JPH0952843A - 急性腎不全治療剤 - Google Patents

急性腎不全治療剤

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JPH0952843A
JPH0952843A JP7224614A JP22461495A JPH0952843A JP H0952843 A JPH0952843 A JP H0952843A JP 7224614 A JP7224614 A JP 7224614A JP 22461495 A JP22461495 A JP 22461495A JP H0952843 A JPH0952843 A JP H0952843A
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Japan
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sod
renal failure
acute renal
therapeutic agent
group
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JP7224614A
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English (en)
Inventor
Fumiyoshi Takemoto
文美 竹本
Toshiya Uchida
俊也 内田
Kazuo Nosaka
和男 野坂
Kiyoshi Kurokawa
清 黒川
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SAMU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SAMU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学的橋かけを介してレシチンに結合したス
ーパーオキシドジスムターゼ(PC−SOD)を有効成
分として含有する急性腎不全治療剤を提供する。 【解決手段】 次の一般式で示される、化学的橋かけを
介してレシチンに結合したスーパーオキシドジスムター
ゼ(PC−SOD)を有効成分として含有する急性腎不
全治療剤。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m 式中、SODはスーパオキシドジスムターゼを、Xはグ
リセロールの2位に水酸基を有するリゾレシチンの、そ
の2位の水酸基の水素原子を除いた残基を示す。mは1
以上の整数、nは2以上の整数をそれぞれ示す。 【効果】 経口あるいは非経口投与によって急性腎不全
症状を改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシチン化スーパ
ーオキシドジスムターゼの新規な医薬用途に関する。更
に詳細には、レシチン化スーパーオキシドジスムターゼ
を急性腎不全治療剤として用いる発明に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジスムターゼ(以下、
SODと略記することもある)は、動物、植物、微生物
などの生体内に広く分布し、反応性に富む活性酸素であ
るスーパーオキシドアニオンラジカル(以下単にO2 -
略記することもある)を分解する酵素として知られてい
る。薬物の面では、抗リウマチ剤、心筋梗塞または臓器
移植の際の使用、抗血栓剤の使用後に生じるラジカルの
除去など種々の炎症への適用が期待されている。また、
最近では胃粘膜障害への適用も検討され、その効果が期
待されている(過酸化脂質研究、16巻、74頁 (1992
年))。SODを静脈内投与した場合、細胞親和性が低
く、かつその血中半減期は僅か4〜6分とされており、
SODは速やかに尿中に排泄される。SODの血中半減
期を増大させるために、SODをフィコール、ポリエチ
レングリコール、ラットアルブミン、デキストラン等で
修飾し、巨大分子化させることが試みられてきた。
【0003】しかし、フィコールまたはポリエチレング
リコールで修飾されたSODはSODの酵素活性が大幅
に低下しかつ細胞親和性が低いこと、またラットアルブ
ミンで修飾されたSODには抗原性があることが報告さ
れている。また、デキストランによる修飾では、SOD
の抗炎症作用の増強が認められるが、免疫原性を抑制す
る効果は認められていない。近年、SODのような生物
活性蛋白をレシチン(ホスファチジルコリン。以下PC
と略記することもある。)で化学修飾した物質が報告さ
れている。このPC結合修飾生物活性蛋白は、細胞親和
性が著しく上昇し、また生物体内分布も著しく異なるこ
とが報告されている。また、生物活性蛋白の薬理活性の
強化、副作用の低下、吸収促進が期待できると報告され
ている。またPC化SOD(以下PC−SODと略記す
