JPH09116387A - デジタルフィルタ - Google Patents

デジタルフィルタ

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JPH09116387A
JPH09116387A JP7265831A JP26583195A JPH09116387A JP H09116387 A JPH09116387 A JP H09116387A JP 7265831 A JP7265831 A JP 7265831A JP 26583195 A JP26583195 A JP 26583195A JP H09116387 A JPH09116387 A JP H09116387A
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coefficient
bits
digital signal
bit
signal
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JP7265831A
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Naomasa Ishihata
尚正 石端
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0223Computation saving measures; Accelerating measures
    • H03H17/0227Measures concerning the coefficients
    • H03H17/023Measures concerning the coefficients reducing the wordlength, the possible values of coefficients
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/04Recursive filters

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
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  • Computing Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用ハードウェアとしてのデジタルフィルタ
の回路規模を縮小化する。 【解決手段】 伝達関数の係数を2-nまたは−2-nの形
に限定し(nは0以上の整数)、この係数とデジタル信
号との固定小数点方式による乗算を、そのデジタル信号
を右方向へnビットだけ算術シフトするシフト手段によ
り実行する。例えば、1/64という係数を乗算する1/64係
数器(a)を、それへの入力信号Inを右方向へ6ビッ
トだけ算術シフトする右6ビットシフタ(b)により実
現する。具体的には、1/64係数器への入力信号Inの各
ビットの信号線を最下位ビット方向へ6ビット分ずれた
ビットの出力信号Outの信号線に接続し、出力信号O
utの上位6ビットの信号線には入力信号の最上位ビッ
トの信号線を接続する(c)。ただし、入力信号Inの
最下位側6ビットの信号線は出力信号Outの信号線に
は接続せず、算術シフトの際に最下位側6ビットを切り
捨てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、専用ハードウェア
として実現されるデジタルフィルタに関するものであ
り、特に、IC(集積回路)化された専用ハードウェア
としてのデジタルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルフィルタの実現法としては、遅
延器、乗算器および加算器などから構成される専用ハー
ドウェアとして実現するという方法や、汎用コンピュー
タを用いてソフトウェアとして実現する方法、デジタル
シグナルプロセッサ(DSP)を用いて実現する方法が
ある。このうち専用ハードウェアとして実現する方法
は、機能の追加・変更が困難であるが、処理時間が短
く、実時間処理が可能であるという利点を有している。
このため、専用ハードウェアとしてのデジタルフィルタ
は、同一仕様で処理能力の高いフィルタを大量に必要と
する場合に適しており、通常、ICとして作製される。
したがって、回路規模の縮小化が特に重要である。
【0003】ところでデジタルフィルタは、そのインパ
