JPH0894793A - 自然循環沸騰水型原子炉の起動方法 - Google Patents
自然循環沸騰水型原子炉の起動方法Info
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- JPH0894793A JPH0894793A JP6230962A JP23096294A JPH0894793A JP H0894793 A JPH0894793 A JP H0894793A JP 6230962 A JP6230962 A JP 6230962A JP 23096294 A JP23096294 A JP 23096294A JP H0894793 A JPH0894793 A JP H0894793A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】原子炉の起動時に、不安定流動現象の発生を防
止し、安定した原子炉の起動を可能とする。 【構成】炉心2の出口に圧力計25と温度計26,炉心2上
のチムニー3下部に圧力計27と温度計28を設置し、前記
圧力計25,27と温度計26,28から飽和圧力を演算する。
炉心2の出口が飽和状態になったときに、チムニー3下
部の圧力がチムニー3下部温度計28から演算される飽和
圧力になるように、タービンバイパス弁19またはタービ
ン加減弁11の開度を調節し、圧力容器1の圧力を低下さ
せる。また、制御棒24の引抜きを調節して原子炉出力を
上昇させたりしてチムニー3部を迅速に飽和状態にす
る。
止し、安定した原子炉の起動を可能とする。 【構成】炉心2の出口に圧力計25と温度計26,炉心2上
のチムニー3下部に圧力計27と温度計28を設置し、前記
圧力計25,27と温度計26,28から飽和圧力を演算する。
炉心2の出口が飽和状態になったときに、チムニー3下
部の圧力がチムニー3下部温度計28から演算される飽和
圧力になるように、タービンバイパス弁19またはタービ
ン加減弁11の開度を調節し、圧力容器1の圧力を低下さ
せる。また、制御棒24の引抜きを調節して原子炉出力を
上昇させたりしてチムニー3部を迅速に飽和状態にす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炉心内外の静水頭差によ
り冷却材の循環流量が確保される自然循環沸騰水型原子
炉の起動方法に関する。
り冷却材の循環流量が確保される自然循環沸騰水型原子
炉の起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の自然循環沸騰水型原子炉
を示すもので、図中、符号1は原子炉圧力容器(以下、
圧力容器と記す)であり、この圧力容器1内には炉心2
が配置されているとともに、この炉心2を包囲して円筒
状をなすチムニー3が設置され、チムニー3と圧力容器
1内との間にダウンカマ4が形成されている。チムニー
3の上方は上部プレナムで蒸気ドーム部5となってい
る。
を示すもので、図中、符号1は原子炉圧力容器(以下、
圧力容器と記す)であり、この圧力容器1内には炉心2
が配置されているとともに、この炉心2を包囲して円筒
状をなすチムニー3が設置され、チムニー3と圧力容器
1内との間にダウンカマ4が形成されている。チムニー
3の上方は上部プレナムで蒸気ドーム部5となってい
る。
【0003】冷却水6は、ダウンカマ4,下部プレナム
7,炉心2およびチムニー3内を自然循環している。炉
心2で発生した蒸気は、主蒸気管8を通り主蒸気隔離弁
9、タービン蒸気止め弁,タービン蒸気加減弁11を流れ
てタービン12に送られる。タービン12で仕事をした後の
蒸気は、主復水器13で復水後、給水ポンプ14,給水止め
弁15を接続した給水管16を流れ、冷却水として圧力容器
1内に給水されるようになっている。
7,炉心2およびチムニー3内を自然循環している。炉
心2で発生した蒸気は、主蒸気管8を通り主蒸気隔離弁
9、タービン蒸気止め弁,タービン蒸気加減弁11を流れ
てタービン12に送られる。タービン12で仕事をした後の
蒸気は、主復水器13で復水後、給水ポンプ14,給水止め
弁15を接続した給水管16を流れ、冷却水として圧力容器
1内に給水されるようになっている。
【0004】主蒸気隔離弁9の入口側と主復水器13との
間には主蒸気ドレン弁17を有する主蒸気ドレン配管18が
接続し、タービン止め弁10の入口側と主復水器13との間
にはタービンバイパス弁19を有するタービンバイパス管
20が接続している。
間には主蒸気ドレン弁17を有する主蒸気ドレン配管18が
接続し、タービン止め弁10の入口側と主復水器13との間
