JPH10321961A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JPH10321961A
JPH10321961A JP9131020A JP13102097A JPH10321961A JP H10321961 A JPH10321961 A JP H10321961A JP 9131020 A JP9131020 A JP 9131020A JP 13102097 A JP13102097 A JP 13102097A JP H10321961 A JPH10321961 A JP H10321961A
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optical
wavelength
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勝 小川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 異なる波長のレーザ光を光源として記録/再
生を行うことを必要とする異種の光記録媒体を、一つの
光記録再生装置で記録/再生する場合の、部品点数の増
加、装置の大型化、コストアップなどを防ぐ。 【解決手段】 異なる波長のレーザ光を出射する複数の
レーザチップ1,2と、前記レーザ光の透過および反射
により、透過レーザ光と反射レーザ光を同一光軸上に出
射させる光軸調整用の光学素子3と、さらに、光記録媒
体からの反射光を受光する受光素子とを一つのレーザパ
ッケージ内に有し、かつ、該レーザパッケージに前記光
記録媒体からの反射光を所定の波面を生成して前記受光
素子方向に回折する回折素子を備え、前記受光素子は異
なる波長に応じそれぞれ反射光を受光する受光部を備え
てなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオデ
ィスク等を始めとする高密度光記録再生装置に用いる光
ピックアップの光源及び、信号検出用の受光素子を兼ね
備えた光源として利用される半導体レーザ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】従来技術においては、光記録再生装置に用
いる光ピックアップの光源等に用いられている半導体レ
ーザ装置は、その中に1つのレーザチップを搭載してい
るものが多く実用化されている。ゆえに、1つの半導体
レーザ装置からは単一波長のレーザ光が出射する(ここ
で、用いる「単一波長」とは、レーザチップを構成して
いる結晶が有するバンドギャップで決定される波長を意
味し、発振時の縦モードに関するシングルモード、及び
自励発振型レーザにおけるマルチモードは、共に「単一
波長」に含む。)。
【0003】代表的な1例を、図33に示す。これは、
従来技術の半導体レーザ装置全体構造を一部切り欠いて
示した斜視図である。単一波長のレーザ光を出射するレ
ーザチッブ100がステム101上の素子付け用ブロッ
ク101aに設置されている。レーザチップ100から
出射した単一波長のレーザ光はステム101に設けた基
準面101bに対し垂直な方向に進行し、半導体レーザ
装置の上部に設けた出射窓102から出射する。また、
レーザチップ100の後方に光出力モニタ用の受光素子
100cが設置されている。矢印Cはレーザチップ10
0から出射したレーザ光が出射される様子を示す。 こ
れらの部品が出射窓102を有するキャップ103で覆
われ一つのパッケージに納まった半導体レーザ装置を構
成していた。104は、リード端子を示す。
【0004】他の、従来例としては、1.複数のレーザ
チップをモノリシックに集積化したマルチビーム半導体
レーザが特開平3−187285号公報に開示されてい
る。2.3つの半導体レーザを各々の発光点位置をずら
してサブマウント上にハイブリッドに集積化した半導体
レーザ装置が特開平3−112184号公報に開示され
ている。3.他、複数の半導体レーザの発光点を三次元
的に配置することができる受発光素子が特開平6−35
0187号公報に開示されている。
【0005】これらの内代表的な1例である特開平6−
350187号公報に開示された従来例を、図34に示
す。図34は、半導体基板111上に受光素子112
a、112bと凹部113が形成され、その凹部113
にレーザチップ115、116を設置したものである。
レーザチップ115、116は互いに波長が異なるレー
ザであり、レーザチップ115、116から水平方向
(紙面の下方から上方に向かう方向)に出射された光は
それぞれ、マイクロミラー114の斜面で反射されて、
半導体基板111に対し垂直な方向(紙面裏側から表側
に貫通する方向)に出射される。
【0006】また、1つのレーザチップと光記録媒体か
らの反射光を受光する受光素子を同一パッケージ内に収
納し、前反射光を回折する回折素子を具備する光ピック
アップ装置が特公平5−9851号公報に開示されてい
る。図35に、本光ピックアップ装置を集積化した1例
である半導体レーザ装置の例を、一部切り欠いて示した
斜視図に示す。
【0007】同図では、単一波長のレーザ光を出射する
レーザチップ120がステム121上の素子付け用ブロ
ック121aに設置されている。レーザチップ120か
ら出射した単一波長のレーザ光がステム121に設けた
基準面121bに対し垂直な方向に進行し、半導体レー
ザ装置の上部に設けた回折素子125から出射する。素
子付け用ブロック121aには光記録媒体からの反射光
を受光する受光素子123が設置されてある。レーザチ
ップ120の後方に光出力モニタ用の受光素子120c
が設置されてある。光記録媒体からの反射光は、回折素
子125により前記受光素子123方向に回折する。1
26は、リード端子を示す。矢印Cは、レーザチップ1
20から出射したレーザ光が、半導体レーザ装置の上部
に設けた回折素子125から出射し,さらに光記録媒体
で反射され半導体レーザ装置に戻って来る様子を示し、
矢印Dは前記回折素子125による回折光が、受光素子
123で受光される様子を示す。
【0008】また、従来より、CD(コンパクトディス
ク)、ビデオディスク、光磁気ディスク等の光記録媒体
はすべて厚さ1.2mmの基板を用いていた。一方、近
年、より高密度化を図るために、半導体レーザからのレ
ーザ光を光記録媒体に集光する対物レンズの開口数を大
きくする技術が導入されている。対物レンズの大開口化
により、光学的な分解能が向上し、高密度光記録に対し
て有効な手段となるが、集光スポットの収束性能が低下
するという問題がある。
【0009】すなわち、前述した1.2mm厚の基板を
用いる光記録媒体の場合、その面振れ及びそれを取り付
けるターンテーブルの面振れにより誘発する対物レンズ
の傾きによって、光スポットにコマ収差が発生し、良質
の記録/再生信号を得ることが出来ない。そこで対物レ
ンズの開口数を大きくしても光スポットのコマ収差が大
きくならないように、基板厚の薄い光記録媒体を用いる
方法がとられている。
【0010】例えば高密度光記録装置として今後急速な
普及が期待されるDVD(デジタルビデオディスク)装
置では、前述の理由から0.6mm厚の基板の光記録媒
体を用いている。しかし、基板厚を薄くした光記録媒体
の記録/再生のために最適化された対物レンズでは、従
来より用いられてきた1.2mm厚の基板の光記録媒体
に対しては、球面収差が大きくなり記録/再生が困難と
なる問題点がある。
【0011】そのため従来の光記録媒体との互換性を保
つために、異なる基板厚の光記録媒体に対し最適化され
た対物レンズを独立して用意する。或いは、特開平7−
182690号公報には、0.6mm厚の基板の光記録
媒体に対し最適化された対物レンズと半導体レーザ装置
との間に前記対物レンズの集光状態を変換し、1.2m
m厚の基板の光記録媒体に対しても球面収差の発生を抑
