JPH09132743A - 記録液及びインクジェット記録方法 - Google Patents

記録液及びインクジェット記録方法

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JPH09132743A
JPH09132743A JP22688996A JP22688996A JPH09132743A JP H09132743 A JPH09132743 A JP H09132743A JP 22688996 A JP22688996 A JP 22688996A JP 22688996 A JP22688996 A JP 22688996A JP H09132743 A JPH09132743 A JP H09132743A
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carbon black
recording
absorbance
liquid
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JP22688996A
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English (en)
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Takashi Hirasa
崇 平佐
Hiroshi Takimoto
浩 滝本
Makoto Ishizu
誠 石津
Katsuji Honda
勝治 本多
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く、長期間の保存中にカーボンブ
ラックの沈降を生じること等が無く、インクジェット記
録用に用いた場合、吐出耐久性が良好で信頼性の高い記
録ができ、普通紙に記録した場合にも耐水性が良好で、
耐光性など耐水性以外の堅牢性も良好な記録物が得ら
れ、特には加熱型のインクジェット記録用に用いた場
合、加熱電極板上の付着物の生成(コゲーション)が極
めて少なく、加熱型のインクジェット記録用記録液とし
て好適な記録液を提供するものである。 【解決手段】 本発明は、水性媒体中にカーボンブラッ
クを含む記録液において、該カーボンブラックのトルエ
ン抽出液の330nm〜340nmにおけるλmaxにお
ける吸光度、或いは330nm〜340nmにλmaxを
有しないときは337.5nmにおける吸光度が0.0
5以下であることを特徴とする記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーボンブラックを
水性媒体に分散させた記録液に関するものである。また
該記録液を使用したインクジェット記録方法に関するも
のであり、特には加熱型インクジェット記録方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用の記録液と
しては、酸性染料や直接染料等の水溶性染料を水性媒体
中に溶解した水性の記録液、あるいは油溶性染料を有機
溶剤中に溶解した溶剤系の記録液が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】溶剤系の記録液は溶剤
を使用するため環境安全面で問題があり、このため用途
が限られ、例えばオフィスなどでの使用には適さない。
一方、水性の記録液は水溶性の染料を使用するため、特
に、普通紙に記録した場合、記録物の耐水性が劣ること
が問題である。また、水性、溶剤系にかかわらず、これ
らの染料を用いた記録液による記録物は耐光性の面でも
不十分である。
【0004】また筆記具用記録液についてもこれらイン
クジェット記録液と同様の問題がある。前記の問題点を
改良するため、色材として耐水性、耐光性に優れたカー
ボンブラックを用い、該カーボンブラックを水性媒体中
に分散した水性分散系の記録液が一部で用いられてい
る。しかし、従来のカーボンブラックの水性分散系記録
液は特に吐出耐久性等の面で問題がある。
【0005】本発明は特にインクジェット記録方法にお
いて、普通紙に記録した場合にも記録物の耐水性が良好
で、しかも印字品位も高く、耐光性に優れるなど耐水性
以外の堅牢性も良好な記録が可能であると共に、記録液
としての安全性が高く、安定な吐出が行える等の記録の
信頼性も高い記録液を提供するというものである。特
に、記録液を熱エネルギーを記録液に作用させて、該記
録液を状態変化させることにより吐出させる方式のイン
クジェットプリンター、すなわちバブルジェットやサー
マルジェット等と称される加熱型のインクジェットプリ
ンターにおいて、吐出部で記録液を加熱するための加熱
電極板上の付着物の生成(いわゆる「コゲーショ
ン」)、ヘッドの目詰まり、インク物性の変化による液
滴径の変化等の長期(例えば1億ドット連続印字)の耐
久性等の吐出耐久性に優れ、長時間保存した場合の安定
性が良好であるカーボンブラックを使用した水性分散系
の記録液を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定領域
の紫外線吸光度が特定の値以下であるカーボンブラック
を含有する記録液が、上記のような記録液としての性能
に優れている他、非常に安全性が高く、その上特に加熱
型インクジェット方式において加熱電極板上の付着物
(コゲーション=kogation)の量が低減するた
めに吐出耐久性に優れることを見出し、本発明に至った
ものである。
【0007】本発明の要旨は、水性媒体中にカーボンブ
ラックを含む記録液において、該カーボンブラックのト
ルエン抽出液の330〜340nmにおける最大吸収波
長(λmax(nm))での吸光度、或いは330〜34
0nmにλmaxを有しないときは337.5nmにおけ
る吸光度が0.05以下のカーボンブラックを含むこと
を特徴とする記録液に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、カーボンブラックの「トルエン抽出液
の330〜340nmにおける最大吸収波長(λmax)
での吸光度、或いは330〜340nmにλmaxを有し
ないときは337.5nmにおける吸光度が0.05以
下」とは、330〜340nmの領域にλmaxを有する
場合は、その吸光度の値が0.05以下であることが必
要であるが、330〜340nmの領域にλmaxを有し
ていない場合は、337.5nmにおける吸光度が0.
