JPH0912310A - 層間化合物及びその製造方法 - Google Patents
層間化合物及びその製造方法Info
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- JPH0912310A JPH0912310A JP18326495A JP18326495A JPH0912310A JP H0912310 A JPH0912310 A JP H0912310A JP 18326495 A JP18326495 A JP 18326495A JP 18326495 A JP18326495 A JP 18326495A JP H0912310 A JPH0912310 A JP H0912310A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バナジウム、リンおよび酸素を基本組成とす
る層状化合物の層間に有機カチオン類をインターカレー
トさせ、層間距離が10から100オングストロームに
開いた層間化合物を提供する。 【構成】 バナジウム、リン及び酸素を基本組成とする
層状化合物であって、その層間に有機カチオン類がイン
ターカレートしており、かつバナジウムの原子価が4価
であることを特徴とする層間化合物。
る層状化合物の層間に有機カチオン類をインターカレー
トさせ、層間距離が10から100オングストロームに
開いた層間化合物を提供する。 【構成】 バナジウム、リン及び酸素を基本組成とする
層状化合物であって、その層間に有機カチオン類がイン
ターカレートしており、かつバナジウムの原子価が4価
であることを特徴とする層間化合物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒、触媒前駆体、吸
着剤あるいは吸着分離剤等として利用できる、層間中に
有機カチオン類がインターカレートし、層間距離が開い
たバナジウム、リンおよび酸素を基本組成とする層間化
合物、およびその製造方法に関するものである。
着剤あるいは吸着分離剤等として利用できる、層間中に
有機カチオン類がインターカレートし、層間距離が開い
たバナジウム、リンおよび酸素を基本組成とする層間化
合物、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バナジウム、リンおよび酸素を基本組成
とする層状化合物としては、リン酸バナジル、リン酸水
素バナジル、ピロリン酸ジバナジル等多くの化合物が知
られている。特に、リン酸水素バナジル1/2水和物
(VOHPO4・1/2H2O)は、ブタン酸化反応によ
る無水マレイン酸製造用触媒であるピロリン酸ジバナジ
ル((VO)2P2O7)の前駆体として広く知られてい
る。
とする層状化合物としては、リン酸バナジル、リン酸水
素バナジル、ピロリン酸ジバナジル等多くの化合物が知
られている。特に、リン酸水素バナジル1/2水和物
(VOHPO4・1/2H2O)は、ブタン酸化反応によ
る無水マレイン酸製造用触媒であるピロリン酸ジバナジ
ル((VO)2P2O7)の前駆体として広く知られてい
る。
【0003】バナジウム、リンおよび酸素を基本組成と
した層状化合物に有機化合物がインターカレートした物
質としては、例えば、Chem.Lett.787(1
990)によれば、リン酸バナジル2水和物(VOPO
4・2H2O)を一度エタノールで処理した後、フェロセ
ンを溶解したエタノール溶媒中で撹拌すると、フェロセ
ンが層間にインターカレートし、層間距離が8から10
オングストロームに広がった層間化合物が得られること
が記載されている。
した層状化合物に有機化合物がインターカレートした物
質としては、例えば、Chem.Lett.787(1
990)によれば、リン酸バナジル2水和物(VOPO
4・2H2O)を一度エタノールで処理した後、フェロセ
ンを溶解したエタノール溶媒中で撹拌すると、フェロセ
ンが層間にインターカレートし、層間距離が8から10
オングストロームに広がった層間化合物が得られること
が記載されている。
【0004】Chem.Lett.31(1993)に
よれば、リン酸バナジル2水和物をピロールが存在する
アルコール溶媒中で加熱撹拌を行うと、ピロールが層間
にインターカレートし、層間距離が12から14オング
ストロームに広がった層間化合物が得られることが記載
されている。
よれば、リン酸バナジル2水和物をピロールが存在する
アルコール溶媒中で加熱撹拌を行うと、ピロールが層間
にインターカレートし、層間距離が12から14オング
ストロームに広がった層間化合物が得られることが記載
されている。
