JPH09104255A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH09104255A
JPH09104255A JP26279595A JP26279595A JPH09104255A JP H09104255 A JPH09104255 A JP H09104255A JP 26279595 A JP26279595 A JP 26279595A JP 26279595 A JP26279595 A JP 26279595A JP H09104255 A JPH09104255 A JP H09104255A
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JP
Japan
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inner ring
output shaft
input shaft
spline
shaft
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Application number
JP26279595A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Ito
健一郎 伊藤
Ken Yamamoto
山本  憲
Isao Hori
勲 堀
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダーの移動操作によって、2駆走行モ
ードと4駆走行ロックモード及び4駆走行オーバランニ
ングモードの切換えが行なえるようにする。 【解決手段】 入力軸12aと出力軸12bの突き合せ
端部の外径面にスプライン21、22を形成し、入力軸
12aと出力軸12bの突き合せ部分の外側に2方向ク
ラッチ装置Aを設け、入力軸12aに軸方向へ移動可能
となるようスライダー51を外嵌し、このスライダー5
1の外部からの操作による移動によって、結合子53が
出力軸12bと内輪23をスプライン結合する2駆走行
モードと、結合子53が入力軸12aと出力軸12bを
スプライン結合する4駆走行ロックモードと、結合子5
3が入力軸12aと内輪23をスプライン結合する4駆
走行オーバランニングモードを選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の駆動系路
上において、駆動力の伝達と遮断の切換えに用いられる
動力伝達装置、更に詳しくは、2輪駆動モードと4輪駆
動モードの切換えを行なうための動力伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パートタイム式の4輪駆動車には、後車
輪を常時駆動すると共に、前車輪の車軸とホイールハブ
との間にハブクラッチ装置を組込み、そのハブクラッチ
装置によりホイールハブへの駆動力の伝達と遮断を行な
って、4輪駆動と2輪駆動を自動的に切換えるようにし
たものが、例えば特願平6−297023号によって提
案されている。
【0003】この装置は、2方向スプラグによって駆動
力の伝達と遮断の切替を行うクラッチ機構を有し、その
クラッチ機構のフリーランニングの機能を任意に停止さ
せるために、従動となる外輪と可動保持器とを切り離し
自在に結合する結合手段を備え、車両のフロントディフ
ァレンシャルと車軸との間に左用と右用の2つを配置す
る構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ハブクラッチ装置は、2駆走行モードと4駆走行モード
の切換えが行なえ、4駆走行時に2方向クラッチの作用
で、4駆走行オーバランニングモードが得られるが、こ
のオーバランニングモードは前進走行についてのみ有効
であり、後退時走行においてもスプラグは前進スタンバ
イのままの状態をつづけるため、4駆走行時の後退走行
に対するオーバランニングモードが得られず、車軸とホ
イールハブが直結した4輪駆動状態になるため、その状
態でタイトコーナ等を旋回した際、前車輪と後車輪の間
に生じる旋回距離の差によってタイトコーナブレーキ現
象を起こし、前後輪間にスリップが生じ、未舗装道路や
滑りやすい道路でしか走行できないという問題がある。
【0005】そこで、この発明の課題は、2駆走行モー
ドと4駆走行オーバランニングモード及び4駆走行ロッ
クモードの切換えが行なえると共に、4駆走行オーバラ
ンニングモードにおいて、後退走行時のタイトコーナブ
レーキ現象の発生がない動力伝達装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、車両のディファレンシャ
