JPH09112733A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH09112733A
JPH09112733A JP27137695A JP27137695A JPH09112733A JP H09112733 A JPH09112733 A JP H09112733A JP 27137695 A JP27137695 A JP 27137695A JP 27137695 A JP27137695 A JP 27137695A JP H09112733 A JPH09112733 A JP H09112733A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムシール材が弁座部に固着しにくく、しか
もゴムシール材に磨耗やクラックが起こりにくい電磁弁
を提供すること。 【解決手段】 この電磁弁11は、ケーシング13a、
弁座部16,17、ゴムシール材15及びプランジャ6
等を有する。弁座部16,17はケーシング13aの内
壁面に形成されている。ゴムシール材15は、プランジ
ャ6の駆動により弁座部16,17に接離する。ケーシ
ング13aの内壁面には、含Ni金属マトリクス18a
中にフッ素樹脂粒子18bが分散された複合めっき層1
8が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁弁に係り、特に
はその弁座部付近の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製または樹脂製のケーシング
の内壁面に形成された弁座部に、プランジャと一体的に
移動するゴムシール材が接離することにより、流体流路
の切替えが行われるように構成された電磁弁が知られて
いる。
【0003】この種の電磁弁に通電がなされていない場
合、前記ゴムシール材は、通常、バネ等に付勢されるこ
とによって弁座部に密着した状態となる。しかし、この
ような非通電状態が長期間にわたって維持されると、弁
座部にゴムシール材が固着してしまい、通電しても流体
流路が開かなくなるという問題があった。また、電磁弁
が使用される雰囲気の温度が高くなるほど、ゴムシール
材の固着がより短期間で起こることも知られていた。さ
らに、ゴムシール材は硬質ゴム製であるとはいうものの
比較的脆いものであるため、特にゴムシール材と弁座と
が頻繁に接離するような電磁弁では早期に磨耗やクラッ
クが発生してしまう。
【0004】このため、従来においては、図6に示され
るように、弁座部21を含むケーシング22の内壁面全
体を、フッ素樹脂層23で被覆するという対策が講じら
れていた。つまり、弁座部21とゴムシール材24との
間に非粘着性のフッ素樹脂層23を介在させることによ
り、両者21,24の固着を回避し、かつゴムシール材
24の磨耗・クラックを低減せんとしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フッ素
樹脂層23は金属等との密着性に劣ることから、弁座部
21において頻繁にゴムシール材24が当接する箇所
(即ち弁座部先端21a)を保護するフッ素樹脂層23
には、特に早期に剥離が生じやすい。そして、このよう
な剥離が起こった場合、弁座部21が露出してしまうこ
とになり、もはや固着の回避及び磨耗・クラックの低減
を図ることができなくなる。従って、何らかの改良を行
うことによって、より耐久性に優れた電磁弁を実現した
いという要請が強かった。
【0006】また、弁座部先端21aは鋭角的な形状を
している場合が多く、そこに膜厚が均一で表面粗さの小
さなフッ素樹脂層24を形成することは難しい。従っ
て、シール部分からどうしても流体がリークしやすくな
り、真空破壊弁等のように高いシール性が要求される電
磁弁を実現することができなかった。
【0007】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、ゴムシール材が弁座部に固
着しにくく、しかもゴムシール材に磨耗やクラックが起
こりにくい電磁弁を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、ゴムシール材のシ
ール性の低下を伴うことなく、その固着、磨耗、クラッ
クを解消することができる電磁弁を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ケーシングの内壁面
に形成された弁座部に、プランジャと一体的に移動する
ゴムシール材が接離することにより、流体流路の切替え
が行われるように構成された電磁弁において、含Ni金
