JPH0913268A - ポリエステル系繊維布帛及びその製造方法 - Google Patents
ポリエステル系繊維布帛及びその製造方法Info
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- JPH0913268A JPH0913268A JP7180549A JP18054995A JPH0913268A JP H0913268 A JPH0913268 A JP H0913268A JP 7180549 A JP7180549 A JP 7180549A JP 18054995 A JP18054995 A JP 18054995A JP H0913268 A JPH0913268 A JP H0913268A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 柔軟性とドライ感及びぬめり感を有し、風合
いに優れたポリエステル系繊維布帛を提供し、また、か
かる布帛を工程上の問題なく得る。 【構成】 ポリエステル系繊維で構成の布帛であって、
ポリエステル系繊維の繊維表面から突出した直径0.0
5〜5μm、長さ5μm以上のフィブリル化した毛羽が
形成された柄部を布帛表面に有するポリエステル系繊維
布帛、及び、R−SO3Mで表される有機スルホン酸金
属塩を0.1〜8重量%または有機スルホン酸金属塩/
ポリエチレン混合物を0.1〜10重量%含有するポリ
エステル系繊維の布帛に、多価アルコールエチレンオキ
シド付加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以
上の温度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すポリ
エステル系繊維布帛の製造方法。
いに優れたポリエステル系繊維布帛を提供し、また、か
かる布帛を工程上の問題なく得る。 【構成】 ポリエステル系繊維で構成の布帛であって、
ポリエステル系繊維の繊維表面から突出した直径0.0
5〜5μm、長さ5μm以上のフィブリル化した毛羽が
形成された柄部を布帛表面に有するポリエステル系繊維
布帛、及び、R−SO3Mで表される有機スルホン酸金
属塩を0.1〜8重量%または有機スルホン酸金属塩/
ポリエチレン混合物を0.1〜10重量%含有するポリ
エステル系繊維の布帛に、多価アルコールエチレンオキ
シド付加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以
上の温度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すポリ
エステル系繊維布帛の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛表面にフィブリル
化による毛羽が形成された柄部を有するポリエステル系
繊維布帛及びその製造方法に関する。
化による毛羽が形成された柄部を有するポリエステル系
繊維布帛及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系繊維布帛の加工技術とし
ては、種々の技術が知られ、また実用化もされており、
例えば、絹様の布帛を得る加工技術により、膨らみ感、
ドレープ性、反発性等の点では絹布帛に近似のものが得
られている。しかしながら、ドライ感、ぬめり感、不透
明感等の点では未だ満足されるものを得るには至ってい
ない。
ては、種々の技術が知られ、また実用化もされており、
例えば、絹様の布帛を得る加工技術により、膨らみ感、
ドレープ性、反発性等の点では絹布帛に近似のものが得
られている。しかしながら、ドライ感、ぬめり感、不透
明感等の点では未だ満足されるものを得るには至ってい
ない。
【0003】また、ドライ感、ぬめり感、不透明感等に
ついての問題を改善するため、繊維断面の異形化、極細
繊維の使用等が試みられているが、布帛表面が粗硬とな
ったり、高度の製糸技術、取扱い技術を必要としたりし
て、十分な解決法にはなっておらず、また、繊維に酸化
チタン等を多量に含有させる方法もあるが、機械類を摩
耗させる等の欠点がある。
ついての問題を改善するため、繊維断面の異形化、極細
繊維の使用等が試みられているが、布帛表面が粗硬とな
ったり、高度の製糸技術、取扱い技術を必要としたりし
て、十分な解決法にはなっておらず、また、繊維に酸化
チタン等を多量に含有させる方法もあるが、機械類を摩
耗させる等の欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、柔軟
性とドライ感及びぬめり感を有し、風合いに優れたポリ
エステル系繊維布帛を提供し、また、かかるポリエステ
ル系繊維布帛を工程上の問題を生ずることなく得ること
にある。
性とドライ感及びぬめり感を有し、風合いに優れたポリ
エステル系繊維布帛を提供し、また、かかるポリエステ
