JPH09110329A - エレベーター駆動装置 - Google Patents
エレベーター駆動装置Info
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- JPH09110329A JPH09110329A JP7297879A JP29787995A JPH09110329A JP H09110329 A JPH09110329 A JP H09110329A JP 7297879 A JP7297879 A JP 7297879A JP 29787995 A JP29787995 A JP 29787995A JP H09110329 A JPH09110329 A JP H09110329A
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- elevator
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- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インバータ性能の維持及び平滑コンデンサの
信頼性向上に好適なエレベーター駆動装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 平滑コンデンサの温度が周囲温度によっ
て定まる許容温度レベル内か否かを判定する温度判定器
18、又は所定の負荷における平滑コンデンサのリプル
電流の値が周囲温度によって定まる許容リプル電流レベ
ル内か否かを判定するリプル電流判定器21、又は平滑
コンデンサの温度、この温度の温度変化率及び所定の負
荷におけるリプル電流の値が異常又は劣化寿命と判定さ
れるそれぞれの設定レベル内か否かを判定する劣化寿命
判定器22、又は平滑コンデンサの温度が所定設定レベ
ルを超えたときの時間を積算し、この積算値が異常又は
劣化寿命と推定(予測)される時間設定レベル内か否か
を判定する温度積算判定器23のいずれか、又は組合わ
せて、又は全部を備えることを特徴とする。
信頼性向上に好適なエレベーター駆動装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 平滑コンデンサの温度が周囲温度によっ
て定まる許容温度レベル内か否かを判定する温度判定器
18、又は所定の負荷における平滑コンデンサのリプル
電流の値が周囲温度によって定まる許容リプル電流レベ
ル内か否かを判定するリプル電流判定器21、又は平滑
コンデンサの温度、この温度の温度変化率及び所定の負
荷におけるリプル電流の値が異常又は劣化寿命と判定さ
れるそれぞれの設定レベル内か否かを判定する劣化寿命
判定器22、又は平滑コンデンサの温度が所定設定レベ
ルを超えたときの時間を積算し、この積算値が異常又は
劣化寿命と推定(予測)される時間設定レベル内か否か
を判定する温度積算判定器23のいずれか、又は組合わ
せて、又は全部を備えることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧形インバータ
によって駆動するエレベーター駆動装置に関する。
によって駆動するエレベーター駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電圧形インバータ方式のエレベ
ーター駆動系は、乗りかご昇降用の誘導電動機と、この
誘導電動機と対をなす、三相交流電源を整流する整流
器、この整流器により整流された電圧を平滑するための
平滑コンデンサ、平滑された直流電圧源を三相の可変周
波数、可変電圧に変換するインバータ部を含む制御装置
を備えた駆動系から構成される。エレベータは、人の乗
っていない状態から定員までの負荷に対して円滑に昇降
させる必要があり、そのため、電圧形インバータに使用
する平滑コンデンサは、インバータ性能を維持し、メン
テナンス周期を長くするため、かなりの余裕度をとった
大きな定格容量のものを使用する。一般の電圧形インバ
ータにおいて、平滑コンデンサの劣化を判断する方法と
して、特開平6−209583号公報のように、直流電
圧検出回路、時間測定器とコンデンサ劣化判定回路を備
え、三相交流電源の投入時に直流電圧源の電圧立上り時
間、つまり、平滑コンデンサが劣化すると、平滑コンデ
ンサの初期充電電圧の立上り時間が正常な場合の立上り
時間より短くなることを利用して、平滑コンデンサの劣
化と判別する方法が試みられている。
ーター駆動系は、乗りかご昇降用の誘導電動機と、この
誘導電動機と対をなす、三相交流電源を整流する整流
器、この整流器により整流された電圧を平滑するための
平滑コンデンサ、平滑された直流電圧源を三相の可変周
波数、可変電圧に変換するインバータ部を含む制御装置
を備えた駆動系から構成される。エレベータは、人の乗
っていない状態から定員までの負荷に対して円滑に昇降
させる必要があり、そのため、電圧形インバータに使用
する平滑コンデンサは、インバータ性能を維持し、メン
テナンス周期を長くするため、かなりの余裕度をとった
大きな定格容量のものを使用する。一般の電圧形インバ
ータにおいて、平滑コンデンサの劣化を判断する方法と
して、特開平6−209583号公報のように、直流電
圧検出回路、時間測定器とコンデンサ劣化判定回路を備
え、三相交流電源の投入時に直流電圧源の電圧立上り時
間、つまり、平滑コンデンサが劣化すると、平滑コンデ
ンサの初期充電電圧の立上り時間が正常な場合の立上り
時間より短くなることを利用して、平滑コンデンサの劣
化と判別する方法が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−20958
3号公報においては、電源投入時に正常な平滑コンデン
サと劣化した平滑コンデンサの初期充電電圧の立上り時
間差の違いを利用して、平滑コンデンサの劣化を判定し
ているが、判定後どのような制御をするのか考慮されて
おらず、かつ、運転中負荷の変動等により平滑コンデン
サに生じた異常な温度上昇、リプル電流の増大等、平滑
コンデンサの異常に対して保護機能を有していない、と
いう問題がある。また、現状のエレベーター制御装置で
も、平滑コンデンサの劣化による寿命に対して何ら保護
機能を設けていない。その代り、大容量の平滑コンデン
サを設けて、劣化による寿命に対して強化している。し
かし、長期間の運転により、いつ劣化等による容量低下
のため、インバータ性能の悪化や平滑コンデンサの破壊
が発生するか把握できない、という問題がある。
3号公報においては、電源投入時に正常な平滑コンデン
サと劣化した平滑コンデンサの初期充電電圧の立上り時
間差の違いを利用して、平滑コンデンサの劣化を判定し
ているが、判定後どのような制御をするのか考慮されて
おらず、かつ、運転中負荷の変動等により平滑コンデン
サに生じた異常な温度上昇、リプル電流の増大等、平滑
コンデンサの異常に対して保護機能を有していない、と
いう問題がある。また、現状のエレベーター制御装置で
も、平滑コンデンサの劣化による寿命に対して何ら保護
機能を設けていない。その代り、大容量の平滑コンデン
サを設けて、劣化による寿命に対して強化している。し
かし、長期間の運転により、いつ劣化等による容量低下
のため、インバータ性能の悪化や平滑コンデンサの破壊
が発生するか把握できない、という問題がある。
【0004】本発明の課題は、上述した点に鑑み、イン
バータ性能の維持および平滑コンデンサの信頼性向上に
好適なエレベーター駆動装置を提供することにある。
バータ性能の維持および平滑コンデンサの信頼性向上に
好適なエレベーター駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、交流電源を
整流して直流電圧に変換する整流器、整流器の出力を平
滑する平滑コンデンサ、平滑コンデンサから得られた直
流電圧を交流の可変電圧、可変周波数に変換するインバ
ータ、インバータによって制御され、エレベーターの乗
りかごを駆動する誘導電動機からなるエレベーター駆動
装置において、平滑コンデンサの内部温度を検出する温
度センサ、且つ/又は平滑コンデンサに流れるリプル電
流を検出する電流センサを有し、温度判定器、又はリプ
ル電流判定器、又は劣化寿命判定器、又は温度積算判定
器のいずれか、又は組合わせて、又は全部を備えること
によって、達成される。ここで、温度判定器は、温度セ
ンサから得られる温度が周囲温度によって定まる許容温
度レベル内に入っているか否かを判定する。リプル電流
判定器は、所定の負荷におけるリプル電流の値が周囲温
度によって定まる許容リプル電流レベル内に入っている
か否かを判定する。劣化寿命判定器は、温度センサから
得られる温度、この温度の温度変化率及び所定の負荷に
おけるリプル電流の値が異常又は劣化寿命と判定される
それぞれの設定レベル内に入っているか否かを判定す
る。温度積算判定器は、温度センサから得られる温度が
所定設定レベルを超えたときの時間を積算し、この積算
値が異常又は劣化寿命と推定(予測)される時間設定レ
ベル内に入っているか否かを判定する。
整流して直流電圧に変換する整流器、整流器の出力を平
滑する平滑コンデンサ、平滑コンデンサから得られた直
流電圧を交流の可変電圧、可変周波数に変換するインバ
ータ、インバータによって制御され、エレベーターの乗
りかごを駆動する誘導電動機からなるエレベーター駆動
装置において、平滑コンデンサの内部温度を検出する温
度センサ、且つ/又は平滑コンデンサに流れるリプル電
流を検出する電流センサを有し、温度判定器、又はリプ
ル電流判定器、又は劣化寿命判定器、又は温度積算判定
器のいずれか、又は組合わせて、又は全部を備えること
によって、達成される。ここで、温度判定器は、温度セ
ンサから得られる温度が周囲温度によって定まる許容温
度レベル内に入っているか否かを判定する。リプル電流
判定器は、所定の負荷におけるリプル電流の値が周囲温
度によって定まる許容リプル電流レベル内に入っている
か否かを判定する。劣化寿命判定器は、温度センサから
得られる温度、この温度の温度変化率及び所定の負荷に
おけるリプル電流の値が異常又は劣化寿命と判定される
それぞれの設定レベル内に入っているか否かを判定す
る。温度積算判定器は、温度センサから得られる温度が
所定設定レベルを超えたときの時間を積算し、この積算
値が異常又は劣化寿命と推定(予測)される時間設定レ
ベル内に入っているか否かを判定する。
【0006】本発明は、何らかの原因(長時間の高負
荷、負荷変動等)により平滑コンデンサの温度が上昇
し、許容温度レベル以上になった場合には、通常運転か
ら負荷軽減運転に移行し、エレベーターを停止させるこ