ることもある)が火傷の治癒を促進する効果を示すこと
が報告されている(特開平3-163100号公報;特開平3-17
0438号公報;米国特許第5,109,118 号明細書) 。更に、
抗原性等の副作用もなく、抗炎症剤として有用であると
いわれている。特開平6-54681 号公報には、Forssman抗
血清による呼吸抵抗に対する効果が挙げられている。ま
た、PC−SODの潰瘍性胃腸障害に対する効果も報告
されている。また、筋萎縮性側索硬化症等の運動ニュー
ロン疾患に対するPC−SODの効果も報告されてい
る。
【0004】近年、腎臓疾患の発症・進展に対する活性
酸素の役割が注目されている。活性酸素の1つであるス
ーパーオキシドアニオンラジカル(O2 -)は、アラキド
ン酸の代謝過程、あるいは好中球やマクロファージのN
ADPHオキシダーゼ系等で産生される。また虚血によ
って血管内皮細胞中のキサンチンデヒドロゲナーゼ(X
D)がキサンチンオキシダーゼ(XO)に変換すると同
時に、ATPが分解してXOの基質となるヒポキサンチ
ンやキサンチンが増加し、そこへ再灌流によってO2
供給されると大量のO2 -を生じ、組織傷害をおこすこと
が知られている。O2 -はそれ自身が細胞傷害性を持って
いるだけでなくH22、OHラジカル、さらには過酸化
脂質の発生源であること、最近では血管内皮細胞由来の
NOと反応してパーオキシナイトライト(ONOO-
となり、これも細胞傷害に働いていると考えられる。以
上のことより臨床の場においてはO2 -を消去することが
重要であると考えられる。
【0005】活性酸素の関与が示唆されている疾患の1
つに腎不全がある。O2 -をはじめとする活性酸素がXO
や好中球により産生され、尿細管を傷害し腎不全を生じ
させること、また腎不全により腎臓中のSODが減少し
ていることが示唆されている。 腎不全とは、腎の血流
障害、機能ネフロンの減少、尿路の閉塞により、窒素代
謝物や水、電解質の排泄が十分にできなくなり、体液の
量的、質的恒常性が維持できなくなった状態をいう。臨
床的には血中の尿素窒素やクレアチニンが持続的に上昇
する状態と定義される。腎不全は、発症の経過により急
性腎不全と慢性腎不全とに分けられる。
【0006】急性腎不全とは、種々の原因で急激な腎機
能の低下をきたす症候群で、通常、乏尿または無尿を伴
うが、乏尿を伴わず腎機能障害が進行する非乏尿性急性
腎不全もある。急性腎不全はその原因によって、全身的
な循環不全のため糸球体濾過圧が低下することによる腎
前性急性腎不全、腎実質病変による腎性急性腎不全、尿
路の閉塞や外部からの圧迫による腎後性急性腎不全に分
けられる。急性腎不全に対しては、O2 -消去能を有する
SODを投与することが有用であると考えられる。実
際、SODを虚血再灌流腎不全モデル(後述)に投与し
た場合有効であった旨の報告がある(J. Clin. Invest.
vol.74, 1156-1164 (1984))。しかしながらSODは血
中半減期が短く、また細胞親和性が低いため十分な薬理
効果は期待できない。このためSODを腎不全治療に利
用するには大きな隔たりがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、PC−SODを急性腎不全治療剤
として利用することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために、急性腎不全のモデルである虚血再灌流
腎不全モデルを用いてPC−SODの投与を試み、その
結果急性腎不全症状を改善することを見いだし、本発明
を完成した。すなわち本発明は、PC−SODを有効成
分とする急性腎不全治療剤に関するものであり、本発明
者は、本願において以下の請求項記載の発明を提供す
る。
【0009】請求項1において、化学的橋かけを介して
レシチンに結合したスーパーオキシドジスムターゼを有
効成分として含む急性腎不全治療剤を提供する。請求項
2において、化学的橋かけを介してレシチンに結合した
スーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(1)で表
される請求項1記載の急性腎不全治療剤を提供する。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m ・・・(1) ただし、 SOD :スーパーオキシドジスムターゼ X:グリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシチン
の、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基 m:1以上の整数 n:2以上の整数 をそれぞれ表す。
【0010】請求項3において、SODが、111 位のア
ミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システイン
で示されるヒト由来の Cu/Zn スーパーオキシドジ