ル系繊維布帛を工程上の問題を生ずることなく得ること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
系繊維で構成された布帛であって、構成ポリエステル系
繊維の繊維表面から突出した直径0.05〜5μm、長
さ5μm以上のフィブリル化した毛羽が形成された柄部
を布帛表面に有するポリエステル系繊維布帛、及び、
系繊維で構成された布帛であって、構成ポリエステル系
繊維の繊維表面から突出した直径0.05〜5μm、長
さ5μm以上のフィブリル化した毛羽が形成された柄部
を布帛表面に有するポリエステル系繊維布帛、及び、
【0006】一般式R−SO3M(式中、Rは炭素数3
〜30のアルキル基、または炭素数4〜70のアリール
基若しくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属を示
す)で表される有機スルホン酸金属塩を0.1〜8重量
%含有するポリエステル系繊維を構成繊維とする布帛
に、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル%以上
付加して生成された多価アルコールエチレンオキシド付
加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上の温
度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すことを特徴
とするポリエステル系繊維布帛の製造方法、さらに、
〜30のアルキル基、または炭素数4〜70のアリール
基若しくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属を示
す)で表される有機スルホン酸金属塩を0.1〜8重量
%含有するポリエステル系繊維を構成繊維とする布帛
に、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル%以上
付加して生成された多価アルコールエチレンオキシド付
加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上の温
度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すことを特徴
とするポリエステル系繊維布帛の製造方法、さらに、
【0007】一般式R−SO3M(式中、Rは炭素数3
〜30のアルキル基、または炭素数4〜70のアリール
基若しくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属を示
す)で表される有機スルホン酸金属塩と平均分子量1
0,000以下のポリエチレンとの混合物を0.1〜1
0重量%含有するポリエステル系繊維を構成繊維とする
布帛に、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル%
以上付加して生成された多価アルコールエチレンオキシ
ド付加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上
の温度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すことを
特徴とするポリエステル系繊維布帛の製造方法にある。
〜30のアルキル基、または炭素数4〜70のアリール
基若しくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属を示
す)で表される有機スルホン酸金属塩と平均分子量1
0,000以下のポリエチレンとの混合物を0.1〜1
0重量%含有するポリエステル系繊維を構成繊維とする
布帛に、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル%
以上付加して生成された多価アルコールエチレンオキシ
ド付加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上
の温度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すことを
特徴とするポリエステル系繊維布帛の製造方法にある。
【0008】本発明のポリエステル系繊維布帛において
は、布帛は、ポリエステル系繊維が布帛を構成する繊維
の一部または全部として含まれた織物、編物、不織布等
の布帛であり、布帛表面には、構成のポリエステル系繊
維の繊維表面から突出した直径0.05〜5μm、長さ
5μm以上のフィブリル化した毛羽が形成された柄部を
有する。
は、布帛は、ポリエステル系繊維が布帛を構成する繊維
の一部または全部として含まれた織物、編物、不織布等
の布帛であり、布帛表面には、構成のポリエステル系繊
維の繊維表面から突出した直径0.05〜5μm、長さ
5μm以上のフィブリル化した毛羽が形成された柄部を
