JPH09104098A - 熱硬化性樹脂含浸化粧板または熱硬化性樹脂成形品の絵付け方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂含浸化粧板または熱硬化性樹脂成形品の絵付け方法

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JPH09104098A
JPH09104098A JP26425095A JP26425095A JPH09104098A JP H09104098 A JPH09104098 A JP H09104098A JP 26425095 A JP26425095 A JP 26425095A JP 26425095 A JP26425095 A JP 26425095A JP H09104098 A JPH09104098 A JP H09104098A
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JP
Japan
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pattern
thermosetting resin
heat
resin
paper
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Application number
JP26425095A
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English (en)
Inventor
Kotaro Akagi
耕太郎 赤城
Katsuhiro Yoshida
勝弘 吉田
Ryoichi Kaite
良一 買手
Yasuyuki Kani
康之 可児
Yoshitada Tsuzuki
義忠 都築
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Noritake Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写記録方式を用い、絵柄の模様紙用台紙
への接着性が良好で、加熱圧縮成形時に絵柄が崩れず、
さらに加熱圧縮成形後に絵柄の膨れが発生しない熱硬化
性樹脂含浸化粧板または熱硬化性樹脂成形品の絵付け方
法を提供すること。 【解決手段】 基材上に着色材料と熱溶融性有機材料か
らなる転写インク層が設けられ、該熱溶融性有機材料中
にエポキシ樹脂が25〜85重量%含有されている熱転
写記録材料を用いて、台紙上に熱転写記録方法にて絵柄
を形成して模様紙とし、該模様紙に熱硬化性樹脂を含浸
させた後に被装飾品表面に配置し、加熱圧縮成形するこ
とを特徴とする熱硬化性樹脂含浸化粧板または熱硬化性
樹脂成形品の絵付け方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂含浸
化粧板または熱硬化性樹脂成形品の絵付け方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、メラミン樹脂、ユリア樹脂等
の熱硬化性樹脂含浸化粧板や熱硬化性樹脂成形品への絵
付けの方法として、絵柄の一体成形が行われている。そ
の方法はおよそ次の手順で行われる。
【0003】(1)チタン紙、オーバーレイ紙等と呼ば
れている所定の受像紙(以下、模様紙用台紙という)に
絵柄を印刷し、模様紙を作製する。
【0004】(2)熱硬化性樹脂を溶解した溶液(以
下、含浸液という)を模様紙に含浸、乾燥させたもの
(以下、フォイルという)を作製する。
【0005】(3)熱硬化性樹脂含浸化粧板もしくは熱
硬化性樹脂成形品(以下、被装飾品という)の表面にフ
ォイルを配置し、加熱圧縮成形を行うことによって、絵
付けが完了する。
【0006】前記模様紙の作製では、オフセット印刷、
グラビア印刷、スクリーン印刷などの方法で絵柄を印刷
するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
印刷方法は同一絵柄を有する模様紙を大量生産するには
適しているが、多品種少量生産には適さないという欠点
があった。この欠点の解消を可能にする他の絵柄形成方
法として熱転写記録方法の利用が考えられる。この方式
とコンピュータによる画像処理技術とを組み合わせるこ
とにより、様々な絵柄を少量でも低コストで作製するこ
