JPH091274A - 閉塞鍛造型構造 - Google Patents

閉塞鍛造型構造

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JPH091274A
JPH091274A JP17539795A JP17539795A JPH091274A JP H091274 A JPH091274 A JP H091274A JP 17539795 A JP17539795 A JP 17539795A JP 17539795 A JP17539795 A JP 17539795A JP H091274 A JPH091274 A JP H091274A
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JP
Japan
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container
punch
mandrel
press ram
rough material
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JP17539795A
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Inventor
Koichi Ikushima
幸一 生島
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレスラムでコンテナまたはマンドレルを駆
動して粗材とコンテナとの間に相対速度差を発生させて
フィルアップ性を高める。 【構成】 鍛造加工時にマンドレル18,38とコンテ
ナ20のうちのいずれか一方もしくは両方が、上側プレ
スラム11によって駆動されるようにしたので、粗材2
2の塑性流動を起こした材料と、この材料が接触してい
るコンテナ20の内面との間に相対速度差が生じる。し
たがって、コンテナ20の内面に接触している材料は、
摩擦力によってコンテナ20の移動方向に引き込まれ、
型内の材料が充填され難い隅角部等への材料の流れ込み
が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、閉塞鍛造加工に用い
る金型の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な閉塞鍛造型の構造を図5
に示してある。この型構造においては、円筒形のコンテ
ナ1の内部には、円柱状のパンチ2とマンドレル3と
が、それぞれの端面を対向させて同一軸線上に配設され
ている。またコンテナ1内のパンチ2とマンドレル3と
によって閉塞された部分に、円筒形の鍛造粗材4が装填
される(図5の左半部分を参照)。
【0003】この従来の閉塞鍛造型においては、パンチ
2が鍛造粗材4を押圧してマンドレル3との間で挟圧す
ると、その鍛造粗材4が塑性流動を起こしてコンテナ1
と、パンチ2およびマンドレル3の外周面との間の自由
表面部(型内空間)に流れ込む(図5の右半部分を参
照)。
【0004】このとき、パンチ面圧は、加工開始ととも
に急上昇した後、材料が流入することによって漸減し、
材料がコンテナ1の内面に接触するあたりから再上昇す
る。そして、コンテナ1の内面への材料の接触率が85
%付近からパンチ面圧の急上昇が見られる。これは、材
料が金型内に徐々に充満して、自由表面部が減少して変
形拘束が大きくなるためである。このとき、コンテナ1
の内面と材料との接触部分は近似的に静水圧圧縮の状態
になって、圧縮静水圧力が急激に増加するものと考えら
れる。なお、この状態で金型内の隅角部まで材料を完全
充満(フィルアップ)させるには、パンチ2の面圧比が
7.4と、高い圧力が必要とされた。
【0005】そこで、比較的低い圧力で、材料を金型内
に完全充満させることのできる閉塞鍛造金型が提案され
ている。これは、閉塞鍛造型のコンテナを駆動する機構
を備えたもので、閉塞鍛造工程の後半において、流動す
る材料の自由表面部が減少して変形拘束が大きくなった
際に、材料の流動方向と平行な方向にコンテナを駆動し
て、コンテナの内面と材料との接触抵抗を低減するもの
である。
【0006】例えば、図6は円柱状の粗材5をつば付部
品に加工する閉塞鍛造金型を示しており、床上に設置さ
れて対向するフレーム6,6間に水平に設けられた円筒
状のダイ7と、このダイ7の中央に円周方向に形成され
た開口を塞ぐようにその外周を被う円筒形のコンテナ8
と、前記ダイ7の一端側(図において右端側)を閉塞す
