JPH0912308A - アルミニウムの窒化処理法 - Google Patents

アルミニウムの窒化処理法

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JPH0912308A JP16249195A JP16249195A JPH0912308A JP H0912308 A JPH0912308 A JP H0912308A JP 16249195 A JP16249195 A JP 16249195A JP 16249195 A JP16249195 A JP 16249195A JP H0912308 A JPH0912308 A JP H0912308A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕が容易なアルミニウムの窒化処理法を提
供することを目的とする。 【構成】 直径または一辺の長さ(短辺)が0.1mm
以上、5mm以下の粒状、帯状または箔状のアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金材料に、直径が0.3mm以
下のアルミニウムまたはアルミニウム合金粉末を5〜4
0%を混合し、得られる混合粉を500〜900℃の純
窒素ガス雰囲気下で窒化することを特徴とするアルミニ
ウムの窒化処理法。乳鉢を使用し人手で図2に示す粒度
分布をもつ窒化アルミニウムが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムの窒化処
理法、特に粉砕の容易なアルミニウムの窒化処理法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムを100%窒化することに
より得られる窒化アルミニウムは、熱伝導性に優れ、か
つ電気絶縁性が良い事より基板材料として使用されてい
る。この窒化アルミニウムは、アルミナの炭素還元また
はアルミニウム粉体の直接窒化により製造されている。
アルミニウム粉体の直接窒化法では、粒径400μm以
下のアルミニウム粉末を使用し、900〜1400℃の
温度で窒化処理し、その後破砕して微細化する方法が工
業的に実用化されている。
【0003】また、その窒化性を高めるため、アルミニ
ウム粉末を破砕して燐片状としこれと窒化アルミニウム
粉末とを混合したものを原料とする方法、粒径250μ
m以下の金属アルミ粉末をアルミの融点以下で一度窒化
し、それを平均粒径15μm以下に破砕後さらに130
0〜1400℃で窒化する方法(特開昭61−8360
8)、金属アルミ粉末に弗素含有アンモニウム化合物と
窒化アルミ粉末を混合した原料を一度430〜650℃
で窒化後、さらに900〜1300℃の温度域で窒化す
る方法(特開昭62−3007)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の方法で
アルミニウムを窒化した窒化アルミニウム材料を製造し
た場合、得られる窒化物の粉砕が困難であるといった問
題がある。本発明は、粉砕が容易なアルミニウムの窒化
処理法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、たまたまサ
イズの大きい金属アルミニウムと細かい金属アルミニウ
ムとを混合した混合粉末が、表面積の大きい400μm
未満の金属アルミニウム粉末より、粉末同士の焼結が小
さく、純度も高くかつ非常に破砕しやすいことを発見し
た。本発明はこの発見に基づくものである。
【0006】即ち、本発明のアルミニウムの窒化処理法
は、直径または一辺の長さ(短辺)が0.1mm以上、
5mm以下の粒状、帯状または箔状のアルミニウムまた
はアルミニウム合金材料に、直径が0.3mm以下のア
ルミニウムまたはアルミニウム合金粉末を5〜40%を
混合し、得られる混合粉を500〜900℃の純窒素ガ
ス雰囲気下で窒化することを特徴とする。
【0007】本発明の窒化される混合粉は直径または一
辺の長さ(短辺)が0.1mm以上、5mm以下の粒
状、帯状または箔状のアルミニウムまたはアルミニウム
合金材料と直径が0.3mm以下のアルミニウムまたは
アルミニウム合金粉末とで構成される。直径または一辺
の長さ(短辺)が0.1mm以上、5mm以下の粒状、
帯状または箔状のアルミニウムまたはアルミニウム合金
材料は、サイズの大きい粒子を構成するもので、鋸盤等
の機械加工により出る切粉をそのまま使用できる。例え
ば、アルミサッシュ等の切り屑をこの原料として用いる
ことができる。0.3mm以下のアルミニウムまたはア
ルミニウム合金粉末は、サイズの小さい粒子を構成する