【0005】Inorg.Chem.21,3820
(1982)によれば、リン酸バナジル2水和物をピリ
ジン媒体中で加熱撹拌を行うと、層間にピリジンがイン
ターカレートし、層間距離が元の7.4オングストロー
ムから9.6オングストロームに広がった層間化合物が
得られることが記載されている。
(1982)によれば、リン酸バナジル2水和物をピリ
ジン媒体中で加熱撹拌を行うと、層間にピリジンがイン
ターカレートし、層間距離が元の7.4オングストロー
ムから9.6オングストロームに広がった層間化合物が
得られることが記載されている。
【0006】しかしながら、バナジウム、リンおよび酸
素を基本組成とする層状化合物であって、その層間に有
機カチオン類がインターカレートして層間距離が10オ
ングストローム以上に開いた化合物は従来知られておら
ず、また、従来公知のフェロセン、ピロール、または、
ピリジンがインターカレートした層間化合物のバナジウ
ムの原子価はいすれも5価、または4価と5価の混合体
であり、4価だけの物質は知られていない。
素を基本組成とする層状化合物であって、その層間に有
機カチオン類がインターカレートして層間距離が10オ
ングストローム以上に開いた化合物は従来知られておら
ず、また、従来公知のフェロセン、ピロール、または、
ピリジンがインターカレートした層間化合物のバナジウ
ムの原子価はいすれも5価、または4価と5価の混合体
であり、4価だけの物質は知られていない。
【0007】また、従来知られているバナジウム、リン
および酸素を基本組成とする層状化合物は、その層間距
離が短く層間を充分に利用することができず、その用途
はほとんどなかった。
および酸素を基本組成とする層状化合物は、その層間距
離が短く層間を充分に利用することができず、その用途
はほとんどなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はバナジ
ウム、リンおよび酸素を基本組成とする層状化合物の層
間に有機カチオン類をインターカレートさせ、層間距離
が10から100オングストロームに開いた層間化合物
の提供にある。
ウム、リンおよび酸素を基本組成とする層状化合物の層
間に有機カチオン類をインターカレートさせ、層間距離
が10から100オングストロームに開いた層間化合物
の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した。その結果、リン酸水素
バナジル1/2水和物を、有機カチオン類が溶解した水
媒体中に懸濁し加熱撹拌すると、バナジウム、リンおよ
び酸素を基本組成とする層状化合物の層間に有機カチオ
ン類がインターカレートしており、かつバナジウムの原
子価が4価である層間化合物が得られることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
を解決するために鋭意検討した。その結果、リン酸水素
バナジル1/2水和物を、有機カチオン類が溶解した水
媒体中に懸濁し加熱撹拌すると、バナジウム、リンおよ
び酸素を基本組成とする層状化合物の層間に有機カチオ
ン類がインターカレートしており、かつバナジウムの原
子価が4価である層間化合物が得られることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
【0010】即ち本発明は、バナジウム、リン及び酸素
を基本組成とする層状化合物であって、その層間に有機
カチオン類がインターカレートしており、かつバナジウ
ムの原子価が4価であることを特徴とする層間化合物お
よびその製造方法に関するものである。
を基本組成とする層状化合物であって、その層間に有機
カチオン類がインターカレートしており、かつバナジウ
ムの原子価が4価であることを特徴とする層間化合物お
よびその製造方法に関するものである。
【0011】以下に、本発明について詳細に説明する。
【0012】本発明の層間化合物は、バナジウム、リン
および酸素を基本組成とする層状化合物であって、その
層間に有機カチオン類がインターカレートしており、か
つバナジウムの原子価が4価である層間化合物であり、
その層間距離は通常10〜100オングストロームであ
る。なお、本発明においてインターカレートとは有機カ
チオン類が原料の化学式を保ったまま原料層間に挿入し
ている状態および/または有機カチオン類がそのカウン
ターアニオンを変えて原料層間に挿入している状態を言
う。
および酸素を基本組成とする層状化合物であって、その
層間に有機カチオン類がインターカレートしており、か
つバナジウムの原子価が4価である層間化合物であり、
その層間距離は通常10〜100オングストロームであ
