JPH09114281A - 加圧用回転体、加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加圧用回転体、加熱装置及び画像形成装置

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JPH09114281A
JPH09114281A JP29222095A JP29222095A JPH09114281A JP H09114281 A JPH09114281 A JP H09114281A JP 29222095 A JP29222095 A JP 29222095A JP 29222095 A JP29222095 A JP 29222095A JP H09114281 A JPH09114281 A JP H09114281A
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heating
elastic layer
rotating body
layer
pressure
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JP29222095A
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Masahiro Goto
正弘 後藤
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Hiroko Ogama
裕子 大釜
Hiroshi Kataoka
洋 片岡
Masami Takeda
正美 竹田
Satoru Izawa
悟 伊澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱手段と対向し該加熱手段との間に被加熱
材を圧接させる加圧用回転体、加熱手段と加圧用回転体
との圧接ニップ部に被加熱材を導入して挟持搬送させて
加熱処理する加熱装置について、加圧用回転体の熱容
量、外径精度、被加熱材の搬送速度変動、カール等の問
題を解消すること。 【解決手段】 加圧用回転体24は弾性層24bを有
し、該弾性層中に内部が中空の充填材24cを含むこ
と、加圧用回転体は弾性層、離型層を有し、離型層は発
泡体である、又は内部に気体を含む充填材が混入されて
いること、加圧用回転体は弾性層を有し、該弾性層は加
熱手段と加圧用回転体との圧接ニップ部において最大変
形率(最大つぶれ量/弾性層肉厚)が10%以上である
こと、加圧用回転体は、駆動用回転体と、該駆動用回転
体から回転力を受けて回転するベルト状の回転体からな
ること等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱手段に対向し
該加熱手段に被加熱材を圧接させる加圧用回転体、加熱
装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真複写機・プリンター等
の画像形成装置に装備される加熱定着装置を例にして説
明する。
【0003】画像形成装置の加熱定着装置は、画像形成
手段部で被記録材(転写材シート・静電記録紙・エレク
トロファックス紙・印字用紙等)に転写方式あるいは直
接方式で形成担持させた目的の画像情報に対応した未定
着画像(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像とし
て熱定着させるもので、熱ローラ定着方式やフィルム加
熱方式等のように、加熱手段と加圧手段とを対向圧接さ
せて圧接ニップ部(定着ニップ部)を形成させ、その圧
接ニップ部に画像定着すべき被記録材を導入して挟持搬
送させて未定着画像を被記録材面に熱圧定着させる接触
加熱型の装置が多用されている。
【0004】a)熱ローラ定着方式 加熱手段としての加熱ローラ(定着ローラ)と、これに
圧接させた加圧手段としての弾性加圧ローラとの並行圧
接ローラ対を基本構成とし、該ローラ対を回転させ、該
ローラ対の圧接ニップ部に画像定着すべき被記録材を導
入して挟持搬送通過させて、加熱ローラの熱と、圧接ニ
ップ部の加圧力にて未定着画像を被記録材面に熱圧定着
させるものである。
【0005】b)フィルム加熱方式 特開昭63−313182号公報・特開平2−1578
78号公報・特開平4−44075〜44083号公報
・特開平4−204980〜204984号公報等に提
案されており、加熱手段として加熱体と耐熱性フィルム
(定着フィルム)を有し、耐熱性フィルムを加圧手段と
しての弾性加圧ローラで加熱体に圧接させて圧接ニップ
部を形成させ、圧接ニップ部において耐熱性フィルムを
加熱体に密着させて摺動搬送させ、圧接ニップ部の耐熱
性フィルムと弾性加圧ローラとの間に画像定着すべき被
記録材を導入して耐熱性フィルムと一緒に搬送させて、
耐熱性フィルムを介して付与される加熱体からの熱と、
圧接ニップ部の加圧力にて未定着画像を被記録材面に熱
圧定着させるものである。被記録材は圧接ニップ部を通
過後に耐熱性フィルムから分離される。
【0006】フィルム加熱方式の加熱装置は、加熱体と
して低熱容量の線状加熱体を、耐熱性フィルムとして薄
膜の低熱容量のものを用いることが出来るために、省電
力化・ウエイトタイム短縮化(クイックスタート性)が
可能である。
【0007】またフィルム加熱方式の加熱装置において
は、耐熱性フィルムとしてエンドレスフィルムを用い、
該フィルムの回転駆動方式として、フィルム内周面側に
駆動ローラを設け、フィルムにテンションを加えながら
回転駆動させる方式と、該フィルムをフィルムガイドに
ルーズに外嵌させ、加圧手段としての加圧用回転体を駆
動することでフィルムを加圧用回転体に対し従動回転さ
せる方式があるが、部品点数が少なくて済むことから、
後者の加圧回転体駆動方式が採用されることが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述例の熱ローラ定着
方式やフィルム加熱方式の加熱定着装置のように、加熱
手段と加圧手段とを対向圧接させて被加熱材加熱部とし
ての圧接ニップ部を形成させ、その圧接ニップ部に被加
熱材を導入して挟持搬送させて加熱・加圧処理する加熱
装置において、装置の高速化を図るには、加圧手段とし
ての加圧用回転体は弾性を有するものにし、その弾性変
形により加熱手段との間に大きい幅を有する圧接ニップ
部を形成させて被加熱材へ十分な熱量を与えるための時
間をとることで被加熱材への熱付与効率を向上させれば
よいが、単に圧接ニップ部の幅を大きくするのみでは、
加熱装置そのものが大きくなり、同時に消費電力も増大
してしまう。したがって装置の小型化、低コスト化、低
消費電力化を図るためには、装置の更なる熱効率の向上
が必要とされる。
【0009】装置の熱効率の向上という観点からは、加
熱手段から加圧手段側に奪われる熱量が無視できず、装
置の高速化や低消費電力化に対しては加圧手段の低熱容
量化が望まれる。加圧手段の低熱容量化の手段として
は、加圧手段としての加圧ローラの弾性体層に断熱材と
しての発泡弾性体を用いることが知られている。しか
し、発泡弾性体を用いた弾性加圧ローラには次のような
問題がある。
【0010】a.発泡弾性体を用いた弾性加圧ローラ
は、一般に、芯金の上にシリコーンゴムを発泡して成る
発泡弾性体としてのスポンジ弾性層を形成し、その外周
面にPFA・PTFE等のフッ素樹脂から成る耐熱離型
層を順次形成した構成である。このようなスポンジ弾性
層を形成した加圧ローラでは、発泡工程のみではスポン
ジ弾性層の外径精度を十分得ることができず、発泡工程
の後に必ず研磨を行い所望の外径形状を得る必要があっ
た。この為に加圧ローラ製造時の工程が多くなりコスト
が高くなるという欠点があった。特に、加圧回転体駆動
方式のフィルム加熱方式加熱装置においては、加圧用回
転体としての加圧ローラの外径公差が非常に狭いため、
上記欠点がより顕著となる。
【0011】b.また、加圧回転体駆動方式のフィルム
加熱方式加熱装置においては、被記録材等の加熱材やフ
ィルムの搬送速度はこの加圧ローラの周速で決まるた
め、駆動ローラとしての加圧ローラの熱膨張が大きいと
周速が変化しやすく、加熱定着装置にあっては被記録材