とができるようになる。しかしながら、従来の熱転写記
録材料を用いた場合、種々の不具合が生じるという問題
があった。たとえば、熱転写記録材料を用いて台紙上
に熱転写記録方法により絵柄を形成する際に、転写イン
クからなる絵柄の台紙に対する接着性がわるい、含浸
液が絵柄に浸透しにくい、加熱圧縮成形の際に、絵柄
が軟化し崩れ易い、加熱圧縮成形したのち、絵柄と台
紙との密着不良(フォイルを台紙側で化粧板や成形品の
表面に積層するばあい)または絵柄と化粧板や成形品と
の密着不良(フォイルを絵柄側で化粧板や成形品の表面
に積層するばあい)のため、絵柄部分の膨れが発生す
る、加熱圧縮成形したのちの連続煮沸試験において膨
れが発生する。
【0008】そこで本発明の課題は、低コストで多品種
少量生産が可能な熱転写記録方法を用い、前記不具合が
生じることのない熱硬化性樹脂含浸化粧板および熱硬化
性樹脂成形品の絵付け方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材上
に着色材料と熱溶融性有機材料からなる転写インク層が
設けられ、該熱溶融性有機材料中にエポキシ樹脂が25
〜85重量%含有されている熱転写記録材料を用いて、
台紙上に熱転写記録方法にて絵柄を形成して模様紙と
し、該模様紙に熱硬化性樹脂を含浸させた後に被装飾品
表面に配置し、加熱圧縮成形することを特徴とする熱硬
化性樹脂含浸化粧板または熱硬化性樹脂成形品の絵付け
方法に関する。
【0010】本発明はさらに、(2)前記熱溶融性有機
材料中に、さらにブチラール樹脂および/またはポリア
ミド樹脂が含有されてなることを特徴とする前記(1)
項記載の絵付け方法に関する。
【0011】本発明はさらに、(3)前記転写インク層
中に、硬化触媒として三フッ化ホウ素アミン系触媒が含
有されている熱転写記録材料を用いて、台紙上に絵柄を
形成して模様紙とし、該模様紙を、熱硬化性樹脂の含浸
前に熱処理することを特徴とする前記(1)または
(2)項記載の絵付け方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】前記(1)項記載の発明において
は、熱転写記録材料の転写インク層における熱溶融性有
機材料としてエポキシ樹脂を用いることにより、絵柄の
模様紙用台紙に対する接着性が良好である。また含浸液
が絵柄に容易に浸透するので、加熱圧縮成形時に絵柄が
硬化されると共に、台紙または化粧板もしくは成形品と
強固に一体化されるので、加熱圧縮成形の際に、絵柄が
崩れたり、加熱圧縮成形後に絵柄部分が膨れたりするこ
とがない。しかして、従来例における前記〜の不具
合が解消される。
【0013】前記(2)項記載の発明においては、転写
インク層にさらにブチラール樹脂および/またはポリア
ミド樹脂を配合することにより、絵柄の模様紙用台紙に
対する接着性がより向上される。
【0014】前記(3)項記載の発明においては、転写
インク層に硬化触媒を配合し、含浸処理前に熱処理を行
なうことにより、とくに前記の不具合をより完全に解
消することができる。
【0015】つぎに本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明に用いるエポキシ樹脂としては次の
ものが挙げられる。
【0017】(1)グリシジルエーテル型 ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルFジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、ノボラックポリグリシジルエーテル、
グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリト
ールジグリシジルエーテル、テトラフェノールエタンテ
トラグリシジルエーテルなど (2)グリシジルエーテル・エステル型 p−オキシ安息香酸グリシジルエーテル・エステルなど (3)グリシジルエステル型 フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸
ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシ
ジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステルなど (4)グリシジルアミン型 グリシジルアミン、トリグリシジルイソシアヌレートな
