JPH09134543A - 光ディスク用初期化装置 - Google Patents

光ディスク用初期化装置

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JPH09134543A
JPH09134543A JP7304044A JP30404495A JPH09134543A JP H09134543 A JPH09134543 A JP H09134543A JP 7304044 A JP7304044 A JP 7304044A JP 30404495 A JP30404495 A JP 30404495A JP H09134543 A JPH09134543 A JP H09134543A
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JP
Japan
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optical disk
layer
semiconductor laser
optical
power semiconductor
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Application number
JP7304044A
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English (en)
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Masato Harigai
眞人 針谷
Yoshiyuki Kageyama
喜之 影山
Koji Deguchi
浩司 出口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相変化型の光ディスクの初期化を、むらなく、
効率良く行う。 【解決手段】初期化するべき相変化型の光ディスク5を
回転機構12により保持・回転させつつ、高出力半導体
レーザー1からのレーザー光束をコリメートレンズ2に
より平行光束化し、アナモフィックな光学系3により、
高出力半導体レーザー1の活性層の長手方向に平行な方
向にのみ光束拡大し、合焦機構6,7,8,9,10,
11,15により合焦制御しつつ、対物レンズ4により
光ディスク5に集光させ、送り機構15により光ディス
ク5を半径方向へ変位させる。高出力半導体レーザー1
における活性層の長手方向は光ディスク1におけるトラ
ック直交方向に対応させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は「光ディスク用初
期化装置」、詳しくは、相変化型の光ディスクを対象と
する初期化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】相変化型の光ディスクは、その記録層を
なす記録材料の結晶層に光を照射して光照射部をアモル
ファス相に変化させることにより記録がなされる。従っ
て、相変化型の光ディスクの記録層は初期状態(光記録
が可能な状態)においては「結晶相」でなければならな
い。
【0003】相変化型の光ディスクの記録層は一般にス
パッタリング等により成膜されるため、製造された段階
では「アモルファス相」であり、このため記録層を全面
的に結晶化する「初期化処理」が必要となる。
【0004】初期化の方法としては、例えば、特開平1
−122043号公報に開示された「光ディスク全体を
加熱したのち、全面を閃光により照射することにより一
括して初期化する」方法が知られているが、この方法
は、閃光を均一な強度で記録層全面に照射することが難
しく、全体を「むらなく」初期化するのが困難である。
高出力半導体レーザーからの光を39μm×148μm
の光スポットとして記録層に集光し、光ディスクを回転
させつつ半径方向に走査することにより良好な初期化が
可能であるとの報告もあるが(1990年春季応用物理
学会予行集900頁;28P−G−4)、直径:130
mmの光ディスクの初期化に略10分を要し、効率性の
面で十分でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、光ディスク用初期か装置において、相変換型
の光ディスクの記録層の、むらなく効率的な初期化の実
現を課題とする(請求項1〜6)。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の「光ディスク
用初期化装置」は「相変化型の光ディスクにおける記録
