JPH09123596A - インドリルアザフタリド化合物およびそれを使用した記録材料 - Google Patents

インドリルアザフタリド化合物およびそれを使用した記録材料

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JPH09123596A
JPH09123596A JP7285881A JP28588195A JPH09123596A JP H09123596 A JPH09123596 A JP H09123596A JP 7285881 A JP7285881 A JP 7285881A JP 28588195 A JP28588195 A JP 28588195A JP H09123596 A JPH09123596 A JP H09123596A
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JP
Japan
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group
compound
electron
alkyl group
recording material
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JP7285881A
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English (en)
Inventor
Shunsaku Azuma
俊作 東
Naoto Yanagihara
直人 柳原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な濃度の青からシアンの画像を与え、フ
ルカラーの記録材料としたときに良好な黒色を達成しう
る電子供与性無色染料およびそれを用いた記録材料を提
供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるインドリル
フタリド化合物及びそれを含有する記録材料。下記式
中、R1 はアルキル基を、R2 は水素原子、アルキル
基、−NHC(O)−R6 、−NHC(O)OR7 又は
−NHC(O)NHR 8 を表す。R3 、R4 はアルキル
基またはアリール基を表す。R5 は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表す。環Aは、環
状アミノ基で、好ましくは五員環であり、環を構成する
水素原子は特定部位においてメチル基で置換されていて
もよい。X1 〜X4 のうち1つまたは2つは=N−を表
し、他は=CH−を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なインドリル
アザフタリド化合物および該インドリルアザフタリド化
合物を使用した記録材料に関するものである。本発明の
インドリルアザフタリド化合物は、電子供与性無色染料
と電子受容性化合物を使用した記録材料、特に感圧記録
材料、感熱記録材料等の記録材料用電子供与性無色染料
として有用である。また、本発明の記録材料は良好な濃
度の青からシアン色の画像を与え、フルカラーの記録材
料とした場合に、良好な黒〜灰色の色調を達成し得る。
【0002】
【従来の技術】電子供与性無色染料と電子受容性化合物
を使用した記録材料は、感圧紙、感熱紙、感光感圧紙、
通電感熱記録紙、感熱転写紙等として既によく知られて
いる。たとえば英国特許2140449、米国特許44
80052、同4436920、特公昭60−2399
2、特開昭57−179836、同60−12355
6、同60−123557などに詳しい。
【0003】記録材料として、近年、良好な画像濃度の
シアン色相、特に、フルカラー画像を形成したときに良
好な黒色を与える電子供与性無色染料に対する研究が鋭
意行われている。
【0004】青からシアン色の画像を与える電子供与性
無色染料としてトリフェニルメタンフタリド系化合物、
フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物
など種々のものが知られている。
【0005】インドリルフタリド系化合物のうちフタリ
ド部のベンゼン環の炭素原子が窒素原子で置換された所
謂インドリルアザフタリド系化合物の例は幾つか知られ
ている。具体的には特公平3−16954、特開昭60
−86166、特開昭61−168664、特開昭61
−195164、特開昭61−291654、特開昭6
2−270662などに詳しく記載されている。これら
のうちには良好な濃度の青からシアン色の画像を与える
ものも存在するが、フルカラーの記録材料としたときに
良好な黒色を達成する性能を満足するものはないという
問題がある。
【0006】本発明者らは、青からシアン色の画像を与
える電子供与性無色染料で上記性能を満足する化合物に
関して鋭意検討した結果、環状アミノ基と、アルコキシ
基とを有する新規なインドリルアザフタリド系化合物で
目的とする性能を満たすものを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は良好な濃度の
青からシアン色の画像を与え、フルカラーの記録材料と
したときに良好な黒色を達成しうる電子供与性無色染料
およびそれを用いた記録材料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記一般式
(I)で表されるインドリルアザフタリド化合物により
達成された。
【0009】
【化3】
【0010】式中、R1 はアルキル基を表す。R2 は水
素原子、アルキル基、−NHC(O)−R6 、−NHC
(O)OR7 又は−NHC(O)NHR8 を表す。R3
はアルキル基またはアリール基を表す。R4 はアルキル
基またはアリール基を表す。R5 は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表す。環Aは、前
記式(A)で表され、ここでR9 〜R12は各々同一でも
異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を表し、n
は2又は3を表す。X1 、X2 、X3 、X4 のうち1つ
または2つは=N−を表し、他は=CH−を表す。
【0011】また、本発明の記録材料は、電子供与性無
色染料と電子受容性化合物を使用した記録材料におい
て、下記一般式(I)で表されるインドリルアザフタリ
ド化合物を少なくとも1種以上含むことを特徴とするも
のである。
【0012】本発明の作用は明らかではないが、本発明
