JPH09106315A - 温度制御装置 - Google Patents

温度制御装置

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JPH09106315A
JPH09106315A JP26184895A JP26184895A JPH09106315A JP H09106315 A JPH09106315 A JP H09106315A JP 26184895 A JP26184895 A JP 26184895A JP 26184895 A JP26184895 A JP 26184895A JP H09106315 A JPH09106315 A JP H09106315A
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resistor
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義男 片岡
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敏浩 高原
Koji Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 こて先温度が設定温度に到達するまでに時間
がかかる。 【解決手段】 商用電源1の投入と同時にヒータ3の設
定温度を規定する接点bの電圧を積分し、該積分による
電圧Vcが電圧VRより大きい場合には「ロー」パルスを
出力し、この間においてヒータ3を連続通電状態とする
通電補正回路13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田こて等に用い
て好適な温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】温度検出センサを用いる必要のないヒー
タの温度制御回路の一例が文献:NECデータブック、
『小中電力サイリスタ』(1994年8月版の297
頁)等に示されている。
【0003】この温度制御回路は、電源の投入後、まず
最初にマルチバイブレータが出力する一定周期のパルス
に基づいてヒータに通電することによりヒータ温度(ヒ
ータの抵抗値)を検出し、該温度検出値が所定の設定温
度(設定抵抗値)よりも低い場合には、比較回路によっ
て設定温度になるまで連続してヒータに通電してヒータ
温度を上昇させ、該温度が所定の設定温度に達すると上
記マルチバイブレータ出力に同期したタイミングでヒー
タの温度を検出することにより定常的な温度制御を行う
ものである。
【0004】すなわち、この温度制御回路は、予め求め
られているヒータの抵抗値の温度特性を利用することに
より、マルチバイブレータから出力される一定周期のパ
ルスに同期してヒータ温度をサンプリングし、温度検出
センサを用いることなくヒータの温度制御を実現してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したヒ
ータの温度制御回路を半田こてに応用した場合、電源投
入後におけるヒータの温度並びに該ヒータによって加熱
されるこて先の温度は、図7に示すような特性になる。
すなわち、こて先の温度は、特性LKによって示すよう
にヒーター温度(特性LH)に対して時間的に遅れて立
ち上がり、ヒータの温度は、こて先温度が設定温度T1
に到達する以前の時刻tsにおいて設定温度T2に到達
し、ヒータの間欠通電による定常的な温度制御状態に至
る。
【0006】したがって、ヒータ温度が設定温度T2に
到達して以後、こて先の温度の温度上昇特性LKはなだ
らかとなり、設定温度T1に到達するまでに時間を要す
るという問題があった。また、ヒータ温度を高温に設定
しようとした場合には、低温に設定しようとした場合に
比較して設定温度に到達するまでにさらに多くの時間を
要するという問題があった。
【0007】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、こて先の温度を設定温度に速やかに到達させ
ることが可能な温度制御装置の提供を目的としている。
また、簡単構成によって上記課題を解決することも本発
明の目的とするところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上述した目的を達成するために、被加熱手段を加熱する
ヒータと、該ヒータの温度を検出する温度検出手段と、
前記ヒータの温度を所定温度に設定する温度設定手段
と、前記温度検出手段から出力される検出値が前記温度
設定手段の設定値よりも小さい場合、ヒータに通電する
通電手段と、通電によってヒータが前記所定温度に加熱
された後、所定時間だけヒータに通電する通電補正手段
