JPH0893147A - 防水シート張設陸屋根等における床材張付け施工方法 - Google Patents

防水シート張設陸屋根等における床材張付け施工方法

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JPH0893147A
JPH0893147A JP22795694A JP22795694A JPH0893147A JP H0893147 A JPH0893147 A JP H0893147A JP 22795694 A JP22795694 A JP 22795694A JP 22795694 A JP22795694 A JP 22795694A JP H0893147 A JPH0893147 A JP H0893147A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟質塩化ビニル樹脂製の防水シートを張設し
た陸屋根等において、防水シート上面に、塩化ビニル樹
脂を主材とする床材を張り付ける。補修または改修時の
床材の張替えのさいに、古い床材の剥離を簡単に行な
い、新しい床材の張替え作業を容易にかつ迅速に、しか
も仕上がりをきれいに行ない得る床材張付け施工方法を
提供する。 【構成】 陸屋根1 等において、軟質塩化ビニル樹脂製
の防水シート3 の上面に、塩化ビニル樹脂を主材とする
床材4 を張り付けるさいに、テトラヒドロフラン系溶剤
型接着剤の基材75〜85重量%と、n−ヘキサン25
〜15重量%とよりなる溶剤型接着組成物を用いる。テ
トラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材には、テトラヒ
ドロフラン単独、またはこれにメチルイソブチルケトン
を添加したもの、あるいはこれらの溶剤に、塩化ビニル
樹脂もしくは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂を添加
したものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防水シート張設陸屋
根等における床材張付け施工方法、とりわけ軟質塩化ビ
ニル樹脂製の防水シートを張設した陸屋根等において、
防水シート上面に、塩化ビニル樹脂を主材とする床材を
張り付け、しかも補修または改修時に床材の剥離が容易
である床材張付け施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコンクリート製建造物の陸
屋根すなわちビルの屋上、あるいはまた集合住宅の外廊
下、ベランダ等においては、軟質塩化ビニル樹脂製の防
水シートをその最低必要部分のみ、防水すべき壁面に固
定した接合体に接合し、残りの大部分を放置する、いわ
ゆる絶縁工法によって張設している。
【0003】このような防水シートが張設された陸屋根
は、このままの状態では、防水シートの上面を人が歩行
したりあるいはスポーツをしたりすると、防水シートが
破れるので、従来は、防水シートの上面に、所要の強度
を有する床材を張り付けて、人による歩行等が可能なよ
うにしていた。
【0004】ここで、防水シートと床材の接着には、従
来はテトラヒドロフラン系溶剤型接着剤を用いていた。
【0005】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら、従来法
によれば、防水シートと床材との接着にテトラヒドロフ
ラン系溶剤型接着剤を用いていたため、接着力がきわめ
て強固であり、例えば使用により床材に傷がついたり、
あるいは劣化したりして、床材を剥して補修または改修
しようとすると、床材のみを剥がすことができず、補修
作業が煩雑で、床材を部分的にあるいは全面的に張り替
えるのに、多大な手間と、暇を要するという問題があっ
た。
【0006】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、補修または改修時の床材の張替えのさいに、
古い床材の剥離を簡単に行なうことができて、新しい床
材の張替え作業を非常に容易にかつ迅速に、しかも仕上
がりをきれいに行なうことができる、床材張付け施工方
法を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、軟質塩化ビニル樹脂製の防水シート
を張設した陸屋根等において防水シートの上面に、塩化
ビニル樹脂を主材とする床材を張り付ける施工方法であ