05以下であることが必要である、という意味である。
尚、ここでいうカーボンブラックのトルエン抽出液は以
下の方法によって得られる。すなわち、50mlサンプ
ル瓶にトルエン(特級試薬)30mlを入れ、これにカ
ーボンブラック3gを添加し、1分間手で振盪する。そ
の後この液をNo.5Cの濾紙で濾過し、得られた濾液
をカーボンブラックのトルエン抽出液とする。こうして
得られたトルエン抽出液を1cmの石英セル(角セル)
に入れ、吸光度を測定する。(ブランクはセルにトルエ
ンを入れて、吸光度を測定する。) 一方、トルエン抽出液の330〜340nmにおけるλ
maxでの吸光度、或いは337.5nmにおける吸光度
が0.05よりも大きいカーボンブラックには、表−1
に示すような化合物に代表されるようなPAH(pol
yaromatic hydrocarbon)の量が
非常に多く含まれることは知られているが、これらのP
AH成分が記録液としての特性に関係することは知られ
ていない。特に、これらのPAH成分が多く存在する
と、電極板上の付着物(コゲーション)の量を増大さ
せ、インクの吐出に悪影響を及ぼすことは知られていな
い。またこれらのPAH成分の代表的な化合物であるベ
ンゾピレンは発ガン性が指摘されており、安全性の点か
らも低減させることが好ましいが、この点についても記
録液に用いるカーボンブラックの場合は、問題にされて
きたことは無かった。
【0009】
【表1】
【0010】本発明においては、特に上記条件による吸
光度の値が0.05以下のものが、特にその記録液とし
ての特性が優れ、中でも加熱型のインクジェット記録方
式におけるコゲーションの量が少なく、しかも安全性の
点でも問題無いとするものであるが、特にその吸光度が
0.03以下であるのが、特に該コゲーションの量がよ
り少ない等の点で好ましく、更に0.01以下である
と、その量がさらに少なくなり、特に好ましい。
【0011】本発明においては、特に揮発分が5重量%
未満であるカーボンブラックの使用が好ましい。この揮
発分とは、JIS K 6221の方法で測定するもの
である。この揮発分が5%未満のものは、保存中にイン
クに溶出してくる成分が少ないため、記録液としての保
存安定性が優れているものが得られるという効果があ
り、特にこの量が3.5%重量未満のものが好ましい。
【0012】さらに本発明で使用する上記特性のカーボ
ンブラックはファーネス法で製造されたカーボンブラッ
クであることが好ましく、特にはファーネスブラックで
あることが好ましい。本発明の記録液に使用されるカー
ボンブラックとしては、さらに、その一次粒子径が10
〜100nm、DBP吸油量が40〜180ml/10
0g、pHが3〜9のものが好ましい。特に好ましくは
そのトルエン抽出液の330〜340nmにおけるλma
xでの吸光度、或いは337.5nmにおける吸光度が
0.03以下、その一次粒子径が10〜50nm、DB
P吸油量が50〜180ml/100gのものが挙げら
れる。
【0013】本発明の記録液に用いるカーボンブラック
としては、例えば#25B、MA77、MA100S
(以上商品名、三菱化学(株)製品)などの市販のカー
ボンブラックが使用できる。また、食品包装プラスチッ
ク用としてキャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・
インクより市販されているBLACK PEARLS4
750(以上商品名)も使用可能である。また、これら
のカーボンブラックを化学的に処理したもの(酸化処
理、フッ素化処理等)や、分散剤、界面活性剤などを物
理的または化学的に結合させたもの(グラフトカーボ
ン、又は分散剤を予め吸着させたカーボンブラック等)
等を使用してもよい。
【0014】以下の表2の上段に本発明で使用可能なカ
ーボンブラックのトルエン抽出液の330〜340nm
におけるλmaxとその吸光度を示す。また下段には従来
記録液に使用されている代表的なカーボンブラックのト
ルエン抽出液の330〜340nmにおけるλmaxとそ
の吸光度を示す。なお、330〜340nmにλmaxを
有していないものについては、337.5nmでの吸光
度の値を示した。
【0015】
【表2】 *1〜*3と*5〜*7はいずれも三菱化学(株)のカ
ーボンブラックの商品名を表す。
【0016】*4はキャボット・スペシャルティ・ケミ
カルズ・インクのカーボンブラックの商品名を表す。ま
た、これらのうち、カーボンブラックMA77、MA
7、MA100、及び#960Bの吸収波長と吸光度の
相関を図1に示す。さらに上記のカーボンブラックの主
な物性値を下記表3に示す。
【0017】
【表3】 本発明の記録液には分散剤を用いなくてもよいが、分散
剤を添加する方が好ましい。用いられる分散剤として
は、各種の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性
剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子系
分散剤等が挙げられる。
【0018】陰イオン性界面活性剤としては脂肪酸塩
類、アルキル硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アル
キルスルホコハク酸塩類、アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸塩類、アルキルリン酸塩類、ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン
アルキルアリール硫酸エステル塩類、アルカンスルホン
酸塩類、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物類、ポ
リオキシエチレンアルキルリン酸エステル類、αーオレ
フィン(例えば炭素数8〜20等の)スルホン酸塩類等
が挙げられる。
【0019】非イオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル類、ポリオキシエチレン誘導体
類、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックコポリ
マー類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン
ソルビトール脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エス
テル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン類等が挙げられる。
【0020】陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤
としてはアルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩
類、アルキルベタイン類、アミノキサイド類が挙げられ
る。また、高分子系分散剤としてはポリアクリル酸、ス
チレン/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸/
アクリル酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共
重合体、スチレン/マレイン酸/アクリル酸エステル共
重合体、スチレン/メタクリル酸共重合体、スチレン/
メタクリル酸/アクリル酸エステル共重合体、スチレン
/マレイン酸ハーフエステル共重合体、スチレン/スチ
レンスルホン酸共重合体、ビニルナフタレン/マレイン
酸共重合体、ビニルナフタレン/アクリル酸共重合体あ
るいはこれらの塩等が挙げられる。
【0021】本発明の記録液に用いられる水性媒体は水
を主体とするが、水に水溶性有機溶剤を添加して用いる
のが好ましい。水溶性有機溶剤としてはエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール(分子量約190〜400)、グリセ
リン、上記グリコール類のアルキルエーテル類、N−メ
チルピロリドン、1,3ージメチルイミダゾリノン、チ
オジグリコール、2ーピロリドン、スルホラン、ジメチ
ルスルホキシド、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、エタノール、イソプロパノール等が挙げられ
る。また、水としては、イオン交換水、蒸留水、精製
水、純水、超純水等、不純物の少ないものを用いるのが
好ましい。
【0022】これらのカーボンブラック、分散剤及び有
機溶剤は1種類の物を単独で用いても良いが、場合によ
り2種以上の物を併用することにより、より一層の効果
をあげることができる。本発明の記録液には上記の成分
の他に、水溶性樹脂、防黴剤、殺菌剤、pH調整剤、尿
素等を必要に応じて添加しても良い。
【0023】カーボンブラックは記録液の全重量に対
し、通常1〜10重量%、より好ましくは3〜8重量%
の範囲で用いられる。分散剤はカーボンブラックの重量
に対して通常3〜100重量%、好ましくは5〜50重
量%の範囲で用いられる。記録液中の水溶性有機溶剤の
使用量は、記録液の全重量に対し通常5〜30重量%、
好ましくは10〜20重量%の割合で用いられる。
【0024】本発明の記録液の調製方法としては上記の
記録液の各成分を混合し、分散機を用いてカーボンブラ
ックを微粒子に摩砕、分散処理することにより行われ
る。分散機としてはボールミル、ロールミル、サンドグ
ラインドミル以外に、メディアを用いずに粉砕処理でき
るナノマイザー(登録商標、ナノマイザー(株)製
品)、アルティマイザー(登録商標、ダウテクノロジー
(株)製品)等のジェットミルが用いられるが、特にメ
ディアに由来する異物の混入の少ないジェットミルが好
ましい。摩砕、分散処理の後濾過機あるいは遠心分離機
を用いて粗大粒子を除去するのが良い。また、カーボン
ブラック、分散剤、水以外の成分は摩砕、分散処理後に
添加しても良い。また、摩砕、分散処理はカーボンブラ
ックの濃度が高濃度の方が、より効率的に実施できるの
で、高濃度で調製した処理液を、最終的に水性媒体で希
釈して記録液の濃度を調整することが好ましい。具体的
には、ミルの種類にもよるが、最終的な記録液中のカー
ボンブラックの濃度よりも1.5〜20倍程度の高濃度
で摩砕を行うのがよい。
【0025】本発明の記録液は、一般筆記具用のインク
等としても使用できるが、インクジェットプリンター用
インクに使用するのが好ましい。すなわち本発明の他の
目的は、微小な吐出口から記録液を被記録材に吐出させ
て画像を形成するインクジェット記録方法において、該
記録液として水性媒体中にカーボンブラックを含み、該
カーボンブラックのトルエン抽出液の330nm〜34
0nmにおけるλmaxでの吸光度、或いは330nm〜
340nmにλmaxを有しないときは337.5nmに
おける吸光度が0.05以下である記録液を用いること
を特徴とするインクジェット記録方法に関するものであ
る。そして該インクジェット記録方法が、熱エネルギー
を記録液に作用させることにより、記録液を吐出させる
