JPH0910874A - 簡易開口缶蓋 - Google Patents
簡易開口缶蓋Info
- Publication number
- JPH0910874A JPH0910874A JP16123695A JP16123695A JPH0910874A JP H0910874 A JPH0910874 A JP H0910874A JP 16123695 A JP16123695 A JP 16123695A JP 16123695 A JP16123695 A JP 16123695A JP H0910874 A JPH0910874 A JP H0910874A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- top plate
- center
- lid
- easily deformable
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 更なる保存安定性の向上を図ることができる
簡易開口缶蓋を提供する。 【構成】 缶蓋100をXY座標で四つの扇状部分1
1、12、13、14に分けたとき、開口片5に対して
反対側にある二つの扇状部分11、12のいずれか一方
の天板1の周縁部において、Y軸に対して天板中心CP
回りの正逆方向に20度の範囲内に、最も変形容易度の
高い変形容易部21を配したことを特徴とする。
簡易開口缶蓋を提供する。 【構成】 缶蓋100をXY座標で四つの扇状部分1
1、12、13、14に分けたとき、開口片5に対して
反対側にある二つの扇状部分11、12のいずれか一方
の天板1の周縁部において、Y軸に対して天板中心CP
回りの正逆方向に20度の範囲内に、最も変形容易度の
高い変形容易部21を配したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビール缶、酒缶、ジュ
ース缶等に用いられるプッシュオーブンタイプの簡易開
口缶蓋に係わり、特に、保存安定性の向上を図ることが
できる簡易開口缶蓋に関する。
ース缶等に用いられるプッシュオーブンタイプの簡易開
口缶蓋に係わり、特に、保存安定性の向上を図ることが
できる簡易開口缶蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ビール缶、酒缶、ジュース缶等の
缶は、有底筒状の缶胴と、その缶胴の開口端を塞ぐ缶蓋
とからなるものが一般的になっている。その缶蓋も様々
であるが、その主流となっているものは、プルタブ等を
付設することにより容易に容器を開封し得る所謂イージ
ーオープン缶蓋即ち簡易開口缶蓋である。その簡易開口
缶蓋には、大別してプルダブを引き上げることにより開
口部分をなす開口片を除去するタイプのものと、開口片
を容器内に押し込む所謂プッシュオープンタイプのもの
がある。最近では、このプッシュオープンタイプのもの
が大勢を占めている。
缶は、有底筒状の缶胴と、その缶胴の開口端を塞ぐ缶蓋
とからなるものが一般的になっている。その缶蓋も様々
であるが、その主流となっているものは、プルタブ等を
付設することにより容易に容器を開封し得る所謂イージ
ーオープン缶蓋即ち簡易開口缶蓋である。その簡易開口
缶蓋には、大別してプルダブを引き上げることにより開
口部分をなす開口片を除去するタイプのものと、開口片
を容器内に押し込む所謂プッシュオープンタイプのもの
がある。最近では、このプッシュオープンタイプのもの
が大勢を占めている。
【0003】プッシュオープンタイプの簡易開口缶蓋1
0は、図5に示すように、円形の天板1と、天板1の周
縁に設けられ、缶胴(図示せず)に巻締められる巻締め
部2と、巻締め部2と天板1との間に周設された外周溝
3と、溝状のスコア4により天板1の天板中心CPと外
周溝3との間に区画され、天板中心CP側で天板1に連
結された開口片5と、先端が開口片5の天板中心CP側
に重なるように配置され、リベット6により天板中心C
Pに連結されたプルタブ7とからなり、缶蓋10を裏面
側から見た図である図6に示すように開口片5と天板1
との連結部5aは、開口片5の先端と天板中心CPとを
結ぶ直線から外れたリベット6の脇に形成されている。
図5に示すプルタブ7を引くと、スコア4側のタブ先端
7aが支点、タブ指掛け部7bが力点、リベット部7c
が作用点となり図6に示すスコア4のリベット周辺部4
dが破断されるポップ過程と、図5のリベット6を支点
として、プルタブ7の先端7aが開口片5の天板中心C
P側である基端部を押圧し、その押圧力により残りのス
コア4が破断されるティアー過程とを経て、飲み口が形
成される。
0は、図5に示すように、円形の天板1と、天板1の周
縁に設けられ、缶胴(図示せず)に巻締められる巻締め
部2と、巻締め部2と天板1との間に周設された外周溝
3と、溝状のスコア4により天板1の天板中心CPと外
周溝3との間に区画され、天板中心CP側で天板1に連
結された開口片5と、先端が開口片5の天板中心CP側
に重なるように配置され、リベット6により天板中心C
Pに連結されたプルタブ7とからなり、缶蓋10を裏面
側から見た図である図6に示すように開口片5と天板1
との連結部5aは、開口片5の先端と天板中心CPとを
結ぶ直線から外れたリベット6の脇に形成されている。
図5に示すプルタブ7を引くと、スコア4側のタブ先端
7aが支点、タブ指掛け部7bが力点、リベット部7c
が作用点となり図6に示すスコア4のリベット周辺部4
dが破断されるポップ過程と、図5のリベット6を支点
として、プルタブ7の先端7aが開口片5の天板中心C
P側である基端部を押圧し、その押圧力により残りのス
コア4が破断されるティアー過程とを経て、飲み口が形
成される。
【0004】また、スコア4において、ポップ過程で破
断されるリベット6の図6に示す周辺部4dと、図5の
プルタブ7の押圧力が伝わりにくい、開口片5の先端側
は、確実に破断するようにその溝が深く、即ち、残厚が
薄くなっている。
断されるリベット6の図6に示す周辺部4dと、図5の
プルタブ7の押圧力が伝わりにくい、開口片5の先端側
は、確実に破断するようにその溝が深く、即ち、残厚が
薄くなっている。
【0005】ところで、缶に、炭酸ガス等のガスを含有
した飲料を封入し、非常な高温状態に置くと、ガスが気
化して缶の内圧が上昇し、缶蓋が上方に押し上げられて
缶蓋10の外周溝3が部分的に外部に膨出して凸部を形
成する所謂バックリングといわれる現象が起こる。この
バックリングが起こると、スコア4が破断して、内容物
が噴出するという事態を招く。
した飲料を封入し、非常な高温状態に置くと、ガスが気
化して缶の内圧が上昇し、缶蓋が上方に押し上げられて
缶蓋10の外周溝3が部分的に外部に膨出して凸部を形
成する所謂バックリングといわれる現象が起こる。この
バックリングが起こると、スコア4が破断して、内容物
が噴出するという事態を招く。
【0006】上記のプッシュオープンタイプの缶蓋10
は、開口片5の先端側のスコア4の残厚が薄くなってい
るので、そのバックリングによりスコア4が破断する可
能性が、開口部分をなす開口片を除去するタイプのもの
よりも高くなったと言える。前出の高温状態は、通常の
保存では、起こり得ない状態ではあるが、更なる安定性
