JPH09131609A - ボール盤におけるワーク支持装置 - Google Patents
ボール盤におけるワーク支持装置Info
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- JPH09131609A JPH09131609A JP31016895A JP31016895A JPH09131609A JP H09131609 A JPH09131609 A JP H09131609A JP 31016895 A JP31016895 A JP 31016895A JP 31016895 A JP31016895 A JP 31016895A JP H09131609 A JPH09131609 A JP H09131609A
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- movable jig
- jig
- work
- hole
- drill
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ドリル55とワーク53の下孔53Aの長手
軸心線が多少偏芯して配置されても、加工の初期におい
てドリル55とワーク53の下孔53Aとの偏芯を補正
して同芯状態とし、同芯状態においてドリル加工を行な
う。 【解決手段】 可動治具1はセンタリング部材Cによっ
て可動治具スライド案内孔2B内の一定位置に弾性的に
押圧されてセンタリング配置される。このとき、可動治
具1の外側面1Cと可動治具スライド案内孔2Bの内側
面2Dとの間に間隙が形成され、さらに係止鍔部1Fと
係止溝部2Eとにより形成される可動治具回転抑止手段
も間隙をもって配置される。ボール盤Pに装着されるド
リル55の円錐状面55Aの少なくとも一部は、下孔5
3Aの投影面内に臨んで配置される。ドリル55の円錐
状面55Aが下孔53A内に完全に進入した状態におい
て、可動治具1をその偏芯に応じて移動し、ドリル55
と下孔53Aとの長手軸心線を自動的に同芯に保持す
る。
軸心線が多少偏芯して配置されても、加工の初期におい
てドリル55とワーク53の下孔53Aとの偏芯を補正
して同芯状態とし、同芯状態においてドリル加工を行な
う。 【解決手段】 可動治具1はセンタリング部材Cによっ
て可動治具スライド案内孔2B内の一定位置に弾性的に
押圧されてセンタリング配置される。このとき、可動治
具1の外側面1Cと可動治具スライド案内孔2Bの内側
面2Dとの間に間隙が形成され、さらに係止鍔部1Fと
係止溝部2Eとにより形成される可動治具回転抑止手段
も間隙をもって配置される。ボール盤Pに装着されるド
リル55の円錐状面55Aの少なくとも一部は、下孔5
3Aの投影面内に臨んで配置される。ドリル55の円錐
状面55Aが下孔53A内に完全に進入した状態におい
て、可動治具1をその偏芯に応じて移動し、ドリル55
と下孔53Aとの長手軸心線を自動的に同芯に保持す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに穿設された下
孔をボール盤に装着されたドリルによって孔加工する
際、ワークをボール盤に対して支持するワーク支持装置
に関する。ワークに予め下孔を加工し、次いで下孔を再
度ドリル加工して最終寸法の孔を形成することは、ワー
クに穿設される孔の直径の加工精度を向上する際、真直
度の精度を向上する際、更には孔の加工表面粗度を向上
する際、等よく用いられる。これは下孔の加工時におい
て荒加工を行ない、次いで削り代の少ない仕上げ加工に
よって孔加工がなされるからである。
孔をボール盤に装着されたドリルによって孔加工する
際、ワークをボール盤に対して支持するワーク支持装置
に関する。ワークに予め下孔を加工し、次いで下孔を再
度ドリル加工して最終寸法の孔を形成することは、ワー
クに穿設される孔の直径の加工精度を向上する際、真直
度の精度を向上する際、更には孔の加工表面粗度を向上
する際、等よく用いられる。これは下孔の加工時におい
て荒加工を行ない、次いで削り代の少ない仕上げ加工に
よって孔加工がなされるからである。
【0002】
【従来の技術】従来のボール盤におけるワーク支持装置
について図7によって説明する。ボール盤Pは、駆動部
50に生起する回転力がドリルチャック51を介して下
方の外部に向けて出力される。52は、上面52Aにワ
ーク挿入孔52Bが穿設された支持治具であり、このワ
ーク挿入孔52Bに下孔53Aが穿設されたワーク53
が挿入され、このワーク53はワーククランプ手段Kに
よってワーク挿入孔52Bに対して着脱自在に配置され
る。このワーククランプ手段Kは公知のもので、図7の
状態はワーク53をワーク挿入孔52Bに固定的に装着
した状態である。一方、レバーK1を反時計方向に回転
することによって、ワーク53をワーク挿入孔52Bよ
り取り出せる。そして、このワーク53を配置された支
持治具52が、ボール盤Pの固定ヘッド54上にボルト
等によって固定して配置される。一方、ボール盤Pのド
リルチャック51には、ドリル55が取着されて保持さ
れるもので、このときドリル55の長手軸心線X−X
と、ワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yとは同
一線上に配置される。そして、ボール盤Pの駆動部50
が動作され、ドリル55が回転して下方へ移動すると、
ドリル55は下孔53Aを加工する。次いでワーククラ
ンプ手段Kによるワーク53の押圧を解除し、ワーク5
3をワーク挿入孔52Bより取り出す。
について図7によって説明する。ボール盤Pは、駆動部
50に生起する回転力がドリルチャック51を介して下
方の外部に向けて出力される。52は、上面52Aにワ
ーク挿入孔52Bが穿設された支持治具であり、このワ
ーク挿入孔52Bに下孔53Aが穿設されたワーク53
が挿入され、このワーク53はワーククランプ手段Kに
よってワーク挿入孔52Bに対して着脱自在に配置され
る。このワーククランプ手段Kは公知のもので、図7の
状態はワーク53をワーク挿入孔52Bに固定的に装着
した状態である。一方、レバーK1を反時計方向に回転
することによって、ワーク53をワーク挿入孔52Bよ
