルやコバルトの抽
出率が小さくなり、また、2.0より大きい場合には、
ニッケルやコバルトの抽出率が低下し、またアルミニウ
ムがニッケルやコバルトと一緒に抽出されるので好まし
くない。
【0008】前記ホスフィン酸化合物とヒドロキシオキ
シム化合物との混合抽出剤は、希釈剤などと混合せずに
単独で用いることもできるが、適当な希釈剤に溶解させ
て抽出溶媒として用いるのが好ましい。工業的に使用可
能な希釈剤としてはケロシン等の脂肪族系希釈剤、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族系希釈剤など通常使用される
水に不溶な有機溶媒が使用可能であるが、コバルトを抽
出する場合には、芳香族系の希釈剤は長期間の使用にお
いてコバルトのために酸化されて安息香酸等の芳香族カ
ルボン酸となり、2相分離を困難にする等の様々なトラ
ブルを発生させることが知られているため、脂肪族系希
釈剤を利用することが好ましい。上記抽出剤と希釈剤と
の混合比は、1:99〜99:1の範囲が好ましく、特
に好ましくは5:95〜50:50の範囲である。
【0009】さらに本発明の抽出剤は、前式(I)で表
されるジアルキルホスフィン酸化合物と前記式(II)で
表されるヒドロキシオキシム化合物の他に下記一般式
(III)で表されるジアルキル燐酸および/または下記
一般式(IV)で表されるモノアルキル燐酸を含有するも
のであっても良い。
【化5】
【化6】 (前式中、R1、R2、R3およびR4は、炭素数4〜25
の直鎖または側鎖を有するアルキル基であり、同一また
は相異なっていてもよい。) 前式(III)で表されるジアルキル燐酸としては、ジ−
2−エチルヘキシル燐酸エステル、ジ−イソデシル燐酸
エステル、ジ−3,4−ジメチルペンチル燐酸エステ
ル、トリデシルヘキサデシル燐酸エステル、3,4−ジ
メチルペンチル−4,4−ジメチルブチル燐酸エステ
ル、2,3−ジメチルブチルヘキシル燐酸エステルなど
が例示されるが、中でもR1およびR2の少なくとも一
方、さらに好ましくは両者が分岐アルキル基であるもの
が好ましい。このようなアルキル基を有するジアルキル
燐酸としては、例えば、後記式(V)で表わされる分岐
アルキルに代表されるような高度に分岐したアルキル基
を有するジアルキル燐酸が挙げられる。
【化7】 特に工業用抽出剤として使用されている前式(V)で表
わされる分岐アルキル基の2燐酸エステルを主成分とす
るTR−83〔大八化学工業所(株)製、商品名〕は、
コスト面などから好ましい。前式(V)で表されるモノ
アルキル燐酸のR3およびR4も、ジアルキル燐酸のR1
およびR2と同様の基を意味する。なお、前記式(III)
および(IV)のR1、R2、R3およびR4としては、アル
ケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基等を使用することも考えられる。また、前記式(IV)
と前記式(II)との混合物からなる抽出剤を用いて、ニ
ッケルおよび/またはコバルトを分離回収することも可
能である。
【0010】本発明で、ニッケルおよび/またはコバル
トを分離回収するには、まず、前述の抽出材とこれら対
象の金属を含有する水溶液とをpH2.5以下の範囲で
液−液接触させる。この場合、水溶液のpHを2.5よ
り高くすると水溶液中に共存するアルミニウムが多量に
存在する場合は加水分解し、沈殿を生じて円滑な抽出操
作を困難にするほか、アルミニウムの一部がニッケルお
よび/またはコバルトと共に抽出されるので好ましくな
い。本発明では、好ましくはpHが0.5〜2.0、更
に好ましくは0.8〜1.5の範囲で接触させることが
望ましい。液−液接触の方法は、溶媒抽出法において用
いられている公知の方法のいずれもが使用されうる。抽
出の際の抽出剤と希釈剤を含有する抽出溶媒と前記水溶
液との容積比は特に限定されるものではないが、通常、
1:10〜10:1の範囲である。この容積比は抽出溶
媒中の抽出剤の濃度、水溶液中のニッケルおよび/また
はコバルトとアルミニウムの濃度、液−液接触の方法等
を考慮して決定される。次いで、上記抽出工程でニッケ
