JPH09128794A - 光ピックアップ並びに光ピックアップの光源位置設定方法 - Google Patents

光ピックアップ並びに光ピックアップの光源位置設定方法

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JPH09128794A
JPH09128794A JP7283461A JP28346195A JPH09128794A JP H09128794 A JPH09128794 A JP H09128794A JP 7283461 A JP7283461 A JP 7283461A JP 28346195 A JP28346195 A JP 28346195A JP H09128794 A JPH09128794 A JP H09128794A
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和思 森
Atsushi Tajiri
敦志 田尻
Yasuaki Inoue
泰明 井上
Akira Ibaraki
晃 茨木
Keiichi Yoshitoshi
慶一 吉年
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長が異なる光ビームの受光素子上のスポッ
ト位置を一致させることによって一つの受光素子を用い
ることができるようにする。 【解決手段】 波長が異なる光ビームを照射する二つの
光源1,2と、光ビームを受光素子3の方向に回折させ
るホログラム素子4とを備え、波長の違いによる各光ビ
ームの前記受光素子4上のスポット位置の違いがキャン
セルされるように前記二つの光源1,2の配置関係が設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光カ
ード、或いは光磁気ディスクなどの情報記録媒体に記録
される情報の再生または再生と記録を行う光ピックアッ
プと光ピックアップの光源位置設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンパクトディスクとディジタ
ルビデオディスクとでは、ディスクを構成する透明基板
の表面から記録層までの距離が、前者は1.2mm、後
者は0.6mmというように互いに異なっている。そし
て、このように規格の異なる2種のディスクを単一の光
ピックアップで再生する互換性の要求がある。
【0003】従来のこの種の互換性のある光ピックアッ
プとして、二焦点光ヘッドが提案されている(1994
年9月応用物理学会学術講演会:19p−S4:19p
−S−5参照)。この二焦点光ヘッドは、格子レンズに
より、一つの光源からの光ビーム(635nm〜650
nm)を0次回折光(透過光)と1次回折光とに分離
し、二つの焦点を同時に発生させる構成になっている。
具体的には、図14に示すように、前記格子レンズ10
1には、光源105から出射されたハーフミラー106
にて反射された光ビームをそのまま透過させる領域と、
光ビームを広げる方向に回折させる領域とが形成されて
おり、前記0.6mmのディスク102に対してはその
まま透過させた光ビーム(0次回折光)を用い、前記
1.2mmのディスク103に対しては広がる方向に回
折された光ビーム(1次回折光)を用いることで、対物
レンズ104を経た光ビームの合焦点位置が異なるよう
になっている。なお、光ディスクにて反射された光は、
ハーフミラー106を透過して受光素子107に入射さ
れる。
【0004】しかしながら、上記従来の光ピックアップ
では、前記0.6mmのディスク102に対しては広が
る方向に回折された光ビームは用いられず、また、前記
1.2mmのディスク103に対してはそのまま透過さ
れた光ビームは用いられないことになるため、光ビーム
の利用効率が悪い。従って、高出力の光源(半導体レー
ザ)が必要になるという欠点がある。更に、635nm
〜650nm帯で発振する半導体レーザは寿命が短く、
特に高出力にするとより短くなるため、1.2mmのデ
ィスク103の再生時にも当該半導体レーザを使うこと
になる従来の光ピックアップでは、十分な信頼性が確保
できない。
【0005】また、前記1.2mmのディスク103が
コンパクトディスクである場合、635nm〜650n
m帯で発振する半導体レーザを用いて再生すると、コン
パクトディスクは波長780nmのレーザ光に対して最
も収差が少なくなるように規格化されているため、波長
が短い分だけ透明基板の屈折率が変化し、球面収差が発
生しやすくなり、RF信号(ピット信号)のS/Nやサ
ーボの信頼性を低下させる問題点も有している。
【0006】そこで、本願出願人は、上記の欠点を解消
できる光ピックアップを考え、先に出願した。以下、こ
の光ピックアップについて説明する。
【0007】図11(a)(b)は、本願出願人が先に
出願した光ピックアップを示す概略断面図であり、同図
(a)はディスク表面から記録層15aまでの距離が
0.6mmである光ディスク15が用いられる場合を示
し、同図(b)はディスク表面から記録層16aまでの
距離が1.2mmである光ディスク16が用いられる場
合を示している。
【0008】光ピックアップは、第1の光源11と第2
の光源12の二つの光源を備えている。第1の光源11
には635nm帯で発振する半導体レーザが用いられ、
第2の光源12には780nmで発振する半導体レーザ
が用いられている。そして、前記第1の光源11である
635nm帯で発振する半導体レーザは、TMモード
(例えば、少なくとも井戸層に引っ張り歪みをもつ量子
井戸構造を有する活性層を備えるAlGaInP系半導
体レーザが挙げられる)で発振し、第2の光源12であ
る780nm帯で発振する半導体レーザは、TEモード
(例えば、AlGaAs系の半導体レーザが挙げられ
る)で発振するため、両光ビームの偏波方向は互いに異
なる。また、これら両光源11,12は、図示しない駆
動選択手段によってどちらかが選択的に駆動されるよう
になっている。更に、両光源11,12は、この実施の
形態では、光ビームの光軸に平行な同一平面上に配置
し、各光源への配線などが簡単に行えるようにしてい
る。
【0009】図11中、X,Y及びZは偏波依存格子レ
ンズ13のXカットLiNbO3 基板の結晶軸を示して
いる。基板主面に垂直な方向(光軸方向)がX軸であ
り、図の紙面に対して垂直な方向をY軸、上記X(軸)
方向及びY(軸)方向に垂直な方向をZ軸としている。
ここで、前記TMモードの第1の光源11は、その光ビ
ームの偏波方向がY方向に一致するように配置され、前
記TEモードの第2の光源12は、その光ビームの偏波