える変換レンズを設け、基板の厚さの違いに応じて前記
変換レンズを出し入れする例が開示されている。
【0012】図36に、本開示例を示す。図中131は
半導体レーザ装置、132は前記半導体レーザ装置13
1から出射したレーザ光を光記録媒体140の記録面上
に集光するための対物レンズ、133は前記半導体レー
ザ装置131から出射した発散光をほぼ平行光束に変換
するためのコリメートレンズ、134は前記光記録媒体
140で反射したレーザ光を検出するための検出光学
系、135は前記光記録媒体140からの反射光を前記
検出光学系134に分岐するためのビームスプリッタ、
136は前記対物レンズ132と前記ビームスプリッタ
135の間に設けられ、前記対物レンズ132に向かう
光東の集光状態を変換するための変換レンズで、凹レン
ズである。137は光検出器である。また、図37
(a)、(b)は光記録媒体と光スポットの収束状態を
示す図で、140aは0.6mm厚の基板の光記録媒
体、140bは1.2mm厚の基板の光記録媒体を示
す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一方、異なる波長のレ
ーザ光を光源として記録/再生を行うことを必要とする
異種の光記録媒体を一つの光記録再生装置で記録/再生
する場合は、異なる波長のレーザ光を出射する別々の半
導体レーザ装置を光ピックアップに搭載して光記録再生
装置に組み込み、光記録媒体が必要とする波長に応じ
て、半導体レーザ装置の駆動を切り替える必要があっ
た。すなわち、異なる波長の半導体レーザ装置を複数個
搭載していた。
【0014】具体例をあげるならば、前述のDVD用光
記録媒体とCD−R用光記録媒体を記録/再生する場合
は、光記録媒体の材料の違いにより用いる波長が異な
る。DVD用光記録媒体は波長625〜660nm(中
心波長650nmまたは、635nm)、CD−R用光
記録媒体は波長780〜790nm(中心波長は材料に
より細かくは微妙に異なるが、ほぼ785nm付近であ
る。)なる波長の半導体レーザを必要とした。このよう
に、従来技術の半導体レーザ装置を用いた場合、少なく
とも異なる波長の半導体レーザ装置それぞれを独立に搭
載することになるため、部品点数が増加し、装置が大型
化し、価格に影響を与えるという問題点があった。
【0015】また、特開平3−187285号公報及
び、特開平3−112184号公報に開示された従来例
は、独立したレーザチップを横方向に配置している例で
あるが、レーザチップのストライプと平行な方向におよ
そレーザチップの横幅分の距離すなわち、少なくとも2
00μm程度発光点の間隔が開くことになる。特開平6
−350187号公報に開示された従来例においても同
様の問題が生じる。このように、発光点の間隔が開くと
レンズの収差等の問題が発生し、特に高密度光記録シス
テム等では使用困難が顕著になる。
【0016】また、特公平5−9851号公報に開示さ
れた従来例では、1つのレーザチップと前記レーザチッ
プの波長にあわせて設計された受光素子が同一パッケー
ジに収納されてなる光ピックアップ装置を集積化した半
導体レーザ装置であり、異なる波長のレーザ光を光源と
して記録/再生を行うことを必要とする異種の光記録媒
体を、一つの光記録再生装置で記録/再生する場合は、
異なる波長のレーザチップ及び、それらに応じ最適化し
た受光素子をそれぞれ1個ずつ搭載した別々の光ピック
アップ装置を集積化した半導体レーザ装置を独立して搭
載する必要があった。
【0017】また、特開平7−182690号公報に開
示された従来例では、0.6mm厚の基板の光記録媒体
に対し最適化された対物レンズと半導体レーザ装置との
間に前記対物レンズの集光状態を変換し、1.2mm厚
の基板の光記録媒体に対しても球面収差の発生を抑える
変換レンズを設ける点、及び基板の厚さの違いに応じて
前記変換レンズを出し入れする機構部分の必要性から、
部品点数の増大、装置の大型化、コストアップなどの問
題点があった。
【0018】以上をまとめると、従来技術では異なる波
長のレーザ光を光源として記録/再生を行うことを必要
とする異種の光記録媒体を、一つの光記録再生装置で記
録/再生する場合には、異なる波長のレーザチップまた
は、異なる波長のレーザチップとそれらに応じて最適化
した受光素子をそれぞれ1個ずつ搭載した、別々に集積
化した半導体レーザ装置を独立に搭載することになるの
で、部品点数の増加、装置の大型化、コストアップなど
の第一の問題点があった。
【0019】また、複数のレーザチップを集積化した半
導体レーザ装置では、発光点の間隔が開くことによりレ
ンズの収差等の問題が発生するという、第二の問題点が
あった。
【0020】さらに、基板厚の異なる光記録媒体に対し
記録/再生を行う場合、球面収差の発生を抑えるための
変換レンズを設ける点、及び基板の厚さの違いに応じて
前記変換レンズを出し入れする機構部分の必要性から、
部品点数の増加、装置の大型化、コストアップなどの第
三の問題点があった。
【0021】
【問題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザチッ
プと、前記レーザ光の透過および反射により、透過レー
ザ光と反射レーザ光を同一光軸上に出射させる光軸調整
用の光学素子とを、一つのレーザパッケージ内に有して
なることを特徴とする半導体レーザ装置である。
【0022】請求項2に記載の発明は、異なる波長のレ
ーザ光を出射する複数のレーザチップと、前記レーザ光
の透過および反射により、透過レーザ光と反射レーザ光
を同一光軸上に出射させる光軸調整用の光学素子と、光
記録媒体からの反射光を受光する受光素子とを一つのレ
ーザパッケージ内に有し、かつ、該レーザパッケージに
前記光記録媒体からの反射光を所定の波面を生成して前
記受光素子方向に回折する回折素子を備え、前記受光素
子は異なる波長に応じそれぞれ反射光を受光する受光部
を備えてなることを特徴とする半導体レーザ装置であ
る。
【0023】請求項3に記載の発明は、前記受光素子
が、波長に応じ最適化されたそれぞれ独立の受光部を有
することを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装
置である。
【0024】請求項4に記載の発明は、それぞれ受光部
がその受光面が光軸方向に異なる高さに設定されてなる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体レー
ザ装置である。
【0025】請求項5に記載の発明は、前記受光素子の
受光面が傾斜して設けられていることを特徴とする請求
項2ないし4のいずれかに記載の半導体レーザ装置であ
る。
【0026】請求項6に記載の発明は、前記光軸調整用
の光学素子が、波長選択性光学素子、無偏光ビームスプ
リッタ、偏光ビームスプリッタの何れかからなることを
特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の半導体レ
ーザ装置である。
【0027】請求項7に記載の発明は、前記複数のレー
ザチップおよび前記光軸調整用の光学素子をL型ブロッ
クを介して設置してなることを特徴とする請求項1ない
し6の何れかに記載の半導体レーザ装置である。
【0028】請求項8に記載の発明は、複数のレーザチ
ップの一方と前記光軸調整用の光学素子との光路中に、
レーザ光の波面を変換する波面変換手段を設けたことを
特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の半導体レ
ーザ装置である。
【0029】請求項9に記載の発明は、複数のレーザチ
ップの一方と前記光軸調整用の光学素子との光路中に、
レーザ光の開口を制限する開口制限手段を設けたことを