加熱型インクジェット記録方法である場合に特に適して
いる。
【0026】
【実施例】以下の本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実
施例に限定されるものではない。 実施例1 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 4 (商品名、αーオレフィンスルホン酸ナトリウム塩系陰イオン性界面活性 剤、ライオン(株)製品) カーボンブラック MA77 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 51 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。 [印字試験]上記に記された方法で得られた記録液を用
いて、インクジェットプリンター(キヤノン(株)製品
商品名:BJ−10v)で電子写真用紙(ゼロックス
社製品:商品名:4024)にインクジェット記録を行
った結果、目詰まりなど無く安定でかつ良好な吐出性を
示し、印字品位の良好な印字物が得られた。 [印字濃度評価]上記の印字試験で得た印字物の濃度を
マクベス反射濃度計(RD914)を用いて測定した。
評価結果を下記表4に示した。 [耐水性試験]上記の印字試験で得た印字物をビーカー
に取った水道水に5秒間浸漬した。これを乾燥後、字汚
れの有無を目視評価した。結果は以下のように分類し、
下記表4に示した。
【0027】 ○────字汚れほとんどなし △────かすかに字汚れあるが実用上問題なし ×────字汚れが激しい [耐光性試験]印字物をキセノンフェードメーター(ス
ガ試験機(株)製造)を用いて100時間照射した後の
変退色を目視評価した。結果は以下のように分類し、下
記表4に示した。
【0028】 ○────良好 △────変退色あるが実用上問題なし ×────変退色が甚だしい [記録液の保存安定性試験]記録液をテフロン容器に密
閉し、60℃で1カ月保存した。ゲル化や沈澱物の有無
を目視評価した。結果は以下のように分類し、下記表4
に示した。
【0029】 ○────ゲル化や沈澱物ほとんどなし △────かすかにゲル化や沈澱物がみられるが実用上問題なし ×────ゲル化や沈澱物が非常に多い [コゲーション評価]上記で得られた記録液を用いて、
加熱型インクジェットプリンター(キヤノン(株)製品
商品名:BJ−10v)で15cm×25cmのベタ
印字を電子写真用紙(ゼロックス社製品、商品名:40
24)25枚に行った後、加熱電極板をイオン交換水で
静かに洗浄する。これを乾燥した後、光学顕微鏡で電極
板上付着物を観察する。結果は以下のように分類し、下
記表4に示した。
【0030】 ○────かすかに付着物がみられるが実用上問題なし △────付着物が少し認められる ×────付着物が非常に多い 実施例2 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 ポリスターS2−1020(不揮発分) 4 (商品名、スチレン−マレイン酸系共重合体(陰イオン性界面活性剤、日 本油脂(株)製品) カーボンブラック MA100S 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 51 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0031】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例3 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 ポリスターS2−1020(不揮発分) 4 (商品名、日本油脂(株)製品) カーボンブラック MA77 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 51 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間混合し、常法により粉砕処理を行った。得られた分散
液をイオン交換水127部で希釈、攪拌した後、No.
5Cの濾紙を用いて加圧濾過し、得られた液を記録液と
した。
【0032】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例4 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 ポリスターOM(不揮発分) 4 (商品名、ジイソブチレン−マレイン酸系共重合体(陰イオン性界面活性 剤)、日本油脂(株)製品) カーボンブラック #25B 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 51 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0033】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例5 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 4 (商品名、ライオン(株)製品) カーボンブラック #25B 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 51 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0034】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例6 