の新規なインドリルアザフタリド系化合物は、官能基と
して、環状アミノ基と、アルコキシ基とを有するもので
あり、これらの働きにより極大吸収波長が長波長側にシ
フトするため、良好な黒色が得られるものと推定され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、本発明のインドリルアザ
フタリド化合物について詳細に説明する。
【0014】本発明のインドリルアザフタリド化合物
は、上記一般式(I)で表されるが、上記一般式(I)
において、R1 のうち炭素数1から18のアルキル基が
好ましく、炭素数1から4のアルキル基がさらに好まし
い。これらは更に炭素数1から8のアルキル基、炭素数
1から8のアルコキシ基、炭素数6から10のアリール
基、炭素数6から10のアリールオキシ基、ハロゲン原
子などで置換されていてもよい。
【0015】R1 として具体的にはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、i
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基などが
好ましい。
【0016】上記一般式(I)において、R2 が−NH
C(O)−R6 又は−NHC(O)OR7 を表すときR
6 、R7 は炭素数1から18のアルキル基、炭素数5か
ら6のシクロアルキル基、炭素数7から15のアラルキ
ル基、炭素数6から12のアリール基が好ましく、特に
は炭素数1から12のアルキル基、炭素数5から6のシ
クロアルキル基、炭素数7から12のアラルキル基、炭
素数6から12のアリール基が好ましい。これらは更に
アルコキシ基、ハロゲン原子などで置換されていてもよ
い。
【0017】R6 、R7 として具体的にはメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル
基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル
基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジル
基、2−フェネチル基、1−フェネチル基、フェニル
基、p−トリル基、クロロメチル基、ジクロロメチル
基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基などが
好ましい。
【0018】上記一般式(I)において、R2 が−NH
C(O)NHR8 を表すとき、R8は炭素数1から18
のアルキル基、炭素数5から6のシクロアルキル基、炭
素数7から15のアラルキル基、炭素数6から12のア
リール基、炭素数1から18のアシル基が好ましく、特
には炭素数1から12のアルキル基、炭素数5から6の
シクロアルキル基、炭素数7から12のアラルキル基、
炭素数6から12のアリール基、炭素数1から12のア
シル基が好ましい。これらは更にアルコキシ基、ハロゲ
ン原子などで置換されていてもよい。
【0019】R8 として具体的にはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、i
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−
エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、2−
フェネチル基、1−フェネチル基、フェニル基、p−ト
リル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チリル基、ベンゾイル基などが好ましい。
【0020】R3 及びR4 は炭素数1から18のアルキ
ル基または炭素数6から12のアリール基が好ましく、
さらに、炭素数1から4のアルキル基が好ましい。これ
らは更に炭素数1から8のアルキル基、炭素数1から8
のアルコキシ基、炭素数6から10のアリール基、炭素
数6から10のアリールオキシ基、ハロゲン原子などで
置換されていてもよい。
【0021】R3 として具体的にはメチル基、フェニル
基が好ましく、R4 として具体的にはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、i
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、フェ
ニル基、p−トリル基、ナフチル基などが好ましい。
【0022】R5 は水素原子、炭素数1から18のアル
キル基、炭素数1から18のアルコキシ基、フッ素原
子、塩素原子などが好ましく、水素原子、炭素数1から
4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシ基、塩素
原子などがさらに好ましい。
【0023】R5 として具体的には水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、メトキシ
基、エトキシ基、n−ブトキシ基、フッ素原子、塩素原
子などが好ましい。
【0024】環Aは、前記式(A)で表され、nが2で
あるものが好ましい。また、ここでR9 〜R12は全てが
水素原子であるもの、R9 とR10の何れかがメチル基で
あり、且つ、R11とR12の何れかがメチル基であるも
の、R9 〜R12の全てがメチル基であるもの等が好まし
い。
【0025】環Aとして具体的には下記式で表されるも
のが挙げられる。
【0026】
【化4】
【0027】上記一般式(I)において、X1 、X2
3 、X4 の2つが=N−を表す場合、X1 とX4 が=
N−であることが好ましい。
【0028】X1 、X2 、X3 又はX4 が=CH−を表
す場合、任意の=CH−の水素原子はアルキル基、アリ
ール基、ハロゲン原子で置換されていてもよく、置換基
としては特にメチル基、エチル基、フェニル基が好まし
い。
【0029】次に本発明に係るインドリルアザフタリド
化合物の具体的な化合物を例示するが、本発明はこれに
より限定されるものではない。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】本発明に係るインドリルアザフタリド化合
物は製造時に副生する異性体混合物でもよい。例えば、
4−アザフタリド体(X1 :=N−、X2 =X3 =X
4 :=CH−)と7−アザフタリド体(X1 =X2 =X
3 :=CH−、X4 :=N−)の混合物や5−アザフタ
リド体(X1 =X3 =X4 :=CH−、X2 :=N−)
と6−アザフタリド体(X1 =X2 =X4 :=CH−、
3 :=N−)の混合物であってもよい。
【0037】本発明に係るインドリルアザフタリド化合