方向がZ方向に一致するように配置される。
【0010】各光源11,12から出射された光ビーム
は、トラッキング制御用の3ビームを生じさせる3ビー
ム用の回折格子17、フォーカス制御用の非点収差光を
生じさせるホログラム素子18、或る偏波方向の光ビー
ムに対してのみレンズ機能を呈する偏波依存格子レンズ
13、及び光ビームを集光させる対物レンズ14を透過
して光ディスク15或いは光ディスク16の記録層15
a,16aに集光される。そして、光ディスク15或い
は光ディスク16の記録層15a,16aにて反射され
た反射光は、前記の対物レンズ14、偏波依存格子レン
ズ13を逆方向にたどり、前記のホログラム素子18に
至る。そして、このホログラム素子18により、635
nmの光ビームは回折されて第1受光素子120に導か
れ、780nmの光ビームはより大きく回折されて第2
受光素子121に導かれる。
【0011】前記の偏波依存格子レンズ13は、前記第
1の光源11又は第2の光源12から出射された光ビー
ムを入射し、偏波方向がY方向であるTMモードの第1
の光源11の光ビームに対しては単なる透明板としての
機能を呈し、偏波方向がZ方向であるTEモードの第2
の光源12の光ビームに対しては凹レンズ機能を呈する
ようになっている。
【0012】ここで、図12に示すように、例えば、L
iNbO3 結晶基板は、プロトン交換によって、プロト
ン交換前の屈折率分布に対して、ne (図において、n
e はZ軸方向の屈折率であり、no はZ軸に直交する方
向の屈折率)のみが増加する。また、光はその偏波した
方向の屈折率に従う。
【0013】前記の偏波依存格子レンズ13は、前述の
ごとくXカットのLiNbO3 結晶基板から成る。そし
て、図13(a)(b)にも示すように、上記のプロト
ン交換法によって前記Z方向にのみ屈折率変化(増加)
が生起された第1領域13aと、プロトン交換が施され
ていない第2領域13bとを有する。前記第1領域13
aは、凹レンズ機能を呈する格子パターンを有する。光
ビームが偏波依存格子レンズ13を通るとき、Z軸に直
交する方向に偏波した光ビーム(即ち、前記TMモード
の635nm光ビーム)は、第1領域(プロトン交換領
域)13aの存在を感じないため、偏波依存格子レンズ
13を単に透過する。
【0014】このような構成であれば、図11(a)に
示したごとく、635nmのTMモードの光ビームは、
前記の偏波依存格子レンズ13を単に透過し、0.6m
mの光ディスク15の記録層15a上に合焦されるのに
対し、同図(b)に示したごとく、780nmのTEモ
ードの光ビームは、前記の偏波依存格子レンズ13によ
って広がる方向に回折され、この回折によって、当該光
ビームの仮想的な出射位置が対物レンズ14の側に近く
なり、対物レンズ14による当該光ビームの焦点位置
は、対物レンズ14から遠のく方向に変移し、1.2m
mの光ディスク16の記録層16a上に合焦され得るこ
とになる。よって、これら2種類の光ディスク15,1
6に対して互換性のある光ピックアップが実現される。
【0015】また、第1の光源11と第2の光源12
は、図示しない駆動選択手段によってどちらかが選択的
に駆動され、一方の光源が駆動状態のときには、他方の
光源は停止状態となる。従って、前記1.2mmのディ
スク16が使用されるときには、寿命の短い短波長の第
1の光源11を停止状態とすることができるので、当該
第1の光源11の駆動時間が相対的に少なくなる分だけ
光ピックアップの寿命は相対的に長くなる。また、光源
11のビームについては偏波依存格子レンズ13によっ
て回折しないので勿論のこと、光源12の光ビームにつ
いては偏波依存格子レンズ13の格子断面形状は光軸を
中心とした径方向外側にのみ回折するようにブレーズ化
されており、且つ偏波依存格子レンズ13の前記第1領
域13aに入射するほぼ全ての光が回折するように十分
な格子深さを有しているため、光源11,12から出射
され対物レンズに入射された光ビームのほぼ全てが利用
され得る。即ち、光ビームの利用効率が高いので光源1
1,12として低出力のものが使用可能になり、一層の
長寿命化および低コスト化が図れる。
【0016】また、上記のように、二つの光源11,1
2の光ビームの偏波方向および波長を相互に相違させ、
例えば、1.2mmの光ディスク16の再生時には78
0nm発振の第2の光源12を用い、前記偏波依存格子
レンズ13が780nmの光ビームに対してのみレンズ
機能を呈するようにしておき、また、当該偏波依存格子
レンズ13の前記第1領域13aの面積を制限し対物レ
ンズ14位置での780nm回折光のビーム径を対物レ
ンズ14の有効径よりも小さくすることにより、当該7
80nmの光ビームについて対物レンズ14の実効的な
開口数(NA)を小さくでき、ディスク厚増加による球
面収差の発生を防止してRF信号(ピット信号)のS/
Nやサーボ信頼性を向上させることができる。さらに、
前記1.2mmの光ディスク16がコンパクトディスク
である場合、規格通りの波長のレーザ光(780nm)
を用いることができるので、波長が異なることによる球
面収差の増大を抑えることができ、RF信号(ピット信
号)のS/Nやサーボ信号の信頼性を向上させることが
できる。なお、偏波依存格子レンズ13のLiNbO3
基板はYカットのものでもよく、その場合は、X軸を前
記Y方向と一致するように偏波依存格子レンズ13を配
置すればよい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光ピックアップにおいて、二つの光源11,12の発
振波長の違いによる光ビーム回折角の相違は、光ディス
ク15或いは光ディスク16にて反射された光を受光素
子120,121に導くホログラム素子18についても
生じるため、前記の図11(a)(b)に示したよう
に、635nm帯で発振する半導体レーザ11からの光
ビームを受光する受光素子120と、780nm帯で発
振する半導体レーザ12からの光ビームを受光する受光
素子121の配置位置をずらす必要がある。このため、
二つの受光素子120,121が必要となり、部品点数
の増加および組立工数の増加を招き、光ピックアップが
割高になるという欠点があった。
【0018】本発明は、上記の事情に鑑み、波長が互い
に異なる光ビームの受光素子上のスポット位置を近づけ
る、或いは一致させることによって一つの受光素子を用
いることができるようにした光ピックアップを提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、波長が互いに異なる光ビームを照射する二つの光源
と、光ビームを受光素子の方向に回折させる回折素子と
