JPH09110717A - ループス腎炎治療剤 - Google Patents

ループス腎炎治療剤

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JPH09110717A
JPH09110717A JP7297668A JP29766895A JPH09110717A JP H09110717 A JPH09110717 A JP H09110717A JP 7297668 A JP7297668 A JP 7297668A JP 29766895 A JP29766895 A JP 29766895A JP H09110717 A JPH09110717 A JP H09110717A
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JP
Japan
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sod
lupus nephritis
therapeutic agent
human
superoxide dismutase
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Pending
Application number
JP7297668A
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English (en)
Inventor
Megumi Nishikawa
恵 西川
Toshisato Igarashi
理慧 五十嵐
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SAMU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SAMU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体内で多様な役割を演じ得るPC−SODの
新たな医薬用途の確立及びこの医薬用途対象物の提供。 【解決手段】レシチンが化学的に結合(共有結合)した
スーパーオキシドジスムターゼ、特に化学的架橋を介し
てレシチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼを
有効成分とするループス腎炎治療剤を提供すること。こ
のループス腎炎治療剤は、何も化学的に結合していない
スーパーオキシドジスムターゼを有効成分とした製剤よ
りも、ループス腎炎に対する有効性・持続性共に優れて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシチン化スーパ
ーオキシドジスムターゼの医薬用途に関する技術分野に
属する。さらに詳細には、レシチン化スーパーオキシド
ジスムターゼを有効成分とするループス腎炎治療剤に関
わる技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジスムターゼ(以下、
SODと略記する場合もある)は、動物、植物、微生物
等の生体内に広く分布し、活性酸素群(以下、ROSと
略記することもある)の中でも、反応性に富む活性酸素
であるスーパーオキシドアニオンラジカル(以下、単に
2 - と略記することもある)を分解する酵素として知
られている。薬物的面では、抗リウマチ剤の使用後や、
心筋梗塞や臓器移植の際に用いられる抗血栓剤の使用後
に生じるラジカルの除去等や、ラジカルが起因となる種
々の炎症の治療にこのSODが適用されることが期待さ
れている。また、最近ではこのSODの胃粘膜障害への
適用も検討され、その治療効果が期待されている(過酸
化脂質研究、16巻、74頁(1992年))。一般に、静脈
内投与した場合SODは細胞親和性が低く、かつその血
中半減期は僅か4〜6分とされており、SODは速やか
に尿中に排泄される。このSODの血中半減期を延長さ
せるために、SODをフィコール,ポリエチレングリコ
ール,ラットアルブミン,デキストラン等で修飾して巨
大分子化させることが試みられてきた。
【0003】しかしながら、フィコール又はポリエチレ
ングリコールで修飾されたSODは、SOD本来の酵素
活性が大幅に低下し、かつ依然として細胞親和性が低い
ことが報告されている。また、ラットアルブミンで修飾
されたSODには、ヒトの体内における抗原性が認めら
れることが報告されている。さらに、デキストランによ
り修飾されたSODは、SODが本来有する抗炎症作用
が増強される点で優れているが、これもヒトの体内にお
ける抗原性が認められることが報告されている。近年、
SODのような生物活性蛋白をレシチン(フォスファチ
ジルコリン:以下、PCと略記することもある)で化学
修飾した物質が報告されている。このPC結合修飾生物
活性蛋白は、細胞親和性が著しく上昇し、また生物体内
分布も従来の非修飾生物活性蛋白とは著しく異なること
が報告されている。また、生物活性蛋白の薬理活性の強
化、副作用の低下、吸収促進も期待できるといわれてい
る。
【0004】また、PC化SOD(以下、PC−SOD
と略記することもある)が火傷による炎症の治癒を促進
する効果を示すことも報告されている(特開平3−16
3100号公報、特開平3−170438号公報、米国
特許第5,109,118号明細書)。更に、抗原性等の
副作用もなく、抗炎症剤として有用であるともいわれて
いる。特開平6−54681号公報には、Forssman抗血
清による呼吸抵抗に対する、PC−SODの効果につい
て記載されている。また、PC−SODの潰瘍性胃腸障
害に対する効果も報告されている。さらに、筋萎縮性側
索硬化症等の運動ニューロン疾患に対するPC−SOD
の効果についても報告されている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】このように、生体内で多様な
役割を演じ得るPC−SODの医薬用途へのさらなる応
用が産業界で期待されている。そこで、本発明が解決す
べき課題は、上記PC−SODの新たな医薬用途の確立
及びこの医薬用途対象物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
に対応すべく種々の医薬用途について、PC−SODの
適用可能性について模索した。その結果、「ループス腎
炎」に対してPC−SODをその治療剤の有効成分とし
て想定するに至り本発明を完成した。
【0007】ループス腎炎とは、全身性エリテマトーデ
スに合併する糸球体腎炎で、免疫複合体(immune comple
x ;以下、ICともいう)や活性化補体が関与する腎炎
として知られている。世界保健機構(WHO)分類では
