JPH09134619A - 高耐力Nb−Al系超電導線及びその製造方法 - Google Patents
高耐力Nb−Al系超電導線及びその製造方法Info
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- JPH09134619A JPH09134619A JP7290725A JP29072595A JPH09134619A JP H09134619 A JPH09134619 A JP H09134619A JP 7290725 A JP7290725 A JP 7290725A JP 29072595 A JP29072595 A JP 29072595A JP H09134619 A JPH09134619 A JP H09134619A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超電導装置用として、高磁場発生に好適な高
耐力Nb3Al超電導線材を提供する。 【解決手段】 安定化Cuからなる母材1中に、Taか
らなる拡散障壁層3を被覆したNb3Al系超電導フィ
ラメント2が多数本埋め込まれた構造のNb3Al系超
電導線であって、超電導線の断面積に対し、母材の断面
積比率aa:0.1〜0.4、Nb3Alフィラメント
の断面積比率bb:0.2〜0.8、拡散障壁層の断面
積比率cc:0.1〜0.7とし、かつ、母材の断面積
比率aaが拡散障壁層の断面積比率cc以下(aa≦c
c)となるように構成した。
耐力Nb3Al超電導線材を提供する。 【解決手段】 安定化Cuからなる母材1中に、Taか
らなる拡散障壁層3を被覆したNb3Al系超電導フィ
ラメント2が多数本埋め込まれた構造のNb3Al系超
電導線であって、超電導線の断面積に対し、母材の断面
積比率aa:0.1〜0.4、Nb3Alフィラメント
の断面積比率bb:0.2〜0.8、拡散障壁層の断面
積比率cc:0.1〜0.7とし、かつ、母材の断面積
比率aaが拡散障壁層の断面積比率cc以下(aa≦c
c)となるように構成した。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械強度が大き
く、高磁場発生が可能なNb3Al系超電導線材、その
製造方法およびその応用装置に関する。
く、高磁場発生が可能なNb3Al系超電導線材、その
製造方法およびその応用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導線材を巻回してなるコイルを用い
ると、高磁場発生が容易な電磁石が得られる。従来よ
り、そのための超電導線材としては、10T以下の磁場
発生にはNb−Ti合金系の線材、10T以上の高磁場
発生にはNb3Sn、あるいはV3GaなどのA−15型
結晶構造を持つ金属間化合物系の線材が用いられてい
る。代表的な線材構造をNb3Sn線材を例に説明する
と、直径が1〜10μmのNb3Sn超電導フィラメン
トがCu−Snブロンズ中に埋め込まれ、このフィラメ
ントの束が、さらにNbあるいはTaなどの拡散障壁で
包まれて、安定化Cu中に埋め込まれた、極細多芯線構
造をとる。コイルの発生磁場、通電電流により使用する
線材の寸法、構造が変わるが、フィラメント本数は数十
本から数千本以上、ブロンズとフィラメントの断面積比
は2〜4、安定化Cuと非Cu部の断面積比は0.2〜
5程度の範囲にある。製造法としては、Nb3Sn化合
物は固くて脆いため、そのままでは線引き加工ができな
いので、その構成要素のNbとCu−Snブロンズを複
合加工により最終形状まで線引き加工してから、熱処理
を行い、NbとSnを反応させて、Nb3Sn化合物を
形成させる。この製造方法を、一般にはブロンズ法と呼
んでいる。
ると、高磁場発生が容易な電磁石が得られる。従来よ
り、そのための超電導線材としては、10T以下の磁場
発生にはNb−Ti合金系の線材、10T以上の高磁場
発生にはNb3Sn、あるいはV3GaなどのA−15型
結晶構造を持つ金属間化合物系の線材が用いられてい
る。代表的な線材構造をNb3Sn線材を例に説明する
と、直径が1〜10μmのNb3Sn超電導フィラメン
トがCu−Snブロンズ中に埋め込まれ、このフィラメ
ントの束が、さらにNbあるいはTaなどの拡散障壁で
包まれて、安定化Cu中に埋め込まれた、極細多芯線構
造をとる。コイルの発生磁場、通電電流により使用する
線材の寸法、構造が変わるが、フィラメント本数は数十
本から数千本以上、ブロンズとフィラメントの断面積比
は2〜4、安定化Cuと非Cu部の断面積比は0.2〜
5程度の範囲にある。製造法としては、Nb3Sn化合
物は固くて脆いため、そのままでは線引き加工ができな
いので、その構成要素のNbとCu−Snブロンズを複
合加工により最終形状まで線引き加工してから、熱処理
を行い、NbとSnを反応させて、Nb3Sn化合物を
形成させる。この製造方法を、一般にはブロンズ法と呼
んでいる。
【0003】化合物系線材を用いた密巻超電導コイルで
は、曲げ歪みに対して金属間化合物超電導体は脆さがあ
り、巻線による超電導特性の劣化を避けるため、巻線径
の小さなコイルでは一般にW&R法、すなわち、線材を
巻いてから熱処理を施して超電導化合物を形成させる方
法が採られる。この方法では耐熱性のアルミナ繊維等を
絶縁被覆した超電導線材を用いるのが一般的で、熱処理
後に巻線間の隙間を無くし電磁力による巻線の動きを防
止するために、エポキシ樹脂等で含浸処理をする。ま