ルス応答から、無限インパルス応答形フィルタ(IIR
形フィルタ)と有限インパルス応答フィルタ(FIR形
フィルタ)とに分類することができる。IIR形フィル
タは、通常、帰還ループを有する巡回形のフィルタであ
り、FIR形フィルタは帰還ループを有しない非巡回形
のフィルタである。これら2種類のフィルタを回路規模
の点から比較した場合、一般にIIR形フィルタが有利
である。したがって、専用ハードウェアにより実現され
るデジタルフィルタとしては、IIR形が望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、IIR形フィ
ルタには、その演算処理に固定小数点方式を採用した場
合、図10に示すように、演算誤差が生じてフィルタ出
力が目標値に対して振動する現象すなわちリミットサイ
クル発振が発生するという問題がある。
【0005】また、デジタルフィルタを専用ハードウェ
アとして実現する場合、乗算器や加算器の回路規模が大
きくなり、特に乗算器の回路規模が全体の回路規模の縮
小化を図る上で問題となる。
【0006】さらに、デジタルフィルタにおいて符号反
転処理や負の係数の乗算を行う際には、2の補数処理が
必要であり、そのためには、ビット反転器の他に"1"の
加算を行うための加算器が必要となる。
【0007】その他、専用ハードウェアとして実現され
るデジタルフィルタでは、乗算器や、加算器、レジスタ
などが、各々の機能ごとに一つの回路ブロックとして構
成されるため、演算ビット数を増減させる必要が生じた
場合には、それらの回路ブロックを全て再設計しなけれ
ばならず、多大な労力を要するという問題もある。
【0008】そこで本発明では、リミットサイクル発振
の発生や演算ビット数の増減に伴う再設計の困難性など
の問題を回避しつつ、回路規模を縮小化した専用ハード
ウェアとしてのデジタルフィルタを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る第1のデジタルフィルタでは、
0以上の整数nを用いて2-nまたは−2-nの形で伝達関
数の係数を表現することができ、かつ、デジタル信号に
対する演算を固定小数点方式で行うデジタルフィルタに
おいて、前記デジタル信号と前記係数との乗算値を生成
するために、前記デジタル信号を右方向へnビットだけ
算術シフトさせるシフト手段を備えることを特徴として
いる。
【0010】本発明に係る第2のデジタルフィルタで
は、0以上の整数nを用いて2-nまたは−2-nの形で伝
達関数の係数を表現することができ、かつ、デジタル信
号に対する演算を固定小数点方式で行う無限インパルス
応答形デジタルフィルタにおいて、前記デジタル信号と
前記係数との乗算値を生成するために前記デジタル信号
を右方向へnビットだけ算術シフトさせ、該算術シフト
前の前記デジタル信号における最下位側nビットを切り
捨てるシフト手段を備えることを特徴としている。
【0011】本発明に係る第3のデジタルフィルタで
は、0以上の整数nを用いて2-nまたは−2-nの形で伝
達関数の係数を表現することができ、デジタル信号に対
して符号反転処理を行うとともに固定小数点方式で演算
を行うデジタルフィルタにおいて、 a)前記デジタル信号の値の1の補数を前記デジタル信
号の符号反転値として生成する符号反転手段と、 b)前記係数と前記符号反転値との乗算値を生成するた
めに前記符号反転値をnビットだけ右方向へ算術シフト
させ、該算術シフト前の前記符号反転値における最下位
側nビットを切り捨てるシフト手段と、を備えることを
特徴としている。
【0012】本発明に係る第4のデジタルフィルタで
は、0以上の整数nを用いて2-nまたは−2-nの形で伝
達関数の係数を表現することができ、かつ、デジタル信
号に対する演算を固定小数点方式で行う処理要素を含む
複数の処理要素から構成されるデジタルフィルタにおい
て、 a)前記デジタル信号の1ビット分の前記複数の処理要
素から構成される単位フィルタ回路を、前記デジタル信
号を構成する各ビットに対応して複数個備え、 b)前記デジタル信号を右方向へnビットだけ算術シフ
トさせることによって前記係数と前記デジタル信号との
乗算値を生成するために、前記複数個備える各単位フィ
ルタ回路に含まれる所定の処理要素の入力端子を、該単
位フィルタ回路に対応するビットから最下位ビット方向
へnビット分ずれたビットに対応する単位フィルタ回路
に含まれる前記所定の処理要素の出力端子に接続してい
る、ことを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る第1のデジタルフィルタに