となく、平滑コンデンサの温度を抑制し、平滑コンデン
サの劣化寿命を延ばすこと、つまり、過酷な条件の回避
により、平滑コンデンサの寿命を長くする。また、負荷
の状態(リプル電流の状態)により平滑コンデンサに入
出力するリプル電流が大きくなり、許容リプル電流レベ
ル以上になった場合には、通常運転から負荷軽減運転に
移行し、エレベーターを停止することなしに、リプル電
流を低減し、平滑コンデンサの寿命を長くする。また、
平滑コンデンサの温度、リプル電流、温度変化率、リプ
ル電流変化率が異常又は劣化寿命と判定されるそれぞれ
の設定レベル以上になった場合には、エレベーターを安
全に最寄りの階に停止させると共に、エレベーターが停
止したことを警報音、又は文字表示やランプ表示等で点
検者、監視センター員等に知らせ、平滑コンデンサの点
検、交換を促す。また、平滑コンデンサの温度が設定し
た検出レベルに達したときからこの検出レベル以下にな
るまでの継続時間を順次積算し、この積算時間から平滑
コンデンサの異常又は劣化寿命を推定(予測)し、平滑
コンデンサの点検及び交換の目安とする。これにより、
メンテナンスが早めにでき、平滑コンデンサの故障等に
よるエレベーターの休止を最小にすることができる。ま
た、複数のエレベーター装置にそれぞれ設けた温度判定
手段、リプル電流判定手段、劣化寿命判定手段、温度積
算判定手段からの信号をエレベーターの統括管理装置に
入力することにより、エレベーターの統括管理中であっ
ても、複数のエレベーターの平滑コンデンサの劣化状態
の把握、及び平滑コンデンサ寿命の推定(予測)がで
き、当該エレベーターを負荷軽減運転、又は停止させる
と同時に、他のエレベーターを呼び階に移行させ、乗客
の待ち時間を少なく、かつ、複数のエレベーターの運転
を効率よくできると共に、平滑コンデンサのメンテナン
スが早めにでき、寿命故障等による閉じ込め事故を最小
にすることができる。これらの結果、本発明は、インバ
ータ性能を維持し、かつ、平滑コンデンサの信頼性を向
上させる。
荷、負荷変動等)により平滑コンデンサの温度が上昇
し、許容温度レベル以上になった場合には、通常運転か
ら負荷軽減運転に移行し、エレベーターを停止させるこ
となく、平滑コンデンサの温度を抑制し、平滑コンデン
サの劣化寿命を延ばすこと、つまり、過酷な条件の回避
により、平滑コンデンサの寿命を長くする。また、負荷
の状態(リプル電流の状態)により平滑コンデンサに入
出力するリプル電流が大きくなり、許容リプル電流レベ
ル以上になった場合には、通常運転から負荷軽減運転に
移行し、エレベーターを停止することなしに、リプル電
流を低減し、平滑コンデンサの寿命を長くする。また、
平滑コンデンサの温度、リプル電流、温度変化率、リプ
ル電流変化率が異常又は劣化寿命と判定されるそれぞれ
の設定レベル以上になった場合には、エレベーターを安
全に最寄りの階に停止させると共に、エレベーターが停
止したことを警報音、又は文字表示やランプ表示等で点
検者、監視センター員等に知らせ、平滑コンデンサの点
検、交換を促す。また、平滑コンデンサの温度が設定し
た検出レベルに達したときからこの検出レベル以下にな
るまでの継続時間を順次積算し、この積算時間から平滑
コンデンサの異常又は劣化寿命を推定(予測)し、平滑
コンデンサの点検及び交換の目安とする。これにより、
メンテナンスが早めにでき、平滑コンデンサの故障等に
よるエレベーターの休止を最小にすることができる。ま
た、複数のエレベーター装置にそれぞれ設けた温度判定
手段、リプル電流判定手段、劣化寿命判定手段、温度積
算判定手段からの信号をエレベーターの統括管理装置に
入力することにより、エレベーターの統括管理中であっ
ても、複数のエレベーターの平滑コンデンサの劣化状態
の把握、及び平滑コンデンサ寿命の推定(予測)がで
き、当該エレベーターを負荷軽減運転、又は停止させる
と同時に、他のエレベーターを呼び階に移行させ、乗客
の待ち時間を少なく、かつ、複数のエレベーターの運転
を効率よくできると共に、平滑コンデンサのメンテナン
スが早めにでき、寿命故障等による閉じ込め事故を最小
にすることができる。これらの結果、本発明は、インバ
ータ性能を維持し、かつ、平滑コンデンサの信頼性を向
上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
エレベーター駆動装置の全体構成図である。図1におい
て、1は三相交流電源、2は三相交流電源1からエレベ
ーター駆動系への電力の供給、遮断を行う接触器、3は
三相交流電源1を整流する整流器(可変制御素子で構成
された可変コンバータを含む。)、4は整流器3により
整流された電圧を平滑するための平滑コンデンサ、5は
パワートランジスタやIGBT等の可変制御素子、6は
可変制御素子5で構成されたインバータ部、7は誘導電
動機、8は誘導電動機7の駆動力をロープ9に伝える綱
車、10はロープ9により綱車8を介して釣合いおもり
11とつるべ式に懸垂されたエレベータの乗りかご、1
2はエレベーターの速度を検出する速度検出器、13は
インバータ部6を制御する運転制御部、17は平滑コン
デンサ4の温度センサ、17Aは周囲温度を検出する温
度センサ、18は平滑コンデンサ4の温度を入力して判
定する温度判定器、19は監視装置、20は平滑コンデ
ンサ4の電流センサ、21は平滑コンデンサ4に入出力
されるリプル電流を判定するリプル電流判定器、22は
平滑コンデンサ4の劣化寿命判定器、23は温度積算判
定器を示す。
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
エレベーター駆動装置の全体構成図である。図1におい
て、1は三相交流電源、2は三相交流電源1からエレベ
ーター駆動系への電力の供給、遮断を行う接触器、3は
三相交流電源1を整流する整流器(可変制御素子で構成
された可変コンバータを含む。)、4は整流器3により
整流された電圧を平滑するための平滑コンデンサ、5は
パワートランジスタやIGBT等の可変制御素子、6は
可変制御素子5で構成されたインバータ部、7は誘導電
動機、8は誘導電動機7の駆動力をロープ9に伝える綱
車、10はロープ9により綱車8を介して釣合いおもり
11とつるべ式に懸垂されたエレベータの乗りかご、1
2はエレベーターの速度を検出する速度検出器、13は
インバータ部6を制御する運転制御部、17は平滑コン
デンサ4の温度センサ、17Aは周囲温度を検出する温
度センサ、18は平滑コンデンサ4の温度を入力して判
定する温度判定器、19は監視装置、20は平滑コンデ
ンサ4の電流センサ、21は平滑コンデンサ4に入出力
されるリプル電流を判定するリプル電流判定器、22は
平滑コンデンサ4の劣化寿命判定器、23は温度積算判
定器を示す。
【0008】運転制御部13は、速度指令ωr*を出力す
る速度指令発生器14、速度指令ωr*と速度検出器12
から出力される速度信号ωrに基づきインバータ6を制
御するため、ベクトル制御の要素である周波数指令ω
*、電流指令I*、位相指令θ*を演算し、出力する速度
制御部15、および、速度制御部15から出力されるベ
クトル制御の諸量ω*、I*、θ*とインバータ部6の出
力電流iu、iv(図示せず)に基づき、パルス幅変調
(PWM)信号を発生し、このPWM信号によりインバ
ータ部6の可変制御素子5のON、OFF動作を制御す
るPWM制御器16からなる。温度センサ17は、平滑
コンデンサ4の温度を検出する熱電対または温度抵抗体
からなり、平滑コンデンサ4の内部で最も温度が上がる
領域に取付けられ、温度信号Tを出力する。温度センサ
17Aは、平滑コンデンサ4の周囲温度(雰囲気温度)
を測り、周囲温度信号TAを出力する。温度判定器18
は、温度信号Tが予め設定された検出レベルT1を超え
ていないか検出する手段を備えており、超えた場合に
は、超えた大きさ(T−T1の差)に反比例して変化す
る加速度信号S1と、Hi→Low信号に変わる信号S2を
出力する。また、温度判定器18は、検出レベルT1を
後述する図2の許容温度特性に比例して変わるよう、周
囲温度信号TAにより補正する手段を内蔵している。監
視装置19は、各入力信号により、異常を点検者又は監
視センター員等に警報音や文字表示、ランプ表示等によ
り知らせる手段を備え、かつ、点検者又は監視員が後述
する温度積算判定器23の積算値を読み出し、点検等の
目安にする。電流センサ20は、平滑コンデンサ4の入
出力リプル電流を検出し、リプル電流信号iを出力す
る。リプル電流判定器21は、リプル電流信号iが予め
設定された検出レベルi1を超えていないか検出する手
段を備え、超えた場合には、超えた大きさ(i−i1の
差)に反比例した値の加速度信号S3を出力し、更に、リ
プル電流信号iが検出レベルi1を越えた瞬間に、Hi→
Lowに変化する信号S4を監視装置19に出力する。ま
た、リプル電流判定器21は、検出レベルi1を後述す
る図2の許容リプル電流特性に比例して変わるよう、周
囲温度信号TAにより補正する手段を内蔵している。劣
化寿命判定器22は、入力信号(温度信号Tとリプル電
流信号i)を予め設定した温度検出レベルT2、及びリッ
プル電流検出レベルi2とそれぞれ比較し、その結果を
劣化寿命判定信号S5として出力する外に、温度上昇の
割合(温度変化率dT/dt)が予め設定した検出レベル
ΔT(温度変化率検出値)より、大きいか少ないかの判
定を行い、その結果を劣化寿命判定信号S5として出力
する。温度信号T、リプル電流信号i、温度変化率dT
/dtのいずれかがそれぞれの検出レベルより大きいと
き、劣化寿命であると判定する。温度積算判定器23
は、予め設定した検出レベルT3以上に達した温度信号
Tの継続時間を積算し、その積算時間がある一定値に達
したとき、劣化寿命と推定(予測)し、積算時間信号S
6をLow信号として出力する。積算時間がある一定値に
達していない場合は、正常と判定し、積算時間信号S6
をHi信号として出力する。また、温度積算判定器23
から監視装置19により点検者が温度積算時間を読み出
すことが出来る構成とする。
る速度指令発生器14、速度指令ωr*と速度検出器12
から出力される速度信号ωrに基づきインバータ6を制
御するため、ベクトル制御の要素である周波数指令ω
*、電流指令I*、位相指令θ*を演算し、出力する速度
制御部15、および、速度制御部15から出力されるベ
クトル制御の諸量ω*、I*、θ*とインバータ部6の出
力電流iu、iv(図示せず)に基づき、パルス幅変調
(PWM)信号を発生し、このPWM信号によりインバ
ータ部6の可変制御素子5のON、OFF動作を制御す
るPWM制御器16からなる。温度センサ17は、平滑
