JPH09107904A - 電解質に富んだ植物胚及びその製造方法 - Google Patents
電解質に富んだ植物胚及びその製造方法Info
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- JPH09107904A JPH09107904A JP8267275A JP26727596A JPH09107904A JP H09107904 A JPH09107904 A JP H09107904A JP 8267275 A JP8267275 A JP 8267275A JP 26727596 A JP26727596 A JP 26727596A JP H09107904 A JPH09107904 A JP H09107904A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01C—PLANTING; SOWING; FERTILISING
- A01C1/00—Apparatus, or methods of use thereof, for testing or treating seed, roots, or the like, prior to sowing or planting
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01H—NEW PLANTS OR NON-TRANSGENIC PROCESSES FOR OBTAINING THEM; PLANT REPRODUCTION BY TISSUE CULTURE TECHNIQUES
- A01H3/00—Processes for modifying phenotypes, e.g. symbiosis with bacteria
- A01H3/04—Processes for modifying phenotypes, e.g. symbiosis with bacteria by treatment with chemicals
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S47/00—Plant husbandry
- Y10S47/09—Physical and chemical treatment of seeds for planting
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 栄養生理学の観点で従来の植物胚に較べて高
濃度のミネラルとビタミン含量の高い改善された植物胚
を提供する。 【解決手段】 発芽力のある種子、特にマメ科及び穀物
の種子を電解質溶液中に浸し、この溶液中で適当な温
度、特に好ましくは20〜30℃の温度で、植物胚中の
電解質の富化を達成するのに充分な時間、特に好ましく
は60〜100時間、培養する。
濃度のミネラルとビタミン含量の高い改善された植物胚
を提供する。 【解決手段】 発芽力のある種子、特にマメ科及び穀物
の種子を電解質溶液中に浸し、この溶液中で適当な温
度、特に好ましくは20〜30℃の温度で、植物胚中の
電解質の富化を達成するのに充分な時間、特に好ましく
は60〜100時間、培養する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電解質に富んだ植物
胚ならびにその製造法に関する。
胚ならびにその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】現今の食料供給ならびに消費の動向は、
カロリーの含量は高いが同時に食物繊維部分が少なく栄
養密度が低い(ビタミン、バルク要素、微量要素、生物
活性植物物質などの含量が低い)食料品が特徴である。
したがって精製した小麦粉製品(パン、焼きパン製品、
卵パスタ、菓子類)、砂糖及び砂糖含有食品(砂糖菓
子、砂糖含有レモネード)、ファーストフード、及び動
物蛋白質含量の高い食料品などが好んで消費され、これ
らは食物繊維、特にビタミン、バルク要素、微量要素に
対する需要を不十分にしかカバーしない。この消費行動
の結果として、肥満、慢性の排便問題、高脂血及び高ト
リグリセリド濃度をともなう高血圧症、炭水化物の代謝
異常、肝及び胆汁疾患、循環障害、消化器官の疾病、カ
リエス、リューマチ疾患、痛風、皮膚病、アレルギー及
び免疫防衛システムの障害などの、栄養に起因するかあ
るいは栄養に依存する病気のパーセンテージが引き続き
増加している。
カロリーの含量は高いが同時に食物繊維部分が少なく栄
養密度が低い(ビタミン、バルク要素、微量要素、生物
活性植物物質などの含量が低い)食料品が特徴である。
したがって精製した小麦粉製品(パン、焼きパン製品、
卵パスタ、菓子類)、砂糖及び砂糖含有食品(砂糖菓
子、砂糖含有レモネード)、ファーストフード、及び動
物蛋白質含量の高い食料品などが好んで消費され、これ
らは食物繊維、特にビタミン、バルク要素、微量要素に
対する需要を不十分にしかカバーしない。この消費行動
の結果として、肥満、慢性の排便問題、高脂血及び高ト
リグリセリド濃度をともなう高血圧症、炭水化物の代謝
異常、肝及び胆汁疾患、循環障害、消化器官の疾病、カ
リエス、リューマチ疾患、痛風、皮膚病、アレルギー及
び免疫防衛システムの障害などの、栄養に起因するかあ
るいは栄養に依存する病気のパーセンテージが引き続き
増加している。
【0003】頻繁に消費される主要産物のビタミン減少
とミネラル減少(例えば各種穀物、小麦および植物油の
精製により生じた)と並行して、統計的に、主要産物の
異物及び有害物質(有機ハロゲン化合物、殺虫剤、成長
調節剤、発芽抑制剤及び肥料などの農業用化学物質、重
金属、残留医薬品、植物毒素など)による汚染が絶えず
増加している。
とミネラル減少(例えば各種穀物、小麦および植物油の
精製により生じた)と並行して、統計的に、主要産物の
異物及び有害物質(有機ハロゲン化合物、殺虫剤、成長
