JPH08208511A - 抗運動ニューロン疾患剤 - Google Patents

抗運動ニューロン疾患剤

Info

Publication number
JPH08208511A
JPH08208511A JP7036211A JP3621195A JPH08208511A JP H08208511 A JPH08208511 A JP H08208511A JP 7036211 A JP7036211 A JP 7036211A JP 3621195 A JP3621195 A JP 3621195A JP H08208511 A JPH08208511 A JP H08208511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sod
group
administration
agent according
superoxide dismutase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7036211A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kinoshita
真男 木下
Yasuo Iwasaki
泰雄 岩崎
Ken Ikeda
憲 池田
Toshiya Shiojima
俊也 塩島
Nozomi Tagaya
望 多賀谷
Tomoko Kobayashi
朋子 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAMU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SAMU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAMU KENKYUSHO KK filed Critical SAMU KENKYUSHO KK
Priority to JP7036211A priority Critical patent/JPH08208511A/ja
Priority to CA002155043A priority patent/CA2155043A1/en
Priority to US08/508,952 priority patent/US5762929A/en
Publication of JPH08208511A publication Critical patent/JPH08208511A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0089Oxidoreductases (1.) acting on superoxide as acceptor (1.15)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P21/00Drugs for disorders of the muscular or neuromuscular system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/96Stabilising an enzyme by forming an adduct or a composition; Forming enzyme conjugates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式で示される化学的橋かけを介して
レシチンに結合したスーパーオキシドジスムターゼ(P
C−SOD)を有効成分として含有する抗運動ニューロ
ン疾患剤。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m 式中、SODはスーパオキシドジスムターゼを、Xはグ
リセロールの2位に水酸基を有するリゾレシチンの、そ
の2位の水酸基の水素原子を除いた残基を示す。 【効果】 経口あるいは非経口投与によって筋萎縮性側
索硬化症等の抗運動ニューロン疾患を改善することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レシチン化スーパーオ
キシドジスムターゼの新規な医薬用途に関する。更に詳
細には、レシチン化スーパーオキシドジスムターゼを有
効成分とする抗運動ニューロン疾患剤に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジスムターゼ(以下、
SODと略記することもある。)は、動物、植物、微生
物などの生体内に広く分布し、反応性に富む活性酸素で
あるスーパーオキシドアニオンラジカルを分解する酵素
として知られている。薬物の面では、抗リウマチ剤、心
筋梗塞または臓器移植の際の使用、抗血栓剤の使用後に
生じるラジカルの除去など種々の炎症への適用が期待さ
れている。また、最近では胃粘膜障害への適用も検討さ
れ、その効果が期待されている(過酸化脂質研究、16
巻、74頁(1992年))。
【0003】SODを静脈内投与した場合、細胞親和性
が低く、かつその血中半減期は僅か4〜6分とされてお
り、SODは速やかに尿中に排泄される。SODの血中
半減期を増大させるために、SODをフィコール、ポリ
エチレングリコール、ラットアルブミン、デキストラン
等で修飾し、巨大分子化させることが試みられてきた。
しかし、フィコールまたはポリエチレングリコールで修
飾されたSODはSODの酵素活性が大幅に低下しかつ
細胞親和性が低いこと、またラットアルブミンで修飾さ
れたSODには抗原性があることが報告されている。ま
た、デキストランによる修飾では、SODの抗炎症作用
の増強が認められるが、免疫原性を抑制する効果は認め
られていない。近年、SODのような生物活性蛋白をレ
シチン(ホスファチジルコリン。以下PCと略記するこ
ともある。)で化学修飾した物質が報告されている。こ
のPC結合修飾生物活性蛋白は、細胞親和性が著しく上
昇し、また生物体内分布も著しく異なることが記載され
ている。また、生物活性蛋白の薬理活性の強化、副作用
の低下、吸収促進が期待できると記載されている。また
PC化SOD(以下PC−SODと略記することもあ
る)が火傷による炎症の治療を促進する効果を示すこと
が記載されている(特開平3-163100号公報;特開平3-17
0438号公報;米国特許第5,109,118 号明細書) 。更に、
抗原性等の副作用もなく、抗炎症剤として有用であると
いわれている。特開平6-54681 号公報には、Forssman抗
血清による呼吸抵抗に対する効果が挙げられている。ま
た、PC−SODの潰瘍性胃腸障害に対する効果も報告
されている。
【0004】近年、銅及び亜鉛が配位したSOD(以
下、Cu/Zn SODと略記することがある。)が、
フリーラジカルによって誘発される神経障害をin vitro
(Lipton S.A.ら、Nature, 364 巻, 626-632 頁 (1993
年))およびin vivo(Cadet J.L.ら、J. Neurochem. 62
巻, 380-383 頁 (1994年); Epstein C.J. ら、Springer
-Verlag, 106-117頁,(1992年); Muizelaar J.P. ら、J.