特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の半導体レ
ーザ装置である。
【0030】
【発明の実施の態様】本発明は1つの半導体レーザ装置
のパッケージ内に互いに異なる波長のレーザチップを2
つ内蔵することで、1つの半導体レーザ装置から、記録
/再生する光記録媒体の必要とする波長のレーザ光が出
射するものである。ただし、波長選択性光学素子、ビー
ムスプリッタ、偏光分離等の光学素子を用いたレーザ光
の透過と反射により、透過光と反射光が同一光軸上を通
過するべく半導体レーザ装置から出射する位置関係に設
置してなるものである。以上により、前述した第一、第
二の問題点を同時に解決するものである。
【0031】さらに、パッケージ内の前記レーザチップ
の内、1.2mm厚の基板の光記録媒体の記録/再生に
利用するレーザチップと前記光学素子との間に、レーザ
光の波面を変換する波面変換手段、または開口を制限す
る開口制限手段を設置することで、対物レンズに向かう
レーザ光の収束状態を変換し、対物レンズによる集光状
態を変更することにより、1.2mm厚の基板の光記録
媒体に対しても球面収差の発生を抑え、良質の記録/再
生信号を得るものである。
【0032】一方、レーザチップと、光記録媒体からの
反射光を受光する受光素子と、前記反射光を所定の波面
を生成して前記受光素子方向に回折する回折素子を同一
装置に具備する半導体レーザ装置においては、前述した
手段すなわち2つのレーザチップ及び光学素子を具備
し、2つの波長のレーザ光が同一進行方向且つ、同一光
軸上を通過する手段、及び、波面変換手段、または開口
制限手段の他に、2つの波長のレーザ光を受光するため
に、前記受光素子の受光領域を回折方向に長くすること
や、異なる波長に応じ受光位置や受光高さを変える、前
記受光素子を傾斜して設置するあるいは異なる波長に応
じた分光感度曲線を有する受光素子を与える等の手段を
用いて異なる波長のどちらの場合においても、光記録媒
体からの反射光を受光し、適切な信号検出を行う受光素
子を具備した半導体レーザ装置を得る。
【0033】本発明では前述した構成によって、2つの
レーザチップから出射するレーザ光を光学レンズ等を介
してモニタしながら、位置決めすることにより同一光軸
上を出射させることができ、光記録媒体の必要とする波
長に応じて、駆動するレーザチップを切り替えること
で、1つの半導体レーザ装置から2種類の波長のレーザ
光が必要に応じて出射する。
【0034】また、0.6mm厚の基板の光記録媒体に
対し最適化された対物レンズを用いた光へツドで1.2
mm厚の基板の光記録媒体を記録/再生する場合におい
て、半導体レーザ装置に内蔵した波面変換手段または、
開口制限手段により、一方のレーザ光の前記対物レンズ
での集光状態を変更させ、半導体レーザ装置の外部(前
記対物レンズと半導体レーザ装置との間)に変換レンズ
等を設ける方法や、さらには基板の厚さの違いに応じて
前記変換レンズを出し入れする機構を設けるなどの大が
かりな方法を用いなくとも、球面収差の発生を抑え良質
の記録/再生信号を得ることができる。
【0035】さらには、レーザチップと光記録媒体から
の反射光を受光する受光素子と、前記反射光を所定の波
面を生成して前記受光素子方向に回折する回折素子を同
一装置に具備する半導体レーザ装置においては、前述し
た手段すなわち2つのレーザチップ及び光学素子を具備
しながら、尚、2つの波長のレーザ光を受光するために
前記受光素子の受光領域を回折方向に長くすることや、
異なる波長で受光位置や受光高さを変える、あるいは異
なる波長に応じた分光感度曲線を有する受光素子を与え
る等の方法で、異なる波長のどちらの場合においても、
光記録媒体からの反射光を受光し、適切な信号検出を行
う受光素子を具備した半導体レーザ装置を得る。
【0036】以下、図面を参照して本発明の実施例をさ
らに詳細に説明する。
【0037】[実施例1]図1は、半導体レーザ装置の
全体構造を一部切り欠いて示した斜視図であり、図2は
半導体レーザ装置の断面図である。
【0038】異なる波長のレーザ光すなわち、波長65
0nmのレーザ光を出射するレーザチップ1、波長78
5nmのレーザ光を出射するレーザチップ2、及びレー
ザチップ1の波長を透過し、レーザチップ2の波長を反
射する波長選択性光学素子3がそれぞれサブマウント部
材4a、4b、4c上に取り付けられ、ステム5上に図
2に示す位置関係に設置されている。この位置関係は、
レーザチップ1の出射端面laがステム5に設けた基準
面5bに平行で、レーザチップ2の出射端面2aが前記
基準面5bに垂直で、波長選択性光学素子3が前記基準
面5bに対して45゜となっている。
【0039】このとき、サブマウント4bと共に先に位
置決めされたレーザチップ2から出射し、前記波長選択
性光学素子3により反射したレーザ光を光学レンズ等を
介して平行光とし、前記平行光をモニタしながら、前記
レーザチップ1を含むサブマウント4aをもう一方のレ
ーザチップ1を発光しつつ動かしながら前記光学レンズ
等を介して平行光にすることで、すでにモニタしている
先に位置決めされたレーザチップ2の平行光と位置合わ
せを行う。これによって、レーザチップ1、2の光学上
の発光点のずれを無くすことができる。このようにし
て、2つのレーザチップから出射するレーザ光を、同一
光軸上を通過させることができ、半導体レーザ装置の上
部に設けた出射窓8aから、共に基準面5bに対し垂直
な方向に出射する。図1、図2上ではレーザチップ1か
ら出射した波長650nmのレーザ光を実線で示し、レ
ーザチップ2から出射した波長785nmのレーザ光を
点線で示している。波長選択性光学素子3での透過及び
反射の後は、両者は同一光軸上をとおるので、実線のみ
で示している。
【0040】尚、レーザチッブ1、2の後方には光出力
モニタ用の受光素子6a及び6bが設置されている。こ
れらの部品が出射窓8aを有するキャップ8で覆われ一
つのパッケージに納まった半導体レーザ装置を構成して
いる。10は、リード端子を示す。
【0041】図3は、図1、2における光軸調整用の波
長選択性光学素子3に変えて無偏光ビームスプリッタ3
aを用いたものである。
【0042】異なる波長のレーザ光すなわち、波長65
0nmのレーザ光を出射するレーザチップ1、波長78
5nmのレーザ光を出射するレーザチップ2、無偏光ビ
ームスプリッタ3aがそれぞれサブマウント部材4a、
4b、4d上に取り付けられステム5上に図3に示す位
置関係に設置されている。この位置関係は、レーザチッ
プ1の出射端面laがステム5に設けた基準面5bに平
行で、レーザチップ2の出射端面2aが前記基準面5b
に垂直、無偏向ビームスプリッタ3aの反射面が前記基
準面5bに対し45゜の傾きを有する構造となってい
る。
【0043】図4は、光軸調整用の光学素子として偏光
ビームスプリッタ3bを用いたものである。
【0044】異なる波長のレーザ光すなわち、波長65
0nmのレーザ光を出射するレーザチップ1、波長78
5nmのレーザ光を出射するレーザチップ2、偏向ビー
ムスプリッタ3bがそれぞれサブマウント部材4a、4
e、4d上に取り付けられステム5上に図4に示す位置
関係に設置されている。この位置関係は、レーザチップ
1の出射端面laがステム5に設けた基準面5bに平行
で、レーザチップ2の出射端面2aが前記基準面5bに
垂直で、偏向ビームスプリッタ3bの張合せ面が前記基
準面5bに対し45°となっている。なお、レーザチッ
プ1、2の電界ベクトルの方向は図4の横に記す方向と
なっている。
【0045】図3及び図4においても、図1、2の場合
と同様に、サブマウント4eと共に先に位置決めされた
レーザチップ2から出射し、偏向ビームスプリッタ3a
により反射したレーザ光を光学レンズ等を介して平行光
とし、前記平行光をモニタしながら、前記レーザチップ
1を含むサブマウント4aをもう一方のレーザチップ1