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 34 ポリスターOM(不揮発分) 4 (商品名、日本油脂(株)製品) カーボンブラック MA77 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 51 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0035】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例7 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 10 ジエチレングリコール 10 2−ピロリドン 6 ポリスターS2−1020(固形分) 3 (商品名、日本油脂(株)製品) Black Pearls 4750 11 (商品名、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製品) イソプロピルアルコール 7 イオン交換水 53 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0036】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例8 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) ジエチレングリコール 10 N−メチルピロリドン 8 ポリスターS2−1020(固形分) 3 (商品名、日本油脂(株)製品) カーボンブラック MA77 9 (商品名、三菱化学(株)製品) エタノール 13 イオン交換水 57 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0037】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例9 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) ジエチレングリコ−ル 10 エチレングリコール 15 ポリスターS2−1020(固形分) 3 (商品名、日本油脂(株)製品) カーボンブラック MA77 11 (商品名、三菱化学(株)製品) n−プロピルアルコール 6 イオン交換水 55 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0038】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例10 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 29 ポリスターS2−1020(固形分) 3 (商品名、日本油脂(株)製品) カーボンブラック MA77 11 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 41 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0039】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例11 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 1 (商品名、ライオン(株)製品) カーボンブラック MA77 9 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 56 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0040】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例12 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 1 (商品名、ライオン(株)製品) Black Pearls 4750 9 (商品名、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク製品) イオン交換水 56 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0041】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 実施例13 [記録液の調製] 分散液の組成 使用量(部) グリセリン 16 エチレングリコール 18 リポランPB−800 1 (商品名、ライオン(株)製品) カーボンブラック MA77 9 (商品名、三菱化学(株)製品) イオン交換水 56 ─────────────────────────────── 合計 100 上記の各成分を内部をウレタン樹脂でコーティングした
円筒形の容器にとり、平均0.5mm径のジルコニアビ
ーズ152部と共にサンドグラインダーを用いて12時
間粉砕処理を行った。得られた分散液をイオン交換水1
27部で希釈、攪拌した後、No.5Cの濾紙を用いて
加圧濾過し、得られた液を記録液とした。
【0042】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 比較例1 [記録液の調製]実施例1でMA77のカーボンブラッ