ループス腎炎を、1)正常糸球体におけるループス腎
炎,2)メサンギウム増殖性変化を伴うループス腎炎,
3)巣状分節状糸球体腎炎,4)びまん性増殖性糸球体
腎炎,5)びまん性膜性糸球体腎炎,6)末期硬化性糸
球体腎炎の6型に分類し、これらに巣状壊死,ヘマトキ
シリン体,半月体形成,ワイヤー・ループ病変,微小血
栓等の活動性病変の有無を併記してループス腎炎の形態
を個別的に特定している。
【0008】このループス腎炎の発症には、生体内のR
OSが深く関わっていることが、invitroの解析によ
り、近年明らかにされている。すなわち、IC,活性
化補体が白血球に結合するとROS産生が起こる;R
OSは、培養メサンギウム(mesangium) 細胞を障害す
る;T細胞,マクロファージ又は白血球自己産生サイ
トカインがROS産生を増加させる;メサンギウム細
胞、内皮細胞等糸球体構成細胞からもROSが産生され
る;ROS産生細胞の細胞内伝達系はプロテインキナ
ーゼC(proteinkinase C)を介し、細胞内カルシウム
イオンを必要とする;ROSが存在すると過酸化脂質
(過酸化ホスファチジルコリン;PCOOH)が増加す
る;ROSをDNAに接触させるとそのDNAの断裂
が起こる;等のことが明らかにされている。
【0009】このことから、ROSを効果的に消去する
手段を講ずることで、ループス腎炎の症状を改善し得る
ことが想定される。そこで、ROSを消去する作用を有
することが知られている、上述したSODをループス腎
炎患者に適用することでこの腎炎の症状を改善すること
も企図し得る。しかしながら、現実にはSODは上述し
たように、その血中半減期が短く、またその細胞親和性
も低いためにループス腎炎の諸症状に対して十分な薬理
効果を期待するには懐疑的な面があり、さらに本発明者
がこの点について検討したところ、残念ながら、SOD
をループス腎炎患者に適用しても効果的な治療薬にはな
り得ないことが判明した(実際の薬理効果については後
述の実施例を参照のこと。)。
【0010】そこで、本発明者は、ループス腎炎の症状
改善に効果的なSODの形態について鋭意検討を重ね、
様々な改変されたSODについてループス腎炎の症状改
善効果について検討した。その結果、上記PC−SOD
は、ループス腎炎の症状改善効果に極めて優れており、
このPC−SODは、ループス腎炎治療剤の有効成分と
して極めて有用であることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明者は、以下に掲げる発明を各請求項にお
いて提供する。
【0011】請求項1において、レシチンが化学的に結
合したスーパーオキシドジスムターゼを有効成分として
含有するループス腎炎治療剤を提供する。
【0012】請求項2において、化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼを有効
成分として含有するループス腎炎治療剤を提供する。
【0013】請求項3において、化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼが下記
一般式(I)で表される前記請求項2記載のループス腎
炎治療剤を提供する。 SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
整数を表し、nは2以上の整数を表す)
【0014】請求項4において、一般式(I)におい
て、SODがヒト由来のSODである前記請求項3記載
のループス腎炎治療剤を提供する。
【0015】請求項5において、一般式(I)におい
て、SODが、そのアミノ酸配列111位のアミノ酸
が、S−(2−ヒドロキシエチルチオ)システインであ
る、ヒト由来のCu/Znスーパーオキシドジスムター
ゼである前記請求項3記載のループス腎炎治療剤を提供
する。
【0016】請求項6において、一般式(I)におい
て、nが2以上10以下のいずれかの整数である前記請
求項3乃至請求項5のいずれかの請求項記載のループス
腎炎治療剤を提供する。
【0017】請求項7において、一般式(I)におい
て、nが3である前記請求項6記載のループス腎炎治療
剤を提供する。
【0018】請求項8において、一般式(I)におい
て、mが1以上16以下の数である前記請求項3乃至請
求項7のいずれかの請求項記載のループス腎炎治療剤を
提供する。
【0019】請求項9において、一般式(I)におい
て、mが4である前記請求項8記載のループス腎炎治療
剤を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。 <1> 本発明ループス腎炎治療剤は、レシチンが化学的
に結合したスーパーオキシドジスムターゼ、特に化学的
架橋を介してレシチンと結合したスーパーオキシドジス
ムターゼを有効成分とするループス腎炎治療剤である。
【0021】本明細書において「レシチン」は、フォス
ファチジルコリンを意味する通常のレシチンの他に、そ
のグリセロールの1位又は2位に結合している脂肪酸1
分子がとれた「リゾレシチン」も含む。
【0022】さらに、本明細書における「スーパーオキ
シドジスムターゼ(SOD)」は、生体内の活性酸素O
2 - の分解というその本来の機能を発揮し得る限りにお
いて、その起源等は特に限定されるものではなく、各種
の動植物又は微生物が有するSODを広く用いることが
可能である。しかしながら、本発明は、医薬品用途とし
ての発明であり、生体内での抗原性を可能な限り減じる
ことが好ましいことを考慮すれば、本発明ループス腎炎
治療剤を投与する動物種に応じて、適宜適切なSODを
選択することが好ましい。例えば、最も本発明ループス
腎炎治療剤が必要とされると考えられるヒトを対象とす
る場合には、ヒト体内における抗原性を可能な限り減ず
るべく、ヒト由来のSODを本発明において用いること
が好ましい。そしてその中でも、ヒト由来のCu/Zn
SOD(活性中心に銅と亜鉛を含むヒト由来のSOD;
以下、ヒトCu/ZnSODと略記することもある)
が、細胞内における発現量が多く、また遺伝子工学的手
法による生産技術が本発明完成時点において確立してお
り、現時点で大量に調製することが可能であり、特に好
ましい。
【0023】このヒトCu/ZnSODには、ヒト組織
から製造される天然のヒトCu/ZnSOD;遺伝子工
学的手法により製造されるヒトCu/ZnSOD;天然
のヒトCu/ZnSODと実質上同一のアミノ酸配列を
有する組換えヒトCu/ZnSOD等があり、いずれの
ヒトCu/ZnSODをも本発明において用いるレシチ
ンが化学的に結合したスーパーオキシドジスムターゼ
(PC−SOD)の素材とすることができる。
【0024】参考のために、この天然のヒトCu/Zn
SODのタンパク質の一次構造を第1図に示す(配列番