Neurosurg. 78 巻,375-382頁(1993年))で抑制すること
が報告されている。また、近年、家族性の筋萎縮性側索
硬化症(ルーゲィリック病。以下、筋萎縮性側索硬化症
をALSと略記することもある)患者でCu/Zn S
ODに変異が見つかった(Rosen D.R.ら、Nature, 362
巻, 59-62 頁 (1993年))。また、家族性もしくは散発性
のALSにおいては、過剰な酸化、Cu/Zn SOD
活性の低下、酸化による蛋白質の障害がみられることも
報告されている(Bowling A.C.ら、J. Neurochem. 61
巻, 2322-2325 頁 (1993年); Robberecht W.ら、J.Neur
ochem.62巻, 384-387 頁 (1994年))。ALSは、運動ニ
ューロンの選択的変性が見られる、いわゆる運動ニュー
ロン疾患の代表的疾患である。
【0005】運動ニューロン疾患は、随意運動神経系の
みが選択的に侵される疾患群の総称であり、知覚、感
覚、自律神経は健在で、他の内臓系統も侵されない。運
動ニューロン疾患は神経性の退行疾患で疾病により進行
度は異なるものの増悪する傾向が強く、運動ニューロン
疾患のいずれの疾患も現在のところ根治療法は見い出せ
ていない。代表的なALSは、中年以後に発病、四肢遠
位筋の筋萎縮に始まり、数年間で全身に及び球麻痺にま
で至る進行性疾患であるが、眼輪筋、尿道括約筋が最後
まで侵されないのが特徴とされている。予後は極めて不
良で、現在のところ治療法はなく5年以内に球麻痺症状
の悪化によって死亡する。現在では人工呼吸器による延
命が可能になってきてはいるものの根本的な治療法とは
言えず、この疾患に対する医薬品が望まれていた。WO
94/06428号公報およびWO94/19493号
公報にはSODの、ALS等の疾患への医薬用途に関す
る記載がある。WO94/06428号公報は、培養神
経細胞を用いた実験の結果に基づくものであり、またW
O94/19493号公報は、SODの変異が家族性A
LSの原因であるとの結果に基づきSODポリペプチド
の使用が記載されているものである。しかし、いずれも
モデル動物等を用いた in vivo実験でのSODのALS
等への薬理効果は確認されておらず、さらに実際に投与
した場合、半減期が短く、十分な薬理効果が期待できな
いことから、抗ALS剤等の抗運動ニューロン疾患剤と
しての利用には大きな隔たりがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、PC−SODを抗運動ニューロ
ン疾患剤として利用することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために、運動ニューロン疾患のモデル動物であ
る wobblerマウス(Ikeda K. ら、Ann. Neurol. 34 巻,3
04頁 (1993年); Mitsumoto H. ら、Ann. Neurol.36巻,
142-148 頁 (1994年); Mitsumoto H. ら、Science, 265
巻, 1107-1110 頁 (1994年))を用いてPC−SODの投
与を試み、その結果運動ニューロン疾患症状を改善する
ことを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、PC−SODを有効成
分とする抗運動ニューロン疾患剤に関するものである。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。 〈1〉本発明に用いるPC−SOD 本明細書において、「レシチン」という用語には、リゾ
レシチンも包含される。本発明の薬剤の有効成分である
PC−SODは、通常、リゾレシチンの残基に化学的橋
かけ剤を結合させたレシチン誘導体を、SODに1個以
上結合させて得ることができる。このPC−SODは次
式(1)で示される。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m ・・・(1) 前記式(1)中のXは、下記式(2)で表されるグリセ
ロールの2位に水酸基を有するリゾレシチンの、その2
位の水酸基の水素原子を除いた残基である。 -O-CH(CH2OR)[CH2OP(O)(O- )(OCH2CH2N+ (CH3)3) ]・・・(2)
【0010】上記式(2)において、Rは脂肪酸残基
(アシル基)であり、特に炭素数8〜30の飽和または
不飽和の脂肪酸残基が好ましく、より好ましいRはミリ
ストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、その他
の炭素数14〜22の飽和脂肪酸残基であり、特に好ま
しいのは炭素数14の飽和脂肪酸残基であるパルミトイ
ル基である。
【0011】前記式(1)中、 -C(O)-(CH2)n -C(O)-
は、化学的橋かけ剤の残基を表す。この化学的橋かけ剤
の残基は、 HO-C(O)-(CH2)n -C(O)-OHで表される直鎖状
ジカルボン酸、およびその無水物、そのエステル、その
ハロゲン化物、その他のそのジカルボン酸の反応性誘導
体からなる化学的橋かけ剤の両水酸基(反応性誘導体の
場合はジカルボン酸の水酸基に対応する部分)を除いた
残基である。これはSODとレシチンとを結合させてい
るもので、本明細書ではこのようなものを総称して化学
的橋かけという。前記式(1)中の化学的橋かけは、上
記リゾレシチン残基と一端でエステル結合で結合してい
る。またこの化学的橋かけの他端は、SODのアミノ基
とアミド結合などにより直接結合していると考えられ
る。この式において-(CH2)n - は直鎖状アルカンの両端
の炭素原子から1個ずつ水素原子を除いてできる2価基
である。nは2以上の整数であり、好ましいnは2〜1
0であり、特に好ましいnは3である。また前記式
(1)中のmは、化学的橋かけを介してSOD1分子に
結合したレシチンの平均個数を示している。mは1以上
の整数であり、mが平均1〜16のものが好ましく、特
に好ましいのはmが平均4のものである。
【0012】前記式(1)で表されるSODは特に限定
されるものではないが、医薬品としてヒトに使用するこ
とから、抗原性の問題からみてヒト由来のものが好まし
く、ヒト由来のCu/Zn SOD(以下、ヒトCu/
Zn SODと略記することもある。)が最も好まし