た、曲げ歪みが0.5%以下になるような巻線径の大き
なコイルでは、線材を熱処理してから巻線する、いわゆ
る、R&W法が採用できる。この方法では、絶縁材とし
てポリイミド系の有機系絶縁被覆が可能で、隙間を極力
無くすようにコイル巻線を堅くすることもできるし、巻
線後にエポキシ樹脂含浸処理をすることもできる。
は、曲げ歪みに対して金属間化合物超電導体は脆さがあ
り、巻線による超電導特性の劣化を避けるため、巻線径
の小さなコイルでは一般にW&R法、すなわち、線材を
巻いてから熱処理を施して超電導化合物を形成させる方
法が採られる。この方法では耐熱性のアルミナ繊維等を
絶縁被覆した超電導線材を用いるのが一般的で、熱処理
後に巻線間の隙間を無くし電磁力による巻線の動きを防
止するために、エポキシ樹脂等で含浸処理をする。ま
た、曲げ歪みが0.5%以下になるような巻線径の大き
なコイルでは、線材を熱処理してから巻線する、いわゆ
る、R&W法が採用できる。この方法では、絶縁材とし
てポリイミド系の有機系絶縁被覆が可能で、隙間を極力
無くすようにコイル巻線を堅くすることもできるし、巻
線後にエポキシ樹脂含浸処理をすることもできる。
【0004】最近になって、Nb3Snと同様のA−1
5型結晶構造を持つ、Nb3Al系超電導体からなる実
用的な長尺線材の開発がなされてきている。Nb3Al
超電導体はその組成比(原子パーセント)が3:1のと
き、臨界温度Tcが18.7Kで、臨界磁場Bc2が3
0Tとなり、Nb3Snに比べ優れた特性を有する。し
かし、3:1の組成比の化合物を作るためには、200
0℃の高温熱処理を必要とし、高温熱処理では結晶粒が
粗大化し、そのために磁束のピン止め力が低下し実用レ
ベルの臨界電流密度が得られなくなる。また、Nb3S
nと同様なブロンズ法の適用が不可能で、実際的な線材
開発の実現が待たれていた。このような、線材の製造方
法としてIEEE Transaction on Magnetics, Vol. MAG-1
1, No.2, March1975, p.263〜p.265 にて報告されたよ
うなジェリーロール法がある。この方法では、Nb箔と
Al箔を重ね合わせ、それを多層に巻き上げた複合体を
多数本Cu管に挿入した多芯線構造にし、伸線加工して
NbとAlの層間距離を50nm程度まで超微細化して
拡散距離を短くする。これによりNbとAlとの反応速
度を高め、1000℃以下の低温熱処理でもA−15化
合物を形成させることが可能となった。現在では、この
方法を基本に製造プロセスをさらに緻密に改良し、12
Tの磁場中で非Cu部の臨界電流密度が800A/mm
2を越える高性能な長尺線が得られるようになった。そ
して、そのコイル化技術の開発が進められている。
5型結晶構造を持つ、Nb3Al系超電導体からなる実
用的な長尺線材の開発がなされてきている。Nb3Al
超電導体はその組成比(原子パーセント)が3:1のと
き、臨界温度Tcが18.7Kで、臨界磁場Bc2が3
0Tとなり、Nb3Snに比べ優れた特性を有する。し
かし、3:1の組成比の化合物を作るためには、200
0℃の高温熱処理を必要とし、高温熱処理では結晶粒が
粗大化し、そのために磁束のピン止め力が低下し実用レ
ベルの臨界電流密度が得られなくなる。また、Nb3S
nと同様なブロンズ法の適用が不可能で、実際的な線材
開発の実現が待たれていた。このような、線材の製造方
法としてIEEE Transaction on Magnetics, Vol. MAG-1
1, No.2, March1975, p.263〜p.265 にて報告されたよ
うなジェリーロール法がある。この方法では、Nb箔と
Al箔を重ね合わせ、それを多層に巻き上げた複合体を
多数本Cu管に挿入した多芯線構造にし、伸線加工して
NbとAlの層間距離を50nm程度まで超微細化して
拡散距離を短くする。これによりNbとAlとの反応速
度を高め、1000℃以下の低温熱処理でもA−15化
合物を形成させることが可能となった。現在では、この
方法を基本に製造プロセスをさらに緻密に改良し、12
Tの磁場中で非Cu部の臨界電流密度が800A/mm
2を越える高性能な長尺線が得られるようになった。そ
して、そのコイル化技術の開発が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、密巻超電導
コイルでは、特に高磁場発生においてその電磁力対策が
重要となる。超電導コイルに働く電磁力は、コイル巻き
線が経験する磁場と巻き線の通電電流の積で現される応
力が印加され、これがフ−プ応力として線材に引っ張り
力が働く。この引っ張り応力に線材が耐えられなくなる
と、変形し巻き線が動きそのときの摩擦熱により、コイ
ルがいわゆるクエンチを起こして超電導状態が破壊され
る。従来のNb3Al線材では、この耐力が200MP
aに達しなかったため、密巻コイルとしての通電電流密
度の制約から、高磁場発生には制限があった。また、こ
のフープ応力を低減する方法としてステンレススチール
などの補強材とともに巻線する方法がときには採用され
る。しかしW&R法により製作されるコイルでは、巻線
後にコイル全体を熱処理するため、補強材がなまされ強
度が取れなくなったり、絶縁材の収縮による間隙の発生
が抑制できないなどの問題があった。
コイルでは、特に高磁場発生においてその電磁力対策が
重要となる。超電導コイルに働く電磁力は、コイル巻き
線が経験する磁場と巻き線の通電電流の積で現される応
力が印加され、これがフ−プ応力として線材に引っ張り
