JPH0910317A - カテーテル取付け具およびそれを用いたカテーテルの取付け方法 - Google Patents

カテーテル取付け具およびそれを用いたカテーテルの取付け方法

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JPH0910317A
JPH0910317A JP7165380A JP16538095A JPH0910317A JP H0910317 A JPH0910317 A JP H0910317A JP 7165380 A JP7165380 A JP 7165380A JP 16538095 A JP16538095 A JP 16538095A JP H0910317 A JPH0910317 A JP H0910317A
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catheter
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hole
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living body
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JP7165380A
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Tetsuji Sugii
哲次 杉井
Shigeru Terada
茂 寺田
Yasuyuki Sasaki
康行 佐々木
Hiromi Fukue
浩美 福江
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な作業性をもってカテーテルを生体の穿
刺部に取付けでき、かつ、穿刺部を良好に保護すること
ができ、また、カテーテルに強い外力が作用しても、穿
刺部の良好な保護状態を維持することができるカテーテ
ル取付け具を提供すると共に、これを用いたカテーテル
の取付け方法を提供すること。 【構成】 可撓性を有するフィルム基材1の一方の面に
粘着機能が付与され、目的のカテーテルを挿通し得る貫
通孔Pが、後記(A)の直線A1上に位置するよう設け
られ、貫通孔Pから直線A1に沿って一方の方向に外形
に至るまでこのフィルム基材1を分断し得る分断部が設
けられたカテーテル取付け具。(A)フィルム基材の面
上に、上記貫通孔の内径よりも大きい距離をおいて想定
された2本の平行な直線A2、A3に平行で、両方から
等しい距離にある直線A1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カテーテルを生体表面
に対して取付けるための器具とその取付け方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体内に挿入されるカテーテルは、主と
して皮膚等の生体表面を穿刺して血管内に挿入されて用
いられる場合が多い。そのような場合、生体外でのカテ
ーテルに対する操作によって、生体の穿刺部には外力が
作用する。このため、その外力を阻止するために、カテ
ーテルを固定する必要がある。また同時に、生体の穿刺
部からの細菌の感染を防止する必要がある。従来、カテ
ーテルの生体への穿刺部に対しては、該穿刺部を含む広
い領域を覆うように粘着性フィルムドレッシングが貼付
され、カテーテルを生体表面に対して取付け固定すると
共に、外部からの細菌の侵入を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カテーテル
に対する生体外での機械的操作やカテーテル内への薬物
の投与等の行為によって、上記穿刺部には種々の方向の
外力が繰り返し強く作用する。特に、複数のルーメンを
内部に有し、先端部での種々の作業機能を有するような
多機能のカテーテルは、外径が太く、より高い剛性のも
のであり、操作側の端部に少しの力を加えても、穿刺部
には「てこ」の作用点のように大きな力が作用する。従
って、従来のように穿刺部を粘着性フィルムドレッシン
グによって押さえただけでは、カテーテルの動きによっ
て粘着性フィルムドレッシングに浮きや剥がれが容易に
生じ、その部分が細菌の感染ルートとなるという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、良好な作業性をもってカ