るマンドレル9と、マンドレル9と同一軸心上をストロ
ークしてこのマンドレル9との間で粗材5を挟圧するパ
ンチ10と、前記コンテナ8を粗材5の圧縮方向と平行
な方向に駆動するプッシュロッド8a,8aとを備えて
いる。
【0007】そして、閉塞鍛造加工を行う時には、マン
ドレル9とパンチ10との間に粗材5を装填した後、パ
ンチ10によって粗材5を据え込みながら、プッシュロ
ッド8aによってコンテナ8を駆動して、自由表面部へ
の材料流動を促す。すなわち、コンテナ8を駆動するこ
とによって、コンテナ8と接触している材料の摩擦力に
よってコンテナ8の運動方向に材料が引き込まれ、自由
表面部に材料が流れ込んで隅角部まで充満できる。した
がって、コンテナ8を駆動させることによって、コンテ
ナが固定されている場合よりも低い圧力によって鍛造す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のコンテナを駆動する閉塞鍛造型では、パンチ10を駆
動して粗材5の大部分の変形を受け持つ力を発生させる
動作と、自由表面部への材料流動を促すためのコンテナ
8を所定のタイミングで駆動する動作との2つの動作が
必要となる。このため、1つの設備内に2つ以上の制御
可能な多軸の加圧装置を持った、所謂CNCプレス機
(Computer Numerical control Press)を使用しなけれ
ばならず、通常の1軸プレス機では実施できない技術で
あった。
【0009】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、通常のプレス機によって比較的低い圧力で完全充
満可能な閉塞鍛造型構造を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、プレスラムと、これに対向
する反力受部との間に配設され、この反力受部側に取付
けられたマンドレルと、前記プレスラム側に取付けられ
て前記マンドレルと同一軸線上を往復動し、マンドレル
との間で粗材を挟圧して変形させるパンチと、このパン
チとマンドレルとの間に配置された前記粗材を外側から
覆うように設けられた筒状のコンテナとを備えた閉塞鍛
造型構造において、前記マンドレルとコンテナとのうち
のいずれか一方もしくは両方が、前記プレスラムの押圧
力による変位量が異なる保持部材により、前記粗材とコ
ンテナとの間に相対速度差が生じるように、前記パンチ
の移動方向と平行な方向に移動可能に保持されているこ
とを特徴としている。
【0011】
【作用】上記したように、この発明の閉塞鍛造型構造に
おいては、マンドレルとコンテナのうちのいずれか一方
もしくは両方を、プレスラムに押圧されたさいの変位量
の異なるコイルスプリングやウレタンスプリング等の弾
性を備えた保持部材に保持してパンチの移動方向と平行
な方向に移動可能に設けるとともに、鍛造加工時にマン
ドレルとコンテナのうちのいずれか一方もしくは両方
が、前記プレスラムによって駆動されて変位することに
より、前記粗材とコンテナとの間に相対速度差が生じる
ようにしたので、パンチとマンドレルとの間で挟圧され
て粗材が変形し、自由表面部に向けて材料が塑性流動を
起こした際に、この塑性流動を起こした材料と、この材
料が接触しているコンテナの内面との間に相対速度差が
生じる。したがって、コンテナの内面に接触している材
料は、摩擦力によってコンテナの移動方向に引き込ま
れ、型内の材料が充填され難い隅角部等への材料の流れ
込みが促進される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の閉塞鍛造型構造の実施例を
図1ないし図4に基づいて説明する。
【0013】図1はこの発明の閉塞鍛造型構造の第1実
施例を示すもので、プレス機の対向配置された上下のプ
レスラム11,12のうち、可動側の上側プレスラム1
1には、この上側プレスラム11と共に直線的にストロ
ークするように上ボルスタ13が設けられ、また固定側
の下側プレスラム12には反力受部となる下ボルスタ1
4が一体に設けられている。
【0014】また、上ボルスタ13の下面中央には、円
筒状のコンテナ押動部材15が取付けられており、この
コンテナ押動部材15の内側には円柱状のパンチ16
が、上下方向に摺動自在に嵌装されている。またパンチ
16は、その上端のフランジ部16aが、コンテナ押動
部材15の下部内周に張り出した環状リブ15aに係合
して抜け止めされている。
【0015】更に、上ボルスタ13の下面とパンチ16
の上端面との間に、弾性材としてウレタンゴム製で円柱