コンデンサ4の温度を検出する熱電対または温度抵抗体
からなり、平滑コンデンサ4の内部で最も温度が上がる
領域に取付けられ、温度信号Tを出力する。温度センサ
17Aは、平滑コンデンサ4の周囲温度(雰囲気温度)
を測り、周囲温度信号TAを出力する。温度判定器18
は、温度信号Tが予め設定された検出レベルT1を超え
ていないか検出する手段を備えており、超えた場合に
は、超えた大きさ(T−T1の差)に反比例して変化す
る加速度信号S1と、Hi→Low信号に変わる信号S2を
出力する。また、温度判定器18は、検出レベルT1を
後述する図2の許容温度特性に比例して変わるよう、周
囲温度信号TAにより補正する手段を内蔵している。監
視装置19は、各入力信号により、異常を点検者又は監
視センター員等に警報音や文字表示、ランプ表示等によ
り知らせる手段を備え、かつ、点検者又は監視員が後述
する温度積算判定器23の積算値を読み出し、点検等の
目安にする。電流センサ20は、平滑コンデンサ4の入
出力リプル電流を検出し、リプル電流信号iを出力す
る。リプル電流判定器21は、リプル電流信号iが予め
設定された検出レベルi1を超えていないか検出する手
段を備え、超えた場合には、超えた大きさ(i−i1の
差)に反比例した値の加速度信号S3を出力し、更に、リ
プル電流信号iが検出レベルi1を越えた瞬間に、Hi→
Lowに変化する信号S4を監視装置19に出力する。ま
た、リプル電流判定器21は、検出レベルi1を後述す
る図2の許容リプル電流特性に比例して変わるよう、周
囲温度信号TAにより補正する手段を内蔵している。劣
化寿命判定器22は、入力信号(温度信号Tとリプル電
流信号i)を予め設定した温度検出レベルT2、及びリッ
プル電流検出レベルi2とそれぞれ比較し、その結果を
劣化寿命判定信号S5として出力する外に、温度上昇の
割合(温度変化率dT/dt)が予め設定した検出レベル
ΔT(温度変化率検出値)より、大きいか少ないかの判
定を行い、その結果を劣化寿命判定信号S5として出力
する。温度信号T、リプル電流信号i、温度変化率dT
/dtのいずれかがそれぞれの検出レベルより大きいと
き、劣化寿命であると判定する。温度積算判定器23
は、予め設定した検出レベルT3以上に達した温度信号
Tの継続時間を積算し、その積算時間がある一定値に達
したとき、劣化寿命と推定(予測)し、積算時間信号S
6をLow信号として出力する。積算時間がある一定値に
達していない場合は、正常と判定し、積算時間信号S6
をHi信号として出力する。また、温度積算判定器23
から監視装置19により点検者が温度積算時間を読み出
すことが出来る構成とする。
【0009】ここで、平滑コンデンサ4の劣化寿命につ
いて述べる。電圧形インバータにおける平滑コンデンサ
4の劣化寿命は、平滑コンデンサ温度と平滑コンデンサ
に印加される電圧によりほぼ決まるが、電圧形インバー
タにおいては、電圧は一定であるので、平滑コンデンサ
温度により決定されることになる。この温度は、平滑コ
ンデンサに入出力されるリップル電流の大きさに大きく
影響されるが、許容リプル電流を越えても長時間でなけ
れば、直ちに平滑コンデンサが破壊することはない。し
かし、許容リプル電流以下でも長時間運転すると、経年
変化等(コンデンサ温度の影響が最も大きい)により、
平滑コンデンサ内部の油性物、絶縁材等が劣化し、この
劣化によりコンデンサ容量が減少するため、通常の運転
を行っていても、平滑コンデンサの温度が通常より上昇
し、更に劣化を促進させ、寿命を早める結果となる。な
お、平滑コンデンサが定格容量の80パーセント前後に
減少すると、劣化による寿命であると一般的に云われて
いる。
いて述べる。電圧形インバータにおける平滑コンデンサ
4の劣化寿命は、平滑コンデンサ温度と平滑コンデンサ
に印加される電圧によりほぼ決まるが、電圧形インバー
タにおいては、電圧は一定であるので、平滑コンデンサ
温度により決定されることになる。この温度は、平滑コ
ンデンサに入出力されるリップル電流の大きさに大きく
影響されるが、許容リプル電流を越えても長時間でなけ
れば、直ちに平滑コンデンサが破壊することはない。し
かし、許容リプル電流以下でも長時間運転すると、経年
変化等(コンデンサ温度の影響が最も大きい)により、
平滑コンデンサ内部の油性物、絶縁材等が劣化し、この
劣化によりコンデンサ容量が減少するため、通常の運転
を行っていても、平滑コンデンサの温度が通常より上昇
し、更に劣化を促進させ、寿命を早める結果となる。な
お、平滑コンデンサが定格容量の80パーセント前後に
減少すると、劣化による寿命であると一般的に云われて
いる。
【0010】以下、本実施形態の動作について説明す
る。まず、平滑コンデンサ4の温度を判定してエレベー
ターを負荷軽減運転する場合について述べる。速度指令
ωr*により速度制御部15〜PWM制御器16〜インバ
ータ部6〜誘導電動機7を介して、エレベーター乗りか
ご10が昇降運転され、エレベーターが運転中であると
き、平滑コンデンサ4の温度信号Tが温度判定器18に
入力され、温度判定器18の予め設定した検出レベルT
1と温度信号Tの値が比較される。この比較結果、次の
ような運転が行われる。即ち、T<T1の関係にあると
き、速度指令発生器14へ出力する加速度信号S1はあ
る一定値であり、速度指令発生器14では、この加速度
信号S1に基づいた速度指令ωr*を出力し、この時は、
この速度指令ωr*により速度制御部15〜PWM制御器
16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介して、エレベ
ーター乗りかご10が昇降され、エレベーターの通常運
転を継続する。T>T1の関係になると、つまり、温度
信号Tの値が予め設定した検出レベルT1を超えると、
超えた温度(T−T1の差)の大きさにより加速度信号S
1を減少させ、速度指令発生器14に出力する。速度指
令発生器14では、この加速度信号S1に基づいた速度
指令ωr*を出力し、この時は、この速度指令ωr*により
速度制御部15〜PWM制御器16〜インバータ部6〜
誘導電動機7を介して、エレベーター乗りかご10の昇
降加速度αを(T−T1)の差に反比例させ、エレベー
ターの加速度を抑制して運転(以後、昇降加速度抑制運
転と呼ぶ。)する。ここで、図2は、平滑コンデンサ4
の周囲温度に対する許容温度181の関係を示し、図2
のように、周囲温度が低い領域では、急激な温度上昇に
よる熱暴走を防ぐため、許容温度を低く設定し、周囲温
度が増加すると、許容温度も増加するよう設定する。そ
こで、温度判定器18の検出レベルT1も周囲温度によ
り変化させる必要がある。したがって、温度判定器18
は、検出レベルT1の設定値を平滑コンデンサ4の許容
温度(メーカー値)より低い値に設定することは当然であ
るが、図2の許容温度181に比例して変えられるよ
う、周囲温度信号TAにより補正する手段を内蔵する。
一方、温度判定器18の出力信号S2は、T<T1の関係
にある通常運転のとき、Hi信号とし、T>T1の関係、
つまり温度信号Tが検出レベルT1を超えた瞬間よりLo
w信号として出力する。この信号S2は監視装置19に入
力され、信号S2がLow信号のとき、監視装置19によ
りエレベーターが平滑コンデンサ4の温度上昇のため、
昇降加速度抑制運転を行っているとして、警報音又は文
字表示やランプ表示等(図示は省略した。)により点検者
又は監視センター員に知らせる。
る。まず、平滑コンデンサ4の温度を判定してエレベー
ターを負荷軽減運転する場合について述べる。速度指令
ωr*により速度制御部15〜PWM制御器16〜インバ
ータ部6〜誘導電動機7を介して、エレベーター乗りか
ご10が昇降運転され、エレベーターが運転中であると
き、平滑コンデンサ4の温度信号Tが温度判定器18に
入力され、温度判定器18の予め設定した検出レベルT
1と温度信号Tの値が比較される。この比較結果、次の
ような運転が行われる。即ち、T<T1の関係にあると
き、速度指令発生器14へ出力する加速度信号S1はあ
る一定値であり、速度指令発生器14では、この加速度
信号S1に基づいた速度指令ωr*を出力し、この時は、
この速度指令ωr*により速度制御部15〜PWM制御器
16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介して、エレベ
ーター乗りかご10が昇降され、エレベーターの通常運
転を継続する。T>T1の関係になると、つまり、温度
信号Tの値が予め設定した検出レベルT1を超えると、
超えた温度(T−T1の差)の大きさにより加速度信号S
1を減少させ、速度指令発生器14に出力する。速度指
令発生器14では、この加速度信号S1に基づいた速度
指令ωr*を出力し、この時は、この速度指令ωr*により
速度制御部15〜PWM制御器16〜インバータ部6〜
誘導電動機7を介して、エレベーター乗りかご10の昇
降加速度αを(T−T1)の差に反比例させ、エレベー
ターの加速度を抑制して運転(以後、昇降加速度抑制運
転と呼ぶ。)する。ここで、図2は、平滑コンデンサ4
の周囲温度に対する許容温度181の関係を示し、図2
のように、周囲温度が低い領域では、急激な温度上昇に
よる熱暴走を防ぐため、許容温度を低く設定し、周囲温
度が増加すると、許容温度も増加するよう設定する。そ
こで、温度判定器18の検出レベルT1も周囲温度によ
り変化させる必要がある。したがって、温度判定器18
は、検出レベルT1の設定値を平滑コンデンサ4の許容
温度(メーカー値)より低い値に設定することは当然であ
るが、図2の許容温度181に比例して変えられるよ
う、周囲温度信号TAにより補正する手段を内蔵する。
一方、温度判定器18の出力信号S2は、T<T1の関係
にある通常運転のとき、Hi信号とし、T>T1の関係、
つまり温度信号Tが検出レベルT1を超えた瞬間よりLo
w信号として出力する。この信号S2は監視装置19に入
力され、信号S2がLow信号のとき、監視装置19によ
りエレベーターが平滑コンデンサ4の温度上昇のため、
昇降加速度抑制運転を行っているとして、警報音又は文
字表示やランプ表示等(図示は省略した。)により点検者
又は監視センター員に知らせる。
【0011】以上、温度判定器18の出力信号S2によ
りエレベーターを負荷軽減運転すること、特に、エレベ
ーターを昇降加速度抑制運転することについて述べた
が、エレベーターの昇降速度を抑制する運転を採用して
も同様な効果が得られる。この昇降速度抑制運転を行う
場合は、加速度信号S1を速度信号S1として、温度信号
Tが検出レベルT1を超えたとき、速度信号S1を速度指
令発生器14に入力し、速度制御部15〜PWM制御器