テーテルを生体の穿刺部に取付け固定し、かつ、穿刺部
を良好に保護することができ、また、カテーテルに強い
外力が作用してカテーテルの生体への穿刺部においてカ
テーテルが動いても、穿刺部の良好な保護状態を維持す
ることができるカテーテル取付け具を提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、上記本発明によるカテ
ーテル取付け具を用いて、生態に挿入されたカテーテル
を、その挿入部において生体表面に対して好ましく固定
する方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカテーテル取付
け具は、次の特徴を有するものである。 (1)可撓性を有するフィルム基材の一方の面に粘着機
能が付与され、目的のカテーテルを挿通し得る貫通孔
が、下記(A)の直線上に位置するよう設けられ、貫通
孔から下記(A)の直線に沿って一方の方向に外形に至
るまでこのフィルム基材を分断し得る分断部が設けられ
たものであることを特徴とするカテーテル取付け具。 (A)フィルム基材の面上に、上記貫通孔の内径よりも
大きい距離をおいて想定された2本の平行な直線に、平
行で、かつ、どちらからも等しい距離にあるよう想定さ
れた直線。
【0006】(2)フィルム基材の外形が長方形または
正方形であり、上記(A)の直線がフィルム基材の外形
線のいずれかの辺に平行でかつフィルム基材の面上の図
心を通るよう想定されたものであって、貫通孔が該図心
に位置するものである上記(1)記載のカテーテル取付
け具。
【0007】(3)フィルム基材が、粘着機能を付与さ
れた面側に粘着機能を被覆するセパレーターをさらに有
するものであって、その粘着機能が該フィルム基材上に
設けられた粘着剤層によるものである上記(1)または
(2)記載のカテーテル取付け具。
【0008】(4)セパレーターが、部分的に剥離され
得るように切断部を有するものであって、該切断部が、
上記(A)の直線および上記(A)に記載の2本の平行
な直線に一致して形成されたものである上記(3)記載
のカテーテル取付け具。
【0009】(5)フィルム基材が、粘着機能を付与さ
れた面の反対側の面に剥離可能な補強層をさらに有する
ものである上記(1)〜(4)記載のカテーテル取付け
具。
【0010】(6)剥離可能な補強層が部分的に剥離さ
れ得るように切断部を有するものであって、該切断部
が、上記(A)の直線に一致して形成されたものである
上記(5)記載のカテーテル取付け具。
【0011】また、本発明のカテーテル取付け具を用い
たカテーテルの取付け方法は、上記(1)〜(6)のい
ずれかに記載のカテーテル取付け具を用い、少なくとも
下記(い)、(ろ)を含む操作を行なうことによって、
生体に挿入されたカテーテルを穿刺部において生体表面
に対して取付けることを特徴とするカテーテルの取付け
方法である。 (い)穿刺部から生体外に出ているカテーテルを貫通孔
に挿通し、上記(A)に記載の2本の平行な直線によっ
て挟まれたフィルム基材の領域を、上記(A)の直線に
沿って粘着機能が付与された面が内側となるように折り
重ねることによってフラップを形成すると同時に、カテ
ーテルの穿刺部から取付け固定を意図する部分までをこ
の領域で挟む操作。ただし、挿通の方向は、生体の穿刺
部から生体外に出たカテーテルが、フィルム基材の粘着
機能が付与された面側から貫通孔に挿通され、反対側の
面に出る方向である。 (ろ)上記(A)に記載の2本の平行な直線をフィルム
基材の粘着機能が付与された面が外側となるように折
り、これによって生じた稜線がカテーテル穿刺部に向か
って凸となりかつカテーテル穿刺部の近傍に位置するよ
うに、上記(A)に記載の2本の平行な直線の外側にあ
るフィルム基材の2つの領域を生体表面に貼付する操
作。
【0012】
【作用】本発明のカテーテル取付け具は、その原形状の
特徴によって、上記(い)、(ろ)を含む操作を可能と
し、カテーテルを穿刺部分において生体表面に取付ける
ことを可能とする。この操作および作用を、図を用いて
より詳しく説明する。図4は、本発明のカテーテル取付
け具Aによって、カテーテルCの穿刺部から取付け固定
を意図する部分までの領域C1が、穿刺部分において生
体表面Bに取付け固定された状態を模式的に示す図であ