い。ヒトCu/Zn SODとしては、ヒト組織から製
造された天然のヒトCu/Zn SOD、遺伝子工学的
手法により製造された、天然のヒトCu/Zn SOD
と実質上同一のアミノ酸配列を有する組換えヒトCu/
Zn SODなどがあり、いずれを用いてもよい。また
天然のヒトCu/Zn SODの111位のアミノ酸は
システインであるが、部位特異的変異法により111位
をセリンに変換したヒトCu/Zn SOD(特開昭62
-130684 号公報)や、化学的に111位のシステインを
修飾したヒトCu/Zn SOD(特開平6-199895号公
報)が報告されており、いずれを用いてもよいが、電荷
的及び分子量的に均一でかつSOD活性が安定である、
111位のシステインを化学修飾して、例えばS−(2−
ヒドロキシエチルチオ)システインとしたヒトCu/Z
n SODを用いることが好ましい。
【0013】レシチン誘導体のSODへの結合は、具体
的には特開平6−54681号公報に記載された方法に
基づいておこなうことができ、これによりPC−SOD
が製造される。詳細は製造例に記す。
【0014】〈2〉本発明の薬剤 上記のようなPC−SODは、抗運動ニューロン疾患剤
として広く利用できる。本発明の抗運動ニューロン疾患
剤の適応症としては、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、
脊髄性進行性筋萎縮症、家族性痙性麻痺、シャルコー・
マリー足、進行性球麻痺、若年性一側上肢筋萎縮症(平
山病)等を挙げることができ、特に好ましい適応症はA
LSである。本発明の抗運動ニューロン疾患剤は、含有
するPC−SODの働きでこれらの疾患並びに症状に対
して改善作用を有する。
【0015】本発明の薬剤は、注射(筋肉内、皮下、皮
内、静脈内等)、経口、吸入等、投与方法によって、経
口あるいは非経口的に投与することができる。薬剤は投
与方法に応じ適宜製剤化することができる。剤形として
は、注射剤(溶液、懸濁液、乳濁液、用時溶解用固形剤
等)、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、リポ化
剤、ゲル剤、外用散剤、スプレー剤、吸入散剤、坐剤等
が挙げられる。製剤調製に当たり、慣用の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、その他着色剤、崩壊剤等、通常医薬に用い
られる成分を使用することができる。また本発明の薬剤
においては、PC−SODと共に、PC−SODの活性
に影響を与えない範囲でこれ以外の抗運動ニューロン疾
患成分等を併用することもできる。
【0016】本発明の抗運動ニューロン疾患剤の有効投
与量は、本発明の実施例のwobblerマウスにおける有効
量から、臨床量として100U/kg〜10000U/
kgが一つの目安となるだろうが、疾患の程度、患者の
体重などにより変化するためそれに限定されることはな
い。なお本明細書中で1U(ユニット)とは、pH7.8
、30℃下でチトクロームc法(キサンチン−キサン
チンオキシダーゼ−チトクロームc系)により測定し
た、チトクロームcの還元速度を50%阻害するPC−
SODの酵素量を表す。
【0017】以下に、本発明の薬剤の有効成分であるP
C−SODの製造例および実施例により本発明を具体的
に説明する。しかし、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0018】
【製造例】
〈1〉ヒトCu/Zn SOD誘導体(銅及び亜鉛が配
位した、111 位のアミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチ
ルチオ)システインで示されるヒト型スーパーオキシド
ジスムターゼ)の調製 該SODは、特開平6-199895号公報に記載された方法で
調製した。具体的には次の通り行った。大腸菌545π
HR(pHT351)(微工研菌寄第9435号)を培
養し、得られた培養菌体を破砕し、ヒトSODの粗抽出
液を得た。この粗抽出液を硫安沈澱、Q−セファロース
FF(ファルマシア社製)カラム、硫安沈澱の順で精製
し、0.2μmフィルターで濾過した濾液を凍結乾燥し
て無色の固体(組換えヒトアポSOD)を得た。この組
換えヒトアポSODを10mMトリエタノールアミン緩
衝液(pH7.0)に溶解し、ビス(2−ヒドロキシエ
チル)ジスルフィドを加えて、pHを7.0に再調整し
た後、4℃で24時間攪拌した。これにNaCl、2M
酢酸緩衝液(pH5.0)及び0.1MCuCl2
溶液を加え、4℃で13時間攪拌した。攪拌後pHを
7.0に調整し、硫安沈澱(4℃、100%飽和)で生
じた沈澱を集めた。この沈澱を10mMトリエタノール
アミン緩衝液(pH7.0)に溶解し、10mMトリエ
タノールアミン緩衝液(pH7.0)に対して透析して
脱塩した。この画分をQ−セファロースFF(ファルマ
シア社製)カラムに通し、NaCl濃度を5mM、10
mM、20mM、50mMの順に段階的に上昇させて展
開し、SOD画分を集めた。このSOD画分を硫安沈澱
(4℃、100%飽和)し、生じた沈澱を集めた。この
沈澱を水溶液とし、0.5M NaCl水溶液に対して
透析し、次いで水に対して透析し、凍結乾燥してヒトS
OD誘導体を得た。このヒトSOD誘導体の111 位のア
ミノ酸はS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システイン
となっている。
【0019】〈2〉PC−SODの調製 PC−SODは、特開平6-54681 号公報に記載された方
法により調製した。具体的には次の方法で調製した。 (1)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイル)リ
ゾレシチンの活性エステル体の合成 (1−1)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイ
ル)リゾレシチンの合成 グリセロールの2位が水酸基であるリゾレシチンのクロ
ロホルム−ピリジン(80ml/20ml)懸濁液に、
DMAP(N,N−ジメチルアミノピリジン)、無水グ
ルタル酸を加え、60℃で15時間撹拌した。その後反
応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルム:メタノール:
水=4:5:1を加えて溶解し、同液にて平衡化したイ
オン交換カラム(Dowex 50W-X8, ダウケミカル社) に通
した。TLCにより目的化合物を分画し、溶媒を減圧濃
縮した後、残渣をODS(オクタデシルシラン)を充填
したカラムにより精製して、標記化合物を得た。
【0020】(1−2)2−(4−ヒドロキシカルボニ
ルブチロイル)リゾレシチンの活性エステル体の合成 (1−1)で得られたカルボン酸をジクロロメタンに溶
解させて0℃に冷却し、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、テトラゾールをこの順で加えた。次にDCC(1,
3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)をジクロロメタ
ンに溶解した溶液をゆっくり滴下し、室温で15時間攪
拌した。不溶物をセライトで濾過し、活性エステル体の
ジクロロメタン溶液を得た。
【0021】(2)SOD1分子あたりレシチン誘導体
が平均4個結合したPC−SODの合成 50mMほう酸緩衝液(pH8.5)に溶解させた製造
例〈1〉で製造したSODと、SODの全アミノ基に対
して0.8倍モル量の上記(1)で合成した活性エステ
ル体とを次の方法により反応させた。活性エステル体溶
液のジクロロメタンを留去し、DMF(N,N−ジメチ
ルホルムアミド)に溶解させた。これを50mMほう酸
緩衝液(pH8.5)に添加し、不溶物を濾過後同一緩
衝液に溶解して0℃に冷却したSOD溶液に滴下した。
この時SOD溶液にDMFを50%加えておいた。0℃
で15時間攪拌後、反応液を濾過し、セファクリルS−
300(ファルマシア社製)を担体としたゲル濾過カラ
ムに付し、反応緩衝液と同一の緩衝液で溶出し、PC−
SOD溶出分画を集め、イオン交換クロマトグラフィー
により精製した。限外濾過により濃縮し、蛋白質濃度を
ローリー法(Lowry, O.h.ら、J. Biol. Chem., 193 巻,
265 頁 (1951年))、SODの残存アミノ基をTNBS法
(トリニトロベンゼンスルホン酸塩、Goodwin, J. F.
ら、Clin. Chem., 16 巻, 24頁 (1970年))で分析するこ
とにより、SOD1分子あたりのレシチン誘導体の結合
数を求めたところ、平均4.0個であった。このPC−
SODの性状は青緑色〜緑色の澄明な水溶液であり、p
Hは7〜8であった。また、分子量をSDS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動法により調べたところ、PC−
SODサブユニットのモノマー(PC−SODはサブユ
ニットのホモダイマーである)あたり約18000であ
った。
【0022】
【実施例1】前記製造例により調製したPC−SOD
(濃度30mg/ml;比活性 3.07×103 U/蛋白 m
g)について毒性試験および薬効薬理試験を行った。PC
−SODは5%マンニトール水溶液に終濃度5mg/m
lになるように溶解した溶液(以下、PC−SOD溶液
と略記することもある。)を使用した。このPC−SO
D溶液の性状は、無色〜淡青緑色の澄明な溶液であり、
pHは6〜8であった。また、生理食塩液に対する浸透
圧比は約1であった。
【0023】〈急性毒性試験〉 (1)ラットを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液をSD系ラット雌雄各5匹に尾静脈か
ら100mg/kg投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。1
5日目に剖検して主要臓器の肉眼的観察を行った。その
結果、死亡した動物は観察されず、一般状態、体重、剖
検所見のいずれにおいても変化は認められなかったこと
から、静脈内投与によるPC−SODの致死量は100
mg/kg以上と推定される。
【0024】(2)サルを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を雌のカニクイザル2頭に四肢の静脈
から100mg/kg投与した。投与後14日間、一般
状態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。
その結果、死亡した動物は観察されず、一般状態、体重
のいずれにおいても変化は認められなかったことから、
静脈内投与によるPC−SODの致死量は100mg/
kg以上と推定される。
【0025】〈薬効薬理試験〉生後3〜4週間目の、運
動ニューロン疾患症状が認められた(前足の萎縮が認め
られた)wobblerマウスを用いて、PC−SOD溶液を毎
日投与するマウス群及びPC−SOD溶液を投与しない
マウス群で以下の薬効薬理試験を行った。用いたマウス
群の詳細は以下の通りである。なおマウスは各群とも1
0匹であり、投与はブラインドで行った。 (A) 5%マンニトール水溶液を毎日腹腔内注射するマウ
ス群(以下、無処理群という) (B) PC−SOD溶液を毎日104 U/kg腹腔内注射
するマウス群(以下、L−SOD群という) (C) PC−SOD溶液を毎日105 U/kg腹腔内注射
するマウス群(以下、H−SOD群という)
【0026】(1)前足の変形進行の抑制 無処理群、L−SOD群およびH−SOD群のそれぞれ
について、PC−SOD投与開始前、PC−SOD投与
開始後2週間目、PC−SOD投与開始後4週間目に前
足の変形の程度を観察し次の通り段階づけした。なお w
obblerマウスでは、変形は段階1から段階4に向かって
進行する。 段階1:足の萎縮が認められる。 段階2:足指のねじれが認められる。 段階3:足首、足関節のねじれが認められる。 段階4:前足が胸側に曲がる。 なお、これらの段階の典型例を写真(図8)に示す。
【0027】統計学的有意性は Wilcoxon rank-sum検定
により解析した。結果を図1に示す。PC−SOD投与
前は、マウス群の間で変形の程度に差異は見られなかっ
たが、PC−SOD投与したL−SOD群およびH−S
OD群では、無処理群に比べて変形の進行が有意に抑制
された(2週間目において、L−SOD群はP<0.0
06、H−SOD群はP<0.006。4週間目におい
て、L−SOD群はP<0.004、H−SOD群はP
<0.003。)。また、L−SOD群に比べてH−S
OD群の方が変形の進行が抑制されている傾向にあるこ