ど (5)線状脂肪酸エポキシ型 エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油など (6)脂環族エポキシ型 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートなど
前記エポキシ樹脂は単独でまたは2種以上を混合して使
用できる。
【0018】これらエポキシ樹脂は熱溶融性有機材料の
25〜85重量%を占めるのが好ましい。エポキシ樹脂
の割合が25重量%未満では転写インク層の転写性に乏
しく、また85重量%を超えると転写インク層が脆くな
る傾向になり、こすれると絵柄が崩れやすくなる。
【0019】前記エポキシ樹脂に加えて、必要により添
加する熱溶融性有機材料としては模様紙用台紙への接着
性、インク層の皮膜強度向上、含浸液の含浸性の点でブ
チラール樹脂および/またはポリアミド樹脂が有用であ
る。ブチラール樹脂および/またはポリアミド樹脂を併
用するばあいは、熱溶融性有機材料中に、エポキシ樹脂
を25〜85重量%、ブチラール樹脂および/またはポ
リアミド樹脂を5〜75重量%含有させるのが好まし
い。ブチラール樹脂および/またはポリアミド樹脂の含
有量が前記範囲未満では、併用効果が充分でなく、一方
前記範囲より多いと、転写性が乏しくなる。
【0020】前記熱溶融性有機材料としてはその他、ア
クリル系樹脂、オレフィン系共重合樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セル
ロース系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴムなどの熱溶融性樹脂(エラストマー
を含む)を併用できる。
【0021】前記熱溶融性有機材料を混合して使用する
場合は、該混合系の軟化点が60〜140℃の範囲に入
ることが好ましい。軟化点が60℃未満では基材へのイ
ンク塗布後にリボン状態とした場合にブロッキングが生
じ、使用しにくくなる。一方軟化点が140℃を超える
と熱転写プリンタの印加エネルギーではインクが熱転写
しにくくなり、良好な絵柄を有する模様紙を作製するこ
とが困難になる。
【0022】前記着色材料としては、従来の熱転写記録
材料に用いられているカーボンブラックをはじめアゾ系
顔料、フタロシアニン系顔料、ニトロ系顔料、ニトロソ
系顔料、アントラキノン系顔料、ニグロシン系顔料、キ
ナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、イソインドリノン
系顔料、ジオキサジン系顔料、チタンホワイト、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウムなどの各種有機顔料、無機顔
料、アルミニウムなどの金属粉末が使用できる。転写イ
ンク層中における着色材料の含有量は5〜60重量%の
範囲が適当である。したがって熱溶融性有機材料の含有
量は40〜95重量%が好ましい。着色材料の含有量が
5重量%未満では絵柄の着色濃度が低く、一方60重量
%を超えると転写インク層が熱転写しにくくなり、良好
な絵柄を有する模様紙を作製することが困難になる。
【0023】本発明における転写インク層には前記成分
の他に分散剤などを適宜配合することができる。
【0024】これら熱溶融性有機材料、着色材料を適宜
の溶剤に溶解、分散させて塗工液を調製し、基材上に塗
布し、乾燥することによって転写インク層を形成するこ
とができる。
【0025】転写インク層の厚さは含浸液の模様紙への
含浸性、絵柄と被装飾品との密着性、耐煮沸性の点か
ら、0.5〜3μmが適当である。
【0026】前記基材としては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアリレー
トフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム、ポリアミドフィルム、アラミドフィル
ム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリスルホンフィ
ルム、ポリフェニレンスルフィドフィルム、ポリエーテ
ルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルイミドフィル
ム、変性ポリフェニレンエーテルフィルム、ポリアセタ
ールフィルム、その他この種のインクリボンの基材用フ