力が働く。この引っ張り応力に線材が耐えられなくなる
と、変形し巻き線が動きそのときの摩擦熱により、コイ
ルがいわゆるクエンチを起こして超電導状態が破壊され
る。従来のNb3Al線材では、この耐力が200MP
aに達しなかったため、密巻コイルとしての通電電流密
度の制約から、高磁場発生には制限があった。また、こ
のフープ応力を低減する方法としてステンレススチール
などの補強材とともに巻線する方法がときには採用され
る。しかしW&R法により製作されるコイルでは、巻線
後にコイル全体を熱処理するため、補強材がなまされ強
度が取れなくなったり、絶縁材の収縮による間隙の発生
が抑制できないなどの問題があった。
【0006】従来、高耐力を配慮した線材の例として、
Nb3Sn線材を例にとると、安定化Cuにアルミナ分
散強化や、インサイチューCu−Nb補強材を構成させ
た例があるが、これらはいずれも伸線加工性が悪く、ま
た安定化Cuの比抵抗が増大し、線材の安定性が阻害さ
れる等の欠点があった。さらに、Nb3Al系線材にお
いては、いまだ高耐力を配慮した線材の開発はなされて
いなかった。また、従来のNb3Al線材では、Nbを
拡散障壁として用いたため、変動磁場が印加されたとき
Nb領域で発生するヒステリシス損失が加算され、交流
損失が大きくなると言う問題もあった。
Nb3Sn線材を例にとると、安定化Cuにアルミナ分
散強化や、インサイチューCu−Nb補強材を構成させ
た例があるが、これらはいずれも伸線加工性が悪く、ま
た安定化Cuの比抵抗が増大し、線材の安定性が阻害さ
れる等の欠点があった。さらに、Nb3Al系線材にお
いては、いまだ高耐力を配慮した線材の開発はなされて
いなかった。また、従来のNb3Al線材では、Nbを
拡散障壁として用いたため、変動磁場が印加されたとき
Nb領域で発生するヒステリシス損失が加算され、交流
損失が大きくなると言う問題もあった。
【0007】したがって、本発明は上記した欠点をなく
し、高耐力な高磁場発生に好適な新規なNb3Al系超
電導線材を提供することを目的としており、更にその線
材の製造方法およびその線材を用いた超電導応用装置を
提供することを目的とする。
し、高耐力な高磁場発生に好適な新規なNb3Al系超
電導線材を提供することを目的としており、更にその線
材の製造方法およびその線材を用いた超電導応用装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、Cuあるい
はCuを基体とする合金からなる母材中に、Taあるい
はTaを基体とする合金からなる拡散障壁層により被覆
されたNb3Al系超電導フィラメントが多数本埋め込
まれた構造を有するNb−Al系超電導線において、こ
の超電導線の横断面積に対して、該母材の断面積比率を
aa、該Nb3Alフィラメントの断面積比率をbb、
該拡散障壁層の断面積比率をccとしたとき、0.1≦
aa≦0.4、0.2≦bb≦0.8、0.1≦cc≦
0.7、かつaa≦ccで表わされる構造の線材(第1
のNb3Al系超電導線という)とすることで達成され
る。
はCuを基体とする合金からなる母材中に、Taあるい
はTaを基体とする合金からなる拡散障壁層により被覆
されたNb3Al系超電導フィラメントが多数本埋め込
まれた構造を有するNb−Al系超電導線において、こ
の超電導線の横断面積に対して、該母材の断面積比率を
aa、該Nb3Alフィラメントの断面積比率をbb、
該拡散障壁層の断面積比率をccとしたとき、0.1≦
aa≦0.4、0.2≦bb≦0.8、0.1≦cc≦
0.7、かつaa≦ccで表わされる構造の線材(第1
のNb3Al系超電導線という)とすることで達成され
る。
【0009】また、CuあるいはCuを基体とする合金
からなる母材中に、TaあるいはTaを基体とする合金
からなる拡散障壁層で被覆されたNb3Al系超電導フ
ィラメントが多数本埋め込まれた構造を有するNb3A
l系超電導線において、拡散障壁層で被覆されたNb3
Al系超電導フィラメントの一部に代えて、TaとCu
とからなる超微細複合体からなる補強材を構成させた線
材(第2のNb3Al系超電導線という)とすることも
効果が大である。
からなる母材中に、TaあるいはTaを基体とする合金
からなる拡散障壁層で被覆されたNb3Al系超電導フ
ィラメントが多数本埋め込まれた構造を有するNb3A
l系超電導線において、拡散障壁層で被覆されたNb3
Al系超電導フィラメントの一部に代えて、TaとCu
とからなる超微細複合体からなる補強材を構成させた線
材(第2のNb3Al系超電導線という)とすることも
効果が大である。
【0010】上記第1のNb−Al系超電導線の製造方
法として、(1)Nbの箔とAlの箔を重ねて棒状に巻上
げて、ついで該棒状体の外周にTaの箔を巻上げ、Cu
あるいはCuを基体とする合金管に挿入して単芯線素材
を作製する工程、(2)この単芯線素材を伸線加工により
細線化する工程、(3)この細線化した単芯線素材を多数
本束ねてCu管に挿入し多芯線素材を作製する工程、
(4)この多芯線素材を伸線加工により細線化する工程、
(5)該細線化した多芯線素材を熱処理する工程とからな
る製造方法があり、熱処理工程で、NbとAlを拡散反
応させてNb3Al線を生成し、TaはCuあるいはC
uを基体とする合金からなる管の母材がAlで汚染され
るのを防止する拡散障壁層の役目をもつ。
法として、(1)Nbの箔とAlの箔を重ねて棒状に巻上
げて、ついで該棒状体の外周にTaの箔を巻上げ、Cu