とから、PC−SODが用量依存性に wobblerマウスの
変形の進行を抑制することが示唆された。
【0028】(2)握力減少の抑制 無処理群、L−SOD群およびH−SOD群のそれぞれ
について、PC−SOD投与開始前、PC−SOD投与
開始後1週間目、同2週間目、同3週間目、同4週間目
に、前足の最高筋力を測定した。測定は、力量計に接続
した水平ワイヤーゲージにマウスの両前足をつかませ、
マウスを空中に保持することによって行なった。また、
統計学的有意性はpaired Student's t- 検定により解析
した。結果を図2に示す。この結果、L−SOD群およ
びH−SOD群では無処理群に比べて握力の減少が有意
に抑制された(L−SOD群の2週間目及び3週間目で
はP<0.002、4週間目ではP<0.001。H−
SOD群の1週間目及び4週間目ではP<0.001、
2週間目及び3週間目ではP<0.003。)。また握
力の減少率(〔(PC−SOD投与開始後4週間目の握
力/PC−SOD投与開始前の握力)−1〕×100
%)で見ても、無処理群が−78.0±1.8 %(平均±標準
偏差(S.D.)%)であったのに対してL−SOD群は−4
6.9±14.8%であり、non-parametric Wilcoxon signed
rank 検定の結果、P<0.006で有意に握力減少が
抑制されていた。またH−SOD群は−35.6±7.7 %で
あり同検定の結果P<0.003で有意に握力減少が抑
制されていた。また、PC−SOD投与開始後1週間目
および4週間目においては、L−SOD群に比べてH−
SOD群の方が有意に握力減少が抑制されていることか
ら(paired Student's t- 検定。1週間目ではP<0.
007、4週間目ではP<0.04)、PC−SODが
用量依存性にwobblerマウスの握力減少を抑制すること
が示唆された。
【0029】(3)二頭筋の重量減少の抑制 PC−SOD投与開始後4週間目に、各群10匹(合計
30匹)の wobblerマウスおよび5匹の正常な同腹仔を
エーテルで麻酔し、右側の二頭筋を解剖顕微鏡下で摘出
した。摘出した二頭筋は重量を測定し(平均±標準偏差
(S.D.)mg)、凍結させた。重量の測定結果を図3に示
す。なお、正常な同腹仔の平均二頭筋重量は15.8±0.6
mgである。この結果に基づくpaired Student's t- 検定
の結果、無処理群に比べ、PC−SOD投与により筋重
量が有意に増加すると結論された(L−SOD群ではP
<0.03、H−SOD群ではP<0.001)。ま
た、L−SOD群よりもH−SOD群の方が有意に筋重
量が多かったことから(P<0.006)、PC−SO
Dが用量依存性に二頭筋重量減少を抑制することが示唆
された。
【0030】(4)二頭筋の筋線維直径減少の抑制 上述の通り凍結させた二頭筋から厚さ10μmの連続切
片を得た後、ATPase染色した。正確にATPase繊維のタイ
プを確認するため、ヒラメ筋および長指伸筋も同様に染
色した。二頭筋の全筋線維数は約2000であり、大部
分はtypeII繊維である。ショートヘッドとロングヘッド
から任意の2領域を選び組織観察に用いた。無処理群と
H−SOD群の50倍の拡大像を図4に示す。この図か
ら、H−SOD群では無処理群に比較して脱神経的変化
が弱いことが分かる。筋線維の直径はmorphometric sys
tem, Nikon Cosmozone 1S で測定し、平均直径を算出し
た(平均±標準偏差(S.D.)μm)。統計学的有意性は、
paired Student's t- 検定により解析した。結果を図5
に示す。なお、正常な同腹仔の平均二頭筋繊維直径は3
7.6±0.9 μmである。この結果から、無処理群に比べ
てL−SOD群およびH−SOD群では有意に筋線維直
径が大きく(いずれもP<0.001)、またL−SO
D群に比べてH−SOD群の方が有意に筋線維直径が大
きかった(P<0.03)。このことから、PC−SO
Dが用量依存的に筋線維直径減少を抑制することが示唆
された。
【0031】(5)脊髄の運動ニューロン数計測 PC−SOD投与開始後4週間目に、各群10匹(合計
30匹)の wobblerマウスおよび5匹の正常な同腹仔を
エーテルで麻酔し、心臓内カテーテルを通してPBS
(リン酸緩衝溶液)、次いで4%パラホルムアルデヒ
ド、1%グルタルアルデヒド、0.1Mリン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH7.4)の混合溶液の順で灌流した。椎
弓切除術を行い、解剖顕微鏡下で頸椎脊髄を摘出した。
運動ニューロン数計測のためには、二頭筋の神経支配を
しているC5 6 分節を解析に用いた。これは、 wobbl
erマウスではこの部分で顕著な退縮が起こるからであ
る。この脊髄分節はパラフィン包埋し、厚さ10μmの
連続切片を作製し、クレシル−バイオレット(cresyl-vi
olet) で染色した。無処理群とH−SOD群の50倍の
拡大像を図6に示す。この図より、無処理群に比べてH
−SOD群では、運動ニューロンの退化が遅れているの
が分かる。次に、小さなインターニューロンを計測しな
いために、顕著な核小体(仁)を持つ大きな運動ニュー
ロン(20μm以上)の数を、倍率200倍の顕微鏡下
で5切片ごとに2人の研究者(処理に関してはブライン
ド)が計測し、大きな運動ニューロンの数を決定した
(平均±標準偏差(S.D.)個)。統計学的有意性は、pair
ed Student's t- 検定により解析した。結果を図7に示
す。なお、正常な同腹仔の平均運動ニューロン数は120
1.3±113.8 個である。この結果から、無処理群に比べ
てL−SOD群およびH−SOD群の方が有意に運動ニ
ューロン数が多かった(L−SOD群ではP<0.00
1。H−SOD群ではP<0.0001)。また、L−
SOD群に比べてH−SOD群の方が有意に運動ニュー
ロン数が多く(P<0.02)、運動ニューロン数はP
C−SODの用量に依存して増加することが示唆され
た。このことから、PC−SODが、用量依存的に脊髄
の運動ニューロン数減少を抑制することが示唆された。
【0032】
【比較例】上記PC−SODの代わりに、製造例〈1〉
により製造したレシチン化していないヒトCu/Zn
SOD誘導体(以下、「フリーのSOD」と略記す
る。)を用いて、下記(1)〜(4)の項目について、