る。同図の例では、カテーテル取付け具の外形は長方形
であって、貫通孔はその図心の位置に設けられている。
【0013】以下、本明細書では、フィルム基材の面を
次の4つの領域、1a、1b、1c、1dに分けて説明
する。即ち、上記(A)に記載の2本の平行な直線によ
って挟まれ、上記(A)の直線によって分割された2つ
の領域1bと1c。上記(A)に記載の2本の平行な直
線の両外側にある2つの領域であって、領域1bに隣接
する領域1a、および、領域1cに隣接する領域1d。
【0014】図4に示すように、穿刺部から生体外に出
ているカテーテルは貫通孔に挿通され、フィルム基材
は、上記(A)の直線A1に沿って粘着機能が付与され
た面が内側となるように折り重ねられている。これによ
って、上記(A)に記載の2本の平行な直線が重ね合わ
せられて1つの直線A4となり、領域1bと1cとが重
ね合わせられて1つのフラップFを形成している。フラ
ップFは、直線A4を中心軸とし、例えば本のページが
めくられるような動きで回転運動が可能となっている。
また同時に、領域1bと1cとは、カテーテルの穿刺部
から取付け固定を意図する部分までのC1を一体的に挟
んで保持している。一方、フラップFの両側にある領域
1a、領域1dは、穿刺部を中央に挟んで生体表面に貼
付されている。このようなカテーテルの取付け状態とす
ることによって、カテーテルCに対して外力が作用し太
い矢印で示すような方向に動いても、これを保持するフ
ラップFがその動きに追従し、生体表面に貼付されたフ
ィルム基材を剥がそうとする力を緩和する。従って、こ
の部分の浮きや剥がれの発生が抑制され、良好なカテー
テル取付け状態が得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。図1は、本発明によるカテーテル取付け具の
一実施例を模式的に示す斜視図である。また図2は、図
1に示すカテーテル取付け具の下面を示す斜視図であ
る。図1に例示するように、本発明によるカテーテル取
付け具は、可撓性を有するフィルム基材1の一方の面
(図1ではフィルム基材1の下面)11に粘着機能が付
与され、目的のカテーテルを挿通し得る貫通孔Pが、直
線A1上の中点に位置するよう設けられ、貫通孔Pから
直線A1に沿って、一方の方向に外形に至るまでこのフ
ィルム基材を分断し得る分断部Qが設けられたものであ
る。この直線A1は、フィルム基材1の面上において、
上記貫通孔Pの内径よりも大きい距離をおいて想定され
た2本の平行な直線A2、A3に平行で、かつ、どちら
からも等しい距離にあるよう想定された直線である。ま
た、本実施例では、フィルム基材の外形は長方形であっ
て、2本の平行な直線A2、A3は、その長方形の短辺
に平行であり、貫通孔Pは図心の位置に設けられてい
る。
【0016】また、本実施例では、フィルム基材1の一
方の面の粘着機能は、粘着剤層2が設けられることによ
って付与されており、この粘着剤層を覆うセパレーター
3が設けられている。さらに、フィルム基材1の他方の
面には、剥離可能な補強層4が設けられている。このよ
うな構成によって、上記作用で説明した通り、カテーテ
ルの穿刺部から一定長さの部分を好ましく保持し、生体
表面に取付けることができる。
【0017】本発明では、フィルム基材の分断部・貫通
孔は、このカテーテル取付け具全体としての分断部・貫
通孔でもあり、フィルム基材の両面にいかなる層が設け
られても、フィルム基材の分断部の分断、貫通孔の貫通
を妨げないものとする。具体的には、フィルム基材の両
面に設けられる全ての他の層にも、この分断部・貫通孔
に対応する位置に同様の分断部・貫通孔が設けられるこ
とが好ましい。
【0018】フィルム基材は、上記作用での説明のよう
に、領域1b、1cが互いに密着してフラップを形成す
ると同時に、カテーテルを挟んで保持する部分となる。
また、領域1a、1dは、共に生体表面に貼付される部
分となる。フィルム基材の材料は、生体表面、特に人間
の皮膚に対して粘着機能を介して接触するものであるか
ら、可撓性を有し、これらに拒絶反応を生じさせないも
のが好ましい。また、カテーテルを取付けた状態では、
図4に示すように、直線A4を中心に繰り返して曲げら
れるため、この動作によって疲労しないものが好まし