16〜インバータ部6を介して、インバータ周波数を下
げ、エレベーターの昇降速度を抑制して運転する。ま
た、同様に、可変制御素子5(インバータ部6の構成素
子)のスイッチング周波数を下げる方法を用いても同様
な効果が得られる。これは、可変制御素子5が電流を遮
断すると、直流電源電圧(平滑コンデンサ電圧)より高い
スパイク電圧が発生し、このスパイク電圧と直流電源電
圧差により、高周波の電流(リプル電流)が素子5側より
平滑コンデンサ4に流れる。したがって、素子5のスイ
ッチング周波数を下げると、当然ながら単位時間におけ
るリプル電流の流れる回数が減少するため、平滑コンデ
ンサの負担が減り、温度上昇が抑制される。なお、この
場合は、信号S1をスイッチング周波数信号として、P
WM制御器16に入力(入力線は図示せず)し、PWM制
御器16でスイッチング周波数を下げる。一方、スイッ
チング周波数を変えても、インバータ周波数は変わらな
いので、昇降速度は変わらず、通常の運転ができる。
りエレベーターを負荷軽減運転すること、特に、エレベ
ーターを昇降加速度抑制運転することについて述べた
が、エレベーターの昇降速度を抑制する運転を採用して
も同様な効果が得られる。この昇降速度抑制運転を行う
場合は、加速度信号S1を速度信号S1として、温度信号
Tが検出レベルT1を超えたとき、速度信号S1を速度指
令発生器14に入力し、速度制御部15〜PWM制御器
16〜インバータ部6を介して、インバータ周波数を下
げ、エレベーターの昇降速度を抑制して運転する。ま
た、同様に、可変制御素子5(インバータ部6の構成素
子)のスイッチング周波数を下げる方法を用いても同様
な効果が得られる。これは、可変制御素子5が電流を遮
断すると、直流電源電圧(平滑コンデンサ電圧)より高い
スパイク電圧が発生し、このスパイク電圧と直流電源電
圧差により、高周波の電流(リプル電流)が素子5側より
平滑コンデンサ4に流れる。したがって、素子5のスイ
ッチング周波数を下げると、当然ながら単位時間におけ
るリプル電流の流れる回数が減少するため、平滑コンデ
ンサの負担が減り、温度上昇が抑制される。なお、この
場合は、信号S1をスイッチング周波数信号として、P
WM制御器16に入力(入力線は図示せず)し、PWM制
御器16でスイッチング周波数を下げる。一方、スイッ
チング周波数を変えても、インバータ周波数は変わらな
いので、昇降速度は変わらず、通常の運転ができる。
【0012】以上のように、何らかの原因(長時間の高
負荷、負荷変動等)により平滑コンデンサ4の温度が上
昇し、温度判定器18が温度検出レベルT1以上になっ
たと判定した場合には、エレベーターの昇降加速度α、
又は昇降速度、又はスイッチング周波数を減少させる負
荷軽減運転を行うことにより、エレベーターを停止させ
ることなく、平滑コンデンサ4の温度を抑制し、平滑コ
ンデンサ4の劣化寿命を延ばすことができる。つまり、
過酷な条件が回避できるので、平滑コンデンサ4の寿命
が長くなる。
負荷、負荷変動等)により平滑コンデンサ4の温度が上
昇し、温度判定器18が温度検出レベルT1以上になっ
たと判定した場合には、エレベーターの昇降加速度α、
又は昇降速度、又はスイッチング周波数を減少させる負
荷軽減運転を行うことにより、エレベーターを停止させ
ることなく、平滑コンデンサ4の温度を抑制し、平滑コ
ンデンサ4の劣化寿命を延ばすことができる。つまり、
過酷な条件が回避できるので、平滑コンデンサ4の寿命
が長くなる。
【0013】次に、平滑コンデンサ4の入出力リプル電
流を判定してエレベーターを負荷軽減運転する場合につ
いて述べる。速度指令ωr*により速度制御部15〜PW
M制御器16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介し
て、エレベーター乗りかご10が昇降運転され、エレベ
ーターが運転中であるとき、平滑コンデンサ4に入出力
するリプル電流信号iがリプル電流判定器21に入力さ
れ、リプル電流判定器21の予め設定した検出レベルi
1とリプル電流信号iの値が比較される。この比較結
果、次のような運転が行われる。即ち、i<i1の関係
にあるとき、速度指令発生器14へ出力する加速度信号
S3は一定値であり、速度指令発生器14では、この加
速度信号S3に基づいた速度指令ωr*を出力し、この時
は、この速度指令ωr*により速度制御部15〜PWM制
御器16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介して、エ
レベーター乗りかご10が昇降され、エレベーターの通
常運転を継続する。i>i1の関係になると、つまり、
リプル電流信号iの値が予め設定した検出レベルi1を
超えると、異常と判断し、超えたリプル電流(i−i1の
差)の大きさにより加速度信号S3を減少させ、速度指
令発生器14に出力する。速度指令発生器14では、こ
の加速度信号S3に基づいた速度指令ωr*を出力し、こ
の時は、この速度指令ωr*により速度制御部15〜PW
M制御器16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介し
て、エレベーター乗りかご10の昇降加速度αを(i−
i1)の差に反比例させ、エレベーターの加速度を抑制
して昇降加速度抑制運転を行う。このようにして、負荷
状態(リプル電流の状態)に対応して平滑コンデンサ4
への入出力リプル電流が大きくなることを利用し、リプ
ル電流判定器21の検出レベルi1を超えると、超えた
大きさによりエレベーターの昇降加速度αを抑制制御す
る。ここで、図2に、平滑コンデンサ4の周囲温度に対
する許容リプル電流211の関係を示す。図2のよう
に、周囲温度が低い領域では、許容リプル電流を高く設
定し、周囲温度が増加すると、許容リプル電流が減少す
るよう設定する。そこで、リプル電流判定器21の検出
レベルi1も周囲温度により変化させる必要がある。し
たがって、リプル電流判定器21は、検出レベルi1の
設定値を図2の許容リプル電流211に反比例して変え
られるよう、周囲温度信号TAにより補正する手段を内
蔵する。一方、リプル電流判定器21の出力信号S4
は、i<i1の関係にある通常運転のとき、Hi信号と
し、i>i1の関係、つまりリプル電流信号iが検出レ
ベルi1を超えた瞬間よりLow信号として出力する。こ
の信号S4は監視装置19に入力され、信号S4がLow信
号のとき、監視装置19によりエレベーターが平滑コン
デンサ4のリプル電流上昇のため、昇降加速度抑制運転
を行っているとして、警報音又は文字表示やランプ表示
等(図示は省略した)により点検者又は監視センター員に
知らせる。
流を判定してエレベーターを負荷軽減運転する場合につ
いて述べる。速度指令ωr*により速度制御部15〜PW
M制御器16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介し
て、エレベーター乗りかご10が昇降運転され、エレベ
ーターが運転中であるとき、平滑コンデンサ4に入出力
するリプル電流信号iがリプル電流判定器21に入力さ
れ、リプル電流判定器21の予め設定した検出レベルi
1とリプル電流信号iの値が比較される。この比較結
果、次のような運転が行われる。即ち、i<i1の関係
にあるとき、速度指令発生器14へ出力する加速度信号
S3は一定値であり、速度指令発生器14では、この加
速度信号S3に基づいた速度指令ωr*を出力し、この時
は、この速度指令ωr*により速度制御部15〜PWM制
御器16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介して、エ
レベーター乗りかご10が昇降され、エレベーターの通
常運転を継続する。i>i1の関係になると、つまり、
リプル電流信号iの値が予め設定した検出レベルi1を
超えると、異常と判断し、超えたリプル電流(i−i1の
差)の大きさにより加速度信号S3を減少させ、速度指
令発生器14に出力する。速度指令発生器14では、こ
の加速度信号S3に基づいた速度指令ωr*を出力し、こ
の時は、この速度指令ωr*により速度制御部15〜PW
M制御器16〜インバータ部6〜誘導電動機7を介し
て、エレベーター乗りかご10の昇降加速度αを(i−
i1)の差に反比例させ、エレベーターの加速度を抑制
して昇降加速度抑制運転を行う。このようにして、負荷
状態(リプル電流の状態)に対応して平滑コンデンサ4
への入出力リプル電流が大きくなることを利用し、リプ
ル電流判定器21の検出レベルi1を超えると、超えた
大きさによりエレベーターの昇降加速度αを抑制制御す
る。ここで、図2に、平滑コンデンサ4の周囲温度に対
する許容リプル電流211の関係を示す。図2のよう
に、周囲温度が低い領域では、許容リプル電流を高く設
定し、周囲温度が増加すると、許容リプル電流が減少す
るよう設定する。そこで、リプル電流判定器21の検出
レベルi1も周囲温度により変化させる必要がある。し
たがって、リプル電流判定器21は、検出レベルi1の
設定値を図2の許容リプル電流211に反比例して変え
られるよう、周囲温度信号TAにより補正する手段を内
蔵する。一方、リプル電流判定器21の出力信号S4
は、i<i1の関係にある通常運転のとき、Hi信号と
し、i>i1の関係、つまりリプル電流信号iが検出レ
ベルi1を超えた瞬間よりLow信号として出力する。こ
の信号S4は監視装置19に入力され、信号S4がLow信
号のとき、監視装置19によりエレベーターが平滑コン
デンサ4のリプル電流上昇のため、昇降加速度抑制運転
を行っているとして、警報音又は文字表示やランプ表示
等(図示は省略した)により点検者又は監視センター員に
知らせる。
【0014】以上のように、負荷の状態(リプル電流の
状態)により平滑コンデンサ4に入出力するリプル電流
iが大きくなり、リプル電流判定器21がリプル電流検
出レベルi1以上になった場合には、通常運転から負荷
軽減運転に移すことにより、エレベーターを停止するこ
となしに、リプル電流を低減でき、平滑コンデンサ4の
寿命を長くすることができる。なお、負荷軽減運転とし
て、ここでは昇降加速度抑制運転について述べたが、前
述の温度判定器18による動作と同様に、エレベーター
の速度を抑制する速度抑制運転、又は可変制御素子5の
スイッチング周波数を下げる方法を採用しても、前述し
たと同様な効果が得られる。
状態)により平滑コンデンサ4に入出力するリプル電流
iが大きくなり、リプル電流判定器21がリプル電流検
出レベルi1以上になった場合には、通常運転から負荷
軽減運転に移すことにより、エレベーターを停止するこ
となしに、リプル電流を低減でき、平滑コンデンサ4の