物は単独で用いても2種類以上を併用して用いてもよ
い。例えば、2種類以上の4−アザフタリド体を併用し
てもよく、4−アザフタリド体1種類と6−アザフタリ
ド体1種類とを併用してもよい。
【0038】本発明に係るインドリルアザフタリド化合
物は記録材料の電子供与性無色染料として用いる場合、
従来より公知のトリフェニルメタンフタリド系化合物、
フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インド
リルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ロ
ーダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合
物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合物、フル
オレン系化合物など各種の化合物と併用することができ
る。フタリド類の具体例は米国再発行特許明細書第2
3,024号、米国特許明細書第3,491,111
号、同第3,491,112号、同第3,491,11
6号および同第3,509,174号、フルオラン類の
具体例は米国特許明細書第3,624,107号、同第
3,627,787号、同第3,641,011号、同
第3,462,828号、同第3,681,390号、
同第3,920,510号、同第3,959,571
号、スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書第3,
971,808号、ピリジン系およびピラジン系化合物
類は米国特許明細書第3,775,424号、同第3,
853,869号、同第4,246,318号、フルオ
レン系化合物の具体例は特開昭63−94878号等に
記載されている。
【0039】本発明に係る電子供与性無色染料の塗布量
は特には限定されないが、0.1〜2.0g/m2 、特
には0.2〜1.5g/m2 が好ましい。
【0040】本発明の記録材料に用いられる電子受容性
化合物としては、フェノール誘導体、サリチル酸誘導
体、芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、ベントナイ
ト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯
体などが挙げられる。
【0041】これらの例は特公昭40−9309号、特
公昭45−14039号、特開昭52−140483
号、特開昭48−51510号、特開昭57−2108
86号、特開昭58−87089号、特開昭59−11
286号、特開昭60−176795号、特開昭61−
95988号等に記載されている。
【0042】使用される電子供与性無色染料と電子受容
性化合物の比は、重量比で1:10から1:1の間が好
ましく、さらには1:5から2:3の間が特に好まし
い。
【0043】本発明のインドリルアザフタリド化合物は
従来より公知の紫外線吸収剤、蛍光増白剤、酸化防止剤
と併用してもよい。
【0044】併用できる紫外線吸収剤として好ましいも
のは、ベンゾフエノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、シア
ノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリックアシッド
アニリド系紫外線吸収剤などが挙げられる。これらの例
は特開昭47−10537号、同58−111942
号、同58−212844号、同59−19945号、
同59−46646号、同59−109055号、同6
3−53544号、特公昭36−10466号、同42
−26187号、同48−30492号、同48−31
255号、同48−41572号、同48−54965
号、同50−10726号、米国特許2,719,08
6号、同3,707,375号、同3,754,919
号、同4,220,711号などに記載されている。
【0045】併用できる蛍光増白剤として好ましいもの
は、クマリン系蛍光増白剤などが挙げられる。これらの
例は特公昭45−4699号、同54−5324号など
に記載されている。
【0046】併用できる酸化防止剤として好ましいもの
は、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ヒンダードフエノ
ール系酸化防止剤、アニリン系酸化防止剤、キノリン系
酸化防止剤などが挙げられる。これらの例は特開昭59
−155090号、同60−107383号、同60−
107384号、同61−137770、同61−13
9481号、同61−160287などに記載されてい
る。
【0047】併用できる紫外線吸収剤、蛍光増白剤、酸
化防止剤の使用量としては0.05〜1.0g/m2
特には0.1〜0.4g/m2 が好ましい。
【0048】本発明の記録材料を感圧紙に用いる場合に
は、米国特許第2,505,470号、同2,505,
471号、同2,505,489号、同2,548,3
66号、同2,712,507号、同2,730,45
6号、同2,730,457号、同3,103,404
号、同3,418,250号、同4,010,038号
などの先行特許に記載されているように種々の形態をと
りうる。最も一般的には電子供与性無色染料および電子
受容性化合物を別々に含有する少なくとも一対のシ−ト
から成る。
【0049】カプセルの製造方法については、米国特許
2,800,457号、同2,800,458号に記載
された親水性コロイドゾルのコアセルベーションを利用
した方法、米国特許3,287,154号、英国特許8
67,797号、同950,443号、同989,26
4号、同990,443号、同1,091,076号、
特公昭38−19574号、同42−446号、同42
−771号などに記載された界面重合法、米国特許3,
418,250号、同3,660,304号に記載され
たポリマーの析出による方法、米国特許3,418,2
50号に記載されたイソシアネートポリオール壁材料を
用いる方法、米国特許3,914,511号に記載され
たイソシアネート壁材料を用いる方法、米国特許4,0
01,140号、同4,087,376号、同4,08
9,802号に記載された尿素−ホルムアルデヒド系、
尿素ホルムアルデヒド−レゾルシノール系壁材料を用い
るメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ヒドロキシプロピ
ロピルセルロース等の壁形成材料を用いる方法、特公昭
36−9168号、特開昭51−9079号に記載され