調節剤、発芽抑制剤及び肥料などの農業用化学物質、重
金属、残留医薬品、植物毒素など)による汚染が絶えず
増加している。
【0004】順序は最後だが重要なことは、生産技術上
の理由から、食料品の基本物質は、着色剤、防腐剤、抗
酸化剤、乳化剤、安定化剤、増粘剤、ゲル化剤、変性澱
粉、酸性化剤、酸調節剤、分離剤、コーティング剤、浸
液コーティング物、強化剤、風味剤、砂糖置換物、人工
甘味剤及びその他技術上の物質で混ぜられている。
の理由から、食料品の基本物質は、着色剤、防腐剤、抗
酸化剤、乳化剤、安定化剤、増粘剤、ゲル化剤、変性澱
粉、酸性化剤、酸調節剤、分離剤、コーティング剤、浸
液コーティング物、強化剤、風味剤、砂糖置換物、人工
甘味剤及びその他技術上の物質で混ぜられている。
【0005】この栄養状態の劣化又はこれらの栄養動向
のマイナス方向の進展に抗するため、より多くの消費者
はこれらの栄養接種の習癖を変えること、及び食物繊
維、ミネラル及び微量要素、ビタミン、植物性タンパク
質など(いわゆる“完全栄養食(whole−foo
d)nutrition”)を充分に供給できる自然食
品を益々消費することに関心を示している。
のマイナス方向の進展に抗するため、より多くの消費者
はこれらの栄養接種の習癖を変えること、及び食物繊
維、ミネラル及び微量要素、ビタミン、植物性タンパク
質など(いわゆる“完全栄養食(whole−foo
d)nutrition”)を充分に供給できる自然食
品を益々消費することに関心を示している。
【0006】完全栄養食品は主として生態学的に生産さ
れた植物性食品からなり、分離又は精製した製品はでき
る限り避けられている。
れた植物性食品からなり、分離又は精製した製品はでき
る限り避けられている。
【0007】植物胚は、栄養生理学及び生態学の両方の
点から高価値栄養の原則に一致する。未発芽の種子に較
べて、植物胚は良質のタンパク質、高含量のポリ不飽和
脂肪酸、改善された生物学的に有効な必須ミネラル、及
び高含量のビタミンと食物繊維を有している。さらに、
種子中のトリプシン抑制剤、血球凝集素、サポニン、鼓
腸性物質などのマイナスに評価される多くの成分は、発
芽の期間を増すとともに減少する。
点から高価値栄養の原則に一致する。未発芽の種子に較
べて、植物胚は良質のタンパク質、高含量のポリ不飽和
脂肪酸、改善された生物学的に有効な必須ミネラル、及
び高含量のビタミンと食物繊維を有している。さらに、
種子中のトリプシン抑制剤、血球凝集素、サポニン、鼓
腸性物質などのマイナスに評価される多くの成分は、発
芽の期間を増すとともに減少する。
【0008】このようにして、植物胚は、特にそれらが
種々の野菜に較べて高価なものではないので食品の貴重
な富化(濃化)のための構成要素となり、四季に関係な
く常に新鮮であり、食物繊維に富み、ビタミン及びミネ
ラルに富み、さらに味がよく健康にもよい。
種々の野菜に較べて高価なものではないので食品の貴重
な富化(濃化)のための構成要素となり、四季に関係な
く常に新鮮であり、食物繊維に富み、ビタミン及びミネ
ラルに富み、さらに味がよく健康にもよい。
【0009】一般に、種子の粒から成長する植物は発芽
の初期数日間は植物胚と呼ばれる。発芽前では、種子中
において予め形成された植物胚は、すべての新陳代謝過
程が最低に低下する休みの状態にあり、成長はない。種
子中に水を取り入れることによって膨潤過程が始まり、
それにより新陳代謝過程の活動が起こる。その時まで酸
素に対して非浸透性であった種子の殻は呼吸作用が活発
となり、植物ホルモン(特にジベレリン酸)が植物胚内
で合成され、そして今度はこれらが特別に活性な酵素の
合成を刺激する。これらの酵素は種子中に蓄えられた保
留物質を夫々のタイプに特定の量で分解させる(Mei
er−Ploeger“Die Bedeutung
von Sprossen und Keimen i
ndervollwerternaehrung”,E
rnaehrung/Nutrition(6)(19
90),317−323)。
の初期数日間は植物胚と呼ばれる。発芽前では、種子中
において予め形成された植物胚は、すべての新陳代謝過
程が最低に低下する休みの状態にあり、成長はない。種
子中に水を取り入れることによって膨潤過程が始まり、
それにより新陳代謝過程の活動が起こる。その時まで酸
素に対して非浸透性であった種子の殻は呼吸作用が活発
となり、植物ホルモン(特にジベレリン酸)が植物胚内
で合成され、そして今度はこれらが特別に活性な酵素の
合成を刺激する。これらの酵素は種子中に蓄えられた保
留物質を夫々のタイプに特定の量で分解させる(Mei
er−Ploeger“Die Bedeutung
von Sprossen und Keimen i
ndervollwerternaehrung”,E
rnaehrung/Nutrition(6)(19
90),317−323)。
【0010】種子と比較して植物胚の成分の含量変化に
ついて多数の研究が行われているが、これらの研究はし
ばしば相矛盾している。これらの矛盾がどの程度出発物
質の性質によるのか、発芽の条件又は栄養値の測定法に
よるのかは定かでない(Harmuth−Hoene
et al.,“Der Einfluss derK
eimung auf den Naehrwert
von Weizen,Mungbohnen und
Kichererbsen”,Z.Lebensm.
Unters.Forsch.,185(1987),
386−393)。
ついて多数の研究が行われているが、これらの研究はし
ばしば相矛盾している。これらの矛盾がどの程度出発物
質の性質によるのか、発芽の条件又は栄養値の測定法に
よるのかは定かでない(Harmuth−Hoene
et al.,“Der Einfluss derK
eimung auf den Naehrwert
von Weizen,Mungbohnen und
Kichererbsen”,Z.Lebensm.