を備えた光ピックアップにおいて、前記受光素子がその
基板上に一組の受光部セットを備えるとともに、前記二
つの光源からの各々の光ビームが前記回折素子にて前記
一組の受光部セットに導かれるように前記二つの光源の
配置関係が設定されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明の光ピックアップは、波長が
互いに異なる光ビームを照射する二つの光源と、光ビー
ムを受光素子の方向に回折させる回折素子とを備えた光
ピックアップにおいて、前記受光素子がその基板上に二
組の受光部セットを備えるとともに、前記二つの光源か
らの各々の光ビームが前記回折素子にて前記二組の受光
部セットにそれぞれ導かれるように前記二つの光源の配
置関係が設定されていることを特徴とする。
【0021】これにより、受光素子としては前記の一組
又は二組の受光部セットを有する受光素子を一つ備えれ
ばよいので、部品点数の減少および組立工数の削減によ
って光ピックアップの低コスト化を図ることができる。
【0022】前記回折素子の設定および二つの光源の配
置関係の設定の形態としては、以下の4つの形態が望ま
しい。
【0023】前記の回折素子が所定位置に設けられた
短波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
ンを備え、短波長側の光源が前記所定位置に設けられ、
長波長側の光源が前記所定位置からずれて設けられる形
態。
【0024】前記の回折素子が所定位置に設けられた
短波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
ンを備え、長波長側の光源が前記所定位置に設けられ、
短波長側の光源が前記所定位置からずれて設けられる形
態。
【0025】前記の回折素子が所定位置に設けられた
長波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
ンを備え、短波長側の光源が前記所定位置に設けられ、
長波長側の光源が前記所定位置からずれて設けられる形
態。
【0026】前記の回折素子が所定位置に設けられた
長波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
ンを備え、長波長側の光源が前記所定位置に設けられ、
短波長側の光源が前記所定位置からずれて設けられる形
態。
【0027】なお、短波長光源を用いる光ピックアップ
では、比較的高精度な技術が要求されるため、短波長光
源を設計通りに配置する上記の形態が最も望ましい。
また、上記〜の形態の他にも光源の配置形態があ
り、いずれの配置形態も光源から出射される光ビームの
光軸方向をz軸とし、このz軸と前記回折素子の回折方
向とを含む面内にあり、回折素子の回折面上において前
記z軸に直交する方向をx軸とし、これらx軸とz軸の
交点を原点(0,0)、回折素子を設計する上で基準と
した設計光源位置を(0,z0 )、同光源位置に対応す
る設計回折光スポット位置を(x1 ,z1 )、第1の光
源位置を(δx1,z0 +δz1)、第2の光源位置を(δ
x2,z0 +δz2)、第1の光源の回折光スポット位置を
(x1 +P x2,z1 +Pz2)とし、第2の光源の回折光
スポット位置を(x1 +Px2,z1+Pz2)とし、設計
波長をλ0 、第1の光源の波長をλ1 、第2の光源の波
長をλ2 のごとく定義するとき、前記の(数1)又は
(数2)に示した数式を略満足させることにより簡単に
配置寸法を算出することが出来る。
【0028】また、第1の光源及び第2の光源と回折格
子間の光路が反射鏡により屈曲されるような場合には、
当該第1の光源位置及び第2の光源位置に対する前記反
射鏡の反射面による鏡映像としての虚像光源位置が前述
の第1の光源位置(δx1,z 0 +δz1)、第2の光源位
置(δx2,z0 +δz2)を略充足させるようにすればよ
い。
【0029】また、前記波長が互いに異なる光ビーム
は、互いに偏波方向も異なるようになっていてもよい。
これにより、従来例の項目でも述べたように、或る偏波
方向の光ビームに対してのみレンズ機能を呈する偏波依
存格子レンズを用いることが可能になり、その機能を発
揮させることによって、従来の単一光源互換性光ピック
アップの欠点を解消することもできる。
【0030】また、上記のごとく互いに偏波方向も異な
らせる場合において、一方の偏波方向の光ビームに対し
てのみ3ビーム回折機能を呈する第1の偏波依存3ビー
ム用回折格子と、他方の偏波方向の光ビームに対しての
み3ビーム回折機能を呈する第2の偏波依存3ビーム用
回折格子とを備えてもよい。これにより、光ビームにお
ける3ビームスポットの主・副スポット間隔を光ビーム
の波長に応じて最適に設定できるので、前記受光素子の
受光部セット上に3ビームスポットを正確に導くことが
可能となり、3ビーム法を用いるトラッキング制御の信
頼性を向上することができる。又、波長が互いに異なる
光ビームを照射する二つの光源と、光ビームを受光素子
の方向に回折させる回折素子とを備えた光ピックアップ
において、前記受光素子がその基板上に一組の受光部セ
ットを備えると共に、前記二つの光源からの各々の光ビ
ームが前記回折素子にて前記一組の受光部セットに導か
れるように、前記二つの光源のうち長波長側の光源位置
を短波長側の光源位置に対して前記受光素子よりも反対
側に位置させるようにしてもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態を図に基づ
いて説明する。なお、前記図11に示した部材と同一の
機能を有する部材には同一の符号を付記している。
【0032】図1は、光ピックアップの概略断面図であ
り、図中の実線は、ディスク表面から記録層15aまで
の距離が0.6mmである光ディスク15が用いられる
場合の光ビームの経路を示し、図中の点線は、ディスク
表面から記録層16aまでの距離が1.2mmである光
ディスク16が用いられる場合の光ビームの経路を示し
ている。
【0033】光ピックアップは、第1の光源11と第2
の光源12の二つの光源を備えている。第1の光源11
には635nm帯で発振する半導体レーザが用いられ、
第2の光源12には780nm帯で発振する半導体レー
ザが用いられている。そして、前記第1の光源11であ
る635nm帯で発振する半導体レーザは、この実施の
形態では、TMモード(例えば、少なくとも井戸層に引
っ張り歪みを持つ量子井戸構造を有する活性層を備える
AlGaInP系半導体レーザが挙げられる)で発振
し、第2の光源12である780nm帯で発振する半導