有する。
【0009】ポリエステル系繊維から突出したフィブリ
ル化した毛羽が、直径が5μmを超える、或いは長さが
5μm未満では、布帛の風合いの改良が不十分であり、
満足しうる柔軟性、ドライ感、ぬめり感が得られない。
フィブリル化した毛羽が形成された柄部は、布帛の全面
または部分的に存在していてもよい。
ル化した毛羽が、直径が5μmを超える、或いは長さが
5μm未満では、布帛の風合いの改良が不十分であり、
満足しうる柔軟性、ドライ感、ぬめり感が得られない。
フィブリル化した毛羽が形成された柄部は、布帛の全面
または部分的に存在していてもよい。
【0010】本発明における布帛を構成するポリエステ
ル系繊維の基体ポリマーは、エチレンテレフタレートを
主たる繰り返し単位とするものであり、テレフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体をジカルボン酸成分と
し、エチレングリコールまたはそのエステル形成性誘導
体をジオール成分とするポリエステルポリマーが代表的
なものであるが、ジカルボン酸成分の一部を他のジカル
ボン酸で、またジオール成分の一部を他のジオールで置
き換えたポリエステルポリマーであってもよい。
ル系繊維の基体ポリマーは、エチレンテレフタレートを
主たる繰り返し単位とするものであり、テレフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体をジカルボン酸成分と
し、エチレングリコールまたはそのエステル形成性誘導
体をジオール成分とするポリエステルポリマーが代表的
なものであるが、ジカルボン酸成分の一部を他のジカル
ボン酸で、またジオール成分の一部を他のジオールで置
き換えたポリエステルポリマーであってもよい。
【0011】本発明のポリエステル系繊維布帛の製造方
法について、以下説明する。本発明方法において、布帛
の構成に用いるポリエステル系繊維としては、前記一般
式で表される有機スルホン酸金属塩を0.1〜8重量%
含有するか、または有機スルホン酸金属塩と平均分子量
が10,000以下のポリエチレンとの混合物を0.1
〜10重量%含有するポリエステルポリマーからなるポ
リエステル系繊維であることが必要である。
法について、以下説明する。本発明方法において、布帛
の構成に用いるポリエステル系繊維としては、前記一般
式で表される有機スルホン酸金属塩を0.1〜8重量%
含有するか、または有機スルホン酸金属塩と平均分子量
が10,000以下のポリエチレンとの混合物を0.1
〜10重量%含有するポリエステルポリマーからなるポ
リエステル系繊維であることが必要である。
【0012】ポリエステル系繊維に含有される有機スル
ホン酸金属塩は、布帛をアルカリ減量処理したときに、
アルカリ加水分解での活性点となり、ポリエステル系繊
維の繊維表面に多数のフィブリル化した毛羽を形成させ
るための必須成分であり、有機スルホン酸金属塩の含有
量が0.1重量%未満では、フィブリル化した毛羽の形
成が不十分となり、風合い改良の目的が達成されず、8
wt%を超えると、工程通過安定性が悪化する。有機ス
ルホン酸金属塩の好ましい含有量としては、0.5〜5
重量%である。
ホン酸金属塩は、布帛をアルカリ減量処理したときに、
アルカリ加水分解での活性点となり、ポリエステル系繊
維の繊維表面に多数のフィブリル化した毛羽を形成させ
るための必須成分であり、有機スルホン酸金属塩の含有
量が0.1重量%未満では、フィブリル化した毛羽の形
成が不十分となり、風合い改良の目的が達成されず、8
wt%を超えると、工程通過安定性が悪化する。有機ス
ルホン酸金属塩の好ましい含有量としては、0.5〜5
重量%である。
【0013】また、ポリエステル系繊維に含有される有
機スルホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物は、布帛
をアルカリ減量処理したときに、特にポリエチレンの共
存により繊維表面の多数のフィブリル化した毛羽の形成
をより促進するものであり、含有量が0.1重量%未満
では、フィブリル化した毛羽の形成が不十分となり、風
合い改良の目的が達成されず、10重量%を超えると、
工程通過安定性が悪化する。有機スルホン酸金属塩とポ
リエチレンとの混合物の好ましい含有量としては、0.
5〜7重量%である。
機スルホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物は、布帛
をアルカリ減量処理したときに、特にポリエチレンの共
存により繊維表面の多数のフィブリル化した毛羽の形成
をより促進するものであり、含有量が0.1重量%未満
では、フィブリル化した毛羽の形成が不十分となり、風
合い改良の目的が達成されず、10重量%を超えると、
工程通過安定性が悪化する。有機スルホン酸金属塩とポ
リエチレンとの混合物の好ましい含有量としては、0.