り取り出せる。そして、このワーク53を配置された支
持治具52が、ボール盤Pの固定ヘッド54上にボルト
等によって固定して配置される。一方、ボール盤Pのド
リルチャック51には、ドリル55が取着されて保持さ
れるもので、このときドリル55の長手軸心線X−X
と、ワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yとは同
一線上に配置される。そして、ボール盤Pの駆動部50
が動作され、ドリル55が回転して下方へ移動すると、
ドリル55は下孔53Aを加工する。次いでワーククラ
ンプ手段Kによるワーク53の押圧を解除し、ワーク5
3をワーク挿入孔52Bより取り出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるボール盤におけ
るワーク支持装置において、ドリル55の長手軸心線X
−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yとを
同一線上に完全に同芯に配置することは極めて困難であ
る。これは、ワーク53が支持治具52のワーク挿入孔
52Bに対して着脱自在に配置される必要があることか
らワーク53の外周とワーク挿入孔52Bとの間に間隙
が存在すること、及びワーク53に対して下孔53Aを
穿設する際、下孔53Aの穿設位置が加工時において変
化する恐れがあることによるものである。一方、ドリル
55とワーク53の下孔53Aとの関係において、ドリ
ル55の外径は、ワーク53の下孔53Aの孔径に比し
て、加工代に相当して大径に形成される。(例えば下孔
53Aの直径5mmに対しドリル55の直径は7mmに
形成され、2mmの加工代が設けられて7mmの孔が加
工形成される。)以上の如く、ドリル55の長手軸心線
X−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yと
が偏芯した状態において、ボール盤Pによって、ドリル
55がワーク53の下孔53A内に進入すると、ドリル
55と下孔53Aとの間には偏芯に相当した側方の荷重
が加わることになる。そして、この側方の荷重は、偏芯
量が大きくなるにつれて増加する傾向にある。以上によ
ると、ドリル55が下孔53Aに対して曲がって進入し
たり片側に寄せられて進入したり、さらに変形の著しい
場合にはドリル55が折損したりする場合がある。一
方、ワーク53にあっては、下孔53Aが割れを生じた
りする恐れがある。
るワーク支持装置において、ドリル55の長手軸心線X
−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yとを
同一線上に完全に同芯に配置することは極めて困難であ
る。これは、ワーク53が支持治具52のワーク挿入孔
52Bに対して着脱自在に配置される必要があることか
らワーク53の外周とワーク挿入孔52Bとの間に間隙
が存在すること、及びワーク53に対して下孔53Aを
穿設する際、下孔53Aの穿設位置が加工時において変
化する恐れがあることによるものである。一方、ドリル
55とワーク53の下孔53Aとの関係において、ドリ
ル55の外径は、ワーク53の下孔53Aの孔径に比し
て、加工代に相当して大径に形成される。(例えば下孔
53Aの直径5mmに対しドリル55の直径は7mmに
形成され、2mmの加工代が設けられて7mmの孔が加
工形成される。)以上の如く、ドリル55の長手軸心線
X−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yと
が偏芯した状態において、ボール盤Pによって、ドリル
55がワーク53の下孔53A内に進入すると、ドリル
55と下孔53Aとの間には偏芯に相当した側方の荷重
が加わることになる。そして、この側方の荷重は、偏芯
量が大きくなるにつれて増加する傾向にある。以上によ
ると、ドリル55が下孔53Aに対して曲がって進入し
たり片側に寄せられて進入したり、さらに変形の著しい
場合にはドリル55が折損したりする場合がある。一
方、ワーク53にあっては、下孔53Aが割れを生じた
りする恐れがある。
【0004】本発明になるボール盤におけるワーク支持
装置は上記不具合に鑑み成されたもので、その目的とす
るところは、ドリル55の長手軸心線X−Xとワーク5
3の下孔53Aの長手軸心線Y−Yとが多少偏芯して
も、ドリル加工時において、その偏芯を自動的に補正し
て同芯状態に求心し、もってドリル55をワーク53の
下孔53A内に同芯状態に進入させて加工することので
きるボール盤におけるワーク支持装置を提供することに
ある。
装置は上記不具合に鑑み成されたもので、その目的とす
るところは、ドリル55の長手軸心線X−Xとワーク5
3の下孔53Aの長手軸心線Y−Yとが多少偏芯して
も、ドリル加工時において、その偏芯を自動的に補正し
て同芯状態に求心し、もってドリル55をワーク53の
下孔53A内に同芯状態に進入させて加工することので
きるボール盤におけるワーク支持装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になるボール盤にお
けるワーク支持装置は、前記目的達成の為に、下孔が穿
設されたワークをワーク支持装置に固定し、下孔に向け
てドリルを回転しつつ軸方向に送り加工するボール盤に
おけるワーク支持装置において、ワーク支持装置は、ワ
ークを挿入するワーク挿入孔と、ワーク挿入孔内にワー
クを着脱自在に保持するワーククランプ手段とを備えた
可動治具と、内側面が可動治具の外側面に対して間隙を
形成し、底部が可動治具の下面に対接するとともに可動
治具の水平方向移動を許容して可動治具を収納する可動
治具スライド案内孔と、可動治具の外側面と、可動治具
スライド案内孔の内側面との間に間隙が形成されるよう
可動治具を可動治具スライド案内孔の一定位置に弾性的
に押圧して保持するセンタリング部材とにより形成され
る固定治具と、可動治具と固定治具との相対位置にある
係止鍔部と係止溝部であって、センタリング部材によっ
て可動治具が可動治具スライド案内孔の一定位置に配置
された状態において、係止鍔部と係止溝部との間に間隙
が形成され、可動治具の回転時において、係止鍔部と係