寿命を長くすることができる。なお、負荷軽減運転とし
て、ここでは昇降加速度抑制運転について述べたが、前
述の温度判定器18による動作と同様に、エレベーター
の速度を抑制する速度抑制運転、又は可変制御素子5の
スイッチング周波数を下げる方法を採用しても、前述し
たと同様な効果が得られる。
【0015】次に、平滑コンデンサ4の温度、温度上昇
の割合(温度変化率)及び入出力リプル電流を判定してエ
レベーターを運転停止する場合について述べる。図3に
示す劣化寿命判定器22のフローチャトに従い説明す
る。エレベーターの運転指令(図示は省略した。)が発生
すると、ステップ221において、温度センサー17の
出力である温度信号Tを入力する。ステップ222で
は、温度センサ17Aの出力である周囲温度信号TAを入
力する。続いて、ステップ223では、検出レベルT2
が図2の許容温度特性に比例して変わるよう、周囲温度
信号TAにより補正する。ステップ224で、温度信号
Tが予め設定した検出レベルT2より大きいか少ないか
の判定をする。即ち、大きい場合(T>T2)には異常又
は劣化寿命と判定され、ステップ225の処理に移行す
る。一方、小さい場合(T<T2)には正常と判定され、
次のステップ226に移る。ステップ226では、温度
信号Tの温度変化率dT/dtを予め設定した検出レベ
ルΔTより大きいか小さいかの判定を行い、大きい場合
には異常又は劣化寿命と判定し、ステップ225の処理
に移行する。一方、小さい場合には正常と判定され、次
のステップ227に移る。続いて、ステップ226で正
常と判定された場合の処理について説明する。ステップ
227でリップル電流信号iを入力する。ステップ22
8では、検出レベルi2を図2の許容リプル電流特性に
比例して変わるよう、周囲温度信号TAにより補正す
る。ステップ229では、電流センサ20の出力である
リップル電流信号iが予め設定した検出レベルi2より
大きいか少ないかの判定をする。即ち、大きい場合(i
>i2)には異常又は劣化寿命と判定され、ステップ22
5の処理に移行する。一方、少ない場合(i<i2)には
正常と判定され、次のステップ230に移る。ステップ
230では、劣化寿命判定信号S5をHi信号として、運
転制御部13と監視装置19に出力する。この場合は、
異常なしとして通常運転を行う。一方、、ステップ22
4とステップ226及びステップ229で異常又は劣化
寿命と判定され、ステップ225に示す処理に移行した
場合、劣化寿命判定信号S5をLow信号として、運転制
御部13と監視装置19に出力する。これらの処理によ
り、ステップ224又はステップ226、及びステップ
229で異常又は劣化寿命と判定した場合には、劣化寿
命判定信号S5(Low信号)が運転制御部13に入力さ
れ、エレベーターを安全に最寄りの階に停止させると共
に、監視装置19によりエレベーターが停止したことを
警報音、又は文字表示やランプ表示等で点検者、監視セ
ンター員等に知らせ、平滑コンデンサ4の点検、交換を
促す。なお、エレベーター停止後に接触器2を開路し、
三相交流電源1から主回路駆動系(整流器3〜誘導電動
機7)を切り離す。
の割合(温度変化率)及び入出力リプル電流を判定してエ
レベーターを運転停止する場合について述べる。図3に
示す劣化寿命判定器22のフローチャトに従い説明す
る。エレベーターの運転指令(図示は省略した。)が発生
すると、ステップ221において、温度センサー17の
出力である温度信号Tを入力する。ステップ222で
は、温度センサ17Aの出力である周囲温度信号TAを入
力する。続いて、ステップ223では、検出レベルT2
が図2の許容温度特性に比例して変わるよう、周囲温度
信号TAにより補正する。ステップ224で、温度信号
Tが予め設定した検出レベルT2より大きいか少ないか
の判定をする。即ち、大きい場合(T>T2)には異常又
は劣化寿命と判定され、ステップ225の処理に移行す
る。一方、小さい場合(T<T2)には正常と判定され、
次のステップ226に移る。ステップ226では、温度
信号Tの温度変化率dT/dtを予め設定した検出レベ
ルΔTより大きいか小さいかの判定を行い、大きい場合
には異常又は劣化寿命と判定し、ステップ225の処理
に移行する。一方、小さい場合には正常と判定され、次
のステップ227に移る。続いて、ステップ226で正
常と判定された場合の処理について説明する。ステップ
227でリップル電流信号iを入力する。ステップ22
8では、検出レベルi2を図2の許容リプル電流特性に
比例して変わるよう、周囲温度信号TAにより補正す
る。ステップ229では、電流センサ20の出力である
リップル電流信号iが予め設定した検出レベルi2より
大きいか少ないかの判定をする。即ち、大きい場合(i
>i2)には異常又は劣化寿命と判定され、ステップ22
5の処理に移行する。一方、少ない場合(i<i2)には
正常と判定され、次のステップ230に移る。ステップ
230では、劣化寿命判定信号S5をHi信号として、運
転制御部13と監視装置19に出力する。この場合は、
異常なしとして通常運転を行う。一方、、ステップ22
4とステップ226及びステップ229で異常又は劣化
寿命と判定され、ステップ225に示す処理に移行した
場合、劣化寿命判定信号S5をLow信号として、運転制
御部13と監視装置19に出力する。これらの処理によ
り、ステップ224又はステップ226、及びステップ
229で異常又は劣化寿命と判定した場合には、劣化寿
命判定信号S5(Low信号)が運転制御部13に入力さ
れ、エレベーターを安全に最寄りの階に停止させると共
に、監視装置19によりエレベーターが停止したことを
警報音、又は文字表示やランプ表示等で点検者、監視セ
ンター員等に知らせ、平滑コンデンサ4の点検、交換を
促す。なお、エレベーター停止後に接触器2を開路し、
三相交流電源1から主回路駆動系(整流器3〜誘導電動
機7)を切り離す。
【0016】ここで、劣化寿命判定器22の温度検出レ
ベルT2及びリプル電流検出レベルi2と、温度判定器1
8の検出レベルT1及びリプル電流検出器21の検出レ
ベルi1の関係は、 T1<T2 , i1<i2 であり、各検出レベルをこの関係が成立する値に設定
し、また、許容温度(メーカー値)以下に設定すると共
に、前述したように、各検出レベルの設定値を周囲温度
信号TAにより補正する。更に、検出レベルT2は、平滑
コンデンサの異常又は劣化寿命と判定されるレベルとし
て決め、また、検出レベルi2及びΔTは、所定の負荷
における運転時のリプル電流の大きさ又は温度上昇率d
T/dtの大きさに基づいて決める。つまり、劣化寿命
判定器22の検出レベルi2及びΔTは、正常な平滑コ
ンデンサを用いた通常のエレベーター運転時では考えら
れなく、平滑コンデンサ4の劣化による寿命が近いと
き、温度上昇が増大、又はリプル電流が増大して、この
ような値(温度上昇率、リプル電流)になったものと判定
されるレベルに設定する。
ベルT2及びリプル電流検出レベルi2と、温度判定器1
8の検出レベルT1及びリプル電流検出器21の検出レ
ベルi1の関係は、 T1<T2 , i1<i2 であり、各検出レベルをこの関係が成立する値に設定
し、また、許容温度(メーカー値)以下に設定すると共
に、前述したように、各検出レベルの設定値を周囲温度
信号TAにより補正する。更に、検出レベルT2は、平滑
コンデンサの異常又は劣化寿命と判定されるレベルとし
て決め、また、検出レベルi2及びΔTは、所定の負荷
における運転時のリプル電流の大きさ又は温度上昇率d
T/dtの大きさに基づいて決める。つまり、劣化寿命
判定器22の検出レベルi2及びΔTは、正常な平滑コ
ンデンサを用いた通常のエレベーター運転時では考えら
れなく、平滑コンデンサ4の劣化による寿命が近いと
き、温度上昇が増大、又はリプル電流が増大して、この
ような値(温度上昇率、リプル電流)になったものと判定
されるレベルに設定する。
【0017】以上のように、劣化寿命判定器22が平滑
コンデンサ4の異常又は劣化寿命と判定した場合には、
エレベーターを安全に最寄りの階に停止させると共に、
監視装置19によりエレベーターが停止したことを警報
音、又は文字表示やランプ表示等により点検者、監視セ
ンター員等に知らせ、平滑コンデンサ4の点検、交換を
促すことができる。
コンデンサ4の異常又は劣化寿命と判定した場合には、
エレベーターを安全に最寄りの階に停止させると共に、
監視装置19によりエレベーターが停止したことを警報
音、又は文字表示やランプ表示等により点検者、監視セ
ンター員等に知らせ、平滑コンデンサ4の点検、交換を
促すことができる。
【0018】次に、平滑コンデンサ4の温度の継続時間
を積算して異常又は劣化寿命を推定(予測)する場合に
ついて述べる。ここで、図4は、図1の温度積算判定器
23の理解を容易にするための図であり、縦軸は温度、
横軸は時間を表し、温度積算判定器23の検出レベルT
3、エレベーター運転時の温度信号T(平滑コンデンサの
温度)の波形231、温度信号Tが検出レベルT3に達し
たときから検出レベルT3以下になるまでの継続時間
t1、t2、t3を示す。従って、温度積算判定器23
は、継続時間t1、t2、t3を次の式のように積算し
て、記憶する手段を備える。 Σt=t1+t2+t3………+tn エレベーター運転時の温度信号Tの波形231が図示の
ように変化し、長時間に渡り検出レベルT3を超えた継
続時間t1、t2、t3を順次積算し、記憶する。この積
算時間Σtがある一定値to(以後、この値を推定(予
測)寿命時間と呼ぶ。)に達していない場合は、正常と
判定し、積算時間信号S6をHi信号として出力し、推定
(予測)寿命時間toに達すると、平滑コンデンサ4は
異常又は劣化寿命であると判定し、積算時間信号S6を
Low信号として出力する。監視装置19は、この積算時
間信号S6(Low信号)を入力し、警報、又は文字表示等
により監視センター員に知らせ、平滑コンデンサ4の点
検、交換を促す。また、点検者が平滑コンデンサ4を点
検するとき、監視装置19により温度積算判定器23か
ら温度積算時間Σtを読み出し、平滑コンデンサ4の経
年変化を表示する。なお、温度積算判定器23の検出レ
ベルT3は、平滑コンデンサ4の温度許容値の例えば5
0パーセント程度から温度許容値までの範囲内に設定す
る。ところで、一般的に温度が低い場合には寿命への影
響が少なく、温度が高い場合には寿命への影響が大きい
ことが知られている。このため、検出レベルT3を低く
設定した場合には、推定寿命時間toを長く設定し、逆
に、検出レベルT3を高く設定した場合には、推定寿命
時間toを短く設定する必要がある。