とを具備することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、通電補正手段は、温度設定手段の設定値に
よって駆動されることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、通電補正手段は、温度設定手段の
設定値を時間積分した値に基づいてヒータの通電時間を
設定することを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
いずれかの項記載の発明において、通電補正手段による
ヒータの通電時間は、該ヒータから被加熱手段までの熱
伝導特性に基づいて設定されることを特徴としている。
【0012】
【作用】ヒータに通電した場合、ヒータによって加熱さ
れる被加熱手段はヒータ本体よりも時間的に遅れて設定
温度に到達する。本発明によれば、ヒータは設定温度に
到達した後、すなわちヒータが間欠通電による定常温度
制御状態に至った後においても、通電補正回路によって
所定時間強制的に通電される。したがって、被加熱手段
は速やかに所定温度に到達する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態の半田
こて用温度制御回路の回路図である。この図において、
符号1は電圧100V、周波数50Hzあるいは60H
zの交流電圧を出力する商用電源であり、この商用電源
1の両端にはブリッジ回路2が接続されている。
【0014】このブリッジ回路2は、ヒータ3、抵抗
4、半固定抵抗5(抵抗5aと半固定抵抗5bの合成抵
抗)、及び可変抵抗(温度設定手段)6(可変抵抗6a
と抵抗6bの合成抵抗)から構成されており、ヒータ3
の温度つまり抵抗値によって定まる接点aの電圧と、ヒ
ータ3の設定温度を規定する可変抵抗6aの値によって
定まる接点bの電圧とを比較対象電圧として出力する。
なお、商用電源1と抵抗4との接続ラインは共通ライン
であり、共通電位例えば接地電位(GND)に接続され
ている。
【0015】上記ヒータ3は、半田こてのこて先(被加
熱手段)を加熱するためのものであり、例えば抵抗温度
係数が比較的大きなセラミック・ヒータである。また、
ヒータ3は、常温〜500゜Cの温度範囲に亘って抵抗
値が明確になっているものであり、例えば常温における
抵抗値が35Ωで温度上昇と共に該抵抗値が一定の割合
で増加するものである。可変抵抗6aは、その設定値に
よって上記ブリッジ回路の平衡状態、すなわちヒータ3
の設定温度を規定するものである。
【0016】また、ヒータ3と接点aとの間にはトライ
アック7が介挿されており、このトライアック7は、ゲ
ート端子Gに負極性電圧が印加されるとオンして第1電
極T1と第2電極T2とを短絡し、ヒータ3と抵抗4とを
接続状態とする。なお、このトライアック7と、以下に
説明するコンパレータ12及びトリガ回路16は通電手
段を構成している。
【0017】半固定抵抗5は、商用電源1とヒータ3と
の接点にダイオード8を介して接続されている。このダ
イオード8は、カソード端子が商用電源1側に接続され
ており、抵抗5側に負極性の半波整流電圧を供給する。
また、この半波整流電圧を受けて抵抗9及びコンデンサ
10とによって形成される平滑回路により、電源ライン
11には負極性電圧、例えば−8ボルトが電源として供
給される。
【0018】符号12はコンパレータであり、抵抗12
aを介してプラス(+)入力端子に入力される上記接点
aの電圧と抵抗12bを介してマイナス(−)入力端子
に入力される接点b(半固定抵抗5と可変抵抗6との接
続点)の電圧を比較し、接点aの電圧が接点bの電圧よ
りも大きい場合には「ハイ」電圧(接地電位)を出力
し、接点aの電圧が接点bの電圧以下の場合には「ロ
ー」電圧(マイナス電位)を出力する。
【0019】次に、符号13は、こて先の温度の立ち上
がり時間を短くするために設けられた通電補正回路であ
る。この通電補正回路13は、接点bにカソード端子が
接続されるダイオード13aと、該ダイオード13aの
アノード端子に接続された抵抗13b、該抵抗13bの
両端とGNDとの間にそれぞれ接続されたコンデンサ1
3c、13dによって形成された積分回路、及び該積分
回路の出力電圧Vcが抵抗13eを介してマイナス入力
端子に入力されると共に、抵抗13fと抵抗13gとに
よって分割された基準電圧VRがプラス入力端子に入力
されるコンパレータ13hとによって形成されている。
【0020】すなわち、通電補正回路13は、接点bの
電圧を時間積分して得られる電圧Vcが電圧VRよりも大
きい場合に「ロー」電圧を出力し、電圧Vcが電圧VR
下の場合には「ハイ」電圧をコンパレータ13hの出力
とする。
【0021】ここで、積分回路の時定数すなわち抵抗1
3bの抵抗値及びコンデンサ13c、13dの容量値
は、 こて先の熱容量、 ヒータ3からこて先までの距離等によって決まる熱