を発光しつつ動かしながら前記光学レンズ等を介して平
行光とすることで、すでにモニタしている先に位置決め
されたレーザチップ2の平行光と位置あわせを行う。こ
れによってレーザチップ1、2の光学上の発光点のずれ
を無くすことができる。このようにし、2つのレーザチ
ップから出射するレーザ光を同一光軸上を通過させるこ
とができ、半導体レーザ装置の上部に設けた出射窓8a
から、共に基準面5bに対し垂直な方向に出射する。
【0046】[実施例2]図5、6、7は、複数のレー
ザチップおよび前記光軸調整用の光学素子をL型ブロッ
クを介して設置した実施例を示す断面図である。
【0047】図5において、前記レーザチップ1、レー
ザチップ2、及び光軸調整用の光学素子(図5の実施例
では波長選択性光学素子)3を取り付けたサブマウント
4c’がL型ブロック4f上に取り付けられ、ステム5
上に図2に示す位置関係に設置されている。この位置関
係は、実施例1に示す位置関係と同様である。
【0048】ところで、半導体レーザの活性層と垂直な
方向のずれはレーザチップの基板(主にGaAs等で構
成される)厚のばらつきによるので、その値は、±10
μm程度である。このように、光学的な収差の無視でき
る範囲において、2つのレーザチップから出射するレー
ザ光を、同一光軸上を通過する様にし、半導体レーザ装
置の上部に設けた出射窓8aから出射する。本実施例に
よれば、レーザチップ1、2を1つのL型ブロックに取
り付けることによって、前記の組み立ての工数及び、発
光点の調整の工数を効果的に削減できる。
【0049】図6は、前記L型ブロック4f上に、光軸
調整用の光学素子(本実施例では波長選択性光学素子)
3を位置決めし取り付けるための切欠き部4gを設けた
ものである。この切欠き部4gに光学素子3をはめ込む
ことにより、光学素子を精度良く取り付けることが容易
になり、組み立て、調整の工数を削減し、コストダウン
することができる。
【0050】図7は、前記L型ブロック4f上に、光軸
調整用の光学素子(本実施例では、無偏向ビームスプリ
ッタ)3aを位置決めして取り付けるための台座部4h
を設けてある。この台座部4hに光学素子3aを取り付
けることにより、光学素子を精度良く取り付けることが
容易になり、組み立て、調整の工数を削減し、コストダ
ウンすることができる。
【0051】前述までの実施例での半導体レーザ装置
は、0.6mm厚の基板の光記録媒体に対し最適化され
た対物レンズを用いた光ヘッドでの光源として利用さ
れ、前記光ヘッドで1.2mm厚の基板の光記録媒体を
記録/再生する場合においては、球面収差の発生を抑え
るため、半導体レーザ装置の外部(前記対物レンズと半
導体レーザ装置との間)に変換レンズ等の球面収差補償
手段を設ける方法を用いる光ヘッドで利用される。
【0052】[実施例3]次の実施例は、上記の、変換
レンズ等の球面収差補償手段をレーザパッケージ内に設
けた例を示すものである。
【0053】図8は、本実施例の半導体レーザ装置内部
の光学系を拡大して示した図であり、図9は本半導体レ
ーザ装置と外部の光ヘッドの光学系の概要を示した図で
ある。
【0054】レーザチップ1は、0.6mm厚の基板の
光記録媒体11(例えばDVD用光記録媒体)に対し利
用し、レーザチップ2は、1.2mm厚の基板の光記録
媒体12(例えばCD−R用光記録媒体)に対して利用
する。対物レンズ21は前記光記録媒体11の記録/再
生に対し最適化されたレンズであり、前記光記録媒体1
1の情報信号面11aで最適に集光する。また、前記レ
ーザチップ2と光軸調整用の光学素子(本実施例では波
長選択性光学素子)3との間には、レーザチップ2から
出射したレーザ光の波面を変換し、対物レンズ21に向
かうレーザ光の収束状態を変換し、対物レンズ21によ
る集光状態を変更する波面変換手段としての、凹レンズ
14が設置してある。該凹レンズ14を通過したレーザ
光は波面が変換されるため、点線で記した光路を進行
し、前記対物レンズ21を介し1.2mm厚の基板の光
記録媒体12に対しても球面収差の発生を抑えて、情報
信号面12aに最適に集光する。
【0055】なお、4fはL型ブロックであり、4iは
波面変換手段としての、前記凹レンズ14を設置する部
材である。22は前記光記録媒体11または12で反射
したレーザ光を検出するための検出光学系、23は前記
光記録媒体11または12で反射したレーザ光を前記検
出光学系に分岐するためのビームスプリッタ、24は光
検出器である。
【0056】図10は、他の例を示す、半導体レーザ装
置内部の光学系拡大図、図11は半導体レーザ装置と外
部の光ヘッドの光学系の概要図である。
【0057】図8、9の実施例と異なる点は、レーザ光
の波面変換手段を用いる代りにレーザ光の開口制限手段
を用いた点である。対物レンズ21は前記光記録媒体1
1の記録/再生に対し最適化されたレンズであり、前記
光記録媒体11の情報信号面1laで最適に集光する。
また、前記のレーザチップ2と光軸調整用の光学素子
(本実施例では波長選択性光学素子)3との間には、レ
ーザチップ2から出射したレーザ光の開口を制限し、対
物レンズ21に向かうレーザ光の収束状態を制限し、対
物レンズ21による集光状態を変更する開口制限手段と
しての、アパーチャ15が設置してある。前記アパーチ
ャ15を通過したレーザ光は開口が制限されることによ
り、点線で記した光路を進行し、前記対物レンズ21を
介し1.2mm厚の基板の光記録媒体12に対しても球
面収差の発生を抑え、その情報信号面12aで最適に集
光する。開口径は約φ0.4mmとしている。本開口に
よるビームの広がりは、約0.45度となり、光学的に
無視出来る。4fはL型ブロックであり、4iは開口制
限手段としての、前記アパーチャ15を設置する部材で
ある。
【0058】図12はさらに他の例を示すものであり、
レーザチップ2と光軸調整用の光学素子(本実施例では
無偏向ビームスプリッタ)3aとの間に、レーザチップ
2から出射したレーザ光の波面を変換し、対物レンズに
向かうレーザ光の収束状態を変換し、対物レンズによる
集光状態を変更する波面変換手段としての、凹レンズ1
4aを、前記光学素子3aに固定し設置している。前記
凹レンズ14aが固定された前記光学素子3aは、L型
ブロック4fに設置した台座4hに設置されている。
【0059】前記凹レンズ14aを通過したレーザ光は
波面が変換されることにより、対物レンズでの集光状態
が変更され前記、1.2mm厚の基板の光記録媒体に対
しても球面収差の発生を抑え、その情報信号面で最適に
集光する。このように、波面変換手段を前記光学素子に
固定し設置することで、波面変換手段を設置するための
部材を用いる必要がなくなり、部品点数の削減ならび
に、前記部材に関わる位置調整の時間も不要となる。
【0060】図13は、アパーチャ15aを用いた場合
であり、レーザチップ2と光学素子(本実施例では無偏
向ビームスプリッタ)3aとの間に、レーザチップ2か
ら出射したレーザ光の開口を制限し、対物レンズに向か
うレーザ光の収束状態を変換し、対物レンズによる集光
状態を変更する開口制限手段としての、アパーチャ15
aを、前記光学素子3aに固定し設置している。前記ア
パーチャ15aが固定された前記光学素子3aは、L型
ブロック4fに設置した台座4hに設置されている。
【0061】前記アパーチャ15aを通過したレーザ光
は開口が制限されることにより、対物レンズでの集光状
態が変更され、前記1.2mm厚の基板の光記録媒体に
対しても球面収差の発生を抑え、その情報信号面で最適
に集光する。ここで、開口径は約φ0.6mmとしてい
る。また、図12の例と同様に、開口制限手段を前記光
学素子に固定し設置することで、開口制限手段を設置す
るための部材を用いる必要がなくなり、部品点数の削減
ならびに、前記部材に関わる位置調整の時間も不要とな
る。