が画像転写部等の作像部と加熱定着装置との間にまたが
っているとき被記録材が加熱定着装置に引っ張られるこ
とになって形成画像が伸びたり、ぶれたりする。
【0012】c.この問題を回避するために、加圧ロー
ラの熱膨張率を小さくする必要があるが、単に加圧ロー
ラの弾性層の肉厚を薄くしただけでは、十分な圧接ニッ
プ部幅を得ることができず、画像形成装置の高速化に対
応することが困難である。
【0013】d.また弾性層そのものの熱膨張率を小さ
くすることも考えられるが、一般に低熱膨張率の弾性体
は充填材を多量に含み硬度が高いために、上記と同じ理
由で画像形成装置の高速化に対応することが困難であ
る。
【0014】e.またフィルム加熱方式の加熱定着装置
では、加圧ローラの曲率に被加熱材としての被記録材が
倣い、加熱定着後の被記録材が非印字面側にカールし易
いという欠点も有している。
【0015】そこで本発明は上記のような、熱容量、外
径精度、被加熱材の搬送速度変動、カール等の問題のな
い加圧用回転体、該加圧用回転体を用いた加熱装置、該
加熱装置を加熱定着装置として具備している画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)加熱手段と対向し該加熱手段との間に被加熱材を
圧接させる加圧用回転体であり、弾性層を有し、該弾性
層中に内部が中空の充填材を含むことを特徴とする加圧
用回転体。
【0017】(2)加熱手段と対向し該加熱手段との間
に被加熱材を圧接させる加圧用回転体であり、弾性層、
離型層を有し、離型層は発泡体である、又は内部に気体
を含む充填材が混入されていることを特徴とする加圧用
回転体。
【0018】(3)加熱手段と対向し該加熱手段との間
に被加熱材を圧接させる加圧用回転体であり、弾性層を
有し、該弾性層は加熱手段と加圧用回転体との圧接ニッ
プ部において最大変形率(最大つぶれ量/弾性層肉厚)
が10%以上であることを特徴とする加圧用回転体。
【0019】(4)弾性層が、硬度5度(JIS A) 以下の
シリコーンゴムで、厚みが2.5mm以下であることを
特徴とする(3)に記載の加圧用回転体。
【0020】(5)弾性層が中空構造で加熱手段と加圧
用回転体との圧接ニップ部において最大変形率が10%
以上であることを特徴とする(3)に記載の加圧用回転
体。
【0021】(6)加圧用回転体は、回転駆動される又
は従動回転するローラ体であることを特徴とする(1)
乃至(5)の何れか1つに記載の加圧用回転体。
【0022】(7)加圧用回転体は、駆動用回転体と、
該駆動用回転体から回転力を受けて回転するベルト状の
回転体からなることを特徴とする(1)乃至(5)の何
れか1つに記載の加圧用回転体。
【0023】(8)ベルト状の回転体は弾性層又は弾性
層と離型層を有することを特徴とする(7)に記載の加
圧用回転体。
【0024】(9)加熱手段と加圧手段との圧接ニップ
部に被加熱材を導入して挟持搬送させて加熱処理する加
熱装置であり、加圧手段が(1)乃至(8)の何れか1
つに記載の加圧用回転体であることを特徴とする加熱装
置。
【0025】(10)加熱手段は、回転駆動される又は
従動回転する回転体であることを特徴とする(9)に記
載の加熱装置。
【0026】(11)加圧用回転体は外部より駆動力が
伝達され、加熱手段が回転体であり加圧用回転体に対し
て従動回転することを特徴とする(9)に記載の加熱装
置。
【0027】(12)被加熱材が未定着画像を担持した
被記録材であり、装置が未定着画像を被記録材に加熱定
着させる加熱定着装置であることを特徴とする(9)乃
至(11)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0028】(13)被記録材に未定着画像を形成担持
させる手段と、未定着画像を被記録材に加熱定着させる
加熱定着装置を有する画像形成装置であり、加熱定着装
置が(9)乃至(11)の何れか1つに記載の加熱装置
であることを特徴とする画像形成装置。
【0029】〈作 用〉 1)加圧用回転体が弾性層を有し、弾性層中に内部が中
空の充填材を含むことにより、弾性層の熱容量を発泡等
を行わずに低下させることが可能となり、同時に成型時
の外径精度も高い加圧用回転体を得ることができる。即
ち、断熱性に優れた加圧用回転体を量産性に優れた製造
方法で得ることができる。
【0030】その結果、量産性に優れた低コストの加圧
用回転体を高速の加熱装置に適用することができる。
【0031】2)加圧用回転体が弾性層、離型層を有
し、離型層は発泡状態、又は内部に空気を含む充填材を
混入されていることにより、離型層で十分な断熱効果を
得ることが可能となり、離型層そのものは薄いため、発
泡との工程を経ても外径精度はあまり落ちないため、十
分な量産性を得ることもできる。
【0032】3)加圧用回転体は、ニップ部を圧接し外
部より駆動を受ける駆動用回転体と、該駆動用回転体と
加熱手段の間で、駆動用回転体からの回転力を受けて回
転するベルト状の回転体からなることにより、加圧用回
転体の圧接ニップ部での周速は、上記駆動用回転体の周
速により決定されるため、特にベルト状回転体に弾性を
付与し、駆動用回転体を剛体に近い構成とすることで、
駆動用回転体の熱膨張率を小とすることが可能となり、
十分な圧接ニップ部幅を確保しながら、加圧用回転体の
使用時の温度変化による転写材搬送速度変化を最小限に
抑えることが可能となり、同時に被記録材等の被加熱材
の加熱後のカールを最小限に抑えることができる。つま
り、加圧回転体として、ニップ部を圧接した駆動用回転
体と、これに従動しニップ部では被加熱材の進行方向と
略平行に移動するベルト状回転体を用いることで、簡易
な構成で加圧用回転体の熱膨張による被加熱材の搬送速
度の変化を防止すると同時に被加熱材のカールを軽減さ
せることができる。
【0033】4)加圧用回転体は、弾性層の圧接ニップ
部においての最大変形率を10%以上のものとすること
により、ニップ部内での圧力分布をニップ中心部で大き
くすることができ、最もフラットなニップ領域で集中的
に圧力が加えられるため、被記録材のカールを少なくす
ることが可能となり、更に加圧用回転体の弾性層の肉厚
が非常に薄い状態で、十分な圧接ニップ部幅を得ること
ができるため、加熱定着装置や画像形成装置にあっては
加圧用回転体の熱膨張による被加熱材搬送速度変化を最
小限に抑えながら、装置を高速化しても十分な定着性を
得ることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図3) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用のレーザ
ービームプリンタである。
【0035】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示a
の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回
転駆動される。感光ドラム1は、OPC・アモルファス
Se・アモルファスSi等の感光材料層を、アルミニウ
ムやニッケルなどのシリンダ(ドラム)状の導電性基体
の外周面に形成した構成から成る。
【0036】感光ドラム1はその回転過程で帯電手段と
しての帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理される。その回転感光ドラム1の一様帯電面に対
してレーザービームスキャナ3から出力される、目的の
画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調
制御(ON/OFF制御)されたレーザービームによる
走査露光Lがなされることにより、回転感光ドラム面に
目的の画像情報の静電潜像が形成される。
【0037】その形成潜像が現像装置4でトナーTによ
り現像されて可視化される。現像方法としては、ジャン
ピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用
いられ、イメージ露光と反転現像との組み合わせで用い
られることが多い。
【0038】一方、給紙ローラ8の駆動により給紙カセ
ット9内に収容の被記録材としての転写材Pが一枚宛繰