層を結晶化させて光ディスクを初期化する装置」であっ
て、回転機構と、高出力半導体レーザーと、コリメート
レンズと、アナモフィックな光学系と、対物レンズと、
合焦機構と、送り機構とを有する(請求項1)。
【0007】「回転機構」は、初期化するべき相変化型
の記録ディスクを保持・回転させる機構である。
【0008】「高出力半導体レーザー」は、初期化に必
要な光エネルギーの供給源として用いられる。高出力半
導体レーザー(以下、高出力LDと略記する)は、低出
力半導体レーザーに比して、活性層の長さ(楕円形状の
ファーフィールドパターンにおける短軸方向に対応する
方向)が長い。
【0009】「コリメートレンズ」は、高出力LDから
のレーザー光束を平行光束化するレンズである。
【0010】「アナモフィックな光学系」は、コリメー
トレンズによる平行光束を「高出力LDの活性層の長手
方向に平行な方向にのみ光束拡大」する光学系である。
【0011】「対物レンズ」は、アナモフィックな光学
系を通過した平行光束を、初期化するべき光ディスク上
に集光するレンズである。
【0012】「合焦機構」は、低出力半導体レーザーを
光源として用い、上記対物レンズに対し「高出力LDか
らの光束を光ディスクに対して合焦させるための合焦制
御」を行うための機構である。
【0013】「送り機構」は、対物レンズによる集光位
置に対し、初期化するべき光ディスクを半径方向へ相対
的に変位させるための機構である。
【0014】上記高出力LDにおける活性層の長手方向
は「光ディスクにおけるトラック直交方向」に対応す
る。
【0015】「アナモフィックな光学系」は、例えば、
高出力LDの活性層の長手方向に平行な方向にのみパワ
ーを持つ1対のシリンダレンズを「アフォーカル系」を
なすように組み合わせたものでも良いが、「高出力LD
の活性層の長手方向に平行な方向にのみ屈折作用を持つ
1対のプリズム」により好適に構成することができる
(請求項2)。
【0016】またアナモフィックな光学系は、単一の光
学系を装置に固定的に組み込むこともできるが、アナモ
フィックな光学系を「互いに交換可能な複数の光学素
子」で構成することができ、その場合、各光学素子は
「略2〜4倍の範囲で、互いに異なる光束拡大倍率を有
する」ことができる(請求項3)。
【0017】高出力LDからのレーザー光束を平行光束
化するコリメートレンズの焦点距離は、対物レンズの焦
点距離の1倍から2倍の範囲が好適である(請求項
4)。
【0018】また、初期化するべき光ディスクを回転さ
せる回転機構は「CLV回転方式」のものが好適である
(請求項5)。
【0019】この発明の初期化装置は種々の相変化型光
ディスクの初期化が可能で、例えば「ポリカーボネイト
基板上に、厚さ:1500〜2500ÅのZnS−Si
2層である下部保護層、厚さ:150〜300ÅのA
g−In−Sb−Te層である記録層、厚さ:200〜
400ÅのZnS−SiO2層である上部保護層、厚
さ:500〜1500ÅのAl合金層である反射層を有
する光ディスク」の初期化を好適に実現できる(請求項
6)。この場合、初期化用の光は「ポリカーボネイト基
板の側」から入射する。
【0020】光ディスクの層構成において、下部保護層
であるZnS−SiO2の層の膜厚が1500Åより薄
いと耐熱保護層としての機能が低下し、繰返し劣化の原
因となる。下部保護層が2500Åより厚くなると膜の
剥離が生じやすくなる。
【0021】記録層としてのAg−In−Sb−Te層
は、厚さが150Å以下になると光学定数の変動が大き
くなり、光ディスクとしての安定性が低下し、厚さが3
00Åより大きくなると入射光の吸収が大きくなるた
め、記録媒体として干渉効果による信号のコントラスト
を得にくくなる。
【0022】上部保護層としてのZnS−SiO2の層
は、厚さが200Å以下では膜質の安定性が低下して信
号特性が不安定になり、厚さが400Å以上では記録時
の熱伝達が低下し、記録特性の劣化が生じる。
【0023】周知の如く、レーザー光束を集光させたと
きのビームウエスト径は、集光光学系に入射する光束の
光束径に反比例する。従って、集光光学系に入射する光
束径が大きいほどビームウエストは小さくなる。
【0024】半導体レーザーは活性層の長さが幅に比し
て大きく、放射されるレーザー光束の「開き角」は活性
層の長手方向においては小さい。このため半導体レーザ
ーからのレーザー光束をコリメートレンズで平行光束化
すると、平行光束化された光束の光束径は活性層の幅方
向に対応する方向で大きく、長手方向に対応する方向で
は小さい。
【0025】従って、このような平行光束をそのまま対
物レンズで光ディスク上に集光して得られる「光スポッ