ものでアトマイズ粉を使用できる。
【0008】窒化されるアルミニウム金属は、純粋なア
ルミニウム粒子でも他の金属と合金化されたアルミニウ
ム合金粒子でもよい。特に、0.5重量%(以下、%は
特に断らないかぎり重量%を意味する。)以上のマグネ
シウムを含む合金が好ましい。アルミニウム材料は非常
に酸化されやすい金属であり、その最表面には若干の自
然酸化膜を有しているのが普通であり、この酸化膜が窒
化を妨害する。この場合には被窒化アルミニウム材料と
して、マグネシウムを0.5%以上含む材料を使用する
ことにより解決される。マグネシウムは大変蒸発しやす
い金属であり、大気圧下540℃で300Pa程度の蒸
気減圧を有し、このマグネシウム蒸気が酸素ターゲット
として作用し、窒化が促進されると思われる。
【0009】混合粉を構成するサイズの大きい粒状、帯
状または箔状の粒子の配合量は、全体を100%とした
とき、60〜95%を占める。そしてサイズの小さい粉
末は残りの40〜5%を占める。サイズの大きい粒子が
60%に満たないと処理後の破砕性が劣り望ましくな
い。逆に95%を越えると窒化の反応性が劣り望ましく
ない。
【0010】なお、混合粉に窒化アルミニウム粉を配合
することができる。この窒化アルミニウム粉はアルミニ
ウム粉末同志の固着、焼結防止の機能をもつ。窒化アル
ミニウム粉は、全体を100%としたとき5〜20%程
度配合するのが好ましい。混合粉は、窒素の流入経路が
確保された状態で窒化される。窒化は純窒素ガス雰囲気
下でなされる。ここで純窒素ガスとは純度が99.9%
以上であり、かつ最も重要なことは配管その他から空気
の流入のないことであり、炉内雰囲気の露点を測定する
ことにより管理される。通常露点は−20℃以下で管理
される。
【0011】窒化温度は500〜900℃である。窒化
温度が500℃未満の場合、窒化速度が遅くなり、実質
的に反応が生じない場合がある。逆に900℃を越える
と急速な窒化反応を生じ、原料間の焼結を生じかえって
窒化率は低下する。処理温度は低いほど微細粒が得られ
ることが知られている。窒化時間としては3〜15時間
程度である。
【0012】なお、窒化は500〜900℃の温度の1
段回行っても、あるいはアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金材料の融点以下の温度で行う第一窒化に引続き第
一窒化より高く、かつ900℃より低い温度で窒化する
第二窒化の2段階で行ってもよい。なお、第一窒化は6
00℃以下の温度で窒化するのが好ましい。本発明のア
ルミニウムの窒化処理法では窒化率が40〜100%の
破砕性に優れる窒化アルミニウムあるいは金属アルミニ
ウムを含む窒化アルミニウムが得られる。窒化アルミニ
ウムはアルミニウムマトリックス中に直径が1μm以下
の窒化アルミ粒子または針状体として存在する。
【0013】なお、得られた窒化アルミニウムあるいは
金属アルミニウムを含む窒化アルミニウムを乾燥空気中
で粉砕し、得られる粉末の酸素量を0.4%以上とする
こともできる。生成した窒化アルミニウム材は空気中の
水分が吸着し易く、これが耐食性を害する。これの防止
には、窒化処理に引続き、速やかに乾燥空気中でボール
ミルまたは振動ミル等で破砕処理を行う事により、得ら
れる粉末の酸素量を0.4%以上とする事が有効であ
る。これにより材料の導電性も防止される。
【0014】
【作用】本発明のアルミニウムの窒化処理法では、50
0〜900℃の純窒素ガス雰囲気下で窒化とともに、窒
化を遅らるサイズの大きいアルミニウム材料と窒化を促
進するサイズの小さいアルミニウム粉末とで混合粉が構
成され、マイルドな窒化が進行する。このため破砕処理
が容易な窒化アルミニウムを得ることが出来る。
【0015】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の窒化処理法を
さらに詳細に説明する。窒化用の原材料としては、工業
的に大量に発生するアルミサッシュの鋸盤切断で発生す
る切粉を使用した。この切粉はその外形を図1に示すよ
うに0.1〜3mmの粒状体を主体に、0.1〜0.5
mm、厚さの帯状体、箔状体を含むものである。そして
この切粉の材質はJIS 6063材(0.6% M
g、0.4% Si)である。
【0016】この原料に混合して使用するアルミニウム
粉末としては急冷凝固法で製造した粒径が10〜150
μmであり、マグネシウムを2.5wt%含む材料を使
用した。また、焼結防止用に窒化アルミニウム粉末の粒
径5〜100μのものを5〜20%添加した。混合粉の