り出されて、ガイド10・レジストローラ11を有する
シートパスを通って感光ドラム1と転写ローラ5の圧接
部である転写ニップ部に所定の制御タイミングにて給送
され、その給送転写材Pの面に感光ドラム1面側のトナ
ー画像が順次に転写されていく。
【0039】転写ニップ部を出た転写材は回転感光ドラ
ム1の面から順次に分離されて、搬送装置12で加熱装
置としての加熱定着装置6に導入されてトナー画像の熱
定着処理を受ける。加熱定着装置6については次の
(2)項で詳述する。
【0040】加熱定着装置6を出た転写材は搬送ローラ
13・ガイド14・排紙ローラ15を有するシートパス
を通って、排紙トレイ16にプリントアウトされる。
【0041】また、転写材分離後の回転感光ドラム面は
クリーニング装置7により転写残りトナー等の付着汚染
物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して作像に
供される。
【0042】(2)加熱定着装置6 図2は本例で用いた加熱装置としての加熱定着装置6の
概略構成模型図である。本例の加熱定着装置6は、特開
平4−44075〜44083号公報、同4−2049
80〜204984号公報等に記載の所謂テンションレ
スタイプのフィルム加熱方式・加圧回転体(加圧ロー
ラ)駆動方式の加熱装置である。
【0043】21は横断面略半円弧状・樋型で、紙面に
垂直方向を長手とする横長のフィルムガイド部材(ステ
ィ)、22はこのフィルムガイド部材21の下面の略中
央部に長手に沿って形成した溝内に収容保持させた横長
の加熱体、23はこの加熱体付きのフィルムガイド部材
21にルーズに外嵌させたエンドレスベルト状(円筒
状)の耐熱性フィルムである。これら21〜23は加熱
手段側部材である。
【0044】24はフィルム23を挟ませて加熱体22
の下面に圧接させた加圧手段としての弾性加圧ローラで
ある。Nはフィルム23を挟ませて加熱体22に圧接さ
せた加圧ローラ24の弾性層24bの弾性変形によって
加熱体22との間に形成された圧接ニップ部(定着ニッ
プ部)である。加圧ローラ24は駆動源Mの駆動力が不
図示のギア等の動力伝達機構を介して伝達されて所定の
周速度で矢示bの反時計方向に回転駆動される。
【0045】フィルムガイド部材21は、例えば、PP
Sや液晶ポリマー等の耐熱性樹脂の成形品である。
【0046】加熱体22は、本例は、アルミナ等の横長
・薄板状のヒータ基板22a、その表面側(フィルム摺
動面側)に長手に沿って形成具備させた線状あるいは細
帯状のAg/Pb等の通電発熱体(抵抗発熱体)22
b、ガラス層等の薄い表面保護層22c、ヒータ基板2
2aの裏面側に配設したサーミスタ等の検温素子22d
等からなる全体に低熱容量のセラミックヒータである。
このセラミックヒータ22は通電発熱体22bに対する
電力供給により迅速に昇温し、検温素子22dを含む電
力制御系により所定の定着温度に温調される。
【0047】耐熱性フィルム23は、熱容量を小さくし
て装置のクイックスタート性を向上させるために、膜厚
を総厚100μm以下、好ましくは60μm以下20μ
m以上とした、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のある
PTFE・PFA・PPS等の単層フィルム、あるいは
ポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES等の
ベースフィルムの表面にPTFE・PFA・FEP等を
離型層としてコーティングした複合層フィルム等であ
る。
【0048】加圧ローラ24は、鉄やアルミニウム等の
芯金24aと、内部が中空の充填材24cを充填した弾
性層24bと、離型層24dとからなる。この加圧ロー
ラ24については次の(3)項で詳述する。
【0049】フィルム23は、少なくとも画像形成実行
時に加圧ローラ24が回転駆動されることで、該加圧ロ
ーラ24の回転駆動により圧接ニップ部Nにおいて加圧
ローラ24とフィルム23の外面との摩擦力でフィルム
23に回転力が作用して、フィルム内面が圧接ニップ部
Nにおいて加熱体22の表面である下面に密着して摺動
しつつフィルムガイド部材21の外回りを矢示aの時計
方向に所定の周速度、即ち画像転写部側から搬送されて
くる未定着トナー画像Tを担持した転写材Pの搬送速度
と略同一の周速度でシワなく回転駆動される。この場
合、フィルム23の内面とこれが摺動する加熱体下面と
の摺動抵抗を低減するために両者間に耐熱性グリス等の
潤滑剤を介在させるとよい。
【0050】而して、加圧ローラ24の回転駆動により
フィルム23が回転され、また加熱体22が所定の定着
温度に立ち上がって温調された状態において、圧接ニッ
プ部Nの加圧ローラ24とフィルム23との間に未定着
トナー画像Tを有する被加熱材としての転写材Pがその
トナー画像担持面側をフィルム23側にして導入されて
圧接ニップ部Nにおいてフィルム外面に密着し、フィル
ム23と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送されていくこ
とにより、加熱体22の熱がフィルム23を介して付与
されまた圧接ニップ部Nの加圧力を受けて未定着トナー
画像Tが転写材Pの面に熱圧定着される。圧接ニップ部
Nを通った転写材Pはフィルム23の外面から分離され
て搬送される。
【0051】本例のようなフィルム加熱方式の装置6
は、熱容量が小さく昇温の速い加熱体22を用いること
ができ、加熱体6が所定の温度に達するまでの時間を大
きく短縮できる。常温からでも容易に高温に立ち上げる
ことができるため、非プリント時に装置が待機状態にあ
るときのスタンバイ温調をする必要がなく省電力化でき
る。
【0052】また、回転するフィルム23には圧接ニッ
プ部N以外には実質的にテンションが作用しないので、
回転状態にあるフィルム23のフィルムガイド部材21
の長手に沿う寄り移動力が小さい。そのためフィルム寄
り移動規制手段としてはフィルム23の端部を単純に受
け止めるだけのフランジ部材の配設で足り、装置を簡略
化できる利点がある。
【0053】(3)加圧ローラ24 本例の加熱定着装置における加圧用回転体としての加圧
ローラ24は弾性層24b中に内部が中空の充填材(中
空フィラー、内部に空気(気体)を含む充填材)24c
を含ませたものである。
【0054】この加圧ローラ24は、鉄やアルミニウム
等の芯金24aをブラスト等の表面粗し処理を行った
後、洗浄を行い、次いでその芯金24aを筒型に挿入
し、予め中空のフィラー24cを充填した液状のシリコ
ーンゴムを型内に注入し、加熱硬化させて、中空フィラ
ー24cを含ませた弾性層24bを成形する。この時、
加圧ローラ表面層にPFAチューブ等の離型層24dを
形成する場合は、型内に予め内面にプライマーを塗布し
た離型層用チューブを挿入しておくことにより、中空フ
ィラー24cを含ませた弾性層24bとしてのゴムの加
熱硬化と同時に、離型層用チューブ24dと弾性層24
bとの接着を行う。
【0055】このようにして成型された加圧ローラ24
としてのシリコーンゴムローラは脱型処理した後、2次
加硫を行う。
【0056】弾性層24bに充填した中空フィラー24
cは、図3に構造模型図を示したように、表層を導電処
理242 し、内部が中空の針状形状をした平均粒径3μ
mの中空シリカ(SiO2 )粒子241 (商品名ECP
−S:デュポン社)である。
【0057】弾性層24bとしてのシリコーンゴム層に
対する中空フィラー24cの充填量はシリコーンゴム1
00部(重量部)に対して10部から70部の間が好ま
しい。中空フィラー24cとしての中空シリカの表層の
導電処理242 はしていなくとも構わない。
【0058】具体的に、芯金24aにφ16のアルミニ
ウム材を用い、この芯金24aの外側に同心一体に弾性
層24bとして肉厚3mmの、中空シリカ24cを含ま
せたシリコーンゴム層を形成し、更にその外周に離型層
24dとして厚み50μmのPFAチューブ層を形成し
て、前述図2のフィルム加熱方式の加熱定着装置6の加
圧ローラとした。
【0059】フィルム23は厚み40μmのポリイミド
のシームレスチューブに厚さ10μmのPTFE層を形