5〜7重量%である。
【0014】本発明方法においてポリエステル系繊維に
単独に或いは混合物として含有される前記一般式で表さ
れる有機スルホン酸金属塩としては、例えば、ブチルス
ルホン酸、ヘキシルスルホン酸、オクチルスルホン酸、
デシルスルホン酸、ラウリルスルホン酸、ミリスチルス
ルホン酸、パルミチルスルホン酸、ステアリルスルホン
酸等の脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩、トルエンス
ルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スル
ホン酸のアルカリ金属塩が挙げられる。かかる有機スル
ホン酸金属塩は、単一の化合物である必要はなく、各種
有機スルホン酸金属塩の混合物であってもよく、好まし
い具体例として、炭素数12〜17のアルキルスルホン
酸ナトリウム塩の混合物が挙げられる。
単独に或いは混合物として含有される前記一般式で表さ
れる有機スルホン酸金属塩としては、例えば、ブチルス
ルホン酸、ヘキシルスルホン酸、オクチルスルホン酸、
デシルスルホン酸、ラウリルスルホン酸、ミリスチルス
ルホン酸、パルミチルスルホン酸、ステアリルスルホン
酸等の脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩、トルエンス
ルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スル
ホン酸のアルカリ金属塩が挙げられる。かかる有機スル
ホン酸金属塩は、単一の化合物である必要はなく、各種
有機スルホン酸金属塩の混合物であってもよく、好まし
い具体例として、炭素数12〜17のアルキルスルホン
酸ナトリウム塩の混合物が挙げられる。
【0015】また、ポリエステル系繊維に含有される有
機スルホン酸金属塩と混合されるポリエチレンとして
は、有機スルホン酸金属塩の高い溶融粘度を低下させる
上で、平均分子量が10,000以下、好ましくは5,
000以下の低粘度型ポリエチレンを用いる。有機スル
ホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物における混合比
(重量比)は、好ましくは有機スルホン酸金属塩:ポリ
エチレン=5:95〜95:5である。
機スルホン酸金属塩と混合されるポリエチレンとして
は、有機スルホン酸金属塩の高い溶融粘度を低下させる
上で、平均分子量が10,000以下、好ましくは5,
000以下の低粘度型ポリエチレンを用いる。有機スル
ホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物における混合比
(重量比)は、好ましくは有機スルホン酸金属塩:ポリ
エチレン=5:95〜95:5である。
【0016】有機スルホン酸金属塩または有機スルホン
酸金属塩とポリエチレンとの混合物のポリエステル系繊
維への含有は、繊維賦形前の前記ポリエステルポリマー
を製造する過程或いは紡糸段階で添加することにより行
われる。また、繊維の製造方法としては、特に限定され
るものではない。
酸金属塩とポリエチレンとの混合物のポリエステル系繊
維への含有は、繊維賦形前の前記ポリエステルポリマー
を製造する過程或いは紡糸段階で添加することにより行
われる。また、繊維の製造方法としては、特に限定され
るものではない。
【0017】かかる有機スルホン酸金属塩または有機ス
ルホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物を含有するポ
リエステル系繊維を用い、製織、製編等によりポリエス
テル系繊維を構成繊維とする布帛を形成する。
ルホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物を含有するポ
リエステル系繊維を用い、製織、製編等によりポリエス
テル系繊維を構成繊維とする布帛を形成する。
【0018】本発明方法によりポリエステル系繊維布帛
を得るに当たっては、製織、製編等により形成した布帛
の形態において、多価アルコールエチレンオキシド付加
物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上の温度
で熱処理することが必須である。
を得るに当たっては、製織、製編等により形成した布帛
の形態において、多価アルコールエチレンオキシド付加
物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上の温度
で熱処理することが必須である。
【0019】本発明方法で用いる多価アルコールエチレ
ンオキシド付加物は、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ヒドロベンゾイン、ベンゾピナコール、シ
クロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジオール等の二価アルコール、グリセリン等の