を積算して異常又は劣化寿命を推定(予測)する場合に
ついて述べる。ここで、図4は、図1の温度積算判定器
23の理解を容易にするための図であり、縦軸は温度、
横軸は時間を表し、温度積算判定器23の検出レベルT
3、エレベーター運転時の温度信号T(平滑コンデンサの
温度)の波形231、温度信号Tが検出レベルT3に達し
たときから検出レベルT3以下になるまでの継続時間
t1、t2、t3を示す。従って、温度積算判定器23
は、継続時間t1、t2、t3を次の式のように積算し
て、記憶する手段を備える。 Σt=t1+t2+t3………+tn エレベーター運転時の温度信号Tの波形231が図示の
ように変化し、長時間に渡り検出レベルT3を超えた継
続時間t1、t2、t3を順次積算し、記憶する。この積
算時間Σtがある一定値to(以後、この値を推定(予
測)寿命時間と呼ぶ。)に達していない場合は、正常と
判定し、積算時間信号S6をHi信号として出力し、推定
(予測)寿命時間toに達すると、平滑コンデンサ4は
異常又は劣化寿命であると判定し、積算時間信号S6を
Low信号として出力する。監視装置19は、この積算時
間信号S6(Low信号)を入力し、警報、又は文字表示等
により監視センター員に知らせ、平滑コンデンサ4の点
検、交換を促す。また、点検者が平滑コンデンサ4を点
検するとき、監視装置19により温度積算判定器23か
ら温度積算時間Σtを読み出し、平滑コンデンサ4の経
年変化を表示する。なお、温度積算判定器23の検出レ
ベルT3は、平滑コンデンサ4の温度許容値の例えば5
0パーセント程度から温度許容値までの範囲内に設定す
る。ところで、一般的に温度が低い場合には寿命への影
響が少なく、温度が高い場合には寿命への影響が大きい
ことが知られている。このため、検出レベルT3を低く
設定した場合には、推定寿命時間toを長く設定し、逆
に、検出レベルT3を高く設定した場合には、推定寿命
時間toを短く設定する必要がある。
【0019】以上のように、温度積算判定器23の判定
結果により、また、平滑コンデンサ4の経年変化を表示
することにより、平滑コンデンサの異常又は劣化寿命が
予め推定(予測)できるので、平滑コンデンサ4の点検
及び交換の目安が容易となり、メンテナンスが早めにで
き、平滑コンデンサ4の故障等によるエレベーターの休
止を最小にすることができる。
結果により、また、平滑コンデンサ4の経年変化を表示
することにより、平滑コンデンサの異常又は劣化寿命が
予め推定(予測)できるので、平滑コンデンサ4の点検
及び交換の目安が容易となり、メンテナンスが早めにで
き、平滑コンデンサ4の故障等によるエレベーターの休
止を最小にすることができる。
【0020】以上、本実施形態は、温度判定器18、リ
プル電流判定器21、劣化寿命判定器22、温度積算判
定器23を全て備えて各処理を行うとして説明したが、
各判定器を次のように単独又は組合わせて備え、各処理
を実行してもよい。即ち、平滑コンデンサ4の劣化寿命
を延ばすだけの場合は、温度判定器18、リプル電流判
定器21のどちらか一方、又は両方を備えて各処理を実
行し、負荷軽減運転を行う。また、平滑コンデンサ4の
異常又は劣化寿命のみを判定する場合は、劣化寿命判定
器22を備えて処理を実行し、エレベーターを安全に最
寄りの階に停止させる。この場合、温度センサ17、電
流センサ20のどちらか一方の入力としてもよい。ただ
し、図3のステップ221〜224、又はステップ22
5〜226のどちらかを削除する必要がある。また、平
滑コンデンサ4の異常又は劣化寿命のみを推定(予測)
する場合は、温度積算判定器23を備えて処理を実行
し、平滑コンデンサ4の点検及び交換を推定(予測)す
る。また、平滑コンデンサ4の劣化寿命を延ばすと共に
異常又は劣化寿命を判定する場合は、温度判定器18と
劣化寿命判定器22の組合わせ、又はリプル電流判定器
21と劣化寿命判定器22の組合わせ、また、平滑コン
デンサ4の劣化寿命を延ばすと共に異常又は劣化寿命を
推定(予測)する場合は、温度判定器18と温度積算判
定器23の組合わせ、又はリプル電流判定器21と温度
積算判定器23の組合わせ、更に、平滑コンデンサ4の
異常又は劣化寿命を判定すると共にそれを推定(予測)
する場合は、劣化寿命判定器22と温度積算判定器23
の組合わせて備え、各処理を実行する。このように、本
実施形態によれば、いろいろな組合せ方により、前述し
たそれぞれの効果を発揮し、ひいては平滑コンデンサ4
の信頼性を向上し、電圧形インバータの性能を維持する
ことができる。
プル電流判定器21、劣化寿命判定器22、温度積算判
定器23を全て備えて各処理を行うとして説明したが、
各判定器を次のように単独又は組合わせて備え、各処理
を実行してもよい。即ち、平滑コンデンサ4の劣化寿命
を延ばすだけの場合は、温度判定器18、リプル電流判
定器21のどちらか一方、又は両方を備えて各処理を実
行し、負荷軽減運転を行う。また、平滑コンデンサ4の
異常又は劣化寿命のみを判定する場合は、劣化寿命判定
器22を備えて処理を実行し、エレベーターを安全に最
寄りの階に停止させる。この場合、温度センサ17、電
流センサ20のどちらか一方の入力としてもよい。ただ
し、図3のステップ221〜224、又はステップ22
5〜226のどちらかを削除する必要がある。また、平
滑コンデンサ4の異常又は劣化寿命のみを推定(予測)
する場合は、温度積算判定器23を備えて処理を実行
し、平滑コンデンサ4の点検及び交換を推定(予測)す
る。また、平滑コンデンサ4の劣化寿命を延ばすと共に
異常又は劣化寿命を判定する場合は、温度判定器18と
劣化寿命判定器22の組合わせ、又はリプル電流判定器
21と劣化寿命判定器22の組合わせ、また、平滑コン
デンサ4の劣化寿命を延ばすと共に異常又は劣化寿命を
推定(予測)する場合は、温度判定器18と温度積算判
定器23の組合わせ、又はリプル電流判定器21と温度
積算判定器23の組合わせ、更に、平滑コンデンサ4の
異常又は劣化寿命を判定すると共にそれを推定(予測)
する場合は、劣化寿命判定器22と温度積算判定器23
の組合わせて備え、各処理を実行する。このように、本
実施形態によれば、いろいろな組合せ方により、前述し
たそれぞれの効果を発揮し、ひいては平滑コンデンサ4
の信頼性を向上し、電圧形インバータの性能を維持する
ことができる。
【0021】本発明の他の実施形態として、図1の劣化
寿命判定器22を劣化寿命判定器22Aに置き換えたエ
レベーター駆動装置を説明する。なお、図面は、図1の
劣化寿命判定器22を劣化寿命判定器22Aに置き換え
たのみであり、その他の構成に変わりがないので、図1
を代用する。図5に示す劣化寿命判定器22Aのフロー
チャトに従い、本実施形態の動作を説明する。ここで、
図6は、この劣化寿命判定器22Aの判定原理を説明す
るための図であり、横軸は平滑コンデンサ4の内部温
度、縦軸は平滑コンデンサ4に入出力されるリプル電流
を表し、正常な平滑コンデンサを用いて所定の負荷で運
転した場合の温度・リプル電流特性22B1、劣化寿命
に達した平滑コンデンサを用いて、所定の負荷で運転し
た場合の温度・リプル電流特性22B2を示す。図6か
ら明らかなように、正常な平滑コンデンサ4は、温度T
x1から温度Tx2に変わっても、リプル電流はほぼ一定i
x0であるが、寿命に達した平滑コンデンサのリプル電流
はix1からix2に大きく変わる。そこで、リプル電流変
化/温度変化の比をとると、 正常な場合は、 (ix0−ix0)/(Tx2−Tx1)≒0 劣化寿命の場合は、 (ix2−ix1)/(Tx2−Tx1)≒di/dT となる。つまり、比がほぼゼロの場合は正常と判断し、
di/dTの場合は異常又は劣化寿命と判断すればよ
い。ただし、温度の位置によりdi/dTの値が変わる
ことを考慮して、劣化寿命判定器22Aの検出レベルΔ
iを設定する。そこで、図5において、ステップ22A
1では、電流センサ20の出力であるリプル電流信号i
を入力する。ステップ22A2では、電流センサー17
の出力である温度信号Tを入力する。続いて、ステップ
22A3で、di/dTが予め設定した検出レベルΔi
より大きいか少ないかの判定をする。即ち、大きい場合
(di/dT>Δi)には異常又は劣化寿命と判定さ
れ、ステップ22A4の処理に移行する。一方、少ない
場合(di/dT<Δi)には正常と判定され、次のス
テップ22A5に移る。ステップ22A5では、劣化寿
命判定信号S5をHi信号として、運転制御部13と監
視装置19に出力する。この場合は、異常なしとして通
常運転を行う。また、ステップ22A3で異常又は劣化
寿命と判定された場合、ステップ22A4の処理では、
劣化寿命判定信号S5をLow信号として、運転制御部1
3と監視装置19に出力する。ステップ22A4と22
A5の処理以降は、図1の劣化寿命判定器22と同様
に、エレベーターを最寄りの階で停止させると共に、監
視装置19により停止警報若しくは文字表示する。本実
施形態においても、図1の実施形態で説明したように、
各判定器の組合わせが可能であり、その発揮する効果も
図1の実施形態と同様である。
寿命判定器22を劣化寿命判定器22Aに置き換えたエ
レベーター駆動装置を説明する。なお、図面は、図1の
劣化寿命判定器22を劣化寿命判定器22Aに置き換え
たのみであり、その他の構成に変わりがないので、図1
を代用する。図5に示す劣化寿命判定器22Aのフロー
チャトに従い、本実施形態の動作を説明する。ここで、
図6は、この劣化寿命判定器22Aの判定原理を説明す
るための図であり、横軸は平滑コンデンサ4の内部温
度、縦軸は平滑コンデンサ4に入出力されるリプル電流
を表し、正常な平滑コンデンサを用いて所定の負荷で運
転した場合の温度・リプル電流特性22B1、劣化寿命
に達した平滑コンデンサを用いて、所定の負荷で運転し
た場合の温度・リプル電流特性22B2を示す。図6か
ら明らかなように、正常な平滑コンデンサ4は、温度T
x1から温度Tx2に変わっても、リプル電流はほぼ一定i
x0であるが、寿命に達した平滑コンデンサのリプル電流
はix1からix2に大きく変わる。そこで、リプル電流変
化/温度変化の比をとると、 正常な場合は、 (ix0−ix0)/(Tx2−Tx1)≒0 劣化寿命の場合は、 (ix2−ix1)/(Tx2−Tx1)≒di/dT となる。つまり、比がほぼゼロの場合は正常と判断し、
di/dTの場合は異常又は劣化寿命と判断すればよ
い。ただし、温度の位置によりdi/dTの値が変わる
ことを考慮して、劣化寿命判定器22Aの検出レベルΔ
iを設定する。そこで、図5において、ステップ22A
1では、電流センサ20の出力であるリプル電流信号i
を入力する。ステップ22A2では、電流センサー17