体レーザは、TEモード(例えば、AlGaAs系の半
導体レーザが挙げられる)で発振するため、両光ビーム
の偏波方向は互いに異なる。また、これら両光源11,
12は、図示しない駆動選択手段によって、どちらかが
選択的に駆動されるようになっている。そして、両光源
11,12は、互いにずれた位置に配置してある。配置
位置の設定方法については後に詳しく述べる。
【0034】各光源11,12から出射された光ビーム
は、トラッキング制御用の3ビームを生じさせる3ビー
ム用回折格子17と、フォーカス制御用の非点収差光を
生じさせるホログラム素子(回折素子)18、或る偏波
方向の光ビームに対してのみ凹レンズ機能を呈するパタ
ーンを有する偏波依存格子レンズ13、及び光ビームを
集光させる対物レンズ14を透過して光ディスク15或
いは光ディスク16の記録層15a,16aに集光され
る。そして、光ディスク15或いは光ディスク16の記
録層15a,16aにて反射された反射光は、前記の対
物レンズ14、偏波依存格子レンズ13を逆方向にたど
り、前記ホログラム素子18に至る。そして、このホロ
グラム素子18により、光ビームはその波長に依存した
角度で回折され、フォトダイオードから成る受光素子2
0に導かれる。
【0035】受光素子20は、この実施の形態では、そ
の受光面をホログラム素子18のホログラム面と平行に
位置させて配置されている。また、受光素子20は、同
図の円枠部分において拡大して示しているように、6つ
の独立した受光部からなる一組の受光部セット20aを
有している。即ち、トラッキング制御に3ビームスポッ
トを用いるときの受光素子としての一般的な受光部形状
を有する。中央部の4分割受光部は、3ビームにおける
主スポットを受け、その両隣の二つの受光部は、3ビー
ムにおける二つの副スポットをそれぞれ受けることにな
る。
【0036】次に、第1の光源11と第2の光源12の
配置の設定法について説明する。前記のホログラム素子
18をどの光源に適合させて設計するかを考慮に入れる
必要があり、第1の光源11と第2の光源12の配置の
設定法としては、9つの形態が考えられが、この実施の
形態では、以下の4つの形態について説明する。
【0037】図2(a)に示すように、ホログラム素子
18が所定位置(図のS点)に設けた第1の光源11か
らの光ビームの波長(635nm)に適合したパターン
を備える場合において、 同図(b)に示すように、第1の光源11が前記所定
位置(図のS点)に設けられ、第2の光源12が前記所
定位置からずれた位置(図のS′点)に設けられる形態
と、 同図(c)に示すように、第2の光源12が前記所定
位置(図のS点)に設けられ、第1の光源11が前記所
定位置からずれた位置(図のS′点)に設けられる形
態。
【0038】図3(a)に示すように、ホログラム素子
18が所定位置(図のS点)に設けた第2の光源12か
らの光ビームの波長(780nm)に適合したパターン
を備える場合において、 同図(b)に示すように、第1の光源11が前記所定
位置(図のS点)に設けられ、第2の光源12が前記所
定位置からずれた位置(図のS′点)に設けられる形態
と、 同図(c)に示すように、第2の光源12が前記所定
位置(図のS点)に設けられ、第1の光源11が前記所
定位置からずれた位置(図のS′点)に設けられる形
態。
【0039】図4は、二つの光源位置(S,S′)と、
各光源からの光ビームの回折スポット位置(P1
2 )との関係を示した図である。光源位置Sから出射
される光ビームの光軸方向にz軸を、このz軸と前記ホ
ログラム素子18の回折方向とを含む面内にあり、ホロ
グラム素子18のホログラム面上において前記z軸に直
交する方向にx軸をそれぞれ設け、これらx軸とz軸の
交点を原点O(0,0)としている。また、光源位置S
に対する光源位置S′のx軸方向のずらし量をδxと
し、光源位置Sに対する光源位置S′のz軸方向のずら
し量をδzとして示している。また、図中のgは、回折
スポット位置をP1 とP2 の二つとしたときのx軸方向
の距離を示すものである。この実施の形態のように、波
長が互いに異なる二つの光ビームの各々の回折スポット
を一つの受光部セット20aに収束させる場合には、前
記gを0とすればよい。
【0040】ここで、或る波長の光ビームについて設計
したホログラム素子に当該波長の光ビームを入射したと
きの回折光スポット位置(以下、設計スポット位置とい
う)と、前記ホログラム素子に異なる波長の光ビームを
入射したときに形成される回折光スポット位置の前記設
計スポット位置からのx方向のずれ量をδxw、z方向
のずれ量をδxwとする。δxwおよびδxwについて
は、設計基準とした波長と異なる波長の光ビームを出射
する光源を実際に用いることによって実験的に求めるこ
とができる。
【0041】一方、光源位置が異なることによる回折光
スポット位置の設計位置からのずれは、光源位置がx方
向にδxずれたとき、x方向にはa1 ・δx、z方向に
はa 3 ・δxだけずれ、光源位置がz方向にδzずれた
とき、x方向にはa2 ・δz、z方向にはa4 ・δzだ
けずれることになる。
【0042】従って、光源位置がx方向及びz方向にず
れたとき、回折光スポット位置の設計位置からのずれ量
は、x方向については以下の数式1、z方向については
以下の数式2から導き出せる。
【0043】
【数3】a1 ・δx+a2 ・δz ……数式1 a3 ・δx+a4 ・δz ……数式2
【0044】なお、前記係数a1 ,a2 ,a3 ,a
4 は、光源位置のずれ量と回折光スポット位置変化の関
係を測定することによって実験的に求めることができ
る。
【0045】以下の表1には、試作した20種類のホロ
グラム素子について、実験的に求めたδxw,δxw,
1 ,a2 ,a3 ,a4 の値が列記されている。なお、
この場合も、ホログラム素子の設計波長λ0 は短波長6
35nm、もう一方の波長λ 1 は長波長780nmとし
た。
【0046】
【表1】
【0047】さて、以上に述べた諸事項に基づいて図4
に示した光学配置を実現するためには、次の関係が成り
立つ必要がある。
【0048】
【数4】 δxw+s(a1 ・δx+a2 ・δz)=ug ……数式3 δzw+s(a3 ・δx+a4 ・δz)=0 ……数式4
【0049】なお、数式3,4において、前述した及
びの配置形態(第1の光源の波長でホログラム素子の
設計を行う形態)の場合には、u=1とされ、前述した
及びの配置形態(第2の光源の波長でホログラム素
子の設計を行う形態)の場合には、u=−1とされる。
又、前述した及びの配置形態(二つの光源のうちホ
ログラム素子の設計の基準とされた波長の光ビームを出