ト」の形状は一般に、活性層の長手方向に対応する方向
を長軸方向とする「長円形状」となる。
【0026】前述のように、高出力LDでは活性層の長
さが非常に大きく、このため、光スポット形状における
長軸が著しく長くなり、光スポットにおけるエネルギー
密度が小さくなるため初期化に高パワーが必要となる。
【0027】この発明においては上記の如く、コリメー
トレンズと対物レンズとの間に「アナモフィックな光学
系」を配備し、活性層の長手方向に平行な方向の光束径
を拡大するので、上記光スポットの長軸長さを短くで
き、光スポットにおけるエネルギー密度が有効に高くな
る。
【0028】また、この発明の光ディスク用初期化装置
は、対物レンズに対する合焦機構を有しているので、記
録層に常に適正な大きさの光スポットを照射でき、光ス
ポットにおけるエネルギー密度の変動が極めて小さい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。
【0030】図1において、符号5は初期化するべき
「相変化型の光ディスク」を示している。光ディスク5
は回転機構12に保持されて中心軸の回りに回転される
ようになっている。この回転機構の回転方式は「CLV
回転方式」であり、初期化用に光スポットの照射される
部分の「光ディスク回転に伴う線速」が常に一定である
ように、光ディスク5を回転させることができる(請求
項5)。
【0031】光ディスク5を保持した回転機構12は、
光ディスク5もろとも送り機構13により光ディスク5
の半径方向(図の上下方向)へ、定速で送られるように
なっている。
【0032】光ディスク5は、ポリカーボネイト基板5
0の片面に、厚さ:1500〜2500ÅのZnS−S
iO2層である下部保護層51、厚さ:150〜300
ÅのAg−In−Sb−Te層である記録層52、厚
さ:200〜400ÅのZnS−SiO2層である上部
保護層53、厚さ:500〜1500ÅのAl合金層で
ある反射層54を有するものであり、ポリカーボネイト
基板50の側から照射されるレーザー光により「記録層
52の初期化」が行われる(請求項6)。因みに、光デ
ィスク5の直径は120mmφである。
【0033】図1において符号1で示す「高出力LD」
は、幅:1μm、長さ:200μmの活性層を有し、出
力:1wのものである。高出力LD1は「活性層」の長
手方向が、初期化するべき光ディスクの「トラック直交
方向」に平行的に対応するように配備されている。図1
において活性層の長手方向は図の上下方向である。
【0034】符号2で示す「コリメートレンズ」は、高
出力LD1からのレーザー光束を平行光束化するための
もので、焦点距離:4.3mm、N.A:0.5仕様の
ものである。
【0035】符号3で示す「アナモフィックな光学系」
は、高出力LD1の活性層の長手方向(図1の上下方
向)に平行な方向にのみ屈折作用を持つ1対のプリズム
により構成され(請求項2)、図に示すように、コリメ
ートレンズ2側から入射する平行光束の「高出力LD1
の活性層の長手方向に平行な方向」のみにおいて光束径
を拡大する。
【0036】符号6は、高出力LD1からのレーザー光
束を99%透過させる「99%透過ミラー」を示す。
【0037】符号4で示す「対物レンズ」はアナモフィ
ックな光学系3により光束径拡大された平行光束を光デ
ィスク5の記録層52に集光させるレンズであり、有効
径:4mmφ、焦点距離:4.3mm、N.A:0.5
仕様のものである。
【0038】なお、高出力LD1から対物レンズ4に到
る光路長は110mmである。
【0039】符号7は「低出力半導体レーザー」、符号
8は低出力半導体レーザー7からのレーザー光束を平行
光束化するためのコリメートレンズ、符号9は偏光ビー
ムスプリッタ、符号10は1/4波長板、符号11はフ
ォーカス信号発生素子、符号15は対物レンズ4に対す
るアクチュエータを示す。
【0040】これら低出力半導体レーザー7、コリメー
トレンズ8、偏光ビームスプリッタ9、1/4波長板1
0、99%透過ミラー6、フォーカス信号発生素子1
1、アクチュエータ15は「合焦機構」を構成する。
【0041】この合焦機構による対物レンズ4に対する
「合焦制御」は以下の如くに行われる。
【0042】低出力半導体レーザー7からのレーザー光
束はコリメートレンズ8により平行光束化され、偏光ビ
ームスプリッタ9を透過し、1/4波長板10を透過し
て円偏光になり、99%透過ミラー6により反射され、
対物レンズ4により光ディスク5に向かって集光する。
【0043】光ディスク5による反射光は、対物レンズ
4を透過し、99%透過ミラー6により反射され、1/