ルと両側車輪を連結する両側駆動軸の片側駆動軸を軸方
向に分離して入力軸と出力軸とし、この入力軸と出力軸
の突き合せ部分に、ブレーキ部でスプラグの作動方向を
切換えることのできる2方向クラッチ装置を設け、該入
力軸と出力軸の外径面及び2方向クラッチ装置の内輪の
内径面の各々にスプラインを形成し、前記クラッチ装置
の外輪を出力軸と一体に回転するよう結合し、この外輪
と内輪の間に摩擦式の回転伝達機構を設け、前記内輪と
入力軸の間に、内輪と入力軸及び出力軸の各々にスプラ
イン結合が可能となり、外部からの操作で軸方向に移動
自在となるスライダーを設け、このスライダーを、内輪
と出力軸の各々にスプライン結合する位置と、内輪と出
力軸及び入力軸の各々にスプライン結合する位置と、入
力軸と内輪の各々にスプライン結合する位置に移動させ
るようにした構成を採用したものである。
【0007】ここで、2方向クラッチ装置は、内輪と外
輪の間に、2方向スプラグと、回転自在な大径保持器、
内輪に弾性部材で押し付けられた小径保持器、2方向ス
プラグを前進スタンバイさせるためのスイッチばね及び
スプラグをバック方向に切換えるためのブレーキ機構か
らなり、入力軸と出力軸間の駆動力の伝達と遮断を行な
う。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面と共に説明する。
【0009】図1は、後輪駆動を主とする4輪駆動車の
車輪駆動系を示したものであり、同図において、1はフ
ロントディファレンシャル、2は前車輪、3は後車輪を
示している。
【0010】フロントディファレンシャル1は、デフカ
バー4の内側に、リングギヤ5とドライブピニオン6を
介してさらにトランスファー8を介してエンジン7と連
結するデフケース9を回転自在に支持し、そのデフケー
ス9と共回り可能に連結したピニオンギヤ10、10に
一対のサイドギヤ11、11を噛み合せて構成され、こ
の各サイドギヤ11、11に、駆動軸としての車軸1
2、13が連結されている。
【0011】図1と図2の如く、上記車軸12、13の
うち、短尺側の車軸13は、等速ジョイント14を介し
て前車輪2に連結されている。
【0012】一方、長尺側の車軸12は、その車軸12
が挿通するデフカバー4の内部において、途中で入力軸
12aと出力軸12bに軸方向に同軸心状の配置となる
よう2つに分離され、この分離部分にクラッチ装置Aが
デフカバー4内に納まる状態で組込まれ、外側の出力軸
12bは等速ジョイント14を介して前車輪2に連結さ
れている。
【0013】図2乃至図9は、2方向クラッチ装置(動
力伝達装置)Aの構造を示し、分離されて同軸心状とな
るよう配置された入力軸12aと出力軸12bの突き合
せ端部の外周面に等しい条件のスプライン21、22を
各々形成し、クラッチ装置Aは、入力軸12aと出力軸
12bに隙間を設けて回転可能に外嵌する内輪23と、
この内輪23の外側から出力軸12bの外側にわたって
外嵌する外輪24と、内輪23と外輪24の間に回転自
在に設けた大径保持器25と、内輪23に弾性部材でで
押し付けられた小径保持器26と、内輪23と外輪24
の間に設けた2方向スプラグ27とこれを前進スタンバ
イさせるためのスイッチばね28及びスプラグ27をバ
ック方向に切換えるためのブレーキ部bとで構成されて
いる。
【0014】上記内輪23の外径面と外輪24の内径面
には、図6に示すように同芯の円筒面29、30が形成
され、その両円筒面29、30間に大径保持器25と小
径保持器26が組込まれ、大径保持器25の後端部には
延長腕31が一体に形成され、その延長腕31が軸受3
2の案内により外輪24と内輪23に対して回転自在に
支持されている。
【0015】一方、小径保持26は、前端部に、内径側
に向かって屈曲する屈曲部33が形成され、その屈曲部
33が内輪23の端面にすべり回転可能に接触してお
り、この屈曲部33と止め輪34との間に、皿バネから
成る圧着ばね35が組込まれている。この圧着ばね35
は、屈曲部33を内輪23の端面に向かって圧着してお
り、その押圧力によって生じる摩擦力により小径保持器
26を内輪23に圧着している。
【0016】また、上記大径保持器25と小径保持器2
6の周面には、図8と図9に示すように、径方向に対向
して複数のポケット36、37が形成され、その各ポケ
ット36、37に、係合子としてのスプラグ27と、ス
プラグ27を保持するばね38とが組込まれている。
【0017】このスプラグ27は、外径側と内径側に、
それぞれ異なった曲率中心をもつ左右対称形の円弧面3
9と39aが形成され、左右の両方向に所定角度傾くと