号1)。なお、実際のヒトCu/ZnSODは、この第
1図に示した一次構造を有するタンパク質の二量体(ダ
イマー)である。
【0025】このタンパク質におけるアミノ酸配列に示
すごとく、天然のヒトCu/ZnSODの111位のア
ミノ酸はシステインであるが、蛋白工学的手法、例えば
部位特異的変異法により、この111位をセリンに変換
したヒトCu/ZnSOD(特開昭62-130684 号公報)
や、化学的にこの111のシステインを修飾したヒトC
u/ZnSOD(特開平6-199895号公報)も報告されて
おり、これらのヒトCu/ZnSODを素材としたPC
−SODのいずれをも本発明ループス腎炎治療剤の有効
成分として用いることができる。そして、これらのヒト
Cu/ZnSODのうちでも、電荷的及び分子量的に均
一でかつSOD活性が安定している、111位のシステ
インを化学的に修飾した、例えばこのシステインをS−
(2−ヒドロキシエチルチオ)システインとしたヒトC
u/ZnSODを前記PC−SODの素材として用いる
ことが好ましい。
【0026】なお、本明細書においては、このようにヒ
トCu/ZnSODを部位特異的変異法等により一部ア
ミノ酸を変換したものや、ヒトCu/ZnSODの一部
のアミノ酸を化学的に修飾して得られるものも含めて、
単にヒトCu/ZnSODという。
【0027】また、本明細書において「化学的に結合し
た」とは、共有結合していることを意味するものであ
り、共有結合している限りにおいて、後述する化学的架
橋の存在の有無は問わない。すなわち、PCがSODに
直接共有結合していてもよく、PCが化学的架橋を介し
てSODに共有結合していてもよい。
【0028】本発明において用いるPC−SODは、レ
シチンが化学的に結合したSODである限りにおいて製
造方法等も特に限定されないが、通常、前記レシチンの
残基に化学的架橋剤を予め結合させたレシチン誘導体
を、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)に、その
化学的架橋剤により形成される化学的架橋を介して、1
個以上結合させて得ることができる。
【0029】なお、本発明ループス腎炎治療剤が含有す
る、レシチンが化学的に結合したSODは特に限定され
るものではないが、化学的架橋を介してレシチンと結合
したSODを用いることが特に好ましい。
【0030】また、ここでSODに化学的に結合するレ
シチンは特に限定されるものではないが、前記のリゾレ
シチンが化学的に結合したPC−SODを用いることが
好ましい。
【0031】この本発明において好適なPC−SOD
は、次式(I)で表される。 SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mはSOD1分子への平均結合数であり,1以上の
整数を表し、nは2以上の整数を表す)
【0032】ここで、Xで表される「グリセロールの2
位に水酸基を有するリゾレシチンの,その2位の水酸基
の水素原子を除いた残基」は、次式(II)で表される。
【0033】 -O-CH(CH2OR)[CH2OP(O)(O-)(OCH2CH2N +(CH3)3)] (II) (式中、Rは脂肪酸残基(アシル基)である)
【0034】特に、炭素数10〜28の飽和又は不飽和
の脂肪酸残基が上記Rとして好ましく、より好ましくは
ミリストイル基,パルミトイル基,ステアロイル基,イ
コサノイル基,ドコサノイル基,その他炭素数が14〜
22の飽和脂肪酸残基であり、特に好ましいのは炭素数
16の飽和脂肪酸残基であるパルミトイル基である。
【0035】また、前記式(I)中、残基 −C(O)−(CH2)n −C(O)− は、化学的架橋の残基を表す。この化学的架橋の残基
は、式
【0036】 HO−C(O)−(CH2)n −C(O)−OH で表される直鎖状ジカルボン酸,このジカルボン酸の無
水物,このジカルボン酸のエステル,このジカルボン酸
のハロゲン化物又はその他のこのジカルボン酸の反応性
誘導体等の化学的架橋剤分子の両端における水酸基(前
記ジカルボン酸の反応性誘導体の場合は、このジカルボ
ン酸の両端における水酸基に対応する部分)を除いた残
基である。
【0037】この残基はSODとレシチンとを架橋して
化学的に結合(共有結合)させ得るので、本明細書中で
は、これを総称して「化学的架橋」という。前記式
(I)中の化学的架橋は、その一端において、前記リゾ
レシチン残基(II)とエステル結合により結合してい
る。
【0038】また、この化学的架橋の他端は、SODの
アミノ基とアミド結合等により直接結合していると考え
られる。なお、この化学的架橋において、基−(CH2)
n −は、直鎖状アルカンの両端の炭素原子から1個ずつ
水素原子を除いてできる2価基、すなわちアルキレン基
である。nは2以上の整数であり、好ましくはnは2〜
10の整数であり、特に好ましくは3である。
【0039】また、前記式(I)中のmは、上記の化学
的架橋を介してSOD1分子に結合したレシチンの平均
個数を表している。このmは1以上の整数であり、mが
1〜16のものが好ましく、4のものが特に好ましい。
【0040】上記レシチン誘導体のSODへの結合は、
具体的には例えば特開平6−54681号公報に記載さ
れた方法等に基づいて行うことが可能であり、これによ
りPC−SODを製造することができる。このPC−S
ODの製造過程の詳細は後述する製造例に記載する。
【0041】なお、本発明に用いるPC−SODは、薬
学上許容される塩であってもよい。具体的に用いること
ができる塩は、用いるPC−SODの等電点によって異
なる。例えばPC−SOD分子の等電点が酸性の場合
は、アルカリとの薬学上許容される塩を使用することが
できる。逆に、PC−SOD分子の等電点がアルカリ性
の場合は、酸との薬学上許容される塩を使用することが
できる。例えば、そのアミノ酸配列の111位をセリン
に変換したヒトCu/ZnSODの等電点は酸性であ
り、かつこれをPC化して得られるPC−SODの等電
点も酸性である。故に、この111位変換ヒトCu/Z
nSODに関しては、アルカリとの塩、例えばアルカリ
金属塩,アルカリ土類金属塩,アンモニウム塩等のう
ち、薬学上許容される塩を本発明において使用すること
ができる。
【0042】このようにして製造したPC−SODを、
後述する剤形において有効成分として配合して所望のル
ープス腎炎治療剤とすることができる。本発明ループス
腎炎治療剤は、ヒトを含む哺乳動物のループス腎炎に広
く適用することができる。
【0043】例えば、ヒトのループス腎炎であれば、前
記のWHO分類による全てのループス腎炎、具体的に
は、正常糸球体におけるループス腎炎,メサンギウム増
殖性変化を伴うループス腎炎,巣状分節状糸球体腎炎,