Unters.Forsch.,185(1987),
386−393)。
【0011】植物胚のミネラル含量変化についてのデー
タも相容れないものがある。ミネラルの溶解度によって
発芽中に著しく異なるミネラルのロスが起こると言う事
実については一致するように見える。このようにして、
多くの著者らは9〜21%の量での鉄の減少、27%の
量でのカリウムの減少、さらに12〜17%の量での銅
の減少を観測した(Hartmuth−Hoene(1
987))。
タも相容れないものがある。ミネラルの溶解度によって
発芽中に著しく異なるミネラルのロスが起こると言う事
実については一致するように見える。このようにして、
多くの著者らは9〜21%の量での鉄の減少、27%の
量でのカリウムの減少、さらに12〜17%の量での銅
の減少を観測した(Hartmuth−Hoene(1
987))。
【0012】さらに、発芽の過程中におけるカルシウム
とマグネシウムの著しいロスも報告されている。
とマグネシウムの著しいロスも報告されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はしたがって、
栄養生理学の観点から従来の植物胚に較べて改良された
植物胚を提供することを目的とする。
栄養生理学の観点から従来の植物胚に較べて改良された
植物胚を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目
的は水道水での発芽に較べて高い電解質含量を有する植
物胚によって達成される。
的は水道水での発芽に較べて高い電解質含量を有する植
物胚によって達成される。
【0015】本発明による植物胚は、従来法で発芽させ
た種子と比較して、好ましくは亜鉛、鉄、カリウム、マ
グネシウム、銅、マンガン、ストロンチウム、セレニウ
ム、モリブデン、クロム、砒素、バナジウム及び/又は
コバルトイオンの1つ又は数種の電解質が少なくとも1
0〜20%、好ましくは少なくとも1.5〜3倍、特に
好ましくは少なくとも5〜10倍増加した含量を有す
る。
た種子と比較して、好ましくは亜鉛、鉄、カリウム、マ
グネシウム、銅、マンガン、ストロンチウム、セレニウ
ム、モリブデン、クロム、砒素、バナジウム及び/又は
コバルトイオンの1つ又は数種の電解質が少なくとも1
0〜20%、好ましくは少なくとも1.5〜3倍、特に
好ましくは少なくとも5〜10倍増加した含量を有す
る。
【0016】種子を蒸留水又は水道水中で発芽させる従
来法の種子発芽では、今まで常に一部これらの栄養学的
に重要な成分のかなりのロスを招いていた。本発明に伴
うテストが明らかにするように、これらのロスは、植物
胚自体の新陳代謝過程が始まること及び別の電解質を植
物胚から浸出させるのに寄与する膨潤剤の水の性質の両
方によって起こる。後者の場合、休養状態(種子)とは
対照的に、植物胚の殻は電解質浸出を非常に受け易いか
らである。
来法の種子発芽では、今まで常に一部これらの栄養学的
に重要な成分のかなりのロスを招いていた。本発明に伴
うテストが明らかにするように、これらのロスは、植物
胚自体の新陳代謝過程が始まること及び別の電解質を植
物胚から浸出させるのに寄与する膨潤剤の水の性質の両
方によって起こる。後者の場合、休養状態(種子)とは
対照的に、植物胚の殻は電解質浸出を非常に受け易いか
らである。
【0017】さらに、本発明の電解質に富んだ植物胚
は、高濃度のミネラルを示すのみならず、このミネラル
含量の増加の故にその成分が一般に改善され、例えばビ
タミンの含量が高くなる。
は、高濃度のミネラルを示すのみならず、このミネラル
含量の増加の故にその成分が一般に改善され、例えばビ
タミンの含量が高くなる。
【0018】本発明の植物胚の好ましい製造方法は、発
芽力のある種子を電解質溶液中に入れ、植物胚をこの電
解質溶液中で適当な温度のもとで植物胚中の電解質富化
を達成するのに充分な時間の間培養することにある。
芽力のある種子を電解質溶液中に入れ、植物胚をこの電
解質溶液中で適当な温度のもとで植物胚中の電解質富化
を達成するのに充分な時間の間培養することにある。
【0019】慣用の発芽溶液(水道水又は蒸留水又は滅
菌水)とは対照的に、電解質溶液、すなわちイオン濃度
を増加させた溶液を使用することにより、発芽の過程で
起こる電解質のロスが補償され、あるいは発芽溶液から
植物胚中への電解質の流れによって逆転さえ起こり得、
それにより種子に較べて一部電解質の含量が増加さえし
た植物胚が生成したことは驚きに値する。
菌水)とは対照的に、電解質溶液、すなわちイオン濃度
を増加させた溶液を使用することにより、発芽の過程で
起こる電解質のロスが補償され、あるいは発芽溶液から
植物胚中への電解質の流れによって逆転さえ起こり得、
それにより種子に較べて一部電解質の含量が増加さえし
た植物胚が生成したことは驚きに値する。
【0020】電解質溶液は、さらに、以下に規定するよ
うに、1つ又は数種の電解質を混合したか又は富化(濃
化)した水溶液を意味する。
うに、1つ又は数種の電解質を混合したか又は富化(濃
化)した水溶液を意味する。
【0021】本発明による製造方法では、電解質のイオ
ン濃度は従来の水道水のそれよりも少なくとも10〜2
0%高くあるべきであり、好ましくは電解質のイオン濃
度は、少なくとも鉄及び/又は銅及び/又はマンガン及
び/又はストロンチウム及び/又はリチウム及び/又は
モリブデンイオンの点で従来の水道水のそれよりも2倍
高く、特に好ましくは少なくとも5倍高く、最も好まし
くは少なくとも10倍高い。
ン濃度は従来の水道水のそれよりも少なくとも10〜2
0%高くあるべきであり、好ましくは電解質のイオン濃
度は、少なくとも鉄及び/又は銅及び/又はマンガン及
び/又はストロンチウム及び/又はリチウム及び/又は
モリブデンイオンの点で従来の水道水のそれよりも2倍
高く、特に好ましくは少なくとも5倍高く、最も好まし
くは少なくとも10倍高い。
【0022】
【発明の実施の形態】発芽を実施するための適当な温度
はもちろん種子のそれぞれのタイプによって異なる。原
則的には、それぞれのタイプの種子について従来技術に
おいて説明されている発芽温度を本発明の方法にも適用
できる。この温度の範囲は10〜50℃が好ましく、特
に好ましいのは20〜30℃である。
はもちろん種子のそれぞれのタイプによって異なる。原
則的には、それぞれのタイプの種子について従来技術に
おいて説明されている発芽温度を本発明の方法にも適用
できる。この温度の範囲は10〜50℃が好ましく、特
に好ましいのは20〜30℃である。