クを用いる代わりにMA100(三菱化学(株)製品)
のカーボンブラックを用いた以外は実施例1と同様の方
法で記録液を調製し、得られた液を記録液とした。
【0043】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。 比較例2 [記録液の調製]実施例1でMA77のカーボンブラッ
クを用いる代わりに#960Bのカーボンブラックを用
いた以外は実施例1と同様の方法で記録液を調製し、得
られた液を記録液とした。
【0044】印字試験(印字濃度評価)、耐水性試験、
記録液の保存安定性試験、耐光性試験、コゲーション評
価は実施例1と同様の方法で行った。評価結果は下記表
4に示した。
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明の記録液を特にインクジェット記
録用に用いることにより、安全性が高く、長期間の保存
中にカーボンブラックの沈降を生じること等が無く、吐
出耐久性が良好で信頼性の高い記録ができ、普通紙に記
録した場合にも耐水性が良好で、耐光性など耐水性以外
の堅牢性も良好な記録物を得ることが可能である。よっ
て本発明は加熱型インクジェット用記録液としてだけで
なく、広くインクジェット用記録液、さらには筆記具用
として使用することも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例及び比較例で使用したカーボ
ンブラックの代表的なものの吸収波長と吸光度の相関を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 勝治 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 三菱化学 株式会社茅ヶ崎事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中にカーボンブラックを含む記
    録液において、該カーボンブラックのトルエン抽出液の
    330nm〜340nmにおけるλmaxでの吸光度、或
    いは330nm〜340nmにλmaxを有しないときは
    337.5nmにおける吸光度が0.05以下であるこ
    とを特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】 カーボンブラックのトルエン抽出液の3
    30nm〜340nmにおけるλmaxでの吸光度、或い
    は337.5nmにおける吸光度が0.03以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の記録液。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックのトルエン抽出液の3
    30nm〜340nmにおけるλmaxでの吸光度、或い
    は337.5nmにおける吸光度が0.01以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の記録液。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックの揮発分が5%未満で
    あることを特徴とする請求項1記載の記録液。
  5. 【請求項5】 カーボンブラックがファーネスブラック
    であることを特徴とする請求項1記載の記録液。
  6. 【請求項6】 分散剤を含有することを特徴とする請求
    項1記載の記録液。
  7. 【請求項7】 水性媒体が水と水溶性有機溶剤であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録液。
  8. 【請求項8】 カーボンブラックの含有量が記録液全重
    量に対し、1〜10重量%の範囲であることを特徴とす
    る請求項1記載の記録液。
  9. 【請求項9】 微小な吐出口から記録液を被記録材に吐
    出させて画像を形成するインクジェット記録方法におい
    て、該記録液として水性媒体中にカーボンブラックを含
    み、該カーボンブラックのトルエン抽出液の330nm
    〜340nmにおけるλmaxでの吸光度、或いは330
    nm〜340nmにλmaxを有しないときは337.5
    nmにおける吸光度が0.05以下である記録液を用い
    ることを特徴とするインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 インクジェット記録方法が、熱エネル
    ギーを記録液に作用させることにより、記録液を吐出さ
    せる加熱型インクジェット記録方法であることを特徴と
    する請求項9記載のインクジェット記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072914A (ja) * 1999-07-21 2001-03-21 Degussa Huels Ag 水性カーボンブラック分散液、その製造方法及びその使用
JP2001115060A (ja) * 1999-07-21 2001-04-24 Degussa Huels Ag 水性カーボンブラック分散液、その製造方法及びその使用
WO2017159687A1 (ja) 2016-03-14 2017-09-21 花王株式会社 顔料水分散体

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