にはタービンバイパス弁19を有するタービンバイパス管
20が接続している。
【0005】圧力容器1の底部には、冷却材浄化系の一
部であるドレン配管21が設けられており、このドレン配
管21で抽出された炉水6は、電気ヒータ等で構成される
熱交換器22に送られ、ここで加熱された炉水6は注水配
管23および給水管16からダウンカマ4に戻されるように
なっている。
部であるドレン配管21が設けられており、このドレン配
管21で抽出された炉水6は、電気ヒータ等で構成される
熱交換器22に送られ、ここで加熱された炉水6は注水配
管23および給水管16からダウンカマ4に戻されるように
なっている。
【0006】炉心2には制御棒24が挿脱して炉心2の出
力が制御される。しかして、上記構成の従来の自然循環
沸騰水型原子炉では圧力容器1内の炉心2を包囲した円
筒状のチムニー3と、チムニー3の外周部と圧力容器1
に囲まれ冷却材である水の流路となるダウンカマ4をも
ち、チムニー3内の水と蒸気の浮力による上昇力および
ダウンカマ4における水頭圧を駆動力として冷却材を循
環させている。
力が制御される。しかして、上記構成の従来の自然循環
沸騰水型原子炉では圧力容器1内の炉心2を包囲した円
筒状のチムニー3と、チムニー3の外周部と圧力容器1
に囲まれ冷却材である水の流路となるダウンカマ4をも
ち、チムニー3内の水と蒸気の浮力による上昇力および
ダウンカマ4における水頭圧を駆動力として冷却材を循
環させている。
【0007】自然循環沸騰水型原子炉の起動方法は以下
の通りである。まず、原子炉水を熱交換器22または崩壊
熱で80℃まで昇温する。主復水器13を真空引きの後、主
蒸気ドレイン弁17を開放して脱気運転を行い、冷却水か
ら不純物を取り除く。その後、制御棒24を引抜き原子炉
を臨界にし、出力をゆっくり上昇させながら、冷却水を
昇温すると同時に原子炉圧力を増加させていく。
の通りである。まず、原子炉水を熱交換器22または崩壊
熱で80℃まで昇温する。主復水器13を真空引きの後、主
蒸気ドレイン弁17を開放して脱気運転を行い、冷却水か
ら不純物を取り除く。その後、制御棒24を引抜き原子炉
を臨界にし、出力をゆっくり上昇させながら、冷却水を
昇温すると同時に原子炉圧力を増加させていく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】自然循環沸騰水型原子
炉の起動時において、不安定な熱流動現象が発生する可
能性がある。この不安定流動現象の発生する条件は圧力
容器内の原子炉圧力が低く、自然循環流量が少なく、さ
らに炉心が飽和状態であり、チムニー内がサブクール状
態のときである。
炉の起動時において、不安定な熱流動現象が発生する可
能性がある。この不安定流動現象の発生する条件は圧力
容器内の原子炉圧力が低く、自然循環流量が少なく、さ
らに炉心が飽和状態であり、チムニー内がサブクール状
態のときである。
【0009】自然循環沸騰水型原子炉では自然循環流量
を確保するため、炉心2の上部にかなり高いチムニー3
を有している。このチムニー3の高さが例えば10mであ
るとすると、その水頭圧は1ataとなり、蒸気ドーム
5部が大気圧であり、原子炉水温度が 100℃の場合、炉
心2の出口すなわちチムニー3下部のサブクール度は20
℃にもなる。
を確保するため、炉心2の上部にかなり高いチムニー3
を有している。このチムニー3の高さが例えば10mであ
るとすると、その水頭圧は1ataとなり、蒸気ドーム
5部が大気圧であり、原子炉水温度が 100℃の場合、炉
心2の出口すなわちチムニー3下部のサブクール度は20
℃にもなる。
【0010】原子炉の出力を上昇させていくと、蒸気発
生のある炉心部の温度がまず上昇していく。チムニー3
内は熱発生がないので、炉心からチムニー3内へ流入し
た高温の水は周りの低温の水と混合してチムニー3内の
流体温度は炉心部より低下し、サブクール状態のままで
ある。さらに出力を上昇させていくと炉心出口部で飽和
となりボイドが発生する。
生のある炉心部の温度がまず上昇していく。チムニー3
内は熱発生がないので、炉心からチムニー3内へ流入し
た高温の水は周りの低温の水と混合してチムニー3内の
流体温度は炉心部より低下し、サブクール状態のままで
ある。さらに出力を上昇させていくと炉心出口部で飽和
となりボイドが発生する。
【0011】しかし、チムニー3内はまだ低温のサブク
ール状態であるため、このボイドはチムニー3内で消滅
する。その結果、チムニー3内のサブクール水が炉水に
流入し流動振動および出力振動が生じる。自然循環沸騰