成したものを用いた。
【0060】加熱体22には500Wの電力を供給し、
加圧ローラ24を周速100mmで回転させ、加熱体2
2を室温から立上げ、8秒後に転写材Pを通紙した時の
定着性を、加圧ローラ24の弾性層24bとしてのシリ
コーンゴム層中に充填する上記中空シリカ24cの量を
変化させて調べた。その結果を表1に示した。
【0061】弾性層24bとしてのシリコーンゴム層の
硬度はシリカ量を変えてもさほど変動がないように10
から20度の間に配合を調整することで合わせこんだ。
【0062】定着性は、5mm角のベタ黒を転写材上に
印字し、加熱定着装置6を通過した後、該ベタ黒部を不
織布により10g/cm2 の圧力で擦った前後の濃度を
測定することにより求めた。
【0063】
【表1】 上記結果より弾性層24bに中空シリカ24cを充填す
ることにより定着性が向上し、その適正範囲は10部か
ら70部であることがわかる。
【0064】弾性層24bに対する中空シリカ24cの
充填による上記効果は、中空シリカ24cは内部に断熱
性の優れた空気を含んでいるために、定着時に加熱手段
側から加圧ローラ24側に奪われる熱量が少なくなるた
めと考えられる。
【0065】中空シリカ24cの充填量が多すぎると定
着性が低下するのは弾性層24bの硬度が硬くなるため
に十分な圧接ニップ部(定着ニップ部)Nの幅が得られ
ないためである。
【0066】更に中空シリカ24cに必要とされるパラ
メーターとしてはその粒径があり、本発明者等の実験で
は中空シリカ24cの粒径が小さすぎると断熱効果が薄
れ、大きすぎても弾性層24bとしてのシリコーンゴム
中での分散性が悪くなり、部分的な硬度ムラが生じやす
くなり、最適な粒径範囲は1〜15μmの間にあること
がわかった。
【0067】このように加圧ローラ24の弾性層24b
としてのシリコーンゴム中に中空フィラー24cとして
の中空シリカを充填することで、通常のシリコーンゴム
ローラを成型するのと同様の方法で加圧ローラを得るこ
とができ、外径精度に優れているのと同時に断熱性に優
れた加圧ローラを得ることが可能となる。
【0068】本例では、弾性層24bとしてのシリコー
ンゴム中に含ませる中空フィラー24cとして中空シリ
カを用いたが、本例の効果が得られる、内部に空気を含
む無機系のフィラー(アルミナ、ガラス、ガラスファイ
バー等)ならば同様の効果が得られるのはいうまでもな
い。
【0069】〈実施形態例2〉(図4) 本例は、図4の構成模型図のように、離型層24dを発
泡体層とした加圧ローラ24Aである。
【0070】この加圧ローラ24Aは、鉄・アルミニウ
ム等の芯金24aの外側に同心一体に弾性層24bとし
てのシリコーンゴム層を形成し、その外側に離型層24
dとしてフッ素樹脂層を設けており、該フッ素樹脂層は
発泡体である。
【0071】前記実施形態例1と同様に、鉄・アルミニ
ウム等の芯金24aをブラスト等の表面粗し処理を行っ
た後、洗浄を行い、次いで該芯金24aを筒型に挿入
し、液状のシリコーンゴムを型内に注入し、加熱硬化さ
せて、弾性層24bを成形する。この時、型内に予め内
面にプライマーを塗布した、離型層24dとしてのPF
A発泡体チューブを挿入しておくことにより、弾性層2
4bとしてのシリコーンゴムの加熱硬化と同時に、離型
層24dとしてのPFA発泡体チューブと弾性層24b
としてのシリコーンゴム層の接着を行う。
【0072】このようにして成型された加圧ローラ24
Aとしてのシリコーンゴムローラは脱型処理した後、2
次加硫を行う。
【0073】離型層24dとしてのPFA発泡体チュー
ブは、予めPFAペレット中に発泡剤を混合させ、PF
A発泡体チューブとして押し出し成型して得られたもの
を使用する。このPFA発泡体チューブは表面層・内面
層共にスキン層を有している。
【0074】具体的に、芯金24aにφ16のアルミニ
ウム材を用い、この芯金24aの外側に同心一体に弾性
層24bとして肉厚3mmのシリコーンゴム層を形成
し、更にその外周に離型層24dとして厚み150μm
のPFA発泡体チューブ層を形成して、前述図2のフィ
ルム加熱方式の加熱定着装置6の加圧ローラとした。
【0075】フィルム23は厚み40μmのポリイミド
のシームレスチューブに厚さ10μmのPTFE層を形
成したものを用いた。
【0076】加熱体22には500Wの電力を供給し、
加圧ローラ24Aを周速100mmで回転させ、加熱体
22を室温から立上げ、8秒後に転写材Pを通紙した時
の定着性を、加圧ローラ24Aの離型層24dとしての
PFA発泡体チューブ層24dの平均発泡径を変化させ
て調べた。その結果を表2に示した。
【0077】定着性は、5mm角のベタ黒を転写材上に
印字し、加熱定着装置6を通過した後、該ベタ黒部を不
織布により10g/cm2 の圧力で擦った前後の濃度低
下率((擦り前濃度−擦り後濃度)/擦り前濃度*10
0(%) )を測定することにより良否を判断した(5%以
下が○、10%以下が△、それ以上が×)。
【0078】耐久性は、上記加熱定着装置6を用いてA
4サイズの紙を10万枚連続通紙し、その時の加圧ロー
ラ24Aの表面汚れの観察結果により判断した。
【0079】
【表2】 定着性は、離型層24dとしてのPFA発泡体チューブ
の発泡径が大きい程良くなる。これは発泡径が大きいほ
ど空気のチューブ24d内に占める比率が高くなり、発
泡体チューブ層24dの断熱効果が増すためである。
【0080】一方、発泡径が大きくなると発泡体チュー
ブ層24dの表面スキン層の強度が弱くなり、局所的な
亀裂が生じ、亀裂部よりトナーが蓄積を始め加圧ローラ
汚れを生じる。従って上記結果より離型層24dとして
の発泡体チューブの発泡径としては、30〜90μmが
好ましい範囲といえる。
【0081】又上記作用効果を得るための発泡体チュー
ブ24dの厚みとしては、厚すぎる場合には製造上外径
精度が得にくくなるという問題が生じ、薄すぎる場合に
は十分な断熱効果を得ることができなくなる。この結果
発泡体チューブ24dの厚みとしては、50〜200μ
mの間が好ましい。
【0082】このように表層離型層24dに発泡体チュ
ーブを用いることにより、通常のシリコーンゴムローラ
を成型するのと同様の方法で加圧ローラ24Aを得るこ
とができ、離型層24dとしての発泡体チューブの厚み
は薄く発泡時の厚みばらつきの影響は少ないため、外径
精度に優れているのと同時に断熱性に優れた加圧ローラ
24Aを得ることが可能となる。
【0083】〈実施形態例3〉(図5) 本例は、図5の構成模型図のように、離型層24dに中
空フィラー24cを混入した加圧ローラ24Bである。
【0084】この加圧ローラ24Bは、鉄・アルミニウ
ム等の芯金24aの外側に同心一体に弾性層24bとし
てのシリコーンゴム層を形成し、その外側に離型層24
dとしてフッ素樹脂混合フッ素ゴム層を設けており、該
フッ素樹脂混合フッ素ゴム層中に中空フィラー24cを
充填している。
【0085】前記実施形態例1と同様に、鉄・アルミニ
ウム等の芯金24aをブラスト等の表面粗し処理を行っ
た後、洗浄を行い、次いで該芯金24aを筒型に挿入
し、液状のシリコーンゴムを型内に注入し、加熱硬化さ
せて、弾性層24bを成形する。
【0086】このようにして成型されたシリコーンゴム
ローラは脱型処理した後、2次加硫を行う。
【0087】この後、弾性層24bの外周面に、液状の
フッ素樹脂混合フッ素ゴムラテックス(商品名GLS2
13:ダイキン工業製)中に予め中空フィラー24cと
して前述中空シリカ(図3)を混入したものをスプレー
塗装で塗布し、280〜330°Cの温度で焼成して、
離型層24dとしての、中空フィラー24c混入の表面
フッ素樹脂リッチのフッ素樹脂混合フッ素ゴム層を形成
した。
【0088】離型層24dとしてのフッ素樹脂混合フッ
素ゴム層の厚みは30〜200μmとされる。
【0089】具体的に、芯金24aにφ16のアルミニ
ウム材を用い、この芯金24aの外側に同心一体に弾性
層24bとして肉厚3mmのシリコーンゴム層を形成
し、更にその外周に離型層24dとして厚み1000μ
mの中空フィラー24c混入のフッ素樹脂混合フッ素ゴ
ム層を形成して、前述図2のフィルム加熱方式の加熱定
着装置6の加圧ローラとした。