びまん性増殖性糸球体腎炎,びまん性膜性糸球体腎炎又
は末期硬化性糸球体腎炎等に広く本発明ループス腎炎治
療剤を適用することができる。
【0044】そして、これらのループス腎炎の中でも、
ループス腎炎の活動性の指標の一つである腎組織におけ
る半月体の形成は好中球が放出する活性酸素が引き金と
なっているという観点からすれば、びまん性糸球体腎炎
(半月体形成性腎炎又は急速進行性腎炎)が本発明ルー
プス腎炎治療剤の投与が特に有効なループス腎炎の型で
ある。
【0045】なお、上記した疾患名は例示であり、かか
る例示疾患に本発明ループス腎炎治療剤を適用可能なル
ープス腎炎の種類が限定されるものではない。さらに、
本発明ループス腎炎治療剤は、文字通りループス腎炎の
治療を目的として使用できることは勿論であるが、純然
とした治療目的のみならず、ループス腎炎の予防、維持
(悪化防止)、軽減(症状の改善)等を目的として投与
することもできる。
【0046】<2> 本発明においては、対象となる疾患
の性質や進行状況に応じて、任意の剤形を本発明ループ
ス腎炎治療剤の剤形として適宜選択することができる。
すなわち、本発明ループス腎炎治療剤は、注射(筋肉
内,皮下,皮内,静脈内注射)、経口、吸入等、投与方
法によって経口又は非経口的に選択して投与することが
できる。これらの薬剤は、これらの投与方法に応じて適
宜製剤化することができる。
【0047】選択し得る剤形も特に限定されず、例えば
注射剤(溶液,懸濁液,乳濁液,用時溶解用固形剤
等)、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、リポ化
剤、ゲル剤、外用散剤、スプレー剤、吸入剤、坐剤等を
広く選択することができる。また、これらの製剤調製に
あたり、賦形剤、結合剤、滑沢剤、その他着色剤、崩壊
剤等の通常医薬品の製剤上用いられる成分を配合するこ
とができる。
【0048】本発明ループス腎炎治療剤中の有効成分で
あるPC−SODの配合量及び本発明ループス腎炎治療
剤の投与量は、その製剤の投与方法、投与形態、使用目
的、患者の具体的症状、患者の体重等に応じて個別的に
決定されるべき事項であり、特に限定はされないが、P
C−SODの臨床投与量として1日当り概ね100U/
Kg〜10000U/Kg程度である〔本明細書中で1U
(ユニット)とは、pH7.8,30℃下でチトクロー
ムc法(キサンチン−キサンチンオキシダーゼ−チトク
ロームc系;J. Biol. Chem., Vol.244, No.22, 6049-6
055(1969) )により測定したチトクロームcの還元速度
を50%阻害するPC−SODの酵素量を表す〕。ま
た、上記製剤の投与間隔は隔日でも毎日でもよく、特に
限定されない。投与は1日1回程度でも可能であり、1
日2〜4回に分けて投与することもできる。
【0049】
【実施例】以下に、本発明の実施例を製造例、試験例及
び製剤例として具体的に説明する。しかしながら、これ
らにより本発明の技術的範囲が限定されるべきものでは
ない。
【0050】〔製造例〕 (1)ヒトCu/ZnSOD誘導体〔SODの111位
のアミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システ
インであるヒト由来のスーパーオキシドジスムターゼ〕
の製造:このヒトCu/ZnSOD誘導体は、特開平6
−199895号公報に記載された方法で製造した。
【0051】すなわち、ヒトのSOD遺伝子を導入する
ことにより作製された、公知の大腸菌545πHR(p
HT351)を培養し、得られた培養菌体を破砕し、ヒ
トCu/ZnSODの粗抽出液を得た。この粗抽出液に
硫安沈澱、Q−セファロースFF(ファルマシア社製)
カラム、硫安沈澱を順に施して精製し、さらに0.2μ
m フィルターで濾過した濾液を凍結乾燥して無色の固体
(組換えヒトアポSOD)を得た。この組換えヒトアポ
SODを10mMトリエタノールアミン緩衝液(pH7.
0)に溶解し、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジスルフ
ィドを加え、pH7.0に再調整した後、4℃で24時
間攪拌した。これにNaCl、2M酢酸緩衝液(pH
5.0)及び0.1M CuCl2 水溶液を加え、4℃
で13時間攪拌した。この攪拌後、pHを7.0に調整
し、硫安沈澱(4℃・100%飽和)で生じた沈澱を集
めた。この沈澱を10mMトリエタノールアミン緩衝液
(pH7.0)で透析して脱塩した。この脱塩画分をQ
−セファロースFFカラムに通し、NaCl濃度を5m
M,10mM,20mM,50mMの順に段階的に上昇させて
展開し、SOD画分を集めた。次いで、このSOD画分
を硫安沈澱(4℃・100%飽和)し、生じた沈澱を集
めた。この沈澱を水溶液として、0.5M NaCl水
溶液、次いで精製水で透析し、これらの透析終了後凍結
乾燥してヒトSOD誘導体を得た(以下、単にSODと
記載することもある)。このヒトSOD誘導体の111
位のアミノ酸はS−(2−ヒドロキシエチルチオ)シス
テインとなった。
【0052】(2)PC−SODの製造:PC−SOD
は、特開平6−54681号公報に記載された方法で製
造した。具体的には以下の通りである。
【0053】(a)2−(4−ヒドロキシカルボニルブ
チロイル)リゾレシチンの活性エステル体の合成 2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイル)リゾレ
シチンの合成 グリセロールの2位が水酸基であるリゾレシチンのクロ
ロホルム−ピリジン(80ml/20ml)懸濁液に、DM
AP(N,N−ジメチルアミノピリジン)及び無水グル
タル酸を加え、60℃で15時間攪拌した。その後、反
応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルム:メタノール:
水=4:5:1の溶媒を加えて溶解し、同液で平衡化し
たイオン交換カラム(Dowex 50W-X8, ダウケミカル社
製)に通した。TLCにより目的化合物を分画し、溶媒
を減圧濃縮した後、残渣をODS(オクタデシルシラ
ン)を充填したカラムで精製して、標記の化合物を得
た。
【0054】2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロ
イル)リゾレシチンの活性エステル体の合成 上記で得られたカルボン酸をジクロロメタンに溶解さ
せて0℃で冷却し、これにN−ヒドロキシスクシンイミ
ド及びテトラゾールを順に加え、次にDCC(1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミド)のジクロロメタン溶
液をゆっくり滴下し、室温で15時間攪拌した。攪拌