射する光源の位置をずらす形態)の場合には、s=−1
とされ、前述した及びの配置形態(二つの光源のう
ちホログラム素子の設計の基準とされた波長の光ビーム
を出射する光源とは異なる光源の位置をずらす形態)の
場合には、s=1とされる。二つの光源をともにずらす
ときには、左辺第2項をそれぞれの光源に対して記述し
た式を用いればよいが、二つの光源をともにずらすこと
にはあまり意味はない。
【0050】前記の数式3,数式4を用いてδx及びδ
zを求めると、以下の数式5及び数式6のごとくなる。
【0051】
【数5】 δx={a4 (ug−δxw)+a2 δzw}/s(a1 4 −a2 3 ) ……数式5 δz=−{a3 (ug−δxw)+a1 δzw}/s(a1 4 −a2 3 ) ……数式6
【0052】実験的に求めた上記のδxw,δzw,及
びa1 ,a2 ,a3 ,a4 の具体的数値を上記の数式5
及び数式6に入れることによって光源の位置ずらし量δ
x,δzが導き出される。また、この実施の形態では、
波長が互いに異なる二つの光ビームの各々の回折スポッ
トを同一箇所に収束させて一つの受光部セット20aに
導くので、g=0として計算する。表1の具体的数値に
基づいてδx及びδyを求めたので、以下の表2に示
す。
【0053】
【表2】
【0054】図5は、横軸にδx(μm)をとり、縦軸
にδz(μm)をとった座標上に、表2の値に基づく点
(δx,δz)を表記したプロット図である。
【0055】なお、数式5及び数式6は設計パラメータ
を用いて表現することもでき、この場合には、以下の数
式7及び数式8のごとく記述される。従って、以下の数
式7及び数式8を用いても前記の表2に示した具体的数
値を求めることができる。
【0056】
【数6】
【0057】以上説明したように、この実施の形態で
は、一組の受光部セット20aを有した受光素子20を
一つ備えればよいので、部品点数の減少および組立工数
の削減を図ることができる。また、一組の受光部セット
20aを有した受光素子20は通常の1光源方式に用い
られるものをそのまま用いることができるので、新たに
受光素子20を設計製造するコストを省くことができ
る。
【0058】ここで、光ビームの波長の違いに起因する
回折角の相違は、前述した3ビーム法においてトラッキ
ング制御の精度を担う3ビーム用回折格子17について
も生じる。従って、3ビーム用回折格子17を、例えば
780nmの光に適合させて形成し、780nmの光の
回折スポットが受光部セット20aの各受光部上に丁度
位置するように設定した場合、635nmの光の回折ス
ポットが受光部セット20aの両端の受光部上からはみ
出るおそれがある。
【0059】そこで、前記第1の光源11がTMモード
で発振し、第2の光源12がTEモードで発振し、両光
ビームの偏波方向は互いに異なることを利用し、前記T
Mモードの光ビームに対してのみ3ビーム回折機能を呈
する第1の偏波依存3ビーム用回折格子と、TEモード
の光ビームに対してのみ3ビーム回折機能を呈する第2
の偏波依存3ビーム用回折格子とを備えることにより、
635nmの光の回折スポットが受光部セット20aの
両端の受光部上からはみ出ないように光ピックアップを
構成するようにしてもよい。
【0060】例えば、LiNbO3 結晶基板は、従来例
の項目で既に説明したように、プロトン交換によって、
プロトン交換前の屈折率分布に対して、Z方向(結晶軸
上の方向)の屈折率のみが増加する。そして、光ビーム
はその偏波した方向の屈折率に従う。なお、一般に、異
方性結晶をイオン交換すると、一方向のみに屈折率が変
化する。
【0061】そして、前記第1の光源11のTMモード
の光ビームの偏波方向を、図1のy方向に一致させ、前
記第2の光源12のTEモードの光ビームの偏波方向
を、x方向に一致させておくとともに、635nmのT
Mモードの光ビームに対して回折格子として機能すべき
第1の偏波依存3ビーム用回折格子は、前記屈折率が増
加する方向(Z軸)を図1のy方向に一致させ、当該y
方向に長いプロトン交換線状部分を所定ピッチで形成
し、780nmのTEモードの光ビームに対して回折格
子として機能すべき第1の偏波依存3ビーム用回折格子
は、前記屈折率が増加する方向(Z軸)を図1のx方向
に一致させ、図1のy方向に長いプロトン交換線状部分
を所定ピッチで形成すればよい。
【0062】なお、プロトン交換は、以下のようにして
行うことができる。例えば、Xカット(又はYカット)
LiNbO3 結晶基板上に、Ta(タンタル)膜を30
0〜1000Åの厚みで蒸着した後、Ta膜上にフォト
レジストをスピンコートする。次に、一般的なフォトリ
ソグラフィの手法により、フォトレジストをパターニン
グし、プロトン交換線状部分に対応した開口部を形成
し、当該部分のTa膜を露出させる。Ta膜の露出部分
をフッ素系ガスを用いてドライエッチングにより除去
し、当該部分のLiNbO3 結晶基板の表面を露出させ
る。その後、フォトレジストを除去する。次に、Ta膜
上にピロリン酸膜を塗布し、Ta膜の開口部において露
出しているLiNbO3 結晶基板の部分についてプロト
ン交換を行う。その後、Ta膜をフッ酸系水溶液にて除
去する。
【0063】LiNbO3 結晶基板に限らず、LiTa
3 結晶板などを用いることができる。また、イオン交
換法を用いることもできる。また、プロトン交換にはピ
ロリン酸の他に安息香酸などを用いることもできる。
【0064】(実施の形態2)次に、この発明の他の実
施の形態の光ピックアップを図6及び図7に基づいて説
明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の機
能を有する部材には同一の符号を付記してその説明を省
略している。
【0065】図6に示すように、この実施の形態の受光
素子21は、図の円枠部分において拡大して示している
ように、一つの基板上に、それぞれが6つの独立した受
光部からなる受光部セット21a,21bを、ホログラ
ム素子18の回折角の変化による回折スポットの移動方
向に並べて設けている。
【0066】従って、この実施の形態では、波長が互い
に異なる二つの光ビームの各々の回折スポットを近接さ
せた箇所に収束させることになる。
【0067】前述した数式5及び数式6において、g=
300μmとし、前述の表1に示したδxw,δzw,
及びa1 ,a2 ,a3 ,a4 により、20種のホログラ
ム素子の各々について、δx及びδyを求めたので、以
下の表3に示す。
【0068】
【表3】
【0069】図7は、横軸にδx(μm)をとり、縦軸
にδz(μm)をとった座標上に、表3の値に基づく点
