JPH0910820A - 形鋼の冷却方法およびその装置 - Google Patents

形鋼の冷却方法およびその装置

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JPH0910820A
JPH0910820A JP16497195A JP16497195A JPH0910820A JP H0910820 A JPH0910820 A JP H0910820A JP 16497195 A JP16497195 A JP 16497195A JP 16497195 A JP16497195 A JP 16497195A JP H0910820 A JPH0910820 A JP H0910820A
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Teruo Fujibayashi
晃夫 藤林
Makoto Nakaseko
誠 中世古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェブを有する形鋼の冷却時の傘折れ変形を
防止することのできる形鋼の冷却方法およびその装置を
提供すること。 【構成】 搬送ライン2上を搬送されるウェブ1fを有
する高温の形鋼1のフランジ外面1bに対向する位置に
配置されたフランジ冷却ノズル6と、形鋼1のフランジ
内面1cおよびウェブ両面1g,1hに対向する位置に
配置された複数の内面冷却ノズルとから、それぞれ冷媒
を噴射し、所定温度まで冷却する際に、形鋼1のフラン
ジ外面1bのフィレット部1iを他の部位よりも緩冷却
させるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばH形鋼のように
ウェブを有する形鋼の製造時の冷却方法およびその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウェブを有する構造材、例え
ば建築用の柱材として使用される極厚H形鋼は、フラン
ジのみならずウェブも厚いため、この極厚H形鋼の製造
時の冷却に際しては、搬送ライン上にてフランジの内面
および外面のみならずウェブを上面および下面からも冷
却を行っている(特開平6-297028号公報)。
【0003】図4はこのような従来の形鋼の冷却装置を
示す断面図、図5は形鋼の例として以後使用するH形鋼
の各部位の名称の説明図である。
【0004】まず、H形鋼1の各部位の名称を説明する
と、1aはフランジ、1bはフランジ外面、1cはフラ
ンジ内面、1dはフランジ上部、1eはフランジ下部、
1fはウェブ、1gはウェブ上面、1hはウェブ下面、
1iはフランジとウェブの接合部であるフィレット部で
ある。冷却装置は、H形鋼1を搬送する搬送ラインすな
わちローラテーブル2の上に設置された複数の冷却ノズ
ルからなり、ローラテーブル2上の左右両側に対向配置
されてそれぞれH形鋼1の左右のフランジ外面1b,1
bを冷却する多孔板方式のフランジ冷却ノズル3a,3
bと、ローラテーブル2上の中央部にてH形鋼1のウェ
ブ1fを挟み上下に分割配置されてそれぞれH形鋼1の
左右のフランジ内面1c,1cおよびウェブ上下面1
g,1hを冷却する同じく多孔板方式の内面冷却ノズル
4a,4bとから構成され、一般には各冷却ノズル3
a,3b,4a,4bは、多孔板の単位面積当たりの穴
の数と、穴の径、および冷却水5の噴射量がいずれも同
一条件となるように設定されている。
【0005】このようなものにおいて、H形鋼1の冷却
は以下のように行われる。まず、ローラテーブル2上を
高温のH形鋼1が搬送されてくると、冷却装置は、H形
鋼1に対し各冷却ノズル3a,3b,4a,4bの穴よ
り同量の冷却水5を噴射し、H形鋼1の温度が所定温度
に下がるまで(例えば850℃から約500℃に下がる
まで)H形鋼1を冷却する。その後、復熱したH形鋼1
を図示しない冷却床で常温まで冷却する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、H形鋼
1の各部を各冷却ノズル3a,3b,4a,4bによっ
て同一条件の下でそれぞれ冷却するようにした従来の冷
却方法では、フィレット部1iがそのフランジ外面側で
は冷却されているものの、そのフランジ内面側ではウェ
ブ1fがあるために熱容量が大きく、このフィレット部
1iのフランジ内側部分が冷却後に遅れて熱収縮し、そ
の際、図6に示すように各フランジ1a,1aのそれぞ
れのフランジ上下部1d,1eをフィレット部1iを基
部として内方へ引っ張り屈曲させるいわゆる”傘折れ”
という変形が生じる。この傘折れは、後のプレス矯正で
はその変形を取り除くことが難しく、傘折れが生じたH
形鋼はスクラップとして処理され、製品歩留りが悪くな
るという問題があった。このような冷却時に発生する傘
折れ現象は、フランジ1aとウェブ1fの肉厚が厚くな