スムターゼである請求項2記載の急性腎不全治療剤を提
供する。請求項4において、nが2〜10の整数である
請求項2または3記載の急性腎不全治療剤を提供する。
請求項5において、nが3である請求項4記載の急性腎
不全治療剤を提供する。請求項6において、mが1〜1
6である請求項2〜5のいずれか1項に記載の急性腎不
全治療剤を提供する。請求項7において、mが4である
請求項6記載の急性腎不全治療剤を提供する。請求項8
において、急性腎不全が、腎前性急性腎不全である請求
項1〜7のいずれか1項に記載の急性腎不全治療剤を提
供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。 〈1〉本発明に用いるPC−SOD 本明細書において、「レシチン」という用語には、リゾ
レシチンも包含される。本発明の薬剤の有効成分である
PC−SODは、通常、リゾレシチンの残基に化学的橋
かけ剤を結合させたレシチン誘導体を、SODに1個以
上結合させて得ることができる。このPC−SODは次
式(1)で示される。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m ・・・(1)
【0012】前記式(1)中のXは、下記式(2)で表
されるグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシチ
ンの、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基であ
る。 -O-CH(CH2OR)[CH2OP(O)(O- )(OCH2CH2N+ (CH3)3) ]・・・(2) 上記式(2)において、Rは脂肪酸残基(アシル基)で
あり、特に炭素数10〜28の飽和または不飽和の脂肪
酸残基が好ましく、より好ましいRはミリストイル基、
パルミトイル基、ステアロイル基、その他の炭素数14
〜22の飽和脂肪酸残基であり、特に好ましいのは炭素
数16の飽和脂肪酸残基であるパルミトイル基である。
【0013】前記式(1)中、 -C(O)-(CH2)n -C(O)-
は、化学的橋かけ剤の残基を表す。この化学的橋かけ剤
の残基は、 HO-C(O)-(CH2)n -C(O)-OHで表される直鎖状
ジカルボン酸、ジカルボン酸の無水物、ジカルボン酸の
エステル、ジカルボン酸のハロゲン化物、ジカルボン酸
の反応性誘導体等の化学的橋かけ剤の両水酸基(反応性
誘導体の場合はジカルボン酸の水酸基に対応する部分)
を除いた残基である。これはSODとレシチンとを結合
させているもので、本明細書ではこのようなものを総称
して化学的橋かけという。前記式(1)中の化学的橋か
けは、上記リゾレシチン残基と一端でエステル結合で結
合している。またこの化学的橋かけの他端は、SODの
アミノ基とアミド結合などにより直接結合していると考
えられる。この式において-(CH2)n - は直鎖状アルカン
の両端の炭素原子から1個ずつ水素原子を除いてできる
2価基である。nは2以上の整数であり、好ましいnは
2〜10であり、特に好ましいnは3である。また前記
式(1)中のmは、化学的橋かけを介してSOD1分子
に結合したレシチンの平均個数を示している。mは1以
上の整数であり、mが1〜16のものが好ましく、特に
好ましいのはmが4のものである。
【0014】前記式(1)で表されるSODは特に限定
されるものではないが、医薬品としてヒトに使用するこ
とから、抗原性の問題からみてヒト由来のものが好まし
く、ヒト由来のCu/Zn SOD(以下、ヒトCu/
Zn SODと略記することもある)が最も好ましい。
なお、本明細書において「Cu/Zn SOD」とは、
「活性中心に銅と亜鉛を含むSOD」を意味する。本明
細書において「ヒトCu/Zn SOD」には、ヒト組
織から製造された天然のヒトCu/Zn SODだけで
なく、遺伝子工学的手法により製造された、天然のヒト
Cu/Zn SODと実質上同一のアミノ酸配列を有す
る組換えヒトCu/Zn SODなども包含される。ヒ
トCu/Zn SODとしていずれを用いてもよい。
【0015】また天然のヒトCu/Zn SODの11
1位のアミノ酸はシステインであるが、部位特異的変異
法により111位をセリンに変換したヒトCu/Zn
SOD(特開昭62-130684 号公報)や、化学的に111
位のシステインを修飾したヒトCu/Zn SOD(特
開平6-199895号公報)が報告されており、いずれを用い
てもよいが、電荷的及び分子量的に均一でかつSOD活
性が安定である、 111位のシステインを化学修飾して、
例えばS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システインと
したヒトCu/Zn SODを用いることが好ましい。
なお、本明細書においては、このようにヒトCu/Zn
SODを部位特異的変異法等により一部のアミノ酸を
変換したものや、ヒトCu/Zn SODの一部のアミ