(δx,δz)を表記したプロット図である。
【0070】以上説明したように、この実施の形態で
は、二つの受光部セット21a,21bを備えるもの
の、これらは一つの基板上に形成されて一つの受光素子
21を成すものであり、このように、一つの受光素子2
1を備えるだけでよいから、実施の形態1と同様、部品
点数の減少および組立工数の削減を図ることができる。
一方、実施の形態1と異なり、二つの受光部セット21
a,21bを有するから、3ビーム法を用いる場合にお
いて、受光部セット21aの両端の受光部を、780n
mの光ビームから形成される3ビームの主スポット及び
これを挟む二つの副スポットの間隔に対応させ、受光部
セット21bの両端の受光部を、635nmの光ビーム
から形成される3ビームの主スポット及びこれを挟む二
つの副スポットの間隔に対応させることが可能となる。
【0071】(実施の形態3)この実施の形態では、9
通りある光学系の設定が簡易に行える方法について説明
する。
【0072】上記9通りの設定方法としては、 第1の光源(λ1 )でホログラム素子を設計し、第2
の光源(λ2 )だけを動かす。 第1の光源(λ1 )でホログラム素子を設計し、第1
の光源(λ1 )だけを動かす 第1の光源(λ1 )でホログラム素子を設計し、第1
の光源(λ1 )と第2の光源(λ2 )の両方を動かす。 第2の光源(λ2 )でホログラム素子を設計し、第2
の光源(λ2 )だけを動かす 第2の光源(λ2 )でホログラム素子を設計し、第1
の光源(λ1 )だけを動かす。 第2の光源(λ2 )でホログラム素子を設計し、第1
の光源(λ1 )と第2の光源(λ2 )の両方を動かす。 第1の光源(λ1 )及び第2の光源(λ2 )以外でホ
ログラム素子を設計し、第2の光源(λ2 )だけを動か
す。 第1の光源(λ1 )及び第2の光源(λ2 )以外でホ
ログラム素子を設計し、第1の光源(λ1 )だけを動か
す 第1の光源(λ1 )及び第2の光源(λ2 )以外でホ
ログラム素子を設計し、第1の光源(λ1 )と第2の光
源(λ2 )の両方を動かす。
【0073】以下、上記9通りの設定方法を具体的に述
べる。図8、図9において、光源の位置をS、回折光ス
ポット位置をPで表し、ホログラムのパターン設計に用
いた所定位置に添字0、第1の光源に係わる点に添字1
及び第2の光源に係わる点に添字2を付すものとする。
【0074】図8(a)に示すように、ホログラム素子
18が所定光源位置S0 に設けた第1の光源11からの
光ビームの波長(635nm)に対して所定回折光スポ
ット位置P0 に回折光スポットP1 を形成するようなパ
ターンを備え、前記所定光源位置S0 に配置した第2の
光源12からの光ビームの波長(780nm)に対して
前記ホログラム素子18がP0 とは異なる点P2 に回折
光スポットを形成する場合において、 図9(a)に示すように、第1の光源11が前記所定
位置S0 に設けられ、第2の光源12が前記所定位置か
らずれた位置S2 に設けられる形態と、 図9(b)に示すように、第2の光源12が前記所定
位置S0 に設けられ、第1の光源11が前記所定位置か
らずれた位置S1 に設けられる形態と、 図9(c)に示すように、第1の光源11と第2の光
源12が共に前記所定位置S0 からずれた位置S1 及び
2 に設けられる形態。
【0075】図8(b)に示すように、ホログラム素子
18が所定光源位置S0 に設けた第2の光源12からの
光ビームの波長(780nm)に対して所定回折光スポ
ット位置P0 に回折光スポットP2 を形成するようなパ
ターンを備え、前記所定光源位置S0 に配置した第1の
光源11からの光ビームの波長(635nm)に対して
前記ホログラム素子18がP0 とは異なる点P1 に回折
光スポットを形成する場合において、 前記と同様な配置にする形態(図9(a))と、 前記と同様な配置にする形態(図9(b))と、 前記と同様な配置にする形態(図9(c))。
【0076】図8(c)に示すように、ホログラム素子
18が所定光源位置S0 に設けた第3の仮想光源からの
光ビームの波長(635nm、780nm以外)に対し
て所定回折光スポット位置P0 に回折光スポットP3
形成するようなパターンを備え、前記所定光源位置S0
に配置した第1の光源11からの光ビームの波長(63
5nm)及び同じくS0 に配置した第2の光源12から
の光ビームの波長(780nm)に対して、前記ホログ
ラム素子18がそれぞれP0 とは異なる点P1及びP2
に回折光スポットを形成する場合において、 前記と同様な配置にする形態(図9(a))と、 前記と同様な配置にする形態(図9(b))と、 前記と同様な配置にする形態(図9(c))。
【0077】なお、の場合、回折光スポットP4 は図
8(c)の点P3 (P0 )と一致してもよい。また、
乃至の差異は、設計からの波長のずれや位置ずれによ
り発生する若干の収差をどのように分配するかのみであ
り、実用上大きな差はない。
【0078】次に、図10に示した位置関係を満たすた
めの条件について説明するとともに、前記〜の形態
の全てに適用が可能な第1、第2光源位置の算出式を示
し、更に各形態ごとの算出式を示す。
【0079】なお、以下においては、次のように定義さ
れた記号を用いる。 λ0 ・・・設計波長(ホログラム素子を設計する上で基
準とした波長) λ1 ・・・第1の光源の波長 λ2 ・・・第2の光源の波長 S0 (0、z0 )・・・設計光源位置 P0 (x1 、z1 )・・・設計回折光スポット位置 S1 ・・・第1の光源の移動後の位置 S2 ・・・第2の光源の移動後の位置 P1 ・・・第1の光源を移動した後の回折光スポットの
位置 P2 ・・・第2の光源を移動した後の回折光スポットの
位置 δx1 ・・・第1の光源のS0 からのx方向の移動量 δx2 ・・・第2の光源のS0 からのx方向の移動量 δz1・・・第1の光源のS0 からのz方向の移動量 δz2・・・第2の光源のS0 からのz方向の移動量 α1 ・・・光源をx方向に動かしたことによる回折光ス
ポットのx方向の位置変化 α2 ・・・光源をz方向に動かしたことによる回折光ス
ポットのx方向の位置変化 α3 ・・・光源をx方向に動かしたことによる回折光ス
ポットのz方向の位置変化 α4 ・・・光源をz方向に動かしたことによる回折光ス
ポットのz方向の位置変化 δxw1 ・・・第1の光源の波長が設計値からずれてい
ることによる回折光スポットのP0 からのx方向の位置
変化量 δzw1 ・・・第1の光源の波長が設計値からずれてい
ることによる回折光スポットのP0 からのz方向の位置