止溝部とが当接して可動治具の回転を阻止する可動治具
回転抑止手段とにより構成され、ボール盤に装着される
ドリルの長手軸心線X−Xを可動治具に挿入保持される
ワークの下孔の長手軸心線Y−Yに沿って配置するとと
もにドリルの先端部分に形成される円錐状面の少なくと
も一部を下孔の投影面に臨んで配置したことを第1の特
徴とする。
けるワーク支持装置は、前記目的達成の為に、下孔が穿
設されたワークをワーク支持装置に固定し、下孔に向け
てドリルを回転しつつ軸方向に送り加工するボール盤に
おけるワーク支持装置において、ワーク支持装置は、ワ
ークを挿入するワーク挿入孔と、ワーク挿入孔内にワー
クを着脱自在に保持するワーククランプ手段とを備えた
可動治具と、内側面が可動治具の外側面に対して間隙を
形成し、底部が可動治具の下面に対接するとともに可動
治具の水平方向移動を許容して可動治具を収納する可動
治具スライド案内孔と、可動治具の外側面と、可動治具
スライド案内孔の内側面との間に間隙が形成されるよう
可動治具を可動治具スライド案内孔の一定位置に弾性的
に押圧して保持するセンタリング部材とにより形成され
る固定治具と、可動治具と固定治具との相対位置にある
係止鍔部と係止溝部であって、センタリング部材によっ
て可動治具が可動治具スライド案内孔の一定位置に配置
された状態において、係止鍔部と係止溝部との間に間隙
が形成され、可動治具の回転時において、係止鍔部と係
止溝部とが当接して可動治具の回転を阻止する可動治具
回転抑止手段とにより構成され、ボール盤に装着される
ドリルの長手軸心線X−Xを可動治具に挿入保持される
ワークの下孔の長手軸心線Y−Yに沿って配置するとと
もにドリルの先端部分に形成される円錐状面の少なくと
も一部を下孔の投影面に臨んで配置したことを第1の特
徴とする。
【0006】又、本発明は、前記、可動治具の外側面の
横断面形状及び固定治具の可動治具スライド案内孔の内
側面の横断面形状を円形とし、前記センタリング部材
は、固定治具に穿設されたガイド孔内に移動自在に配置
され、その先端が可動治具スライド案内孔の中心に向け
て一定距離Lだけ突出する押圧部材と、押圧部材の後端
を可動治具スライド案内孔の中心に向けて押圧するスプ
リングとにより形成し、前記センタリング部材は、可動
治具スライド案内孔の円周上において等間隔に複数配置
され、前記センタリング部材の押圧部材の先端を可動治
具の外側面に穿設した環状溝内に当接して配置すること
によって可動治具を可動治具スライド案内孔内に弾性的
にセンタリング配置し、一方、可動治具回転抑止手段
は、固定治具の可動治具スライド案内孔の内側面から外
側方へ穿設される係止溝部と、可動治具の外側面から外
側方に向かうとともに係止溝部内に進入して配置される
係止鍔部とにより形成したことを第2の特徴とする。
横断面形状及び固定治具の可動治具スライド案内孔の内
側面の横断面形状を円形とし、前記センタリング部材
は、固定治具に穿設されたガイド孔内に移動自在に配置
され、その先端が可動治具スライド案内孔の中心に向け
て一定距離Lだけ突出する押圧部材と、押圧部材の後端
を可動治具スライド案内孔の中心に向けて押圧するスプ
リングとにより形成し、前記センタリング部材は、可動
治具スライド案内孔の円周上において等間隔に複数配置
され、前記センタリング部材の押圧部材の先端を可動治
具の外側面に穿設した環状溝内に当接して配置すること
によって可動治具を可動治具スライド案内孔内に弾性的
にセンタリング配置し、一方、可動治具回転抑止手段
は、固定治具の可動治具スライド案内孔の内側面から外
側方へ穿設される係止溝部と、可動治具の外側面から外
側方に向かうとともに係止溝部内に進入して配置される
係止鍔部とにより形成したことを第2の特徴とする。
【0007】
【作用】第1の特徴によると、ドリルの長手軸心線が、
ワークの下孔の長手軸心線に対して偏芯して配置された
状態において、ドリルが下孔内に向けて回転しつつ進入
されると、ドリルの先端部分の円錐状面が下孔の開口端
に当接し、ワークに対し偏芯に相当した側方力を付加す
る。これによると、ワークを含む可動治具は、センタリ
ング部材の弾性力に抗して固定治具の可動治具スライド
案内孔内を水平方向に移動し、自動的にドリルとワーク
の下孔の長手軸心線を同一線上に補正配置する。そし
て、ドリルをドリルの長手軸心線と同一線上に補正配置
されたワークの下孔に向けて進入して加工することがで
きる。
ワークの下孔の長手軸心線に対して偏芯して配置された
状態において、ドリルが下孔内に向けて回転しつつ進入
されると、ドリルの先端部分の円錐状面が下孔の開口端
に当接し、ワークに対し偏芯に相当した側方力を付加す
る。これによると、ワークを含む可動治具は、センタリ
ング部材の弾性力に抗して固定治具の可動治具スライド
案内孔内を水平方向に移動し、自動的にドリルとワーク
の下孔の長手軸心線を同一線上に補正配置する。そし
て、ドリルをドリルの長手軸心線と同一線上に補正配置
されたワークの下孔に向けて進入して加工することがで
きる。
【0008】第2の特徴によると、可動治具の外側面に
穿設された環状溝は、スプリングにて押圧されて可動治
具スライド案内孔内に一定距離突出する複数のセンタリ
ング部材の押圧部材によって弾性的に支持されるので、
可動治具を固定治具の可動治具スライド案内孔内に正確
にセンタリング支持することができる。一方、上記可動
治具が固定治具の可動治具スライド案内孔内にセンタリ
ング配置された状態で係止鍔部は係止溝部に何等当接す
ることがなく、係止溝部に対して間隙をもって配置され
る。従って、可動治具がドリルによっていかなる外側方
への側方力を受けてもその側方力に応じて可動治具を可
動治具スライド案内孔において水平方向に移動すること
ができ、確実にドリルの長手軸心線と下孔の長手軸心線
とを同一線上に補正して配置することができる。そし
て、かかる状態において、ドリルが回転してワークの下
孔に進入すると、一度可動治具は回転するが、瞬時にし
て可動治具の係止鍔部が係止溝部に当接し、可動治具の
回転が抑止され、ワークに対するドリル加工を行ない得
る。
穿設された環状溝は、スプリングにて押圧されて可動治
具スライド案内孔内に一定距離突出する複数のセンタリ