4波長板10を透過して偏光ビームスプリッタ9に対す
るS偏光となり、偏光ビームスプリッタ9により反射さ
れてフォーカス信号発生素子11に入射して「フォーカ
ス信号」を発生する。
【0044】アクチュエータ15は、上記フォーカス信
号が0となるように対物レンズ4を光軸方向へ変位さ
せ、平行光束が常に反射層54に集光するようにする。
このとき、高出力LD1からのレーザー光は記録層52
に集光する。
【0045】上記フォーカス信号発生素子11は、フォ
ーカシングが例えば「非点収差法」で行われる場合に
は、シリンダレンズと集光レンズとによる非点収差発生
光学素子と4分割受光素子とにより構成されるし、ある
いはフォーカシングが「ナイフエッジ法」で行われる場
合には、集光レンズとナイフエッジと2分割受光素子に
より構成される。
【0046】光ディスク5の初期化は、回転機構12に
より光ディスク5を回転させた状態で上記合焦機構を動
作させつつ高出力LD1を点灯し、その高エネルギーレ
ーザー光を記録層52に集光し、同時に送り機構13に
より光ディスク5をその半径方向(トラック直交方向)
に定速で送ることにより行われる。
【0047】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。
【0048】実施例1 アナモフィックな光学系3として倍率:4倍のものを用
いた。光ディスク5は層構成として、ポリカーボネイト
基板50上に、厚さ:2000ÅのZnS−SiO2
である下部保護層51、厚さ:200ÅのAg−In−
Sb−Te層である記録層52、厚さ:250ÅのZn
S−SiO2層である上部保護層53、厚さ:1000
ÅのAl合金層である反射層54を有する。
【0049】このとき光ディスク5に集光される高出力
LD1の光スポットの形状は、幾何光学上は活性層の幅
方向に対応して1μm、活性層の長手方向に対応(トラ
ック直交方向)して50μmとなる。実際にCCDカメ
ラを用いて上記スポット形状をモニターしたところ、光
スポットは略2μm×略50μmであった。
【0050】初期化用光スポットの照射位置における光
ディスク5の「線速(回転による移動速さ;回転中心か
ら光スポット照射位置までの距離をξとし、回転の角速
度をωとするとき、ξ・ω)」を4m/secに設定
し、高出力LD1による初期化パワー(光ディスク上で
のmw)と送り機構13による光ディスク5の送り速度
(光ディスク1回転あたりの半径方向の変位量:μm/
r)を種々に変化させて「初期化の特性」を調べた。
【0051】即ち、具体的には、初期化後に波長:78
0nmの半導体レーザーのレーザー光により、線速:
1.3m/sec、記録周波数:f1=0.4MHzで
記録を行い、その後、記録周波数:f2=0.72MH
zでオーバーライトを行ったときの「C/N(dB)」
と「消去比(dB)」を測定し、また初期化後の状態を
顕微鏡により観察した。なお上記「記録のパワー」は1
2mw、バイアスパワーは5mwである。
【0052】高出力LD1の最大出力は、光ディスク上
で700mwに対応する。
【0053】結果を以下に一覧として示す。 初期化パワー 送り速度 C/N 消去比 顕微鏡観察結果 (mw) (μm/r) (dB) (dB) 400 10 56 38 良好 450 10 56 39 良好 450 20 52 33 良好 500 20 55 37 良好 500 30 53 34 良好 550 30 54 36 良好 600 40 45 26 むら 700 40 48 30 ややむら 。 この結果から、送り速度:30μm/rまでは高出力L
D1の出力能力の範囲内で良好な初期化を行えることが
明らかである。
【0054】光ディスク5の半径を60mmとすると、
記録領域の半径幅を38mmとしたときの初期化時間
は、送りを30μm/rとしたとき略79秒であり、従
来技術における10分に比べ極めて効率的である。
【0055】実施例2 アナモフィックな光学系3として倍率:3倍のものを用
いた。このとき、実施例1と同様の層構成を有する光デ
ィスク5に集光される高出力LD1の光スポットの形状
をCCDカメラを用いてモニターしたところ、光スポッ
トは幾何光学上の計算値:略1μm×略67μmに対
し、略2μm×略70μmであり、前記実施例1の場合
に比してトラック直交方向に略20μmほど長くなって
いる。
【0056】実施例1におけると同様にして、初期化用
光スポットの照射位置における光ディスク5の「線速」
を4m/secに設定し、高出力半導体レーザ1による
初期化パワーと送り機構13による光ディスク5の送り
速度を種々に変化させて「初期化の特性」を調べた。こ