変化量 δxw2 ・・・第2の光源の波長が設計値からずれてい
ることによる回折光スポットのP0 からのx方向の位置
変化量 δzw2 ・・・第2の光源の波長が設計値からずれてい
ることによる回折光スポットのP0 からのz方向の位置
変化量 Γ1 ・・・第1の光源の光ビームの回折光スポット位置
のP0 を基準とした位置ベクトル Γ2 ・・・第2の光源の光ビームの回折光スポット位置
のP0 を基準とした位置ベクトル G・・・第1の光源の光ビームの回折光スポット位置P
1 を基準としたx方向所定間隔を示す位置ベクトル。
【0080】図10に示した位置関係を満たすための条
件は、
【0081】
【数7】
【0082】であるので、(2)、(3)式に(4)〜
(7)式を代入すると、
【0083】
【数8】
【0084】となり、(8)、(9)式を更に変形する
と、第1の光源に対して、次の式が得られる。
【0085】
【数9】
【0086】また、第2の光源に対して、次の式が得ら
れる。
【0087】
【数10】
【0088】(10)〜(13)式は、設計パラメ−タ
を用いて、次の式のように表現することが出来る。
【0089】
【数11】
【0090】上記の式は、9通り(形態1〜形態9)の
光学系設定の全てに適用することが出来る。
【0091】(形態1) λ1 =λ0 δx1 =δz1 =0 Px1 =Pz1 =0 とできるので、
【0092】
【数12】
【0093】(形態2) λ1 =λ0 より、 Aw1 =1 Sw1 =z1 また、δx2 =0と(14)式(i=2)より、
【0094】
【数13】
【0095】(形態3) λ1 =λ0 より、 Aw1 =1 Sw1 =z1 したがって、
【0096】
【数14】
【0097】なお、Px1 、Pz1 は設計により任意に
設定する。
【0098】(形態4) δx1 =0と(14)式(i=1)より、
【0099】
【数15】
【0100】(形態5) λ1 =λ0 より、 Aw1 =1 Sw1 =z1 また、δx2 =0と(14)式(i=2)より、
【0101】
【数16】
【0102】(形態6) λ1 =λ0 より、 Aw1 =1 Sw1 =z1 であるので、
【0103】
【数17】
【0104】(形態7)
【0105】
【数18】
【0106】(形態8) δx2 =0と(14)式(i=2)より、
【0107】
【数19】
【0108】(形態9) (14)(15)式より、そのまま、
【0109】
【数20】
【0110】となる。
【0111】なお、Px1 、Pz1 は設計により任意に
設定する。
【0112】以上、(形態1)〜(形態9)の全ての場
合において、
【0113】
【数21】
【0114】とする。
【0115】また、以上の形態では、光軸を一直線とし
たが、例えば、光源11、12と3ビーム用回折格子1
7との間、或いは、3ビーム用回折格子17とホログラ
ム素子18との間に反射ミラーを設け、光源の光軸を異
なる方向に偏向する光学系としてもよい。なお、このよ
うに反射ミラーを設けても光源の配置条件は、ミラーが
無い場合を想定した条件として導き出せば良く、このよ
うな場合も本発明に当然に含まれるものである。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、波長が
互いに異なる光ビームの受光素子上のスポット位置を近
づける、或いは一致させることによって一つの受光素子
を用いることが可能となり、部品点数の減少および組立
工数の削減によって光ピックアップの低コスト化を図る
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップの
概略断面図である。
【図2】本発明の波長の異なる2つの光源について回折
光スポット位置の関係を示す説明図である。
【図3】本発明の光源配置設計法を示す説明図である。
【図4】本発明の二つの光源の配置位置と回折光スポッ
ト位置との関係を示す説明図である。
【図5】本発明の表2の具体的数値に基づく光源位置の
プロット図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の光ピックアップの
概略断面図である。
【図7】本発明の表3の具体的数値に基づく光源位置の
プロット図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の設計光源位置の態
様を示す説明図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の光源位置ずらしの
態様を示す説明図である。
【図10】図8及び図9に対応させた光源の配置位置と
回折光スポット位置との関係を示す説明図である。
【図11】2光源互換性ピックアップの概略断面図であ
る。
【図12】LiNbO3 結晶のプロトン交換前とプロト
ン交換後の屈折率分布を示す模式図である。
【図13】同図(a)は偏波方向依存格子レンズの平面
図、同図(b)はその断面図である。
【図14】従来の単一光源互換性光ピックアップの概略
断面図である。
【符号の説明】
11 第1の光源 12 第2の光源 13 偏波方向依存格子レンズ 14 対物レンズ 15 光ディスク 16 光ディスク 17 3ビーム用回折格子 18 ホログラム素子(回折素子) 20 受光素子 20a 受光部セット 21 受光素子 21a 受光部セット 21b 受光部セット
フロントページの続き (72)発明者 茨木 晃 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉年 慶一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が互いに異なる光ビームを照射する
    二つの光源と、光ビームを受光素子の方向に回折させる
    回折素子とを備えた光ピックアップにおいて、前記受光
    素子がその基板上に一組の受光部セットを備えるととも
    に、前記二つの光源からの各々の光ビームが前記回折素
    子にて前記一組の受光部セットに導かれるように前記二
    つの光源の配置関係が設定されていることを特徴とする
    光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 波長が互いに異なる光ビームを照射する
    二つの光源と、光ビームを受光素子の方向に回折させる
    回折素子とを備えた光ピックアップにおいて、前記受光
    素子がその基板上に二組の受光部セットを備えるととも
    に、前記二つの光源からの各々の光ビームが前記回折素
    子にて前記二組の受光部セットにそれぞれ導かれるよう