損失、及び熱伝達の時間遅れ等の熱伝導特性、 電源周波数、等を考慮して最適値に設定されてい
る。
【0022】例えば、電源周波数については、商用電源
1の周波数が50Hzの場合、周波数60Hzの場合と
比較して電圧Vcの立ち上がりが遅くなる。すなわち、
周波数50Hzにおいて周波数60Hzの場合と同じ時
間で電圧Vcが所定電圧に到達させるためには、上記積
分回路の時定数を周波数60Hzの場合よりも小さくす
る必要がある。
【0023】このことを考慮し、本実施形態の半田こて
用温度制御回路では、商用電源1の周波数が50Hzの
場合と60Hzの場合とで電圧Vcが所定電圧に到達す
る時間が大きく変化しないように、周波数50Hzにお
ける最適時定数と60Hzにおける最適時定数の中間に
積分回路の時定数を設定している。
【0024】また、抵抗13eは、コンパレータ13h
のマイナス入力端子の入力抵抗を増大させるために設け
られたものであり、半田こての電源をOFFとした場合
にコンデンサ13dが放電されて電圧Vcが急速に接地
電位となることを防止するものである。なお、抵抗13
eの挿入目的については後述する。
【0025】符号14はマルチバイブレータである。該
マルチバイブレータ14は、コンパレータ14aのマイ
ナス入力端子と出力端子との間に接続された抵抗14b
の抵抗値と、該マイナス入力端子とGNDとの間に接続
されたコンデンサ14cの容量とによって決定される時
定数、並びに、該コンデンサ14cの容量と、コンパレ
ータ14aの出力端子カソード端子が接続されたダイオ
ード14dのアノード端子と該コンパレータ14aのマ
イナス入力端子との間に接続された抵抗14eとによっ
て決定されるもう1つの時定数とにより、一定周期例え
ば2秒毎にパルス幅20msの「ロー」パルスを出力す
る。
【0026】なお、上記コンパレータ14aのプラス入
力端子と出力端子との間には抵抗14fが正帰還用抵抗
として接続されると共に、該プラス入力端子には抵抗1
4gと抵抗14hとによって分割された電圧がバイアス
電圧として供給されている。
【0027】符号15はダイオード15a、15b、1
5cの各カソード端子が入力端となる3入力ORゲート
回路であり、その出力端は抵抗15d及び抵抗15eに
よってバイアスされている。このORゲート回路15は
コンパレータ12、通電補正回路13、及びマルチバイ
ブレータ14の各出力を入力してトリガ回路16に出力
する。
【0028】トリガ回路16は、ゼロクロス・スイッチ
16a(例えばμPC1701、日本電気製IC)及び抵抗1
6b、コンデンサ16cとから構成されている。このゼ
ロボルト・スイッチ16aの4番端子には上記ORゲー
ト回路15の出力が、また8番端子には上記商用電源1
を抵抗16bとコンデンサ16cによって遅延させられ
た信号が入力され、4番端子の電圧が「ロー」電圧の期
間において6番端子(出力端)には8番端子に入力され
た交流電圧のゼロクロス点、すなわちGND電圧となる
点において「ロー」パルスを出力する。すなわち、上記
抵抗16bとコンデンサ16cは、商用電源1の交流電
圧のゼロクロス点に対して「ロー」パルスが出力される
タイミングを調節するためのものである。
【0029】また、ゼロクロス・スイッチ16aの出力
端は、発光ダイオード17及び抵抗18を介してトライ
アック7のゲート端子Gに接続されており、上記「ロ
ー」パルスが出力されるとゲート電流が流れて発光ダイ
オード17が発光するように構成されている。
【0030】次に、以上のように構成された半田こて用
温度制御回路の動作について、図2〜図4に示すタイミ
ング図を参照して詳しく説明する。なお、図2は、上記
通電補正回路13を動作させない場合における電源投入
直後のタイミング図であり、図3はヒータ温度が設定温
度に到達した後におけるタイミング図、さらに、図4は
通電補正回路13を動作させた場合におけるタイミング
図である。
【0031】まず、図2において、商用電源1の電源電
圧、すなわち0ボルト(GND電位)を基準に約±14
1ボルトの波形(A)が該温度制御回路に供給される
と、電源ライン11の直流電源電圧の立ち上がりに応じ
てマルチバイブレータ14は、波形(B)に示すように
時刻t1(電源投入時刻)、t2、……において2秒間隔
で20ms幅のパルスB1、B2、……を出力する。
【0032】そして、まず、パルスB1によって、ゼロ
クロス・スイッチ16aは、時刻ta1、ta2において、
すなわち電源電圧(A)が0ボルトとクロスする時刻に
おいてパルス幅の狭いパルスを出力する。この結果、該
トライアック7は電源電圧(A)の一周期だけON状態
となり、ヒータ3が通電される。
【0033】ヒーター3が通電されると、接点aつまり
コンパレータ12のプラス入力端子の電圧は、電源電圧