両円筒面29、30と係合し、外輪24と内輪23を一
体化する。また、バネ38は、大径保持器25に一端が
支持されてスプラグ27を両側から押圧し、各スプラグ
27を円筒面29、30と係合する位置に保持してい
る。従って、大径保持器25と小径保持器26及びスプ
ラグ27によって2方向クラッチ(a)を形成してい
る。
【0018】また、上記大径保持器25及び小径保持器
26の端部には、図7の如く、それぞれ径方向に貫通す
るスリット40、41が形成され、そのスリット40、
41に、C字形のリング形状をしたスイッチばね28の
両端部が係合している。このスイッチばね28は、周方
向に縮められた状態でセットされ、一端を大径保持器2
5に、他端を小径保持器26に押し付けて取付けられて
おり、そのばね力によって両保持器25、26に円周方
向の力を与えている。この力により大径保持器25は回
転力を受け、上記スイッチばね28のばね力により、両
保持器25、26とスプラグ27は、回転の一方向の噛
み合い位置でスタンバイの状態となっている。上記の構
造では、スイッチばね28が大径保持器25に一方向の
回転力を付与する手段を構成する。
【0019】一方、上記大径保持器25の延長腕31の
後端部には、大径保持器25の回転に抵抗を与えるブレ
ーキ部bが連結されている。
【0020】このブレーキ部bは、図3乃至図5に示す
ように、内輪23の端部に嵌合する入力リング42と延
長腕31をクラッチばね44を介して連結し、入力リン
グ42の外側に配置した抵抗体ケース45と該入力リン
グ42に軸方向に対向するフランジ42a、45aを形
成し、抵抗体ケース45はナックル43の先端部に軸方
向に移動可能な状態で回り止めされ、上記入力リング4
2のフランジ42aの両面には抵抗体46が挿入され、
抵抗体ケース45の先端内部に設けた止め輪47と抵抗
体46の間に皿ばね等の弾性部材48が組込まれ、フラ
ンジ42aを抵抗体ケース45のフランジ45aに向っ
て圧着させている。
【0021】上記弾性部材48のばね力は、圧着によっ
て入力リング42のフランジ42aの摺接部に所定の摩
擦力を生じさせる大きさに設定され、この摩擦力により
大径保持器25と一体に回転しようとする入力リング4
2に対してその回転を遅れさせる減速力を与えている。
ここで、入力リング42に加えられる減速力は、スイッ
チばね28のばね力によって大径保持器25に加わる回
転力よりも大きくなるよう設定されている。
【0022】上記ブレーキ部bと大径保持器25の間に
配置されるクラッチバネ44は図3乃至図5に示すよう
に、入力リング42と大径保持器25の延長腕31とを
またぐように巻きコイルを連続させたコイルバネで形成
され、そのコイルバネの一端が入力リング42の孔49
に係合している。また、コイルバネの他端側の巻きコイ
ルは、大径保持器25の延長腕31に弱い締まり嵌め状
態で嵌合しており、大径保持器25が巻きコイルを締め
込む方向に回転すると、コイルバネが大径保持器25に
締まり込むようになっている。
【0023】上記クラッチバネ44では、内輪23を介
して大径保持器25が図7の矢印ロ方向に回転すると、
クラッチバネ44が締まり込んで大径保持器25と入力
リング42を一体化し、逆に、大径保持器25が図7の
矢印イ方向に回転すると、クラッチばね44の巻きコイ
ルが緩み、大径保持器25と入力リング42を切離する
ように設定されている。
【0024】図1乃至図5に示すように、前記入力軸1
2aにスライダー51が軸方向に移動自在となるよう外
嵌挿され、このスライダー51の先端部には、内外径面
の両方にスプラインを有し、入力軸12aのスプライン
21と出力軸12bのスプライン22及び内輪23の内
径面に形成したスプライン52の各々に結合する結合子
53が設けられている。
【0025】上記スライダー51の後端に設けた周溝5
4に操作用フォーク55が係合し、このフォーク55は
図1のように、車両のトランスファー8に接続するアク
チュエータ等と連結しており、トランスファー8からの
遠隔操作によりスライダー51を軸方向に移動させるよ
うになっている。
【0026】上記スライダー51は、軸方向への移動操
作により、結合子53が、出力軸12bと内輪23のス
プライン22、52に噛合って両者を結合する位置(図
3)と、内輪23の内径面に形成したスプライン52と
入力軸12aのスプライン21に噛合って両者を結合す
る位置(図5)と、出力軸12bと入力軸12aのスプ
ライン21、22及び内輪23のスプライン52に各々
噛合い、入力軸12aと出力軸12bを直結する位置
(図4)とに停止する。
【0027】なお、入力軸12aと出力軸12bのスプ