る。なお、本発明においてインターカレートとは有機カ
チオン類が原料の化学式を保ったまま原料層間に挿入し
ている状態および/または有機カチオン類がそのカウン
ターアニオンを変えて原料層間に挿入している状態を言
う。
【0013】本発明の層間化合物は、例えば次の様にし
て製造される。すなわち、次式(1) VOHPO4・1/2H2O (1) で表される層状化合物リン酸水素バナジル1/2水和物
を有機カチオン類が溶解した水媒体中で熱処理、例えば
加熱撹拌することで、有機カチオン類をインターカレー
トさせることにより調製される。
て製造される。すなわち、次式(1) VOHPO4・1/2H2O (1) で表される層状化合物リン酸水素バナジル1/2水和物
を有機カチオン類が溶解した水媒体中で熱処理、例えば
加熱撹拌することで、有機カチオン類をインターカレー
トさせることにより調製される。
【0014】本発明で使用されるリン酸水素バナジル1
/2水和物は、いかなる方法で調製されたものでも制限
なく使用できる。例えば、水媒体または有機媒体による
調製法、およびリン酸バナジル2水和物の還元による調
製法で調製したものを使用することができる。例えば、
水媒体では、還元剤が共存する水中に五酸化バナジウム
とオルトリン酸を添加し、加熱撹拌、蒸発乾固すること
でリン酸水素バナジル1/2水和物を調製することがで
きる。有機媒体においては、5価のバナジウムを還元す
ることのできる有機媒体中に、五酸化バナジウムとオル
トリン酸を添加し、加熱撹拌することでリン酸水素バナ
ジル1/2水和物を調製することができる。リン酸バナ
ジル2水和物の還元による調製法は、リン酸バナジル2
水和物を5価のバナジウムを還元することのできる有機
媒体中で加熱撹拌することで、リン酸水素バナジル1/
2水和物を調製することができる。
/2水和物は、いかなる方法で調製されたものでも制限
なく使用できる。例えば、水媒体または有機媒体による
調製法、およびリン酸バナジル2水和物の還元による調
製法で調製したものを使用することができる。例えば、
水媒体では、還元剤が共存する水中に五酸化バナジウム
とオルトリン酸を添加し、加熱撹拌、蒸発乾固すること
でリン酸水素バナジル1/2水和物を調製することがで
きる。有機媒体においては、5価のバナジウムを還元す
ることのできる有機媒体中に、五酸化バナジウムとオル
トリン酸を添加し、加熱撹拌することでリン酸水素バナ
ジル1/2水和物を調製することができる。リン酸バナ
ジル2水和物の還元による調製法は、リン酸バナジル2
水和物を5価のバナジウムを還元することのできる有機
媒体中で加熱撹拌することで、リン酸水素バナジル1/
2水和物を調製することができる。
【0015】本発明で用いられる有機カチオン類として
は特に限定するするものではないが例えば、合計の炭素
数が12〜50である有機アンモニウム塩、合計の炭素
数が12〜50であるピリジニウム塩、合計の炭素数が
12〜50であるスルフォニウム塩、合計の炭素数が1
2〜50であるフォスフォニウム塩が好ましいものとし
て挙げられ、これらのうち合計の炭素数が12〜50で
ある有機アンモニウム塩が特に好ましい。このような有
機アンモニウム塩としては、例えば、デシルトリメチル
アンモニウム塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩、
テトラデシルトリメチルアンモニウム塩、オクタデシル
トリメチルアンモニウム塩、エイコシルトリメチルアン
モニウム塩、フェニルトリメチルアンモニウム塩等のア
ルキル、または、アリールトリメチルアンモニウム塩、
ジオクチルジメチルアンモニウム塩、ジデシルジメチル
アンモニウム塩等のジアルキルジメチルアンモニウム
塩、あるいはジアリールジメチルアンモニウム塩等が挙
げられる。これらの有機カチオン類は、単独で用いて
も、あるいは、二種類以上を混合して使用しても構わな
い。
は特に限定するするものではないが例えば、合計の炭素
数が12〜50である有機アンモニウム塩、合計の炭素
数が12〜50であるピリジニウム塩、合計の炭素数が
12〜50であるスルフォニウム塩、合計の炭素数が1
2〜50であるフォスフォニウム塩が好ましいものとし
て挙げられ、これらのうち合計の炭素数が12〜50で
ある有機アンモニウム塩が特に好ましい。このような有
機アンモニウム塩としては、例えば、デシルトリメチル
アンモニウム塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩、
テトラデシルトリメチルアンモニウム塩、オクタデシル
トリメチルアンモニウム塩、エイコシルトリメチルアン
モニウム塩、フェニルトリメチルアンモニウム塩等のア