【0023】植物胚中に充分な電解質の富化を実現する
のに要する時間は、同様に胚の各タイプにより異なり、
また胚中の電解質濃度をどれぐらいにするかによっても
変わる。ここでもまた、一定のタイプについて従来技術
に記載されている発芽期間が標準値として取られる。し
たがって発芽はおよそ12〜120時間の期間内に実施
されるのが好ましく、およそ60〜100時間が特に好
ましい。
のに要する時間は、同様に胚の各タイプにより異なり、
また胚中の電解質濃度をどれぐらいにするかによっても
変わる。ここでもまた、一定のタイプについて従来技術
に記載されている発芽期間が標準値として取られる。し
たがって発芽はおよそ12〜120時間の期間内に実施
されるのが好ましく、およそ60〜100時間が特に好
ましい。
【0024】発芽温度及び発芽期間の両方とも、それぞ
れの系に対して当業者によって簡単なテストで問題なく
最適化できることは云うまでもない。そしてあるタイプ
のものに対してはそれらは上に示した標準値の丁度上か
又は下になるであろう。
れの系に対して当業者によって簡単なテストで問題なく
最適化できることは云うまでもない。そしてあるタイプ
のものに対してはそれらは上に示した標準値の丁度上か
又は下になるであろう。
【0025】本発明によれば、好ましい植物胚は通常の
植物食品の胚、特にマメ科及び穀物の種子の胚である。
したがって特に好ましいものは、麦、そば、キノア(q
uinoa)、マングビーン(mung bean)、
ころは、はつかだいこん、アルファルファ、メーズ、ス
カッシュ(カボチャ、トウナスの類)、ライ麦、オオム
ギ、こめ、あずき豆、えんどう、キビ、ヒヨコマメ、胡
椒草、亜麻仁、ヒラマメ、からしな、胡麻、大豆、ひま
わり、及びアマランス(amaranth)の胚であ
る。
植物食品の胚、特にマメ科及び穀物の種子の胚である。
したがって特に好ましいものは、麦、そば、キノア(q
uinoa)、マングビーン(mung bean)、
ころは、はつかだいこん、アルファルファ、メーズ、ス
カッシュ(カボチャ、トウナスの類)、ライ麦、オオム
ギ、こめ、あずき豆、えんどう、キビ、ヒヨコマメ、胡
椒草、亜麻仁、ヒラマメ、からしな、胡麻、大豆、ひま
わり、及びアマランス(amaranth)の胚であ
る。
【0026】好ましい実施態様によれば、本発明方法に
おいて使用される電解質溶液は、1mg/l以上、好ま
しくは10mg/l以上、特に好ましくは50mg/l
以上の亜鉛及び/又は鉄及び/又はカリウム及び/又は
マグネシウムイオン;0.5mg/l以上、好ましくは
5mg/l以上、特には25mg/l以上の銅及び/又
はマンガン及び/又はストロンチウム及び/又はリチウ
ムイオン;0.1mg/l以上、好ましくは1mg/l
以上、特には5mg/l以上のセレニウム及び/又はモ
リブデン及び/又はクロム及び/又は砒素及び/又はバ
ナジウム及び/又はコバルトイオンを含む。但し、電解
質溶液のイオン濃度が少なくとも1種のイオンにおいて
水道水のイオン濃度とは少なくとも10〜20%異なる
ことを条件とする。
おいて使用される電解質溶液は、1mg/l以上、好ま
しくは10mg/l以上、特に好ましくは50mg/l
以上の亜鉛及び/又は鉄及び/又はカリウム及び/又は
マグネシウムイオン;0.5mg/l以上、好ましくは
5mg/l以上、特には25mg/l以上の銅及び/又
はマンガン及び/又はストロンチウム及び/又はリチウ
ムイオン;0.1mg/l以上、好ましくは1mg/l
以上、特には5mg/l以上のセレニウム及び/又はモ
リブデン及び/又はクロム及び/又は砒素及び/又はバ
ナジウム及び/又はコバルトイオンを含む。但し、電解
質溶液のイオン濃度が少なくとも1種のイオンにおいて
水道水のイオン濃度とは少なくとも10〜20%異なる
ことを条件とする。
【0027】特に好ましい電解質溶液は、少なくとも
0.5mg/lの銅及び/又は1mg/lの亜鉛及び/
又は0.1mg/lのコバルトイオン、及び好ましくは
少なくとも0.1mg/lのモリブデン及び/又は0.
5mg/lのリチウム及び/又は1mg/lのセレニウ
ム及び/又は1mg/lのバナジウムイオンを含む。
0.5mg/lの銅及び/又は1mg/lの亜鉛及び/
又は0.1mg/lのコバルトイオン、及び好ましくは
少なくとも0.1mg/lのモリブデン及び/又は0.
5mg/lのリチウム及び/又は1mg/lのセレニウ
ム及び/又は1mg/lのバナジウムイオンを含む。
【0028】それらを製造後、本発明の電解質に富んだ
植物胚はそれらの意図した目的によって洗浄、乾燥さ
れ、ことによっては販売に適するような方法でさらに加
工される。本発明による植物胚を新鮮食品、サンドイッ
チスプレッドに、パン菓子又はスナック型の食品に、あ
るいはミュースリス(mueslis)、チューイング
錠、カプセル又は液体の形での食品補助材に加工するこ
とが特に好ましい。
植物胚はそれらの意図した目的によって洗浄、乾燥さ
れ、ことによっては販売に適するような方法でさらに加
工される。本発明による植物胚を新鮮食品、サンドイッ
チスプレッドに、パン菓子又はスナック型の食品に、あ
るいはミュースリス(mueslis)、チューイング
錠、カプセル又は液体の形での食品補助材に加工するこ
とが特に好ましい。
【0029】本発明のもう1つの面は、肥満、慢性の排
便問題、高脂血及び高トリグリセリド濃度をともなう高
血圧症、炭水化物の代謝異常、肝及び胆汁疾患、循環障
害、消化器官の疾病、カリエス、リューマチ疾患、痛
風、皮膚病、アレルギー、及び免疫防衛システムの障
害、ビタミン脱落又はミネラル脱落症候群などの人間や
動物の栄養が原因の又は栄養に依存する疾病の処置と予
防であり、この処置と予防は、本発明方法によりつくら
れた植物胚か又はこの植物胚からつくられた加工物を投
与することからなる。投与の量は処置又は予防すべき疾
病(又はこの疾病の段階)によって大きく変るが、もち
ろん適当な効能を実現するのに充分な量でなければなら
ない。
便問題、高脂血及び高トリグリセリド濃度をともなう高
血圧症、炭水化物の代謝異常、肝及び胆汁疾患、循環障
害、消化器官の疾病、カリエス、リューマチ疾患、痛
風、皮膚病、アレルギー、及び免疫防衛システムの障
害、ビタミン脱落又はミネラル脱落症候群などの人間や
動物の栄養が原因の又は栄養に依存する疾病の処置と予
防であり、この処置と予防は、本発明方法によりつくら
れた植物胚か又はこの植物胚からつくられた加工物を投
与することからなる。投与の量は処置又は予防すべき疾
病(又はこの疾病の段階)によって大きく変るが、もち
ろん適当な効能を実現するのに充分な量でなければなら