前記実施例の〈薬効薬理試験〉中の(1)〜(3)及び
(5)に記載されている方法と全く同じ方法で実験を行
った。フリーのSODは5%マンニトール水溶液に終濃
度5mg/mlになるように溶解したものを使用し、腹
腔内投与量も前記実施例と同じく、104 U/kg投与
群(以下、LF−SOD群と略記する。)および105
U/kg投与群(以下、HF−SOD群と略記する。)
の2群で行った。
【0033】(1)前足の変形進行 フリーのSODの投与開始後4週間目の、 wobblerマウ
スの前足の変形の程度を段階づけした結果を次に示す。
なおnはマウスの匹数を表し、数値は各変形段階のマウ
スの匹数の割合を表す。 LF−SOD群(n=10):段階1 20% 段階2 40% 段階3 20% 段階4 20% HF−SOD群(n=8) :段階1 12.5% 段階2 25% 段階3 37.5% 段階4 25% 上記の結果から分かるように、LF−SOD群およびH
F−SOD群のいずれも、PC−SOD投与でみられる
ような変形の進行に対する抑制効果はみられなかった。
【0034】(2)握力減少 フリーのSODの投与開始後4週間目の握力を測定した
結果を次に示す。なおnはマウスの匹数を表し、握力は
平均値±標準偏差(S.D.)で表す。 LF−SOD群(n=10):4.8±4.9g HF−SOD群(n=10):6.7±6.3g 上記の結果から分かるように、LF−SOD群およびH
F−SOD群のいずれも、PC−SOD投与でみられる
ような握力減少に対する抑制効果はみられなかった。
【0035】(3)二頭筋の重量減少 フリーのSODの投与開始後4週間目の二頭筋の重量を
測定した結果を次に示す。なお、nはマウスの匹数を表
し、二頭筋重量は平均値±標準偏差(S.D.)で表す。 LF−SOD群(n=10):4.93±0.82mg HF−SOD群(n=10):4.93±0.93mg 上記の結果から分かるように、LF−SOD群およびH
F−SOD群のいずれも、PC−SOD投与でみられる
ような二頭筋重量減少に対する抑制効果はみられなかっ
た。
【0036】(4)脊髄の運動ニューロン数計測 フリーのSODの投与開始後4週間目の脊髄の運動ニュ
ーロン数を計測した結果を次に示す。なお、nはマウス
の匹数を表し、運動ニューロン数は平均値±標準偏差
(S.D.)で表す。 LF−SOD群(n=3):306.6±15.3個 HF−SOD群(n=8):298.0±131.9個 上記の結果から分かるように、LF−SOD群およびH
F−SOD群のいずれも、PC−SOD投与でみられる
ような脊髄の運動ニューロン数減少に対する抑制効果は
みられなかった。前記実施例の結果及び比較例の結果か
ら、PC−SODにはフリ−のSODにはみられない運
動ニューロン疾患に対する改善作用があることが確認さ
れた。
【0037】
【実施例2】 製剤例 (1)注射剤 前記製造例により調製したPC−SOD(30mg/m
l)を、終濃度5mg/mlになるように5%マンニト
ール水溶液で溶解し、これを無菌濾過した後、2mlづ
つアンプルに分注し密封した。
【0038】(2)錠剤 前記製造例により製造したPC−SODの凍結乾燥物1
00mg、乳糖670mg、バレイショデンプン150
mg、結晶セルロース60mg、及び軽質無水ケイ酸5
0mgを混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース
30mgをメタノールに溶解した溶液(ヒドロキシプロ
ピルセルロース10重量%)を加えて混練したのち、造
粒した。次にこれを径0.8mmのスクリーンで押出し
て顆粒状にし、乾燥した後、ステアリン酸マグネシウム
15mgを加え、200mgづつ打錠した。
【0039】(3)カプセル剤 前記製造例により製造したPC−SODの凍結乾燥物1
00mg、バレイショデンプン150mg、軽質無水ケ
イ酸50mg、ステアリン酸マグネシウム10mg、及
び乳糖765mgを均一に混合し、この200mgを分
取して硬カプセルに充填した。
【0040】
【発明の効果】本発明のPC−SODを有効成分とする
薬剤は、筋萎縮性側索硬化症をはじめとする運動ニュー
ロン疾患症状を改善する作用を持つため、抗運動ニュー
ロン疾患剤として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PC−SOD投与開始前(A、B、C)、PC
−SOD投与開始後2週間目(D、E、F)、PC−S
OD投与開始後4週間目(G、H、I)の wobblerマウ
スの前足の変形の進行を示す。A、D、Gは無処理群、
B、E、HはL−SOD群、C、F、IはH−SOD群
についての結果である。横軸は変形の段階、縦軸はマウ
スの匹数(全体に対する割合(%))を表す。また、図
中のP<で表される数値は、無処理群に対する有意差の
危険率を示す。
【図2】無処理群、L−SOD群およびH−SOD群に
ついての、PC−SOD投与開始後1〜4週間目の握力
を示す。横軸はPC−SOD投与開始後の週、縦軸は握
力(g)を表す。また、図中の*、**、****はそ
れぞれ無処理群に対してP<0.003、P<0.00
2、P<0.001の危険率で有意差があることを示
す。また、図中の#、##はそれぞれL−SOD群に対
してP<0.04、P<0.007の危険率で有意差が
あることを示す。
【図3】無処理群、L−SOD群およびH−SOD群に
ついての、PC−SOD投与開始後4週間目の二頭筋の
重量(mg)を示す。図中の*、**はそれぞれ無処理
群に対してP<0.03、P<0.001の危険率で有
意差があることを示す。また、#はL−SODに対して
P<0.006の危険率で有意差があることを示す。
【図4】無処理群およびH−SOD群の、二頭筋切片の
ATPase染色像を示す。拡大倍率は50倍である(生物組
織の顕微鏡写真)。
【図5】無処理群、L−SOD群およびH−SOD群に
ついての、PC−SOD投与開始後4週間目の二頭筋の
筋線維直径(μm)を示す。図中の*は無処理群に対し
てP<0.001の危険率で有意差があることを示す。
また、#はL−SODに対してP<0.03の危険率で
有意差があることを示す。
【図6】無処理群およびH−SOD群の、C5-6 脊髄分
節切片のクレシル−バイオレット染色像を示す。拡大倍
率は50倍である(生物組織の顕微鏡写真)。
【図7】無処理群、L−SOD群およびH−SOD群に