状のウレタンスプリング17が介装されて、このウレタ
ンスプリング17の弾性力によって、前記パンチ16の
フランジ部16aが環状リブ15aに接近する方向(図
1において下方)に常時付勢されると共に、下降する上
ボルスタ13に押されてウレタンスプリング17が圧縮
されることによりパンチ16の下降速度を減速させるよ
うになっている。
【0016】また、パンチ16の下方には、このパンチ
16の外径より太い円柱状のマンドレル18が、パンチ
16と同一軸線上に位置するように下ボルスタ14上に
固定されて設けられている。さらに、パンチ16の上部
外周には、このパンチ16とマンドレル18との外径寸
法の差を埋める厚さのリング状のダイ19が、前記コン
テナ押動部材15に押動されて下降するように設けられ
ている。
【0017】また、パンチ16およびマンドレル18の
外周には、このパンチ16およびダイ19のそれぞれの
下端と、マンドレル18の上端との間の空間の外周を閉
塞する円筒形のコンテナ20が、その下端と下ボルスタ
14の上面との間に保持部材であるリターンスプリング
21を介装して上下方向摺動可能に設けられており、前
記ダイ19はこのコンテナ20と共にコンテナ押動部材
15に押動されて一体に摺動するようになっている。
【0018】そして、パンチ16およびダイ19の下端
と、マンドレル18の上端との間で外周をコンテナ20
に囲まれた空間に、粗材22が装填されて閉塞鍛造加工
が行われる。なお、図1において符号23は、上ボルス
タ13の昇降をガイドするガイドポストである。
【0019】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、パンチ16とマンドレル18との
間の空間に粗材22を装填した状態で上側プレスラム1
1を下降させると、先ず、上ボルスタ13の下降に伴っ
てコンテナ20がコンテナ押動部材15を介して押され
て速度V1 で下降する。そして、上ボルスタ13が更に
下降し、パンチ16の下端が粗材22に当接して加圧を
開始すると、粗材22の変形抵抗によってウレタンスプ
リング17が圧縮され、このウレタンスプリング17が
圧縮された分、下降速度が減速されてパンチ16が速度
V2 で下降する。
【0020】このとき、マンドレル18とパンチ16と
の間で挟圧される粗材22は、マンドレル18が下ボル
スタ14上に固定されているため移動せず、したがっ
て、上ボルスタ13に駆動されて下降するコンテナ20
と粗材22との間に相対速度差が生じる。その結果、下
降するパンチ16とマンドレル18とによって上下方向
から挟まれて加圧される粗材22が、自由表面部が残る
外周側のダイ19の下方の空間へ向けて流動し、コンテ
ナ20の内面と接触して自由表面部が減少するのに伴っ
て抵抗が増して流動し難くなる。
【0021】ところが、この実施例においては、コンテ
ナ20が下降するため、このコンテナ20の内面に接触
する粗材22は、その内面との摩擦力によって引張られ
て下方(図において矢印Wbの方向)への流動が促進さ
れ、下方の隅角部への材料の充填性が向上する。
【0022】このように、粗材22に対してコンテナ2
0を相対的に移動させながら鍛造するため、比較的低い
圧力によって欠肉部のない良好な鍛造品を製造すること
ができる。
【0023】なお、上側プレスラム11に取付けられた
上ボルスタ13とパンチ16との間にウレタンスプリン
グ17を設けない場合にも、フィルアップを促進する作
用効果を得られる。
【0024】また、図2はこの発明の閉塞鍛造型構造の
第2実施例を示すもので、前記第1実施例の場合と同一
の構成部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省
略して、以下図面に基づいて説明する。
【0025】前記上ボルスタ13の下面中央には、円柱
状のパンチ26がその上端を支持して垂直に取付けら
れ、このパンチ26の外周には、円筒状のコンテナ押動
部材25が同心状に取付けられている。
【0026】また、パンチ26の下方には、このパンチ
26と同じ太さの円柱状のマンドレル18が、パンチ2
6と同一軸線上となるように下ボルスタ14上に立設さ
れている。これらパンチ26およびマンドレル18の外
周には、このパンチ26の下端とマンドレル18の上端
との間の空間の外周を閉塞する円筒形のコンテナ20
が、その下端と下ボルスタ14の上面との間にリターン
スプリング21を介装して上下方向摺動可能に設けられ
ている。
【0027】そして、このコンテナ20の上端と前記コ