【0090】フィルム23は厚み40μmのポリイミド
のシームレスチューブに厚さ10μmのPTFE層を形
成したものを用いた。
【0091】加熱体22には500Wの電力を供給し、
加圧ローラ24Bを周速100mmで回転させ、加熱体
22を室温から立上げ、8秒後に転写材Pを通紙した時
の定着性を、加圧ローラ24Aの離型層24dとしての
フッ素樹脂混合フッ素ゴム層中に混入する中空フィラー
24cとしての中空シリカの量を変化させて調べた。そ
の結果を表3に示した。
【0092】定着性は、5mm角のベタ黒を転写材上に
印字し、加熱定着装置6を通過した後、該ベタ黒部を不
織布により10g/cm2 の圧力で擦った前後の濃度を
測定することにより求めた。
【0093】
【表3】 上記結果より、離型層24dに中空フィラー24cとし
ての中空シリカを充填することにより定着性が向上し、
その充填量の適正範囲はフッ素樹脂混合フッ素ゴム10
0部(重量部)に対して30部から120部であること
がわかる。
【0094】離型層24dに対する中空シリカ24cの
充填による上記効果は、中空シリカ24cは内部に断熱
性の優れた空気を含んでいるために、定着時に加熱手段
側から加圧ローラ24B側に奪われる熱量が少なくなる
ためと考えられる。
【0095】中空シリカ24cの充填量が多すぎると定
着性が低下するのは、加圧ローラ表層の離型層24dと
してのフッ素樹脂混合フッ素ゴム層が硬くなり加圧ロー
ラ24Bの硬度が硬くなるために十分な圧接ニップ部
(定着ニップ部)Nの幅が得られないためである。
【0096】更に中空シリカ24cに必要とされるパラ
メーターとしてはその粒径があり、本発明者等の実験で
は中空シリカ24cの粒径が小さすぎると断熱効果が薄
れ、大きすぎても離型層24dとしてのフッ素樹脂混合
フッ素ゴム中での分散性が悪くなり、部分的な硬度ムラ
が生じやすくなり、最適な粒径範囲は1〜15μmの間
にあることがわかった。
【0097】このように加圧ローラ24の離型層24d
としてのフッ素樹脂混合フッ素ゴム中に中空フィラー2
4cとしての中空シリカを充填することで、通常のシリ
コーンゴムローラを成型するのと同様の方法で加圧ロー
ラを得ることができ、離型層24dとしてのフッ素樹脂
混合フッ素ゴム層の厚みは薄く形成時の厚みばらつきの
影響は少ないため、外径精度に優れているのと同時に断
熱性に優れた加圧ローラを得ることが可能となる。
【0098】本例では、表層離型層24dとしてフッ素
樹脂混合フッ素ゴムを用いたが、FEP・PFA・PT
FE等のフッ素樹脂も使用可能である。
【0099】中空フィラー24cとしての中空シリカは
表層を導電処理することにより抵抗値制御が可能であ
り、加圧ローラの表層離型層24dとして所望の抵抗値
を得ることができる利点もある。
【0100】〈実施形態例4〉(図6〜図8) 本例は、図6の構成模型図のように、加熱手段21〜2
3に対する加圧手段を駆動ローラ24Cとベルト状回転
体24Dにより構成した加熱定着装置である。
【0101】(1)装置構成 加熱手段21〜23は前述図2と同様にフィルムガイド
部材12・加熱体22・エンドレスベルト状耐熱性フィ
ルム23等からなるアセンブリであるから再度の説明を
省略する。
【0102】加圧手段の駆動ローラ24Cはその外側に
ベルト状回転体24Dをルーズに外嵌させて、加熱手段
の加熱体22との間に耐熱性フィルム23部分とベルト
状回転体24D部分とを挟ませて加熱体22に圧接させ
て圧接ニップ部Nを形成させてある。24Eはベルト状
回転体24Dの内側に配設したベルト状回転体内面支持
部材である。
【0103】駆動ローラ24Cは、鉄やアルミニウム等
の芯金24eの外周面に薄層のシリコーンゴムやフッ素
ゴム等の耐熱性・高摩擦係数を有する滑り防止層24f
をコーティングしたローラである。
【0104】この駆動ローラ24Cは駆動源Mの駆動力
が不図示のギア等の動力伝達機構を介して伝達されて所
定の周速度で矢示bの反時計方向に回転駆動される。
【0105】ベルト状回転体24Dは、シリコーンゴム
等の耐熱弾性体24g、又はその発泡スポンジ層の上に
PFAチューブ等の離型層24hを形成した弾性ベルト
である。
【0106】加圧手段の駆動ローラ24Cが少なくとも
画像形成実行時に回転駆動bされることで、ベルト状回
転体24Dがこの駆動ローラ24Cに従動して矢示bの
反時計方向に回転する。このベルト状回転体24Dの回
転に伴って圧接ニップ部Nにおいて該ベルト状回転体2
4Dと耐熱性フィルム23の外面との摩擦力でフィルム
23に回転力が作用して、フィルム内面が圧接ニップ部
Nにおいて加熱体22の表面である下面に密着して摺動
しつつフィルムガイド部材21の外回りを矢示aの時計
方向に所定の周速度、即ち画像転写部側から搬送されて
くる未定着トナー画像Tを担持した転写材Pの搬送速度
と略同一の周速度でシワなく回転駆動される。
【0107】而して、駆動ローラ24Cの回転駆動によ
りベルト状回転体24D及びフィルム23が回転され、
また加熱体22が所定の定着温度に立ち上がって温調さ
れた状態において、圧接ニップ部Nのベルト状回転体2
4Dとフィルム23との間に未定着トナー画像Tを有す
る被加熱材としての転写材Pがそのトナー画像担持面側
をフィルム23側にして導入されて圧接ニップ部Nにお
いてフィルム外面に密着し、ベルト状回転体24D及び
フィルム23と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送されて
いくことにより、加熱体22の熱がフィルム23を介し
て付与されまた圧接ニップ部Nの加圧力を受けて未定着
トナー画像Tが転写材Pの面に熱圧定着される。圧接ニ
ップ部Nを通った転写材Pはベルト状回転体24D及び
フィルム23の外面から分離されて搬送される。
【0108】(2)加圧手段24C・24D・24E a)加圧手段の駆動ローラ24Cは、本例はφ16のア
ルミニウム芯金24eをブラスト等の表面粗し処理を行
った後、洗浄を行い、次いで液状のシリコーンゴムをス
プレー塗装により薄層に均一コーティングし、その後加
熱硬化させることで厚み100μmの滑り防止層24f
を形成具備させたものである。この滑り防止層24fと
してのシリコーンゴムコーティング層はベルト状回転体
内周面との摩擦抵抗を得る。
【0109】b)ベルト状回転体24Dは、本例は内周
長がφ25mm相当で、厚さ5mmのシリコーンスポン
ジ層24gの上に、離型層24hとして50μm厚のP
FAチューブを被覆したものである。
【0110】その製法は、発泡剤を混練したシリコーン
ゴムコンパウンドを所定の内周長が得られるように、予
め定めた外径を有する円筒の外面に竹輪状に押し出し、
その後発泡加硫を行い、所定の厚みを得るまで研磨加工
を行った後、内面に接着剤を塗布したPFAチューブを
被覆し、接着剤を加熱硬化させて得た。
【0111】このベルト状回転体24Dは内周面にテン
ションをかけることなく、駆動ローラ24Cと支持部材
24Eに懸架ささせてあり、支持部材24Eは圧接ニッ
プ部Nとの間で該ベルト部分が転写材進行方向と略平行
に配置される様にベルトを支持する。
【0112】本例の加熱定着装置について、耐熱性フィ
ルム23は厚み40μmのポリイミドのシームレスチュ
ーブに厚さ10μmのPTFE層を形成したものを用
い、加熱体22に500Wの電力を供給し、駆動ローラ
24Cを周速100mm/secで回転させ、連続プリ
ントした時の転写材Pの搬送速度を加熱定着装置の出口
側で測定した。
【0113】比較例として、加圧用回転体に、φ16m
mのアルミニウム芯金上に厚さ5mmのシリコーンスポ
ンジローラ層を形成し、その上にPFAチューブ層を5
0μm厚で被覆したシリコーンスポンジを加圧ローラを
用いた加熱定着装置において、上記と同様にその加圧ロ
ーラを外周速100mm/secで駆動したときの転写
材の搬送速度を測定した。
【0114】この結果を図8のグラフに示す。図8のグ
ラフは横軸に通紙枚数、縦軸に転写材の搬送速度をプロ
ットしたものであり、実線Aは本例装置の場合の転写材
搬送速度の変化、破線Bは比較例装置の場合の転写材搬
送速度の変化を示す。
【0115】この結果より、本例装置の場合は連続通紙