ング部材の押圧部材によって弾性的に支持されるので、
可動治具を固定治具の可動治具スライド案内孔内に正確
にセンタリング支持することができる。一方、上記可動
治具が固定治具の可動治具スライド案内孔内にセンタリ
ング配置された状態で係止鍔部は係止溝部に何等当接す
ることがなく、係止溝部に対して間隙をもって配置され
る。従って、可動治具がドリルによっていかなる外側方
への側方力を受けてもその側方力に応じて可動治具を可
動治具スライド案内孔において水平方向に移動すること
ができ、確実にドリルの長手軸心線と下孔の長手軸心線
とを同一線上に補正して配置することができる。そし
て、かかる状態において、ドリルが回転してワークの下
孔に進入すると、一度可動治具は回転するが、瞬時にし
て可動治具の係止鍔部が係止溝部に当接し、可動治具の
回転が抑止され、ワークに対するドリル加工を行ない得
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明のボール盤におけるワーク支持
装置の一実施例について説明する。図1はワーク支持装
置の縦断面図、図2は図1のA−A線における横断面
図、図3は図1のB−B線における横断面図、(図1は
図2のC−C線における縦断面図に相当する)図4は、
図1のワーク支持装置をボール盤に固定した状態を示す
要部縦断面図である。尚、図7と同一構造部分は同一符
号を使用し、説明を省略する。1は水平方向に上面1A
と下面1Bとを有する厚肉状の可動治具であり、可動治
具1の外側面1Cの横断面形状は円形に形成される。
又、可動治具1の外側面1Cには環状溝1Dが穿設され
る。そして上面1Aにはワーク53を挿入して保持しう
るワーク挿入孔1Eが凹設される。ワーク53は、可動
治具1のワーク挿入孔1E内に挿入配置され、このとき
ワーク53は、ワーククランプ手段Kによってワーク挿
入孔1Eに脱着される。図1の状態は、ワーク53がワ
ーククランプ手段Kによって装着された状態を示す。こ
の状態でワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yは
垂直方向に配置される。
装置の一実施例について説明する。図1はワーク支持装
置の縦断面図、図2は図1のA−A線における横断面
図、図3は図1のB−B線における横断面図、(図1は
図2のC−C線における縦断面図に相当する)図4は、
図1のワーク支持装置をボール盤に固定した状態を示す
要部縦断面図である。尚、図7と同一構造部分は同一符
号を使用し、説明を省略する。1は水平方向に上面1A
と下面1Bとを有する厚肉状の可動治具であり、可動治
具1の外側面1Cの横断面形状は円形に形成される。
又、可動治具1の外側面1Cには環状溝1Dが穿設され
る。そして上面1Aにはワーク53を挿入して保持しう
るワーク挿入孔1Eが凹設される。ワーク53は、可動
治具1のワーク挿入孔1E内に挿入配置され、このとき
ワーク53は、ワーククランプ手段Kによってワーク挿
入孔1Eに脱着される。図1の状態は、ワーク53がワ
ーククランプ手段Kによって装着された状態を示す。こ
の状態でワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yは
垂直方向に配置される。
【0010】2は、固定治具であり、その上面2Aから
下方に向けて可動治具スライド案内孔2Bが凹設され、
可動治具スライド案内孔2Bの底部2Cは、可動治具1
の下面1Bが水平方向に移動しうるよう水平方向に平坦
面として形成される。この可動治具スライド案内孔2B
の内側面2Dの横断面形状は円形をなすとともに可動治
具1の外側面1Cの直径より充分大きく形成される。従
って可動治具1の外側面1Cと可動治具スライド案内孔
2Bの内側面2Dとの間には環状の間隙が形成されるこ
とになる。又、可動治具1は固定治具2の可動治具スラ
イド案内孔2B内において、可動治具1の下面1Bが可
動治具スライド案内孔2Bの底部2Cに当接した状態で
前記間隙の範囲において水平方向に移動しうる。
下方に向けて可動治具スライド案内孔2Bが凹設され、
可動治具スライド案内孔2Bの底部2Cは、可動治具1
の下面1Bが水平方向に移動しうるよう水平方向に平坦
面として形成される。この可動治具スライド案内孔2B
の内側面2Dの横断面形状は円形をなすとともに可動治
具1の外側面1Cの直径より充分大きく形成される。従
って可動治具1の外側面1Cと可動治具スライド案内孔
2Bの内側面2Dとの間には環状の間隙が形成されるこ
とになる。又、可動治具1は固定治具2の可動治具スラ
イド案内孔2B内において、可動治具1の下面1Bが可
動治具スライド案内孔2Bの底部2Cに当接した状態で
前記間隙の範囲において水平方向に移動しうる。
【0011】2Eは、固定治具2の内側面2Dから外側
方に向かって穿設された係止溝部であり、この係止溝部
2E内には、可動治具1の外側面1Cから外側方に向か
って延びる係止鍔部1Fが形成される。尚、この係止溝
部2Eの上方は、固定治具2の上面2Aに開口する。
方に向かって穿設された係止溝部であり、この係止溝部
2E内には、可動治具1の外側面1Cから外側方に向か
って延びる係止鍔部1Fが形成される。尚、この係止溝
部2Eの上方は、固定治具2の上面2Aに開口する。
【0012】センタリング部材Cは以下によって形成さ
れる。3は、固定治具2の可動治具スライド案内孔2B
に対して等間隔(本例において120度間隔)であって
可動治具スライド案内孔2Bの中心に向けて穿設された
ガイド孔であり、ガイド孔3の後端側に形成される大径
孔3Aはガイドボス4の後端面4Aに開口し、先端側に
係止段部3Cを介して形成される小径孔3Bは、可動治
具スライド案内孔2Bの内側面2Dに開口する。すなわ
ち、ガイド孔3の小径孔3Bは可動治具スライド案内孔
2Bの中心に向かい、且つ可動治具スライド案内孔2B
の内側面2Dに、120度間隔で開口する。5は、大径
部5Aと小径部5Bと大径部5Aと小径部5Bとの接続
部に形成される縮少段部5Cとから形成される押圧部材
である。押圧部材5は、ガイド孔3内において水平方向
移動自在に配置されるもので、大径部5Aは、大径孔3
Aに配置され、小径部5Bは小径孔3Bに配置され、縮