向上の観点から問題とされている。また、省資源化を進
めることを目的として缶蓋10の薄肉化を図る場合に
は、そのバックリングが起こり易くなることから、この
バックリングによるスコア破断の問題は見逃せないもの
と言える。
は、開口片5の先端側のスコア4の残厚が薄くなってい
るので、そのバックリングによりスコア4が破断する可
能性が、開口部分をなす開口片を除去するタイプのもの
よりも高くなったと言える。前出の高温状態は、通常の
保存では、起こり得ない状態ではあるが、更なる安定性
向上の観点から問題とされている。また、省資源化を進
めることを目的として缶蓋10の薄肉化を図る場合に
は、そのバックリングが起こり易くなることから、この
バックリングによるスコア破断の問題は見逃せないもの
と言える。
【0007】その問題解決のために、最近、特開平5−
112357に示すように、図5の天板1の外周部にコ
イニング等による座屈部8A、8B、8C、8Dを設け
た缶蓋10が提案されている。この座屈部8A、8B、
8C、8Dは、以下のように配置されている。ここで、
缶蓋10に、XY座標を、開口片5の先端と天板中心C
Pとを結ぶ直線をY軸とし、このY軸に対して天板中心
CPで直交する直線をX軸とするように設定して、この
XY軸により缶蓋10を扇状の4部分に区分する。する
と、最も座屈性の高い座屈部8A及びその次に座屈性の
高い座屈部8Bは、開口片5の反対側に位置する二つの
扇状部分において、天板中心CP回りにY軸からプラス
・マイナス45度の位置に配され、三番目及び四番目に
座屈性の高い座屈部8C、8Dは、残りの二つの扇状部
分において、天板中心CP回りにY軸からプラス・マイ
ナス45度の位置に配されている。
112357に示すように、図5の天板1の外周部にコ
イニング等による座屈部8A、8B、8C、8Dを設け
た缶蓋10が提案されている。この座屈部8A、8B、
8C、8Dは、以下のように配置されている。ここで、
缶蓋10に、XY座標を、開口片5の先端と天板中心C
Pとを結ぶ直線をY軸とし、このY軸に対して天板中心
CPで直交する直線をX軸とするように設定して、この
XY軸により缶蓋10を扇状の4部分に区分する。する
と、最も座屈性の高い座屈部8A及びその次に座屈性の
高い座屈部8Bは、開口片5の反対側に位置する二つの
扇状部分において、天板中心CP回りにY軸からプラス
・マイナス45度の位置に配され、三番目及び四番目に
座屈性の高い座屈部8C、8Dは、残りの二つの扇状部
分において、天板中心CP回りにY軸からプラス・マイ
ナス45度の位置に配されている。
【0008】従って、この缶蓋10では、図7に示すよ
うにバックリングが起こる際には、最初に、座屈性の最
も高い座屈部8Aが角出しすることとなり、その位置
は、開口片5の先端から離れた位置であるので、スコア
5の破断を防止することができる。また、二回目のバッ
クリングが起こる場合には、そのバックリングは、座屈
部8Bを中心として起こり、三回目のバックリングは、
座屈部8C、四回目のバックリングは、座屈部8Dを中
心として起こることなる。即ち、開口片5の先端から遠
い位置からバックリングが起こるように制御することが
できる。そして、そのバックリングは、初回が最も変形
量が多く、二回、三回、四回となるにつれて変形量は小
さくなるので、バックリング後の開口片5の先端付近の
変形を小さくすることができる。缶蓋10は、このよう
にしてバックリングによるスコア5の破断を防止するよ
うにしたものである。
うにバックリングが起こる際には、最初に、座屈性の最
も高い座屈部8Aが角出しすることとなり、その位置
は、開口片5の先端から離れた位置であるので、スコア
5の破断を防止することができる。また、二回目のバッ
クリングが起こる場合には、そのバックリングは、座屈
部8Bを中心として起こり、三回目のバックリングは、
座屈部8C、四回目のバックリングは、座屈部8Dを中
心として起こることなる。即ち、開口片5の先端から遠
い位置からバックリングが起こるように制御することが
できる。そして、そのバックリングは、初回が最も変形
量が多く、二回、三回、四回となるにつれて変形量は小
さくなるので、バックリング後の開口片5の先端付近の
変形を小さくすることができる。缶蓋10は、このよう
にしてバックリングによるスコア5の破断を防止するよ
うにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、座屈部8
A、8B、8C、8Dでのそれぞれのバックリングによ
る凸部は、その位置から天板中心CPを通る直線上に稜
線をなすように形成される。缶蓋10では、最も座屈性
の高い座屈部8A及びその次に座屈性の高い座屈部8B
は、開口片5の反対側に位置する二つの扇状部分におい
て、天板中心CP回りにY軸からプラス・マイナス45
度の位置に配されていることから、その座屈部8A又は
8Bを中心とした凸部の稜線L1は、缶蓋10を裏面側
から見た図である図6に示すように、スコア4の始点4
aに続く天板中心CP側の部分の接線に略平行に形成さ
れることとなる。よって、稜線L1を中心とした変形帯
域(図中破線内)での凸状の変形によりスコア4、特
に、リベット周辺部4dに亀裂を生じるノーズクラック
という現象が発生し易いという新たな問題を有してい
る。この部分の亀裂は、開口片5のブローアップ、即
ち、めくれを生じるものではないが、長期的に見て、内
容物の腐敗、破断部分の進行によるブローアップ等の不
都合を生じる。
A、8B、8C、8Dでのそれぞれのバックリングによ
る凸部は、その位置から天板中心CPを通る直線上に稜
線をなすように形成される。缶蓋10では、最も座屈性
の高い座屈部8A及びその次に座屈性の高い座屈部8B
は、開口片5の反対側に位置する二つの扇状部分におい
て、天板中心CP回りにY軸からプラス・マイナス45
度の位置に配されていることから、その座屈部8A又は
8Bを中心とした凸部の稜線L1は、缶蓋10を裏面側
から見た図である図6に示すように、スコア4の始点4
aに続く天板中心CP側の部分の接線に略平行に形成さ
れることとなる。よって、稜線L1を中心とした変形帯
域(図中破線内)での凸状の変形によりスコア4、特
に、リベット周辺部4dに亀裂を生じるノーズクラック
という現象が発生し易いという新たな問題を有してい
る。この部分の亀裂は、開口片5のブローアップ、即
ち、めくれを生じるものではないが、長期的に見て、内
容物の腐敗、破断部分の進行によるブローアップ等の不
都合を生じる。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、更なる保存安
定性の向上を図ることができる簡易開口缶蓋を提供する
ことを目的としている。
定性の向上を図ることができる簡易開口缶蓋を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の簡易開口
缶蓋は、天板と、天板の周縁に設けられる巻締め部と、
巻締め部と天板との間に周設された外周溝と、スコアに
より天板の天板中心と外周溝との間に区画され、天板中
心側で天板に連結された開口片と、先端が開口片の天板
中心側に重なるように配置され、リベットにより略天板