あるいはCuを基体とする合金管に挿入して単芯線素材
を作製する工程、(2)この単芯線素材を伸線加工により
細線化する工程、(3)この細線化した単芯線素材を多数
本束ねてCu管に挿入し多芯線素材を作製する工程、
(4)この多芯線素材を伸線加工により細線化する工程、
(5)該細線化した多芯線素材を熱処理する工程とからな
る製造方法があり、熱処理工程で、NbとAlを拡散反
応させてNb3Al線を生成し、TaはCuあるいはC
uを基体とする合金からなる管の母材がAlで汚染され
るのを防止する拡散障壁層の役目をもつ。
【0011】また上記第2のNb−Al系超電導線の製
造方法として、(1)Nbの箔とAlの箔を重ねて棒状に
巻上げ、ついで該棒状体の外周にTaの箔を巻上げ、C
uあるいはCuを基体とする合金管に挿入して伸線加工
により細線化して単芯線素材を作製する工程、(2)Cu
の箔とTaの箔を層状に巻上げ、CuあるいはCuを基
体とする合金管に挿入し、伸線加工により細線化して補
強素材を作製する工程、(3)これら細線化した単芯線素
材および補強素材を多数本束ねてCu管に挿入し、多芯
線素材を作製する工程、(4)この多芯線素材を伸線加工
により細線化する工程、(5)この細線化した多芯線素材
を熱処理する工程とからなる製造方法を用いる。
造方法として、(1)Nbの箔とAlの箔を重ねて棒状に
巻上げ、ついで該棒状体の外周にTaの箔を巻上げ、C
uあるいはCuを基体とする合金管に挿入して伸線加工
により細線化して単芯線素材を作製する工程、(2)Cu
の箔とTaの箔を層状に巻上げ、CuあるいはCuを基
体とする合金管に挿入し、伸線加工により細線化して補
強素材を作製する工程、(3)これら細線化した単芯線素
材および補強素材を多数本束ねてCu管に挿入し、多芯
線素材を作製する工程、(4)この多芯線素材を伸線加工
により細線化する工程、(5)この細線化した多芯線素材
を熱処理する工程とからなる製造方法を用いる。
【0012】上記他の目的である超電導応用装置は、本
発明の線材を用いて密巻コイルとすることにより達成さ
れる。
発明の線材を用いて密巻コイルとすることにより達成さ
れる。
【0013】本発明が対象とするNb3Al線材は図1
に示すように安定化Cu1中にNb3Alフィラメント
2が多数本埋め込まれた構造の極細多芯超電導線10で
ある。この模式図ではフィラメント本数は37本である
が、本発明においてフィラメント本数はこだわらない。
Nb3Alフィラメント2の周囲に拡散障壁としてのT
a層3が構成される。この線材の機械的強度は、一般に
各構成要素からの寄与を加算する複合則で示される。し
かるに、Nb3Al線材は、700〜800℃で反応熱
処理され、4.2K近傍の極低温で使用されることか
ら、CuとTa、Nb3Alとの間で約1%の熱収縮の
差から、極低温での使用環境下でTa拡散障壁3を含む
Nb3Alフィラメント2は圧縮歪を、安定化Cuは引
っ張り歪を受けた状態になる。
に示すように安定化Cu1中にNb3Alフィラメント
2が多数本埋め込まれた構造の極細多芯超電導線10で
ある。この模式図ではフィラメント本数は37本である
が、本発明においてフィラメント本数はこだわらない。
Nb3Alフィラメント2の周囲に拡散障壁としてのT
a層3が構成される。この線材の機械的強度は、一般に
各構成要素からの寄与を加算する複合則で示される。し
かるに、Nb3Al線材は、700〜800℃で反応熱
処理され、4.2K近傍の極低温で使用されることか
ら、CuとTa、Nb3Alとの間で約1%の熱収縮の
差から、極低温での使用環境下でTa拡散障壁3を含む
Nb3Alフィラメント2は圧縮歪を、安定化Cuは引
っ張り歪を受けた状態になる。
【0014】図3に各要素および複合則から計算した線
材の応力ー歪曲線を模式的に示した。図3では、各要素
の断面積比率として、安定化Cu:Nb3Al:Ta=
0.3:0.5:0.2としたときの例を示す。図3で各
要素の応力ー歪曲線が、Cu(1)では横軸の負側にシフ
トし、Nb3Al(2)およびTa(3)では正側にシフト
しているのは、熱歪の状態を反映したものである。この
図でヤング率は、それぞれTaでは180GPa、Nb
3Alでは110GPa、Cuでは弾性領域0.1%以内
で125GPa、0.1%以上では微分ヤング率として
10GPaを用いた。その結果、複合体としてのNb3
Al線材10の合成した応力ー歪曲線で0.2%歪のと
き応力は202GPaが得られる。従来線材ではNbの
拡散障壁を用いており、Nbのヤング率が110GPa
であり0.2%歪下での耐力として200MPaを越え
ることはできない。
材の応力ー歪曲線を模式的に示した。図3では、各要素
の断面積比率として、安定化Cu:Nb3Al:Ta=
0.3:0.5:0.2としたときの例を示す。図3で各
要素の応力ー歪曲線が、Cu(1)では横軸の負側にシフ
トし、Nb3Al(2)およびTa(3)では正側にシフト
しているのは、熱歪の状態を反映したものである。この
図でヤング率は、それぞれTaでは180GPa、Nb
3Alでは110GPa、Cuでは弾性領域0.1%以内
で125GPa、0.1%以上では微分ヤング率として
10GPaを用いた。その結果、複合体としてのNb3
Al線材10の合成した応力ー歪曲線で0.2%歪のと
き応力は202GPaが得られる。従来線材ではNbの
拡散障壁を用いており、Nbのヤング率が110GPa
であり0.2%歪下での耐力として200MPaを越え
ることはできない。