る程顕在化し、ウェブを有する形鋼であれば、H形鋼の
みならずT形鋼やみぞ形鋼にもみられるが、特に極厚H
形鋼の場合に顕著に現れる。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、ウェブを有す
る形鋼の冷却時の傘折れ変形を防止することのできる形
鋼の冷却方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る形鋼の冷却
方法は、高温の形鋼の各部位に冷媒を噴射して所定温度
まで冷却させる際に、形鋼のフランジ外面のフィレット
部を他の部位よりも緩冷却させることを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明に係る形鋼の冷却方法は、冷
媒として水を用い、形鋼のフランジ外面のフィレット部
に噴射する冷却水の単位時間当たりの噴射量を、他の部
位に噴射する冷却水の噴射量よりも少なく設定したこと
を特徴としている。
【0010】また、本発明に係る形鋼の冷却方法は、冷
媒として水と空気あるいはミストを用い、形鋼のフラン
ジ外面のフィレット部は圧縮空気あるいはミストにより
空冷/またはミストにより冷却し、他の部位は冷却水に
より水冷することを特徴としている。
【0011】また、本発明に係る形鋼の冷却方法は、冷
媒として水と空気あるいはミストを用い、形鋼のフラン
ジ外面のフィレット部は圧縮空気あるいはミストによる
空冷/またはミストによる冷却と、冷却水による水冷を
繰り返し、他の部位は冷却水により連続水冷することを
特徴としている。
【0012】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、ウ
ェブを有する高温の形鋼を搬送する搬送ラインと、搬送
ライン上を搬送される形鋼のフランジ外面に対向する位
置に配置されたフランジ冷却ノズルと、搬送ライン上を
搬送される形鋼のフランジ内面およびウェブ両面に対向
する位置に配置された複数の内面冷却ノズルとを有する
ものにおいて、フランジ冷却ノズルを多孔板から形成す
るとともに、多孔板におけるフランジ外面のフィレット
部に対応する部位の単位面積当たりの穴の数を、他の部
位の穴の数よりも少なくなるように設定したものであ
る。
【0013】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、ウ
ェブを有する高温の形鋼を搬送する搬送ラインと、搬送
ライン上を搬送される形鋼のフランジ外面に対向する位
置にて、フランジ外面のフィレット部とそれ以外のフラ
ンジ外面部とにそれぞれ独立して冷媒を噴射可能に分割
配置された複数のフランジ冷却ノズルと、搬送ライン上
を搬送される形鋼のフランジ内面およびウェブ両面に対
向する位置に配置された複数の内面冷却ノズルとから構
成したものである。
【0014】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、各
冷却ノズルを多孔板から形成するとともに、フランジ外
面のフィレット部に対応する冷却ノズルの単位面積当た
りの穴の数を、他の冷却ノズルよりも少なくなるように
設定したものである。
【0015】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、フ
ランジ外面側に配置されたフランジ冷却ノズルを、スプ
レーノズル群から構成したものである。
【0016】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、冷
媒として水を用いたものである。
【0017】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、フ
ランジ外面のフィレット部に対応するフランジ冷却ノズ
ルに用いる冷媒として空気あるいはミストを用い、それ
以外の冷却ノズルに用いる冷媒として水を用いたもので
ある。
【0018】また、本発明に係る形鋼の冷却装置は、各
冷却ノズルを搬送ライン方向に複数設置し、このうちフ
ランジ外面のフィレット部に対応するフランジ冷却ノズ
ル列からは水と空気あるいはミストからなる異なる冷媒
が交互に噴射されるように設定するとともに、その他の
列の冷却ノズルからはいずれも水からなる冷媒が噴射さ
れるように構成したものである。
【0019】
【作用】本発明においては、フランジ外面を冷却するフ
ランジ冷却ノズルを、多孔板から形成するとともに、多
孔板におけるフランジ外面のフィレット部に対応する部
位の単位面積当たりの穴の数を、他の部位の穴の数より
も少なくなるように設定しているので、冷媒として水を
用いてこれをフランジ外面に噴射させた場合、フランジ
外面のフィレット部に噴射する冷却水の単位時間当たり
の噴射量を、他の部位に噴射する冷却水の噴射量よりも
少なくすることができ、フランジ外面のフィレット部を