ルおよび/またはコバルトを抽出した抽出溶媒は水溶液
から分離し、分離された抽出溶媒はpHが約5以下の硫
酸、塩酸、硝酸または過塩素酸などの鉱酸の逆抽出液と
接触させて、ニッケルおよび/またはコバルトをこの水
溶液中に容易に逆抽出する。逆抽出の際の抽出溶媒と逆
抽出液との容積比は特に限定されるものではないが、通
常、10:1〜1:10の範囲である。このように、逆
抽出工程によって、抽出溶媒を再生することが可能であ
り、抽出溶媒は繰り返し使用することができる。また、
水溶液中に逆抽出されたニッケルおよび/またはコバル
トは、例えば、硫酸ニッケル(NiSO4・6H2O)、
硝酸ニッケル〔Ni(NO32・6H2O〕および/ま
たは硫酸コバルト(CoSO4・6H2O)、硝酸コバル
ト〔Co(NO32・6H2O〕として回収される。ま
た所望により、ニッケルとコバルトは、周知の方法によ
り別々に分離回収することも可能である。
【0011】本発明では、特定の化合物の組み合わせに
よる混合抽出剤の相乗効果により、ニッケルおよび/ま
たはコバルトが選択的に抽出される理由については、詳
細は明かでないが、スルホン酸化合物より酸性が弱い、
特定のホスフィン酸化合物とヒドロキシオキシム化合物
との混合物を抽出剤として用いるため、長期的に使用し
ても抽出機能が劣化する恐れはない。
【0012】以下、本発明の具体的実施態様を記載す
る。 1 ニッケルおよび/またはコバルトと、アルミニウム
が共存す水溶液からニッケルおよび/またはコバルトを
選択的に分離回収する方法において、希釈剤、前式
(I)で示されるホスフィン酸化合物および前式(II)
で表されるヒドロキシオキシム化合物との混合物を含有
する抽出溶媒に、前記水溶液を接触させて、ニッケルお
よび/またはコバルトを前記抽出剤に選択的に抽出する
工程を有することを特徴とするニッケルおよび/または
コバルトの分離回収方法。 2 前記1のニッケルおよび/またはコバルトの分離回
収法において、抽出をpH2.5以下の範囲で液−液接
触させて行うことを特徴とするニッケルおよび/または
コバルトの分離回収方法。 3 前記1または2のニッケルおよび/またはコバルト
の分離回収方法において、ホスフィン酸化合物として、
前式(I)においてR1およびR2が、炭素数4〜25の
分岐アルキル基であるホスフィン酸化合物を使用するニ
ッケルおよび/またはコバルトの分離回収法。 4 前記1、2または3のニッケルおよび/またはコバ
ルトの分離回収法において、ホスフィン酸化合物として
ジ−(2,4,4−トリメチルペンチル)−ホスフィン
酸、ジ−(2−エチルヘキシル)−ホスフィン酸、ジ−
(n−オクチル)−ホスフィン酸、ジ−(2−メチル−
5−ヘキセニル)−ホスフィン酸、ジ−(p−メチルシ
クロヘキシル)−ホスフィン酸、ジ−(シクロヘキシ
ル)−ホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジ−
(p−エチルフェニル)−ホスフィン酸、ジ−(p−メ
チルフェニル)−ホスフィン酸を使用するニッケルおよ
び/またはコバルトの分離回収法。 5 前記1、2、3または4のニッケルおよび/または
コバルトの分離回収法において、前式(II)で表わされ
るヒドロキシオキシム化合物が5,8−ジエチル−7−
ヒドロキシ−6−ドデカノンオキシムであるニッケルお
よび/またはコバルトの分離回収法。 6 前記1、2、3、4または5のニッケルおよび/ま
たはコバルトの分離回収法において、ニッケルおよび/
またはコバルトと、アルミニウムが共存する水溶液が、
廃脱硫触媒を硫酸水溶液で処理して得られる水溶液であ
るニッケルおよび/またはコバルトの分離回収法。 7 前式(I)で表わされるジアルキルホスフィン酸化
合物と前式(II)で表わされるヒドロキシオキシム化合
物を含有したものであることを特徴とする前記1、
2、、3、4、5または6のニッケルおよび/またはコ
バルトの分離回収法に使用するニッケルおよび/または
コバルトの分離抽出剤。 8 前記7のニッケルおよび/またはコバルトの分離抽
出剤において、ヒドロキシオキシム化合物に対するジア
ルキルホスフィン酸化合物の割合は、容量比で0.05