【0015】以上説明した方法で、種々構成要素の断面
積比率を変えて0.2%の歪下での線材の耐力を求め
た。このとき、超電導線全体の臨界電流密度を最低でも
Nb3Al部分での臨界電流密度の1/5以上を確保す
るために、Nb3Alフィラメントの断面積比率bb≧
0.2とし、超電導線の安定性確保の観点から母材の断
面積比率aa≧0.1とした。その結果、図4の斜線で
示す範囲内で耐力が200MPa以上となることが示さ
れた。なお、図4はaa、bb、cc(拡散障壁層の断
面積比率)の3元表示である。したがって、本発明によ
るNb3Al線材として、各構成要素、すなわち母材、
Nb3Alフィラメントおよび拡散障壁層の各断面積比
率は、0.1≦aa≦0.4、0.2≦bb≦0.8、
0.1≦cc≦0.7、aa≦ccにより表わされる範
囲となる。
積比率を変えて0.2%の歪下での線材の耐力を求め
た。このとき、超電導線全体の臨界電流密度を最低でも
Nb3Al部分での臨界電流密度の1/5以上を確保す
るために、Nb3Alフィラメントの断面積比率bb≧
0.2とし、超電導線の安定性確保の観点から母材の断
面積比率aa≧0.1とした。その結果、図4の斜線で
示す範囲内で耐力が200MPa以上となることが示さ
れた。なお、図4はaa、bb、cc(拡散障壁層の断
面積比率)の3元表示である。したがって、本発明によ
るNb3Al線材として、各構成要素、すなわち母材、
Nb3Alフィラメントおよび拡散障壁層の各断面積比
率は、0.1≦aa≦0.4、0.2≦bb≦0.8、
0.1≦cc≦0.7、aa≦ccにより表わされる範
囲となる。
【0016】ところで、コイル用線材はときには数km
の長尺線が必要で、そのためには、超電導特性の確保と
ともに製造上伸線加工性に問題がないことが要求され
る。本発明の製造方法によればジェリーロール法によ
り、Ta箔を巻込むので、従来線材の、Nbを拡散障壁
としたNb3Al線材と同等の複合体加工ができ、伸線
加工性の阻害要因は特に見当たらない。したがって製造
容易で高耐力のNb3Al線材が得られる。
の長尺線が必要で、そのためには、超電導特性の確保と
ともに製造上伸線加工性に問題がないことが要求され
る。本発明の製造方法によればジェリーロール法によ
り、Ta箔を巻込むので、従来線材の、Nbを拡散障壁
としたNb3Al線材と同等の複合体加工ができ、伸線
加工性の阻害要因は特に見当たらない。したがって製造
容易で高耐力のNb3Al線材が得られる。
【0017】拡散障壁の厚さは耐力の観点からは、厚く
ても差し支えないが、Nb3Alフィラメント間の分流
にともなう安定性の観点からは、数μ以下が望ましく、
Taの断面積比率を大きくとる場合に、拡散障壁の比率
を抑え、図2に示すように、その分だけ補強材4として
安定化Cu1中に分散して埋め込む構成にすることもで
きる。このとき補強材はTa箔とCu箔をジェリーロー
ル巻した構造にしておくと、製造が容易で、かつ安定性
に優れた線材とすることができる。また、拡散障壁とし
てNbの代りにTaを用いることで、Taは臨界温度が
4.4KでありNbの9.4Kに比し超電導性が悪いこ
とから、ヒステリシス損失の発生量がNbに比べ大幅に
小さく、交流損失の低減にも有利となる効果も持ってい
る。
ても差し支えないが、Nb3Alフィラメント間の分流
にともなう安定性の観点からは、数μ以下が望ましく、
Taの断面積比率を大きくとる場合に、拡散障壁の比率
を抑え、図2に示すように、その分だけ補強材4として
安定化Cu1中に分散して埋め込む構成にすることもで
きる。このとき補強材はTa箔とCu箔をジェリーロー
ル巻した構造にしておくと、製造が容易で、かつ安定性
に優れた線材とすることができる。また、拡散障壁とし
てNbの代りにTaを用いることで、Taは臨界温度が
4.4KでありNbの9.4Kに比し超電導性が悪いこ
とから、ヒステリシス損失の発生量がNbに比べ大幅に
小さく、交流損失の低減にも有利となる効果も持ってい
る。
【0018】なお、以上の説明では、線材断面形状を円
形としたが、圧延ロールあるいは平角ダイスにより平角
断面形状としても差し支えない。
形としたが、圧延ロールあるいは平角ダイスにより平角
断面形状としても差し支えない。
【0019】本発明の線材を用いてコイルを巻線する
と、従来線材を用いたコイルに比べ、コイルの剛性を高
くとれるので、拡散熱処理後のエポキシ樹脂の含浸処理
が容易で、かつ励磁にともなう電磁力によりコイルの変
形が防止され高磁場発生が容易となる。例えば、分析用
NMR装置では核磁気共鳴周波数を高周波化する動向に
あり、現在では1GHz級の装置開発が進められてい
る。1GHzにおいては23.5T級の高磁場となり、
これをコンパクトなコイルで発生する必要がある。コン
パクト化においてはコイル電流密度を可能な限り高く取
るのが効果的であるが、励磁時のフープ力に耐える線材
の開発が最大の課題とされている。本発明の線材では2
00〜300MPaの高耐力が得られることから、この
ような高磁場発生装置には大いなる効果を発揮する。フ
ープ応力Fは、コイル電流密度をJ、線材の占積率を
λ、その場所での磁場をB、その場所でのコイル中心か
らの距離をRとすると、F=BλJRで表わされる。コ
イルの内径側ほどBは高くなるが、Rが小さくなるの
で、Fがピークとなる磁場領域は10〜15Tの範囲に
ある。例えば、B=15T、λJ=70A/mm2、R
=200mmとすると、F=210MPaとなり、B=
10T、λJ=100A/mm2、R=250mmでは