属マトリクス中にフッ素樹脂粒子が分散された複合めっ
き層を、前記ケーシングの内壁面に形成したことを特徴
とする電磁弁をその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記複合めっき層は、前記ケーシングの内壁面のう
ち前記弁座部のみに形成されているとした。請求項3に
記載の発明は、請求項1または2において、前記含Ni
金属マトリクスはNi−P(ニッケル−リン)マトリク
スであり、かつ前記フッ素樹脂粒子はPTFE(ポリテ
トラフロロエチレン)粒子であるとした。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記複合めっき層におけるPTFE粒子の含有量
は、10体積%〜50体積%であるとした。請求項5に
記載の発明は、請求項3または4において、前記複合め
っき層の厚さは、5μm〜10μmであるとした。
【0012】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜5に記載の発明によると、ケーシングの
内壁面に複合めっき層を形成することによって、弁座部
とゴムシール材との直接的な接触が防止されるため、ゴ
ムシール材の磨耗・クラックの低減が図られる。
【0013】また、この複合めっき層は、含Ni金属マ
トリクス中にフッ素樹脂粒子を分散したものであるた
め、硬質かつ密着性が高いというNiの性質と、非粘着
性であるというフッ素樹脂の性質とを合わせ持ってい
る。
【0014】つまり、フッ素樹脂に由来する性質によっ
て弁座部へのゴムシール材の固着が回避されるととも
に、Niに由来する性質によって複合めっき層の早期剥
離が防止される。従って、長期にわたって前記磨耗・ク
ラックの低減を図ることができ、もって電磁弁の耐久性
が向上する。
【0015】さらに、前記複合めっき層はめっき法によ
って形成されるものであるため、従来のフッ素樹脂単独
からなる層に比べて、その膜厚は均一でありかつ表面粗
さも小さい。このため、シール部分から流体がリークす
ることがなく、シール性の低下を伴うことがない。
【0016】請求項2に記載の発明によると、ケーシン
グの内壁面のうち弁座部のみに複合めっき層を形成して
いることから、例えばケーシングの内壁面の全体にわた
ってそれを形成した場合に比べて、確実に高コスト化を
防止することができる。
【0017】請求項4に記載の発明によると、複合めっ
き層におけるPTFE粒子の含有量が10体積%〜50
体積%であるため、製造困難化及び高コスト化を伴うこ
となくゴムシール材の固着の発生を低減することができ
る。
【0018】請求項5に記載の発明によると、複合めっ
き層の厚さが5μm〜10μmであるため、高コスト化
を伴うことなくゴムシール材の固着の発生を確実に回避
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電磁弁に具体化し
た一実施形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
【0020】図1に示されるように、本実施例の電磁弁
11は、ソレノイド12及び弁部13という2つの部分
によって構成されている。弁部13を構成する金属製の
ケーシング13aの内部には、流体流路14が形成され
ている。そして、この流体流路14内には、前記ソレノ
イド12によって駆動される弁体としてのゴムシール材
15が、一対の対向する弁座部16,17間において移
動可能に設けられている。
【0021】ソレノイド12を構成するボビン1の外周
面には、コイル2が巻装されている。そのボビン1の貫
通孔1a内には、ヨーク3を介して円柱状のコア(固定
鉄心)4が嵌装されている。コア4の下端側には、摺動
筒5の上端部が嵌着されている。このような摺動筒5内
には、円筒状をしたプランジャ(可動鉄心)6が上下方
向に沿って摺動可能に配設されている。なお、コア4及
びプランジャ6は、ともに鉄合金等の強磁性体を用いて
形成されている。
【0022】コア4側の当接面(下端面)4aとプラン
ジャ6側の当接面(上端面)6aとの間には、付勢手段
としてのコイルバネ7が配設されている。このコイルバ
ネ7の上端は、コア4の下端面4aの中央部に形成され
た凹部4bの内底面に当接している。一方、コイルバネ
7の下端は、プランジャ6の上端面6aの中央部に形成
されたバネ孔6bの内底面に当接している。このため、
前記コイルバネ7の付勢力は、常にコア4とプランジャ
6とを互いに離間させる方向に働いている。従って、コ
イル2に通電がなされていない場合、コア4の下端面4
aとプランジャ6の上端面6aとの間には一定の間隔が