(A)がヒータ3の抵抗値と抵抗4の抵抗値によって分
圧された電圧となり、すなわち波形(D)で示される電
圧パターンとなる。ここで、ヒータ3の抵抗値は、この
ときのヒータ3自らの温度によって定まる抵抗値であ
る。
【0034】一方、このときの接点bつまりコンパレー
タ12のマイナス入力端子の電圧は、電源電圧(A)の
半波整流電圧が半固定抵抗5の抵抗値と可変抵抗6の抵
抗値によって分圧された電圧、すなわち波形(E)で示
される電圧パターンとなる。
【0035】コンパレータ12は、該ヒータ3の通電時
における接点aと接点bの電圧を比較し、接点aの電圧
が接点bの電圧よりも低い場合、すなわちヒータ3の温
度が設定温度よりも低い場合には、パルスF1を出力す
る。この結果、ゼロクロス・スイッチ16aは時刻ta
3、ta4においてパルスを出力し、ヒータ3は次の一周
期においても通電される。
【0036】ゼロクロス・スイッチ16aは、このよう
にコンパレータ12から出力されるパルスF1、F2、…
…によって連鎖的にパルスを出力し、ヒータ3は設定温
度に達するまで連続的に通電される。そして、ヒータ3
の温度が設定温度に達すると、図3に示すようにコンパ
レータ12からはパルスが出力されないので、ヒータ3
は、マルチバイブレータ14の出力パルスのみに基づい
て2秒置きに間欠的に通電される定常的な温度制御状態
となる。
【0037】しかし、図7に示したように、ヒータ3の
温度制御が該定常的な温度制御状態になった時点におい
て、ヒータ3の温度に対して時間的に遅れて立ち上がる
こて先温度は設定温度T1に到達しておらず、しかも、
ヒータ3が間欠的に通電されるために温度上昇特性Lk
が緩やかとなり、速やかに設定温度に到達することがで
きない。
【0038】これに対して、通電補正回路13を動作さ
せた場合には、図4に示すような動作となる。すなわ
ち、通電補正回路13は、電源の投入後、接点bの半波
整流電圧を上記積分回路によって積分する。したがっ
て、コンパレータ13hのマイナス入力端子に印加され
る電圧Vcは、図5に示すように時間の経過と共に0ボ
ルトから徐々に負電圧側に降下する。この結果、通電補
正回路13の出力(G)は、電圧Vcがコンパレータ1
3hのプラス入力端子の電圧VRよりも大きい状態、す
なわち電源投入後から時刻tbまでは「ロー」電圧とな
り、電圧Vcが電圧VR以下となると「ハイ」電圧とな
る。
【0039】ここで、上記積分回路の時定数(主に抵抗
13b及びコンデンサ13dの値によって定まる)ある
いは電圧VRは、ヒータ3の温度が設定温度に到達する
時刻tsよりも時刻tbが十分に大きくなるように設定さ
れている。したがって、ゼロクロス・スイッチ16a
は、時刻tsから時刻tbまでの間もパルス(波形
(C)’参照)を出力し、この結果ヒーター3は時刻t
c(波形(D)’参照)まで連続的に通電される。
【0040】したがって、このような本実施形態の半田
こて用温度制御回路によれば、以下のような効果を奏す
ることができる。 (1)ヒータ3の温度が設定温度に到達してもヒータ3
は一定期間連続的に通電されるので、図6に示すように
従来と比較してこて先の温度が設定温度T1に到達する
までの時間が短くなる。
【0041】(2)上記通電補正回路13は、接点bの
電圧すなわち温度設定用の可変抵抗6aによって規定さ
れる電圧を積分することによって動作するので、該可変
抵抗6aの設定値に応じてその出力が「ロー」電圧から
「ハイ」電圧に変化する時刻が異なる。つまり、可変抵
抗6aの値を小さくして設定温度を高くした場合、図5
において電圧Vcが電圧VRに到達するまでの時間は長く
なり、逆に可変抵抗6aの値を大きくして設定温度を低
くした場合、電圧Vcが電圧VRに到達するまでの時間は
短くなる。
【0042】したがって、設定温度を高くした場合には
ヒータ3に連続通電される時間が長くなり、また設定温
度を低くした場合にはヒータ3に連続通電される時間が
短くなるので、設定温度に応じて該ヒータ3の温度上昇
をコントロールすることができる。
【0043】(3)抵抗13eを設けているので、電源
をOFFとした直後に再度電源をONとした場合、すな
わちこて先が余熱で暖まっている状態で再度電源をON
とした場合等に、電圧Vcは電源をOFFとした時点に
おける値から大きく変化しない。したがって、このよう
な場合、既に暖まっているこて先を設定温度を越えて異
常に加熱することがない。
【0044】(4)積分回路とコンパレータによる簡単
な回路によって、こて先の温度が規定温度に到達するま
での時間を短縮できる。
【0045】(5)こて先の交換等により熱容量が大き
くなった場合において、交換前と同一温度にこて先温度
を設定しようとするとき、ヒータ3の温度を高く設定す
る必要がある。このような場合にも可変抵抗6aの値が
小さな値に設定されるので、こて先の温度上昇を高速化