ない。
【0030】
【実施例】本発明を以下の実施例及び添付図面によりさ
らに詳しく説明するが、これらにより本発明を限定する
ものではない。
らに詳しく説明するが、これらにより本発明を限定する
ものではない。
【0031】実施例1:小麦、そば及びキノアの発芽期
間中の微量要素の富化 1.1、発芽 小麦(Triticum aestivum)、そば
(Fogpyrum esculentum)及びキノ
ア(Chenopodium quinoa)の発芽力
のある種子を本発芽実験に使用した。この3種類の穀物
種子の約90gをそれぞれ以下の5種類の異なる溶液で
発芽させた。(1)2回蒸留した蒸留水、(2)水道
水、(3)電解質溶液1、(4)電解質溶液2、(5)
電解質溶液3(表1参照)。電解質溶液をつくるには分
析純度の化学薬品と2回蒸留した蒸留水のみを使用し
た。
間中の微量要素の富化 1.1、発芽 小麦(Triticum aestivum)、そば
(Fogpyrum esculentum)及びキノ
ア(Chenopodium quinoa)の発芽力
のある種子を本発芽実験に使用した。この3種類の穀物
種子の約90gをそれぞれ以下の5種類の異なる溶液で
発芽させた。(1)2回蒸留した蒸留水、(2)水道
水、(3)電解質溶液1、(4)電解質溶液2、(5)
電解質溶液3(表1参照)。電解質溶液をつくるには分
析純度の化学薬品と2回蒸留した蒸留水のみを使用し
た。
【0032】
【表1】 このような発芽段階に先立って、小麦の種子をそれぞれ
の溶液に12時間、キノアの種子は8時間浸した。そば
の種子は前もってソーキングすることなしに使用した。
の溶液に12時間、キノアの種子は8時間浸した。そば
の種子は前もってソーキングすることなしに使用した。
【0033】発芽は、排水手段を有する透明な重ね合せ
のプラスチック皿からなる市販の発芽器中において室温
(19〜21℃)及び通常の昼−夜の光の割合で起っ
た。合計の発芽時間(ソーキング時間プラス発芽時間)
は、小麦とキノアに対しては96時間、そばに対しては
72時間であった。発芽の間、植物胚をそれぞれの溶液
(250ml/90g)で1日2回フラッシュ(どっと
洗う)した。収穫後、植物胚全部を2回蒸留した蒸留水
で十分にフラッシュ(約800mlで3回)して分取し
た。サンプルの1部分を直ちに小さなプラスチックバッ
グに入れ、−18℃で低温凍結させた。サンプルの他の
部分は、凍結の前に70℃で熱水道水で再度フラッシュ
(約800mlで3回)した(表2参照)。
のプラスチック皿からなる市販の発芽器中において室温
(19〜21℃)及び通常の昼−夜の光の割合で起っ
た。合計の発芽時間(ソーキング時間プラス発芽時間)
は、小麦とキノアに対しては96時間、そばに対しては
72時間であった。発芽の間、植物胚をそれぞれの溶液
(250ml/90g)で1日2回フラッシュ(どっと
洗う)した。収穫後、植物胚全部を2回蒸留した蒸留水
で十分にフラッシュ(約800mlで3回)して分取し
た。サンプルの1部分を直ちに小さなプラスチックバッ
グに入れ、−18℃で低温凍結させた。サンプルの他の
部分は、凍結の前に70℃で熱水道水で再度フラッシュ
(約800mlで3回)した(表2参照)。
【0034】
【表2】 1.2、サンプルの調製 サンプルは凍結乾燥器(装置制御器LDC−1Mを有す
るクリストアルファ(CHRIST ALFA)1−
4)中で以下のように乾燥した: 植物胚(各50g)
を先ず−30℃(上部開放のフリーザー)で低温凍結
し、次いで−45℃(凍結乾燥器のコンデンサー空間)
で凍結させた。これに続いて−15℃及び0.31ミリ
バールの圧力(安全圧力5ミリバール)で主要な乾燥を
行った。36時間後、乾燥温度(装置のサンプル皿の温
度)を0℃に上げた。合計時間で72時間後、サンプル
は完全に乾燥し、爾降の調製に使用することができた:
この全乾燥工程の間中、サンプルが解けることのない
ように注意が払われた。乾燥植物胚を次いで汚染されて
いない分析用摩砕器(ミル)(Retsch ZM10
00、チタンローター及びチタン篩(粒子径0.25m
m)を有する)をホモジナイズさせた。
るクリストアルファ(CHRIST ALFA)1−
4)中で以下のように乾燥した: 植物胚(各50g)
を先ず−30℃(上部開放のフリーザー)で低温凍結
し、次いで−45℃(凍結乾燥器のコンデンサー空間)
で凍結させた。これに続いて−15℃及び0.31ミリ
バールの圧力(安全圧力5ミリバール)で主要な乾燥を
行った。36時間後、乾燥温度(装置のサンプル皿の温
度)を0℃に上げた。合計時間で72時間後、サンプル
は完全に乾燥し、爾降の調製に使用することができた:
この全乾燥工程の間中、サンプルが解けることのない
ように注意が払われた。乾燥植物胚を次いで汚染されて
いない分析用摩砕器(ミル)(Retsch ZM10
00、チタンローター及びチタン篩(粒子径0.25m
m)を有する)をホモジナイズさせた。
【0035】1.3、ICP−MS及びGFAASによ
る微量要素濃度の測定鉱化 およそ200mgのサンプルを正確に秤量してテフロン
容器に入れ、3mlの2回蒸留HNO3 及び0.5ml
H2 Oとを混合し、これを超短波砕解装置(MLS、
1200メガ、10サンプル用のローターを備えてい
る)で以下のエネルギープログラムで鉱化した: 2分
250W、0.5分0W、10分250W、0.5分0
W、5分450W、0.5分0W、7分600W、1分
500W:冷却後、砕解溶液を測定フラスコ(10m
l)に移してナノプル(nanopur)のH2 Oで満
たした。各サンプルについて2回の砕解を行った。各砕
解溶液を3回測定した。測定濃度は砕解ブランクの濃度
によって校正される。サンプルと並行して、類似のマト
リックス組成(SRM−NIST 1575 松針及び
SRM−BCR 62 オリーブ葉)を有する2種の標
準参照物質も分析の正確さをチェックするために分析し
た。
る微量要素濃度の測定鉱化 およそ200mgのサンプルを正確に秤量してテフロン
容器に入れ、3mlの2回蒸留HNO3 及び0.5ml
H2 Oとを混合し、これを超短波砕解装置(MLS、
1200メガ、10サンプル用のローターを備えてい
る)で以下のエネルギープログラムで鉱化した: 2分
250W、0.5分0W、10分250W、0.5分0
W、5分450W、0.5分0W、7分600W、1分
500W:冷却後、砕解溶液を測定フラスコ(10m
l)に移してナノプル(nanopur)のH2 Oで満
たした。各サンプルについて2回の砕解を行った。各砕