ンテナ押動部材25の下端との間には、円筒状のウレタ
ンスプリング27が挟装されており、このウレタンスプ
リング27のばね定数は、前記リターンスプリング21
のばね定数より小さく設定されている。そのため、前記
コンテナ20を下降させる際に、先ずウレタンスプリン
グ27がある程度圧縮された後にリターンスプリング2
1が圧縮されることによってコンテナ20が下降を開始
するタイミングが遅くなるとともに、ウレタンスプリン
グ27を圧縮しながら下降するためコンテナ20の下降
速度も減速されるようになっている。
【0028】次に、上記のように構成されるこの第2実
施例の作用を説明すると、パンチ26とマンドレル18
との間の空間に粗材22を装填して閉塞鍛造加工を行
う。このとき、先ず、下降する上ボルスタ13に駆動さ
れてパンチ26とコンテナ押動部材25とが下降する。
したがって、パンチ26が速度V2 で下降し、固定され
たマンドレル18との間で粗材22が加圧される。
【0029】一方、コンテナ押動部材25が下降する
と、ウレタンスプリング27を介してコンテナ20を押
し下げるが、介装されているウレタンスプリング27の
ばね定数が前記リターンスプリング21より小さいため
先ずウレタンスプリング27が所定量圧縮されてバネ定
数が増大した時点で下降を開始し、したがって、パンチ
26より遅れてコンテナ20が下降することとなる。
【0030】したがって、マンドレル18とパンチ26
との間で挟圧される粗材22は、マンドレル18が下ボ
ルスタ14上に固定されているため、上ボルスタ13に
駆動されてコンテナ20が下降を開始すると、この下降
するコンテナ20と粗材22との間に相対速度差が生じ
る。その結果、パンチ26とマンドレル18とによって
上下方向から挟まれて加圧される粗材22が、自由表面
部が残る外周側の空間へ向けて流動し、コンテナ20の
内面と接触して自由表面部が減少するのに伴って抵抗が
増して流動し難くなる。
【0031】ところが、この実施例においては、パンチ
26の下降速度V2 より遅い下降速度V1 でコンテナ2
0が下降するようにしたので、このコンテナ20の内面
に接触する粗材22は、その内面との摩擦力によって引
っぱられて下方(図において矢印Wbの方向)への流動
が促進される。特に、この実施例の場合には、先行する
パンチ26によって挟圧されて変形する粗材22が、コ
ンテナ20の内面に接触して抵抗が増した時点で、この
コンテナ20が遅れて下降を開始するため、下方の隅角
部への材料の流れ込みが効果的に行われる。
【0032】このように、粗材22に対してコンテナ2
0を相対的に移動させながら鍛造するため、比較的低い
圧力によって欠肉部のない良好な鍛造品を製造すること
ができる。
【0033】更に、図3はこの発明の閉塞鍛造型構造の
第3実施例を示しており、この実施例においては、上方
の隅角部への材料の充填性を高める構造とされている。
以下前記第1実施例の場合と同一の構成部分には同一の
符号を付してその詳細な説明を省略して、図面に基づい
て説明する。
【0034】前記上ボルスタ13の下面中央には、円柱
状のパンチ36がその上端を支持されて垂直に取付けら
れ、このパンチ36の下方には、このパンチ36と同じ
太さの円柱状のマンドレル38が、パンチ36と同一軸
線に配設され、更に、このマンドレル38と反力受部と
なる前記下ボルスタ14との間にウレンタスプリング3
7が介装されている。そして、パンチ36およびマンド
レル38の外周には、このパンチ36の下端とマンドレ
ル38の上端との間の空間の側方を閉塞するように円筒
形のコンテナ30が、その下端を前記下ボルスタ14の
上面に固定して設けられている。
【0035】そして、上側プレスラム11に駆動されて
パンチ36が下降した際に、マンドレル38との間に挟
圧される粗材22の変形抵抗によって、マンドレル38
がウレタンスプリング37を圧縮して下降することによ
って、固定されているコンテナ30に対してマンドレル
38が相対的に移動するようになっている。
【0036】次に、上記のように構成されるこの第3実
施例の作用を説明すると、パンチ36とマンドレル38
との間の空間に粗材22を装填して閉塞鍛造加工を行
う。このとき、先ず上ボルスタ13に駆動されてパンチ
36が速度V2 で下降する。したがって、速度V2 で下
降するパンチ36の下端が粗材22に当接すると、粗材
の変形抵抗によってウレタンスプリング37が圧縮され
てマンドレル38が押し下げられる。
【0037】したがって、コンテナ30が固定されてい
るため、マンドレル38と共に下降する粗材22とコン