三価アルコール等の多価アルコールにエチレンオキシド
を2モル以上付加して生成されたものであり、付加反応
の方法としては、特に限定はなく公知の方法によってよ
い。好ましく用いられる多価アルコールエチレンオキシ
ド付加物としては、エチレングリコールのエチレンオキ
シド5〜30付加物、グリセリンのエチレンオキシド3
〜28付加物が挙げられる。
ンオキシド付加物は、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ヒドロベンゾイン、ベンゾピナコール、シ
クロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジオール等の二価アルコール、グリセリン等の
三価アルコール等の多価アルコールにエチレンオキシド
を2モル以上付加して生成されたものであり、付加反応
の方法としては、特に限定はなく公知の方法によってよ
い。好ましく用いられる多価アルコールエチレンオキシ
ド付加物としては、エチレングリコールのエチレンオキ
シド5〜30付加物、グリセリンのエチレンオキシド3
〜28付加物が挙げられる。
【0020】多価アルコールエチレンオキシド付加物
は、布帛構成のポリエステル系繊維の種類、構成割合等
により異なるが、糊剤100g当たり1〜50g、好ま
しくは5〜20g添加含有させる。糊剤としては、小麦
澱粉、トラガントガム、ローカストビーンガム、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸ソーダ等の天然、加工、半加工、合成の公知の
糊剤を単独或いは2種以上混合して用いる。また、糊剤
に染料を添加する場合は、同時に着色を行うこともで
き、かかる場合は、染料として、後のアルカリ減量処理
に耐える染料を用いることが必要である。
は、布帛構成のポリエステル系繊維の種類、構成割合等
により異なるが、糊剤100g当たり1〜50g、好ま
しくは5〜20g添加含有させる。糊剤としては、小麦
澱粉、トラガントガム、ローカストビーンガム、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸ソーダ等の天然、加工、半加工、合成の公知の
糊剤を単独或いは2種以上混合して用いる。また、糊剤
に染料を添加する場合は、同時に着色を行うこともで
き、かかる場合は、染料として、後のアルカリ減量処理
に耐える染料を用いることが必要である。
【0021】布帛への糊剤に印捺は、公知の任意の方法
によって行われ、部分印捺からほぼ全面の印捺まで任意
の柄状に印捺する。印捺し、乾燥した後は、100℃以
上の温度で熱処理するが、熱処理は、好ましくは、相対
湿度90%以上の常圧湿熱雰囲気下の場合は、温度15
0〜220℃で30秒以上、より好ましくは170〜2
00℃で60秒以上、高圧湿熱雰囲気下の場合は、温度
100〜150℃で10分以上、より好ましくは110
〜130℃で20分以上、相対湿度90%未満の乾燥雰
囲気下の場合は、温度150℃以上で30秒以上、より
好ましくは170℃以上で60秒以上行う。
によって行われ、部分印捺からほぼ全面の印捺まで任意
の柄状に印捺する。印捺し、乾燥した後は、100℃以
上の温度で熱処理するが、熱処理は、好ましくは、相対
湿度90%以上の常圧湿熱雰囲気下の場合は、温度15
0〜220℃で30秒以上、より好ましくは170〜2
00℃で60秒以上、高圧湿熱雰囲気下の場合は、温度
100〜150℃で10分以上、より好ましくは110
〜130℃で20分以上、相対湿度90%未満の乾燥雰
囲気下の場合は、温度150℃以上で30秒以上、より
好ましくは170℃以上で60秒以上行う。
【0022】かかる熱処理により、印捺部分における多
価アルコールエチレンオキシド付加物は、ポリエステル
系繊維の内部に浸透し、布帛をアルカリ減量処理したと
きに、繊維に含有された有機スルホン酸金属塩または有
機スルホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物の存在部
分より減量され、繊維表面のフィブリル化した毛羽の形
成をより促進するものであり、減量促進剤として作用す
る。
価アルコールエチレンオキシド付加物は、ポリエステル
系繊維の内部に浸透し、布帛をアルカリ減量処理したと
きに、繊維に含有された有機スルホン酸金属塩または有
機スルホン酸金属塩とポリエチレンとの混合物の存在部
分より減量され、繊維表面のフィブリル化した毛羽の形
成をより促進するものであり、減量促進剤として作用す
る。
【0023】次いで、熱処理した布帛に、アルカリ性化
合物の水溶液でアルカリ減量処理を施すことが必要であ
る。減量率は、好ましくは布帛構成のポリエステル系繊
維の5重量%以上、より好ましくは15重量%以上とす
る。このアルカリ減量処理により、印捺部分において、
含有せるスルホン酸金属塩或いはスルホン酸金属塩とポ
リエチレンとの混合物の溶出を伴う減量が容易に起こ
り、印捺部分におけるポリエステル系繊維の繊維表面に