〜2.0、好ましくは0.1〜1.0の範囲であるニッ
ケルおよび/またはコバルトの分離抽出剤。 9 前記7または8のニッケルおよび/またはコバルト
の分離抽出剤において、さらに前式(III)で表される
ジアルキル燐酸および/または前式(IV)で表されるモ
ノアルキル燐酸を含有するものであるニッケルおよび/
またはコバルトの分離抽出剤。 10 前記7、8または9のニッケルおよび/またはコ
バルトの分離抽出剤を適当な希釈剤に溶解させた抽出溶
媒の形であるニッケルおよび/またはコバルトの分離抽
出溶媒。 11 前記10のニッケルおよび/またはコバルトの分
離抽出剤において、希釈剤がケロシン等の脂肪族系希釈
剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系希釈剤など通常使
用される水に不溶な有機溶媒であるニッケルおよび/ま
たはコバルトの分離抽出溶媒。 12 前記10または11のニッケルおよび/またはコ
バルトの分離抽出剤において、抽出剤と希釈剤との混合
比は、1:99〜99:1、好ましくは5:95〜5
0:50の範囲であるニッケルおよび/またはコバルト
の分離抽出溶媒。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を述べるが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
【0014】実施例1(単独系抽出) 5,8−ジエチル−7−ヒドロキシ−6−ドデカノンオ
キシムを主成分とするLIX63(前式IIの具体的化合
物、商品名)をパラフィン成分を主成分とする希釈剤で
あるEXXSOL D80[エクソン化学社製、商品
名]中に20容量%の割合で溶解させたものにPIA8
なる商品名で市販されているジ(2ーエチルヘキシル)
ホスフィン酸〔前式Iの具体的化合物、大八化学工業所
(株)製、商品名〕を7.0容量%の割合で添加して混
ぜ合わせた混合抽出溶媒を用いて、50mMの硫酸ナト
リウムとアルミニウム、またはニッケル、またはコバル
トをそれぞれ約10mM含み、pHを0.5〜2.5の
範囲で調整した水溶液と40℃の温度でO/A比が1/
1で72時間振り混ぜたところ、図1の白抜きの点で示
す水溶液のpHと各金属の抽出百分率の関係の結果を得
た。同図において黒塗りの点は比較のために示した20
容量%の割合でPIA8のみを含むEXXSOLD80
溶液を用いて同一条件で抽出を行った場合の結果であ
る。このような混合抽出溶媒を用いることによりコバル
トとニッケルの抽出は大幅に促進されるのに対して、ア
ルミニウム抽出は抑制されることが解る。すなわち上記
の混合割合の抽出溶媒を用いれば、pHが0.5〜2の
低いpH域においてコバルトとニッケルのみが高選択的
に抽出でき、アルミニウムが抽出されないことが分る。
【0015】実施例2(複合系の抽出) EXXSOL D80中にLIX63ならびにTR−8
3をそれぞれ30容量%および10容量%の割合で含む
混合溶媒とアルミニウムを11117ppm、コバルト
を963ppm、ニッケルを192ppmの濃度で含有
し、pHが2.45の水溶液とをO/A比が1/1で3
0℃の温度で72時間振り混ぜたところコバルト、ニッ
ケルおよびアルミニウムは溶媒中にそれぞれ931、1
41および128ppmの濃度で抽出された。この結果
よりこのような混合抽出剤を用いることにより約2.5
という比較的低いpHにおいてもコバルトとニッケルは
それぞれ97および73%抽出されるのに対してアルミ
ニウムは僅か1%しか抽出されないことが解る。この結
果より、このような混合抽出剤を用いることにより約
1.5という比較的低いpHにおいてもコバルトとニッ
ケルは、ほぼ100%抽出され、アルミニウムは殆ど抽
出されないことが解る。
【0016】実施例 3(アルミニウムのスクラッブと
ニッケルとコバルトの剥離) 実施例2で得られた金属を含有した溶媒と0.35Mの
濃度の硫酸とをO/A比が1/1で30℃の温度で振り
混ぜてスクラッブを行ったところ、スクラッブ液中には
125ppmのアルミニウムと54ppmの濃度のコバ
ルトとが検出されたが、ニッケルは全く検出されなかっ