F=250MPaとなる。したがって本発明の線材を用
いれば容易にこれらの範囲で使用でき、コンパクトコイ
ルが実現する。
と、従来線材を用いたコイルに比べ、コイルの剛性を高
くとれるので、拡散熱処理後のエポキシ樹脂の含浸処理
が容易で、かつ励磁にともなう電磁力によりコイルの変
形が防止され高磁場発生が容易となる。例えば、分析用
NMR装置では核磁気共鳴周波数を高周波化する動向に
あり、現在では1GHz級の装置開発が進められてい
る。1GHzにおいては23.5T級の高磁場となり、
これをコンパクトなコイルで発生する必要がある。コン
パクト化においてはコイル電流密度を可能な限り高く取
るのが効果的であるが、励磁時のフープ力に耐える線材
の開発が最大の課題とされている。本発明の線材では2
00〜300MPaの高耐力が得られることから、この
ような高磁場発生装置には大いなる効果を発揮する。フ
ープ応力Fは、コイル電流密度をJ、線材の占積率を
λ、その場所での磁場をB、その場所でのコイル中心か
らの距離をRとすると、F=BλJRで表わされる。コ
イルの内径側ほどBは高くなるが、Rが小さくなるの
で、Fがピークとなる磁場領域は10〜15Tの範囲に
ある。例えば、B=15T、λJ=70A/mm2、R
=200mmとすると、F=210MPaとなり、B=
10T、λJ=100A/mm2、R=250mmでは
F=250MPaとなる。したがって本発明の線材を用
いれば容易にこれらの範囲で使用でき、コンパクトコイ
ルが実現する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を説明する。
を説明する。
【0021】図1に示す断面構造を持ち、それぞれの構
成要素の断面積比率を変化させた9種類のNb3Al線
材をジェリーロール法により作製した。これら極細多芯
超電導線線10において、Nb3Alフィラメントの本
数は155本として同一にした。これら線材10の製造
方法は本発明の方法に準じ、ジェリーロール法によりお
こなった。いずれの線材も伸線加工性に大きな問題の発
生は無く、最終線径まで断線無く加工できた。750℃
で50hの熱処理をArガス気流中でおこなった。表1
にそれら線材の仕様および測定した12Tの磁場中での
臨界電流と液体ヘリウム中の0.2%引っ張り歪下での
耐力をまとめて示す。
成要素の断面積比率を変化させた9種類のNb3Al線
材をジェリーロール法により作製した。これら極細多芯
超電導線線10において、Nb3Alフィラメントの本
数は155本として同一にした。これら線材10の製造
方法は本発明の方法に準じ、ジェリーロール法によりお
こなった。いずれの線材も伸線加工性に大きな問題の発
生は無く、最終線径まで断線無く加工できた。750℃
で50hの熱処理をArガス気流中でおこなった。表1
にそれら線材の仕様および測定した12Tの磁場中での
臨界電流と液体ヘリウム中の0.2%引っ張り歪下での
耐力をまとめて示す。
【0022】
【表1】
【0023】No.1以外、No.2〜9の線材は本発
明の範囲にあることから、耐力も200MPa以上の値
を示した。臨界電流はNb3Alの断面積におおむね比
例した結果が得られ、断面積比率の違いでNb3Al部
の臨界電流密度が影響を受けることは無かった。なお、
参考材としたNo.1線材は、母材、Nb3Alフィラメ
ント、拡散障壁層の各断面積比率、aa、bb、ccは
本発明の条件範囲にあるが、aa>ccであるため、こ
れが本発明の条件からはずれている。
明の範囲にあることから、耐力も200MPa以上の値
を示した。臨界電流はNb3Alの断面積におおむね比
例した結果が得られ、断面積比率の違いでNb3Al部
の臨界電流密度が影響を受けることは無かった。なお、
参考材としたNo.1線材は、母材、Nb3Alフィラメ
ント、拡散障壁層の各断面積比率、aa、bb、ccは
本発明の条件範囲にあるが、aa>ccであるため、こ
れが本発明の条件からはずれている。
【0024】以上述べたように、本実施例によれば、高
耐力のNb3Al線材が得られることが示された。
耐力のNb3Al線材が得られることが示された。
【0025】本発明の第2の実施の形態として図2に示
す断面構造を持つNb3Al線材を作製した。この極細
多芯超電導線11は、前述の表1記載のNo.1線材を
基本に、Nb3Alフィラメント155本の中から62
本をTa−Cu補強材4で置き換える構造とした。ここ
で、Ta−Cu補強材4の断面積については、Cu成分
は重量で安定化Cu1に加算して、母材の断面積比率a
aに含め、Ta成分は重量で拡散障壁層4のTaに加算
して、拡散障壁層の断面積比率ccに含めた。かくし
て、aa=0.35、bb=0.3、cc=0.35と
なり、本発明の範囲に入る。本線材11について同様の
臨界電流および耐力を測定した結果、123Aの臨界電
流と208GPaの耐力を示すことがわかった。
す断面構造を持つNb3Al線材を作製した。この極細
多芯超電導線11は、前述の表1記載のNo.1線材を
基本に、Nb3Alフィラメント155本の中から62
本をTa−Cu補強材4で置き換える構造とした。ここ
で、Ta−Cu補強材4の断面積については、Cu成分
は重量で安定化Cu1に加算して、母材の断面積比率a
aに含め、Ta成分は重量で拡散障壁層4のTaに加算
して、拡散障壁層の断面積比率ccに含めた。かくし
て、aa=0.35、bb=0.3、cc=0.35と
なり、本発明の範囲に入る。本線材11について同様の