直径0.05〜5μm、長さ5μm以上のフィブリルし
た毛羽が形成し、布帛表面にフィブリルした毛羽を有す
る柄部が得られる。
合物の水溶液でアルカリ減量処理を施すことが必要であ
る。減量率は、好ましくは布帛構成のポリエステル系繊
維の5重量%以上、より好ましくは15重量%以上とす
る。このアルカリ減量処理により、印捺部分において、
含有せるスルホン酸金属塩或いはスルホン酸金属塩とポ
リエチレンとの混合物の溶出を伴う減量が容易に起こ
り、印捺部分におけるポリエステル系繊維の繊維表面に
直径0.05〜5μm、長さ5μm以上のフィブリルし
た毛羽が形成し、布帛表面にフィブリルした毛羽を有す
る柄部が得られる。
【0024】アルカリ減量処理には、アルカリ性化合物
として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属水酸化物等が用いられ、必要に
よりトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノ
エタノールアミン等のアミンを併用し、アルカリ性化合
物水溶液中で処理する。
として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属水酸化物等が用いられ、必要に
よりトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノ
エタノールアミン等のアミンを併用し、アルカリ性化合
物水溶液中で処理する。
【0025】アルカリ減量処理方法としては、ポリエス
テル系布帛に減量加工として一般に適用される公知の任
意の方法が適用され、アルカリ濃度、温度、時間等は、
布帛の構成ポリエステル系繊維の繊度、含有物の量、構
成比等に応じて適宜変更しうる。処理方式としては、処
理中に布帛同士の或いは布帛と処理装置器壁との接触に
より揉み作用が加わる方法を適用することが好ましく、
液流型染色装置等による液流方式等が好適である。
テル系布帛に減量加工として一般に適用される公知の任
意の方法が適用され、アルカリ濃度、温度、時間等は、
布帛の構成ポリエステル系繊維の繊度、含有物の量、構
成比等に応じて適宜変更しうる。処理方式としては、処
理中に布帛同士の或いは布帛と処理装置器壁との接触に
より揉み作用が加わる方法を適用することが好ましく、
液流型染色装置等による液流方式等が好適である。
【0026】本発明及び本発明方法においては、布帛を
前記ポリエステル系繊維のみを用いて構成することもで
きるが、布帛の強度保持の目的で、減量されない或いは
減量されにくい他の繊維が混用されていてもよく、他の
繊維が混用される場合は、本発明方法により得る布帛の
風合いを損なわない範囲であることが必要である。
前記ポリエステル系繊維のみを用いて構成することもで
きるが、布帛の強度保持の目的で、減量されない或いは
減量されにくい他の繊維が混用されていてもよく、他の
繊維が混用される場合は、本発明方法により得る布帛の
風合いを損なわない範囲であることが必要である。
【0027】本発明のポリエステル系繊維布帛には、当
然ながらその製造におけるアルカリ減量処理後に、染色
または捺染加工を施すことにより、フィブリル化した毛
羽の柄と、全体的な或いは部分的な着色との組み合わせ
によって、多様で高度の意匠効果を付与することができ
る。
然ながらその製造におけるアルカリ減量処理後に、染色
または捺染加工を施すことにより、フィブリル化した毛
羽の柄と、全体的な或いは部分的な着色との組み合わせ
によって、多様で高度の意匠効果を付与することができ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0029】(実施例1)平均炭素数が12〜17のア
ルキルスルホン酸ナトリウム80重量部と平均分子量
2,000のポリエチレン20重量部との混合物を3重
量%含有するポリエチレンテレフタレート繊維(75デ
ニール/36フィラメント)を用い、24Gの平編地を
編成した。得られた編地に、下記捺染糊を柄状に印捺
し、110℃で2分乾燥した後、温度180℃の飽和水
蒸気中で90秒熱処理した。捺染糊の付着率は、編地に
対し平均120重量%であった。
ルキルスルホン酸ナトリウム80重量部と平均分子量
2,000のポリエチレン20重量部との混合物を3重
量%含有するポリエチレンテレフタレート繊維(75デ
ニール/36フィラメント)を用い、24Gの平編地を
編成した。得られた編地に、下記捺染糊を柄状に印捺
し、110℃で2分乾燥した後、温度180℃の飽和水
蒸気中で90秒熱処理した。捺染糊の付着率は、編地に
対し平均120重量%であった。
【0030】 捺染糊: グリセリンエチレンオキシド10モル付加物 10重量部 ファインガムG17 10重量%濃度 6重量部 (第一工業製薬社製グアーガム系糊剤) 水 84重量部
【0031】次いで、水酸化ナトリウム30g/l水溶
液を用い、浴比1:50のアルカリ水溶液中で沸騰温度
で20分減量処理を行った。得られた編地は、柄部の型