中心に連結されたプルタブとを備えた簡易開口缶蓋であ
って、缶蓋を開口片先端と天板中心とを結ぶ直線及びこ
の直線に対して天板中心で直交する直線とで扇状の四部
分に区分けしたとき、開口片と反対側にある二つの扇状
の部分のいずれか一方の前記天板の周縁部において、開
口片先端と天板中心とを結ぶ直線に対して天板中心回り
の正逆方向に20度の範囲内に、変形容易部を形成した
ことを特徴とする。
缶蓋は、天板と、天板の周縁に設けられる巻締め部と、
巻締め部と天板との間に周設された外周溝と、スコアに
より天板の天板中心と外周溝との間に区画され、天板中
心側で天板に連結された開口片と、先端が開口片の天板
中心側に重なるように配置され、リベットにより略天板
中心に連結されたプルタブとを備えた簡易開口缶蓋であ
って、缶蓋を開口片先端と天板中心とを結ぶ直線及びこ
の直線に対して天板中心で直交する直線とで扇状の四部
分に区分けしたとき、開口片と反対側にある二つの扇状
の部分のいずれか一方の前記天板の周縁部において、開
口片先端と天板中心とを結ぶ直線に対して天板中心回り
の正逆方向に20度の範囲内に、変形容易部を形成した
ことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の簡易開口缶蓋は、請求項1
記載の簡易開口缶蓋において、開口片と天板との連結部
は、開口片の先端と天板中心とを結ぶ直線から外れたリ
ベットの脇に形成され、変形容易部は、開口片と反対側
にある二つの扇状の部分のうちの、開口片と天板との連
結部に対して天板中心を挟んで向かい合う扇状の部分に
配置されることを特徴とする。
記載の簡易開口缶蓋において、開口片と天板との連結部
は、開口片の先端と天板中心とを結ぶ直線から外れたリ
ベットの脇に形成され、変形容易部は、開口片と反対側
にある二つの扇状の部分のうちの、開口片と天板との連
結部に対して天板中心を挟んで向かい合う扇状の部分に
配置されることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の簡易開口缶蓋は、請求項1
又は2記載の簡易開口缶蓋において、天板の周縁部に複
数の変形容易度の異なる変形容易部を、開口片の先端か
ら遠い位置から順に変形容易度の高い変形容易部が配さ
れるように形成し、最も変形容易度の高い変形容易部に
対して、天板中心回りの正逆方向略90度の位置に第二
番目、第三番目に変形容易度の高い変形容易部がそれぞ
れ形成されていることを特徴とする。
又は2記載の簡易開口缶蓋において、天板の周縁部に複
数の変形容易度の異なる変形容易部を、開口片の先端か
ら遠い位置から順に変形容易度の高い変形容易部が配さ
れるように形成し、最も変形容易度の高い変形容易部に
対して、天板中心回りの正逆方向略90度の位置に第二
番目、第三番目に変形容易度の高い変形容易部がそれぞ
れ形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の簡易開口缶蓋は、請求項3
記載の簡易開口缶蓋において、第四番目に変形容易度の
高い変形容易部が、最も変形容易度の高い変形容易部に
対して天板中心を挟んで向かい合う位置よりスコアから
離間した位置に形成されていることを特徴とする。
記載の簡易開口缶蓋において、第四番目に変形容易度の
高い変形容易部が、最も変形容易度の高い変形容易部に
対して天板中心を挟んで向かい合う位置よりスコアから
離間した位置に形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の簡易開口缶蓋は、請求項4
記載の簡易開口缶蓋において、第一の変形容易部と第二
変形容易部の歪み量が略同等であり、前記第三変形容易
部と第四変形容易部の歪み量が略同等であり且つ前記変
形容易部と第二変形容易部の歪み量より小なることを特
徴とする。
記載の簡易開口缶蓋において、第一の変形容易部と第二
変形容易部の歪み量が略同等であり、前記第三変形容易
部と第四変形容易部の歪み量が略同等であり且つ前記変
形容易部と第二変形容易部の歪み量より小なることを特
徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の簡易開口缶蓋では、開口片と反
対側にある二つの扇状の部分のいずれか一方の天板の周
縁部に、変形容易部を形成したので、第一回目の、最も
変形量の大なるバックリングは、その開口片と反対側に
ある変形容易部で発生し、開口片を区画するスコアの破
断が防止される。このとき、そのバックリングにより形
成される凸部の、天板中心方向に走る稜線は、変形容易
部の位置が、開口片先端と天板中心とを結ぶ直線に対し
て天板中心回りの正逆方向に20度の、従来に比して、
スコアのリベット周辺部に対して深い角度となるので、
稜線を中心とした変形帯域での凸状の変形によりスコア
のリベット周辺部に亀裂を生じるという事態を一層効果
的に防止することができる。
対側にある二つの扇状の部分のいずれか一方の天板の周
縁部に、変形容易部を形成したので、第一回目の、最も
変形量の大なるバックリングは、その開口片と反対側に
ある変形容易部で発生し、開口片を区画するスコアの破
断が防止される。このとき、そのバックリングにより形
成される凸部の、天板中心方向に走る稜線は、変形容易
部の位置が、開口片先端と天板中心とを結ぶ直線に対し
て天板中心回りの正逆方向に20度の、従来に比して、
スコアのリベット周辺部に対して深い角度となるので、
稜線を中心とした変形帯域での凸状の変形によりスコア
のリベット周辺部に亀裂を生じるという事態を一層効果
的に防止することができる。
【0017】請求項2記載の簡易開口缶蓋では、変形容
易部は、開口片と反対側にある二つの扇状の部分のうち
の、開口片と天板との連結部に対して天板中心を挟んで
向かい合う扇状部分に配置されるので、第一回目のバッ
クリングにより形成される凸部の、天板中心方向に走る
稜線は、スコアのリベット周辺部に対して、より大きな
角度をもって交差することとなる。よって、更に、スコ
アのリベット周辺部の亀裂防止効果を向上することがで
きる。
易部は、開口片と反対側にある二つの扇状の部分のうち
の、開口片と天板との連結部に対して天板中心を挟んで
向かい合う扇状部分に配置されるので、第一回目のバッ
クリングにより形成される凸部の、天板中心方向に走る
稜線は、スコアのリベット周辺部に対して、より大きな
角度をもって交差することとなる。よって、更に、スコ
アのリベット周辺部の亀裂防止効果を向上することがで
きる。
【0018】請求項3記載の簡易開口缶蓋では、最も変
形容易度の高い変形容易部に対して、天板中心回りの正
逆方向略90度の位置に第二番目、第三番目に変形容易
度の高い第一変形容易部、第二変形容易部がそれぞれ形
成されているので、第二回目、第三回目のバックリング
を、それぞれ、その第一、第二変形容易部を中心として
起こすことができる。よって、第二回目、第三回目のバ
ックリングも、開口片先端から遠い位置で発生させるこ
とができ、これにより、開口片先端付近のスコアの破断
を一層効果的に防止することができる。また、この90
度の位置は確実なバックリングを誘発する位置である。
形容易度の高い変形容易部に対して、天板中心回りの正