テナ30との間に相対速度差が生じる。その結果、パン
チ36とマンドレル38とによって上下方向から挟まれ
た状態で下降する粗材22は、自由表面部が残る外周側
の空間へ向けて流動し、自由表面部の減少に伴って流動
し難くなる。ところが、この実施例においては、コンテ
ナ30が固定された状態で粗材22が下降するため、こ
のコンテナ20の内面に接触する粗材22が、その摩擦
力によって相対的に上方へ引き込まれ、上方の隅角部へ
材料の流れ込みが促進される。
【0038】その結果、粗材22に対してコンテナ30
を相対的に移動させながら鍛造するため、比較的低い圧
力によって欠肉部のない良好な鍛造品を製造することが
できる。
【0039】また、第4図はこの発明の第4実施例を示
すもので、前記各実施例では、コンテナ20,30と粗
材22とのいずれか一方を他方に対して相対的に上方も
しくは下方に移動させて、上方もしくは下方の隅角部へ
の材料の流れを促進するようにしたが、この実施例にお
いては、上側プレスラム11が下降を開始してから下死
点に達するまでの間に、コンテナ20と粗材22との一
方を他方に対して相対的に上方もしくは下方に移動させ
た後、逆に相対的に下方もしくは上方に移動させてい
る。すなわち、上下両方の隅角部への材料の流れを促進
するようにしており、前記第2実施例と同一の構成部分
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略して、以
下図面に基づいて説明する。
【0040】プレス機の前記上ボルスタ13の下面中央
には、円柱状のパンチ26がその上端を支持して垂直に
取付けられ、このパンチ26の外周には、円筒状のコン
テナ押動部材25が同心状に取付けられている。
【0041】また、パンチ26の下方には、このパンチ
26と同じ太さの円柱状のマンドレル38が、反力受部
となる下ボルスタ14との間に、断面矩形の材料で形成
された高負荷用の異形断面コイルスプリング39を介装
して上下方向移動可能に設けられている。また、パンチ
26とマンドレル38との外周には、このパンチ26の
下端とマンドレル38の上端との間の空間の外周を閉塞
するように円筒形のコンテナ20が、その下端と下ボル
スタ14の上面との間にリターンスプリング21を介装
して上下方向摺動可能に設けられている。
【0042】また、このコンテナ20の上端と、前記コ
ンテナ押動部材25の下端との間には、円筒状のウレタ
ンスプリング27が挟装されており、このウレタンスプ
リング27のばね定数は、前記リターンスプリング21
のばね定数より若干小さく設定されている。そのため、
前記コンテナ押動部材25を下降させた際に、ウレタン
スプリング27を圧縮しながらリターンスプリング21
が圧縮されることによってコンテナ20の下降速度が減
速されるようになっている。
【0043】また、前記マンドレル38と下ボルスタ1
4との間に介装されている前記異形断面コイルスプリン
グ39のバネ定数は、下降するパンチ26に加圧されて
粗材22が塑性流動を起こして変形する加工後半におい
て、この粗材22の変形抵抗が所定値まで増大すると収
縮を開始するように設定されている。
【0044】次に、上記のように構成されるこの第4実
施例の作用を説明すると、パンチ26とマンドレル38
との間の空間に粗材22を装填して閉塞鍛造加工を行
う。このとき、先ず、下降する上ボルスタ13に駆動さ
れてパンチ26およびコンテナ押動部材25が下降す
る。したがって、パンチ26が速度V2 で下降し、マン
ドレル38との間で粗材22が圧縮される。この状態で
はばね定数の大きい異形断面コイルスプリング39は殆
ど圧縮されない。
【0045】一方、上ボルスタ13に駆動されて下降す
るコンテナ押動部材15は、ウレタンスプリング27を
介してコンテナ20を押し下げるが、介装されているウ
レタンスプリング27のばね定数が前記リターンスプリ
ング21より小さいため、その変形によって下降速度が
減速されてコンテナ20が速度V1 で下降する。
【0046】したがって、パンチ26とコンテナ20と
の間に相対速度差が生じる(V1 <V2 )。その結果、
下降するパンチ26とマンドレル38とによって上下方
向から挟まれて圧縮される粗材22は、自由表面部が残
る外周側の空間へ向けて流動し、自由表面部の減少に伴
って流動し難くなる。このとき、停止しているマンドレ
ル38上で圧縮されている粗材22と、減速されて下降
するコンテナ20との間に相対速度差が生じ、コンテナ
20の内面に接触する粗材22が、その摩擦力によって