【0062】[実施例4]図14は、半導体レーザ装置
のパッケージに光記録媒体からの反射光を回折する回折
素子、及び該回折素子で回折された反射光を受光する受
光素子とを備えた本半導体レーザ装置全体構造を一部切
り欠いて示した斜視図である。
【0063】波長650nmのレーザ光を出射するレー
ザチップ1、波長785nmのレーザ光を出射するレー
ザチップ2、及びレーザチップ1の波長を透過し、レー
ザチップ2の波長を反射する波長選択性光学素子3がス
テム9上の素子付け用ブロック9aに設置されている。
この位置関係は、レーザチップ1の出射端面laがステ
ム9に設けた基準面9bに平行で、レーザチップ2の出
射端面2aが前記基準面9bに垂直で、波長選択性光学
素子3が前記基準面9bに対し45゜となっている。
【0064】また、素子付け用L型ブロック9aには光
記録媒体からの反射光を受光する受光素子10が設置さ
れ、レーザチップ1、2の後方に光出力モニタ用の受光
素子6a及び6bが設置されている。これらの部品がキ
ャップ17で覆われてなり、キャップ17には光記録媒
体からの反射光を、所定の波面を生成して前記受光素子
方向に回折する回折素子16が設置されている。
【0065】13はリード端子を示す。矢印Aは、2つ
のレーザチップ1、及び2から出射したレーザ光が、請
求項1の実施例に記載した原理で同一進行方向、すなわ
ち、共に基準面9bに対し垂直な方法に進行し、半導体
レーザ装置の上部に設けた回折素子16から出射し、さ
らに光記録媒体で反射され半導体レーザ装置に戻つて来
る様子を示す。矢印Bは前記回折素子16による回折光
が、受光素子10に入射する様子を示す。
【0066】本実施例においても、2つのレーザチップ
から出射するレーザ光は、先に位置決めされたレーザチ
ップ1から出射したレーザ光を光学レンズ等を介して平
行光とし、前記平行光をモニタしながら、もう一方のレ
ーザチップ2を発光しながら前記光学レンズ等を介して
平行光とし、すでにモニタしている先に位置決めされた
レーザチップ1の平行光と位置あわせを行うことで、レ
ーザチップ1、2の発光点の活性層と平行な方向のずれ
を無くすることができる。また、活性層と垂直な方向の
発光点のずれはレーザチップの基板(主にGaAs等で
構成される)厚のぱらつきによるので、その値は、±1
0μm程度である。このように、光学的な収差の無視で
きる範囲において、2つのレーザチップから出射するレ
ーザ光の光軸を、同一光軸上に合わせることができる。
【0067】図15に図14の内部構成の拡大図を示
し、図16に前記回折素子16、受光素子10、及び異
なる波長の回折光を光記録媒体側から見た図を示す(以
下の図では、特に指定しない限り、波長650nmのレ
ーザ光を実線、波長785nmのレーザ光を点線で表
す。また特に指定しない限り、回折光は一次回折光を意
味する。)。
【0068】レーザチップ1から出射した波長650n
mのレーザ光及び、レーザチップ2から出射した波長7
85nmのレーザ光はそれぞれ、波長選択性光学素子3
を透過及び反射し、同一光軸上を進行し回折素子16を
通過して、光記録媒体で反射され、回折素子16で所定
の波面を生成して回折し、前記受光素子10で受光され
る。回折素子16は3分割され16a、16e、16f
の3領域から成り、各々の領域において波長650nm
での3つの回折光la、le、lf、波長785nmで
の3つの回折光2a、2e、2fが発生する。
【0069】回折光la、2aはフォーカスエラー信号
検出用の回折光であり、その回折光とほぼ同じ方向の分
割線により2分割された前記受光素子10の受光領域3
1a、31bの分割線32上に集光し、受光領域31
a、31bの出力差によってフォーカス誤差信号を得
る。回折光le、2e及び、lf、2fはトラッキング
誤差信号検出用の回折光であり、それぞれ、前記受光素
子10に形成された受光領域33及び、34で検出され
る。
【0070】一般にレーザ光がある特定の格子定数の回
折格子によって回折される場合、その回折角は波長が長
いほど大きくなる。したがって、本実施例の場合、波長
650nmのレーザ光の回折光la、le、lfは、受
光領域31a、31b、33、34の中で光軸に近い
側、すなわち紙面左側に集光する。一方、波長785n
mのレーザ光の回折光2a、2e、2fは、受光領域3
1a、31b、33、34の中で光軸に遠い側、すなわ
ち紙面右側に集光する。また、波長の温度変化により回
折角が変化する。本実施例では、波長650nmのレー
ザ光が、温度変化等で625〜660nmの範囲で変化
する場合、回折光la、le、1fの回折角は17.3
〜18.2゜の範囲で変化する。一方、波長785nm
のレーザ光が、温度変化等で770〜790nmの範囲
で変化する場合、回折光2a、2e、2fの回折角は2
0.6〜21.9゜の範囲で変化する。前述の、異なる
波長であることによる回折角の違い及び、温度変化など
に伴う回折角変動によるスポット位置変動、及び部品公
差、組み立て公差等による、フォーカスオフセットを考
慮すると、前述の受光素子10に形成された受光領域3
1a、31b、33、34の回折方向の長さLは480
μmとなった。
【0071】また本実施例は、625〜660nm及
び、780〜790nmの広範囲で変化する2つの波長
に対し、1本の前記分割線50上でフォーカスエラー信
号検出を行うが、前記分割線32の角度を、紙面x方向
に対し0.74゜傾けることで、625〜660nm及
び、770〜790nmの範囲で変化する2つの波長に
対し、フォーカスオフセットを極めて少なくすることが
できる。波長650nmに対して、フォーカスオフセッ
ト量が0μmとなる特性を有する回折格子を設計する
と、625nmで0.017μm、790nmで−0.
077μmとなり、625nm〜790nmの範囲で
は、0.017μm〜−0.077μmの範囲の値をと
る。このように極めて小さいフォーカスオフセット量と
なる結果を得た。
【0072】本実施例における半導体レーザ装置は、
0.6mm厚の基板の光記録媒体に対し最適化された対
物レンズを用いた光ヘッドでの光源として利用され、前
記光ヘッドで1.2mm厚の基板の光記録媒体を記録/
再生する場合においては、球面収差の発生を抑えるた
め、半導体レーザ装置の外部(前記対物レンズと半導体
レーザ装置との間)に変換レンズ等の球面収差補償手段
を設ける方法を用いる光ヘッドで利用される。
【0073】図17、18は、上記実施例に波面変換素
子としての凹レンズ14、または開口制限手段としての
アパーチャ15(実施例3)を追加したものである。
【0074】図17は、半導体レーザ装置の前記レーザ
チップ2と光学素子(本実施例では波長選択性光学素
子)3との間に、レーザチップ2から出射したレーザ光
の波面を変換し、対物レンズに向かうレーザ光の収束状
態を変換し、対物レンズによる集光状態を変更する波面
変換手段としての、凹レンズ14が設置してある。該凹
レンズ14を通過したレーザ光は波面が変換されること
により、点線で記した光路を進行し、対物レンズを介し
1.2mm厚の基板の光記録媒体に対しても球面収差の
発生を抑え、その情報信号面で最適に集光する。
【0075】図18は、半導体レーザ装置の前記レーザ
チップ2と光学素子(本実施例では波長選択性光学素
子)3との間に、レーザチップ2から出射したレーザ光
の開口を制限し、対物レンズに向かうレーザ光の収束状
態を制限し、対物レンズによる集光状態を変更する開口
制限手段としての、アパーチャ15を設置した。前記ア
パーチャ15を通過したレーザ光は開口が制限されるこ
とにより、点線で記した光路を進行し、対物レンズを介
し1.2mm厚の基板の光記録媒体に対しても球面収差
の発生を抑え、その情報信号面で最適に集光する。
【0076】ここで、対物レンズとは0.6mm厚基板
の光記録媒体の記録/再生に対し最適化されたレンズで