の場合も、高出力LD1の最大出力は、光ディスク上で
700mwに対応する。
【0057】結果を以下に一覧として示す。 初期化パワー 送り速度 C/N 消去比 顕微鏡観察結果 (mw) (μm/r) (dB) (dB) 550 30 56 36 良好 600 30 56 38 良好 600 40 54 34 良好 650 40 55 36 良好 650 50 49 27 むら 700 50 52 32 良好 650 60 29 10 むら 700 60 33 13 むら 。 この結果から、高出力LD1の出力を最大(700m
w)にすれば送り速度:50μm/rでも良好な初期化
が可能であり、少なくとも、40μm/rでの初期化は
確実に良好に行うことが可能である。
【0058】この場合、初期化に要する時間は、送り速
度:40μm/rでは59秒、送り速度:50μm/r
では略47秒と短縮される。
【0059】実施例1に比して、送り速度を大きくして
も、良好な初期化を行うことが可能なのは、初期化用の
光スポットのトラック直交方向の長さが実施例1に比し
て長く、光ディスクの合い続く2回転における光照射領
域の重なり合いが十分であるためと考えられる。
【0060】実施例3 アナモフィックな光学系3として倍率:2倍のものを用
いた。光ディスク5は層構成として、ポリカーボネイト
基盤50上に厚さ:1600ÅのZnS−SiO2層で
ある下部保護層51、厚さ:160ÅのAg−In−S
b−Te層である記録層52、厚さ:360ÅのZnS
−SiO2層である上部保護層53、厚さ:600Åの
Al合金層である反射層54を有する。
【0061】このとき光ディスク5に集光される高出力
LD1の光スポットの形状をCCDカメラを用いてモニ
ターしたところ、光スポットは、略2μm×略95μm
であり、実施例1に比して略45μm、実施例2に比し
て略25μm、トラック直交方向に長くなっている。
【0062】実施例1におけると同様にして、初期化用
光スポットの照射位置における光ディスク5の「線速」
を4m/secに設定し、高出力LD1による初期化パ
ワーと送り機構13による光ディスク5の送り速度を種
々に変化させて「初期化の特性」を調べた。この場合
も、高出力LD1の最大出力は、光ディスク上で700
mwに対応する。
【0063】結果を以下に一覧として示す。 初期化パワー 送り速度 C/N 消去比 顕微鏡観察結果 (mw) (μm/r) (dB) (dB) 600 50 55 36 良好 650 50 56 37 良好 650 60 55 36 良好 700 60 55 36 良好 650 70 46 25 むら 700 70 50 33 良好 650 80 25 10 むら 700 80 28 11 むら 。 この結果から、高出力LD1の出力を最大(700m
w)にすれば送り速度:70μm/rでも良好な初期化
が可能であり、少なくとも、60μm/rでの初期化は
確実に良好に行うことが可能である。
【0064】この場合、初期化に要する時間は、送り速
度:60μm/rでは40秒、送り速度:70μm/r
では略35秒と短縮される。
【0065】このように送り速度を大きくしても、良好
な初期化を行うことが可能なのは、アナモフィックな光
学系3における倍率が2倍となり、初期化用の光スポッ
トのトラック直交方向の長さが十分に大きいため、光デ
ィスクの合い続く2回転における光照射領域の重なり合
いが十分であるためと考えられる。
【0066】しかし、アナモフィックな光学系の倍率が
2倍よりも小さくなると、光スポットの長さが長くなり
すぎてエネルギー密度が低下するので、高出力LD1に
おける出力を上げる必要がある。
【0067】上記の実施例1〜3においては、前述した
ように、高出力LD1に対するコリメートレンズ2およ
び対物レンズ4の焦点距離を共に4.3mmとしてい
る。即ち、上記実施例1〜3においては、コリメートレ
ンズ2と対物レンズ4とで構成される結像系の結像倍率
は等倍であり、光ディスク5上に集光する光スポットの
長さは、高出力LD1の活性層の長手方向に関しては
「活性層の長さとアナモフィックな光学系3の倍率と」
で決定されることになる。
【0068】コリメートレンズ2における焦点距離を、
対物レンズの焦点距離よりも長くすれば上記結像系の倍
率が大きくなるので、アナモフィックな光学系の倍率が
上記実施例1〜3と同じであっても、光ディスク上に集
光する光スポットの集光性をより高め、光スポットにお
けるエネルギー密度をより高めることが可能になる。 実施例4 アナモフィックな光学系3として倍率:2倍のものを用
い、図1のコリメートレンズ2として、焦点距離:8.