って、床材の張り付けのさいに、テトラヒドロフラン系
溶剤型接着剤の基材75〜85重量%と、n−ヘキサン
25〜15重量%とよりなる溶剤型接着組成物を用いる
ことを特徴とする、防水シート張設陸屋根等における床
材張付け施工方法を要旨としている。
【0008】ここで、上記防水シートは、軟質塩化ビニ
ル樹脂製シートよりなるものであり、これは、例えば幅
約1〜2mを有する長尺のもので、その厚みは、通常約
1.0〜2.5mmである。
【0009】なお、隣り合う防水シートの側縁部の連結
は、例えば一方の防水シートの側縁部の上に、他方の防
水シートの側縁部を重ね合わせ、重ね合わせ状態におい
て上側の防水シートの側縁部と、下側の防水シートの側
縁部寄り部分を接合すれば良い。
【0010】一方、上記床材は、塩化ビニル樹脂を主材
として、これに通常ポリエステル、ポリエチレンのよう
な合成樹脂繊維、あるいはガラス繊維の織布、不織布等
の補強材が混入されたシートよりなるものであり、これ
は、例えば幅約1〜2mを有する長尺のもので、その厚
みは、通常約1.0〜3.0mmである。床材の表面に
は、凹凸模様や印刷により装飾を施し、あるいは凹凸に
よる滑止めを設けるのが望ましい。
【0011】防水シートと床材との接合には、テトラヒ
ドロフラン系溶剤型接着剤の基材75〜85重量%と、
n−ヘキサン25〜15重量%とよりなる溶剤型接着組
成物を用いる。
【0012】ここで、テトラヒドロフラン系溶剤型接着
剤の基材としては、テトラヒドロフラン単独、あるいは
テトラヒドロフランと、これに5重量%以下の割合で添
加されたメチルイソブチルケトンとの混合溶剤を用い
る。
【0013】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材には、さらに3〜8重量%の割合の塩化ビニル樹
脂もしくは塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合物よりな
る樹脂を添加しても良い。
【0014】ここで、上記テトラヒドロフラン系溶剤型
接着剤の基材が75重量%未満で、n−ヘキサンが25
重量%を越えると、接着力が低下し、防水シートと床材
を充分に接着することができないので、好ましくない。
またテトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材が85重
量%を越え、n−ヘキサンが15重量%未満であれば、
補修時の張り替えのさいにいわゆる易剥離性を示さない
ので、好ましくない。
【0015】床材を防水シートに接合後、防水シートに
対する床材の剥離強度は、1.0〜3.0kg/20mm幅
である必要がある。ここで、防水シートに対する床材の
剥離強度が1.0kg/20mm幅未満であれば、接着力が
小さく、防水シートと床材が充分に接着されないので、
好ましくない。また床材の剥離強度が3.0kg/20mm
幅を越えると、補修時の張り替えのさいに人手により剥
がすことができなくなるので、好ましくない。
【0016】また上記において、テトラヒドロフラン系
溶剤型接着剤の基材にメチルイソブチルケトンを添加す
るのは、テトラヒドロフランの溶着速度を遅くし、床材
の張付け施工時に施工ミスが発生した場合、容易に剥が
すことができるからである。しかしながら、このような
メチルイソブチルケトンの添加量が5重量%を越える
と、テトラヒドロフランの溶着速度が遅くなりすぎ、返
って床材の張付け作業に時間がかゝるので、好ましくな
い。
【0017】またテトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の
基材に、さらに添加する塩化ビニル樹脂もしくは塩化ビ
ニルと酢酸ビニルとの共重合物よりなる樹脂の添加量
は、3〜8重量%、好ましくは4〜6重量%である。
【0018】ここで、樹脂の添加量が3重量%未満であ
れば、溶剤型接着組成物の接着力があまり向上しないの
で、好ましくない。また樹脂の添加量が8重量%を越え
ると、溶剤型接着組成物の接着力が強くなりすぎ、補修
時の張り替えのさい床材の剥離が容易でなくなるので、
好ましくない。
【0019】なお、各床材の張付け施工のさいには、床
材の周縁部に、例えば20〜40mm程度の幅の被接着部
を残してこれの内側に接着剤流込み防止テープを張り付
けておくと良い。このようなテープは、例えば片面に粘
着剤を塗布したクラフト紙等であって、例えば5〜50
mm幅を有し、かつ溶液型接着剤に対して接着性の無いも