少段部5Cは、係止段部3Cに臨んで配置される。そし
て、ガイドボス4の後端面4Aに開口するガイド孔3の
大径孔3Aはプラグ6によって閉塞され、このプラグ6
の先端6Aと押圧部材5の後端5Dとの間にはスプリン
グ7が縮設される。以上によると、押圧部材5はスプリ
ング7によって可動治具スライド案内孔2Bの中心に向
けて弾性的に押圧され、縮少段部5Cが係止段部3Cに
当接して内方への移動が規制され、このとき押圧部材5
の小径部5Bは可動治具スライド案内孔2Bより定めら
れた距離Lだけ突出し、その先端5Eは、環状溝1D内
に挿入され、環状溝1Dの底部に当接する。
れる。3は、固定治具2の可動治具スライド案内孔2B
に対して等間隔(本例において120度間隔)であって
可動治具スライド案内孔2Bの中心に向けて穿設された
ガイド孔であり、ガイド孔3の後端側に形成される大径
孔3Aはガイドボス4の後端面4Aに開口し、先端側に
係止段部3Cを介して形成される小径孔3Bは、可動治
具スライド案内孔2Bの内側面2Dに開口する。すなわ
ち、ガイド孔3の小径孔3Bは可動治具スライド案内孔
2Bの中心に向かい、且つ可動治具スライド案内孔2B
の内側面2Dに、120度間隔で開口する。5は、大径
部5Aと小径部5Bと大径部5Aと小径部5Bとの接続
部に形成される縮少段部5Cとから形成される押圧部材
である。押圧部材5は、ガイド孔3内において水平方向
移動自在に配置されるもので、大径部5Aは、大径孔3
Aに配置され、小径部5Bは小径孔3Bに配置され、縮
少段部5Cは、係止段部3Cに臨んで配置される。そし
て、ガイドボス4の後端面4Aに開口するガイド孔3の
大径孔3Aはプラグ6によって閉塞され、このプラグ6
の先端6Aと押圧部材5の後端5Dとの間にはスプリン
グ7が縮設される。以上によると、押圧部材5はスプリ
ング7によって可動治具スライド案内孔2Bの中心に向
けて弾性的に押圧され、縮少段部5Cが係止段部3Cに
当接して内方への移動が規制され、このとき押圧部材5
の小径部5Bは可動治具スライド案内孔2Bより定めら
れた距離Lだけ突出し、その先端5Eは、環状溝1D内
に挿入され、環状溝1Dの底部に当接する。
【0013】本例にあっては、前記センタリング部材C
を、120度間隔で3個設けたので、可動治具1の環状
溝1Dの底部に3個の押圧部材5の小径部5Bの先端5
Eが同一突寸法Lをもって当接し、これによって可動治
具1を弾性的に支持することができる。而して、押圧部
材5の小径部5Bの、可動治具スライド案内孔2B内へ
の突寸法Lを適正に設定することによって、可動治具1
を固定治具2の可動治具スライド案内孔2B内の中心に
弾性的にセンタリング配置することができる。そして、
可動治具1の外側面1Cと固定治具2の可動治具スライ
ド案内孔2Bの内側面2Dとの間には環状の間隙が形成
される。
を、120度間隔で3個設けたので、可動治具1の環状
溝1Dの底部に3個の押圧部材5の小径部5Bの先端5
Eが同一突寸法Lをもって当接し、これによって可動治
具1を弾性的に支持することができる。而して、押圧部
材5の小径部5Bの、可動治具スライド案内孔2B内へ
の突寸法Lを適正に設定することによって、可動治具1
を固定治具2の可動治具スライド案内孔2B内の中心に
弾性的にセンタリング配置することができる。そして、
可動治具1の外側面1Cと固定治具2の可動治具スライ
ド案内孔2Bの内側面2Dとの間には環状の間隙が形成
される。
【0014】一方、前記、固定治具2の可動治具スライ
ド案内孔2B内に可動治具1が弾性的にセンタリング配
置された状態において、係止鍔部1Fは係止溝部2Eに
対して間隙をもって配置される。この状態は、図3によ
く示されるもので、前記係止鍔部1Fと係止溝部2Eと
によって可動治具回転抑止手段Sが形成される。
ド案内孔2B内に可動治具1が弾性的にセンタリング配
置された状態において、係止鍔部1Fは係止溝部2Eに
対して間隙をもって配置される。この状態は、図3によ
く示されるもので、前記係止鍔部1Fと係止溝部2Eと
によって可動治具回転抑止手段Sが形成される。
【0015】そして、上述したワーク53がワーククラ
ンプ手段Kによってワーク挿入孔1E内に挿入保持され
た可動治具1とセンタリング部材Cを備えた固定治具2
と、可動治具回転抑止手段Sと、よりなるワーク支持装
置Eがボール盤Pの固定ベット54上に固定配置され
る。これは固定治具2を固定ベット54上に配置し、し
かる後に固定治具2の取付け孔9内にボルト10を挿入
し、このボルト10を固定ベット54に穿設せるネジ孔
54Aに螺着することによって行なわれる。
ンプ手段Kによってワーク挿入孔1E内に挿入保持され
た可動治具1とセンタリング部材Cを備えた固定治具2
と、可動治具回転抑止手段Sと、よりなるワーク支持装
置Eがボール盤Pの固定ベット54上に固定配置され
る。これは固定治具2を固定ベット54上に配置し、し
かる後に固定治具2の取付け孔9内にボルト10を挿入
し、このボルト10を固定ベット54に穿設せるネジ孔
54Aに螺着することによって行なわれる。
【0016】このように、ボール盤Pの固定ベット54
上に、ワーク支持装置Eが固定配置された状態は図4に
示される。この状態において、ドリル55の長手軸心線
X−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yと
は図4に示される如くともに垂直方向に配置される。
上に、ワーク支持装置Eが固定配置された状態は図4に
示される。この状態において、ドリル55の長手軸心線
X−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yと
は図4に示される如くともに垂直方向に配置される。
【0017】ここで本発明になるワーク支持装置Eにあ
っては、ドリル55の長手軸心線X−Xと下孔53Aの
長手軸心線Y−Yとは必ずしも同芯に配置されなくとも
よい。図5、図6によって説明する。図5において実線
で示されるドリル55はワーク53より充分に離れて配
置され、その長手軸心線X−Xとワーク53の下孔53
Aの長手軸心線Y−YとはJだけ偏芯して配置された。
ドリル55の長手軸心線X−Xに対し、下孔53Aの長
手軸心線Y−Yは左方へJだけ偏芯する。いいかえる