ノ酸を化学的に修飾して得られるものも含めて、単にヒ
トCu/Zn SODという。
【0016】レシチン誘導体のSODへの結合は、具体
的には特開平6−54681号公報に記載された方法に
基づいておこなうことができ、これによりPC−SOD
が製造される。詳細は製造例に記す。
【0017】なお本発明に用いるPC−SODは、薬学
上許容される塩であっても良い。具体的に用いることが
できる塩は、用いるPC−SOD分子の等電点によって
異なる。例えばPC−SOD分子の等電点が酸性の場合
はアルカリとの薬学上許容しうる塩が使用できる。PC
−SOD分子の等電点がアルカリ性の場合は酸との薬学
上許容しうる塩が使用できる。例えば、111位をセリ
ンに変換したヒトCu/Zn SODの等電点は酸性で
あり、該SODをPC化して得られるPC−SODの等
電点も酸性である。このことから該PC−SODとアル
カリとの塩(例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩等)のうち、薬学上許容しうる塩を
使用することができる。
【0018】〈2〉本発明の薬剤 上記のようなPC−SODは、急性腎不全治療剤として
広く利用できる。本発明の急性腎不全治療剤の適応症と
しては、腎前性急性腎不全、腎性急性腎不全、腎後性急
性腎不全等を挙げることができ、特に好ましい適応症は
腎前性急性腎不全である。本発明の急性腎不全治療剤
は、含有するPC−SODの働きでこれらの疾患並びに
症状に対して改善作用を有する。なお、ここに挙げた疾
患名は例示であり、かかる例示疾患に本発明の急性腎不
全治療剤の適用範囲が限定されるものではない。また、
本発明の急性腎不全治療剤は、文字どおり急性腎不全の
治療に使用し得るが、純然とした治療目的のみならず、
当該疾患の予防目的にも用いることができる。すなわ
ち、本発明の急性腎不全治療剤は、当該疾患の「予防
剤」の概念をも包含する。
【0019】本発明においては、対象となる疾患の性質
や進行段階に応じて、後述する剤形を本発明の急性腎不
全治療剤の剤形として適宜選択することが好ましい。本
発明の薬剤は、注射(筋肉内、皮下、皮内、静脈内
等)、経口、吸入等、投与方法によって、経口あるいは
非経口的に投与することができる。薬剤は投与方法に応
じ適宜製剤化することができる。剤形としては、注射剤
(溶液、懸濁液、乳濁液、用時溶解用固形剤等)、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、リポ化剤、ゲル
剤、外用散剤、スプレー剤、吸入散剤、坐剤等が挙げら
れる。製剤調製に当たり、慣用の賦形剤、結合剤、滑沢
剤、その他着色剤、崩壊剤等、通常医薬に用いられる成
分を使用することができる。また本発明の薬剤において
は、PC−SODと共に、PC−SODの活性に影響を
与えない範囲でこれ以外の急性腎不全治療剤の成分等を
併用することもできる。
【0020】本発明の急性腎不全治療剤中の有効成分
(PC−SOD)の量および当該製剤の投与量は、当該
製剤の投与方法、投与形態、使用目的、患者の具体的症
状(疾患の程度)、患者の体重等によって個別的であり
特に限定されないが、臨床量として成人1人1日当り
0.5〜10mg(1500〜30000U)を例示することができる。
また、上記製剤の投与間隔は1日1回程度でも可能であ
り、3〜4回に分けて投与することも可能である。なお
本明細書中で1U(ユニット)とは、pH7.8、30
℃下でチトクロームc法(キサンチン−キサンチンオキ
シダーゼ−チトクロームc系;J. Biol. Chem. vol.24
4, No.22, 6049-6055 (1969))により測定した、チトク
ロームcの還元速度を50%阻害するPC−SODの酵
素量を表す。
【0021】以下に、本発明の薬剤の有効成分であるP
C−SODの製造例および実施例により本発明を更に具
体的に説明する。しかし、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【製造例】 〈1〉ヒトCu/Zn SOD(111 位のアミノ酸がS
−(2−ヒドロキシエチルチオ)システインで示される
ヒト由来のCu/Zn スーパーオキシドジスムター
ゼ)の調製 該SODは、特開平6-199895号公報に記載された方法で
調製した。具体的には次の通り行った。ヒトのSODの
遺伝子を導入することにより作成された、公知の大腸菌
545πHR(pHT351)を培養し、得られた培養
菌体を破砕し、ヒトSODの粗抽出液を得た。この粗抽
出液を硫安沈澱、Q−セファロースFF(ファルマシア
社製)カラム、硫安沈澱の順で精製し、0.2μmフィ
ルターで濾過した濾液を凍結乾燥して無色の固体(組換
えヒトアポSOD)を得た。この組換えヒトアポSOD
を10mMトリエタノールアミン緩衝液(pH7.0)
に溶解し、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジスルフィド
を加えて、pHを7.0に再調整した後、4℃で24時
間攪拌した。これにNaCl、2M酢酸緩衝液(pH
5.0)及び0.1MCuCl2 水溶液を加え、4℃で
13時間攪拌した。攪拌後pHを7.0に調整し、硫安
沈澱(4℃、100%飽和)で生じた沈澱を集めた。こ
の沈澱を10mMトリエタノールアミン緩衝液(pH
7.0)に溶解し、10mMトリエタノールアミン緩衝
液(pH7.0)に対して透析して脱塩した。この画分
をQ−セファロースFF(ファルマシア社製)カラムに
通し、NaCl濃度を5mM、10mM、20mM、5
0mMの順に段階的に上昇させて展開し、SOD画分を
集めた。このSOD画分を硫安沈澱(4℃、100%飽
和)し、生じた沈澱を集めた。この沈澱を水溶液とし、
0.5M NaCl水溶液に対して透析し、次いで水に
対して透析し、凍結乾燥してヒトCu/Zn SODを
得た。このヒトCu/Zn SODの111 位のアミノ酸
はS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システインとなっ
ている。
【0022】〈2〉PC−SODの調製 PC−SODは、特開平6-54681 号公報に記載された方
法により調製した。具体的には次の方法で調製した。 (1)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイル)リ
ゾレシチンの活性エステル体の合成 (1−1)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイ
ル)リゾレシチンの合成 グリセロールの2位が水酸基であるリゾレシチンのクロ
ロホルム−ピリジン(80ml/20ml)懸濁液に、
DMAP(N,N−ジメチルアミノピリジン)、無水グ
ルタル酸を加え、60℃で15時間撹拌した。その後反
応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルム:メタノール:
水=4:5:1を加えて溶解し、同液にて平衡化したイ
オン交換カラム(Dowex 50W-X8, ダウケミカル社) に通
した。TLCにより目的化合物を分画し、溶媒を減圧濃
縮した後、残渣をODS(オクタデシルシラン)を充填
したカラムにより精製して、標記化合物を得た。 (1−2)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイ
ル)リゾレシチンの活性エステル体の合成 (1−1)で得られたカルボン酸をジクロロメタンに溶
解させて0℃に冷却し、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、テトラゾールをこの順で加えた。次にDCC(1,
3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)をジクロロメタ
ンに溶解した溶液をゆっくり滴下し、室温で15時間攪
拌した。不溶物をセライトで濾過し、活性エステル体の
ジクロロメタン溶液を得た。
【0023】(2)SOD1分子あたりレシチン誘導体
が平均4個結合したPC−SODの合成 50mMほう酸緩衝液(pH8.5)に溶解させた製造
例〈1〉で製造したSODと、SODの全アミノ基に対
して0.8倍モル量の上記(1)で合成した活性エステ
ル体とを次の方法により反応させた。活性エステル体溶
液のジクロロメタンを留去し、DMF(N,N−ジメチ
ルホルムアミド)に溶解させた。これを50mMほう酸
緩衝液(pH8.5)に添加し、不溶物を濾過後同一緩
衝液に溶解して0℃に冷却したSOD溶液に滴下した。
この時SOD溶液にDMFを50%加えておいた。0℃
で15時間攪拌後、反応液を濾過し、セファクリルS−
300(ファルマシア社製)を担体としたゲル濾過カラ
ムに付し、反応緩衝液と同一の緩衝液で溶出し、PC−
SOD溶出分画を集め、イオン交換クロマトグラフィー
により精製した。限外濾過により濃縮し、蛋白質濃度を
ローリー法(Lowry, O.h.ら、J. Biol. Chem., 193 巻,
265 頁 (1951年))、SODの残存アミノ基をTNBS法
(トリニトロベンゼンスルホン酸塩、Goodwin, J. F.
ら、Clin. Chem., 16 巻, 24頁 (1970年))で分析するこ
とにより、SOD1分子あたりのレシチン誘導体の結合
数を求めたところ、平均4.0個であった。このPC−
SODの性状は青緑色〜緑色の澄明な水溶液であり、p
Hは7〜8であった。また、分子量をSDS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動法により調べたところ、PC−
SODサブユニットのモノマー(PC−SODはサブユ
ニットのホモダイマーである)あたり約18000であ
った。
【0024】
【実施例1】前記製造例により調製したPC−SOD
(濃度30mg/ml;比活性 3.07×103 U/蛋白 m