他の部位よりも緩冷却することができる。このため、冷
却後のフィレット部のフランジ外面の温度とフィレット
部のフランジ内面側であるウェブ・フランジ接合部の温
度との差が小さくなり、フィレット部のフランジ内外面
の熱収縮差を少なくすることができ、形鋼の傘折れ変形
を防止することができる。
【0020】また、本発明においては、フランジ外面を
冷却するフランジ冷却ノズルを、フランジ外面のフィレ
ット部とそれ以外のフランジ外面部とにそれぞれ独立し
て冷媒を噴射できるように分割して設けているので、フ
ランジ外面のフィレット部に噴射する冷媒とそれ以外の
フランジ外面部とに噴射する冷媒とを異ならせることが
でき、フランジ外面のフィレット部を緩冷却するための
冷媒の選択度が拡大する。
【0021】また、本発明においては、各冷却ノズルを
多孔板から形成するとともに、フランジ外面を冷却する
分割構成されたフランジ冷却ノズルのうち、フィレット
部に対応する冷却ノズルの単位面積当たりの穴の数を、
他の冷却ノズルよりも少なくなるように設定することに
より、冷媒に水のみを用いた場合でも、フランジ外面の
フィレット部を緩冷却することができる。
【0022】また、本発明においては、フランジ外面側
に配置されたフランジ冷却ノズルを、スプレーノズル群
から構成することにより、フランジ冷却ノズルを冷却す
べき形鋼から離れた位置で噴射方向を調整可能に設置す
ることができる。このため、フランジ冷却ノズルを、そ
の設定位置を変えることなく、種々の形態・大きさの形
鋼に対応させることができる。
【0023】また、本発明においては、フランジ外面の
フィレット部に対応するフランジ冷却ノズルに用いる冷
媒として空気あるいはミストを用い、それ以外の冷却ノ
ズルに用いる冷媒として水を用いることにより、フラン
ジ外面のフィレット部の冷却を一層緩やかなものとする
ことができ、フィレット部のフランジ内外面の熱収縮差
をさらに少なくすることができる。
【0024】また、本発明においては、各冷却ノズルを
搬送ライン方向に複数設置し、このうちフランジ外面の
フィレット部に対応するフランジ冷却ノズル列からは水
と空気あるいはミストからなる異なる冷媒が交互に噴射
されるように設定するとともに、その他の列の冷却ノズ
ルからはいずれも水からなる冷媒が噴射されるように構
成することにより、冷却能を制御することができる。
【0025】
【実施例】 実施例1.以下、本発明の第1の実施例に係る形鋼の冷
却方法およびこの方法に用いられる装置を図1に基づい
て説明する。図1は本実施例に係る形鋼の冷却装置の要
部であるフランジ冷却ノズルの構成を示す正面図であ
り、このフランジ冷却ノズル部以外の各部の構成は前述
の従来例(図4)のものと同様であるので、図示を省略
する。なお、ここでは形鋼としてH形鋼を例に挙げ、さ
らに左右のフランジ冷却ノズルは同一構成を有している
ため、一方のフランジ冷却ノズルのみ示し説明する。ま
た、説明に当たっては前述の図4,5,6を参照する。
【0026】本実施例に係る形鋼の冷却装置は、H形鋼
1のフランジ外面(一方のフランジ外面)1bを冷却す
るフランジ冷却ノズル6を、単一の多孔板から形成する
とともに、多孔板におけるH形鋼1のフランジ外面1b
のフィレット部1iに対応する部位6bの単位面積当た
りの穴6eの数を、他の部位、つまりH形鋼1のフラン
ジ外面1bにおけるフランジ上部1dとフランジ下部1
eにそれぞれ対応する部位6a,6cの穴6d,6fの
数よりも少なくなるように設定し、かつ冷媒として水を
用いたものである。
【0027】次に、これを更に詳述しながら本実施例装
置を用いて形鋼を冷却する方法について図1に基づき前
述の図4,5,6を参照しながら説明する。本実施例に
おいて、フランジ冷却ノズル6は、多孔板におけるフィ
レット部1iに対応する部位6bの穴6eの数を0.0
4個/cm2 、フランジ上下部1d,1eに対応する部位
6a,6cの穴6d,6fの数をそれぞれ0.16個/
cm2 、各穴6d,6e,6fの径を全て4mmφに設定し
た。また、フランジ冷却ノズル6の部位6a,6cから
はフランジ上部1dおよび下部1eに対して毎分100
0L/m2 の水量の水を噴射した。従って、フランジ冷
却ノズル6の部位6a,6cと比較して穴の数が1/4
となっている部位6bからフィレット部1iに対しては
毎分250L/m2 の水量の水が噴射されることとな
り、フィレット部1iが他の部位に比べて緩やかに冷却
されるようになった。また、H形鋼1の内面側は、同じ
く多孔板方式の内面冷却ノズル4a,4bからフランジ
外面1bの上下部1d,1eと同じ水量の水、すなわち
毎分1000L/m2 の水を噴射して、フランジ内面1
cおよびウェブ上下面1g,1hを冷却した。そして、
このように設定した冷却装置を圧延機列の後方に配置し
て、圧延後の幅578mm、高さ467mm、フランジ厚み