6mm、NA:0.55のものに代えた。他の光学素子
は前記実施例3におけると同じである。光ディスク5は
層構成として、ポリカーボネイト基盤50上に厚さ:2
300ÅのZnS−SiO2層である下部保護層51、
厚さ:360ÅのAg−In−Sb−Te層である記録
層52、厚さ:210ÅのZnS−SiO2層である上
部保護層53、厚さ:1300ÅのAl合金層である反
射層54を有する。
【0069】このとき光ディスク5に集光される高出力
LD1の光スポットの形状をCCDカメラを用いてモニ
ターしたところ、光スポットは、計算値:1μm×50
μmに対して略2μm×略51μmであり、実施例1と
実質的に同じである。即ち、実施例1に比してアナモフ
ィックな光学系3の倍率が1/2であるにも拘らず、実
施例1と同じ大きさの光スポットを実現できている。
【0070】実施例1におけると同様にして、初期化用
光スポットの照射位置における光ディスク5の「線速」
を4m/secに設定し、高出力LD1による初期化パ
ワーと送り機構13による光ディスク5の送り速度を種
々に変化させて「初期化の特性」を調べた。この場合
も、高出力LD1の最大出力は、光ディスク上で670
mwに対応する。
【0071】結果を以下に一覧として示す。
【0072】 初期化パワー 送り速度 C/N 消去比 顕微鏡観察結果 (mw) (μm/r) (dB) (dB) 400 10 56 37 良好 450 10 56 38 良好 450 20 54 35 良好 500 20 55 37 良好 500 30 53 35 良好 550 30 54 36 良好 550 40 51 33 良好 600 40 53 34 良好 。 この結果から、高出力LD1の出力を大きく(550m
w以上)にすれば、送り速度:40μm/rで良好な初
期化が可能である。
【0073】この場合、初期化に要する時間は、送り速
度:40μm/rで59秒である。即ち、光スポットの
形状は実施例1と同様であるにも拘らず、実施例1より
も速い送り速度で良好な初期化を行うことが可能であ
る。
【0074】この理由は以下のように考えられる。即
ち、実施例4ではコリメートレンズ2の焦点距離が、実
施例1の場合の2倍であり、このことからコリメートレ
ンズ2に入射する光束径は実施例1の場合に比して大き
い。このため実施例4では、コリメートレンズ2により
平行光束化された光束は、光強度の大きい部分が主であ
り、光強度分布が比較的平坦になる。
【0075】このため光ディスク上に集光された光スポ
ットにおいては、トラック直交方向に向いたスポット長
手方向の光強度分布(エネルギー密度分布)が実施例1
の場合よりも平坦化され、このため、合い続く光ディス
クの2回転における光照射領域の重なり合いが小さくて
も、この重なり合い部分に十分な初期化用エネルギーが
供給される。
【0076】このようにコリメートレンズ2の焦点距離
を対物レンズ4の焦点距離よりも大きくすることによ
り、これらレンズによる結像系の倍率を高めることとア
ナモフィックな光学系の倍率とを組み合わせることによ
り、光ディスク上への集光高率を高めることができる。
【0077】但し、コリメートレンズ2の焦点距離が大
きくなりすぎると高出力LD1から放射される光束のう
ち平行光束化される成分の割合が小さくなるため、光デ
ィスクに十分な密度の光エネルギーを与えられなくな
る。
【0078】従って、コリメートレンズ2の焦点距離
は、対物レンズ4の焦点距離の1倍から2倍の範囲にあ
ることが好ましい(請求項4)。
【0079】また、上記実施例1〜4では回転機構12
がCLV回転方式(請求項5)であり、光スポットに対
する光ディスク5の「回転による相対速度」が常に一定
であるため、初期化すべき領域の全域に渡って常に均一
な光エネルギーを与えることができる。
【0080】回転機構による光ディスクの回転は「等角
速度的」でも良いが、その場合は光スポットと光ディス
クの回転に伴う相対速度が、ディスクの内周側ほど遅く
なるので、光ディスクの最外周部において必要な初期化
用エネルギーが得られるように高出力LDの出力設定を
行うことが必要である。
【0081】なお、上に説明した実施例では、送り機構
13により光ディスクを対物レンズ4に対してディスク
半径方向へ送っているが、逆に、初期化用の光学系の方
を光ディスクに対してディスク半径方向へ変位させても
よい。
【0082】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、光ディスク用初期化装置において、むらの無い、迅
速な初期か可能となる(請求項1〜6)。
【0083】即ち、例えば直径:120mmφの光ディ
スク1枚あたり、従来は10分程度を必要としていた初
期化時間を数10秒に短縮でき、効率良く且つむらのな
い初期化を実現できる。
【0084】請求項3記載の発明は上記の如き構成とな
っているから、初期化するべき光ディスクに応じて、ア
ナモフィックな光学系の倍率を適切に選択して、適正な
初期化を実現できる。
【0085】請求項4記載の発明は上記の如き構成とな
っているから、アナモフィックな光学系の倍率と、コリ