逆方向略90度の位置に第二番目、第三番目に変形容易
度の高い第一変形容易部、第二変形容易部がそれぞれ形
成されているので、第二回目、第三回目のバックリング
を、それぞれ、その第一、第二変形容易部を中心として
起こすことができる。よって、第二回目、第三回目のバ
ックリングも、開口片先端から遠い位置で発生させるこ
とができ、これにより、開口片先端付近のスコアの破断
を一層効果的に防止することができる。また、この90
度の位置は確実なバックリングを誘発する位置である。
【0019】請求項4記載の簡易開口缶蓋では、第二、
第三変形容易部に対して90度の位置、即ち、最も変形
容易度の高い変形容易部に対して天板中心を挟んで向か
い合う位置に起き易い第四回目のバックリングを、その
位置よりスコアに対して離間した位置に形成された第四
変形容易部で強制的に生じさせることができる。
第三変形容易部に対して90度の位置、即ち、最も変形
容易度の高い変形容易部に対して天板中心を挟んで向か
い合う位置に起き易い第四回目のバックリングを、その
位置よりスコアに対して離間した位置に形成された第四
変形容易部で強制的に生じさせることができる。
【0020】請求項5記載の簡易開口缶蓋では、第一の
変形容易部と第二変形容易部とを略同様に形成すること
ができると共に、第三変形容易部と第四変形容易部とを
略同様に形成することができるので、その製造を簡便に
できる。
変形容易部と第二変形容易部とを略同様に形成すること
ができると共に、第三変形容易部と第四変形容易部とを
略同様に形成することができるので、その製造を簡便に
できる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
尚、本実施例の簡易開口缶蓋は、図5に示す従来の簡易
開口缶蓋において、その第一、第二、第三、第四座屈部
に代えて変形容易部を設けたものであり、同一部分につ
いては同一符号を付し、その説明を省略する。これによ
り、以下の説明の簡略化を図ることとする。
尚、本実施例の簡易開口缶蓋は、図5に示す従来の簡易
開口缶蓋において、その第一、第二、第三、第四座屈部
に代えて変形容易部を設けたものであり、同一部分につ
いては同一符号を付し、その説明を省略する。これによ
り、以下の説明の簡略化を図ることとする。
【0022】まず、説明の便宜上、図1に示す簡易開口
缶蓋100に、XY座標を設定する。(尚、図1は缶蓋
100の裏面側を示す図である。)即ち、開口片5先端
と天板中心CPとを結ぶ直線をY軸とし、このY軸に対
して天板中心CPで直交する直線をX軸とする。する
と、簡易開口缶蓋100は、開口片5の先端5aと天板
中心CPとを結ぶ直線であるY軸及びこのY軸に対して
天板中心CPで直交する直線であるX軸とで扇状の四部
分に区分けされる。ここで、図1左上を第一象限11、
図1右上を第二象限12、図1右下を第三象限13、図
1左下を第四象限14とする。但し、裏面側から見てい
るため、一般的な象限の設定とは、逆回りになってい
る。
缶蓋100に、XY座標を設定する。(尚、図1は缶蓋
100の裏面側を示す図である。)即ち、開口片5先端
と天板中心CPとを結ぶ直線をY軸とし、このY軸に対
して天板中心CPで直交する直線をX軸とする。する
と、簡易開口缶蓋100は、開口片5の先端5aと天板
中心CPとを結ぶ直線であるY軸及びこのY軸に対して
天板中心CPで直交する直線であるX軸とで扇状の四部
分に区分けされる。ここで、図1左上を第一象限11、
図1右上を第二象限12、図1右下を第三象限13、図
1左下を第四象限14とする。但し、裏面側から見てい
るため、一般的な象限の設定とは、逆回りになってい
る。
【0023】さて、最も変形容易度の高い変形容易部で
ある第一ディンプル21は、開口片5と天板1との連結
部5aに対して天板中心CPを挟んで向かい合う第一象
限11に配されており、この第一ディンプル21は、天
板1の周縁部において、Y軸に対して天板中心CP回り
に略15度の位置に配されている。
ある第一ディンプル21は、開口片5と天板1との連結
部5aに対して天板中心CPを挟んで向かい合う第一象
限11に配されており、この第一ディンプル21は、天
板1の周縁部において、Y軸に対して天板中心CP回り
に略15度の位置に配されている。
【0024】第二番目、第三番目に変形容易度の高い変
形容易部である第二ディンプル22及び第三ディンプル
23は、第一ディンプル21に対して、天板中心CP回
りの正逆方向略90度の位置の天板1の周縁部(第四象
限及び第二象限に位置する)に形成されている。また、
最も変形容易度の低い変形容易部である第四ディンプル
24は、第一ディンプル21に対して天板中心CPを挟
んで向かい合う位置よりやや第三ディンプル23よりの
天板1の周縁部(第三象限に位置する)に形成されてい
る。第一、第二、第三、第四ディンプル21、22、2
3、24は、天板1を突き上げて凸状に変形形成された
ものであり、変形容易度の高低に応じてその歪みを調整
したものである。
形容易部である第二ディンプル22及び第三ディンプル
23は、第一ディンプル21に対して、天板中心CP回
りの正逆方向略90度の位置の天板1の周縁部(第四象
限及び第二象限に位置する)に形成されている。また、
最も変形容易度の低い変形容易部である第四ディンプル
24は、第一ディンプル21に対して天板中心CPを挟
んで向かい合う位置よりやや第三ディンプル23よりの
天板1の周縁部(第三象限に位置する)に形成されてい
る。第一、第二、第三、第四ディンプル21、22、2
3、24は、天板1を突き上げて凸状に変形形成された
ものであり、変形容易度の高低に応じてその歪みを調整
したものである。
【0025】従って、上述の簡易開口缶蓋100によれ
ば、第一回目の、最も変形量の大なるバックリングは、
その開口片5と反対側にある第一ディンプル21で発生
する。従って、開口片5の、特に先端5bを区画する残
厚の薄いスコア4には、その天板1の変形の影響が少な
いので、第一回目のバックリングにおいてスコア4の先
端5bの破断(めくれ)を防止することができる。
ば、第一回目の、最も変形量の大なるバックリングは、
その開口片5と反対側にある第一ディンプル21で発生
する。従って、開口片5の、特に先端5bを区画する残
厚の薄いスコア4には、その天板1の変形の影響が少な
いので、第一回目のバックリングにおいてスコア4の先
端5bの破断(めくれ)を防止することができる。
【0026】また、この第一回目のバックリングにより
図2に示すように第一ディンプル21を中心として形成
される凸部の、天板中心CP方向に走る稜線L11は、
図1に示すようにY軸に対して天板中心CP回りに15
度の位置に配されているので、図6に示す従来とは異な
り、そのスコア4の始点4aに続くリベット周辺部4d
に対して大きな角度で交差する。また、角部4cも、図
1又は図2に示す稜線L11を中心とした変形帯域(図
中破線内)に入らない。よって、その凸状の変形により
スコア4のリベット周辺部4dに亀裂が生じるという事
態を防止することができる。
図2に示すように第一ディンプル21を中心として形成
される凸部の、天板中心CP方向に走る稜線L11は、
図1に示すようにY軸に対して天板中心CP回りに15