水型原子炉ではこのような不安定流動現象の発生を防止
した起動方法を採用する必要がある。
ール状態であるため、このボイドはチムニー3内で消滅
する。その結果、チムニー3内のサブクール水が炉水に
流入し流動振動および出力振動が生じる。自然循環沸騰
水型原子炉ではこのような不安定流動現象の発生を防止
した起動方法を採用する必要がある。
【0012】図6に自然循環沸騰水型原子炉の起動時の
主要パラメータ変化を、図7にそのときの炉心とチムニ
ー内の流体温度変化を示す。なお、図7中符号1はチャ
ンネル入口水温、2は上部プレナム水温、3はチャンネ
ル出口、4と5はチャンネル出口および上部プレナムで
の飽和温度、t1 は一定圧力の場合の沸騰遅れ時間、t
2 はチャンネル上端部での沸騰遅れ時間、t3 は上部プ
レナムでの沸騰遅れ時間を示している。ここで、チャン
ネルとはチムニー3に相当し、上部プレナムは蒸気ドー
ム5部に相当している。
主要パラメータ変化を、図7にそのときの炉心とチムニ
ー内の流体温度変化を示す。なお、図7中符号1はチャ
ンネル入口水温、2は上部プレナム水温、3はチャンネ
ル出口、4と5はチャンネル出口および上部プレナムで
の飽和温度、t1 は一定圧力の場合の沸騰遅れ時間、t
2 はチャンネル上端部での沸騰遅れ時間、t3 は上部プ
レナムでの沸騰遅れ時間を示している。ここで、チャン
ネルとはチムニー3に相当し、上部プレナムは蒸気ドー
ム5部に相当している。
【0013】原子炉出力の増加とともに原子炉出力およ
び冷却水温度が上昇している。図7からわかるように、
この昇温過程において炉心出口でまず飽和状態になりボ
イドが発生する。つぎにチムニー3内が飽和状態にな
る。炉心が飽和であり、かつ、チムニーがサブクール状
態である期間はt3 の1時間であり、この期間において
不安定な流動現象が発生する可能性がある。
び冷却水温度が上昇している。図7からわかるように、
この昇温過程において炉心出口でまず飽和状態になりボ
イドが発生する。つぎにチムニー3内が飽和状態にな
る。炉心が飽和であり、かつ、チムニーがサブクール状
態である期間はt3 の1時間であり、この期間において
不安定な流動現象が発生する可能性がある。
【0014】このような不安定流動現象は原子炉圧力が
高くなると発生しない。したがって、例えば特開平5−
72387号公報に示されるような自然循環沸騰水型原
子炉の起動方法では同公報の図1に示すように給水管14
に加圧タンク17を設置し、圧力容器1内の加圧を圧力容
器1外部から行い、原子炉圧力を高くしてから圧力容器
内の冷却水を単相流状態から二相流状態に遷移させるこ
とにより、不安定流動現象の発生を防止している。しか
しながら、この起動方法では加圧タンク17を設ける必要
があり実際的ではない課題がある。
高くなると発生しない。したがって、例えば特開平5−
72387号公報に示されるような自然循環沸騰水型原
子炉の起動方法では同公報の図1に示すように給水管14
に加圧タンク17を設置し、圧力容器1内の加圧を圧力容
器1外部から行い、原子炉圧力を高くしてから圧力容器
内の冷却水を単相流状態から二相流状態に遷移させるこ
とにより、不安定流動現象の発生を防止している。しか
しながら、この起動方法では加圧タンク17を設ける必要
があり実際的ではない課題がある。
【0015】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、自然循環沸騰水型原子炉の起動時に不安定流
動現象が発生する可能性のある期間を短くして不安定流
動現象の発生を防止し、安定した原子炉の起動を可能と
する自然循環沸騰水型原子炉の起動方法を提供すること
にある。
たもので、自然循環沸騰水型原子炉の起動時に不安定流
動現象が発生する可能性のある期間を短くして不安定流
動現象の発生を防止し、安定した原子炉の起動を可能と
する自然循環沸騰水型原子炉の起動方法を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は炉心出口に圧力
計と温度計、チムニー下部に圧力計と温度計を設置し、
前記温度計から飽和圧力を演算し、炉心出口が飽和状態
になったときにチムニー下部の圧力がチムニー下部の温
度計から演算される飽和圧力になるように、タービンバ
イパス弁またはタービン加減弁の開度を調節し圧力容器
の圧力を低下させたり、もしくは制御棒の引抜きを調節
し原子炉出力を上昇させたりすることを特徴とする。
計と温度計、チムニー下部に圧力計と温度計を設置し、
前記温度計から飽和圧力を演算し、炉心出口が飽和状態