g)について毒性試験および薬効薬理試験を行った。PC
−SODは5%マンニトール水溶液に終濃度5mg/m
lになるように溶解した溶液(以下、PC−SOD溶液
と略記することもある。)を使用した。このPC−SO
D溶液の性状は、無色〜淡青緑色の澄明な溶液であり、
pHは6〜8であった。また、生理食塩液に対する浸透
圧比は約1であった。
【0025】〈急性毒性試験〉 (1)ラットを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液をSD系ラット雌雄各5匹に尾静脈か
ら100mg/kg投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。1
5日目に剖検して主要臓器の肉眼的観察を行った。その
結果、死亡した動物は観察されず、一般状態、体重、剖
検所見のいずれにおいても変化は認められなかったこと
から、静脈内投与によるPC−SODの致死量は100
mg/kg以上と推定される。 (2)サルを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を雌のカニクイザル2頭に四肢の静脈
から100mg/kg投与した。投与後14日間、一般
状態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。
その結果、死亡した動物は観察されず、一般状態、体重
のいずれにおいても変化は認められなかったことから、
静脈内投与によるPC−SODの致死量は100mg/
kg以上と推定される。
【0026】〈薬効薬理試験〉 (1)急性腎不全のモデル(以下、虚血再灌流腎不全モ
デルともいう)の作成虚血再灌流腎不全モデルは、雄性
Wisterラット(体重 120〜180g)の右腎臓を摘出後、左
腎動脈を45分間クランプする(クレンメではさむ)こ
とにより作成した。次に具体的手順を示す。 ネンブタール(ダイナボット社製)を 0.1ml/100g体
重となるように腹腔内投与する。 開腹する。 右腎動静脈を結紮後、右腎を出血させないように摘出
する。 左腎動脈をクレンメではさむ(虚血開始)。 腹部を縫合し、放置する(虚血状態)。 虚血開始から45分後に左腎動脈のクレンメをはずす
(再灌流開始)。 腹部を縫合する。 このようにして作成した虚血再灌流腎不全モデルは、急
性腎不全のモデルである。またこのモデルは、腎動脈を
クランプして虚血状態(循環不全)にすることにより作
成することから、腎前性急性腎不全のモデルでもある。
このモデルを用いて、以下の薬効薬理試験を行った。
【0027】(2)PC−SODによる血清クレアチニ
ン濃度の用量依存的抑制効果 上記のようにして作成した虚血再灌流腎不全モデルを用
いて、下記のようにPC−SODを投与した群(以下、
PC−SOD投与群ともいう)、PC化してないSOD
(フリーのSOD)を投与した群(以下、フリーSOD
投与群ともいう)および、PC−SODやフリーのSO
Dを投与しない群(以下、非投与群ともいう)で、血清
クレアチニン濃度を腎臓機能の指標として、PC−SO
Dの薬効薬理試験を行った。蛋白代謝の終末代謝産物で
ある尿素、クレアチニン、尿酸などの含窒素物質の尿中
への排泄が腎臓の大きな機能の1つであり、糸球体濾過
の低下等により腎臓の機能が低下すると、血清クレアチ
ニン濃度が上昇する。逆に腎臓機能が改善されれば、血
清クレアチニン濃度が低下する。上記の虚血再灌流腎不
全モデルを用いた場合、血清クレアチニン濃度の上昇は
急性腎不全の状態を反映しており、逆に血清クレアチニ
ン濃度の低下は急性腎不全状態の改善を反映している。
【0028】非投与群 虚血開始1時間前に、尾静脈より5%マンニトールを
0.1ml/100g体重となるように投与する群である。用い
たラットは8匹である。 フリーSOD投与群 虚血開始1時間前に、尾静脈よりフリーのSOD(前記
製造例により調製した、ヒトCu/Zn SOD(111
位のアミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチルチオ)シス
テインで示されるヒトCu/Zn スーパーオキシドジ
スムターゼ)を5%マンニトールで溶解したもの)を3
00U/kg投与する群(300U/kg投与群;6
匹)、3000U/kg投与する群(3000U/kg
投与群;10匹)、30000U/kg投与する群(3
0000U/kg投与群;7匹)からなる。 PC−SOD投与群 虚血開始1時間前に、尾静脈よりPC−SOD(5%マ
ンニトールで溶解したもの)を30U/kg投与する群
(30U/kg投与群;8匹)、300U/kg投与す
る群(300U/kg投与群;8匹)、3000U/k
g投与する群(3000U/kg投与群;7匹)、30
000U/kg投与する群(30000U/kg投与
群;10匹)からなる。
【0029】非投与群、フリーSOD投与群、PC−S
OD投与群ともに、虚血再灌流腎不全モデルにおいて再