度の位置に配されているので、図6に示す従来とは異な
り、そのスコア4の始点4aに続くリベット周辺部4d
に対して大きな角度で交差する。また、角部4cも、図
1又は図2に示す稜線L11を中心とした変形帯域(図
中破線内)に入らない。よって、その凸状の変形により
スコア4のリベット周辺部4dに亀裂が生じるという事
態を防止することができる。
【0027】ここで、スコア4の形状を詳述すれば、ス
コア4の始点4aは、図1に示すように第三象限13の
天板中心CP側に位置しており、その始点4aからリベ
ット6の図1下側の周囲を通って第四象限14に入り、
第四象限14に入ると、そこから角部4cを介してY軸
にほぼ平行に天板1の周縁部側に移行し、天板1の周縁
部においてY軸上に先端を配した弧を描いて第三象限1
3に入るように折り返され、そのまま、Y軸に平行に図
1上方に移行し、終点4bは、始点4aからX軸方向に
間隙を有する位置に配される。また、始点4aから角部
4cまでがリベット周辺部4dとなっている。従って、
スコア4の角部4c付近は、稜線L11を中心とした変
形帯域(図中破線内)から外れているので、破断し難
い。
コア4の始点4aは、図1に示すように第三象限13の
天板中心CP側に位置しており、その始点4aからリベ
ット6の図1下側の周囲を通って第四象限14に入り、
第四象限14に入ると、そこから角部4cを介してY軸
にほぼ平行に天板1の周縁部側に移行し、天板1の周縁
部においてY軸上に先端を配した弧を描いて第三象限1
3に入るように折り返され、そのまま、Y軸に平行に図
1上方に移行し、終点4bは、始点4aからX軸方向に
間隙を有する位置に配される。また、始点4aから角部
4cまでがリベット周辺部4dとなっている。従って、
スコア4の角部4c付近は、稜線L11を中心とした変
形帯域(図中破線内)から外れているので、破断し難
い。
【0028】また、二回目、三回目のバックリングも、
第一ディンプル21から天板中心CP回りに正逆方向略
90度の位置に配された第二ディンプル22及び第三デ
ィンプル23で発生することなるので、いずれも開口片
先端5bから遠い位置で発生させることができる。ま
た、この90度の位置は本発明者らの実験によれば確実
なバックリングを誘発する位置である。更に、四回目の
バックリングが生じる場合には、開口片先端5bからは
離れてはいるが他のディンプル21、22、23に比し
てに最も近い位置に配された第四ディンプル24で発生
することとなるが、バックリングは、回を重ねるごとに
変形量が小さくなっている上に、本実施例では、第二デ
ィンプル22、第三ディンプル23に対して90度の位
置に起き易い第四回目のバックリングを、その位置より
スコア4に対して離間した位置に形成された第四ディン
プル24により、その第四ディンプル24の位置で強制
的にバックリングさせるようにしている。よって、スコ
ア4の破断防止効果を更に向上することができる。
第一ディンプル21から天板中心CP回りに正逆方向略
90度の位置に配された第二ディンプル22及び第三デ
ィンプル23で発生することなるので、いずれも開口片
先端5bから遠い位置で発生させることができる。ま
た、この90度の位置は本発明者らの実験によれば確実
なバックリングを誘発する位置である。更に、四回目の
バックリングが生じる場合には、開口片先端5bからは
離れてはいるが他のディンプル21、22、23に比し
てに最も近い位置に配された第四ディンプル24で発生
することとなるが、バックリングは、回を重ねるごとに
変形量が小さくなっている上に、本実施例では、第二デ
ィンプル22、第三ディンプル23に対して90度の位
置に起き易い第四回目のバックリングを、その位置より
スコア4に対して離間した位置に形成された第四ディン
プル24により、その第四ディンプル24の位置で強制
的にバックリングさせるようにしている。よって、スコ
ア4の破断防止効果を更に向上することができる。
【0029】このように、上記実施例の簡易開口缶蓋1
00は、バックリングの発生を制御することにより、開
口片5の先端付近のスコア4の破断防止効果を向上する
ことができるばかりか、開口片5の基端側、即ち、スコ
ア4の天板中心CP側の部分の亀裂防止効果をも向上す
ることができるので、缶の保存安定性の向上を図ること
ができる。
00は、バックリングの発生を制御することにより、開
口片5の先端付近のスコア4の破断防止効果を向上する
ことができるばかりか、開口片5の基端側、即ち、スコ
ア4の天板中心CP側の部分の亀裂防止効果をも向上す
ることができるので、缶の保存安定性の向上を図ること
ができる。
【0030】図5に示すように、天板1の中心部には、
通常、概略楕円形の凹み部であるパネルディボス9が、
Y軸に延在するように設けられており、スコア4、開口
片5及びプルタブ7は、そのパネルディボス9内に設け
られている。そして、このパネルディボス9の形状を詳
述すれば、開口片5側が膨らんでおり、その膨らみは図
1に示すようにY軸を挟んで右側が広くなっている。こ
のようにパネルディボス9は、Y軸に対して非対称な形
状となっている。ところで、第一ディンプル21は、Y
軸を境としてパネルディボス9の膨らみの小さい側に位
置している。このことにより、第一ディンプル21が配
置された位置は、そのディンブル21を設けずとも、最
も角出しを生じやすい位置となっている。図4はディン
プルの無い缶蓋において、その天板1周縁部での角出し
発生頻度を調べた実験データであり、このデータは、第
一象限11においてY軸に対して天板中心CP回りに略
15度の位置Phでの角出し発生頻度が、試験缶蓋31
7枚中113枚と、最も高いことを示している。本実施
例では、このデータに基づいて図1の第一ディンプル2
1を、その位置Phに形成している。よって、第一ディ
ンプル21において第一回目のバックリングを確実に発
生させることができる。
通常、概略楕円形の凹み部であるパネルディボス9が、
Y軸に延在するように設けられており、スコア4、開口
片5及びプルタブ7は、そのパネルディボス9内に設け
られている。そして、このパネルディボス9の形状を詳
述すれば、開口片5側が膨らんでおり、その膨らみは図
1に示すようにY軸を挟んで右側が広くなっている。こ
のようにパネルディボス9は、Y軸に対して非対称な形
状となっている。ところで、第一ディンプル21は、Y
軸を境としてパネルディボス9の膨らみの小さい側に位
置している。このことにより、第一ディンプル21が配
置された位置は、そのディンブル21を設けずとも、最
も角出しを生じやすい位置となっている。図4はディン
プルの無い缶蓋において、その天板1周縁部での角出し
発生頻度を調べた実験データであり、このデータは、第
一象限11においてY軸に対して天板中心CP回りに略
15度の位置Phでの角出し発生頻度が、試験缶蓋31
7枚中113枚と、最も高いことを示している。本実施
例では、このデータに基づいて図1の第一ディンプル2
1を、その位置Phに形成している。よって、第一ディ
ンプル21において第一回目のバックリングを確実に発
生させることができる。
【0031】また、第一ディンプル21を、上記の様に
強度が最も弱いところに形成するのには、次のような理