の出力である温度信号Tを入力する。続いて、ステップ
22A3で、di/dTが予め設定した検出レベルΔi
より大きいか少ないかの判定をする。即ち、大きい場合
(di/dT>Δi)には異常又は劣化寿命と判定さ
れ、ステップ22A4の処理に移行する。一方、少ない
場合(di/dT<Δi)には正常と判定され、次のス
テップ22A5に移る。ステップ22A5では、劣化寿
命判定信号S5をHi信号として、運転制御部13と監
視装置19に出力する。この場合は、異常なしとして通
常運転を行う。また、ステップ22A3で異常又は劣化
寿命と判定された場合、ステップ22A4の処理では、
劣化寿命判定信号S5をLow信号として、運転制御部1
3と監視装置19に出力する。ステップ22A4と22
A5の処理以降は、図1の劣化寿命判定器22と同様
に、エレベーターを最寄りの階で停止させると共に、監
視装置19により停止警報若しくは文字表示する。本実
施形態においても、図1の実施形態で説明したように、
各判定器の組合わせが可能であり、その発揮する効果も
図1の実施形態と同様である。
【0022】図7は、本発明を複数エレベーターの統括
管理に適用する他の実施形態を示す。図7において、2
4A〜24Dはそれぞれ図1の全体構成で示したエレベ
ーター装置、13A〜13Dは各エレベーター装置の運
転制御部、19A〜19Dは各エレベーター装置の監視
装置、241〜244はそれぞれ図1の出力信号S2、
S4、S5、S6をまとめた信号、25は複数のエレベー
ターを統括管理するエレベータ統括管理装置、251は
エレベーターの統括管理装置25の出力(運転)信号を
示す。エレベータ統括管理装置25は、各エレベーター
装置の監視装置19A〜19Dからの各信号241〜2
44に基づいて、エレベーター相互の動きを制御すると
共に、統括管理装置25の処理結果により、複数のエレ
ベーター装置(24A〜24D)のうち任意の運転制御部
13(13A〜13D)に運転信号251〜254を出力
する。一方、ここで、統括管理装置25の具体的動作の
一例を述べる。統括管理装置25は、複数のエレベータ
装置24A〜24Dの各信号線241〜244に基づい
て、前記負荷軽減運転(図1の信号S2、S4)の回数をエ
レベータ装置別に記憶し、任意のエレベーターが予め設
定した回数(統括管理装置25が設定した負荷軽減運転
回数、及び軽減運転頻度の設定値)に達したとき、又
は、負荷軽減運転が頻繁に生じた場合には、そのエレベ
−タ−の平滑コンデンサ4が異常又は劣化寿命と判定す
る。このように、統括管理装置25が異常、又は劣化寿
命と判定した場合には、そのエレベーターを運転信号線
251〜254を介して停止させるとともに、停止させ
たエレベーターを監視員、又はエレベーター管理者に警
報又は表示等により知らせ、メンテナンスを促す。平滑
コンデンサ4の温度、又はリプル電流が検出レベル(図
1の検出レベルT1、T2、i1、i2、ΔT、Δi)を超
え、例えば、エレベーター装置24Aのエレベーターが
負荷軽減運転状態、又は停止状態になったとき、各階に
設けられている呼びボタンによる呼びがあると、統括管
理装置25は、複数のエレベーターのうち、呼び階に最
も近い位置に有るエレベーターはどのエレベーターかを
判断する。最も近い位置に有るエレベーターをエレベー
ター装置24Bとすると、統括管理装置25は、運転信
号252をエレベーター装置24Bの運転制御部13に
送出し、エレベーター装置24Bを乗客階に移行させ
る。なお、図示していないが、総てのエレベーターの運
転状況(乗りかご10の位置、及び乗客数)等を別のセン
サーで検出し、その出力を統括管理装置25に入力し、
最も近いエレベーターは24Bであっても満員等の場合
には、運転状況等を考慮して、次に近いエレベーターを
呼び階に移行させるように制御することができる。な
お、統括管理装置25は、信号S6の処理に基づいて、
複数のエレベーター装置(24A〜24D)の平滑コンデ
ンサ4の異常又は劣化寿命を経年変化表示し、また、推
定(予測)表示する。
管理に適用する他の実施形態を示す。図7において、2
4A〜24Dはそれぞれ図1の全体構成で示したエレベ
ーター装置、13A〜13Dは各エレベーター装置の運
転制御部、19A〜19Dは各エレベーター装置の監視
装置、241〜244はそれぞれ図1の出力信号S2、
S4、S5、S6をまとめた信号、25は複数のエレベー
ターを統括管理するエレベータ統括管理装置、251は
エレベーターの統括管理装置25の出力(運転)信号を
示す。エレベータ統括管理装置25は、各エレベーター
装置の監視装置19A〜19Dからの各信号241〜2
44に基づいて、エレベーター相互の動きを制御すると
共に、統括管理装置25の処理結果により、複数のエレ
ベーター装置(24A〜24D)のうち任意の運転制御部
13(13A〜13D)に運転信号251〜254を出力
する。一方、ここで、統括管理装置25の具体的動作の
一例を述べる。統括管理装置25は、複数のエレベータ
装置24A〜24Dの各信号線241〜244に基づい
て、前記負荷軽減運転(図1の信号S2、S4)の回数をエ
レベータ装置別に記憶し、任意のエレベーターが予め設
定した回数(統括管理装置25が設定した負荷軽減運転
回数、及び軽減運転頻度の設定値)に達したとき、又
は、負荷軽減運転が頻繁に生じた場合には、そのエレベ
−タ−の平滑コンデンサ4が異常又は劣化寿命と判定す
る。このように、統括管理装置25が異常、又は劣化寿
命と判定した場合には、そのエレベーターを運転信号線
251〜254を介して停止させるとともに、停止させ
たエレベーターを監視員、又はエレベーター管理者に警
報又は表示等により知らせ、メンテナンスを促す。平滑
コンデンサ4の温度、又はリプル電流が検出レベル(図
1の検出レベルT1、T2、i1、i2、ΔT、Δi)を超
え、例えば、エレベーター装置24Aのエレベーターが
負荷軽減運転状態、又は停止状態になったとき、各階に
設けられている呼びボタンによる呼びがあると、統括管
理装置25は、複数のエレベーターのうち、呼び階に最
も近い位置に有るエレベーターはどのエレベーターかを
判断する。最も近い位置に有るエレベーターをエレベー
ター装置24Bとすると、統括管理装置25は、運転信
号252をエレベーター装置24Bの運転制御部13に
送出し、エレベーター装置24Bを乗客階に移行させ
る。なお、図示していないが、総てのエレベーターの運
転状況(乗りかご10の位置、及び乗客数)等を別のセン
サーで検出し、その出力を統括管理装置25に入力し、
最も近いエレベーターは24Bであっても満員等の場合
には、運転状況等を考慮して、次に近いエレベーターを
呼び階に移行させるように制御することができる。な
お、統括管理装置25は、信号S6の処理に基づいて、
複数のエレベーター装置(24A〜24D)の平滑コンデ
ンサ4の異常又は劣化寿命を経年変化表示し、また、推
定(予測)表示する。
【0023】このようにして、本実施形態は、図1の信
号S2、S4、S5、S6を複数の監視装置19A〜19D
から統括管理装置25に送り込むので、統括管理装置2
5により複数のエレベーターの平滑コンデンサの劣化状
態の把握、及び平滑コンデンサの寿命の推定(予測)が
でき、平滑コンデンサの異常又は劣化寿命の判定によ
り、当該エレベーターを負荷軽減運転、又は停止させる
と同時に、他のエレベーターを呼び階に移行させ、乗客
の待ち時間を少なく、かつ、複数のエレベーターの運転
を効率よくできると共に、平滑コンデンサのメンテナン
スが早めにでき、寿命故障等による閉じ込め事故を最小
にすることができる。なお、本実施形態では、監視装置
19A〜19Dをエレベーター装置24A〜24Dに設
置する例について説明したが、エレベータの統括管理装
置25内に設置してもよい。
号S2、S4、S5、S6を複数の監視装置19A〜19D
から統括管理装置25に送り込むので、統括管理装置2
5により複数のエレベーターの平滑コンデンサの劣化状
態の把握、及び平滑コンデンサの寿命の推定(予測)が
でき、平滑コンデンサの異常又は劣化寿命の判定によ
り、当該エレベーターを負荷軽減運転、又は停止させる
と同時に、他のエレベーターを呼び階に移行させ、乗客
の待ち時間を少なく、かつ、複数のエレベーターの運転
を効率よくできると共に、平滑コンデンサのメンテナン
スが早めにでき、寿命故障等による閉じ込め事故を最小
にすることができる。なお、本実施形態では、監視装置
19A〜19Dをエレベーター装置24A〜24Dに設
置する例について説明したが、エレベータの統括管理装
置25内に設置してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
何らかの原因(長時間の高負荷、負荷変動等)により平
滑コンデンサの温度が上昇し、許容温度レベル以上にな
った場合には、通常運転から負荷軽減運転に移行するこ
とにより、エレベーターを停止させることなく、平滑コ
ンデンサの温度を抑制し、平滑コンデンサの劣化寿命を
延ばすこと、つまり、過酷な条件の回避により、平滑コ
ンデンサの寿命を長くすることができる。また、負荷の
状態(リプル電流の状態)により平滑コンデンサに入出
力するリプル電流が大きくなり、許容リプル電流レベル
以上になった場合には、通常運転から負荷軽減運転に移
行することにより、エレベーターを停止することなし
に、リプル電流を低減でき、平滑コンデンサの寿命を長
くすることができる。また、平滑コンデンサの温度、リ
プル電流、温度変化率、リプル電流変化率が異常又は劣
化寿命と判定されるそれぞれの設定レベル以上になった
場合には、エレベーターを安全に最寄りの階に停止させ
ると共に、エレベーターが停止したことを警報音、又は
文字表示やランプ表示等で点検者、監視センター員等に
知らせ、平滑コンデンサの点検、交換を促すことができ
る。また、平滑コンデンサの温度が設定した検出レベル
に達したときからこの検出レベル以下になるまでの継続
時間を順次積算し、この積算時間から平滑コンデンサの
異常又は劣化寿命が推定(予測)できるので、平滑コン
デンサの点検及び交換の目安が容易となり、メンテナン
スが早めにでき、平滑コンデンサの故障等によるエレベ
ーターの休止を最小にすることができる。また、本発明
によれば、複数のエレベーター装置にそれぞれ設けた温
度判定手段、リプル電流判定手段、劣化寿命判定手段、
温度積算判定手段からの信号をエレベーターの統括管理
装置に入力することにより、エレベーターの統括管理中
であっても、複数のエレベーターの平滑コンデンサの劣
化状態の把握、及び平滑コンデンサ寿命の推定(予測)
ができるので、当該エレベーターを負荷軽減運転、又は