たモノマーの重合によるin−situ法、英国特許9
52,807号、同965,074号に記載された電解
分散冷却法、米国特許3,111,407号、英国特許
930,422号に記載されたスプレードライング法な
どがある。これらに限定されるものではないが、芯物質
を乳化した後マイクロカプセル壁として高分子膜を形成
することが好ましい。
【0050】一般的には、電子供与性無色染料を、溶媒
(アルキル化ナフタレン、アルキル化ジフェニル、アル
キル化ジフェニルメタン、アルキル化ターフェニル、塩
素化パラフィンなどの合成油:木綿油、ヒマシ油などの
植物油:動物油:鉱物油あるいはこれらの混合物など)
に溶解し、これをマイクロカプセル中に含有させ、紙、
上質紙、プラスチックシート、樹脂コートテッド紙など
に塗布することにより発色剤シートをうる。
【0051】また電子受容性化合物および必要に応じて
添加剤を単独又は混合して、スチレンブタジエンラテッ
クス、ポリビニールアルコールの如きバインダー中に分
散させ、顔料とともに紙、プラスチックシート、樹脂コ
ートテッド紙などの支持体に塗布することにより顕色剤
シートを得る。
【0052】バインダーとしてはカルボキシ変性スチレ
ンブタジエンラテックスと水溶性高分子を併用すること
が、耐光性、耐水性の点から好ましい。また顔料として
は平均粒径5.0μ以下の炭酸カルシウムを、全顔料の
60重量%以上用いるのが、顕色能の点から好ましい。
【0053】電子供与性無色染料および電子受容性化合
物の使用量は所望の塗布厚、感圧記録紙の形態、カプセ
ルの製法、その他の条件によるのでその条件に応じて適
宜選べばよい。当業者がこの使用量を決定することは容
易である。
【0054】感熱紙に用いる場合には、特開昭62−1
44989号、特開平1−87291号明細書等に記載
されているような形態をとる。具体的には,電子供与性
無色染料および電子受容性化合物は分散媒中で10μ以
下、好ましくは3μ以下の粒径まで粉砕分散して用い
る。分散媒としては、一般に0.5ないし10%程度の
濃度の水溶高分子水溶液が用いられ分散はボールミル、
サンドミル、横型サンドミル、アトライタ、コロイダル
ミル等を用いて行われる。
【0055】その際、熱応答性を改良するために熱可融
性物質を感熱発色層に含有させることができる。熱可融
性物質としては、芳香族エーテル、チオエーテル、エス
テル及び又は脂肪族アミド又はウレイドなどがその代表
である。
【0056】これらの例は特開昭58−57989号、
同58−87094号、同61−58789号、同62
−109681号、同62−132674号、同63−
151478号、同63−235961号、特開平2−
184489号、同2−215585号などに記載され
ている。
【0057】これらは電子供与性無色染料と同時又は電
子受容性化合物と同時に微分散して用いられる。これら
の使用量、電子受容性化合物に対して、20%以上30
0%以下の重量比で添加され、特に40%以上150%
以下が好ましい。
【0058】このようにして得られた塗液には、さらに
種々の要求を満たす為に必要に応じて添加剤が加えられ
る。添加剤の例としては記録時の記録ヘッドの汚れを防
止するために、バインダー中に無機顔料、ポリウレアフ
ィラー等の吸油性物質を分散させておくことが行われ、
さらにヘッドに対する離型性を高めるために脂肪酸、金
属石鹸などが添加される。したがって一般には、発色に
直接寄与する電子供与性無色染料、電子受容性化合物の
他に、熱可融性物質、顔料、ワックス、帯電防止剤、紫
外線吸収剤、消泡剤、導電剤、蛍光染料、界面活性剤な
どの添加剤が支持体上に塗布され、記録材料が構成され
ることになる。さらに必要に応じて感熱記録層の表面に
保護層を設けてもよい。
【0059】通常、電子供与性無色染料及び電子受容性
化合物は、バインダー中に分散して塗布される。バイン
ダーとしては水溶性のものが一般的であり、ポリビニル
アルコ−ル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、エピクロルヒドリン変性ポリアミ
ド、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無
水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレインサ
リチル酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ア
ミド、メチロール変性ポリアクリルアミド、デンプン誘
導体、カゼイン、ゼラチン等があげられる。またこれら
のバインダーに耐水性を付与する目的で耐水化剤を加え
たり、疎水性ポリマーのエマルジョン、具体的には、ス
チレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリル樹脂エマ
ルジョン等を加えることもできる。これらの使用量とし
ては、0.4〜5g/m2 が好ましく、さらには0.8
〜1.6g/m2 が好ましい。
【0060】得られた感熱塗液は、上質紙、下塗り層を
有する上質紙、合成紙、プラスチックフィルム等に塗布
される。この際JIS−8119で規定される平滑度が
500秒以上特に800秒以上の支持体を用いるのがド
ット再現性の点から特に好ましい。
【0061】本発明の記録材料においてはその必要に応
じて、公知のワックス、帯電防止剤、消泡剤、導電剤、
蛍光染料、界面活性剤、紫外線吸収剤プリカーサーなど
各種添加剤を使用することができる。
【0062】本発明の記録材料には必要に応じて記録層
の表面に保護層を設けてもよい。保護層は必要に応じて
二層以上積層してもよい。保護層に用いる材料として
は、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニル
アルコール、酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪
素変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ゼラチン類、アラビアゴム、カゼイ
ン、スチレン−マレイン酸共重合体加水分解物、スチレ
ン−マレイン酸共重合物ハーフエステル加水分解物、イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリ
アクリルアミド誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリス
チレンスルホン酸ソーダ、アルギン酸ソーダなどの水溶
性高分子化合物、及びスチレン−ブタジエンゴムラテッ