ィルムとして一般に使用されている各種プラスチックフ
ィルムが使用できる。また、コンデンサーペーパーのよ
うな高密度の薄い紙も使用できる。基材の厚さは通常1
〜10μm程度であり、熱拡散を小さくして解像度を高
める点から1〜6μmの範囲が好ましい。
【0027】熱転写記録材料を熱転写プリンタに用いる
ばあいは、基材の表面(転写インクの反対側でサーマル
ヘッドと摺接する面)にスティック防止層を設けるのが
好ましい。
【0028】本発明においては転写性向上の目的のため
に、基材と転写インク層との間に感熱離型層を設けても
よい。
【0029】感熱離型層の材料としては従来から用いら
れているワックスを主体とするものが好ましく、含浸液
の模様紙への含浸性、絵柄と被装飾品との密着性、耐煮
沸性の点から、該感熱離型層の厚さは1μm以下が好ま
しい。
【0030】前記のごとき熱転写記録材料と熱転写プリ
ンタを用いて模様紙用台紙に絵柄を形成して模様紙を作
製する。
【0031】模様紙用台紙としては、当該分野で使用さ
れている、チタン紙、オーバーレイ紙等がいずれも使用
可能である。前記模様紙を含浸液に浸して充分含浸した
後に引き上げ乾燥させ、フォイルを作製する。
【0032】含浸液に使用する熱硬化性樹脂としては特
に限定するものではないが、密着性の点から化粧板、成
形品に用いられている熱硬化性樹脂と同種を用いるのが
好ましく、たとえばメラミン樹脂、変性メラミン樹脂、
ユリア樹脂、変性ユリア樹脂、フェノール樹脂などが使
用できる。
【0033】このようにして作製したフォイルを被装飾
品の表面に配置し、所定の温度および時間で加熱圧縮成
形することにより絵付けできる。被装飾品としては、加
熱圧縮成形により絵柄を一体成形しうるものであれば、
いずれも使用できる。化粧板としては、合板に熱硬化性
樹脂を含浸させたものがあげられ、成形品としては熱硬
化性樹脂の各種成形品があげられる。
【0034】本発明においては、加熱圧縮成形の際に転
写インク層が軟化し、絵柄が崩れるのをより完全に防止
するために、エポキシ樹脂の硬化触媒を用いることがで
きる。すなわち硬化触媒を転写インク層に配合した熱転
写記録材料を用い、含浸液の含浸前に模様紙に所定の温
度および時間の熱処理を施し、転写インク層中のエポキシ
樹脂に硬化触媒を作用させ硬化状態とすることにより、
加熱圧縮成形時にはもはや転写インク層は軟化せず、絵
柄が崩れずに成形できる。
【0035】硬化触媒としては常温では硬化反応が進行
せず、加熱により硬化反応が進行するものが好ましく、
特に三フッ化ホウ素アミン系触媒が有用である。硬化触
媒は通常エポキシ樹脂100重量部に対して1〜20重
量部の範囲で用いる。
【0036】前記硬化触媒を含有した転写インク層を有
する熱転写記録材料と熱転写プリンタを用いて模様紙を
作製する。
【0037】次に模様紙を所定の温度および時間で熱処
理を行い、転写インク層中のエポキシ樹脂を硬化触媒と
作用させて硬化状態にする。
【0038】熱処理の終了した模様紙を含浸液に浸して
充分含浸した後に引き上げ乾燥させ、フォイルを作製す
る。
【0039】このようにして作製したフォイルを被装飾
品の表面に配置し、所定の温度および時間で加熱圧縮成
形する。転写インク層はあらかじめ硬化しているため
に、加熱圧縮成形での軟化は生じず、絵柄が崩れること
なく成形できる。
【0040】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
【0041】[実施例1〜9]厚さ4.5μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン樹脂
からなる厚さ0.3μmのスティック防止層を設けたも
のを基材として用いた。
【0042】次に前記基材の表面(スティック防止層を
設けた側と反対の表面をいう、以下同様)にワックスを
主体とした感熱離型層を厚さ0.5μmに形成した。こ
の感熱離型層上に表1に示される処方の転写インク層を
形成した。
【0043】表1の実施例1、2、4〜7、9に示され
る組成の転写インク層用の塗工液は、表1記載の樹脂成
分をトルエンおよびイソプロピルアルコールの混合溶剤
に溶解し、これにマゼンタ色であるキナクリドン系顔料
を投入し、均一に混合して調製した。
【0044】実施例3、8に示される組成の転写インク
層用の塗工液は着色材料としてアルミニウム粉末を用
い、前記と同様の方法で調製した。