い。そのような材料としては、アクリル重合体、ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、ポリエーテルポリエステル、ポリエーテルポリアミ
ドブロック共重合体およびナイロン誘導体等のポリマー
が挙げられる。中でも、アクリル重合体、ポリウレタ
ン、ポリエーテルポリエステル、ポリエーテルポリアミ
ドブロック共重合体等のポリマーは、フィルムとして加
工した場合に水蒸気の透過性に優れており、皮膚の呼吸
を妨げることが少なく、かつ皮膚の白化現象を抑制する
ことができるという理由や、透明性を有しているため貼
付場所を見ながら貼付することができるという理由から
特に好ましい。また、上記材料のいずれか1種だけから
なるものであってもよいし、任意の材料からなるフィル
ムを複数積層してなるものであってもよい。
【0019】フィルム基材の外形状は、限定されない
が、フィルム基材を直線A1で折り重ねた時に、粘着部
分等が互いに一致してはみ出さないようにする点からは
線対称の形状が好ましい。そのなかでも、製造が容易で
製造ロスが少ない等の点から、長方形または正方形が好
ましく、特に長方形は、十分なフラップの領域と、生体
表面への貼付領域とを確保できる点で好ましい形状であ
る。ただし、これらの角部のアールは任意である。
【0020】フィルム基材の外形状、外形寸法は、目的
のカテーテルの外径や、生体表面の貼付場所に応じて適
宜決定してよい。例えば、人間の胸部のように比較的広
く、凹凸の少ない緩やかな曲面の皮膚に、外径φ2mm
程度のカテーテルを穿刺するとして、これに長方形のフ
ィルム基材を用いる場合、その外形寸法の一例として、
長辺100mm×短辺30mm〜長辺250mm×短辺
150mm程度の範囲のものが例示される。フィルム基
材の厚さは、皮膚に貼付した際の違和感を少なくでき、
水蒸気透過性に優れ、カテーテルの保持性に優れるなど
の点から、10μm〜75μmが好ましく、15μm〜
45μmがより好ましい。
【0021】貫通孔は、取付けを目的とするカテーテル
が通過し得るものであればよいが、上記説明のように、
貫通孔はカテーテルが挿通された後、上記(A)の直線
に沿って半分に折り曲げられ、カテーテルの胴体に沿
う。従って、貫通孔の内径や孔の軸に垂直な断面形状
は、カテーテルの形状や取付け操作性等から、円形、楕
円等、適宜好ましいものを選択してよい。
【0022】フィルム基材の面上に、上記貫通孔の内径
よりも大きい距離をおいて想定される2本の平行な直線
間の領域は、その中央に想定された上記(A)の直線で
折り重ねられることによって、カテーテルを保持し、可
動のフラップFを構成するものであるが、特に、貫通孔
の開口部周縁から上記(A)に記載の2本の平行な直線
までの領域は、カテーテルを保持し、かつ、穿刺部に対
する密閉性を確保する部分の長さとして重要である。こ
の部分の寸法も、目的や用途に応じて設計し選択してよ
い。
【0023】分断部は、貫通孔をC字型に開くことを可
能とするものであって、既に生体に穿刺されたカテーテ
ルに対して、当該カテーテル取付け具をより容易に適用
することを可能とするものである。分断部は、この部分
で貫通孔をC字型に開くことができる態様であれば、予
め完全に分断されたものだけでなく、分断されていない
が容易に分断可能な脆弱部、ミシン目のような破線状の
切り込みであってもよく、特に制限されない。
【0024】フィルム基材の一方の面に付与される粘着
機能は、領域1a、1dにあっては生体表面に粘着し、
領域1b、1cにあってはカテーテルを挟んでフラップ
を形成するために粘着するものである。粘着機能は、フ
ィルム基材上に粘着剤層を設けることによって付与され
ることが好ましい態様である。粘着剤層は、粘着剤だけ
からなる層であっても両面粘着テープのように基材をそ
の層内に有するものであってもよい。粘着剤は、特に限
定されないが、粘着力が強く、皮膚との密着性が良く、
皮膚に湿疹等を生じさせないものが好ましい。例えばア
クリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、
吸液性のハイドロコロイド粘着剤等が挙げられる。
【0025】該粘着剤層をフィルム基材上に設ける方法
としては、公知の方法を用いてもよく、例えば粘着剤組
成物をフィルム上に塗布する方法、予め成形された粘着
剤組成物よりなる膜をフィルム上に設ける方法等が挙げ
られる。粘着剤層の厚みは、10μm〜100μm、好