後、不溶物をセライトで濾過し、活性エステル体のジク
ロロメタン溶液を得た。
【0055】(b)SOD1分子あたりレシチン誘導体
が平均4個結合したPC−SODの合成 50mMホウ酸緩衝液(pH8.5)に溶解させた上記の
工程に従って製造したSODと、このSODの全アミノ
基に対して0.8倍モル量の2−(4−ヒドロキシカル
ボニルブチロイル)リゾレシチンの活性エステル体とを
次の方法により反応させた。
【0056】上記活性エステル体溶液のジクロロメタン
を留去し、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)に
溶解させた。これを50mMホウ酸緩衝液(pH8.5)
に添加し、不溶物を濾過後、同一緩衝液に溶解して0℃
に冷却したDMFを50%加えた上記SOD溶液に滴下
した。これを0℃で15時間攪拌後、反応液を濾過し、
セファクリルS−300(ファルマシア社製)を担体と
したゲル濾過カラムに付し、50mMホウ酸緩衝液(pH
8.5)で溶出し、PC−SOD溶出分画を集め、イオ
ン交換クロマトグラフィーにより精製した。次いでこれ
を限外濾過により濃縮し、タンパク質濃度をローリー法
(Lowry,O.h.等、J. Biol. Chem., 193巻, 265 頁(1951
年))、SODの残存アミノ基をTNBS法(トリニト
ロベンゼンスルホン酸塩、Goodwin,J.F 等、Clin. Che
m.,16巻,24 頁(1970 年))で分析することにより、SO
D1分子あたりのレシチン誘導体の結合数を求めたとこ
ろ、平均4.0個であった。このPC−SODの性状
は、青緑色乃至緑色の透明な水溶液であり、pHは7〜
8であった。また、分子量をSDS−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動法により調べたところ、PC−SODサ
ブユニットのモノマー(前述した通り、PC−SODは
サブユニットのホモダイマーである)あたり約1800
0であった。
【0057】〔試験例〕上記製造例により製造したPC
−SOD(濃度30mg/ml;比活性3.07×103
/蛋白mg)について毒性試験及び薬効薬理試験を行っ
た。PC−SODは5%マンニトール水溶液に終濃度5
mg/mlになるように溶解した溶液(以下、PC−SOD
溶液と略記することもある)を使用した。このPC−S
OD溶液の性状は、青緑色乃至緑色の透明な水溶液であ
り、pHは6〜8であった。また、生理食塩液に対する
浸透圧比は約1であった。
【0058】(1)急性毒性試験 ラットを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を、SD系ラット雌雄各5匹に尾静脈
から100mg/Kgを投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。そ
して、15日目に剖検して、主要臓器の肉眼的観察を行
った。その結果、死亡したラットは観察されず、一般状
態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認められ
なかったことから、静脈内投与によるPC−SODの致
死量は100mg/Kg以上と推定された。
【0059】サルを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を雌のカニクイザル2頭に四肢の静脈
から100mg/Kgを投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。そ
の結果、死亡したカニクイザルは観察されず、一般状
態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認められ
なかったことから、静脈内投与によるPC−SODの致
死量は100mg/Kg以上と推定された。
【0060】(2)薬効薬理試験 (a)ループス腎炎モデル((NZB×NZW)F1マ
ウス) ヒトループス腎炎の数%は、50%以上の糸球体が半月
体の形成を伴って、急速に腎炎が進行して腎不全に陥る
RPGN(rapidly progressive glomerulo nephritis
)像を呈する。この半月体形成は急速な糸球体硬化を
意味するものであり、腎炎の進行速度をはかる指標とさ
れている。また、病変が浸潤した部分の単球やマクロフ
ァージからは、活性酸素群(ROS)を増加させるサイ
トカインが放出される。
【0061】本薬効薬理試験に使用する、自然発症ルー
プス腎炎モデルの(NZB×NZW)F1マウスは、生
後4週間で腎炎を発症し、急性進行性糸球体腎炎(RP
GN)像を呈して腎機能が廃絶し、約40週で死亡する
モデルである。このループス腎炎モデルマウスを用い
て、以下の薬効薬理試験を行った。なお、このループス
腎炎モデル((NZB×NZW)F1マウス)は、日本
チャールズリバー社から入手した。
【0062】(b)PC−SODによるループス腎炎症
状の改善効果の検討 上記のループス腎炎モデルを用いて、PC−SODを投
与した群(以下、PC−SOD投与群ともいう)、PC
化していないSOD(フリーSOD)を投与した群(以
下、フリーSOD投与群ともいう)並びにPC−SOD
及びフリーSODのいずれも投与しない群(以下、非投
与群という)で薬効薬理試験を行った。
【0063】なお、各群とも、ループス腎炎モデルマウ
ス6匹を用いた。生後4週間目の上記ループス腎炎モデ
ルマウスの尾静脈より、非投与群では5%マンニトール
水溶液200μl を隔日投与した。また、フリーSOD
投与群では、フリーSODを1000U/Kg体重となる
ように200μl を隔日投与した。そして、PC−SO
D投与群では、PC−SODを1000U/Kg体重とな
るように200μl を隔日投与した。
【0064】PAS染色した腎臓切片標本を用いたル
ープス腎炎に対するPC−SOD投与の効果の検討 上記投与を継続して、試験対象となっている各ループス
腎炎モデルマウスが生後23週目を経過する時点で、各
群のマウスから腎臓を摘出し、腎臓切片標本を作成し
て、この切片標本に対してPAS染色を行った。その染
色像を第2図〜第4図に示す。
【0065】第2図は、非投与群におけるPAS染色像
を示す生物の形態写真(拡大倍率40倍)である。第2
図においては糸球体全体において、糸球体の全周に及ぶ
ようなボーマン嚢との癒着(半月体形成)が見られた。
また、硝子化した糸球体も観察された。さらに、尿細管
の萎縮も見られ、間質の病変も顕著であった。
【0066】第3図は、フリーSOD投与群におけるP
AS染色像を示す生物の形態写真(拡大倍率40倍)で
あり、第4図は、PC−SOD投与群におけるPAS染