になったときにチムニー下部の圧力がチムニー下部の温
度計から演算される飽和圧力になるように、タービンバ
イパス弁またはタービン加減弁の開度を調節し圧力容器
の圧力を低下させたり、もしくは制御棒の引抜きを調節
し原子炉出力を上昇させたりすることを特徴とする。
【0017】
(1)炉心出口に圧力計と温度計、チムニー下部に圧力
計と温度計を設置し、前記温度計から飽和圧力を演算
し、炉心出口が飽和状態になったときにチムニー下部の
圧力がチムニー下部の温度計から演算される飽和圧力に
なるように、主蒸気隔離弁を開放しタービンバイパス弁
の開度を調節し圧力容器の圧力を低下させる。
計と温度計を設置し、前記温度計から飽和圧力を演算
し、炉心出口が飽和状態になったときにチムニー下部の
圧力がチムニー下部の温度計から演算される飽和圧力に
なるように、主蒸気隔離弁を開放しタービンバイパス弁
の開度を調節し圧力容器の圧力を低下させる。
【0018】(2)起動時の不安定流動現象の発生する
条件は炉心出口が飽和であり、チムニー下部がサブクー
ル状態のときである。タービンバイパス弁を調整するこ
とにより、チムニー下部を飽和状態とすることができ
る。
条件は炉心出口が飽和であり、チムニー下部がサブクー
ル状態のときである。タービンバイパス弁を調整するこ
とにより、チムニー下部を飽和状態とすることができ
る。
【0019】(3)この結果、不安定流動現象の発生す
る可能性がある期間を短縮でき、安定した原子炉の起動
が可能となる。また、制御棒の引抜きを調節し原子炉出
力を上昇させたりすることにより、チムニー下部を飽和
状態とすることができる。
る可能性がある期間を短縮でき、安定した原子炉の起動
が可能となる。また、制御棒の引抜きを調節し原子炉出
力を上昇させたりすることにより、チムニー下部を飽和
状態とすることができる。
【0020】(4)炉心出口が飽和状態になったときに
チムニー下部の圧力がチムニー下部の温度計から演算さ
れる飽和圧力になるように、主蒸気隔離弁およびタービ
ン止め弁を開放しタービン加減弁の開度を調節し圧力容
器の圧力を低下させる。炉心出口が飽和状態になったと
きにチムニー下部の圧力がチムニー下部の温度計から演
算される飽和圧力になるように、制御棒の引抜きを調整
し原子炉出力を増加させチムニー内を迅速に飽和状態に
する。
チムニー下部の圧力がチムニー下部の温度計から演算さ
れる飽和圧力になるように、主蒸気隔離弁およびタービ
ン止め弁を開放しタービン加減弁の開度を調節し圧力容
器の圧力を低下させる。炉心出口が飽和状態になったと
きにチムニー下部の圧力がチムニー下部の温度計から演
算される飽和圧力になるように、制御棒の引抜きを調整
し原子炉出力を増加させチムニー内を迅速に飽和状態に
する。
【0021】
【実施例】図1により本発明に係る自然循環沸騰水型原
子炉の起動方法の第1の実施例を説明する。図1は本実
施例を説明するための自然循環沸騰水型原子炉と、ター
ビン系と、給水系とを概略的に系統図で示している。
子炉の起動方法の第1の実施例を説明する。図1は本実
施例を説明するための自然循環沸騰水型原子炉と、ター
ビン系と、給水系とを概略的に系統図で示している。
【0022】図1において、圧力容器1内には多数本の
燃料集合体が装荷され、かつ制御棒24が挿脱する炉心2
が配置され、この炉心2を包囲して円筒状チムニー3が
設置され、チムニー3と圧力容器1との間にダウンカマ
4が形成されている。チムニー3の上方は上部プレナム
で蒸気ドーム部5となっている。圧力容器1内の冷却水
6はダウンカマ4,下部プレナム7,炉心2およびチム
ニー3内を自然循環している。原子炉出力は制御棒24で
調整する。
燃料集合体が装荷され、かつ制御棒24が挿脱する炉心2
が配置され、この炉心2を包囲して円筒状チムニー3が
設置され、チムニー3と圧力容器1との間にダウンカマ
4が形成されている。チムニー3の上方は上部プレナム
で蒸気ドーム部5となっている。圧力容器1内の冷却水
6はダウンカマ4,下部プレナム7,炉心2およびチム
ニー3内を自然循環している。原子炉出力は制御棒24で
調整する。
【0023】炉心2で発生した蒸気は主蒸気管8から流
出し、主蒸気隔離弁9,タービン蒸気止め弁,タービン
蒸気加減弁11を流れてタービン12に送られる。タービン
12で発電機を駆動させて仕事をした後の蒸気は主復水器
13で復水後、給水ポンプ14,給水止め弁15を接続した給
水管16を流れ、冷却水として圧力容器1内に戻されるよ
うになっている。
出し、主蒸気隔離弁9,タービン蒸気止め弁,タービン
蒸気加減弁11を流れてタービン12に送られる。タービン