ましくは15μm〜60μmである。なお、ハイドロコ
ロイド系の粘着剤を用いる場合には、充分な皮膚密着性
を維持させるために、厚みの上限を2.0mm程度とす
ることが好ましい。
【0026】フィルム基材の粘着機能は、本実施例のよ
うに、使用に臨んで剥離されるセパレーターによって被
覆されることが好ましい。セパレーターは、本発明のカ
テーテル取付け具が使用されるまでの間、粘着機能を保
護し、取扱い性をより改善するものである。セパレータ
ーの基材としては、プラスチックフィルム(例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルおよびこれ
らの積層複合体等)、紙(例えば、上質紙、クラフト紙
等)等が挙げられる。また、上記基材の表面には、粘着
剤層からの良好な剥離性を得るための剥離処理として、
シリコーン樹脂処理やフッソ樹脂処理等が施される。
【0027】本発明のカテーテル取付け具を用いてカテ
ーテルを取付けるに際しては、後述のように、推奨され
る好ましい取付け手順が挙げられるが、この手順をさら
に助けるために、セパレーターには、部分的に順次剥離
し得るような切断部を設けることが好ましい。例えば、
セパレーターの切断部を、上記(A)の直線および上記
(A)に記載の2本の平行な直線に一致して形成するこ
とによって、各領域1a〜1dの粘着面を順次露出させ
ることができ、貼付の作業性が向上する。また、この切
断部によって、セパレーターの剥離が容易になると共
に、カテーテル取付け具の貼付作業においては、剥離さ
れなかったセパレーター部分を手で持って作業すること
ができ、手からの粘着剤層の汚染を防止できる。セパレ
ーターの切断部は、上記フィルム基材の分断部と同様、
予め完全に分断されたものだけでなく、分断されていな
いが容易に分断可能な脆弱部、ミシン目のような破線状
の切り込みであってもよく、特に制限されない。
【0028】フィルム基材の粘着機能を付与された面の
反対側の面には、剥離可能な補強層を設けることが好ま
しい。補強層は、このカテーテル取付け具が生体表面に
貼付された後、剥離されるものである。これによって貼
付作業前・作業中においては、その剛性によってカテー
テル取付け具の取扱い性が改善される他、使用直前まで
該フィルム基材の粘着機能を付与された面の反対側の面
を無菌に保つことができる。また、貼付作業後において
は、除去されることによってフィルム基材の柔軟性が発
揮されて好ましく生体表面に沿い、フィルム基材貼付の
違和感等を与えないものとなる。また、補強層に透明な
材料を用いることによって、貼付場所を見ながら貼付す
ることもできる。
【0029】補強層の材料は、限定されないが、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリ塩化ビニリデンフィルム、アクリルフィルム、およ
び紙等が挙げられる。補強層の厚みは、10μm〜20
0μm、好ましくは、20μm〜150μmである。
【0030】補強層をフィルム基材に対して剥離可能に
設けるための方法としては、補強層とフィルム基材の物
理的吸着法、補強層表面のコロナ処理等の表面処理、熱
処理等の方法が挙げられる。剥離可能な補強層には、セ
パレーターに切断部が設けられるのと同様の意図によっ
て部分的に剥離され得るように、例えば、図1に示す直
線A1に一致した切断部4aを、適宜設けることが好ま
しい。
【0031】本発明によるカテーテル取付け具を用い、
上記(い)、(ろ)を含む操作によって、上記作用で説
明したカテーテルの取付け状態が得られるならば、操作
の手順は自由であるが、特に好ましい取付け手順の一例
を次に説明する。上記のように、フィルム基材の粘着機
能はセパレーターによって被覆され、適宜部分的に剥離
されるものとする。
【0032】図3は、本発明のカテーテル取付け具の操
作手順の一例を模式的に示す図である。先ず、図3
(a)に示すように、フィルム基材の面上に想定された
2本の平行な直線A2、A3のうち一方の直線(図では
A2)に沿って、フィルム基材の粘着機能が付与された
面(以下、「粘着面」)11が外側となるように折る。
【0033】次に、図3(b)に示すように、直線A2
を折って生じた稜線が穿刺部Sに向かって凸となり、か
つ、穿刺部Sの近傍に位置するように、領域1aを粘着
機能によって生体表面に貼付する。ただし、カテーテル