停止させると同時に、他のエレベーターを呼び階に移行
させ、乗客の待ち時間を少なく、かつ、複数のエレベー
ターの運転を効率よくできると共に、平滑コンデンサの
メンテナンスが早めにでき、寿命故障等による閉じ込め
事故を最小にすることができる。これらの結果、本発明
によれば、インバータ性能を維持し、かつ、平滑コンデ
ンサの信頼性を向上させることができる。
何らかの原因(長時間の高負荷、負荷変動等)により平
滑コンデンサの温度が上昇し、許容温度レベル以上にな
った場合には、通常運転から負荷軽減運転に移行するこ
とにより、エレベーターを停止させることなく、平滑コ
ンデンサの温度を抑制し、平滑コンデンサの劣化寿命を
延ばすこと、つまり、過酷な条件の回避により、平滑コ
ンデンサの寿命を長くすることができる。また、負荷の
状態(リプル電流の状態)により平滑コンデンサに入出
力するリプル電流が大きくなり、許容リプル電流レベル
以上になった場合には、通常運転から負荷軽減運転に移
行することにより、エレベーターを停止することなし
に、リプル電流を低減でき、平滑コンデンサの寿命を長
くすることができる。また、平滑コンデンサの温度、リ
プル電流、温度変化率、リプル電流変化率が異常又は劣
化寿命と判定されるそれぞれの設定レベル以上になった
場合には、エレベーターを安全に最寄りの階に停止させ
ると共に、エレベーターが停止したことを警報音、又は
文字表示やランプ表示等で点検者、監視センター員等に
知らせ、平滑コンデンサの点検、交換を促すことができ
る。また、平滑コンデンサの温度が設定した検出レベル
に達したときからこの検出レベル以下になるまでの継続
時間を順次積算し、この積算時間から平滑コンデンサの
異常又は劣化寿命が推定(予測)できるので、平滑コン
デンサの点検及び交換の目安が容易となり、メンテナン
スが早めにでき、平滑コンデンサの故障等によるエレベ
ーターの休止を最小にすることができる。また、本発明
によれば、複数のエレベーター装置にそれぞれ設けた温
度判定手段、リプル電流判定手段、劣化寿命判定手段、
温度積算判定手段からの信号をエレベーターの統括管理
装置に入力することにより、エレベーターの統括管理中
であっても、複数のエレベーターの平滑コンデンサの劣
化状態の把握、及び平滑コンデンサ寿命の推定(予測)
ができるので、当該エレベーターを負荷軽減運転、又は
停止させると同時に、他のエレベーターを呼び階に移行
させ、乗客の待ち時間を少なく、かつ、複数のエレベー
ターの運転を効率よくできると共に、平滑コンデンサの
メンテナンスが早めにでき、寿命故障等による閉じ込め
事故を最小にすることができる。これらの結果、本発明
によれば、インバータ性能を維持し、かつ、平滑コンデ
ンサの信頼性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すエレベーター駆動装
置の全体構成図
置の全体構成図
【図2】周囲温度に対する平滑コンデンサの許容温度及
び許容リップル電流の関係図
び許容リップル電流の関係図
【図3】劣化寿命判定器のフローチャート
【図4】温度積算判定器の検出レベルT3及び積算法を
説明する図
説明する図
【図5】本発明の他の実施形態における劣化寿命判定器
のフローチャート
のフローチャート
【図6】本発明の他の実施形態における劣化寿命判定器
の判定原理を説明するための図
の判定原理を説明するための図
【図7】本発明の他の実施形態を示すエレベーター統括
管理装置の全体概略図
管理装置の全体概略図
3 整流器 4 平滑コンデンサ 6 インバータ部 12 速度検出器 13 運転制御部 14 速度指令発生器 15 速度制御部 16 PWM制御器 17 温度センサ 17A 周囲の温度センサ 18 温度判定器 19 監視装置 20 電流センサ 21 リプル電流判定器 22 劣化寿命判定器 23 温度積算判定器 24A〜24D エレベーター装置 25 エレベーター統括管理装置
Claims (11)
- 【請求項1】 エレベーターの乗りかごを駆動する誘導
電動機が平滑コンデンサを有するインバータによって制
御されるエレベーター駆動装置において、前記平滑コン
デンサの内部温度を検出する温度センサ、該温度センサ
から得られる温度が周囲温度によって定まる許容温度レ
ベル内に入っているか否かを判定する温度判定器を備
え、前記平滑コンデンサの内部温度が前記許容レベルを
超えたとき、エレベーターを負荷軽減運転することを特
徴とするエレベーター駆動装置。 - 【請求項2】 エレベーターの乗りかごを駆動する誘導
電動機が平滑コンデンサを有するインバータによって制
御されるエレベーター駆動装置において、前記平滑コン
デンサに流れるリプル電流を検出する電流センサ、所定
の負荷における該リプル電流の値が周囲温度によって定
まる許容リプル電流レベル内に入っているか否かを判定
するリプル電流判定器を備え、前記リプル電流が前記許
容レベルを超えたとき、エレベーターを負荷軽減運転す
ることを特徴とするエレベーター駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、負荷
軽減運転は、エレベーターの昇降加速度、又はエレベー
ターの昇降速度、又はインバータ素子のスイッチング周
波数を減少させ、実行することを特徴とするエレベータ
ー駆動装置。 - 【請求項4】 エレベーターの乗りかごを駆動する誘導
電動機が平滑コンデンサを有するインバータによって制
御されるエレベーター駆動装置において、前記平滑コン
デンサの内部温度を検出する温度センサと、前記平滑コ
ンデンサに流れるリプル電流を検出する電流センサと、
前記温度センサから得られる温度、該温度の温度変化率
及び所定の負荷における前記リプル電流の値が異常又は
劣化寿命と判定されるそれぞれの設定レベル内に入って
いるか否かを判定する劣化寿命判定器を備え、前記平滑
コンデンサの内部温度、前記温度変化率又は前記リプル
電流が前記それぞれの設定レベルを超えたとき、エレベ
ーターの運転を停止することを特徴とするエレベーター
駆動装置。 - 【請求項5】 請求項4において、劣化寿命判定器は、
リプル電流変化に対する温度変化の比が略零のときは平
滑コンデンサを正常と判定し、該比が設定レベルより大
きいときは平滑コンデンサを異常又は劣化寿命と判定す
ることを特徴とするエレベーター駆動装置。 - 【請求項6】 エレベーターの乗りかごを駆動する誘導
電動機が平滑コンデンサを有するインバータによって制
御されるエレベーター駆動装置において、前記平滑コン
デンサの内部温度を検出する温度センサ、該温度センサ
から得られる温度が設定レベルを超えたときの時間を積
算し、該積算値が異常又は劣化寿命と推定(予測)され
る時間設定レベル内に入っているか否かを判定する温度
積算判定器を備え、前記積算値が前記時間設定レベルを
超えたとき、エレベーターは異常又は劣化寿命にあると
推定(予測)することを特徴とするエレベーター駆動装
置。 - 【請求項7】 請求項6において、前記積算値は、前記
温度積算判定器から随時取り出し、経年変化を表示する
ことを特徴とするエレベーター駆動装置。 - 【請求項8】 エレベーターの乗りかごを駆動する誘導
電動機が平滑コンデンサを有するインバータによって制
御されるエレベーター駆動装置において、前記平滑コン
デンサの内部温度を検出する温度センサ、且つ/又は前
記平滑コンデンサに流れるリプル電流を検出する電流セ
ンサを有し、前記温度センサから得られる温度が周囲温
度によって定まる許容温度レベル内に入っているか否か
を判定する温度判定器、又は所定の負荷における前記リ
プル電流の値が周囲温度によって定まる許容リプル電流
レベル内に入っているか否かを判定するリプル電流判定
器、又は前記温度センサから得られる温度、該温度の温
度変化率及び所定の負荷における前記リプル電流の値が
異常又は劣化寿命と判定されるそれぞれの設定レベル内
に入っているか否かを判定する劣化寿命判定器、又は前
記温度センサから得られる温度が所定設定レベルを超え
たときの時間を積算し、該積算値が異常又は劣化寿命と
推定(予測)される時間設定レベル内に入っているか否
かを判定する温度積算判定器を組合わせて、又は全部を
備えることを特徴とするエレベーター駆動装置。 - 【請求項9】 請求項8において、劣化寿命判定器は、
リプル電流変化に対する温度変化の比が略零のときは平
滑コンデンサを正常と判定し、該比が設定レベルより大
きいときは平滑コンデンサを異常又は劣化寿命と判定す
ることを特徴とするエレベーター駆動装置。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかにお
いて、監視装置を設け、前記温度判定器、前記リプル電
流判定器、前記劣化寿命判定器又は前記温度積算判定器
からの情報を表示することを特徴とするエレベーター駆
動装置。 - 【請求項11】 請求項10において、前記監視装置か
ら得られた情報をエレベーターを統括管理するエレベー
ター統括管理装置に送信し、該エレベーター統括管理装
置が前記情報に基づいて現状のエレベーターの運行を実
行することを特徴とするエレベーター駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7297879A JPH09110329A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | エレベーター駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7297879A JPH09110329A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | エレベーター駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09110329A true JPH09110329A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17852303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7297879A Pending JPH09110329A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | エレベーター駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09110329A (ja) |
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