配合組成、処理量を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】窒化には耐熱鋼製のマッフルの電気炉(エ
レマ炉)を使用した。この電気炉は通常鉄気焼結材の焼
結に使用されているものである。この電気炉は完全には
密閉されない構造のもので、その中央に中間シャッター
を持つ。導入ガスは中央部の上方から炉内に入り、マッ
フル奥部で横に吹き出し、挿入口より排出される構造の
ものである。なお、炉容積は16リットル程度である。
この電気炉はアルミの中間処理の実験としては最適とは
言えないが、この程度の炉でも処理できなければ工業的
には成立しないと考え、この電気炉を使用した。
【0019】表1に示す混合粉をステンレス製の角型パ
ット(17×21cm2 、高さ3cm)に薄く、均一に
敷き詰めた状態とした。そして、そのパットを炉内に挿
入後、炉内を窒素ガスで置換(ガス導入量:30L/
分、所用時間:5Hr)した。その後1時間あたり10
0℃の速度で所定窒化温度に加熱し、表1に示す窒化条
件で窒化した。窒化中の純窒素ガスの導入量は1分間3
0リットルとした。窒化後炉中で冷却し、窒化物を得
た。
【0020】得られた窒化物は、テストNO.7を除い
て、手で荒く破砕後乳鉢(アルミナ製)で所定の粒径ま
で砕いた。一例として、7.5分間乳鉢で破砕した破砕
材(テストNO.2)の粒度分布を図2に示す。なお、
本発明のアルミニウムの窒化処理法では、得られる窒化
物が極めて粉砕し易い。このため手で荒く破砕後乳鉢
(アルミナ製)で所定の粒径まで砕く、極めて簡便な粉
砕方法を採用した。細かいアルミニウム粉末のみを窒化
する場合にはハンマーで粉砕するような粉砕を必要とす
る。
【0021】なお、テストNO.7材は炉から取り出し
た後、直ちに150℃の乾燥空気でパージしてあるボー
ルミル中に入れ、10分間粉砕した。テストNO.1〜
5は540℃×3Hrの第一段の窒化処理に引き続き、
第二段の窒化を580〜900℃で実施した例である。
アルミニウム粉末のみの窒化と異なり、第二段の窒化を
650〜900℃とした場合はすべて100%窒化とな
った。なお、アルミニウム粉末のみを窒化した場合に
は、窒化率は60〜95%となる。
【0022】テストNO.5、6では窒化率62%、4
3%が得られている。また、テストNO.:3の処理材
料からアルミ粉末を取り除いたテストNO.31の窒化
率は19%と低く、アルミ粉末添加の意義が認められ
る。テストNO.31が破砕し易いのは窒化率が低いた
めである。テストNO.7はNO.2と同一混合粉を同
一窒化条件で処理し、炉冷後、直ちに150℃の乾燥空
気でパージしてあるボールミル中に入れ10分間粉砕し
たものである。NO.2の酸素量0.30%に対して、
NO.7の酸素量は0.65%と増加し、導電性も無か
った。なお、NO.2材を乳鉢中で粉砕後、炉中で50
0℃×15時間の酸化処理した粉末の酸素量は0.37
%であった。この事から、ボールミル、振動ミル等での
磨砕処理による表面酸化の効果がわかる。なお、空気中
に水分を含むと表面吸着を起こし、耐食性を害するので
注意が必要である。
【0023】
【発明の効果】本発明のアルミニウムの窒化処理法でえ
られる窒化物は極めて粉砕が容易である。このため簡単
に所定粒径の窒化物とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用したアルミニウム切粉の粒子構造
の外形を示す写真図である。
【図2】実施例のテストNO.2窒化物の粒度分布を示
す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径または一辺の長さ(短辺)が0.1
    mm以上、5mm以下の粒状、帯状または箔状のアルミ
    ニウムまたはアルミニウム合金材料に、直径が0.3m
    m以下のアルミニウムまたはアルミニウム合金粉末を5
    〜40%を混合し、得られる混合粉を500〜900℃
    の純窒素ガス雰囲気下で窒化することを特徴とするアル
    ミニウムの窒化処理法。
  2. 【請求項2】 窒化は、アルミニウムまたはアルミニウ
    ム合金材料の融点以下の温度で行う第一窒化に引続き該
    第一窒化より高く、かつ900℃より低い温度で窒化す
    る第二窒化とからなる請求項1記載のアルミニウムの窒
    化処理法。
  3. 【請求項3】 窒化に引続き、乾燥空気中で粉砕し、得
    られる粉末の酸素量を0.4%以上とする請求項1記載
    のアルミニウムの窒化処理法。
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