による転写材搬送速度変化は殆どないのに対し、比較例
装置の場合には通紙枚数が増すにつれて転写材搬送速度
が速くなることがわかる。
【0116】これは加圧ローラを用いた場合、シリコー
ンスポンジ層の温度が上昇するにつれて熱膨張により外
径が大きくなり転写材搬送速度も外径に比例して速くな
るのに対し、シリコーンスポンジベルトの場合、シリコ
ーンスポンジ層はその温度上昇により肉厚が増していく
が、図7の模型図に示すように、圧接ニップ部Nではシ
リコーンスポンジ層24gは殆ど曲率を持たず圧接ニッ
プ部Nに対して略平行に移動する為、その肉厚が多少変
化しても、スポンジ層24g表面の移動速度V2は駆動
ローラ外周速V1と常に等しくなる。従って、駆動ロー
ラ24C自身の外周速が変化しなければ、スポンジ層表
面の移動速度も変化せず、転写材搬送速度は常に安定と
なる。
【0117】駆動ローラ24Cは前述のようにアルミニ
ウム芯金24eの上に薄層のシリコーンゴム層24fを
コーティングしており、その温度上昇による熱膨張は極
めて少ない。更にシリコーンスポンジ層24gが断熱層
として寄与する為、温度上昇そのものも少なく駆動ロー
ラ24Cの外径変化は殆ど無いといえる。
【0118】又ベルト駆動時に問題となる駆動ローラ2
4Cとベルト24D間のスリップの問題も、ベルトにテ
ンションがかからず、ベルトへの摩擦力は駆動部のみで
生じるためスリップは発生しにくい構成といえる。
【0119】このように、圧接ニップ部Nに駆動ローラ
24Cを配置し弾性層24gをベルト状に形成し、圧接
ニップ部Nで弾性層24gが転写材進行方向に略平行に
なるように配置することにより、加圧用回転体24Dの
熱膨張に係わらず常に安定した転写材の搬送性能を得る
ことができる。
【0120】更に圧接ニップ部形状が耐熱性フィルム2
3側、加圧用回転体24D側共に転写材進行方向に略平
行であるため、転写材Pのカール減少に関しても大きな
効果を有する。
【0121】本例ではベルト層24gとしてシリコーン
スポンジを用いたが、シリコーンゴム等の耐熱性を有す
るゴムベルト、又は前記の実施形態例で説明したよう
な、ゴム中に中空フィラー24cを充填した断熱性に優
れたゴムベルトを使用できるのはいうまでもない。
【0122】〈実施形態例5〉(図9) 本例は上記実施形態例4の加熱定着装置(図6)におい
て、加圧手段のベルト状回転体24Dの構成を下記のも
のとした。
【0123】即ち、ポリイミド、ポリアミドイミド、P
EEK、PES等の耐熱樹脂からなるシームレスのフィ
ルムをベルト基層24iとし、その外周面にシリコーン
スポンジ、シリコーンゴム等の耐熱弾性体層24jを設
け、更に最外周面に離型層24kとしてフッ素樹脂層を
設けた3層構成のベルト状回転体である。
【0124】より具体的には、本例のベルト状回転体2
4Dは内周長がφ25mm相当で、厚みが50μmのポ
リアミドフィルム24iの上に厚さ5mmのシリコーン
スポンジ層24jを形成し、50μm厚のPFAチュー
ブ24kで被覆した3層構成のベルト状回転体である。
【0125】その他の装置構成は実施形態例4の加熱定
着装置と同じであるので再度の説明は省略する。
【0126】実施形態例4と同様に連続プリントを行っ
た結果、本例の装置についても実施形態例4と同様に、
加圧用回転体24Dの熱膨張による転写材の搬送速度変
化をなくし、更に転写材のカールを減少させるだけでな
く、加圧用回転体としてのベルト状回転体24Dの耐久
性を飛躍的に高めることが可能となり、本発明者等の検
討では20万枚以上の耐久性を確認できた。
【0127】これはベルト基材24iとして耐熱樹脂フ
ィルム層を設けたことにより、ベルトの弾性層24jに
加わる力のうち、ベルト回転時に発生する寄り力に対し
ては耐熱樹脂フィルム24iの持つ強度により耐えるこ
とになり、特にベルト端面での弾性層24jの亀裂、摩
耗を防止することが可能となる。この時ベルト基材であ
る耐熱樹脂フィルム層24iは弾性層24jに対してそ
の両端が幅方向に広いことにより上記作用をより効果的
に得ることができる。
【0128】〈実施形態例6〉(図10) 本例は前記実施形態例4の加熱定着装置(図6)におい
て、加圧手段のベルト状回転体24Dの構成を下記のも
のとした。
【0129】即ち、ニッケル、ステンレス等のシームレ
スの金属ベルトをベルト基層24mとし、その外周面に
シリコーンスポンジ、シリコーンゴム等の耐熱弾性体層
24nを設け、更に最外周面に離型層24pとしてフッ
素樹脂層を設けた3層構成のベルト状回転体である。
【0130】より具体的には、本例のベルト状回転体2
4Dは内周長がφ25mm相当で、厚みが30μmのニ
ッケルベルト24mの上に厚さ5mmのシリコーンスポ
ンジ層24nを形成し、50μm厚のPFAチューブ2
4pで被覆した3層構成のベルト状回転体である。
【0131】その他の装置構成は実施形態例4の加熱定
着装置と同じであるので再度の説明は省略する。
【0132】実施形態例4と同様に連続プリントを行っ
た結果、本例の装置についても実施形態例4と同様に、
加圧用回転体24Dの熱膨張による転写材の搬送速度変
化をなくし、更に転写材のカールを減少させるだけでな
く、加圧用回転体としてのベルト状回転体24Dの耐久
性を飛躍的に高めることが可能となった。
【0133】これはベルト基材24mとして金属ベルト
層を設けたことにより、ベルトの弾性層24nに加わる
力のうち、ベルト回転時に発生する寄り力に対しては金
属ベルト24mの持つ強度により耐えることになるた
め、特にベルト端面での弾性層24nの亀裂、摩耗を防
止することができる。また弾性層24nの下に熱伝導性
が良好な金属層24mを設けている為、幅の狭い小サイ
ズの転写材を通紙したときの通紙部と、非通紙部に生じ
る温度差を減らすことも可能である。
【0134】〈実施形態例7〉(図11・図12) 本例は、弾性層24rの圧接ニップ部Nにおける最大変
形率が10%以上であることを特徴とする加圧ローラ2
4Fである。
【0135】即ち、鉄やアルミニウム等の芯金24qの
上に薄層の耐熱弾性層24rを形成し、その外周面に離
型層24sを形成し、弾性層24rの圧接ニップ部Nに
おける最大変形率が10%以上である加圧ローラ24F
である。
【0136】この加圧ローラ24Fは、鉄やアルミニウ
ム等の芯金24qをブラスト等の表面粗し処理を行った
後、洗浄を行い、次いでその芯金24qを筒型に挿入
し、低硬度の液状のシリコーンゴムを型内に注入し、加
熱硬化させて、低硬度の弾性層24rを成形する。この
時、加圧ローラ表面層にPFAチューブ等の離型層24
sを形成する為に、型内に予め内面にプライマーを塗布
した離型層用チューブを挿入しておくことにより、弾性
層24rとしてのゴムの加熱硬化と同時に、離型層用チ
ューブ24sと弾性層24rとの接着を行う。
【0137】このようにして成型された加圧ローラ24
Fとしてのシリコーンゴムローラは脱型処理した後、2
次加硫を行う。
【0138】より具体的には、本例の加圧ローラ24F
は芯金24qにφ16のアルミニウム材を用い、その外
周面に弾性層24rとして肉厚を2mm、3mmと変化
させたシリコーンゴム層を形成し、更にその上に離型層
24sとして厚み50μmのPFAチューブ層24sを
形成した。
【0139】その他の装置構成は実施形態例1の加熱定
着装置(図2)と同じであるので再度の説明は省略す
る。
【0140】そして実施形態例1の場合と同様に本例装
置について、転写材を通紙した時の定着性と、転写材の
カール量を測定した。その結果を表4に示す。
【0141】なお、弾性層24rとしてのシリコーンゴ
ム層自体の硬度を変えることにより、圧接ニップ部内最
大変形量を変化させた。圧接ニップ部内最大変形量は図
12の模型図に示したように、所定のニップ幅を得るた
めに加圧ローラ24Fの弾性層24rに圧接ニップ部N
におけるつぶれ量pを弾性層24rの肉厚tで割ったも
のである(最大変形量=p/t*100(%) )。
【0142】定着性は、5mm角のベタ黒を転写材上に
印字し、加熱定着装置を通過した後、該ベタ黒部を不織
布により10g/cm2 の圧力で擦った前後の濃度低下
率を測定することにより良否を判断した(5%以下が
○、10%以下が△、それ以上が×)。