灌流開始24時間後に、腹部大動脈から2ml採血し、
血漿中のクレアチニン濃度(本明細書においては「血清
クレアチニン濃度」ともいう)をベックマン・クレアチ
ニン・アナライザー2(Beckman creatinine analyzer2)
により測定し、各群における平均値を求めた。結果を
図1に示す。この結果から、PC−SOD投与による血
清クレアチニン濃度の抑制が認められた。また、PC−
SOD投与群のうち3000U/kgを投与した群、3
0000U/kgを投与した群において、非投与群に比
較して血清クレアチニン濃度の有意な低下(危険率p<
0.05)が見られた。また、30〜30000U/k
gの範囲においてPC−SODが用量依存的に血清クレ
アチニン濃度を低下させることが示唆された。これに対
し、フリーSOD投与群においては、非投与群に対し血
清クレアチニン濃度の有意な低下は見られなかった。以
上の結果から、PC−SOD投与による血清クレアチニ
ン濃度の低下(すなわち急性腎不全状態の改善)が認め
られ、またPC−SODを3000U/kg以上投与す
ることにより、血清クレアチニン濃度を有意に低下させ
る(すなわち急性腎不全状態を有意に改善させる)こと
が示された。また、PC−SODが用量依存的に血清ク
レアチニン濃度を抑制する(すなわち急性腎不全状態を
改善する)ことが示唆された。
【0030】(3)PC−SOD投与タイミングによる
血清クレアチニン濃度抑制効果 上記(1)により作成した虚血再灌流腎不全モデルを用
いて、PC−SOD1000U/kgを下記のタイミン
グで投与した群(以下、投与群ともいう)、PC−SO
Dを投与しない群(以下、非投与群ともいう)で、血清
クレアチニン濃度を急性腎不全状態の指標として、PC
−SODの薬効薬理試験を行った。 非投与群 虚血開始1時間前に、尾静脈より5%マンニトールを
0.1ml/100g体重となるように投与する群であ
る。用いたラットは4匹である。 投与群 PC−SOD(5%マンニトールで溶解したもの)10
00U/kgを、尾静脈より、虚血開始1時間前に投与
する群(虚血開始1時間前投与群;5匹)、虚血開始直
前に投与する群(虚血開始直前投与群;5匹)、再灌流
開始直後に投与する群(再灌流開始直後投与群;5
匹)、再灌流開始1時間後に投与する群(再灌流開始1
時間後投与群;5匹)からなる。
【0031】非投与群、PC−SOD投与群ともに、虚
血再灌流腎不全モデルにおいて再灌流開始24時間後
に、腹部大動脈から2ml採血し、血清クレアチニン濃
度をベックマン・クレアチニン・アナライザー2(Beck
man creatinine analyzer 2)により測定し、各群におけ
る平均値を求めた。結果を図2に示す。この結果から、
非投与群に比べ、いずれの投与群においても血清クレア
チニン濃度の抑制が認められた。このことから、PC−
SOD投与による急性腎不全状態の改善効果が認められ
た。またPC−SODの投与のタイミングが虚血前でも
再灌流後であっても、急性腎不全状態に対して改善効果
を有することが示唆された。なお、非投与群に比較して
虚血開始直前投与群および再灌流開始直後投与群は、危
険率p<0.05で血清クレアチニン濃度の有意な低下
が認められた。また非投与群に比較して再灌流開始1時
間後投与群は危険率p<0.01で血清クレアチニン濃
度の有意な低下が認められた。また、虚血開始1時間前
投与群に比較して再灌流開始1時間後投与群は、p<
0.01の危険率で血清クレアチニン濃度の有意な低下
が認められた。
【0032】(4)PC−SOD投与による血清クレア
チニン濃度の経時的変化 上記(1)により作成した虚血再灌流腎不全モデルを用
いて、PC−SOD3000U/kgを下記のように投
与した群(以下、投与群ともいう)、PC−SODを投
与しない群(以下、非投与群ともいう)で、血清クレア
チニン濃度の経時的変化を、急性腎不全状態の経時的変
化の指標として、PC−SODの薬効薬理試験を行っ
た。なお、ここではPC−SODの溶解用溶媒として蒸
留水を用いた。 非投与群 虚血開始1時間前に、頸静脈より蒸留水を0.1ml/
100g体重となるように投与する群である。用いたラ
ットは5匹である。 投与群 PC−SOD(蒸留水で溶解したもの)3000U/k
gを、頸静脈より、虚血開始1時間前に投与する群であ
る。用いたラットは5匹である。
【0033】非投与群、PC−SOD投与群ともに、虚
血再灌流腎不全モデルにおいて再灌流開始後0時間目、
24時間目、48時間目、72時間目、96時間目に、
腹部大動脈から2ml採血し、血清クレアチニン濃度を
ベックマン・クレアチニン・アナライザー2(Beckman c
reatinine analyzer 2) により測定し、各群における平
均値を求めた。結果を図3に示す。この結果から、非投
与群での血清クレアチニン濃度は0時間、24時間、4
8時間、72時間、96時間で0.4→1.4→1.3→1.0→0.