由もある。即ち、第一ディンプル21を缶蓋100にお
ける強度の高いところに設け、そこを必ず第一にバック
リングさせるようにするには、大きく強度を低下させる
ディンプルを設けなければならず、缶蓋100全体のバ
ックリング強度が低下し、ユーザー補償値以下の缶内圧
でバックリングしてしまう恐れが出てくるのである。ま
た、缶蓋100の強度が比較的弱いところに、第一ディ
ンプル21を形成すれば、第二、第三ディンプル22、
23は、第一ディンプル24よりも、強度を低下させな
いディンプルで済むので必要以上に缶蓋200のバック
リング強度を弱めることがない。
強度が最も弱いところに形成するのには、次のような理
由もある。即ち、第一ディンプル21を缶蓋100にお
ける強度の高いところに設け、そこを必ず第一にバック
リングさせるようにするには、大きく強度を低下させる
ディンプルを設けなければならず、缶蓋100全体のバ
ックリング強度が低下し、ユーザー補償値以下の缶内圧
でバックリングしてしまう恐れが出てくるのである。ま
た、缶蓋100の強度が比較的弱いところに、第一ディ
ンプル21を形成すれば、第二、第三ディンプル22、
23は、第一ディンプル24よりも、強度を低下させな
いディンプルで済むので必要以上に缶蓋200のバック
リング強度を弱めることがない。
【0032】尚、上記実施例における第四ディンプル2
4を省略した構成としても、上記効果に準ずる効果を発
揮することができる。
4を省略した構成としても、上記効果に準ずる効果を発
揮することができる。
【0033】また、上記実施例では、第一ディンプル2
1の位置を、第一象限11の天板1の周縁部において、
Y軸に対して天板中心CP回りに略15度の位置に配し
たが、この第一ディンプル21の位置は、第一象限11
又は第二象限12の天板1の周縁部において、Y軸に対
して天板中心CP回りにプラス・マイナス20度の範囲
内であれば、上記効果に準ずる効果を発揮する。このY
軸に対して天板中心CP回りにプラス・マイナス20度
の範囲は、第一ディンプル21を中心としたバックリン
グが生じた際の、凸部の稜線L11を中心とした変形帯
域(図中破線内)がスコア4の角部4cにかからない範
囲である。
1の位置を、第一象限11の天板1の周縁部において、
Y軸に対して天板中心CP回りに略15度の位置に配し
たが、この第一ディンプル21の位置は、第一象限11
又は第二象限12の天板1の周縁部において、Y軸に対
して天板中心CP回りにプラス・マイナス20度の範囲
内であれば、上記効果に準ずる効果を発揮する。このY
軸に対して天板中心CP回りにプラス・マイナス20度
の範囲は、第一ディンプル21を中心としたバックリン
グが生じた際の、凸部の稜線L11を中心とした変形帯
域(図中破線内)がスコア4の角部4cにかからない範
囲である。
【0034】図3は、上記実施例の簡易開口缶蓋100
と従来の簡易開口缶蓋10のバックリングにおいて、ス
コア4のノーズクラックの発生頻度、角出しのみが生じ
る頻度、スコア4の先端側が破断してめくれブローアッ
プが生じる頻度とを比較したの実験結果を示す図であ
り、本実施例では、4点ディンプルのものと、3点ディ
ンプルのものとを試験し、更に、3点ディンプルのもの
は、その図1に示す第一ディンプル21の位置がY軸に
対して天板中心CP回りに−25度、−20度、−15
度、−10度、+10度、+15度、+20度、+25
度のそれぞれの位置に配された場合について試験した。
尚、角度がプラスである第一ディンプル21は第一象限
11に位置し、角度がマイナスである第一ディンプル2
1は第二象限12に位置している。また、保存条件は、
温度摂氏75度、保存時間30分であり、この条件は通
常状態に比してかなり苛酷な状態である。
と従来の簡易開口缶蓋10のバックリングにおいて、ス
コア4のノーズクラックの発生頻度、角出しのみが生じ
る頻度、スコア4の先端側が破断してめくれブローアッ
プが生じる頻度とを比較したの実験結果を示す図であ
り、本実施例では、4点ディンプルのものと、3点ディ
ンプルのものとを試験し、更に、3点ディンプルのもの
は、その図1に示す第一ディンプル21の位置がY軸に
対して天板中心CP回りに−25度、−20度、−15
度、−10度、+10度、+15度、+20度、+25
度のそれぞれの位置に配された場合について試験した。
尚、角度がプラスである第一ディンプル21は第一象限
11に位置し、角度がマイナスである第一ディンプル2
1は第二象限12に位置している。また、保存条件は、
温度摂氏75度、保存時間30分であり、この条件は通
常状態に比してかなり苛酷な状態である。
【0035】この実験では、図3示すように従来の缶蓋
のノーズクラック発生率が100パーセントであるのに
対し、本実施例の4点ディンプル及び3点ディンプルの
缶蓋のノーズクラック発生率が低いことが示されてい
る。また、従来例では、角出しだけでは終らないのに対
し、本実施例では、角出しのみで終る場合が多い。ま
た、ブローアップは、従来例、実施例とも発生率が0パ
ーセントであった。この実験においても、本実施例の缶
蓋100の保存安定性の高さが証明されている。
のノーズクラック発生率が100パーセントであるのに
対し、本実施例の4点ディンプル及び3点ディンプルの
缶蓋のノーズクラック発生率が低いことが示されてい
る。また、従来例では、角出しだけでは終らないのに対
し、本実施例では、角出しのみで終る場合が多い。ま
た、ブローアップは、従来例、実施例とも発生率が0パ
ーセントであった。この実験においても、本実施例の缶
蓋100の保存安定性の高さが証明されている。
【0036】また、この実験では、第一ディンプル21
の位置が−20度、−15度、−10度、+10度、+
15度、+20度場合に、ノーズクラックの抑止効果が
高いことが示されている。
の位置が−20度、−15度、−10度、+10度、+
15度、+20度場合に、ノーズクラックの抑止効果が
高いことが示されている。
【0037】また、上記実施例では、変形容易部を図1
に示すようにディンプル21、22、23、24とした
が、変形容易部である限りにおいていかなるものであっ
てもよく、コイニングによる変形容易部でも、エンボシ
ングによる変形容易部でも、ビーディングによる変形容
易部であってもよい。
に示すようにディンプル21、22、23、24とした
が、変形容易部である限りにおいていかなるものであっ
てもよく、コイニングによる変形容易部でも、エンボシ
ングによる変形容易部でも、ビーディングによる変形容
易部であってもよい。
【0038】また、上述の変形容易度は、第一ディンプ
ル21、第二ディンプル22、第三ディンプル23、第
四ディンプル24の打ち込み量の違い等による歪み量の
相違と、その各ディンプル21、22、23、24の配
置場所の相違とにより左右される値である。
ル21、第二ディンプル22、第三ディンプル23、第
四ディンプル24の打ち込み量の違い等による歪み量の
相違と、その各ディンプル21、22、23、24の配
置場所の相違とにより左右される値である。
【0039】また、上述の第一ディンプル21、第二デ
ィンプル22、第三ディンプル23、第四ディンプル2
4の打ち込み量、即ち、歪み量は、第一ディンプル2