際が極めてシャープで、柄部にはポリエチレンテレフタ
レート繊維がフィブリル化した毛羽を有し、柔軟性で、
ドライ感、ぬめり感があり、さらに意匠効果の優れたも
のであった。
液を用い、浴比1:50のアルカリ水溶液中で沸騰温度
で20分減量処理を行った。得られた編地は、柄部の型
際が極めてシャープで、柄部にはポリエチレンテレフタ
レート繊維がフィブリル化した毛羽を有し、柔軟性で、
ドライ感、ぬめり感があり、さらに意匠効果の優れたも
のであった。
【0032】(実施例2)実施例1において、捺染を印
捺、乾燥した後、熱処理を、温度130℃の飽和水蒸気
下、内圧2.2kg/cm2で30分の熱処理に代えた
以外は、実施例1と同様にして編地を処理した。得られ
た編地、柄部の型際が極めてシャープで、柄部にはポリ
エチレンテレフタレート繊維がフィブリル化した毛羽を
有し、柔軟性で、ドライ感、ぬめり感があり、意匠効果
の優れたものであった。
捺、乾燥した後、熱処理を、温度130℃の飽和水蒸気
下、内圧2.2kg/cm2で30分の熱処理に代えた
以外は、実施例1と同様にして編地を処理した。得られ
た編地、柄部の型際が極めてシャープで、柄部にはポリ
エチレンテレフタレート繊維がフィブリル化した毛羽を
有し、柔軟性で、ドライ感、ぬめり感があり、意匠効果
の優れたものであった。
【0033】(実施例3)実施例1において、捺染を印
捺、乾燥した後、熱処理を、温度200℃、相対湿度1
0%の乾燥雰囲気で90秒の熱処理に代えた以外は、実
施例1と同様にして編地を処理した。得られた編地、柄
部の型際が極めてシャープで、柄部にはポリエチレンテ
レフタレート繊維がフィブリル化した毛羽を有し、柔軟
性で、ドライ感、ぬめり感があり、意匠効果の優れたも
のであった。
捺、乾燥した後、熱処理を、温度200℃、相対湿度1
0%の乾燥雰囲気で90秒の熱処理に代えた以外は、実
施例1と同様にして編地を処理した。得られた編地、柄
部の型際が極めてシャープで、柄部にはポリエチレンテ
レフタレート繊維がフィブリル化した毛羽を有し、柔軟
性で、ドライ感、ぬめり感があり、意匠効果の優れたも
のであった。
【0034】(比較例1)実施例1において、捺染糊の
グリセリンエチレンオキシド10モル付加物をトリエタ
ノールアミンに代えた以外は、実施例1と同様にして編
地を処理した。得られた編地の印捺部にはポリエチレン
テレフタレート繊維のフィブリル化した毛羽は形成され
なかった。
グリセリンエチレンオキシド10モル付加物をトリエタ
ノールアミンに代えた以外は、実施例1と同様にして編
地を処理した。得られた編地の印捺部にはポリエチレン
テレフタレート繊維のフィブリル化した毛羽は形成され
なかった。
【0035】(比較例2)実施例2において、捺染糊の
グリセリンエチレンオキシド10モル付加物をトリエタ
ノールアミンに代えた以外は、実施例1と同様にして編
地を処理した。得られた編地の印捺部にはポリエチレン
テレフタレート繊維のフィブリル化した毛羽は形成され
なかった。
グリセリンエチレンオキシド10モル付加物をトリエタ
ノールアミンに代えた以外は、実施例1と同様にして編
地を処理した。得られた編地の印捺部にはポリエチレン
テレフタレート繊維のフィブリル化した毛羽は形成され
なかった。
【0036】(比較例3)実施例3において、捺染糊の
グリセリンエチレンオキシド10モル付加物をトリエタ
ノールアミンに代えた以外は、実施例1と同様にして編
地を処理した。得られた編地の印捺部にはポリエチレン
テレフタレート繊維のフィブリル化した毛羽は形成され
なかった。
グリセリンエチレンオキシド10モル付加物をトリエタ
ノールアミンに代えた以外は、実施例1と同様にして編
地を処理した。得られた編地の印捺部にはポリエチレン
テレフタレート繊維のフィブリル化した毛羽は形成され
なかった。
【0037】
【発明の効果】本発明のポリエステル系繊維布帛は、フ
ィブリル化による微細な毛羽が形成された型際のシャー
プな柄部を布帛表面に有し、柔軟性とドライ感及びぬめ
り感を有するものであり、また、本発明方法によれば、
製造過程で悪臭、発煙の発生もなく、ポリエステル系繊
維布帛を工程上の問題を生ずることなしに得ることがで
きる。
ィブリル化による微細な毛羽が形成された型際のシャー
プな柄部を布帛表面に有し、柔軟性とドライ感及びぬめ
り感を有するものであり、また、本発明方法によれば、
製造過程で悪臭、発煙の発生もなく、ポリエステル系繊
維布帛を工程上の問題を生ずることなしに得ることがで
きる。
【図1】本発明のポリエステル系繊維布帛の例の布帛表
面の電子顕微鏡写真(倍率500倍)である。
面の電子顕微鏡写真(倍率500倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 111 D06P 5/00 111 // D06M 15/55 D06M 15/55
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエステル系繊維で構成された布帛で