メートレンズと対物レンズによる結像系の倍率とによる
相乗効果により、光ディスクへの集光効率を高めること
ができ、初期化時間の短縮や、あるいは、より急冷構造
を必要とする光ディスクの初期化を有効に行うことがで
きる。
【0086】請求項5記載の発明は上記の如き構成とな
っているから、高出力LDの出力を一定に設定して、初
期化されるべき光ディスクの全面に均一な初期化エネル
ギーを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 高出力半導体レーザー 2 コリメートレンズ 3 アナモフィックな光学系 4 対物レンズ 5 初期化すべき光ディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相変化型の光ディスクにおける記録層を結
    晶化させて光ディスクを初期化する装置であって、 初期化するべき相変化型の光ディスクを保持・回転させ
    る回転機構と、 初期化に用いられる高出力半導体レーザーと、 この高出力半導体レーザーからのレーザー光束を平行光
    束化するコリメートレンズと、 このコリメートレンズによる平行光束を、上記高出力半
    導体レーザーの活性層の長手方向に平行な方向にのみ、
    光束拡大するアナモフィックな光学系と、 このアナモフィックな光学系を通過した平行光束を、初
    期化するべき光ディスク上に集光する対物レンズと、 低出力半導体レーザーを光源として用い、上記対物レン
    ズに対し、上記高出力半導体レーザーからの光束を光デ
    ィスクに対して合焦させるための合焦制御を行うための
    合焦機構と、 上記対物レンズによる集光位置に対し、初期化するべき
    光ディスクを半径方向へ相対的に変位させるための送り
    機構とを有し、 上記高出力半導体レーザーにおける活性層の長手方向を
    光ディスクにおけるトラック直交方向に対応させたこと
    を特徴とする光ディスク用初期化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ディスク用初期化装置に
    おいて、 アナモフィックな光学系が、高出力半導体レーザーの活
    性層の長手方向に平行な方向にのみ屈折作用を持つ1対
    のプリズムであることを特徴とする光ディスク用初期化
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光ディスク用初期
    化装置において、 アナモフィックな光学系が、互いに交換可能な複数の光
    学素子で構成され、各光学素子は、略2〜4倍の範囲
    で、互いに異なる光束拡大倍率を有することを特徴とす
    る光ディスク用初期化装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の光ディス
    ク用初期化装置において、 高出力半導体レーザー用のコリメートレンズの焦点距離
    が、対物レンズの焦点距離の1倍から2倍の範囲にある
    ことを特徴とする光ディスク用初期化装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    光ディスク用初期化装置において、 初期化するべき光ディスクを回転させる回転機構がCL
    V回転方式のものであることを特徴とする光ディスク用
    初期化装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4または
    5記載の光ディスク用初期化装置において、 初期化の対象である光ディスクが、ポリカーボネイト基
    板上に、厚さ:1500〜2500ÅのZnS−SiO
    2層である下部保護層、厚さ:150〜300ÅのAg
    −In−Sb−Te層である記録層、厚さ:200〜4
    00ÅのZnS−SiO2層である上部保護層、厚さ:
    500〜1500ÅのAl合金層である反射層を有する
    ものであることを特徴とする光ディスク用初期化装置。
JP7304044A 1995-04-13 1995-11-22 光ディスク用初期化装置 Pending JPH09134543A (ja)

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JP7304044A JPH09134543A (ja) 1995-04-13 1995-11-22 光ディスク用初期化装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8835095 1995-04-13
JP7-229128 1995-09-06
JP22912895 1995-09-06
JP7-88350 1995-09-06
JP7304044A JPH09134543A (ja) 1995-04-13 1995-11-22 光ディスク用初期化装置

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