保持される(図1参照)。なお、このときには、ゴムシ
ール材15は下側の弁座部17に当接した状態を維持す
る。ここで、コイル2に通電がなされた場合、ヨーク
3、コア4及びプランジャ6を周回する閉磁路が形成さ
れる。すると、プランジャ6がコイルバネ7の付勢力に
抗してコア4に吸引され、プランジャ6の上端面6aが
コア4の下端面4aに衝突する。このとき、ゴムシール
材15は上側の弁座部16に当接した状態になり、結果
として流体の流れる方向が切り換わる。
【0023】図2において概念的に示されるように、ケ
ーシング13aの内壁面にある両弁座部16,17に
は、いわゆる自己潤滑性を有する複合めっき層18が形
成されている。この複合めっき層18は、含Ni金属マ
トリクス18a中にフッ素樹脂粒子18bが分散された
ものとなっている。ただし、両弁座部16,17以外の
箇所については、このような複合めっき層18は形成さ
れておらず、金属内壁面は露出している。
【0024】本実施形態では含Ni金属マトリクス18
aとしてNi−Pマトリクス18aが選択されており、
かつ前記フッ素樹脂粒子18bとしてPTFE粒子18
bが選択されている。なお、前記複合めっき層18は、
電解めっき法及び無電解めっき法のいずれも手法によっ
ても形成することが可能である。ただし、無電解めっき
法のほうが膜厚が均一になるため好ましい。
【0025】複合めっき層18におけるPTFE粒子1
8bの含有量は、10体積%〜50体積%であることが
よく、特には20体積%〜40体積%であることがよ
い。前記含有量が50体積%を越えると、被めっき面に
対してめっきが付着しにくくなるという製造上の問題が
発生するばかりでなく、高コスト化の原因となってしま
う。また、金属の含有量が減少する分だけ、複合めっき
層18自体の強度が弱くなる。一方、前記含有量が10
体積%未満であると、ゴムシール材15の固着強度を低
減する効果(後述)が充分得られなくなる。
【0026】複合めっき層18の厚さは、5μm〜20
μmであることがよく、特には5μm〜10μmである
ことがよい。複合めっき層18が薄すぎると、前記の固
着強度低減効果が充分得られなくなることに加え、膜厚
が不均一になるおそれがある。一方、複合めっき層18
を必要以上に厚くしたとしても、それによって期待され
る効果はそれほど大きくなく、かえって高コスト化につ
ながってしまう。
【0027】次に、本実施形態の電磁弁11に対する各
種の比較試験について述べる。図3の折れ線グラフは、
弁座部衝撃試験の結果を示したものである。同グラフに
おいて、縦軸はゴムシール材15に発生するクラックの
深さ(μm)を表し、横軸は動作回数(即ち、ゴムシー
ル15が弁座部16,17に衝突する回数)を表してい
る。また、グラフ中にプロットされた□は本実施形態の
電磁弁11のクラックを測定した値であり、■は比較例
(複合めっき層18が形成されておらず弁座部16,1
7が露出しているもの)の電磁弁のクラックを測定した
値である。なお、実施形態の電磁弁11では、複合めっ
き層18の厚さを10μmに設定し、かつPTFE粒子
18bの含有量を30体積%に設定している。
【0028】その結果、動作回数が同じ場合においてク
ラックの深さを比較すると、明らかに本実施形態の電磁
弁11のほうが浅くなっている。従って、本実施形態の
電磁弁11のような構成にすれば、確実にクラックの発
生の低減が図られることがわかる。
【0029】図4の棒グラフは、固着試験の結果を示し
たものである。同グラフにおいて、縦軸は固着強度(kg
f/cm2 )を表している。固着強度とは、所定温度にてゴ
ムシール材15を弁座部16,17に押し付けた場合、
そのゴムシール材15を剥がすのに要する力の大きさを
いう。ここでは、試験区を4つ設定している。第1の試
験区は、弁座部16,17に複合めっき層18(厚さ1
0μm,PTFE粒子18bの含有量が30体積%)を
形成し、かつニトリルゴム製のゴムシール材15を使用
したものである。第2の試験区は、同様の複合めっき層
18を形成し、かつフッ素ゴム製のゴムシール材15を
使用したものである。第3の試験区は、複合めっき層1
8を未形成とし、かつニトリルゴム製のゴムシール材1
5を使用したものである。第4の試験区は、複合めっき
層18を未形成とし、かつフッ素ゴム製のゴムシール材
15を使用したものである。即ち、第1,第2の試験区
が実施形態であり、第3,第4の試験区が比較例であ
る。なお、ここでは弁座部16,17の材質(即ち、ケ
ーシング13aの材質)としてアルミニウムを選択し
た。また、面圧は20kgf/cm2 に、温度は70℃に、押
圧時間は24時間にそれぞれ設定した。1試験区におけ