ルキル、または、アリールトリメチルアンモニウム塩、
ジオクチルジメチルアンモニウム塩、ジデシルジメチル
アンモニウム塩等のジアルキルジメチルアンモニウム
塩、あるいはジアリールジメチルアンモニウム塩等が挙
げられる。これらの有機カチオン類は、単独で用いて
も、あるいは、二種類以上を混合して使用しても構わな
い。
【0016】本発明において、リン酸水素バナジル1/
2水和物層間への上記有機カチオン類のインターカレー
ションは、有機カチオン類を溶解させた水媒体中にリン
酸水素バナジル1/2水和物を懸濁させ、0℃から20
0℃、好ましくは20℃から150℃、さらに好ましく
は50℃から100℃で1時間から72時間加熱撹拌さ
せ製造される。この間必要であれば、オートクレーブを
用いることができる。所望であれば、インターカレーシ
ョンの際の水素イオン濃度(pH)を変えて製造するこ
ともでき、好ましくはpHを8以下に、さらに好ましく
は初期のpHを6〜8に調節して製造できる。この場
合、pHは有機あるいは無機の塩基性化合物を系中に添
加することで調節できるが、アンモニア水を用いるのが
簡便で好ましい。インターカレーションする際の有機カ
チオン類の量はバナジウムのモル数に対し、0.1から
10倍モルとすることができる。得られた反応混合物
は、ろ別し、固体を洗浄、乾燥する。
2水和物層間への上記有機カチオン類のインターカレー
ションは、有機カチオン類を溶解させた水媒体中にリン
酸水素バナジル1/2水和物を懸濁させ、0℃から20
0℃、好ましくは20℃から150℃、さらに好ましく
は50℃から100℃で1時間から72時間加熱撹拌さ
せ製造される。この間必要であれば、オートクレーブを
用いることができる。所望であれば、インターカレーシ
ョンの際の水素イオン濃度(pH)を変えて製造するこ
ともでき、好ましくはpHを8以下に、さらに好ましく
は初期のpHを6〜8に調節して製造できる。この場
合、pHは有機あるいは無機の塩基性化合物を系中に添
加することで調節できるが、アンモニア水を用いるのが
簡便で好ましい。インターカレーションする際の有機カ
チオン類の量はバナジウムのモル数に対し、0.1から
10倍モルとすることができる。得られた反応混合物
は、ろ別し、固体を洗浄、乾燥する。
【0017】本発明で得られた化合物は、有機カチオン
類がインターカレートしていることが、以下のように確
認される。
類がインターカレートしていることが、以下のように確
認される。
【0018】まず、X線回折により、2θが2゜から1
2゜の間に回折ピークが確認されること、また、熱分析
より、次式(2) 2VOHPO4・1/2H2O→(VO)2P2O7+2H2O (2) で示される、リン酸水素バナジル1/2水和物がピロリ
ン酸バナジルへ脱水縮合する260から480℃の温度
領域における重量減少が理論値10.5wt.%より大
きい値を示すこと、さらに、電子顕微鏡による観察によ
り、層間距離の拡大が確認されることより、この化合物
がリン酸水素バナジルを基本層とし、層間に有機カチオ
ン類がインターカレートし、層間が10から100オン
グストロームに開いた層間化合物になっていることが確
認される。
2゜の間に回折ピークが確認されること、また、熱分析
より、次式(2) 2VOHPO4・1/2H2O→(VO)2P2O7+2H2O (2) で示される、リン酸水素バナジル1/2水和物がピロリ
ン酸バナジルへ脱水縮合する260から480℃の温度
領域における重量減少が理論値10.5wt.%より大
きい値を示すこと、さらに、電子顕微鏡による観察によ
り、層間距離の拡大が確認されることより、この化合物
がリン酸水素バナジルを基本層とし、層間に有機カチオ
ン類がインターカレートし、層間が10から100オン
グストロームに開いた層間化合物になっていることが確
認される。
【0019】また本発明で得られた化合物のバナジウム
の原子価が4価であることは、酸化還元滴定により確認
される。
の原子価が4価であることは、酸化還元滴定により確認
される。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例を用い
て説明するが、本発明は下記の実施例のみに限定される
ものではない。
て説明するが、本発明は下記の実施例のみに限定される
ものではない。
【0021】実施例1 テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド8.5
gを水290mlに溶解させた水溶液中に5gのリン酸
水素バナジル1/2水和物VOHPO4・1/2H2Oを
懸濁させ、76℃で48時間加熱撹拌させた。反応後、