相対的に下方(図4において矢印Wb方向)へ引き込ま
れ、前記空間の下方の隅角部へ材料が流れて充満する。
【0047】また上側プレスラム11がさらに下降して
粗材22の変形抵抗が増大すると、異形断面コイルスプ
リング39が圧縮されてマンドレル38が、パンチ26
とほぼ等しい速度V3 で下降する。したがって、減速さ
れて下降するコンテナ20と、マンドレル38とともに
下降する粗材22との間に相対速度差(V1 >V3 )が
生じ、コンテナ20の内面に接触する粗材22が、その
摩擦力によって相対的に上方(図4において矢印Wa方
向)へ引き込まれ、前記空間の上方の隅角部へ材料が流
れて充満するしたがって、この実施例の閉塞鍛造型によ
れば、上側プレスラム11が1ストロークする間に、閉
塞鍛造型内の上下両方向への材料の流れが促進されるた
め、上下の隅角部にそれぞれ材料が充満して欠陥のない
良好な鍛造品を製造することができる。
【0048】上記各実施例においては、閉塞鍛造型内の
上方あるいは下方、あるいは上下両方への材料の流れが
促進される場合を例に挙げて説明したが、材料の流れを
促進させる方向については、鍛造品の形状に合わせて最
適な方向を選択することができる。
【0049】前記各実施例においては、保持部材として
コイルスプリング、ウレタンスプリング、異形断面コイ
ルスプリングを用いた場合について説明したが、保持部
材の他の例としては、流体封入式のリキッドクッション
あるいはエアクッションや、シリコンゴム等の各種ゴム
材がある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の閉塞鍛造
型構造によれば、マンドレルとコンテナのうちのいずれ
か一方もしくは両方が、前記パンチの移動方向と平行な
方向に移動可能に設けられるとともに、このマンドレル
とコンテナのうちのいずれか一方もしくは両方を、鍛造
を行うプレス機のプレスラムによって駆動するように構
成したので、前記粗材とコンテナとの間に相対速度差を
発生させて比較的低圧で行う閉塞鍛造加工を、通常のプ
レス機を用いて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の閉塞鍛造型構造の第1実施例を示す
断面正面図である。
【図2】この発明の第2実施例の型構造を示す断面正面
図である。
【図3】この発明の第3実施例の型構造を示す断面正面
図である。
【図4】この発明の第4実施例の型構造を示す断面正面
図である。
【図5】従来の閉塞鍛造型の一般的な例を示す断面正面
図である。
【図6】従来の別の閉塞鍛造型を示す断面側面図であ
る。
【符号の説明】
11 上側プレスラム 12 下側プレスラム 14 下ボルスタ(反力受部) 16 パンチ 18 マンドレル 20 コンテナ 21 リターンスプリング(保持部材) 22 粗材 26 パンチ 27 ウレタンスプリング(保持部材) 30 コンテナ 36 パンチ 37 ウレタンスプリング(保持部材) 38 マンドレル 39 異形断面コイルスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスラムと、これに対向する反力受部
    との間に配設され、この反力受部側に取付けられたマン
    ドレルと、前記プレスラム側に取付けられて前記マンド
    レルと同一軸線上を往復動し、マンドレルとの間で粗材
    を挟圧して変形させるパンチと、このパンチとマンドレ
    ルとの間に配置された前記粗材を外側から覆うように設
    けられた筒状のコンテナとを備えた閉塞鍛造型構造にお
    いて、 前記マンドレルとコンテナとのうちのいずれか一方もし
    くは両方が、前記プレスラムの押圧力による変位量が異
    なる保持部材により、前記粗材とコンテナとの間に相対
    速度差が生じるように、前記パンチの移動方向と平行な
    方向に移動可能に保持されていることを特徴とする閉塞
    鍛造型構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002047844A1 (en) * 2000-12-11 2002-06-20 Morphic Technologies Aktiebolag Impact machine
CN106424499A (zh) * 2016-10-25 2017-02-22 宁波安拓实业有限公司 一种安全气囊点火器毛坯件的制造方法

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