1、第二ディンプル22、第三ディンプル23、第四デ
ィンプル24の順に暫時減少させる構成としもよいが、
第一ディンプル21と第二ディンプル22とを同等の歪
み量とし、第三ディンプル23と第四ディンプル24と
を同等の歪み量とすると共に第一、第二ディンプル2
1、22の歪み量より小とする構成としてもよい。後者
の場合には、前者の場合に比して、その製造を簡便にす
ることができるので、コストの低減を図ることができ
る。
ィンプル22、第三ディンプル23、第四ディンプル2
4の打ち込み量、即ち、歪み量は、第一ディンプル2
1、第二ディンプル22、第三ディンプル23、第四デ
ィンプル24の順に暫時減少させる構成としもよいが、
第一ディンプル21と第二ディンプル22とを同等の歪
み量とし、第三ディンプル23と第四ディンプル24と
を同等の歪み量とすると共に第一、第二ディンプル2
1、22の歪み量より小とする構成としてもよい。後者
の場合には、前者の場合に比して、その製造を簡便にす
ることができるので、コストの低減を図ることができ
る。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の簡易開口缶蓋によれば、
変形容易部の位置が、従来に比して、開口片に対して浅
い角度となるので、そのスコアのリベット周辺部の曲線
のいずれの部分にも平行にならない。このため、スコア
のリベット周辺部の亀裂防止効果を向上することができ
る。よって、缶の更なる保存安定性の向上を図ることが
できる
変形容易部の位置が、従来に比して、開口片に対して浅
い角度となるので、そのスコアのリベット周辺部の曲線
のいずれの部分にも平行にならない。このため、スコア
のリベット周辺部の亀裂防止効果を向上することができ
る。よって、缶の更なる保存安定性の向上を図ることが
できる
【0041】請求項2記載の簡易開口缶蓋によれば、第
一回目のバックリングにより形成される凸部の、天板中
心方向に走る稜線は、スコアのリベット周辺部の曲線の
いずれの部分にも平行にならないばかりか更に大きな角
度をもって交差することとなる。よって、更に、スコア
のリベット周辺部の破断防止効果を向上することがで
き、より一層缶の保存安定性を向上することができる。
一回目のバックリングにより形成される凸部の、天板中
心方向に走る稜線は、スコアのリベット周辺部の曲線の
いずれの部分にも平行にならないばかりか更に大きな角
度をもって交差することとなる。よって、更に、スコア
のリベット周辺部の破断防止効果を向上することがで
き、より一層缶の保存安定性を向上することができる。
【0042】請求項3記載の簡易開口缶蓋によれば、第
二回目、第三回目のバックリングも、開口片先端から遠
い位置で発生させることができる。また、第一のバック
リングの位置から90度の位置は確実なバックリングを
誘発する位置であるので、第二回目、第三回目のバック
リングを開口片先端から遠い位置で確実に発生させるこ
とができる。これにより、開口片先端付近のスコアの破
断防止効果を向上することができるので、缶の保存安定
性はまた更に向上される。
二回目、第三回目のバックリングも、開口片先端から遠
い位置で発生させることができる。また、第一のバック
リングの位置から90度の位置は確実なバックリングを
誘発する位置であるので、第二回目、第三回目のバック
リングを開口片先端から遠い位置で確実に発生させるこ
とができる。これにより、開口片先端付近のスコアの破
断防止効果を向上することができるので、缶の保存安定
性はまた更に向上される。
【0043】請求項4記載の簡易開口缶蓋によれば、第
四回目のバックリングを、そのバックリングが生じやす
いスコア近辺の位置から離れた第四番目の変形容易部で
強制的に発生させることができるので、更にスコアの破
断防止効果の向上、即ち、缶の保存安定性の向上を図る
ことができる。
四回目のバックリングを、そのバックリングが生じやす
いスコア近辺の位置から離れた第四番目の変形容易部で
強制的に発生させることができるので、更にスコアの破
断防止効果の向上、即ち、缶の保存安定性の向上を図る
ことができる。
【0044】請求項5記載の簡易開口缶蓋によれば、製
造を簡便にすることができるので、コストの低減を可能
とする。
造を簡便にすることができるので、コストの低減を可能
とする。
【図1】 本発明の簡易開口缶蓋の一実施例の裏面を示
す図である。
す図である。
【図2】 図1の簡易開口缶蓋がバックリングを起こし
た状態を示す図である。
た状態を示す図である。
【図3】 本発明の簡易開口缶蓋と従来の簡易開口缶蓋
のバックリングにおける天板中心付近のスコアの破断実
験の結果を示す図である。
のバックリングにおける天板中心付近のスコアの破断実
験の結果を示す図である。
【図4】 ディンプルの無い缶蓋において、その天板周
縁部での角出し発生頻度を調べた実験データを示す図で
ある。
縁部での角出し発生頻度を調べた実験データを示す図で
ある。
【図5】 従来の簡易開口缶蓋の一例を示す図である。
【図6】 図5の簡易開口缶蓋の裏面を示す図である。
【図7】 図5の簡易簡易開口缶蓋がバックリングを起
こした状態を示す図である。
こした状態を示す図である。
1 天板 2 巻締め部 3 外周溝 4 スコア 5 開口片 5a 連結部 5b 先端 6 リベット 7 プルタブ 21 第一ディンプル(変形容易部) 22 第二ディンプル(変形容易部) 23 第三ディンプル(変形容易部) 24 第四ディンプル(変形容易部) CP 天板中心
Claims (5)
- 【請求項1】 天板と、該天板の周縁に設けられる巻締
め部と、該巻締め部と前記天板との間に周設された外周
溝と、スコアにより前記天板の天板中心と前記外周溝と
の間に区画され、前記天板中心側で前記天板に連結され
た開口片と、先端が前記開口片の前記天板中心側に重な
るように配置され、リベットにより略前記天板中心に連
結されたプルタブとを備えた簡易開口缶蓋であって、 該缶蓋を前記開口片先端と前記天板中心とを結ぶ直線及
びこの直線に対して前記天板中心で直交する直線とで扇
状の四部分に区分けしたとき、前記開口片と反対側にあ
る二つの扇状の部分のいずれか一方の前記天板の周縁部
において、前記開口片先端と前記天板中心とを結ぶ直線
に対して前記天板中心回りの正逆方向に20度の範囲内
に、変形容易部を形成したことを特徴とする簡易開口缶
蓋。 - 【請求項2】 前記開口片と前記天板との連結部は、該
開口片の先端と前記天板中心とを結ぶ直線から外れた前
記リベットの脇に形成され、 前記変形容易部は、前記開口片と反対側にある二つの扇
状の部分のうちの、前記開口片と前記天板との連結部に
対して前記天板中心を挟んで向かい合う扇状の部分に配
置されることを特徴とする請求項1記載の簡易開口缶
蓋。 - 【請求項3】 前記変形容易度の高い変形容易部に対し
て、前記天板中心回りの正逆方向略90度の位置に第二
番目、第三番目に変形容易度の高い第二変形容易部、第
三変形容易部がそれぞれ形成されていることを特徴とす
る請求項1又は2記載の簡易開口缶蓋。 - 【請求項4】 第四番目に変形容易度の高い第四変形容
易部が、前記最も変形容易度の高い変形容易部に対して
前記天板中心を挟んで向かい合う位置より前記スコアか