るサンプル数は3つとした。
【0030】その結果、試験区1,2ではゴムシール材
15の固着が全く認められなかったのに対し、試験区
3,4では固着が認められた。また、フッ素ゴム製のゴ
ムシール材15のほうがニトリルゴム製のゴムシール材
15よりも固着強度が大きくなることがわかった。上記
のことからも明らかなように、本実施形態のような構成
にすれば、ゴムシール材15の固着という問題を解消す
ることができることがわかる。
【0031】図5の折れ線グラフは、PTFE粒子18
bの含有量(体積%)を変更したときの固着強度の変化
を示すものである。同グラフの縦軸は固着強度(kgf/cm
2 )を表しており、横軸はPTFE粒子18bの含有量
(体積%)を表している。なお、ここでは弁座部16,
17の材質として黄銅(♯1500研磨)を選択し、か
つNBR製のゴムシール材15を選択した。また、複合
めっき層18の膜厚を10μmに設定した。さらに、面
圧は20kgf/cm2 に、温度は70℃に、押圧時間は96
時間にそれぞれ設定した。PTFE粒子18bの含有量
は「0,10,20,30,40,50」というように
10体積%ずつ変更した。得られたデータは■でプロッ
トされている。
【0032】その結果、0体積%のときの固着強度が約
1.8kgf/cm2 となるのに対し、10体積%のときの固
着強度は約0.3kgf/cm2 となり、値が数分の一になる
ことがわかった。さらに、20体積%以上に設定した場
合には固着強度が0kgf/cm2となり、固着が全く発生し
なくなることがわかった。
【0033】以下、本実施形態において特徴的な作用効
果を列挙する。 (イ)本実施形態によると、ケーシング13aの内壁面
にある弁座部16,17に複合めっき層18を形成する
ことによって、弁座部16,17とゴムシール材15と
の直接的な接触が防止されている。このため、ゴムシー
ル材15の磨耗・クラックの低減を図ることができる。
【0034】また、この複合めっき層18は、含Ni金
属マトリクス18a中にフッ素樹脂粒子18bを分散し
たものであるため、硬質かつ密着性が高いというNiの
性質と、非粘着性であるというフッ素樹脂の性質とを合
わせ持っている。つまり、フッ素樹脂に由来する性質に
よって弁座部16,17へのゴムシール材15の固着が
回避されるとともに、Niに由来する性質によって複合
めっき層18の早期剥離が防止される。従って、長期に
わたって前記磨耗・クラックの低減を図ることができ、
もって電磁弁11の耐久性を向上させることができる。
【0035】(ロ)本実施形態によると、複合めっき層
18はめっき法によって形成されるものであるため、従
来のフッ素樹脂単独からなる層に比べて、その膜厚は均
一でありかつ表面粗さも小さい。このため、複合めっき
層18を形成したとしても、シール部分から流体がリー
クすることがなく、シール性の低下を伴うこともない。
よって、例えば真空破壊弁のように高いシール性が要求
される用途にも充分に対応することができる。なお、こ
の複合めっき層18は無電解めっきによるものであるた
め、特に膜厚の均一性に優れたものとなる。
【0036】(ハ)本実施形態によると、ケーシング1
3aの内壁面のうち、弁座部16,17のみに複合めっ
き層18を形成している。よって、例えばケーシング1
3aの内壁面の全体にわたってそれを形成した場合に比
べて、確実に高コスト化を防止することができる。めっ
き液等の使用量が少なくて済むからである。
【0037】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)含Ni金属マトリクス18aとしては、実施形態
にて例示したNi−Pマトリクスのほかにも、例えばN
iマトリクス、Cuマトリクス、Coマトリクス、Fe
マトリクス、Ni−Coマトリクス、Ni−Feマトリ
クス、Ni−Mnマトリクス、Ni−Bマトリクス、C
o−Bマトリクスなどを使用することが許容されうる。
【0038】(2)フッ素樹脂粒子18bとしてPTF
E粒子18b以外の樹脂を使用したり、さらにはフッ化
黒鉛(CF)n などを使用することも許容されうる。 (3)無電解めっき法によって複合めっき層18を形成
するばかりでなく、電解めっき法によって複合めっき層
18を形成することも許容されうる。
【0039】(4)弁座部16,17のみでなく、ケー
シング13aの内壁面全体に、さらには外壁面も含むケ
ーシング13a全体に複合めっき層18を形成すること
も許容されうる。ただし、低コスト化を図るためには、
実施形態のように必要部分のみに複合めっき層18を形
成することが好ましいといえる。
【0040】(5)本発明は、実施形態のように弁体で