110mm、ウェブ厚み80mmのH形鋼1を850℃から
約500℃まで冷却を行った。その後、復熱したH形鋼
1を冷却床で常温まで冷却し、図6に示す上部フランジ
間距離Luと下部フランジ間距離Ldを比較した結果、
フィレット部のフランジ間距離Lcにほぼ等しく、その
差は0.5mmであった。
【0028】このように、本実施例においては、H形鋼
1のフランジ外面1bを冷却するフランジ冷却ノズル6
を、多孔板から形成し、多孔板におけるフランジ外面1
bのフィレット部1iに対応する部位6bの単位面積当
たりの穴6eの数を、他の部位6a,6cの穴6d,6
fの数よりも少なくなるように設定しているので、冷媒
として水を用いてこれをフランジ外面に噴射させた場
合、フランジ外面1bのフィレット部1iに噴射する冷
却水の単位時間当たりの噴射量を、他の部位に噴射する
冷却水の噴射量よりも少なくすることができ、フランジ
外面1bのフィレット1i部を他の部位よりも緩冷却す
ることができる。このため、冷却後のフィレット部1i
のフランジ外面側の温度とフランジ内面側の温度との差
が小さくなり、フィレット部1iのフランジ内外面の熱
収縮差を少なくすることができ、H形鋼1の傘折れ変形
を防止することができる。
【0029】なお、本実施例ではフィレット部1iに対
する水量を、フランジ上部1dと下部1eに対する水量
に比較して約1/4として緩冷却したが、この比率は製
造するH形鋼のフランジ厚みとウェブ厚みによって異な
ることは言うまでもなく、フランジ厚みtf に対するウ
ェブ厚みtw の比tw /tf が大きい程、フィレット部
の冷却を他の部位よりも弱くすることが傘折れ防止に対
して有効である。
【0030】実施例2.図2は本発明の第2の実施例に
係る形鋼の冷却装置の構成を示す断面図であり、図中、
前述の従来例(図4)および第1実施例(図1)に相当
する部分には同一符号を付してある。なお、ここでも形
鋼としてH形鋼を例に挙げて説明する。また、説明に当
たっては前述の図5,6を参照する。
【0031】この実施例に係る形鋼の冷却装置は、H形
鋼1の左右のフランジ外面1b,1bを冷却する各フラ
ンジ冷却ノズルを、それぞれフランジ外面のフィレット
部1iとそれ以外のフランジ外面の上部1dと下部1e
とにそれぞれ独立して冷媒を噴射できるように分割して
設けた左側フランジ冷却ノズル6A,6B,6Cと右側
フランジ冷却ノズル7A,7B,7Cとから構成し、か
つ冷媒として水を用いたものである。
【0032】次に、これを更に詳述しながらこの実施例
装置を用いて形鋼を冷却する方法について図2に基づき
前述の図5,6を参照しながら説明する。この実施例に
おいて、左右のフランジ冷却ノズルは、いずれも多孔板
から形成するとともに、フィレット部1iに対応するフ
ランジ冷却ノズル(以下、フィレット冷却ノズルとい
う)6B,7Bの穴の数を0.04個/cm2 、左右フラ
ンジ外面の上下部1d,1eに対応するフランジ冷却ノ
ズル(以下、フランジ上下冷却ノズルという)6A,6
Cと7A,7Cの穴の数をそれぞれ0.16個/cm2
各穴の径を全て4mmφに設定した。また、左右のフラン
ジ上下冷却ノズル6A,6C,7A,7Cからはそれぞ
れフランジ上部1dおよび下部1eに対して毎分100
0L/m2の水量の水を噴射し、左右のフィレット冷却
ノズル6B,7Bからはそれぞれフィレット部1iに対
して毎分300L/m2 の水量の水を噴射し、フィレッ
ト部1iが他の部位に比べて緩やかに冷却されるように
した。また、H形鋼1の内面側は、同じく多孔板方式の
内面冷却ノズル4a,4bからフランジ外面1bの上下
部1d,1eと同じ水量の水、すなわち毎分1000L
/m2 の水を噴射して、フランジ内面1cおよびウェブ
上下面1g,1hを冷却した。そして、このように設定
した冷却装置を圧延機列の後方に配置して、圧延後の幅
578mm、高さ467mm、フランジ厚み110mm、ウェ
ブ厚み80mmのH形鋼1を850℃から約500℃まで
冷却を行った。その後、復熱したH形鋼1を冷却床で常
温まで冷却し、図6に示す上部フランジ間距離Luと下
部フランジ間距離Ldを比較した結果、フィレット部の
フランジ間距離Lcにほぼ等しく、その差は0.5mmで
あった。
【0033】このように、この実施例においては、H形
鋼1の左右のフランジ外面1b,1bを冷却する多孔板
からなる各フランジ冷却ノズルを、フィレット冷却ノズ
ル6B,7Bとフランジ上下冷却ノズル6A,6C,7
A,7Cとに分割し、フランジ外面のフィレット部1i
とフランジ外面の上下部1d,1eとにそれぞれ独立し
て冷媒(水)を噴射できるようにしているので、前述の
第1実施例と同様の効果に加え、これら冷却ノズルから
噴射する水量調整が、フィレット冷却ノズル6B,7B
とフランジ上下冷却ノズル6A,6C,7A,7C間の
穴の比率により固定されることがなく、これら冷却ノズ
ルから噴射する水量を水圧などを調整することによりさ