12で発電機を駆動させて仕事をした後の蒸気は主復水器
13で復水後、給水ポンプ14,給水止め弁15を接続した給
水管16を流れ、冷却水として圧力容器1内に戻されるよ
うになっている。
【0024】主蒸気隔離弁9の入口側と主復水器13との
間には主蒸気ドレン弁17を有する主蒸気ドレン管18が主
蒸気管8から分岐して接続しており、またタービン蒸気
止め弁10の入口側と主復水器13との間にはタービンバイ
パス弁を有するタービンバイパス管20が主蒸気管8から
分岐して接続されている。
間には主蒸気ドレン弁17を有する主蒸気ドレン管18が主
蒸気管8から分岐して接続しており、またタービン蒸気
止め弁10の入口側と主復水器13との間にはタービンバイ
パス弁を有するタービンバイパス管20が主蒸気管8から
分岐して接続されている。
【0025】炉心2の出口側には炉心出口圧力計25と炉
心出口温度計26が設置され、炉心2の上方のチムニー3
の下部にはチムニー下部圧力計27とチムニー下部温度計
が設置され、これらの圧力計25,27と温度計26,28は制
御器27に接続され各々の信号が入力する。一方、制御器
27の出力信号は主蒸気隔離弁9およびタービンバイパス
弁19へ出力されるようになっている。
心出口温度計26が設置され、炉心2の上方のチムニー3
の下部にはチムニー下部圧力計27とチムニー下部温度計
が設置され、これらの圧力計25,27と温度計26,28は制
御器27に接続され各々の信号が入力する。一方、制御器
27の出力信号は主蒸気隔離弁9およびタービンバイパス
弁19へ出力されるようになっている。
【0026】ここで、タービン止め弁10,タービン加減
弁11および給水止め弁15は閉じた状態で、主蒸気隔離弁
9,主蒸気ドレン弁17およびタービンバイパス弁19は開
いた状態となっている。
弁11および給水止め弁15は閉じた状態で、主蒸気隔離弁
9,主蒸気ドレン弁17およびタービンバイパス弁19は開
いた状態となっている。
【0027】しかして、本実施例の対象となる起動時の
初期においては炉心で発生した蒸気は主蒸気ドレイン配
管18を通って主復水器13に流れる。本発明の対象外であ
る原子炉圧力が 0.5MPa以上の状態では、炉心2で発
生した蒸気は主蒸気隔離弁8を通った後、タービンバイ
パス弁19を経由して主復水器13に流れる。
初期においては炉心で発生した蒸気は主蒸気ドレイン配
管18を通って主復水器13に流れる。本発明の対象外であ
る原子炉圧力が 0.5MPa以上の状態では、炉心2で発
生した蒸気は主蒸気隔離弁8を通った後、タービンバイ
パス弁19を経由して主復水器13に流れる。
【0028】炉心2の出口に圧力計25と温度計26,チム
ニー3の下部に圧力計27と温度計28を、また、圧力計,
温度計から飽和圧力を計算する制御器29を設置してい
る。この制御器29は炉心2の出口の圧力と、温度計から
計算される飽和圧力を比較し、前者の値と後者の値が等
しくなったときに炉心出口が飽和状態になったと判定す
る。
ニー3の下部に圧力計27と温度計28を、また、圧力計,
温度計から飽和圧力を計算する制御器29を設置してい
る。この制御器29は炉心2の出口の圧力と、温度計から
計算される飽和圧力を比較し、前者の値と後者の値が等
しくなったときに炉心出口が飽和状態になったと判定す
る。
【0029】また、チムニー3の下部の圧力と、温度計
から計算される飽和圧力を比較し、前者の値と後者の値
が等しくなったときにチムニー3の下部が飽和状態にな
ったと判定する。この制御器29は炉心出口が飽和状態に
なったと判定した場合、主蒸気隔離弁9を全開し、さら
に、タービンバイパス弁19の開度を制御してチムニー3
の下部が飽和状態にあるように調整する。本実施例によ
れば、不安定な流動現象の発生する可能性がある期間を
短縮でき、安定した原子炉の起動ができる。
から計算される飽和圧力を比較し、前者の値と後者の値
が等しくなったときにチムニー3の下部が飽和状態にな
ったと判定する。この制御器29は炉心出口が飽和状態に
なったと判定した場合、主蒸気隔離弁9を全開し、さら
に、タービンバイパス弁19の開度を制御してチムニー3
の下部が飽和状態にあるように調整する。本実施例によ
れば、不安定な流動現象の発生する可能性がある期間を
短縮でき、安定した原子炉の起動ができる。
【0030】つぎに、図2により本発明の第2の実施例
を説明する。なお、図2中図1と同一部分に同一符号を
付して重複する部分の説明は省略する。この第2の実施
例が第1の実施例と異なる点はタービンバイパス弁19お
よび給水止め弁15を閉じ、主蒸気隔離弁9,タービン蒸