よれば、伝達関数の係数の乗算が算術シフトにより実現
されるため、従来の専用ハードウェアとしてのデジタル
フィルタにおいて大きな回路規模を有していた係数器を
少量のハードウェアで実現することができる。これによ
り、デジタルフィルタ全体の回路規模の縮小化を図るこ
とができる。
【0014】本発明に係る第2のデジタルフィルタによ
れば、乗算が算術シフトによって行われ、そのシフト前
の最下位側のビットがそのシフト数だけ切り捨てられ
る。この最下位側ビットの切り捨てにより、固定小数点
方式で演算を行う無限インパルス応答形(IIR形)で
あるにもかかわらず、リミットサイクル発振の発生を防
止することができる。したがって、リミットサイクル発
振のような不安定な動作を回避しつつ、IIR形での構
成および算術シフトによる乗算の実現の双方により、回
路規模の縮小化を図ることができる。
【0015】本発明に係る第3のデジタルフィルタによ
れば、符号を反転させた値が1の補数で表現されるた
め、2の補数で表現された場合に必要な"1"を加算する
加算器が不要となる。これにより、デジタルフィルタの
回路規模の縮小化を図ることができ、処理時間の短縮化
にも寄与する。また、1の補数で表現された符号反転値
は、その後、乗算を実行するシフト手段によって算術シ
フト前の最下位側のビットがそのシフト数だけ切り捨て
られるため、シフト手段によって乗算が実行された後の
信号は、符号反転値を2の補数で表現したものとして従
来と同様に扱うことができる。
【0016】本発明に係る第4のデジタルフィルタによ
れば、その回路がビット毎にブロック化されており、伝
達関数の係数の乗算がデジタル信号の各ビットの信号線
のつなぎ替えにより実現されている。このため、演算ビ
ット数の増減が必要な場合には、既に設計済みの単位フ
ィルタ回路をそれに応じて増減させ、その増減に伴う単
位フィルタ回路間の配線を設計するだけでよい。したが
って、演算ビット数の増減させるための再設計を容易に
行うことができる。また、デジタルフィルタをICとし
て作製する場合には、ICのレイアウトパターンは単位
フィルタ回路のパターンが繰り返された規則的なものと
なるため、レイアウト設計が容易となり、チップ面積も
小さくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態であるデ
ジタルフィルタにおける係数器の構成、符号反転処理、
および全体の構成方法について説明する。
【0018】<係数器の構成について>図3(a)は、
無限インパルス応答形デジタルフィルタ(IIR形フィ
ルタ)の一例を示す回路図である。このIIR形フィル
タでは、入力信号Inに出力信号Outが加算されると
ともに、入力信号Inから出力信号Outの1/64お
よび1/512の信号が減算され、その結果得られた信
号が単位遅延回路14に供給される。そして、単位遅延
回路14の出力がこのIIR形フィルタの出力Outと
なっている。なお、このIIR形フィルタにおける演算
は固定小数点方式で行われる。
【0019】一般にデジタルフィルタでは、その伝達関
数の係数とデジタル信号値との乗算が行われる。本実施
形態のデジタルフィルタでは、図3(a)に示したII
R形フィルタのように伝達関数の係数を2-nの形のもの
(1/64=2-6や1/512=2-9など)に限定し(ただし、
nは0以上の整数)、その係数とデジタル信号との乗算
をデジタル信号のビットシフトにより実現する。例えば
図3(a)に示したIIR形フィルタの1/64係数器16
における、係数1/64とデジタル信号との乗算を、以下の
ようにして実現する。
【0020】図1(a)は図3(a)のデジタルフィル
タで使用されている1/64係数器を示しており、本実施形
態では、この1/64係数器を右方向への6ビット分の算術
シフトを行う回路として実現する。この場合、1/64係数
器を図1(b)に示す記号で表すものとする(以下、こ
の記号で表される回路を「右6ビットシフタ」とい
う)。この右6ビットシフタは、例えば、このシフタの
入力側レジスタ10の各出力端子と出力側レジスタ20
の各出力端子とを図1(c)に示すように配線すること
により実現することができる(ここで、入力側レジスタ
10および出力側レジスタ20はいずれもこのシフタの
外部の回路である)。すなわち、入力側レジスタ10の
各出力端子を、その出力端子に対応するビットから最下
位ビット方向に6ビット分ずれたビットに対応する出力
側レジスタ20の入力端子に接続し、出力側レジスタ2
0の最上位側6ビットに対応する6個の入力端子には入
力側レジスタ10の最上位ビットの出力端子を接続す
る。例えば、乗算対象のデジタル信号を24ビット構成
とすると、図2に示すような配線により右6ビットシフ
タを実現することができる。この右6ビットシフタで
は、入力側レジスタ10の最下位側6ビットに対応する
6個の出力端子は出力側レジスタ20の入力端子には接
続せず、算術シフトの際に最下位側6ビットを切り捨て
ている。
【0021】上記のような右6ビットシフタによれば、
24ビットの入力信号Inに対して右方向への6ビット
の算術シフトが行われ、これにより、入力信号Inと係
数1/64との乗算が実行される。このとき、入力信号In
の最下位側6ビットであるb0〜b5(図2において斜線
が付された部分)は切り捨てられる。
【0022】以上では、乗算すべき係数が1/64の場合に
ついて説明したが、係数1/512など2-nの形の他の係数
との乗算についても、シフト数が異なる点を除いて同様
である。したがって、一般に0以上の整数nに対し、デ
ジタル信号と係数2-nを乗算する係数器を図2に示した
ような信号線のつなぎ替えにより右nビットシフタとし
て実現することができる。この場合、係数器での乗算の
実行により入力信号の最下位側nビットが切り捨てられ
ることになる。
【0023】ところで、図3(a)に示した前述のデジ
タルフィルタはIIR形フィルタであって帰還ループを
有するため、演算処理に固定小数点方式を採用した場
合、図10に示すように、リミットサイクル発振が発生
することがある。しかし、上記のような右nビットシフ
タを用いて係数器を実現することにより、リミットサイ
クル発振を防止することができる。以下、この点につき
説明する。なお以下では、デジタル信号は整数値とす
る。演算処理に固定小数点方式を採用している場合は、
このように仮定しても一般性を失わない。
【0024】いま、図4(a)に示すように、図3
(a)のIIR形フィルタの出力信号Outが正の値で
あって入力信号Inが或る時刻T1より"0"になったと
すると、その後、出力信号Outは次第に減少していく
(図4(b)におけるIの期間)。そして、出力信号O
utの値が512=29よりも小さくなると、1/512係数
器18の出力が"0"となる。1/512係数器18は出力信
号Outを右方向へ9ビット分シフトさせて最下位側9
ビットを切り捨てるからである。この結果、Out<5
12において、図3(a)の回路は図3(b)の回路と
等価になり、出力信号Outはより緩やかに減少する
(図4(b)におけるIIの期間)。その後、出力信号O
utの値が64=26よりも小さくなると、1/64係数器
16の出力が"0"となる。1/64係数器16は出力信号O
utを右方向へ6ビット分シフトさせて最下位側6ビッ
トを切り捨てるからである。この結果、Out<64に
おいて、図3(a)の回路は図3(c)の回路と等価に
なり、以降、出力信号Outの値は64−1=63のま
ま一定となる(図4(b)におけるIIIの期間)。
【0025】一方、図5(a)に示すように、図3
(a)のIIR形フィルタの出力信号Outが負の値で
あって入力信号Inが或る時刻T1より"0"になったと
すると、出力信号Outは"0"に向かって次第に増大
し、その絶対値は次第に小さくなっていく(図5(b)
におけるIの期間)。ここで、負の出力信号Outは2
の補数で表現されているため、出力信号Outの絶対値
が小さくなっても、それが"0"にならない限り、1/512
係数器18の出力が"0"になることはなく、1/64係数器
16の出力が"0"になることもない。すなわち、出力信
号Outの絶対値が或る値よりも小さくなると、これら
の係数器16、18における右方向へのシフトによる下
位ビットの切り捨てにより、これらの係数器16、18
の出力の全ビットが"1"となるが、これは信号値"−1"
を2の補数で表現したものである。したがって、出力信
号Outの絶対値は、それが"0"にならない限り減少し
続け、"0"になると係数器16、18の出力も"0"とな
るため、出力信号Outは、その後、"0"のまま保持さ
れる(図5(b)におけるIIの期間)。
【0026】このように本実施形態ではリミットサイク
ル発振が発生しない。ただし、出力信号Outの値が正
の場合(正確には、時刻T1における出力信号Outの
値が64以上の場合)は、演算誤差が最終的にDCオフ
セットとなって現れる(図4(a)におけるIIIの期
間)。しかし、このDCオフセットは、このIIR形フ
ィルタ外部のアナログ回路などにDCオフセットカット
回路を挿入することにより容易に解消することができ
る。DCオフセット回路としては、例えばコンデンサを
直列に挿入すればよい。なお、上記では入力信号Inが
或る時刻T1で"0"となった場合を考えたが、或る時刻
T1で"0"以外の所定値となる場合であっても、上記に
類似した動作が行われ、出力目標値に対してDCオフセ
ットが生じることはあっても、リミットサイクル発振が
発生することはない。
【0027】以上のように、係数の乗算を行う係数器を
右nビットシフタによって実現し、右シフトによってこ
ぼれ落ちる下位ビットを切り捨てることにより、リミッ
トサイクル発振を防止しつつ、固定小数点方式のIIR
形フィルタを実現することができる。また、上記のよう
に係数器における乗算をシフタで実現することにより、
各係数器の回路規模を縮小化することができる。したが
って、本実施形態のデジタルフィルタによれば、リミッ
トサイクル発振という不安定な動作を防止しつつ、II
R形であることと係数器をシフタによって構成したこと
の双方によりフィルタ全体の回路規模を縮小化すること
ができる。なお、乗算を行うシフタを信号線のつなぎ替
えで実現することにより(図2参照)、処理時間も短縮
化される。
【0028】<符号反転処理について>本実施形態のデ
ジタルフィルタは、デジタル信号の符号反転処理に特徴
を有する。また、このデジタルフィルタは、既述のよう
にその伝達関数の係数を2-nまたは−2-nの形で表現す
ることができ、デジタル信号に対する演算を固定小数点
方式で行うものである。このような場合、例えば図3
(a)に示されているような1/64係数器16の出力に対
する符号反転処理は、従来、図6に示すようにインバー
タ22と加算器24から成る符号反転器により実現され
ていた。この符号反転器では、まず、符号反転器への入
力信号In(図3(a)における1/64係数器16の出力
信号)の各ビットがインバータ22によって反転し、そ
のビット反転した信号に加算器24により"1"が加算さ
れる。この結果得られる信号がこの符号反転器の出力信
号Outであり、これは、入力信号Inの2の補数とな
っている。
【0029】これに対し、本実施形態では、例えば図3
(a)に示されているような1/64係数器16の出力に対
する符号反転処理をこの係数器16の処理に含めて、図
7(a)に示すような-1/64係数器の処理すなわち−1
/64という負の係数の乗算として扱う。符号を反転さ
せた値を従来のように2の補数で表現するものとする
と、この−1/64の乗算は、図7(b)に示すよう
に、インバータ22と加算器24とから成る符号反転器
に右6ビットシフタ26を直列に接続した回路により実
行することができる。ここで、右6ビットシフタ26
は、前述の図1(c)または図2に示したような配線、
すなわち乗算の対象となるデジタル信号の各ビットの信
号線のつなぎ替えにより実現することができる。この場
合、加算器24から出力される値の最下位側6ビットは
右6ビットシフタ26により切り捨てられ、加算器24
によって加算された"1"もこの切り捨ての対象となる。
そこで、本実施形態では、図7(c)に示すような、こ
の加算器24を除去した回路により−1/64の乗算を
実行する。この回路は、入力信号Inの各ビットをイン
バータ22によって反転させた信号を符号反転信号と
し、右6ビットシフタによりこの符号反転信号に1/6
4を乗算する構成となっている。したがって、この回路
は符号を反転させた値を1の補数で表現していることに
なる。しかし、右6ビットシフタ26により最下位側6
ビットが切り捨てられるため、この回路の出力信号Ou
tは、符号を反転させた値を2の補数で表現したものと
して扱うことができる。
【0030】上記のように本実施形態によれば、符号を
反転させた値を1の補数で表現することにより、"1"を
加算する加算器が不要となる。このため、フィルタの回
路規模を縮小することができ、処理時間の短縮化にも寄
与する。しかも、1の補数処理により得られる符号反転
信号は、シフタ(2-nを乗算する乗算器)を通過した後
は、従来と同様に符号を反転させた値を2の補数で表現
したものとして扱うことができる。
【0031】<フィルタ全体の構成方法について>専用
ハードウェアとして実現されるデジタルフィルタでは、
従来、乗算や、加算、遅延という各機能毎に回路をブロ
ック化した構成となっていた。すなわち、予め決められ
た演算ビット数に対応した乗算器や、加算器、遅延器な
どがそれぞれ一つの回路ブロックとなっていた。したが
って、演算ビット数を増減させる必要が生じた場合、各
機能に対応する回路ブロックの全てを再設計しなければ
ならず、多大な労力を必要とした。そこで本実施形態の
デジタルフィルタでは、演算ビット数を増減させるため
の再設計を容易に行えるように、機能毎ではなくビット
毎に回路をブロック化した構成としている。
【0032】以下、本発明を図8に示すIIR形フィル
タに適用した場合の実施形態について説明する。なお、
このデジタルフィルタでは、乗算すべき係数が2-nまた
は−2-nの形のものに限定されているため(ただし、n
は0以上の整数である)、係数の乗算を行う係数器を前
述のシフタとして実現することができる。
【0033】図8のデジタルフィルタは、加算器32、
遅延器34、1/64係数器36、加算器38、遅延器40
が順に接続されるとともに、遅延器34の出力がフィー
ドバック信号pとして、遅延器40の出力がフィードバ
ック信号qとして、それぞれ加算器32および40に入
力され、さらに遅延器40の出力が係数器42により係
数-1/128を乗算されてフィードバック信号rとして加算
器32および38に入力される構成となっている。
【0034】本実施形態では、上記構成における加算器
32、38や遅延器34、40などの処理要素のそれぞ
れについての1ビット分の回路を接続することにより本
フィルタの全機能に対応する1ビット分の回路を形成
し、これを一つの回路ブロック(以下「単位フィルタ回
路」という)とする。図9は、この単位フィルタ回路の
一構成例を示す回路図であり、本実施形態では、このよ
うな単位フィルタ回路を処理対象のデジタル信号の各ビ
ットに対応して複数個用いる。したがって、用いられる
各単位フィルタ回路の入力信号In1と出力信号Out1
は、それぞれ、図8のフィルタの入力信号Inと出力信
号Outの各ビットに対応する。
【0035】図9の単位フィルタ回路は、セレクタ5
2、58と、1ビットの加算器54、60と、1ビット
のレジスタ56、62と、インバータ64とを備えてお
り、加算器54、60は、図8における加算器32、3
8の1ビット分にそれぞれ相当し、レジスタ56、62
は、図8における遅延器34、40の1ビット分にそれ
ぞれ相当する。そして、レジスタ56の出力端子を、下
位方向に6ビット分ずらしたビット(6ビット先のビッ
ト)に対応する単位フィルタ回路のセレクタ58の入力
端子に接続することにより、図8における1/64係数器3
6に相当する部分が実現されている。また、インバータ
64でビット反転した信号を、下位方向に7ビット分ず
らしたビット(7ビット先のビット)に対応する単位フ
ィルタ回路におけるセレクタ52およびセレクタ58の
入力端子に接続することにより、図8における-1/128係
数器42に相当する部分が実現されている。そして、レ
ジスタ56から加算器54へのフィードバック信号p1
は図8におけるフィードバック信号pの1ビット分に、
レジスタ62から加算器60へのフィードバック信号q
1は図8におけるフィードバック信号qの1ビット分
に、7ビット前の単位フィルタ回路におけるインバータ
64からのフィードバック信号r1は図8におけるフィ
ードバック信号rの1ビット分に、それぞれ相当する。
セレクタ52は、入力信号In1とフィードバック信号
p1とフィードバック信号q1との加算を時分割により実
行するために設けられたものであり、セレクタ58は、
6ビット前の単位フィルタ回路におけるレジスタ56の
出力信号とフィードバック信号q1と7ビット前の単位
フィルタ回路におけるインバータ64の出力信号との加
算を時分割により実行するために設けられたものであ
る。これらの加算を時分割ではなく1度に行う場合は、
2入力の加算器54、60の代わりに3入力の加算器を
用いればよく、その場合にはセレクタ52、58は不要
となる。なお、図示されていないが、各単位フィルタ回
路の間には、加算器54、60のキャリ信号を伝達する
ための配線、すなわち、上位ビットへのキャリ信号を伝
達する信号線および下位ビットからのキャリ信号を伝達
する信号線を接続するための配線も施されている。
【0036】本実施形態では、上記構成の単位フィルタ
回路を予め決められた演算ビット数だけ用意し、それら
の単位フィルタの間に、係数の乗算に相当する算術シフ
トを実現するための上述の配線、および、加算器54、
60のキャリ信号のための上述の配線を施すことによ
り、図8に示したデジタルフィルタを実現している。
【0037】このような本実施形態のデジタルフィルタ
によれば、その回路を機能毎ではなくビット毎にブロッ
ク化しているため、演算ビット数を増減させるための再