解溶液を3回測定した。測定濃度は砕解ブランクの濃度
によって校正される。サンプルと並行して、類似のマト
リックス組成(SRM−NIST 1575 松針及び
SRM−BCR 62 オリーブ葉)を有する2種の標
準参照物質も分析の正確さをチェックするために分析し
た。
【0036】GFAASによる測定 日立 Z9000 GFAASによりセレニウム及び砒
素の濃度を測定した。実験条件を表3にまとめて示し
た。定量化は外部の基準曲線により行った。
素の濃度を測定した。実験条件を表3にまとめて示し
た。定量化は外部の基準曲線により行った。
【0037】
【表3】 ICP−MSによる測定 微量要素Cr、Cu、Ni、Pb、Sr、Li、Fe、
Zn、Mn、Cd、Co、Mo、及びVの濃度測定をフ
ァイゾンのICP−MS、型:PlasmaQuad
II+で行った。実験のパラメーターを表4にまとめた。
測定前に、砕解溶液をH2 Oで1:5に稀釈した。内部
の装置変動を校正するため、50ppbのインジウム、
50ppbのガリウム及び50ppbのレニウムを砕解
溶液及び内部スタンダードとしての標準溶液に添加し
た。定量化は外部の基準曲線により行った。
Zn、Mn、Cd、Co、Mo、及びVの濃度測定をフ
ァイゾンのICP−MS、型:PlasmaQuad
II+で行った。実験のパラメーターを表4にまとめた。
測定前に、砕解溶液をH2 Oで1:5に稀釈した。内部
の装置変動を校正するため、50ppbのインジウム、
50ppbのガリウム及び50ppbのレニウムを砕解
溶液及び内部スタンダードとしての標準溶液に添加し
た。定量化は外部の基準曲線により行った。
【0038】
【表4】 得られた結果を表5〜7及び表8〜10にまとめ、図1
〜3に示した。表5〜7は、小麦、そば、キノアの種子
及び植物胚中の微量要素濃度を示し、表8〜10は、熱
水で洗ったのちの種子及び植物胚中の微量要素濃度を示
す。データはいずれもmg/kg乾燥重量で表わされて
いる。これらから、電解質溶液中での種子の発芽では植
物胚の電解質含量が著しく増加すること、一方、多くの
イオン種にとっては、蒸留水又は水道水中での発芽は、
このイオン種の濃度の低下を招いたことは疑いないもの
と思われる。
〜3に示した。表5〜7は、小麦、そば、キノアの種子
及び植物胚中の微量要素濃度を示し、表8〜10は、熱
水で洗ったのちの種子及び植物胚中の微量要素濃度を示
す。データはいずれもmg/kg乾燥重量で表わされて
いる。これらから、電解質溶液中での種子の発芽では植
物胚の電解質含量が著しく増加すること、一方、多くの
イオン種にとっては、蒸留水又は水道水中での発芽は、
このイオン種の濃度の低下を招いたことは疑いないもの
と思われる。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】
【表10】 実施例2:キノアの発芽期間中のアスコルビン酸濃度の
測定 このテストのため、キノアの種子を以下のそれぞれの媒
体中で発芽させた:蒸留水(QS1、QS1H)、水道
水(QS2、QS2H)、電解質溶液2(QS4、QS
4H)及び電解質溶液3(QS5、QS5H)。
測定 このテストのため、キノアの種子を以下のそれぞれの媒
体中で発芽させた:蒸留水(QS1、QS1H)、水道
水(QS2、QS2H)、電解質溶液2(QS4、QS
4H)及び電解質溶液3(QS5、QS5H)。
【0045】2.1、抽出 約0.8gのサンプルを正確に秤量して12mlの遠心
分離管に入れ、5mlの抽出溶液(5%メタ燐酸、8%
醋酸及び0.005M EDTA)と混合した。次いで
この管をしっかりシールし、4分間強く振盪した。抽出
したのちこのサンプルを10000rpmで5分間遠心
分離した。HPLC分析に先立って上澄液を0.2μm
の硝酸セルロースフィルターにより濾過した。
分離管に入れ、5mlの抽出溶液(5%メタ燐酸、8%
醋酸及び0.005M EDTA)と混合した。次いで
この管をしっかりシールし、4分間強く振盪した。抽出
したのちこのサンプルを10000rpmで5分間遠心
分離した。HPLC分析に先立って上澄液を0.2μm
の硝酸セルロースフィルターにより濾過した。
【0046】2.2、HPLC分析 イオン対逆相HPLC及び265nmにおけるUV検出
によりビタミンC濃度を測定した。クロマトグラフィの
パラメーターを表11に要約した。定量化は外部基準曲
線により行った。標準溶液として1000mg/lのス
トック溶液[100mlの抽出溶液に100mgのビタ
ミンC(メルク、分析純度)を含む]を使用した。基準
曲線(20、50及び100mg/l)用のスタンダー
ドを抽出液でそれぞれ稀釈して調製した。
によりビタミンC濃度を測定した。クロマトグラフィの
パラメーターを表11に要約した。定量化は外部基準曲
線により行った。標準溶液として1000mg/lのス
トック溶液[100mlの抽出溶液に100mgのビタ
ミンC(メルク、分析純度)を含む]を使用した。基準
曲線(20、50及び100mg/l)用のスタンダー
ドを抽出液でそれぞれ稀釈して調製した。
【0047】
【表11】 結果を表12に示す。この表から植物胚のビタミンC濃
度は電解質中で発芽した種子で増加したと云うことがわ
かる。
度は電解質中で発芽した種子で増加したと云うことがわ
かる。
【0048】
【表12】 実施例3:チアミン濃度の測定 マングビーン、ころは及び大根(はつかだいこん)の種
子を表13にしたがって水道水中(MS2、BoS2、
RS2)及び電解質溶液4中(MS6、BoS6、RS
6)に10〜12時間浸した。ソーキング後、排水手段
を有する透明な重ね合せのプラスチック皿からなる市販
の発芽器中で、室温及び通常の昼−夜の光の割合で発芽
が起った。発芽時間は平均で3日であった。植物胚を1
日2回水道水で十分に洗った。発芽後サンプルを直接プ
ラスチックバッグに詰めて低温凍結した。
子を表13にしたがって水道水中(MS2、BoS2、
RS2)及び電解質溶液4中(MS6、BoS6、RS
6)に10〜12時間浸した。ソーキング後、排水手段
を有する透明な重ね合せのプラスチック皿からなる市販
の発芽器中で、室温及び通常の昼−夜の光の割合で発芽
が起った。発芽時間は平均で3日であった。植物胚を1
日2回水道水で十分に洗った。発芽後サンプルを直接プ
ラスチックバッグに詰めて低温凍結した。
【0049】乾燥のまえに、電解質溶液4で処理した植
物胚のサンプルを水道水で3回洗い、次いで3回蒸留し
た蒸留水で3回洗った。水道水中で発芽した植物胚は追
加の処理なしに直接乾燥した。乾燥は実施例1の1.