ついての、PC−SOD投与開始後4週間目の脊髄の運
動ニューロン数(個)を示す。図中の*、**はそれぞ
れ無処理群に対してP<0.001、P<0.0001
の危険率で有意差があることを示す。また、#はL−S
ODに対してP<0.02の危険率で有意差があること
を示す。
【図8】wobbler マウスの前足の変形の段階を示す (生
物の形態の写真) 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩島 俊也 東京都世田谷区砧2−4−10 テラスK 203 (72)発明者 多賀谷 望 東京都世田谷区桜3−26−15 (72)発明者 小林 朋子 東京都武蔵野市西久保3−26−7

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的橋かけを介してレシチンに結合し
    たスーパーオキシドジスムターゼを有効成分として含む
    抗運動ニューロン疾患剤。
  2. 【請求項2】 化学的橋かけを介してレシチンに結合し
    たスーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(1)で
    表される請求項1記載の剤。 SOD-[C(O)-(CH2)n -C(O)-X] m ・・・(1) ただし、 SOD :スーパーオキシドジスムターゼ X:グリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシチン
    の、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基 m:1以上の整数 n:2以上の整数 をそれぞれ表す。
  3. 【請求項3】 SOD が、銅及び亜鉛が配位した、111 位
    のアミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システ
    インで示されるヒト型スーパーオキシドジスムターゼで
    ある請求項2記載の剤。
  4. 【請求項4】 nが2〜10の整数である請求項2また
    は3記載の剤。
  5. 【請求項5】 nが3である請求項4記載の剤。
  6. 【請求項6】 mが平均1〜16である請求項2〜5の
    いずれかに記載の剤。
  7. 【請求項7】 mが平均4である請求項6記載の剤。
  8. 【請求項8】 運動ニューロン疾患が筋萎縮性側索硬化
    症である請求項1〜7のいずれかに記載の剤。
JP7036211A 1995-01-31 1995-01-31 抗運動ニューロン疾患剤 Pending JPH08208511A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7036211A JPH08208511A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 抗運動ニューロン疾患剤
CA002155043A CA2155043A1 (en) 1995-01-31 1995-07-31 Anti-motoneuron-disease agent
US08/508,952 US5762929A (en) 1995-01-31 1995-07-31 Anti-motoneuron-disease agent

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7036211A JPH08208511A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 抗運動ニューロン疾患剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08208511A true JPH08208511A (ja) 1996-08-13

Family

ID=12463427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7036211A Pending JPH08208511A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 抗運動ニューロン疾患剤

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5762929A (ja)
JP (1) JPH08208511A (ja)
CA (1) CA2155043A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062976A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Nippon Medical School 筋肉の酸化ストレス軽減用経口剤
EP4353251A4 (en) * 2021-05-18 2025-05-14 LTT Bio-Pharma Co., Ltd. Pharmaceutical composition for the treatment or prevention of diseases associated with the administration of an anticancer agent

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60037190T2 (de) * 1999-06-24 2008-03-20 Ltt Bio-Pharma Co., Ltd. Medikamentzusammensetzung die lecithin-modifizierte superoxiddismutase enthält
WO2001064742A1 (en) * 2000-02-29 2001-09-07 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Modified bdnf
CN100516208C (zh) * 2004-10-12 2009-07-22 日本株式会社Ltt生物医药 卵磷脂化超氧化物歧化酶组合物及其制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5109118A (en) * 1989-07-06 1992-04-28 Yutaka Mizushima Modified biologically active proteins