あり、レーザチップ1から出射したレーザ光は、前記光
記録媒体の情報信号面で最適に集光するものとする。9
aは素子付け用L型ブロックであり、4i(図17)、
4j(図18)は、それぞれ前記凹レンズ14、アパー
チャ15を設置する部材である。素子付け用ブロック9
aには光記録媒体からの反射光を受光する受光素子10
が設置されてなる。16は光記録媒体からの反射光を所
定の波面を生成して前記受光素子10方向に回折する回
折素子である。41、42はそれぞれ前記回折素子16
で回折した650nm、785nmの回折光を示す。
【0077】本実施例に示した構成により、2つのレー
ザチップと光記録媒体からの反射光を受光する受光素子
を同一パッケージ内に収納し、前記反射光を受光素子方
向に回折する回折素子を有する半導体レーザ装置におい
ても、前記波面変換手段、または開口制限手段を同一パ
ッケージに内蔵することにより、1つの半導体レーザ装
置で球面収差の発生を抑え、良質の記録/再生信号を得
ることができ、異なる2つの波長のどちらの場合におい
ても光記録媒体からの反射光を受光し、適切な信号検出
を行う受光素子を具備した、半導体レーザ装置を得る。
【0078】図19、20は、レーザチップ2と光学素
子(本実施例では無偏光ビームスプリッタ)3aとの間
に、レーザチップ2から出射したレーザ光の波面を変換
し、対物レンズに向かうレーザ光の収束状態を変換して
対物レンズによる集光状態を変更する、波面変換手段と
しての凹レンズ14aが前記光学素子3a、または、レ
ーザチップ2から出射したレーザ光の開口を制限し、対
物レンズに向かうレーザ光の収束状態を変換し、対物レ
ンズによる集光状態を変更する開口制限手段としてのア
パーチャ15a、を固定し設置した例を示すものであ
る。
【0079】図19では、凹レンズ14aを通過したレ
ーザ光は波面が変換されることにより、対物レンズでの
集光状態が変更され、前記1.2mm厚の基板の光記録
媒体に対しても球面収差の発生を抑え、その情報信号面
で最適に集光する。図20では、該アパーチャ15aを
通過したレーザ光は開口が制限されることにより、対物
レンズでの集光状態が変更され前記、1.2mm厚の基
板の光記録媒体に対しても球面収差の発生を抑え、その
情報信号面で最適に集光する。
【0080】本実施例に示した例により、1つの半導体
レーザ装置で、球面収差の発生を抑え良質の記録/再生
信号を得ることが出来、異なる2つの波長のどちらの場
合においても、光記録媒体からの反射光を受光し、適切
な信号検出を行う受光素子を具備した半導体レーザ装置
を得る。かつ、波面変換手段または開口制限手段を前記
光学素子に固定し設置することで、波面変換手段を設置
するための部材を用いる必要がなくなり、部品点数の削
減ならびに、前記部材に関わる位置調整の時間も不要と
なる。
【0081】[実施例5]図21は回折素子16、受光
素子50、波長650nm及び、785nmのレーザ光
の回折光を、光軸方向の光記録媒体側から見た図を示し
ている。
【0082】波長650nmのレーザ光の回折光の内、
laは前記受光素子50に形成された受光領域51a、
51bの分割線52上で集光し、le、lfは53a、
53b上で集光する。
【0083】同様に波長785nmのレーザ光の回折光
の内、2aは前記受光素子50に形成された受光領域5
4a、54bの分割線55上で集光し、2e、2fは5
6a、56b上で集光する。フォーカス誤差信号、トラ
ッキング誤差信号の検出方法は前述した実施例4の場合
と同様である。
【0084】さらに本実施例では、高密度光記録媒体用
として用いられる波長650nmのレーザ光の回折光用
の受光領域51a、51b、53a、53bの面積を、
波長785nmのレーザ光の回折光用の受光領域54
a、54b、56a、56bに比べ小さくすることで、
受光領域51a、51b、53a、53bの応答速度
を、受光領域54a、54b、56a、56bの応答速
度より向上している。このように、回折光の波長に応じ
て受光領域を分離形成し、受光領域の面積を変えること
で、応答速度を向上することが出来る。
【0085】16は3領域16a、16e、16fを有
する回折素子、各々の領域における波長650nmの回
折光をla、le、lf、波長785nmの回折光2
a、2e、2fとする。
【0086】図22は、図21で示した受光素子におけ
る2つの分割線の角度rl、r2を、波長に応じて別々
に設計したものである。
【0087】フォーカス誤差信号検出用の受光領域61
a、61b及び64a、64bのそれぞれの分割線6
2、65の角度rl、r2を紙面x方向に対しそれぞ
れ、0.78°、0.83°傾けて形成している。これ
によって、波長650nmの場合は、625〜660n
mの範囲でフォーカスオフセット量は−0.001〜0
μm、波長785nmの場合は、780〜790nmの
範囲で、フォーカスオフセット量は−0.010〜0.
007μmとなり、波長変動によるフォーカスオフセッ
トの発生をさらに小さくすることができる。
【0088】63a、63b、66a、66bはトラッ
キング誤差信号検出用の受光領域である。
【0089】[実施例6]本実施例は、受光するレーザ
光の波長に応じ、別々の材料で受光素子を作製し搭載し
たものである。図23、図24により説明する。
【0090】受光素子として多く用いられているSiフ
ォトダイオードは、図24中のアに示す様な分光感度曲
線を有し、一般に波長800〜900nmの範囲でピー
ク感度を持つ。785nmのレーザ光に対しては、前記
の様な受光素子が多く用いられており、図23の受光素
子70bは、図24中のアに示す様な分光感度曲線を有
するものを用いている。
【0091】ところが前記図24中のアの場合、650
nmのレーザ光では785nmのレーザ光に比べ受光感
度が20%以上低下するため、フォーカス誤差信号、ト
ラッキング誤差信号等の信号レベルが同様に低下するこ
とになる。このため本実施例では、GaAsPなる材料
を用いて、図24中のイに示す様な分光感度曲線を有す
る受光素子70aを650nmのレーザ光の受光素子と
して用いた。以上のような異なる材料の受光素子70
a、70bを2つ搭載することで、650nm、785
nmのどちらの場合でも適切な信号出力を得ることがで
きる。16は3領域16a、16e、16fを有する回
折素子、各々の領域における波長650nmの回折光を
la、le、lf、波長785nmの回折光2a、2
e、2fとする。信号検出の方式等はこれまでの実施例
の場合と同様である。
【0092】図25は、同一の材料(例えばシリコーン
Si)を用いて、受光領域における不純物の拡散深さを
違えることで、レーザ光の波長付近でピーク感度となる
分光感度曲線を有する受光素子80a、80bを同一装
置内に搭載したものである。
【0093】図25において、波長650nm用の受光
素子80aは不純物の拡散領域が81aで示されてお
り、その拡散深さは約1μmであり、図24中のイに示
す様な分光感度曲線を有する。波長785nm用の受光
素子80bは不純物の拡散領域が81bで示されてお
り、その拡散深さは約1.2μmであり、図24中のア
に示す様な分光感度曲線を有する。以上のような受光素
子80a、80bを2つ搭載することで、650nmの
場合でも適切な信号出力を得ることが出来る。信号検出
の方式等はこれまでの実施例と同様である。41、42
はそれぞれ650nm、785nmの回折光を示す。
【0094】図26、27は、本実施例は、受光素子上
に受光するレーザ光の波長に応じて、異なる膜厚の誘電
体膜を形成したものである。650nm用及び、785
nmのレーザ光用の受光素子をそれぞれ82a、82b
とする。
【0095】図26では、前記受光素子82a、82b
上にSiO,SiO2なる2層の誘電体膜がλ/4なる
厚さに施してある。それぞれの屈折率が1.75、1.