た。スクラッブ後の溶媒を0.25Mの濃度の硫酸とO
/A比が1/1で振り混ぜたところ727ppmのコバ
ルト、1.5ppmのニッケルおよび13ppmのアル
ミニウムが剥離された。さらにこの溶媒を1Mの濃度の
硫酸と振り混ぜたところ69%のニッケルが剥離され
た。このようにアルミニウムは容易にスクラッブ除去さ
れ、ニッケルとコバルトの分離は逆抽出の段階で達成さ
れる。
【0017】
【効果】本発明は新らしい混合抽出剤による抽出方法に
より、多量のアルミニウムが共存する水溶液から極めて
選択的にニッケルおよび/またはコバルトを分離回収す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の抽出操作における、水溶液のpHと
各金属の抽出百分率の関係を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケルおよび/またはコバルトと、ア
    ルミニウムが共存す水溶液からニッケルおよび/または
    コバルトを選択的に分離回収する方法において、下記一
    般式(I)で示されるホスフィン酸化合物と、下記一般
    式(II)で表されるヒドロキシオキシム化合物との混合
    物を抽出剤として含有する抽出溶媒に、前記水溶液を接
    触させて、ニッケルおよび/またはコバルトを前記抽出
    剤に選択的に抽出する工程を有することを特徴とするニ
    ッケルおよび/またはコバルトの分離回収方法。 【化1】 【化2】 (前式中、R1およびR2は、炭素数4〜25の直鎖また
    は側鎖を有するアルキル基、アルケニル基、シクロアル
    キル基、アリール基、アラルキル基よりなる群からそれ
    ぞれ独立して選らばれた基であり、同一または相異なっ
    ていてもよい。R3およびR4は、炭素数4〜25の直鎖
    または側鎖を有するアルキル基であり、同一または相異
    なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のニッケルおよび/または
    コバルトを選択的に分離回収する方法において、ホスフ
    ィン酸化合物として、前式(I)においてR1およびR2
    が、炭素数4〜25の分岐アルキル基であるジアルキル
    ホスフィン酸化合物を使用する請求項1記載のニッケル
    および/またはコバルトの分離回収法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のニッケルおよび
    /またはコバルトの分離回収法において、前式(II)で
    表わされるヒドロキシオキシム化合物が5,8−ジエチ
    ル−7−ヒドロキシ−6−ドデカノンオキシムであるニ
    ッケルおよび/またはコバルトの分離回収法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載のニッケル
    および/またはコバルトの分離回収法において、ニッケ
    ルおよび/またはコバルトと、アルミニウムが共存する
    水溶液が、廃脱硫触媒を硫酸水溶液で処理して得られる
    水溶液であるニッケルおよび/またはコバルトの分離回
    収法。
  5. 【請求項5】 前式(I)で表わされるホスフィン酸化
    合物と前式(II)で表わされるヒドロキシオキシム化合
    物を含有したものであることを特徴とするニッケルおよ
    び/またはコバルトの分離抽出剤。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のニッケルおよび/または
    コバルトの分離抽出剤を適当な希釈剤に溶解させた抽出
    溶媒の形であるニッケルおよび/またはコバルトの分離
    抽出溶媒。
JP25138194A 1994-09-20 1994-09-20 ニッケルおよび/またはコバルトの選択的分離回収方法 Pending JPH0892665A (ja)

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