あって、構成ポリエステル系繊維の繊維表面から突出し
た直径0.05〜5μm、長さ5μm以上のフィブリル
化した毛羽が形成された柄部を布帛表面に有するポリエ
ステル系繊維布帛。 - 【請求項2】 一般式R−SO3M(式中、Rは炭素数
3〜30のアルキル基、または炭素数4〜70のアリー
ル基若しくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属を
示す)で表される有機スルホン酸金属塩を0.1〜8重
量%含有するポリエステル系繊維を構成繊維とする布帛
に、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル%以上
付加して生成された多価アルコールエチレンオキシド付
加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上の温
度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すことを特徴
とするポリエステル系繊維布帛の製造方法。 - 【請求項3】 一般式R−SO3M(式中、Rは炭素数
3〜30のアルキル基、または炭素数4〜70のアリー
ル基若しくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属を
示す)で表される有機スルホン酸金属塩と平均分子量1
0,000以下のポリエチレンとの混合物を0.1〜1
0重量%含有するポリエステル系繊維を構成繊維とする
布帛に、多価アルコールにエチレンオキシドを2モル%
以上付加して生成された多価アルコールエチレンオキシ
ド付加物を含有する糊剤を柄状に印捺し、100℃以上
の温度で熱処理した後、アルカリ減量処理を施すことを
特徴とするポリエステル系繊維布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18054995A JP3194244B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリエステル系繊維布帛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18054995A JP3194244B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリエステル系繊維布帛の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0913268A true JPH0913268A (ja) | 1997-01-14 |
| JP3194244B2 JP3194244B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=16085227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18054995A Expired - Fee Related JP3194244B2 (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | ポリエステル系繊維布帛の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3194244B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100498114B1 (ko) * | 1998-09-15 | 2005-09-30 | 주식회사 새 한 | 피브릴성 및 발색성이 우수한 폴리에스테르 섬유 및 그 제조방법 |
| CN107022837A (zh) * | 2016-01-29 | 2017-08-08 | 上海水星家用纺织品股份有限公司 | 一种绒类家纺面料的制备方法 |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP18054995A patent/JP3194244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100498114B1 (ko) * | 1998-09-15 | 2005-09-30 | 주식회사 새 한 | 피브릴성 및 발색성이 우수한 폴리에스테르 섬유 및 그 제조방법 |
| CN107022837A (zh) * | 2016-01-29 | 2017-08-08 | 上海水星家用纺织品股份有限公司 | 一种绒类家纺面料的制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3194244B2 (ja) | 2001-07-30 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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