のを使用する。この接着剤流込み防止テープは、通常、
床材の下面に予め接合しておくものであるが、防水シー
トの上面所定位置に予め張り付けておき、このテープの
上から床材を被せて接合する場合もある。
【0020】このような接着剤流込み防止テープを使用
することにより、床材は、これの周縁部もしくは周縁寄
り部分が一定幅で防水シートの表面に接合されるので、
床材張付け後の外観がきれいである。
【0021】また、場合によっては、非接合用目地テー
プを、隣り合う床材の連結側縁部のうちのいずれか一方
の下側に位置するように、あるいは両方の下側に跨がっ
て位置するように配置しても良い。このような非接合用
目地テープとしては、上記接着剤流込み防止テープと同
素材のものを使用することができ、例えば片面に粘着剤
を塗布したクラフト紙等よりなる5〜50mm幅のテープ
を使用する。目地テープは、床材の下面あるいは防水シ
ートの上面のうちいずれの面に予め張り付けておいて
も、良い。
【0022】このように、床材の周縁部の下面に非接合
用目地テープを張り付けると、床材の連結部分において
目地テープの幅に相当する一定幅の防水シート非接合部
が形成され、該非接合部分では、防水シートが自由に伸
縮し得るので、隣り合う床材の膨脹収縮に防水シートの
非接合部がよく追従して、防水シートの破断を防止する
ことができる。
【0023】上記接着剤流込み防止テープと目地テープ
は、例えばいずれも粘着剤を塗布したクラフト紙よりな
るものであるが、これは数μmの厚さを有するものであ
る。また溶剤型接着組成物による接合層は、防水シート
と床材とが低粘性の溶剤型接着組成物を介して直接接触
し、防水シートおよび床材をそれぞれ構成する塩化ビニ
ル樹脂が相互に溶け合って形成されるもので、その厚さ
は極薄いものである。
【0024】なお、上記接着剤流込み防止テープや非接
合用目地テープを用いることなく、床材の下面の全体も
しくは所要の一部分に、上記溶剤型接着組成物を塗布し
て、床材を防水シートの上面に張り付ける場合もある。
【0025】また、上記防水シートを陸屋根等の防水す
べき壁に接合する接合体としては、硬質または半硬質の
合成樹脂板、金属板、あるいは接着性を良くするために
塩化ビニル樹脂を片面もしくは両面に被覆した鋼板等の
板材を使用する。また、陸屋根のコンクリート壁等の中
間部分では、例えば円形の接合体および平たい帯板状の
接合体を使用し、コンクリート壁の角部では、横断面略
L形の帯板状の接合体を使用する。
【0026】接合体に、防水シートを接合する接着剤と
しては、上記床材と防水シートの場合と同様にテトラヒ
ドロフラン系溶剤型接着組成物を使用すれば、良い。
【0027】また、接合体を陸屋根のコンクリート壁等
の防水すべき壁に固定する固定具としては、例えば開脚
釘、カール・プラグ等を使用する。
【0028】
【作用】上記床材張付け施工方法によれば、陸屋根等に
おいて防水シートの上面に床材を張り付けるさいに、テ
トラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材とn−ヘキサン
とが所定の割合で配合された溶剤型接着組成物を用いて
いるもので、テトラヒドロフラン系溶剤型接着組成物
は、比較的低粘性で、その塗布作業が容易であるから、
床材の張付け作業が容易であるとともに、床材を防水シ
ートに接合後、防水シートに対する床材の剥離強度は、
例えば1.0〜3.0kg/20mm幅程度であるから、床
材を防水シートに充分に接合することができ、しかも補
修または改修時の床材の張替えのさいには、古い床材の
剥離を簡単に行なうことができて、新しい床材の張替え
作業を容易にかつ迅速に行なうことができ、作業時間を
大幅に短縮することができる。また仕上がりが非常にき
れいである。
【0029】またテトラヒドロフラン系溶剤型接着組成
物による接合層は、防水シートおよび床材をそれぞれ構
成する塩化ビニル樹脂が相互に溶け合って形成されたも
のであるから、耐水性と耐熱性が良好で、長期間すぐれ
た接着性を維持することができ、耐久性にすぐれてい
る。
【0030】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材として、テトラヒドロフランにメチルイソブチル
ケトンを所定の割合で添加した混合溶剤を用いると、テ
トラヒドロフランによる溶着速度が遅くなり、例えば床
材の張付け施工時に施工ミスが発生した場合などに、容
易に剥がすことができる。