GB8919661D0 (en) * 1989-08-31 1989-10-11 Univ Alberta Superoxide dismutase-catalase conjugates
DK455789D0 (da) * 1989-09-15 1989-09-15 Symbicom Ab Polypeptid
WO1992008482A1 (en) * 1990-11-14 1992-05-29 Uab Research Foundation Compositions for reducing oxidative injury
JPH04248984A (ja) * 1991-02-05 1992-09-04 Kuraray Co Ltd スーパーオキシドジスムターゼ誘導体およびその製造方法
US5455279A (en) * 1991-04-19 1995-10-03 The Children's Medical Center Corporation Regimen method of mediating neuronal damage using nitroglycerine
US5843641A (en) * 1993-02-26 1998-12-01 Massachusetts Institute Of Technology Methods for the daignosis, of familial amyotrophic lateral sclerosis

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062976A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Nippon Medical School 筋肉の酸化ストレス軽減用経口剤
EP4353251A4 (en) * 2021-05-18 2025-05-14 LTT Bio-Pharma Co., Ltd. Pharmaceutical composition for the treatment or prevention of diseases associated with the administration of an anticancer agent

Also Published As

Publication number Publication date
CA2155043A1 (en) 1996-08-01
US5762929A (en) 1998-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3953510B2 (ja) 医薬組成物
DE69212608T2 (de) Arzneimittel enthaltend oral absorbierbare Glycosaminoglycane
JP5334347B2 (ja) 化学的に修飾した新規なエリスロポエチン刺激タンパク質組成物および方法
DE69534676T2 (de) Orale Verabreichung von chemisch modifizierten Proteinen
DE69024862T2 (de) Modifiziertes, biologisch aktives Protein
DE69835594T2 (de) Zusammensetzungen zur behandlung von irds oder ards die 3-(cyclopropylmethoxy)-n-(3,5-dichloro-4-pyridinyl)-4-(difluoromethoxy) benzamid und lungensurfactant enthalten
WO1992001476A1 (en) Novel drug delivery systems for proteins and peptides using albumin as a carrier molecule
KR20230031898A (ko) 점막 손상 또는 피부 상처를 복구하기 위한 폴리펩타이드 및 이의 용도
EP0441279B1 (en) Bilobalide phospholipide complexes, their applications and formulations containing them
JPH08208511A (ja) 抗運動ニューロン疾患剤
DE69928279T2 (de) Lungensurfactant zubereitungen enthaltendes behandlungset
JP3070980B2 (ja) レシチン化スーパーオキシドディスムターゼ及びそれを有効成分とする医薬
JP3857338B2 (ja) レシチン化スーパーオキシドディスムターゼおよびそれを有効成分とする医薬
KR101175193B1 (ko) 세라미드 함유 히알루론산 복합체를 포함하는 피부질환용 조성물
CA2755116C (en) Ameliorating agent for chronic obstructive pulmonary disease
JPH09110717A (ja) ループス腎炎治療剤
JPWO2008075706A1 (ja) 間質性肺炎治療剤
EP0292964B1 (en) Superoxide dismutase derivatives a method of producing the same and medicinal use of the same
JPH0952843A (ja) 急性腎不全治療剤
JPH10338645A (ja) 脳血管障害に伴う機能障害改善剤
KR20110094321A (ko) 수식형 수퍼옥사이드 디스뮤타아제 함유 흡입제
EP0730473A1 (de) Hirudin-konjugate aus hirudin und lipophilen verbindungen
EP1435994B1 (de) Neue verwendung von lungensurfactant
JPH09124505A (ja) 角膜障害治療・予防剤
DE3851257T4 (de) Azyliertes Derivat von Superoxid-Dismutase und dieses enthaltende Zusammensetzung.