【0045】これら転写インク層用塗工液を前記感熱離
型層上にバーコーターにて塗布、乾燥、乾燥後の厚さが
1μmになるように転写インク層を形成し、熱転写記録
材料を作製した。
【0046】このようにして作製した熱転写記録材料を
用い、日本電気(株)製日本語ワードプロセッサー文豪
MINIでメラミン食器用オーバーレイ紙上に絵柄を形
成し、模様紙を作製した。
【0047】絵柄のオーバーレイ紙との接着性について
は、ベタ画像を綿棒で10回擦り、ボイド(未接着部分)
の発生具合を調べた。評価基準は次のように設定した。
【0048】 評点5‥‥‥ ベタ画像中のボイドの面積率<5% 評点4‥‥‥ 5%≦ベタ画像中のボイドの面積率<15% 評点3‥‥‥15%≦ベタ画像中のボイドの面積率<30% 評点2‥‥‥30%≦ベタ画像中のボイドの面積率<50% 評点1‥‥‥50%≦ベタ画像中のボイドの面積率 このようにして作製した模様紙をメラミン樹脂水溶液
(日本カーバイト工業(株)製、メチロールメラミン樹
脂50重量%、水50重量%からなるもの)中に浸し、
模様紙に充分含浸させ、その後約60℃で乾燥してフォ
イルを作製した。
【0049】前記フォイルを圧縮成形用金型内に置かれ
ているメラミン樹脂製成形品(食器)の表面に配置し
(フォイルの台紙側を成形品表面に積層)、温度170
℃で40秒加熱圧縮成形し、絵付け成形品を得た。
【0050】絵付け成形品の評価は次の三段階で実施し
た。
【0051】成形品評価:加熱圧縮成形後の膨れ発生
具合。
【0052】成形品評価:連続煮沸16時間後の膨れ
発生具合。
【0053】成形品評価:絵柄の崩れ具合。絵付け成
形品の絵柄端面より転写インク層が流れ出している距離
を測定することにより、加熱圧縮成形における絵柄の崩
れ具合いを評価した。評価基準は次のように設定した。
【0054】 評点5‥‥‥ 転写インク層が流れている距離<0.1mm 評点4‥‥‥0.1mm≦転写インク層が流れている距離<0.3mm 評点3‥‥‥0.3mm≦転写インク層が流れている距離<0.5mm 評点2‥‥‥0.5mm≦転写インク層が流れている距離<1.0mm 評点1‥‥‥1.0mm≦転写インク層が流れている距離 実施例1〜9の評価結果を表1にまとめて示す。表1か
らわかるように、加熱圧縮成形時、連続煮沸後も膨れ等
は発生しなかった。また、絵柄の崩れ具合も問題ない状
態であった。
【0055】
【表1】
【0056】[実施例10〜17]厚さ4.5μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン
樹脂からなる厚さ0.3μmのスティック防止層を設け
たものを基材として用いた。
【0057】次に前記基材の表面にワックスを主体とし
た感熱離型層を厚さ0.5μmに形成した。この感熱離
型層上に表2に示される処方の転写インク層を形成し
た。
【0058】表2の実施例10、11、13〜16に示
される組成の転写インク層用の塗工液は、表2記載の樹
脂をトルエンおよびイソプロピルアルコールの混合溶剤
に溶解し、これにマゼンタ色であるキナクリドン系顔料
を投入し、均一に混合して調製した。
【0059】実施例12、17に示される組成の転写イ
ンク層用の塗工液は着色材料としてアルミニウム粉末を
用い、前記と同様の方法で調製した。
【0060】これら転写インク層用塗工液を前記感熱離
型層上にバーコーターにて塗布、乾燥し、乾燥後の厚さ
が1μmになるように転写インク層を形成し、熱転写記
録材料を作製した。
【0061】このようにして作製した熱転写記録材料を
用い、日本電気(株)製日本語ワードプロセッサー文豪
MINIでメラミン食器用オーバーレイ紙(実施例1〜
9で用いたものと同じ)上に絵柄を形成し、模様紙を作
製した。
【0062】次に、模様紙に110℃、3時間の熱処理
を施し、転写インク層中のエポキシ樹脂と硬化触媒との
反応を進行させた。
【0063】熱処理の終了した模様紙に実施例1〜9と
同様の方法でメラミン樹脂水溶液を含浸、乾燥させてフ
ォイルを作製した。
【0064】前記フォイルを圧縮成形用金型内に置かれ
ているメラミン樹脂製成形品の表面に配置し、温度17
0℃で40秒加熱圧縮成形し、絵付け成形品を作製し、
実施例1〜9と同様の評価を行った。
【0065】実施例10〜17の評価結果を表2にまと
めて示す。表2からわかるように、加熱圧縮成形時、連
続煮沸後も膨れ等は発生しなかった。また、表1の硬化