    に前記二つの光源の配置関係が設定されていることを特
    徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記の回折素子が所定位置に設けられた
    短波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
    ンを備えるとともに、短波長側の光源が前記所定位置に
    設けられ、長波長側の光源が前記所定位置からずれて設
    けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記の回折素子が所定位置に設けられた
    短波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
    ンを備えるとともに、長波長側の光源が前記所定位置に
    設けられ、短波長側の光源が前記所定位置からずれて設
    けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記の回折素子が所定位置に設けられた
    長波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
    ンを備えるとともに、短波長側の光源が前記所定位置に
    設けられ、長波長側の光源が前記所定位置からずれて設
    けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記の回折素子が所定位置に設けられた
    長波長側の光源からの光ビームの波長に適合したパター
    ンを備えるとともに、長波長側の光源が前記所定位置に
    設けられ、短波長側の光源が前記所定位置からずれて設
    けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記受光素子の受光面と前記回折素子の
    回折面とが略平行に設定されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光ピックアッ
    プ。
  8. 【請求項8】 前記波長が互いに異なる光ビームは、互
    いに偏波方向も異なるようになっていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の光ピックア
    ップ。
  9. 【請求項9】 一方の偏波方向の光ビームに対してのみ
    3ビーム回折機能を呈する第1の偏波依存3ビーム用回
    折格子と、他方の偏波方向の光ビームに対してのみ3ビ
    ーム回折機能を呈する第2の偏波依存3ビーム用回折格
    子とを備えたことを特徴とする請求項8に記載の光ピッ
    クアップ。
  10. 【請求項10】 波長が互いに異なる光ビームを照射す
    る二つの光源と、光ビームを受光素子の方向に回折させ
    る回折素子とを備えた光ピックアップにおいて、 光源から出射される光ビームの光軸方向をz軸とし、こ
    のz軸と前記回折素子の回折方向とを含む面内にあり、
    回折素子の回折面上において前記z軸に直交する方向を
    x軸とし、これらx軸とz軸の交点を原点(0,0)、
    回折素子を設計する上で基準とした設計光源位置を
    (0,z0 )、同光源位置に対応する設計回折光スポッ
    ト位置を(x1 ,z1 )、第1の光源位置を(δx1,z
    0 +δz1)、第2の光源位置を(δx2,z0 +δz2)、
    第1の光源の回折光スポット位置を(x1 +Px2,z1
    +Pz2)とし、第2の光源の回折光スポット位置を(x
    1 +P x2,z1 +Pz2)とし、設計波長をλ0 、第1の
    光源の波長をλ1 、第2の光源の波長をλ2 とすると
    き、第i光源のx方向ずらし量δxi、第i光源のz方向
    ずらし量δziが、 【数1】 を略満足するように設定されていることを特徴とする光
    ピックアップ。
  11. 【請求項11】 波長が互いに異なる光ビームを照射す
    る二つの光源と、光ビームを受光素子の方向に回折させ
    る回折素子とを備えた光ピックアップの前記二つの光源
    位置の設定方法であって、 光源から出射される光ビームの光軸方向をz軸とし、こ
    のz軸と前記回折素子の回折方向とを含む面内にあり、
    回折素子の回折面上において前記z軸に直交する方向を
    x軸とし、これらx軸とz軸の交点を原点(0,0)、
    回折素子を設計する上で基準とした設計光源位置を
    (0,z0 )、同光源位置に対応する設計回折光スポッ
    ト位置を(x1 ,z1 )、第1の光源位置を(δx1,z
    0 +δz1)、第2の光源位置を(δx2,z0 +δz2)、
    第1の光源の回折光スポット位置を(x1 +Px2 ,z
    1 +Pz2)とし、第2の光源の回折光スポット位置を
    (x1 +Px2,z1 +Pz2)とし、設計波長をλ0 、第
    1の光源の波長をλ1 、第2の光源の波長をλ2 とする
    とき、第i光源のx方向ずらし量δxi、第i光源のz方
    向ずらし量δziを、 【数2】 を略満足するように設定することを特徴とする光ピック
    アップの光源位置設定方法。
  12. 【請求項12】 第1の光源及び第2の光源と回折格子
    間の光路が反射鏡により屈曲され、当該第1の光源位置
    及び第2の光源位置に対する前記反射鏡の反射面による
    鏡映像としての虚像光源位置が請求項10における第1
    の光源位置(δx1,z0 +δz1)、第2の光源位置(δ
    x2,z0 +δz2)をそれぞれ略充足するようになってい
    ることを特徴とする光ピックアップ。
  13. 【請求項13】 第1の光源及び第2の光源と回折格子
    間の光路が反射鏡により屈曲され、当該第1の光源位置
    及び第2の光源位置に対する前記反射鏡の反射面による
    鏡映像としての虚像光源位置が請求項11における第1
    の光源位置(δx1,z0 +δz1)、第2の光源位置(δ
    x2,z0 +δz2)を略充足させることを特徴とする光ピ
    ックアップの光源位置設定方法。
  14. 【請求項14】 前記二つの光源のうち長波長側の光源
    位置を短波長側の光源位置に対して前記受光素子よりも
    反対側に位置させることを特徴とする請求項1に記載の
    光ピックアップ。
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