臨界電流および耐力を測定した結果、123Aの臨界電
流と208GPaの耐力を示すことがわかった。
【0026】本実施例により、組み込む補強材の割合を
選ぶことにより容易に高耐力化がなされることが示され
た。
選ぶことにより容易に高耐力化がなされることが示され
た。
【0027】本発明の第3の実施の形態として、本発明
の線材を用いた密巻超電導コイルを図5により説明す
る。第1の実施の形態で示した線材10を用いて密巻コ
イルを作製した。そして線材10にアルミナファイバー
50μm厚みの絶縁被覆23を施した。ステンレススチ
ール製の巻枠21に絶縁被覆を施した線材10を密巻し
てコイル巻線部22を形成し、Arガス気流中で熱処理
したのち、エポキシ樹脂24の含浸処理を行った。線材
占積率λ=0.85となり、No.7の線材を使用した
とき15Tの磁場中で270A/mm2のJcが得ら
れ、λJc=230A/mm2となり1GHz級NMR
装置の15T領域でのコイルとして十分に使用できるこ
とがわかった。
の線材を用いた密巻超電導コイルを図5により説明す
る。第1の実施の形態で示した線材10を用いて密巻コ
イルを作製した。そして線材10にアルミナファイバー
50μm厚みの絶縁被覆23を施した。ステンレススチ
ール製の巻枠21に絶縁被覆を施した線材10を密巻し
てコイル巻線部22を形成し、Arガス気流中で熱処理
したのち、エポキシ樹脂24の含浸処理を行った。線材
占積率λ=0.85となり、No.7の線材を使用した
とき15Tの磁場中で270A/mm2のJcが得ら
れ、λJc=230A/mm2となり1GHz級NMR
装置の15T領域でのコイルとして十分に使用できるこ
とがわかった。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、Taを
拡散障壁材とするので、高耐力の超電導線材が得られ、
密巻超電導コイルのコンパクト化の効果がある。また、
本発明によればTa箔をジェリーロール巻して拡散障壁
を構成できるので、伸線加工性に優れ製造が容易となる
効果もある。さらに、Taを拡散障壁材とするので、交
流損失の低減効果もある。また、Ta−Cu補強材とし
て用いることもできるので、超電導線材の構成に多様性
がとれる効果もある。
拡散障壁材とするので、高耐力の超電導線材が得られ、
密巻超電導コイルのコンパクト化の効果がある。また、
本発明によればTa箔をジェリーロール巻して拡散障壁
を構成できるので、伸線加工性に優れ製造が容易となる
効果もある。さらに、Taを拡散障壁材とするので、交
流損失の低減効果もある。また、Ta−Cu補強材とし
て用いることもできるので、超電導線材の構成に多様性
がとれる効果もある。
【図1】本発明の第1の実施の形態である高耐力Nb3
Al超電導線材の断面構造を示す模式図である。
Al超電導線材の断面構造を示す模式図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である高耐力Nb3
Al超電導線材の断面構造を示す模式図である。
Al超電導線材の断面構造を示す模式図である。
【図3】本発明の効果を示す複合則による超電導線材の
応力ー歪曲線の説明図である。
応力ー歪曲線の説明図である。
【図4】本発明の超電導線材における各構成要素の断面
積比率の範囲を示す図である。
積比率の範囲を示す図である。
【図5】本発明の高耐力Nb3Al超電導線材を用いた
密巻超電導コイルを示す図である。
密巻超電導コイルを示す図である。
【符号の説明】 1 安定化Cu 2 Nb3Alフィラメント 3 Ta拡散障壁 4 Ta−Cu補強材 10 極細多芯超電導線 11 極細多芯超電導線 21 巻枠 22 コイル巻線部 23 アルミナ絶縁被覆 24 エポキシ樹脂
フロントページの続き (72)発明者 渡邊 裕子 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 CuあるいはCuを基体とする合金から
なる母材中に、TaあるいはTaを基体とする合金から
なる拡散障壁層で被覆されたNb3Al系超電導フィラ
メントが多数埋め込まれた構造を有するNb−Al系超
電導線において、該超電導線の全断面積に対して、母材
の断面積比率を0.1〜0.4、超電導フィラメントの
断面積比率を0.2〜0.8、拡散障壁層の断面積比率
を0.1〜0.7とし、かつ母材の断面積比率を拡散障
壁層の断面積比率以下としたことを特徴とするNb−A
l系超電導線。案 - 【請求項2】 液体ヘリウム温度における0.2%引っ
張り歪下での応力が線材全断面積平均で200MPa以
上であることを特徴とする請求項1記載のNb−Al系
超電導線。 - 【請求項3】 Nbの箔とAlの箔を層状に巻上げて棒
状とし、ついで該棒状体の外周にTaの箔を巻上げ、C
uあるいはCuを基体とする合金管に挿入して単芯線素
材を作製する工程と、該単芯線素材を伸線加工により細
線化する工程と、該細線化した単芯線素材を多数本束ね
てCu管に挿入して多芯線素材を作製する工程と、該多
芯線素材を伸線加工により細線化する工程と、該細線化
した多芯線素材を熱処理する工程とからなることを特徴
とする請求項1または2に記載のNb−Al系超電導線
の製造方法。 - 【請求項4】 CuあるいはCuを基体とする合金から
なる母材中に、TaあるいはTaを基体とする合金から
なる拡散障壁層で被覆されたNb3Al系超電導フィラ
メントが多数本埋め込まれた構造を有するNb−Al系