と、ドリル55の長手軸心線X−Xと下孔53Aの長手
軸心線Y−Yとは正確に同芯に配置されなくともよいと
いうことであり、このとき、ドリル55の先端部に形成
される切刃としての円錐状面55Aの少なくとも一部を
下孔53Aの投影面内に臨んで配置する。このことは、
ドリル55の先端55Bが下孔53Aに臨むということ
である。この状態で可動治具1はセンタリング部材Cに
よって可動治具スライド案内孔2Bの一定位置に弾性的
にセンタリング配置され、可動治具1の外側面1Cと可
動治具スライド案内孔2Bの内側面2Dとの間に環状の
間隙が形成され、又、係止鍔部1Fと係止溝部2Eとの
間に間隙が形成される。
っては、ドリル55の長手軸心線X−Xと下孔53Aの
長手軸心線Y−Yとは必ずしも同芯に配置されなくとも
よい。図5、図6によって説明する。図5において実線
で示されるドリル55はワーク53より充分に離れて配
置され、その長手軸心線X−Xとワーク53の下孔53
Aの長手軸心線Y−YとはJだけ偏芯して配置された。
ドリル55の長手軸心線X−Xに対し、下孔53Aの長
手軸心線Y−Yは左方へJだけ偏芯する。いいかえる
と、ドリル55の長手軸心線X−Xと下孔53Aの長手
軸心線Y−Yとは正確に同芯に配置されなくともよいと
いうことであり、このとき、ドリル55の先端部に形成
される切刃としての円錐状面55Aの少なくとも一部を
下孔53Aの投影面内に臨んで配置する。このことは、
ドリル55の先端55Bが下孔53Aに臨むということ
である。この状態で可動治具1はセンタリング部材Cに
よって可動治具スライド案内孔2Bの一定位置に弾性的
にセンタリング配置され、可動治具1の外側面1Cと可
動治具スライド案内孔2Bの内側面2Dとの間に環状の
間隙が形成され、又、係止鍔部1Fと係止溝部2Eとの
間に間隙が形成される。
【0018】そして、ボール盤Pの駆動部50が駆動し
てドリル55が回転しつつ下方向へ移動するもので、ド
リル55の円錐状面55Aの一部が下孔53Aにはじめ
て当接点Nで当接した状態におけるドリル55が図5の
一点鎖線で示される。この状態におけるドリル55と下
孔53Aとの偏芯位置関係は何等変化しない。(ドリル
55と下孔53Aは依然としてJ偏芯する)
てドリル55が回転しつつ下方向へ移動するもので、ド
リル55の円錐状面55Aの一部が下孔53Aにはじめ
て当接点Nで当接した状態におけるドリル55が図5の
一点鎖線で示される。この状態におけるドリル55と下
孔53Aとの偏芯位置関係は何等変化しない。(ドリル
55と下孔53Aは依然としてJ偏芯する)
【0019】そして、前記図5のドリル55の一点鎖線
状態より更にドリル55が下方に回転しつつ移動し、ド
リル55の円錐状面55Aが下孔53Aの開口に完全に
進入した状態が図6の一点鎖線で示される。かかるドリ
ル55の下方向回転移動時において、ドリル55の円錐
状面55Aと下孔53Aの開口との当接点Nは、ドリル
55の下方向移動に応じて徐々に図6において右方向へ
移動するもので、ワーク53の下孔53Aは、当接点N
においてドリル55の円錐状面55Aより右側方への押
圧力を受ける。ここでドリル55は、ドリルチャック5
1を介してボール盤Pに固定的に取着されていることか
ら、ドリル55の円錐状面55Aは、当接点Nを介して
下孔53Aに向けて右側方への押圧力を付勢する。そし
て、この右側方の押圧力は、ワーク53、ワーク挿入孔
1Eを介して可動治具1に伝達される。そして、この右
側方の押圧力を受ける可動治具1の環状溝1Dは、それ
に当接する先端5Eを介して押圧部材5に加えられるも
ので、押圧部材5は、スプリング7のバネ力に抗して右
方へ移動し、もって可動治具1は可動治具スライド案内
孔2B内において右方へ移動する。以上によると、ドリ
ル55の長手軸心線X−Xと下孔53Aの長手軸心線Y
−Yとは完全に同芯に配置され、この状態において下孔
53Aがドリル55によって加工され、ドリル55によ
って加工が終了した状態が図6の点線で示される。
状態より更にドリル55が下方に回転しつつ移動し、ド
リル55の円錐状面55Aが下孔53Aの開口に完全に
進入した状態が図6の一点鎖線で示される。かかるドリ
ル55の下方向回転移動時において、ドリル55の円錐
状面55Aと下孔53Aの開口との当接点Nは、ドリル
55の下方向移動に応じて徐々に図6において右方向へ
移動するもので、ワーク53の下孔53Aは、当接点N
においてドリル55の円錐状面55Aより右側方への押
圧力を受ける。ここでドリル55は、ドリルチャック5
1を介してボール盤Pに固定的に取着されていることか
ら、ドリル55の円錐状面55Aは、当接点Nを介して
下孔53Aに向けて右側方への押圧力を付勢する。そし
て、この右側方の押圧力は、ワーク53、ワーク挿入孔
1Eを介して可動治具1に伝達される。そして、この右
側方の押圧力を受ける可動治具1の環状溝1Dは、それ
に当接する先端5Eを介して押圧部材5に加えられるも
ので、押圧部材5は、スプリング7のバネ力に抗して右
方へ移動し、もって可動治具1は可動治具スライド案内
孔2B内において右方へ移動する。以上によると、ドリ
ル55の長手軸心線X−Xと下孔53Aの長手軸心線Y
−Yとは完全に同芯に配置され、この状態において下孔
53Aがドリル55によって加工され、ドリル55によ
って加工が終了した状態が図6の点線で示される。
【0020】尚、かかるドリル加工時において、ドリル
55の回転は、ワーク53、ワーク挿入孔1Eから可動
治具1に伝達され、可動治具1を回転せんとするもので
あるが係止鍔部1Fが係止溝部2Eに当接することによ
って可動治具1の回転が抑止され、もってワーク53に
対するドリル加工が阻害されることはない。
55の回転は、ワーク53、ワーク挿入孔1Eから可動
治具1に伝達され、可動治具1を回転せんとするもので
あるが係止鍔部1Fが係止溝部2Eに当接することによ
って可動治具1の回転が抑止され、もってワーク53に
対するドリル加工が阻害されることはない。
【0021】そして、前記ワーク53の下孔53Aがド
リル55によって加工終了すると、ドリル55はワーク
53より引抜かれ、次いでワーククランプ手段Kによる
クランプを解除してワーク53を可動治具1のワーク挿