設計を容易に行うことができる。例えば、演算ビット数
を増加させるには、既に設計済みの単位フィルタ回路を
増加ビット数だけ追加し、その追加に伴う配線の設計を
行うだけでよい。また、このようなデジタルフィルタを
ICとして作製する場合、ICのレイアウトパターンは
単位フィルタ回路のパターンが繰り返された規則的なも
のとなるため、レイアウト設計が容易となり、チップ面
積も小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したデジタルフィルタにおける
係数器の構成を示す図。
【図2】 本発明を適用したデジタルフィルタにおける
係数器の構成の詳細を示す図。
【図3】 IIR形フィルタの一例を示す回路図。
【図4】 本発明を適用したIIR形フィルタの動作を
説明するための波形図。
【図5】 本発明を適用したIIR形フィルタの動作を
説明するための波形図。
【図6】 従来のデジタルフィルタにおける符号反転器
の構成を示す図。
【図7】 本発明を適用したデジタルフィルタにおいて
符号反転および乗算を行う回路の構成を示す図。
【図8】 IIR形フィルタの他の例を示す回路図。
【図9】 本発明を図8のIIR形フィルタに適用した
場合における単位フィルタ回路の一構成例を示す回路
図。
【図10】 従来のIIR形フィルタにおいて発生して
いたリミットサイクル発振を示す波形図。
【符号の説明】
16…1/64係数器 18…1/512係数器 22…インバータ 26…右6ビットシフタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0以上の整数nを用いて2-nまたは−2
    -nの形で伝達関数の係数を表現することができ、かつ、
    デジタル信号に対する演算を固定小数点方式で行うデジ
    タルフィルタにおいて、 前記デジタル信号と前記係数との乗算値を生成するため
    に、前記デジタル信号を右方向へnビットだけ算術シフ
    トさせるシフト手段を備えることを特徴とするデジタル
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 0以上の整数nを用いて2-nまたは−2
    -nの形で伝達関数の係数を表現することができ、かつ、
    デジタル信号に対する演算を固定小数点方式で行う無限
    インパルス応答形デジタルフィルタにおいて、 前記デジタル信号と前記係数との乗算値を生成するため
    に前記デジタル信号を右方向へnビットだけ算術シフト
    させ、該算術シフト前の前記デジタル信号における最下
    位側nビットを切り捨てるシフト手段を備えることを特
    徴とするデジタルフィルタ。
  3. 【請求項3】 0以上の整数nを用いて2-nまたは−2
    -nの形で伝達関数の係数を表現することができ、デジタ
    ル信号に対して符号反転処理を行うとともに固定小数点
    方式で演算を行うデジタルフィルタにおいて、 a)前記デジタル信号の値の1の補数を前記デジタル信
    号の符号反転値として生成する符号反転手段と、 b)前記係数と前記符号反転値との乗算値を生成するた
    めに前記符号反転値をnビットだけ右方向へ算術シフト
    させ、該算術シフト前の前記符号反転値における最下位
    側nビットを切り捨てるシフト手段と、を備えることを
    特徴とするデジタルフィルタ。
  4. 【請求項4】 0以上の整数nを用いて2-nまたは−2
    -nの形で伝達関数の係数を表現することができ、かつ、
    デジタル信号に対する演算を固定小数点方式で行う処理
    要素を含む複数の処理要素から構成されるデジタルフィ
    ルタにおいて、 a)前記デジタル信号の1ビット分の前記複数の処理要
    素から構成される単位フィルタ回路を、前記デジタル信
    号を構成する各ビットに対応して複数個備え、 b)前記デジタル信号を右方向へnビットだけ算術シフ
    トさせることによって前記係数と前記デジタル信号との
    乗算値を生成するために、前記複数個備える各単位フィ
    ルタ回路に含まれる所定の処理要素の入力端子を、該単
    位フィルタ回路に対応するビットから最下位ビット方向
    へnビット分ずれたビットに対応する単位フィルタ回路
    に含まれる前記所定の処理要素の出力端子に接続してい
    る、ことを特徴とするデジタルフィルタ。
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