ら離間した位置に形成されていることを特徴とする請求
項3記載の簡易開口缶蓋。 - 【請求項5】 前記変形容易部と第二変形容易部の歪み
量が略同等であり、前記第三変形容易部と第四変形容易
部の歪み量が略同等であり且つ前記変形容易部と第二変
形容易部の歪み量より小なることを特徴とする請求項4
記載の簡易開口缶蓋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16123695A JPH0910874A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 簡易開口缶蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16123695A JPH0910874A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 簡易開口缶蓋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0910874A true JPH0910874A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15731232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16123695A Withdrawn JPH0910874A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 簡易開口缶蓋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0910874A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001328663A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-27 | Daiwa Can Co Ltd | 識別マーク付き缶蓋およびその成形方法 |
| WO2019194237A1 (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-10 | 東洋製罐株式会社 | 缶蓋 |
| JP2020007031A (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | 大和製罐株式会社 | 缶蓋 |
-
1995
- 1995-06-27 JP JP16123695A patent/JPH0910874A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001328663A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-27 | Daiwa Can Co Ltd | 識別マーク付き缶蓋およびその成形方法 |
| WO2019194237A1 (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-10 | 東洋製罐株式会社 | 缶蓋 |
| JPWO2019194237A1 (ja) * | 2018-04-03 | 2021-04-08 | 東洋製罐株式会社 | 缶蓋 |
| US11560255B2 (en) | 2018-04-03 | 2023-01-24 | Toyo Seikan Co., Ltd. | Can lid |
| JP2020007031A (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | 大和製罐株式会社 | 缶蓋 |
| WO2020012749A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | 大和製罐株式会社 | 缶蓋 |
| CN110712850A (zh) * | 2018-07-12 | 2020-01-21 | 大和制罐株式会社 | 罐盖 |
| CN110712850B (zh) * | 2018-07-12 | 2022-11-29 | 大和制罐株式会社 | 罐盖 |
| US11780662B2 (en) | 2018-07-12 | 2023-10-10 | Daiwa Can Company | Can lid |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2570560B2 (ja) | 容易開口罐蓋 | |
| EP1857196B1 (en) | Can end for a container | |
| US6761281B2 (en) | Modified score for smooth openability | |
| US12459699B2 (en) | Can lid tab and can lid | |
| US20230082001A1 (en) | Can lid | |
| US5232114A (en) | Full-open convenience closure | |
| US7922025B2 (en) | Easy open can end with high pressure venting | |
| WO2006035653A1 (ja) | 缶蓋 | |
| JPH05112357A (ja) | 容易開口罐蓋 | |
| US7784322B2 (en) | Method of making an open can end with high pressure venting | |
| JPH05178345A (ja) | 開口容易な缶蓋 | |
| JPH0910874A (ja) | 簡易開口缶蓋 | |
| JP5246858B2 (ja) | 開口容易缶蓋 | |
| JPH0744595Y2 (ja) | イージーオープン缶蓋 | |
| JP5588259B2 (ja) | 缶蓋 | |
| EP2918507B1 (en) | Can lid and beverage can | |
| JP4588398B2 (ja) | 缶蓋 | |
| US7909555B2 (en) | Tool for making easy open can end with high pressure venting | |
| CN108473230A (zh) | 用于饮料罐的盖 | |
| JPH06127547A (ja) | 缶の金属製蓋 | |
| JPH08244769A (ja) | ステイオンタブ式缶蓋 | |
| JP3223453B2 (ja) | イージーオープン缶蓋 | |
| JP3796057B2 (ja) | イージーオープン缶蓋 | |
| US12084225B2 (en) | Easy open end with increased panel stiffness | |
| CN120981399A (zh) | 罐盖以及罐容器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |