JPH09119596A - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH09119596A
JPH09119596A JP27797895A JP27797895A JPH09119596A JP H09119596 A JPH09119596 A JP H09119596A JP 27797895 A JP27797895 A JP 27797895A JP 27797895 A JP27797895 A JP 27797895A JP H09119596 A JPH09119596 A JP H09119596A
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lubricating oil
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Takahiro Furuta
隆博 古田
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哲也 島塚
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Fuj Hensokuki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チェーンに塗布された潤滑油が、そのチェーン
から飛び散るのを防止する。 【解決手段】給油装置にはチェーン11に潤滑油を塗布
するための給油器19が設けられ、給油器19には帯状
の不織布を逆U字状に折り曲げて形成された給油材23
が設けられる。この給油材23は、潤滑油が含浸された
状態でチェーン11に接触される。そして、チェーン1
1を巻き取り又は繰り出しすると、チェーン11に対し
て給油材23に含浸された潤滑油が付着して塗布され
る。チェーン11には潤滑油が付着して塗布されるた
め、そのチェーン11に対して必要な量だけの潤滑油を
塗布することができる。従って、チェーン11に塗布さ
れた潤滑油が、そのチェーン11から飛び散るのを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチェーンに潤滑油を
塗布するための給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば二階建ての駐車装置に
は自動車を載せるためのパレットが設けられ、そのパレ
ットに接続されたチェーンを巻き取り又は繰り出しする
ことにより、前記パレットに載せられた自動車を昇降さ
せるようにしている。又、駐車装置には、チェーンに潤
滑油を塗布するための給油装置が設けられている。この
給油装置は、油圧ポンプとノズルとを備えている。そし
て、油圧ポンプを駆動してノズルからチェーンへ所定量
の潤滑油を垂れ流すことにより、同チェーンへ潤滑油が
塗布されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記給油装
置では、ノズルから潤滑油を垂れ流すことによって同潤
滑油をチェーンに塗布しているため、チェーンに潤滑油
を塗布し過ぎることがあった。この場合、チェーンを巻
き取り又は繰り出しする時に、チェーンに付着した潤滑
油がパレット上の自動車へ飛び散って、その自動車が汚
れてしまうという問題があった。
【0004】又、チェーンが巻き取り又は繰り出し中に
揺れると、ノズルから垂れ流された潤滑油をチェーンに
当てることが困難になるため、潤滑油をチェーンへ確実
に塗布することができなくなるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、チェーンに塗布され
た潤滑油がそのチェーンから飛び散るのを防止すること
にある。
【0006】又、第2の目的は、チェーンに潤滑油を確
実に塗布できるようにすることにある。更に、第3の目
的は、チェーンが揺れた場合においても、そのチェーン
に給油材を確実に接触させることができるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、潤滑油が含浸された状態
でチェーンに接触する給油材を設けた。
【0008】請求項2記載の発明では、前記給油材をチ
ェーンに対して面接触するものとした。請求項3記載の
発明では、前記給油材をチェーンに対して圧接されるも
のとした。
【0009】即ち、請求項1記載の発明では、潤滑油が
含浸された給油材がチェーンに接触すると、給油材に含
浸された潤滑油がチェーンに付着して塗布される。請求
項2記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加
え、給油材はチェーンに対して確実に接触する。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明の作用に加え、チェーンが揺れると、そのチ
ェーンに対して押圧される給油材がチェーンの揺れに追
従して接触する。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図1〜図4に従って説明する。
【0012】例えば二階建ての駐車装置には、自動車を
載置可能なパレットを昇降させるための図1に示すチェ
ーン11が設けられている。このチェーン11は鉛直方
向へ延びるように設けられ、上下一対のスプロケット1
2,13間を通って両スプロケット12,13に掛装さ
れている。又、チェーン11は図示しないパレットに接
続されるとともに、図示しない電動モータの出力軸に連
結されている。そして、電動モータを駆動して出力軸を
回転させると、チェーン11が巻き取り又は繰り出しさ
れてパレットが昇降するようになっている。
【0013】図2(a),(b)に示すように、チェー
ン11は同一方向へ転動する複数のローラ14と、隣合
う一対のローラ14を連結する複数のローラリンクプレ
ート15と、隣合う一対のローラリンクプレート15を
連結する複数のピンリンクプレート16とを備えてい
る。前記ローラ14とローラリンクプレート15との連
結構造、及び、ローラリンクプレート15とピンリンク
プレート16との連結構造を図2(c)に示す。
【0014】前記ローラ14は筒状に形成され、ローラ
14の長手方向両端部にはそれぞれ前記ローラリンクプ
レート15が設けられている。ローラ14と両ローラリ
ンクプレート15とは、そのローラ14及び両ローラリ
ンクプレート15を貫通する筒状のブッシュ17によっ
て連結されている。そして、両ローラリンクプレート1
5及びブッシュ17とローラ14との間には潤滑油が入
り込み、この潤滑油によってローラ14がブッシュ17
に対して滑らかに回転することが可能となっている。
【0015】又、両ローラリンクプレート15のローラ
14と反対側には、それぞれピンリンクプレート16が
設けられている。両ローラリンクプレート15と両ピン
リンクプレート16とは、そのピンリンクプレート16
及びブッシュ17を貫通するピン18によって連結され
ている。そして、ピンリンクプレート16とローラリン
クプレート15との間、及び、ブッシュ17とピン18
との間には潤滑油が入り込み、その潤滑油によってブッ
シュ17がピン18に対して滑らかに回転することが可
能となっている。
【0016】一方、前記駐車装置には、図1に示すチェ
ーン11に潤滑油を塗布するための給油器19と、チェ
ーン11の延びる方向において前記給油器19の両側に
位置する一対の油切器20とを備えた給油装置が設けら
れている。前記給油器19には四角箱状に形成された給
油ケース21が設けられ、給油ケース21内には潤滑油
が溜められている。給油ケース21の上板21aには、
給油ケース21の内外を連通する一対の挿入孔22が設
けられている。又、給油ケース21の上板21aには上
方へ向かって突出する突起21bが挿入孔22を囲うよ
うに設けられ、突起21bはチェーン11へ向かって傾
いている。
【0017】給油ケース21には、不織布からなる帯状
の給油材23が設けられている。給油材23は長手方向
中央部で折り曲げられ、図1の矢印A方向に対して弾性
を有している。給油材23の両端部は、給油ケース21
の両挿入孔22にそれぞれ挿入されている。給油材23
はその両端部が両挿入孔22に挿入されると、前記突起
21bによってチェーン11へ向かって傾き、チェーン
11に弾性的に圧接されるようになっている。
【0018】又、給油材23の両端部は、給油ケース2
1内に溜められた潤滑油に浸されている。そして、給油
材23の両端部が潤滑油に浸されることにより、給油ケ
ース21内の潤滑油が給油材23全体に浸透するように
なっている。更に、給油ケース21内に位置する給油材
23の両端部には、その両端部から外側方へ向かって突
出する突部23aが設けられている。そして、給油材2
3が上方へ引っ張られると、その突部23aが給油ケー
ス21における上板21aの下面に引っ掛かるようにな
っている。
【0019】給油ケース21において、一対の挿入孔2
2の間に位置する上板21aの上面には、バネ板24の
基端部がボルト25によって取り付けられている。この
バネ板24の先端部は、給油材23の内側面に対して弾
性的に押し付けられ、その押し付けにより給油材23の
外側面23bがチェーン11に圧接されている。バネ板
24によりチェーン11へ押し付けられた給油材23の
外側面23bは、図3に示すようにチェーン11に対応
して弾性変形するようになっている。又、図4に示すよ
うに、給油材23の外側面23bはチェーン11に対応
した形状に形成され、給油材23自身の弾性力と前記バ
ネ板24の弾性力によりチェーン11にぴったりと面接
触するようになっている。
【0020】前記油切器20には油切ケース26が設け
られている。油切ケース26の上板26aには、油切ケ
ース26の内外を連通する一対の挿入孔27が設けられ
ている。又、油切ケース26の上板26aには上方へ向
かって突出する突起26bが挿入孔27を囲うように設
けられ、突起26bはチェーン11へ向かって傾いてい
る。油切ケース26には、不織布からなる帯状の油切材
28が設けられ、油切材28は潤滑油を吸収可能な吸収
材としての機能を有している。給油材28は長手方向中
央部で折り曲げられ、図1の矢印B方向に対して弾性を
有している。油切材28の両端部は、油切ケース26の
両挿入孔27にそれぞれ挿入されている。油切材28は
その両端部が両挿入孔27に挿入されると、前記突起2
6bによってチェーン11へ向かって傾き、チェーン1
1に弾性的に押し付けられるようになっている。
【0021】又、油切ケース26内に位置する油切材2
8の両端部には、その両端部から外側方へ向かって突出
する突部28aが設けられている。そして、油切材28
が上方へ引っ張られると、その突部28aが油切ケース
26における上板26aの下面に引っ掛かるようになっ
ている。油切ケース26において、一対の挿入孔27の
間に位置する上板26aの上面には、バネ板29の基端
部がボルト30によって取り付けられている。このバネ
板29の先端部は、油切材28の内側面に対して弾性的
に押し付けられ、その押し付けにより油切材28の外側
面28bがチェーン11に圧接されている。油切材28
の外側面28aはチェーン11に圧接することによって
弾性変形し、そのチェーン11に対して面接触するよう
になっている。
【0022】次に、上記のように構成された給油装置の
作用を説明する。電動モータによってチェーン11を巻
き取り又は繰り出しすると、そのチェーン11は給油器
19の給油材23に対して面接触しながら移動する。そ
の結果、給油材23に浸透した潤滑油が、給油材23に
接触したチェーン11に付着して塗布される。潤滑油が
給油材23からチェーン11へ塗布されると、給油材2
3に含まれる潤滑油が少なくなるため、給油ケース21
内の潤滑油が給油材23へ吸い上げられる。チェーン1
1に塗布された潤滑油は、図4に示すピンリンクプレー
ト16とローラリンクプレート15との隙間からブッシ
ュ17とピン18との間に入り込むとともに、ローラ1
4とローラリンクプレート15との隙間からローラ14
とブッシュ17との間に入り込む。
【0023】給油材23の外側面23bはチェーン11
に対応した形状に形成されているため、チェーン11に
塗布された潤滑油がピンリンクプレート16とローラリ
ンクプレート15との隙間、及び、ローラ14とローラ
リンクプレート15との隙間に入り込み易くなる。又、
チェーン11が巻き取り又は繰り出し中に揺れると、給
油材23が自身の弾性力及びバネ板24の弾性力によっ
てチェーン11の揺れに追従して移動する。この給油材
23の移動により、チェーン11が揺れた場合において
も、給油材23とチェーン11との接触状態が保持され
る。
【0024】チェーン11は給油器19によって潤滑油
が塗布された後、油切器20の油切材28に面接触す
る。すると、チェーン11に付着した余剰潤滑油が油切
材28に吸収される。油切材28に吸収された潤滑油
は、油切材28の両端部から油切ケース26内へ滴下
し、その油切ケース26内に溜められる。又、チェーン
11が揺れた場合においては、油切材28が自身の弾性
力及びバネ板29の弾性力によってチェーン11の揺れ
に追従して移動し、油切材28とチェーン11との接触
状態が保持される。
【0025】以上詳述した本実施形態では、下記(a)
〜(j)に示す効果がある。 (a)チェーン11と給油材23とが接触することによ
り、給油材23に浸透した潤滑油がチェーン11に付着
して塗布されるため、チェーン11に対して必要な量だ
けの潤滑油を塗布することができる。従って、チェーン
11を巻き取り又は繰り出しする際に、そのチェーン1
1から潤滑油が飛び散るのを防止することができる。そ
の結果、パレットに載せられた自動車がチェーン11の
潤滑油によって汚れるのを防止することができる。
【0026】(b)チェーン11と給油材23とは面接
触するため、給油材23に浸透した潤滑油をチェーン1
1に対して確実に付着させることができ、そのチェーン
11への潤滑油の塗布を確実に行うことができる。
【0027】(c)給油材23はチェーン11に対して
圧接されるため、チェーン11が揺れた場合において
も、給油材23をチェーン11の揺れに追従して移動さ
せることができる。従って、チェーン11が揺れた場合
においても、給油材23をチェーン11に対して確実に
接触させることができる。
【0028】(d)給油材23は自身の弾性力及びバネ
板24の弾性力によって弾性的にチェーン11に圧接さ
れる。従って、チエーン11の揺れに対応して給油材2
3を確実にチェーン11に追従させることができる。
【0029】(e)給油材23の外側面23bはチェー
ン11に対応した形状に形成されているため、チェーン
11に塗布された潤滑油がピンリンクプレート16とロ
ーラリンクプレート15との隙間、及び、ローラ14と
ローラリンクプレート15との隙間に入り込み易くな
る。従って、ブッシュ17とピン18との間及びローラ
14とブッシュ17との間に潤滑油を確実に入り込ま
せ、ブッシュ17とピン18との間及びローラ14とブ
ッシュ17との間の潤滑を確実に行うことができる。
【0030】(f)給油材23は、その両端部が給油ケ
ース21内に溜められた潤滑油に浸されている。そのた
め、給油材23に浸透した潤滑油が少なくなった時、給
油材23は給油ケース21内に溜められた潤滑油を吸い
上げることができる。従って、給油材23を常に潤滑油
が含浸した状態に保持することができ、チェーン11に
対して潤滑油を塗布し続けることができる。
【0031】(g)給油器19によってチェーン11に
潤滑油が塗布された後、そのチェーン11は油切器20
の油切材28に接触する。従って、チェーン11に付着
した余剰潤滑油を油切材28に吸収させて、チェーン1
1から余剰潤滑油を取り去ることができる。
【0032】(h)油切材28はチェーン11に対して
面接触するため、チェーン11に付着した余剰潤滑油を
確実に油切材28に吸収させることができる。 (i)油切材28はチェーン11に対して圧接されるた
め、チェーン11が揺れた場合においても、油切材23
をチェーン11の揺れに追従して移動させることができ
る。従って、チェーン11が揺れた場合においても、油
切材28をチェーン11に対して確実に接触させること
ができる。
【0033】(j)油切材28は自身の弾性力及びバネ
板29の弾性力によって弾性的にチェーン11に圧接さ
れる。従って、チエーン11の揺れに対応して油切材2
8を確実にチェーン11に追従させることができる。
【0034】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図5〜図7に従って説明する。尚、本実施形態に
おいて第1実施形態と同一部分については、第1実施形
態と同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0035】図5に示すように、本実施形態の給油装置
は、チェーン11に潤滑油を塗布するための給油機40
と、チェーン11の延びる方向において給油機40の両
側に設けられた一対の油切機41とを備えている。前記
給油機40にはチェーン11と直交する方向へ延びる第
1及び第2の回転軸42,43が設けられ、第1及び第
2の回転軸42,43はその軸線を中心に回転可能に支
持されている。第1及び第2の回転軸42,43には、
第1及び第2のプーリ44,45が固着されている。
又、第1の回転軸42にはスプロケット46が固着され
ている。
【0036】前記第1及び第2のプーリ44,45には
ループをなす帯状の給油材47が掛装され、給油材47
は両プーリ44,45の回りを周回移動可能となってい
る。この給油材47は不織布によって形成され、給油材
47の外側面47aは、第1実施形態と同様にチェーン
11に対応した形状に形成されている。
【0037】図6に示すように、第1のプーリ44の外
周面とチェーン11との間の最短距離X1は給油材47
の厚さY1よりも小さい値に設定されている。従って、
第1のプーリ44のチェーン11に最も近い箇所と、前
記チェーン11との間に位置する給油材47は第1のプ
ーリ44によってチェーン11側へ押し付けられ、給油
材47の外側面47aがチェーン11に対して圧接され
るようになっている。給油材47がチェーン11に対し
て圧接されると、給油材47の外側面47aが弾性変形
してチェーン11に面接触するようになっている。
【0038】図5に示すように、第2のプーリ45の下
側には潤滑油が溜められた給油ケース48が設けられ、
第2のプーリ45に掛装された給油材47は前記給油ケ
ース48内を通過している。給油ケース48内の底面に
はスポンジ49が設けられ、スポンジ49の上面は第2
のプーリ45に掛装された給油材47に対して面接触し
ている。そして、給油ケース48内の潤滑油は、スポン
ジ49を介して給油材47に浸透するようになってい
る。
【0039】前記油切機41にはチェーン11と直交す
る方向へ延びる第1及び第2の回転軸50,51が設け
られ、第1及び第2の回転軸50,51はその軸線を中
心に回転可能に支持されている。第1及び第2の回転軸
50,51には、前記第1及び第2のプーリ44,45
と同径に形成された第1及び第2のプーリ52,53が
固着されている。又、第1の回転軸50には、前記スプ
ロケット46と歯数が等しいスプロケット54が固着さ
れている。前記第1及び第2のプーリ52,53にはル
ープをなす帯状の油切材55が掛装され、油切材55は
両プーリ52,53の回りを周回移動可能となってい
る。この油切材55は不織布によって形成されている。
【0040】又、第1のプーリ52の外周面とチェーン
11との間の最短距離は油切材55の厚さよりも小さい
値に設定されている。従って、第1のプーリ52のチェ
ーン11に最も近い箇所と、前記チェーン11との間に
位置する油切材55は、前記給油材47と同様に第1の
プーリ52によってチェーン11側へ押し付けられるよ
うになっている。その結果、油切材55の外側面55a
がチェーン11に対して圧接され、その圧接により外側
面55aが弾性変形してチェーン11に面接触するよう
になっている。
【0041】第2のプーリ53の下側には潤滑油が溜め
られる油切ケース56が設けられ、給油機40の上側に
位置する油切機41の油切ケース56には、前記給油機
40の給油ケース48内まで延びる戻し管57が接続さ
れている。又、給油ケース48には、チェーン11と直
交する方向へ延びる絞りローラ58がその軸線を中心に
回転可能に支持されている。図7に示すように、絞りロ
ーラ58の外周面と第2のプーリ53の外周面との最短
距離X2は、油切材55の厚さY2よりも小さい値に設
定されている。
【0042】図5に示すように、給油機40の上側に位
置する油切機41よりも更に上側には、チェーン11と
直交する方向へ延びる連結軸59が設けられ、連結軸5
9には一対のスプロケット60a,60bがそれぞれ固
着されている。そして、スプロケット60aはチェーン
11に噛み合わされ、スプロケット60bループ状に形
成された伝動チェーン61を介して給油機40及び油切
機41のスプロケット46,54に連結されている。
【0043】そして、チェーン11を巻き取り又は繰り
出しして移動させると、チェーン11の移動に伴ってス
プロケット60aが連結軸59の軸線を中心回転する。
このスプロケット60aの回転は、連結軸59、スプロ
ケット60b、伝動チェーン61及びスプロケット4
6,54を介して給油機40及び油切機41における第
1の回転軸42,50に伝達される。すると、給油機4
0及び油切機41における第1の回転軸42,50及び
第1のプーリ44,52が回転し、給油材47が第1及
び第2のプーリ44,45の回りを周回移動するととも
に、油切材55が第1及び第2のプーリ52,53の回
りを周回移動するようになっている。
【0044】前記各スプロケット46,54、60a,
60bの歯数は、給油材47及び油切材55の周回移動
速度が、チェーン11の巻き取り及び繰り出し時におけ
る同チェーン11の移動速度と同じ値になる数に設定さ
れている。
【0045】次に、上記のように構成された給油装置の
作用を説明する。チェーン11が巻き取り又は繰り出し
されると、スプロケット60a及び連結軸59が回転さ
れる。そして、スプロケット60a及び連結軸59の回
転により、給油材47が第1及び第2のプーリ44,4
5の回りを、チェーン11の移動速度と同速度で且つチ
ェーン11の移動方向に対して順方向へ周回移動する。
又、油切材55は第1及び第2のプーリ52,53の回
りを、チェーン11の移動速度と同速度で且つチェーン
11の移動方向に対して順方向へ周回移動する。
【0046】その結果、給油材47がチェーン11に対
し擦れることなく面接触して潤滑油を塗布する。給油材
47はループ状に形成されているため、チェーン11に
対して擦れ合うことなく潤滑油を塗布し続ける。第1の
プーリ44とチェーン11との間に位置した給油材47
は、第1のプーリ44によってチェーン11に圧接され
るため、チェーン11の揺れに追従して同チェーン11
との接触状態を保持する。そして、給油材47に含浸し
た潤滑油が少なくなると、給油ケース48内の潤滑油が
スポンジ49を介して給油材47に吸い上げられる。
【0047】チェーン11は給油機40によって潤滑油
が塗布された後、油切材55に対して擦れることなく面
接触する。この油切材55とチェーン11との面接触に
より、チェーン11に付着した余剰潤滑油が油切材55
に吸収され、チェーン11から余剰潤滑油が取り去られ
る。油切材55はループ状に形成されていため、チェー
ン11に対して擦れ合うことなく同チェーン11に付着
した余剰潤滑油を吸収し続ける。又、第1のプーリ52
とチェーン11との間に位置した油切材55は、第1の
プーリ52によってチェーン11に圧接されるため、チ
ェーン11の揺れに追従して同チェーン11との接触状
態を保持する。
【0048】そして、油切材55に吸収された余剰潤滑
油は、油切材55を第2のプーリ53と絞りローラ58
との間を通過する時、絞りローラ58が前記油切材55
を第2のプーリ53側へ押し付けることにより絞り出さ
れて油切ケース56へ滴下する。給油機40の上側に位
置する油切機41の油切ケース56内に滴下した余剰潤
滑油は、戻し管57を介して給油ケース48内へ送り出
された後、スポンジ49を介して給油材47に吸い上げ
られる。
【0049】以上詳述した本実施形態では、第1実施形
態の効果に加え、下記(k)〜(t)に示す効果があ
る。 (k)給油材47はチェーン11の移動方向に対して順
方向へ、チェーン11の移動速度と同速度で移動される
ため、給油材47をチェーン11に対して擦れることな
く接触させることができる。従って、給油材47が磨耗
するのを防止することができる。
【0050】(l)周回移動する給油材47は第1のプ
ーリ44によってチェーン11に圧接されるため、チェ
ーン11が揺れた場合においても同チェーン11の揺れ
に対して給油材47を追従させることができる。従っ
て、チェーン11が揺れた場合においても、給油材47
を確実にチェーン11に接触させて、周回移動する給油
材47からチェーン11へ確実に潤滑油を塗布すること
ができる。
【0051】(m)給油材47はループ状に形成されて
いるため、チェーン11に対して擦れ合うことなく接触
させて潤滑油を塗布し続けることができる。 (n)給油材47が給油ケース48内を通過する時、給
油ケース48内の潤滑油がスポンジ49を介して給油材
47へ含浸するため、周回移動する給油材47を常に潤
滑油が含浸した状態に保持することができる。
【0052】(o)スポンジ49は給油ケース48内の
底面に接触しているため、給油ケース48内の潤滑油が
少なくなっても、その潤滑油を確実に給油材47に浸透
させることができる。
【0053】(p)油切材55はチェーン11の移動方
向に対して順方向へ、チェーン11の移動速度と同速度
で移動されるため、油切材55をチェーン11に対して
擦れることなく接触させることができる。従って、油切
材55が磨耗するのを防止することができる。
【0054】(q)周回移動する油切材55は第1のプ
ーリ52によってチェーン11に圧接されるため、チェ
ーン11が揺れた場合においても同チェーン11の揺れ
に対して油切材55を追従させることができる。従っ
て、チェーン11が揺れた場合においても、油切材55
を確実にチェーン11に接触させて、チェーン11の余
剰潤滑油を周回移動する油切材55へ確実に吸収させる
ことができる。
【0055】(r)油切材55はループ状に形成されて
いるため、その油切材55をチェーン11に対して擦れ
合うことなく接触させてチェーン11の余剰潤滑油を吸
収させ続けることができる。
【0056】(s)油切材55に吸収された潤滑油は絞
りローラ58によって油切材55から絞り出されるた
め、その油切材55を常に潤滑油を吸収可能な状態に保
持することができる。
【0057】(t)油切材55から絞り出されたチェー
ン11の余剰潤滑油は、油切ケース56及び戻し管57
を介して給油ケース48へ送り出されるため、潤滑油を
無駄なくチェーン11に塗布することができる。
【0058】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)上記各実施形態では、給油材23,47及び油切
材28,55を不織布によって形成したが、潤滑油を含
浸させることができる材料、例えば織物や編物等の布や
スポンジ等の多孔質体によって形成してもよい。
【0059】(2)上記各実施形態では、給油材23,
47及び油切材28,55を帯状に形成したが、例えば
給油材23,47及び油切材28,55を円柱状に形成
し、その外周面をチェーン11に接触させるようにして
もよい。
【0060】(3)上記各実施形態において、チェーン
11に対して十分な潤滑油を塗布したりチェーンの余剰
潤滑油を確実に吸収したりできるなら、例えば給油材2
3,47及び油切材28,55をチェーン11に対して
点接触させてもよい。
【0061】(4)上記各実施形態において、チェーン
11に対して十分な潤滑油を塗布したりチェーンの余剰
潤滑油を確実に吸収したりできるなら、給油材23,4
7及び油切材28,55をチェーン11に対して圧接さ
せなくてもよい。
【0062】(5)上記各実施形態では、駐車装置のチ
ェーン11に対して給油装置を使用したが、工作機械等
のチェーンが用いられるその他の機械に対して給油装置
を使用してもよい。この場合こ各実施形態と同様の効果
がある。
【0063】(6)上記各施形態において、給油材2
3,47の外側面23b,47aを例えば平坦に形成し
てもよい。この場合、給油材23,47の形成が容易に
なる。 (7)第1実施形態において、給油材23及び油切材2
8をバネ板24,29の弾性力のみによってチェーン1
1に圧接させてもよい。この場合も第1実施形態と同様
の効果がある。
【0064】(8)第1実施形態において、給油材23
及び油切材28を自身の弾性力のみによってチェーン1
1に圧接させてもよい。この場合も第1実施形態と同様
の効果がある。
【0065】(9)第1実施形態において、一対の油切
器20を両方とも省略したり、片方のみを省略したりし
てもよい。この場合、給油装置の構成を簡略化すること
ができる。
【0066】(10)第1実施形態において、少なくと
も一方の油切器20を第2実施形態の油切機41にして
もよい。 (11)第2実施形態において、給油材47及び油切材
55がチェーン11の移動方向に対して順方向へ移動す
るならば、給油材47及び油切材55とチェーン11と
の移動速度が異なっていてもよい。この場合でも、給油
材47及び油切材55とチェーン11とが擦れにくくな
るため、給油材47及び油切材55を磨耗させにくくす
ることができる。
【0067】(12)第2実施形態において、給油材4
7及び油切材55を円環状に形成して第1のプーリ4
4,52のみに巻回するようにしてもよい。この場合、
給油装置の構成を簡略化することができる。
【0068】(13)上記(12)の場合、給油材47
及び油切材55を複数に分割し、その各給油材47及び
油切材55を第1のプーリ44,52の外周面に張り付
けてもよい。
【0069】(14)第2実施形態において、第1のプ
ーリ44,52とチェーン11との最短距離X1,X2
を、給油材47及び油切材55の厚さY1,Y2と同じ
値に設定してもよい。
【0070】(15)第2実施形態において、一対の油
切機41を両方とも省略したり、片方のみを省略したり
してもよい。この場合、給油装置の構成を簡略化するこ
とができる。
【0071】(16)第2実施形態において、少なくと
も一方の油切機41を第1実施形態の油切器20にして
もよい。 (17)第2実施形態において、連結軸59及びスプロ
ケット60a,60bに代えて電動モータを設け、伝動
チェーン61を前記電動モータの出力軸に固着されたス
プロケットに掛装してもよい。この場合、電動モータに
おける出力軸の回転速度を、給油材47及び油切材55
の周回移動速度が、チェーン11の巻き取り又は繰り出
し時における同チェーン11の移動速度と同じ値になる
ように設定する。又、出力軸の回転方向を、チェーン1
1の移動方向に対して順方向へ給油材47及び油切材5
5が周回移動するように設定する。このように構成して
も上記第2実施形態と同様の効果がある。
【0072】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (ア)請求項1〜3のいずれかに記載の給油装置におい
て、給油材をチェーン側へ押圧する第1の押圧手段(バ
ネ板24、第1のプーリ44)を設けた給油装置。この
場合、給油材をチェーンへ確実に接触させることができ
る。
【0073】(イ)上記(ア)に記載の給油装置におい
て、第1の押圧手段は給油材をチェーンへ向かって弾性
的に押圧する弾性部材(バネ板24)である給油装置。
この場合、チェーンが揺れた場合等に給油材を確実にチ
ェーンに接触させることができる。
【0074】(ウ)上記(ア)に記載の給油装置におい
て、第1の押圧手段はチェーンの移動方向に対して順方
向に回転する第1の回転体(第1のプーリ44)であっ
て、第1の回転体の外周面には給油材が設けられ、第1
の回転体はその外周面とチェーンとの距離が前記給油材
の厚さよりも小さい値となるように配置されている給油
装置。この場合、移動する給油材からチェーンへ確実に
潤滑油を塗布することができる。
【0075】(エ)請求項1〜3及び上記(ア)〜
(ウ)のいずれかに記載の給油装置において、給油材の
少なくとも一部は潤滑油を貯溜するための貯溜槽(給油
ケース21,48)内に位置するものである給油装置。
この場合、給油材を常に潤滑油が含浸した状態に保持す
ることができる。
【0076】(オ)請求項1〜3及び上記(ア)〜
(エ)のいずれかに記載の給油装置において、前記チェ
ーンは同チェーンの延びる方向に沿って移動するもので
あり、給油材はチェーンに接触した状態で前記チェーン
に対して順方向へ移動できるように設けられている給油
装置。この場合、給油材を磨耗させにくくすることがで
きる。
【0077】(カ)上記(オ)に記載の給油装置におい
て、給油材はチェーンの移動速度と同速度で移動するよ
うに設けられている給油装置。この場合、給油材が磨耗
するのを確実に防止することができる。
【0078】(キ)上記(オ)又は(カ)に記載の給油
装置において、給油材はループ状に形成され、チェーン
の移動方向に対して順方向へ周回移動するものである給
油装置。この場合、チェーンに潤滑油を塗布し続けるこ
とができる。
【0079】(ク)請求項1〜3及び上記(ア)〜
(キ)のいずれかに記載の給油装置において、チェーン
に接触して同チェーンに付着した余剰潤滑油を吸収する
吸収材(油切材28,55)が設けられている給油装
置。この場合、チェーンに付着した余剰潤滑油を取り去
ることができる。
【0080】(ケ)上記(ク)に記載の給油装置におい
て、吸収材はチェーンに対して面接触するものである給
油装置。この場合チェーンに付着した余剰潤滑油を確実
に取り去ることができる。
【0081】(コ)上記(ク)又は(ケ)に記載の給油
装置において、吸収材はチェーンに対して圧接されるも
のである給油装置。この場合、吸収材をチェーンに対し
て確実に接触させることができる。
【0082】(サ)請求項1〜3及び上記(ク)〜
(コ)のいずれかに記載の給油装置において、前記吸収
材をチェーン側へ押圧する第2の押圧手段(バネ板2
9、第1のプーリ52)を設けた給油装置。この場合、
チェーンに付着した余剰潤滑油を確実に吸収材へ吸収さ
せることができる。
【0083】(シ)上記(サ)に記載の給油装置におい
て、第2の押圧手段は吸収材をチェーンへ向かって弾性
的に押圧する第2の弾性部材(バネ板29)である給油
装置。この場合、チェーンが揺れた場合等に吸収材を確
実にチェーンに接触させることができる。
【0084】(ス)上記(サ)に記載の給油装置におい
て、第2の押圧手段はチェーンの移動方向へ回転する第
2の回転体(第1のプーリ52)であって、第2の回転
体の外周面には吸収材が設けられ、第2の回転体はその
外周面とチェーンとの距離が前記吸収材の厚さよりも小
さい値となるように配置されている給油装置。この場
合、移動する吸収材へチェーンに付着した余剰潤滑油を
確実に吸収させることができる。
【0085】(セ)上記(ク)〜(ス)に記載の給油装
置において、吸収材はチェーンに接触した状態で前記チ
ェーンに対して順方向へ移動できるように設けられてい
る給油装置。この場合、吸収材を磨耗させにくくするこ
とができる。
【0086】(ソ)上記(セ)に記載の給油装置におい
て、吸収材はチェーンの移動速度と同速度で移動するよ
うに設けられている給油装置。この場合、吸収材が磨耗
するのを確実に防止することができる。
【0087】(タ)上記(セ)又は(ソ)に記載の給油
装置において、吸収材はループ状に形成され、チェーン
の移動方向に対して順方向へ周回移動するものである給
油装置。この場合、チェーンの余剰潤滑油を吸収材へ吸
収させ続けることができる。
【0088】(チ)上記(ク)〜(タ)に記載の給油装
置において、吸収材に吸収された潤滑油を吸収材から絞
り出すための圧接部材(絞りローラ58)を吸収材に対
して圧接するように設けた給油装置。この場合、余剰潤
滑油を吸収可能な状態に吸収材を保持することができ
る。
【0089】(ツ)上記(チ)に記載の給油装置におい
て、圧接部材によって吸収材から絞り出された潤滑油
を、圧接部材の下側に設けられた貯溜槽(給油ケース4
8)に溜めるようにした給油装置。この場合、潤滑油を
無駄なくチェーンに塗布することができる。
【0090】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、給油材をチェ
ーンに接触させることによって給油材に含浸された潤滑
油がチェーンに付着して塗布されるため、そのチェーン
に対して必要な量だけの潤滑油を塗布することができ
る。従って、チェーンに塗布された潤滑油が、そのチェ
ーンから飛び散るのを防止することができる。
【0091】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加え、給油材はチェーンに対し面接触して
潤滑油を付着させるため、そのチェーンに対して潤滑油
を確実に塗布することができる。
【0092】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明の効果に加え、チェーンが揺れると、そのチ
ェーンに対して押圧される給油材がチェーンの揺れに追
従して接触する。そのため、チェーンが揺れた場合にお
いても、給油材を確実にチェーンに対して接触させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の給油装置を示す概略側面図。
【図2】(a)及び(b)はチェーンを示す側面図及び
平面図。(c)はチェーンの連結構造を示す拡大断面
図。
【図3】給油材とチェーンとが接触した状態を示す拡大
側面図。
【図4】給油材とチェーンとが接触した状態を示す拡大
断面図。
【図5】第2実施形態の給油装置を示す概略側面図。
【図6】給油材とチェーンとが接触した状態を示す拡大
側面図。
【図7】油切材と絞りローラとが接触した状態を示す拡
大側面図。
【符号の説明】
11…チェーン、23,47…給油材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油が含浸された状態でチェーン(1
    1)に接触する給油材(23,47)を設けた給油装
    置。
  2. 【請求項2】 前記給油材(23,47)はチェーン
    (11)に対して面接触するものである請求項1記載の
    給油装置。
  3. 【請求項3】 前記給油材(23,47)はチェーン
    (11)に対して圧接されるものである請求項1又は2
    記載の給油装置。
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