ライン21、22及び内輪23のスプライン52は、各
々同一形状とし、結合子53は無負荷時に入力軸12a
と出力軸12bの間をスライドできる。
【0028】前記外輪24の先端側内部に、内周が出力
軸22とスプライン22によって回転方向に結合し、外
周が外輪24の内周に設けたスプライン61で外輪24
と回転方向に結合し、外輪24と出力軸22を一体に回
転するよう結合する連結部材62と、この連結部材62
と外輪24の内周に設けた環状鍔壁63の対向面間に組
込まれた摩擦式の回転伝達機構64と、外輪24の先端
部に固定した止め輪65と連結部材62の間に縮設した
皿ばね66とが設けられている。
【0029】上記回転伝達機構64は、内周が内輪23
の外周に設けたスプライン67で内輪23と回転方向に
結合した環状板68と、外周が外輪24のスプライン6
1と結合して外輪24と一体に回転する環状板69と
を、交互に複数枚重ね合わせ、皿ばね66の押圧により
接触面が圧接し、摩擦力が生じるように予圧が与えられ
た構造になっている。
【0030】従って、多板式となる回転伝達機構64
は、内輪23と外輪24を摩擦力によって回転方向に結
合し、内輪23と外輪24の間に摩擦力を上回る負荷が
作用した場合にスリップすることになる。
【0031】この発明の回転伝達装置は上記のような構
成であり、次に、この装置を用いた車両の走行状態につ
いて説明する。
【0032】〔2駆走行モード〕図3に示すように、ス
ライダー51をエアアクチュエーター等の外部装置によ
り、出力軸12b側の最前進行位置に固定する。出力軸
12bと内輪23の間は、結合子53が納まる空間を有
するため、該結合子53は内輪23と出力軸12bのス
プライン22、52に噛み合う位置に移動する。このと
き、内輪23と入力軸12aとは完全に分離するため、
出力軸12bは入力軸12aの回転方向に全く影響され
ない。このため、プロペラシャフトを停止し、入力軸1
2aが出力軸12bに対してディファレンシャルの作用
で逆回転してもスプラグ27の姿勢は変わらず、問題は
発生しない。
【0033】従って、トランスファより動力を切離され
た前輪には、エンジンからの駆動力が伝わらず、後輪だ
けの2輪走行になるため、トランスファーからデフのリ
ングギヤまでの駆動系を停止させることができ、前進走
行中の静粛性や燃費性能の向上が図れる。
【0034】〔4駆走行ロックモード〕図4に示すよう
に、スライダー51を2駆走行位置からディファレンシ
ャル側に後退移動させ、結合子53の内径スプラインが
入力軸12aと出力軸12bの両方にまたがって、スプ
ライン21と22に噛合う中間位置で固定させる。
【0035】これによって、入力軸12aと出力軸12
bは、結合子53によって直結となり、入力軸12aの
回転を出力軸12bに伝える4駆状態になり、エンジン
ブレーキを効かせることができ、悪路走行や舗装道路等
の摩擦係数の低い路面の走行に有利となる。
【0036】なお、このときの回転伝達の経路は、
(I)入力軸12a→結合子53→出力軸12b→(I
I)入力軸12a→結合子53→内輪23→スプラグ2
7→外輪24→連結部材62→出力軸12b、(III )
入力軸12a→結合子53→内輪23→回転伝達機構6
4→外輪24→連結部材62→出力軸12bの3つの経
路ができ、駆動時は、(I)+(II)+(III )の経路
となり、オーバランニング(エンジンブレーキ時)は、
(I)、(III )の経路を通る。よって、強力なエンジ
ンブレーキが効くことになる。
【0037】〔4駆走行オーバランニングモード〕図5
に示すように、スライダー51を、4駆ロックモード位
置から更にディファレンシャル側の最後退位置に移動さ
せ、結合子53が入力軸12aと結合する位置で固定す
る。
【0038】スライダー51の結合子53は、入力軸1
2aと内輪23のスプライン21、53に噛合って両者
を結合するように位置決めされる。
【0039】これにより、入力軸12aから出力軸12
bへのトルク伝達の経路は、(IV)入力軸12a→結合
子53→内輪23→スプラグ27→外輪24→連結部材
62→出力軸12b、(V)入力軸12a→結合子53
→内輪23→回転伝達機構64→外輪24→連結部材6
2→出力軸12bの2つの経路ができる。
【0040】駆動時は、(IV)+(V)の経路となり、
エンジンブレーキ時は(V)の経路を通る。よって、回
転伝達機構64に設定された摩擦力に対応する範囲でエ
ンジンブレーキを効かせることができる。
【0041】ここで、出力軸12bが入力軸12aの回
転数を上回ったとき、フリーランニングにより駆動力の
伝達を遮断する。
【0042】すなわち、車両が蛇角をもつと、前輪と後