超電導線において、前記拡散障壁層で被覆されたNb3
Al系超電導フィラメントの一部をTaとCuとからな
る超微細複合体からなる補強材に代替して構成したこと
を特徴とするNb−Al系超電導線。 - 【請求項5】 Nbの箔とAlの箔を重ねて巻上げて棒
状にし、ついで該棒状体の外周にTaの箔を巻上げ、C
uあるいはCuを基体とする合金管に挿入し伸線加工に
より細線化して単芯線素材を作製する工程と、Cu箔と
Ta箔を重ねて巻上げ、CuあるいはCuを基体とする
合金管に挿入し伸線加工により細線化して補強素材を作
製する工程と、前記該細線化した単芯線素材および補強
素材を多数本束ねてCu管に挿入して多芯線素材を作製
する工程と、該多芯線素材を伸線加工により細線化する
工程と、該細線化した多芯線素材を熱処理する工程とか
らなることを特徴とする請求項4記載のNb−Al系超
電導線の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1、2または4に記載のNb−A
l系超電導線を用いた密巻超電導コイルを組み込んだこ
とを特徴とする高磁場発生装置、またはNMR分析装置
などの超電導応用装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7290725A JPH09134619A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 高耐力Nb−Al系超電導線及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7290725A JPH09134619A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 高耐力Nb−Al系超電導線及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09134619A true JPH09134619A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17759723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7290725A Pending JPH09134619A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 高耐力Nb−Al系超電導線及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09134619A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011090788A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | National Institute For Materials Science | Nb3Al超電導線材 |
| WO2012099008A1 (ja) * | 2011-01-18 | 2012-07-26 | 独立行政法人物質・材料研究機構 | 混合バリア型Nb3Al超伝導多芯線材 |
| CN111029033A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-04-17 | 西安聚能装备技术有限公司 | 一种用于超导线材制备的双层箔绕机 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP7290725A patent/JPH09134619A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011090788A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | National Institute For Materials Science | Nb3Al超電導線材 |
| WO2012099008A1 (ja) * | 2011-01-18 | 2012-07-26 | 独立行政法人物質・材料研究機構 | 混合バリア型Nb3Al超伝導多芯線材 |
| JP2012150958A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | National Institute For Materials Science | 混合バリア型Nb3Al超電導線材 |
| CN103329219A (zh) * | 2011-01-18 | 2013-09-25 | 独立行政法人物质·材料研究机构 | 混合阻挡层型Nb3Al超导多芯线材 |
| US9037203B2 (en) | 2011-01-18 | 2015-05-19 | National Institute For Materials Science | Composite barrier-type Nb3AI superconducting multifilament wire material |
| CN111029033A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-04-17 | 西安聚能装备技术有限公司 | 一种用于超导线材制备的双层箔绕机 |
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