クス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、
アクリル酸メチル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビ
ニルエマルジョン等のラテックス類が用いられる。保護
層の水溶性高分子化合物を架橋してより一層保存安定性
を向上させることもでき、その架橋剤としては公知の架
橋剤を使用することができる。具体的にはN−メチロー
ル尿素、N−メチロールメラミン、尿素−ホルマリン等
の水溶性初期縮合物、グリオキザール、グルタルアルデ
ヒド等のジアルデヒド化合物類、硼酸、硼砂等の無機系
架橋剤、ポリアミドエピクロルヒドリンなどが挙げられ
る。保護層には、さらに公知の顔料、金属石鹸、ワック
ス、界面活性剤などを使用することもできる。保護層の
塗布量は0.2〜5g/m2 が好ましく、さらには0.
5〜2g/m2 が好ましい。またその膜厚は0.2〜5
μmが好ましく、特に0.5〜2μmが好ましい。
【0063】本発明の記録材料に保護層を使用する場
合、保護層中に公知のUV吸収剤やその前駆体を含有し
てもよい。
【0064】本発明の記録材料に使用できる支持体とし
ては、酸性紙、中性紙、コート紙、プラスチックフィル
ムラミネート紙、合成紙、プラスチックフィルムなどを
使用することができる。さらにこれら支持体に公知の下
塗り層を設けてもよい。この下塗り層は上記保護層と同
様にして設けることができる。
【0065】支持体のカールバランスを補正するため或
いは、裏面からの耐薬品性を向上させる目的で、バック
コート層を設けてもよく、また裏面に接着剤層を介して
剥離紙を組み合わせてラベルの形態にしてもよい。この
バックコート層についても上記保護層と同様にして設け
ることができる。
【0066】本発明のインドリルアザフタリド化合物を
米国特許4,399,209号、同4,551,407
号、同4,440,846号、同4,536,463
号、特開昭63−184738号、同58−88739
号、同62−143044号、特開平2−188293
号、同2−188294号、3−72358号、同3−
87827号、同4−226455号、同4−2479
85号、同5−124360号、同5−294063号
等に記載の種々の記録材料に応用することができる。
【0067】本発明のインドリルアザフタリド化合物を
感熱記録材料、特に多色感熱記録材料に使用することが
できる。この多色感熱記録材料(感光感熱記録材料)に
ついては、特開平4−135787号公報、同4−14
4784号公報、同4−144785号公報、同4−1
94842号公報、同4−247447号公報、同4−
247448号公報、同4−340540号公報、同4
−340541号、同5−34860号等に記載されて
いる。具体的には異なる色相に発色する感熱記録層を積
層することにより得ることができる。層構成としては特
に限定されるものではないが、特に感光波長が異なる2
種のジアゾニウム塩化合物をそれぞれのジアゾニウム塩
化合物と熱時反応して異なった色相に発色するカプラー
を組み合わせた感熱記録層2層と、電子供与性無色染料
と電子受容性化合物とを組み合わせた感熱記録層とを積
層した多色感熱記録材料が好ましい。すなわち、支持体
上に電子供与性無色染料と電子受容性化合物を含む第1
の感熱記録層、極大吸収波長360nm±20nmであ
るジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱
時反応して呈色するカプラーを含有する第2の感熱記録
層、極大吸収波長400±20nmであるジアゾニウム
塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色
するカプラーを含有する第3の感熱記録層とするもので
ある。この例において、各感熱記録層の発色色相を減色
混合における3原色、イエロー、マゼンタ、シアンとな
るように選んでおけば、フルカラーの画像記録が可能と
なる。
【0068】この多色感熱記録材料の記録方法は、まず
第3の感熱記録層を加熱し、該層に含まれるジアゾニウ
ム塩とカプラーとを発色させる。次に400±20nm
の光を照射して第3の感熱記録層中に含まれている未反
応のジアゾニウム塩化合物を分解させたのち、第2の感
熱記録層が発色するに十分な熱を与え、該層に含まれて
いるジアゾニウム塩化合物とカプラーとを発色させる。
このとき第3の感熱記録層も同時に強く加熱されるが、
すでにジアゾニウム塩化合物は分解しており発色能力が
失われているので発色しない。さらに360±20nm
の光を照射して第2の感熱記録層に含まれているジアゾ
ニウム塩化合物を分解して、最後に第1の感熱記録層が
発色する十分な熱を与えて発色させる。このとき第3、
第2の感熱記録層も同時に強く加熱されるが、すでにジ
アゾニウム塩化合物は分解しており発色能力が失われて
いるので発色しない。
【0069】本発明の記録材料を多色感熱記録材料とし
た場合には感熱記録層相互の混色を防ぐため、中間層を
設けることもできる。この中間層はゼラチン、フタル化
ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ンなどの水溶性高分子化合物からなり、適宜各種添加剤
を含んでいてもよい。塗布量は2〜10g/m2 が好ま
しく、さらには4〜5g/m2 が好ましい。またその膜
厚は0.5〜10μmが好ましい。
【0070】
〔実施例1〕
本発明化合物8の合成 3−ピロリジノ−4−メトキシアセトアミド23.4g
と2−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3
−イル)−3−カルボキシピリジン39.2gとを、無
水酢酸30mlと酢酸30mlの溶液中、65℃で3時
間反応させた。
【0071】反応混合物に酢酸エチル20ml0℃を加
えて冷却し、析出した結晶をろ過した。得られた結晶を
酢酸エチル−エタノールより再結晶し、本発明化合物8
を43.4g得た。
【0072】この化合物について、以下に 1H−NMR
により得たピークデータを示す。下記ピークの化学シフ
トデータ値は、基準物質であるTMSからのδ値を示
し、かっこ内にはそのピークにおけるプロトン数及びシ
ングレット、ダブレット等のピーク形状を示す。下記の
1H−NMR解析により、本発明化合物8の構造が確認
された。
【0073】1H−NMR(CDCl3 ) δ(TM
S,ppm) 0.88(3H,t)、1.20−1.38(2H,
m)、1.58(3H,s)、1.59−1.72(2
H,m)、1.89(4H,m)、1.98(3H,
s)、3.32(4H,m)、3.80(3H,s)、