輪の旋回距離の差により、前輪に連結する外輪24が内
輪23よりも速く回転し、外輪24が2方向スプラグ2
7に対してフリーランニングする。このため、前輪と後
輪は切離されて回転し、タイトコーナでのブレーキング
現象が生じることがなく、舗装道路等の摩擦係数の高い
路面の走行に適している。
【0043】また、この4駆走行オーバランニングモー
ドにおいて、後退走行を行なうと、入力軸12aと内輪
23の逆転に対して、大径保持器25はブレーキ部bに
よって付与された抵抗力によって逆転方向に遅れを生
じ、これによりスプラグ27は、前進スタンバイの位置
から後退スタンバイの位置に切換わる。
【0044】従って、4駆での後進走行時においても2
方向クラッチ装置Aの作用でオーバランニングモードが
得られ、タイトコーナブレーキ現象の発生がない。
【0045】このように、この動力伝達装置は、ドライ
バーの操作によるスライダー51の位置選択により、走
行中の刻々と変る路面の変化に幅広く対応することがで
き、フルタイムの4輪駆動車と同様に安定した走行を行
なうことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、スラ
イダーを移動操作するのみで、2駆走行モードと4駆走
行ロックモード及び4駆走行オーバランニングモードの
切換えが行なえ、フリーランニングトルクに影響され
ず、2駆走行時にはプロペラシャフトを停止することが
でき、燃費と静粛性に優れ、かつ、路面の変化に正確に
対応できる4駆走行を実現できると共に、回転伝達機構
により、4駆走行ランニングモードでエンジンブレーキ
を効かすことができ、更に、2方向クラッチに設けたブ
レーキ部で、後退走行時のタイトコーナブレーキ現象の
発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動車の車輪駆動系を示す平面図
【図2】同上における前輪駆動系の動力伝達装置を示す
断面図
【図3】動力伝達装置の2駆走行モードを示す断面図
【図4】同上の4駆走行ロックモードを示す断面図
【図5】同上の4駆走行オーバランニングモードを示す
断面図
【図6】図3の矢印VI−VIに沿う断面図
【図7】図3の矢印VII −VII に沿う断面図
【図8】スプラグの前進係合状態とフリーランニング状
態を示す断面図
【図9】スプラグの後退係合状態とフリーランニングを
停止した状態を示す断面図
【符号の説明】
12a 入力軸 12b 出力軸 21、22、52、61、67 スプライン 23 内輪 24 外輪 25 大径保持器 26 小径保持器 27 2方向スプラグ 28 スイッチばね 51 スライダー 53 結合子 62 連結部材 64 回転伝達機構 66 皿ばね 68、69 環状板 a 2方向クラッチ b ブレーキ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のディファレンシャルと両側車輪を
    連結する両側駆動軸の片側駆動軸を軸方向に分離して入
    力軸と出力軸とし、この入力軸と出力軸の突き合せ部分
    に、ブレーキ部でスプラグの作動方向を切換えることの
    できる2方向クラッチ装置を設け、該入力軸と出力軸の
    外径面及び2方向クラッチ装置の内輪の内径面の各々に
    スプラインを形成し、前記クラッチ装置の外輪を出力軸
    と一体に回転するよう結合し、この外輪と内輪の間に摩
    擦式の回転伝達機構を設け、前記内輪と入力軸の間に、
    内輪と入力軸及び出力軸の各々にスプライン結合が可能
    となり、外部からの操作で軸方向に移動自在となるスラ
    イダーを設け、このスライダーを、内輪と出力軸の各々
    にスプライン結合する位置と、内輪と出力軸及び入力軸
    の各々にスプライン結合する位置と、入力軸と内輪の各
    々にスプライン結合する位置に移動させるようにした動
    力伝達装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100365274B1 (ko) * 1997-06-27 2003-03-28 기아자동차주식회사 4 륜 구동차용 풀 타임 4wd 용 트랜스퍼 입,출력샤프트구조

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KR100365274B1 (ko) * 1997-06-27 2003-03-28 기아자동차주식회사 4 륜 구동차용 풀 타임 4wd 용 트랜스퍼 입,출력샤프트구조

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