気止め弁10,タービン加減弁11および主蒸気ドレン弁17
を開いた状態としている。制御器29の出力信号は主蒸気
隔離弁10,タービン蒸気止め弁10およびタービン蒸気加
減弁11に入力されるようになっている。
を説明する。なお、図2中図1と同一部分に同一符号を
付して重複する部分の説明は省略する。この第2の実施
例が第1の実施例と異なる点はタービンバイパス弁19お
よび給水止め弁15を閉じ、主蒸気隔離弁9,タービン蒸
気止め弁10,タービン加減弁11および主蒸気ドレン弁17
を開いた状態としている。制御器29の出力信号は主蒸気
隔離弁10,タービン蒸気止め弁10およびタービン蒸気加
減弁11に入力されるようになっている。
【0031】この第2の実施例においては制御器29は炉
心出口が飽和状態になったと判定した場合、主蒸気隔離
弁9およびタービン止め弁10を全開し、またタービン加
減弁11の開度を制御してチムニー3の下部が飽和状態に
なるように調整する。これにより原子炉の起動時に不安
定流動現象が発生する可能性がある期間を短くすること
ができる。
心出口が飽和状態になったと判定した場合、主蒸気隔離
弁9およびタービン止め弁10を全開し、またタービン加
減弁11の開度を制御してチムニー3の下部が飽和状態に
なるように調整する。これにより原子炉の起動時に不安
定流動現象が発生する可能性がある期間を短くすること
ができる。
【0032】つぎに図3により本発明の第3の実施例を
説明する。この第3の実施例が第1の実施例と異なる点
は主蒸気ドレン弁17のみを開き、他の全ての弁9,10,
19および15を閉じた状態としている。その他の部分は第
1の実施例と同様であるのでその説明は省略する。
説明する。この第3の実施例が第1の実施例と異なる点
は主蒸気ドレン弁17のみを開き、他の全ての弁9,10,
19および15を閉じた状態としている。その他の部分は第
1の実施例と同様であるのでその説明は省略する。
【0033】この第3の実施例においては、制御棒24の
引抜きを制御し原子炉出力を増加させ、チムニー3の下
部が飽和状態になるように調整する。これにより第1の
実施例と同様の効果がある。
引抜きを制御し原子炉出力を増加させ、チムニー3の下
部が飽和状態になるように調整する。これにより第1の
実施例と同様の効果がある。
【0034】図4は図2から図3に述べた本発明と従来
例とのチムニー下部温度および炉心出口温度とを、温度
と起動からの時間との関係で比較して示したものであ
る。図4から明らかなように本発明の実施例によれば、
自然循環沸騰水型原子炉の起動時に不安定流動現象が発
生する可能性のある期間T3 を短くすることができ、安
定した原子炉の起動が可能となる。
例とのチムニー下部温度および炉心出口温度とを、温度
と起動からの時間との関係で比較して示したものであ
る。図4から明らかなように本発明の実施例によれば、
自然循環沸騰水型原子炉の起動時に不安定流動現象が発
生する可能性のある期間T3 を短くすることができ、安
定した原子炉の起動が可能となる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、炉心出口に圧力計と温
度計、チムニー下部に圧力計と温度計を設置し、前記温
度計から飽和圧力を演算し、炉心出口が飽和状態になっ
たときにチムニー下部の圧力がチムニー下部の温度計か
ら演算される飽和圧力になるように、タービンバイパス
弁またはタービン加減弁の開度を調節し、圧力容器の圧
力を低下させたり、もしくは制御棒の引抜きを調節し原
子炉出力を上昇させたりする。
度計、チムニー下部に圧力計と温度計を設置し、前記温
度計から飽和圧力を演算し、炉心出口が飽和状態になっ
たときにチムニー下部の圧力がチムニー下部の温度計か
ら演算される飽和圧力になるように、タービンバイパス
弁またはタービン加減弁の開度を調節し、圧力容器の圧
力を低下させたり、もしくは制御棒の引抜きを調節し原
子炉出力を上昇させたりする。
【0036】これにより、チムニー下部を迅速に飽和状
態とすることができ、この結果、この不安定流動現象の
発生する条件(炉心出口が飽和であり、チムニー部が未
飽和状態であること)を避けることができ、不安定流動
現象の発生する可能性がある期間を短縮できる。
態とすることができ、この結果、この不安定流動現象の
発生する条件(炉心出口が飽和であり、チムニー部が未
飽和状態であること)を避けることができ、不安定流動
現象の発生する可能性がある期間を短縮できる。
【図1】本発明に係る自然循環沸騰水型原子炉の起動方
法の第1の実施例を説明するための系統図。