3.98(2H,t),5.72(1H,d),6.7
4(1H,t),7.00(1H,s),7.04(1
H,t),7.18(1H,s),7.25(1H,
d),7.61(1H,dd),8.32(1H,d
d),8.88(1H,dd),9.52(1H,br
−s) 本発明化合物8は、95%酢酸水溶液中で極大吸収波長
647nmを示した。 〔実施例2〜5〕実施例1の3−ピロリジノ−4−メト
キシアセトアミドを、2−ピロリジノ−4−メチルアニ
ソールに、2−(1−n−オクチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−3−カルボキシピリジンを2−(1
−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−カ
ルボキシピリジンに代えたほかは実施例1と同様に反応
させて、本発明化合物2(実施例2)を合成した。
【0074】同様に、3−ピロリジノ−4−メトキシア
セトアミドと2−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−3−カルボキシピリジンとを用いて本発
明化合物6(実施例3)を、2−ピロリジノ−4−n−
プロピルオキシカルボニルアミノアニソールと2−(1
−n−ペンチル−2−メチルインドール−3−イル)−
3−カルボキシピリジンとを用いて本発明化合物14
(実施例4)を、2−ピロリジノ−4−n−ブチルアミ
ノカルボニルアミノアニソールと2−(1−n−オクチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)−3−カルボキ
シピリジンとを用いて本発明化合物18(実施例5)を
実施例1と同様にして合成した。
【0075】それぞれの化合物の95%酢酸水溶液中で
の極大吸収波長は下記の通りであった。
【0076】 (化合物) (極大吸収波長) (実施例2) 本発明化合物2: 648nm (実施例3) 本発明化合物6: 647nm (実施例4) 本発明化合物14: 642nm (実施例5) 本発明化合物18: 637nm 〔比較例1−4〕比較化合物として下記式(B−1)〜
(B−4)で表されるインドリルアザフタリド化合物を
用いて、実施例1と同様にして95%酢酸水溶液中での
極大吸収波長を測定した。結果を下記に示す。
【0077】
【化9】
【0078】 (化合物) (極大吸収波長) (比較例1) 比較化合物B−1: 614nm (比較例2) 比較化合物B−2: 614nm (比較例3) 比較化合物B−3: 614nm (比較例4) 比較化合物B−4: 625nm 前記実施例1〜5と、比較例1〜4との対比において明
らかなように、本発明のインドリルアザフタリド化合物
は、従来のインドリルアザフタリド化合物に比べて極大
吸収波長のピークが長波長側に存在しており、単独では
良好なシアン色を、また、フルカラー記録材料に用いる
とより深い黒色を与えることがわかる。 〔実施例6〕 1)電子供与性無色染料含有カプセルシートの調製 ポリビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩(ナ
シヨナルスターチ社製、VERSA、TL500)5部
を水95部に溶解する。これに水酸化ナトリウム水溶液
を加えてpH4.0とした。一方、電子供与性無色染料
である本発明化合物8を6.8gを15%溶解したジイ
ソプロピルナフタレン100部を前記ポリビニルベンゼ
ンスルホン酸の一部ナトリウム塩の5%水溶液100部
に乳化分散して、直径4.0μの粒子サイズをもつ乳化
液を得た。
【0079】別にメラミン6部、37重量%ホルムアル
デヒド水溶液11部、水30部を60°Cに加熱攪拌し
て透明なメラミンホルムアルデヒド初期重合物の水溶液
を得た。この水溶液を上記乳化液と混合した。攪拌しな
がらリン酸水溶液でpHを6.0に調節し、液温を65
°Cに上げ6時間攪拌を続けた。このカプセル液を室温
まで冷却し水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調節
した。
【0080】この分散液に対して10重量%ポリビニル
アルコール水溶液200部およびデンプン粒子50部を
添加し、加水してマイクロカプセル分散液の固形分濃度
20%溶液を調整した。
【0081】この塗液を50g/m2 の原紙に5g/m
2 の固形分が塗布されるようにエアナイフコーターにて
塗布、乾燥し電子供与性無色染料含有カプセルシートを
得た。 2)電子受容性化合物シートの調製 3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛1
4部、炭酸カルシウム80部、酸化亜鉛20部、ヘキサ
メタリン酸ナトリウム1部と水200部からなる分散液
をサンドグライダ−にて平均粒径3μになるように分散
した。この分散液に10%PVA水溶液100部および
カルボキシ変性SBRラテックス10部(固形分とし
て)を添加し、固形分濃度が20%になるように加水
し、塗液を得た。この塗液を50g/m2 の原紙に5.
0g/m2 の固形分が塗布されるようにエアナイフコー
タ−にて塗布、乾燥し電子受容性化合物シートを得た。 3)画像記録 電子供与性無色染料含有マイクロカプセルシート面を、
電子受容性化合物シートに重ね300kg/cm2 の荷
重をかけ発色させ青色の色像を得た。 4)画像評価 得られた画像を目視で評価したところ、良好なシアン色
相を有していた。 〔実施例7〕実施例6の電子供与性無色染料(本発明化
合物8)を本発明化合物14(実施例4)にかえた他
は、実施例5と同様にしてマイクロカプセルシートを得
た。実施例6と同様にして画像記録及び記録紙の性能評
価を行った。実施例7で得られた画像も、良好なシアン
色相を有していることが確認された。 〔実施例8〕 1)電子供与性無色染料等を固体分散した感熱記録材料
の調整 電子供与性無色染料である本発明化合物8、電子受容性
化合物であるビスフェノールA、熱可融性化合物である
4,4’,4”−トリメトキシトリフェニルアミン、各
々20gを、100gのポリビニルアルコール(PVA
105、クラレ社製)5%水溶液とともに一昼夜ボール
ミルで分散し、分散液を作製した。得られた分散液中の
各化合物の体積平均粒径は3μmであった。一方、焼成
カオリン(アニシレックス(Anisilex) −93:エンゲ
ルハルト社製)80gをヘキサメタリン酸ソーダの0.
5%溶液160gとともに、ホモジナイザーを用いて分
散した。
【0082】以上のようにして得た各分散液を、電子供
与性無色染料分散液5g、電子受容性化合物分散液5
g、熱可融性化合物分散液10g、焼成カオリン分散液