色像を示す生物の形態写真(拡大倍率40倍)である。
第3図においては糸球体内の細胞が増殖し、その結果糸
球体自体が大きくなっている様子が観察された。しかし
半月体形成した糸球体数及び硝子化した糸球体数は、第
2図に比較して減少していた。
【0067】第4図においては、第2図に顕著に見られ
る半月体形成、糸球体の硝子化、尿細管萎縮及び間質病
変、さらに第3図に見られる糸球体内の細胞増殖はほと
んど観察されず、ほぼ正常な腎臓組織像が観察された。
【0068】なお、非投与群(第2図)において顕著に
認められた半月体形成には、好中球(多形核白血球)の
血管への接着に伴う、好中球接着部位における基底膜の
断裂(focal disruptive lesion:FDL)・血管破壊
により放出されるフィブリン、さらにはFDLに伴って
起こるボーマン嚢上皮や上皮細胞の増殖等が関与するこ
とが知られている。このようにして形成される半月体
が、前述のようにループス腎炎の活動性に関与してい
る。
【0069】次に、上記切片標本において、糸球体数及
びその中で半月体を形成した糸球体数をそれぞれカウン
トし、糸球体数全体に対する半月体を形成した糸球体数
の割合を算出して各群間で比較した(第5図)。なお、
カウント数は各群6匹のマウスの切片標本を用い、それ
ぞれの切片標本につき、100個の糸球体について検討
した。
【0070】なお、第5図におけるバーは標準誤差を示
す。この第5図に示す結果において、PC−SOD投与
群では非投与群及びフリーSOD投与群と比較して半月
体形成の割合が顕著に低下していることが示された(p
<0.001)。なお、フリーSOD投与群も、非投与
群と比較すると半月体形成の割合が有意に低下していた
(p<0.001)。
【0071】以上のことから、PC−SODがループス
腎炎の活動性の指標となる半月体の形成を顕著に抑制す
ることが示され、PC−SODの投与により、ループス
腎炎の進行を抑制することが示された。
【0072】セリウム染色標本による組織中の活性酸
素に対するPC−SODの作用の検討 ループス腎炎モデルの組織中の活性酸素の発生状況を可
視化するために、上記各群のマウス(生後23週経過
時)から腎臓を摘出し、腎臓切片標本を作成し、この切
片標本に既知の方法(Briggs et al., J. Cell Biol.6
7, 566(1975))を基本としたセリウム染色を施した。な
お、この染色法では、塩化セリウム(CeCl3 )を取
り込ませた細胞内にROS(過酸化水素(OH- ))が
存在すると、過酸化セリウム(Ce(OH)3OOH)
が形成され、電子顕微鏡で電子密度の高い顆粒状の沈澱
(hidensity granular deposition) として検出される。
【0073】このセリウム染色像を第6図〜第9図に示
す。非投与群におけるセリウム染色像を第6図及び第7
図に示す。なお第6図(拡大倍率4000倍)は糸球体
内部及びその周辺の像であり、第7図(拡大倍率400
0倍)は尿細管及びその周辺の像である。
【0074】第6図においては像全体に渡って、電子密
度の高い顆粒状の沈澱(ROSの存在部位を示す)が観
察され、このことから多量のROSの存在が示された。
特に糸球体のメサンギウム領域及び基底膜に多くのRO
Sが確認された。
【0075】第7図においては、近位尿細管の結合面、
尿細管基底膜及び毛細血管に多量の電子密度の高い顆粒
(同上)が観察された。また、近位尿細管周囲の毛細血
管中の白血球がROSを放出し、ローリング(rolling)
している像が観察された。
【0076】このように非投与群では多量のROSが観
察され、白血球が毛細血管壁に接着し、ROSを放出し
ながらローリングするという典型的な炎症の様相を呈し
ていた。なお、白血球や単球にもROSが発現している
ために、細胞内に黒色の像が観察された。
【0077】次に、PC−SOD投与群におけるセリウ
ム染色像を第8図及び第9図に示す。なお第8図(拡大
倍率2500倍)は糸球体内部及びその周辺の像であ
り、第9図(拡大倍率6000倍)は尿細管及びその周
辺の像である。
【0078】第8図においては、毛細血管中に白血球
(好中球)や単球の浸潤が見られたが、電子密度の高い
顆粒(同上)を放出している像は観察されなかった。第
9図においては、第7図に比較して基底膜における電子
密度の高い顆粒(同上)の存在は軽度であった。これら
の結果から、PC−SODはROSを抑制することが示
され、PC−SODがループス腎炎の進行を抑制するこ
とが示された。
【0079】誘導型NO産生酵素(inducible nitric
oxide synthase)を指標としたループス腎炎に対するP
C−SOD投与の効果の検討 NO(nitoric oxide)は、外部髄質(outer medulla) に
存在し、糸球体血流量を調節し、ナトリウムと水のバラ
ンスを調節することが知られている。そして、かかるN
Oを産生するための誘導型NO産生酵素(inducible nit
ric oxide synthase;以下、iNOSともいう)は、炎
症性サイトカインにより誘導されるが、壊死に陥った細
胞では産生されないことが知られている。
【0080】本試験ではこのiNOSを指標として、P
C−SOD投与によるループス腎炎に対する効果を検討
した。すなわち、上記各群のマウス(生後23週経過
時)から腎臓を摘出し、腎臓切片標本を作製し、この腎
臓切片を抗iNOS抗体による免疫染色を行って、iN
OSの有無を検討した。この免疫染色像を第10図に示
す。
【0081】第10図において、左側の写真は非投与
群、中央の写真はフリーSOD投与群、右側の写真はP
C−SOD投与群の染色像をそれぞれ示している。それ
ぞれの写真において、視野全体に渡って見られる小さな
球状の構造は細胞核である。非投与群及びフリーSOD
投与群では、抗iNOS抗体による染色はほとんど見ら
れなかった。これはループス腎炎において細胞が壊死に
陥り、本来産生すべきiNOSの産生能を消失してしま
ったことを示唆している。これに対し、PC−SOD投
与群では、抗iNOS抗体による染色が、糸球体メサン
ギウムと外部髄質に見られた。このことはiNOSが糸
球体メサンギウムと外部髄質で発現していることを示し
ている。PC−SOD投与群でiNOSが発現したこと
は、NOが産生されていることを示唆するものであり、
糸球体血流量の調節やナトリウムと水とのバランスの調
節が正常に機能していることを示唆するものである。こ
の結果から、PC−SODの投与により腎臓の生理的機
能が改善されることが示唆される。またPC−SOD
が、腎臓の生理的なメカニズム(iNOS発現)に対し
て、その発現を抑制する等の影響を及ぼさないことを示
唆している。
【0082】マンガンSOD(MnSOD)を指標と