室温まで冷却し、ろ別し、得られた青色固体は水、次い
でアセトンで洗浄後、40℃で6時間乾燥を行った。
gを水290mlに溶解させた水溶液中に5gのリン酸
水素バナジル1/2水和物VOHPO4・1/2H2Oを
懸濁させ、76℃で48時間加熱撹拌させた。反応後、
室温まで冷却し、ろ別し、得られた青色固体は水、次い
でアセトンで洗浄後、40℃で6時間乾燥を行った。
【0022】X線回折(図1)より、2θ=2〜12゜
の範囲内に回折ピーク2θ=4.3,6.5,8.7,
9.4゜が存在し、電子顕微鏡による観察(図2)より
層間距離が約30オングストロームに開いた層間化合物
であることが判った。熱分析の結果、テトラデシルトリ
メチルアンモニウムが35.8wt.%層間にインター
カレートしていることが判った。また、得られた青色固
体のバナジウムの原子価は4価であった。結果を表1に
示す。
の範囲内に回折ピーク2θ=4.3,6.5,8.7,
9.4゜が存在し、電子顕微鏡による観察(図2)より
層間距離が約30オングストロームに開いた層間化合物
であることが判った。熱分析の結果、テトラデシルトリ
メチルアンモニウムが35.8wt.%層間にインター
カレートしていることが判った。また、得られた青色固
体のバナジウムの原子価は4価であった。結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】 実施例2 テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド8.5
gを水290mlに溶解させた水溶液中に5gのリン酸
水素バナジル1/2水和物VOHPO4・1/2H2Oを
懸濁させ、98℃で48時間加熱撹拌させた。反応後、
室温まで冷却し、ろ別し、得られた青色固体は水、次い
でアセトンで洗浄後、40℃で6時間乾燥を行った。
gを水290mlに溶解させた水溶液中に5gのリン酸
水素バナジル1/2水和物VOHPO4・1/2H2Oを
懸濁させ、98℃で48時間加熱撹拌させた。反応後、
室温まで冷却し、ろ別し、得られた青色固体は水、次い
でアセトンで洗浄後、40℃で6時間乾燥を行った。
【0024】X線回折(図3)より、2θ=2〜12゜
の範囲内に回折ピーク2θ=2.5,4.3,6.6,
8.6,9.4゜が存在し、電子顕微鏡による観察(図
4)より層間距離が約30オングストロームに開いた層
間化合物であることが判った。熱分析の結果、テトラデ
シルトリメチルアンモニウムが23.0wt.%層間に
インターカレートしていることが判った。また、得られ
た青色固体のバナジウムの原子価は4価であった。結果
を表1にあわせて示す。
の範囲内に回折ピーク2θ=2.5,4.3,6.6,
8.6,9.4゜が存在し、電子顕微鏡による観察(図
4)より層間距離が約30オングストロームに開いた層
間化合物であることが判った。熱分析の結果、テトラデ
シルトリメチルアンモニウムが23.0wt.%層間に
インターカレートしていることが判った。また、得られ
た青色固体のバナジウムの原子価は4価であった。結果
を表1にあわせて示す。
【0025】実施例3 テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド8.5
gを水290mlに溶解させた水溶液中に5gのリン酸
水素バナジル1/2水和物VOHPO4・1/2H2Oを
懸濁させ、アンモニア水でpHを7.2に調節した後、
76℃で48時間加熱撹拌させた。反応後、室温まで冷
却し、ろ別し、得られた青色固体は水、次いでアセトン
で洗浄後、40℃で6時間乾燥を行った。
gを水290mlに溶解させた水溶液中に5gのリン酸
水素バナジル1/2水和物VOHPO4・1/2H2Oを
懸濁させ、アンモニア水でpHを7.2に調節した後、
76℃で48時間加熱撹拌させた。反応後、室温まで冷
却し、ろ別し、得られた青色固体は水、次いでアセトン
で洗浄後、40℃で6時間乾燥を行った。
【0026】X線回折(図5)より、2θ=2〜12゜
の範囲内に回折ピーク2θ=4.4,6.6,8.9,
9.4゜が存在し、電子顕微鏡による観察(図6)より
層間距離が約30オングストロームに開いた層間化合物
であることが判った。熱分析の結果、テトラデシルトリ
メチルアンモニウムが40.4wt.%層間にインター
カレートしていることが判った。また、得られた青色固
体のバナジウムの原子価は4価であった。結果を表1に
あわせて示す。
の範囲内に回折ピーク2θ=4.4,6.6,8.9,
9.4゜が存在し、電子顕微鏡による観察(図6)より
層間距離が約30オングストロームに開いた層間化合物