入孔1Eより取り出す。尚、前述の如くワーク53がワ
ーク挿入孔1Eより取り出されると、可動治具1に対す
る右側方の押圧力は解除されるもので、これによると、
センタリング部材Cの押圧部材5はスプリング7のバネ
力によって左方の原位置に復帰するもので、可動治具1
及び可動治具回転抑止手段を初期の設定位置に再びセン
タリング配置する。
リル55によって加工終了すると、ドリル55はワーク
53より引抜かれ、次いでワーククランプ手段Kによる
クランプを解除してワーク53を可動治具1のワーク挿
入孔1Eより取り出す。尚、前述の如くワーク53がワ
ーク挿入孔1Eより取り出されると、可動治具1に対す
る右側方の押圧力は解除されるもので、これによると、
センタリング部材Cの押圧部材5はスプリング7のバネ
力によって左方の原位置に復帰するもので、可動治具1
及び可動治具回転抑止手段を初期の設定位置に再びセン
タリング配置する。
【0022】以上の如く、本発明になるボール盤におけ
るワーク支持装置によると、ワーク53の長手軸心線Y
−Yと、ドリル55の長手軸心線X−Xとが仮に偏芯し
て配置されたとしても、ドリル55の円錐状面55A
が、下孔53A内に完全に進入した状態において、ドリ
ル55と下孔53Aとはその長手軸心線を完全に同芯に
配置することができたので、その後ドリル55を下孔5
3A内に進入させるドリル加工作業を良好に行なうこと
ができる。従って、ドリル55が曲がって進入された
り、片側に寄せられて進入されたり、あるいは、ドリル
55が変形したり、折損したりすることがない。又、下
孔53Aが割れを生じることがない。
るワーク支持装置によると、ワーク53の長手軸心線Y
−Yと、ドリル55の長手軸心線X−Xとが仮に偏芯し
て配置されたとしても、ドリル55の円錐状面55A
が、下孔53A内に完全に進入した状態において、ドリ
ル55と下孔53Aとはその長手軸心線を完全に同芯に
配置することができたので、その後ドリル55を下孔5
3A内に進入させるドリル加工作業を良好に行なうこと
ができる。従って、ドリル55が曲がって進入された
り、片側に寄せられて進入されたり、あるいは、ドリル
55が変形したり、折損したりすることがない。又、下
孔53Aが割れを生じることがない。
【0023】又、可動治具1をセンタリング部材Cによ
って常に弾性的に固定治具2の可動治具スライド案内孔
2B内の一定位置に配置したことによると、ドリル55
の長手軸心線X−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸
心線Y−Yとの偏芯は、ワーク53とワーク挿入孔1E
とのガタ、及びワーク53に対する下孔53Aの穿設位
置の変化によって決定されるので、下孔53Aとドリル
55との偏芯を比較的小なる範囲に抑制できる。又、可
動治具1の外側面1Cと固定治具2の可動治具スライド
案内孔2Bとの間に環状の間隙を設け、更に、センタリ
ング部材Cを可動治具スライド案内孔2Bの円周に等間
隔に配置したことによると、可動治具を如何なる方向へ
も移動しうるとともに確実に一定位置にセンタリング配
置できる。
って常に弾性的に固定治具2の可動治具スライド案内孔
2B内の一定位置に配置したことによると、ドリル55
の長手軸心線X−Xとワーク53の下孔53Aの長手軸
心線Y−Yとの偏芯は、ワーク53とワーク挿入孔1E
とのガタ、及びワーク53に対する下孔53Aの穿設位
置の変化によって決定されるので、下孔53Aとドリル
55との偏芯を比較的小なる範囲に抑制できる。又、可
動治具1の外側面1Cと固定治具2の可動治具スライド
案内孔2Bとの間に環状の間隙を設け、更に、センタリ
ング部材Cを可動治具スライド案内孔2Bの円周に等間
隔に配置したことによると、可動治具を如何なる方向へ
も移動しうるとともに確実に一定位置にセンタリング配
置できる。
【0024】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のボール盤にお
けるワーク支持装置によると、ワークの下孔とドリルと
の長手軸心線が偏芯して配置されたとしても、ドリルの
先端の円錐状面がワークの下孔内に進入するや、ワーク
を保持する可動治具がその偏芯を補正するよう自動的に
移動し、これによってワークの下孔とドリルとの長手軸
心線を同芯に配置できたので、孔の曲がり、ドリルの片
側への偏寄進入あるいはドリルの変形、折損、更には下
孔の割れが生ずることなく、正確で且つ良好なドリル加
工を行なうことができる。
けるワーク支持装置によると、ワークの下孔とドリルと
の長手軸心線が偏芯して配置されたとしても、ドリルの
先端の円錐状面がワークの下孔内に進入するや、ワーク
を保持する可動治具がその偏芯を補正するよう自動的に
移動し、これによってワークの下孔とドリルとの長手軸
心線を同芯に配置できたので、孔の曲がり、ドリルの片
側への偏寄進入あるいはドリルの変形、折損、更には下
孔の割れが生ずることなく、正確で且つ良好なドリル加
工を行なうことができる。
【図1】本発明になるボール盤におけるワーク支持装置
の一実施例を示す縦断面図。
の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線における横断面図。
【図3】図1のB−B線における横断面図。
【図4】図1に示されるワーク支持装置をボール盤に固
定した状態を示す要部縦断面図。
定した状態を示す要部縦断面図。
【図5】ドリルの円錐状面が下孔に完全に進入しない状
態を示すワーク支持装置の縦断面図。
態を示すワーク支持装置の縦断面図。
【図6】ドリルの円錐状面が下孔に進入した状態を示す
ワーク支持装置の縦断面図。
ワーク支持装置の縦断面図。
【図7】従来のワーク支持装置を示す縦断面図。
1 可動治具 1B 下面 1C 外側面 1E ワーク挿入孔 1F 係止鍔部 2 固定治具 2B 可動治具スライド案内孔 2D 内側面 2E 係止溝部 53 ワーク 53A 下孔 55 ドリル 55A 円錐状面 K ワーククランプ手段 C センタリング部材 S 可動治具回転抑止手段
Claims (2)
- 【請求項1】 下孔が穿設されたワークをワーク支持装
置に固定し、下孔に向けてドリルを回転しつつ軸方向に