【0031】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材に、所定割合の塩化ビニル樹脂もしくは塩化ビニ
ルと酢酸ビニルとの共重合物よりなる樹脂を添加する
と、溶剤型接着組成物の接着力が向上する。
【0032】
【実施例】つぎに、この発明の方法を図面を参照して説
明する。
【0033】まず図1において、陸屋根(1) の防水すべ
きコンクリート壁(2) の表面に、軟質塩化ビニル樹脂製
の防水シート(3) を、周縁部および中間部の所要部分の
み接合体(図示略)に接合しかつ残りの大部分を放置し
て張設した。
【0034】そして、この防水シート(3) の上面に、幅
1320mmおよび厚み2.5mmの塩化ビニル樹脂を主材
とする長尺の床材(4) を所要長さに切断して敷き並べる
が、床材(4) の張付けには、テトラヒドロフラン系溶剤
型接着剤の基材と、n−ヘキサンとよりなる溶剤型接着
組成物を用いた。
【0035】なおここで、上記テトラヒドロフラン系溶
剤型接着剤の基材とn−ヘキサンとの配合量を種々変化
させた溶剤型接着組成物について、防水シート(3) に対
する床材(4) の接着試験を行ない、各種溶剤型接着組成
物について剥離強度を測定し、得られた結果を下記表1
に示した。
【0036】テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材
としては、実施例1〜3では、テトラヒドロフランに対
して塩化ビニル樹脂5重量%を添加したものを使用し
た。また実施例4は、上記テトラヒドロフラン系溶剤型
接着剤の基材に、さらに3重量%の割合でメチルイソブ
チルケトンを添加した混合溶剤を配合した溶剤型接着組
成物を用いた場合を示している。
【0037】
【表1】 上記防水シート(3) と床材(4) の接着試験は、JIS
K 6850の方法に準じて実施した。すなわち、接着
試験は、20mm幅の床材(4) の試験片を、上記各種溶剤
型接着組成物を用いて防水シート(3) に接着し、7日間
経過後に、剥離速度10mm/分で引き剥がし、破断する
までの最大加重を測定し、剥離強度としたものである。
【0038】上記表1の結果から、防水シート(3) に対
する床材(4) の剥離強度が1.0〜3.0kg/20mm幅
の範囲である実施例1〜4では、防水シート(3) に対す
る床材(4) の接着が充分に行なわれるとともに、補修時
の張り替えのさいに床材(4)を人手により容易に剥がす
ことができる。これに対し、比較例1の場合のように、
n−ヘキサンの添加量が多いと、床材(4) の接着力が弱
く、接着不能となった。また逆に、比較例2の場合のよ
うに、n−ヘキサンの添加量が少ないと、床材(4) の接
着は充分に行なわれるが、補修時の張り替えのさいに床
材(4) を人手により剥がすことができないものである。
【0039】つぎに、実際の陸屋根(1) における床材
(4) の張付け施工現場において、防水シート(3) の上面
に、幅1320mmおよび厚み2.0mmの塩化ビニル樹脂
を主材とする長尺の床材(4) を所要長さに切断して敷き
並べ、上記実施例4のテトラヒドロフラン系溶剤型接着
組成物を用いて床材(4) を防水シート(3) の表面に接合
した。
【0040】なお各床材(4) の周縁部には、30mmの幅
の被接着部(4a)を残してこれの内側に、片面に粘着剤を
塗布したクラフト紙よりなる20mm幅の接着剤流込み防
止テープ(6) を張り付けた(図1参照)。
【0041】ついで、図2に示すように、連続して敷き
並べる他方の接着剤流込み防止テープ(6) 付き床材(4)
を用意し、この床材(4) 周縁部の被接着部(4a)に、上記
と同じ実施例4のテトラヒドロフラン系溶剤型接着組成
物を塗布し、図3に示すように、該被接着部(4a)を溶剤
型接着組成物による接合層(5) を介して防水シート(3)
に接合した。
【0042】また、隣接床材(4)(4)同志の間の間隙には
シール材(7) を充填した。このシール材(7) としては、
例えば防水シート(3) の構成素材である塩化ビニル樹脂
をそのまゝテトラヒドロフランに溶解した高粘度のもの
であって、好ましくは2500〜3500cpsの粘度
に調整されたものを使用した。
【0043】上記床材(4) の張付け施工方法によれば、
テトラヒドロフラン系溶剤型接着組成物は、比較的低粘
性で、その塗布作業が容易であるから、床材(4) の張付
け作業が容易である。そして床材(4) の接合後、防水シ