らに変化させることができるという利点がある。
【0034】なお、この実施例ではフィレット部1iに
対する水量を、フランジ上部1dと下部1eに対する水
量に比較して水圧調整により約1/3として緩冷却した
が、この水圧調整による水量の比率は製造するH形鋼の
フランジ厚みとウェブ厚みによって異なることは言うま
でもなく、フランジ厚みtf に対するウェブ厚みtw
比tw /tf が大きい程、フィレット部の冷却を他の部
位よりも弱くすることが傘折れ防止に対して有効であ
る。
【0035】また、フィレット冷却ノズルをフィレット
部1iの長手方向(搬送ライン方向)に分割して、分割
したフィレット冷却ノズルから噴射する水量をそれぞれ
任意に調整することも可能となり、これにより冷却の調
整範囲を広げることができ、種々のフランジ寸法、フラ
ンジ厚みのH形鋼に対して傘折れを生じない適正冷却を
実現することができる。
【0036】また、フランジ外面の各部に対応する冷却
ノズルが独立して構成されているので、フィレット部1
iに噴射する冷媒と上下部1d,1eに噴射する冷媒と
を異ならせることができる。この場合の例を第3の実施
例として以下に示す。
【0037】実施例3.本発明の第3の実施例に係る形
鋼の冷却装置は、フランジ外面のフィレット部に噴射す
る冷媒とフランジ外面の上下部に噴射する冷媒とを異な
らせた点に特徴を有しており、装置構成は前述の第2の
実施例(図2)のものと同様である。したがって、ここ
では前述の図2,5,6を参照しながらに説明する。な
お、ここでも形鋼としてH形鋼を例に挙げて説明する。
【0038】この実施例に係る形鋼の冷却装置は、左右
のフィレット冷却ノズル6B,7Bから噴射する冷媒と
して空気を用い、それ以外の冷却ノズル、すなわち左右
のフランジ上下冷却ノズル6A,6C,7A,7Cおよ
び内面冷却ノズル4a,4bから噴射する冷媒として水
を用いたものである。
【0039】次に、これを更に詳述しながらこの実施例
装置を用いて形鋼を冷却する方法について図2に基づき
前述の図5,6を参照しながら説明する。この実施例に
おいて、左右のフィレット冷却ノズル6B,7Bから噴
射する圧縮空気の噴射量は300Nm3 /hrm に設定し
た。また、左右のフランジ上下冷却ノズル6A,6C,
7A,7Cからはそれぞれフランジ上部1dおよび下部
1eに対して毎分600L/m2 の水量の水を噴射し、
内面冷却ノズル4a,4bからはそれぞれH形鋼1の内
面側に対してフランジ外面1bの上下部1d,1eと同
じ水量の水、すなわち毎分600L/m2 の水を噴射し
た。そして、このように設定した冷却装置を圧延機列の
後方に配置して、圧延後の幅478mm、高さ448mm、
フランジ厚み60mm、ウェブ厚み60mmのH形鋼1を8
50℃から約500℃まで冷却を行った。その後、復熱
したH形鋼1を冷却床で常温まで冷却し、図6に示す上
部フランジ間距離Luと下部フランジ間距離Ldを比較
した結果、フィレット部のフランジ間距離Lcにほぼ等
しく、その差は0.8mmであった。
【0040】このように、この実施例においては、左右
のフィレット冷却ノズル6B,7Bから噴射する冷媒と
して圧縮空気を用い、それ以外の冷却ノズル、すなわち
左右のフランジ上下冷却ノズル6A,6C,7A,7C
および内面冷却ノズル4a,4bから噴射する冷媒とし
て水を用いるようにしているので、フランジ外面1bの
フィレット部1iの冷却を一層緩やかなものとすること
ができ、フィレット部1iのフランジ内外面の熱収縮差
をさらに少なくすることができる。冷媒として空気を使
用することによりコストアップは避けられないものの、
傘折れが発生し易いサイズ、例えばフランジ厚みtf
対するウェブ厚みtw の比tw /tf がtw /tf
1.0の冷却にはこの実施例の冷却手法が優れている。
【0041】なお、この実施例では左右のフィレット冷
却ノズル6B,7Bから噴射する冷媒として空気を用い
たものを例に挙げて説明したが、この空気に代えてミス
トや蒸気あるいは熱水を用いてもよく、このような場合
でも前述の実施例と同様の作用、効果を奏する。
【0042】また、フィレット冷却ノズルをフィレット
部1iの長手方向(搬送ライン方向)に分割して、分割
したフィレット冷却ノズルから水と空気(又はミストや
蒸気あるいは熱水)が交互に噴射されるように設定する
とともに、その他の列の冷却ノズルからはいずれも水か
らなる冷媒が噴射されるように構成することにより、冷
却能を制御することができる。
【0043】実施例4.図3は本発明の第4の実施例に
係る形鋼の冷却装置の構成を示す断面図であり、図中、
前述の第2の実施例(図2)に相当する部分には同一符
号を付してある。なお、ここでも形鋼としてH形鋼を例
に挙げて説明する。また、説明に当たっては前述の図
5,6を参照する。
【0044】この実施例に係る形鋼の冷却装置は、H形