送り加工するボール盤におけるワーク支持装置におい
て、ワーク支持装置Eは、ワーク53を挿入するワーク
挿入孔1Eと、ワーク挿入孔1E内にワーク53を着脱
自在に保持するワーククランプ手段Kとを備えた可動治
具1と、内側面2Dが可動治具1の外側面1Cに対して
間隙を形成し、底部2Cが可動治具1の下面1Bに対接
するとともに可動治具1の水平方向移動を許容して可動
治具1を収納する可動治具スライド案内孔2Bと、可動
治具1の外側面1Cと、可動治具スライド案内孔2Bの
内側面2Dとの間に間隙が形成されるよう可動治具1を
可動治具スライド案内孔2Bの一定位置に弾性的に押圧
して保持するセンタリング部材Cとにより形成される固
定治具2と、可動治具1と固定治具2との相対位置にあ
る係止鍔部1Fと係止溝部2Eであって、センタリング
部材Cによって可動治具1が可動治具スライド案内孔2
Bの一定位置に配置された状態において、係止鍔部1F
と係止溝部2Eとの間に間隙が形成され、可動治具1の
回転時において、係止鍔部1Fと係止溝部2Eとが当接
して可動治具1の回転を阻止する可動治具回転抑止手段
Sとにより構成され、ボール盤Pに装着されるドリル5
5の長手軸心線X−Xを可動治具1に挿入保持されるワ
ーク53の下孔53Aの長手軸心線Y−Yに沿って配置
するとともにドリル55の先端部分に形成される円錐状
面55Aの少なくとも一部を下孔53Aの投影面に臨ん
で配置したことを特徴とするボール盤におけるワーク支
持装置。 - 【請求項2】 前記、可動治具の外側面1Cの横断面形
状及び固定治具2の可動治具スライド案内孔2Bの内側
面2Dの横断面形状を円形とし、前記センタリング部材
Cは、固定治具2に穿設されたガイド孔3内に移動自在
に配置され、その先端5Eが可動治具スライド案内孔2
Bの中心に向けて一定距離Lだけ突出する押圧部材5
と、押圧部材5の後端5Dを可動治具スライド案内孔2
Bの中心に向けて押圧するスプリング7とにより形成
し、前記センタリング部材Cは、可動治具スライド案内
孔2Bの円周上において等間隔に複数配置され、前記セ
ンタリング部材Cの押圧部材5の先端5Eを可動治具1
の外側面1Cに穿設した環状溝1D内に当接して配置す
ることによって可動治具1を可動治具スライド案内孔2
B内に弾性的にセンタリング配置し、一方、可動治具回
転抑止手段Sは、固定治具2の可動治具スライド案内孔
2Bの内側面2Dから外側方へ穿設される係止溝部2E
と、可動治具1の外側面1Cから外側方に向かうととも
に係止溝部2E内に進入して配置される係止鍔部1Fと
により形成したことを特徴とする請求項1記載のボール
盤におけるワーク支持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31016895A JPH09131609A (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ボール盤におけるワーク支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31016895A JPH09131609A (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ボール盤におけるワーク支持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09131609A true JPH09131609A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18001992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31016895A Pending JPH09131609A (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ボール盤におけるワーク支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09131609A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106312134A (zh) * | 2015-06-29 | 2017-01-11 | 安徽纵横泵阀制造有限公司 | 一种过滤器法兰面钻孔夹具 |
| CN108057906A (zh) * | 2017-12-18 | 2018-05-22 | 青岛盛健工贸有限公司 | 立式钻床及其加工工艺 |
| CN108515390A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-09-11 | 重庆安永德锐科技有限公司 | 双套夹具钻孔机 |
| CN108838710A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-11-20 | 鹤山市新永达机械铸造有限公司 | 一种钻孔机工件夹持机构 |
| CN113245599A (zh) * | 2021-06-11 | 2021-08-13 | 四川航天长征装备制造有限公司 | 一种法兰盘类均布光孔制孔可调整钻模 |
| CN115255955A (zh) * | 2022-09-27 | 2022-11-01 | 易载集装智能科技(南通)有限公司 | 一种链板单边用冲压成型制造装置 |
| CN116852133A (zh) * | 2023-08-24 | 2023-10-10 | 李明 | 一种大直径薄壁类零件钻孔工装及钻孔方法 |
| CN116984653A (zh) * | 2023-09-28 | 2023-11-03 | 山东汇达蠕墨装备有限公司 | 汽车制动盘钻孔装夹装置 |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP31016895A patent/JPH09131609A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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