45であることから、前記受光素子82aの場合、Si
O膜83aは112.lnm、SiO2膜84aは9
2.6nmであり、前記受光素子82bの場合、SiO
膜83bは135.3nm、SiO2膜84bは11
2.lnmとなっている。
【0096】さらに、図27では、前記受光素子82
a、82b上にAl23,ZrO2,MgF2なる3層の
誘電体膜がそれぞれλ/4、λ/2、λ/4なる厚さに
施してある例を示す。すなわち、それぞれの屈折率が
1.60、2.00、1.28であることから、膜厚は
前記受光素子82aの場合、それぞれAl23膜85a
は101.6nm、ZrO2膜86aは162.5n
m、MgF2膜87aは127.0nmであり、前記受
光素子82bの場合、それぞれAl23膿85bは12
2.7nm、ZrO2膜86bは196.3nm、Mg
F2膜87bは153.3nmとなる。
【0097】このように、受光する波長に応じて、実際
の膜厚を違えることで、波長に応じた高透過率の誘電体
膜を得るとともに、受光素子表面での回折光の反射を抑
制でき、それによって装置内部での迷光の発生も抑制で
きる。
【0098】以上のような高透過率の誘電体膜を施した
受光素子82a、82bを2つ搭載することで、650
nm、785nmのどちらの場合でも適切な信号出力を
得ることができる。41、42はそれぞれ650nm、
785nmの回折光を示す。
【0099】[実施例7]一般に、ある格子定数に対し
て長波長の回折光は短波長の回折光に比べ回折角が大き
いため、受光素子の受光面に対しビームウエスト位置が
高くなる。したがって、どちらか一方の波長のビームウ
エスト位置に受光面を合わせると、他方の波長のレーザ
光は、その受光面位置ではビームにぼけが生じフォーカ
スオフセットの原因となる。
【0100】図21の実施例は、受光素子88a、88
bの受光面位置を相対的に違えることで、波長の違いに
よるビームのぼけを防止している。具体的には、受光素
子88a、88bの設置場所9Cを段構造とし、段差3
0μmを設けた。これにより、波長785nmレーザ光
用の前記受光素子88bは、波長650nmレーザ光用
の前記受光素子88aに対し、30μm程高い位置に受
光面が設置される。これらの位置関係の前記受光素子8
8a、88bを同一の装置内に搭載する。これにより、
波長650nmの回折光41、波長785nmの回折光
42は、ともにそのビームウエストが受光素子88a、
88bの受光面に位置する構造となり、ビームにぼけが
生じず、波長変動によるフォーカスオフセットの発生が
小さくなる。この時、波長650nmの場合は、625
〜660nmの範囲でフォーカスオフセット量は−0.
001〜0μm、波長785nmの場合は、780〜7
90nmの範囲で、フォーカスオフセット量は−0.0
23〜0.008μmとなり、波長変動によるフォーカ
スオフセットの発生を極めて小さくすることができる。
【0101】分割線の角度は0.78°とした。
【0102】図29は、回折素子16と対向する面に段
差30μmの段構造を有する1つの受光素子89を設け
たものである。段差で分離された一方の面(回折素子1
6から遠い側の面)には波長650nm用の受光領域8
9aが、他方の面(回折素子16から近い側の面)には
波長780nm用の受光領域89bが形成される。これ
により、波長785nmレーザ光用の前記受光領域89
bは、波長650nmレーザ光用の前記受光素子89a
に対し、相対的に30μm程高い位置に受光面が設置さ
れる。したがって、波長650nmの回折光41、波長
785nmの回折光42は、ともにそのビームウエスト
が受光領域89a、89bの受光面に位置する構造とな
り、ビームにぼけが生ぜず、波長変動によるフォーカス
オフセットの発生が小さくなる。
【0103】図30は、図29で示した受光素子が有す
る段差で分離された受光領域の不純物の拡散深さを違え
た受光素子90の例であり、その断面図を示す。
【0104】すなわち、段差で分離された一方の面(回
折素子16から遠い側の面)に形成された波長650n
m用の受光領域には不純物の拡散領域90aがあり、そ
の拡散深さは約1μmであり、図24中のイに示す様な
分光感度曲線を有する。他方の面(回折素子16から近
い側の面)に形成された波長785nm用の受光領域に
は不純物の拡散領域90bがあり、その拡散深さは約
1.2μmであり、図24中のアに示す様な分光感度曲
線を有する。このように、段差で分離されたそれぞれの
面に異なる波長に応じた分光感度曲線を有する受光領域
を形成することで、波長650nmの回折光41、波長
785nmの回折光42は、ともにそのビームウエスト
が受光領域の受光面に位置する構造となり、ビームにぼ
けが生じず、波長変動によるフォーカスオフセットの発
生が小さくなり、且つ両波長において共に良好な信号レ
ベルが得られる。
【0105】図31は、図29、図30で示した受光素
子が有する段差で分離された受光面に、膜厚の異なる誘
電体膜を別々に形成し同一装置内に搭載したものであ
る。
【0106】受光素子91には段差で分離された2つの
受光領域、すなわち650nm用及び、785nmのレ
ーザ光用の受光領域91a、91bがある。図31で
は、前記受光領域91a、91b上にAl23,ZrO
2,MgF2なる3層の誘電体膜がそれぞれλ/4、λ/
2、λ/4なる厚さにて施してある例を示す。すなわ
ち、それぞれの屈折率が1.60、2.00、1.28
であることから、膜厚は前記受光領域91aの場合それ
ぞれAl23膜92aは101.6nm、ZrO2膜9
3aは162.5nm、MgF2膜94aは127.0
nmであり、前記受光領域91bの場合、それぞれAl
23膜92bは121.8nm、ZrO2膜93bは1
95.0nm、MgF2膜94bは152.3nmとな
っている。
【0107】このように、受光する波長に応じて膜厚を
違えることで、波長に応じた高透過率の誘電体膜を得
る、とともに受光素子表面での回折光の反射を抑制で
き、それによって装置内部での迷光の発生も抑制でき
る。以上のように波長に応じた高透過率の誘電体膜を施
した受光素子91を搭載することで、650nm、78
5nmのどちらの場合でも信号レベル低下を防止し、適
切な信号出力を得ることが出来る。ここで用いる誘電体
膜はSiO,SiO2なる2層の誘電体膜でも構わな
い。
【0108】また、必要に応じて、図30で示したよう
に、受光素子が有する段差で分離された受光領域の不純
物の拡散深さを違える方法も利用して構わない。このよ
うに、段差で分離されたそれぞれの面に異なる波長に応
じた分光感度曲線を有する受光領域を形成し、かつ波長
に応じた高透過率の誘電体膜を施したことで、波長65
0nmの回折光41、波長785nmの回折光42は、
ともにそのビームウエストが受光領域9la、9lbの
受光面に位置する構造となり、ビームにぼけが生じず、
波長変動によるフォーカスオフセットの発生が小さくな
り、且つ両波長において共に良好な信号出力が得られ
る。
【0109】図32は、受光素子10の設置場所9dを
傾斜構造とし、受光素子10の受光面がステム基準面9
bに対し、5〜6°傾斜している。
【0110】これにより、波長650nmの回折光4
1、波長785nmの回折光42は、ともにそのビーム
ウエストが受光素子10の受光面に位置する構造とな
り、ビームにぼけが生じず、波長変動によるフォーカス
オフセットの発生が小さくなる。この時、波長650n
mの場合は、625〜660nmの範囲でフォーカスオ
フセット量は−0.001〜0μm、波長785nmの
場合は、780〜790nmの範囲で、フォーカスオフ
セット量は−0.008〜0.008μmとなり、波長
変動によるフォーカスオフセットの発生を極めて小さく
することができる。分割線の角度は0.78°とした。
【0111】本実施例については、傾斜構造は受光素子
10を必要な傾斜を有する台座上に設置する方法、また
は受光素子自身に傾斜を持たせる方法等がある。また、
必要に応じて受光素子10の代わりに、実施例16、1
7で用いた受光素子50または60を用いて構わない。
また、図25、図26、図27等で示した手法等を用い
て構わない。
【0112】本発明の図14ないし図32で用いた受光
素子の材料は、必要に応じて、Ge,GaP,GaA
s,GaASP,AIGaAs,AIGalnP等を用
いても構わない。
【0113】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1つの
半導体レーザ装置のパッケージ内に異なる波長のレーザ
チップと波長選択性光学素子を内蔵することで、異なる
波長のレーザ光を同一光軸上に精度良く出射することが
できる半導体レーザ装置を提供し得る。異なる波長のレ
ーザ光を必要とする異種の光記録媒体を記録/再生する
場合に、本半導体レーザ装置を用いることにより、異な
る波長のレーザ光を出射する別々の半導体レーザ装置を
2つ搭載する必要がなくなり、部品点数の削減、装置の
小型化、それらに伴うコストダウン等の効果を得る。