の穿刺は、この領域を貼付する前後のいずれに行なって
もよい。
【0034】次に、図3(c)に示すように、穿刺部S
から生体外に出ているカテーテルCを貫通孔Pに挿通す
る。挿通の方向は、穿刺部から生体外に出たカテーテル
が、粘着面側から貫通孔に入り反対側の面に出る方向で
ある。その後、直線A1に沿って、フィルム基材を粘着
面が内側となるように折り重ね、カテーテルの取付け固
定を意図する部分を領域1b、1cで挟むと同時に、直
線A2とA3とが重なり合った直線A4を軸として回転
運動が可能なフラップ部を形成する。最後に、領域1d
を生体表面に貼付し、図4に模式的に示すように、カテ
ーテルが穿刺部において生体表面に好ましく取付けられ
た状態を得る。
【0035】本発明に用いるフィルム基材、粘着剤等に
は、必要に応じて抗菌剤、老化防止剤、安定剤、充填
剤、架橋剤、顔料などの公知の添加剤を配合してもよ
い。本発明のカテーテル取り付け具は、滅菌袋に個別包
装されていてもよく、又、放射線などにより滅菌処理さ
れていてもよい。
【0036】〔性能確認実験〕本実験では、本発明によ
るカテーテル取り付け具を実際に作製し、カテーテルの
取り付け固定に実際に適用することによって、その作業
性と、カテーテル取り付け後の状態を確認した。本実験
のために作製したカテーテル取り付け具の構造は、上記
実施例及び図1に示す通りであって、各部の具体的な仕
様は次の通りである。但し、フィルム基材の外形は、1
00mm×120mmの長方形であり、上記(A)の2
本の平行線の幅は60mm、図心の位置に貫通孔として
φ10mmの円形の孔が設けられている。 セパレーター3;厚み170μm、上質紙にシリコーン
処理したもの。 粘着剤2;厚み20μm、材料アクリル系粘着剤。 フィルム基材1;厚み30μm、材料ポリエーテルポリ
エステルフィルム 補強層4;厚み40μm、材料ポリプロピレンフィルム また、取り付けるカテーテルの外径はφ2mmであっ
た。
【0037】上記仕様のカテーテル取り付け具を用い、
下記の手順にしたがって、カテーテルを人体の皮膚から
穿刺挿入する場合に対して適用した。但し、主要な作業
手順は、上記実施例の操作手順の通りであって、補足的
な説明だけを加える。まず、領域1aのセパレーターだ
けを剥がして粘着面を露出させ、図3(b)に示すよう
に穿刺部の近傍の皮膚に貼付した。次に、領域1b、1
cのセパレーターを剥離し、図3(c)のようにカテー
テルを挟み込んだフラップを形成する。次に領域1dの
セパレーターを剥がし生体表面に貼付した。最後に、全
ての補強層を剥離し、カテーテルの取り付けを完了し
た。
【0038】上記実験によって、密閉性よく、容易にカ
テーテルを取り付けられることが確認できた。また、取
り付け直後の穿刺部の周囲を確認したところ、よく密閉
されており、細菌の感染経路となるような間隔は形成さ
れていなかった。取り付け後のカテーテルは、種々の操
作によって動かされ、穿刺部に力が作用したが、本発明
によるカテーテル取り付け具のフラップ部分がカテーテ
ルの動きに良好に追従した。これによって、カテーテル
の動きによる粘着性フィルムドレッシングの浮きや剥が
れが減少した。
【0039】
【発明の効果】本発明によって、良好な作業性をもって
カテーテルを生体の穿刺部に取り付け固定し、かつ、穿
刺部を良好に保護することが出来る。又、カテーテルに
強い外力が作用して、カテーテルの生体への穿刺部にお
いてカテーテルが動いても、生体表面に貼付されたフィ
ルム支持体の部分には、その力が作用し難いので、穿刺
部の良好な保護状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテル取付け具の一実施例を模式
的に示す斜視図である。
【図2】図1のカテーテル取付け具の下面を見せる斜視
図である。
【図3】本発明のカテーテル取付け具の操作手順の一例
を模式的に示す図である。
【図4】本発明のカテーテル取付け具によってカテーテ
ルが生体表面に取付けられた状態を模式的に示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 フィルム基材 2 粘着剤層 3 セパレーター 4 補強層 A1 A2とA3との間の直線 A2、A3 2本の平行な直線 P 貫通孔 Q 分断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福江 浩美 大阪府大阪市住吉区万代東3丁目1番56号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するフィルム基材の一方の面