したループス腎炎に対するPC−SOD投与の効果の検
討 MnSODは、真核生物の細胞質中のミトコンドリアに
存在している。本試験では、上記各群のマウス(生後2
3週経過時)から腎臓を摘出し、腎臓切片標本を作製
し、この腎臓切片を抗MnSODラット抗体による免疫
染色を行って、MnSODの有無を検討した。この免疫
染色像を第11図に示す。
【0083】第11図において、左側の写真は非投与
群、中央の写真はフリーSOD投与群、右側の写真はP
C−SOD投与群の染色像をそれぞれ示している。それ
ぞれの写真において、視野全体に渡って見られる小さな
球状の構造は細胞核である。非投与群及びフリーSOD
投与群では、抗MnSOD抗体による染色はほとんど見
られなかった。これはループス腎炎において細胞が壊死
に陥り、本来産生すべきMnSODの産生能を消失して
しまったことを示唆している。これに対し、PC−SO
D投与群では、抗MnSOD抗体による強い染色が糸球
体で見られた。このことはMnSODが糸球体で強く発
現していることを示している。PC−SOD投与群でM
nSODが強く発現したことは、ROSの生理的な除去
機構が正常に機能していることを示しており、MnSO
D及びPC−SODにより過剰のROSが除去され、腎
臓の生理的機能が改善したことを示唆している。またP
C−SODが、ROSの生理的な除去機構(MnSOD
発現)に対して、発現を抑制する等の影響を及ぼさない
ことも示唆している。
【0084】炎症性サイトカインのmRNAを指標と
したループス腎炎に関する薬効薬理試験 遺伝子のサイトカインの調節領域κBに結合するタンパ
ク質NF−κB(nuclear factor-κB)は転写調節因子の
1つであり、炎症等における一部の急性期タンパク質の
発現増加に関与していることが知られている。NF−κ
Bは、非B細胞の細胞質中では、I−κB(inhibitor−
κB) と呼ばれる抑制タンパク質と複合体(NF−κB
−I−κB複合体)を形成しており、不活性型のNF−
κBとして存在している。このNF−κB−I−κB複
合体は、ROSにより、NF−κBとI−κBとに解離
し、NF−κBは細胞核内へと移行して活性型のNF−
κBとなり、炎症性サイトカインの遺伝子の転写を活性
化するものと考えられている。また、上記解離後はI−
κBも細胞核中へと移行し、その結果I−κBが細胞核
内に偏在することになり、細胞質中のI−κB量が相対
的に減少する。この場合、減少した細胞質内のI−κB
量を確保するために、上記炎症性サイトカインのmRN
Aの他に、I−κBのmRNAも発現することになる。
【0085】このように炎症が起こると、それに伴い、
細胞質中における炎症性サイトカインのmRNA及びI
−κBのmRNAが強い正の相関で発現する。一方、ル
ープス腎炎も典型的な一種の炎症であるから、ループス
腎炎の発症や症状の進行に伴い炎症性サイトカインのm
RNA及びI−κBのmRNAの発現量も増加する。
【0086】よって、炎症性サイトカインの発現の有無
又は多少を的確に表す、例えばこの炎症性サイトカイン
のmRNA及びI−κBのmRNAの有無又は多少は、
ループス腎炎の活動性の指標として優れている。そこ
で、PC−SODが、NF−κBにより誘導される炎症
性サイトカイン等のmRNAの発現及びIκ−BのmR
NAの発現を抑制するか否かを検討した。
【0087】すなわち、生後23週目に、各群のマウス
から腎臓を摘出し、これらの腎臓からNF−κBにより
誘導される炎症性サイトカイン〔インターロイキン−6
(IL−6),インターロイキン−2(IL−2),腫
瘍壊死因子α(TNFα),インターロイキン−8(I
L−8),顆粒球マクロファージ刺激因子(GM−CS
F)〕、補体C3 成分及びフィブロネクチンBのmRN
A並びにI−κBのmRNAを抽出し、それぞれをRT
−PCR法(Frohman M.A. et al.,Proc.Natl.Acad.Sc
i.U.S.A.,Vol.85,pp8998-9002(1988))により検出し
た。
【0088】なお、コントロールとして、β−アクチン
のmRNAについても検討した。また、非投与群におい
ては、生後5週目と8週目においても同様にmRNAを
抽出し、RT−PCR法により、検出した。その結果を
第1表に示す。この表中の+は、それぞれのmRNAが
検出されたことを示す。
【0089】
【表1】 (生後23週を経過したマウスは、非投与群においては
2匹、フリー投与群及びPC−SOD投与群においては
それぞれ3匹用いた。)
【0090】この結果から、非投与群では、生後23週
目において、炎症性サイトカインである、IL−6,I
L−2,TNFα,IL−8及びGM−CSFのmRN
Aが検出された(生後8週目においても、IL−6,T
NFα及びIL−8のmRNAが検出された)。フリー
SOD投与群では、IL−6のmRNAのみが検出され
た。しかし、PC−SOD投与群では、炎症性サイトカ
インのmRNAは検出されなかった。
【0091】この結果は、PC−SODがループス腎炎
に伴う炎症性サイトカインのmRNAの発現を抑制する
ことを示しており、PC−SODがループス腎炎の進行
を抑制し得ることを示すものである。
【0092】また、I−κBのmRNAは、非投与群に
おいてのみ検出され、PC−SOD投与群及びフリーS
OD投与群においては見られなかった。このことから、
PC−SODがκB領域を有する炎症性サイトカインの
遺伝子調節領域の活性化を抑制していることが示され
た。これもまた、PC−SODがループス腎炎の進行を
抑制し得ることを支持するものである。
【0093】また、補体成分C3 のmRNA及びフィブ
ロネクチンBのmRNAは、非投与群でのみ検出されて
おり、フリー投与群及びPC−SOD投与群では検出さ
れなかった。前述のように、ループス腎炎は全身性エリ
テマトーデスに合併する糸球体腎炎で、発症の際には免
疫複合体(抗原抗体複合体)が形成され、これにより補
体系が活性化される。よって、補体成分C3 のmRNA
が検出されることはこの補体系が活性化されていること
を示している。そして、フィブロネクチンBは基底膜成
分の一つであり、ループス腎炎の発症に伴って形成され
る半月体の形成に大きく関与していることが知られてい
る成分である。よって、フィブロネクチンBのmRNA
が検出されることもループス腎炎の発症・進行を示す指
標となる。
【0094】よって、前記の補体成分C3 のmRNA及
びフィブロネクチンBのmRNAの検出に関する結果
は、PC−SODがループス腎炎に伴うこれらの成分の
mRNAの発現を抑制することを示しており、PC−S
ODがループス腎炎の進行を抑制し得ることを示すもの
である。
【0095】〔製剤例〕 (1)注射剤 前記製造例において製造したPC−SOD(30mg/m
