JPH09111154A - 水性被覆組成物 - Google Patents

水性被覆組成物

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JPH09111154A
JPH09111154A JP29494095A JP29494095A JPH09111154A JP H09111154 A JPH09111154 A JP H09111154A JP 29494095 A JP29494095 A JP 29494095A JP 29494095 A JP29494095 A JP 29494095A JP H09111154 A JPH09111154 A JP H09111154A
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JP
Japan
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emulsion
film
meth
polymer
acrylate
Prior art date
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Pending
Application number
JP29494095A
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English (en)
Inventor
Tatsushi Fukuzumi
達志 福住
Makoto Moriya
誠 守屋
Seiji Nishimura
誠司 西村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造膜性が良好で、かつ金属、プラスチック、
皮革、ガラス等への密着性に優れ、さらに被覆された物
品を高温で保管した場合でも接着によりブロッキングす
ることのない水性被覆組成物の提供。 【解決手段】 ビニル系単量体を水性媒体中で重合して
得られた重合体のガラス転移温度が60℃以上であるエ
マルション(A)と、ビニル系単量体を水性媒体中で重
合して得られた重合体のガラス転移温度が20℃未満で
あるエマルション(B)とを配合し、配合されたエマル
ションにおける重合体のガラス転移温度が25〜55℃
の範囲となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性被覆組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂を水性媒体中に分散させた水性エマ
ルションからなる被覆材は、水を媒体としているために
省資源化が計られ、さらに、溶剤を使用しないために引
火、中毒および大気汚染の危険性が小さいことなどか
ら、金属、プラスチック、皮革、ガラス等の物品表面を
被覆するため広く用いられている。
【0003】しかしながら、水性エマルション被覆材に
よる造膜(被膜の形成)は、ポリマー粒子の融合により
行われるため、室温またはそれ以下の比較的低い温度に
おいて造膜させるためには樹脂のガラス転移温度を高く
することは困難である。
【0004】ところで、水性エマルション被覆材の造膜
性を向上させるために、樹脂のガラス転移温度を低くし
た場合には、乾燥後にも被膜に粘着性が残存し、塵やホ
コリ等の付着に対する耐汚染性が低下するばかりでな
く、被膜が形成された製品を積み重ねて保管したり、被
膜が形成された製品の保護のために紙やフィルムで包装
した場合に、製品同士、または製品と紙等の包装体とが
接着してブロッキングする等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、造膜
性が良好で、かつ金属、プラスチック、皮革、ガラス等
への密着性に優れ、さらに、被覆された物品を高温で保
管した場合でも接着により、ブロッキングすることのな
い水性被覆材組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ガラス転移温度の
異なる2種の重合体エマルションを特定割合に配合して
得られ水性被覆組成物が上記の目的を達成し得ることを
見い出し、本発明を完成するに到った。
【0007】すなわち、本発明は、ビニル系単量体を水
性媒体中で重合して得られた重合体のガラス転移温度が
60℃以上であるエマルション(A)と、ビニル系単量
体を水性媒体中で重合して得られた重合体のガラス転移
温度が20℃未満であるエマルション(B)とのブレン
ド物であって、該ブレンド物における重合体のガラス転
移温度が25〜55℃であることを特徴とする水性被覆
組成物にある。
【0008】
【発明の実施の態様】以下に、詳しく説明する。本発明
の水性被覆組成物は、ビニル系単量体を水性媒体中で重
合して得られる重合体のガラス転移温度(以下、Tgと
略記する。)が60℃以上であるエマルション(A)
(以下、エマルション(A)という。)と、ビニル系単
量体を水性媒体中で重合して得られる重合体のTgが2
0℃未満であるエマルション(B)(以下、エマルショ
ン(B)という。)とから構成される。
【0009】エマルション(A)とエマルション(B)
を構成するのに用いられるビニル重合性単量体は、少な
くとも1個の重合可能なビニル基を有するものである。
用いることのできるビニル系単量体としては、メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、メタクリル酸等から選ばれる単量体が
好ましい例として挙げられるが、他の共重合可能なビニ
ル系単量体も併用できる。併用できるその他の共重合可
能なビニル系単量体の具体例としては、メチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート等の炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸アルキルエステル;スチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート;エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート等のグリコールジ(メタ)アクリレート;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキ
ルアミノ(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートメチルクロライド塩、アリル(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、(メタ)アクリロニ
トリル、ベンジル(メタ)アクリレート等公知の重合性
ビニル単量体;およびアクリル酸、1,2シクロヘキサ
ンジカルボン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、1,2シクロヘサンジカルボン酸モノヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフタル酸
モノヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、5−メ
チル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸モノヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、シュウ酸モノヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート等のカルボキシル基
含有ビニル系単量体が挙げられる。
【0010】エマルション(A)およびエマルション
(B)は、上記したビニル系単量体の少なくとも1種を
用いて構成されるが、エマルション(A)においては、
重合体のTgが60℃以上、好ましくは65℃以上とな
るようにすることが必要であり、さらに、エマルション
(B)においては、重合体のTgが20℃未満、好まし
くは15℃以下となるようにすることが必要である。
【0011】これはエマルション(A)とエマルション
(B)とを配合した場合、エマルション(A)を構成す
る重合体のTgが60℃未満ではブロッキングの改良効
果が小さく、また、エマルション(B)を構成する重合
体のTgが20℃以上では造膜性の改良効果が小さいた
めである。
【0012】エマルション(A)とエマルション(B)
との配合は、配合されて得られたエマルション中の重合
体のTgが25〜50℃、好ましくは30〜50℃の範
囲となるようにすることが必要である。
【0013】これは混合エマルション中の重合体のTg
が25℃未満の場合には造膜性は向上するものの、乾燥
後の被膜に粘着性が残り、耐汚染性と耐ブロッキングの
観点から好ましくなく、一方、重合体のTgが50℃を
越えると耐ブロッキング性は向上するものの、造膜性が
低下し、通常の室温(25℃前後)での造膜が著しく低
下するおそれがあるためである。
【0014】本発明で使用されるエマルション(A)と
エマルション(B)は乳化重合によって製造される。乳
化重合法としては、乳化剤を使用する乳化重合法あるい
は重合開始剤として過硫酸カリウム等の過硫酸系開始剤
を使用して乳化剤を使用しない、いわゆるソープフリー
乳化重合法等が挙げられる。
【0015】乳化重合に使用する乳化剤は特に制限され
るものではなく、市販の乳化剤が使用できるが、アルキ
ルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、アルカリ硫酸ア
ルカリ金属塩等のアニオン性界面活性剤やポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤等が挙げられ
る。これらの乳化剤は単独で使用しても混合して使用し
てもよい。
【0016】また、乳化重合において使用される重合開
始剤としては、過硫酸カリウム、過硫化アンモニウム等
の過硫酸塩系開始剤、単量体溶解性の過酸化物とロンガ
リット等還元剤とのレドックス開始剤系等の公知の開始
剤等が挙げられ、これ等は目的に応じて適宜選択して使
用される。
【0017】さらに、必要に応じてエマルション粒子の
分子量を調節するために、上記ビニル系単量体混合物中
に、n−ドデシルメルカプタン、α−メチルスチレンダ
イマー等の連鎖移動剤を添加することもできる。
【0018】乳化重合に際しての単量体の重合系内への
供給方法としては、特に限定されず、公知の方法、例え
ば単量体を一括仕込みする法、単量体の滴下法、単量体
のプレ乳化滴下法等の方法を使用することができる。
【0019】乳化重合により得られるエマルションは、
重合後塩基によりその系のpHを中性から弱アルカリ性
の範囲、すなわちpHを6.5〜10.0の範囲に設定
することが系の安定性の面から好ましい。
【0020】添加される塩基の例としては、アンモニ
ア、トリメチルアミン、プロピルアミン、ジエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、ジブチルアミン、アミルアミ
ン、1−アミノオクタン、2−ジメチルアミノエタノー
ル、エチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタ
ノール、1−アミノ−2−プロパノール、2−アミノ−
1−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール、1
−ジメチルアミノ−2−プロパノール、3−ジメチルア
ミノ−1−プロパノール、2−プロピルアミノエタノー
ル、エトキシプロピルアミン、アミノベンジルアルコー
ル、モルホリン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
が挙げられる。
【0021】本発明の水性被覆組成物を得るに当っての
エマルション(A)とエマルション(B)との配合は、
塗布工程の面から混合エマルション中の固形分が40〜
60重量%となるようにすることが好ましい。
【0022】本発明の水性被覆組成物においては、必要
に応じて、造膜後の塗膜の耐水性の向上、さらなる造膜
性の向上を目的として、水希釈レジン、水溶性レジンを
乾燥性や耐ブロッキング性を損ねない範囲内で添加する
こともできる。
【0023】また、本発明の水性被覆組成物において
は、さらに、消泡剤、顔料、顔料分散剤、高融点有機溶
剤、防腐剤等を添加して用いることも可能である。
【0024】本発明の水性被覆組成物を塗布して被覆す