2、の記載にしたがって行った。
物胚のサンプルを水道水で3回洗い、次いで3回蒸留し
た蒸留水で3回洗った。水道水中で発芽した植物胚は追
加の処理なしに直接乾燥した。乾燥は実施例1の1.
2、の記載にしたがって行った。
【0050】
【表13】 3.2、分析手順 全サンプルの各々について2回の測定を行った。
【0051】加水分解及び酵素分裂 分析に先立ち乾燥したサンプルを分析用摩砕器(Ret
sch)のなかでホモジナイズさせた。次いで0.50
gのサンプルを正確に秤量して12mlの遠心分離管
(パイレックス)に入れた。このサンプルに8.5ml
の9.1M HClを加え、管をかたくシールして湯煎
中で100℃、30分間保持し、数回振盪した。管を冷
却後、この強酸性の溶液に0.5mlの2.5M醋酸ソ
ーダ溶液を添加した。これによりpHは4.5〜4.6
の値に調節された。そのあと1mlの酵素懸濁液[10
ml H2 O中に1gのジアスタシス(diastas
is)、メルク1.03604+1滴の泡消し剤]を加
え、サンプルを室温で一夜振盪した。
sch)のなかでホモジナイズさせた。次いで0.50
gのサンプルを正確に秤量して12mlの遠心分離管
(パイレックス)に入れた。このサンプルに8.5ml
の9.1M HClを加え、管をかたくシールして湯煎
中で100℃、30分間保持し、数回振盪した。管を冷
却後、この強酸性の溶液に0.5mlの2.5M醋酸ソ
ーダ溶液を添加した。これによりpHは4.5〜4.6
の値に調節された。そのあと1mlの酵素懸濁液[10
ml H2 O中に1gのジアスタシス(diastas
is)、メルク1.03604+1滴の泡消し剤]を加
え、サンプルを室温で一夜振盪した。
【0052】チアミンのチオクロムへの酸化 酵素分裂に続いてサンプル溶液を20分間3000rp
mで遠心分離した。上澄液1mlをピペットでポリスチ
レン管に入れた。0.5mlの酸化剤(1mlの1%K
3 [Fe(CN)6 ]溶液+10mlの15%NaO
H)をこの溶液に加えて十分に混合した(0.5mlト
ランスファーピペットで5回引抜き)。次いで0.2m
lの40%燐酸(H3 PO4 80%:H2 Oが容積比で
1:1)で中和することによって酸化反応を止めた。
mで遠心分離した。上澄液1mlをピペットでポリスチ
レン管に入れた。0.5mlの酸化剤(1mlの1%K
3 [Fe(CN)6 ]溶液+10mlの15%NaO
H)をこの溶液に加えて十分に混合した(0.5mlト
ランスファーピペットで5回引抜き)。次いで0.2m
lの40%燐酸(H3 PO4 80%:H2 Oが容積比で
1:1)で中和することによって酸化反応を止めた。
【0053】HPLC分析 クロマトグラフィ分離に先立ってこの酸化したサンプル
溶液を10000rpmで10分間遠心分離した。透明
な溶液をさらに処理することなくそのまま分析に使用し
た。クロマトグラフィのパラメータを表14にまとめて
示す。
溶液を10000rpmで10分間遠心分離した。透明
な溶液をさらに処理することなくそのまま分析に使用し
た。クロマトグラフィのパラメータを表14にまとめて
示す。
【0054】
【表14】 標準溶液の調製:ストック溶液としておよそ100mg
のチアミン塩酸塩(Fluka95160)を正確に秤
量して50ml容積フラスコに入れた。このフラスコに
50ml標識まで満たして十分に振盪した。HPLCに
よる定量化のためこの溶液を1:10000に稀釈し、
次いでサンプル溶液に対すると同様にヘキサシアノ鉄酸
カリウムにより酸化した。基準曲線を準備するため酸化
した溶液をもう1回水で1:1と1:3に稀釈した。
のチアミン塩酸塩(Fluka95160)を正確に秤
量して50ml容積フラスコに入れた。このフラスコに
50ml標識まで満たして十分に振盪した。HPLCに
よる定量化のためこの溶液を1:10000に稀釈し、
次いでサンプル溶液に対すると同様にヘキサシアノ鉄酸
カリウムにより酸化した。基準曲線を準備するため酸化
した溶液をもう1回水で1:1と1:3に稀釈した。
【0055】3.3、結果 標準溶液及びサンプルBoS6(ころは胚)のクロマト
グラムが図4に見ることができる。10分後のピークが
チオクロム(チアミンが酸化した強い蛍光体)に相当す
る。各々のサンプルのチアミン濃度を表15にまとめて
示す。
グラムが図4に見ることができる。10分後のピークが
チオクロム(チアミンが酸化した強い蛍光体)に相当す
る。各々のサンプルのチアミン濃度を表15にまとめて
示す。
【0056】
【表15】 ころはの発芽中にチアミン濃度の著しい増加がみられ
た。植物胚では0.21mg/100gまでのビタミン
B1 が存在していたが、種子ではビタミンB1 が実質上
検出できなかった(<0.02mg/100g)。同様
にマングビーンのサンプル中のチアミン濃度は発芽の間
に増加した。電解質溶液の植物胚が水道水の植物胚にく
らべて遥かに高い増加を示すと云うことは何とも驚きで
ある。
た。植物胚では0.21mg/100gまでのビタミン
B1 が存在していたが、種子ではビタミンB1 が実質上
検出できなかった(<0.02mg/100g)。同様
にマングビーンのサンプル中のチアミン濃度は発芽の間
に増加した。電解質溶液の植物胚が水道水の植物胚にく
らべて遥かに高い増加を示すと云うことは何とも驚きで
ある。
【0057】大根の胚は極く僅かの量しかチアミンを含
んでいなかった。したがって、RS2に対するチアミン
濃度が発芽中に減ったのかどうかは決められなかった。
しかしながら、サンプルRS6中のチアミン濃度の増加
は明らかに検出できた。
んでいなかった。したがって、RS2に対するチアミン
濃度が発芽中に減ったのかどうかは決められなかった。
しかしながら、サンプルRS6中のチアミン濃度の増加
は明らかに検出できた。
【0058】
【発明の効果】発芽力のある種子を電解質溶液中で培養
することにより、従来の植物胚にくらべて高濃度のミネ
ラル及びビタミン含量の高い、栄養生理学的にすぐれた
植物胚が得られた。この植物胚又はこれからつくられた
加工物を人間や動物に投与することにより、栄養起因又
は栄養依存の疾病の処置と予防が可能となる。
することにより、従来の植物胚にくらべて高濃度のミネ
ラル及びビタミン含量の高い、栄養生理学的にすぐれた
植物胚が得られた。この植物胚又はこれからつくられた
加工物を人間や動物に投与することにより、栄養起因又
は栄養依存の疾病の処置と予防が可能となる。
【図1】小麦の発芽中における微量要素の富化を示す棒
グラフである。
グラフである。
【図2】そばの発芽中における微量要素の富化を示す棒
グラフである。
グラフである。
【図3】キノアの発芽中における微量要素の富化を示す
棒グラフである。
棒グラフである。
【図4】104μg/gチアミン塩酸塩の標準溶液及び
サンプルBoS6(発芽3日後のころは胚)中における