l)を、終濃度5mg/mlになるように5%マンニトール
水溶液に溶解し、これを無菌濾過した後、2mlずつアン
プルに分注し密封して注射剤を製造した。
【0096】(2)錠剤 前記製造例において製造したPC−SODの凍結乾燥物
100mg、乳糖670mg、バレイショデンプン150m
g、結晶セルロース60mg及び軽質無水ケイ酸50mgを
混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース30mgを
メタノールに溶解した溶液(ヒドロキシプロピルセルロ
ース10重量%)を添加して練合造粒した。次にこれを
径0.8mmのスクリーンで押し出して顆粒状にし、乾燥
した後、ステアリン酸マグネシウム15mgを添加して圧
縮成型し、200mgの錠剤を製造した。
【0097】(3)カプセル剤 前記製造例において製造したPC−SODの凍結乾燥物
100mg、バレイショデンプン150mg、軽質無水ケイ
酸50mg、ステアリン酸マグネシウム10mg及び乳糖7
65mgを均一に混合し、この混合物を200mgを分取し
て硬カプセルに充填して、カプセル剤を製造した。
【0098】
【発明の効果】本発明により、PC−SODに関して医
薬用途発明、すなわちループス腎炎治療剤が提供され
る。
【0099】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:153 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Ala Thr Lys Ala Val Cys Val Leu Lys Gly Asp Gly Pro Val Gln Gly 1 5 10 15 Ile Ile Asn Phe Glu Gln Lys Glu Ser Asn Gly Pro Val Lys Val Trp 20 25 30 Gly Ser Ile Lys Gly Leu Thr Glu Gly Leu His Gly Phe His Val His 35 40 45 Glu Phe Gly Asp Asn Thr Ala Gly Cys Thr Ser Ala Gly Pro His Phe 50 55 60 Asn Pro Leu Ser Arg Lys His Gly Gly Pro Lys Asp Glu Glu Arg His 65 70 75 80 Val Gly Asp Leu Gly Asn Val Thr Ala Asp Lys Asp Gly Val Ala Asp 85 90 95 Val Ser Ile Glu Asp Ser Val Ile Ser Leu Ser Gly Asp His Cys Ile 100 105 110 Ile Gly Arg Thr Leu Val Val His Glu Lys Ala Asp Asp Leu Gly Lys 115 120 125 Gly Gly Asn Glu Glu Ser Thr Lys Thr Gly Asn Ala Gly Ser Arg Leu 130 135 140 Ala Cys Gly Val Ile Gly Ile Ala Gln 145 150
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトCu/ZnSODのタンパクの一次構造を
示した図面。
【図2】非投与群におけるPAS染色像を示す生物の形
態写真。
【図3】フリーSOD投与群におけるPAS染色像を示
す生物の形態写真。
【図4】PC−SOD投与群におけるPAS染色像を示
す生物の形態写真。
【図5】糸球体数全体に対する半月体を形成した糸球体
数の割合を算出して各群間で比較した図面。
【図6】非投与群における糸球体及びその周辺のセリウ
ム染色像を示す生物の形態写真。
【図7】非投与群における細尿管及びその周辺のセリウ
ム染色像を示す生物の形態写真。
【図8】PC−SOD投与群における糸球体及びその周
辺のセリウム染色像を示す生物の形態写真。
【図9】PC−SOD投与群における細尿管及びその周
辺のセリウム染色像を示す生物の形態写真。
【図10】腎臓切片の抗iNOS抗体による免疫染色像
を示す生物の形態写真。
【図11】腎臓切片の抗MnSODラット抗体による免
疫染色像を示す生物の形態写真。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レシチンが化学的に結合したスーパーオキ
    シドジスムターゼを有効成分として含有するループス腎
    炎治療剤。
  2. 【請求項2】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼを有効成分として含有する
    ループス腎炎治療剤。
  3. 【請求項3】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(I)で表さ
    れる請求項2記載のループス腎炎治療剤: SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
    し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
    チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
    し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
    整数を表し、nは2以上の整数を表す)。
  4. 【請求項4】一般式(I)において、SODがヒト由来
    のSODである請求項3記載のループス腎炎治療剤。
  5. 【請求項5】一般式(I)において、SODが、そのア
    ミノ酸配列111位のアミノ酸が、S−(2−ヒドロキ
    シエチルチオ)システインである、ヒト由来のCu/Z
    nスーパーオキシドジスムターゼである請求項3記載の
    ループス腎炎治療剤。
  6. 【請求項6】一般式(I)において、nが2以上10以
    下のいずれかの整数である請求項3乃至請求項5のいず
    れかの請求項記載のループス腎炎治療剤。
  7. 【請求項7】一般式(I)において、nが3である請求
    項6記載のループス腎炎治療剤。
  8. 【請求項8】一般式(I)において、mが1以上16以
    下の数である請求項3乃至請求項7のいずれかの請求項
    記載のループス腎炎治療剤。
  9. 【請求項9】一般式(I)において、mが4である請求
    項8記載のループス腎炎治療剤。
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