ることのできる被覆製品の例としては、鉄、ステンレ
ス、アルミニウムおよびその他の金属ならびに、セメン
ト、ガラス、プラスチック等が挙げられる。
【0025】被覆製品への水性被覆組成物の塗布方法と
しては、特に限定されず、噴霧コート法、ローラーコー
ト法、バーコート法、エアーナイフ法、流延法、刷毛塗
り法、ディッピング法等の従来公知の方法を用いること
ができる。
【0026】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
る。実施例および比較例中の「部」は重量部を示す。ま
た、実施例および比較例における物性の評価は以下に示
す方法を用いて行った。
【0027】(1)エマルション中の重合体のTg 下記のFoxの式より計算で求めた。 1/(Tg+273)=Σ(W1 /Tg1 ) (式中、W1 :各共重合成分の重量分率、Tg1 :各共
重合成分のホモポリマーのTg(K)を表わす。)
【0028】(2)造膜性 室温(25℃、60%RH)、および低温(1)(0
℃、50%RH)、低温(2)(5℃、50%RH)、
低温(3)(10℃、50%RH)の環境下でガラス板
に刷毛塗り法でエマルションを塗布し、塗布環境下で1
時間乾燥させた後、造膜性を下記の5段階で評価した。 ○…クラックの発生の少ない、きれいな膜を形成してい
る。 ○〜△…クラックの発生が少ない。 △…膜になっているがクラックが多く発生している。 △〜×…膜になりかけている部分と膜になっていない部
分とが混在している。 ×…膜になっていない(塗布部を擦るとポロポロと剥れ
る。)。
【0029】(3)耐ブロッキング性 室温(25℃、60%RH)において、縦100mm×
横100mm×厚さ1mmガラス板にバーコーターの2
0番を用いて水性被覆組成物を塗布し、室温で24時間
放置した後ガラス板を4枚重ねて固定し、50℃および
60℃の乾燥機に入れ24時間加熱した後に取り出して
室温まで自然冷却し、次いで、塗布面にのせたガラス板
を取り除くときの上にのせたガラス板とエマルション被
膜との状態を耐ブロッキング性の指標として以下の3段
階で評価した。 ○…上にのせたガラス板と被膜を形成したガラス板とは
無理なく離れ、上にのせたガラス板の方には被膜が付着
していない。 △…上にのせたガラス板と被膜を形成したガラス板とは
離れるが、上にのせたガラス板の方には被膜の一部が付
着している。 ×…上にのせたガラス板と被膜を形成したガラスとが接
着されて離れない。
【0030】エマルション製造例 (1)エマルション(E−1)の製造 撹拌機、温度計、還流凝縮機を備えた重合装置中に、脱
イオン水60部、アルキルエーテル硫酸ナトリウム3部
を入れ、窒素置換を十分に行った後、昇温した。内温が
90℃になった時点より重合装置の温度を90℃に保ち
ながら、表1に示した量のビニル系単量体に、アルキル
エーテル硫酸ナトリウム2部、脱イオン水35部、およ
び28%アンモニア水0.1部を加えたプレエマルショ
ンを2時間かけて添加し、これと並行して過硫酸ナトリ
ウム0.2部を脱イオン水10部に溶解した溶液を2時
間かけて添加した。添加終了後、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイドを0.1部添加し、内温を95℃まで昇温
して2時間反応させた。得られたエマルションを室温ま
で冷却した後に系のpHを約9に調節するため、28%
アンモニア水を添加した。表1に得られたエマルション
の物性の評価結果を示す。
【0031】(2)エマルション(E−2〜E−10)
の製造 ビニル系単量体組成を表1に示すように変更した以外
は、エマルション(E−1)と同様な操作を繰り返して
エマルション(E−2〜E−10)を得た。表1に得ら
れたエマルションの物性の評価結果を示す。
【0032】
【表1】
【0033】[実施例1〜8、比較例1〜7]上記
(1)と(2)にて製造したエマルションE−1〜E−
10を用い、これを表2に示す割合にて配合し、混合エ
マルション(水性被覆組成物)を得た。表2に混合エマ
ルションの造膜性、耐ブロッキング性についての評価結
果を示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の水性被覆組成物は、低温での造
膜性と高温での耐ブロッキング性が優れているために、
造膜性の塗布作業環境への依存性を著しく低下させ、作
業性を大幅に向上させるだけではなく、製品の保管時に
も保管環境の温度の影響による、製品の性能低下とブロ
ッキングによる製品ロスを起こさず、商品価値を高める
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系単量体を水性媒体中で重合して
    得られた重合体のガラス転移温度が60℃以上であるエ
    マルション(A)と、ビニル系単量体を水性媒体中で重
    合して得られた重合体のガラス転移温度が20℃未満で
    あるエマルション(B)との配合物からなり、該配合物
    における重合体のガラス転移温度が25〜55℃である
    ことを特徴とする水性被覆組成物。
JP29494095A 1995-10-19 1995-10-19 水性被覆組成物 Pending JPH09111154A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004339472A (ja) * 2003-04-25 2004-12-02 Nippon Paint Co Ltd エマルション塗料組成物
US7211622B2 (en) 2003-05-28 2007-05-01 Nippon Shokubai Co., Ltd. Aqueous resin composition and its uses
JP2022154461A (ja) * 2021-03-30 2022-10-13 大日本塗料株式会社 塗膜及び塗料組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004339472A (ja) * 2003-04-25 2004-12-02 Nippon Paint Co Ltd エマルション塗料組成物
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