【0143】また転写材のカール量は、定着後の転写材
をカール方向が上向きになるように平らな場所におき、
そのカール高さを測定し、5mm以下を○、10mm以
下を△、それ以上を×とした。
【0144】
【表4】 この結果からわかるように、定着性は圧接ニップ内最大
変形量が大きい程ニップ幅が大きくなるため良好な結果
となり、カール量に関しても、最大変形量が大きいほど
最もニップ形状がフラットなニップ中心部で集中的に圧
力が加えられる為に、少なくなるという結果が得られ
た。
【0145】以上より、カール量を減らす為には、加圧
ローラ24Fの弾性層24rの圧接ニップ部N内での最
大変形量が10%以上であれば、ニップ中心で十分な圧
力が加えられ、特別なカール矯正手段を用いることなく
転写材カールを減少させることができる。
【0146】更に、加圧ローラ24Fの弾性層24rの
圧接ニップ部内最大変形量を大きくすることで、定着性
も良い結果が得られ、同時に弾性層24rの肉厚も薄く
できる為、連続プリント時の加圧ローラ弾性層24rの
熱膨張による外径変化も少なくすることができる。この
結果、転写材の搬送速度を安定化させることが可能とな
る。
【0147】上記条件を全て満足させるためには、本発
明者等の検討によると、加圧ローラ弾性層24rについ
て圧接ニップ部内最大変形量10%以上を得ると同時
に、弾性層24rの肉厚を2.5mm以下、その硬度を
5度以下(JIS A:テストピース厚12mmで測定)と
することで、良好な定着性が得られ、転写材搬送速度変
化の少ない加圧ローラを得ることができる。
【0148】〈実施形態例8〉(図13) 本例は、弾性層24tを図13の様に軸方向に中空構造
24uとし、上記実施形態例7の加圧ローラ24Fと同
様に、加圧ローラ弾性層について圧接ニップ部内最大変
形量を10%以上にした加圧ローラ24Gである。
【0149】このような構成によっても、実施形態例7
で説明したように、転写材のカール量を減らすと同時
に、簡易な構成で定着性に優れ、転写材の搬送速度安定
性に優れた加圧ローラを得ることが可能となる。
【0150】本例の加圧ローラ24Gは、鉄やアルミニ
ウム等の芯金24qをブラスト等の表面粗し処理を行っ
た後に洗浄を行い、次いで該芯金24qを筒型に挿入
し、芯金のまわりには所定間隔で一定太さの針金を配置
し、低硬度の液状シリコーンゴム型内に注入し加熱硬化
させる。この時加圧ローラ表面層にPFAチューブ等の
離型層24sを形成するために、型内に予め内面にプラ
イマーを塗布した離型層用チューブを挿入しておくこと
により、弾性層24tとしてのゴムの加熱硬化と同時
に、離型層24sとしてのチューブと弾性層24tとし
てのゴム層の接着を行う。このように成型されたシリコ
ーンゴムローラは脱型処理した後2次加硫を行う。そし
て弾性層24tから全ての針金を引き抜くことで、中空
構造24uの弾性層24tを有する加圧ローラ24Hが
得られる。
【0151】以上の様にして得られた加圧ローラ24G
を用い、圧接ニップ部内での最大変形量を10%以上と
することで、前記実施形態例7と同等の作用効果を得る
ことが可能となり、弾性層24tの材料として特に硬度
が10〜20度の汎用シリコーンゴムを用いても容易に
圧接ニップ部内の最大変形量10%以上を得ることがで
きる。
【0152】ここで、弾性層24tの中空部24uの外
径が大きすぎると定着性のムラが生じやすくなり、小さ
すぎると、弾性層の材料として前記実施形態例7と同様
の超低硬度のシリコーンゴムを使用しないと加圧ローラ
弾性層24tの圧接ニップ部N内での変形量を十分得る
ことができなくなり、中空構造のメリットが失われてし
まう。
【0153】本発明者等の検討では中空部24uの外径
が1mm〜0.2mm、その間隔Lが3mm以内である
ことが上記作用効果を得るために必要であることがわか
った。
【0154】更に本例のような弾性層中空構造をとるこ
とにより、断熱性が良好で、熱膨張率もより小さく、定
着性、転写材速度安定性に優れた加圧ローラを得ること
ができる。 〈実施形態例9〉(図14) 図14の(a)乃至(d)はそれぞれフィルム加熱方式
の加熱装置(加熱定着装置の他の構成形態例である。
【0155】(a)のものは、加熱体ホルダ兼フィルム
ガイド部材25に保持させた加熱体22と、フィルム駆
動ローラ26と、テンションローラ27との互いに略並
行の3部材間にエンドレスベルト状の耐熱性フィルム2
3を懸回張設し、フィルム23を挟んで加熱体22と加
圧ローラ24とを圧接させて圧接ニップ部Nを形成さ
せ、フィルム23を駆動ローラ26により回転駆動させ
るものである。加圧ローラ24はフィルム23の回転に
従動回転する。27はフィルム駆動ローラ26の駆動源
である。圧接ニップ部Nに被加熱材としての転写材Pを
導入してトナー画像の加熱定着を行なわせる。
【0156】(b)のものは、加熱体ホルダ兼フィルム
ガイド部材25に保持させた加熱体22と、フィルム駆
動ローラ26との互いに略並行の2部材間に、エンドレ
スベルト状の耐熱性フィルム23を懸回張設し、フィル
ム23を挟んで加熱体22と加圧ローラ24とを圧接さ
せて圧接ニップ部Nを形成させ、フィルム23を駆動ロ
ーラ26により回転駆動させるものである。加圧ローラ
24はフィルム23の回転に従動回転する。
【0157】(c)のものは、耐熱性フィルム23とし
てロール巻きにした長尺の有端フィルムを用い、これを
繰り出し軸28から、加熱体ホルダ兼フィルムガイド部
材25に保持させた加熱体22の下面を経由させ、巻き
取り軸29へ掛け渡し、フィルム23を挟んで加熱体2
2と加圧ローラ24とを圧接させて圧接ニップ部Nを形
成させ、フィルム23を巻き取り軸29で巻き上げて所
定の速度で走行移動させるものである。上記のような構
成形態の装置においても、加圧手段としての加圧ローラ
24を本発明に従う構成のもにして前述実施形態例1乃
至同8と同様の作用効果が得られる。
【0158】加熱手段側の加熱体22は前述実施形態例
のセラミックヒータに限られるものではなく、電磁(磁
気)誘導加熱方式など他の適宜の発熱体を採択できる。
(d)は電磁誘導加熱方式の例である。30は電磁誘導
発熱する磁性金属部材、31は磁界発生手段としての励
磁コイルである。励磁コイル31に通電することにより
発生する高周波磁界により磁性金属部材30がヒータと
して電磁誘導発熱し、その熱が圧接ニップ部Nにおいて
フィルム23を介して、圧接ニップ部Nに導入された被
加熱材としての転写材Pに付与される。フィルム23自
体を電磁誘導発熱性の部材とすることもできる。
【0159】〈実施形態例10〉(図15) 図15の(a)と(b)はそれぞれ熱ローラ方式の加熱
装置(加熱定着装置)の構成形態例である。
【0160】(a)において、32は加熱手段としての
加熱ローラ(定着ローラ)であり、外周面にフッ素樹脂
等の離型層を形成した鉄・アルミニウム等の中空金属ロ
ーラで、内部に発熱源としてのハロゲンヒータ33を内
蔵させてある。この加熱ローラ32と加圧ローラ24と
を圧接させて圧接ニップ部を形成させてある。圧接ニッ
プ部Nに被加熱材としての転写材Pを導入してトナー画
像の加熱定着を行なわせる。
【0161】(b)のものは、加熱ローラ32の加熱を
電磁誘導加熱方式としたものである。加熱ローラ32は
強磁性体で構成される。加熱は励磁鉄心34に巻かれた
励磁コイル35に高周波の交流電流を印加して磁界を発
生させ加熱ローラ32に渦電流を発生させる。即ち、磁
束により加熱ローラに渦電流を発生させジュール熱によ
って加熱ローラ32自体を発熱させるのである。36は
閉磁路を形成するために、加熱ローラを隔てて励磁鉄心
34に対向するように配置された補助鉄心である。
【0162】上記のような熱ローラ方式の加熱装置にお
いても、加圧手段としての加圧ローラ24を本発明に従
う構成のもにして前述実施形態例1乃至同8と同様の作
用効果が得られる。
【0163】本発明は要するに加熱手段と加圧手段との
圧接ニップ部に被加熱材を導入して挟持搬送させて加熱
処理する加熱装置に有効であり、該加熱装置は実施形態
例の加熱定着装置としてばかりでなく、そのた、例え
ば、画像を担持した被記録材を加熱して表面性(つや
等)を改質する装置、仮定着する装置、シート状物を給