であることが判った。熱分析の結果、テトラデシルトリ
メチルアンモニウムが40.4wt.%層間にインター
カレートしていることが判った。また、得られた青色固
体のバナジウムの原子価は4価であった。結果を表1に
あわせて示す。
【0027】実施例4、実施例5 n−テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライドの
添加量を変えた以外は実施例3と同様の調製法により層
間化合物を調製した。結果を表1にあわせて示す。
添加量を変えた以外は実施例3と同様の調製法により層
間化合物を調製した。結果を表1にあわせて示す。
【0028】実施例6〜実施例8 有機カチオン類をバナジウムに対し等モルとし、有機カ
チオン類の種類をn−デシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、n−ドデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、n−オクタデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イドに変えた以外は実施例3と同様にし層間化合物を調
製した。結果を表1にあわせて示す。
チオン類の種類をn−デシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、n−ドデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、n−オクタデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イドに変えた以外は実施例3と同様にし層間化合物を調
製した。結果を表1にあわせて示す。
【0029】比較例 水100mlに5gのリン酸水素バナジル1/2水和物
VOHPO4・1/2H2Oを懸濁させ、76℃で48時
間加熱撹拌させた。反応後、室温まで冷却し、得られた
青色固体は水、次いでアセトンで洗浄後、40℃で6時
間乾燥を行った。
VOHPO4・1/2H2Oを懸濁させ、76℃で48時
間加熱撹拌させた。反応後、室温まで冷却し、得られた
青色固体は水、次いでアセトンで洗浄後、40℃で6時
間乾燥を行った。
【0030】得られた白青色固体は、X線回折より、2
θ=2〜12゜の範囲(図7)には回折ピークは確認で
きず、2θ=12〜50゜の範囲には原料であるリン酸
水素バナジル1/2水和物の回折ピークのみが確認され
た。またバナジウムの原子価は4価であることが確認さ
れた。結果を表1にあわせて示す。
θ=2〜12゜の範囲(図7)には回折ピークは確認で
きず、2θ=12〜50゜の範囲には原料であるリン酸
水素バナジル1/2水和物の回折ピークのみが確認され
た。またバナジウムの原子価は4価であることが確認さ
れた。結果を表1にあわせて示す。
【0031】
【発明の効果】リン酸水素バナジル1/2水和物を、有
機カチオン類が共存する水媒体中で加熱撹拌を行うこと
で、層間に有機カチオン類がインターカレートし、層間
が10から100オングストロームに広がった新規なバ
ナジウム、リン、酸素を基本組成とする層間化合物が得
られた。この新規な層間化合物が合成されたことで、新
しい触媒、あるいは、新しい触媒原料としての可能性が
示唆された。また、層間を利用した新規な分離剤として
の可能性も開かれた。
機カチオン類が共存する水媒体中で加熱撹拌を行うこと
で、層間に有機カチオン類がインターカレートし、層間
が10から100オングストロームに広がった新規なバ
ナジウム、リン、酸素を基本組成とする層間化合物が得
られた。この新規な層間化合物が合成されたことで、新
しい触媒、あるいは、新しい触媒原料としての可能性が
示唆された。また、層間を利用した新規な分離剤として
の可能性も開かれた。
【図1】実施例1の層間化合物のX線回折図である。
【図2】実施例1の層間化合物の結晶構造を示す電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図3】実施例2の層間化合物のX線回折図である。
【図4】実施例2の層間化合物の結晶構造を示す電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図5】実施例3の層間化合物のX線回折図である。
【図6】実施例3の層間化合物の結晶構造を示す電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図7】比較例の層間化合物のX線回折図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 バナジウム、リン及び酸素を基本組成と