鋼1の左右のフランジ外面1b,1bを冷却する各フラ
ンジ冷却ノズルを、それぞれフランジ外面のフィレット
部1iとそれ以外のフランジ外面の上部1dと下部1e
とにそれぞれ独立して冷媒を噴射できるようにスプレー
ノズル群から構成したものであり、左側スプレーノズル
8A,8B,8Cと右側スプレーノズル9A,9B,9
Cとを有している。
【0045】次に、これを更に詳述しながらこの実施例
装置を用いて形鋼を冷却する方法について図3に基づき
前述の図5,6を参照しながら説明する。この実施例に
おいて、左右のスプレーノズルは、フィレット部1iに
対応するスプレーノズル(以下、フィレットスプレーノ
ズルという)8B,9Bから噴射する冷媒として空気を
用い、左右フランジ外面の上下部1d,1eに対応する
スプレーノズル(以下、フランジ上下スプレーノズルと
いう)8A,8Cと9A,9Cから噴射する冷媒として
水を用いた。また、左右のフィレットスプレーノズル8
B,9Bから噴射する圧縮空気の噴射量は300Nm3
/hrm に設定し、左右のフランジ上下スプレーノズル8
A,8C,9A,9Cからはそれぞれフランジ上部1d
および下部1eに対して毎分400L/m2 の水量の水
を噴射した。また、内面冷却ノズル4a,4bからはそ
れぞれH形鋼1の内面側に対してフランジ外面1bの上
下部1d,1eと同じ水量の水、すなわち毎分400L
/m2 の水を噴射した。そして、このように設定した冷
却装置を圧延機列の後方に配置して、圧延後の幅438
mm、高さ417mm、フランジ厚み60mm、ウェブ厚み6
0mmのH形鋼1を850℃から約500℃まで冷却を行
った。その後、復熱したH形鋼1を冷却床で常温まで冷
却し、図6に示す上部フランジ間距離Luと下部フラン
ジ間距離Ldを比較した結果、フィレット部のフランジ
間距離Lcにほぼ等しく、その差は0.5mmであった。
【0046】このように、この実施例においては、左右
のフィレットスプレーノズル8B,9Bから噴射する冷
媒として空気を用い、それ以外の冷却ノズル、すなわち
左右のフランジ上下スプレーノズル8A,8C,9A,
9Cおよび内面冷却ノズル4a,4bから噴射する冷媒
として水を用いるようにしているので、前述の第3の実
施例と同様、フランジ外面1bのフィレット部1iの冷
却を一層緩やかなものとすることができ、フィレット部
1iのフランジ内外面の熱収縮差をさらに少なくするこ
とができる。更に、スプレーノズルは、冷却すべき形鋼
から離れた位置で噴射方向を調整可能に設置することが
できるため、その設定位置を変えることなく、種々の形
態・大きさの形鋼に対応させることができる。
【0047】なお、この実施例では左右のフィレットス
プレーノズル8B,9Bから噴射する冷媒として空気を
用いたものを例に挙げて説明したが、この空気に代えて
ミストや蒸気あるいは熱水を用いてもよく、このような
場合でも前述の実施例と同様の作用、効果を奏する。
【0048】また、フィレットスプレーノズルをフィレ
ット部1iの長手方向(搬送ライン方向)に複数設置
し、これらフィレットスプレーノズルから水と空気(又
はミストや蒸気あるいは熱水)が交互に噴射されるよう
に設定するとともに、その他の列の冷却ノズルからはい
ずれも水からなる冷媒が噴射されるように構成すること
により、冷却能を制御することができる。
【0049】ここで、従来の冷却手法により冷却したH
形鋼では、フィレット部1iのフランジ内外面の熱収縮
差がどの程度発生していたかを、3つの比較例により具
体的数値を挙げて説明する。冷却装置としては、冷却ノ
ズルが全て多孔板方式の冷却ノズルからなる前述の従来
装置(図4)を用い、多孔板の単位面積当たりの穴の数
は全て0.16個/cm2 、各穴の径は全て4mmφに設定
した。そして、このように設定した冷却装置のフランジ
冷却ノズル3a,3bから以下に示す3つのサイズのH
形鋼のフランジ上下部1d,1eおよびフィレット部1
iに対してそれぞれ毎分1000、600、400L/
2 の水量の水を噴射し、冷却を行った。また、各H形
鋼の内面側は、同じく多孔板方式の内面冷却ノズル4
a,4bから同様にそれぞれ毎分1000、600、4
00L/m2 の水量の水を噴射し、フランジ内面1cお
よびウェブ上下面1g,1hを冷却した。そして、この
ように設定した冷却装置を圧延機列の後方に配置して、 (1)圧延後の幅578mm、高さ467mm、フランジ厚
み110mm、ウェブ厚み80mm (2)圧延後の幅478mm、高さ447mm、フランジ厚
み55mm、ウェブ厚み55mm (3)圧延後の幅438mm、高さ417mm、フランジ厚
み60mm、ウェブ厚み60mm の3つのサイズのH形鋼を850℃から約500℃まで
冷却を行った。その後、復熱したH形鋼を冷却床で常温
まで冷却し、図6に示す上部フランジ間距離Luと下部
フランジ間距離Ldを比較した結果、上部フランジ間距