ート(3) に対する床材(4) の剥離強度は、20℃におい
て2.4kg/20mm幅であるから、床材(4) を防水シー
ト(3) に充分に接合することができた。また1か月経過
後に床材(4) を剥がすと、これを簡単に剥離することが
でき、新しい床材(4) の張付け作業を容易にかつ迅速に
行なうことができ、作業時間を大幅に短縮することがで
きた。また新しい床材(4) の張替えの仕上がりが非常に
きれいであった。
【0044】またテトラヒドロフラン系溶剤型接着組成
物による接合層(5) は、防水シート(3) および床材(4)
をそれぞれ構成する塩化ビニル樹脂が相互に溶け合って
形成されたものであるから、耐水性と耐熱性が良好で、
長期間すぐれた接着性を維持することができ、耐久性に
すぐれている。
【0045】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材として、テトラヒドロフランにメチルイソブチル
ケトンを所定の割合で添加した混合溶剤を用いているの
で、テトラヒドロフランによる溶着速度が遅くなり、例
えば床材(4) の張付け施工時に施工ミスが発生した場合
などに、容易に剥がすことができる。
【0046】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材に、所定割合の塩化ビニル樹脂樹脂が添加されて
いるので、溶剤型接着組成物の接着力が向上した。
【0047】なお上記実施例のように、床材(4) の側縁
部において接着剤流込み防止テープ(6) を用い、床材
(4) の全周にわたってかつ該テープ(6) の外側におい
て、床材側縁部(4a)が防水シート(3) の上面に上記溶剤
型接着組成物による接合層(5) を介して接合されている
から、床材周縁部(4a)の接合部分の幅が一定となり、従
って床材(4) 張付け後の外観が非常にきれいである。
【0048】なお、上記各実施例の陸屋根(1) の防水す
べき壁(2) は、通常コンクリート製であるが、これはそ
の他、プレキヤストコンクリート板、軽量気泡コンクリ
ート板および木材等によりつくらていてもよい。
【0049】また上記実施例においては、この発明によ
る床材張付け施工方法を、陸屋根(1) に適用した場合に
ついて説明したが、この発明はその他、集合住宅の外廊
下、あるいはベランダ等における防水シート張設床面上
に、床材を張り付ける場合にも、全く同様に適用される
ものである。
【0050】
【発明の効果】この発明は、上述のように、軟質塩化ビ
ニル樹脂製の防水シートを張設した陸屋根等において防
水シートの上面に、塩化ビニル樹脂を主材とする床材を
張り付ける施工方法であって、床材の張り付けのさい
に、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材75〜8
5重量%と、n−ヘキサン25〜15重量%とよりなる
溶剤型接着組成物を用いることを特徴とするものであ
る。
【0051】このように、この発明の方法によれば、陸
屋根等において防水シートの上面に床材を張り付けるさ
いに、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材とn−
ヘキサンとが所定の割合で配合された溶剤型接着組成物
を用いているもので、テトラヒドロフラン系溶剤型接着
組成物は、比較的低粘性で、その塗布作業が容易である
から、床材の張付け作業が容易であるとともに、床材を
防水シートに接合後、防水シートに対する床材の剥離強
度は、例えば1.0〜3.0kg/20mm幅程度であるか
ら、床材を防水シートに充分に接合することができ、し
かも補修または改修時の床材の張替えのさいには、古い
床材の剥離を簡単に行なうことができて、新しい床材の
張替え作業を容易にかつ迅速に行なうことができ、作業
時間を大幅に短縮することができる。また仕上がりが非
常にきれいである。
【0052】またテトラヒドロフラン系溶剤型接着組成
物による接合層は、防水シートおよび床材をそれぞれ構
成する塩化ビニル樹脂が相互に溶け合って形成されたも
のであるから、耐水性と耐熱性が良好で、長期間すぐれ
た接着性を維持することができ、耐久性にすぐれてい
る。
【0053】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材として、テトラヒドロフランにメチルイソブチル
ケトンを所定の割合で添加した混合溶剤を用いると、テ