    に粘着機能が付与され、目的のカテーテルを挿通し得る
    貫通孔が、下記(A)の直線上に位置するよう設けら
    れ、貫通孔から下記(A)の直線に沿って一方の方向に
    外形に至るまでこのフィルム基材を分断し得る分断部が
    設けられたものであることを特徴とするカテーテル取付
    け具。 (A)フィルム基材の面上に、上記貫通孔の内径よりも
    大きい距離をおいて想定された2本の平行な直線に、平
    行で、かつ、どちらからも等しい距離にあるよう想定さ
    れた直線。
  2. 【請求項2】 フィルム基材の外形が長方形または正方
    形であり、上記(A)の直線がフィルム基材の外形線の
    いずれかの辺に平行でかつフィルム基材の面上の図心を
    通るよう想定されたものであって、貫通孔が該図心に位
    置するものである請求項1記載のカテーテル取付け具。
  3. 【請求項3】 フィルム基材が、粘着機能を付与された
    面側に粘着機能を被覆するセパレーターをさらに有する
    ものであって、その粘着機能が該フィルム基材上に設け
    られた粘着剤層によるものである請求項1または2記載
    のカテーテル取付け具。
  4. 【請求項4】 セパレーターが、部分的に剥離され得る
    ように切断部を有するものであって、該切断部が、上記
    (A)の直線および上記(A)に記載の2本の平行な直
    線に一致して形成されたものである請求項3記載のカテ
    ーテル取付け具。
  5. 【請求項5】 フィルム基材が、粘着機能を付与された
    面の反対側の面に剥離可能な補強層をさらに有するもの
    である請求項1〜4記載のカテーテル取付け具。
  6. 【請求項6】 剥離可能な補強層が部分的に剥離され得
    るように切断部を有するものであって、該切断部が、上
    記(A)の直線に一致して形成されたものである請求項
    5記載のカテーテル取付け具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のカテー
    テル取付け具を用い、少なくとも下記(い)、(ろ)を
    含む操作を行なうことによって、生体に挿入されたカテ
    ーテルを穿刺部において生体表面に対して取付けること
    を特徴とするカテーテルの取付け方法。 (い)穿刺部から生体外に出ているカテーテルを貫通孔
    に挿通し、上記(A)に記載の2本の平行な直線によっ
    て挟まれたフィルム基材の領域を、上記(A)の直線に
    沿って粘着機能が付与された面が内側となるように折り
    重ねることによってフラップを形成すると同時に、カテ
    ーテルの穿刺部から取付け固定を意図する部分までをこ
    の領域で挟む操作。ただし、挿通の方向は、生体の穿刺
    部から生体外に出たカテーテルが、フィルム基材の粘着
    機能が付与された面側から貫通孔に挿通され、反対側の
    面に出る方向である。 (ろ)上記(A)に記載の2本の平行な直線をフィルム
    基材の粘着機能が付与された面が外側となるように折
    り、これによって生じた稜線がカテーテル穿刺部に向か
    って凸となりかつカテーテル穿刺部の近傍に位置するよ
    うに、上記(A)に記載の2本の平行な直線の外側にあ
    るフィルム基材の2つの領域を生体表面に貼付する操
    作。
JP7165380A 1995-06-30 1995-06-30 カテーテル取付け具およびそれを用いたカテーテルの取付け方法 Pending JPH0910317A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2485192A (en) * 2010-11-04 2012-05-09 Romain Pizzi Cannula fixation device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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