紙して乾燥処理・ラミネート処理する装置等の加熱装置
として広く使用できることは勿論である。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
述の、熱容量、外径精度、被加熱材の搬送速度変動、カ
ール等の問題のない加圧用回転体、該加圧用回転体を用
いた加熱装置、該加熱装置を加熱定着装置として具備し
ている画像形成装置を得ることができる。
【0165】即ち、加圧用回転体が弾性層を有し、弾性
層中に内部が中空の充填材を含むことにより、弾性層の
熱容量を発泡等を行わずに低下させることが可能とな
り、同時に成型時の外径精度も高い加圧用回転体を得る
ことができ、量産性に優れた低コストの加圧用回転体を
高速の加熱装置に適用することができる。
【0166】加圧用回転体が弾性層、離型層を有し、離
型層は発泡状態、又は内部に空気を含む充填材を混入さ
れていることにより、離型層で十分な断熱効果を得るこ
とが可能となり、離型層そのものは薄いため、発泡との
工程を経ても外径精度はあまり落ちないため、十分な量
産性を得ることもできる。
【0167】加圧用回転体は、ニップ部を圧接し外部よ
り駆動を受ける駆動用回転体と、該駆動用回転体と加熱
手段の間で、駆動用回転体からの回転力を受けて回転す
るベルト状の回転体からなることにより、加圧用回転体
の圧接ニップ部での周速は、上記駆動用回転体の周速に
より決定されるため、特にベルト状回転体に弾性を付与
し、駆動用回転体を剛体に近い構成とすることで、駆動
用回転体の熱膨張率を小とすることが可能となり、十分
な圧接ニップ部幅を確保しながら、加圧用回転体の使用
時の温度変化による転写材搬送速度変化を最小限に抑え
ることが可能となり、同時に被記録材等の被加熱材の加
熱後のカールを最小限に抑えることができる。
【0168】加圧用回転体は、弾性層の圧接ニップ部に
おいての最大変形率を10%以上のものとすることによ
り、ニップ部内での圧力分布をニップ中心部で大きくす
ることができ、最もフラットなニップ領域で集中的に圧
力が加えられるため、被記録材のカールを少なくするこ
とが可能となり、更に加圧用回転体の弾性層の肉厚が非
常に薄い状態で、十分な圧接ニップ部幅を得ることがで
きるため、加熱定着装置や画像形成装置にあっては加圧
用回転体の熱膨張による被加熱材搬送速度変化を最小限
に抑えながら、装置を高速化しても十分な定着性を得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】加熱定着装置の概略構成模型図
【図3】中空フィラー(中空シリカ)の構成模型図
【図4】実施形態例2における加圧ローラの構成模型図
【図5】実施形態例3における加圧ローラの構成模型図
【図6】実施形態例4における加熱定着装置の概略構成
模型図
【図7】効果の説明図
【図8】転写材搬送速度変化グラフ
【図9】実施形態例5における加熱定着装置の加圧手段
部分の概略構成模型図
【図10】実施形態例6における加熱定着装置の加圧手
段部分の概略構成模型図
【図11】実施形態例7における加熱定着装置の概略構
成模型図
【図12】圧接ニップ部における加圧ローラ弾性層の最
大変形率の説明図
【図13】実施形態例8における加熱定着装置の加圧ロ
ーラの概略構成模型図
【図14】(a)乃至(d)はそれぞれフィルム加熱方
式の加熱定着装置の他の構成形態例の略図
【図15】(a)及び(b)はそれぞれ熱ローラ方式の
加熱定着装置の構成形態例の略図
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電ローラ 3 レーザービームスキャナ 4 現像装置 5 転写ローラ 6 加熱定着装置 7 クリーニング装置 P 転写材(被加熱材) 21 フィルムガイド部材 22 加熱体(セラミックヒータ) 23 耐熱性フィルム 24 加圧ローラ 24a 芯金 24b 弾性層 24c 中空フィラー(中空シリカ) 24d 離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 13/00 9037−3J F16C 13/00 A (72)発明者 片岡 洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹田 正美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊澤 悟 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段と対向し該加熱手段との間に被
    加熱材を圧接させる加圧用回転体であり、弾性層を有
    し、該弾性層中に内部が中空の充填材を含むことを特徴
    とする加圧用回転体。
  2. 【請求項2】 加熱手段と対向し該加熱手段との間に被
    加熱材を圧接させる加圧用回転体であり、弾性層、離型
    層を有し、離型層は発泡体である、又は内部に気体を含
    む充填材が混入されていることを特徴とする加圧用回転
    体。
  3. 【請求項3】 加熱手段と対向し該加熱手段との間に被
    加熱材を圧接させる加圧用回転体であり、弾性層を有
    し、該弾性層は加熱手段と加圧用回転体との圧接ニップ
    部において最大変形率(最大つぶれ量/弾性層肉厚)が
    10%以上であることを特徴とする加圧用回転体。
  4. 【請求項4】 弾性層が、硬度5度(JIS A) 以下のシリ
    コーンゴムで、厚みが2.5mm以下であることを特徴
    とする請求項3に記載の加圧用回転体。
  5. 【請求項5】 弾性層が中空構造で加熱手段と加圧用回
    転体との圧接ニップ部において最大変形率が10%以上
    であることを特徴とする請求項3に記載の加圧用回転
    体。
  6. 【請求項6】 加圧用回転体は、回転駆動される又は従
    動回転するローラ体であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れか1つに記載の加圧用回転体。
  7. 【請求項7】 加圧用回転体は、駆動用回転体と、該駆
    動用回転体から回転力を受けて回転するベルト状の回転
    体からなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
    れか1つに記載の加圧用回転体。
  8. 【請求項8】 ベルト状の回転体は弾性層又は弾性層と
    離型層を有することを特徴とする請求項7に記載の加圧
    用回転体。
  9. 【請求項9】 加熱手段と加圧手段との圧接ニップ部に
    被加熱材を導入して挟持搬送させて加熱処理する加熱装
    置であり、加圧手段が請求項1乃至請求項8の何れか1
    つに記載の加圧用回転体であることを特徴とする加熱装
    置。
  10. 【請求項10】 加熱手段は、回転駆動される又は従動
    回転する回転体であることを特徴とする請求項9に記載
    の加熱装置。
  11. 【請求項11】 加圧用回転体は外部より駆動力が伝達
    され、加熱手段が回転体であり加圧用回転体に対して従
    動回転することを特徴とする請求項9に記載の加熱装
    置。
  12. 【請求項12】 被加熱材が未定着画像を担持した被記
    録材であり、装置が未定着画像を被記録材に加熱定着さ
    せる加熱定着装置であることを特徴とする請求項9乃至
    請求項11の何れか1つに記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】 被記録材に未定着画像を形成担持させ
    る手段と、未定着画像を被記録材に加熱定着させる加熱
    定着装置を有する画像形成装置であり、加熱定着装置が
    請求項9乃至請求項11の何れか1つに記載の加熱装置
    であることを特徴とする画像形成装置。
JP29222095A 1995-10-13 1995-10-13 加圧用回転体、加熱装置及び画像形成装置 Pending JPH09114281A (ja)

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