4mg/dlと変動し、血清クレアチニン濃度の上昇を示し
たが、投与群では0.4→1.0→0.7→0.7→0.4mg/dlと変動
し、非投与群に比べて血清クレアチニン濃度の抑制が認
められた。このことから、PC−SOD投与による急性
腎不全の改善効果が認められ、経時的には非投与群に比
べ血清クレアチニン濃度が低いまま推移することが示さ
れた。また本実施例で使用した虚血再灌流腎不全モデル
では、4日目には非投与群、投与群ともに血清クレアチ
ニン濃度が当初のレベルまで下がることも示された。以
上の結果から、PC−SODが急性腎不全状態を改善す
ることが示された。
【0034】
【実施例2】 製剤例 (1)注射剤 前記製造例により調製したPC−SOD(30mg/m
l)を、終濃度5mg/mlになるように5%マンニト
ール水溶液で溶解し、これを無菌濾過した後、2mlづ
つアンプルに分注し密封した。
【0035】(2)錠剤 前記製造例により製造したPC−SODの凍結乾燥物1
00mg、乳糖670mg、バレイショデンプン150
mg、結晶セルロース60mg、及び軽質無水ケイ酸5
0mgを混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース
30mgをメタノールに溶解した溶液(ヒドロキシプロ
ピルセルロース10重量%)を加えて練合造粒した。次
にこれを径0.8mmのスクリーンで押出して顆粒状に
し、乾燥した後、ステアリン酸マグネシウム15mgを
加えて圧縮成型し、200mgの錠剤とした。
【0036】(3)カプセル剤 前記製造例により製造したPC−SODの凍結乾燥物1
00mg、バレイショデンプン150mg、軽質無水ケ
イ酸50mg、ステアリン酸マグネシウム10mg、及
び乳糖765mgを均一に混合し、この200mgを分
取して硬カプセルに充填した。
【0037】
【発明の効果】本発明のPC−SODを有効成分とする
薬剤は、腎前性急性腎不全をはじめとする急性腎不全症
状を改善する作用を持つため、急性腎不全治療剤として
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の虚血再灌流腎不全モデルにおけるP
C−SODの抑制効果を示す。虚血開始1時間前にPC
−SODまたはフリーSODを投与した群及び非投与群
の再灌流開始24時間後の血清クレアチニン濃度の平均
値を示す。
【符号の説明】
(A)非投与群 (B)PC−SOD 30U/kg投与群 (C)PC−SOD 300U/kg投与群 (D)PC−SOD 3000U/kg投与群 (E)PC−SOD 30000U/kg投与群 (F)フリーSOD 300U/kg投与群 (G)フリーSOD 3000U/kg投与群 (H)フリーSOD 30000U/kg投与群 図中のバーは標準誤差を、また*は非投与群に対してp
<0.05の危険率で有意差があることを示す。
【図2】実施例1の虚血再灌流腎不全モデルにおけるP
C−SODの投与時期の影響を示す。虚血開始の前後に
PC−SODを1000U/kg投与した群及び非投与
群の再灌流開始24時間後の血清クレアチニン濃度の平
均値を示す。
【符号の説明】
(A)非投与群 (B)虚血開始1時間前投与群 (C)虚血開始直前投与群 (D)再灌流開始直後投与群 (E)再灌流開始1時間後投与群 図中の●は血清クレアチニン濃度の実測値を、−は平均
値を示す。またp<は有意差の危険率を示す。
【図3】実施例1の虚血再灌流腎不全モデルにおけるP
C−SOD投与後の血清クレアチニン濃度の経時的変化
を示す。PC−SOD非投与群(−PC−SOD)及び
虚血開始1時間前にPC−SOD 3000U/kgを
投与した群(+PC−SOD)の再灌流開始後0時間、
24時間、48時間、72時間、96時間における血清
クレアチニン濃度の平均値を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的橋かけを介してレシチンに結合し
    たスーパーオキシドジスムターゼを有効成分として含む
    急性腎不全治療剤。
  2. 【請求項2】 化学的橋かけを介してレシチンに結合し
    たスーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(1)で
    表される請求項1記載の急性腎不全治療剤。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m ・・・(1) ただし、 SOD :スーパーオキシドジスムターゼ X:グリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシチン
    の、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基 m:1以上の整数 n:2以上の整数 をそれぞれ表す。
  3. 【請求項3】 SODが、111 位のアミノ酸がS−(2
    −ヒドロキシエチルチオ)システインで示されるヒト由
    来の Cu/Zn スーパーオキシドジスムターゼである
    請求項2記載の急性腎不全治療剤。
  4. 【請求項4】 nが2〜10の整数である請求項2また
    は3記載の急性腎不全治療剤。
  5. 【請求項5】 nが3である請求項4記載の急性腎不全
    治療剤。
  6. 【請求項6】 mが1〜16である請求項2〜5のいず
    れか1項に記載の急性腎不全治療剤。
  7. 【請求項7】 mが4である請求項6記載の急性腎不全
    治療剤。
  8. 【請求項8】 急性腎不全が、腎前性急性腎不全である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の急性腎不全治療
    剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1188445A4 (en) * 1999-06-24 2004-06-30 Ltt Bio Pharma Co Ltd DRUG COMPOSITION CONTAINING A LECITHIN MODIFIED SUPEROXIDE DISMUTASE
JP2005336072A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Combi Corp 腎障害抑制剤
WO2008075706A1 (ja) 2006-12-19 2008-06-26 Ltt Bio-Pharma Co., Ltd. 間質性肺炎治療剤
WO2010064522A1 (ja) 2008-12-03 2010-06-10 株式会社Lttバイオファーマ 修飾型スーパーオキサイドジスムターゼ含有吸入剤
WO2010103959A1 (ja) 2009-03-13 2010-09-16 株式会社Lttバイオファーマ 慢性閉塞性肺疾患改善剤

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