触媒無添加の場合の評価結果に比べて、絵柄の崩れ具合
が向上した。
【0066】
【表2】
【0067】[比較例1〜3]表3の比較例1、2とし
て熱溶融性有機材料中のエポキシ樹脂の重量比を変更し
た以外は実施例1〜9と同様にして熱転写記録材料を作
製し、ついで模様紙作製、含浸、加熱圧縮成形を行っ
た。比較例1のようにエポキシ樹脂が85重量%を超え
ると絵柄のオーバーレイ紙との接着性が乏しく、絵柄が
崩れやすくなり、満足できるものではなかった。比較例
2のようにエポキシ樹脂が25重量%未満になると転写
インク層が熱転写しにくくなり、良好な絵柄を形成する
ことができなかった。比較例3として一般的なワックス
系の熱転写記録材料を用いて同様の評価を行ったが、成
形後に絵柄部分が成形品と密着していないために膨れが
発生し、成形時点では膨れが発生していない部分も連続
煮沸することにより膨れが発生した。また、絵柄の崩れ
具合も多く、満足できるものではなかった。
【0068】
【表3】
【0069】なお、前記実施例では、フォイルを成形品
の表面に配置させる場合に、台紙側を成形品の表面に積
層しているが、絵柄側を成形品の表面の積層したばあい
も同様に良好な結果がえられた。
【0070】
【発明の効果】前記(1)項記載の発明においては、熱
転写記録材料の転写インク層における熱溶融性有機材料
としてエポキシ樹脂を用いることにより、絵柄の模様紙
用台紙に対する接着性が良好である。また含浸液が絵柄
に容易に浸透するので、加熱圧縮成形時に絵柄が硬化さ
れると共に、台紙または化粧板もしくは成形品と強固に
一体化されるので、加熱圧縮成形の際に、絵柄が崩れた
り、加熱圧縮成形後に絵柄が膨れたりすることがない。
しかして、従来例における前記〜の不具合が解消さ
れる。
【0071】前記(2)項記載の発明においては、転写
インク層にさらにブチラール樹脂および/またはポリア
ミド樹脂を配合することにより、絵柄の模様紙用台紙に
対する接着性がより向上される。
【0072】前記(3)項記載の発明においては、転写
インク層に硬化触媒を配合し、含浸処理前に熱処理を行
なうことにより、とくに前記の不具合をより完全に解
消することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 勝弘 大阪府大阪市西淀川区御幣島5丁目4番14 号 フジコピアン株式会社技術センター内 (72)発明者 買手 良一 大阪府大阪市西淀川区御幣島5丁目4番14 号 フジコピアン株式会社技術センター内 (72)発明者 可児 康之 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 都築 義忠 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に着色材料と熱溶融性有機材料か
    らなる転写インク層が設けられ、該熱溶融性有機材料中
    にエポキシ樹脂が25〜85重量%含有されている熱転
    写記録材料を用いて、台紙上に熱転写記録方法にて絵柄
    を形成して模様紙とし、該模様紙に熱硬化性樹脂を含浸
    させた後に被装飾品表面に配置し、加熱圧縮成形するこ
    とを特徴とする熱硬化性樹脂含浸化粧板または熱硬化性
    樹脂成形品の絵付け方法。
  2. 【請求項2】 前記熱溶融性有機材料中に、さらにブチ
    ラール樹脂および/またはポリアミド樹脂が含有されて
    なることを特徴とする請求項1記載の絵付け方法。
  3. 【請求項3】 前記転写インク層中に、硬化触媒として
    三フッ化ホウ素アミン系触媒が含有されている熱転写記
    録材料を用いて、台紙上に絵柄を形成して模様紙とし、
    該模様紙を、熱硬化性樹脂の含浸前に熱処理することを
    特徴とする請求項1または2記載の絵付け方法。
JP26425095A 1995-10-12 1995-10-12 熱硬化性樹脂含浸化粧板または熱硬化性樹脂成形品の絵付け方法 Pending JPH09104098A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1076538A (ja) * 1996-09-05 1998-03-24 Sekisui Chem Co Ltd 加飾成形用シート及び加飾成形品の製造方法

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