【0114】また、複数のレーザチップを1つのL型ブ
ロックに設置することで組立ての工数及び、発光点の調
整の工数を削減することが出来る。
【0115】さらに、一方のレーザチップと光学素子と
の光路中にレーザ光の波面を変換する波面変換手段や、
レーザ光の開口を制限する開口制限手段を設置すること
によって、例えば、0.6mm厚の基板の光記録媒体に
対し最適化された対物レンズを用いた光ヘッドで、例え
ば1.2mm厚の基板の光記録媒体を記録/再生する場
合において、一方のレーザ光の前記対物レンズでの集光
状態を変更することが可能となり、半導体レーザ装置の
外部(前記対物レンズと半導体レーザ装置との間)に変
換レンズ等を設ける方法や、さらには基板の厚さの違い
に応じて前記変換レンズを出し入れする機構を設けるな
どの大がかりな方法を用いなくとも、球面収差の発生を
抑え良質の記録/再生信号を得ることが出来る。すなわ
ち、基板厚が異なる光記録媒体の記録/再生に関して互
換性を容易に与えることが可能になる。
【0116】また、レーザチップと、光記録媒体からの
反射光を受光する受光素子と、前記反射光を所定の波面
を生成して前記受光素子方向に回折する回折素子を、同
一装置に具備する半導体レーザ装置において、異なる波
長のどちらの場合においても、光記録媒体からの反射光
を受光し適切な信号検出を行う受光素子を具備すること
により、異なる波長のレーザ光を必要とする異種の光記
録媒体を一つの光記録再生 装置で記録/再生する場合
に、適切な信号検出を行う受光素子を具備した半導体レ
ーザ装置を得る。
【0117】またさらに、波長に応じ独立した受光素子
を光軸方向に異なる高さに設置することで、2つの波長
ともにそのビームウエストが受光素子の受光面に位置す
ることになり、ビームにぼけが生じず波長変動によるフ
ォーカスオフセットの発生が小さくなる半導体レーザ装
置を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を説明する斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の実施例1の他の構成例を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の実施例1をさらに他の構成例を示す断
面図である。
【図5】本発明の実施例2を説明する断面図である。
【図6】本発明の実施例2の他の構成例を示す断面図で
ある。
【図7】本発明の実施例2のさらに他の構成例を示す断
面図である。
【図8】本発明の実施例3を説明する内部光学系の拡大
図である。
【図9】本発明の実施例3の半導体レーザ装置と外部の
光ヘッドの光学系の概要を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例3の内部光学系の他の構成例
を示す拡大図である。
【図11】本発明の実施例3の半導体レーザ装置と外部
の光ヘッドの光学系の他の概要例を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例3のさらに他の構成例を示す
断面図である。
【図13】本発明の実施例3のさらに他の構成例を示す
断面図である。
【図14】本発明の実施例4を説明する斜視図である。
【図15】本発明の実施例4の内部構成例を示す拡大図
である。
【図16】本発明の実施例4における、回折素子、受光
素子、及び異なる波長の回折光を光記録媒体側からた図
である。
【図17】本発明の実施例4の他の内部構成例を示す断
面図である。
【図18】本発明の実施例4のさらに他の構成例を示す
断面図である。
【図19】本発明の実施例4のさらに他の構成例を示す
断面図である。
【図20】本発明の実施例4のさらに他の構成例を示す
断面図である。
【図21】本発明の実施例5における、回折素子、受光
素子、及び異なる波長の回折光を光記録媒体側から見た
図である。
【図22】本発明の実施例5の他の例における、回折素
子、受光素子、及び異なる波長の回折光を光記録媒体側
から見た図である。
【図23】本発明の実施例6における、回折素子、受光
素子、及び異なる波長の回折光を光記録媒体側から見た
図である。
【図24】分光感度曲線を示す図である。
【図25】本発明の実施例6における受光素子の構成例
を示す断面図である。
【図26】本発明の実施例6における受光素子の他の構
成例を示す断面図である。
【図27】本発明の実施例6における受光素子のさらに
他の構成例を示す断面図である。
【図28】本発明の実施例7を説明する断面図である。
【図29】本発明の実施例7の他の構成例を示す断面図
である。
【図30】本発明の実施例7における受光素子の構成例
を示す断面図である。
【図31】本発明の実施例7における受光素子の他の構
成例を示す断面図である。
【図32】本発明の実施例7における受光素子のさらに
他の構成例を示す断面図である。
【図33】従来技術を説明する斜視図である。
【図34】他の従来技術を説明する上面図である。
【図35】さらに他の従来技術を説明する斜視図であ
る。
【図36】従来技術の光学系を説明する構成図である。
【図37】図37の動作を説明する図である。
【符号の説明】 1、2 レーザチッブ 3 波長選択性光学素子 3a ビームスプリッタ 3b 偏向分離素子 14、14b 波面変換手段 15、15a 開口制限手段 4f、9a L型ブロック 24 光検出器 10、50、60、70a、70b、80a、80b、
82a、82b、88a、88b、89、90、91
受光素子 16 回折素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる波長のレーザ光を出射する複数の
    レーザチップと、前記レーザ光の透過および反射によ
    り、透過レーザ光と反射レーザ光を同一光軸上に出射さ
    せる光軸調整用の光学素子とを、一つのレーザパッケー
    ジ内に有してなることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 異なる波長のレーザ光を出射する複数の
    レーザチップと、前記レーザ光の透過および反射によ
    り、透過レーザ光と反射レーザ光を同一光軸上に出射さ
    せる光軸調整用の光学素子と、光記録媒体からの反射光
    を受光する受光素子とを一つのレーザパッケージ内に有
    し、かつ、該レーザパッケージに前記光記録媒体からの
    反射光を所定の波面を生成して前記受光素子方向に回折
    する回折素子を備え、前記受光素子は異なる波長に応じ
    それぞれ反射光を受光する受光部を備えてなることを特
    徴とする半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子は、波長に応じ最適化され
    たそれぞれ独立の受光部を有することを特徴とする請求
    項2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ受光部はその受光面が光軸方向
    に異なる高さに設定されてなることを特徴とする請求項
    2または3に記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子の受光面は傾斜して設けら
    れていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか
    に記載の半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記光軸調整用の光学素子は、波長選択
    性光学素子、無偏光ビームスプリッタ、偏光ビームスプ
    リッタの何れかからなることを特徴とする請求項1ない
    し5の何れかに記載の半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のレーザチップおよび前記光軸
    調整用の光学素子をL型ブロックを介して設置してなる
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の半
    導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 複数のレーザチップの一方と前記光軸調
    整用の光学素子との光路中に、レーザ光の波面を変換す
    る波面変換手段を設けたことを特徴とする請求項1ない
    し7の何れかに記載の半導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 複数のレーザチップの一方と前記光軸調
    整用の光学素子との光路中に、レーザ光の開口を制限す
    る開口制限手段を設けたことを特徴とする請求項1ない
    し7の何れかに記載の半導体レーザ装置。
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