する層状化合物であって、その層間に有機カチオン類が
インターカレートしており、かつバナジウムの原子価が
4価であることを特徴とする層間化合物。 - 【請求項2】 10〜100オングストロームの層間距
離を有することを特徴とする請求項1に記載の層間化合
物。 - 【請求項3】 有機カチオン類が、合計の炭素数が12
〜50である有機アンモニウム塩及び/又は有機アンモ
ニウムカチオンであることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の層間化合物。 - 【請求項4】 有機カチオン類が、合計の炭素数が12
〜50であるスルフォニウム塩および/またはスルフォ
ニウムカチオンであることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の層間化合物。 - 【請求項5】 有機カチオン類が、合計の炭素数が12
〜50であるフォスフォニウム塩および/またはフォス
フォニウムカチオンであることを特徴とする請求項1又
は請求項2に記載の層間化合物。 - 【請求項6】 有機カチオン類の合計の炭素数が12〜
50であるピリジニウム塩および/またはピリジニウム
カチオンであることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の層間化合物。 - 【請求項7】 次式(1) VOHPO4・1/2H2O (1) で表される層状化合物リン酸水素バナジル1/2水和物
を有機カチオン類が溶解した水媒体中で熱処理すること
により有機カチオン類をインターカレートさせることを
特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の層
間化合物の製造方法。 - 【請求項8】有機カチオン類が、合計の炭素数が12〜
50である有機アンモニウム塩および/または有機アン
モニウムカチオンであることを特徴とする請求項7に記
載の層間化合物の製造方法。 - 【請求項9】有機カチオン類が、合計の炭素数が12〜
50であるスルフォニウム塩および/またはスルフォニ
ウムカチオンである請求項7に記載の層間化合物の製造
方法。 - 【請求項10】有機カチオン類が、合計の炭素数が12
〜50であるフォスフォニウム塩および/またはフォス
フォニウムカチオンである請求項7に記載の層間化合物
の製造方法。 - 【請求項11】有機カチオン類が、合計の炭素数が12
〜50であるピリジニウム塩および/またはピリジニウ
ムカチオンである請求項7に記載の層間化合物の製造方
法。 - 【請求項12】 水媒体の水素イオン濃度(pH)を8
以下とすることを特徴とする請求項7乃至請求項11の
いずれかに記載の層間化合物の製造方法。 - 【請求項13】 水媒体の初期水素イオン濃度(pH)
を6〜8とすることを特徴とする請求項12に記載の層
間化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18326495A JPH0912310A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 層間化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18326495A JPH0912310A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 層間化合物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912310A true JPH0912310A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16132630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18326495A Pending JPH0912310A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 層間化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912310A (ja) |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP18326495A patent/JPH0912310A/ja active Pending
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