22gの割合で混合し、さらにステアリン酸亜鉛のエマ
ルジョン4gと、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハ
ク酸ナトリウム2%水溶液5gと、を添加して塗液を得
た。
【0083】この塗液を、坪量50g/m2 の上質紙上
に乾燥塗布量が6g/m2 なるようにワイヤーバーで塗
布した後、キャレンダー処理を行い塗布紙を得た。
【0084】以上のようにして得られた塗布紙を、サー
マルヘッドKLT−216−8MPD1(京セラ株式会
社製)を用いて印字したところ、青色の画像を得た。
【0085】得られた画像を目視で評価したところ、良
好なシアン色相を有していた。 〔実施例9〕実施例8における本発明化合物例8を、本
発明化合物14(実施例4)にかえた他は、実施例9と
同様にして感熱記録紙を得て、画像記録を行った。得ら
れた画像は良好なシアン色相を有していた。 〔実施例10〕以下に、イエロー、マゼンタ及びシアン
の3色を独立に熱記録し、フルカラーの画像を再現する
ことのできる本発明における多層多色感熱記録材料の作
製例を示す。
【0086】(1)シアン感熱発色層(A層)用塗布液
の調製 (電子供与性無色染料を含有するカプセル液の調製) 1.A層−1 実施例1(本発明化合物例8)のインドリルフタリド化
合物3部を酢酸エチル20部に溶解させた後、これにア
ルキルナフタレン(高沸点溶媒20部を添加し、加熱し
て均一に混合した。
【0087】得られた溶液に、キシリレンジイソシアナ
ート/トリメチロールプロパンの1対3の付加物(タケ
ネートD−110N:商品名、武田薬品工業製)20部
を添加して均一に攪拌し、電子供与性無色染料の溶液を
調製した。
【0088】2.A層−2 フタル化ゼラチン6%の水溶液54部中に、ドテシルス
ルホン酸ナトリウム2重量%の水溶液2部を添加して調
製した液に、上記の電子供与性無色染料の溶液を加え、
ホモジナイザーを用いて乳化分散し、乳化分散液を得
た。得られた乳化分散液に水68部を加え、混合して均
一にした後、該混合液を攪拌しながら50℃に加熱し、
マイクロカプセルの平均粒子径が1.6μmとなるよう
にカプセル化反応を3時間行わせてカプセル液を得た。
【0089】(電子受容性化合物乳化分散液の調製)実
施例1で使用した電子受容性化合物であるビスフェノー
ルPをポリビニルアルコール4%水溶液150部中に加
えた後、ボールミルにて24時間分散して分散液を作製
し、フタル化ゼラチン15%の水溶液45部及びドテシ
ルスルホン酸ナトリウム10%の水溶液5部を混合した
溶液に投入し、ホモジナイザーを使用して10分間乳化
し、乳化分散液を得た。
【0090】(塗布液の調製)電子供与性無色染料を含
有するカプセル液と電子受容性化合物乳化分散液とを、
重量比で1対4となるように混合して塗布液を得た。
【0091】(2)マゼンタ感熱発色層(B層)用塗布
液の調製 (ジアゾ化合物を含有するカプセル液の調製)4−N−
(2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチリ
ル)ピペラジノベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホ
スフェート(ジアゾ化合物:365nmの波長の光で分
解)2.0部を、酢酸エチル20部に溶解した後、更に
アルキルナフタレン20部を添加し、加熱して均一に混
合した。得られた溶液にタケネートD−110N(カプ
セル壁剤)15部を添加し、均一に混合してジアゾ化合
物の溶液を得た。
【0092】得られたジアゾ化合物の溶液を、ポリビニ
ルアルコール(重合度1700でケン化度88%のも
の)6%の水溶液54部と、ドデシルスルホン酸ナトリ
ウム2%の水溶液2部を混合した溶液に添加し、ホモジ
ナイザーを使用して乳化分散した。
【0093】得られた乳化分散液に水68部を加えて均
一に混合し、撹拌しながら40℃に加熱し、カプセルの
平均粒子径が1.1μmとなるように3時間カプセル化
反応を行わせてカプセル液を得た。
【0094】(カプラー乳化分散液の調製)1−フェニ
ル−3−(2,5−ジ−n−オクチルオキシフェニル)
バルビツール酸2部、1,2,3−トリフェニルグアニ
ジン2部、トリクレジルホスフェート0.3部及びマレ
イン酸ジエチル0.1部を、酢酸エチル10部中に溶解
した。得られた溶液を、ゼラチン6重量%の水溶液50
gとドテシルスルホン酸ナトリウム2%の水溶液2gを
混合した水溶液中に投入した後、ホモジナイザーを用い
て10分間乳化し、乳化分散液を得た。
【0095】(塗布液の調製)ジアゾ化合物を含有する
カプセル液とカプラー乳化分散液を重量比で2対3とな
るように混合して、塗布液を得た。
【0096】(3)イエロー感熱発色層(C層)用塗布
液の調製 (ジアゾ化合物を含有するカプセル液の調製)2,5−
ジブトキシ−4−トリルチオベンゼンジアゾニウムヘキ
サフルオロホスフェート(ジアゾ化合物:420nmの
波長の光で分解)3.0部を酢酸エチル20部に溶解し
た後、これに高沸点溶媒としてアルキルナフタレン20
部を添加し、加熱して均一に混合した。得られた溶液
に、カプセル壁剤としてタケネートD−110Nを15
部添加し、均一に混合してジアゾ化合物の溶液を得た。
【0097】得られたジアゾ化合物の溶液を、フタル化
ゼラチン6%の水溶液54部とドテシルスルホン酸ナト
リウム水溶液2部を混合した溶液に添加し、ホモジナイ
ザーを用いて乳化分散した。得られた乳化分散液に水6
8部を加えて均一に混合した溶液を、更に撹拌しながら
40℃に加熱し、カプセルの平均粒子径が1.3μmと
なるように3時間カプセル化反応を行わせてカプセル液
を得た。
【0098】(カプラー乳化分散液の調製)2−クロロ
−5−(3−(2,4−ジ−t−ペンチル)フェノキシ
プロピルアミノ)アセトアセトアニリド2部、1,2,
3−トリフェニルグアニジン1部、トリクレジルホスフ
ェート0.3部及びマレイン酸ジエチル0.1部を酢酸
エチル10部中に溶解し、ゼラチン6%の水溶液50g
とドテシルスルホン酸ナトリウム2%の水溶液2gを混
合した水溶液中に投入した後、ホモジナイザーを用いて
10分間乳化し、乳化分散液を得た。
【0099】(塗布液の調製)ジアゾ化合物を含有する
カプセル液とカプラー乳化分散液とを、重量比で2対3
となるように混合して、塗布液を得た。
【0100】(4)中間層用塗布液の調製 ゼラチン(#750:商品名、新田ゼラチン株式会社
製)24%の水溶液10gに、アクリル−スチレン系樹
脂製中空カプセル(ローペークOP−62:商品名、ロ
ームアンド・ハース社製)2.4gを加えて均一に混合
し、中間層液を得た。
