JPH0911643A - 印画紙及びこれを用いる画像形成方法 - Google Patents
印画紙及びこれを用いる画像形成方法Info
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- JPH0911643A JPH0911643A JP7186162A JP18616295A JPH0911643A JP H0911643 A JPH0911643 A JP H0911643A JP 7186162 A JP7186162 A JP 7186162A JP 18616295 A JP18616295 A JP 18616295A JP H0911643 A JPH0911643 A JP H0911643A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印画紙に形成される画像の彩度を高め、かつ
形成された画像の定着性を向上させる。 【構成】 支持体及びその上に形成された染料受容層か
らなる印画紙において、染料受容層が、スメクタイトの
層間イオンXを、カチオン染料とイオン交換可能なイオ
ンで置換した粘土有機複合体と高分子バインダーとを含
有してなり、該スメクタイトが次式(1) 【化1】X0.1〜1.0Mg2.4〜2.9Li0.1〜0.6Si
3.5〜4.5O9.5〜10.5(OH及び/又はF)1.5〜2.5
(1) (式中、Xは層間イオンであって、Liイオン及び/又
はNaイオンを表す。)の合成スメクタイトである。
形成された画像の定着性を向上させる。 【構成】 支持体及びその上に形成された染料受容層か
らなる印画紙において、染料受容層が、スメクタイトの
層間イオンXを、カチオン染料とイオン交換可能なイオ
ンで置換した粘土有機複合体と高分子バインダーとを含
有してなり、該スメクタイトが次式(1) 【化1】X0.1〜1.0Mg2.4〜2.9Li0.1〜0.6Si
3.5〜4.5O9.5〜10.5(OH及び/又はF)1.5〜2.5
(1) (式中、Xは層間イオンであって、Liイオン及び/又
はNaイオンを表す。)の合成スメクタイトである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写方式によって
印画紙上に染料画像を形成する際に使用する印画紙及び
それを用いる画像形成方法に関する。
印画紙上に染料画像を形成する際に使用する印画紙及び
それを用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子スチルカメラ等によって撮影
した画像を、銀塩系写真と同じように印画紙にプリント
アウトするために、昇華型感熱転写方式による画像形成
が試みられている。
した画像を、銀塩系写真と同じように印画紙にプリント
アウトするために、昇華型感熱転写方式による画像形成
が試みられている。
【0003】この昇華型感熱転写方式は、染料受容層が
形成された印画紙に対して染料を含むインクリボンを接
触させ、感熱ヘッド等によってインクリボンを加熱し、
インクリボンの染料を印画紙の染料受容層に昇華あるい
は熱拡散により移行せしめるものである。ここで、印画
紙の染料受容層としてはポリエステル等の樹脂が用いら
れ、またインクリボンの染料としては分散染料が用いら
れている。
形成された印画紙に対して染料を含むインクリボンを接
触させ、感熱ヘッド等によってインクリボンを加熱し、
インクリボンの染料を印画紙の染料受容層に昇華あるい
は熱拡散により移行せしめるものである。ここで、印画
紙の染料受容層としてはポリエステル等の樹脂が用いら
れ、またインクリボンの染料としては分散染料が用いら
れている。
【0004】ところで、通常この種の方式に用いられる
分散塗料には、特開平1−269989号公報、特開平
1−275096号公報に開示されているような様々な
工夫が凝らされる。しかし、この分散塗料は、染料受容
層へ移行した後は、染料受容層のバインダー高分子とフ
ァンデルワールス力、双極子間力、水素結合等の相互作
用をすることによって染料受容層中に保持されているに
過ぎない。従って、画像形成後、画像を形成している染
料に対してより親和力の優れた樹脂や溶媒等が当該画像
に接すると、あるいは画像を形成している染料受容層に
前述の相互作用を打ち消すだけの熱エネルギ−が供給さ
れると、染料の移行や溶出が誘発され、画像にボケが発
生する等の問題が生ずる。
分散塗料には、特開平1−269989号公報、特開平
1−275096号公報に開示されているような様々な
工夫が凝らされる。しかし、この分散塗料は、染料受容
層へ移行した後は、染料受容層のバインダー高分子とフ
ァンデルワールス力、双極子間力、水素結合等の相互作
用をすることによって染料受容層中に保持されているに
過ぎない。従って、画像形成後、画像を形成している染
料に対してより親和力の優れた樹脂や溶媒等が当該画像
に接すると、あるいは画像を形成している染料受容層に
前述の相互作用を打ち消すだけの熱エネルギ−が供給さ
れると、染料の移行や溶出が誘発され、画像にボケが発
生する等の問題が生ずる。
【0005】このような状況から、例えば特開昭59−
78893号公報、特開昭60−2398号公報、特開
昭60−110494号公報、特開昭60−22078
5号公報、特開昭60−260381号公報等に見られ
るように、化学結合の形成により画像を定着させる手法
も提案されている。
78893号公報、特開昭60−2398号公報、特開
昭60−110494号公報、特開昭60−22078
5号公報、特開昭60−260381号公報等に見られ
るように、化学結合の形成により画像を定着させる手法
も提案されている。
【0006】これらに開示されている方法は、エポキシ
基やイソシアネート基と反応し得る基を有する色素を用
い、染料受容層に当該エポキシ基やイソシアネート基を
有する化合物を含有させる方法であり、またアクリロイ
ル基やメタクリロイル基を有する色素を用い、染料受容
層に活性水素を有する化合物を含有させる方法であり、
さらには金属錯体を形成し得る色素を用い、染料受容層
に金属化合物を含有させる方法、活性メチル基(あるい
はメチレン基)を有する低分子化合物を昇華移行させて
染料受容層中のアルデヒド(ニトロソ)化合物と反応さ
せて色素を形成する方法等である。
基やイソシアネート基と反応し得る基を有する色素を用
い、染料受容層に当該エポキシ基やイソシアネート基を
有する化合物を含有させる方法であり、またアクリロイ
ル基やメタクリロイル基を有する色素を用い、染料受容
層に活性水素を有する化合物を含有させる方法であり、
さらには金属錯体を形成し得る色素を用い、染料受容層
に金属化合物を含有させる方法、活性メチル基(あるい
はメチレン基)を有する低分子化合物を昇華移行させて
染料受容層中のアルデヒド(ニトロソ)化合物と反応さ
せて色素を形成する方法等である。
【0007】しかしながら、化学結合の形成に基づく手
法では、色素や染料受容層の反応性が高すぎて保存性が
悪いことや、反応が短時間では完了しないために安定な
画像形成に長時間を要すること、色素の調製が難しく使
用可能な色素の種類が限られることなどの欠点があり、
またさらにこれらの手法によっても定着性が十分である
とは言い難い。
法では、色素や染料受容層の反応性が高すぎて保存性が
悪いことや、反応が短時間では完了しないために安定な
画像形成に長時間を要すること、色素の調製が難しく使
用可能な色素の種類が限られることなどの欠点があり、
またさらにこれらの手法によっても定着性が十分である
とは言い難い。
【0008】画像を定着させる手法としては、特開平4
−299183号公報、特開平6−24163号公報等
に記載されているように、粘土鉱物の層間の交換性陽イ
オンを第4級アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン
等に置き換えた層間化合物(粘土有機複合体)にカチオ
ン染料を画像的に転写させる方法が提案されている。
−299183号公報、特開平6−24163号公報等
に記載されているように、粘土鉱物の層間の交換性陽イ
オンを第4級アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン
等に置き換えた層間化合物(粘土有機複合体)にカチオ
ン染料を画像的に転写させる方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、層間化
合物を利用する上述の手法に対しても、印画紙における
画像定着性をより一層向上させることが望まれていた。
また、画像の彩度をより高めて高品質の画像を形成でき
るようにすることも望まれていた。
合物を利用する上述の手法に対しても、印画紙における
画像定着性をより一層向上させることが望まれていた。
また、画像の彩度をより高めて高品質の画像を形成でき
るようにすることも望まれていた。
【0010】本発明はこのような従来技術の課題を解決
しようとするものであり、優れた熱転写感度を有し、ま
た、銀塩系写真像に匹敵する定着性を有し、しかも高い
彩度を有する高品質の画像を得ることが可能な印画紙及
びそれを用いる画像形成方法を提供することを目的とす
る。
しようとするものであり、優れた熱転写感度を有し、ま
た、銀塩系写真像に匹敵する定着性を有し、しかも高い
彩度を有する高品質の画像を得ることが可能な印画紙及
びそれを用いる画像形成方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、アルミニウムを
含有しないヘクトライトに類似した構造を示す式(1)
の合成スメクタイトの層間イオンを、カチオン染料とイ
オン交換可能なイオンで置換して粘土有機複合体を得、
この粘土有機複合体を印画紙の染料受容層に含有させ、
この染料受容層にカチオン染料を転写して染料画像を形
成すると、染料のカチオン部と粘土有機複合体のアニオ
ン部とがイオン結合を形成し、染料画像が不溶不融の状
態に変換されて強固に定着されることを見出した。本発
明はかかる知見に基づいて完成されたものである。
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、アルミニウムを
含有しないヘクトライトに類似した構造を示す式(1)
の合成スメクタイトの層間イオンを、カチオン染料とイ
オン交換可能なイオンで置換して粘土有機複合体を得、
この粘土有機複合体を印画紙の染料受容層に含有させ、
この染料受容層にカチオン染料を転写して染料画像を形
成すると、染料のカチオン部と粘土有機複合体のアニオ
ン部とがイオン結合を形成し、染料画像が不溶不融の状
態に変換されて強固に定着されることを見出した。本発
明はかかる知見に基づいて完成されたものである。
【0012】即ち、本発明は、支持体及びその上に形成
された染料受容層からなる印画紙において、染料受容層
が、スメクタイトの層間イオンXを、カチオン染料とイ
オン交換可能なイオンで置換した粘土有機複合体と高分
子バインダーとを含有してなり、該スメクタイトが次式
(1)
された染料受容層からなる印画紙において、染料受容層
が、スメクタイトの層間イオンXを、カチオン染料とイ
オン交換可能なイオンで置換した粘土有機複合体と高分
子バインダーとを含有してなり、該スメクタイトが次式
(1)
【0013】
【化2】 X0.1〜1.0Mg2.4〜2.9Li0.1〜0.6Si3.5〜4.5O9.5〜10.5(OH及び/又 はF)1.5〜2.5 (1) (式中、Xは層間イオンであって、Liイオン及び/又
はNaイオンを表す。)の合成スメクタイトであること
を特徴とする印画紙を提供する。
はNaイオンを表す。)の合成スメクタイトであること
を特徴とする印画紙を提供する。
【0014】また、この本発明の印画紙に対し、カチオ
ン染料を含有するインクリボンを接触させ、熱刺激によ
り該インクリボンから印画紙へカチオン染料を移行させ
定着させることを特徴とする画像形成方法を提供する。
ン染料を含有するインクリボンを接触させ、熱刺激によ
り該インクリボンから印画紙へカチオン染料を移行させ
定着させることを特徴とする画像形成方法を提供する。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明の印画紙は、その染料受容層に特定
の粘土有機複合体、即ち、アルミニウムを含有しないヘ
クトライトに類似した構造を示す上記式(1)の合成ス
メクタイトの層間イオンを、カチオン染料とイオン交換
可能なイオンで置換することにより得られる粘土有機複
合体を含有していることを特徴としている。
の粘土有機複合体、即ち、アルミニウムを含有しないヘ
クトライトに類似した構造を示す上記式(1)の合成ス
メクタイトの層間イオンを、カチオン染料とイオン交換
可能なイオンで置換することにより得られる粘土有機複
合体を含有していることを特徴としている。
【0017】この式(1)の合成スメクタイトは、純白
色のパウダーとして得ることができ、その層間イオン
を、カチオン染料とイオン交換可能なイオンで置換した
粘土有機複合体も可視部に吸収がなく、視覚的に透明で
ある。そしてこの粘土有機複合体は、これと屈折率の近
いバインダー高分子とから染料受容層を形成し、この染
料受容層にカチオン染料を転写させることにより、彩度
が高く、高品質の染料画像を得ることを可能とする。
色のパウダーとして得ることができ、その層間イオン
を、カチオン染料とイオン交換可能なイオンで置換した
粘土有機複合体も可視部に吸収がなく、視覚的に透明で
ある。そしてこの粘土有機複合体は、これと屈折率の近
いバインダー高分子とから染料受容層を形成し、この染
料受容層にカチオン染料を転写させることにより、彩度
が高く、高品質の染料画像を得ることを可能とする。
【0018】なお、スメクタイトとしては、天然のもの
も知られているが、夾雑物の存在により着色しているの
で、本発明においては、式(1)の合成スメクタイトを
使用する。
も知られているが、夾雑物の存在により着色しているの
で、本発明においては、式(1)の合成スメクタイトを
使用する。
【0019】本発明で使用する合成スメクタイトの中で
も、特に、式(1)の合成スメクタイトであって、その
層間イオンXがLiイオンであるものが好ましい。これ
により、カチオン染料とイオン交換能が可能なイオンと
のイオン交換能を向上させることができる。
も、特に、式(1)の合成スメクタイトであって、その
層間イオンXがLiイオンであるものが好ましい。これ
により、カチオン染料とイオン交換能が可能なイオンと
のイオン交換能を向上させることができる。
【0020】式(1)の合成スメクタイトは、例えば、
特公昭61−12848号公報に記載された方法にした
がって次のように合成する。即ち、ケイ酸とマグネシウ
ム塩の均質混合液にアルカリ溶液を反応させてケイ素・
マグネシウム複合体を合成し、副生した電解質を除去
し、その後得られたケイ素・マグネシウム複合体にリチ
ウムイオン及び必要に応じてナトリウムイオン及び/又
はフッ素イオンを添加し、100〜350℃で水熱反応
させ、次いで乾燥させる。これにより、式(1)の合成
スメクタイトにおいて、その層間イオンXがLiイオン
及び/又はNaイオンであるものを得ることができる。
特公昭61−12848号公報に記載された方法にした
がって次のように合成する。即ち、ケイ酸とマグネシウ
ム塩の均質混合液にアルカリ溶液を反応させてケイ素・
マグネシウム複合体を合成し、副生した電解質を除去
し、その後得られたケイ素・マグネシウム複合体にリチ
ウムイオン及び必要に応じてナトリウムイオン及び/又
はフッ素イオンを添加し、100〜350℃で水熱反応
させ、次いで乾燥させる。これにより、式(1)の合成
スメクタイトにおいて、その層間イオンXがLiイオン
及び/又はNaイオンであるものを得ることができる。
【0021】この場合、水熱反応温度を180〜300
℃とし、水熱反応時間を8時間以上とすることが好まし
い。これにより、カチオン染料とイオン交換能が可能な
イオンとのイオン交換能を向上させることができる。水
熱反応温度が180℃未満であると、得られる合成スメ
クタイトのイオン交換能が低下する。反対に、水熱反応
温度を300℃より高くすることは反応操作上困難とな
る。
℃とし、水熱反応時間を8時間以上とすることが好まし
い。これにより、カチオン染料とイオン交換能が可能な
イオンとのイオン交換能を向上させることができる。水
熱反応温度が180℃未満であると、得られる合成スメ
クタイトのイオン交換能が低下する。反対に、水熱反応
温度を300℃より高くすることは反応操作上困難とな
る。
【0022】なお、本発明で使用する合成スメクタイト
の構造中や層間には少量の不純物が含有されていてもよ
い。したがって、そのような不純物を含有する合成スメ
クタイトも式(1)の合成スメクタイトに含まれるもの
とする。
の構造中や層間には少量の不純物が含有されていてもよ
い。したがって、そのような不純物を含有する合成スメ
クタイトも式(1)の合成スメクタイトに含まれるもの
とする。
【0023】式(1)の合成スメクタイトとしては市販
されているものも使用することができ、例えば、コープ
ケミカル(株)製のルーセンタイト:SW等を使用する
ことができる。
されているものも使用することができ、例えば、コープ
ケミカル(株)製のルーセンタイト:SW等を使用する
ことができる。
【0024】一方、式(1)の合成スメクタイトの層間
イオンXとイオン交換するイオンであって、カチオン染
料とイオン交換可能なものとしては、有機陽イオンをあ
げることができる。
イオンXとイオン交換するイオンであって、カチオン染
料とイオン交換可能なものとしては、有機陽イオンをあ
げることができる。
【0025】有機陽イオンで、合成スメクタイトの層間
イオンをイオン交換すると、合成スメクタイトの層間距
離が拡大すると共に、有機陽イオンの疎水鎖により、本
来は親水性である合成スメクタイトが疎水性に変化し、
数々の有機化合物、特に高分子バインダー及びその有機
溶媒と相溶し易くなる。従って、合成スメクタイトの層
間イオンを有機陽イオンでイオン交換することにより、
合成スメクタイトにカチオン染料をイオン交換し得る機
能を付与でき、同時に染料受容層としての塗布性能も向
上させることが可能となる。
イオンをイオン交換すると、合成スメクタイトの層間距
離が拡大すると共に、有機陽イオンの疎水鎖により、本
来は親水性である合成スメクタイトが疎水性に変化し、
数々の有機化合物、特に高分子バインダー及びその有機
溶媒と相溶し易くなる。従って、合成スメクタイトの層
間イオンを有機陽イオンでイオン交換することにより、
合成スメクタイトにカチオン染料をイオン交換し得る機
能を付与でき、同時に染料受容層としての塗布性能も向
上させることが可能となる。
【0026】このような有機陽イオンとして好適なもの
としては、第4級アンモニウムイオン、ホスホニウムイ
オン等をあげることができる。
としては、第4級アンモニウムイオン、ホスホニウムイ
オン等をあげることができる。
【0027】第4級アンモニウムイオンの場合、アルキ
ル基を有するものが好ましく、なかでもアルキル基の炭
素数が4以上、特に8以上のものが望ましい。これは、
アルキル基の炭素数が少ないと層間距離を十分に確保す
ることができなくなり、染料に対するイオン交換能が不
足する恐れがあるためである。このような第4級アンモ
ニウムイオンとしては、より具体的には、テトラ−n−
デシルアンモニウムイオン、テトラ−n−ドデシルアン
モニウムイオン等を例示することができる。
ル基を有するものが好ましく、なかでもアルキル基の炭
素数が4以上、特に8以上のものが望ましい。これは、
アルキル基の炭素数が少ないと層間距離を十分に確保す
ることができなくなり、染料に対するイオン交換能が不
足する恐れがあるためである。このような第4級アンモ
ニウムイオンとしては、より具体的には、テトラ−n−
デシルアンモニウムイオン、テトラ−n−ドデシルアン
モニウムイオン等を例示することができる。
【0028】また、有機陽イオンのうちホスホニウムイ
オンとしては、例えば、アルキルホスホニウムイオン、
アリールホスホニウムイオン等をあげることができる。
オンとしては、例えば、アルキルホスホニウムイオン、
アリールホスホニウムイオン等をあげることができる。
【0029】このような有機陽イオンと、式(1)の合
成スメクタイトの層間イオンXとをイオン交換して粘土
有機複合体を得る方法としては、例えば、合成スメクタ
イトを水中に分散させて懸濁液とし、ここに有機陽イオ
ンを混合して撹拌し、得られた生成物を分離、乾燥すれ
ばよい。
成スメクタイトの層間イオンXとをイオン交換して粘土
有機複合体を得る方法としては、例えば、合成スメクタ
イトを水中に分散させて懸濁液とし、ここに有機陽イオ
ンを混合して撹拌し、得られた生成物を分離、乾燥すれ
ばよい。
【0030】一方、本発明の印画紙の染料受容層に使用
する高分子バインダーとしては、従来から感熱転写方式
における印画紙の染料受容層に広く一般的に使用されて
いる熱可塑性樹脂を使用することができる。ただし、染
料の定着作用を阻害するような置換基、例えば粘土有機
複合体の層間でカチオン染料よりも相対的にイオン交換
し易いようなアンモニウム基等を含むものは好ましくな
い。また、高分子バインダーとしては、染料受容層に形
成される染料画像の彩度を高めるために、合成スメクタ
イトあるいは粘土有機複合体の屈折率と同程度の屈折率
を有するものを使用することがより好ましい。したがっ
て、本発明において高分子バインダーに好適な熱可塑性
樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアク
リル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエ
ンアクリレート樹脂、セルロースエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラ
クトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂などを使用する
ことができる。
する高分子バインダーとしては、従来から感熱転写方式
における印画紙の染料受容層に広く一般的に使用されて
いる熱可塑性樹脂を使用することができる。ただし、染
料の定着作用を阻害するような置換基、例えば粘土有機
複合体の層間でカチオン染料よりも相対的にイオン交換
し易いようなアンモニウム基等を含むものは好ましくな
い。また、高分子バインダーとしては、染料受容層に形
成される染料画像の彩度を高めるために、合成スメクタ
イトあるいは粘土有機複合体の屈折率と同程度の屈折率
を有するものを使用することがより好ましい。したがっ
て、本発明において高分子バインダーに好適な熱可塑性
樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアク
リル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエ
ンアクリレート樹脂、セルロースエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラ
クトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂などを使用する
ことができる。
【0031】染料受容層において、粘土有機複合体及び
高分子バインダーの配合割合としては、粘土有機複合体
が、染料受容層を構成する固形成分の5〜90重量%と
なるようにすることが好ましい。粘土有機複合体が5重
量%未満であると染料画像の定着効果を十分に高めるこ
とができず、反対に90重量%を超えると染料受容層を
柔軟で良好な皮膜に形成できなくなる。
高分子バインダーの配合割合としては、粘土有機複合体
が、染料受容層を構成する固形成分の5〜90重量%と
なるようにすることが好ましい。粘土有機複合体が5重
量%未満であると染料画像の定着効果を十分に高めるこ
とができず、反対に90重量%を超えると染料受容層を
柔軟で良好な皮膜に形成できなくなる。
【0032】染料受容層には、染料の定着性を阻害しな
い限り、高分子バインダーのガラス転移点Tgを制御す
るために可塑剤を添加してもよく、その他、種々の補助
添加剤を加えても良い。
い限り、高分子バインダーのガラス転移点Tgを制御す
るために可塑剤を添加してもよく、その他、種々の補助
添加剤を加えても良い。
【0033】本発明の印画紙を構成する支持体として
は、従来から使用されているような支持体を使用するこ
とができる。例えば、紙、合成紙、プラスチックフィル
ム、金属板、金属箔、アルミニウム等の金属を蒸着した
プラスチックフィルム等を使用することができる。
は、従来から使用されているような支持体を使用するこ
とができる。例えば、紙、合成紙、プラスチックフィル
ム、金属板、金属箔、アルミニウム等の金属を蒸着した
プラスチックフィルム等を使用することができる。
【0034】本発明の印画紙は、粘土有機複合体と高分
子バインダーとを、必要に応じて溶媒を用いて混合分散
し、粘土有機複合体を高分子バインダーで膨潤させた状
態の染料受容層形成用塗料を調製し、これを支持体に塗
布し、成膜して染料受容層を形成することにより製造す
ることができる。
子バインダーとを、必要に応じて溶媒を用いて混合分散
し、粘土有機複合体を高分子バインダーで膨潤させた状
態の染料受容層形成用塗料を調製し、これを支持体に塗
布し、成膜して染料受容層を形成することにより製造す
ることができる。
【0035】本発明の印画紙は、種々のインクを用いた
種々の画像形成方法に対して使用することができるが、
特にカチオン染料を用いた感熱転写記録方法、即ち、カ
チオン染料を含有するインクリボンを印画紙に接触さ
せ、熱刺激によりそのインクリボンから印画紙へカチオ
ン染料を移行させ定着させることにより画像形成する方
法に対して好ましく使用することができる。これにより
彩度の高い画像を定着性よく形成することができる。こ
れは、カチオン染料のカチオン部が、合成スメクタイト
の層間にイオン結合している有機陽イオンとイオン交換
してイオン結合を形成し、これにより画像を定着させる
ためである。したがって、本発明は、このようなカチオ
ン染料を用いた感熱転写記録方法により本発明の印画紙
に画像を形成する方法も包含する。
種々の画像形成方法に対して使用することができるが、
特にカチオン染料を用いた感熱転写記録方法、即ち、カ
チオン染料を含有するインクリボンを印画紙に接触さ
せ、熱刺激によりそのインクリボンから印画紙へカチオ
ン染料を移行させ定着させることにより画像形成する方
法に対して好ましく使用することができる。これにより
彩度の高い画像を定着性よく形成することができる。こ
れは、カチオン染料のカチオン部が、合成スメクタイト
の層間にイオン結合している有機陽イオンとイオン交換
してイオン結合を形成し、これにより画像を定着させる
ためである。したがって、本発明は、このようなカチオ
ン染料を用いた感熱転写記録方法により本発明の印画紙
に画像を形成する方法も包含する。
【0036】ここで、カチオン染料としては、アミン塩
または第4級アンモニウム基等を持つ水溶性染料、例え
ば、アゾ染料、トリフェニルメタン染料、アゾン染料、
オキサジン染料、チアジン染料等をあげることができ
る。より具体的に例示すれば、C.Iベーシックイエロ
ー1,2,11,13,14,19,21,25,2
8,32,33,34,35,36(イエロー系),
C.Iベーシックレッド1,2,9,12,13,1
4,15,17,18,22,23,24,27,2
9,32,38,39,40,C.Iベーシックバイオ
レッド7,10,15,21,25,26,27,28
(マゼンタ系),C.Iベーシックブルー1,3,5,
7,9,19,21,22,24,25,26,28,
29,40,41,44,45,47,54,58,5
9,60,64,65,66,67,68,75(シア
ン系),C.Iベーシックブラック2,8(ブラック
系)等をあげることができる。
または第4級アンモニウム基等を持つ水溶性染料、例え
ば、アゾ染料、トリフェニルメタン染料、アゾン染料、
オキサジン染料、チアジン染料等をあげることができ
る。より具体的に例示すれば、C.Iベーシックイエロ
ー1,2,11,13,14,19,21,25,2
8,32,33,34,35,36(イエロー系),
C.Iベーシックレッド1,2,9,12,13,1
4,15,17,18,22,23,24,27,2
9,32,38,39,40,C.Iベーシックバイオ
レッド7,10,15,21,25,26,27,28
(マゼンタ系),C.Iベーシックブルー1,3,5,
7,9,19,21,22,24,25,26,28,
29,40,41,44,45,47,54,58,5
9,60,64,65,66,67,68,75(シア
ン系),C.Iベーシックブラック2,8(ブラック
系)等をあげることができる。
【0037】このようなカチオン染料は通常水溶性であ
る。一方、上述の粘土有機複合体と共に印画紙の染料受
容層を構成している高分子バインダーは疎水性である。
そこで、本発明においては、疎水性の高分子バインダー
中で膨潤している粘土有機複合体へ速やかに染料を移行
させるために、染料に疎水化処理を施しておくことが好
ましい。例えば、親水性のカチオン染料に対し、その対
イオンを有機アニオンで置換することにより疎水化する
ことが好ましい。
る。一方、上述の粘土有機複合体と共に印画紙の染料受
容層を構成している高分子バインダーは疎水性である。
そこで、本発明においては、疎水性の高分子バインダー
中で膨潤している粘土有機複合体へ速やかに染料を移行
させるために、染料に疎水化処理を施しておくことが好
ましい。例えば、親水性のカチオン染料に対し、その対
イオンを有機アニオンで置換することにより疎水化する
ことが好ましい。
【0038】画像形成に際しては、上述の本発明の印画
紙にインクリボンを接触させ、感熱ヘッド等によってイ
ンクリボンに画像信号に応じて選択的に熱刺激を加えれ
ばよい。図2は、このような画像形成方法の一例を示し
たものである。即ち、白色の支持体11とその上に積層
した染料受容層12からなる本発明の印画紙10に対
し、カチオン染料を含有するインク層13、フイルム基
材14及び耐熱滑性層15が順次積層されたインクリボ
ン20の当該インク層13を印画紙10の染料受容層1
2に押し当て、加熱手段、例えば感熱ヘツド16により
熱刺激を与える。これにより、インク層13に含まれて
いたカチオン染料が印画紙10の染料受容層12に速や
かに移行して転写され、染料画像が形成される。
紙にインクリボンを接触させ、感熱ヘッド等によってイ
ンクリボンに画像信号に応じて選択的に熱刺激を加えれ
ばよい。図2は、このような画像形成方法の一例を示し
たものである。即ち、白色の支持体11とその上に積層
した染料受容層12からなる本発明の印画紙10に対
し、カチオン染料を含有するインク層13、フイルム基
材14及び耐熱滑性層15が順次積層されたインクリボ
ン20の当該インク層13を印画紙10の染料受容層1
2に押し当て、加熱手段、例えば感熱ヘツド16により
熱刺激を与える。これにより、インク層13に含まれて
いたカチオン染料が印画紙10の染料受容層12に速や
かに移行して転写され、染料画像が形成される。
【0039】なお、インクリボンに熱刺激を加えるため
の手段としては、感熱ヘツドに限らず、感熱転写方式に
おいてこれまで提案されている数々の加熱手段を使用す
ることができる。
の手段としては、感熱ヘツドに限らず、感熱転写方式に
おいてこれまで提案されている数々の加熱手段を使用す
ることができる。
【0040】
【作用】本発明の印画紙の染料受容層に使用される合成
スメクタイトは、2:1型ケイ酸塩鉱物であって、2層
のシリカ四面体層がマグネシウム八面体層を間に挟んだ
サンドイッチ型の3層構造を有するケイ酸塩層が、数か
ら数10層積層した構造を有している。各層間には層間
水と層間イオン(交換性イオンであるLiイオン及び/
又はNaイオン)を保持している。この状態が図1
(a)である。すなわち、合成スメクタイト1は、層間
に交換性イオン2を保持している。この時の層間距離を
d1 とする。
スメクタイトは、2:1型ケイ酸塩鉱物であって、2層
のシリカ四面体層がマグネシウム八面体層を間に挟んだ
サンドイッチ型の3層構造を有するケイ酸塩層が、数か
ら数10層積層した構造を有している。各層間には層間
水と層間イオン(交換性イオンであるLiイオン及び/
又はNaイオン)を保持している。この状態が図1
(a)である。すなわち、合成スメクタイト1は、層間
に交換性イオン2を保持している。この時の層間距離を
d1 とする。
【0041】合成スメクタイト1を水で膨潤させて有機
陽イオン、例えば第4級アンモニウムイオン3を添加す
ると、図1(b)に示すようなイオン交換が起こり、交
換性イオン2に代わってこの第4級アンモニウムイオン
3が層間に取り込まれ、粘土有機複合体4が形成され
る。この粘土有機複合体4の層間距離d2 は、第4級ア
ンモニウムイオン3が層間に取り込まれる前の合成スメ
クタイトの層間距離d1(図1(a))より大きくな
り、粘土有機複合体はカチオン染料とのイオン交換能を
有するものとなる。
陽イオン、例えば第4級アンモニウムイオン3を添加す
ると、図1(b)に示すようなイオン交換が起こり、交
換性イオン2に代わってこの第4級アンモニウムイオン
3が層間に取り込まれ、粘土有機複合体4が形成され
る。この粘土有機複合体4の層間距離d2 は、第4級ア
ンモニウムイオン3が層間に取り込まれる前の合成スメ
クタイトの層間距離d1(図1(a))より大きくな
り、粘土有機複合体はカチオン染料とのイオン交換能を
有するものとなる。
【0042】またこの粘土有機複合体4は、疎水鎖を有
する第4級アンモニウムイオン3を層間に保持している
ため、非水系の高分子バインダー中に混合分散させると
膨潤し、高分子バインダーに親和性を有するものとな
る。
する第4級アンモニウムイオン3を層間に保持している
ため、非水系の高分子バインダー中に混合分散させると
膨潤し、高分子バインダーに親和性を有するものとな
る。
【0043】特に、合成スメクタイトの合成時の水熱反
応を180〜300℃で8時間以上の長時間かけて行っ
たものや、あるいは、層間イオンにLiイオンの入った
合成スメクタイトを使用したものは、疎水性カチオン染
料とのイオン交換機能が向上したものとなる。このた
め、このような粘土有機複合体4を印画紙の染料受容層
に使用することにより印画紙に形成される画像の濃度を
高め、さらに画像の定着性を向上させることが可能とな
る。
応を180〜300℃で8時間以上の長時間かけて行っ
たものや、あるいは、層間イオンにLiイオンの入った
合成スメクタイトを使用したものは、疎水性カチオン染
料とのイオン交換機能が向上したものとなる。このた
め、このような粘土有機複合体4を印画紙の染料受容層
に使用することにより印画紙に形成される画像の濃度を
高め、さらに画像の定着性を向上させることが可能とな
る。
【0044】粘土有機複合体4を非水系の高分子バイン
ダー中に混合分散させることにより印画紙の染料受容層
を形成し、これにカチオン染料、好ましくは疎水性カチ
オン染料を含有するインクリボンを用いて感熱転写記録
を行うと、インクリボンのインク層に含まれていたカチ
オン染料は印画紙の染料受容層に速やかに移行して転写
する。転写されたカチオン染料は、非水系の染料受容層
中に相溶すると同時に膨潤した粘土有機複合体4の層間
にも入り込む。そして図1(c)に示すように、粘土有
機複合体4の層間の第4級アンモニウムイオン3とカチ
オン染料5との間でイオン交換が起こり、カチオン染料
5が粘土有機複合体4の層間に取り込まれる。そして、
粘土有機複合体4の層間に取り込まれたカチオン染料5
は粘土有機複合体とイオン結合を形成し、強固に染料受
容層に定着された染料画像を形成することになる。
ダー中に混合分散させることにより印画紙の染料受容層
を形成し、これにカチオン染料、好ましくは疎水性カチ
オン染料を含有するインクリボンを用いて感熱転写記録
を行うと、インクリボンのインク層に含まれていたカチ
オン染料は印画紙の染料受容層に速やかに移行して転写
する。転写されたカチオン染料は、非水系の染料受容層
中に相溶すると同時に膨潤した粘土有機複合体4の層間
にも入り込む。そして図1(c)に示すように、粘土有
機複合体4の層間の第4級アンモニウムイオン3とカチ
オン染料5との間でイオン交換が起こり、カチオン染料
5が粘土有機複合体4の層間に取り込まれる。そして、
粘土有機複合体4の層間に取り込まれたカチオン染料5
は粘土有機複合体とイオン結合を形成し、強固に染料受
容層に定着された染料画像を形成することになる。
【0045】ここで、染料受容層を構成する高分子バイ
ンダーとして、合成スメクタイトあるいは粘土有機複合
体と同程度の屈折率を有するものを使用すると、染料受
容層に形成される染料画像の彩度を高めることが可能と
なる。
ンダーとして、合成スメクタイトあるいは粘土有機複合
体と同程度の屈折率を有するものを使用すると、染料受
容層に形成される染料画像の彩度を高めることが可能と
なる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0047】合成例1[合成スメクタイトAの調製] 10リットルのビーカーに水4リットルを入れ、3号水
ガラス860gを溶解し、95%硫酸162gを攪拌し
ながら一度に加えてケイ酸塩溶液を得た。次に水1リッ
トルに塩化マグネシウム560gを溶解し、これを前記
ケイ酸塩溶液に加えて均質混合溶液を調製した。
ガラス860gを溶解し、95%硫酸162gを攪拌し
ながら一度に加えてケイ酸塩溶液を得た。次に水1リッ
トルに塩化マグネシウム560gを溶解し、これを前記
ケイ酸塩溶液に加えて均質混合溶液を調製した。
【0048】この均質混合溶液を、2N−水酸化ナトリ
ウム溶液3.6リットル中に攪拌しながら5分間かけて
滴下した。得られた反応沈殿物を、直ちに日本ガイシ
(株)製のクロスフロー方式による濾過システムで濾過
及び洗浄し、次いで水200mlと水酸化リチウム1
4.5gからなる溶液を加えてスラリー状にした。
ウム溶液3.6リットル中に攪拌しながら5分間かけて
滴下した。得られた反応沈殿物を、直ちに日本ガイシ
(株)製のクロスフロー方式による濾過システムで濾過
及び洗浄し、次いで水200mlと水酸化リチウム1
4.5gからなる溶液を加えてスラリー状にした。
【0049】このスラリーをオートクレーブに移し、2
6Kg/cm2 、225℃で10時間、水熱反応させ
た。冷却後反応物を取り出し、80℃で乾燥し、粉砕し
て次式(2)の合成スメクタイトAを得た。
6Kg/cm2 、225℃で10時間、水熱反応させ
た。冷却後反応物を取り出し、80℃で乾燥し、粉砕し
て次式(2)の合成スメクタイトAを得た。
【0050】
【化3】 Na0.4Mg2.8Li0.4Si4O10(OH)2 (2) この合成スメクタイトAの陽イオン交換容量は、106
ミリ当量/100gであった。
ミリ当量/100gであった。
【0051】合成例2[合成スメクタイトBの調製] クロスフロー方式による濾過及び洗浄後、酸性フッ化水
素アンモニウム43.7gを加える以外は合成例1と同
様にして、次式(3)の合成スメクタイトBを得た。
素アンモニウム43.7gを加える以外は合成例1と同
様にして、次式(3)の合成スメクタイトBを得た。
【0052】
【化4】 Na0.4Mg2.8Li0.4Si4O10(F1.7(OH)0.3 ) (3) この合成スメクタイトBの陽イオン交換容量は、96ミ
リ当量/100gであった。
リ当量/100gであった。
【0053】合成例3[合成スメクタイトCの調製] 合成例1で2N−水酸化ナトリウム溶液3.6lリット
ルに代えて、2N−アンモニア水4.0リットルを使用
し、さらに、濾過および洗浄後に加える水酸化リチウム
の量を29.0gとし、また、水熱反応時間を3時間と
した以外は、合成例1と同様にして、次式(4)の合成
スメクタイトCを得た。
ルに代えて、2N−アンモニア水4.0リットルを使用
し、さらに、濾過および洗浄後に加える水酸化リチウム
の量を29.0gとし、また、水熱反応時間を3時間と
した以外は、合成例1と同様にして、次式(4)の合成
スメクタイトCを得た。
【0054】
【化5】 Li0.4Mg2.8Li0.4Si4O10(OH)2 (4) この合成スメクタイトCの陽イオン交換容量は、103
ミリ当量/100gであつた。
ミリ当量/100gであつた。
【0055】実施例1 [粘土有機複合体の調製]合成例で調製した合成スメク
タイトAを用いて、以下のようにして粘土有機複合体A
を調製した。
タイトAを用いて、以下のようにして粘土有機複合体A
を調製した。
【0056】まず、合成スメクタイトA20gを1リッ
トルの水中に分散して膨潤させて懸濁液とした。この懸
濁液に0.5リットルのエタノールを添加し、さらに攪
拌しながら200mlのエタノ−ルに溶解したテトラ−
n−デシルアンモニウムブロミド13.2gを添加し、
攪拌しながら30℃で24時間反応させた。生成物を固
液分離し、エタノール洗浄を行って副生塩類を除去した
後、乾燥して粘土有機複合体Aを得た。
トルの水中に分散して膨潤させて懸濁液とした。この懸
濁液に0.5リットルのエタノールを添加し、さらに攪
拌しながら200mlのエタノ−ルに溶解したテトラ−
n−デシルアンモニウムブロミド13.2gを添加し、
攪拌しながら30℃で24時間反応させた。生成物を固
液分離し、エタノール洗浄を行って副生塩類を除去した
後、乾燥して粘土有機複合体Aを得た。
【0057】[印画紙の作製]次の染料受容層形成用塗
料の各成分をサンドミルを用いて混合し、染料受容層形
成用塗料を調製した。
料の各成分をサンドミルを用いて混合し、染料受容層形
成用塗料を調製した。
【0058】 (染料受容層形成用塗料組成) 粘土有機複合体A 4重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 4重量部 (デンカビニール#1000GK、電気化学工業(株)製) 溶媒(トルエン/MEK=1/1) 92重量部
【0059】一方、支持体として合成紙(ユポFPG−
150、王子油化合成紙(株)製)を用意し、これに上
述の受容層形成用塗料をワイヤーバーを用いて乾燥厚4
μm塗布し、乾燥させて印画紙を作製した。
150、王子油化合成紙(株)製)を用意し、これに上
述の受容層形成用塗料をワイヤーバーを用いて乾燥厚4
μm塗布し、乾燥させて印画紙を作製した。
【0060】実施例2,3 合成スメクタイトAに代えて合成スメクタイトBあるい
は合成スメクタイトCを使用し、それぞれ粘土有機複合
体Bあるいは粘土有機複合体Cを調製し、これら粘土有
機複合体を染料受容層の形成に使用する以外は実施例1
と同様にして印画紙を作製した。
は合成スメクタイトCを使用し、それぞれ粘土有機複合
体Bあるいは粘土有機複合体Cを調製し、これら粘土有
機複合体を染料受容層の形成に使用する以外は実施例1
と同様にして印画紙を作製した。
【0061】実施例4 合成例1で調製した合成スメクタイトAを用いて、テト
ラ−n−デシルアンモニウムブロミド13.2gをテト
ラ−n−ドデシルアンモニウムブロミド15.4gとす
る以外は、実施例1と同様にして粘土有機複合体Dを調
製し、この粘土有機複合体Dを用いて印画紙を作製し
た。
ラ−n−デシルアンモニウムブロミド13.2gをテト
ラ−n−ドデシルアンモニウムブロミド15.4gとす
る以外は、実施例1と同様にして粘土有機複合体Dを調
製し、この粘土有機複合体Dを用いて印画紙を作製し
た。
【0062】比較例1 粘土有機複合体Aに代えて合成例1で調製した合成スメ
クタイトAを使用する以外は実施例1と同様にして印画
紙を作製した。
クタイトAを使用する以外は実施例1と同様にして印画
紙を作製した。
【0063】評価 実施例1〜4、比較例1で作製した印画紙に対し、イン
クリボンを用いて感熱転写用プリンター(UP−300
0、ソニー(株)製)でベタ画像を印画した。この場
合、インクリボンとしては、インク層に疎水性カチオン
染料を含むものを以下のように作製して使用した。即
ち、インク層塗布液として、次の組成のものを調製し
た。
クリボンを用いて感熱転写用プリンター(UP−300
0、ソニー(株)製)でベタ画像を印画した。この場
合、インクリボンとしては、インク層に疎水性カチオン
染料を含むものを以下のように作製して使用した。即
ち、インク層塗布液として、次の組成のものを調製し
た。
【0064】 [インク層塗布液組成] (重量部) 疎水化カチオン染料(C.I.Basic Blue75 ラウリル硫酸塩 ) 1 ブチラール樹脂(6000-CS、電気化学(株)製) 1 トルエン 12 MEK 12
【0065】ベースフィルムとして6μm厚のPETフ
ィルムを用意し、その上に上記のインク層塗布液を、乾
燥厚約1μmとなるように塗布し、乾燥してインクリボ
ンとした。
ィルムを用意し、その上に上記のインク層塗布液を、乾
燥厚約1μmとなるように塗布し、乾燥してインクリボ
ンとした。
【0066】印画の結果、実施例1〜4の印画紙に形成
された画像は、光沢性に優れ、色相的に理想的なシアン
色を呈していた。これに対して、比較例1の画像は光沢
が不足し、赤みを帯びた青色を呈しており、実用上不適
当であった。
された画像は、光沢性に優れ、色相的に理想的なシアン
色を呈していた。これに対して、比較例1の画像は光沢
が不足し、赤みを帯びた青色を呈しており、実用上不適
当であった。
【0067】次いで、実施例の画像の定着性を調べるた
めに、次のように(i) エタノール浸漬試験及び(ii)トル
エン浸漬試験を行った。これらの結果を表1に示す。
めに、次のように(i) エタノール浸漬試験及び(ii)トル
エン浸漬試験を行った。これらの結果を表1に示す。
【0068】(i) エタノール浸漬試験 画像の形成された印画紙を温度25℃のエタノール中に
30秒間浸漬し、この場合の染料定着率を、浸漬前後の
光学濃度の測定から次式により求めた。
30秒間浸漬し、この場合の染料定着率を、浸漬前後の
光学濃度の測定から次式により求めた。
【0069】染料定着率(%)=(浸漬後の光学濃度
(OD)/浸漬前の光学濃度(OD))×100
(OD)/浸漬前の光学濃度(OD))×100
【0070】(ii)トルエン浸漬試験 画像の形成された印画紙を温度25℃のトルエン中に3
0秒間浸漬し、この場合の染料定着率を、浸漬前後の光
学濃度の測定から上記と同様に求めた。
0秒間浸漬し、この場合の染料定着率を、浸漬前後の光
学濃度の測定から上記と同様に求めた。
【0071】
【表1】 エタノール浸漬 トルエン浸漬 定着率(%) 浸漬前画像濃度 定着率(%) 浸漬前画像濃度 実施例1 75.7 1.52 98.8 1.41 実施例2 78.3 1.57 100.0 1.46 実施例3 80.0 1.65 96.2 1.56 実施例4 79.2 1.59 99.3 1.50 表1の結果から、実施例の印画紙は、染料定着率が極め
て高いことがわかる。
て高いことがわかる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、印画紙に形成された画
像の定着性を大きく向上させることが可能となる。ま
た、印画紙に形成される画像の彩度を高めることも可能
となる。
像の定着性を大きく向上させることが可能となる。ま
た、印画紙に形成される画像の彩度を高めることも可能
となる。
【図1】本発明の染料受容層の作用の説明図である。
【図2】感熱転写方式による画像形成方法の説明図であ
る。
る。
1 合成スメクタイト 2 層間の交換性イオン 3 第4級アンモニウムイオン 4 粘土有機複合体 5 カチオン染料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 良夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 藤崎 敏和 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内 (72)発明者 関本 貴裕 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内 (72)発明者 伊藤 和夫 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 支持体及びその上に形成された染料受容
層からなる印画紙において、染料受容層が、スメクタイ
トの層間イオンXを、カチオン染料とイオン交換可能な
イオンで置換した粘土有機複合体と高分子バインダーと
を含有してなり、該スメクタイトが次式(1) 【化1】 X0.1〜1.0Mg2.4〜2.9Li0.1〜0.6Si3.5〜4.5O9.5〜10.5(OH及び/又 はF)1.5〜2.5 (1) (式中、Xは層間イオンであって、Liイオン及び/又
はNaイオンを表す。)の合成スメクタイトであること
を特徴とする印画紙。 - 【請求項2】 式(1)の合成スメクタイトの層間イオ
ンXがLiイオンである請求項1記載の印画紙。 - 【請求項3】 合成スメクタイトの合成時の水熱反応温
度が180〜300℃であり、水熱反応時間が8時間以
上である請求項1記載の印画紙。 - 【請求項4】 合成スメクタイトの層間イオンXを置換
している、カチオン染料とイオン交換可能なイオンが、
有機陽イオンである請求項1記載の印画紙。 - 【請求項5】 有機陽イオンが、第4級アンモニウムイ
オン又はホスホニウムイオンである請求項4記載の印画
紙。 - 【請求項6】 第4級アンモニウムイオンが、炭素数4
以上のアルキル基を有する第4級アンモニウムイオンで
ある請求項5記載の印画紙。 - 【請求項7】 第4級アンモニウムイオンが、テトラ−
n−デシルアンモニウムイオン又はテトラ−n−ドデシ
ルアンモニウムイオンである請求項6記載の印画紙。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の印画紙
に対し、カチオン染料を含有するインクリボンを接触さ
せ、熱刺激により該インクリボンから印画紙へカチオン
染料を移行させ定着させることを特徴とする画像形成方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186162A JPH0911643A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 印画紙及びこれを用いる画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186162A JPH0911643A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 印画紙及びこれを用いる画像形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0911643A true JPH0911643A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16183479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7186162A Pending JPH0911643A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 印画紙及びこれを用いる画像形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0911643A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013071305A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP7186162A patent/JPH0911643A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013071305A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
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