法の第1の実施例を説明するための系統図。
【図2】本発明に係る自然循環沸騰水型原子炉の起動方
法の第2の実施例を説明するための系統図。
法の第2の実施例を説明するための系統図。
【図3】本発明に係る自然循環沸騰水型原子炉の起動方
法の第3の実施例を説明するための系統図。
法の第3の実施例を説明するための系統図。
【図4】本発明と従来例における作用効果を温度と起動
から時間との関係で比較して示す特性図。
から時間との関係で比較して示す特性図。
【図5】従来の自然循環沸騰水型原子炉の起動方法を説
明するための系統図。
明するための系統図。
【図6】従来の自然循環沸騰水型原子炉の主要パラメー
タ変化を示す特性図。
タ変化を示す特性図。
【図7】図6における炉心とチムニー内の冷却材温度変
化を示す特性図。
化を示す特性図。
1…原子炉圧力容器、2…炉心、3…チムニー、4…ダ
ウンカマ、5…蒸気ドーム部、6…冷却水、7…下部プ
レナム、8…主蒸気管、9…主蒸気隔離弁、10…タービ
ン蒸気止め弁、11…タービン蒸気加減弁、12…タービ
ン、13…主復水器、14…給水ポンプ、15…給水止め弁、
16…給水管、17…主蒸気ドレン弁、18…主蒸気ドレン配
管、19…タービンバイパス弁、20…タービンバイパス
管、21…ドレン管、22…熱交換器、23…注水配管、24…
制御棒、25…炉心出口圧力計、26…炉心出口温度計、27
…チムニー下部圧力計、28…チムニー下部温度計、29…
制御器。
ウンカマ、5…蒸気ドーム部、6…冷却水、7…下部プ
レナム、8…主蒸気管、9…主蒸気隔離弁、10…タービ
ン蒸気止め弁、11…タービン蒸気加減弁、12…タービ
ン、13…主復水器、14…給水ポンプ、15…給水止め弁、
16…給水管、17…主蒸気ドレン弁、18…主蒸気ドレン配
管、19…タービンバイパス弁、20…タービンバイパス
管、21…ドレン管、22…熱交換器、23…注水配管、24…
制御棒、25…炉心出口圧力計、26…炉心出口温度計、27
…チムニー下部圧力計、28…チムニー下部温度計、29…
制御器。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧力容器内にチムニーを有し、このチム
ニー内に炉心が配置され、このチムニー内に冷却水を保
有するとともに内部で蒸気を発生する自然循環沸騰水型
原子炉の起動方法において、前記圧力容器内の冷却水を
昇温する際に、前記炉心の出口が飽和状態であり、かつ
前記チムニー内が未飽和状態である期間を短くするか、
または前記炉心の出口が飽和状態になったときに原子炉
圧力を減少させることにより前記チムニー内を飽和状態
に維持し、前記炉心の出口が飽和状態でありかつ前記チ
ムニー内が未飽和状態である期間を短くすることを特徴
とする自然循環沸騰水型原子炉の起動方法。 - 【請求項2】 前記炉心の出口が飽和状態になったとき
に原子炉出力を増大させて前記チムニー内を飽和状態に
維持し、前記炉心の出口が飽和状態であり、かつ前記チ
ムニー内が未飽和状態である期間を短くすることを特徴
とする請求項1記載の自然循環沸騰水型原子炉の起動方
法。 - 【請求項3】 前記原子炉圧力の減少は主蒸気隔離弁を
開き、タービンバイパス弁の開度を調整し制御すること
を特徴とする請求項1記載の自然循環沸騰水型原子炉の
起動方法。 - 【請求項4】 前記原子炉圧力の減少は主蒸気隔離弁を
開き、タービン加減弁の開度を調整し制御することを特
徴とする請求項1記載の自然循環沸騰水型原子炉の起動
方法。 - 【請求項5】 前記原子炉出力の増加は制御棒の引抜き
を調整し制御することを特徴とする請求項1記載の自然
循環沸騰水型原子炉の起動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6230962A JPH0894793A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 自然循環沸騰水型原子炉の起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6230962A JPH0894793A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 自然循環沸騰水型原子炉の起動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0894793A true JPH0894793A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16916053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6230962A