【0101】(5)保護層用塗布液の調製 イタコン酸変性ポリビニルアルコール(KL−318:
商品名、クラレ株式会社製)6%の水溶液100gと、
エポキシ変性ポリアミド(FL−71:商品名、東邦化
学株式会社製)30%の分散液10gとを混合した液
に、ステアリン酸亜鉛40%の分散液(ハイドリンZ:
商品名、中京油脂株式会社製)15gを添加して保護層
液を得た。
【0102】バック層用塗布液 ゼラチン4%水溶液1,200gをバック層用塗布液と
して使用した。
【0103】下塗層を設けた支持体の調製 厚さ175μmのポリエチレンテレフタレートの両面に
SBRラテックスを固形分重量で0.3g/m2 となる
ように塗布した後、下記の下塗層用塗布液を片面当たり
の固形分重量が0.1g/m2 となるように両面に塗布
して下塗層を設けた支持体を得た。
【0104】下塗層用塗布液の調製 ゼラチン5%水溶液(#810:新田ゼラチン株式会社
製)200g、粒子径2μmのポリメチルメタクリレー
ト樹脂粒子を5%分散したゼラチン分散物0.5g、
1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン3%水溶液1.0
g、スルホン酸ジ(2−エチル)ヘキシル2%水溶液1
0gを混合して下塗り層塗布液を得た。
【0105】(6)多色感熱記録材料の作製 既に調製した、下塗り層を設けた透明支持体の一方の面
に固形分重量で1.8g/m2 (乾燥後の厚さとして1
0μm)となるようにバック層用塗布液を塗布・乾燥し
た。
【0106】次いで、他方の面に、スライドタイプホッ
パー式ビード塗布装置を使用して、スライド上で、支持
体側から順にシアン感熱発色層液、中間層液、マゼンタ
感熱発色層液、中間層液、イエロー感熱発色層液及び保
護層液となるように多層重層塗布し、乾燥して多色感熱
記録材料を得た。
【0107】塗布量は、乾燥後の固形分換算で、シアン
感熱記録層が6.1g/m2 、マゼンタ感熱記録層が
7.8g/m2 、中間層が(ゼラチン1.2g/m2
中空カプセル1.2g/m2 )2.4g/m2 、イエロ
ー感熱記録層が7.2g/m2、及び保護層が2.0g
/m2 となるように各塗布液を塗布した。
【0108】(7)熱記録 得られた記録材料を用い、下記のようにして記録した。
【0109】サーマルヘッドKST型(商品名、京セラ
株式会社製)を用い、単位面積当たりの記録熱エネルギ
ーを印加電圧及びパルス幅を調節して、得られた記録材
料にマクベス濃度計で測定した画像部の濃度が0.5と
なるようにイエローの画像を記録した。
【0110】次いで、発光中心波長420nm及び出力
40Wの紫外線ランプ下に10秒間曝して、イエロー感
熱発色層を光定着した後、サーマルヘッドの記録熱エネ
ルギーを印加電圧及びパルス幅で調節し、更に、マクベ
ス濃度計で測定した画像部の濃度が0.5となるように
マゼンタの画像を記録した。
【0111】次に、発光中心波長が365nmで出力4
0Wの紫外線ランプ下に30秒間曝し、マゼンタ感熱発
色層を光定着した後サーマルヘッドの記録熱エネルギー
を印加電圧及びパルス幅で調節してマクベス濃度計で測
定した画像部の濃度が0.5となるようにシアン画像を
記録した。
【0112】この結果、イエロー、マゼンタ及びシアン
の各発色画像の他に、イエローとマゼンタの記録が重複
した画像部分は赤色に、マゼンタとシアンの記録が重複
した画像部分は青色に、イエローとシアンの記録が重複
した部分は緑色に、そしてイエロー、マゼンタ及びシア
ンの記録が重複した画像部分は黒色に発色した。
【0113】得られた画像で黒色に発色部分は、特に良
好な深い黒色を呈していた。また、熱記録の際に、マク
ベス濃度計で測定した画像部の濃度が3.2となるよう
に画像を記録したところ、得られた黒色画像は良好な黒
色の色相を呈していた。
【0114】このことから、本発明のインドリルアザフ
タリド化合物を用いたフルカラー記録材料では、発色濃
度に関わらず、安定した良好な黒色の色相を得られるこ
とが確認された。 〔実施例11〕実施例10の電子供与性無色染料(本発
明化合物例8)を本発明化合物例14にかえた他は、実
施例10と同様にしてフルカラーの多層多色感熱記録材
料を得て、実施例11とした。実施例10と同様に画像
記録を行った。得られた黒色画像はマクベス濃度計で測
定した画像部の濃度が0.5の場合も、3.2の場合も
発色濃度に関わらず、安定した良好な黒色の色相を得ら
れることがわかった。
【0115】
【発明の効果】本発明により、良好な濃度の青からシア
ン色の画像を与え、フルカラーの記録材料としたときに
良好な黒色を達成しうる電子供与性無色染料およびそれ
を用いた記録材料を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるインドリル
    アザフタリド化合物。 【化1】 式中、R1 はアルキル基を表す。R2 は水素原子、アル
    キル基、−NHC(O)−R6 、−NHC(O)OR7
    又は−NHC(O)NHR8 を表す。R3 はアルキル基
    またはアリール基を表す。R4 はアルキル基またはアリ
    ール基を表す。R5 は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基又はハロゲン原子を表す。環Aは、前記式(A)で
    表され、ここでR9 〜R12は各々同一でも異なっていて
    もよく、水素原子又はメチル基を表し、nは2又は3を
    表す。X1 、X2 、X3 、X4 のうち1つまたは2つは
    =N−を表し、他は=CH−を表す。
  2. 【請求項2】 電子供与性無色染料と電子受容性化合物
    を使用した記録材料において、下記一般式(I)で表さ
    れるインドリルアザフタリド化合物を少なくとも1種以
    上含むことを特徴とする記録材料。 【化2】 式中、R1 はアルキル基を表す。R2 は水素原子、アル
    キル基、−NHC(O)−R6 、−NHC(O)OR7
    又は−NHC(O)NHR8 を表す。R3 はアルキル基
    またはアリール基を表す。R4 はアルキル基またはアリ
    ール基を表す。R5 は水素原子、アルキル基、アルコキ
    シ基又はハロゲン原子を表す。環Aは、前記式(A)で
    表され、ここでR9 〜R12は各々同一でも異なっていて
    もよく、水素原子又はメチル基を表し、nは2又は3を
    表す。X1 、X2 、X3 、X4 のうち1つまたは2つは
    =N−を表し、他は=CH−を表す。
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