あるゴムシール材15とプランジャ6とが別体である電
磁弁11のみに適用されるに止まらない。従って、例え
ばプランジャ6の先端部にゴムシール材15が接合され
たもの、即ち両者6,15が一体になっているものにも
同様に適用されることができる。
【0041】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) ケーシングの内壁面に形成された弁座部に、プ
ランジャと一体的に移動するゴムシール材が接離するこ
とにより、流体流路の切替えが行われるように構成され
た電磁弁において、自己潤滑性分散めっき層を前記ケー
シングの内壁面に形成したことを特徴とする電磁弁。
【0042】(2) 技術的思想(1) において、前記自
己潤滑性分散めっき層は、Cu,Fe,Co及びNiか
ら選択される1種を含む金属マトリクス中に、フッ化黒
鉛及びフッ素樹脂粒子のうちの少なくとも1種が分散さ
れたものであることを特徴とする電磁弁。
【0043】(3)請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記複合めっき層は無電解めっきによって形成されるこ
と。この構成であると、電解めっきのときに比較して複
合めっき層の膜厚を均一にすることができるため、より
シール性を向上させることができる。
【0044】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「複合めっき層: 電気めっき浴または無電解めっき浴
に難溶性の微粒子を分散させた状態でめっきを析出させ
た場合に得られるめっき層をいう。」
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、ゴムシール材が弁座部に固着しにく
く、しかもゴムシール材に磨耗やクラックが起こりにく
い電磁弁を、シール性の低下を伴うことなしに提供する
ことができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、ケーシン
グの内壁面の全体にわたって複合めっき層を形成した場
合に比べて、確実に高コスト化を防止することができ
る。請求項4に記載の発明によれば、製造困難化及び高
コスト化を伴うことなくゴムシール材の固着の発生を低
減することができる。請求項5に記載の発明によれば、
請求項4に記載の発明の効果に止まらず、ゴムシール材
の固着の発生を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における電磁弁を示す断面図。
【図2】同電磁弁における弁座部を概念的に示す部分拡
大断面図。
【図3】弁座部衝撃試験の結果を示す折れ線グラフ。
【図4】固着試験の結果を示す棒グラフ。
【図5】PTFE粒子の含有量を変更したときの固着強
度の変化を示す折れ線グラフ。
【図6】従来の電磁弁における弁座部を示す部分拡大断
面図。
【符号の説明】
4…流体流路、6…プランジャ、11…電磁弁、13a
…ケーシング、15…ゴムシール材、16,17…弁座
部、18…複合めっき層、18a…含Ni金属マトリク
スとしてのNi−Pマトリクス、18b…フッ素樹脂粒
子としてのPTFE粒子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングの内壁面に形成された弁座部
    に、プランジャと一体的に移動するゴムシール材が接離
    することにより、流体流路の切替えが行われるように構
    成された電磁弁において、 含Ni金属マトリクス中にフッ素樹脂粒子が分散された
    複合めっき層を、前記ケーシングの内壁面に形成したこ
    とを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】前記複合めっき層は、前記ケーシングの内
    壁面のうち前記弁座部のみに形成されている請求項1に
    記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】前記含Ni金属マトリクスはNi−Pマト
    リクスであり、かつ前記フッ素樹脂粒子はPTFE粒子
    である請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】前記複合めっき層におけるPTFE粒子の
    含有量は、10体積%〜50体積%である請求項3に記
    載の電磁弁。
  5. 【請求項5】前記複合めっき層の厚さは、5μm〜10
    μmである請求項3または4に記載の電磁弁。
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