クロマトグラフィによるビタミンB1 の測定を説明する
グラフである。
サンプルBoS6(発芽3日後のころは胚)中における
クロマトグラフィによるビタミンB1 の測定を説明する
グラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 発芽力のある種子を電解質溶液中に導入
し、該電解質溶液中において適当な温度で植物胚内で電
解質の富化を達成するに十分な時間の間、該植物胚を培
養することを特徴とする、電解質に富んだ植物胚を製造
する方法。 - 【請求項2】 前記植物胚が小麦、そば、キノア、マン
グビーン、ころは、はつか大根、アルファルファ、メー
ズ、スカッシュ、らい麦、大麦、米、あづき豆、えんど
う豆、きび、ひよこまめ、クレス、亜麻仁、ひらまめ、
からしな、ごま、大豆、ひまわり及びアマランスの胚か
ら選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 以下のイオン:1mg/l以上、好まし
くは10mg/l以上、特に好ましくは50mg/l以
上の亜鉛、鉄、カリウム及び/又はマグネシウムイオ
ン;0.5mg/l以上、好ましくは5mg/l以上、
特に好ましくは25mg/l以上の銅、マンガン、スト
ロンチウム及び/又はリチウムイオン;0.1mg/l
以上、好ましくは1mg/l以上、特に好ましくは5m
g/l以上のセレニウム、モリブデン、クロム、砒素、
バナジウム及び/又はコバルトイオン:を含む電解質溶
液を使用することを特徴とする、請求項1又は2に記載
の方法。 - 【請求項4】 前記培養が10〜50℃の温度、好まし
くは20〜30℃の温度で行われることを特徴とする、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】 前記培養がおよそ12〜240時間、好
ましくはおよそ60〜100時間の間行われることを特
徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項6】 培養した植物胚を洗浄、乾燥し、ことに
よればその販売に適する方法で加工することを特徴とす
る、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 少くとも0.5mg/lの銅、1mg/
lの亜鉛、0.1mg/lのコバルト及び好ましくは少
くとも0.1mg/lのモリブデン、0.5mg/lの
リチウム、1mg/lのセレニウム及び1mg/lのバ
ナジウムイオンを含む電解質溶液を使用することを特徴
とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
の方法によって得られる植物胚。 - 【請求項9】 水道水中で発芽した植物胚にくらべて増
加した電解質含量を有する植物胚。 - 【請求項10】 水道水中で発芽した植物胚にくらべて
電解質含量が増加した植物胚の有効量、又は電解質含量
が増加した該植物胚からつくられた生成物の有効量を含
むことを特徴とする、栄養起因又は栄養依存疾病を処置
又は予防するための組成物。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| AT1668/95 | 1995-10-09 | ||
| AT0166895A AT403641B (de) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | Pflanzenkeimlinge sowie verfahren zu deren herstellung |
| US08/567,208 US5773681A (en) | 1995-10-09 | 1995-11-29 | Method of producing electrolyte-enriched plant embryos |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09107904A true JPH09107904A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=25596486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8267275A Pending JPH09107904A (ja) | 1995-10-09 | 1996-10-08 | 電解質に富んだ植物胚及びその製造方法 |
Country Status (9)
| Country | Link |
|---|---|
| US (3) | US5773681A (ja) |
| EP (1) | EP0770324B1 (ja) |
| JP (1) | JPH09107904A (ja) |
| AT (2) | AT403641B (ja) |
| CA (2) | CA2185623C (ja) |
| DE (1) | DE59610438D1 (ja) |
| DK (1) | DK0770324T3 (ja) |
| ES (1) | ES2197941T3 (ja) |
| PT (1) | PT770324E (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002167334A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Dainippon Meiji Seito Kk | キヌア胚芽を含有する組成物 |
| WO2017014654A1 (en) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | KUBURA, Spółka Jawna | Basis for vegetable meat substitute |
Families Citing this family (20)
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|---|---|---|---|---|
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| KR20000019035A (ko) * | 1998-09-08 | 2000-04-06 | 문재덕 | 강전해수를 이용하여 재배한 두채류 및 그 재배방법 |
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| US6555660B2 (en) * | 2000-01-10 | 2003-04-29 | Maxygen Holdings Ltd. | G-CSF conjugates |
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