離Luと下部フランジ間距離Ldは、フィレット部のフ
ランジ間距離Lcに比べて、比較例(1)のH形鋼では
2〜3mm、比較例(2)のH形鋼では5〜8mm、比較例
(3)のH形鋼では3〜4mm、それぞれ少なく、傘折れ
が生じていた。また、これら比較例は(3)のものを除
いて矯正機では矯正不可能であった。
【0050】なお、前述の各実施例ではいずれも本発明
をH形鋼の冷却に用いたものを例に挙げて説明したが、
それ以外のウェブを有する形鋼、例えばT形鋼やみぞ形
鋼にも本発明を適用できることは言うまでもない。
【0051】また、前述の各実施例ではいずれもフィレ
ット部以外のフランジ内外面、ウェブ上面、下面を冷却
する冷媒に、経済性の点から水を使用したものを例に挙
げて説明したが、これらの部位を冷却する冷媒として水
以外の冷媒、例えばミスト、熱水、油、アルコール等の
液体、2相流体も考えられる。要するに、冷媒にいずれ
を使用するにせよ、フィレット部の冷却をそれ以外の部
位の冷却よりも相対的に弱い冷却、緩冷却となるように
設定することが重要であり、これにより所期の目的は達
成できる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フ
ランジ外面を冷却するフランジ冷却ノズルを、多孔板か
ら形成するとともに、多孔板におけるフランジ外面のフ
ィレット部に対応する部位の単位面積当たりの穴の数
を、他の部位の穴の数よりも少なくなるように設定した
ので、冷媒として水を用いてこれをフランジ外面に噴射
させた場合、フランジ外面のフィレット部に噴射する冷
却水の単位時間当たりの噴射量を、他の部位に噴射する
冷却水の噴射量よりも少なくすることができ、フランジ
外面のフィレット部を他の部位よりも緩冷却することが
できる。このため、冷却後のフィレット部のフランジ外
面の温度とフィレット部のフランジ内面側であるウェブ
・フランジ接合部の温度との差を小さくしてフィレット
部のフランジ内外面の熱収縮差を少なくすることがで
き、形鋼の傘折れ変形を防止することができる。
【0053】また、本発明によれば、フランジ外面を冷
却するフランジ冷却ノズルを、フランジ外面のフィレッ
ト部とそれ以外のフランジ外面部とにそれぞれ独立して
冷媒を噴射できるように分割して設けたので、フランジ
外面のフィレット部に噴射する冷媒とそれ以外のフラン
ジ外面部とに噴射する冷媒とを異ならせることができ、
フランジ外面のフィレット部を緩冷却するための冷媒の
選択度が拡大する。
【0054】また、本発明によれば、各冷却ノズルを多
孔板から形成するとともに、フランジ外面を冷却する分
割構成されたフランジ冷却ノズルのうち、フィレット部
に対応する冷却ノズルの単位面積当たりの穴の数を、他
の冷却ノズルよりも少なくなるように設定したので、冷
媒に水のみを用いた場合でも、フランジ外面のフィレッ
ト部を緩冷却することができる。
【0055】また、本発明によれば、フランジ外面側に
配置されたフランジ冷却ノズルを、スプレーノズル群か
ら構成したので、フランジ冷却ノズルを冷却すべき形鋼
から離れた位置で噴射方向を調整可能に設置することが
できる。このため、フランジ冷却ノズルを、その設定位
置を変えることなく、種々の形態・大きさの形鋼に対応
させることができる。
【0056】また、本発明によれば、フランジ外面のフ
ィレット部に対応するフランジ冷却ノズルに用いる冷媒
として空気あるいはミストを用い、それ以外の冷却ノズ
ルに用いる冷媒として水を用いることにより、フランジ
外面のフィレット部の冷却を一層緩やかなものとするこ
とができ、フィレット部のフランジ内外面の熱収縮差を
さらに少なくすることができる。
【0057】また、本発明によれば、各冷却ノズルを搬
送ライン方向に複数設置し、このうちフランジ外面のフ
ィレット部に対応するフランジ冷却ノズル列からは水と
空気あるいはミストからなる異なる冷媒が交互に噴射さ
れるように設定するとともに、その他の列の冷却ノズル
からはいずれも水からなる冷媒が噴射されるように構成
したので、冷却能を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る形鋼の冷却方法に
用いられる装置の要部であるフランジ冷却ノズルの構成
を示す正面図である。
【図2】本発明の第2及び第3の実施例に係る形鋼の冷
却方法に用いられる装置の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第4の実施例に係る形鋼の冷却方法に
用いられる装置の構成を示す断面図である。
【図4】従来の形鋼の冷却方法に用いられる装置の構成
を示す断面図である。
【図5】H形鋼の各部位の名称の説明図である。
【図6】傘折れ変形が生じたH形鋼の説明図である。
【符号の説明】