トラヒドロフランによる溶着速度が遅くなり、例えば床
材の張付け施工時に施工ミスが発生した場合などに、容
易に剥がすことができる。
【0054】また、テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤
の基材に、所定割合の塩化ビニル樹脂もしくは塩化ビニ
ルと酢酸ビニルとの共重合物よりなる樹脂を添加する
と、溶剤型接着組成物の接着力が向上する。
【0055】なお、床材の側縁部において接着剤流込み
防止テープを用い、該テープの外側において、床材の被
接着部を防水シートの上面に上記溶剤型接着組成物によ
る接合層を介して接合するものとすると、床材周縁の接
合部分の幅が一定となり、床材張付け後の外観がより一
層きれいである。
【0056】そして、この発明の方法によれば、陸屋根
等に張設した防水シートを床材によって充分保護するこ
とができ、従って例えば皮靴やハイヒールによる中歩行
が可能であるとともに、バトミントン等のスポーツを充
分行なうことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の床材張付け施工方法を適用した陸屋
根の実施例を示す要部拡大断面図で、床材の張付け前の
状態を示している。
【図2】同要部拡大断面図で、1枚目の床材の張付け後
の状態を示している。
【図3】同要部拡大断面図で、2枚目の床材の張付け後
の状態を示している。
【符号の説明】
1 陸屋根 2 防水すべきコンクリート壁 3 軟質塩化ビニル樹脂製の防水シート 4 塩化ビニル樹脂製床材 4a 被接着部 5 溶剤型接着剤による接合層 6 接着剤流込み防止テープ 7 シール材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質塩化ビニル樹脂製の防水シート(3)
    を張設した陸屋根(1) 等において防水シート(3) の上面
    に、塩化ビニル樹脂を主材とする床材(4) を張り付ける
    施工方法であって、床材(4) の張り付けのさいに、テト
    ラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基材75〜85重量%
    と、n−ヘキサン25〜15重量%とよりなる溶剤型接
    着組成物を用いることを特徴とする、防水シート張設陸
    屋根等における床材張付け施工方法。
  2. 【請求項2】 テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基
    材が、テトラヒドロフラン単独の溶剤よりなるものであ
    る、請求項1記載の床材張付け施工方法。
  3. 【請求項3】 テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基
    材が、テトラヒドロフランと、これに5重量%以下の割
    合で添加されたメチルイソブチルケトンとの混合溶剤よ
    りなるものである、請求項1記載の床材張付け施工方
    法。
  4. 【請求項4】 テトラヒドロフラン系溶剤型接着剤の基
    材に、さらに3〜8重量%の割合の塩化ビニル樹脂もし
    くは塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合物よりなる樹脂
    が添加されている、請求項2または3記載の床材張付け
    施工方法。
JP22795694A 1994-09-22 1994-09-22 防水シート張設陸屋根等における床材張付け施工方法 Expired - Fee Related JP3554942B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030018229A (ko) * 2001-08-27 2003-03-06 극동크리트 주식회사 접착성을 강화한 재생 폴리염화비닐 방수용 시트 및 이를이용한 복합방수공법
KR100483722B1 (ko) * 2002-03-18 2005-04-15 극동크리트 주식회사 재생 폴리염화비닐방수시트를 포함하는 이중 폴리염화비닐방수용시트 및 이용한 복합방수공법.
JP2018012757A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱可塑性樹脂用接着剤

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