することが可能である。
【0046】(6)商用電源1の周波数が50Hzの場
合と60Hzの場合とで電圧Vcが所定電圧に到達する
時間が大きく変化しないように、周波数50Hzにおけ
る最適時定数と60Hzにおける最適時定数の中間に積
分回路の時定数を設定している。したがって、商用電源
1の周波数が50Hzの地域においても、あるいは60
Hzの地域においても通電補正回路13が良好に作用す
るので、両地域の使用において、こて先の温度を高速に
設定温度に上昇させることができる。
【0047】なお、上述した半田こて用温度制御回路
は、ヒータの温度を検出する温度センサを用いることな
くマルチバイブレータの出力に同期して端子aの電圧を
検出して温度制御を行うものであるが、ヒータの温度を
検出する温度センサを別途設け、該温度センサの出力と
上記正回路の出力とに基づいてゼロクロス・スイッチを
駆動するように構成しても良い。
【0048】また、上記実施形態では、コンパレータ1
2、通電補正回路13、及びマルチバイブレータ14等
の制御系回路を負電圧の片電源にて駆動するように構成
されているが、正電圧の片電源あるいは正/負の両電源
にて駆動するように構成してもよい。さらに、こて先を
加熱するヒータとして、異なる温度特性を有するヒータ
を用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下のよ
うな効果を奏する。 (1)電源投入後においてヒータは通電補正手段によっ
て所定時間だけ通電されるので、被加熱手段の温度が規
定温度に設定されるまでの時間を短縮することが可能で
ある。 (2)通電補正手段が温度設定手段の設定値によって駆
動されるので、該設定値に応じて所定温度に加熱された
後におけるヒータの通電時間を設定することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す回路図であ
る。
【図2】本発明において通電補正回路を動作させない場
合における動作を示すタイミング図である。
【図3】本発明において定常的な温度制御状態における
タイミング図である。
【図4】本発明の一実施形態の動作を示すタイミング図
である。
【図5】本発明における補正回路の動作を説明する図で
ある。
【図6】本発明におけるヒータの温度変化特性を示す図
である。
【図7】従来の温度制御装置の問題点を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 商用電源 2 ブリッジ回路 3 ヒータ 4、9 抵抗 5 半固定抵抗 6 可変抵抗(温度設定手段) 7 トライアック(通電手段) 8 ダイオード 10 コンデンサ 11 電源ライン 12 コンパレータ(通電手段) 13 通電補正回路 14 マルチバイブレータ 15 ORゲート回路 16 トリガ回路(通電手段) 16a ゼロクロス・スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱手段を加熱するヒータ(3)と、 該ヒータの温度を検出する温度検出手段(2)と、 前記ヒータの温度を所定温度に設定する温度設定手段
    (6a)と、 前記温度検出手段から出力される検出値が前記温度設定
    手段の設定値よりも小さい場合、ヒータに通電する通電
    手段(7,12,16)と、 通電によってヒータが前記所定温度に加熱された後、所
    定時間だけヒータに通電する通電補正手段(13)と、 を具備することを特徴とする温度制御装置。
  2. 【請求項2】 通電補正手段(13)は、温度設定手段
    (6a)の設定値によって駆動されることを特徴とする
    請求項1記載の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 通電補正手段(13)は、温度設定手段
    (6a)の設定値を時間積分した値に基づいてヒータ
    (3)の通電時間を設定することを特徴とする請求項2
    記載の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 通電補正手段(13)によるヒータ
    (3)の通電時間は、該ヒータから被加熱手段までの熱
    伝導特性に基づいて設定されることを特徴とする請求項
    1ないし3いずれかの項記載の温度制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008107082A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Ivoclar Vivadent Ag 特に歯科用の燃焼窯の稼働方法ならびに燃焼窯
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