1 H形鋼(形鋼) 1b フランジ外面 1c フランジ内面 1f ウェブ 1g ウェブ上面 1h ウェブ下面 1i フィレット部 2 ローラテーブル(搬送ライン) 4a,4b 内面冷却ノズル 6 フランジ冷却ノズル 6d,6e,6f 多孔板の穴 6A,6C,7A,7C フランジ上下冷却ノズル(フ
ランジ冷却ノズル) 6B,7B フィレット冷却ノズル(フランジ冷却ノズ
ル) 8A,8C,9A,9C フランジ上下スプレーノズル
(スプレーノズル) 8B,9B フィレットスプレーノズル(スプレーノズ
ル)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ライン上を搬送されるウェブを有す
    る高温の形鋼の各部位に冷媒を噴射し、所定温度まで冷
    却した後、冷却床で常温まで冷却する形鋼の冷却方法に
    おいて、 前記形鋼のフランジ外面のフィレット部を他の部位より
    も緩冷却させることを特徴とする形鋼の冷却方法。
  2. 【請求項2】 冷媒として水を用い、形鋼のフランジ外
    面のフィレット部に噴射する冷却水の単位時間当たりの
    噴射量を、他の部位に噴射する冷却水の噴射量よりも少
    なく設定したことを特徴とする請求項1記載の形鋼の冷
    却方法。
  3. 【請求項3】 冷媒として水と空気あるいはミストを用
    い、形鋼のフランジ外面のフィレット部は圧縮空気ある
    いはミストにより空冷/またはミストにより冷却し、他
    の部位は冷却水により水冷することを特徴とする請求項
    1記載の形鋼の冷却方法。
  4. 【請求項4】 冷媒として水と空気あるいはミストを用
    い、形鋼のフランジ外面のフィレット部は圧縮空気ある
    いはミストによる空冷/またはミストによる冷却と、冷
    却水による水冷を繰り返し、他の部位は冷却水により連
    続水冷することを特徴とする請求項1記載の形鋼の冷却
    方法。
  5. 【請求項5】 ウェブを有する高温の形鋼を搬送する搬
    送ラインと、 搬送ライン上を搬送される形鋼のフランジ外面に対向す
    る位置に配置されたフランジ冷却ノズルと、 搬送ライン上を搬送される形鋼のフランジ内面およびウ
    ェブ両面に対向する位置に配置された複数の内面冷却ノ
    ズルとを有する形鋼の冷却装置において、 前記フランジ冷却ノズルを多孔板から形成するととも
    に、該多孔板におけるフランジ外面のフィレット部に対
    応する部位の単位面積当たりの穴の数を、他の部位の穴
    の数よりも少なくなるように設定したことを特徴とする
    形鋼の冷却装置。
  6. 【請求項6】 ウェブを有する高温の形鋼を搬送する搬
    送ラインと、 搬送ライン上を搬送される形鋼のフランジ外面に対向す
    る位置にて、フランジ外面のフィレット部とそれ以外の
    フランジ外面部とにそれぞれ独立して冷媒を噴射可能に
    分割配置された複数のフランジ冷却ノズルと、 搬送ライン上を搬送される形鋼のフランジ内面およびウ
    ェブ両面に対向する位置に配置された複数の内面冷却ノ
    ズルとからなることを特徴とする形鋼の冷却装置。
  7. 【請求項7】 各冷却ノズルを多孔板から形成するとと
    もに、フランジ外面のフィレット部に対応する冷却ノズ
    ルの単位面積当たりの穴の数を、他の冷却ノズルよりも
    少なくなるように設定したことを特徴とする請求項6記
    載の形鋼の冷却装置。
  8. 【請求項8】 フランジ外面側に配置されたフランジ冷
    却ノズルを、スプレーノズル群から構成したことを特徴
    とする請求項6記載の形鋼の冷却装置。
  9. 【請求項9】 冷媒として水を用いたことを特徴とする
    請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の形鋼の冷却装
    置。
  10. 【請求項10】 フランジ外面のフィレット部に対応す
    るフランジ冷却ノズルに用いる冷媒は空気あるいはミス
    トであり、それ以外の冷却ノズルに用いる冷媒は水であ
    ることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに
    記載の形鋼の冷却装置。
  11. 【請求項11】 各冷却ノズルは搬送ライン方向に複数
    設置され、このうちフランジ外面のフィレット部に対応
    するフランジ冷却ノズル列からは水と空気あるいはミス
    トからなる異なる冷媒が交互に噴射されるように設定す
    るとともに、その他の列の冷却ノズルからはいずれも水
    からなる冷媒が噴射されるように構成したことを特徴と
    する請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の形鋼の冷
    却装置。
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