Pending JPH0894793A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 自然循環沸騰水型原子炉の起動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0894793A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007225511A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Hitachi Ltd | 原子炉監視装置及び出力制御装置 |
| JP2007232395A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 自然循環型沸騰水型原子炉の温度検出装置 |
| JP2007232503A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉システム及び原子炉制御方法 |
| JP2007232504A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉システム及び原子炉制御方法 |
| JP2007315938A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Toshiba Corp | 自然循環型沸騰水型原子炉の流力振動試験方法 |
| JP2011017720A (ja) * | 2010-09-17 | 2011-01-27 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子炉システム及び原子炉制御方法 |
| CN113488206A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-10-08 | 中广核研究院有限公司 | 一种铅基快堆控制系统和方法 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP6230962A patent/JPH0894793A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007225511A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Hitachi Ltd | 原子炉監視装置及び出力制御装置 |
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| US20100195782A1 (en) * | 2006-02-27 | 2010-08-05 | Yoshihiko Ishii | Temperature Detection Apparatus For Natural Circulation Boiling Water Reactor |
| JP2007232503A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉システム及び原子炉制御方法 |
| JP2007232504A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉システム及び原子炉制御方法 |
| JP2007315938A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Toshiba Corp | 自然循環型沸騰水型原子炉の流力振動試験方法 |
| JP2011017720A (ja) * | 2010-09-17 | 2011-01-27 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子炉システム及び原子炉制御方法 |
| CN113488206A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-10-08 | 中广核研究院有限公司 | 一种铅基快堆控制系统和方法 |
| CN113488206B (zh) * | 2021-06-17 | 2024-03-22 | 中广核研究院有限公司 | 一种铅基快堆控制系统和方法 |
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